JP2021161918A - 燃料供給装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】燃料タンク底部に取付けられた、レギュレータ付き燃料供給装置において、装置の小型化を図るために、レギュレータを燃料タンク底部に固定の筐体下部に配置しても、タンク内底部に溜まる水の凍結によるレギュレータの不調を回避可能とする。【解決手段】燃料ポンプUの燃料吐出部21oを筐体10の燃料出口管14に連通させる連通路7と、該連通路7に連通した燃料導入口Riを有するレギュレータRと、該レギュレータRの上向きの燃料排出口Oが開口し且つ燃料タンクT内の空間下部に連通する燃料戻し空間15とが、筐体10の下部に配置され、燃料戻し空間15には、下端が開放され且つ上端が閉塞された有底筒状のカバー本体31を有し且つ該カバー本体31で前記燃料排出口Oを上方より覆うカバー30が配置、固定され、前記燃料排出口Oは、カバー本体31の開放下端31eよりも上方に位置する。【選択図】図1

Description

本発明は、燃料供給装置、特に燃料タンク内に配置されて燃料タンク内の燃料を吸引・吐出する燃料ポンプと、燃料タンク底部に固定されて該底部の開口部を閉塞すると共に一部が燃料タンク内に張り出して燃料ポンプを保持する筐体と、その筐体の下部外面に突設される燃料出口管と、筐体の壁中に形成されて燃料ポンプの燃料吐出部を燃料出口管に連通させる連通路と、連通路内の燃料の圧力が所定値以上になるとその燃料の一部を燃料タンク内に排出するレギュレータとを備えた燃料供給装置に関する。
上記燃料供給装置は、例えば特許文献1に開示されるように従来公知であり、このものでは、燃料タンク内で上下方向に長く延びる燃料ポンプの上端部に燃料吐出部を有しており、その燃料吐出部と、筐体の下部外面に突設した燃料吐出管との間を上下に長い連通路で連通させている。そして、その連通路の上流端付近、即ち燃料ポンプの燃料吐出部に近い筐体上部にレギュレータが配置されている。
特開2015−190425号公報
ところが特許文献1の燃料供給装置では、燃料ポンプ上端部の燃料吐出部と筐体下部の燃料出口管との間を、上下に長い連通路で連通させる必要がある上、レギュレータが筐体上部に配置されるため、燃料供給装置が全体的に上方に大型化するという問題ある。
そこで燃料供給装置の全高を低くして装置の小型化を図るために、例えば燃料ポンプの下端部に燃料吐出部を配置し且つその燃料吐出部に連なる連通路を筐体下部にコンパクトに配置することが考えられるが、この場合には、連通路が低位置となることに関係して、連通路に連なるレギュレータの配設部位も低位置となり、そのため、次のような別の問題が生じる。
即ち、燃料タンク内の燃料中に水が混入すると、その水は比重の関係で燃料タンク内の底部に滞留することがある。この場合、レギュレータの配設位置が低いと、レギュレータが滞留水に浸漬し、この水が凍結したときはレギュレータの弁部が弁座等に固着して弁機能を果たし得なくなる。これにより、レギュレータの調圧機能が消失して、燃料ポンプの吐出圧が過大となり、燃料噴射弁からの燃料噴霧を適切に行い得なくなる。
本発明は、上記に鑑み提案されたもので、燃料供給装置の小型化を図るためにレギュレータを筐体下部に配置しても上記問題が生じない燃料供給装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、燃料タンク内に配置されて燃料タンク内の燃料を吸引・吐出する燃料ポンプと、燃料タンク底部に固定されて該底部の開口部を閉塞すると共に一部が燃料タンク内に張り出して前記燃料ポンプを保持する筐体と、前記筐体の下部外面に突設される燃料出口管と、前記筐体の壁中に形成されて前記燃料ポンプの燃料吐出部を前記燃料出口管に連通させる連通路と、その連通路内の燃料の圧力が所定値以上になるとその燃料の一部を燃料タンク内に排出するレギュレータとを備えた燃料供給装置において、前記連通路と、該連通路に連通した燃料導入口を有する前記レギュレータと、該レギュレータの上向きの燃料排出口が開口し且つ燃料タンク内の空間下部に連通する燃料戻し空間とが、前記筐体の下部に配置され、前記燃料戻し空間には、下端が開放され且つ上端が閉塞された有底筒状のカバー本体を有し且つ該カバー本体で前記燃料排出口を上方より覆うカバーが配置、固定され、前記燃料排出口は、前記カバー本体の開放下端よりも上方に位置することを第1の特徴とする。
また本発明は、第1の特徴に加えて、前記燃料ポンプは、中心軸線を略鉛直方向に配した円筒状のハウジングを有しており、前記ハウジングの下部には、該ハウジングの開放下端を塞ぐポンプケースが嵌着されると共に、そのポンプケース内には、該ハウジング内のモータ部により回転駆動され且つ該ポンプケース内面と協働してポンプ作用を発揮するインペラが収容され、前記ポンプケースの、前記燃料戻し空間に臨む下面には、前記ポンプ作用の際に該ポンプケース内への燃料吸入部となる吸入管部と、前記燃料吐出部となる吐出管部とが各々下向きに突設されることを第2の特徴とする。
また本発明は、第2の特徴に加えて、前記筐体の下部には、一端部に前記吐出管部を油密に嵌合させ且つ他端部が前記燃料出口管内に連通する油孔が形成されていて、該油孔により前記連通路が構成され、前記カバーは、前記油孔の前記一端部又は前記吐出管部に嵌合、固定させる支持筒部を一体に有することを第3の特徴とする。
本発明において、レギュレータの「燃料排出口」とは、レギュレータから排出される燃料がカバー本体の内部空間に流れ出す開口を意味し、従って、レギュレータケースの燃料出口がカバー本体の内部空間に露出している場合には該燃料出口が相当する。またレギュレータケースの燃料出口が、カバー本体の内部空間に露出しておらず、例えば実施形態のようにレギュレータケースRmを支持する筐体11の一部(熱カシメ部)である環状被覆部11bbcで覆われている場合には、その環状被覆部11bbcの開口がレギュレータの燃料排出口となる。
第1の特徴によれば、燃料ポンプの燃料吐出部を筐体の燃料出口管に連通させる連通路と、その連通路に接続されるレギュレータとを備えた燃料供給装置において、上記連通路と、この連通路に連通した燃料導入口を有するレギュレータと、レギュレータの上向きの燃料排出口が開口し且つ燃料タンク内の空間下部に連通する燃料戻し空間とが、筐体の下部に配置され、その燃料戻し空間には、下端が開放され且つ上端が閉塞された有底筒状のカバー本体を有し且つ該カバー本体で燃料排出口を上方より覆うカバーが配置、固定され、その燃料排出口は、カバー本体の開放下端よりも上方に位置する。これにより、燃料タンク内の燃料中に水が混入して燃料タンク内の底部に滞留し、水の液面がカバー本体の開放下端及びレギュレータの燃料排出口より上方に達しても、レギュレータの燃料排出口が開口するカバー本体内の、開放下端よりも上方は、水と燃料の比重差から燃料を充満させておくことができるため、レギュレータが筐体下部、即ち低い位置に在っても、レギュレータ内への上記燃料排出口からの水浸入を防止できる。従って、滞留水が凍結した場合でも、凝固点が−100°以下であって通常は凍結しない燃料でレギュレータの弁部の周囲が満たされているため、その弁部が固着して調圧機能を果たし得なくなる事態の発生を効果的に防止できるから、上記凍結に起因したレギュレータの故障でポンプ吐出圧が過大となる事態を回避可能となる。
また第2の特徴によれば、燃料ポンプは、中心軸線を略鉛直方向に配した円筒状のハウジングを有し、そのハウジングの下部には、これの開放下端を塞ぐポンプケースが嵌着されると共に、そのポンプケース内には、ハウジング内のモータ部で回転駆動されるインペラが収容され、ポンプケースの、燃料戻し空間に臨む下面には、燃料ポンプの燃料吸入部・燃料吐出部となる吸入管部・吐出管部が各々下向きに突設されるので、ポンプケース下側の筐体の下部空間に、吸入管部は元より、吐出管部・連通路・レギュレータをコンパクトに集中配備可能となり、燃料供給装置の小型化を図る上で有利となる。また、このような配備に伴いレギュレータが低位置となって周辺に水が滞留しても、第1の特徴によりレギュレータの上記故障が抑えられる。
また第3の特徴によれば、筐体の下部には、一端部が吐出管部を油密に嵌合させ且つ他端部が燃料出口管内に連通する油孔が形成されていて、その油孔により上記連通路が構成され、カバーは、油孔の一端部又は吐出管部に嵌合、固定させる支持筒部を一体に有するので、連通路形成のために筐体下部に設けられる油孔、又はその油孔に嵌合させる吐出管部を利用した簡単な固定構造で、カバーを定位置に容易且つ的確に固定可能となる。
本発明の一実施形態に係る、燃料タンク底部に設置した燃料供給装置及びその周辺部の要部縦断面図(図2の1−1線断面図) 燃料供給装置及びその周辺部の平面図(図1の2矢視図) 図2の3−3線断面図 燃料ポンプとしてのポンプユニット単体を図1と同方向から見た要部破断正面図 図1の5矢視部の拡大断面図 本発明に係るカバー単体を図2と同方向から見た平面図
以下、本発明の実施の形態について、添付図面を参照しながら説明する。
先ず、図1〜図4において、鞍乗り型車両、例えば自動二輪車に搭載される燃料タンクTの底壁Tbには、燃料タンクT内の燃料を加圧して車載エンジンの燃料噴射弁に供給する燃料ポンプモジュールFMが取付けられる。
燃料タンクTの底壁Tbには、燃料ポンプモジュールFMを装着するための平面視で長円形状の開口部Toが形成され、その開口部Toを塞ぐようにして燃料ポンプモジュールFMの筐体10が底壁Tbに取付けられる。尚、実施形態の開口部Toは、これの周縁に一体に形成されて上方に起立する補強フランジで全周に亘り縁取りされている。
燃料ポンプモジュールFMは、上記した筐体10と、この筐体10に保持される電動式のポンプユニットUと、ポンプユニットUの燃料吸入部に接続されるフィルタ40と、筐体10の下部外面に突設される燃料出口管14と、筐体10の壁中に形成されてポンプユニットUの燃料吐出部を燃料出口管14に連通させる連通路7と、その連通路7内の燃料の圧力が所定値以上になるとその燃料の一部を燃料タンクT内に排出することでポンプユニットUの吐出油圧を所定上限値以下に規制するプレッシャレギュレータRとを備えている。
而して、燃料ポンプモジュールFMは、本発明の燃料供給装置の一例であり、またポンプユニットUは、本発明の燃料ポンプの一例であり、更にプレッシャレギュレータRは、本発明のレギュレータの一例である。尚、筐体10には、燃料タンクT内の燃料油面を検知する不図示の油面センサが必要に応じて取付けられる。
次に燃料ポンプモジュールFMの上記した構成要素について順次説明する。
先ず、ポンプユニットUの一例を説明する。ポンプユニットUは、これが筐体10に保持された状態で中心軸線Xを鉛直方向に配した(即ち縦置きの)円筒状ユニットハウジングUcを有しており、ユニットハウジングUc内にはモータ部Mと、モータ部Mで駆動されるポンプ部Pとが収納される。ユニットハウジングUcはハウジングの一例である。
ポンプ部Pは、図4で明らかなようにユニットハウジングUcの下部にその開放下端を塞ぐよう油密に嵌着されたポンプケース20と、ポンプケース20内に摺動回転可能に収容されてモータ部Mにより回転駆動されるインペラ23とを備える。
ポンプケース20は、下面がポンプユニットUの下端面となるケースカバー21と、そのケースカバー21の上面に接合されるケース本体22とを備えており、そのケース本体22とケースカバー21との対向面間にインペラ23の収容室(ポンプ室)が画成される。また、そのインペラ23の収容室よりも径方向外側で、ケースカバー21とケース本体22との相互間は液密に接合される。
またインペラ23は、これの外周部又はその近傍部に周方向に配列された多数のポンプ羽根23bを一体に有する。そして、これらポンプ羽根23bは、インペラ23の回転時に、ケースカバー21及びケース本体22の各内面に凹設した円弧状のポンプ流路と協働してポンプ作用を発揮する。尚、そのポンプ作用は、従来周知のカスケードポンプのポンプ作用と同様である。
ポンプケース20(具体的にはポンプカバー21)の下面は、後述するように筐体10内のポンプユニットU直下に画成した燃料戻し空間15に臨んでいる。そして、そのポンプカバー21の下面には、上記ポンプ作用の際にポンプケース20内への燃料吸入部となる吸入管部21iと、燃料吐出部となる吐出管部21oとが各々下向きに突設される。特に吐出管部21o内には、吐出燃料の逆流を防止する逆止弁24が配設される。
またユニットハウジングUcの上面には、前記ポンプ作用に伴いポンプケース20に発生、滞留する余分な燃料蒸気を燃料タンクT内に排出するための脱気筒27が突設され、その脱気筒27にはフィルタ28が装着される。
次に図5も併せて参照して、筐体10の一例を説明する。
筐体10は、タンク底壁Tbの開口部Toを塞ぐ蓋部を兼ねる下部筐体11と、この下部筐体11の上部に着脱可能に結合される上部筐体12とで分割構成される。そして、それら下部筐体11及び上部筐体12間には、縦置きのポンプユニットUが軸方向に挟持される。
下部筐体11は、開口部Toに外周を嵌合させる平面視長円形状で且つ有底円筒状の下部筐体基部11bと、下部筐体基部11bの外周に全周に亘り一体に突設されて燃料タンクTの底壁Tb(特に開口部To周辺部)下面に接合される環状鍔部11fと、下部筐体基部11bの上端から燃料タンクT内を上方に延びる概略円筒状の下部筐体先部11aとを備える。そして、下部筐体先部11a内にポンプユニットUが上方より嵌合、支持され、また下部筐体基部11bによりポンプユニットUが下方より支持される。
下部筐体先部11aは、長円形状の下部筐体基部11bの長軸方向一方側に偏位しており、そのため、下部筐体基部11bの長軸方向他方側の外周壁部11bsと下部筐体先部11aとの間には、フィルタ40を収納するフィルタ収納空間部17が画成される。このフィルタ収納空間部17は、上面が燃料タンクT内に開放されていて、燃料タンクT内の空間下部と常時連通する。尚、フィルタ収納空間部17を囲繞する下部筐体基部11bの前記した外周壁部11bsには、その内外を連通させる貫通孔や上下方向のスリットを必要に応じて形成してもよい。
また図2及び図3で明らかなように、下部筐体先部11aは、これの周方向の一部周壁(特にフィルタ収納空間部17に臨む部分)にスリット状の不連続部分11asを有する。そのため、下部筐体基部11bの内面とポンプユニットUの下端面との間に画成される燃料戻し空間15は、上記不連続部分11asを通してフィルタ収納空間部17(従って燃料タンクT内の空間下部)と常時連通する。
また下部筐体基部11bの環状鍔部11fと燃料タンクTの底壁Tb下面との間には、その間を油密にシールする環状のシール部材43と、その間を着脱可能に結合する結合手段(例えばボルト44・ウエルドナット45)が介装される。尚、上記結合手段として、環状鍔部11fに係合し且つ底壁Toに結合(例えばボルト止め)したリテーナを用い、このリテーナを介して環状鍔部11fを底壁Tbに固定してもよい。
また下部筐体基部11bの底壁の一部は上下に肉厚に形成される。その肉厚部11bbには、縦孔部7vと、縦孔部7vの下部に連通する横孔部7hとを有したL字状の油孔7が形成される。この油孔7(特に縦孔部7v)の一端部7iの内周面には、ポンプユニットUの吐出管部21oの外周が環状シール部材25を介して油密に嵌合される。また油孔7(特に横孔部7h)の他端部7oは、下部筐体基部11bの外周壁部に一体に突設した燃料出口管14内に連通する。
而して、上記油孔7は、ポンプユニットUの吐出管部21oと燃料出口管14間を連通させる連通路を構成する。尚、燃料出口管14は、図示しない内燃機関の燃料噴射弁に燃料配管を介して連通する。
また下部筐体基部11bの内面には、肉厚部11bbの側方でポンプユニットUの下端を当接させる支持突部18が形成され、その支持突部18によりポンプユニットUが下方より支持される。
プレッシャレギュレータRは、図5で明らかなように両端開放の円筒状のレギュレータケースRmと、レギュレータケースRmの下端壁に設けられて油孔7の横孔部7hに開口する燃料導入口Riと、燃料導入口Riの内端に設けた弁座に接触・離間することで燃料導入口Riを閉弁・開弁する弁体Rvと、弁体Rvを傘状押圧部材を介して閉弁方向(下方)に弾発して通常は弁体Rvを閉弁位置に保持する弁ばねRsと、レギュレータケースRmに固定(例えば圧入)されて弁ばねRsの固定端を支持するばね受け部材Raとを備える。
レギュレータケースRmは、下部筐体基部11bの前記肉厚部11bbに上下方向に設けたレギュレータ取付孔16に環状シール部材26を介して油密に嵌装される。また肉厚部11bbにおけるレギュレータ取付孔16の開口縁部は、内向きに熱変形してレギュレータケースRmの開放上端に重なるよう熱カシメが施されていて、その熱カシメ部は、レギュレータケースRmの開放上端即ち燃料出口Roを上方から被覆(従って実質的に嵩上げ)する環状被覆部11bbcを構成している。そして、この環状被覆部11bbcの開口部が、プレッシャレギュレータRの、燃料戻し空間15に開口する燃料排出口Oを構成する。
而して、プレッシャレギュレータRは、油孔7及び燃料導入口Riを経て弁体Rvに作用するポンプユニットUの吐出圧が所定値を超えると、弁ばねRsの閉弁力に抗して弁体Rvを開弁させて油孔7の燃料の一部を燃料排出口Oから燃料戻し空間15及びフィルタ収容空間部17を経て燃料タンクT内に還流、排出させる。
更に下部筐体基部11bの外周壁部には、燃料タンクT外の電子制御装置に連なる外部配線に対して接続可能なカプラ部11bcが一体に形成される。そのカプラ部11bcが保持する外部接続端子19oは、下部筐体基部11bの外周壁部11bsに固定の内部接続端子19iと、内部接続端子19iに接続される不図示のタンク内配線とを介して、ポンプユニットUのモータ部Mや不図示の油面センサの信号出力部に接続される。
以上の説明で明らかなように、本実施形態の筐体10の下部、即ち下部筐体基部11bには、ポンプユニットUの吐出管部21oと燃料出口管14間を連通させる連通路としての油孔7と、その油孔7に連通した燃料導入口Riを有するプレッシャレギュレータRと、プレッシャレギュレータRの上向きの燃料排出口Oが開口し且つ燃料タンクT内の空間下部に連通する燃料戻し空間15とが配置される。
しかもその燃料戻し空間15には、下端が開放され且つ上端が閉塞された有底円筒状のカバー本体31を有するカバー30が配置、固定され、そのカバー本体31で燃料排出口Oが上方より覆われるが、その燃料排出口Oは、図5で明らかなようにカバー本体31の開放下端31eよりも上方に位置している。
このカバー30は、図6でも明らかなように、カバー本体31の一側に連結腕33を介して、カバー本体31よりも小径で且つ両端開放の円筒状をなす支持筒部32が一体に結合される。そして、この支持筒部32の外周は、シール部材25に隣接した位置で、油孔7の一端部7i内周に嵌合、固定(実施形態では圧入)される。尚、カバー30を燃料戻し空間15の定位置に固定するに当たり、カバー30の支持筒部32を、実施形態のように油孔7の一端部7i内周に圧入する代わりに、吐出管部21oの外周に圧入させるようにしてもよい。
また図3で明らかなように、ポンプユニットU(具体的にはポンプケース20)の下面直下に位置する燃料戻し空間15には、その下面に突設される吸入管部21iに一端部を油密に嵌合させたL字状の接続管41も配置される。そして、この接続管41の他端部は、下部筐体基部11bのフィルタ収容空間部17内に配置、保持されたフィルタ40に接続される。
フィルタ40は、例えば網材で扁平袋状に形成された柔軟な外皮内に濾材を収納して構成され、その外皮の一側面に、濾材内に通じる被取付部40aが接合されており、その被取付部40aに接続管41の前記他端部が接続される。従って、ポンプユニットUが作動すると、燃料タンクT内の燃料がフィルタ40で濾過された後、接続管41を経て吸込管部21iからユニットハウジングUc内の燃料ポンプ部Pに吸引される。
次に上部筐体12の構造を説明する。この上部筐体12は、ポンプユニットUの上端部を上方より嵌合、被覆可能な円筒状に形成され、その天井部には、ユニットハウジングUc上面より起立する脱気筒27を覆う脱気筒カバー29が一体に突設され、脱気筒カバー29には、フィルタ28が臨む複数の窓孔29aが形成される。
上部筐体12の胴部、即ち円筒状周壁部12cの下部は、下部筐体先部11aの上端部に嵌合され、その嵌合部には、上部筐体12を下部筐体先部11aに着脱可能に係止させる複数のスナップフィット結合部Jが周方向に間隔をおいて配設される。
各々のスナップフィット結合部Jは、上部筐体12の周壁部12c下端より下方に舌状に一体に延出する弾性係止片12ckと、その弾性係止片12ckに設けた係止孔部12ckhに係脱可能に係止させるべく下部筐体先部11aの上部外周面に一体に突設される係止突起11atとを備える。それら係止孔部12ckh及び係止突起11at相互を係止させるには、両者の位置合せ後、上部筐体12の周壁部12cを下部筐体先部11aに上方より押し込むように嵌合させるだけでよく、その際に弾性係止片12ckの弾性変形を伴いつつ上記係止が自動的になされる。
尚、本実施形態のようなスナップフィット結合部Jの構造は、燃料ポンプモジュールFMの上,下部筐体12,11相互の結合手段として従来周知である。
次に実施形態の作用について説明する。
燃料ポンプモジュールFMにおいて、ポンプユニットUのモータ部Mに通電がなされると、燃料タンクT内の燃料がフィルタ40で濾過された後、接続管41を経て吸込管部21iからユニットハウジングUc内のポンプ部Pに吸引される。そして、そのポンプ部Pで加圧されて吐出管部21oから吐出された燃料は、下部筐体基部11b内の油孔7を経て燃料出口管14に達し、そこから外部配管を経て燃料噴射弁に供給される。
このとき、プレッシャレギュレータRは、通常は閉弁状態に保持されるが、油孔7及び燃料導入口Riを経て弁体Rvに作用するポンプユニットUの吐出圧が所定値を超えると、その吐出圧で弁体Rvが開弁して油孔7内の燃料の一部を、下部筐体基部11b内の燃料排出口O、燃料戻し空間15及びフィルタ収容空間部17を順次経て燃料タンクT内に還流させるので、ポンプユニットUからの吐出圧が設定値以下に規制される。
ところで本実施形態の燃料ポンプモジュールFMでは、ポンプユニットUの燃料吐出部と燃料出口管14間を連通させる連通路としての油孔7と、その油孔7に燃料導入口Riを臨ませたプレッシャレギュレータR、プレッシャレギュレータRの上向きの燃料排出口Oが開口し且つ燃料タンクT内の空間下部に連通する燃料戻し空間15とが、何れも筐体10の下部(具体的には下部筐体基部11b)に配置され、しかも燃料戻し空間15には、下端が開放され且つ上端が閉塞された有底筒状のカバー本体31を有し且つこのカバー本体31で燃料排出口Oを上方より覆うカバー30が収容、固定され、その燃料排出口Oはカバー本体31の開放下端31eよりも上方に位置している。
これにより、燃料タンクT内の燃料中に水が混入してタンク底部に滞留し、燃料戻し空間15に浸入して、水の液面がカバー本体31の開放下端31e及びプレッシャレギュレータRの燃料排出口Oより上方に達した場合でも、その燃料排出口Oが開口するカバー本体31内の、開放下端31eよりも上方は、水と燃料の比重差(即ち燃料の比重<1)から燃料を満たしておくことができるため、プレッシャレギュレータRが筐体10の下部、即ち低い位置に在っても、プレッシャレギュレータR内への燃料排出口Oからの水浸入を防止できる。従って、燃料タンクT内の滞留水が凍結した場合でも、凝固点が−100°以下であって通常は凍結しない燃料で、プレッシャレギュレータRの弁部としての弁体Rvの周囲が満たされているため、その弁体Rvが固着して調圧機能を果たし得なくなる事態の発生を効果的に防止できるから、上記凍結に起因したプレッシャレギュレータRの故障でポンプ吐出圧が過大となる事態を未然に回避可能となる。
また本実施形態の燃料ポンプとしてのポンプユニットUは、中心軸線Xを略鉛直方向に配した円筒状のユニットハウジングUcを有し、そのユニットハウジングUcの下部には、これの開放下端を塞ぐポンプケース20が嵌着されると共に、そのポンプケース20内にインペラ23が収容され、ポンプケース20の、前記した燃料戻し空間15に臨む下面には、ポンプユニットUの燃料吸入部・燃料吐出部となる吸入管部21i・吐出管部21oが各々下向きに突設される。
これにより、ポンプケース20下側の筐体10内の下部空間、即ち燃料戻し空間15に、吸入管部21iは元より、吐出管部21o・油孔7(即ち比較的短い連通路)・プレッシャレギュレータRをコンパクトに集中配備可能となり、燃料ポンプモジュールFMの小型化を図る上で有利となる。また、このような配備に伴いプレッシャレギュレータRが低位置となって周辺に水が滞留しても、前記したカバー30の特設効果に基づいてプレッシャレギュレータRの上記故障が抑えられる。
また本実施形態の筐体10の下部(具体的には下部筐体基部11b)には、一端部7iが吐出管部21oを油密に嵌合させ且つ他端部7oが燃料出口管14内に連通する油孔7が形成され、カバー30は、油孔7の一端部7i又は吐出管部21oに圧入嵌合させる支持筒部32を一体に有している。
これにより、吐出管部21oと燃料出口管14との間の連通路形成のために筐体10下部に設けられる油孔7、又はその油孔7に嵌合させる吐出管部21oを利用した頗る簡単な固定構造で、カバー30を燃料戻し空間15内の定位置に容易且つ的確に固定可能となる。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計変更を行うことが可能である。
例えば、前記実施形態では、上部筐体12と下部筐体11間を着脱可能に結合する結合手段としてスナップフィット結合部Jを用いたものを示したが、その間の結合を、他の結合手段(例えば、圧入手段、ボルト止め等)を用いて行うようにしてもよい。
また前記実施形態では、カバー30の固定を、連通路としての油孔7の一端部7iを利用(即ち一端部7iに支持筒部32を圧入)したものを示したが、カバー30の固定手段は実施形態に限定されず、例えば、カバー30を下部筐体11に、油孔7とは別の固定手段(例えばボルト止め、カシメ固定、接着等)で固定するようにしてもよい。
また前記実施形態では、燃料ポンプとしてのポンプユニットUを、中心軸線Xが鉛直方向の縦置きタイプとしたものを示したが、本発明では、ポンプユニットUを中心軸線が略水平の(従って燃料タンクTTの底壁Tbに沿う)横置きタイプとしてもよい。
また前記実施形態では、燃料ポンプとしてのポンプユニットUが内蔵するポンプ部Pをカスケードポンプで構成したものを示したが、ポンプ部として、カスケードポンプ以外のポンプ型式のポンプを用いてもよい。
また前記実施形態では、燃料出口管14が下部筐体基部11bに一体に形成したものを示したが、燃料出口管14を、下部筐体基部11bとは別々に形成して、後付けで下部筐体基部11bに油密に嵌着してもよい。
FM・・・・燃料供給装置としての燃料ポンプモジュール
M・・・・・モータ部
O・・・・・燃料排出口
R・・・・・レギュレータとしてのプレッシャレギュレータ
Ri・・・・燃料導入口
T・・・・・燃料タンク
Tb・・・・底壁
To・・・・開口部
U・・・・・燃料ポンプとしてのポンプユニット
Uc・・・・ハウジングとしてのユニットハウジング
X・・・・・中心軸線
7・・・・・連通路としてに油孔
7i,7o・・油孔の一端部,他端部
10・・・・筐体
14・・・・燃料出口管
15・・・・燃料戻し空間
20・・・・ポンプケース
21i・・・燃料吸入部としての吸入管部
21o・・・燃料吐出部としての吐出管部
23・・・・インペラ
30・・・・カバー
31・・・・カバー本体
31e・・・カバー本体の開放下端
32・・・・支持筒部

Claims (3)

  1. 燃料タンク(T)内に配置されて燃料タンク(T)内の燃料を吸引・吐出する燃料ポンプ(U)と、燃料タンク(T)底部に固定されて該底部の開口部(To)を閉塞すると共に一部が燃料タンク(T)内に張り出して前記燃料ポンプ(U)を保持する筐体(10)と、前記筐体(10)の下部外面に突設される燃料出口管(14)と、前記筐体(10)の壁中に形成されて前記燃料ポンプ(U)の燃料吐出部(21o)を前記燃料出口管(14)に連通させる連通路(7)と、その連通路(7)内の燃料の圧力が所定値以上になるとその燃料の一部を燃料タンク(T)内に排出するレギュレータ(R)とを備えた燃料供給装置において、
    前記連通路(7)と、該連通路(7)に連通した燃料導入口(Ri)を有する前記レギュレータ(R)と、該レギュレータ(R)の上向きの燃料排出口(O)が開口し且つ燃料タンク(T)内の空間下部に連通する燃料戻し空間(15)とが、前記筐体(10)の下部に配置され、
    前記燃料戻し空間(15)には、下端が開放され且つ上端が閉塞された有底筒状のカバー本体(31)を有し且つ該カバー本体(31)で前記燃料排出口(O)を上方より覆うカバー(30)が配置、固定され、
    前記燃料排出口(O)は、前記カバー本体(31)の開放下端(31e)よりも上方に位置することを特徴とする燃料供給装置。
  2. 前記燃料ポンプ(U)は、中心軸線(X)を略鉛直方向に配した円筒状のハウジング(Uc)を有しており、
    前記ハウジング(Uc)の下部には、該ハウジング(Uc)の開放下端を塞ぐポンプケース(21)が嵌着されると共に、そのポンプケース(21)内には、該ハウジング(Uc)内のモータ部(M)により回転駆動され且つ該ポンプケース(21)内面と協働してポンプ作用を発揮するインペラ(23)が収容され、
    前記ポンプケース(21)の、前記燃料戻し空間(15)に臨む下面には、前記ポンプ作用の際に該ポンプケース(21)内への燃料吸入部となる吸入管部(21i)と、前記燃料吐出部となる吐出管部(21o)とが各々下向きに突設されることを特徴とする、請求項1に記載の燃料供給装置。
  3. 前記筐体(10)の下部には、一端部(7i)に前記吐出管部(21o)を油密に嵌合させ且つ他端部(7o)が前記燃料出口管(14)内に連通する油孔(7)が形成されていて、該油孔(7)により前記連通路が構成され、
    前記カバー(30)は、前記油孔(7)の前記一端部(7i)又は前記吐出管部(21o)に嵌合、固定させる支持筒部(32)を一体に有することを特徴とする、請求項2に記載の燃料供給装置。
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