JP2021158579A - データ記録装置及び方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】必要記録容量の抑制、必要なシーンの高精細録画及び再生時の違和感抑制を図る。【解決手段】カメラが設置された移動体に搭載されるデータ記録装置であって、所定の記録媒体に対する記録制御を行う記録制御部と、対象地点を設定する対象地点設定部と、を備え、記録制御部は、移動体の現在地と対象地点との位置関係に応じてカメラの撮影画像データを記録媒体に記録し、移動体が対象地点に近づくに従い、記録媒体に対する撮影画像データの記録フレームレート及び記録画質の内、少なくとも一方を徐々に高め、その後、移動体が対象地点から遠ざかるに従い、記録フレームレート及び記録画質の内、少なくとも一方を徐々に低下させる。【選択図】図5

Description

本発明は、データ記録装置及び方法に関する。
ドライブレコーダの普及が進んでおり、その有効利用が望まれている。有効な利用形態の1つとして、観光客が利用するレンタカー又はシェアカーに搭載されたドライブレコーダの記録画像(記録映像)を編集して観光客に画像アルバム(映像アルバム)として提供する、といったサービスも考えられている。また、自身の自動車で観光スポットへドライブに行ったときの記録画像をSNS(ソーシャルネットワーキングサービス)等を通じて複数の人物で共有する、といった楽しみ方もある。
特開2019−61514号公報 特開2011−28651号公報
カメラの撮影画像データを記録媒体に記録する際、記録フレームレート及び記録画質をなるだけ高めた方が詳細且つ鮮明な画像が保存される。従って、記録フレームレート又は記録画質を常に高めておけば、必要なシーンも含めて漏れなく鮮明な画像が保存される。しかしながら、記録フレームレート又は記録画質を常に高めておく方法では必要な記録容量が増大する。
必要な記録容量の増大を抑制すべく、基本的には記録フレームレート又は記録画質を低くしておき、必要なタイミングにおいて記録フレームレート又は記録画質を上限のフレームレート又は画質へと一気に増加させるといった方法も検討される。しかしながら、この方法では、再生の際にフレームレート又は画質が急峻に増加するポイントが発生するので、見るものにとって違和感が生じることがある。
必要な記録容量を抑制しつつも必要なシーンを高精細に録画でき、再生時には上記違和感の発生を抑制することができれば有益である。尚、このような事情は車両に適用されるドライブレコーダに限らず、様々な種類のデータ記録装置に対しても当てはまる。
本発明は、必要記録容量の抑制、必要なシーンの高精細録画及び再生時の違和感抑制に寄与するデータ記録装置及び方法を提供することを目的とする。
本発明に係るデータ記録装置は、カメラが設置された移動体に搭載されるデータ記録装置であって、所定の記録媒体に対する記録制御を行う記録制御部と、対象地点を設定する対象地点設定部と、を備え、前記記録制御部は、前記移動体の現在地と前記対象地点との位置関係に応じて前記カメラの撮影画像データを前記記録媒体に記録し、前記移動体が前記対象地点に近づくに従い、前記記録媒体に対する前記撮影画像データの記録フレームレート及び記録画質の内、少なくとも一方を徐々に高める構成(第1の構成)である。
上記第1の構成に係るデータ記録装置において、前記記録制御部は、前記移動体が前記対象地点に近づくに従い、前記記録フレームレート及び前記記録画質の内、少なくとも一方を徐々に高め、その後、前記移動体が前記対象地点から遠ざかるに従い、前記記録フレームレート及び前記記録画質の内、少なくとも一方を徐々に低下させる構成(第2の構成)であっても良い。
上記第2の構成に係るデータ記録装置において、前記記録制御部は、前記移動体が前記対象地点に近づくに従い、前記記録フレームレートを第1フレームレートから第2フレームレートに向けて徐々に高め、前記移動体が前記対象地点を通過する時刻を含む時間帯において前記記録フレームレートを前記第2フレームレートとし、前記時間帯を経て前記移動体が前記対象地点から遠ざかるに従い、前記記録フレームレートを前記第2フレームレートから前記第1フレームレートに向けて徐々に低下させる構成(第3の構成)であっても良い。
上記第2の構成に係るデータ記録装置において、前記記録制御部は、前記移動体が前記対象地点に近づくに従い、前記記録画質を第1画質から第2画質に向けて徐々に高め、前記移動体が前記対象地点を通過する時刻を含む時間帯において前記記録画質を前記第2画質とし、前記時間帯を経て前記移動体が前記対象地点から遠ざかるに従い、前記記録画質を前記第2画質から前記第1画質に向けて徐々に低下させる構成(第4の構成)であっても良い。
上記第1〜第4の構成の何れかに係るデータ記録装置において、前記移動体は車両であって、前記対象地点設定部は、前記車両の走行ルートにおける前記車両の進行方向、前記カメラの撮影方向、及び、前記カメラの撮影画角に基づき、前記走行ルート上の位置であって且つ特定の景観が前記カメラの撮影領域内に収まる地点を前記対象地点に設定する構成(第5の構成)であっても良い。
上記第1の構成に係るデータ記録装置において、前記移動体は車両であって、前記車両に2以上の対象カメラを含む複数のカメラが設置され、前記対象地点設定部は、前記対象カメラごとに、前記車両の走行ルートにおける前記車両の進行方向、前記対象カメラの撮影方向、及び、前記対象カメラの撮影画角に基づき、前記走行ルート上の位置であって且つ特定の景観が当該対象カメラの撮影領域内に収まる地点を前記対象地点に設定し、前記記録制御部は、前記対象カメラごとに、前記記録媒体に対する当該対象カメラの撮影画像データの記録フレームレート及び記録画質の内、少なくとも一方を、前記移動体が当該対象カメラに対応する前記対象地点に近づくに従って徐々に高め、その後、前記移動体が当該対象カメラに対応する前記対象地点から遠ざかるに従って徐々に低下させる構成(第6の構成)であっても良い。
本発明に係る他のデータ記録装置は、カメラが設置された移動体に搭載されるデータ記録装置であって、所定の記録媒体に対する記録制御を行う記録制御部と、操作者からの操作を受ける操作部と、を備え、前記記録制御部は、前記操作部に所定操作が入力されたとき、前記所定操作の入力時刻を基準に対象期間を設定して前記対象期間中における前記カメラの撮影画像データを前記記録媒体に記録し、前記対象期間は対象時刻を含み、前記記録制御部は、前記対象期間において時間進行により、前記対象時刻に近づくに従い、前記記録媒体に対する前記撮影画像データの記録フレームレート及び記録画質の内、少なくとも一方を徐々に高める構成(第7の構成)である。
上記第7の構成に係るデータ記録装置において、前記記録制御部は、前記対象期間において時間進行により、前記対象時刻に近づくに従い、前記撮影画像データの記録フレームレート及び記録画質の内、少なくとも一方を徐々に高め、その後、前記対象時刻から離れるに従い、前記記録フレームレート及び前記記録画質の内、少なくとも一方を徐々に低下させる構成(第8の構成)であっても良い。
本発明に係るデータ記録方法は、カメラが設置された移動体にて用いられるデータ記録方法であって、所定の記録媒体に対する記録制御を行う記録制御ステップと、対象地点を設定する対象地点設定ステップと、を備え、前記記録制御ステップでは、前記移動体の現在地と前記対象地点との位置関係に応じて前記カメラの撮影画像データを前記記録媒体に記録し、前記移動体が前記対象地点に近づくに従い、前記記録媒体に対する前記撮影画像データの記録フレームレート及び記録画質の内、少なくとも一方を徐々に高める構成(第9の構成)である。
本発明に係る他のデータ記録方法は、カメラが設置された移動体にて用いられるデータ記録方法であって、所定の記録媒体に対する記録制御を行う記録制御ステップと、操作者からの操作を受ける操作受付ステップと、を備え、前記記録制御ステップでは、前記操作ステップにて所定操作を受けたとき、前記所定操作の入力時刻を基準に対象期間を設定して前記対象期間中における前記カメラの撮影画像データを前記記録媒体に記録し、前記対象期間は対象時刻を含み、前記記録制御ステップでは、前記対象期間において時間進行により、前記対象時刻に近づくに従い、前記記録媒体に対する前記撮影画像データの記録フレームレート及び記録画質の内、少なくとも一方を徐々に高める構成(第10の構成)である。
本発明によれば、必要記録容量の抑制、必要なシーンの高精細録画及び再生時の違和感抑制に寄与するデータ記録装置及び方法を提供することが可能となる。
本発明の実施形態に係るデータ記録システムの全体構成図である。 本発明の実施形態に係る車両の概略的な上面図である。 本発明の実施形態に係り、データ処理前後の動画像の構造を示す図である。 本発明の第1実施例に係り、車両及び観光スポット間の位置関係を示す図である。 本発明の第1実施例に係り、記録フレームレート及び記録画質の変化の例を示す図である。 本発明の第1実施例に係り、記録フレームレート及び記録画質の変化の他の例を示す図である。 本発明の第1実施例に係り、記録フレームレート及び記録画質の変化の更に他の例を示す図である。 本発明の第2実施例に係り、記録フレームレート及び記録画質の変化の例を示す図である。 本発明の第4実施例に係り、或る時刻における車両及び建造物間の位置関係を示す図であって、対象地点の設定方法を説明するための図である。 本発明の第4実施例に係り、車両が対象地点に位置しているときにおけるカメラの撮影領域と建造物との関係を示す図である。 本発明の第5実施例に係り、車両に4台のカメラが設置されている様子を示す図である。 本発明の第5実施例に係り、4台のカメラの夫々の撮影領域及び撮影画角を示す図である。 本発明の第5実施例に係り、或る時刻における車両及び建造物間の位置関係を示す図であって、対象地点の設定方法を説明するための図である。 本発明の第5実施例に係り、車両が第1のカメラに対応する対象地点に位置しているときにおける第1のカメラの撮影領域と建造物との関係を示す図である。 本発明の第5実施例に係り、車両が第2のカメラに対応する対象地点に位置しているときにおける第2のカメラの撮影領域と建造物との関係を示す図である。 本発明の第5実施例に係り、車両が第3のカメラに対応する対象地点に位置しているときにおける第3のカメラの撮影領域と建造物との関係を示す図である。 本発明の第5実施例に係り、各カメラの記録フレームレート及び記録画質の変化の例を示す図である。 本発明の第5実施例に係り、車両と対象地点との関係を示す図である。 本発明の第6実施例に係り、記録フレームレート及び記録画質の変化の例を示す図である。
以下、本発明の実施形態の例を、図面を参照して具体的に説明する。参照される各図において、同一の部分には同一の符号を付し、同一の部分に関する重複する説明を原則として省略する。尚、本明細書では、記述の簡略化上、情報、信号、物理量又は部材等を参照する記号又は符号を記すことによって、該記号又は符号に対応する情報、信号、物理量又は部材等の名称を省略又は略記することがある。
図1は本発明の実施形態に係るデータ記録システムSYSの全体構成図である。データ記録システムSYSは、ドライブレコーダ1、カメラ部2、マイク部3、操作部4、GPS処理部5、通信モジュール6、ナビゲーション装置7及び記録媒体8を備える。ドライブレコーダ1は、主制御部10、記録媒体装着部20、計時部30及び内部メモリ40を備える。図2はデータ記録システムSYSを搭載した車両CRの概略的な上面図である。図2には示されていないが、ドライブレコーダ1は車両CRの適所に設置される。
ドライブレコーダ1に対して接続機器が接続される。ドライブレコーダ1と任意の接続機器とは、互いに双方向通信(但し必要でなければ一方向通信でも良い)が可能な態様で有線又は無線にて接続される。接続機器は、カメラ部2、マイク部3、操作部4、GPS処理部5、通信モジュール6及びナビゲーション装置7を含み、各接続機器は車両CRの適所に設置される。
ここでは、車両CRとして路面上を走行可能な車両(自動車等)を主として想定するが、車両CRは任意の種類の車両であって良い。車両CRの運転席からステアリングホイールに向かう向きを「前方」と定義し、車両CRのステアリングホイールから運転席に向かう向きを「後方」と定義する。前後方向に直交し且つ路面に平行な方向を左右方向と定義する。左右方向における左、右は、車両CRの運転席に座り且つ前方を向いている、車両CRの運転者から見た左、右であるとする。
図2には、カメラ部2に設けられた1つのカメラ2uが示されているが、カメラ部2は複数のカメラにて構成される場合もある(詳細は後述)。カメラ部2に設けられた任意の1つのカメラを単位カメラと称する。カメラ2uは1つの単位カメラである。単位カメラについて以下に示す内容は、カメラ部2に設けられた各カメラに適用される。
単位カメラは、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサやCCD(Charge-Coupled Device)イメージセンサなどの撮像素子及び光学系を備え、自身の撮影領域(換言すれば視野)内の撮影を行って、撮影により得られた画像(即ち撮影領域内の像)を示す画像データを生成及び出力する。単位カメラにて得られた画像データはドライブレコーダ1に出力される。
単位カメラは所定の撮影フレームレートにて自身の撮影領域内の撮影を周期的に繰り返し行う。撮影フレームレートは1秒間当たりの撮影の回数に相当する。撮影フレームレートは任意であるが、例えば120[フレーム/秒]である。単位カメラにおいて撮影フレームレートの逆数の間隔でフレーム画像の画像データが周期的に生成され、ドライブレコーダ1に送られる。フレーム画像は単位カメラの1回分の撮影により得られる静止画像を指す。尚、カメラ部2に複数のカメラが設けられる場合、複数のカメラの撮影フレームレートは互いに同じであるとする。
車両CRの前後方向との関係において単位カメラの撮影方向は任意であって所定方向に設定される。単位カメラの撮影方向とは、単位カメラの位置から見て単位カメラの撮影領域が存在する向きを意味し、より詳細には、単位カメラの位置(単位カメラの光学中心)から、単位カメラの撮影領域内の点であって且つ単位カメラの光軸上の点へと向かう向きを指す。単位カメラは車両CRに設置されているので、単位カメラの位置は車両CRの位置であると解して良い。
ここでは、カメラ2uの撮影方向は車両CRの前方向と一致しているものとする。従って、カメラ2uの撮影領域(視野)は車両CRの前側に位置する領域を主として含んでいる。図2において、θuは、カメラ2uの撮影における画角を表している。任意のカメラにおいて撮影における画角を、以下、撮影画角と称する。図2において、カメラ2uの撮影画角θuは水平方向における画角を表しているが、カメラ2uの垂直方向における撮影画角も“θu”であって良い(或いは“θu”と異なっていても良い)。
マイク部3は、車両CRに設置された1以上のマイクロホンから成る。マイク部3における1つのマイクロホンは、当該マイクロホンの周辺の音を集音し、集音した音を音声データに変換する(即ち集音した音を表す音声データを生成する)。マイクロホンにて生成された音声データはドライブレコーダ1に出力される。マイク部3を構成するマイクロホンの個数及びマイクロホンの配置位置は適宜設定されて良い。例えば、車両CRの車外で発生する音を主として集音する車外用マイクロホンと、車両CRの車室内で発生する音を主として集音する車内用マイクロホンとが、マイク部3に設けられていても良い。マイク部3を構成するマイクロホンはカメラ部2内のカメラ(例えばカメラ2u)に取り付けられているものであっても良い。マイク部3に含まれる1以上のマイクロホン(例えば車内用マイクロホン)はドライブレコーダ1に内蔵されていても良い(即ちドライブレコーダ1の構成要素に含まれていても良い)。
操作部4は、操作者が操作可能な操作部であり、操作者から(即ちドライブレコーダ1の外部から)様々な操作の入力を受け付ける。操作部4に対する操作内容を表す信号はドライブレコーダ1に出力される。操作部4の操作者はドライブレコーダ1のユーザである。ユーザは主として車両CRの運転者であるが、それ以外の人間であっても良い。操作部4は、運転者等が操作しやすいようにステアリングホイール(不図示)の近傍等、車両CRの適所に配置される。ユーザは操作部4を操作することでドライブレコーダ1の各種設定を行うことができる。操作部4はドライブレコーダ1に内蔵されていても良い(即ちドライブレコーダ1の構成要素に含まれていて良い)。
GPS処理部5は、GPS(Global Positioning System)を形成する複数のGPS衛星からの信号を受信することで車両CRの位置を検出し、検出位置を示す車両位置情報を生成する。検出される位置は車両CRの現在地である。車両位置情報では、車両CRの位置(現在地)が、地球上における経度及び緯度によって表現される。車両位置情報は所定周期で順次生成され、生成された車両位置情報は順次ドライブレコーダ1に送られる。GPS処理部5はドライブレコーダ1に内蔵されていても良い(即ちドライブレコーダ1の構成要素に含まれていて良い)。
通信モジュール6は、ドライブレコーダ1以外の装置(例えばインターネット網に接続されたサーバ装置)とドライブレコーダ1との間で情報を送受信するための通信機能を備え、その情報の送受信は任意の無線通信回線を介して行われる。通信モジュール6はドライブレコーダ1に内蔵されていても良い(即ちドライブレコーダ1の構成要素に含まれていて良い)。
ナビゲーション装置7は、車両CRの目的地までの車両CRの走行を支援するナビゲーション処理を行う。ナビゲーション装置7は、ナビゲーション装置7のユーザからの指示に基づき車両CRの目的地が設定されると、目的地までの走行予定ルートを設定し、地図画像上に走行予定ルートを重畳した画像を、液晶ディスプレイパネル等にて構成された所定の表示部に表示する。走行予定ルートは、目的地に至るまでに車両CRが走行する予定のルートを表しており、車両CRの運転者は走行予定ルートに沿って車両CRが走行するよう運転操作を行うことが期待される。走行予定ルートを表す走行予定ルート情報はドライブレコーダ1に出力される(それの利用方法については後述)。尚、ナビゲーション装置7のユーザはドライブレコーダ1のユーザと同じであると解して良い(但し両者は相違し得る)。
記録媒体8は、半導体メモリにて構成されるメモリカードである。但し、記録媒体8は、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスクなど、任意の記録媒体であって良い。
主制御部10は、演算処理を行うことで各種の制御機能を実現するCPU(Central Processing Unit)、演算処理の作業領域として利用されるRAM(Random Access Memory)、及び、プログラムや設定パラメータ等を不揮発的に記憶するROM(Read Only Memory)を備える。ROMに記憶されたプログラムに従って演算処理が行われることで、主制御部10の機能が実現される。
記録媒体装着部20は、記録媒体8を装着可能に構成される。記録媒体8がメモリカードであるとき、記録媒体装着部20はカードスロットとして構成される。但し、上述したように記録媒体8は任意の記録媒体であって良い。以下では、記録媒体装着部20に記録媒体8が装着されていて、主制御部10が記録媒体8に対しデータの書き込み及び読み出しを自由に行うことができるものとする。尚、記録媒体8はドライブレコーダ1に対し着脱不能に内蔵された記録媒体であっても良い。
計時部30は、現在の日付及び時刻を示す時刻データを取得する。取得された時刻データは主制御部10に与えられる。
内部メモリ40は、記録媒体8とは別にドライブレコーダ1に内蔵されたメモリである。内部メモリ40は例えば所定の記録容量を有する半導体メモリである。但し、内部メモリ40の種類は任意である。
主制御部10は、様々な機能を実現する複数の機能ブロックを有し、特徴的な機能ブロックとして記録制御部11及び対象地点設定部12が主制御部10に設けられる。
記録制御部11は、記録媒体8に対する記録制御を行う。記録制御部11は、単位カメラの撮影画像データを記録媒体8に記録する(換言すれば記録させる)ことができ、単位カメラが複数ある場合には、各単位カメラの撮影画像データを記録媒体8に記録する(換言すれば記録させる)ことができる。記録媒体8に記録される単位カメラの撮影画像データは単位カメラの撮影結果に基づく動画像の画像データである。
記録制御部11は、単位カメラから入力される画像データに対し所定のデータ処理を施し、データ処理後の画像データを記録媒体8に記録することができる。尚、ここでは、上記データ処理を行うデータ処理部(不図示)が記録制御部11に内包されていると考えているが、データ処理部は記録制御部11とは別に主制御部10内に設けられていると考えても良い。以下、単位カメラにて生成された画像データ(即ち上記データ処理前の画像データ)を特に原画像データと称することがある。
図3を参照し、原画像データによる動画像MVaと、データ処理後の画像データによる動画像MVbと、の関係を説明する。
動画像MVaは複数の静止画像である複数のフレーム画像FLaの集まりから成る。動画像MVaにおいて、複数のフレーム画像FLaは時系列上でフレームレートRTaの逆数の間隔で並ぶ。フレームレートRTaは、動画像MVaにおける1秒間当たりのフレーム画像FLaの枚数を表す。フレーム画像FLaは、単位カメラの1回分の撮影により得られる静止画像であって、単位カメラから主制御部10(記録制御部11)に送られる原画像データにより形成される。フレームレートRTaは単位カメラの撮影フレームレートと一致する。
動画像MVbは複数の静止画像である複数のフレーム画像FLbの集まりから成る。動画像MVbにおいて、複数のフレーム画像FLbは時系列上でフレームレートRTbの逆数の間隔で並ぶ。フレームレートRTbは、動画像MVbにおける1秒間当たりのフレーム画像FLbの枚数を表す。或る注目した時刻におけるフレーム画像FLbは、当該注目した時刻におけるフレーム画像FLaに基づいて生成され、両画像が完全に一致することもあり得るし、前者(FLb)と後者(FLa)との間で画質が相違することもある。
図3では、フレームレートRTa及びRTbが一致しているかのように動画像MVa及びMVbが示されているが、フレームレートRTbはフレームレートRTaと一致することもあるし、フレームレートRTaより低いときもある。フレームレートRTbがフレームレートRTaと一致する場合、動画像MVbは完全に動画像MVaと同じものであり得る。フレームレートRTbがフレームレートRTaより小さい場合、フレームレートRTa及びRTa間の比に応じた間引き率で、動画像MVaのフレーム画像FLaが間引かれることで動画像MVbが生成される。
また、記録制御部11は、上記データ処理によって動画像MVaから動画像MVbを生成する際、動画像MVbの画質を調整することができる。ここで、動画像の画質とは、動画像を構成する個々のフレーム画像の画質を指し、フレームレートを除く概念である。
動画像MVbの画質は、動画像MVbを形成する各フレーム画像FLbの画素数に依存する。このため、各フレーム画像FLbの画素数の調整により動画像MVbの画質の調整を実現して良い。即ち例えば、フレーム画像FLaの画素数が(Ma×Na)個である場合、記録制御部11は、必要に応じて画素の間引き処理を実行することにより、フレーム画像FLbの画素数を(Mb×Nb)個とすることができる。Ma、Na、Mb及びNbは、夫々に、例えば数100〜数1000の整数値を持つ。但し、“Ma≧Mb”且つ“Na≧Nb”が成立する。積(Mb×Nb)が大きいほど動画像MVbの画質は高まる。
記録制御部11は、動画像MVaの画像データに対し所定の圧縮処理を施すことで動画像MVbの画像データを生成することができる。ここでは、動画像MVbの画像データのデータ量を、動画像MVaの画像データのデータ量にて割ることで得られる商を、圧縮率と定義する。そうすると、圧縮率が大きいほど(1に近づくほど)動画像MVbの画質は高くなり、圧縮率が小さいほど(0に近づくほど)動画像MVbの画質は低くなる。故に、動画像MVaの画像データから動画像MVbの画像データを生成する際の圧縮率が可変となるように記録制御部11を形成しておき、当該圧縮率の調整により動画像MVbの画質の調整を実現するようにしても良い。尚、圧縮率の増減によってフレーム画像FLbの画素数は変化しないものとする。また、ここにおける圧縮は不可逆的な圧縮を指す。
記録制御部11は、単位カメラの撮影画像データを記録媒体8に記録する際、データ処理によって、単位カメラの撮影結果に基づく動画像MVaの画像データから単位カメラの撮影結果に基づく動画像MVbの画像データを生成し、生成した動画像MVbの画像データを記録媒体8に記録する。記録制御部11は、動画像MVaの画像データをそのまま記録媒体8に記録することもでき、この場合には、動画像MVaの画像データそのものが動画像MVbの画像データとして記録媒体8に記録されると考えれば良い。尚、動画像の記録媒体8への記録と、動画像の画像データの記録媒体8への記録と、は互いに同義である。
単位カメラの撮影画像データが記録媒体8に記録されるときの、記録される撮影画像データのフレームレート及び画質を、夫々、記録フレームレート及び記録画質と称する。単位カメラの撮影画像データとして動画像MVbの画像データが記録媒体8に記録されるので、記録フレームレートは動画像MVbのフレームレートRTbであり、記録画質は動画像MVbの画質である。
内部メモリ40において、所定の一定時間分の動画像MVaの画像データを一時的に記憶するリングバッファが形成され、動画像MVbの画像データの生成及び記録媒体8への記録は、適宜、内部メモリ40を経由して行われて良い。リングバッファにおいて、一定時間分の動画像MVaの画像データが記録された状態で、新たに記録すべき画像データが発生すると、最も古く記録された画像データに対し、最新の画像データが上書きして記録される。このため、常に最新の一定時間分の動画像MVaの画像データがリングバッファにて保持される。記録制御部11は、特定の時間帯における動画像MVbの画像データを記録媒体8に記録する際、内部メモリ40に保持されている特定の時間帯における動画像MVaの画像データを参照し、参照した画像データに対し必要なデータ処理を施すことで特定の時間帯における動画像MVbの画像データを生成することができる。当該データ処理の実行タイミングは、特定の時間帯における動画像MVaの画像データがリングバッファに保持されている限り、特定の時間帯の開始後の任意のタイミングであって良い。
動画像MVa及びMVbの画像データに対し所定の付加データが付与されても良い。付加データは、マイク部3にて生成される音声データ及び計時部30にて生成される時刻データを含む。動画像MVbの画像データが記録媒体8に記録される際、動画像MVbの画像データと共に動画像MVbの画像データに対応する付加データが、それらが互いに関連付けられた状態で記録媒体8に記録されて良い。動画像MVaの画像データがリングバッファに保持される際、対応する付加データも画像データと共にリングバッファに保持されて良い。
対象地点設定部12(図1参照)は、地図上の特定の地点を対象地点に設定する。対象地点は、所定の景観の撮影に適していると想定される地点である。観光スポットなどが所定の景観に該当する。景観には、山や川などの自然の景観と人工物による景観とがあり、人工物による景観には建造物(大阪城や東京タワー等)が含まれる。対象地点は、地球上における経度及び緯度によって表現されていて良い。対象地点は、大きさを持たない点であっても良いし、大きさを持つエリアであっても良い。詳細は後述されるが、記録制御部11は、対象地点及び対象地点に近い地点において、単位カメラの撮影画像データを高い記録フレームレート又は記録画質で記録媒体8に記録する制御を行う。
対象地点設定部12(図1参照)は所定の設定用情報に基づいて対象地点を設定して良い。対象地点はドライブレコーダ1において予め定められた地点であって良い。例えば、特定の景観の撮影に適していると想定される地点が、対象地点として予め定められていて良い。この場合、予め定められた対象地点を表す情報が設定用情報として対象地点設定部12に与えられる。
対象地点設定部12はユーザの指定に従って対象地点を設定しても良い。例えば、ユーザとしての運転手が、或る観光スポットに向けて車両CRを走行させる予定又は或る観光スポットを通過するルートにて車両CRを走行させる予定を立てている際に、当該観光スポットの位置に対応する地点を対象地点に指定する、といった利用形態が考えられる。車両CRがレンタカー会社の所有する車両である場合、レンタカー会社の社員が、営業エリア内のお勧めの観光スポットを定め、お勧めの観光スポットの位置に対応する地点を対象地点として予め指定しておいた上で車両CRを貸し出す、といった利用形態も考えられる。ユーザやレンタカー会社の社員による、対象地点を指定するための情報は、操作部4を通じ又は通信モジュール6を通じ、設定用情報としてドライブレコーダ1に入力される。
対象地点設定部12は通信モジュール6を介し取得したネットワーク情報(例えば、観光スポットに関わる情報としてインターネット網から取得したネットワーク情報)を設定用情報として用いて、対象地点を設定しても良い。例えば、SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)で話題になっている観光スポットを通信モジュール6を介し取得することを通じて、対象地点を設定するようにしても良い。
以下、複数の実施例の中で、データ記録システムSYS又はドライブレコーダ1に関わる幾つかの具体的な動作例、応用技術、変形技術等を説明する。本実施形態にて上述した事項は、特に記述無き限り且つ矛盾無き限り、以下の各実施例に適用され、各実施例において、上述した事項と矛盾する事項については各実施例での記載が優先されて良い。また矛盾無き限り、以下に示す複数の実施例の内、任意の実施例に記載した事項を、他の任意の実施例に適用することもできる(即ち複数の実施例の内の任意の2以上の実施例を組み合わせることも可能である)。
<<第1実施例>>
第1実施例を説明する。第1実施例では、ドライブレコーダ1が動作している期間中、順次取得されるカメラ2uの撮影画像データが記録媒体8に常時記録されてゆくものとする。記録媒体8に記録されるカメラ2uの撮影画像データはカメラ2uの撮影結果に基づく動画像MVbの画像データであり、故に、カメラ2uの撮影結果に基づく動画像MVbのフレームレート及び画質が記録フレームレート及び記録画質となる。第1実施例において、記録フレームレート及び記録画質とは、特に記述なき限り、カメラ2uの撮影結果に基づき記録媒体8に記録される動画像MVbのフレームレート及び画質を指す。
図4に示す如く、観光スポットの例である建造物500の近くを車両CRが走行し、対象地点設定部12により、建造物500の撮影に適した対象地点510が設定されているものとする。距離dは、車両CRの現在地と対象地点510との間の距離を表す。記録制御部11は、GPS処理部5より得られる車両位置情報を用いて距離dを導出できる。距離dは、車両CRの現在地及び対象地点510間の直線距離であっても良いし、車両CRの走行ルートに沿った、車両CRの現在地及び対象地点510間の距離であっても良い。尚、ここにおける車両CRの走行ルートは、後述の走行ルート520(図9参照)に相当する。また、図4では、図示の便宜上、カメラ2uが車両CRの車体から突出しているかのように示されているが、これは実際とは相違しうる(後述の図9等でも同様)。
図5は、車両CRが対象地点510を通過するルートを一定速度で通過する際の、記録フレームレート又は記録画質の変化を表している。時間の進行と共に、時刻tA0、tA1、tA2、tA3、tA4が、この順番で訪れるものとする。車両CRは、時刻tA0から時刻tA4にかけて対象地点510を通過するルートを走行する。
時刻tA0及び時刻tA1では車両CRが対象地点510に至っておらず、時刻tA0から時刻tA1を経由して時刻tA2にかけて車両CRが対象地点510に近づいてゆき、時刻tA2にてちょうど車両CRが対象地点510に位置し、その後、時刻tA2から時刻tA3を経由して時刻tA4にかけて車両CRが対象地点510から遠ざかってゆくものとする。そうすると、時刻tA0及びtA2間では時間経過と共に距離dが減少してゆき、時刻tA2にて距離dがゼロとなり、時刻tA2及びtA4間では時間経過と共に距離dが増大してゆく。
この場合、記録制御部11は、時刻tA1以前において、記録フレームレート及び記録画質を夫々所定の基準フレームレート及び所定の基準画質とし、時刻tA1及びtA2間において、距離dの減少に伴い記録フレームレート及び記録画質を夫々基準フレームレート及び基準画質を起点に徐々に高めてゆき、時刻tA2において、記録フレームレート及び記録画質を夫々所定の上限フレームレート及び所定の上限画質とする。その後、記録制御部11は、時刻tA2及びtA3間において、距離dの増大に伴い記録フレームレート及び記録画質を夫々上限フレームレート及び上限画質を起点に徐々に低下させてゆき、時刻tA3以降において、記録フレームレート及び記録画質を夫々上記の基準フレームレート及び基準画質とする。
具体的には例えば、距離dの減少過程において“d≦dREF1”が成立するまでは記録フレームレート及び記録画質を夫々所定の基準フレームレート及び所定の基準画質とし、距離dの減少過程において“d≦dREF1”が成立しているときには距離dの減少に伴って記録フレームレート及び記録画質を夫々基準フレームレート及び基準画質を起点に徐々に高めてゆく。そして、距離dがゼロ(実質的にゼロを含む)のときには記録フレームレート及び記録画質を夫々上限フレームレート及び上限画質とする。その後、距離dの増加過程において“d≦dREF2”が成立しているときには距離dの増大に伴って記録フレームレート及び記録画質を夫々上限フレームレート及び上限画質を起点に徐々に低下させてゆき、距離dの増大過程において“d≦dREF2”が非成立となった後は記録フレームレート及び記録画質を夫々基準フレームレート及び基準画質とする。
距離dREF1及びdREF2はゼロより大きな所定距離である。距離dREF1及びdREF2の一致又は不一致は問わない。距離dREF1及びdREF2は、車両CRの走行速度に応じて設定されるものであっても良い。時刻tA1を境に“d≦dREF1”の不成立状態から成立状態に遷移し、時刻tA3を境に“d≦dREF2”の成立状態から不成立状態に遷移する。
上限フレームレートは基準フレームレートよりも高く、通常は、撮影フレームレートと同じであって良い。例えば、基準フレームレートは20[フレーム/秒]であり、上限フレームレートは120[フレーム/秒]である。記録フレームレートを基準フレームレート及び上限フレームレート間で徐々に増大又は減少させてゆく過程において、記録フレームレートは、基準フレームレートより高く且つ上限フレームレートよりも低い1以上の中間フレームレート(例えば、“40”の中間フレームレートと“60”の中間フレームレート)を経る。これは、後述の他の任意の実施例においても同様である。即ち例えば、増大過程において、記録フレームレートは基準フレームレートから一旦中間フレームレートとなり、その後に上限フレームレートとなる。同様に例えば、減少過程において、記録フレームレートは上限フレームレートから一旦中間フレームレートとなり、その後に基準フレームレートとなる。
上限画質は基準画質よりも高く、通常は、原画像データによる動画像MVaの画質と同等であって良い。例えば、上述の圧縮率にて記録画質の調整を行う場合、基準画質における圧縮率は20%であり、上限画質における圧縮率は100%(一切圧縮しない状態)である。記録画質を基準画質及び上限画質間で徐々に増大又は減少させてゆく過程において、記録画質は、基準画質より高く且つ上限画質より低い1以上の中間画質(例えば、40%の圧縮率による中間画質と70%の圧縮率による中間画質)を経る。これは、後述の他の任意の実施例においても同様である。即ち例えば、増大過程において、記録画質は基準画質から一旦中間画質となり、その後に上限画質となる。同様に例えば、減少過程において、記録画質は上限画質から一旦中間画質となり、その後に基準画質となる。
記録フレームレート又は記録画質を常に高めておく第1参考方法では必要な記録容量が増大する。必要な記録容量の増大を抑制すべく、基本的には記録フレームレート又は記録画質を基準フレームレート又は基準画質にしておいて必要なタイミングにおいて記録フレームレート又は記録画質を基準フレームレート又は基準画質から上限フレームレート又は上限画質へと一気に増加させるといった第2参考方法も検討される。しかしながら、第2参考方法では、再生の際にフレームレート又は画質が急峻に増加するポイントが発生するので、見るものにとって違和感が生じることがある。これを考慮し、上述の如く、記録制御部11は、車両CRの現在地と対象地点510との位置関係に応じてカメラ(ここではカメラ2u)の撮影画像データを記録媒体8に記録し、この際、車両CRが対象地点510に近づくに従い、記録フレームレート及び記録画質を徐々に高める。これにより、必要な記録容量を抑制しつつ必要なシーンを高精細に録画でき、再生時には上記違和感の発生を抑制することが可能となる。
同様に、或るタイミングを境に記録フレームレート又は記録画質を上限フレームレート又は上限画質から基準フレームレート又は基準画質へと急峻に低下させた場合、再生の際にフレームレート又は画質が急峻に低下するポイントが発生するので、見るものにとって違和感が生じることがある。これを考慮し、上述の如く、記録制御部11は、車両CRが対象地点510に近づくに従い、記録フレームレート及び記録画質を徐々に高めた後、車両CRが対象地点510から遠ざかるに従い、記録フレームレート及び記録画質を徐々に低下させる。これにより、必要な記録容量を抑制しつつ必要なシーンを高精細に録画でき、再生時には上記違和感の発生を抑制することが可能となる。
図5の例では、時刻tA1及びtA3間において、時間の経過につれ(換言すれば距離dの変化につれ)記録フレームレート及び記録画質が線型的に単調増加又は単調減少しているが、記録フレームレート及び記録画質の増減の変化率は様々に変形可能であり、図6(a)又は(b)に示す如く、時間の経過につれ(換言すれば距離dの変化につれ)記録フレームレート及び記録画質を正弦波状に変化させても良い。
また、上述したように、対象地点510にて例示される対象地点は大きさを持つエリア、換言すれば所定の距離幅を持つエリアであっても良い。対象地点510が大きさを持つエリアである場合、対象地点510の大きさに応じた時間長さだけ車両CRは対象地点510に位置することになる。この場合、“tA2”は上記時間長さを有する時間帯を指すものと解され、図7に示す如く、時間帯tA2において記録フレームレート及び記録画質が夫々上限フレームレート及び上限画質に維持される。
記録フレームレート及び記録画質の双方を調整対象とする動作を説明したが、記録フレームレート及び記録画質の内、任意の一方のみを調整対象とし、他方を不変としても良い。即ち、記録制御部11は、記録フレームレート及び記録画質の内、任意の一方のみを調整対象とし、車両CRが対象地点510に近づくに従って調整対象を徐々に高め、その後、車両CRが対象地点510から遠ざかるに従って調整対象を徐々に低下させて良い。後述の他の実施例においても同様である。
尚、上述したように、動画像MVbの画像データを記録媒体8に記録する際、音声データを含む付加データも、動画像MVbの画像データに関連付けて記録媒体8に記録することができる。記録媒体8に記録された動画像MVbの画像データが再生機器上で再生される際、関連付けられた音声データも再生される。マイク部3にて生成される音声データは記録制御部11にて所定のデータ処理により圧縮された上で記録媒体8に記録されるが、記録制御部11は、記録フレームレート又は記録画質に連動して記録音質も変化させて良い。記録音質は記録媒体8に記録される圧縮後の音声データの音質を指す。音声データの圧縮率を特に音声圧縮率と称する。ここでは、圧縮後の音声データのデータ量を、マイク部3にて生成される音声データのデータ量にて割ることで得られる商を、音声圧縮率と定義する。そうすると、音声圧縮率が大きいほど(1に近づくほど)記録音質は高くなり、音声圧縮率が小さいほど(0に近づくほど)記録音質は低くなる。
記録フレームレート又は記録画質に連動して記録音質も変化させる際、以下のようにすることができる。即ち、記録制御部11は、車両CRが対象地点(ここでは対象地点510)に近づくに従い、記録フレームレート又は記録画質を徐々に高めることに連動して記録音質も徐々に高め、車両CRが対象地点(ここでは対象地点510)から遠ざかるに従い、記録フレームレート又は記録画質を徐々に低下させることに連動して記録音質も徐々に低下させて良い。これにより、車両CRが対象地点付近にあったときの様子を音声を含めて詳細に記録しておくことができると共に、再生時に音質が急峻に変化したことで視聴者に発生しうる違和感を抑制することができる。
<<第2実施例>>
第2実施例を説明する。対象地点510が大きさを持たない点であると考えた場合においても、図7に類似するような記録制御を行うことも可能である。これを、図8を参照して説明する。上述したように、図8の例においても、時刻tA0及び時刻tA1では車両CRが対象地点510に至っておらず、時刻tA0から時刻tA1を経由して時刻tA2にかけて車両CRが対象地点510に近づいてゆき、時刻tA2にてちょうど車両CRが対象地点510に位置し、その後、時刻tA2から時刻tA3を経由して時刻tA4にかけて車両CRが対象地点510から遠ざかってゆくものとする。そうすると、時刻tA0及びtA2間では時間経過と共に距離dが減少してゆき、時刻tA2にて距離dがゼロとなり、時刻tA2及びtA4間では時間経過と共に距離dが増大してゆく。
但し、図8の例に係る記録制御部11は、記録フレームレート及び記録画質を、時刻tA1以前において夫々基準フレームレート及び基準画質とし、時刻tA1及びtA2_X間において距離dの減少に伴い夫々基準フレームレート及び基準画質を起点に徐々に高めてゆき、時刻tA2_X及びtA2_Y間において夫々上限フレームレート及び上限画質とし、時刻tA2_Y及びtA3間において距離dの増大に伴い夫々上限フレームレート及び上限画質を起点に徐々に低下させてゆき、時刻tA3以降において夫々基準フレームレート及び基準画質とする。
時刻tA2_Xは時刻tA1より後であって且つ時刻tA2より前の時刻であり、時刻tA2_Yは時刻tA2より後であって且つ時刻tA3より前の時刻である。時刻tA2_X及びtA2_Y間の中心時刻が時刻tA2であり得る。時刻tA2は時刻tA2_X及びtA2_Y間の中心時刻と異なっていても良い。図8の例では、時刻tA2_X及びtA2_Y間の時間長さ分、記録フレームレート及び記録画質が上限フレームレート及び上限画質に維持される。
具体的には例えば、距離dの減少過程において“d≦dREF1”が成立するまでは記録フレームレート及び記録画質を夫々所定の基準フレームレート及び所定の基準画質とする。距離dの減少過程において“dREF1_2<d≦dREF1”が成立しているときには距離dの減少に伴って記録フレームレート及び記録画質を夫々基準フレームレート及び基準画質を起点に徐々に高めてゆく。そして、距離dがゼロ(実質的にゼロを含む)となる時刻tA2において記録フレームレート及び記録画質を夫々上限フレームレート及び上限画質とする。更に、距離dがゼロとなる時刻tA2が認識された後、記録制御部11は、時刻tA2を中心時刻として含み且つ所定時間長さを有する対象時間帯を設定する。当該対象時間帯の開始時刻及び終了時刻が、夫々、時刻tA2_X、tA2_Yである。時刻tA2_Yの後、距離dの増加過程において“dREF2_2<d≦dREF2”が成立しているときには距離dの増大に伴って記録フレームレート及び記録画質を夫々上限フレームレート及び上限画質を起点に徐々に低下させてゆき、距離dの増大過程において“d≦dREF2”が非成立となった後は記録フレームレート及び記録画質を夫々基準フレームレート及び基準画質とする。ここで、“0<dREF1_2<dREF1”及び“0<dREF2_2<dREF2”が成立する。時刻tA2_Xにおいて“d=dREF1_2”となり、時刻tA2_Yにおいて“d=dREF2_2”となる。
距離dREF1及びdREF2については第1実施例で述べた通りである。時刻tA1を境に“d≦dREF1”の不成立状態から成立状態に遷移し、時刻tA3を境に“d≦dREF2”の成立状態から不成立状態に遷移する。上限フレームレート及び基準フレームレートの意義、並びに、記録フレームレートの増減方法は第1実施例で述べた通りであり、上限画質及び基準画質の意義、並びに、記録画質の増減方法も第1実施例で述べた通りである。
このように、記録フレームレートに関して言えば、記録制御部11は、車両CRが対象地点510に近づくに従い(時刻tA1及びtA2_X間において)、記録フレームレートを基準フレームレートから上限フレームレートに向けて徐々に高め、車両CRが対象地点510を通過する時刻を含む対象時間帯(時刻tA2_X及びtA2_Y間)において記録フレームレートを上限フレームレートとし、対象時間帯を経て車両CRが対象地点510から遠ざかるに従い(時刻tA2_Y及びtA3間において)、記録フレームレートを上限フレームレートから基準フレームレートに向けて徐々に低下させる。
同様に記録画質に関して言えば、記録制御部11は、車両CRが対象地点510に近づくに従い(時刻tA1及びtA2_X間において)、記録画質を基準画質から上限画質に向けて徐々に高め、車両CRが対象地点510を通過する時刻を含む対象時間帯(時刻tA2_X及びtA2_Y間)において記録画質を上限画質とし、対象時間帯を経て車両CRが対象地点510から遠ざかるに従い(時刻tA2_Y及びtA3間において)、記録画質を上限画質から基準画質に向けて徐々に低下させる。
図8に示すような記録フレームレート及び記録画質の調整により、第1実施例と同様の作用及び効果が得られる。また、映像上、注目すべきポイント及びポイント周辺においてフレームレート及び画質が上限に維持されるので、注目すべきポイント及びポイント周辺を詳細に記録及び再生することができる。
尚、第2実施例に示す動作を実現するにあたり、内部メモリ40によるリングバッファが利用されて良い。単純には例えば、時刻tA0及びtA4間の期間中における動画像MVaの画像データをリングバッファに保持させた状態で、当該期間中の各時刻における距離dを参照して時刻tA1、tA2_X、tA2、tA2_Y及びtA3を特定し、特定結果に基づき、リングバッファに保持された画像データを処理することで、時刻tA0及びtA4間の期間中における動画像MVbの画像データを生成して良い。第1実施例に示す動作を実現する際にはリングバッファは必須ではないが、適宜、リングバッファを利用しても良い。第1実施例に係る図5、図6(a)又は図6(b)の動作例は、図8において時刻tA2_X、tA2及びtA2_Yを一致させたものに相当する、とも言える。
<<第3実施例>>
第3実施例を説明する。記録制御部11は、サイクリック記録動作と保護記録動作とを行うことができ、第3実施例では、サイクリック記録動作を行いつつ対象地点の近傍において保護記録動作を行う。
サイクリック記録動作は、ドライブレコーダ1が動作している期間中、常時実行される。データ記録システムSYSは、例えば車両CRの起動スイッチ(アクセサリスイッチ等)に連動して起動する。サイクリック記録動作において、記録制御部11は、次々と生成される単位カメラ(例えばカメラ2u)についての動画像MVbの画像データを非保護データとして記録媒体8に記録してゆく。記録媒体8は、最大で所定容量分の非保護データを格納可能な記録領域を有する。サイクリック記録動作において所定容量分の非保護データが記録媒体8に記録されている状態で新たに非保護データが生成されると、記録媒体8において最新の非保護データを過去の非保護データに上書き記録する。第1のデータを第2のデータに上書き記録するとは、第2のデータを記録媒体8から消去して、代わりに第1のデータを記録媒体8に記録することを指す。上書きの対象となる過去の非保護データは、記録媒体8に記録されている全ての非保護データの内、最も古い時刻にて取得及び記録された非保護データである。
このように、サイクリック記録動作では、単位カメラ(例えばカメラ2u)の撮影画像データ(ここでは動画像MVbの画像データ)を非保護データに設定し、非保護データを上書きが許可される態様で記録媒体8に常時記録する。
これに対し、保護記録動作では、単位カメラ(例えばカメラ2u)の撮影画像データ(ここでは動画像MVbの画像データ)を保護データに設定し、保護データを上書きが禁止される態様で記録媒体8に記録する。一旦、記録媒体8に記録された保護データは、所定の解除操作を行わない限り、記録媒体8から消去されず、他のデータによって上書きされることは無い。以下、或るデータを保護データとして記録媒体8に記録することを、保護記録する又は保護記録と表現することがある。
図5、図6(a)、図6(b)、図7又は図8の動作例においては、時刻tA1から時刻tA3までの第1期間を保護期間に設定し、或いは、時刻tA1より所定時間ΔtPREだけ前の時刻から時刻tA3より所定時間ΔtPOSTだけ後の時刻までの第2期間を保護期間に設定し、保護期間中における動画像MVbの画像データを保護データとして記録媒体8に記録することができる。対象地点は、精細に映像記録された方が好ましいと推測される撮影スポットであり、上書きの禁止対象とした方がユーザの利便性に資すると考えられる。
但し、上記の第1期間又は第2期間を保護期間に設定せず、第1期間又は第2期間中における動画像MVbの画像データを、サイクリック記録動作の中で、非保護データとして記録媒体8に記録するようにしても良い。
尚、ドライブレコーダ1において、サイクリック記録動作の実行は必須では無い。
<<第4実施例>>
第4実施例を説明する。第4実施例では、観光スポットの例である図4の建造物500との関係において上述の対象地点510の設定方法例を説明する。第4実施例では、カメラ部2に設けられうる1以上のカメラの内、カメラ2u(図2及び図4参照)にのみ注目する。
建造物500がカメラ2uにて詳細に捉えられる地点は、カメラ2uの撮影方向及び撮影画角に依存すると共に、車両CRの進行方向にも依存する。そこで、対象地点設定部12は、車両CRの走行ルート上における車両CRの進行方向、カメラ2uの撮影方向及びカメラ2uの撮影画角に基づき、走行ルート上において対象地点510を設定して良い。ここで、走行ルートとは、車両CRが走行しているルート(道路)を指す。ナビゲーション装置7にて走行予定ルートが作成されている場合にあっては、走行予定ルートを走行ルートとして用いて対象地点510を設定しても良い。車両CRの走行予定ルートを表す走行予定ルート情報はナビゲーション装置7から対象地点設定部12に与えられる。車両CRの進行方向を示す進行方向情報もナビゲーション装置7から対象地点設定部12に与えられて良い。但し、GPS処理部5から順次得られる車両位置情報に基づき対象地点設定部12にて進行方向情報を生成しても良い。カメラ2uの撮影方向及び撮影画角を示す情報は、カメラ2uの車両CRへの設置時に対象地点設定部12に与えられる。
図9を参照して第4実施例に係る対象地点510の設定方法を説明する。図9において、破線520は車両CRの走行ルートを表しており、車両CRは走行ルート520上に位置している。矢印530は走行ルート520上における車両CRの進行方向を表している。図9では、時刻tA0(図5等参照)における車両CR及び建造物500間の位置関係が示されている。時刻tA0後も車両CRが走行ルート520上を走行するかどうかは時刻tA0の段階では不明である。故に、走行ルート520は、時刻tA0における車両CRの現在地及び進行方向と所定の地図情報とに基づき、時刻tA0にて対象地点設定部12が予測した車両CRの走行ルート(予測走行ルート)であると解して良い。地図情報は道路及び建造物等の位置を示す地図の情報であり、ナビゲーション装置7から提供される又は通信モジュール6を通じて取得される。時刻tA0に又は時刻tA0より前にナビゲーション装置7にて走行予定ルートが作成されている場合にあっては、当該走行予定ルートが走行ルート520であっても良い。
対象地点設定部12は、時刻tA0において、走行ルート520上における車両CRの進行方向、カメラ2uの撮影方向及びカメラ2uの撮影画角に基づき、走行ルート520上の地点であって且つ建造物500の撮影に適した地点を対象地点510に設定する。勿論、時刻tA0において車両CRが未だ到達していない地点が対象地点510に設定される。建造物500の撮影に適した地点は、少なくとも、カメラ2uの撮影領域内に建造物500を収めることのできる位置(車両CRの位置)であり、建造物500を最も大きく鮮明に撮影できる位置、即ちカメラ2uの撮影領域内を占める建造物500の大きさが最大化される位置(車両CRの位置)であることが望ましい。
図10は、車両CRが対象地点510に到達した時刻におけるカメラ2uの撮影領域と建造物500との関係を表している。車両CRが対象地点510に到達した時刻は、上述の時刻tA2(図5等参照)に相当する。図10において斜線領域はカメラ2uの撮影領域を表している。時刻tA2において、カメラ2uの撮影領域内に建造物500が収まっており、カメラ2uにて建造物500が大きく且つ鮮明に撮影される。
このように、対象地点設定部12は、車両CRの走行ルート上における車両CRの進行方向、カメラ2uの撮影方向及びカメラ2uの撮影画角に基づいて、走行ルート上の位置であって且つ特定の景観(ここでは建造物500)がカメラ2uの撮影領域に収まる地点を対象地点(ここでは対象地点510)に設定することができる。これにより、特定の景観の撮影に適した地点を対象地点に設定することができる。
<<第5実施例>>
第5実施例を説明する。上述したように、カメラ部2に複数のカメラが設けられていても良い。この場合、カメラ2uに対して上述した任意の方法を、カメラ部2内の各カメラに対して適用して良い。
第5実施例において以下では、図11に示す如く、車両CRに4台の単位カメラであるカメラ2F、2B、2R及び2Lが設置されていることを前提として、対象地点の設定方法並びに記録フレームレート及び記録画質の調整方法を説明する。
カメラ2F、2B、2R、2Lの撮影方向は、夫々、車両CRの前方向、後方向、右方向、左方向と一致している。従って、カメラ2F、2B、2R、2Lの撮影領域(視野)は、夫々、車両CRの前側、後側、右側、左側に位置する領域を主として含む。図12に各カメラの撮影領域の外縁を破線に示す。カメラ2Fは上述のカメラ2uであると解して良い。図12において、θF、θB、θR、θLは、夫々、カメラ2F、2B、2R、2Lの撮影画角を表している。図12において、カメラ2Fの撮影画角θFは水平方向における画角を表しているが、カメラ2Fの垂直方向における撮影画角も“θF”であって良い(或いは“θF”と異なっていても良い)。他のカメラについても同様である。
図13を参照する。車両CRが観光スポットの例である建造物600に対して近づいてきている状況を想定し、建造物600との関係において第5実施例に係る対象地点の設定方法を説明する。図13において、破線620は車両CRの走行ルートを表しており、車両CRは走行ルート620上に位置している。矢印630は走行ルート620上における車両CRの進行方向を表している。図13では、後述の時刻tB0(図17参照)における車両CR及び建造物600間の位置関係が示されている。時刻tB0後も車両CRが走行ルート620上を走行するかどうかは時刻tB0の段階では不明である。故に、走行ルート620は、時刻tB0における車両CRの現在地及び進行方向と所定の地図情報とに基づき、時刻tB0にて対象地点設定部12が予測した車両CRの走行ルート(予測走行ルート)であると解して良い。時刻tB0に又は時刻tB0より前にナビゲーション装置7にて走行予定ルートが作成されている場合にあっては、当該走行予定ルートが走行ルート620であっても良い。
対象地点設定部12は、時刻tB0においてカメラごとに対象地点設定処理を実行する。単位カメラに対する対象地点設定処理は、走行ルート620上における車両CRの進行方向、単位カメラの撮影方向及び単位カメラの撮影画角に基づき、走行ルート620上の地点であって且つ単位カメラによる建造物600の撮影に適した地点を、対象地点に設定するための処理である。勿論、時刻tB0において車両CRが未だ到達していない地点が対象地点に設定される。建造物600の撮影に適した地点は、少なくとも、単位カメラの撮影領域内に建造物600を収めることのできる位置(車両CRの位置)であり、建造物600を最も大きく鮮明に撮影できる位置、即ち単位カメラの撮影領域内を占める建造物600の大きさが最大化される位置(車両CRの位置)であることが望ましい。
対象地点設定処理はカメラ2F、2B、2R及び2Lの夫々に対して実行されるが、各カメラに対し対象地点が設定されるとは限らない。対象地点設定処理にて対象地点が設定されるカメラを対象カメラと称し、対象地点設定処理にて対象地点が設定されないカメラを非対象カメラと称する。
走行ルート620に沿って車両CRが走行したと仮定した場合において、単位カメラの撮影領域内に建造物600を収めることのできる位置が走行ルート620上に存在するときには、当該単位カメラは対象カメラに分類され、そうでないときには当該単位カメラは非対象カメラに分類される。図13の例であれば、車両CRが走行ルート620に沿って走行する過程において、カメラ2Fの撮影領域内に建造物600が収まる機会、カメラ2Rの撮影領域内に建造物600が収まる機会、及び、カメラ2Bの撮影領域内に建造物600が収まる機会は夫々に発生するが、カメラ2Lの撮影領域内に建造物600が収まる機会は発生しない。このため、カメラ2F、2R及び2Bは対象カメラに分類される一方、カメラ2Lは非対象カメラに分類される。
対象地点設定部12は、対象カメラごとに、車両CRの走行ルート620上における車両CRの進行方向、対象カメラの撮影方向及び対象カメラの撮影画角に基づいて、走行ルート620上の位置であって且つ特定の景観(ここでは建造物600)が対象カメラの撮影領域に収まる地点を対象地点に設定する。図13において、地点610[1]、610[2]、610[3]は、夫々、カメラ2F、2R、2Bに対して設定された対象地点を表す。尚、各カメラの撮影方向及び撮影画角を示す情報は、各カメラの車両CRへの設置時に対象地点設定部12に与えられている。車両CRの進行方向の認識方法は第4実施例で述べた通りである。
図14は、車両CRが対象地点610[1]に到達した時刻におけるカメラ2Fの撮影領域と建造物600との関係を表しており、図14において斜線領域はカメラ2Fの撮影領域を表している。図15は、車両CRが対象地点610[2]に到達した時刻におけるカメラ2Rの撮影領域と建造物600との関係を表しており、図15において斜線領域はカメラ2Rの撮影領域を表している。図16は、車両CRが対象地点610[3]に到達した時刻におけるカメラ2Bの撮影領域と建造物600との関係を表しており、図16において斜線領域はカメラ2Bの撮影領域を表している。
車両CRが対象地点610[1]、610[2]、610[3]に到達した時刻は、夫々、時刻tB2、tB5、tB8である(図17も参照)。時刻tB2において、カメラ2Fの撮影領域内に建造物600が収まっており、カメラ2Fにて建造物600が大きく且つ鮮明に撮影される。時刻tB5において、カメラ2Rの撮影領域内に建造物600が収まっており、カメラ2Rにて建造物600が大きく且つ鮮明に撮影される。時刻tB8において、カメラ2Bの撮影領域内に建造物600が収まっており、カメラ2Bにて建造物600が大きく且つ鮮明に撮影される。
図17は、車両CRが走行ルート620を一定速度で通過する際の、各カメラについての記録フレームレート又は記録画質の変化を表している。折れ線650F、650R、650Bは、夫々、カメラ2F、2R、2Bについての記録フレームレート又は記録画質を表し、線分650Lは、カメラ2Lについての記録フレームレート又は記録画質を表している。カメラ2F、2R、2B、2Lの撮影結果に基づく動画像MVbの記録フレームレートを、便宜上、夫々、記号RT[1]、RT[2]、RT[3]、RT[4]にて参照し、カメラ2F、2R、2B、2Lの撮影結果に基づく動画像MVbの記録画質を、便宜上、夫々、記号Q[1]、Q[2]、Q[3]、Q[4]にて参照する。任意の整数iについて、時刻tBi+1は時刻tBiよりも後の時刻である。車両CRは、時刻tB0から時刻tB10にかけて走行ルート620に沿って走行する。
図18に示す如く、任意の整数iに関し、距離d[i]は車両CRの現在地と対象地点610[i]との間の距離を表す。記録制御部11は、GPS処理部5より得られる車両位置情報を用いて、車両CRの現在地及び対象地点610[1]間の距離d[1]と、車両CRの現在地及び対象地点610[2]間の距離d[2]と、車両CRの現在地及び対象地点610[3]間の距離d[3]を導出できる。距離d[i]は、車両CRの現在地及び対象地点610[i]間の直線距離であっても良いし、走行ルート620に沿った、車両CRの現在地及び対象地点610[i]間の距離であっても良い。
時刻tB0及び時刻tB1間では車両CRが対象地点610[1]に至っておらず、時刻tB0から時刻tB1を経由して時刻tB2にかけて車両CRが対象地点610[1]に近づいてゆき、時刻tB2にてちょうど車両CRが対象地点610[1]に位置し、その後、時刻tB2から時刻tB3を経由して時刻tB10にかけて車両CRが対象地点610[1]から遠ざかってゆくものとする。そうすると、時刻tB0及びtB2間では時間経過と共に距離d[1]が減少してゆき、時刻tB2にて距離d[1]がゼロとなり、時刻tB2及びtB10間では時間経過と共に距離d[1]が増大してゆく。
時刻tB0及び時刻tB4間では車両CRが対象地点610[2]に至っておらず、時刻tB0から時刻tB4を経由して時刻tB5にかけて車両CRが対象地点610[2]に近づいてゆき、時刻tB5にてちょうど車両CRが対象地点610[2]に位置し、その後、時刻tB5から時刻tB6を経由して時刻tB10にかけて車両CRが対象地点610[2]から遠ざかってゆくものとする。そうすると、時刻tB0及びtB5間では時間経過と共に距離d[2]が減少してゆき、時刻tB5にて距離d[2]がゼロとなり、時刻tB5及びtB10間では時間経過と共に距離d[2]が増大してゆく。
時刻tB0及び時刻tB7間では車両CRが対象地点610[3]に至っておらず、時刻tB0から時刻tB7を経由して時刻tB8にかけて車両CRが対象地点610[3]に近づいてゆき、時刻tB8にてちょうど車両CRが対象地点610[3]に位置し、その後、時刻tB8から時刻tB9を経由して時刻tB10にかけて車両CRが対象地点610[3]から遠ざかってゆくものとする。そうすると、時刻tB0及びtB8間では時間経過と共に距離d[3]が減少してゆき、時刻tB8にて距離d[3]がゼロとなり、時刻tB8及びtB10間では時間経過と共に距離d[3]が増大してゆく。
記録制御部11は、カメラ2F、2R、2B及び2Lの撮影結果に基づく動画像MVbの画像データを記録媒体8に記録し、この際、各カメラの撮影結果に基づく動画像MVbの記録フレームレート及び記録画質を以下のように調整する。
即ち、記録制御部11は、カメラ2Fの記録フレームレートRT[1]及び記録画質Q[1]を、時刻tB1以前において夫々基準フレームレート及び基準画質とし、時刻tB1及びtB2間において距離d[1]の減少に伴い夫々基準フレームレート及び基準画質を起点に徐々に高めてゆき、時刻tB2において夫々上限フレームレート及び上限画質とし、時刻tB2及びtB3間において距離d[1]の増大に伴い夫々上限フレームレート及び上限画質を起点に徐々に低下させてゆき、時刻tB3以降において夫々基準フレームレート及び基準画質とする。
また、記録制御部11は、カメラ2Rの記録フレームレートRT[2]及び記録画質Q[2]を、時刻tB4以前において夫々基準フレームレート及び基準画質とし、時刻tB4及びtB5間において距離d[2]の減少に伴い夫々基準フレームレート及び基準画質を起点に徐々に高めてゆき、時刻tB5において夫々上限フレームレート及び上限画質とし、時刻tB5及びtB6間において距離d[2]の増大に伴い夫々上限フレームレート及び上限画質を起点に徐々に低下させてゆき、時刻tB6以降において夫々基準フレームレート及び基準画質とする。
更に、記録制御部11は、カメラ2Bの記録フレームレートRT[3]及び記録画質Q[3]を、時刻tB7以前において、夫々基準フレームレート及び基準画質とし、時刻tB7及びtB8間において距離d[3]の減少に伴い夫々基準フレームレート及び基準画質を起点に徐々に高めてゆき、時刻tB8において夫々上限フレームレート及び上限画質とし、時刻tB8及びtB9間において距離d[3]の増大に伴い夫々上限フレームレート及び上限画質を起点に徐々に低下させてゆき、時刻tB9以降において夫々基準フレームレート及び基準画質とする。
具体的には例えば、距離d[i]の減少過程において“d[i]≦dREF1”が成立するまでは記録フレームレートRT[i]及び記録画質Q[i]を夫々基準フレームレート及び基準画質とし、距離d[i]の減少過程において“d[i]≦dREF1”が成立しているときには距離d[i]の減少に伴って記録フレームレートRT[i]及び記録画質Q[i]を夫々基準フレームレート及び基準画質を起点に徐々に高めてゆく。そして、距離d[i]がゼロ(実質的にゼロを含む)のときには記録フレームレートRT[i]及び記録画質Q[i]を夫々上限フレームレート及び上限画質とする。その後、距離d[i]の増加過程において“d[i]≦dREF2”が成立しているときには距離d[i]の増大に伴って記録フレームレートRT[i]及び記録画質Q[i]を夫々上限フレームレート及び上限画質を起点に徐々に低下させてゆき、距離d[i]の増大過程において“d[i]≦dREF2”が非成立となった後は記録フレームレートRT[i]及び記録画質Q[i]を夫々基準フレームレート及び基準画質とする。
非対象カメラに分類されたカメラ2Lの記録フレームレートRT[4]及び記録画質Q[4]は、時刻tB0から時刻tB10に亘って、夫々、基準フレームレート及び基準画質に維持される。
距離dREF1及びdREF2については第1実施例で述べた通りである。時刻tB1を境に“d[1]≦dREF1”の不成立状態から成立状態に遷移し、時刻tB3を境に“d[1]≦dREF2”の成立状態から不成立状態に遷移する。時刻tB4を境に“d[2]≦dREF1”の不成立状態から成立状態に遷移し、時刻tB6を境に“d[2]≦dREF2”の成立状態から不成立状態に遷移する。時刻tB7を境に“d[3]≦dREF1”の不成立状態から成立状態に遷移し、時刻tB9を境に“d[3]≦dREF2”の成立状態から不成立状態に遷移する。上限フレームレート及び基準フレームレートの意義、並びに、記録フレームレートの増減方法は第1実施例で述べた通りであり、上限画質及び基準画質の意義、並びに、記録画質の増減方法も第1実施例で述べた通りである。
図17の例では、記録フレームレートRT[1]及び記録画質Q[1]が基準フレームレート及び基準画質よりも高い時間帯と、記録フレームレートRT[2]及び記録画質Q[2]が基準フレームレート及び基準画質よりも高い時間帯と、記録フレームレートRT[3]及び記録画質Q[3]が基準フレームレート及び基準画質よりも高い時間帯と、が互いに重なり合っていないが、それらの時間帯は、設定された複数の対応地点間の位置関係並びに各カメラの撮影方向及び撮影画角に依存して、部分的に互いに重なり合うことがある。
また、図17の例では、車両CRが対象地点610[i]に位置しているときにのみ対応する記録フレームレートRT[i]及び記録画質Q[i]が上限フレームレート及び上限画質とされているが、第2実施例に示した方法(図8参照)を第5実施例に適用し、車両CRが対象地点610[i]に位置している時刻を含み且つ所定の時間長さを含む時間帯において記録フレームレートRT[i]及び記録画質Q[i]を上限フレームレート及び上限画質に維持しても良い。
各対象カメラについて、記録フレームレート及び記録画質の双方を調整対象とする動作を説明したが、上述したように、記録フレームレート及び記録画質の内、任意の一方のみを調整対象とし、他方を不変としても良い。このように、第5実施例に係る記録制御部11は、対象カメラごとに対象地点を設定し、対象カメラごとに、車両CRの現在地と、対応する対象地点との位置関係に応じて、当該対象カメラの撮影画像データを記録媒体8に記録する。この際、記録制御部11は、対象カメラごとに、記録フレームレート及び記録画質の内の少なくとも一方を調整対象とし、車両CRが対応する対象地点に近づくに従って調整対象を徐々に高め、その後、車両CRが対応する対象地点から遠ざかるに従って調整対象を徐々に低下させる。これにより、必要な記録容量を抑制しつつ必要なシーンを高精細に録画でき、再生時には各対象カメラの再生画像について上記違和感の発生を抑制することが可能となる。
尚、図13の例では対象カメラの個数は“3”となっているが、対象カメラの個数は2以上であれば任意である。対象カメラの個数が“1”となることも有り得る。
<<第6実施例>>
第6実施例を説明する。記録フレームレート及び記録画質が基準フレームレート及び基準画質よりも高められる期間は、操作部4へのユーザ操作に基づいて決定されても良い。これについて説明する。ユーザは、操作部4に対し所定の対象操作を入力することができる。対象操作は任意である。例えば、操作部4に設けられたボタン(不図示)を押下する操作が対象操作であって良い。
第6実施例に係る記録制御部11は、操作部4に対して対象操作が入力されたとき(換言すれば操作部4にて対象操作を受けたとき)、対象操作の入力時刻を基準に対象期間を設定して対象期間中におけるカメラの撮影画像データを記録媒体8に記録する。対象期間の開始時刻は、対象操作の入力時刻と一致していても良いし、対象操作の入力時刻よりも所定時間だけ前の時刻であっても良いし、対象操作の入力時刻よりも所定時間だけ後の時刻であっても良い。2回の対象操作の入力に基づき対象期間を設定しても良い。即ち例えば、1回目の対象操作の入力時刻を対象期間の開始時刻に設定し、その後の2回目の対象操作の入力時刻を対象期間の終了時刻に設定するようにしても良い。
図19は、対象期間の周辺における単位カメラの記録フレームレート又は記録画質の変化を表している。ここにおける単位カメラは、図2に示すカメラ2uであっても良いし、図12に示すカメラ2F、2R、2B及び2Lの内の任意の何れか1つであっても良い。カメラ2F、2R、2B及び2Lの夫々が、ここにおける単位カメラであっても良い(即ち、カメラ2F、2R、2B及び2Lの夫々に対し第6実施形態の技術が適用されても良い)。ここでは、第5実施例で定義した記録フレームレートRT[i]及び記録画質Q[i]の変化を説明する。例えば、単位カメラがカメラ2Fであれば記録フレームレートRT[i]及び記録画質Q[i]における記号[i]は記号[1]に相当し、単位カメラがカメラ2Rであれば記録フレームレートRT[i]及び記録画質Q[i]における記号[i]は記号[2]に相当する。対象期間は所定の時間長さを有し、対象期間内における1つの時刻を対象時刻tC2と称する。対象時刻tC2は調整対象が最大となる時刻である。図19では、記録フレームレート及び記録画質の双方が調整対象とされているが、記録フレームレート及び記録画質の内の任意の一方のみが調整対象とされても良い。対象時刻tC2は対象期間の中心時刻であって良いし、対象期間の中心時刻からずれていても良い。tC1、tC3は、夫々、対象期間の開始時刻、終了時刻を表す。対象期間の長さは、ユーザの操作部4への操作に応じて可変設定されるものであっても良い。例えば上述の如く第1及び第2回目の対象操作に基づき対象期間が設定される場合にあっては、第1及び第2回目の対象操作間の時間差により対象期間の長さが定まる。
記録制御部11は、必要に応じて上述のリングバッファを利用しつつ、対象期間中における単位カメラの撮影画像データ(即ち単位カメラの撮影結果に基づく動画像MVbの画像データ)を記録媒体8に記録する。この際、対象期間の開始時刻tC1よりも第1所定時間だけ前の時刻tC0から、対象期間の終了時刻tC3よりも第2所定時間だけ後の時刻tC4まで、単位カメラの撮影画像データを記録媒体8に記録して良い。その記録は保護記録であっても良く、当該保護記録とは別に上述のサイクリック記録動作が行われても良い。第1及び第2所定時間は、互いに一致していても良いし異なっていても良い。
記録制御部11は、時刻tC1以前において記録フレームレートRT[i]及び記録画質Q[i]を夫々基準フレームレート及び基準画質とし、時刻tC1及びtC2間において時間経過に伴い現在時刻が対象時刻tC2に近づくにつれて記録フレームレートRT[i]及び記録画質Q[i]を夫々基準フレームレート及び基準画質を起点に徐々に高めてゆき、時刻tC2において夫々上限フレームレート及び上限画質とする。その後、記録制御部11は、時刻tC2及びtC3間において時間経過に伴い現在時刻が対象時刻tC2から遠ざかるにつれて記録フレームレートRT[i]及び記録画質Q[i]を夫々上限フレームレート及び上限画質を起点に徐々に低下させてゆき、時刻tC3以降において記録フレームレートRT[i]及び記録画質Q[i]を夫々基準フレームレート及び基準画質とする。
上限フレームレート及び基準フレームレートの意義並びに記録フレームレートの増減方法は第1実施例で述べた通りであり、上限画質及び基準画質の意義並びに記録画質の増減方法も第1実施例で述べた通りである。第2実施例に示した方法(図8参照)を第6実施例に適用し、対象時刻tC2を含み且つ所定の時間長さを有する時間帯において、記録フレームレートRT[i]及び記録画質Q[i]を上限フレームレート及び上限画質に維持するようにしても良い(但し、当該時間帯の開始時刻は時刻tC1より後であって且つ当該時間帯の終了時刻は時刻tC3より前であるとする)。
上述したように、記録フレームレート及び記録画質の内、任意の一方のみを調整対象とし、他方を不変としても良い。このように、第6実施例に係る記録制御部11は、対象操作の入力に応答して単位カメラの撮影画像データを記録媒体8に記録する際、記録フレームレートRT[i]及び記録画質Q[i]の内の少なくとも一方を調整対象とし、対象期間において時間進行により、対象時刻tC2に近づくに従い調整対象を徐々に高める。加えて、第6実施例に係る記録制御部11は、対象期間において時間進行により、対象時刻tC2に近づくに従い調整対象を徐々に高めた後、対象時刻tC2から離れるに従い調整対象を徐々に低下させると良い。
第6実施例によっても第1実施例と同様の作用及び効果が得られる。つまり、必要な記録容量を抑制しつつ必要なシーンを高精細に録画でき、再生時には上記違和感の発生を抑制することが可能となる。
<<第7実施例>>
第7実施例を説明する。ドライブレコーダ1内のデータ処理にて記録フレームレート又は記録画質を調整する方法を説明したが、各カメラが撮影を行う段階で記録フレームレート又は記録画質が調整されるようにしても良い。
即ちフレームレートに関して言えば、記録フレームレートを120[フレーム/秒]にする際には単位カメラの撮影フレームレートが120[フレーム/秒]となるように、且つ、記録フレームレートを60[フレーム/秒]にする際には単位カメラの撮影フレームレートが60[フレーム/秒]となるように、各カメラの駆動条件を可変設定しても良い。
画質についても同様である。例えば、単位カメラの撮像素子における有効撮像領域内の画素数が(MREF×NREF)である場合において、記録媒体8に記録される動画像の各フレーム画像の画素数を(MREF×NREF)個にする場合には単位カメラから(MREF×NREF)個の画素数分の画像データが出力されるように、且つ、記録媒体8に記録される動画像の各フレーム画像の画素数を(MREF/2×NREF/2)個にする場合には間引き読み出しにより単位カメラから(MREF/2×NREF/2)個の画素数分の画像データが出力されるように、各カメラの駆動条件を可変設定しても良い。MREF及びNREFは、夫々に、例えば数100〜数1000の整数値を持つ。
<<第8実施例>>
第8実施例を説明する。
車両CRに複数のカメラが設置される場合、車両CRへのカメラの設置台数は2以上であれば任意である。車両CRへのカメラの設置台数は1でも良い。
車両CRは、化石燃料又は電気エネルギに基づいて空間を移動可能な移動体の例である。本発明を任意の移動体に対して適用できる。本発明において、移動体は、飛行が可能な装置(飛行機、ドローン)であっても良いし、列車、リニアモータカー、ロボット等であっても良い。
ドライブレコーダ1は本発明に係るデータ記録装置を内包している。本発明に係るデータ記録装置を、ドライブレコーダ1に分類されない他の機器において構成するようにしても良い。
本発明の実施形態は、特許請求の範囲に示された技術的思想の範囲内において、適宜、種々の変更が可能である。以上の実施形態は、あくまでも、本発明の実施形態の例であって、本発明ないし各構成要件の用語の意義は、以上の実施形態に記載されたものに制限されるものではない。上述の説明文中に示した具体的な数値は、単なる例示であって、当然の如く、それらを様々な数値に変更することができる。
SYS データ記録システム
1 ドライブレコーダ
2 カメラ部
2u、2F、2B、2R、2L カメラ
3 マイク部
4 操作部
5 GPS処理部
6 通信モジュール
7 ナビゲーション装置
8 記録媒体
10 主制御部
11 記録制御部
12 対象地点設定部

Claims (10)

  1. カメラが設置された移動体に搭載されるデータ記録装置であって、
    所定の記録媒体に対する記録制御を行う記録制御部と、
    対象地点を設定する対象地点設定部と、を備え、
    前記記録制御部は、前記移動体の現在地と前記対象地点との位置関係に応じて前記カメラの撮影画像データを前記記録媒体に記録し、前記移動体が前記対象地点に近づくに従い、前記記録媒体に対する前記撮影画像データの記録フレームレート及び記録画質の内、少なくとも一方を徐々に高める
    ことを特徴とするデータ記録装置。
  2. 前記記録制御部は、前記移動体が前記対象地点に近づくに従い、前記記録フレームレート及び前記記録画質の内、少なくとも一方を徐々に高め、その後、前記移動体が前記対象地点から遠ざかるに従い、前記記録フレームレート及び前記記録画質の内、少なくとも一方を徐々に低下させる
    ことを特徴とする請求項1に記載のデータ記録装置。
  3. 前記記録制御部は、前記移動体が前記対象地点に近づくに従い、前記記録フレームレートを第1フレームレートから第2フレームレートに向けて徐々に高め、前記移動体が前記対象地点を通過する時刻を含む時間帯において前記記録フレームレートを前記第2フレームレートとし、前記時間帯を経て前記移動体が前記対象地点から遠ざかるに従い、前記記録フレームレートを前記第2フレームレートから前記第1フレームレートに向けて徐々に低下させる
    ことを特徴とする請求項2に記載のデータ記録装置。
  4. 前記記録制御部は、前記移動体が前記対象地点に近づくに従い、前記記録画質を第1画質から第2画質に向けて徐々に高め、前記移動体が前記対象地点を通過する時刻を含む時間帯において前記記録画質を前記第2画質とし、前記時間帯を経て前記移動体が前記対象地点から遠ざかるに従い、前記記録画質を前記第2画質から前記第1画質に向けて徐々に低下させる
    ことを特徴とする請求項2に記載のデータ記録装置。
  5. 前記移動体は車両であって、
    前記対象地点設定部は、前記車両の走行ルートにおける前記車両の進行方向、前記カメラの撮影方向、及び、前記カメラの撮影画角に基づき、前記走行ルート上の位置であって且つ特定の景観が前記カメラの撮影領域内に収まる地点を前記対象地点に設定する
    ことを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載のデータ記録装置。
  6. 前記移動体は車両であって、前記車両に2以上の対象カメラを含む複数のカメラが設置され、
    前記対象地点設定部は、前記対象カメラごとに、前記車両の走行ルートにおける前記車両の進行方向、前記対象カメラの撮影方向、及び、前記対象カメラの撮影画角に基づき、前記走行ルート上の位置であって且つ特定の景観が当該対象カメラの撮影領域内に収まる地点を前記対象地点に設定し、
    前記記録制御部は、前記対象カメラごとに、前記記録媒体に対する当該対象カメラの撮影画像データの記録フレームレート及び記録画質の内、少なくとも一方を、前記移動体が当該対象カメラに対応する前記対象地点に近づくに従って徐々に高め、その後、前記移動体が当該対象カメラに対応する前記対象地点から遠ざかるに従って徐々に低下させる
    ことを特徴とする請求項1に記載のデータ記録装置。
  7. カメラが設置された移動体に搭載されるデータ記録装置であって、
    所定の記録媒体に対する記録制御を行う記録制御部と、
    操作者からの操作を受ける操作部と、を備え、
    前記記録制御部は、前記操作部に所定操作が入力されたとき、前記所定操作の入力時刻を基準に対象期間を設定して前記対象期間中における前記カメラの撮影画像データを前記記録媒体に記録し、
    前記対象期間は対象時刻を含み、
    前記記録制御部は、前記対象期間において時間進行により、前記対象時刻に近づくに従い、前記記録媒体に対する前記撮影画像データの記録フレームレート及び記録画質の内、少なくとも一方を徐々に高める
    ことを特徴とするデータ記録装置。
  8. 前記記録制御部は、前記対象期間において時間進行により、前記対象時刻に近づくに従い、前記撮影画像データの記録フレームレート及び記録画質の内、少なくとも一方を徐々に高め、その後、前記対象時刻から離れるに従い、前記記録フレームレート及び前記記録画質の内、少なくとも一方を徐々に低下させる
    ことを特徴とする請求項7に記載のデータ記録装置。
  9. カメラが設置された移動体にて用いられるデータ記録方法であって、
    所定の記録媒体に対する記録制御を行う記録制御ステップと、
    対象地点を設定する対象地点設定ステップと、を備え、
    前記記録制御ステップでは、前記移動体の現在地と前記対象地点との位置関係に応じて前記カメラの撮影画像データを前記記録媒体に記録し、前記移動体が前記対象地点に近づくに従い、前記記録媒体に対する前記撮影画像データの記録フレームレート及び記録画質の内、少なくとも一方を徐々に高める
    ことを特徴とするデータ記録方法。
  10. カメラが設置された移動体にて用いられるデータ記録方法であって、
    所定の記録媒体に対する記録制御を行う記録制御ステップと、
    操作者からの操作を受ける操作受付ステップと、を備え、
    前記記録制御ステップでは、前記操作ステップにて所定操作を受けたとき、前記所定操作の入力時刻を基準に対象期間を設定して前記対象期間中における前記カメラの撮影画像データを前記記録媒体に記録し、
    前記対象期間は対象時刻を含み、
    前記記録制御ステップでは、前記対象期間において時間進行により、前記対象時刻に近づくに従い、前記記録媒体に対する前記撮影画像データの記録フレームレート及び記録画質の内、少なくとも一方を徐々に高める
    ことを特徴とするデータ記録方法。
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