JP2021158456A - 振動システム、振動方法、振動プログラム、及び記憶媒体 - Google Patents

振動システム、振動方法、振動プログラム、及び記憶媒体 Download PDF

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洋人 河内
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宣昭 田上
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久司 大和田
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快友 今西
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【課題】所望の音を良好に得る。【解決手段】振動システム1が、貼付対象物に振動を伝達することで音を放射させる振動子11と、振動子11の貼付状況を取得する状況取得部122と、振動子11が放射させる音を調整するための調整パラメータを、状況取得部122で取得された貼付状況に応じて取得するパラメータ取得部123と、パラメータ取得部123で取得された調整パラメータを用いて振動子11が放射させる音を調整する調整部125と、を備えたことを特徴とする。【選択図】図6

Description

本発明は、振動子によって貼付対象物に振動を伝達することで音を放射させる振動システム、振動方法、振動プログラム、及び記憶媒体に関する。
従来、振動子によって貼付対象物に振動を伝達することで音を放射させる技術が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。この技術では、人の出入りする部屋の壁面を振動子の貼付対象物とし、この壁面に振動を伝達させて部屋の内部に音を放射させることで好ましい音響空間を得ている。
特開2000−224680号公報
ここで、貼付対象物に振動を伝達することで音を放射させる技術では、放射させる音について高音側や低音側に音質が偏ったり、総じて音量不足となったりする等、所望の音が得られない場合がある。
したがって、本発明の課題は、所望の音を良好に得ることができる振動システム、振動方法、振動プログラム、及び記憶媒体を提供すること等が一例として挙げられる。
前述した課題を解決し目的を達成するために、本発明の振動システムは、貼付対象物に振動を伝達することで音を放射させる振動子と、前記振動子の貼付状況を取得する状況取得部と、前記振動子が放射させる音を調整するための調整パラメータを、前記状況取得部で取得された貼付状況に応じて取得するパラメータ取得部と、前記パラメータ取得部で取得された前記調整パラメータを用いて前記振動子が放射させる音を調整する調整部と、を備えたことを特徴とする。
また、前述した課題を解決し目的を達成するために、本発明の振動方法は、貼付対象物に振動を伝達することで音を放射させる振動子の貼付状況を取得する状況取得工程と、前記振動子が放射させる音を調整するための調整パラメータを、前記状況取得工程で取得された貼付状況に応じて取得するパラメータ取得工程と、前記パラメータ取得工程で取得された前記調整パラメータを用いて前記振動子が放射させる音を調整する調整工程と、を備えたことを特徴とする。
また、前述した課題を解決し目的を達成するために、本発明の振動プログラムは、上述の振動方法を、コンピュータにより実行させることを特徴とする。
また、前述した課題を解決し目的を達成するために、本発明の記憶媒体は、上述の振動プログラムを記憶したことを特徴とする。
振動子を用いて音を得る振動システムが適用された第1適用例を示す模式図である。 図1に模式的に示されている振動子の外観斜視図である。 振動システムの第2適用例を示す模式図である。 振動システムの第3適用例を示す模式図である。 振動システムの第4適用例を示す模式図である。 図1〜図5に示されている振動システムにおける機能ブロックを示す模式的なブロック図である。 図6に示されているパラメータ記憶部に記憶されている調整パラメータを模式的な表形式で示す図である。 調整パラメータについての具体的な数値例を表形式で示す図である。 図8に数値で示されている調整パラメータを棒グラフで示す図である。 図6に示されている振動システムで実行される振動方法の処理の流れを表すフローチャートである。 図1〜図10に示されている実施例の変形例を、図6の機能ブロック図に対応する変形例の機能ブロック図で示す図である。
以下、本発明の実施形態を説明する。本発明の実施形態に係る振動システムは、振動子と、状況取得部と、パラメータ取得部と、調整部と、を備えている。振動子は、貼付対象物に振動を伝達することで音を放射させる。状況取得部は、振動子の貼付状況を取得する。パラメータ取得部は、振動子が放射させる音を調整するための調整パラメータを、状況取得部で取得された貼付状況に応じて取得する。調整部は、パラメータ取得部で取得された調整パラメータを用いて振動子が放射させる音を調整する。
振動子によって貼付対象物に振動を伝達することで得られる音に影響を与える要因の一つに、貼付対象物がどのような素材で出来ているか、振動子が貼付対象物にどのように貼付されているか等といった振動子の貼付状況がある。上記の振動システムでは、このような貼付状況が取得され、その貼付状況に応じて取得される調整パラメータを用いて、振動子による音が調整される。上記の振動システムによれば、このような調整を経ることで、所望の音を良好に得ることができる。
ここで、本実施形態の振動システムは、調整パラメータを複数の貼付状況それぞれについて記憶するパラメータ記憶部を更に備えたシステムであってもよい。この場合、パラメータ取得部は、状況取得部で取得された貼付状況に応じた調整パラメータをパラメータ記憶部から読み出すこととなる。
この構成によれば、パラメータ記憶部を含むシステム全体を貼付対象物の近傍に集約することができるので、システム構成を簡略化してコスト等を低減することができる。
あるいは、本実施形態の振動システムは、所定の通信ネットワークに接続されるサーバ装置において、調整パラメータが、複数の貼付状況それぞれについて記憶されることとしてもよい。この場合、パラメータ取得部は、状況取得部で取得された貼付状況に応じた調整パラメータを、通信ネットワークを介してサーバ装置から取得することとなる。
この構成によれば、サーバ装置から調整パラメータが取得されることから、サーバ装置側で広範囲な貼付状況について調整パラメータを用意することができ、汎用性の高いシステムを構築することができる。
また、本実施形態では、複数の貼付状況が、貼付対象物の素材、面積、貼付対象物に対する振動子の貼付位置、及び貼付対象物に対する振動子の貼付方法、を含む複数の要因のうち少なくとも1つの要因が互いに異なる状況となっている。
この構成によれば、振動子で得られる音に特に大きな影響を与える、貼付対象物の素材、面積、貼付位置、及び貼付方法等の要因について複数の貼付状況が想定されて調整パラメータが用意されることとなる。このような貼付状況についての調整パラメータを用いることにより、所望の音を一層良好に得ることができる。
また、本実施形態では、調整パラメータが、振動子が放射させる音の音質及び音量のうちの少なくとも1つを調整するパラメータであってもよい。
音質は、音について主に利用者が違和感を覚えるか否かを左右し、音量は、主に音の聞き取り易さを左右する。上記の構成によれば、これらのうちの少なくとも1つが調整されることとなるので、所望の音を一層良好に得ることができる。
あるいは、本実施形態では、調整パラメータが、振動子が放射させる音の音質を調整するために複数の周波数帯域それぞれについて求められたゲインのセット、を少なくとも含むパラメータであってもよい。
この構成によれば、複数の周波数帯域それぞれのゲインによって音質を詳細に調整することができるので、所望の音を一層良好に得ることができる。
また、本実施形態では、状況取得部が、次のような手法により振動子の貼付状況を取得する。即ち、状況取得部は、操作入力を受けて振動子の貼付状況を取得する手法、振動子が貼付対象物に貼付されている様子を撮影した画像から振動子の貼付状況を取得する手法、を含む複数種類の手法のうちの何れか一の手法により振動子の貼付状況を取得する。
操作入力を受ける手法によれば貼付状況を高い確度で取得するができ、画像から取得する手法によれば貼付状況が自動的に取得されるので作業工数を抑えることができ、それぞれ好適である。
また、本発明の実施形態に係る振動方法は、状況取得工程と、パラメータ取得工程と、調整工程と、を備えている。状況取得工程は、貼付対象物に振動を伝達することで音を放射させる振動子の貼付状況を取得する工程である。パラメータ取得工程は、振動子が放射させる音を調整するための調整パラメータを、状況取得部で取得された貼付状況に応じて取得する工程である。調整工程は、パラメータ取得工程で取得された調整パラメータを用いて振動子が放射させる音を調整する工程である。
上記の振動方法では、音に影響を与える要因の一つである振動子の貼付状況が取得され、その貼付状況に応じて取得される調整パラメータを用いて、振動子による音が調整される。上記の振動方法によれば、このような調整を経ることで、所望の音を良好に得ることができる。
また、本発明の実施形態に係る振動プログラムは、上述の振動方法を、コンピュータにより実行させるプログラムとなっている。
上記の振動プログラムによれば、上述の振動方法をコンピュータにより実行させることで、所望の音を良好に得ることができる。
また、本発明の実施形態に係る記憶媒体は、上述の振動プログラムを記憶した媒体となっている。
上記の記憶媒体によれば、上述の振動プログラムを読み出し、当該振動プログラムに基づいて上述の振動方法をコンピュータにより実行させることで、所望の音を良好に得ることができる。
以下、振動子を用いて所望の音を良好に得るという課題を解決するための実施例について図を参照して具体的に説明する。
図1は、振動子を用いて音を得る振動システムが適用された第1適用例を示す模式図であり、図2は、図1に模式的に示されている振動子の外観斜視図である。
図1に示されている第1適用例は、本実施例の振動システム1をバス停留所の案内標識A1に適用したものである。振動システム1は、バスの運行や各種広告等に関する音声での情報提供を行うシステムとなっており、振動子11と、駆動ユニット12と、を備えている。また、振動システム1では、バス停留所の利用者の問いかけに対して音声で答える対話形式の情報提供も可能となっている。
振動子11は、貼付対象物に振動を伝達することで音を放射させるものであり、振動アクチュエータ111、信号電線112、及び貼付部113、を備えている。振動アクチュエータ111は、音を表す電気信号としての音信号を、信号電線112を介して供給され、その音信号に応じて自ら振動する部位である。信号電線112は、外部からの音信号を振動アクチュエータ111に入力するための入力線である。貼付部113は、振動アクチュエータ111と一体に形成された板状の部位であり貼付対象物に貼付される。本実施例では、貼付部113は、両面テープ、接着剤、及びねじ止め等といった複数の手法による貼付が可能となっている。
駆動ユニット12は、振動子11に信号電線112を介して有線接続されており、内蔵のマイクロコンピュータにおいて提供情報に応じた音信号の生成処理等を実行する。そして、駆動ユニット12は、生成した音信号を振動子11に供給して振動子11を駆動し、音を放射させることで、音声での情報提供を行う。
また、対話形式の情報提供に対応するために、駆動ユニット12には、利用者の音声を集音するための2つのマイクM1が有線接続されている。駆動ユニット12では、マイクM1で集音された利用者の音声に対する音声認識処理が行われて利用者からの問いかけが認識され、その問いかけに対する回答音声を表す音信号が生成される。この音信号に基づく振動子11の駆動により、利用者の問いかけに対する音声での回答がなされる。
図1に示されている第1適用例では、案内標識A1における円形平板状の停留所名称表示板A11の裏面中央に振動子11が貼付され、路線図/時刻表表示板A12に2つのマイクM1が固定され、土台A13に駆動ユニット12が固定されている。この第1適用例では、振動子11の貼付対象物である停留所名称表示板A11に振動が伝達されて、この停留所名称表示板A11を主たる発音部として音が放射される。
以下、本実施例の振動システム1の、他の適用例について説明する。
図3は、振動システムの第2適用例を示す模式図であり、図4は、振動システムの第3適用例を示す模式図であり、図5は、振動システムの第4適用例を示す模式図である。
図3の第2適用例は、公園等の案内標識A2に振動システム1を適用した例である。この第2適用例では、地図等を表示する長方形平板状の案内表示板A21の裏面中央に振動子11が貼付されている。また、案内表示板A21を支持する2本の支柱A22それぞれに1つずつマイクM1が固定され、1本の支柱A22の根本部に駆動ユニット12が固定されている。
図4の第3適用例は、喫茶店等の店舗案内用のA型スタンド看板A3に振動システム1を適用した例である。この第3適用例では、各種店舗情報を表示する長方形平板状の2枚の案内表示板A31のうちの一枚の裏面中央に振動子11が貼付されている。また、同じ案内表示板A21の裏面における振動子11よりも下方の位置に1つのマイクM1が固定され、振動子11やマイクM1の取付け側とは反対側の案内表示板A31の裏面下方位置に駆動ユニット12が固定されている。
図5の第4適用例は、動物園等に設置される、動物の形を模した案内看板A4に振動システム1を適用した例である。この第4適用例では、1枚の案内看板A4の裏面に、振動子11、1つのマイクM1、及び駆動ユニット12が全て取り付けられている。振動子11は案内看板A4の裏面上方位置に貼付され、その下方位置に1つのマイクM1が固定されている。また、案内看板A4の裏面の最下方位置に駆動ユニット12が固定されている。
以上に説明した第2〜第4適用例の何れにおいても、図1の第1適用例の場合と同様に、振動システム1では、振動子11の貼付対象物である板状の部位を主たる発音部として音が放射される。これにより、音声による各種案内情報の提供や、利用者の問いかけに対する音声での回答が行われる。
このような振動システム1は、次のような機能ブロックを備えている。
図6は、図1〜図5に示されている振動システムにおける機能ブロックを示す模式的なブロック図である。
振動システム1は、機能ブロックとして、振動子11、パラメータ記憶部121、状況取得部122、パラメータ取得部123、音信号生成部124、及び調整部125、を備えている。尚、ここにいう機能ブロックとしての振動子11は、図1〜図5に示されているハードウェアとしての振動子11と同じものであるので、両者を特に区別することなく同じ符号を付して説明する。また、振動システム1の機能ブロックのうち、状況取得部122、パラメータ取得部123、音信号生成部124、及び調整部125、が駆動ユニット12におけるマイクロコンピュータ等の動作によって構築される。パラメータ記憶部121は、駆動ユニット12に搭載されたメモリにおける一記憶領域によって構築される。
振動子11は、上述したように貼付対象物に振動を伝達することで音を放射させる。パラメータ記憶部121は、振動子11が放射させる音を調整するための調整パラメータを複数の貼付状況それぞれについて記憶する。状況取得部122は、振動子11の貼付状況を取得する。本実施例では、振動システム1の設置作業者の操作入力を受けて振動子11の貼付状況を取得する。つまり、駆動ユニット12には、操作入力を受け付ける操作パネル、あるいは、操作入力を行うためのPC(Personal Computer)をケーブル接続するためのコネクタ等といったハードウェア構成が設けられている。パラメータ取得部123は、状況取得部122で取得された貼付状況に応じた調整パラメータをパラメータ記憶部121から読み出すことで取得する。読み出された調整パラメータは、パラメータ記憶部121の記憶内容とは区別されて不図示のメモリに記憶される。音信号生成部124は、各種案内音声を表す音信号の生成や、マイクM1での集音結果に対する音声認識処理による利用者の問いかけの把握と、その問いかけへの回答音声を表す音信号の生成を行う。調整部125は、パラメータ取得部123で取得され、不図示のメモリに記憶された調整パラメータを用い、音信号生成部124で生成された音信号を調整し、その調整済みの音信号を振動子11に供給する。この音信号の調整と、調整済みの音信号の供給により、調整部125は、振動子11が放射させる音を調整する。
図7は、図6に示されているパラメータ記憶部に記憶されている調整パラメータを模式的な表形式で示す図である。
パラメータ記憶部121には、複数の貼付状況ST1それぞれに対応付けられた調整パラメータP1が記憶されている。
複数の貼付状況ST1は、貼付対象物の素材ST11、面積ST12、振動子11の貼付位置ST13、及び振動子11の貼付方法ST14、を含む複数の要因のうち少なくとも1つの要因が互いに異なる状況となっている。図7では、素材ST11の一例としてアルミニウムとアクリルが例示され、面積ST12の一例として大小の2例が例示され、貼付位置ST13の一例として中央と右上隅が例示され、貼付方法ST14の一例としてねじ止めと両面テープが例示されている。
調整パラメータP1は、音質を調整するための音質パラメータP11と、音量を調整するための音量パラメータP12と、の2種類のパラメータを含んでいる。また、音質パラメータP11は、振動子11が放射させる音の音質を調整するために7つの周波数帯域それぞれについて求められた7つのゲインA1〜A7,B1〜B7のセットとなっている。音量パラメータP12は、振動子11が放射させる音の音量を増減するためのボリュームA8,B8となっている。
図8は、調整パラメータについての具体的な数値例を表形式で示す図であり、図9は、図8に数値で示されている調整パラメータを棒グラフで示す図である。
図8及び図9の例では、音質パラメータP11として、63Hz、152Hz、367Hz、887Hz、2100Hz、5200Hz、及び12500Hz、それぞれを中心とした7つの周波数帯域それぞれについてのゲインの値が例示されている。また、音量パラメータP12としては、増減なしを表すボリューム「1」が例示されている。
ここで、図8及び図9の例では、貼付状況ST1としては、貼付対象物の素材ST11を例に挙げて、金属とアクリルという2例が例示されており、各素材に対する調整パラメータP1が例示されている。ここでの例では、金属という素材ST11では、音質が高音域に偏りやすいことを受けて、音質パラメータP11における高音域のゲインが小さめに設定されている。他方、アクリルという素材ST11では、音質が低音域に偏りやすいことを受けて、金属の場合とは逆に、音質パラメータP11における低音域のゲインが小さめに設定されている。
以上に例示した調整パラメータP1が複数の貼付状況ST1それぞれについて、図6に示されているパラメータ記憶部121に記憶されている。
次に、図6に示されている振動システム1で実行される振動方法の処理について、ここまでの説明と重複する部分もあるが改めて説明する。
図10は、図6に示されている振動システムで実行される振動方法の処理の流れを表すフローチャートである。
この図10に示されるフローチャートは、駆動ユニット12に電源が投入されるとスタートする。処理がスタートすると、まず、状況取得部122において、貼付状況ST1を入力する操作入力が行われたか否かが判定される(ステップS11)。操作入力が行われた場合(ステップS11のYES判定)、その操作入力を受けて貼付状況ST1を取得する状況取得工程が状況取得部122によって実行される(ステップS12)。続いて、調整パラメータP1を、状況取得工程(ステップS12)で取得された貼付状況ST1に応じて取得するパラメータ取得工程がパラメータ取得部123によって実行される(ステップS13)。パラメータ取得工程(ステップS13)では、取得された調整パラメータP1が不図示のメモリに記憶される。次に、振動子11によって放射させる音を表す音信号を生成する音信号生成工程が音信号生成部124によって実行される(ステップS14)。この音信号生成工程(ステップS14)では、各種案内音声を表す音信号の生成や、マイクM1での集音結果に対する音声認識処理による利用者の問いかけの把握と、その問いかけへの回答音声を表す音信号の生成が行われる。そして、パラメータ取得工程(ステップS13)で取得された調整パラメータP1を用いて振動子11が放射させる音を調整する調整工程が調整部125によって実行される(ステップS15)。調整工程(ステップS15)では、音信号生成工程(ステップS14)で生成された音信号が調整パラメータP1によって調整され、その調整済みの音信号が振動子11に供給されることで、放射させる音が調整される。
また、ステップS11の判定において、操作入力が行われていないと判定された場合(ステップS11のNO判定)、状況取得工程(ステップS12)及びパラメータ取得工程(ステップS13)が省略される。そして、音信号生成工程(ステップS14)と、この時点でメモリ内に記憶されている調整パラメータP1を用いた調整工程(ステップS15)が実行される。
調整工程(ステップS15)の実行後は、処理がステップS11の判定処理に戻り、以降の処理が繰り返される。
尚、振動システム1の設置後、最初に貼付状況ST1の操作入力が行われるまでは、メモリにはデフォルトの調整パラメータP1が記憶されている。操作入力が行われると、その操作入力を受けて取得された貼付状況ST1に応じた調整パラメータP1でメモリの記憶内容が更新される。そして、新たに別の貼付状況ST1の操作入力が行われるまでは、メモリ内の調整パラメータP1を用いた音信号の調整が繰り返されることとなる。
本実施例では、図10のフローチャートで表される振動方法をコンピュータにより実行させる振動プログラムが、駆動ユニット12に搭載された記憶媒体に記憶されている。尚、この振動プログラムを記憶する記憶媒体は、駆動ユニット12に搭載された記憶媒体に限らず、駆動ユニット12に接続されるPC等に搭載された記憶媒体であってもよく、あるいは公知の可搬記憶媒体等であってもよい。
以上に説明した実施例の振動システム1、振動方法、振動プログラム、及び記憶媒体によれば、上述の振動子11によって得られる音に影響を与える振動子11の貼付状況ST1が取得される。そして、その貼付状況ST1に応じて取得される調整パラメータP1を用いて、振動子11による音が調整される。本実施例によれば、このような調整を経ることで、所望の音を良好に得ることができる。
ここで、本実施例では、振動システム1が、調整パラメータP1を複数の貼付状況ST1それぞれについて記憶するパラメータ記憶部121を備えている。パラメータ取得部123は、調整パラメータP1をパラメータ記憶部121から読み出すことで取得する。この構成によれば、パラメータ記憶部121を含むシステム全体を貼付対象物の近傍に集約することができるので、システム構成を簡略化してコスト等を低減することができる。
また、本実施例では、振動子11で得られる音に特に大きな影響を与える、貼付対象物の素材ST11、面積ST12、貼付位置ST13、及び貼付方法ST14等の要因について複数の貼付状況ST1が想定されて調整パラメータP1が用意されることとなる。この構成によれば、上記の貼付状況ST1についての調整パラメータP1を用いることにより、所望の音を一層良好に得ることができる。
また、本実施例では、調整パラメータP1が、振動子11が放射させる音の音質及び音量のそれぞれを調整するパラメータとなっている。この構成によれば、音について主に利用者が違和感を覚えるか否かを左右する音質と、主に音の聞き取り易さを左右する音量と、の両方が調整されることとなるので、所望の音を一層良好に得ることができる。
また、本実施例では、調整パラメータP1が、振動子11が放射させる音の音質を調整するために複数の周波数帯域それぞれについて求められたゲインのセット、を音質パラメータP11として含んでいる。この構成によれば、複数の周波数帯域それぞれのゲインによって音質を詳細に調整することができるので、所望の音を一層良好に得ることができる。
また、本実施例では、状況取得部122が、操作入力を受けて振動子11の貼付状況ST1を取得する。この構成によれば、貼付状況ST1を高い確度で取得するができるので好適である。
次に、図1〜図10に示されている実施例の変形例について、図6の機能ブロック図に対応する変形例の機能ブロック図を用いて説明する。
図11は、図1〜図10に示されている実施例の変形例を、図6の機能ブロック図に対応する変形例の機能ブロック図で示す図である。尚、図10では、図6に示されている構成要素と同等な構成要素については、図6と同じ符号が付されており、以下では、これら同等な構成要素についての重複説明を割愛する。
この変形例の振動システム2では、駆動ユニット22における状況取得部222と、パラメータ取得部223と、が上述の実施例と異なっている。
本変形例の状況取得部222には、振動子11が貼付対象物に貼付されている様子を撮影する撮影部C1が接続されている。撮影部C1は、振動子11の貼付状況ST1が画角に入る程度に貼付対象物から離されて設置されている。そして、この撮影部C1で撮影された画像が状況取得部222に入力されるように構成されている。状況取得部222は、この入力された画像に対する画像認識処理により振動子11の貼付状況ST1を取得する。
また、本変形例では、所定の通信ネットワークN1に接続されるサーバ装置SV1において、調整パラメータP1が、複数の貼付状況ST1それぞれについて記憶されている。そして、本変形例のパラメータ取得部223は、状況取得部222で取得された貼付状況ST1に応じた調整パラメータP1を、通信ネットワークN1を介してサーバ装置SV1から取得するように構成されている。
音信号生成部124で生成された音信号を、調整部125が、パラメータ取得部223で取得された調整パラメータP1を用いて調整して振動子11に供給する点は、上述した実施例と同じである。
以上に説明した変形例でも、貼付状況ST1に応じて取得される調整パラメータP1を用いて振動子11による音が調整されることから、上述の実施例と同様に所望の音を良好に得ることができることは言うまでもない。
ここで、本変形例では、通信ネットワークN1を介してサーバ装置SV1から調整パラメータP1が取得される。サーバ装置SV1では、調整パラメータP1について大きな記憶容量を確保できるとともに、その記憶内容を適宜に拡充することができる。このため、本変形例によれば、サーバ装置SV11側で広範囲な貼付状況ST1について調整パラメータP1を用意することができ、汎用性の高いシステムを構築することができる。
また、本変形例では、撮影部C1で撮影された画像から振動子11の貼付状況ST1を取得する手法が採用されていることから、貼付状況ST1が自動的に取得されるので設置作業者の作業工数を抑えることができる。
尚、本発明は、以上に説明した実施例や変形例に限定されるものではなく、本発明の目的が達成できる他の構成等を含み、以下に示すような変形等も本発明に含まれる。
例えば、上述した実施例及び変形例では、振動システム1,2の適用例として、バス停留所の案内標識A1、公園等の案内標識A2、A型スタンド看板A3、及び案内看板A4、への適用例が例示されている。しかしながら、振動システムの適用例はこれらに限るものではなく、その具体的な適用例を問うものではない。
また、上述した実施例及び変形例では、対話形式での情報提供のために2つまたは1つのマイクM1が接続された振動システム1,2が例示されている。しかしながら、振動システムはこれらに限るものではなく、マイクM1が接続されず対話形式での情報提供を行わない構成としてもよい。また、マイクM1が接続される場合であっても、その接続数は2つまたは1つに限るものではなく、振動システムの設置状況に合わせて任意の数のマイクM1が接続されることとしてもよい。
また、上述した実施例及び変形例では、振動子11を1つ備えた振動システム1,2が例示されている。しかしながら、振動システムはこれらに限るものではなく、振動システムの設置状況に合わせて任意の数の振動子を備えることとしてもよい。
また、上述した実施例では、パラメータ記憶部121から調整パラメータP1を読み出すことで取得するパラメータ取得部123が例示されている。更に、上述した変形例では、サーバ装置SV1から調整パラメータP1を取得するパラメータ取得部223が例示されている。しかしながら、パラメータ取得部はこれらに限るものではなく、取得された貼付状況に応じて調整パラメータを取得するものであれば、その具体的な取得態様を問うものではない。ただし、パラメータ記憶部121から調整パラメータP1を読み出す構成とすることで、システム構成を簡略化してコスト等を低減することができる点は上述した通りである。また、サーバ装置SV1から調整パラメータP1を取得する構成とすることで、汎用性の高いシステムを構築することができる点も上述した通りである。
また、上述した実施例及び変形例では、複数の貼付状況の一例として、貼付対象物の素材ST11、面積ST12、振動子11の貼付位置ST13、及び貼付方法ST14等の要因が互いに異なる複数の貼付状況ST1が例示されている。しかしながら、複数の貼付状況は、これらに限るものではなく、任意の貼付状況を想定し得る。また、貼付対象物の素材、面積、振動子の貼付位置、及び貼付方法、を含む複数の要因のうち少なくとも1つの要因が互いに異なる状況であれば、各状況において、いくつの要因をどのように異ならせるか、についても任意に設定し得るものである。ただし、上記のように、振動子11による音への影響が高い要因について複数の貼付状況ST1を想定して調整パラメータP1を用意することで、所望の音を一層良好に得ることができる点も上述した通りである。
また、上述した実施例及び変形例では、調整パラメータの一例として、振動子11が放射させる音の音質や音量を調整する調整パラメータP1が例示されている。しかしながら、調整パラメータはこれに限るものではなく、音質や音量以外について調整するパラメータであってもよい。ただし、音質や音量を調整するパラメータを用意することで、所望の音を一層良好に得ることができる点も上述した通りである。尚、音質や音量を調整するパラメータを用意するにしても、調整パラメータは、上述した実施例及び変形例のように両方を調整するパラメータに限るものではなく、何れか一方のみを調整するパラメータとしてもよい。
また、上述した実施例及び変形例では、調整パラメータに含まれる音質パラメータの一例として、7つの周波数帯域それぞれについて求められたゲインのセットからなる音質パラメータP11が例示されている。しかしながら、音質パラメータはこれに限るものではなく、その具体的なパラメータ態様を問うものではない。ただし、複数の周波数帯域それぞれのゲインによって音質を詳細に調整することができるので、所望の音を一層良好に得ることができる点も上述した通りである。尚、ゲインのセットからなる音質パラメータを設けるにしても、周波数帯域の数は7つに限るものではなく、任意の数の周波数帯域を想定し、各周波数帯域についてゲインを設けることとしてもよい。
また、上述した実施例では、状況取得部の一例として、操作入力を受けて振動子11の貼付状況ST1を取得する状況取得部122が例示されている。また、上述した変形例では、撮影された画像から振動子11の貼付状況ST1を取得する状況取得部222が例示されている。しかしながら、状況取得部はこれらに限るものではなく、貼付状況を取得するに当たっては任意の取得手法を採用し得る。ただし、操作入力を受けて振動子11の貼付状況ST1を取得する手法によれば、貼付状況ST1を高い確度で取得するができる点は上述した通りである。また、画像から振動子11の貼付状況ST1を取得する手法によれば、貼付状況ST1が自動的に取得されるので設置作業者の作業工数を抑えることができる点も上述した通りである。
1,2 振動システム
11 振動子
12,22 駆動ユニット
111 振動アクチュエータ
112 信号電線
113 貼付部
121 パラメータ記憶部
122,222 状況取得部
123,223 パラメータ取得部
124 音信号生成部
125 調整部
A1 バス停留所の案内標識
A2 公園等の案内標識
A3 A型スタンド看板
A4 案内看板
C1 撮影部
M1 マイク
N1 通信ネットワーク
SV1 サーバ装置
P1 調整パラメータ
P11 音質パラメータ
P12 音量パラメータ
ST1 貼付状況
ST11 貼付対象物の素材
ST12 貼付対象物の面積
ST13 振動子の貼付位置
ST14 振動子の貼付方法

Claims (10)

  1. 貼付対象物に振動を伝達することで音を放射させる振動子と、
    前記振動子の貼付状況を取得する状況取得部と、
    前記振動子が放射させる音を調整するための調整パラメータを、前記状況取得部で取得された貼付状況に応じて取得するパラメータ取得部と、
    前記パラメータ取得部で取得された前記調整パラメータを用いて前記振動子が放射させる音を調整する調整部と、
    を備えたことを特徴とする振動システム。
  2. 前記調整パラメータを複数の貼付状況それぞれについて記憶するパラメータ記憶部を、更に備え、
    前記パラメータ取得部が、前記状況取得部で取得された貼付状況に応じた前記調整パラメータを前記パラメータ記憶部から読み出すことで取得することを特徴とする請求項1に記載の振動システム。
  3. 所定の通信ネットワークに接続されるサーバ装置において、前記調整パラメータが、複数の貼付状況それぞれについて記憶されており、
    前記パラメータ取得部が、前記状況取得部で取得された貼付状況に応じた前記調整パラメータを、前記通信ネットワークを介して前記サーバ装置から取得することを特徴とする請求項1に記載の振動システム。
  4. 前記複数の貼付状況が、前記貼付対象物の素材、面積、前記貼付対象物に対する前記振動子の貼付位置、及び前記貼付対象物に対する前記振動子の貼付方法、を含む複数の要因のうち少なくとも1つの要因が互いに異なる状況であることを特徴とする請求項2又は3に記載の振動システム。
  5. 前記調整パラメータが、前記振動子が放射させる音の音質及び音量のうちの少なくとも1つを調整するパラメータであることを特徴とする請求項1〜4のうち何れか一項に記載の振動システム。
  6. 前記調整パラメータが、前記振動子が放射させる音の音質を調整するために複数の周波数帯域それぞれについて求められたゲインのセット、を少なくとも含むパラメータであることを特徴とする請求項1〜4のうち何れか一項に記載の振動システム。
  7. 前記状況取得部が、操作入力を受けて前記振動子の貼付状況を取得する手法、前記振動子が前記貼付対象物に貼付されている様子を撮影した画像から前記振動子の貼付状況を取得する手法、を含む複数種類の手法のうちの何れか一の手法により前記振動子の貼付状況を取得することを特徴とする請求項1〜6のうち何れか一項に記載の振動システム。
  8. 貼付対象物に振動を伝達することで音を放射させる振動子の貼付状況を取得する状況取得工程と、
    前記振動子が放射させる音を調整するための調整パラメータを、前記状況取得工程で取得された貼付状況に応じて取得するパラメータ取得工程と、
    前記パラメータ取得工程で取得された前記調整パラメータを用いて前記振動子が放射させる音を調整する調整工程と、
    を備えたことを特徴とする振動方法。
  9. 請求項8に記載の振動方法を、コンピュータにより実行させることを特徴とする振動プログラム。
  10. 請求項9に記載の振動プログラムを記憶したことを特徴とする記憶媒体。
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