JP2021157567A - 情報処理装置及びコンピュータプログラム - Google Patents
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Abstract
Description
本開示の一態様では、情報処理装置は、前記コンピュータに、補正用データを取得する補正取得処理を更に実行させてもよい。補正用データは、ユーザの第1のコンテンツに対する接触と第2のコンテンツに対する接触との間の相関を反映するデータである。そして、クロス接触算出処理は、補正用データを用いてクロス接触行列を算出してもよい。
このような構成によれば、前述した相関を反映した補正用データが調査パネルから直接計測できない場合などであっても、前述した相関を考慮したクロス接触データを算出できる。
このような構成によれば、補正用データは、クロス接触データと同様に、第1のコンテンツ及び第2のコンテンツの両方に関する接触度合い別のユーザの分布を示すデータである。このため、クロス接触データと補正用データとの対比や、クロス接触データを補正用データと整合するように補正するといった処理が容易になり得る。したがって、計算処理を効率的に行うことができる。
本開示の一態様では、第1の接触度合い分布データは、第1のコンテンツに関する接触回数別のユーザの分布を示すデータであってもよい。また、第2の接触度合い分布データは、第2のコンテンツに関する接触回数別のユーザの分布に関するデータであってもよい。また、クロス接触データは、第1のコンテンツ及び第2のコンテンツの両方に関する接触回数別のユーザの分布を示すデータあってもよい。
本開示の一態様では、第1のコンテンツは、テレビコンテンツであってもよい。また、第2のコンテンツは、デジタルコンテンツであってもよい。
本開示の別の態様は、コンピュータプログラムである。当該コンピュータプログラムは、コンピュータに、前記第1データ取得処理と、前記第2データ取得処理と、前記クロス接触算出処理と、を実行させる。
[1.構成]
図1に示す情報処理システム100は、クロス接触データを算出するためのシステムである。
<第1データベース>
第1データベース1は、クロス接触データを算出する際に用いられる元データである第1のデータを記憶するためのDBである。第1のデータには、図2の一部として示される、テレビ接触回数分布データと、テレビ平均接触回数データと、が含まれる。
具体的には、テレビ接触回数分布データは、それぞれの接触回数について、その接触回数だけ対象テレビコンテンツに接触したユーザの割合を示すデータである。ここでいうユーザの割合とは、対象となる複数のユーザ(すなわちユーザ群)のうちの該当するユーザの割合を意味する。
<第2データベース>
第2データベース2は、クロス接触データを算出する際に用いられる元データである第2のデータを記憶するためのDBである。第2のデータには、図2の一部として示される、デジタル接触率データと、デジタル平均接触回数データと、が含まれる。
具体的には、デジタル接触率データは、対象デジタルコンテンツに対して、0回接触した(すなわち非接触の)ユーザの割合と1回以上接触したユーザの割合とを示すデータである。換言すれば、デジタル接触率データは、対象デジタルコンテンツの到達率(すなわちリーチ)を示すデータである。
<第3データベース>
第3データベース3には、クロス接触データを算出する際に用いられる補正用データを記憶するためのDBである。この補正用データは、外部のシミュレータ5がシミュレーションを行うことで生成される。シミュレータ5は、例えばサーバ、パーソナルコンピュータ等である。補正用データについては後で詳述する。
<情報処理装置>
情報処理装置4は、情報処理が可能な装置であり、例えば、サーバ、パーソナルコンピュータ等である。情報処理装置4は、通信部41と、記憶部42と、入力部43と、出力部44と、制御部45と、を備える。
制御部45は、CPU(Central Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)等のプロセッサ451と、RAM、ROM、フラッシュメモリ等の半導体メモリ(以下、メモリ452)と、を用いる。制御部45の各種機能は、プロセッサ451が非遷移的実体的記憶媒体に格納されたプログラムを実行することにより実現される。この例では、メモリ452が、プログラムを格納した非遷移的実体的記憶媒体に該当する。また、このプログラムの実行により、プログラムに対応する方法が実行される。なお、制御部45を構成するマイクロコンピュータの数は1つでも複数でもよい。
[2.処理]
次に、情報処理装置4の制御部45が実行する算出処理について、図3のフローチャートを用いて説明する。算出処理は、制御部45が入力部43を介してユーザから算出処理の開始指示を受け付けた場合に開始されてもよい。
続いて、S2で、制御部45は、第2データベース2から第2のデータを取得する。
本実施形態では、第2のデータに欠損データが含まれる。すなわち、本実施形態のクロス接触データの算出方法では、対象テレビコンテンツに対する0回、1回、2回、3回の各接触回数別のユーザの割合を示すテレビ接触回数分布データと、対象デジタルコンテンツに対する0回、1回、2回、3回の各接触回数別のユーザの割合を示すデジタル接触回数分布データと、が使用される。
・「リーチ」=1−「0回接触のユーザの割合」=1−pmf(0;r,p)
・「平均接触回数」=sum(i*pmf(i;r,p))/「リーチ」
上記2式において、「リーチ」にデジタル接触率データが示す接触率(リーチ)を代入し、「平均接触回数」にデジタル平均接触回数データが示すデジタル平均接触回数を代入する。そして、上記2式を解くことで、確率質量関数pmfのパラメータr,pを決定できる。そして、パラメータが決定された確率質量関数pmfを用いることで、1回、2回、3回の各接触回数のユーザの割合を補完する。
続いて、S4で、制御部45は、クロス接触データを算出する。具体的には、制御部45は、S1で取得されたテレビ接触回数分布データが示す接触回数分布と、S3で生成されたデジタル接触回数分布データが示す接触回数分布と、に基づきクロス接触データを算出する。
補正用データは、S4で算出されたクロス接触行列の値を補正するためのデータである。
補正用データは、ユーザの対象テレビコンテンツに対する接触と対象デジタルコンテンツに対する接触との間の相関を反映する(すなわち前記相関を含む)データである。つまり、補正要データを用いてクロス接触行列を補正することで、前記相関を考慮したクロス接触行列が算出可能となる。
・対象テレビコンテンツに1回以上接触しかつ対象デジタルコンテンツに1回以上接触したユーザの割合
・対象テレビコンテンツに0回接触(すなわち非接触)でありかつ対象デジタルコンテンツに1回以上接触したユーザの割合
・対象デジタルコンテンツに1回以上接触しかつ対象デジタルコンテンツに非接触であるユーザの割合
・対象テレビコンテンツに非接触でありかつ対象デジタルコンテンツに非接触であるユーザの割合
換言すれば、本実施形態の補正用データは、クロス接触行列のいくつかの成分を小行列としてまとめたブロック行列に対応するデータである。補正用データが示すこれらの4つの成分の値は前述した相関を含んだ値である。また、補正用データは、対象テレビコンテンツ及び対象デジタルコンテンツに関する1回、2回、3回の接触回数別のユーザの割合の情報を有しない点で、クロス接触行列よりも粒度が粗いデータである。なお以下では、前記4つの成分を有するブロック行列を「フリークエンシー(FQ)分布行列」ともいう。
<入力データ>
対象テレビコンテンツの出稿条件及び対象デジタルコンテンツの出稿条件
<出力データ>
・FQ分布行列
・対象テレビコンテンツに関する接触率及び対象デジタルコンテンツに関する接触率(ここでいう接触率は1回以上接触したユーザの割合を意味する)
ここで、入力データである対象テレビコンテンツの出稿条件は、例えば、対象テレビコンテンツの出稿金額、GRP(gross rating point)、放送局、出稿のフォーマット等である。出稿のフォーマットは、例えば、テレビCM等の対象テレビコンテンツを番組単位で出稿するか、ゾーン単位で出稿するか等である。ゾーン単位とは、指定の曜日・時間体でテレビCMを出稿することであり、例えば、月曜から日曜の朝から夜まで、朝+昼+夜+土日、朝+夜+土日等の種々のバリエーションがある。
MulPoi(λ1,λ2,λ3)において、λ1,λ2,λ3を以下のように設定する。
λ1=f1(対象テレビコンテンツの出稿条件)
λ2=f2(対象テレビコンテンツの出稿条件)
λ0=f0(対象テレビコンテンツ及び対象デジタルコンテンツの出稿条件)
ここで、f1、f2、f0は出稿条件を分布のパラメータに変換する関数する。そして、入力データである対象テレビコンテンツ及び対象デジタルコンテンツの出稿条件と、出力データであるFQ分布行列と、の実績の組を複数用意し、これらを教師データとして関数f1、f2、f0を学習させる。
<入力データ>
対象テレビコンテンツに関する接触率及び対象デジタルコンテンツの接触率
<出力データ>
・FQ分布行列
・対象テレビコンテンツの出稿条件及び対象デジタルコンテンツの出稿条件
ここで、第2のシミュレータの入力データは、第1のデータに含まれるテレビ接触回数分布データと、第2のデータに含まれるデジタル接触率データと、から入手可能である。また、第2のシミュレータの出力データであるFQ分布行列は、補正用データにほかならない。このようにして生成された補正用データは、一般に、ユーザの対象テレビコンテンツに対する接触と対象デジタルコンテンツに対する接触との間の相関を反映する。
具体的には、S4で算出されたクロス接触行列の示す4つの値とS5で取得された補正用データの示す4つの値との間にはズレがある。ここでいう4つの値とは、「対象テレビコンテンツに1回以上接触しかつ対象デジタルコンテンツに1回以上接触したユーザの割合」、「対象テレビコンテンツに非接触でありかつ対象デジタルコンテンツに1回以上接触したユーザの割合」、「対象デジタルコンテンツに1回以上接触しかつ対象デジタルコンテンツに非接触であるユーザの割合」及び「対象テレビコンテンツに非接触でありかつ対象デジタルコンテンツに非接触であるユーザの割合」である。
[3.効果]
以上詳述した実施形態によれば、以下の効果を奏する。
したがって、対象テレビコンテンツ及び対象デジタルコンテンツの両方に関する接触回数別のユーザの分布を直接計測できない場合においても、当該分布を取得することができる。
(3)本実施形態では、情報処理装置4は、補正用データを用いてクロス接触行列を算出する。補正用データは、ユーザの対象テレビコンテンツに対する接触と対象デジタルコンテンツに対する接触との間の相関を反映する(すなわち前記相関を含む)データである。
したがって、前述した相関を反映した補正用データが調査パネルから直接計測できない場合などであっても、前述した相関を考慮したクロス接触データを算出できる。
(7)本実施形態では、クロス接触データは、接触回数別のユーザの分布を示すデータある。
なお、本実施形態では、情報処理装置4が情報処理装置に相当し、対象テレビコンテンツが第1のコンテンツに相当し、対象デジタルコンテンツが第2のコンテンツに相当し、接触回数が接触度合いに相当し、テレビ接触回数分布データが第1の接触度合い分布データに相当し、デジタル接触率データが第2の接触度合い分布データに相当する。また、S1が第1データ取得処理に相当し、S2が第2データ取得処理に相当し、S3が補完処理に相当し、S4及びS6がクロス接触算出処理に相当し、S5が補正取得処理に相当し、S7が行列出力処理に相当する。
以上、本開示の実施形態について説明したが、本開示は上述の実施形態に限定されることなく、種々変形して実施することができる。
(5)上記実施形態では、クロス接触データは、行列形式で算出及び出力されるが、クロス接触データはこれに限られない。
例えば、負の二項分布以外の確率分布を用いて欠損データが補完されてもよい。この場合において、パラメータが2つ以上であり、かつ、非負の離散分布である(可能であれば上限がない非負の離散分布である)確率分布を用いて欠損データが補完されてもよい。このような確率分布として、例えば、beta-binomial(n, alpha, beta)においてnを十分に大きくした確率分布が用いられてもよい。
例えば、補正用データの示す値とクロス接触データの示す値との平均値又は重み付き平均値等にクロス接触データの値が一致するようにクロス接触データが補正されてもよい。
4…情報処理装置、5…シミュレータ、100…情報処理システム。
Claims (9)
- コンピュータを備える情報処理装置であって、前記コンピュータに、
第1のコンテンツに関する接触度合い別のユーザの分布を示すデータである第1の接触度合い分布データを含む第1のデータを取得する第1データ取得処理と、
前記第1のコンテンツとは異なる第2のコンテンツに関する接触度合い別のユーザの分布を示すデータである第2の接触度合い分布データを含む第2のデータを取得する第2データ取得処理と、
前記第1のデータ及び前記第2のデータに基づいて、前記第1のコンテンツ及び前記第2のコンテンツの両方に関する接触度合い別のユーザの分布を示すクロス接触データを算出するクロス接触算出処理と、
を実行させる情報処理装置。 - 請求項1に記載の情報処理装置であって、前記コンピュータに、
前記第1のデータ及び前記第2のデータの少なくとも一方に欠損データが含まれている場合に、前記欠損データを補完する補完処理を更に実行させる情報処理装置。 - 請求項1又は請求項2に記載の情報処理装置であって、前記コンピュータに、
補正用データを取得する補正取得処理であって、前記補正用データは、ユーザの前記第1のコンテンツに対する接触と前記第2のコンテンツに対する接触との間の相関を反映するデータである、補正取得処理を更に実行させ、
前記クロス接触算出処理は、前記補正用データを用いて前記クロス接触行列を算出する、情報処理装置。 - 請求項3に記載の情報処理装置であって、
前記補正用データは、シミュレーションによって生成されたデータである、情報処理装置。 - 請求項3又は請求項4に記載の情報処理装置であって、
前記補正用データは、前記第1のコンテンツ及び前記第2のコンテンツの両方に関する接触度合い別のユーザの分布を示すデータである、情報処理装置。 - 請求項1から請求項5までのいずれか1項に記載の情報処理装置であって、前記コンピュータに、
前記クロス接触算出処理によって算出された前記クロス接触データを、前記第1のコンテンツ及び前記第2のコンテンツの両方に関する接触度合い別のユーザの分布を成分とする行列形式で出力する行列出力処理を更に実行させる情報処理装置。 - 請求項1から請求項6までのいずれか1項に記載の情報処理装置であって、
前記第1の接触度合い分布データは、前記第1のコンテンツに関する接触回数別のユーザの分布を示すデータであり、
前記第2の接触度合い分布データは、前記第2のコンテンツに関する接触回数別のユーザの分布に関するデータであり、
前記クロス接触データは、前記第1のコンテンツ及び前記第2のコンテンツの両方に関する接触回数別のユーザの分布を示すデータある、情報処理装置。 - 請求項1から請求項7までのいずれか1項に記載の情報処理装置であって、
前記第1のコンテンツは、テレビコンテンツであり、
前記第2のコンテンツは、デジタルコンテンツである、情報処理装置。 - コンピュータに、
第1のコンテンツに関する接触度合い別のユーザの分布を示すデータである第1の接触度合い分布データを含む第1のデータを取得する第1データ取得処理と、
前記第1のコンテンツとは異なる第2のコンテンツに関する接触度合い別のユーザの分布を示すデータである第2の接触度合い分布データを含む第2のデータを取得する第2データ取得処理と、
前記第1のデータ及び前記第2のデータに基づいて、前記第1のコンテンツ及び前記第2のコンテンツの両方に関する接触度合い別のユーザの分布を示すクロス接触データを算出するクロス接触算出処理と、
を実行させるコンピュータプログラム。
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