JP2021157002A - 画像形成装置、制御方法、及び制御プログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】画像補正動作及び現像剤廃棄動作に要する時間を短縮する。【解決手段】画像形成装置(1)は、画像形成部と、光センサ(74)と、制御部(90)とを有し、制御部(90)は、画像形成部に所定の第1の画像を媒体上に形成させ、光センサ(74)によって第1の画像を検出させ、第1の画像を検出した結果に基づいて画像形成部の動作条件を補正し、印刷データに基づく画像を形成させるときの印字率(D)を算出し、印字率(D)と所定の判定閾値(D0)とに基づいて画像形成部から廃棄されるべき現像剤の量である廃棄量を算出し、廃棄量と第1の画像とに基づいて画像形成部に収容されている現像剤を廃棄させるための第2の画像を決定し、画像形成部に第1の画像を形成させる処理と並行して第2の画像を媒体上に形成させる。【選択図】図2

Description

本発明は、画像形成装置、画像形成装置の制御方法、及び画像形成装置によって実行される制御プログラムに関する。
従来、電子写真方式を用いる画像形成装置では、媒体としての転写ベルト上に形成される現像剤(トナー)像である画像補正パターンを用いる画像補正動作及びトナー画像であるトナー廃棄パターンを用いるトナー廃棄動作が実行されている(例えば、特許文献1を参照)。画像補正動作は、濃度補正動作、又は色ずれ補正動作、又はこれらの両方の動作である。トナー廃棄動作は、現像ローラが配置されているトナー収容部内に収容されているトナーに含まれている劣化トナーを減らすためのトナー消費動作(すなわち、トナー吐き出し動作)である。ここで、劣化トナーとは、トナーカートリッジから供給された新品トナーに比べて異なる特性を持つトナーである。トナー収容部において現像ローラ上に担持されたトナーのうち、感光体ドラム上の静電潜像の現像に使用されなかったトナーは、トナー収容部内に戻される。トナー収容部内に戻されたトナーは、外添剤の剥離などによって帯電特性及び凝集度などの特性が変化している劣化トナーを含む。
特開2008−77015号公報
しかしながら、従来の画像形成装置では、画像補正動作を実行するシーケンスとトナー廃棄動作を実行するシーケンスとは独立したものであり、これらは、印刷動作の開始前などにおいて、順に実行されていた。このため、画像補正動作及びトナー廃棄動作の両方が完了するまでに要する時間(例えば、印刷動作の開始までの待ち時間)が長いという問題があった。
本発明は、上記従来の課題を解決するためになされたものであり、画像補正動作及び現像剤廃棄動作に要する時間を短縮することを可能にする画像形成装置、制御方法、及び制御プログラムを提供することを目的とする。
本発明の一態様に係る画像形成装置は、現像剤を収容し、前記現像剤により媒体上に画像を形成する画像形成部と、前記媒体上に形成された前記画像を検出する光センサと、前記画像形成部に画像を形成させる制御部と、を有し、前記制御部は、前記画像形成部に所定の画像パターンとしての第1の画像を前記媒体上に形成させ、前記光センサによって前記第1の画像を検出させ、前記第1の画像を検出した結果に基づいて前記画像形成部の動作条件を補正し、印刷データに基づく前記画像を形成させるときの印字率を算出し、前記印字率と所定の判定閾値とに基づいて前記画像形成部から廃棄されるべき前記現像剤の量である廃棄量を算出し、前記廃棄量と前記第1の画像とに基づいて前記画像形成部に収容されている前記現像剤を廃棄させるための第2の画像を決定し、前記画像形成部に前記第1の画像を形成させる処理と並行して前記第2の画像を前記媒体上に形成させることを特徴とする。
本発明によれば、画像補正動作及び現像剤廃棄動作に要する時間を短縮することができる。
第1の実施の形態に係る画像形成装置の構成を概略的に示す縦断面図である。 第1の実施の形態に係る画像形成装置の制御系の構成を概略的に示すブロック図である。 転写ベルト上に形成されるトナー廃棄用のトナー画像(第2の画像)であるトナー廃棄パターンの例を示す図である。 転写ベルト上に形成される2種類のトナー画像を含む色ずれ補正用のトナー画像(第1の画像)である副走査補正パターンの例を示す図である。 転写ベルト上に形成される2種類のトナー画像を含む色ずれ補正用のトナー画像(第1の画像)である主走査補正パターンの例を示す図である。 第1の実施の形態に係る画像形成装置によって実行される色ずれ補正処理及びトナー廃棄処理を示すフローチャートである。 第1の実施の形態に係る画像形成装置におけるトナー廃棄用のトナー画像(第2の画像)の決定処理を示すフローチャートである。 副走査方向の色ずれの補正用のトナー画像(第1の画像)とトナー廃棄用のトナー画像(第2の画像)との例を示す図である。 副走査方向の色ずれの補正用のトナー画像(第1の画像)とトナー廃棄用のトナー画像(第2の画像)との他の例を示す図である。 主走査方向の色ずれの補正用のトナー画像(第1の画像)とトナー廃棄用のトナー画像(第2の画像)との例を示す図である。 主走査方向の色ずれの補正用のトナー画像(第1の画像)とトナー廃棄用のトナー画像(第2の画像)との他の例を示す図である。 第2の実施の形態に係る画像形成装置の制御系の構成を概略的に示すブロック図である。 転写ベルト上に形成される濃度補正用のトナー画像(第1の画像)である濃度補正パターンの例を示す図である。 第2の実施の形態に係る画像形成装置によって実行される濃度補正処理及びトナー廃棄処理を示すフローチャートである。 第2の実施の形態に係る画像形成装置におけるトナー廃棄用のトナー画像(第2の画像)の決定処理を示すフローチャートである。 濃度補正用のトナー画像(第1の画像)とトナー廃棄用のトナー画像(第2の画像)との例を示す図である。 濃度補正用のトナー画像(第1の画像)とトナー廃棄用のトナー画像(第2の画像)との他の例を示す図である。
以下に、本発明の実施の形態に係る画像形成装置、画像形成装置の制御方法、及び画像形成装置によって実行される制御プログラムを、図面を参照しながら説明する。以下の実施の形態は、例にすぎず、実施の形態を適宜変更すること及び実施の形態の構成を適宜組み合わせることが可能である。
《1》第1の実施の形態
《1−1》構成
〈画像形成装置〉
図1は、第1の実施の形態に係る画像形成装置1の構成を概略的に示す断面図である。画像形成装置1は、電子写真方式によって用紙などの記録媒体上に画像を形成する装置である。画像形成装置1は、カラー画像を形成することができるカラープリンタである。
図1に示されるように、画像形成装置1は、現像剤(トナー)によってトナー画像を形成する画像形成部3を有している。画像形成部3は、ブラック(K)、マゼンタ(M)、シアン(C)、イエロー(Y)の画像をそれぞれ形成する画像形成ユニット10K、10M、10C、10Yを有している。画像形成ユニット10K、10M、10C、10Yは、用紙60の搬送方向D71の上流側から順に1列に配列されている。また、画像形成ユニット10K、10M、10C、10Yの各々には、露光装置(光プリントヘッド)であるLEDヘッド21が備えられている。また、画像形成ユニット10K、10M、10C、10Yの下部には転写ベルトユニット70が備えられている。
画像形成装置1は、複数の用紙60が積載される給紙カセット61と、複数の用紙60から1枚ずつ用紙60を搬送路に送り出すピックアップローラである給紙ローラ62と、給紙ローラ62によって送り出された用紙60を画像形成ユニット10K、10M、10C、10Yに向けて搬送する搬送ローラ63とを有している。
転写ベルトユニット70は、駆動ローラ72と、従動ローラ73と、これらに張架された無端状の転写ベルト(媒体)71とを有している。転写ベルト71は、画像形成部3の動作条件の補正において予め決められた第1の画像が形成され、トナー廃棄動作において第2の画像が形成される媒体である。駆動ローラ72は、ベルト駆動モータ27(後述の図2に示される。)から付与される駆動力によって回転する。転写ベルト71は、用紙60を静電吸着する。転写ベルト71の回転に伴い、用紙60は搬送される。転写ベルトユニット70は、転写ベルト71を挟んで感光体ドラム12の反対側に配置された転写ローラ18を有している。また、転写ベルトユニット70は、転写ベルト71の外周面に接して、転写ベルト71の外周面に残る現像剤を除去する転写クリーニング部としてのベルトクリーニングブレード75と、これによって掻き取られたトナーを収容する廃棄現像剤回収容器としての廃トナー回収容器76とを有している。また、転写ベルトユニット70は、転写ベルト71に対向する位置には、濃度補正及び色ずれ補正用の検出器である光センサ74を有している。光センサ74は、転写ベルト71の主走査方向の第1の範囲内のトナー画像を検出する。第1の実施の形態では、2台の光センサ74が主走査方向に間隔を開けて予め決められた位置に配置されている。ただし、光センサ74の台数は、2台に限定されず、1台でもよく、又は3台以上であってもよい。
画像形成装置1は、画像形成ユニット10K、10M、10C、10Yから用紙60に転写された現像剤像であるトナー画像を、加熱及び加圧することによって用紙60上に定着する定着器19を有している。定着器19は、加熱ローラ19a及び加圧ローラ19bを有している。また、画像形成装置1は、トナー画像が定着された用紙60を画像形成装置1の外部に排出する排出ローラ77と、排出された用紙60が積載されるスタッカ部78とを有している。給紙ローラ62、搬送ローラ63、転写ベルトユニット70、及び排出ローラ77などは、用紙搬送部を構成している。
画像形成ユニット10K、10M、10C、10Yは、その中に収容される現像剤としてのトナーの種類以外については、互いに同じ構造を有している。したがって、画像形成ユニット10K、10M、10C、10Yの各々を、「画像形成ユニット10」とも表記する。画像形成ユニット10は、静電潜像が形成される像担持体としての感光体ドラム12と、帯電部材としの帯電ローラ13と、現像剤担持体としての現像ローラ16と、感光体ドラム12用のクリーニング部としてのクリーニングブレード17と、現像剤供給部材としての供給ローラ15と、現像剤規制部材としての現像ブレード14とを有している。
感光体ドラム12は、ドラム駆動モータ28(後述の図2に示される。)によって付与される駆動力によって回転する。感光体ドラム12の表面には静電潜像が形成される。帯電ローラ13、LEDヘッド21、及び現像ローラ16は、感光体ドラム12の周囲に配置されている。
帯電ローラ13には、帯電ローラ用電源29(後述の図2に示される。)によって所定のバイアス電圧が印加されている。帯電ローラ13は、感光体ドラム12の回転に伴って従動回転し、感光体ドラム12の表面を一様に帯電する。
LEDヘッド21は、例えば、画像形成装置1の本体構造又は本体構造に対して開閉するカバー部材の下面に取り付けられている。LEDヘッド21は、感光体ドラム12に向き合う所定位置に配置される。LEDヘッド21は、感光体ドラム12の回転軸方向である主走査方向に配列された複数のLED(Light Emitting Diode)を有するLEDアレイと、LEDアレイと感光体ドラム12との間に配置されたロッドレンズアレイとを有している。ロッドレンズアレイは、例えば、正立等倍結像レンズアレイである。印刷時には、複数のLEDは、印刷データに応じて発光及び消灯する。複数のLEDから出射された光は、ロッドレンズアレイによって感光体ドラム12の表面に結像する。LEDヘッド21によって、一様に帯電している感光体ドラム12の表面が露光されると、感光体ドラム12の表面に静電潜像が形成される。
現像ローラ16には、現像ローラ用電源30(後述の図2に示される。)から所定のバイアス電圧が印加される。供給ローラ15は、現像ローラ16の表面にトナーを供給する。現像ブレード14は、現像ローラ16の表面に押圧されるように配置される。現像ブレード14は、現像ローラ16の表面に対する押圧力によって、現像ローラ16の表面に担持されるトナー層の厚さを規制する。クリーニングブレード17は、感光体ドラム12の表面に接触しており、トナー画像の転写後に感光体ドラム12の表面に残存するトナーを除去する。
帯電ローラ13は、感光体ドラム12に負の電圧を印加する。LEDヘッド21により、負の電圧に印加された感光体ドラム12上にLED光が照射されると、感光体ドラム12上に静電潜像が形成させる。供給ローラ15及び現像ローラ16に負の電圧を印加することにより、トナーは感光体ドラム12に付与される。感光体ドラム12上に形成されたトナー画像は、転写ベルトユニット70の転写ローラ18による正の電圧により、搬送された用紙60である記録媒体上に転写される。また、画像補正動作(色ずれ補正、濃度補正など)時及びトナー廃棄動作時には、感光体ドラム12上に形成されたトナー画像は、搬送されるに転写ベルト71である媒体上に転写される。感光体ドラム12に残った残トナーは、クリーニングブレード17によって掻き取られる。
ベルトクリーニングブレード75は、後述するトナー廃棄動作、画像補正動作において転写ベルト71上に形成されたトナー画像を掻き取り、廃トナー回収容器76は、掻取られた廃トナーを貯蔵する。廃トナー回収容器76は、転写ベルトユニット70と一体型になっており、廃トナー回収容器76が満杯になれば、転写ベルトユニット70の交換が必要となる。
トナー画像が転写された用紙60は、定着器19の加熱ローラ19aと加圧ローラ19bとにより熱と圧力を付与される。このとき、トナー画像は用紙60に定着される。スタッカ部78には、搬送された用紙60が積載される。
〈制御系〉
図2は、画像形成装置1の制御系の構成を概略的に示すブロック図である。図2に示されるように、画像形成装置1は、各種制御を司る制御部90と、記憶部40と、タッチパネル、キーボード、及び操作ボタンなどの入力部51と、液晶表示パネルなどの表示部52と、外部装置(例えば、パーソナルコンピュータなど)から印刷データなどを受信する通信部53と、転写ベルト71上のトナー画像を検出する光センサ74とを有している。
また、画像形成装置1は、帯電ローラ13に所定の電圧を印加する帯電ローラ用電源29と、現像ローラ16に所定の電圧を印加する現像ローラ用電源30と、供給ローラ15と現像ブレード14とに所定の電圧を印加する供給ローラ用電源31と、転写ローラ18に所定の電圧を印加する転写ローラ用電源32と、これらの各電源を制御する高圧制御部81と、LEDヘッド21の発光を制御する露光制御部82とを有している。さらに、画像形成装置1は、加熱ローラ19aと加圧ローラ19bの動作を制御する定着制御部83と、給紙ローラ62と搬送ローラ63を駆動する搬送駆動モータ26と、駆動ローラ72を駆動するベルト駆動モータ27と、感光体ドラム12を駆動するドラム駆動モータ28の各モータを制御する駆動制御部84とを有している。
制御部90は、印刷時の印字率Dを算出する印字率算出部91と、トナー廃棄カウント算出部92と、トナー廃棄実行部93と、補正実行部94と、色ずれ補正値算出部95と、廃トナードットカウント比較部96と、パターン決定部97と、廃トナードットカウント計算部98とを有している。各構成の動作は後述される。
図2に示される制御系の機能又は制御系の一部の機能は、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)などの処理回路、又はソフトウェアとしての制御プログラムを格納する記憶装置としてのメモリと、この制御プログラムを実行する処理回路であるCPU(Central Processing Unit)などとによって実現可能である。
記憶部40は、RAM(Random Access Memory)41と、ROM(Read Only Memory)42とを有している。RAM41は、印刷時の印字率Dと、廃トナードットカウント値Cとを記憶する。ROM42は、ソフトウェアとしての制御プログラム43と、判定閾値Dと、トナー廃棄実行閾値TCと、副走査補正全面廃棄ドットカウント値Cと、主走査補正全面廃棄ドットカウント値Cとを記憶する。判定閾値Dは、「トナー廃棄スライス値」とも言う。各値の意味は後述される。
画像形成装置1は、第1の実施の形態に係る制御方法を実施することができる装置である。第1の実施の形態に係る制御方法では、制御部90は、画像形成ユニット10に所定の画像パターンとしての色ずれ補正用画像(第1の画像)を形成させ、光センサ74によって色ずれ補正画像を検出させ、色ずれ補正画像を検出した結果に基づいて画像形成ユニット10の動作条件を補正する。また、制御部90は、印刷データに基づく画像を形成させるときの印字率Dを算出し、印字率Dと所定の判定閾値Dとに基づいて画像形成ユニット10から廃棄されるべきトナーの量である廃棄量を算出し、この廃棄量と色ずれ補正画像とに基づいて画像形成ユニット10に収容されているトナーを廃棄させるためのトナー廃棄用画像(第2の画像)を決定し、画像形成ユニット10に色ずれ補正画像を形成させる処理と並行して画像形成ユニット10にトナー廃棄用画像(第2の画像)を形成させる。
〈トナー廃棄処理〉
トナーカートリッジ11から供給され画像形成ユニット10のトナー収容部11aに収容されたトナーは、供給ローラ15及び現像ローラ16によって感光体ドラム12に移動し、静電潜像の現像に使用される。現像に使用されなかったトナーは、現像ローラ16によって画像形成ユニット10のトナー収容部11aに戻される。このトナーは、時間が経つにつれて帯電特性及び凝集性などが変化しやすいトナーであり、本明細書では劣化トナーと定義する。
印刷デューティ(Duty)を用紙の全領域に対する印字領域の割合、すなわち、印字率Dに対応する値とすると、例えば、印字率Dが高い印刷を行った場合は、現像ローラ16上に担持されたトナーのうちの、感光体ドラム12上に移動して消費されるトナーの割合が高いので、トナー収容部11a内において劣化トナーを増加させない。しかし、印字率Dの低い印刷を行った場合は、現像ローラ16上に担持されたトナーのうちの、感光体ドラム12上に移動して消費されるトナーの割合が低いので、トナー収容部11a内において劣化トナーが増加する。
そのため、印字率Dが、ある一定の印字率(一定の印刷Duty)である判定閾値Dより低い場合、トナー収容部11a内において劣化トナーが増加する。ここでは、判定閾値Dが、1.5%である場合を説明する。印刷を実行した際に、制御部90の印字率算出部91は、印刷時の印字率Dを算出し、制御部90のトナー廃棄カウント算出部92は、印刷時の印字率Dと判定閾値Dとに基づいて、印刷工程によって生成された劣化トナーの量に対応する廃トナードットカウント値C[ドットカウント]を算出する。
ここで、1[ドットカウント]=213[ドット]=8192[ドット]である。つまり、1[ドットカウント]のトナー量は、LEDヘッド21によって感光体ドラム12上に形成される8192[ドット]の静電潜像の印刷によって消費されるトナーの量を示す。
例えば、5%Dutyのドットカウント値C[ドットカウント]を、792[ドットカウント]と仮定すると、以下の式(1)から、ドットカウント値C[ドットカウント]は、6488064[ドット]の印刷によって消費されるトナーの量と等価である。
[ドットカウント]
=792[ドットカウント]
=6488064[ドット]/213
=6488064[ドット]/8192 …(1)
この場合、1.5%Dutyのドットカウント値C1.5[ドットカウント]は、以下の式(2)から、237.6[ドットカウント]である。
1.5[ドットカウント]
=C[ドットカウント]×(1.5%/5%)
=792[ドットカウント]×(1.5%/5%)
=237.6[ドットカウント] …(2)
また、この場合、1.0%Dutyのドットカウント値C1.0[ドットカウント]は、以下の式(3)から、158.4[ドットカウント]である。
1.0[ドットカウント]
=C[ドットカウント]×(1.0%/5%)
=792[ドットカウント]×(1.0%/5%)
=158.4[ドットカウント] …(3)
式(3)から、印刷時の印字率Dが1.0%の場合は、印刷における廃トナードットカウント値C[ドットカウント]は、以下の式(4)で算出される。
[ドットカウント]
=C1.5[ドットカウント]−C1.0[ドットカウント]
=237.6[ドットカウント]−158.4[ドットカウント]
=79.2[ドットカウント] …(4)
式(4)は、印字率D=1.0%でC1.0[ドットカウント]=158.4[ドットカウント]の印刷を行った場合にトナー収容部11a内で増加する劣化トナーの量、すなわち、廃トナードットカウント値C[ドットカウント]は、79.2[ドットカウント]であることを意味する。
印刷を継続して行い、廃トナードットカウント値C[ドットカウント]の累計値である廃トナー量累計値TC[ドットカウント]が、予め決められたトナー廃棄実行閾値TC[ドットカウント]に達した場合、制御部90は、トナー収容部11a内に収容されているトナーの一部を強制的に廃棄することによって劣化トナーを廃棄するトナー廃棄処理を実行する。トナー廃棄実行閾値TC[ドットカウント]は、「トナー廃棄実行ドットカウント値」とも言う。
トナー廃棄実行閾値TC[ドットカウント]は、例えば、以下のように算出される。まず、トナー廃棄実行ドット値TF[ドット]が、例えば、以下の式(5)のように設定される場合、トナー廃棄実行閾値TC[ドットカウント]は、以下の式(6)のように算出される。
TF[ドット]
=(主走査方向の印刷ドット数)×(副走査方向の印刷ライン数)
=4992[ドット]×1364[ライン]
=6809088[ドット] …(5)
TC[ドットカウント]
=TF[ドット]/213
=6809088[ドット]/8192
≒831[ドットカウント] …(6)
印刷前のタイミング、又は印刷中においてある規定枚数の印刷が終了したタイミングで、制御部90のトナー廃棄実行部93は、TC[ドットカウント]、すなわち、831[ドットカウント]分のトナーをトナー収容部11aから強制的に廃棄するためのトナー廃棄処理を行う。
図3は、転写ベルト71上に形成されるトナー廃棄用のトナー画像であるトナー廃棄パターンの例を示す図である。トナー廃棄用のトナー画像は、感光体ドラム12の主走査方向に1、0、1、0、…とを繰り返す(すなわち、LEDヘッド21の全LED発光(オン)、全LED消灯(オフ)、…を繰り返す)50%Dutyの静電潜像パターンに基づく画像である。ただし、トナー廃棄用のトナー画像の印刷Dutyは、50%に限定されない。
〈色ずれ補正処理〉
光センサ74は、例えば、赤外発光ダイオードとフォトトランジスタとを有する反射型の光センサである。光センサ74は、転写ベルトユニット70の転写ベルト71の裏側(図1における下側)のベルトクリーニングブレード75の手前に設置されている。色ずれ量は、転写ベルト71上に形成されたKトナーのトナー画像の光反射率、カラートナーのトナー画像の光反射率、又は転写ベルト71の光反射率を用いて算出される。画像形成装置1のウォーミングアップ動作時、又は印刷中においてある規定枚数の印刷が行われたタイミングで、制御部90の補正実行部94は、画像形成部3のうちの2つの画像形成ユニット10に、予め決められた色ずれ補正用の補正パターンのトナー画像(第1の画像)を転写ベルト71上に形成させる処理を、例えば、3種類のトナーの組み合わせ(例えば、KとMの組み合わせ、KとCの組み合わせ、KとYの組み合わせ)について行う。
図4は、転写ベルト71上に形成される2種類のトナー画像を含む副走査方向Bの色ずれ補正用のトナー画像(第1の画像)101である副走査補正パターンの例を示す図である。図5は、転写ベルト上に形成される2種類のトナー画像を含む主走査方向の色ずれ補正用のトナー画像(第1の画像)102である主走査補正パターンの例を示す図である。光センサ74は、検出用LEDによってトナー画像に光を照射して、トナー画像の位置を検出する。制御部90の色ずれ補正値算出部95は、図4のトナー画像101を検出した結果が示す副走査方向Bのずれに基づいて、印刷データに基づくLEDヘッド21の発光タイミングを調整する。色ずれ補正値算出部95は、図5のトナー画像102を検出した結果が示す主走査方向のずれに基づいて、印刷データに基づくLEDヘッド21の発光タイミング、つまり、レフトマージンの値及びライトマージンの値を調整する。
《1−2》動作
図6は、色ずれ補正処理の実行タイミングで色ずれ補正及びトナー廃棄を実行する処理を示すフローチャートである。制御部90の補正実行部94は、画像形成装置1の印刷開始前のウォーミングアップ動作、又は印刷終了後の所定のタイミングで、色ずれ補正を実行する条件が満たされているか否か判定をする(ステップS100)。予め決められたトナー画像(第1の画像)によって色ずれ補正を実行するタイミングである場合(ステップS100においてYESの場合)、補正実行部94は、各色のトナーによる廃棄用のトナー画像(第2の画像)のパターンであるトナー廃棄パターンを決定する(ステップS101〜S104)。制御部90は、トナー廃棄量を複数の画像形成ユニット10K、10M、10C、10Yの各々について算出し、補正パターンとしての廃棄用のトナー画像(第2の画像)111、112を複数の画像形成ユニット10K、10M、10C、10Yの各々について算出する。
補正パターン決定後に、補正実行部94は、色ずれ補正用のトナー画像(第1の画像)とトナー廃棄用のトナー画像(第2の画像)との組合せ(後述の図8〜図11に示される。)を補正パターンとして出力し、光センサ74は、検出用LEDによってトナー画像101、102に光を照射してトナー画像を検出し、補正実行部94は、検出されたトナー画像の位置に基づいて色ずれ補正を実行する(ステップS105)。
図7は、図6のステップS101〜S104におけるパターン決定処理を示すフローチャートである。また、図8及び図9は、副走査方向Bの色ずれの補正用のトナー画像(第1の画像)101とトナー廃棄用のトナー画像(第2の画像)111との例を示す図である。図10及び図11は、主走査方向の色ずれの補正用のトナー画像(第1の画像)102とトナー廃棄用のトナー画像(第2の画像)112との例を示す図である。
制御部90の廃トナードットカウント比較部96は、廃トナードットカウント値C[ドットカウント]が予め決められた副走査補正全面廃棄ドットカウント値C[ドットカウント]より大きいか否かを判定する(ステップS200)。ここで、副走査補正全面廃棄ドットカウント値Cは、図8に示されるように、主走査方向に4511.2[ドット](=2927.4[ドット]+791.9[ドット]+791.9[ドット])で副走査方向Bに18216[ライン]の印刷に使用されるトナーの消費量を示す。副走査補正全面廃棄ドットカウント値C[ドットカウント]は、例えば、以下の式(7)、(8)によって算出される。
副走査補正全面廃棄ドット値G[ドット]
=4511.2[ドット]×18216[ライン]
=82176019[ドット] …(7)
[ドットカウント]
=G[ドット]/213
=82176019[ドット]/8192
≒10031[ドットカウント] …(8)
図7において、ステップS200の判定結果が真(YES)の場合、制御部90のパターン決定部97は、副走査方向Bのずれ補正用のトナー画像(第1の画像)101とトナー廃棄用のトナー画像(第2の画像)111との組合せを図8に示されるようなパターンに変更する(ステップS201)。そして、制御部90の廃トナードットカウント計算部98は、廃トナードットカウント値Cから副走査補正全面廃棄ドットカウント値Cを減算することによって、以下の式(9)に示されるように、廃トナードットカウント値Cを更新する(ステップS202)。
(更新された)C[ドットカウント]
=C[ドットカウント]−C[ドットカウント] …(9)
ステップS200の判定結果が偽(NO)の場合、制御部90のパターン決定部97は、廃トナードットカウント値Cから副走査方向Bのずれ補正用のトナー画像(第1の画像)101とトナー廃棄用のトナー画像(第2の画像)111との組合せを決定する(ステップS203)。図9では、廃トナードットカウント値Cが7000[ドットカウント](12711[ライン])の場合の補正パターンとしている。そして、制御部90の廃トナードットカウント計算部98は、廃トナードットカウント値Cを0とする(ステップS204)。
ステップS202において、廃トナードットカウント値Cを再計算した結果、制御部90の廃トナードットカウント比較部96は、廃トナードットカウント値Cが主走査補正全面廃棄ドットカウント値Cより大きいか否かを判定する(ステップS205)。
ここでは、主走査補正全面廃棄ドットカウント値Cは、図10に示されるような主走査方向4511.2[ドット](=2927.4[ドット]+791.9[ドット]+791.9[ドット])で副走査方向Bに14280[ライン]であるため、主走査補正全面廃棄ドットカウント値C[ドットカウント]は、例えば、以下の式(10)、(11)によって算出される。
下記となる。
主走査補正全面廃棄ドット値G[ドット]
=4511.2[ドット]×14280[ライン]
=64419936[ドット] …(10)
[ドットカウント]
=E[ドット]/213
=64419936[ドット]/8192
≒7864[ドットカウント] …(11)
ステップS205の判定結果が真(YES)の場合、制御部90のパターン決定部97は、主走査方向のずれ補正用のトナー画像(第1の画像)102とトナー廃棄用のトナー画像(第2の画像)112との組合せを図10に示されるようなパターンに変更する(ステップS206)。そして、制御部90の廃トナードットカウント計算部98は、廃トナードットカウント値Cから主走査補正全面廃棄ドットカウント値Cを減算することによって、以下の式(12)に示されるように、廃トナードットカウント値Cを更新する(ステップS207)。
(更新された)C[ドットカウント]
=C[ドットカウント]−C[ドットカウント] …(12)
ステップS205の結果が偽(NO)の場合、制御部90のパターン決定部97は、廃トナードットカウント値Cから主走査方向のずれ補正用のトナー画像(第1の画像)102とトナー廃棄用のトナー画像(第2の画像)112との組合せを決定する(ステップS208)。図11では、廃トナードットカウント値Cが5000[ドットカウント](9080[ライン])の場合の補正パターンとしている。そして、制御部90の廃トナードットカウント計算部98は、廃トナードットカウント値Cを0とする(ステップS204)。
《1−3》効果
以上に説明したように、第1の実施の形態では、色ずれ補正を実行するタイミングで、色毎に算出したトナー収容部11a内の劣化トナーの量が廃トナードットカウント値Cの量より多い場合に、色ずれ補正と並行してトナー廃棄処理を実行する。このように、色ずれ補正と同時に各色のトナー廃棄処理を実行することにより、色ずれ補正とトナー廃棄に要する時間を短縮することができる。
また、これらの処理時間の短縮によって、各色毎の感光体ドラム12及び転写ベルト71などのように累積使用時間の上限が決まっている部品の交換時期を遅らせることができる。
《2》第2の実施の形態
《2−1》構成
第2の実施の形態に係る画像形成装置2は、濃度補正用のトナー画像(第1の画像)103とトナー廃棄用のトナー画像113との組合せの画像を用いて画像補正処理とトナー廃棄処理を並行して行う点において、色ずれ補正用のトナー画像(第1の画像)101、102とトナー廃棄用のトナー画像111、112との組合せの画像を用いて画像補正処理とトナー廃棄処理を並行して行う第1の実施の形態に係る画像形成装置1と相違する。他の点について、第2の実施の形態に係る画像形成装置2は、第1の実施の形態に係る画像形成装置1と同様である。したがって、第2の実施の形態の説明では、図1も参照する。
図12は、第2の実施の形態の画像形成装置2の制御系の構成を概略的に示すブロック図である。図12において、図2に示される構成要素と、同一又は対応する構成要素には、図2に示される符号と同じ符号が付されている。画像形成装置2の制御部90aは、補正実行部94aと濃度補正値算出部95aを有している。また、画像形成装置2の記憶部40aのROM42は、同色廃棄ドットカウント値E、異色廃棄ドットカウント値Eを持つ。
図13は、転写ベルト71上に形成される濃度補正用のトナー画像(第1の画像)103である濃度補正パターンの例を示す図である。トナー画像103は、K、M、C、Yの各色のトナー画像を有している。濃度補正では、光センサ74の検出結果を使用する。画像形成装置2の電源投入後のウォーミングアップ動作又は印刷開始前又は印刷終了時などのタイミングで、制御部90aの補正実行部94aは、図13に示されるような予め決められた濃度測定用のトナー画像のパターンを印刷する。図13に示されるトナー画像は、例えば、15%Duty、30%Duty、50%Duty、70%Duty、85%Duty、100%Dutyの6種類が形成され、光センサ74は、検出用LEDによってトナー画像に光を照射して、トナー画像の濃度を読み取る。制御部90aの濃度補正値算出部95aは、光センサ74の検出の結果に基づいて濃度補正値を決定し、現像ローラ16に印加する電圧及びLEDヘッド21から発光される光の光量(すなわち、発光強度)の一方又は両方を調整する。
画像形成装置2は、第2の実施の形態に係る制御方法を実施することができる装置である。第2の実施の形態に係る制御方法では、制御部90aは、画像形成ユニット10に所定の画像パターンとしての濃度補正用画像(第1の画像)を形成させ、光センサ74によって濃度補正画像を検出させ、濃度補正画像を検出した結果に基づいて画像形成ユニット10の動作条件を補正する。また、制御部90aは、印刷データに基づく画像を形成させるときの印字率Dを算出し、印字率Dと所定の判定閾値Dとに基づいて画像形成ユニット10から廃棄されるべきトナーの量である廃棄量を算出し、この廃棄量と濃度補正画像とに基づいて画像形成ユニット10に収容されているトナーを廃棄させるためのトナー廃棄用画像(第2の画像)を決定し、画像形成ユニット10に濃度補正画像を形成させる処理と並行して画像形成ユニット10にトナー廃棄用画像(第2の画像)を形成させる。
《2−2》動作
図14は、濃度補正処理の実行タイミングで濃度補正及びトナー廃棄を実行する処理を示すフローチャートである。制御部90aの補正実行部94aは、画像形成装置2の印刷開始前のウォーミングアップ動作又は印刷終了後などの所定のタイミングで、濃度補正を実行する条件が満たされているか否か判定をする(ステップS300)。予め決められたトナー画像(第1の画像)によって濃度補正を実行するタイミングである場合(ステップS300においてYESの場合)、補正実行部94aは、各色のトナーによる廃棄用のトナー画像(第2の画像)のパターンであるトナー廃棄パターンを決定する(ステップS301〜S304)。制御部90aは、トナー廃棄量を複数の画像形成ユニット10K、10M、10C、10Yの各々について算出し、補正パターンとしての廃棄用のトナー画像(第2の画像)113を複数の画像形成ユニット10K、10M、10C、10Yの各々について算出する。
補正パターン決定後に、補正実行部94aは、濃度補正用のトナー画像(第1の画像)103とトナー廃棄用のトナー画像(第2の画像)113との組合せを(後述の図16及び図17に示される。)を補正パターンとして出力し、光センサ74は、検出用LEDによってトナー画像103に光を照射してトナー画像103を検出し、補正実行部94aは、検出されたトナー画像の位置に基づいて濃度補正を実行する(ステップS305)。
図15は、図14のステップS301〜S304におけるパターン決定処理を示すフローチャートである。また、図16及び図17は、濃度補正用のトナー画像(第1の画像)とトナー廃棄用のトナー画像(第2の画像)との例を示す図である。
図15では、50%Dutyの濃度補正パターンを例として説明をする。制御部90aの廃トナードットカウント比較部96は、廃トナードットカウント値C[ドットカウント]が同色廃棄ドットカウント値E[ドットカウント]より大きいかを判定する(ステップS400)。
ここで、同色廃棄ドットカウント値Eは、図16に示されるように、主走査方向に2927.4[ドット]+33.462[ドット]+33.462[ドット]+10.16[ドット]+10.16[ドット]、副走査方向Bに1200[ライン]の印刷に使用されるトナーの消費量を示す。同色廃棄ドットカウント値E[ドットカウント]は、例えば、以下の式(13)、(14)によって算出される。
濃度同色廃棄ドット値H[ドット]
=3014.644[ドット]×1200[ライン]
=3617573[ドット] …(13)
[ドットカウント]
=H[ドット]/213
=3617573[ドット]/8192
≒442[ドットカウント] …(14)
図15において、ステップS400の判定結果が真(YES)の場合、制御部90aのパターン決定部97は、濃度補正用のトナー画像(第1の画像)103とトナー廃棄用のトナー画像(第2の画像)113との組合せである同色(Kトナー)の補正パターンを図16に示されるようなパターンに変更する(ステップS401)。そして、制御部90aの廃トナードットカウント計算部98は、廃トナードットカウント値C[ドットカウント]から同色廃棄ドットカウント値E[ドットカウント]を減算することによって、以下の式(15)に示されるように、廃トナードットカウント値Cを更新する(ステップS402)。
(更新された)C[ドットカウント]
=C[ドットカウント]−E[ドットカウント] …(15)
ステップS400の判定結果が偽(NO)の場合、制御部90aのパターン決定部97は、図13に示される濃度補正用のトナー画像(第1の画像)103を変更しないことを決定する(ステップS403)。
ステップS402において、廃トナードットカウント値Cを再計算した結果、制御部90aの廃トナードットカウント比較部96は、廃トナードットカウント値Cが異色廃棄ドットカウント値Eより大きいか否かを判定する(ステップS404)。
ここで、異色廃棄ドットカウント値Eは、図17のような主走査方向に2927.4[ドット]+33.462[ドット]+33.462[ドット]+10.16[ドット]、副走査方向Bに1200[ライン]であるため、異色廃棄ドットカウント値E[ドットカウント]は、例えば、以下の式(16)、(17)によって算出される。ここでの異色のトナーは、例えば、KトナーとMトナーである。
濃度異色廃棄ドット値H[ドット]
=3004.484[ドット]×1200[ライン]
=3605380[ドット] …(16)
[ドットカウント]
=H[ドット]/213
=3605380[ドット]/8192
≒440[ドットカウント] …(17)
ステップS404の結果が真(YES)の場合、制御部90aのパターン決定部97は、異色の補正パターンの一つを、図17に示されるような補正パターンに変更する(ステップS405)。そして、制御部90aの廃トナードットカウント計算部98は、廃トナードットカウント値C[ドットカウント]から異色廃棄ドットカウント値E[ドットカウント]を減算することによって、以下の式(18)に示されるように、廃トナードットカウント値Cを更新する(ステップS406)。
(更新された)C[ドットカウント]
=C[ドットカウント]−E[ドットカウント] …(18)
同様に再度、制御部90aは、廃トナードットカウント値Cが異色廃棄ドットカウント値E[ドットカウント]より大きいか否かを判定する(ステップS407)。結果が真(YES)の場合、制御部90aのパターン決定部97は、2つ目の異色の補正パターンの一つを図17と同様に変更する(ステップS408)。そして、廃トナードットカウント計算部98は、廃トナードットカウント値Cから異色廃棄ドットカウント値E[ドットカウント]を減算する(ステップS409)。
次に3回目の廃トナードットカウント値Cが異色廃棄ドットカウント値E[ドットカウント]より大きいか否かを判定する(ステップS410)。結果が真(YES)の場合、パターン決定部97は、3つ目の異色の補正パターンの一つを図17と同様に変更を行う(ステップS411)。そして、廃トナードットカウント計算部98は、廃トナードットカウント値Cから異色廃棄ドットカウント値E[ドットカウント]を減算する(ステップS412)。
なお、第2の実施の形態では、50%Dutyの濃度補正パターンを使用したが、15%,30%,70%,85%,100%Dutyなどの他のDutyの場合にも同様な処理をすることが可能である。
《2−3》効果
以上に説明したように、第2の実施の形態では、濃度補正を実行するタイミングで、トナー収容部11a内の劣化トナーの量が廃トナードットカウント値Cの量より多い場合に、濃度補正と並行してトナー廃棄処理を実行する。このように、色ずれ補正と同時にトナー廃棄処理を実行することにより、色ずれ補正とトナー廃棄に要する時間を短縮することができる。
また、これらの処理時間の短縮によって、感光体ドラム12及び転写ベルト71などのように累積使用時間の上限が決まっている部品の交換時期を遅らせることができる。
《3》変形例
上記実施の形態では、感光体ドラム12への潜像を書き込む露光装置として、LEDヘッド21を提示したが、レーザヘッドなどの他の露光装置であってもよい。
上記実施の形態の画像形成装置1、2は、プリンタに限定されず、複写機、ファクシミリ、及びそれらの機能を併せ持つ複合機などであってもよい。
上記実施の形態の画像形成装置1、2の構成及び動作を適宜組み合わせてもよい。
1、2 画像形成装置、 3 画像形成部、 10、10K、10M、10C、10Y 画像形成ユニット、 11a トナー収容部、 11 トナーカートリッジ、 12 感光体ドラム、 13 帯電ローラ、 14 現像ブレード、 15 供給ローラ、 16 現像ローラ、 19 定着器、 21 LEDヘッド、 40、40a 記憶部、 60 用紙、 61 給紙カセット、 62 給紙ローラ、 63 搬送ローラ、 70 転写ベルトユニット、 71 転写ベルト(媒体)、 72 駆動ローラ、 73 従動ローラ、 74 光センサ、 75 ベルトクリーニングブレード、 76 廃トナー回収容器、 90、90a 制御部。

Claims (9)

  1. 現像剤を収容し、前記現像剤により媒体上に画像を形成する画像形成部と、
    前記媒体上に形成された前記画像を検出する光センサと、
    前記画像形成部に画像を形成させる制御部と、
    を有し、
    前記制御部は、
    前記画像形成部に所定の画像パターンとしての第1の画像を前記媒体上に形成させ、前記光センサによって前記第1の画像を検出させ、前記第1の画像を検出した結果に基づいて前記画像形成部の動作条件を補正し、
    印刷データに基づく前記画像を形成させるときの印字率を算出し、前記印字率と所定の判定閾値とに基づいて前記画像形成部から廃棄されるべき前記現像剤の量である廃棄量を算出し、前記廃棄量と前記第1の画像とに基づいて前記画像形成部に収容されている前記現像剤を廃棄させるための第2の画像を決定し、前記画像形成部に前記第1の画像を形成させる処理と並行して前記第2の画像を前記媒体上に形成させる
    ことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記媒体上に形成される前記第1の画像の主走査方向の位置は、前記光センサの主走査方向の位置に対応する第1の範囲内であり、
    前記媒体上に形成される前記第2の画像の主走査方向の位置は、前記第1の範囲以外の範囲内である
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記画像形成部は、複数の現像剤をそれぞれ収納する複数の画像形成ユニットを有し、
    前記複数の画像形成ユニットの各々は、静電潜像を担持する像担持体と、前記像担持体に光を照射して前記静電潜像を形成する露光装置と、前記静電潜像を現像する現像剤担持体とを有する
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  4. 前記制御部は、
    前記廃棄量を前記複数の画像形成ユニットの各々について算出し、
    前記第2の画像を前記複数の画像形成ユニットの各々について算出する、
    ことを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
  5. 前記制御部は、前記光センサによって前記第1の画像を検出した前記結果に基づいて前記動作条件として前記露光装置の発光タイミングを補正する
    ことを特徴とする請求項3又は4に記載の画像形成装置。
  6. 前記制御部は、前記光センサによって前記第1の画像を検出した前記結果に基づいて前記動作条件として前記露光装置の発光強度及び前記現像剤担持体に印加される電圧のうちの少なくとも1つを補正する
    ことを特徴とする請求項3から5のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  7. 前記媒体は、前記画像形成部に対向して配置された転写ベルトであることを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  8. 現像剤を収容し、前記現像剤により媒体上に画像を形成する画像形成部と、前記媒体上に形成された前記画像を検出する光センサとを有し、前記画像形成部に画像を形成させる画像形成装置の制御方法であって、
    前記画像形成部に所定の画像パターンとしての第1の画像を前記媒体上に形成させ、前記光センサによって前記第1の画像を検出させ、前記第1の画像を検出した結果に基づいて前記画像形成部の動作条件を補正するステップと、
    印刷データに基づく前記画像を形成させるときの印字率を算出し、前記印字率と所定の判定閾値とに基づいて前記画像形成部から廃棄されるべき前記現像剤の量である廃棄量を算出し、前記廃棄量と前記第1の画像とに基づいて前記画像形成部に収容されている前記現像剤を廃棄させるための第2の画像を決定し、前記画像形成部に前記第1の画像を形成させる処理と並行して前記第2の画像を前記媒体上に形成させるステップと
    を有することを特徴とする制御方法。
  9. 現像剤を収容し、前記現像剤により媒体上に画像を形成する画像形成部と、前記媒体上に形成された前記画像を検出する光センサとを有し、前記画像形成部に画像を形成させる画像形成装置が実行する制御プログラムであって、
    前記画像形成部に所定の画像パターンとしての第1の画像を前記媒体上に形成させ、前記光センサによって前記第1の画像を検出させ、前記第1の画像を検出した結果に基づいて前記画像形成部の動作条件を補正する処理と、
    印刷データに基づく前記画像を形成させるときの印字率を算出し、前記印字率と所定の判定閾値とに基づいて前記画像形成部から廃棄されるべき前記現像剤の量である廃棄量を算出し、前記廃棄量と前記第1の画像とに基づいて前記画像形成部に収容されている前記現像剤を廃棄させるための第2の画像を決定し、前記画像形成部に前記第1の画像を形成させる処理と並行して前記第2の画像を前記媒体上に形成させる処理と
    を前記画像形成装置に実行させることを特徴とする制御プログラム。
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