JP2021156597A - 検査キット - Google Patents
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Abstract
【課題】検体が滴下される滴下部と、滴下部に滴下された検体の判定を行う判定部とが流路を介して接続されて構成された検査部材を有する検査キットにおいて、滴下部に検体を滴下した後、検体の判定を行うまでの間に、判定部における判定結果が他人に見られてしまうことなく、正しい判定結果を得る。【解決手段】検体が滴下される滴下部21と、滴下部21に滴下された検体の判定を行う判定部22a〜22dとが流路23a〜23dを介して接続されて構成され、親水性の基材からなる検査部材と、耐水性を具備し、検査部材を表裏から挟み込む2枚のシート基材10a,10bとを有し、シート基材10aは、滴下部21に対向する領域に滴下部21をシート基材10aから表出させる孔部11を具備する。【選択図】図1
Description
本発明は、血液や尿等の検体を検査する検査キットに関する。
従来、血液や尿等の検体を検査する検査キットが用いられている(例えば、特許文献1参照)。このような検査キットにおいては、検体が滴下される滴下部と、薬剤が塗布され、滴下部に滴下された検体の判定を行う判定部とが流路を介して接続されて構成されており、滴下部に滴下された検体が流路を介して判定部に到達すると、判定部に塗布された薬剤が変色することで、検体の判定が行われることになる。
このように滴下部と判定部とが流路を介して接続された検査キットは、滴下部、判定部及び流路のそれぞれを、親水性を有する基材から構成することで、滴下部に滴下された検体を流路を介して判定部に到達させることができる。
しかしながら、上述したような検査キットにおいては、判定部が表出していると、例えば、滴下部に検体を滴下した後に検査キットを検査機関に郵送する場合、判定結果が他人に見られてしまうという問題点がある。
また、滴下部に検体を滴下した後に検体の判定が行われるまでの間に、判定部に何らかの物質が付着したり、判定部が外気に晒されたりすることで、正確な判定結果を得ることができなくなってしまう虞がある。
本発明は、上述したような従来の技術が有する問題点に鑑みてなされたものであって、検体が滴下される滴下部と、滴下部に滴下された検体の判定を行う判定部とが流路を介して接続されて構成された検査部材を有する検査キットにおいて、滴下部に検体を滴下した後、検体の判定を行うまでの間に、判定部における判定結果が他人に見られてしまうことなく、正しい判定結果を得ることができる検査キットを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明は、
検体が滴下される滴下部と、前記滴下部に滴下された検体の判定を行う判定部とが流路を介して接続されて構成され、親水性の基材からなる検査部材と、
耐水性を具備し、前記検査部材を表裏から挟み込む第1及び第2のシート基材とを有し、
前記第1のシート基材は、前記滴下部に対向する領域に前記滴下部を当該第1のシート基材から表出させる第1の表出部を具備する。
検体が滴下される滴下部と、前記滴下部に滴下された検体の判定を行う判定部とが流路を介して接続されて構成され、親水性の基材からなる検査部材と、
耐水性を具備し、前記検査部材を表裏から挟み込む第1及び第2のシート基材とを有し、
前記第1のシート基材は、前記滴下部に対向する領域に前記滴下部を当該第1のシート基材から表出させる第1の表出部を具備する。
上記のように構成された本発明においては、検体が滴下される滴下部と、滴下部に滴下された検体の判定を行う判定部とが流路を介して接続されて構成され、親水性の基材からなる検査部材を有する構成において、検査部材が、耐水性を具備する第1及び第2のシート基材によって表裏から挟み込まれているが、第1のシート基材には、滴下部に対向する領域に滴下部を第1のシート基材から表出させる第1の表出部が設けられているので、第1の表出部を介して滴下部に検体を滴下することができる。その後、検査機関等に郵送する場合でも、判定部は第1及び第2のシート基材によって表裏から挟み込まれているので、検体の判定を行うまでの間に、判定部における判定結果が他人に見られてしまうことなく、また、判定部に何らかの物質が付着したり、判定部が外気に晒されたりすることがなく、正確な判定結果を得ることができる。
また、2枚のシート基材がはがきサイズであれば、検査キットをはがき形状の郵送物として郵送することができる。
また、第2のシート基材が、判定部に対向する領域に判定部を第2のシート基材から表出させる第2の表出部を具備し、第2のシート基材の第1のシート基材とは反対側の面に保護シートが積層されていれば、検体の判定を行う際に第2のシートから保護シートを離間させることで判定部が表出することとなり、それにより、滴下部に検体を滴下した後に判定部を表出させない構成としながらも、検体の判定を行う際に判定部を容易に表出させることができる。
また、第2のシート基材が、保護シートとの積層面の第2の表出部に隣接する領域に、判定部が検体によって変化した状態が表示されていれば、判定部における判定が容易となる。
また、第1のシート基材が、判定部に対向する領域に判定部を当該第1のシート基材から表出させる第2の表出部を具備し、第1のシート基材の第2のシート基材とは反対側の面に保護シートが積層され、保護シートの滴下部に対向する領域に滴下部を表出させる第3の表出部が設けられていれば、検体の判定を行う際に第1のシートから保護シートを離間させることで判定部が表出することとなり、それにより、滴下部に検体を滴下した後に判定部を表出させない構成としながらも、検体の判定を行う際に判定部を容易に表出させることができる。
また、第1のシート基材が、保護シートとの積層面の第2の表出部に隣接する領域に、判定部が検体によって変化した状態が表示されていれば、判定部における判定が容易となる。
本発明によれば、検体が滴下される滴下部と、滴下部に滴下された検体の判定を行う判定部とが流路を介して接続されて構成された検査部材が、耐水性を具備する第1及び第2のシート基材によって表裏から挟み込まれ、第1のシート基材が、滴下部に対向する領域に滴下部を第1のシート基材から表出させる第1の表出部を具備する構成としたため、第1の表出部を介して滴下部に検体を滴下した後、検体の判定を行うまでの間に、判定部における判定結果が他人に見られてしまうことなく、また、判定部に何らかの物質が付着したり、判定部が外気に晒されたりすることがなく、正しい判定結果を得ることができる。
また、2枚のシート基材がはがきサイズのものにおいては、検査キットをはがき形状の郵送物として郵送することができる。
また、第2のシート基材が、判定部に対向する領域に判定部を第2のシート基材から表出させる第2の表出部を具備し、第2のシート基材の第1のシート基材とは反対側の面に保護シートが積層されているものにおいては、検体の判定を行う際に第2のシートから保護シートを離間させることで判定部が表出することとなり、それにより、滴下部に検体を滴下した後に判定部を表出させない構成としながらも、検体の判定を行う際に判定部を容易に表出させることができる。
また、第2のシート基材が、保護シートとの積層面の第2の表出部に隣接する領域に、判定部が検体によって変化した状態が表示されているものにおいては、判定部における判定を容易なものとすることができる。
また、第1のシート基材が、判定部に対向する領域に判定部を当該第1のシート基材から表出させる第2の表出部を具備し、第1のシート基材の第2のシート基材とは反対側の面に保護シートが積層され、保護シートの滴下部に対向する領域に滴下部を表出させる第3の表出部が設けられているものにおいては、検体の判定を行う際に第1のシートから保護シートを離間させることで判定部が表出することとなり、それにより、滴下部に検体を滴下した後に判定部を表出させない構成としながらも、検体の判定を行う際に判定部を容易に表出させることができる。
また、第1のシート基材が、保護シートとの積層面の第2の表出部に隣接する領域に、判定部が検体によって変化した状態が表示されているものにおいては、判定部における判定を容易なものとすることができる。
以下に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の検査キットの第1の実施の形態を示す図であり、(a)は正面図、(b)は(a)に示したA−A’断面図、(c)は(a)に示したB−B’断面図、(d)はシート基材10aを取り除いた構成を示す図である。
図1は、本発明の検査キットの第1の実施の形態を示す図であり、(a)は正面図、(b)は(a)に示したA−A’断面図、(c)は(a)に示したB−B’断面図、(d)はシート基材10aを取り除いた構成を示す図である。
本形態における検査キットは図1に示すように、滴下部21、判定部22a,22b及び流路23a,23bからなる検査部材が、2枚のシート基材10a,10bに表裏から挟み込まれ、2枚のシート基材10a,10bが接着層30によって剥離可能に貼着されて構成されている。
滴下部21、判定部22a〜22d及び流路23a〜23dからなる検査部材は、ろ紙や和紙、IJ用紙等といった、親水性を有する基材から構成されており、滴下部21から流路23a〜23dが放射状に延びて判定部22a〜22dに接続されることで、滴下部21と判定部22a,22bとが流路23a,23bを介して接続されて構成されている。滴下部21と判定部22a,22bと流路23a,23bとは、図1(b),(c)に示すように、別部材から構成され、その一部が重なり合うように積層されて互いに貼着されている。具体的には、滴下部21の一部の下部に流路23a〜23dの一端が重ね合わされた状態で貼着され、流路23a〜23dの他端の上部に判定部22a〜22dの一部が重ね合わされた状態で貼着されている。このように構成された検査部材は、シート基材10bのシート基材10aとの貼着面に配置されて貼着、固定されている。そして、判定部22a〜22dには、少なくともシート基材10bとの貼着面とは反対側の面に、判定部22a〜22dに付着した検体によって変色する薬剤が塗布されている。
シート基材10a,10bは、外形が長方形のシートであって、水分を通さない耐水性を有する材料から構成されている。シート基材10a,10bの互いの貼着面には、接着層30が積層されている。この接着層30は、通常では他物質との接着性を有さず、互いの接着面を重ね合わせて、所定の圧力をかけることで貼着する感圧性の自己接着機能を有する自着糊からなるものである。このように接着層30は、通常では他物質との接着性を有さないものであることから、滴下部21、判定部22a〜22d及び流路23a〜23dのそれぞれは、シート基材10aに積層された接着層30と対向しているものの、シート基材10aとは貼着されていない状態となっている。なお、シート基材10a,10bの互いの貼着面に、ニス等の水分を通さない材料を塗布する構成とすれば、シート基材10a,10bそのものを、水分を通す材料からなるものを使用してもよい。この場合も含めて、シート基材10a,10bは耐水性を有するものと定義する。
シート基材10aは、本願発明にて第1のシート基材となるものである。シート基材10aは、滴下部21、判定部22a〜22d及び流路23a〜23dが貼着されたシート基材10bに貼着された場合に滴下部21に対向する領域に、第1の表出部となる孔部11が設けられている。これにより、滴下部21は、シート基材10aから表出している。
シート基材10bは、本願発明にて第2のシート基材となるものである。シート基材10bには、接着層30が積層された面において、判定部22a〜22dに隣接する領域に判定基準13a〜13dがそれぞれ表示されている。判定基準13a〜13dは、隣接する判定部22a〜22dが検体によって変色した色を示している。
なお、図1に示すものにおいては、孔部11の大きさが、滴下部21の大きさとほぼ等しくなっているが、孔部11は、滴下部21の少なくとも一部が表出するような大きさであればよい。
以下に、上記のように構成された検査キット1の使用方法及びその際の作用について説明する。
図2は、図1に示した検査キット1の使用方法を説明するための図である。
図1に示した検査キット1を使用して検体の検査を行う場合は、図2(a)に示すようにまず、滴下部21に検査対象となる検体2を滴下する。滴下部21、判定部22a〜22d及び流路23a〜23dからなる検査部材は、2枚のシート基材10a,10bによって表裏から挟み込まれているものの、滴下部21は、シート基材10aに設けられた孔部11によって表出しているため、検体2を滴下部21に滴下することができる。
すると、滴下部21には流路23a〜23dが接続されており、滴下部21及び流路23a〜23dは、ろ紙等の親水性を有する基材から構成されていることで、滴下部21に滴下された検体2は、滴下部21に含侵した後、毛細管現象によって流路23a〜23dに含侵していく。この際、流路23a〜23dが2枚のシート基材10a,10bによってその表裏から挟み込まれ、シート基材10a,10bが接着層30によって互いに剥離可能に貼着されていることで、流路23a〜23dを含侵していく検体2が流路23a〜23dではない部分ににじみ出ることが回避される。それにより、より少量の液滴で検体2の判定が可能となる。
そして、検体2は、流路23a〜23dの滴下部21とは反対側の端部に接続された判定部22a〜22dに達するが、判定部22a〜22dも、ろ紙等の親水性を有する基材から構成されていることで、判定部22a〜22dに達した検体2は判定部22a〜22dに含侵することになる。
判定部22a〜22dにおいては、上述したように、判定部22a〜22dに付着した検体2によって変色する薬剤が塗布されているため、含侵した検体2の状態に応じて変色することになる。例えば、種類Aについての検査が陽性であった場合に変色する薬剤が判定部22aに塗布されていると、検体2が、その種類Aについての検査が陽性であるものであると、判定部22aにて視認される色が変化することになる。また、種類Bについての検査が陽性であった場合に変色する薬剤が判定部22bに塗布されていると、検体2が、その種類Bについての検査が陽性であるものであると、判定部22bにて視認される色が変化することになる。
ところが、2枚のシート基材10a,10bが貼着されている状態においては、判定部22a〜22dは、これらシート基材10a,10bによって表裏から挟み込まれて表出していない状態となっているため、視認不可能となっている。そのため、滴下部21に検体2を滴下した後に検査キット1を検査機関等に郵送する場合でも、判定部22a〜22dの状態に基づいて検体2の判定を行うまでの間に、判定部22a〜22dにおける判定結果が他人に見られてしまうことがない。また、判定部22a〜22dに何らかの物質が付着したり、判定部判定部22a〜22dが外気に晒されたりすることがなく、正確な判定結果を得ることができる。
その後、検査機関等において判定部22a〜22dの状態に基づいて検体2の判定を行う場合は、図2(b)に示すように、シート基材10aをシート基材10bから剥離する。シート基材10aは接着層30によってシート基材10bに貼着されているものの、接着層30が、シート基材10a,10bを剥離可能に貼着するものであるため、シート基材10bからシート基材10aを剥離することができる。
すると、図2(c)に示すように、シート基材10a,10bに挟み込まれて表出していなかった判定部22a〜22d及び流路23a〜23dが表出する。
判定部22a〜22dには、上述したように検体2が含侵しており、判定部22a〜22dは含侵した検体2の状態に応じて変色しているため、判定部22a〜22dの色に基づいて検体2の状態を判定することができる。その際、シート基材10bには、判定部22a〜22dに隣接する領域に、判定部22a〜22dにて検査が行われる種類に応じて、検体2が陽性であった場合に判定部22a〜22dが変色する色を示す判定基準13a〜13dが表示されているので、判定部22a〜22dの色と判定基準13a〜13dの色とを比較することで、判定部22a〜22dに塗布された薬剤に応じた検査のそれぞれについて、検体2が陽性であるかどうかを同時にかつ容易に判断することができる。
このように本形態においては、滴下部21、判定部22a〜22d及び流路23a〜23dからなる検査部材が、2枚のシート基材10a,10bによって表裏から挟み込まれているものの、シート基材10aの滴下部21に対向する領域に孔部11が設けられているため、滴下部21に検体2を滴下することができる。また、その後、滴下部21に滴下した検体2が流路23a〜23dを介して判定部22a〜22dに含侵した場合でも、2枚のシート基材10a,10bが貼着されている状態においては、判定部22a〜22dが、これらシート基材10a,10bによって表裏から挟み込まれて表出していない状態となっているため、検査機関等にて検体2の判定を行うためにシート基材10aからシート基材10bを剥離するまでは、判定部22a〜22dにおける判定結果が他人に見られてしまうことがなくなる。さらに、2枚のシート基材10a,10bが貼着されている状態においては、判定部22a〜22dが、これらシート基材10a,10bによって表裏から挟み込まれて表出していない状態となっていることで、判定部22a〜22dに何らかの物質が付着したり、判定部22a〜22dが外気に晒されたりすることがなく、正確な判定結果を得ることができる。
なお、本形態においては、2枚のシート基材10a,10bが接着層30によって剥離可能に貼着された構成を例に挙げて説明したが、2枚のシート基材10a,10bは、滴下部21、判定部22a〜22d及び流路23a〜23dを表裏から挟み込んでいれば、必ずしも貼着されている必要はない。
(第2の実施の形態)
図3は、本発明の検査キットの第2の実施の形態を示す図であり、(a)は正面図、(b)は(a)に示したA−A’断面図、(c)は(a)に示したB−B’断面図である。また、図4は、図3に示した検査キット101の内部構造を示す図であり、(a)はシート基材110bのシート基材110aとの貼着面の構成を示す図、(b)はシート基材110bの保護シート40との貼着面の構成を示す図である。
図3は、本発明の検査キットの第2の実施の形態を示す図であり、(a)は正面図、(b)は(a)に示したA−A’断面図、(c)は(a)に示したB−B’断面図である。また、図4は、図3に示した検査キット101の内部構造を示す図であり、(a)はシート基材110bのシート基材110aとの貼着面の構成を示す図、(b)はシート基材110bの保護シート40との貼着面の構成を示す図である。
本形態における検査キットは図3及び図4に示すように、図1に示したものに対して、シート基材110bに保護シート40が積層、貼着されている点が異なるとともに、シート基材110bの構成が異なる検査キット101である。
保護シート40は、シート基材110bのシート基材110aとの貼着面とは反対側の面に接着層30bによって剥離可能に貼着されている。接着層30bは、図1に示した検査キット1にてシート基材10aとシート基材10bとを剥離可能に貼着している接着層30と同様に、通常では他物質との接着性を有さず、互いの接着面を重ね合わせて、所定の圧力をかけることで貼着する感圧性の自己接着機能を有する自着糊からなるものであって、保護シート40とシート基材110bの互いの貼着面に積層されている。
シート基材110bは、図1に示した検査キット1と同様に、シート基材110aとの貼着面に、滴下部21、判定部22a〜22d及び流路23a〜23dからなる検査部材が配置されており、それにより、滴下部21、判定部22a〜22d及び流路23a〜23dが2枚のシート基材110a,110bに挟み込まれている。2枚のシート基材110a,110bとは、接着層30aによって互いに貼着されているが、接着層30aは、接着層30bと同様に2枚のシート基材110a,110bを剥離可能に貼着するものであっても、剥離困難に貼着するものであってもよい。なお、剥離困難とは、2枚のシート基材110a,110bを人間の手によって剥離した場合に、シート基材110a,110bが厚み方向に分割される程度に強接着されていることである。シート基材110bは、判定部22a〜22dに重なるように第2の表出部となる孔部12a〜12dが設けられている。また、シート基材110bの保護シート40との貼着面には、孔部12a〜12dに隣接する領域にそれぞれ判定基準13a〜13dが表示されている。判定基準13a〜13dは、隣接する孔部12a〜12dから表出する判定部22a〜22dが検体によって変色した色を示している。判定部22a〜22dには、少なくとも保護シート基材40との貼着面に、判定部22a〜22dに付着した検体によって変色する薬剤が塗布されている。
なお、図3及び図4に示すものにおいては、孔部12a〜12dの大きさが、判定部22a〜22dの大きさとほぼ等しくなっているが、孔部12a〜12dは、判定部22a〜22dの少なくとも一部が表出するような大きさであればよい。
シート基材110aは、図1に示したものと同様に、滴下部21に対向する領域に孔部11が設けられている。
以下に、上記のように構成された検査キット101の使用方法及びその際の作用について説明する。
図5は、図3及び図4に示した検査キット101の使用方法を説明するための図である。
図3及び図4に示した検査キット101を使用して検体の検査を行う場合は、図5(a)に示すようにまず、滴下部21に検査対象となる検体2を滴下する。滴下部21、判定部22a〜22d及び流路23a〜23dからなる検査部材は、2枚のシート基材110a,110bによって表裏から挟み込まれているものの、滴下部21は、シート基材110aに設けられた孔部11によって表出しているため、検体2を滴下部21に滴下することができる。
すると、滴下部21には流路23a〜23dが接続されており、滴下部21及び流路23a〜23dは、ろ紙等の親水性を有する基材から構成されていることで、滴下部21に滴下された検体2は、滴下部21に含侵した後、毛細管現象によって流路23a〜23dに含侵していく。この際、流路23a〜23dが2枚のシート基材210a,210bによってその表裏から挟み込まれ、シート基材110a,110bが接着層30aによって互いに貼着されていることで、流路23a〜23dを含侵していく検体2が流路23a〜23dではない部分ににじみ出ることが回避される。それにより、より少量の液滴で検体2の判定が可能となる。
そして、検体2は、流路23a〜23dの滴下部21とは反対側の端部に接続された判定部22a〜22dに達するが、判定部22a〜22dも、ろ紙等の親水性を有する基材から構成されていることで、判定部22a〜22dに達した検体2は判定部22a〜22dに含侵することになる。
判定部22a〜22dにおいては、判定部22a〜22dに付着した検体2によって変色する薬剤が塗布されているため、含侵した検体2の状態に応じて変色することになる。例えば、種類Aについての検査が陽性であった場合に変色する薬剤が判定部22aに塗布されていると、検体2が、その種類Aについての検査が陽性であるものであると、判定部22aにて視認される色が変化することになる。また、種類Bについての検査が陽性であった場合に変色する薬剤が判定部22bに塗布されていると、検体2が、その種類Bについての検査が陽性であるものであると、判定部22bにて視認される色が変化することになる。
ところが、シート基材110bに保護シート40が積層、貼着された状態においては、判定部22a〜22dは、シート基材110bの孔部12a〜12dを介してシート基材110bからは表出しているものの、保護シート40によって覆われており外部に表出していない状態となっているため、視認不可能となっている。そのため、滴下部21に検体2を滴下した後に検査キット101を検査機関等に郵送する場合でも、判定部22a〜22dの状態に基づいて検体2の判定を行うまでの間に、判定部22a〜22dにおける判定結果が他人に見られてしまうことがない。また、判定部22a〜22dに何らかの物質が付着したり、判定部判定部22a〜22dが外気に晒されたりすることがなく、正確な判定結果を得ることができる。
その後、検査機関等において判定部22a〜22dの状態に基づいて検体2の判定を行う場合は、図5(b)に示すように、保護シート40をシート基材110bから剥離する。保護シート40は接着層30bによってシート基材110bに貼着されているものの、接着層30bが、保護シート40とシート基材110bとを剥離可能に貼着するものであるため、シート基材110bから保護シート40を剥離することができる。
すると、図5(c)に示すように、保護シート40によって覆われていることで表出していなかった判定部22a〜22dが、シート基材110bの孔部12a〜12dをそれぞれ介して表出する。
判定部22a〜22dには、上述したように検体2が含侵しており、判定部22a〜22dは含侵した検体2の状態に応じて変色しているため、判定部22a〜22dの色に基づいて検体2の状態を判定することができる。その際、シート基材110bには、判定部22a〜22dが表出した孔部12a〜12dに隣接する領域に、判定部22a〜22dにて検査が行われる種類に応じて、検体2が陽性であった場合に判定部22a〜22dが変色する色を示す判定基準13a〜13dが表示されているので、判定部22a〜22dの色と判定基準13a〜13dの色とを比較することで、判定部22a〜22dに塗布された薬剤に応じた検査のそれぞれについて、検体2が陽性であるかどうかを同時にかつ容易に判断することができる。
このように本形態においては、滴下部21、判定部22a〜22d及び流路23a〜23dからなる検査部材が、2枚のシート基材110a,110bによって表裏から挟み込まれているものの、シート基材110aの滴下部21に対向する領域に孔部11が設けられているため、滴下部21に検体2を滴下することができる。また、その後、滴下部21に滴下した検体2が流路23a〜23dを介して判定部22a〜22dに含侵した場合でも、シート基材110bに保護シート40が貼着されている状態においては、判定部22a〜22dが、シート基材110bの孔部12a〜12dを介してシート基材110bからは表出しているものの、保護シート40によって覆われて外部には表出していない状態となっているため、検査機関等にて検体2の判定を行うためにシート基材110bから保護シート40を剥離するまでは、判定部22a〜22dにおける判定結果が他人に見られてしまうことがなくなる。さらに、シート基材110bに保護シート40が貼着されている状態においては、判定部22a〜22dが、保護シート40によって覆われて外部に表出していない状態となっていることで、判定部22a〜22dに何らかの物質が付着したり、判定部22a〜22dが外気に晒されたりすることがなく、正確な判定結果を得ることができる。
なお、本形態においては、シート基材110bと保護シート40とが接着層30bによって剥離可能に貼着された構成を例に挙げて説明したが、シート基材110bに保護シート40が積層された状態で判定部22a〜22dが視認不可能なものであれば、これらが必ずしも貼着されている必要はなく、折り畳み可能に連接し、これらが折り畳まれて積層された構成等であってもよい。
(第3の実施の形態)
図6は、本発明の検査キットの第3の実施の形態を示す図であり、(a)は正面図、(b)は(a)に示したA−A’断面図、(c)は(a)に示したB−B’断面図である。また、図7は、図6に示した検査キット201の内部構造を示す図であり、(a)は保護シート40を取り除いた構成を示す図、(b)はシート基材210bのシート基材210aとの貼着面の構成を示す図である。
図6は、本発明の検査キットの第3の実施の形態を示す図であり、(a)は正面図、(b)は(a)に示したA−A’断面図、(c)は(a)に示したB−B’断面図である。また、図7は、図6に示した検査キット201の内部構造を示す図であり、(a)は保護シート40を取り除いた構成を示す図、(b)はシート基材210bのシート基材210aとの貼着面の構成を示す図である。
本形態における検査キットは図6及び図7に示すように、図1に示したものに対して、シート基材210aに保護シート40が積層、貼着されている点が異なるとともに、シート基材210a,210bの構成が異なる検査キット201である。
保護シート40は、シート基材210aのシート基材210bとの貼着面とは反対側の面に接着層30bによって剥離可能に貼着されている。接着層30bは、図1に示した検査キット1にてシート基材10aとシート基材10bとを剥離可能に貼着している接着層30と同様に、通常では他物質との接着性を有さず、互いの接着面を重ね合わせて、所定の圧力をかけることで貼着する感圧性の自己接着機能を有する自着糊からなるものであって、保護シート40とシート基材210aの互いの貼着面に積層されている。保護シート40には、シート基材210aの孔部11に対向する領域に第3の表出部となる孔部41が設けられている。それにより、滴下部21は、シート基材210a及び保護シート40から表出している。
シート基材210bは、図1に示した検査キット1と同様に、シート基材210aとの貼着面に、滴下部21、判定部22a〜22d及び流路23a〜23dからなる検査部材が配置されており、それにより、滴下部21、判定部22a〜22d及び流路23a〜23dが2枚のシート基材210a,210bに挟み込まれている。2枚のシート基材210a,210bは、接着層30aによって互いに貼着されているが、接着層30aは、接着層30bと同様に2枚のシート基材210a,210bを剥離可能に貼着するものであっても、剥離困難に貼着するものであってもよい。
シート基材210aは、滴下部21に対向する領域に孔部11が設けられているとともに、判定部22a〜22dに対向する領域にそれぞれ第2の表出部となる孔部12a〜12dが設けられている。また、シート基材210aの保護シート40との貼着面には、孔部12a〜12dに隣接する領域にそれぞれ判定基準13a〜13dが表示されている。判定基準13a〜13dは、隣接する孔部12a〜12dから表出する判定部22a〜22dが検体によって変色した色を示している。
以下に、上記のように構成された検査キット201の使用方法及びその際の作用について説明する。
図8は、図6及び図7に示した検査キット201の使用方法を説明するための図である。
図6及び図7に示した検査キット201を使用して検体の検査を行う場合は、図8(a)に示すようにまず、滴下部21に検査対象となる検体2を滴下する。滴下部21、判定部22a〜22d及び流路23a〜23dからなる検査部材は、2枚のシート基材210a,210bによって表裏から挟み込まれ、さらに、シート基材210aには保護シート40が積層されているものの、滴下部21は、シート基材210aに設けられた孔部11と、保護シート40に設けられた孔部41によって表出しているため、検体2を滴下部21に滴下することができる。
すると、滴下部21には流路23a〜23dが接続されており、滴下部21及び流路23a〜23dは、ろ紙等の親水性を有する基材から構成されていることで、滴下部21に滴下された検体2は、滴下部21に含侵した後、毛細管現象によって流路23a〜23dに含侵していく。この際、流路23a〜23dが2枚のシート基材110a,110bによってその表裏から挟み込まれ、シート基材210a,210bが接着層30aによって互いに貼着されていることで、流路23a〜23dを含侵していく検体2が流路23a〜23dではない部分ににじみ出ることが回避される。それにより、より少量の液滴で検体2の判定が可能となる。
そして、検体2は、流路23a〜23dの滴下部21とは反対側の端部に接続された判定部22a〜22dに達するが、判定部22a〜22dも、ろ紙等の親水性を有する基材から構成されていることで、判定部22a〜22dに達した検体2は判定部22a〜22dに含侵することになる。
判定部22a〜22dにおいては、判定部22a〜22dに付着した検体2によって変色する薬剤が塗布されているため、含侵した検体2の状態に応じて変色することになる。例えば、種類Aについての検査が陽性であった場合に変色する薬剤が判定部22aに塗布されていると、検体2が、その種類Aについての検査が陽性であるものであると、判定部22aにて視認される色が変化することになる。また、種類Bについての検査が陽性であった場合に変色する薬剤が判定部22bに塗布されていると、検体2が、その種類Bについての検査が陽性であるものであると、判定部22bにて視認される色が変化することになる。
ところが、シート基材210aに保護シート40が積層、貼着された状態においては、判定部22a〜22dは、シート基材210aの孔部12a〜12dを介してシート基材210aからは表出しているものの、保護シート40によって覆われており外部に表出していない状態となっているため、視認不可能となっている。そのため、滴下部21に検体2を滴下した後に検査キット201を検査機関等に郵送する場合でも、判定部22a〜22dの状態に基づいて検体2の判定を行うまでの間に、判定部22a〜22dにおける判定結果が他人に見られてしまうことがない。また、判定部22a〜22dに何らかの物質が付着したり、判定部判定部22a〜22dが外気に晒されたりすることがなく、正確な判定結果を得ることができる。
その後、検査機関等において判定部22a〜22dの状態に基づいて検体2の判定を行う場合は、図8(b)に示すように、保護シート40をシート基材210aから剥離する。保護シート40は接着層30bによってシート基材210aに貼着されているものの、接着層30bが、保護シート40とシート基材210aとを剥離可能に貼着するものであるため、シート基材210aから保護シート40を剥離することができる。
すると、図8(c)に示すように、保護シート40によって覆われていることで表出していなかった判定部22a〜22dが、シート基材210aの孔部12a〜12dをそれぞれ介して表出する。
判定部22a〜22dには、上述したように検体2が含侵しており、判定部22a〜22dは含侵した検体2の状態に応じて変色しているため、判定部22a〜22dの色に基づいて検体2の状態を判定することができる。その際、シート基材210aには、判定部22a〜22dが表出した孔部12a〜12dに隣接する領域に、判定部22a〜22dにて検査が行われる種類に応じて、検体2が陽性であった場合に判定部22a〜22dが変色する色を示す判定基準13a〜13dが表示されているので、判定部22a〜22dの色と判定基準13a〜13dの色とを比較することで、判定部22a〜22dに塗布された薬剤に応じた検査のそれぞれについて、検体2が陽性であるかどうかを同時にかつ容易に判断することができる。
このように本形態においては、滴下部21、判定部22a〜22d及び流路23a〜23dからなる検査部材が、2枚のシート基材210a,210bによって表裏から挟み込まれているとともに、シート基材210aには保護シート40が積層、貼着されているものの、シート基材210aと保護シート40の滴下部21に対向する領域にそれぞれ孔部11,41が設けられているため、滴下部21に検体2を滴下することができる。また、その後、滴下部21に滴下した検体2が流路23a〜23dを介して判定部22a〜22dに含侵した場合でも、シート基材210aに保護シート40が貼着されている状態においては、判定部22a〜22dが、シート基材210aの孔部12a〜12dを介してシート基材210aからは表出しているものの、保護シート40によって覆われて外部には表出していない状態となっているため、検査機関等にて検体2の判定を行うためにシート基材210aから保護シート40を剥離するまでは、判定部22a〜22dにおける判定結果が他人に見られてしまうことがなくなる。さらに、シート基材210aに保護シート40が貼着されている状態においては、判定部22a〜22dが、保護シート40によって覆われて外部に表出していない状態となっていることで、判定部22a〜22dに何らかの物質が付着したり、判定部22a〜22dが外気に晒されたりすることがなく、正確な判定結果を得ることができる。
なお、本形態においては、シート基材210aと保護シート40とが接着層30bによって剥離可能に貼着された構成を例に挙げて説明したが、シート基材210aに保護シート40が積層された状態で判定部22a〜22dが視認不可能なものであれば、これらが必ずしも貼着されている必要はなく、折り畳み可能に連接し、これらが折り畳まれて積層された形態等であってもよい。
また、上述した実施の形態においては、滴下部21と判定部22a〜22dと流路23a〜23dとが、別部材から構成され、その一部が重なり合うように積層されて互いに貼着されているが、別部材から構成された滴下部21と判定部22a〜22dと流路23a〜23dとが、その端部が接した状態で並べられたものであってもよく、滴下部21と判定部22a〜22dと流路23a〜23dとが、親水性を有する1枚のシートから構成されたものであってもよい。滴下部21と判定部22a〜22dと流路23a〜23dとを1枚のシートから構成することで、滴下部21に滴下された検体が判定部22a〜22dに到達しやすくなるとともに、滴下部21と判定部22a〜22dと流路23a〜23dとからなる検査部材の製造が容易となる。
また、上述した実施の形態においては、滴下部21に滴下された検体の判定を行う4つの判定部22a〜22dを有し、これら4つの判定部22a〜22dと滴下部21とがそれぞれ流路23a〜23dを介して接続された構成を例に挙げて説明したが、滴下部21に滴下された検体の判定を行う判定部の数は4つに限らない。また、流路は滴下部から放射状に延びたものには限らない。ただし、判定部を複数設け、複数の判定部がそれぞれ1つの滴下部から流路を介して接続された構成とすれば、複数の判定部に互いに異なる薬剤を塗布することで、1つの滴下部に検体を滴下するだけで複数の種類の検査を同時に行うことができる。
また、上述した実施の形態においては、シート基材10a,10b,110a,110b,210a,210b及び保護シート40として、外形が長方形のシートを例に挙げて説明したが、シート基材10a,10b,110a,110b,210a,210b及び保護シート40の外形は長方形に限らない。ただし、シート基材10a,10b,110a,110b,210a,210b及び保護シート40の外形をはがきサイズの長方形とすることで、検査キット1,101,201をはがき形状の郵送物として郵送することができる。その場合でも、シート基材10a,10b,110a,110b,210a,210b及び保護シート40が互いに貼着されている状態においては、滴下部21、判定部22a〜22d及び流路23a〜23dからなる検査部材が、2枚のシート基材10a,10b,110a,110b,210a,210bによって表裏から挟み込まれているものの、シート基材10a,110a,210aや保護シート40の滴下部21に対向する領域に孔部11,41が設けられているため、滴下部21に検体2を滴下することができる。また、その後、滴下部21に滴下した検体2が流路23a〜23dを介して判定部22a〜22dに含侵した場合でも、シート基材10a,10b,110a,110b,210a,210b及び保護シート40が互いに貼着されている状態においては、判定部22a〜22dが、シート基材10a,10b,110a,110b,210a,210bや保護シート40によって外部に表出していない状態となっているため、検査機関等にて検体2の判定を行うために、シート基材10aとシート基材10bとを剥離したり、シート基材110bから保護シート40を剥離したり、シート基材210aから保護層40を剥離したりするまでは、判定部22a〜22dにおける判定結果が他人に見られてしまうことがなくなる。さらに、シート基材10a,10b,110a,110b,210a,210b及び保護シート40が互いに貼着されている状態においては、判定部22a〜22dが、シート基材10a,10b,110a,110b,210a,210bや保護シート40によって表出していない状態となっていることで、判定部22a〜22dに何らかの物質が付着したり、判定部22a〜22dが外気に晒されたりすることがなく、正確な判定結果を得ることができる。また、シート基材10a,10b,110a,110b,210a,210b及び保護シート40の外形がはがきサイズのものでなくても、検査キット1,101,201をはがき以外の配送物として配送できる。
また、上述した検査キット1,101のシート基材10a,110aや検査キット201の保護シート40の外側に、滴下部21に対向する領域に孔部を有さないシートが積層された構成としてもよい。その場合でも、検査キット1,101,201のシート基材10a,110a,210aに設けられた孔部11や、検査キット201の保護シート40に設けられた孔部41は、滴下部21を表出させるものとなる。なお、そのシートは、耐水性である必要はない。
1,101,201 検査キット
2 検体
10a,10b,110a,110b,210a,210b シート基材
11,12a〜12d,41 孔部
13a〜13d 判定基準
21 滴下部
22a〜22d 判定部
23a〜23d 流路
30 接着層
40 保護シート
2 検体
10a,10b,110a,110b,210a,210b シート基材
11,12a〜12d,41 孔部
13a〜13d 判定基準
21 滴下部
22a〜22d 判定部
23a〜23d 流路
30 接着層
40 保護シート
Claims (6)
- 検体が滴下される滴下部と、前記滴下部に滴下された検体の判定を行う判定部とが流路を介して接続されて構成され、親水性の基材からなる検査部材と、
耐水性を具備し、前記検査部材を表裏から挟み込む第1及び第2のシート基材とを有し、
前記第1のシート基材は、前記滴下部に対向する領域に前記滴下部を当該第1のシート基材から表出させる第1の表出部を具備する、検査キット。 - 請求項1に記載の検査キットにおいて、
前記第1及び第2のシート基材は、はがきサイズである、検査キット。 - 請求項1または請求項2に記載の検査キットにおいて、
前記第2のシート基材は、前記判定部に対向する領域に前記判定部を当該第2のシート基材から表出させる第2の表出部を具備し、
前記第2のシート基材の前記第1のシート基材とは反対側の面に積層された保護シートを有する、検査キット。 - 請求項3に記載の検査キットにおいて、
前記2のシート基材は、前記保護シートとの積層面の前記第2の表出部に隣接する領域に、前記判定部が検体によって変化した状態が表示されている、検査キット。 - 請求項1または請求項2に記載の検査キットにおいて、
前記第1のシート基材は、前記判定部に対向する領域に前記判定部を当該第1のシート基材から表出させる第2の表出部を具備し、
前記第1のシート基材の前記第2のシート基材とは反対側の面に積層され、前記滴下部に対向する領域に前記滴下部を表出させる第3の表出部を具備する保護シートを有する、検査キット。 - 請求項5に記載の検査キットにおいて、
前記1のシート基材は、前記保護シートとの積層面の前記第2の表出部に隣接する領域に、前記判定部が検体によって変化した状態が表示されている、検査キット。
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JP2020054102A Pending JP2021156597A (ja) | 2020-03-25 | 2020-03-25 | 検査キット |
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