JP2021155044A - 液体紙容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】紙を主たる素材とし、引張破断伸びが小さいフィルムを内面側樹脂フィルムとして使用した液体紙容器であって、しかも、この液体紙容器の底面が床面に衝突するように垂直に落下した場合であっても、液体内容物が漏れることのない液体紙容器を提供すること。
【解決手段】天部側シートと底部側シートとを重ね、その周縁で全周に渡って互いに固定して構成された液体紙容器であって、天部側シート1Aと底部側シート1Bのいずれもを、紙基材110の容器内面側に樹脂フィルム111を有する積層体1で構成し、かつ、内面側樹脂フィルム111を引張破断伸びが350%以下であるフィルムとする。
【選択図】図1

Description

本発明は紙を主たる素材とする容器に関し、特に液体内容物を収容するのに適する容器に関する。
紙を主たる素材として液体内容物を収容する液体紙容器は、一般に、図13に示すように、紙基材410の表裏に樹脂フィルム411,412を積層した積層体4を使用して製造されている。容器内面側に配置される樹脂フィルム411は一般に液体内容物の透過を防止する性質を有している。また、この内面側樹脂フィルム411の内側表面はヒートシール性を有している。また、外面側樹脂フィルム412もその表面がヒートシール性を有することが多い。
そして、このような積層体4を使用して製造された液体紙容器としては、いわゆるゲーベルトップ型の液体紙容器が著名であり、広く使用されている(特許文献1)。
このゲーベルトップ型液体紙容器は、前述の積層体4をブランクとして、このブランクから組み立てるものである。図14(a)はこのブランクを示しており、図14(b)はこのブランクで組み立てられたゲーベルトップ型液体紙容器4を示している。
図14(a)から分かるように、ゲーベルトップ型液体紙容器4のブランクにおいては、液体紙容器4の胴部を構成する4枚の側面41,42,43,44が折り曲げ罫線を介して連接されており、その外側に折り曲げ罫線を介して接着片45が連接されている。そして、各折り曲げ罫線で筒状に折り曲げ、接着片45を側面41の端部にヒートシールすることによって胴部を構成している。なお、接着片45を側面41の外面側に重ねる場合には、接着片45の内面側樹脂フィルム411と側面41の外面側樹脂フィルム412とがヒートシールされ、逆に側面41を接着片45外面側に重ねる場合には、側面41の内面側樹脂フィルム411と接着片45の外面側樹脂フィルム412とがヒートシールされるから、いずれの場合にも、内面側樹脂フィルム411と外面側樹脂フィルム412とをヒートシールするのである。なお、図14(b)中、4αはこうしてヒートシールされたヒートシール部を示している。
このように製造されたゲーベルトップ型液体紙容器4は、例えば飲料(ミルク、ジュース等)の液体内容物を収容密封して使用されるのである。
このように内容物を収容密封した状態のゲーベルトップ型液体紙容器4を、その底面が床面に衝突するように垂直に落下させると、底面が床面と衝突した瞬間に、ゲーベルトップ型液体紙容器4には、衝突方向に垂直の方向、すなわち、水平方向に広がろうとする力が働く。この力は、前記ヒートシール部4αにおいても働き、内面側樹脂フィルム411と外面側樹脂フィルム412とを水平方向に強く引き伸ばさそうとする力となる。そして、このようにヒートシール部4αに力が働くため、内面側樹脂フィルム411の引張破断伸びが小さいと、このヒートシール部4αが破壊されて液体内容物が漏れてしまうことがあった。
ところで、ヒートシール性のポリエステルフィルムは、香り成分の非吸着性に優れていることが知られており、このため、ジュース、日本酒等を収容する液体紙容器の内面側樹脂フィルム411として期待されている。しかしながら、このヒートシール性ポリエステルフィルムは引張破断伸びが小さいため、ゲーベルトップ型液体紙容器4の内面側樹脂フ
ィルム411として使用することは困難であった。ヒートシール性ポリエステルフィルムをゲーベルトップ型液体紙容器4の内面側樹脂フィルム411として使用すると、床面に対して垂直に落下した場合、ヒートシール部4αが破壊されて液体内容物が漏れてしまうことがあるのである。
特開2019−202788号公報
そこで、本発明は、紙を主たる素材とし、引張破断伸びが小さいフィルムを内面側樹脂フィルムとして使用した液体紙容器であって、しかも、この液体紙容器の底面が床面に衝突するように垂直に落下した場合であっても、液体内容物が漏れることのない液体紙容器を提供することを目的とする。
すなわち、請求項1に記載の発明は、天部側シートと底部側シートとを重ね、その周縁で全周に渡って互いに固定して構成され、平坦な状態から箱型の状態に変形された液体紙容器であって、
前記天部側シートがその中央に多角形状の天面を有しており、
この多角形状天面の各辺を一辺とする四角形状の天部側側面が、前記多角形状天面の辺の数と同じ数だけ設けられており、
互いに隣接する各天部側側面の間の各角部に、この天部側側面同士を繋いでしかも閉塞する天部側つなぎ片が設けられており、
隣接する前記四角形状の天部側側面を構成する辺同士が一致するように前記天部側つなぎ片を二つ折りできる天部側二つ折り用罫線が設けられ、かつ、この天部側二つ折り用罫線によって前記天部側つなぎ片が二つの領域に区分されており、
これら天部側側面及び天部側つなぎ片の外側に、底部側シートと固定する天部側固定部が設けられており、
前記底部側シートがその中央に多角形状の底面を有しており、
この多角形状底面の各辺を一辺とする四角形状の底部側側面が、前記多角形状底面の辺の数と同じ数だけ設けられており、
互いに隣接する各底部側側面の間の各角部に、この底部側側面同士を繋いでしかも閉塞する底部側つなぎ片が設けられており、
隣接する前記四角形状の底部側側面を構成する辺同士が一致するように前記底部側つなぎ片を二つ折りできる底部側二つ折り用罫線が設けられ、かつ、この底部側二つ折り用罫線によって前記底部側つなぎ片が二つの領域に区分されており、
これら底部側側面及び底部側つなぎ片の外側に、天部側シートと固定する底部側固定部が設けられており、
これら天部側シートと底部側シートとを重ねて、前記天部側固定部と底部側固定部とを互いに固定し、
各角部の天部側つなぎ片を前記天部側二つ折り用罫線で二つ折りして、この天部側つなぎ片を構成する二つの領域を互いに重ね合わせると共に、各角部の底部側つなぎ片を前記底部側二つ折り用罫線で二つ折りして、この底部側つなぎ片を構成する二つの領域を互いに重ね合わせることにより、箱型の状態に変形させ、かつ、二つ折りされた天部側つなぎ片及び底部側つなぎ片の両者で液体紙容器の各角部から外側に向けて突出するフィン状パネルを構成し、
これら各角部のフィン状パネルを倒して液体紙容器の側面に重ね合わせた容器において、
前記天部側シートと底部側シートのいずれもが、紙基材の容器内面側に樹脂フィルムを有する積層体から成り、
この樹脂フィルムの引張破断伸びが350%以下であることを特徴とする液体紙容器である。
次に、請求項2に記載の発明は紙基材の容器内面側の前記樹脂フィルムがヒートシール性ポリエステルフィルムから成ることを特徴とする請求項1に記載の液体紙容器である。
次に、請求項3に記載の発明は、前記フィン状パネルを液体紙容器の側面から引き剥がす引き剥がし強度が1.2N以上であることを特徴とする請求項1又は2に記載の液体紙容器である。
本発明によれば、引張破断伸びが小さいフィルムを内面側樹脂フィルムとして使用するにも拘わらず、しかも、床面に対して垂直に落下した場合であっても、液体内容物が漏れることがないという効果を奏する。
図1は本発明の液体紙容器を構成するシートの具体例の断面図である。 図2は本発明の液体紙容器を構成するシートの別の例の断面図である。 図3は本発明の液体紙容器の第1の具体例に係り、天部側シートの平面図である。 図4は本発明の液体紙容器の第1の具体例に係り、底部側シートの平面図である。 図5は本発明の液体紙容器の第1の具体例に係り、平坦な状態の容器の説明用分解斜視図である。 図6は本発明の液体紙容器の第1の具体例の斜視図である。 図7は本発明の液体紙容器の第2の具体例に係り、天部側シートの平面図である。 図8は本発明の液体紙容器の第2の具体例に係り、底部側シートの平面図である。 図9は本発明の液体紙容器の第2の具体例の斜視図である。 図10は本発明の液体紙容器の第3の具体例に係り、天部側シートの平面図である。 図11は本発明の液体紙容器の第3の具体例に係り、底部側シートの平面図である。 図12は本発明の液体紙容器の第3の具体例の斜視図である。 図13は従来の液体紙容器を構成するシートの具体例の断面図である。 図14は従来の液体紙容器に係り、図14(a)はその斜視図、図14(b)はブランクの平面図である。
以下、添付図面を参照して、本発明の具体例を説明する。
(液体紙容器を構成するシート)
後述するように、本発明の液体紙容器は、二枚のシートによって構成される。天部側シートと底部側シートである。この天部側シートと底部側シートとは、いずれも、紙基材の容器内面側に樹脂フィルムを有する積層体で構成される。このため、この両者を区別することなく、いずれをも液体紙容器を構成するシートとしてその構成及び材質について説明する。図1は本発明の液体紙容器を構成するシートの具体例の断面図である。
この図1から分かるように、本発明の液体紙容器を構成するシート1は、紙基材110の表裏に樹脂フィルム111,112を積層した積層体1で構成されたものである。
紙基材110は液体紙容器の保形性を担保するもので、腰のある紙を好ましく使用できる。例えば坪量100〜500g/mの紙である。
容器内面側に配置される樹脂フィルム111は、液体内容物の透過を防止すると共に、ヒートシール性を有することが必要である。また、この樹脂フィルム111は引張破断伸びが350%以下であってよい。
このような樹脂フィルム111としては、例えば、ヒートシール性ポリエステルフィルムを例示できる。
周知のようにポリエステルは二塩基酸とグルコールをモノマーとして、これらを重合させたポリマーである。そして、一般にポリエステルフィルムと呼ばれているフィルムは、二塩基酸成分としてテレフタル酸を使用し、グリコール成分としてエチレングリコールを使用して、これらを重合させて得られたポリエチレンテレフタレートを二軸延伸したフィルムである。しかしながら、この二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルムは、結晶性が高く、このため、香り成分の非吸着性に優れているものの、引張破断伸びが小さく、ヒートシール性に乏しい。このため、ポリエチレンテレフタレートは容器内面側に配置される樹脂フィルム111には利用できない。
これに対し、テレフタル酸の一部又は全部を他の二塩基酸成分で置換したり、あるいは、エチレングリコールの一部又は全部を他のグリコール成分で置換して重合させたポリエステルは、これをフィルムに成型した場合にも、結晶性が低く、このため、引張破断伸びが小さいものの、ヒートシール性に優れ、また、香り成分の非吸着性に優れている。このため、容器内面側に配置される前記樹脂フィルム111としてこのようなヒートシール性ポリエステルフィルムを使用した場合には、これを前記シート1の最内層のヒートシール層として使用することにより、液体紙容器を構成することが可能であり、しかも、内容物の香り成分を吸着しないから、高品質を保って保存することが可能となる。そして、このように引張破断伸びが小さいヒートシール性ポリエステルフィルムを使用しても、ゲーベルトップ型液体紙容器と異なり、本発明に係る液体紙容器においては、これが床面に対して垂直に落下した場合であっても、液体内容物が漏れることがないのである。
ところで、テレフタル酸の代わりに使用する二塩基酸成分としては、例えば、イソフタル酸、ナフタリンジカルボン酸、ジフェニルジカルボン酸、ジフェノキシエタンジカルボン酸、ジフェニルエーテルジカルボン酸、ジフェニルスルホンジカルボン酸、ヘキサヒドロテレフタル酸、ヘキサヒドロイソフタル酸、アジピン酸、セバシン酸、アゼライン酸、p−β−ヒドロキシエトキシ安息香酸、p−オキシ安息香酸、ε−オキシカプロン酸等を例示できる。
また、エチレングリコールの代わりに使用するグリコール成分としては、例えば、トリメチレングリコール、テトラメチレングリコール、ヘキサメチレングリコール、デカメチレングリコール、ネオペンチレングリコール、ジエチレングリコール、1,1−シクロヘキサンジメチロール、1,4−シクロヘキサンジメチロール、2,2−ビス(4−β−ヒドロキシエトキシフェニル)プロパン、ビス(4−β−ヒドロキシエトキシフェニル)スルホンシクロヘキサンジオール、1,4−ビス(β−ヒドロキシエトキシ)ベンゼン、1,3−ビス(β−ヒドロキシエトキシ)ベンゼン等を例示できる。
容器外面側に配置される樹脂フィルム112は任意の樹脂フィルムであってよいが、ヒートシール性を有することが望ましい。例えば、低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、無延伸ポリプロピレン、線状低密度ポリエチレン(LLDPE)等である。なお、前記ヒートシール性ポリエステルフィルムを樹脂フィルム112として容器外面側に配置してもよい。
このほか、紙基材110と容器内面側の樹脂フィルム111との間、あるいは、紙基材110と容器外面側の樹脂フィルム112との間に中間層を配置積層してもよい。図2は、紙基材110と容器内面側の樹脂フィルム111との間に中間層113を配置したシート1の例である。
中間層113は任意のフィルムでよい。例えば、ポリエステルフィルム、ポリアミドフィルム、あるいはエチレン−ビニルアルコール共重合体フィルム等のプラスチックフィルムである。なお、酸素バリア性のフィルムを好ましく使用できる。酸素バリア性のフィルムとしては、金属箔を例示できる。また、前記プラスチックフィルムに金属蒸着膜を積層した蒸着フィルムや前記プラスチックフィルムに無機蒸着膜を積層した蒸着フィルムを酸素バリア性の中間層113として使用することができる。例えば、シリカの蒸着膜やアルミナの蒸着膜等の無機蒸着膜である。
(第1の具体例)
次に、前記シート1を使用して形成する本発明の液体紙容器の具体例を説明する。
前述のように、本発明の液体紙容器は、天部側シートと底部側シートとで構成される。図3は天部側シート1Aの平面図である。
まず、天部側シート1Aは、その中央に多角形状の天面1A10を有している。この例では、長方形状である。そして、この天面1A10には開口部が設けられており、この開口部にスパウト1Cが装着されている。
次に、天部側シート1Aは、多角形状の天面1A10の各辺を折り曲げ用罫線として、この天面1A10の各辺を一辺とする四角形状の天部側側面1A21〜1A24を有している。天部側側面1A21〜1A24の数は、多角形状天面1A10の辺の数と同じである。この例では天面1A10は四角形状であるから、この四角形状天面1A10の辺の数は4であり、天部側側面1A21〜1A24の数も4である。
また、天部側シート1Aは、互いに隣接する各天部側側面の間に、この天部側側面1A21〜1A24同士を繋ぐ天部側つなぎ片1A31〜1A34を有している。すなわち、天部側側面1A21と天部側側面1A22との間は天部側つなぎ片1A31で繋がれている。また、天部側側面1A22と天部側側面1A23との間は天部側つなぎ片1A32で繋がれている。その他の天部側側面についても同様である。なお、各天部側側面1A21〜1A24と天部側つなぎ片1A31〜1A34との間には折り曲げ用罫線が設けられている。
そして、この天部側つなぎ片1A31〜1A34によって、天部側側面1A21〜1A24の間は閉塞されている。図示のように、この例では、天部側側面1A21〜1A24と天部側つなぎ片1A31〜1A34とを併せた部分の外形は長方形を構成しており、各天部側つなぎ片1A31〜1A34はその角部に位置して、天部側側面1A21〜1A24の間を閉塞している。例えば、天部側側面1A21と天部側側面1A22との間は天部側つなぎ片1A31で閉塞している。
この天部側つなぎ片1A31〜1A34は、天面1A10の各頂点から、天部側つなぎ片1A31〜1A34を二等分する天部側二つ折り用罫線を有している。すなわち、図3に拡大して示すように、例えば、天部側側面1A23と天部側側面1A24とは、天面1A10の頂点1A10bを共有している。天部側側面1A23を構成する辺のうち、天面1A10の頂点1A10bを共有している辺には、符号1A23bを付して示している。また、天部側側面1A24を構成する辺のうち、天面1A10の頂点1A10bを共有している辺には、符号1A24bを付して示している。そして、この辺1A23bと辺1A24bとがなす角を二等分する天部側二つ折り用罫線1A33cが設けられ、この天部側二つ折り用罫線1A33cによって、天部側つなぎ片1A33は2つの領域1A331,1A332に区分されている。すなわち、図において、辺1A23bと二つ折り用罫線1A33cとがなす角θ1と、辺1A24bと天部側二つ折り用罫線1A33cとがなす角θ2とは等しく、領域1A331と領域1A332とは、同形同大で、しかも、天部側二つ折り用罫線1A33cを対称軸として線対称に配置されている。
以上天部側つなぎ片1A33を例として天部側二つ折り用罫線1A33cについて説明したが、その他の天部側つなぎ片1A31〜1A32,1A34にも同様に天部側二つ折り用罫線1A31c〜1A32c,1A34cが設けられており、また、それぞれ、2つの領域に区分されている。すなわち、天部側つなぎ片1A31は、天部側二つ折り用罫線1A31cによって同形同大かつ線対称に配置された領域1A311と領域1A312に区分されている。また、天部側つなぎ片1A32は、天部側二つ折り用罫線1A32cによって同形同大かつ線対称に配置された領域1A321と領域1A322に区分されている。また、天部側つなぎ片1A34は、天部側二つ折り用罫線1A34cによって同形同大かつ線対称に配置された領域1A341と領域1A342に区分されている。なお、煩雑さを避けるため、図3ではこれらの符号の図示を省略している。
次に、天部側シート1Aは、これら天部側側面1A21〜1A24と天部側つなぎ片1A31〜1A34とを併せた長方形の部分の外側に、底部側シート1Bと固定する天部側固定部1A40を有している。この例では、天部側固定部1A40は、全周にわたってヒートシール領域で構成しているが、天部側シート1Aと底部側シート1Bの両者を1枚のシートで構成する場合には、天部側固定部1A40の一部を天部側シート1Aと底部側シート1Bとを区画する折り曲げ用罫線で構成することも可能である。
なお、図3においては、天部側固定部1A40と天部側側面1A21〜1A24との境界、及び天部側固定部1A40と天部側つなぎ片1A31〜1A34との境界を破線によって示しているが、これらは説明の便宜のために施したものである。後述する底部側シート1Bの底部側固定部1B40と底部側側面1B21〜1B24との境界と異なり、天部側固定部1A40と天部側側面1A21〜1A24との境界には折り曲げ用罫線は存在しない。天部側固定部1A40と天部側つなぎ片1A31〜1A34との境界にも折り曲げ用罫線は存在しない。
次に、図4を参照して底部用シート1Bについて説明する。図4は底部側シート1Bの平面図である。
底部用シート1Bは、後述する3つの点を除き、天部側シート1Aと同様の構造を有している。すなわち、まず、底部用シート1Bは中央に多角形状の底面1B10を有している。この多角形状底面1B10は天面1A10と同形である。底部用シート1Bが天部側シート1Aと異なる第1の点は、天部側シート1Aの天面1A10には、開口部が設けられ、スパウト1Cが装着されているのに対し、底部用シート1Bの底面1B10には開口部が設けられておらず、もちろん、スパウトも装着されていないことである。
また、底部用シート1Bは、多角形状の底面1B10の各辺を折り曲げ用罫線として、この各辺を一辺とする四角形状の底部側側面1B21〜1B24を、前記多角形状底面1B10の辺の数と同じ数だけ有している。これら底部側側面1B21〜1B24も、それぞれ、天部側側面1A21〜1A24と同形である。
そして、底部用シート1Bは、互いに隣接する各底部側側面1B21〜1B24の間に、この底部側側面1B21〜1B24同士を繋いでしかも閉塞する底部側つなぎ片1B31〜1B34を有している。これら底部側つなぎ片1B31〜1B34は天部側つなぎ片1A31〜1A34と同形である。
また、各底部側側面1B21〜1B24と底部側つなぎ片1B31〜1B34との間には折り曲げ用罫線が設けられている。また、各底部側つなぎ片1B31〜1B34には、底面1B10の各頂点から、底部側つなぎ片1B31〜1B34を二等分する底部側二つ折り用罫線1B31c〜1B34cが設けられており、この底部側二つ折り用罫線1B31c〜1B34cによって、底部側つなぎ片1B31〜1B34は、それぞれ、2つの領域に区分されている。
次に、底部側シート1Bは、これら底部側側面1B21〜1B24と底部側つなぎ片1B31〜1B34とを併せた長方形の部分の外側に、天部側シート1Aと固定する底部側固定部1B40を有している。この例では、底部側固定部1B40は、全周にわたってヒートシール領域である。
なお、底部側シート1Bの底部側固定部1B40と底部側側面1B21〜1B24との境界、及び底部側固定部1B40と底部側つなぎ片1B31〜1B34との境界には折り曲げ用罫線が設けられている。天部側シート1Aの天部側固定部1A40の境界には折り曲げ用罫線が存在しないから、この点が底部用シート1Bと天部側シート1Aとの第2の相違点である。そして、このように底部側シート1Bには折り曲げ用罫線が設けられており、天部側シート1Aには存在しないから、この両シート1A,1Bを重ねて固定し、箱型の状態の液体紙容器としたとき、互いに固定された両固定部1A40,1B40は折り曲げ用罫線1Bxによって底部側シート1B側に折り曲げられ、その外側に天部側シート1Aが重ねられる。
次に、図5を参照して、平坦な状態の容器を製造する方法を説明する。すなわち、天部側シート1Aと底部側シート1Bとを位置合わせして重ね、両固定部1A40,1B40同士をヒートシールすることにより、平坦な状態の容器を製造することができる。図5は本発明の液体紙容器の第1の具体例に係り、平坦な状態の容器の説明用分解斜視図であるこれから分かるように、天部側シート1Aの各側面1A21〜1A24と底部用シート1Bの各側面1B21〜1B24とは互いに重なり合い、天部側シート1Aのつなぎ片1A31〜1A34と底部用シート1Bの各つなぎ片1B31〜1B34も互いに重なり合う。また、天部側シート1Aの二つ折り用罫線1A31c〜1A34cと底部用シート1Bの二つ折り用罫線1B31c〜1B34cも位置整合して互いに重なり合う。
次に、平坦な状態の容器を箱型の状態の液体紙容器1に変形する方法を説明する。このためには、天部側つなぎ片1A31〜1A34及び底部側つなぎ片1B31〜1B34を、その中央に位置する天部側二つ折り用罫線1A31c〜1A34cと底部側二つ折り用罫線1B31c〜1B34cがいずれも容器外面に対して山折りになるように二つ折りすればよい。この二つ折りによって、天部側シート1Aの天部側側面1A21〜1A24のうち、互いに隣接する側面を構成する辺同士が重なり合う。図3の拡大図を参照して天部側つなぎ片1A33について説明すると、この天部側つなぎ片1A33を天部側二つ折り用罫線1A33cで二つ折りすることにより、この天部側つなぎ片1A33の両側に位置する天部側側面1A23の辺1A23bと天部側側面1A24の辺1A24bとが互いに重なり合い、また、天部側二つ折り用罫線1A31c〜1A34cのそれぞれによって区分された2つの領域が互いに重なり合って、フィン状パネル133の天部側を構成する。
ところで、平坦な状態の容器においては、天部側シート1Aの天部側つなぎ片1A33と底部側シート1Bの底部側つなぎ片1B33とは正確に重なり合い、その天部側二つ折り用罫線1A33cと底部側二つ折り用罫線1B33cも互いに正確に重なり合っており、したがって、天部側シート1Aの天部側つなぎ片1A33を天部側二つ折り用罫線1A33cで二つ折りするとき、底部側シート1Bの底部側つなぎ片1B33も底部側二つ折り用罫線1B33cで二つ折りされる。このため、底部側つなぎ片1B33の両側に位置する底部側側面1B23の辺1B23bと底部側側面1B24の辺1B24bも互いに重なり合い、また、底部側二つ折り用罫線1B33cで区分された2つの領域も互いに重なり合って、液体紙容器1の各角部から外側に向けて突出するフィン状パネル133の底部側を構成する。
そして、天部側シート1Aの天部側側面1A23と底部側シート1Bの底部側側面1B23とは容器固定部140を介して連続しているから、この両側面1A23,1B23によって箱型の状態の液体紙容器1の側面123が構成される。
また、天部側シート1Aの天部側つなぎ片1A33と底部側シート1Bの底部側つなぎ片1B33も容器固定部140を介して連続しているから、この両つなぎ片1A33,1B33で構成された部分をフィン状パネル133として、このフィン状パネル133によって前記側面同士を繋いでしかも閉塞する。すなわち、天部側側面1A23と底部側側面1B23とで構成される側面123と、天部側側面1A24と底部側側面1B24とで構成される側面124との間を、フィン状パネル133で繋いで、しかも、ここに隙間が生じることがないように閉塞するのである。
以上、天部側つなぎ片1A33及び底部側つなぎ片1B33で構成された部分を二つ折りする場合を例として説明したが、その他のつなぎ片についても同様である。例えば、天部側つなぎ片1A34及び底部側つなぎ片1B34で構成された部分を、その中央の天部側二つ折り用罫線1A34c及び底部側二つ折り用罫線1B34cがいずれも容器外面に対して山折りになるように二つ折りすることにより、天部側側面1A24と底部側側面1B24とで構成される側面124及び天部側側面1A21と底部側側面1B21とで構成される側面121が構成され、これら側面124と側面121との間をフィン状パネル134で繋いで閉塞する。
そして、このようにすべての天部側つなぎ片1A31〜1A34と底部側つなぎ片1B31〜1B4を二つ折りすることにより、各側面121〜124が形成されるから、これに伴って所定の折り曲げ用罫線で折り曲げられ、箱型の状態の液体紙容器1を製造することができる。この液体紙容器1は、天面1A10と底面1B10とを有し、その周囲に側面121〜124が設けられており、しかも、側面121〜124の間をフィン状パネル131〜134が閉塞しているから、前記開口部1A11を除いて密封された状態にある。
なお、底部側シート1Bの底部側固定部1B40の前記境界には折り曲げ用罫線が設けられており、天部側シート1Aの天部側固定部1A40の前記境界には折り曲げ用罫線が設けられていないから、両固定部1A40,1B40がヒートシールされて形成された容器固定部140は、底部側シート1Bの方向に折り曲げられる。すなわち、底部側固定部1B40は前記境界に設けられた折り曲げ用罫線で底部側シート1Bの方向に折り曲げられ、天部側シート1Aの天部側固定部1A40は、その境界で折り曲げられることなく、
底部側シート1Bの底部側固定部1B40の外面側に重ねられる。
ところで、このように箱型の状態に変形された液体紙容器1では、二つ折りされたフィン状パネル131〜134が液体紙容器1の外面に突出している。そこで、その外観を整えるため、このフィン状パネル131〜134を倒して液体紙容器1の側面121〜124に重ね合わせることが必要である。図6は、このようにフィン状パネル131〜134を倒して側面121〜124に重ね合わせて得られた液体紙容器1を示している。
こうして側面121〜124に重ね合わせたフィン状パネル131〜134は、任意の方法で側面121〜124に固定することができる。例えば、フィン状パネル131〜134を側面121〜124にヒートシールして固定する方法、ホットメルト接着剤を介してフィン状パネル131〜134を側面121〜124に接着する方法、フィン状パネル131〜134の上から、かつ、このフィン状パネル131〜134と側面121〜124とに跨ってラベルを貼着することによって固定する方法、フィン状パネル131〜134を側面121〜124に重ね合わせた状態でフィルムや糸を巻き付けて固定する方法、筒状のシュリンクフィルムに液体紙容器1を挿入し、シュリンクフィルムをシュリンクさせて固定する方法、液体紙容器1の大きさや形状に対応したスリーブを別途準備し、このスリーブに液体紙容器1を挿入して固定する方法等である。
いずれの方法によって固定する場合であっても、固定されたこのフィン状パネル131〜134を側面121〜124から引き剥がす場合、その引き剥がしに要する力(引き剥がし強度)が1.2N以上であることが望ましい。引き剥がし強度がこれより小さい場合には、内容物を収容した液体紙容器1が床面に対して垂直に落下したとき、その衝撃でフィン状パネル131〜134が側面121〜124から浮き上がることがある。
次に、この液体紙容器1は、次のように製造し、また、使用することができる。
すなわち、まず、天部側シート1Aと底部側シート1Bとをヒートシールして平坦な状態の容器(図5参照)として保管し、また、移送する。そして、この平坦な状態の容器を内容物充填ラインに搬入した後、これを箱型の液体紙容器1に変形すると共に、スパウト1Cから内容物を充填する。そして、このスパウト1Cにキャップを施してこれを塞いで密封するとともに、前記フィン状パネル131〜134を倒して液体紙容器1の側面121〜124に固定する。
内容物は任意の液体でようが、香りを楽しむものとして知られているものが好適である。例えば、日本酒やワイン等のアルコール飲料、あるいはジュース等である。
なお、この液体紙容器1は、内容物を消費した後、容易に平坦な状態の容器(図5参照)に変形して減容化することが可能である。また、こうして減容化した容器を、再度、箱型の液体紙容器1に変形することも可能である。
(第2の具体例)
この例は、天部側シート2Aの天面2A10を正六角形状とし、底部側シート2Bの底面2B10を天面2A10と同形同大の正六角形状に構成したものを使用した例であり、その他は第1の具体例と同様である(図7〜9参照)。
(第3の具体例)
この例は、天部側シート3Aの天面3A10を正三角形状とし、底部側シート3Bの底面3B10を天面3A10と同形同大の正三角形状に構成したものを使用した例であり、その他は第1の具体例と同様である(図10〜12参照)。
以下、実施例及び比較例によって本発明を説明する。
(実施例1)
この実施例1では、液体紙容器を構成するシート1として、紙基材110の内面側に中間層113と内面側樹脂フィルム111とをこの順に積層し、外面側に外面側樹脂フィルム112を積層した積層体(図2参照)を使用した。
中間層113は無機蒸着膜を積層したポリエステルフィルムである。この中間層113と紙基材110とは接着性樹脂を介して積層した。
内面側樹脂フィルム111はヒートシール性ポリエステルフィルム(厚さ40μm)であり、その引張破断伸びは200%である。
そして、このシート1により図3の天部側シート1Aと図4の底部側シート1Bを作成し、図5に示すように、これら天部側シート1Aと底部側シート1Bとを重ね、周縁の固定部1A40,1B40を互にヒートシールして、平坦な状態の容器とした。
次に、この平坦な状態の容器を箱型の液体紙容器1に変形すると共に、スパウト1Cから内容物を充填して密封した。
そして、液体紙容器1の外面に突出したフィン状パネル131〜134を倒して側面121〜124に重ね合わせ、ヒートシールして、図6に示す液体紙容器1とした。なお、フィン状パネル131〜134と側面121〜124との間のヒートシール強度は1.2Nである。
(実施例2)
内面側樹脂フィルム111として、引張破断伸びが350%のヒートシール性ポリエステルフィルム(厚さ40μm)を使用したほかは、実施例1と同様に図6に示す液体紙容器1を製造した。フィン状パネル131〜134と側面121〜124との間のヒートシール強度は1.2Nである。
(実施例3)
フィン状パネル131〜134と側面121〜124との間のヒートシール強度を0.5Nとしたほかは、実施例1と同様に図6に示す液体紙容器1を製造した。
(比較例1)
液体紙容器を構成するシート1として実施例1と同様の積層体を使用し(図13参照)、図14に示すゲーベルトップ型の液体紙容器4を製造し、内容物を充填して密封した。なお、内面側樹脂フィルム411の引張破断伸びは200%である。
(比較例2)
内面側樹脂フィルム411として引張破断伸びが350%のヒートシール性ポリエステルフィルムを使用したほかは、比較例1と同様に図14に示すゲーベルトップ型の液体紙容器4を製造した。
(評価)
実施例1〜3、比較例1〜2の液体紙容器を高さ120cmから床面に対して垂直に落下させた。なお、液体紙容器は、その底面が床面に衝突するように落下させた。
各液体紙容器につき、サンプル数10個として、落下によって内容物が漏れた液体紙容器の数を数えた。また、この落下によってフィン状パネルが側面から浮き上がった液体紙容器の数を数えた。この結果を表1に示す。
Figure 2021155044
実施例1と比較例1の結果を比較すると、同一のシートを使用した場合であっても、ゲーベルトップ型の液体紙容器4では垂直落下により内容物の漏れが発生し易いのに対して、本発明の容器はそのような漏れが発生しない。また、実施例2と比較例2の結果を比較しても同様である。
このため、本発明においては、引張破断伸びが350%以下のヒートシール性ポリエステルフィルムを内面側樹脂フィルムとして使用しても、損傷を受け難く、このため、香料成分を含む内容物を収容して、長期間に渡って高品質のまま保存できることが理解できる。
なお、実施例1,2と実施例3とを比較すると、フィン状パネルと側面121〜124との間のヒートシール強度が1.2N以上であれば、垂直落下によってもフィン状パネルが側面から浮き上がることはないが、ヒートシール強度がこれより小さいと、垂直落下によってフィン状パネルが側面から浮き上がることがあると分かる。
1:液体紙容器
:積層体 110:紙基材 111:内面側樹脂フィルム 112:外面側樹脂フィルム 113:中間層
1A:天部側シート
1A10:天面
1A21〜1A24:天部側側面
1A31〜1A34:天部側つなぎ片
1A33c:天部側二つ折り用罫線
1A331:天部側つなぎ片の構成領域 1A332:天部側つなぎ片の構成領域
1A40:天部側固定部
1B:底部側シート
1B10:底面
1B21〜1B24:底部側側面
1B31〜1B34:底部側つなぎ片 1B33c:底部側二つ折り用罫線
1C:口栓
121〜124:側面
132:フィン状パネル 133:フィン状パネル
2:液体紙容器

Claims (3)

  1. 天部側シートと底部側シートとを重ね、その周縁で全周に渡って互いに固定して構成され、平坦な状態から箱型の状態に変形された液体紙容器であって、
    前記天部側シートがその中央に多角形状の天面を有しており、
    この多角形状天面の各辺を一辺とする四角形状の天部側側面が、前記多角形状天面の辺の数と同じ数だけ設けられており、
    互いに隣接する各天部側側面の間の各角部に、この天部側側面同士を繋いでしかも閉塞する天部側つなぎ片が設けられており、
    隣接する前記四角形状の天部側側面を構成する辺同士が一致するように前記天部側つなぎ片を二つ折りできる天部側二つ折り用罫線が設けられ、かつ、この天部側二つ折り用罫線によって前記天部側つなぎ片が二つの領域に区分されており、
    これら天部側側面及び天部側つなぎ片の外側に、底部側シートと固定する天部側固定部が設けられており、
    前記底部側シートがその中央に多角形状の底面を有しており、
    この多角形状底面の各辺を一辺とする四角形状の底部側側面が、前記多角形状底面の辺の数と同じ数だけ設けられており、
    互いに隣接する各底部側側面の間の各角部に、この底部側側面同士を繋いでしかも閉塞する底部側つなぎ片が設けられており、
    隣接する前記四角形状の底部側側面を構成する辺同士が一致するように前記底部側つなぎ片を二つ折りできる底部側二つ折り用罫線が設けられ、かつ、この底部側二つ折り用罫線によって前記底部側つなぎ片が二つの領域に区分されており、
    これら底部側側面及び底部側つなぎ片の外側に、天部側シートと固定する底部側固定部が設けられており、
    これら天部側シートと底部側シートとを重ねて、前記天部側固定部と底部側固定部とを互いに固定し、
    各角部の天部側つなぎ片を前記天部側二つ折り用罫線で二つ折りして、この天部側つなぎ片を構成する二つの領域を互いに重ね合わせると共に、各角部の底部側つなぎ片を前記底部側二つ折り用罫線で二つ折りして、この底部側つなぎ片を構成する二つの領域を互いに重ね合わせることにより、箱型の状態に変形させ、かつ、二つ折りされた天部側つなぎ片及び底部側つなぎ片の両者で液体紙容器の各角部から外側に向けて突出するフィン状パネルを構成し、
    これら各角部のフィン状パネルを倒して液体紙容器の側面に重ね合わせた容器において、
    前記天部側シートと底部側シートのいずれもが、紙基材の容器内面側に樹脂フィルムを有する積層体から成り、
    この樹脂フィルムの引張破断伸びが350%以下であることを特徴とする液体紙容器。
  2. 紙基材の容器内面側の前記樹脂フィルムがヒートシール性ポリエステルフィルムから成ることを特徴とする請求項1に記載の液体紙容器。
  3. 前記フィン状パネルを液体紙容器の側面から引き剥がす引き剥がし強度が1.2N以上であることを特徴とする請求項1又は2に記載の液体紙容器。
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