JP2021154828A - 電動パーキングブレーキ装置 - Google Patents

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淳嗣 細田
Junji Hosoda
淳嗣 細田
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Abstract

【課題】ホイルシリンダを利用した制動間隙自動調整機構と電動パーキングブレーキ機構とを備えた電動パーキングブレーキ装置を提供することを目的としている。【解決手段】電動パーキングブレーキ装置1に、制動間隙自動調整機構10と電動パーキングブレーキ機構22とを備える。制動間隙自動調整機構10は、一端部12aに第2ピストン13を、他端部に第1ピストン9をそれぞれ当接させ、第1ピストン9と第2ピストン13との間のシリンダ軸方向の距離を調整するとともに、ホイルシリンダ6のシリンダボディ6aに形成した接続孔6dを介して、一端部12aに電動パーキングブレーキ機構22の減速ギア23dを接続し、該モータ25の駆動により、減速ギア23a,23b,23c,23dを介して第2ピストン13を作動させ、パーキング状態とする。【選択図】 図1

Description

本発明は、電動パーキングブレーキ装置に関し、詳しくは、制動間隙自動調整機構と電動パーキングブレーキ機構とを備えた電動パーキングブレーキ装置に関する。
従来、電動パーキングブレーキ装置として、ホイルシリンダ内の第1ピストンと第2ピストンとの間に配置された伸長機構を電動アクチュエータで作動させて、パーキング状態とする電動パーキングブレーキ機構を備えたものがあった(例えば、特許文献1参照。)。また、ホイルシリンダ内の第1ピストンと第2ピストンとの間に、ブレーキシューのライニングの摩耗により、ライニングとブレーキドラムとの間の制動間隙が適切な範囲よりも広くなった際に、これを自動的に調整する制動間隙自動調整機構を備えたものがあった(例えば、特許文献2参照。)。
特許第6254697号公報 特公平1−51703号公報
しかし、上述の特許文献1のものでは、ホイルシリンダを利用した電動パーキングブレーキ機構は備えているが、制動間隙自動調整機構は備えていなかった。また、特許文献2のものでは、ホイルシリンダを利用した制動間隙自動調整機構は備えているが、電動パーキングブレーキ機構は備えていなかった。
そこで本発明は、ホイルシリンダを利用した制動間隙自動調整機構と電動パーキングブレーキ機構とを備えた電動パーキングブレーキ装置を提供することを目的としている。
上記目的を達成するため、本発明の電動パーキングブレーキ装置は、車体に固設されるバックプレートの内部側に、ブレーキドラムに摺接する第1ブレーキシューと第2ブレーキシューとを拡開可能に配置し、前記第1ブレーキシューと前記第2ブレーキシューの一端部間に、前記第1ブレーキシューに当接する第1ピストンと前記第2ブレーキシューに当接する第2ピストンとを備えたホイルシリンダを、他端部間に拡開中心となるアンカー部材をそれぞれ配置し、前記第1ブレーキシューと前記第2ブレーキシューとの間に、前記第1ブレーキシューと前記第2ブレーキシューとを縮径方向に付勢するリターンスプリングを設けるとともに、前記ブレーキドラムと第1ブレーキシューとの間、及び、前記ブレーキドラムと第2ブレーキシューとの間の制動間隙を調整する制動間隙自動調整機構と、電動でパーキングブレーキ状態とする電動パーキングブレーキ機構とを備えた電動パーキングブレーキ装置において、前記制動間隙自動調整機構は、前記ホイルシリンダの内部の、前記第1ピストンと前記第2ピストンとの間に配置され、一端部に前記第2ピストンを、他端部に前記第1ピストンをそれぞれ当接させ、前記第1ピストンと前記第2ピストンとの間のシリンダ軸方向の距離を調整するとともに、前記ホイルシリンダのシリンダボディに形成した接続孔を介して、前記制動間隙自動調整機構の一端側に電動パーキングブレーキ機構の電動アクチュエータを接続し、該電動アクチュエータの駆動により、前記第2ピストンを作動させて、パーキング状態とすることを特徴としている。
また、前記第1ピストンは、前記シリンダボディの内部側の端部に第1クラッチ面を備え、前記制動間隙自動調整機構は、前記第1クラッチ面に当接する第2クラッチ面を備えたクラッチ部と、該クラッチ部の反第2クラッチ面側に形成したねじ部とを備えたねじ部材と、前記ねじ部に螺合し、一端部が前記第2ピストンにベアリングを介して当接するアジャスト部材とを備え、前記第1ピストンと前記クラッチ部との間には、液圧作動時に液圧を発生させる液圧室が画成されると好ましい。
さらに、前記電動アクチュエータは、モータと該モータによって回転する減速ギアとを備えるとともに、前記アジャスト部材の一端側の外周に前記減速ギアに噛合するギア部を設け、前記減速ギアは、前記接続孔を介してシリンダボディ内に突出し、前記ギア部に噛合すると好適である。
本発明の電動パーキングブレーキ装置によれば、第1ピストンと第2ピストンとの間に配置され、シリンダ軸方向の距離を調整する制動間隙自動調整機構を利用して、電動パーキングブレーキ機構を構成することから、少ない部品点数で制動間隙自動調整機構と電動パーキングブレーキ機構とを構成することができる。また、液圧作動によるブレーキ状態を解除してから、電動によるパーキングブレーキ状態へ移る作動置換の際に、液圧作動に用いられるピストンと同一のピストンの作動によってパーキングブレーキ力を発生させることから、パーキングブレーキ力をスムーズに発生させることができる。
さらに、制動間隙自動調整機構を構成する部品を、ホイルシリンダのシリンダボディ内に収容することができることから、各ピストンとシリンダボディとの間に、ダストブーツを設ければ、ホイルシリンダ内に塵埃等が侵入することを防止できる。また、制動間隙自動調整機構や電動パーキングブレーキ機構をホイルシリンダ内、及び、シリンダボディの周囲に集約させ、少ないスペースで制動間隙自動調整機構と電動パーキングブレーキ機構とを設けることができることから、レイアウト性の向上を図ることができる。
また、第1ピストンはホイルシリンダ内部側の端部に第1クラッチ面を備え、制動間隙自動調整機構は、第1クラッチ面に当接する第2クラッチ面を備えたクラッチ部と、該クラッチ部から反第2クラッチ面側に突出するねじ部とを備えたねじ部材と、ねじ部に螺合するとともに、一端部が第2ピストンにベアリングを介して当接するアジャスト部材とを備え、第1ピストンとクラッチ部との間に、液圧作動時に液圧を発生させる液圧室が画成されることにより、液圧室に液圧が供給されると、第1ピストンが作動するとともに、第1クラッチ面と第2クラッチ面とが離れ、ねじ部材とアジャスト部材とが第1クラッチ面と離反する方向に一体的に移動し、第2ピストンを作動させる。これにより、第1ブレーキシューと第2ブレーキシューとがアンカー部材を中心に拡開し、ブレーキドラムに摺接してブレーキ状態となる。
ブレーキドラムと第1ブレーキシュー、及び、ブレーキドラムと第2ブレーキシューとの間の制動間隙が適正な範囲内にある際には、制動を解除するとリターンスプリングのスプリング力により第1ブレーキシュー及び第2ブレーキシューが縮径方向に付勢され、初期位置に復帰するとともに、第1ピストン,第2ピストン、アジャスト部材、ねじ部材がそれぞれ初期位置に復帰する。一方、第1ブレーキシュー及び第2ブレーキシューのライニングが摩耗して制動間隙が適正な範囲よりも広くなると、第1ピストンと第2ピストンの移動距離が、ねじ部とアジャスト部材との螺合のバックラッシュ量を超え、制動を解除すると、ねじ部材は、第2クラッチ面が第1クラッチ面に当接するまでに、ねじ部材の軸線を中心に回動しながらバックラッシュ量を超えて移動し、第1クラッチ面に当接する。これに伴って、アジャスト部材は、ねじ部の先端側に移動し、第1ピストンと第2ピストンとの間のシリンダ軸方向の距離を長くし、制動間隙を自動的に適正な範囲に維持させることができる。
さらに、電動アクチュエータは、モータと該モータによって回転する減速ギアとを備えるとともに、アジャスト部材の一端部の外周に減速ギアに噛合するギア部を備え、減速ギアは、接続孔を介してシリンダボディ内に突出し、ギア部に噛合することにより、モータを作動させることにより、減速ギア及びギア部を介してアジャスト部材を回動させ、ねじ部の先端側に移動させる。これに伴って、アジャスト部材が第2ピストンを押動し、第2ブレーキシューを押圧して拡開させ、ブレーキドラムに摺接させることにより、パーキングブレーキ状態とすることができる。
図2のI−I断面図である。 本発明の一形態例を示す電動パーキングブレーキ装置の正面図である。
図1及び図2は、本発明の電動パーキングブレーキ装置の一形態例を示す図である。電動パーキングブレーキ装置1は、車体(図示せず)にボルト止めされるバックプレート2の内側に、一対の第1ブレーキシュー3と第2ブレーキシュー4とが対称に配置され、双方のブレーキシュー3,4の一端部3a,4aを拡開側、他端部3b,4bを回動支点として拡開可能に配置されている。
両ブレーキシュー3,4は、それぞれバックプレート2に平行に配置されるウェブ3c,4cと、該ウェブ3c,4cの外縁に固設され、ウェブ3c,4cと直交するリム3d,4dと、このリム3d,4dの外周面に貼着されるライニング3e,4eとで形成され、ウェブ3c,4cの略中間部がシューホールドピン5a,5aとシューホールドスプリング5b,5bとによってバックプレート2に弾持されている。
第1ブレーキシュー3と第2ブレーキシュー4の一端部間には、第1ブレーキシュー3と第2ブレーキシュー4とを拡開させるホイルシリンダ6が、他端部間には、第1ブレーキシュー3と第2ブレーキシュー4の拡開支点となるアンカー部材7がそれぞれ配置されている。第1ブレーキシュー3と第2ブレーキシュー4の間には、ホイルシリンダ6の内側とアンカー部材7の外側とにリターンスプリング8a,8bが張設されていて、双方のブレーキシュー3,4を常時縮径方向に付勢している。
ホイルシリンダ6は、バックプレート2にボルト止めされるシリンダボディ6aに、シリンダ孔6bを貫通形成し、該シリンダ孔6bに第1ピストン9と、制動間隙自動調整機構10と、第2ピストン13とが収容されている。制動間隙自動調整機構10は、第1ピストン9に当接するねじ部材11と、該ねじ部材11に螺合し、一端部12aが第2ピストン13に当接するアジャスト部材12とを備えている。また、シリンダボディ6aの反バックプレート側の第1ピストン側には、シリンダ孔内に作動液を導入するユニオン孔6cが形成されている。また、シリンダボディ6aのバックプレート側の第2ピストン側とバックプレート2とに亘って、後述する減速ギア23dをシリンダ孔内に突出させる接続孔6dが形成されている。
第1ピストン9は、シリンダ孔6b内を摺動するシリンダ孔6bよりも僅かに小径の円筒状に形成されている。第1ピストン9のシリンダボディ内部側には、基端面9aに開口し、先端側に向けて漸次小径となる凹状の円錐台状に形成された第1クラッチ面9bが中心軸上に形成され、さらに、該第1クラッチ面9bの先端部中心軸上に収容凹部9cが形成されている。また、第1ピストン9の先端部には、第1ブレーキシュー3のウェブ3cを連結する連結部9dが形成されるとともに、該連結部9dと収容凹部9cの底面とに開口する通気孔9eが形成されている。さらに、第1ピストン9の基端側の外周面には、第1シール溝9fが形成され、該第1シール溝9fに第1カップシール14が嵌着されている。また、第1ピストン9の先端側の外周面には、第1ダストブーツ溝9gが、シリンダボディ6aの一端部外周面には、第2ダストブーツ溝6eがそれぞれ形成され、第1ダストブーツ溝9gに第1ダストブーツ15の一端部が、第2ダストブーツ溝6eに第1ダストブーツ15の他端部がそれぞれ嵌着されている。
第2ピストン13は、後述するアジャスト部材12の一端側に開口する連結凹部12bに連結される小径円筒状の本体部13aと、該本体部13aに連続して、アジャスト部材12の一端部12aからシリンダボディ開口側に突出し、シリンダ孔6b内を摺動する、シリンダ孔6bよりも僅かに小径のフランジ部13bと、第2ブレーキシュー4のウェブ4cを連結する連結部13cとを備えている。また、本体部13aの外周面には、第2シール溝13dが形成され、該第2シール溝13dに第1Oリング17が嵌着されている。さらに、連結部13cとフランジ部13bとの間の外周面には、第3ダストブーツ溝13eが、シリンダボディ6aの他端部外周面には、第4ダストブーツ溝6fがそれぞれ形成され、第3ダストブーツ溝13eに第2ダストブーツ16の一端部が、第4ダストブーツ溝6fに第2ダストブーツ16の他端部がそれぞれ嵌着されている。
ねじ部材11は、第1ピストン側にクラッチ部11aが、第2ピストン側に雄ねじ部11b(ねじ部)が一体に設けられている。クラッチ部11aは、シリンダ孔6b内を摺動する、シリンダ孔6bよりも僅かに小径に形成された円筒部11cと、該円筒部11cの先端面11d(第1ピストン側面)から突出し、第1ピストン9に向けて漸次小径となる凸状の円錐台状に形成される突部11eと、該突部11eの先端から突出する小径円筒部11fとが同軸に形成されており、突部11eの外面が、前記第1クラッチ面9bに当接する第2クラッチ面11gとなり、小径円筒部11fが、第1ピストン9の収容凹部9cに収容される。また、円筒部11cの外周面には、第3シール溝11hが形成され、該第3シール溝11hに第2カップシール18が嵌着される。さらに、小径円筒部11fの外周面には、第4シール溝11iが形成され、該第4シール溝11iに第3カップシール19が嵌着される。
雄ねじ部11bは、クラッチ部11aの基端面11j(第2ピストン側面)から、第2ピストン側(反第2クラッチ面側)に向けて、円筒部11cの中心軸上に突出する。また、第1ピストン9の基端側と、円筒部11cの先端面11dとの間には、ユニオン孔6cを介して作動液が供給される液圧室20が画成され、さらに、第1ピストン9の収容凹部9cの底面と、ねじ部材11の小径円筒部11fの先端面との間には、空間部E1が形成される。
アジャスト部材12は、シリンダ孔6b内を摺動する、シリンダ孔6bよりも僅かに小径の円筒状に形成され、内周側に、雄ねじ部11bに螺合する雌ねじ部12cが中心軸上に形成され、該雌ねじ部12cに連続して、第2ピストン側の端面に開口する前記連結凹部12bが形成され、該連結凹部12bに、雄ねじ部11bの先端側が収容されるとともに、第2ピストン13の本体部13aが第1Oリング17を介して連結される。また、アジャスト部材12の第1ピストン側の外周面には、第5シール溝12dが形成され、該第5シール溝12dに第2Oリング21が嵌着される。さらに、アジャスト部材12の第2ピストン側(一端側)の外周面には、電動パーキングブレーキ機構22の減速ギア23dに噛合するギア部12eが形成され、一端部12aと、第2ピストン13のフランジ部13bとの間には、スラストベアリング24が介装される。
電動パーキングブレーキ機構22は、モータ25と該モータ25によって回転する4つの減速ギア23a,23b,23c,23dとを備え、減速ギア23dが接続孔6dを介してシリンダ孔内に突出し、アジャスト部材12のギア部12eに噛合している。また、モータ25と減速ギア23a,23b,23c,23dとは、バックプレート2の外面の、ホイルシリンダ6に対応する位置にシール部材26を介して取り付けられたケース27内に収容される。
上述のように形成された電動パーキングブレーキ装置1のホイルシリンダ6は、非制動時では、図1に示されるように、第1ピストン9と第2ピストン13とはリターンスプリング8a,8bの弾発力により、ホイルシリンダ6の内部側にそれぞれ付勢され、これに伴って、第1ピストン9の第1クラッチ面9bと、ねじ部材11の第2クラッチ面11gとが当接した状態となっている。
液圧作動時に、ホイルシリンダ6のユニオン孔6cから液圧室20に液圧が供給されると、第1ピストン9と、ねじ部材11及びアジャスト部材12とを介して第2ピストン13とが、リターンスプリング8a,8bの弾発力に抗して、互いに離反する方向に移動し、これに伴って、第1ブレーキシュー3及び第2ブレーキシュー4がアンカー部材7を中心に拡開し、ライニング3e,4eをブレーキドラムの内周面に摺接させて制動操作を行う。制動を解除すると、第1ブレーキシュー3及び第2ブレーキシュー4はリターンスプリング8a,8bの弾発力により初期の状態に復帰する。
この時、ブレーキドラムと第1ブレーキシュー3及び第2ブレーキシュー4のライニング3e,4eとの間の制動間隙が適切な範囲内にある際には、第1ピストン9及び第2ピストン13の移動距離は、制動間隙自動調整機構10のねじ部材11の雄ねじ部11bと、アジャスト部材12の雌ねじ部12cとの螺合のバックラッシュ量以内であり、第1ピストン9と第2ピストン13とは初期の位置に復帰し、第1クラッチ面9bと第2クラッチ面11gとが当接する。
ライニング3e,4eが摩耗して制動間隙が適性な範囲よりも広くなると、第1ピストン9と第2ピストン13の移動距離が、アジャスト部材12の雌ねじ部12cとの螺合のバックラッシュ量よりも大きくなり、制動を解除すると、ねじ部材11は、第2クラッチ面11gが第1クラッチ面9bに当接するまでに、ねじ部材11の中心軸を中心に回動しながらバックラッシュ量を超えて移動し、第1クラッチ面9bに当接する。これに伴って、アジャスト部材12は、雄ねじ部11bの先端側に移動し、第1ピストン9と第2ピストン13との間のシリンダ軸方向の距離を長くして、制動間隙を適正な範囲に維持する。
一方、パーキングブレーキ状態とする際には、モータ25を作動させて、減速ギア23aを一方に回転させることにより、減速ギア23b,23c,23dを介して減速され、減速ギア23dと噛合しているアジャスト部材12のギア部を介して、アジャスト部材12が雌ねじ部12cを中心に回転しながら、雄ねじ部11bの先端側に移動し、第2ピストン13を押圧する。これにより、第2ブレーキシュー4がアンカー部材7を中心に拡開し、ライニング4eをブレーキドラムの内周面に摺接させてパーキングブレーキ状態とする。また、モータ25を作動させて、減速ギア23aを他方に回転させることにより、アジャスト部材12を初期位置に復帰させ、パーキングブレーキ状態を解除する。
本形態例は上述のように形成されることにより、ホイルシリンダ6の第1ピストン9と第2ピストン13との間に、ねじ部材11とアジャスト部材12とから成る制動間隙自動調整機構10を配置するとともに、アジャスト部材12の一端部12aに形成したギア部12eに、電動パーキングブレーキ機構22の減速ギア23dを噛合させたことにより、制動間隙自動調整機構10を利用して電動パーキングブレーキ機構22を構成することができることから、少ない部品点数で、制動間隙自動調整機構10と電動パーキングブレーキ機構22とを構成することができる。また、液圧作動によるブレーキ状態を解除してから、電動によるパーキングブレーキ状態へ移る作動置換の際に、液圧作動に用いられる第2ピストン13の作動によってパーキングブレーキ力を発生させることから、パーキングブレーキ力をスムーズに発生させることができる。
さらに、制動間隙自動調整機構10と電動パーキングブレーキ機構22とを構成するねじ部材11とアジャスト部材12と、第1ピストン9と第2ピストン13とをホイルシリンダ6のシリンダボディ6a内に配置させ、また、電動パーキングブレーキ機構22のモータ25や減速ギア23a,23b,23c,23dをバックプレート2の外面の、ホイルシリンダ6に対応する位置に配置させることにより、制動間隙自動調整機構10と電動パーキングブレーキ機構22とを構成する部品を、シリンダボディ内、及び、シリンダボディ周囲に集約させ、少ないスペースで制動間隙自動調整機構10と電動パーキングブレーキ機構22とを設けることができ、レイアウト性の向上を図ることができる。また、第1ダストブーツ15及び第2ダストブーツ16により、ホイルシリンダ内に塵埃等が侵入することを防止でき、第1ピストン9と第2ピストン13及び制動間隙自動調整機構10の良好な作動を維持させることができる。
なお、本発明の電動パーキングブレーキ装置の制動間隙自動調整機構は、上述の形態例に限るものではなく、第1ピストン及び第1ブレーキシューの配置と、第2ピストン及び第2ブレーキシューの配置とを逆にし、ねじ部材とアジャスト部材とを反転させた状態でシリンダボディ内に配置させたものでもよい。すなわち、第1ピストン及び第1ブレーキシューが特許請求の範囲の第2ピストン及び第2ブレーキシューに相当し、第2ピストン及び第2ブレーキシューが特許請求の範囲の第1ピストン及び第1ブレーキシューに相当するものとなる。さらに、制動間隙自動調整機構は、アジャスト部材に、第1ピストン側に突出する雄ねじ部を設け、ねじ部材に雌ねじ部をそれぞれ設けたものでもよい。
1…電動パーキングブレーキ装置、2…バックプレート、3…第1ブレーキシュー、3a…一端部、3b…他端部、3c…ウェブ、3d…リム、3e…ライニング、4…第2ブレーキシュー、4a…一端部、4b…他端部、4c…ウェブ、4d…リム、4e…ライニング、5a…シューホールドピン、5b…シューホールドスプリング、6…ホイルシリンダ、6a…シリンダボディ、6b…シリンダ孔、6c…ユニオン孔、6d…接続孔、6e…第2ダストブーツ溝、6f…第4ダストブーツ溝、7…アンカー部材、8a,8b…リターンスプリング、9…第1ピストン、9a…基端面、9b…第1クラッチ面、9c…収容凹部、9d…連結部、9e…通気孔、9f…第1シール溝、9g…第1ダストブーツ溝、10…制動間隙自動調整機構、11…ねじ部材、11a…クラッチ部、11b…雄ねじ部、11c…円筒部、11d…先端面、11e…突部、11f…小径円筒部、11g…第2クラッチ面、11h…第3シール溝、11i…第4シール溝、11j…基端面、12…アジャスト部材、12a…一端部、12b…連結凹部、12c…雌ねじ部、12d…第5シール溝、12e…ギア部、13…第2ピストン、13a…小径円筒部、13b…フランジ部、13c…連結部、13d…第2シール溝、13e…第3ダストブーツ溝、14…第1カップシール、15…第1ダストブーツ、16…第2ダストブーツ、17…第1Oリング、18…第2カップシール、19…第3カップシール、20…液圧室、21…第2Oリング、22…電動パーキングブレーキ機構、23a,23b,23c,23d…減速ギア、24…スラストベアリング、25…モータ、26…シール部材、27…ケース

Claims (3)

  1. 車体に固設されるバックプレートの内部側に、ブレーキドラムに摺接する第1ブレーキシューと第2ブレーキシューとを拡開可能に配置し、前記第1ブレーキシューと前記第2ブレーキシューの一端部間に、前記第1ブレーキシューに当接する第1ピストンと前記第2ブレーキシューに当接する第2ピストンとを備えたホイルシリンダを、他端部間に拡開中心となるアンカー部材をそれぞれ配置し、前記第1ブレーキシューと前記第2ブレーキシューとの間に、前記第1ブレーキシューと前記第2ブレーキシューとを縮径方向に付勢するリターンスプリングを設けるとともに、前記ブレーキドラムと第1ブレーキシューとの間、及び、前記ブレーキドラムと第2ブレーキシューとの間の制動間隙を調整する制動間隙自動調整機構と、電動でパーキングブレーキ状態とする電動パーキングブレーキ機構とを備えた電動パーキングブレーキ装置において、
    前記制動間隙自動調整機構は、前記ホイルシリンダの内部の、前記第1ピストンと前記第2ピストンとの間に配置され、一端部に前記第2ピストンを、他端部に前記第1ピストンをそれぞれ当接させ、前記第1ピストンと前記第2ピストンとの間のシリンダ軸方向の距離を調整するとともに、前記ホイルシリンダのシリンダボディに形成した接続孔を介して、前記制動間隙自動調整機構の一端側に電動パーキングブレーキ機構の電動アクチュエータを接続し、該電動アクチュエータの駆動により、前記第2ピストンを作動させて、パーキング状態とすることを特徴とする電動パーキングブレーキ装置。
  2. 前記第1ピストンは、前記シリンダボディの内部側の端部に第1クラッチ面を備え、
    前記制動間隙自動調整機構は、前記第1クラッチ面に当接する第2クラッチ面を備えたクラッチ部と、該クラッチ部の反第2クラッチ面側に形成したねじ部とを備えたねじ部材と、前記ねじ部に螺合し、一端部が前記第2ピストンにベアリングを介して当接するアジャスト部材とを備え、前記第1ピストンと前記クラッチ部との間には、液圧作動時に液圧を発生させる液圧室が画成されることを特徴とする請求項1記載の電動パーキングブレーキ装置。
  3. 前記電動アクチュエータは、モータと該モータによって回転する減速ギアとを備えるとともに、前記アジャスト部材の一端側の外周に前記減速ギアに噛合するギア部を設け、前記減速ギアは、前記接続孔を介してシリンダボディ内に突出し、前記ギア部に噛合することを特徴とする請求項2記載の電動パーキングブレーキ装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113983091A (zh) * 2021-12-15 2022-01-28 安徽顺为智能装备制造有限公司 手自一体式调整制动间隙的液压轮缸

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