JP2021154575A - スクリーン印刷装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】両面基板等の印刷を安定して実行可能にする技術を提供する。【解決手段】スクリーン印刷装置(1)は、上面に被印刷物(30)が載置される載置板(12)と、上面に載置板が固定されるステージ(11)と、被印刷物に伝達される振動を発生させる振動発生部(20)と、を備え、載置板には、被印刷物の下面の突出部(31)を収容するための、凹部または孔部が形成されている。【選択図】図1

Description

本発明はスクリーン印刷装置に関する。
スクリーン印刷装置を用い、種々の印刷材料を被印刷物の表面にパターニングする手法が知られている。例えば、回路基板の表面へのはんだのパターン形成が、スクリーン印刷装置を用いて行われている。
近年、このようなスクリーン印刷装置により印刷される回路基板では、電子部品の小型化により、0402以下のSMD(Surface Mount Device:表面実装部品)のような小さな部材を搭載する例が増加している。これにより、スクリーンマスクに形成された穴の大きさは、被印刷物に搭載される部材の小型化に合わせて小さくなる。
この結果、はんだペーストは、スクリーンマスクに形成された穴に充填されにくくなる虞がある。さらに、被印刷物からスクリーンマスクを除去する際、スクリーンマスクに形成された穴からはんだペーストが抜けにくく、はんだペーストの一部がスクリーンマスクに付着することで、形成したはんだのパターンに欠けが発生する虞もある。
これに対し、特許文献1には、電子部品の基板等の被印刷物を下受けする印刷ステージと、被印刷物を振動させる振動源とが一体に構成されるスクリーン印刷装置が開示されている。当該スクリーン印刷装置は、はんだペーストがスクリーンマスクに形成された穴に充填される際に形成した空隙を、振動源の振動により除去する。
また、特許文献2には、電子部品の基板等の被印刷物を下受けする支持テーブルと、印刷機ステージを上下動させるとともに、被印刷物に対して微小振動を印加するモータとが一体に構成されるスクリーン印刷装置が開示されている。当該スクリーン印刷装置は、振動源の振動による剪断力によってスクリーンマスクに形成された穴からはんだペーストが抜けやすくする。
特開2013−067043号公報 特開平6−320708号公報
高密度実装への要請に伴って、基板の両面に電子部品が実装されるケースが増大している。このような場合、被印刷物の両面にスクリーン印刷を施す必要がある。基板の両面に電子部品を実装するには、まず被印刷物の片面(以降「第1面」と称する)にはんだのパターンのスクリーン印刷を施した後、電子部品を取付ける。次いで、第1面に対向する面(以降、「第2面」と称する)側にはんだのパターンのスクリーン印刷を施した後、電子部品を取付ける。
本件発明者は、上述のような両面に電子部品のような部材が搭載される被印刷物の印刷において、特許文献1および2のようなスクリーン印刷装置では、第2面の印刷時に、第1面に実装された電子部品等により形成された突出部と、印刷ステージとが接触することにより被印刷物を印刷ステージに設置できず、良好に印刷できないという課題を見出した。
本発明は、一側面では、このような実情を鑑みてなされたものであり、その目的は、被印刷物の印刷ステージと接触する面(第1面)側へ突出部が形成された被印刷物でも良好に印刷可能なスクリーン印刷装置を提供することである。
本発明は、上述した課題を解決するために、以下の構成を採用する。すなわち、本開示の一側面に係るスクリーン印刷装置は、被印刷物の上面に、印刷材料を、スクリーンマスクにより規定される所望のパターンで形成するスクリーン印刷装置であって、上面に前記被印刷物が載置される載置板と、上面に前記載置板が固定されるステージと、前記被印刷物に伝達される振動を発生させる振動発生部と、を備え、前記載置板には、前記被印刷物の下面の突出部を収容するための、凹部または孔部が形成されている。
当該構成では、被印刷物の下面の突出部を載置板に形成された凹部または孔部に収容できる。これにより、突出部が形成された被印刷物であっても、被印刷物の突出部が形成された面が載置板に密着する状態で被印刷物を載置できる。この結果、振動を被印刷物に安定して伝達できるため、スクリーンマスクに形成された穴の内壁に対するはんだペーストの剪断性を向上させることにより、はんだペーストはスクリーンマスクに形成された穴から抜けやすくなる。
以上より、突出部が形成された被印刷物に印刷をする場合であっても、スクリーン印刷装置は、当該被印刷物に良好な印刷を施すことができる。載置板は、被印刷物の下面の突出部の形状、位置および数等に応じた形状に加工でき、また、ステージとは別部材で構成されているため、多様な被印刷物の下面形状に対応して印刷が可能となる。
前記一側面に係るスクリーン印刷装置において、前記載置板は、前記ステージに着脱可能に固定されてよい。当該構成によれば、スクリーン印刷装置は、被印刷物の下面の突出部の形状、位置および数等に応じた載置板へ変更することが容易となる。これにより、スクリーン印刷装置は、被印刷物の下面の突出部の形状、位置および数に応じた載置板を用いることで、1台のスクリーン印刷装置で様々な突出部が形成された被印刷物への対応が容易になる。
載置板をステージに着脱可能に固定するとは、ねじまたは磁石等により固定してよい。さらに、載置板とステージとの形状を調整することで、載置板をステージにはめ込むことにより固定することを含む。
前記一側面に係るスクリーン印刷装置において、前記振動発生部は、前記ステージを振動させるように、前記ステージに接続されてよい。当該構成によれば、スクリーン印刷装置は、ステージを通じて被印刷物を振動させることができる。これにより、スクリーン印刷装置は、振動発生部を自由に配置できる。
前記一側面に係るスクリーン印刷装置において、前記ステージの上面の一部には、空洞部が設けられてよい。当該構成によれば、突出部の高さが載置板の厚みより長い場合であっても、ステージの上面の一部に形成された空洞部の内部に突出部を配置することにより、被印刷物を載置板に設置できる。これにより、スクリーン印刷装置は、載置板の厚みよりも高い突出部を備えた被印刷物であっても、当該被印刷物に良好な印刷を施すことができる。
前記一側面に係るスクリーン印刷装置において、前記ステージが設置される架台を更に備え、前記ステージと前記架台との間には、ダンパが設けられてよい。当該構成によれば、更にステージと架台との間にダンパが設けられることで、振動発生部にて発生した振動が架台に伝達することを低減できる。
これにより、被印刷物に伝達される振動の強度を強くできる。この結果、スクリーン印刷装置は、スクリーンマスクの取り外し時等に、被印刷物に十分な振動を伝達することで、印刷材料がスクリーンマスクの穴から抜けやすくでき、被印刷物に良好な印刷を施すことができる。
前記一側面に係るスクリーン印刷装置において、前記被印刷物の下面に接触する振動伝達部材を更に備え、前記振動発生部は、前記振動伝達部材を振動させるように、前記振動伝達部材に接続され、前記載置板には、前記振動伝達部材が貫通する、貫通部が形成されてよい。
当該構成によれば、振動伝達部材を介して振動発生部にて発生した振動を被印刷物に直接伝達できる。これにより、振動発生部にて発生した振動が、ステージを伝達することにより減衰することを防ぐことができる。貫通部は、上述の開口部と別に形成されてよいが、開口部としての機能を備えた貫通部を形成してよい。
前記一側面に係るスクリーン印刷装置において、前記印刷材料は、はんだペーストであってよい。当該構成によれば、基板に配線の形成および基板に部材を配置できる。
本発明の一側面によれば、被印刷物の印刷ステージ等と接触する面に突出部が存在する場合でも良好に印刷可能なスクリーン印刷装置を提供できる。
図1は、実施の形態に係るスクリーン印刷装置における、要部構成を示す断面模式図である。 図2は、実施の形態に係るスクリーン印刷装置の載置板の一例を模式的に例示する斜視図である。 図3は、実施の形態に係るスクリーン印刷装置2における、要部構成を示す断面模式図である。 図4は、実施の形態に係るスクリーン印刷装置3における、要部構成を示す断面模式図である。 図5は、実施の形態に係るスクリーン印刷装置4における、要部構成を示す断面模式図である。 図6は、実施の形態に係るスクリーン印刷装置5における、要部構成を示す断面模式図である。 図7は、実施の形態に係るスクリーン印刷装置6における、要部構成を示す断面模式図である。 図8は、実施の形態に係るスクリーン印刷装置7における、要部構成を示す断面模式図である。
以下、本発明の一側面に係る実施の形態(以下、「本実施形態」とも表記する)を、図面に基づいて説明する。本願における各図面に記載した構成の形状および寸法(長さ、幅、高さ等)は、実際の形状および寸法が必ずしも反映されたものではなく、図面の明瞭化、簡略化、細部の表示のために適宜変更されている。
§1 適用例
図1を用いて、本発明に係るスクリーン印刷装置の適用例について説明する。図1は、本実施形態に係るスクリーン印刷装置における、要部構成を示す断面模式図である。
スクリーン印刷装置1は、テーブル部10と、振動発生部20と、スキージ60と、架台70とを備える。スクリーン印刷装置1は、被印刷物30に対し、所望の形状のスクリーンマスク穴41が形成されたスクリーンマスク40を用いてスキージ60を摺動することにより印刷材料50を被印刷物30に転写させる装置である。
テーブル部10は、ステージ11、載置板12、および固定部14を備える。ステージ11は、振動発生部20にて発生した振動を被印刷物30に伝達する。載置板12は、凹部または孔部の開口部13が形成される。開口部13は、被印刷物30に形成された突出部31を収容する。固定部14は、ステージ11と載置板12とを着脱可能に固定する。
振動発生部20は、振動を発生させる装置である。振動発生部20において発生した振動は、まず振動発生部20からステージ11に伝達し、次にステージ11から被印刷物30に伝達し、次に被印刷物30からスクリーンマスク40に伝達し、最後にスクリーンマスク40から印刷材料50に伝達する。このように振動が伝達することで、振動発生部20において発生した振動は、スクリーンマスク穴41に充填された印刷材料50を振動させる。スキージ60は、スクリーンマスク40の上面を摺動することにより、印刷材料50をスクリーンマスク穴41に充填する。架台70は、テーブル部10を固定する。
被印刷物30は、当該被印刷物30のテーブル部10に対向する面側に突出部31が形成されうる。スクリーンマスク40は、被印刷物30に印刷材料50を転写するスクリーンマスク穴41が形成される。スクリーンマスク穴41は、所望のパターンで形成される。印刷材料50は、スクリーンマスク穴41に充填され、被印刷物30に転写される。
当該構成では、被印刷物30の下面の突出部31を載置板12に形成された開口部13に収容できる。これにより、突出部31が形成された被印刷物30であっても、被印刷物30の載置板12に対向する面が載置板12に密着する状態で設置できる。この結果、振動を被印刷物30に安定して伝達できるため、スクリーンマスク穴41の内壁に対する印刷材料50の剪断性を向上させることができる。以上より、突出部31が形成された被印刷物30に印刷をする場合であっても、スクリーン印刷装置1は、当該被印刷物に良好な印刷を施すことができる。
さらに、当該構成では、載置板12は、被印刷物30の下面の突出部31の形状、位置および数等に応じた形状に加工でき、また、ステージ11とは別部材で構成されているため、多様な被印刷物30の下面形状に応じた印刷が可能となる。
§2 構成例
<スクリーン印刷装置>
次に、図1および図2を用いて、本実施形態に係るスクリーン印刷装置1の構成の一例について説明する。図2は、本実施形態に係るスクリーン印刷装置1における載置板12の一例を模式的に例示する斜視図である。
図1に示すように、本実施形態に係るスクリーン印刷装置1は、テーブル部10、振動発生部20、スキージ60および架台70を備える。テーブル部10は、ステージ11、載置板12および固定部14から構成される。
ステージ11および載置板12は、土台となるステージ11と、ステージ11の上面に載置される上板となる載置板12とが、被印刷物を下部から支える下受けユニットを構成する。載置板12は、ステージ11とは別部材として構成され、ステージ11から分離可能である。載置板12として例えば厚みが1mm〜3mmの金属製の薄板を適用し得る。載置板12は、突出部31を収容するための開口部13を備える。
開口部13は、図2では、載置板12の略全面に、載置板12を貫通する穴である孔部のみで構成された例を示すが、これに限定されるものではない。例えば、開口部13は、孔部と、載置板12に形成された凹みである凹部とで構成されてよい。さらに開口部13は、凹部のみで構成されてもよい。
固定部14は、ステージ11と載置板12とを着脱可能に固定する。図1および図2では、固定部14は、ねじにてステージ11と載置板12との四隅を固定することにより、ステージ11と載置板12とを着脱可能に固定するが、これに限定されるものではない。例えば、ねじの代わりに磁石を固定部14として用いることによりステージ11と載置板12とを着脱可能に固定してもよい。
さらに、ステージ11に載置板12を固定できれば、四隅に限定されず固定部14の形状、位置および数は変更してよい。さらに、固定部14を設けず、ステージ11に載置板12が篏合する窪み(不図示)を形成し、当該窪みに載置板12を篏合することにより、ステージ11と載置板12とを着脱可能に固定してもよい。
振動発生部20は、振動を発生する装置であればよい。振動発生部20において発生させる振動は、スクリーンマスク穴41に印刷材料50を充填する際、または印刷材料50をスクリーンマスク穴41に充填した後、スクリーンマスク40を取り外す際に発生させてよい。本実施形態の具体的事例では、振動発生部20として、40KHzの振動を発生させる超音波発生装置を用いた。
スキージ60は、摺動部材の一例であり、スクリーンマスク40の上を摺動する。スキージ60は、スクリーンマスク穴41に印刷材料50を充填する。架台70は、テーブル部10が設置される。
<被印刷物>
被印刷物30は、基板または紙等の様々なスクリーン印刷の印刷対象物であり得、基板としては、ガラスエポキシ樹脂基板、フレキシブル基板、セラミック基板、紙フェルール基板または金属ベース基板等が挙げられる。以下では、被印刷物30として、ガラスエポキシ樹脂基板を用いる場合を例に挙げ説明する。
被印刷物30は、載置板12に密着するように載置される。また、被印刷物30は、スクリーンマスク40が密着するように載置される。被印刷物30は、部材を実装するために被印刷物30の片面に印刷が施されてよく、被印刷物30の両面に部材を実装するために、まず被印刷物30の片面に印刷を施して部材を実装した後、部材が実装された面に対向する面側に印刷が施されてよい。
上述のように被印刷物30の両面に部材等を実装する場合、片面に部材等を実装した状態の被印刷物30では、印刷する面に対向する面側にSMD等の部材または配線等の突出部31を備える。突出部31は、被印刷物30にデザインまたは機能上形成された突起であってもよい。
<スクリーンマスク>
スクリーンマスク40は、後述する印刷材料50を被印刷物30に転写するスクリーンマスク穴41が形成される。本実施形態におけるスクリーンマスク40の具体的な構成としては、版となるSUSの加工板を用いることができる。スクリーンマスク穴41は、所望のパターンで形成される。
<印刷材料>
本実施形態における印刷材料50の具体的な構成としては、はんだペーストを用いることができるが、導電ペーストまたは接着剤であってもよい。はんだペーストは、錫銀銅をベースとしたはんだペーストであってよく、金属単体または任意の種類の金属を混合した混合物をベースとしたはんだペーストであってもよい。
<作用、効果>
以上のように、本実施形態に係るスクリーン印刷装置1は、被印刷物30に形成された突出部31を開口部13に収容できる。これにより、突出部31が形成された被印刷物30であっても、被印刷物30の突出部31が形成された面が載置板12に密着するように被印刷物30をテーブル部10に設置することができ、被印刷物30は、載置板12と略平行に設置できる。これにより、被印刷物30の突出部31が形成された面に対向する面が平坦となるため、被印刷物30とスクリーンマスク40とが密着できる。この結果、スクリーン印刷装置1は、被印刷物30に安定して印刷できる。
さらに、本実施形態に係るスクリーン印刷装置1は、載置板12が、ステージ11に着脱可能に固定されるため、被印刷物30の下面の突出部31の形状、位置および数等に応じた載置板12へ変更することが容易となる。
さらに、本実施形態に係るスクリーン印刷装置1は、振動発生部20がステージ11を振動させるようにステージ11に接続されるため、振動発生部を自由に配置できる。
さらに、本実施形態に係るスクリーン印刷装置1は、印刷材料としてはんだペーストを用いることで、基板に配線の形成および基板に部材を配置できる。
さらに、本実施形態に係るスクリーン印刷装置1は、小型化された部品およびBGA(Ball grid array)等の狭ピッチな部品のように、はんだ付けする面積が小さく設計された部品を実装するために印刷する場合であっても、スクリーンマスクの厚さを薄くせずに印刷でき、はんだの厚みを確保できる。
換言すれば、本実施形態に係るスクリーン印刷装置1は、被印刷物30に転写する印刷材料50のアスペクト比の値が2.7と高い、高アスペクト比の印刷を実現できる。これにより、本実施形態に係るスクリーン印刷装置1は、はんだ接合部において印刷材料50の不足によりクラックが発生することを低減できる。
なお、ここでアスペクト比とは、スクリーンマスクに形成された穴の開口部の面積(以降、「底面積」と称する)の値に対する、当該スクリーンマスクに形成された穴を形成するスクリーンマスクの面の面積(以降「側面積」と称する)の値(底面積の値/側面積の値)である。また、スクリーンマスクに形成された穴が円柱状等の柱状である場合、側面積の値は、(スクリーンマスクの厚み)×(スクリーンマスクに形成された開口部の周の長さ)で求められる面積の値である。なお、柱状とは、円柱状に限らず、三角柱状、四角柱状、多角柱状、または不定形な底面形状をした柱状等であってもよい。
アスペクト比の値が2.7となる具体的なスクリーンマスク穴のサイズは、開口部の直径が180μm、スクリーンマスクの厚みが120μmである。
また、はんだ付けする面積が小さく設計された部品を実装するために高アスペクト比の印刷をする場合、従来技術では、スクリーンマスクを取り外す際に印刷材料がスクリーンマスクに形成された穴から抜けにくい。このため、従来技術では、パターンを重ねる(印刷材料を積層させる)ことで、高アスペクト比の印刷が行わる。
一方、本実施形態に係るスクリーン印刷装置1は、高アスペクト比の印刷を実現できるため、所望の厚さのスクリーンマスク40を用いることにより被印刷物30に所望の厚さで印刷できる。これにより、本実施形態に係るスクリーン印刷装置1は、所望の厚さの印刷材料50を転写するために、厚みの異なるスクリーンマスクを使用して複数回印刷すること、または印刷装置を複数台連結して印刷すること等によりパターンを重ねることが不要となる。
<実施形態の変形例1>
次に図3を用いて、変形例1に係るスクリーン印刷装置2について、図面を参照しながら説明する。図3は、変形例1に係るスクリーン印刷装置2における、要部構成を示す断面模式図である。
図3に示すように、スクリーン印刷装置2は、上述した実施形態に係るスクリーン印刷装置1の構成に対して、振動発生部20がステージ11aの鉛直方向に対して垂直な方向に配置される(ステージ11aの側面に接触して配置される)点で異なる。変形例1に係るスクリーン印刷装置2のその他の構成は、スクリーン印刷装置1の構成と同様であるため、説明を省略する。
図3では、振動発生部20がステージ11aの紙面向かって右側の側面に1つ配置された場合を例示するが、振動発生部20の配置はこれに限定されない。振動発生部20は、ステージ11aの紙面向かって左側の側面に配置されてよい。さらに振動発生部20は、ステージ11aの紙面向かって奥行方向の側面のどちらかに配置されてよい。さらに振動発生部20は、2つ以上の振動発生部20をステージ11aの側面に配置してもよい。
上述のように振動発生部20をステージ11aの鉛直方向に対して垂直な方向に配置することで、スクリーン印刷装置における振動発生部の配置の自由度を向上できる。
<実施形態の変形例2>
次に図4〜図6を用いて、変形例2に係るスクリーン印刷装置3〜スクリーン印刷装置5について説明する。図4は、変形例2に係るスクリーン印刷装置3における、要部構成を示す断面模式図である。図5は、変形例2に係るスクリーン印刷装置4における、要部構成を示す断面模式図である。図6は、変形例2に係るスクリーン印刷装置5における、要部構成を示す断面模式図である。
図4〜図6に示すように、スクリーン印刷装置3〜スクリーン印刷装置5は、上述した実施形態に係るスクリーン印刷装置1の構成に対して、ステージに空洞部が形成される点で異なる。変形例2に係るスクリーン印刷装置3〜スクリーン印刷装置5のその他の構成は、スクリーン印刷装置1の構成と同様であるため、説明を省略する。
図4では、テーブル部10bとしてステージの中央付近において鉛直上方に第1空洞部80が形成されたステージ11bを備えるスクリーン印刷装置3を示す。図5では、テーブル部10cとして、ステージの中央付近において鉛直上方に第2空洞部81と、ステージの中央付近において鉛直下方に第3空洞部82とが形成されたステージ11cを備えるスクリーン印刷装置4を示す。図6では、テーブル部10dとしてステージの中央付近において鉛直下方に第4空洞部83が形成されたステージ11dを備えるスクリーン印刷装置5を示す。
上述のようにステージの内部に空洞部が形成されることにより、ステージが肉薄となり、振動発生部20にて発生した振動がステージを伝達する際に減衰することを低減できる。これにより、被印刷物30に伝達する振動を強くできる。
また、スクリーン印刷装置3〜スクリーン印刷装置5は、第1空洞部80〜第4空洞部83に液体を封入することで、振動発生部20にて発生した振動を被印刷物30に均一に伝達できる。
さらに、スクリーン印刷装置3〜スクリーン印刷装置5は、第1空洞部80〜第4空洞部83の内部に振動発生部20を配置できる。これにより、スクリーン印刷装置3〜スクリーン印刷装置5は、振動発生部20を形成するスペースを減少させることにより、スクリーン印刷装置3〜スクリーン印刷装置5の大きさを小さくできる。
さらに、図4および図5に示すように、スクリーン印刷装置3およびスクリーン印刷装置4は、上述した実施形態に係るスクリーン印刷装置1の構成に対して、ステージの上部の一部に空洞部が設けられている点でさらに異なる。
スクリーン印刷装置3およびスクリーン印刷装置4に示すように、ステージの上部の一部に空洞部を設けることで、突出部31の高さが載置板12の厚みより長い場合であっても、突出部31を空洞部に格納できる。これにより、スクリーン印刷装置3およびスクリーン印刷装置4は、載置板12の厚みより長い部材が突出部31として形成された被印刷物30であっても載置板12に載置することにより良好に印刷できる。
<実施形態の変形例3>
次に図7を用いて、変形例3に係るスクリーン印刷装置6について説明する。図7は、変形例3に係るスクリーン印刷装置6における、要部構成を示す断面模式図である。図7に示すように、スクリーン印刷装置6は、上述した実施形態に係るスクリーン印刷装置1の構成に対して、テーブル部10eとしてさらにダンパ構造15を備える点で異なる。
ダンパ構造15は、テーブル部10eと架台70との間に形成される。ダンパ構造15としては、例えば図7に示すようにばね部16により構成されてよい。また、ダンパ構造15は、ばね部16の代わりにゴム等の弾性体で構成される部材であってもよい。変形例3に係るスクリーン印刷装置6のその他の構成は、スクリーン印刷装置1の構成と同様であるため、説明を省略する。
スクリーン印刷装置6に示すように、テーブル部10eは、当該テーブル部10eと架台70との間にダンパ構造15備えることにより、振動発生部20にて発生した振動が架台70に伝達されることを抑制できる。これにより、スクリーン印刷装置6は、被印刷物30に効率的に振動を伝達できる。
<実施形態の変形例4>
次に図8を用いて、変形例4に係るスクリーン印刷装置7について説明する。図8は、変形例4に係るスクリーン印刷装置7における、要部構成を示す断面模式図である。図8に示すように、スクリーン印刷装置7は、上述した実施形態に係るスクリーン印刷装置1の構成に対して、被印刷物30の下面に接触する振動伝達部材21を更に備える。
振動発生部20は、振動伝達部材21を振動させるように、振動伝達部材21に接続される。そして、載置板12は、振動伝達部材21が被印刷物30に接触できるように、貫通部17が形成されている点で異なる。変形例4に係るスクリーン印刷装置7のその他の構成は、スクリーン印刷装置1の構成と同様であるため、説明を省略する。
スクリーン印刷装置7に示すように、振動発生部20にて発生した振動は、振動発生部20にて発生した振動を被印刷物30に直接伝達できる、振動伝達部材21を備えることで、被印刷物30に伝達する振動がステージ11fにて減衰することを防ぐことができる。これにより、スクリーン印刷装置7は、被印刷物30に効率的に振動を伝達できる。
また、変形例4に係るスクリーン印刷装置7では、貫通部17が開口部13と別に形成される場合を示すが、貫通部17が開口部13としての機能を有してもよい。
1、2、3、4、5、6、7 スクリーン印刷装置
10、10b、10c、10d、10e テーブル部
11、11a、11b、11c、11d、11f ステージ
12 載置板
13 開口部
14 固定部
15 ダンパ構造
16 ばね部
17 貫通部
20 振動発生部
21 振動伝達部材
30 被印刷物
31 突出部
40 スクリーンマスク
41 スクリーンマスク穴
50 印刷材料
60 スキージ
70 架台
80 第1空洞部
81 第2空洞部
82 第3空洞部
83 第4空洞部

Claims (7)

  1. 被印刷物の上面に、印刷材料を、スクリーンマスクにより規定される所望のパターンで形成するスクリーン印刷装置であって、
    上面に前記被印刷物が載置される載置板と、
    上面に前記載置板が固定されるステージと、
    前記被印刷物に伝達される振動を発生させる振動発生部と、を備え、
    前記載置板には、前記被印刷物の下面の突出部を収容するための、凹部または孔部が形成されている、スクリーン印刷装置。
  2. 前記載置板は、前記ステージに着脱可能に固定される、請求項1に記載のスクリーン印刷装置。
  3. 前記振動発生部は、前記ステージを振動させるように、前記ステージに接続されている、請求項1または2に記載のスクリーン印刷装置。
  4. 前記ステージの上面の一部には、空洞部が設けられている、請求項1から3のいずれか1項に記載のスクリーン印刷装置。
  5. 前記ステージが設置される架台を更に備え、
    前記ステージと前記架台との間には、ダンパが設けられている、請求項3に記載のスクリーン印刷装置。
  6. 前記被印刷物の下面に接触する振動伝達部材を更に備え、
    前記振動発生部は、前記振動伝達部材を振動させるように、前記振動伝達部材に接続され、
    前記載置板には、前記振動伝達部材が貫通する、貫通部が形成されている、請求項1または2に記載のスクリーン印刷装置。
  7. 前記印刷材料は、はんだペーストである、請求項1から6のいずれか1項に記載のスクリーン印刷装置。
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