JP2021153455A - 移植機 - Google Patents

移植機 Download PDF

Info

Publication number
JP2021153455A
JP2021153455A JP2020056098A JP2020056098A JP2021153455A JP 2021153455 A JP2021153455 A JP 2021153455A JP 2020056098 A JP2020056098 A JP 2020056098A JP 2020056098 A JP2020056098 A JP 2020056098A JP 2021153455 A JP2021153455 A JP 2021153455A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
state
vehicle body
straight
turning
changed
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2020056098A
Other languages
English (en)
Inventor
光 小佐野
Hikari Osano
光 小佐野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Iseki and Co Ltd
Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
Original Assignee
Iseki and Co Ltd
Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Iseki and Co Ltd, Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd filed Critical Iseki and Co Ltd
Priority to JP2020056098A priority Critical patent/JP2021153455A/ja
Publication of JP2021153455A publication Critical patent/JP2021153455A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Guiding Agricultural Machines (AREA)
  • Transplanting Machines (AREA)
  • Control Of Position, Course, Altitude, Or Attitude Of Moving Bodies (AREA)

Abstract

【課題】 従来の田植え機などのような移植機は、車体の自動旋回制御を行うことができない。【解決手段】 ステアリングハンドル52を駆動するステアリングモーター44と、植付けのために直進させられていた車体10を、旋回させ、植付けのために再び直進させる自動旋回制御を、ステアリングモーター44にステアリングハンドル52を駆動させることにより行う制御装置200と、を備え、制御装置200は、車体10を植付けのために再び直進させるために、ステアリングハンドル52の状態が切り状態から中立状態へ戻されるように、あらかじめ定められたタイミングでステアリングモーター44にステアリングハンドル52を駆動させ、あらかじめ定められたタイミングは、手動操作に基づいて調節可能である田植え機である。【選択図】 図4

Description

本発明は、田植え機などのような移植機に関する。
車体へ昇降可能に取付けられた植付け装置と、ステアリングハンドルを駆動するステアリングモーターと、ステアリングモーターにステアリングハンドルを駆動させることにより、車体の自動直進アシスト制御を行う制御装置と、を有する田植え機が、知られている(たとえば、特許文献1参照)。
特開2016−24541号公報
しかしながら、上述された従来の田植え機などのような移植機は、車体の自動旋回制御を行うことができない。
本発明は、上述された従来の課題を考慮し、車体の自動旋回制御を行うことができる移植機を提供することを目的とする。
第1の本発明は、操舵部材(52)を駆動する操舵部材駆動装置(44)と、
植付けのために直進させられていた車体(10)を、旋回させ、前記植付けのために再び直進させる自動旋回制御を、前記操舵部材駆動装置(44)に前記操舵部材(52)を駆動させることにより行う制御装置(200)と、
を備え、
前記制御装置(200)は、前記車体(10)を前記植付けのために再び直進させるために、前記操舵部材(52)の状態が切り状態から中立状態へ戻されるように、あらかじめ定められたタイミングで前記操舵部材駆動装置(44)に前記操舵部材(52)を駆動させ、
前記あらかじめ定められたタイミングは、手動操作に基づいて調節可能であることを特徴とする移植機である。
第2の本発明は、前記自動旋回制御においては、前記車体(10)の状態は、直進状態から旋回状態へ変化させられ、前記旋回状態から前記直進状態へ変化させられ、前記直進状態から前記旋回状態へ再び変化させられ、前記旋回状態から前記直進状態へ再び変化させられ、
前記あらかじめ定められたタイミングは、前記車体(10)の方位角度の閾値を調節する前記手動操作に基づいて調節可能であることを特徴とする第1の本発明の移植機である。
第3の本発明は、前記閾値は前記手動操作により調節され、前記手動操作により前記調節された閾値はさらに前記車体(10)の速度に基づいて自動的に調節されることを特徴とする第2の本発明の移植機である。
第4の本発明は、操舵部材(52)を駆動する操舵部材駆動装置(44)と、
植付けのために直進させられていた車体(10)を、旋回させ、前記植付けのために再び直進させる自動旋回制御を、前記操舵部材駆動装置(44)に前記操舵部材(52)を駆動させることにより行う制御装置(200)と、
を備え、
前記自動旋回制御においては、前記車体(10)の状態は、直進状態から旋回状態へ変化させられ、前記旋回状態から前記直進状態へ変化させられ、前記直進状態から前記旋回状態へ再び変化させられ、前記旋回状態から前記直進状態へ再び変化させられ、
前記車体(10)の前記状態が前記旋回状態から前記直進状態へ変化させられるタイミングを調節するために利用される、前記車体(10)の方位角度の閾値と、
前記車体(10)の前記状態が前記直進状態から前記旋回状態へ再び変化させられるタイミングを調節するために利用される、前記操舵部材(52)の前記状態が切り状態から中立状態へ戻されたタイミングの後の前記車体(10)の走行距離の閾値と、
前記車体(10)の前記状態が前記旋回状態から前記直進状態へ再び変化させられるタイミングを調節するために利用される、前記車体(10)の前記方位角度の閾値と、
の内の少なくとも一つの閾値は、前記車体(10)の速度に基づいて自動的に調節可能であることを特徴とする移植機である。
第5の本発明は、操舵部材(52)を駆動する操舵部材駆動装置(44)と、
植付けのために直進させられていた車体(10)を、旋回させ、前記植付けのために再び直進させる自動旋回制御を、前記操舵部材駆動装置(44)に前記操舵部材(52)を駆動させることにより行う制御装置(200)と、
を備え、
前記自動旋回制御においては、前記車体(10)の状態は、直進状態から旋回状態へ変化させられ、前記旋回状態から前記直進状態へ変化させられ、前記直進状態から前記旋回状態へ再び変化させられ、前記旋回状態から前記直進状態へ再び変化させられ、
前記車体(10)の前記状態が前記旋回状態から前記直進状態へ変化させられるタイミングを調節するために利用される、前記車体(10)の方位角度の閾値と、
前記車体(10)の前記状態が前記直進状態から前記旋回状態へ再び変化させられるタイミングを調節するために利用される、前記操舵部材(52)の前記状態が切り状態から中立状態へ戻されて前記車体(10)が直進し始めたタイミングの後の前記車体(10)の走行距離の閾値と、
前記車体(10)の前記状態が前記旋回状態から前記直進状態へ再び変化させられるタイミングを調節するために利用される、前記車体(10)の前記方位角度の閾値と、
の内の少なくとも一つの閾値は、前記車体(10)の速度に基づいて自動的に調節可能であることを特徴とする移植機である。
第1の本発明により、車体の自動旋回制御を行うことが可能である。
第2の本発明により、第1の本発明の効果に加えて、車体の自動旋回制御をより確実に行うことが可能である。
第3の本発明により、第2の本発明の効果に加えて、車体の自動旋回制御をより正確に行うことが可能である。
第4の本発明により、車体の自動旋回制御を行うことが可能である。
第5の本発明により、車体の自動旋回制御を行うことが可能である。
本発明における実施の形態の田植え機の斜視図 本発明における実施の形態の田植え機の動力伝達系のブロック図 本発明における実施の形態の田植え機の制御系のブロック図 本発明における実施の形態の田植え機の自動旋回制御の説明図 本発明における実施の形態の田植え機の閾値調節装置の説明図(その一) 本発明における実施の形態の田植え機の閾値調節装置の説明図(その二) 本発明における実施の形態の田植え機の自動バックターン制御の説明図
図面を参照しながら、本発明における実施の形態について詳細に説明する。
以下同様であるが、いくつかの構成要素は図面において示されていないこともあるし透視的にまたは省略的に示されていることもある。
本実施の形態の田植え機は、本発明における移植機の例である。ステアリングハンドル52は本発明における操舵部材の例であり、ステアリングモーター44は本発明における操舵部材駆動装置の例である。
はじめに、図1および2を参照しながら、本実施の形態の田植え機の構成および動作について具体的に説明する。
ここに、図1は本発明における実施の形態の田植え機の斜視図であり、図2は本発明における実施の形態の田植え機の動力伝達系のブロック図である。
本実施の形態の田植え機の動作について説明しながら、本発明に関連した発明の自動旋回制御方法についても説明する。
本実施の形態の田植え機は8条植えの乗用マット苗田植え機であり、植付け装置100は4個の植付けユニットを有し、各々の植付けユニットは左右一対の2個の植付け具を有する。
もちろん、田植え機は、8条植えの乗用マット苗田植え機に限らず、たとえば、10条植えの乗用ポット苗田植え機であってもよい。
最初に説明されるのは、本実施の形態の田植え機の基本的な構成および動作である。したがって、自動旋回制御などについては、後に詳細に説明する。
運転ユニット50は、エンジン20の上方に設けられた座席51を有する。
座席51の前方には、前輪31を操作するためのステアリングハンドル52が設けられている。そして、エンジン20の左右両側には、水平なステップフロアが設けられている。さらに、車体10には、予備苗載せ台101が設けられている。
走行装置30は、前輪31および後輪32で車体10を走行させる装置である。
整地装置60は、整地ローター機構61および整地フロート機構62で圃場を整地する装置である。
つぎの植付け走行経路の目安となる直線のマーキングを圃場へ形成する線引きマーカー80は、車体10へ収納可能に取付けられている。
植付け装置100は、植付け装置昇降装置90を介して車体10の後側へ取付けられている。
メインフレームへ取付けられたエンジン20の回転動力は、HST(Hydro Static Transmission)機構である主変速機構41などへ伝達される。主変速機構41および副変速機構42において変速された回転動力は、走行装置30などにおいて利用される走行動力と、植付け装置100などにおいて利用される外部取出し動力と、に分離される。
走行動力の一部は左右の前輪ファイナルケースへ伝達されて左右一対の前輪31を駆動し、走行動力の残りが左右の後輪ギヤケース43へ伝達されて左右一対の後輪32を駆動する。そして、後輪ギヤケース43へ伝達された走行動力の一部は、整地装置60および施肥装置70へ伝達される。
つぎに、図3および4を主として参照しながら、本実施の形態の田植え機の構成および動作についてより具体的に説明する。
ここに、図3は本発明における実施の形態の田植え機の制御系のブロック図であり、図4は本発明における実施の形態の田植え機の自動旋回制御の説明図である。
制御装置200は、主変速レバー53、副変速レバー54または直進アシストレバー55によるレバー操作、およびアシストモードスイッチ56によるスイッチ操作のみならず、後輪回転数センサー210または植付け装置昇降センサー220による検出結果なども利用してさまざまな制御を行う装置である。
測位システム300は、たとえば、典型的なGNSS(Global Navigation Satellite System)であるGPS(Global Positioning System)を利用する、DGPS(Differential Global Positioning System)技術により測位を行うシステムである。
自動走行制御においては車体10の大きさ、ステアリングモーター44の応答性、および圃場の状態などが総合的に考慮されなければならないので、もしも仮に測位システム300による測位が極めて正確であったとしても、精密な自動走行制御を実現することは困難であり、さまざまな試みが知られている。
直進アシスト制御においては、車体10の現在の方位情報を取得する測位システム300を利用して、植付け作業を行う直進走行の開始点に対応するA点、および直進走行の終了点に対応するB点の座標があらかじめ登録される。そして、A点とB点とを結ぶ仮想線に基づいた直進走行が行われるように、ステアリングモーター44を駆動してステアリングを行うことにより、直進アシスト制御が実現される。
しかしながら、手動ステアリングを必要とする旋回のたびに、直進アシスト制御のオンオフ操作が行われなければならないので、作業者の負担が少なくはなく、操作性および作業性が必ずしも十分ではない。
したがって、直進アシスト制御のみならず、植付け条間距離による条合わせが自動的に行われる自動旋回制御も実現されることが望ましく、つぎのような基本的な自動旋回制御が考えられる。
もちろん、これから説明される自動旋回制御方法の手法がさまざまな自動旋回制御において利用可能であることは、言うまでもない。具体的には、それらのさまざまな自動旋回制御の一つは、たとえば、つぎの五つの段階を有する自動旋回制御の旋回途中直進動作が含まれず、操舵角度が旋回においてほぼ一定に保たれ、車体10の旋回経路が略半円形状の経路である自動旋回制御である。
制御装置200は、植付けのために直進させられていた車体10を、旋回させ、植付けのために再び直進させる自動旋回制御を、ステアリングハンドル52を駆動する装置である、ステアリングモーター44にステアリングハンドル52を駆動させることにより行う。
図4を主として参照しながら、より具体的に説明するとつぎの通りである。
自動旋回制御においては、車体10の状態は、直進状態から旋回状態へ変化させられ、旋回状態から直進状態へ変化させられ、直進状態から旋回状態へ再び変化させられ、旋回状態から直進状態へ再び変化させられる。
(自動旋回制御における第一の段階)
植付け装置100は必要に応じた補助的な手動操作で直進アシスト制御の終了点において上昇され、線引きマーカー80が振出されている向きへの旋回が行われるように、ステアリングモーター44が駆動される。
(自動旋回制御における第二の段階)
ステアリングモーター44の駆動にともない、あらかじめ定められた標準方位角度である、たとえば、60度の目標方位角度θ1を目指す旋回動作が行われる(第一の旋回動作)。このような旋回動作の指令は通常はフルレフトターンまたはフルライトターンの指令であり、フルレフトターンまたはフルライトターンの指令実行に必要とされる時間はおよそ4から5秒である。
(自動旋回制御における第三の段階)
目標方位角度θ1への到達にともない、ステアリングモーター44が駆動され、ステアリングハンドル52の状態が切り状態から中立状態へ戻されるとともに、後輪回転数センサー210による走行車輪回転数のカウントが開始される(旋回途中直進動作)。このようなステアリングハンドル52の中立状態への戻しは、ゆっくりと行われてもよいし、素早く行われてもよい。
(自動旋回制御における第四の段階)
走行車輪回転数が旋回途中直進距離Δに対応する所定のカウント数へ到達すると、ステアリングモーター44が駆動され、あらかじめ定められた標準方位角度である、たとえば、30度の目標方位角度θ2を目指す旋回動作が行われる(第二の旋回動作)。このような旋回動作の指令も通常はフルレフトターンまたはフルライトターンの指令であり、フルレフトターンまたはフルライトターンの指令実行に必要とされる時間はおよそ4から5秒である。
(自動旋回制御における第五の段階)
目標方位角度θ2への到達にともない、ステアリングモーター44が駆動され、ステアリングハンドル52の状態が切り状態から中立状態へ戻されるとともに、直進アシスト制御が開始される。
このような自動旋回制御においては、車体10の旋回経路の設定は不要であり、自動旋回制御の後の直進アシスト制御の開始点へ向かうためのステアリング精度が目標方位角度の設定により向上されるので、優れた旋回性および安全性が実現される。そして、旋回は必要に応じた補助的な手動操作で速やかに開始され、直進アシスト制御への移行は自動的に行われるので、優れた操作性および作業性が実現される。
上述された五つの段階を有する自動旋回制御は車体10の方位角度を利用して行われるので、確実な自動旋回が実現される。
そして、本発明者は、自動旋回精度を向上させるために、旋回動作における目標方位角度が標準方位角度として必ずしもあらかじめ定められていない、つぎのような自動旋回制御を研究している。
制御装置200は、車体10を植付けのために再び直進させるために、ステアリングハンドル52の状態が切り状態から中立状態へ戻されるように、あらかじめ定められたタイミングでステアリングモーター44にステアリングハンドル52を駆動させる。
あらかじめ定められたタイミングは、手動操作に基づいて調節可能である。
図4を主として参照しながら、より具体的に説明するとつぎの通りである。
あらかじめ定められたタイミングは、車体10の方位角度の閾値を調節する手動操作に基づいて調節可能である。
上述された目標方位角度θ2は、このような閾値の具体例であり、閾値調節装置400などを利用して手動操作で調節される。
本発明における実施の形態の田植え機の閾値調節装置400の説明図(その一および二)である図5および6に示されているように、閾値調節装置400は、タッチパネルなどにおけるレベルインジケーターLIのバーレベル表示なども利用して、直感的な理解が容易であるように実現されることが望ましい。
閾値調節装置400を利用する調節は、作業者の経験に基づいて行われてもよいし、作業の前の試験的な自動旋回の結果に基づいて行われてもよい。たとえば、あらかじめ定められた標準方位角度である、目標方位角度θ2を目指す旋回動作における旋回状態の継続時間が短すぎる、すなわち、旋回が大きすぎると判断された場合には、旋回状態の継続時間が長くなるように、目標方位角度θ2を減少させる手動操作が行われる。
図5においては、やや小さめの右旋回が行われるように、目標方位角度θ2が調節される手動操作が行われた場合のパネル表示が示されている。たとえば、図4に示されているように、目標方位角度θ2が小さめの閾値φ2(<0)である場合には、小さめの旋回が行われる。
図6においては、かなり大きめの左旋回が行われるように、目標方位角度θ2が調節される手動操作が行われた場合のパネル表示が示されている。たとえば、図4に示されているように、目標方位角度θ2が大きめの閾値ψ2である場合には、大きめの旋回が行われる。
上述された五つの段階を有する自動旋回制御とは異なる自動旋回制御も考えられ、目標方位角度θ2を調節する手動操作の代わりに、旋回状態の走行距離、旋回状態から直進状態への移行位置、旋回状態の継続時間、または旋回状態から直進状態への移行タイミングなどを調節する手動操作が行われてもよい。
閾値は手動操作により調節され、手動操作により調節された閾値はさらに車体10の速度に基づいて自動的に調節されてもよい。
目標方位角度θ2のような閾値のさらなる調節は、標準車速からの車体10の速度の変動にともなう位置ずれが低減されるように、車体10の速度に直接的に基づいて行われてもよいし、主変速レバー53の操作位置、エンジン20の回転数、または主変速機構41のHSTトラニオン開度などを利用して、車体10の速度に間接的に基づいて行われてもよい。
(A)図4を主として参照しながら、植付けのために直進させられていた車体10を、旋回させ、植付けのために再び直進させる自動旋回制御についてより具体的に説明する。
上述された旋回途中直進距離Δのような閾値の調節が、標準車速からの車体10の速度の変動にともなう位置ずれが低減されるように、車体10の速度に直接的に基づいて行われてもよいし、主変速レバー53の操作位置、エンジン20の回転数、または主変速機構41のHSTトラニオン開度などを利用して、車体10の速度に間接的に基づいて行われてもよい。
このような閾値の調節が行われた場合には、閾値の調節にともなう植付け位置ずれが低減されるように、植付け位置が連動して調節される制御が行われることが望ましい。
図4を主として参照しながら、より具体的に説明するとつぎの通りである。
閾値θ1sは、車体10の状態が旋回状態から直進状態へ変化させられるタイミングを調節するために利用される、車体10の方位角度の閾値である。
上述された目標方位角度θ1は、閾値θ1sの具体例である。
閾値θ2sは、車体10の状態が旋回状態から直進状態へ再び変化させられるタイミングを調節するために利用される、車体10の方位角度の閾値である。
上述された目標方位角度θ2は、閾値θ2sの具体例である。
閾値Δsαは、車体10の状態が直進状態から旋回状態へ再び変化させられるタイミングを調節するために利用される、ステアリングハンドル52の状態が切り状態から中立状態へ戻されたタイミングの後の車体10の走行距離の閾値である。
閾値Δsβは、車体10の状態が直進状態から旋回状態へ再び変化させられるタイミングを調節するために利用される、ステアリングハンドル52の状態が切り状態から中立状態へ戻されて車体10が直進し始めたタイミングの後の車体10の走行距離の閾値である。
上述された旋回途中直進距離Δは、閾値Δsαの具体例であり、閾値Δsβの具体例でもある。
閾値θ1s、閾値Δsαおよび閾値θ2sの内の少なくとも一つの閾値は、車体10の速度に基づいて自動的に調節可能であってもよい。
ステアリングハンドル52の状態が切り状態から中立状態へ戻されたタイミングが検出されるのみであり、車体10が直進し始めたタイミングを検出する必要はないので、閾値Δsαを利用することにより簡素な構成で自動旋回精度を向上させることができる。
閾値θ1s、閾値Δsβおよび閾値θ2sの内の少なくとも一つの閾値は、車体10の速度に基づいて自動的に調節可能であってもよい。
ステアリングハンドル52の状態が切り状態から中立状態へ戻されて車体10が直進し始めたタイミングが検出されるので、閾値Δsβを利用することにより自動旋回精度をさらに向上させることができる。
(B)図7を主として参照しながら、植付けのために直進させられていた車体10を、バックターンさせ、植付けのために再び直進させる自動バックターン制御について具体的に説明する。
ここに、図7は、本発明における実施の形態の田植え機の自動バックターン制御の説明図である。
たとえば、地点P0から地点P1に至る直進のための直進制御プログラムは測位システム300の直進制御ECU(Electronic Control Unit)に格納されるが、畦ぎわFなどにおけるUターンおよびバックターンのための旋回制御プログラムはボンネット内の旋回制御ECUに格納される。
地点P1から地点P2、P3およびP4を経て地点P5に至るバックターンの最終段階におけるつぎの植付け走行経路への走行経路合わせが直進制御プログラムを利用して行われるように、旋回制御から直進制御への移行は地点P4と地点P5との間で行われる。ステアリングモーター44への制御出力については、旋回制御ECU側の制御信号が直進制御ECU側から出力される。
地点P1から地点P2に至るバック直進の後に、地点P2から地点P3およびP4を経て地点P5に至るターンが、自動的にまたは半自動的に行われる。
地点P5から地点P6に至るつぎの植付け直進のための目標線取得は、たとえば、このようなバック直進の開始時に行われることが、望ましい。これは、目標線取得からつぎの植付け直進の開始までの時間が長くならないので、DGPS測位技術による時間経過にともなう絶対位置のずれが発生しにくく、つぎの植付け直進のための目標線精度を向上させることができるからである。
地点P5から地点P6に至るつぎの植付け直進のための目標線取得は、地点P0から地点P1に至る植付け直進のための目標線からのずれを考慮し、地点P0から地点P1に至る植付け直進の終了時に行われることが、望ましい。これは、自動的な植付け直進は畦ぎわFまでの規定距離Dを確保するためのセイフティ機能により終了されるので、地点P1に至る植付け直進のために必要である最後の手動操作が目標線からのずれを発生させやすく、このような目標線からのずれを計測して目標線補正を行うことにより、つぎの植付け直進のための目標線精度を向上させることができるからである。
なお、本発明に関連した発明のプログラムは、上述された本発明に関連した発明の自動旋回制御方法の全部または一部のステップ(または工程、動作および作用など)の動作をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、コンピュータと協働して動作するプログラムである。
また、本発明に関連した発明の記録媒体は、上述された本発明に関連した発明の自動旋回制御方法の全部または一部のステップ(または工程、動作および作用など)の全部または一部の動作をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録した記録媒体であり、読取られたプログラムがコンピュータと協働して利用されるコンピュータ読取り可能な記録媒体である。
なお、上述された「一部のステップ(または工程、動作および作用など)」は、それらの複数のステップの内の一つまたはいくつかのステップを意味する。
また、上述された「ステップ(または工程、動作および作用など)の動作」は、上述されたステップの全部または一部の動作を意味する。
また、本発明に関連した発明のプログラムの一利用形態は、インターネット、光、電波または音波などのような伝送媒体の中を伝送され、コンピュータにより読取られ、コンピュータと協働して動作するという形態であってもよい。
また、記録媒体としては、ROM(Read Only Memory)などが含まれる。
また、コンピュータは、CPU(Central Processing Unit)などのような純然たるハードウェアに限らず、ファームウェア、OS(Operating System)、そしてさらに周辺機器を含んでもよい。
なお、上述されたように、本発明の構成は、ソフトウェア的に実現されてもよいし、ハードウェア的に実現されてもよい。
本発明における移植機は、車体の自動旋回制御を行うことができ、田植え機などのような移植機に利用する目的に有用である。
10 車体
20 エンジン
30 走行装置
31 前輪
32 後輪
41 主変速機構
42 副変速機構
43 後輪ギヤケース
44 ステアリングモーター
50 運転ユニット
51 座席
52 ステアリングハンドル
53 主変速レバー
54 副変速レバー
55 直進アシストレバー
56 アシストモードスイッチ
60 整地装置
61 整地ローター機構
62 整地フロート機構
70 施肥装置
80 線引きマーカー
90 植付け装置昇降装置
100 植付け装置
101 予備苗載せ台
200 制御装置
210 後輪回転数センサー
220 植付け装置昇降センサー
300 測位システム
400 閾値調節装置

Claims (5)

  1. 操舵部材(52)を駆動する操舵部材駆動装置(44)と、
    植付けのために直進させられていた車体(10)を、旋回させ、前記植付けのために再び直進させる自動旋回制御を、前記操舵部材駆動装置(44)に前記操舵部材(52)を駆動させることにより行う制御装置(200)と、
    を備え、
    前記制御装置(200)は、前記車体(10)を前記植付けのために再び直進させるために、前記操舵部材(52)の状態が切り状態から中立状態へ戻されるように、あらかじめ定められたタイミングで前記操舵部材駆動装置(44)に前記操舵部材(52)を駆動させ、
    前記あらかじめ定められたタイミングは、手動操作に基づいて調節可能であることを特徴とする移植機。
  2. 前記自動旋回制御においては、前記車体(10)の状態は、直進状態から旋回状態へ変化させられ、前記旋回状態から前記直進状態へ変化させられ、前記直進状態から前記旋回状態へ再び変化させられ、前記旋回状態から前記直進状態へ再び変化させられ、
    前記あらかじめ定められたタイミングは、前記車体(10)の方位角度の閾値を調節する前記手動操作に基づいて調節可能であることを特徴とする請求項1に記載の移植機。
  3. 前記閾値は前記手動操作により調節され、前記手動操作により前記調節された閾値はさらに前記車体(10)の速度に基づいて自動的に調節されることを特徴とする請求項2に記載の移植機。
  4. 操舵部材(52)を駆動する操舵部材駆動装置(44)と、
    植付けのために直進させられていた車体(10)を、旋回させ、前記植付けのために再び直進させる自動旋回制御を、前記操舵部材駆動装置(44)に前記操舵部材(52)を駆動させることにより行う制御装置(200)と、
    を備え、
    前記自動旋回制御においては、前記車体(10)の状態は、直進状態から旋回状態へ変化させられ、前記旋回状態から前記直進状態へ変化させられ、前記直進状態から前記旋回状態へ再び変化させられ、前記旋回状態から前記直進状態へ再び変化させられ、
    前記車体(10)の前記状態が前記旋回状態から前記直進状態へ変化させられるタイミングを調節するために利用される、前記車体(10)の方位角度の閾値と、
    前記車体(10)の前記状態が前記直進状態から前記旋回状態へ再び変化させられるタイミングを調節するために利用される、前記操舵部材(52)の前記状態が切り状態から中立状態へ戻されたタイミングの後の前記車体(10)の走行距離の閾値と、
    前記車体(10)の前記状態が前記旋回状態から前記直進状態へ再び変化させられるタイミングを調節するために利用される、前記車体(10)の前記方位角度の閾値と、
    の内の少なくとも一つの閾値は、前記車体(10)の速度に基づいて自動的に調節可能であることを特徴とする移植機。
  5. 操舵部材(52)を駆動する操舵部材駆動装置(44)と、
    植付けのために直進させられていた車体(10)を、旋回させ、前記植付けのために再び直進させる自動旋回制御を、前記操舵部材駆動装置(44)に前記操舵部材(52)を駆動させることにより行う制御装置(200)と、
    を備え、
    前記自動旋回制御においては、前記車体(10)の状態は、直進状態から旋回状態へ変化させられ、前記旋回状態から前記直進状態へ変化させられ、前記直進状態から前記旋回状態へ再び変化させられ、前記旋回状態から前記直進状態へ再び変化させられ、
    前記車体(10)の前記状態が前記旋回状態から前記直進状態へ変化させられるタイミングを調節するために利用される、前記車体(10)の方位角度の閾値と、
    前記車体(10)の前記状態が前記直進状態から前記旋回状態へ再び変化させられるタイミングを調節するために利用される、前記操舵部材(52)の前記状態が切り状態から中立状態へ戻されて前記車体(10)が直進し始めたタイミングの後の前記車体(10)の走行距離の閾値と、
    前記車体(10)の前記状態が前記旋回状態から前記直進状態へ再び変化させられるタイミングを調節するために利用される、前記車体(10)の前記方位角度の閾値と、
    の内の少なくとも一つの閾値は、前記車体(10)の速度に基づいて自動的に調節可能であることを特徴とする移植機。
JP2020056098A 2020-03-26 2020-03-26 移植機 Pending JP2021153455A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020056098A JP2021153455A (ja) 2020-03-26 2020-03-26 移植機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020056098A JP2021153455A (ja) 2020-03-26 2020-03-26 移植機

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2021153455A true JP2021153455A (ja) 2021-10-07

Family

ID=77915865

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020056098A Pending JP2021153455A (ja) 2020-03-26 2020-03-26 移植機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2021153455A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2023112611A1 (ja) * 2021-12-17 2023-06-22 株式会社クボタ 自動操舵システム
JP7528967B2 (ja) 2022-02-15 2024-08-06 井関農機株式会社 作業車両

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07312909A (ja) * 1994-05-20 1995-12-05 Mitsubishi Agricult Mach Co Ltd 移動農機における自動走行制御装置
JP2008278839A (ja) * 2007-05-14 2008-11-20 Kubota Corp 作業車
JP2018185671A (ja) * 2017-04-26 2018-11-22 株式会社クボタ 自動操舵システム
US20180359907A1 (en) * 2017-06-19 2018-12-20 Cnh Industrial America Llc Path planning system for a work vehicle
JP2019154394A (ja) * 2018-03-16 2019-09-19 井関農機株式会社 作業車両

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07312909A (ja) * 1994-05-20 1995-12-05 Mitsubishi Agricult Mach Co Ltd 移動農機における自動走行制御装置
JP2008278839A (ja) * 2007-05-14 2008-11-20 Kubota Corp 作業車
JP2018185671A (ja) * 2017-04-26 2018-11-22 株式会社クボタ 自動操舵システム
US20180359907A1 (en) * 2017-06-19 2018-12-20 Cnh Industrial America Llc Path planning system for a work vehicle
JP2019154394A (ja) * 2018-03-16 2019-09-19 井関農機株式会社 作業車両

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2023112611A1 (ja) * 2021-12-17 2023-06-22 株式会社クボタ 自動操舵システム
JP7528967B2 (ja) 2022-02-15 2024-08-06 井関農機株式会社 作業車両

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6643091B2 (ja) 農作業機
JP7543382B2 (ja) 作業車
JP6977753B2 (ja) 移植機
JP6422912B2 (ja) 測位検出装置及び測位検出装置を備えた作業機
JP7433352B2 (ja) 作業車
JP6811655B2 (ja) 作業車
US20220217893A1 (en) Autonomous Travel System
JP2021153455A (ja) 移植機
JP7440599B2 (ja) 作業車両
JP2019176801A (ja) 圃場作業車
JP7421614B2 (ja) 作業車両
JP6991050B2 (ja) 走行作業機
JP2019170197A (ja) 領域登録システム
JP6921934B2 (ja) 農作業機
EP3811750B1 (en) Work vehicle
JP2023052307A (ja) 自律走行システム及び作業経路の生成方法
JP2021175405A (ja) 農作業機
TWI842657B (zh) 作業車輛
JP2019172159A (ja) 作業車
JP2020000066A (ja) 走行作業機
JP6934510B2 (ja) 農作業機
JP2020054320A (ja) 作業車両
JP2020000024A (ja) 作業車両
WO2023112611A1 (ja) 自動操舵システム
JP2022091522A (ja) 作業車両

Legal Events

Date Code Title Description
RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20201111

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20220330

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20221031

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20221108

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20221223

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20230124