JP2021151428A

JP2021151428A - 昇降装置を備えた物干しハンガー。

Info

Publication number: JP2021151428A
Application number: JP2020070638A
Authority: JP
Inventors: 卓吉崎; Taku Yoshizaki
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 2020-03-24
Filing date: 2020-03-24
Publication date: 2021-09-30

Abstract

【課題】物干しハンガーに昇降機能を持たせること。【解決手段】物干しハンガーのフレーム１１の中心に、伸縮専用リール１２が上向きに装備されると共に、その上位置に可動ロックバー１６を有するストッパー装置１４が設けられ、可動ロックバー１６は引きバネ１７により伸縮コード１３を捉えてひねるロック状態を基本としており、可動ロックバー１３に連結される引き紐１８は引き具１９のパイプ内を通りハンドル２０のレバー２１と連結され、ハンドル２０とレバー２１の握りによりロック解除と物干しハンガーの昇降操作を行う構造とした。【選択図】図１

Description

本発明は、多数の洗濯物を干すピンチハンガーや、タオルハンガーなどの物干しハンガーに昇降機能を持たせることを目的とするものである。

物干しハンガーは、天井や竿などに吊り下げられるものであるが、設置の高さで不便な場合がある。それは、ベランダのポールであれば丁度良い高さであるが、室内では高い方が乾きが良く、通行の邪魔にならないように比較的高位置に吊り下げられるのが普通である。このため、低身長の女性や子供、腕が上がり難くなった高齢者などは両腕を高く上げる作業が辛く、高低位置の切り替えが出来るならば誠に都合良いのである。しかし、そのような物干しハンガーは一切存在していないのが現状である。

特許第６４０３０８２号広報

実用新案登録文献

実用新案登録文献１

実用新案登録第３２１６８６５号広報

上記特許文献１は、洗濯用具を昇降させる大掛かりな仕掛けであり、物干しハンガーの吊り高さを変える程度の本発明とは規模も目的も異なる。次に、実用新案文献１は壁に昇降具を設置するもので、物干しハンガーの構造自体には関係がない。

また、市販の吊りリールに物干しハンガーを吊れば良いと思われるが、この構造では使いものにならない。その理由は、物干しハンガーに適する軽量級の吊りリールはストッパー機能がないし、ストッパーを有するタイプはバネが強力で物干しハンガーの重量とバランスが取れない。しかも、これは高位置に吊るすため、ストッパーの操作自体が出来ない。最大の問題は、万一重い本体が外れた場合には、バネにより弾くように落下して頭に当たる危険があり家庭使用には向かない。以上の理由により、物干しハンガーに安価で簡素な手段で伸縮機能を持たせるのは容易ではなく、実用となる昇降可能な物干しハンガーが求められる。

本発明に係る物干しハンガーは、物干しハンガーのフレームの中心に、伸縮専用リールが上向きに装備されると共に、その上位置に可動ロックバーを有するストッパー装置が設けられ、可動ロックバーは、引きバネにより伸縮コードをひねるように捉えるロック状態を基本としており、可動ロックバーに連結される引き紐は引き具のパイプ内を通りハンドル内のレバーと連結され、ハンドルとレバーの握りによりロック解除と物干しハンガーの昇降操作を行う構造を為していることを特徴とする、昇降機能を備えた物干しハンガーとしたものである。

本発明により、物干しハンガーに昇降機能を有する初めての物干しハンガーが完成する。よって、身長１５０センチから１８０センチの家族の共有使用において高低差の不都合は緩和される。特に、本品の需要が大きく見込めるのは女性である。それは、ランジェリーなどは居間を避けて個室で干す場合が多いため、ベット置きで狭くなった空間の顔位置に吊るのは邪魔の極みで、出来るだけ高位置に干したいからである。また、五十肩で腕の上がらない方には、顔位置で干せるのは必需品ともなる機能なのである。

次に、本品に用いる伸縮専用リールは物干しハンガー本体に装備されるため、天井から外れて人に当たるような危険がないのが最大の利点である。この伸縮専用リールとは安価な巻尺と同等である。従って、本発明は伸縮専用リールから上方に伸びるコードをロックと解除する簡素なストッパー装置の構造を見出したことで完成されたものであり、小型、軽量、安価、安全、操作性の全ての満足を得るものである。

本品の構造例１を示す正面図である。本品の構造例２を示す正面図である。伸縮専用リールとストッパー装置を収めた容器内部の拡大説明図である。

伸縮専用リールの引き力は、物干しハンガーの大小に適合するものする。例えば、ピンチハンガーであれば、下着や靴下などの小物を全ピンチに掛けた場合の重量より若干プラスした程度で良い。また、コードの伸びは５０センチ程あれば十分である。

この伸縮専用リールとストッパー装置は、図３に示すように容器内に収める一体型構造とするのが好ましい。この効果は製造効率の向上と、デザイン性にあるが、物干しハンガーから取り外しや折り倒しも可能となるため、平面性の梱包を得るために有利である。また、この設置位置は物干しハンガーのフレームの上部、中部、下部の何れでも良いし、装着方法も限定するものではない。

本発明が求める昇降機能は、例えば物干しハンガーの本体自体を伸縮構造としても得られるが、昇降範囲が大きい点と、シンプルで壊れにくい点では本品が勝る。また、本構造はピンチハンガーやタオルハンガーの他、複数の干し物を掛ける全てのタイプに用いることが出来る。

以下、図を元に物干しハンガー１０が自在に昇降する仕組みを説明をする。伸縮専用リール１２とストッパー装置１４などを内包する容器２２は、物干しハンガーのフレーム１１の中心に装備され、伸縮コード１３は上方へ向かう状態で容器から突出する。容器内のストッパー装置は、伸縮コードを通す溝１５、可動ロックバー１６、引きバネ１７、引き紐１８により構成される。可動ロックバーは引きバネに引かれて伸縮コードをひねるように捉え、既にロックが利いている状態が基本形である。そして、引き紐は物干しハンガーのフレームの下部の引き具１９のパイプ内を通されハンドル２０のレバー２１に至る。可動ロックバーは、引き紐に引かれた時に伸縮コードのひねりが戻されロックが解除されるが、これはハンドルとレバーを握る操作による。但し、ストッパー装置、及びハンドルの形状や動作は一例であり、同様の機能を得るものであれば相違は構わない。

最後に本品の使用法の説明を行う。先ず、天井などの目的場所に物干しハンガー１０の最上部から伸びる伸縮コード１３の先端を確実に固定する。そして、引き具１９の最下部となるハンドル２０とレバー２１のそれぞれに指を掛けて握ればロックが解除され、物干しハンガーを目線位置まで下ろして指を離せば再びロックが掛かる。そこで洗濯物を干して同じ操作を行えば伸縮専用リール１２の引き力で上昇する。

１０物干しハンガー
１１物干しハンガーのフレーム
１２伸縮専用リール
１３伸縮コード
１４ストッパー装置
１５伸縮コードを通す溝
１６可動ロックバー
１７引きバネ
１８引き紐
１９引き具
２０ハンドル
２１レバー
２２容器
２３ピンチ

Claims

物干しハンガーのフレーム１１の中心に、伸縮専用リール１２が上向きに装備されると共に、その上位置に可動ロックバー１６を有するストッパー装置１４が設けられ、可動ロックバー１６は引きバネ１７により伸縮コード１３を捉えてひねるロック状態を基本としており、可動ロックバー１３に連結される引き紐１８は引き具１９のパイプ内を通りハンドル２０のレバー２１と連結され、ハンドル２０とレバー２１の握りによりロック解除と物干しハンガーの昇降操作を行う構造を為していることを特徴とする。