JP2021151339A - 手術器具 - Google Patents

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Abstract

【課題】操作性を向上させるバイオネット型の手術器具を提供する。【解決手段】一対の部材(右側部材10A及び左側部材10B)と、一対の部材を接続する基端部18とを有し、一対の部材は、それぞれ、基端部が設けられる基部11と、基端部に対して反対側の端部が開閉可能に設けられるアーム部13と、一方の端部が基部に接続し他方の端部がアーム部に接続する立ち上がり部12とを備え、立ち上がり部は、基部に対して傾斜して立ち上がるように形成されており、立ち上がり部の立ち上がり角度が、10度以下であることを特徴とする手術器具である。【選択図】図1

Description

本発明は、手術器具に関する。
特に脳神経外科領域の手術では、術野が非常に狭く、手術用顕微鏡等の機器を使用すると共に、わずかな隙間から剪刃などの手術器具を差し入れなければならないことがある。このような脳神経外科領域の手術で使用される手術器具として、バイオネット型の手術器具が知られている。バイオネット型の手術器具では、長手方向の中間部分に立ち上がり部が設けられていることで、手に持ったときの手元側の部分(以下、「基部」と呼ぶことがある)の軸と、術野に向けて隙間に差し入れる部分(以下、「アーム部」と呼ぶことがある)の軸とがずれることになる。これにより、手術用顕微鏡等の機器と干渉することを抑制することができる。
特開2006−288555号公報 特開2012−90724号公報
例えばバイオネット型の剪刃では、手で基部を握ったときの力がアーム部の先端の剪刀に作用し、組織の切離などを行う。しかし、立ち上がり部の立ち上がりの程度が大きいことにより(つまり、基部の軸とアーム部の軸とが大きく離れていることにより)、手で握る力によってねじれを起こしてしまい、剪刀のはさむ力が弱くなってしまうことがあった。また、この課題は、剪刃以外にも、持針器や鑷子など、アーム部の先端が開閉可能に設けられているバイオネット型の手術器具でも同様であった。
本発明は、バイオネット型の手術器具の操作性を向上させることを目的とする。
本発明の幾つかの実施形態は、一対の部材と、前記一対の部材を接続する基端部とを有し、前記一対の部材は、それぞれ、前記基端部が設けられる基部と、前記基端部に対して反対側の端部が開閉可能に設けられるアーム部と、一方の端部が前記基部に接続し他方の端部が前記アーム部に接続する立ち上がり部とを備え、前記立ち上がり部は、前記基部に対して傾斜して立ち上がるように形成されており、前記立ち上がり部の立ち上がり角度が、10度以下であることを特徴とする手術器具である。
また、本発明の幾つかの実施形態は、一対の部材と、前記一対の部材を接続する基端部とを有し、前記一対の部材は、それぞれ、前記基端部が設けられる基部と、前記基端部に対して反対側の端部が開閉可能に設けられるアーム部と、一方の端部が前記基部に接続し他方の端部が前記アーム部に接続する立ち上がり部とを備え、前記立ち上がり部は、前記基部に対して傾斜して立ち上がるように形成されており、前記基部の下端と、前記アーム部の上端との間の高さが、17mm以下であることを特徴とする手術器具である。
本発明の他の特徴については、後述する明細書及び図面の記載により明らかにする。
本発明の幾つかの実施形態によれば、バイオネット型の手術器具の操作性を向上させることができる。
図1は、本実施形態の手術器具10の斜視図である。 図2Aは、本実施形態の手術器具10の側面図である。図2Bは、本実施形態の手術器具10の平面図である。 図3は、本実施形態の手術器具10を手に持った時の様子を示す図である。 図4Aは、比較例の手術器具10の斜視図である。図4Bは、比較例の手術器具10を手に持った時の様子を示す図である。図4Cは、比較例の手術器具10の側面図である。 図5A及び図5Bは、比較例の手術器具10の使用時の様子を示す図である。 図6は、本実施形態の手術器具10のたわみ試験の様子を示す図である。
後述する明細書及び図面の記載から、少なくとも以下の事項が明らかとなる。
一対の部材と、前記一対の部材を接続する基端部とを有し、前記一対の部材は、それぞれ、前記基端部が設けられる基部と、前記基端部に対して反対側の端部が開閉可能に設けられるアーム部と、一方の端部が前記基部に接続し他方の端部が前記アーム部に接続する立ち上がり部とを備え、前記立ち上がり部は、前記基部に対して傾斜して立ち上がるように形成されており、前記立ち上がり部の立ち上がり角度が、10度以下であることを特徴とする手術器具が明らかとなる。このような手術器具によれば、バイオネット型の手術器具の操作性を向上させることができる。
一対の部材と、前記一対の部材を接続する基端部とを有し、前記一対の部材は、それぞれ、前記基端部が設けられる基部と、前記基端部に対して反対側の端部が開閉可能に設けられるアーム部と、一方の端部が前記基部に接続し他方の端部が前記アーム部に接続する立ち上がり部とを備え、前記立ち上がり部は、前記基部に対して傾斜して立ち上がるように形成されており、前記基部の下端と、前記アーム部の上端との間の高さが、17mm以下であることを特徴とする手術器具が明らかとなる。このような手術器具によれば、バイオネット型の手術器具の操作性を向上させることができる。
前記基部の長手方向で見たときに、前記アーム部と前記立ち上がり部とを合わせた長さに対する、前記立ち上がり部の長さが、5分の2以上であることが望ましい。これにより、バイオネット型の手術器具の操作性を向上させることができる。
前記手術器具は、剪刃、持針器、鑷子又は鉗子であることが望ましい。このような場合に、特に有利である。
===本実施形態===
<本実施形態の手術器具の構成>
図1は、本実施形態の手術器具10の斜視図である。
以下では、手術器具10の構成及び動作を説明する際、図1に示す方向に従って説明を行うことがある。すなわち、手術器具10(右側部材10A又は左側部材10B)の基部11の長手方向を「前後方向」とし、立ち上がり部12から見てアーム部13の側を「前」とし、立ち上がり部12から見て基部11の側を「後」とする。なお、前側を「先端側」、後側を「基端側」と呼ぶことがある。手術器具10の右側部材10Aと左側部材10Bとが並ぶ方向を「左右方向」とする。また、「前後方向」及び「左右方向」と直交する方向を「上下方向」とする。
手術器具10は、人体を手術する際に使用される医療器具である。本実施形態では、手術器具10は、脳神経外科領域の手術で使用される。但し、手術器具10は、形成外科、整形外科、移植外科などの脳神経外科領域以外の領域の手術で使用されても良い。また、本実施形態では、手術器具10は、先端側が開閉可能に設けられている。手術器具10は、例えば剪刃、持針器、鑷子又は鉗子である。但し、手術器具10は、剪刃、持針器、鑷子及び鉗子以外であっても良い。なお、以下では、手術器具10として剪刃の場合を説明する。
本実施形態では、手術器具10はステンレスで形成されている。但し、手術器具10は、チタンやその合金など、ステンレス以外の材料で形成されても良い。また、手術器具10の部位(例えば、後述する基部11、立ち上がり部12、アーム部13)ごとに異なる材料が使用されても良い。
図1に示すように、本実施形態では、一対の部材(右側部材10A及び左側部材10B)が対向して設けられ、それらの先端側(先端部14)が開閉可能に設けられている。また、先端部14よりも後側では、一対の部材を指先で把持し、一対の部材の間隔が接近及び離間可能に設けられている。
手術器具10は、右側部材10Aと、左側部材10Bと、基端部18とを有する。
右側部材10Aと、左側部材10Bとは、手術器具10を構成する一対の部材である。以下では、右側部材10Aと、左側部材10Bとを「一対の部材」と呼ぶことがある。
一対の部材は、それぞれ、基部11と、立ち上がり部12と、アーム部13とを有する。
基部11は、基端部18が設けられる部位である。基部11は、右側部材10Aの場合、右側延出部11Aを、左側部材10Bの場合、左側延出部11Bを有する。右側延出部11Aと左側延出部11Bとは、それぞれ基端部18から前側に延び出るように片持ち梁状に形成されている。これにより、基部11は、左右に開閉する方向に弾性変形可能に設けられている。一対の部材を指先で握ると、基部11(右側延出部11A及び左側延出部11B)が閉じる方向に変形する。変形した基部11(右側延出部11A及び左側延出部11B)が開く方向に復元すると、一対の部材が元の位置に戻ることになる。基部11が左右に開閉する方向に弾性変形可能に設けられていることにより、先端部14の開閉動作を容易にすることができる。
立ち上がり部12は、基部11とアーム部13とを接続する部位である。立ち上がり部12の後側の端部が基部11と接続し、立ち上がり部12の前側の端部がアーム部13と接続している。また、立ち上がり部12は、基部11に対して傾斜して立ち上がるように形成されている。これにより、立ち上がり部12の前側の端部に接続するアーム部13の中心軸が、基部11の中心軸に対してずれることになる。このように、アーム部13の中心軸が基部11の中心軸に対してずれている手術器具10を、「バイオネット(bayonet)型」の手術器具と呼ぶ。なお、「バヨネット型」の手術器具と呼ぶこともある。なお、立ち上がり部12を有さず、基部11の中心軸とアーム部13の中心軸とが同じ手術器具10を、ストレート型の手術器具と呼ぶ。バイオネット型の手術器具は、ストレート型の手術器具と比べて手術用顕微鏡等の機器と干渉することを抑制することができる。
アーム部13は、術野に向けて差し入れる部分である。また、アーム部13の先端(基端部18に対して反対側の端部)には、先端部14が設けられている。先端部14は開閉可能に設けられている。本実施形態では、先端部14としてはさみ(剪刃)が設けられている。但し、先端部14としては、持針器、鑷子又は鉗子などの開閉可能に設けられる器具であっても良い。なお、アーム部13の長さを有効長と呼ぶことがある。
基端部18は、一対の部材を接続する部位である。基端部18は、手術器具10の後側の端部に設けられている。図1に示すように、基端部18は、右側部材10Aと左側部材10Bとの交差部分として設けられている。
<本実施形態の立ち上がり部の詳細>
図2Aは、本実施形態の手術器具10の側面図である。図2Bは、本実施形態の手術器具10の平面図である。図3は、本実施形態の手術器具10を手に持った時の様子を示す図である。
図2Aに示すように、本実施形態では、立ち上がり部12は、基部11に対して傾斜して立ち上がるように形成されている。立ち上がり部12は、立ち上がり開始部16と、頂部15とを有する。立ち上がり開始部16は、図2Aに示す手術器具10の側面図で見たときに、立ち上がり部12が立ち上がり始める部位である。頂部15は、図2Aに示す手術器具10の側面図で見たときに、立ち上がり部12が最も立ち上がった(上側に位置する)部位である。
本実施形態では、立ち上がり部12の立ち上がりがなだらかになるように形成されている。具体的には、図2Aに示す立ち上がり部12の立ち上がり角度Aが10度以下となるように形成されている。なお、本実施形態では、立ち上がり部12の中心軸の立ち上がり開始部16位置における点と、立ち上がり部12の中心軸の頂部15位置における点とを結んだ線を引いたとき、基部11の中心軸に対する当該線の角度を立ち上がり角度Aとして定義している。
また、図2Aに示すように、基部11の下端(立ち上がり開始部16)と、アーム部13の上端(頂部15)との間の高さHが、17mm以下であるように形成される。これによっても、立ち上がり部12の立ち上がりがなだらかになるように形成される。
また、図2Aに示すように、アーム部13と立ち上がり部12とを合わせた長さに対する、立ち上がり部12の長さが、5分の2以上であるように形成される。これによっても、立ち上がり部12の立ち上がりがなだらかになるように形成される。
図3に示すように、本実施形態の手術器具10は、通常、ペンホルダー方式と呼ばれる持ち方で持たれる。つまり、親指の先と、人差し指及び中指の先を一対のアームの表面に添えながら、人差し指の付け根付近で一対のアームの基端側の下部を支える持ち方である。このような持ち方の場合、一対のアームに対して、4点で接していることになる。
<比較例の手術器具>
図4Aは、比較例の手術器具10の斜視図である。図4Bは、比較例の手術器具10を手に持った時の様子を示す図である。図4Cは、比較例の手術器具10の側面図である。
比較例の手術器具10は、本実施形態の手術器具10と比べて、立ち上がり部12の立ち上がりが急になるように形成されている。すなわち、比較例の手術器具10では、本実施形態の手術器具10と比べて、立ち上がり部12の立ち上がり角度A´が10度よりも大幅に大きくなるように形成されている。また、比較例の手術器具10では、本実施形態の手術器具10と比べて、基部11の下端とアーム部13の上端との間の高さH´が17mmよりも大幅に大きくなるように形成されている。さらに、比較例の手術器具10では、本実施形態の手術器具10と比べて、アーム部13と立ち上がり部12とを合わせた長さに対する立ち上がり部12の長さが5分の2よりも大幅に小さくなるように形成されている。比較例の手術器具10では、立ち上がり部12の立ち上がりが急になるように形成されることで、基部11の中心軸とアーム部13の中心軸とが大きく離れることになる。
図5A及び図5Bは、比較例の手術器具10の使用時の様子を示す図である。なお、図5A及び図5Bは、説明を容易にするために、先端部14として鑷子(ピンセット)を図示している。
図5A及び図5Bに示すように、比較例の手術器具10では、立ち上がり部12の立ち上がりが急になるように形成されることにより、手で手術器具10を握る力によってねじれを起こしてしまう。すなわち、図5Aに示すように、一対の部材の間隔を接近させるように一対の部材を指先で把持した際に、図5Bに示すように、立ち上がり部12の立ち上がり開始部16付近の接近度合いは大きく、立ち上がり部12の頂部15付近の接近度合いは小さくなってしまう。したがって、一対の部材の間隔を接近させるように一対の部材を指先で把持しても、一対の部材がねじれを起こしてしまうことにより、先端部14の接近度合いが小さくなってしまうことがある。このため、比較例の手術器具10では、先端部14のはさむ力が弱くなってしまうことがある。
しかし、本実施形態の手術器具10では、立ち上がり部12の立ち上がりがなだらかになるように形成されていることにより、一対の部材がねじれを起こしてしまうことを抑制することができる。したがって、本実施形態の手術器具10では、先端部14のはさむ力が弱くなってしまうことを抑制することができる。言い換えれば、手元の切離操作の作用が、先端部14の剪断力に伝わりやすくなる。
なお、図4Bに示すように、比較例の手術器具10では、立ち上がり部12の立ち上がりが急であるため、指先で把持する位置が基部11部分に限られる。立ち上がり部12部分を指先で把持してしまうと、指先で遮られることにより、術野の視認性が著しく悪くなるからである。しかし、本実施形態の手術器具10では、立ち上がり部12の立ち上がりがなだらかであるため、指先で把持する位置を微調整することが可能となる。すなわち、指先で把持する位置が基部11部分のみに限られず、立ち上がり部12側にずらすことも可能となる。また、指先で把持する位置を微調整した場合も、術野の視認性が良好である。さらに、指先で把持する位置の微調整が可能となることで、先端部14の安定性も向上させることができる。
手術器具10を使用して手術をする際、基部11の長手方向(前後方向)を中心とした回転操作を行うことがある。このような場合でも、本実施形態の手術器具10では、立ち上がり部12側にずらして指先で把持することが容易であるため、容易に回転操作を行うことができる。すなわち、回転操作の際に、肘から回転させる必要がなく指先で微回転操作が容易となる。
<たわみ試験>
図6は、本実施形態の手術器具10のたわみ試験の様子を示す図である。
本実施形態の手術器具10において、指先で把持する力によってねじれを抑制することを確かめるために、荷重をかけた際のたわみの程度を試験した。本たわみ試験では、図2Bに示す胴部17について、先端側を固定し、基端側に左右方向に1Nの荷重をかけた。このとき、本実施形態の手術器具10では、胴部17の基端側の端部の移動量は、0.4586mmであった。また、比較例の手術器具10では、胴部17の基端側の端部の移動量は1.403mmであった。つまり、同じ荷重(1N)をかけた際の胴部17のたわみが、比較例の手術器具10に比べて、本実施形態の手術器具10の方が大幅に小さかった。このことは、本実施形態の手術器具10では、比較例の手術器具10に比べて、手元の切離操作の作用が、先端部14の剪断力に伝わりやすくなることを意味する。
===その他===
前述の実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更・改良され得ると共に、本発明には、その等価物が含まれることは言うまでもない。
10 手術器具、10A 右側部材、10B 左側部材、
11 基部、11A 右側延出部、11B 左側延出部、
12 立ち上がり部、13 アーム部、14 先端部、15 頂部、
16 立ち上がり開始部、17 胴部、18 基端部

Claims (4)

  1. 一対の部材と、前記一対の部材を接続する基端部とを有し、
    前記一対の部材は、それぞれ、
    前記基端部が設けられる基部と、前記基端部に対して反対側の端部が開閉可能に設けられるアーム部と、一方の端部が前記基部に接続し他方の端部が前記アーム部に接続する立ち上がり部とを備え、
    前記立ち上がり部は、前記基部に対して傾斜して立ち上がるように形成されており、
    前記立ち上がり部の立ち上がり角度が、10度以下である
    ことを特徴とする手術器具。
  2. 一対の部材と、前記一対の部材を接続する基端部とを有し、
    前記一対の部材は、それぞれ、
    前記基端部が設けられる基部と、前記基端部に対して反対側の端部が開閉可能に設けられるアーム部と、一方の端部が前記基部に接続し他方の端部が前記アーム部に接続する立ち上がり部とを備え、
    前記立ち上がり部は、前記基部に対して傾斜して立ち上がるように形成されており、
    前記基部の下端と、前記アーム部の上端との間の高さが、17mm以下である
    ことを特徴とする手術器具。
  3. 請求項1又は2に記載の手術器具であって、
    前記基部の長手方向で見たときに、
    前記アーム部と前記立ち上がり部とを合わせた長さに対する、前記立ち上がり部の長さが、5分の2以上である
    ことを特徴とする手術器具。
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載の手術器具であって、
    前記手術器具は、剪刃、持針器、鑷子又は鉗子である
    ことを特徴とする手術器具。
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