JP2021151032A - 発電装置及び発電方法 - Google Patents

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Yoshiaki Komiyama
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Abstract

【課題】本発明は、走行体の質量を大きくしても、走行体を低所位置から高所位置へ運搬可能とする発電装置及び発電方法の提供を目的とする。【解決手段】高所位置から低所位置にかけて敷設されるレール4と、複数部品に分解可能であってレール4上を走行可能な走行体5と、走行体5がレール4上を高所位置から低所位置へ移動する際に駆動されて発電する発電機6と、発電機6によって発電された電気を蓄える蓄電機7とを備えたことを特徴とする。【選択図】 図1

Description

この発明は、発電装置及び発電方法に関する。
近年、化石燃料の枯渇や地球温暖化の問題を背景に、二酸化炭素(CO2)や窒素酸化物(NOx)などの有害物質を排出しない、または排出量の少ない再生可能エネルギーを利用した発電の需要が増している。
再生可能エネルギーを利用した発電方法としては、例えば、特許文献1に開示されているように、建物の屋根面に取付けた太陽光パネルによって発電する方法や、特許文献2に開示されているように、風力によってロータを回転させ、得られた回転力によって発電機を駆動して発電する方法などがある。
特開2002−016278号公報 特開2002−315395号公報
しかしながら、太陽光や風力などの自然エネルギーを利用する発電方法では、発電量が天候等によって左右されてしまう。
そこで、天候等によって発電量が左右されない発電装置として、例えば、高所位置から低所位置にかけて敷設したレールと、レール上を走行可能な走行体と、走行体がレール上を高所位置から低所位置へ移動する際に駆動して発電する発電機を備えるものが考えられる。この発電装置によると、走行体をレールに沿って高所位置から低所位置に走行させれば、走行体の位置エネルギーを電気エネルギーに変換できるので、天候に作用されることなく発電することができる。
この際、走行体の位置エネルギーは、走行体の質量と、高さと、重力加速度を乗じたものである。そのため、当該発電装置の一回当たりの発電量を増加させて発電効率を向上させるためには、走行体の質量はできるだけ大きい方が望ましい。
しかしながら、走行体の質量が大きくなりすぎると、低所位置まで走行させた走行体を高所位置まで運搬することができなくなってしまうため、発電効率を向上させるために大きくできる走行体の質量には限界があった。
そこで、本発明は、発電効率を向上させるために走行体の質量を大きくしても、走行体を低所位置から高所位置へ運搬可能な発電装置及び発電方法の提供を目的とする。
上記の目的を達成させるため、本発明の発電装置は、高所位置から低所位置にかけて敷設されるレールと、複数部品に分解可能であって前記レール上を走行可能な走行体と、前記走行体が前記レール上を前記高所位置から前記低所位置へ移動する際に駆動されて発電する発電機と、前記発電機によって発電された電気を蓄える蓄電機とを備えることを特徴とする。この構成によると、低所位置まで走行させた走行体を、低所位置で複数部品に分解してから、高所位置まで運搬できる。
また、本発明の発電装置では、前記走行体は、前記発電機が搭載される架台と、前記架台に回転自在に連結され前記レール上を走行可能な車輪とを有し、前記発電機は、前記車輪の回転によって駆動されて発電するものとしてもよい。この構成によると、走行体を簡易な構造とすることができるため、走行体の分解が容易となる。
また、本発明の発電装置では、前記レールは、前記高所位置から、前記低所位置を通って、前記低所位置よりも高く前記高所位置よりも低い位置に設けられる平坦部まで敷設されており、前記平坦部は、前記走行体が前記高所位置から前記低所位置を通過して停止する高さに設置されるとしてもよい。この構成によると、走行体が、レールを下った勢いで低所位置よりも高い平坦部まで上昇するので、走行体の高所位置までの距離が短くなり、走行体の高所位置までの運搬が容易となる。
また、本発明の発電装置では、前記架台に前記蓄電機が搭載されているとしてもよい。この構成によると、走行体が、発電機と共に蓄電機を搭載しているので、送電時に生じる電力ロスを最低限にできる。
また、本発明の発電装置では、前記走行体は、球状の外殻と、前記外殻の内部に収容される複数の錘とを有し、前記発電機は、前記外殻に一端が連結されたワイヤーロープと、前記高所位置に回転自在に設置されるとともに前記ワイヤーロープが巻き回された回転体とを有し、前記回転体の回転によって駆動して発電するものとしてもよい。この構成によると、走行体を簡易な構造とすることができるため、走行体の分解が容易となるとともに、外殻の内部に収容される錘の数と材質を選択することで、走行体の質量を調整できるので、走行体の位置エネルギーの量を調整できる。
また、本発明の発電装置を利用する発電方法は、前記走行体を前記レールに沿って前記高所位置から前記低所位置に向けて走行させ、前記発電機によって発電する工程と、前記走行体を複数部品に分解する工程と、複数部品に分解された前記走行体を、ガス気球によって、前記高所位置まで戻す工程とを含むことを特徴とする。この構成によると、走行体を複数部品に分解できるため、輸送力の低いガス気球でも走行体を運搬することができる。また、この発電方法によれば、発電時には、走行体の位置エネルギーを利用し、走行体を高所位置に戻す際には、ガス気球を利用しているので、二酸化炭素を排出することなく、繰り返し発電することができる。
本発明の発電装置によれば、走行体の質量を大きくしても、走行体を低所位置から高所位置へ運搬できるため、発電効率を向上させることができる。
第一の実施の形態の発電装置の概要を示す概略図である。 第一の実施の形態の発電装置の第一変形例の概要を示す概略図である。 第一の実施の形態の発電装置の第二変形例の概要を示す概略図である。 第二の実施の形態の発電装置の概要を示す概略図である。 第二の実施の形態の発電装置における走行体の概略断面図である。
以下に、図面を参照しながら本実施の形態について説明する。いくつかの図面を通して付された同じ符号は同じ部品を示す。
第一の実施の形態の発電装置1は、図1に示すように、山Mの高所位置に設けられた第一基地2から山Mの低所位置に設けられた第二基地3にかけて敷設されるレール4と、レール4上を走行可能な走行体5と、走行体5がレール4上を高所位置から低所位置へ移動する際に駆動されて発電する発電機6と、発電機6によって発電された電気を蓄える蓄電機7とを備えている。
以下、第一の実施の形態の発電装置1の各部について詳細に説明する。本実施の形態のレール4は、鉄道車両用の一般的なレールであって、図1に示すように、山Mの傾斜に沿って、山Mの高所位置に設置される第一基地2から山Mの低所位置に設置される第二基地3まで敷設されている。なお、図1では、第一基地2は山Mの山頂に設けられ、第二基地3は山Mの麓に設けられているが、第一基地2の位置と第二基地3の位置に高低差があればよいため、山Mの傾斜の途中に第一基地2と第二基地3を設けてもよい。
また、本実施の形態では、レール4は山Mの傾斜に沿って敷設されているが、レール4は、山M以外の丘などの他の自然の地形を利用して高所位置から低所位置にかけて敷設されてもよい。あるいは、図示しないが、例えば、構築物を建設し、その構築物の高所位置から低所位置にかけてレール4を敷設するようにしてもよい。この場合、発電装置1の設置場所の選択の自由度が向上する。ただし、山Mや丘などの自然の地形を利用する場合、構築物を建設する必要がないため、コストを大幅に削減できる。
また、レール4は第一基地2から第二基地3まで常に下り傾斜となるように設置されるとよいが、途中で上り傾斜となっても走行体5が動力なしで走行して第二基地3まで到達できるようになっていればよい。
本実施の形態の走行体5は、図1に示すように、架台5aと、架台5aに回転自在に装着されてレール4上を走行可能な車輪5bとを備える。また、架台5aには、架台5aの上方を囲うカバー5cが装着されている。これにより、架台5a上に搭載される後述する発電機6及び蓄電機7は、カバー5cによって雨や風等から保護されている。ただし、雨が降っていない場合など、架台5a上に搭載される発電機6や蓄電機7を保護する必要がない場合は、カバー5cは省略されてもよい。
さらに、走行体5の架台5a,車輪5b,カバー5cは、互いに分解可能に連結されている。また、架台5a,カバー5cの各部品もそれぞれ最小単位に分解できるようになっている。具体的には、例えば、架台5aや、カバー5cは、ボルトなどで複数の部品を連結することで組み立てられるようにしてある。また、図示しないが、車輪4bが架台5aに連結される車軸の両端部にそれぞれ回転自在に装着されている場合、車輪4bと車軸は分解できるようにしておくとよい。以上より、本実施の形態の走行体5は、架台5a,車輪5b,カバー5cに分解でき、さらに架台5aとカバー5cも複数部品に分解できるように構成されている。また、走行体5は、必要に応じて他の構成を有していてもよいが、他の構成を採用する場合も複数部品に分解可能とされればよい。なお、走行体5を構成する前記各部品の重量は、特に限定されないが、重機などの機械を使わずに人力で持ち運びできる重量であると好ましい。
本実施の形態の発電機6は、架台5aに搭載されており、車輪4bの回転が、発電機6の図示しない駆動軸に伝達されるようになっている。また、蓄電機7は、架台5aに搭載されるとともに、発電機6にコード(図示せず)を介して接続されており、発電機6によって発電された電気を蓄える。これらの発電機6と蓄電機7は、架台5aに対して着脱可能に搭載されている。
なお、本実施の形態では、蓄電機7は、架台5aに搭載されているが、第一基地2に設置されてもよい。この場合、走行体5が通るレール4の上方に架線を張り、走行体5に当該架線に接触するパンタグラフを設けて、発電機6によって発電された電気を架線を介して蓄電機7に送ればよい。ただし、架線を介して電気を蓄電機7に送る場合、送電時に電力ロスが生じるため、蓄電機7は、発電機6と共に架台5aに搭載されるのが好ましい。
上記構成によると、走行体5を第一基地2から第二基地3までレール4上を走行させると、車輪5bが回転して、発電機6は駆動して発電する。発電機6によって発電された電気は、蓄電機7に充電される。つまり、本実施の形態の発電装置1は、第一基地2に配置された走行体5の位置エネルギーを電気エネルギーに変換している。
このように、本実施の形態の発電装置1は、位置エネルギーを電気エネルギーに変換しているので、第一基地2が設けられる高所位置と第二基地3が設けられる低所位置の高低差と走行体5の質量は、発電装置1の発電規模に応じて、所望する発電規模を満足するように設定されればよい。
そして、第二基地3まで走行させた走行体5を第二基地3で複数部品に分解し、第一基地2まで各部品毎に運搬して、第一基地2で再度走行体5を組み立てる。このようにして、走行体5を、第二基地3から第一基地2まで運搬する。
また、図示しないが、走行体5を構成する各部品の運搬手段としては、ガス気球を利用してもよい。ガス気球は、風船部分をヘリウムや水素などの空気より軽い気体で満たすことにより浮力を発生させるものであるため、ガス気球を利用した場合、二酸化炭素を排出することなく、走行体5を第一基地2まで運搬することができる。
さらに、第二基地3から第一基地2の直下までの横坑と、第一基地2の直下から第一基地2までの縦坑を設置し、ガス気球を上記縦坑内で昇降させるようにしてもよい。このようにすれば、風の影響を受けることなく、ガス気球を昇降させることができる。
ただし、走行体5の各部品を第一基地2まで運搬するための手段は、特に限定されず、例えば、ロープウェイやゴンドラリフトなどの索道や、エレベータ等を利用してもよい。
また、図2に示す第一変形例の発電装置1Aのように、低所位置よりも高く高所位置よりも低い位置の平坦部8に第二基地3Aを設け、レール4Aを山M1の高所位置に設けられる第一基地2Aから、山M1の低所位置である麓を通って、第二基地3Aのある平坦部8まで螺旋状に敷設してもよい。
また、平坦部8は、第一基地2Aから出発してレール4A上を走行する走行体5が、山M1の麓を通過して自然に停止する高さに設置されている。なお、平坦部8は、走行体5を停留可能であれば、多少傾斜があってもよい。
このようにすると、図2に示すように、第一基地2Aを出発した走行体5が、レール4Aを下った勢いで山M1の麓よりも第一基地2Aに近い平坦部8まで上昇して停止するので、走行体5を第一基地2Aまで容易に運搬することができる。
また、図3に示す第二変形例の発電装置1Bは、山M2の高所位置に設けられる第一基地2Bから山M2の低所位置に設けられる第二基地3Bにかけて並列に二つ並べて敷設されるレール4B,4Cと、一方のレール4Bに走行可能に設置される走行体5と、他方のレール4Cに走行可能に設置される台車9と、第一基地2Bに回転自在に設置されるドラムDと、ドラムDに掛け回されるとともに各端部がそれぞれ走行体5と台車9に連結されて走行体5と台車9を接続するロープ等からなる牽引部材Rとを備える。
このようにすると、走行体5を第一基地2Bから第二基地3Bへ走行させると、台車9が、走行体5のレール4Bを下る勢いを利用して、第一基地2Bまで運搬される。そのため、第二基地3Bで分解した走行体5の部品の一部を台車9に乗せれば、走行体5の部品の一部を第二基地3Bまで運搬することができる。
この方法では、走行体5の一度の走行につき、走行体5の部品の一部しか運搬できないため、全ての部品を運搬することはできないが、他の運搬方法で第一基地2Bまで運搬する走行体5の部品の数を減らすことができる。なお、台車9で一度に運搬できる走行体5の部品の総量は、台車9と走行体5の部品の一部の重量を合わせた重量が、走行体5と発電機6と蓄電機7の重量を合わせた重量よりも軽くなる限りにおいて、任意に決定できる。
また、図示しないが、レール4は、山Mの第一基地2から第二基地3にかけて螺旋状に敷設されてもよい。このようにすると、山Mの傾斜角度が急な場合であっても、レール4の角度を緩やかにできるため、走行体5の走行中に、車輪5bがレール4上を滑って脱線してしまうのを防止できる。
また、図示しないが、レール4は、並列に複数配置されていてもよい。このようにすると、レール4毎に走行体5を走らせることができるので、発電装置1の発電効率が向上する。
前述したように、本実施の形態の発電装置1は、高所位置から低所位置にかけて敷設されるレール4と、複数部品に分解可能であってレール4上を走行可能な走行体5と、走行体5がレール4上を高所位置から低所位置へ移動する際に駆動されて発電する発電機6と、発電機6によって発電された電気を蓄える蓄電機7とを備える。
ここで、走行体5の位置エネルギーは、走行体5の質量と、高さと、重力加速度を乗じたものであるため、発電装置1の一回当たりの発電量を増加させて発電効率を向上させるためには、走行体5の質量はできるだけ大きい方が望ましい。上記構成によると、発電効率を向上させるために走行体5の質量を大きくしても、低所位置で走行体5を複数部品に分解してから、各部品毎に高所位置まで運搬して、高所位置で再度走行体5を組み立てることで、走行体5を低所位置から高所位置まで運搬することができる。つまり、本実施の形態の発電装置1では、走行体5の質量を大きくしても、走行体5を低所位置から高所位置へ運搬できるため、発電効率を向上させることができる。なお、本実施の形態では、発電機6と蓄電機7は、走行体5に搭載されているが、発電機6と蓄電機7は、高所位置に設置されていてもよい。
また、本実施の形態の発電装置1では、走行体5は、発電機6が搭載される架台5aと、架台5aに回転自在に連結されレール4上を走行可能な車輪5bとを有し、発電機6は、車輪5bの回転によって駆動されて発電するようになっている。この構成によると、走行体5を簡易な構造とすることができるため、走行体5の分解が容易となる。
また、本実施の形態の発電装置1では、架台5aに蓄電機7が搭載されている。この構成によると、走行体5に発電機6と蓄電機7が共に搭載されているので、送電時に生じる電力ロスを最低限にできる。加えて、低所位置まで下りてきた走行体5から充電済みの蓄電機7を、そのままトラックに乗せるなどして運搬することができる。そのため、蓄電機7をわざわざ高所位置から低所位置まで運搬する必要がなく、蓄電機7の運搬コストを低減できる。加えて、発電機6と蓄電機7の質量が走行体5の質量に加わるので、発電量を増やすことができる。
なお、発電機6と蓄電機7を高所位置に設けられる第一基地2に設置し、走行体5と発電機6の駆動軸とをワイヤで接続して、走行体5にレール4上を走行させることによって、上記駆動軸を回転させて発電機6が発電するようにしてもよい。
また、図2に示すように、レール4Aを、高所位置から、低所位置を通って、低所位置よりも高く高所位置よりも低い位置に設けられる平坦部8まで敷設し、平坦部8を、走行体5が高所位置から低所位置を通過して停止する高さに設置するようにしてもよい。
この構成によると、走行体5が、レール4Aを下った勢いで低所位置よりも高い位置に設けられる平坦部8まで上昇して停止するので、走行体5の高所位置までの距離が短くなり、走行体5の高所位置までの運搬が容易となる。
また、本実施の形態の発電装置1,1A,1Bを利用する発電方法は、走行体5をレール4,4A,4B,4Cに沿って高所位置から低所位置に向けて走行させ、発電機6によって発電する工程と、走行体5を複数部品に分解する工程と、複数部品に分解された走行体5を、ガス気球によって、高所位置まで戻す工程が含まれるとしてもよい。
この構成によると、走行体5を複数部品に分解できるため、輸送力の低いガス気球でも走行体5を運搬することができる。また、この発電方法によれば、発電時には、走行体5の位置エネルギーを利用し、走行体5を高所位置に戻す際には、ガス気球を利用しているので、二酸化炭素を排出することなく、繰り返し発電することができる。
つづいて、本発明の第二の実施の形態の発電装置10について説明する。以下、第一の実施の形態と異なる構成について説明し、共通の構成については同一符号を付して詳細な説明を省略する。
第二の実施の形態の発電装置10では、図4に示すように、走行体50は球形に形成され、レール40は球形の走行体50が走行できるとともに走行体50が走行中にレール40から脱落しない構造となっている。また、発電機60は、走行体50に一端が連結されるワイヤーロープ61と、山Mの高所位置に設けられる第一基地2に回転自在に設置されるとともにワイヤーロープ61が巻き回された回転体62とを有する。
そして、走行体50を第一基地2から第二基地3までレール40上を走行させると、ワイヤーロープ61が走行体50によって引っ張られて、回転体62を回転させながら、回転体62から繰り出される。すると、発電機60は、回転体62の回転が、図示しない駆動軸に伝達されて発電する。その後、発電機60により発電された電気は、図示しないコード等を介して蓄電機(図示せず)に充電される。つまり、本実施の形態の発電装置10は、第一基地2に配置された走行体50の位置エネルギーを電気エネルギーに変換している。
本実施の形態の走行体50は、図5に示すように、球状の外殻51と、外殻51の内部に収容される複数の錘52とを有している。外殻51は、半分に分割できるようになっている。外殻51の内部に錘52を出し入れする際には、外殻51を分割して、外殻51の一方の分割体51aに錘52を入れてから他方の分割体51bによって閉じればよい。
このように、本実施の形態の走行体50は、外殻51の分割体51a,51bと、複数の錘52との複数部品に分解できる。そのため、走行体50を第一基地2から第二基地3まで走行させた後に、走行体50を外殻51の分割体51a,51bと複数の錘52に分解し、各部品毎に第一基地2まで運搬して、第一基地2で外殻51に再度錘52を収容すれば、走行体50を低所位置から高所位置へ運搬できる。
また、図示しないが、錘52は、砂利や水であってもよい。このようにすると、錘52を砂利とした場合は、走行体50を第一基地2から第二基地3まで走行させた後に、第二基地3で砂利を捨てて、走行体50を外殻51の分割体51a,51bに分割して第一基地2まで運搬し、第一基地2で山Mを掘って砂利を詰めれば、錘52の運搬作業を省略できる。他方、錘52を水とした場合は、第一基地2で雨水を貯蔵しておけば、第二基地3で水を捨てて、第一基地2で水を詰めれば、錘52の運搬作業を省略できる。
また、本実施の形態では、外殻51の内部に収容される錘52の数と材質を選択することで、走行体50の質量を調整できるようになっている。ここで、山Mの高所位置に配置される走行体50の位置エネルギーは、走行体50の質量と、高さと、重力加速度を乗じたものであるため、走行体50の質量を調整すれば、走行体50の位置エネルギーの量を調整できる。
そして、前述したように、本実施の形態の発電装置10は、走行体50の位置エネルギーを電気エネルギーに変換しているため、錘52の数を増やし、錘52の材質に比重の重いものを選択すれば発電量を大きくできる。
なお、図4では、第一基地2は山Mの山頂に設けられ、第二基地3は山Mの麓に設けられているが、第一の実施の形態と同様に、第一基地2の位置と第二基地3の位置に高低差があればよいため、山Mの傾斜の途中に第一基地2と第二基地3を設けてもよい。また、レール4が敷設される場所は、山M以外であってもよい。
前述したように、本実施の形態の発電装置10では、走行体50は、球状の外殻51と、外殻51の内部に収容される複数の錘52とを有し、発電機60は、外殻51に一端が連結されたワイヤーロープ61と、高所位置に回転自在に設置されるとともにワイヤーロープ61が巻き回された回転体62とを有し、回転体62の回転によって駆動して発電するようになっている。
この構成によると、走行体50を複数部品に分解できるため、発電効率を向上させるために、走行体50の質量を大きくしても、低所位置で走行体50を複数部品(外殻51の分割体51a,51bと複数の錘52)に分解してから、各部品毎に高所位置まで運搬して、高所位置で再度外殻51を組み立てて、外殻51に錘52を詰めることで、走行体50を低所位置から高所位置まで運搬することができる。つまり、本実施の形態の発電装置10では、走行体50の質量を大きくしても、走行体50を低所位置から高所位置へ運搬できるため、発電効率を向上させることができる。さらに、走行体50を外殻51と複数の錘52といった簡易な構造とすることができるため、走行体50の分解が容易となる。また、外殻51の内部に収容される錘52の数と材質を選択することで、走行体50の質量を調整できるので、走行体50の位置エネルギーの量を調整できる。そして、本実施の形態の発電装置10は、走行体50の位置エネルギーを電気エネルギーに変換するものであるから、位置エネルギーの量を調整することで、発電量を調整できるようになっている。
また、本実施の形態の発電装置10を利用する発電方法では、第一の実施の形態と同様に、複数部品(外殻51の分割体51a,51bと複数の錘52)に分解した走行体50をガス気球によって、高所位置まで戻すことができる。
この発電方法によれば、発電時には、走行体50の位置エネルギーを利用し、走行体を高所位置に戻す際には、ガス気球を利用しているので、二酸化炭素を排出することなく、繰り返し発電することができる。
以上、本発明の好ましい実施の形態を詳細に説明したが、特許請求の範囲から逸脱なく改造、変形及び変更ができるのは当然である。
1,1A,1B,10・・・発電装置、2,2A,2B・・・第一基地、3,3A,3B・・・第二基地、4,4A,4B,4C,40・・・レール、5,50・・・走行体、5a・・・架台、5b・・・車輪、6,60・・・発電機、7・・・蓄電機、8・・・平坦部、51・・・外殻、52・・・錘、61・・・ワイヤーロープ、62・・・回転体

Claims (6)

  1. 高所位置から低所位置にかけて敷設されるレールと、
    複数部品に分解可能であって前記レール上を走行可能な走行体と、
    前記走行体が前記レール上を前記高所位置から前記低所位置へ移動する際に駆動されて発電する発電機と、
    前記発電機によって発電された電気を蓄える蓄電機とを備えた
    ことを特徴とする発電装置。
  2. 前記走行体は、前記発電機が搭載される架台と、前記架台に回転自在に連結され前記レール上を走行可能な車輪とを有し、
    前記発電機は、前記車輪の回転によって駆動されて発電する
    ことを特徴とする請求項1に記載の発電装置。
  3. 前記レールは、前記高所位置から、前記低所位置を通って、前記低所位置よりも高く前記高所位置よりも低い位置に設けられる平坦部まで敷設されており、
    前記平坦部は、前記走行体が前記高所位置から前記低所位置を通過して停止する高さに設置される
    ことを特徴とする請求項2に記載の発電装置。
  4. 前記架台に前記蓄電機が搭載されている
    ことを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の発電装置。
  5. 前記走行体は、球状の外殻と、前記外殻の内部に収容される複数の錘とを有し、
    前記発電機は、前記外殻に一端が連結されたワイヤーロープと、前記高所位置に回転自在に設置されるとともに前記ワイヤーロープが巻き回された回転体とを有し、前記回転体の回転によって駆動して発電する
    ことを特徴とする請求項1に記載の発電装置。
  6. 請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の発電装置を利用する発電方法であって、
    前記走行体を前記レールに沿って前記高所位置から前記低所位置に向けて走行させ、前記発電機によって発電する工程と、
    前記走行体を複数部品に分解する工程と、
    複数部品に分解された前記走行体を、ガス気球によって、前記高所位置まで戻す工程とを含む
    ことを特徴とする発電方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2023042901A1 (ja) 2021-09-16 2023-03-23 慶應義塾 小細胞肺癌患者ctc由来オルガノイド製造と小細胞肺癌分子標的治療薬としてのigf1r阻害剤

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WO2023042901A1 (ja) 2021-09-16 2023-03-23 慶應義塾 小細胞肺癌患者ctc由来オルガノイド製造と小細胞肺癌分子標的治療薬としてのigf1r阻害剤

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