JP2021150382A - 基板処理方法及び基板処理装置 - Google Patents

基板処理方法及び基板処理装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2021150382A
JP2021150382A JP2020046630A JP2020046630A JP2021150382A JP 2021150382 A JP2021150382 A JP 2021150382A JP 2020046630 A JP2020046630 A JP 2020046630A JP 2020046630 A JP2020046630 A JP 2020046630A JP 2021150382 A JP2021150382 A JP 2021150382A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gas
substrate
substrate processing
supplying
processing method
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2020046630A
Other languages
English (en)
Inventor
博紀 村上
Hiroki Murakami
博紀 村上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokyo Electron Ltd
Original Assignee
Tokyo Electron Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tokyo Electron Ltd filed Critical Tokyo Electron Ltd
Priority to JP2020046630A priority Critical patent/JP2021150382A/ja
Priority to PCT/JP2021/008152 priority patent/WO2021187104A1/ja
Publication of JP2021150382A publication Critical patent/JP2021150382A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C23COATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; CHEMICAL SURFACE TREATMENT; DIFFUSION TREATMENT OF METALLIC MATERIAL; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL; INHIBITING CORROSION OF METALLIC MATERIAL OR INCRUSTATION IN GENERAL
    • C23CCOATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; SURFACE TREATMENT OF METALLIC MATERIAL BY DIFFUSION INTO THE SURFACE, BY CHEMICAL CONVERSION OR SUBSTITUTION; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL
    • C23C16/00Chemical coating by decomposition of gaseous compounds, without leaving reaction products of surface material in the coating, i.e. chemical vapour deposition [CVD] processes
    • C23C16/22Chemical coating by decomposition of gaseous compounds, without leaving reaction products of surface material in the coating, i.e. chemical vapour deposition [CVD] processes characterised by the deposition of inorganic material, other than metallic material
    • C23C16/30Deposition of compounds, mixtures or solid solutions, e.g. borides, carbides, nitrides
    • C23C16/42Silicides
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C23COATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; CHEMICAL SURFACE TREATMENT; DIFFUSION TREATMENT OF METALLIC MATERIAL; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL; INHIBITING CORROSION OF METALLIC MATERIAL OR INCRUSTATION IN GENERAL
    • C23CCOATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; SURFACE TREATMENT OF METALLIC MATERIAL BY DIFFUSION INTO THE SURFACE, BY CHEMICAL CONVERSION OR SUBSTITUTION; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL
    • C23C16/00Chemical coating by decomposition of gaseous compounds, without leaving reaction products of surface material in the coating, i.e. chemical vapour deposition [CVD] processes
    • C23C16/44Chemical coating by decomposition of gaseous compounds, without leaving reaction products of surface material in the coating, i.e. chemical vapour deposition [CVD] processes characterised by the method of coating
    • C23C16/455Chemical coating by decomposition of gaseous compounds, without leaving reaction products of surface material in the coating, i.e. chemical vapour deposition [CVD] processes characterised by the method of coating characterised by the method used for introducing gases into reaction chamber or for modifying gas flows in reaction chamber
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L21/00Processes or apparatus adapted for the manufacture or treatment of semiconductor or solid state devices or of parts thereof
    • H01L21/02Manufacture or treatment of semiconductor devices or of parts thereof
    • H01L21/04Manufacture or treatment of semiconductor devices or of parts thereof the devices having potential barriers, e.g. a PN junction, depletion layer or carrier concentration layer
    • H01L21/18Manufacture or treatment of semiconductor devices or of parts thereof the devices having potential barriers, e.g. a PN junction, depletion layer or carrier concentration layer the devices having semiconductor bodies comprising elements of Group IV of the Periodic Table or AIIIBV compounds with or without impurities, e.g. doping materials
    • H01L21/30Treatment of semiconductor bodies using processes or apparatus not provided for in groups H01L21/20 - H01L21/26
    • H01L21/31Treatment of semiconductor bodies using processes or apparatus not provided for in groups H01L21/20 - H01L21/26 to form insulating layers thereon, e.g. for masking or by using photolithographic techniques; After treatment of these layers; Selection of materials for these layers

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Metallurgy (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Inorganic Chemistry (AREA)
  • Condensed Matter Physics & Semiconductors (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Computer Hardware Design (AREA)
  • Microelectronics & Electronic Packaging (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Chemical Vapour Deposition (AREA)
  • Formation Of Insulating Films (AREA)

Abstract

【課題】シリコン窒化膜を成膜する基板処理方法及び基板処理装置を提供する。【解決手段】温度調整された基板にシリコン含有ガスを供給する工程S101と、基板に窒素含有ガスを供給する工程S103と、を繰り返して、シリコン窒化膜を形成する、基板処理方法であって、基板は、600℃以下に温度調整される。シリコン含有ガスは、ハロゲンを含む。窒素含有ガスは、第1ガスと、第1ガスとは異なる第2ガスと、を少なくとも含む混合ガスである。【選択図】図2

Description

本開示は、基板処理方法及び基板処理装置に関する。
例えば、凹凸が形成された基板に膜を埋め込む基板処理装置が知られている。
特許文献1には、窒化ケイ素膜を形成するため、基板表面を、約600℃以上の温度でハロゲン化ケイ素前駆体に、次いで窒素含有反応物質に逐次的に曝露することを含む、処理方法が開示されている。
特表2018−525841号公報
一の側面では、本開示は、シリコン窒化膜を成膜する基板処理方法及び基板処理装置を提供する。
上記課題を解決するために、一の態様によれば、温度調整された基板にシリコン含有ガスを供給する工程と、前記基板に窒素含有ガスを供給する工程と、を繰り返して、シリコン窒化膜を形成する、基板処理方法であって、前記基板は、600℃以下に温度調整され、前記シリコン含有ガスは、ハロゲンを含み、前記窒素含有ガスは、第1ガスと、前記第1ガスとは異なる第2ガスと、を少なくとも含む混合ガスである、基板処理方法が提供される。
一の側面によれば、シリコン窒化膜を成膜する基板処理方法及び基板処理装置を提供することができる。
基板処理装置の構成例を示す概略図。 基板処理装置によるSiN膜の第1の成膜プロセスを示すタイムチャートの一例。 基板処理装置によるSiN膜の第2の成膜プロセスを示すタイムチャートの一例。 基板処理装置によるSiN膜の第3の成膜プロセスを示すタイムチャートの一例。 プロセス温度と成膜速度との関係を示すグラフの一例。 ALDサイクル数と膜厚との関係を示すグラフの一例。
以下、図面を参照して本開示を実施するための形態について説明する。各図面において、同一構成部分には同一符号を付し、重複した説明を省略する場合がある。
〔基板処理装置〕
本実施形態に係る基板処理装置100について、図1を用いて説明する。図1は、基板処理装置100の構成例を示す概略図である。なお、基板処理装置100は、基板WにSiN膜(シリコン窒化膜)を成膜する成膜装置である。
基板処理装置100は、下端が開口された有天井の円筒体状の処理容器1を有する。処理容器1の全体は、例えば石英により形成されている。処理容器1内の上端近傍には、石英により形成された天井板2が設けられており、天井板2の下側の領域が封止されている。処理容器1の下端の開口には、円筒体状に成形された金属製のマニホールド3がOリング等のシール部材4を介して連結されている。
マニホールド3は、処理容器1の下端を支持しており、マニホールド3の下方から基板として多数枚(例えば25〜150枚)の半導体ウエハ(以下「基板W」という。)を多段に載置したウエハボート5が処理容器1内に挿入される。このように処理容器1内には、上下方向に沿って間隔を有して多数枚の基板Wが略水平に収容される。ウエハボート5は、例えば石英により形成されている。ウエハボート5は、3本のロッド6を有し(図1では2本を図示する。)、ロッド6に形成された溝(図示せず)により多数枚の基板Wが支持される。
ウエハボート5は、石英により形成された保温筒7を介してテーブル8上に載置されている。テーブル8は、マニホールド3の下端の開口を開閉する金属(ステンレス)製の蓋体9を貫通する回転軸10上に支持される。
回転軸10の貫通部には、磁性流体シール11が設けられており、回転軸10を気密に封止し、且つ回転可能に支持している。蓋体9の周辺部とマニホールド3の下端との間には、処理容器1内の気密性を保持するためのシール部材12が設けられている。
回転軸10は、例えばボートエレベータ等の昇降機構(図示せず)に支持されたアーム13の先端に取り付けられており、ウエハボート5と蓋体9とは一体として昇降し、処理容器1内に対して挿脱される。なお、テーブル8を蓋体9側へ固定して設け、ウエハボート5を回転させることなく基板Wの処理を行うようにしてもよい。
また、基板処理装置100は、処理容器1内へ処理ガス、パージガス等の所定のガスを供給するガス供給部20を有する。
ガス供給部20は、ガス供給管21,22,24を有する。ガス供給管21,22は、例えば石英により形成されており、マニホールド3の側壁を内側へ貫通して上方へ屈曲されて垂直に延びる。ガス供給管21,22の垂直部分には、ウエハボート5のウエハ支持範囲に対応する上下方向の長さに亘って、複数のガス孔21g,22gが所定間隔で形成されている。各ガス孔21g,22gは、水平方向にガスを吐出する。ガス供給管24は、例えば石英により形成されており、マニホールド3の側壁を貫通して設けられた短い石英管からなる。
ガス供給管21は、その垂直部分(ガス孔21gが形成される垂直部分)が処理容器1内に設けられている。ガス供給管21には、ガス配管を介してガス供給源21aから原料ガス(プリカーサガス)が供給される。ガス配管には、流量制御器21b及び開閉弁21cが設けられている。これにより、ガス供給源21aからの原料ガスは、ガス配管及びガス供給管21を介して処理容器1内に供給される。
ここで、ガス供給源21aは、Siを含む原料ガスを供給する。原料ガスとしては、例えば、DCS(ジクロロシラン、SiCl)、HCDS(ヘキサクロロジシラン、SiCl)等のハロゲンを含むシリコン含有ガスを利用できる。他には、原料ガスとして、モノシラン・ジシラン・高次シラン、アミノシラン類やシリルアミン類などのハロゲンを含まないシリコン含有ガスも用いることが可能である。
ガス供給管22は、その垂直部分(ガス孔22gが形成される垂直部分)が処理容器1内に設けられている。ガス供給管22には、ガス配管を介してガス供給源22aから還元ガス(第1ガス)が供給される。ガス配管には、流量制御器22b及び開閉弁22cが設けられている。また、ガス供給管22には、ガス配管を介してガス供給源23aから添加ガス(第2ガス)が供給される。ガス配管には、流量制御器23b及び開閉弁23cが設けられている。これにより、ガス供給源22a,23aからの窒素含有ガス(還元ガス、添加ガスの混合ガス)は、ガス配管及びガス供給管22を介して処理容器1内に供給される。
ここで、ガス供給源22aは、還元ガスを供給する。還元ガスとしては、窒素原子、水素原子、または、窒素原子と水素原子の化合物からなるガスを利用できる。例えばNH等の窒素を含むガスを利用できる。また、還元ガスは、Nガス、Hガスであってもよい。他にも、還元ガスとして、D、NDなどの重水素化物を用いることができる。
また、ガス供給源23aは、還元ガスに添加する添加ガスを供給する。添加ガスとしては、例えばMMH(モノメチルヒドラジン、CH(NH)NH)NH等のヒドラジン含有ガスを利用できる。
ガス供給管24には、ガス配管を介してパージガス供給源(図示せず)からパージガスが供給される。ガス配管(図示せず)には、流量制御器(図示せず)及び開閉弁(図示せず)が設けられている。これにより、パージガス供給源からのパージガスは、ガス配管及びガス供給管24を介して処理容器1内に供給される。パージガスとしては、例えばアルゴン(Ar)、窒素(N)等の不活性ガスを利用できる。なお、パージガスがパージガス供給源からガス配管及びガス供給管24を介して処理容器1内に供給される場合を説明したが、これに限定されず、パージガスはガス供給管21、22のいずれから供給されてもよい。
ガス供給管21,22が配置される位置に対向する処理容器1の側壁部分には、処理容器1内を真空排気するための排気口40が設けられている。排気口40は、ウエハボート5に対応して上下に細長く形成されている。処理容器1の排気口40に対応する部分には、排気口40を覆うように断面U字状に成形された排気口カバー部材41が取り付けられている。排気口カバー部材41は、処理容器1の側壁に沿って上方に延びている。排気口カバー部材41の下部には、排気口40を介して処理容器1を排気するための排気管42が接続されている。排気管42には、処理容器1内の圧力を制御する圧力制御バルブ43及び真空ポンプ等を含む排気装置44が接続されており、排気装置44により排気管42を介して処理容器1内が排気される。
また、処理容器1の外周を囲むようにして処理容器1及びその内部の基板Wを加熱する円筒体状の加熱機構50が設けられている。
また、基板処理装置100は、制御部60を有する。制御部60は、例えば基板処理装置100の各部の動作の制御、例えば開閉弁21c〜23cの開閉による各ガスの供給・停止、流量制御器21b〜23bによるガス流量の制御、排気装置44による排気制御を行う。また、制御部60は、例えば加熱機構50による基板Wの温度の制御を行う。
制御部60は、例えばコンピュータ等であってよい。また、基板処理装置100の各部の動作を行うコンピュータのプログラムは、記憶媒体に記憶されている。記憶媒体は、例えばフレキシブルディスク、コンパクトディスク、ハードディスク、フラッシュメモリ、DVD等であってよい。
<SiN膜の第1の成膜プロセス>
次に、図1に示す基板処理装置100による基板処理の一例について説明する。図2は、基板処理装置100によるSiN膜の第1の成膜プロセスを示すタイムチャートの一例である。
図2に示される成膜プロセスは、所定の温度に温度調整された基板Wに対して、原料ガスを供給する工程S101、パージする工程S102、還元ガス及び添加ガスを供給する工程S103、及び、パージする工程S104を1サイクルとするALD(Atomic Layer Deposition)プロセスを所定サイクル繰り返し、基板Wの表面にSiN膜を成膜するプロセスである。なお、図2では、1サイクルのみを示す。なお、工程S101〜S104において、ガス供給管24からパージガスであるNガスが成膜プロセス中に常時(連続して)供給されている。
原料ガスを供給する工程S101は、Siを含む原料ガスとしてのDCSガスまたはHCDSガス(図2ではSiとして示す。)を処理容器1内に供給する工程である。原料ガスを供給する工程S101では、開閉弁21cを開くことにより、ガス供給源21aからガス供給管21を経て原料ガスを処理容器1内に供給する。
パージする工程S102は、処理容器1内の余剰の原料ガス等をパージする工程である。パージする工程S102では、開閉弁21cを閉じて原料ガスの供給を停止する。これにより、ガス供給管24から常時供給されているパージガスが処理容器1内の余剰の原料ガス等をパージする。
還元ガス及び添加ガスを供給する工程S103は、還元ガスとしてのNHガス及び添加ガスとしてのMMHガスを供給する工程である。還元ガス及び添加ガスを供給する工程S103では、開閉弁22c,23cを開くことにより、ガス供給源22a,23aからガス供給管22を経て処理容器1内に供給する。
パージする工程S104は、処理容器1内の余剰の還元ガス、添加ガス等をパージする工程である。パージする工程S104では、開閉弁22c,23cを閉じて還元ガス及び添加ガスの供給を停止する。これにより、ガス供給管24から常時供給されているパージガスが処理容器1内の余剰の還元ガス、添加ガス等をパージする。
以上のサイクルを繰り返すことで、基板WにSiN膜を成膜する。
ここで、成膜プロセスの成膜条件の好ましい範囲を以下に示す。
基板温度:500℃以上600℃以下
圧力:0.1〜9Torr
原料ガス流量:500〜5000sccm
還元ガス流量:1000〜10000sccm
添加ガス流量:10〜1000sccm
ガス流量:500〜5000sccm
工程S101時間:2〜30秒
工程S102時間:2〜30秒
工程S103時間:5〜60秒
工程S104時間:2〜30秒
<SiN膜の第2の成膜プロセス>
次に、図1に示す基板処理装置100による基板処理の一例について説明する。図3は、基板処理装置100によるSiN膜の第2の成膜プロセスを示すタイムチャートの一例である。
図3に示される成膜プロセスは、所定の温度に温度調整された基板Wに対して、原料ガスを供給する工程S301、パージする工程S302、還元ガス及び添加ガスを供給する工程S303、及び、パージする工程S304を1サイクルとするALDプロセスを所定サイクル繰り返し、基板Wの表面にSiN膜を成膜するプロセスである。なお、図3では、1サイクルのみを示す。なお、工程S301〜S304において、ガス供給管24からパージガスであるNガスが成膜プロセス中に常時(連続して)供給されている。
図3に示す第2の成膜プロセスは、図2に示す第1の成膜プロセスと比較して、還元ガス及び添加ガスを供給する工程S303が異なっている。還元ガス及び添加ガスを供給する工程S303は、還元ガスとしてのNガスまたはHガス及び添加ガスとしてのMMHガスを供給する工程である。即ち、還元ガス及び添加ガスを供給する工程S303において、処理容器1に還元ガスを供給するガス供給源22aは、NHガスに替えて、NガスまたはHガスを供給する。その他の構成は、第1の成膜プロセスと同様であり、重複する説明を省略する。
ここで、成膜プロセスの成膜条件の好ましい範囲を以下に示す。
基板温度:500℃以上600℃以下
圧力:0.1〜9Torr
原料ガス流量:500〜5000sccm
還元ガス流量:1000〜10000sccm
添加ガス流量:10〜1000sccm
ガス流量:500〜5000sccm
工程S301時間:2〜30秒
工程S302時間:2〜30秒
工程S303時間:5〜60秒
工程S304時間:2〜30秒
<SiN膜の第3の成膜プロセス>
次に、図1に示す基板処理装置100による基板処理の一例について説明する。図4は、基板処理装置100によるSiN膜の第3の成膜プロセスを示すタイムチャートの一例である。
図4に示される成膜プロセスは、所定の温度に温度調整された基板Wに対して、原料ガスを供給する工程S501、パージする工程S502、還元ガスを供給する工程S503、還元ガス及び添加ガスを供給する工程S504、及び、パージする工程S505を1サイクルとするALDプロセスを所定サイクル繰り返し、基板Wの表面にSiN膜を成膜するプロセスである。なお、図4では、1サイクルのみを示す。なお、工程S501〜S505において、ガス供給管24からパージガスであるNガスが成膜プロセス中に常時(連続して)供給されている。
第3の成膜プロセスは、第1の成膜プロセスと比較して、還元ガスを供給する工程S503及び還元ガス及び添加ガスを供給する工程S504が異なっている。第3の成膜プロセスでは、工程S503で先に還元ガスの供給を開始した後に、工程S504で還元ガスを供給しつつ添加ガスの供給を開始する。その他の構成は、第1の成膜プロセスと同様であり、重複する説明を省略する。
ここで、成膜プロセスの成膜条件の好ましい範囲を以下に示す。
基板温度:500℃以上600℃以下
圧力:0.1〜9Torr
原料ガス流量:500〜5000sccm
還元ガス流量:1000〜10000sccm
添加ガス流量:10〜1000sccm
ガス流量:500〜5000sccm
工程S501時間:2〜30秒
工程S502時間:2〜30秒
工程S503時間:1〜30秒
工程S504時間:5〜60秒
工程S505時間:2〜30秒
<プロセス温度を成膜速度>
次に、図5は、プロセス温度と成膜速度との関係を示すグラフの一例である。横軸はプロセス温度を示し、縦軸は成膜速度(GPC;Growth Per Cycle)を示す。
図5において、原料ガスとしてDCSガス、還元ガスとしてNHガス、添加ガスとしてMMHガスを用いた第1の成膜プロセス(図2参照)による成膜結果を白抜き丸印で示す。また、原料ガスとしてDCSガス、還元ガスとしてNHガスを用い、添加ガスを添加しない参考例の成膜プロセスによる成膜結果を黒塗り丸印で示す。
MMHガスを添加しない参考例の成膜プロセスにおけるプロセス温度と成膜速度との関係をグラフ400に示す。また、第1の成膜プロセスにおいて、NHガス及びMMHガスの総流量に対する流量比でMMHガスを10%添加した場合のプロセス温度と成膜速度との関係をグラフ410に示す。また、第1の成膜プロセスにおいて、NHガス及びMMHガスの総流量に対する流量比でMMHガスを2%添加した場合のプロセス温度と成膜速度との関係をグラフ420に示す。
グラフ400と、グラフ410,420とを対比して示すように、プロセス温度が500℃以上600℃以下の温度領域において、還元ガス(NHガス)に、添加ガスとしてのMMHガスを添加することにより、SiN膜の成膜速度を向上させることができる。換言すれば、参考例の成膜プロセスでは、グラフ400に示すように、600℃以上の温度領域において、好適にSiN膜が成膜される。これに対し、第1の成膜プロセスによれば、参考例の成膜プロセスの成膜温度(600℃以上)よりも低温の温度領域(500℃以上600℃以下)でSiN膜を成膜することができる。
また、プロセス温度550℃において、NHガス及びMMHガスの総流量に対するMMHガスの流量比を、それぞれ0.5%、1%、2%(グラフ420における550℃の測定結果)、10%(グラフ410における550℃の測定結果)、20%として、第1の成膜プロセス(図2参照)による成膜結果を図5に併せて示す。
図5に示すように、第1の成膜プロセスによれば、流量比0.5%以上20%以下でMMHガスを添加することにより、参考例の成膜プロセスと比較して、成膜速度を向上させることができる。また、第1の成膜プロセスによれば、添加するMMHガスの流量比を大きくするほど成膜速度を向上させることができる。
また、プロセス温度550℃、かつ、添加するMMHガスの流量比2%について、工程S103の圧力を0.3Torr(グラフ420における550℃の測定結果)、3.6Torr(2%,3.6T)、7.0Torr(2%,7T)として、第1の成膜プロセス(図2参照)による成膜結果を図5に併せて示す。
図5に示すように、第1の成膜プロセスによれば、還元ガス及び添加ガスを供給する工程S103の圧力を高くするほど成膜速度を向上させることができる。
また、図5において、原料ガスとしてHCDSガス、還元ガスとしてNHガス、添加ガスとしてMMHガスを用いた第1の成膜プロセス(図2参照)による成膜結果を白抜き菱形印で示す。また、原料ガスとしてHCDSガス、還元ガスとしてNHガスを用い、添加ガスを添加しない参考例の成膜プロセスによる成膜結果を黒塗り菱形印で示す。
MMHガスを添加しない参考例の成膜プロセスにおけるプロセス温度と成膜速度との関係をグラフ500に示す。また、第1の成膜プロセスにおけるプロセス温度と成膜速度との関係をグラフ510に示す。なお、グラフ510では、プロセス温度350℃及び450℃では流量比10%でMMHガスを添加し、プロセス温度550℃では流量比1%でMMHガスを添加した。
グラフ500と、グラフ510とを対比して示すように、プロセス温度が500℃以上600℃以下の温度領域において、還元ガス(NHガス)にMMHガスを添加することにより、原料ガスとしてHCDSガスを用いた場合でもSiN膜の成膜速度を向上させることができる。
また、図5において、原料ガスとしてDCSガス、還元ガスとしてNガスまたはHガス、添加ガスとしてMMHガスを用いた第2の成膜プロセス(図3参照)による成膜結果を白抜き三角形印及び白抜き四角印で示す。なお、点601はプロセス温度550℃について還元ガスとしてNガスとMMHガスを用いた場合を示し、点602はプロセス温度550℃について還元ガスとしてHガスとMMHガスを用いた場合を示す。
図5のプロセス温度550℃の場合を例に示すように、還元ガスとしてNガスまたはHガスを用いる第2の成膜プロセスによれば、添加ガスを添加しない参考例の成膜プロセス(グラフ400参照)と比較して、プロセス温度が500℃以上600℃以下の温度領域において、基板WにSiN膜を成膜することができる。
図6は、ALDサイクル数と膜厚との関係を示すグラフの一例である。横軸はALDサイクル数を示し、縦軸は膜厚を示す。
図6において、プロセス温度630℃、原料ガスとしてDCSガス、還元ガスとしてNHガスを用い、添加ガスを添加しない参考例の成膜プロセスによる成膜結果を黒塗り丸印で示す。参考例の成膜プロセスの結果にフィッティングした線700を示す。また、プロセス温度550℃、原料ガスとしてDCSガス、還元ガスとしてNHガス、添加ガスとしてMMHガスを用い、NHガス及びMMHガスの総流量に対する流量比でMMHガスを10%添加した第1の成膜プロセス(図2参照)による成膜結果を白抜き丸印で示す。10%添加した第1の成膜プロセスの結果にフィッティングした線710を示す。また、プロセス温度550℃、原料ガスとしてDCSガス、還元ガスとしてNHガス、添加ガスとしてMMHガスを用い、NHガス及びMMHガスの総流量に対する流量比でMMHガスを2%添加した第1の成膜プロセス(図2参照)による成膜結果を白抜き四角印で示す。2%添加した第1の成膜プロセスの結果にフィッティングした線720を示す。
参考例の成膜プロセスにおいて、インキュベーションサイクルは11回であった。これに対し、10%添加した第1の成膜プロセス及び2%添加した第1の成膜プロセスにおいて、インキュベーションサイクルは0回であった。
この様に、第1の成膜プロセスによれば、参考例の成膜プロセスと比較して、インキュベーションサイクルを少なくすることができる。これにより、薄膜形成時の膜厚制御性や、膜厚の均一性を向上させることができる。
以上、基板処理装置100による基板処理について説明したが、本開示は上記実施形態等に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本開示の要旨の範囲内において、種々の変形、改良が可能である。
W 基板
100 基板処理装置
1 処理容器
2 天井板
20 ガス供給部
21,22,24 ガス供給管
21a〜23a ガス供給源
44 排気装置
50 加熱機構
60 制御部

Claims (11)

  1. 温度調整された基板にシリコン含有ガスを供給する工程と、
    前記基板に窒素含有ガスを供給する工程と、を繰り返して、シリコン窒化膜を形成する、基板処理方法であって、
    前記基板は、600℃以下に温度調整され、
    前記シリコン含有ガスは、ハロゲンを含み、
    前記窒素含有ガスは、第1ガスと、前記第1ガスとは異なる第2ガスと、を少なくとも含む混合ガスである、
    基板処理方法。
  2. 前記シリコン含有ガスは、ジクロロシランガスである、
    請求項1に記載の基板処理方法。
  3. 前記第1ガスは、窒素原子、水素原子、または、窒素原子と水素原子の化合物からなるガスである、
    請求項1または請求項2に記載の基板処理方法。
  4. 前記第1ガスは、NHガス、Hガス、Nガスのいずれかである、
    請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の基板処理方法。
  5. 前記第2ガスは、ヒドラジン含有ガスである、
    請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の基板処理方法。
  6. 前記第2ガスは、モノメチルヒドラジンガスである、
    請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の基板処理方法。
  7. 前記第1ガス及び前記第2ガスの混合ガスにおける前記第2ガスの流量比は、0.5%以上、20%以下である、
    請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載の基板処理方法。
  8. 前記窒素含有ガスを供給する工程は、
    同時に前記第1ガスと前記第2ガスを供給する、
    請求項1乃至請求項7のいずれか1項に記載の基板処理方法。
  9. 前記窒素含有ガスを供給する工程は、
    前記第1ガスを供給した後に、前記第1ガスを供給しつつ前記第2ガスを供給する、
    請求項1乃至請求項8のいずれか1項に記載の基板処理方法。
  10. 前記基板は、500℃以上に温度調整される、
    請求項1乃至請求項9のいずれか1項に記載の基板処理方法。
  11. 基板を収容する収容容器と、
    前記収容容器内の前記基板を加熱する加熱部と、
    前記収容容器にガスを供給するガス供給部と、
    制御部と、を備え、
    前記制御部は、
    温度調整された前記基板にシリコン含有ガスを供給する工程と、
    前記基板に窒素含有ガスを供給する工程と、を繰り返して、シリコン窒化膜を形成し、
    前記基板は、600℃以下に温度調整され、
    前記シリコン含有ガスは、ハロゲンを含み、
    前記窒素含有ガスは、第1ガスと、前記第1ガスとは異なる第2ガスと、を少なくとも含む混合ガスである、
    基板処理装置。
JP2020046630A 2020-03-17 2020-03-17 基板処理方法及び基板処理装置 Pending JP2021150382A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020046630A JP2021150382A (ja) 2020-03-17 2020-03-17 基板処理方法及び基板処理装置
PCT/JP2021/008152 WO2021187104A1 (ja) 2020-03-17 2021-03-03 基板処理方法及び基板処理装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020046630A JP2021150382A (ja) 2020-03-17 2020-03-17 基板処理方法及び基板処理装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2021150382A true JP2021150382A (ja) 2021-09-27

Family

ID=77768102

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020046630A Pending JP2021150382A (ja) 2020-03-17 2020-03-17 基板処理方法及び基板処理装置

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP2021150382A (ja)
WO (1) WO2021187104A1 (ja)

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007281082A (ja) * 2006-04-04 2007-10-25 Tokyo Electron Ltd 成膜方法及び成膜装置並びに記憶媒体
WO2017034855A1 (en) * 2015-08-21 2017-03-02 Applied Materials, Inc. High temperature thermal ald silicon nitride films
JP6576277B2 (ja) * 2016-03-23 2019-09-18 東京エレクトロン株式会社 窒化膜の形成方法
JP6807278B2 (ja) * 2017-05-24 2021-01-06 東京エレクトロン株式会社 シリコン窒化膜の成膜方法および成膜装置
US11955331B2 (en) * 2018-02-20 2024-04-09 Applied Materials, Inc. Method of forming silicon nitride films using microwave plasma

Also Published As

Publication number Publication date
WO2021187104A1 (ja) 2021-09-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
TWI819348B (zh) 半導體裝置之製造方法、基板處理方法、基板處理裝置及程式
JP6347543B2 (ja) クリーニング方法、半導体装置の製造方法、基板処理装置およびプログラム
US7205187B2 (en) Micro-feature fill process and apparatus using hexachlorodisilane or other chlorine-containing silicon precursor
JP4595702B2 (ja) 成膜方法、成膜装置及び記憶媒体
KR20180014661A (ko) 질화막의 형성 방법 및 형성 장치
US11694890B2 (en) Substrate processing method and substrate processing apparatus
US11923193B2 (en) Method of manufacturing semiconductor device, substrate processing apparatus, and recording medium
WO2017168513A1 (ja) 基板処理装置、半導体装置の製造方法および記録媒体
US11814725B2 (en) Method of cleaning, method of manufacturing semiconductor device, substrate processing apparatus, and recording medium
JP7278123B2 (ja) 処理方法
JP2015193878A (ja) TiSiN膜の成膜方法および成膜装置
JP6902958B2 (ja) シリコン膜の形成方法および形成装置
JP2020128581A (ja) 基板処理方法及び成膜システム
TWI686504B (zh) 氮化膜之形成方法及記錄媒體
JP2013093525A (ja) 成膜装置及びその運用方法
JP7064577B2 (ja) 基板処理装置、半導体装置の製造方法およびプログラム
JP2021153141A (ja) 基板処理方法及び基板処理装置
WO2021187104A1 (ja) 基板処理方法及び基板処理装置
CN114250447B (zh) 半导体装置的制造方法、基板处理装置和记录介质
TWI821637B (zh) 成膜方法
WO2021187174A1 (ja) 基板処理方法及び基板処理装置
JP7186909B2 (ja) 基板処理方法、半導体装置の製造方法、基板処理装置、およびプログラム
US20240087946A1 (en) Substrate processing apparatus, method of cleaning, method of manufacturing semiconductor device, and recording medium
JP2024145726A (ja) 成膜方法及び成膜装置
JP6340332B2 (ja) 薄膜形成方法、および、薄膜形成装置