JP2021150265A - 照明器具 - Google Patents

Abstract

【課題】照明カバーに無線アンテナの影が、また無線アンテナが見えない意匠性に優れた照明器具を提供する。【解決手段】ＬＥＤパッケージ３６を実装した光源基板３４と、該光源基板３４のＬＥＤパッケージ３６と同一面に無線信号を受信または送信するチップアンテナ４３を実装することでＬＥＤパッケージ３６の照射範囲外にする。照明カバーの発光面は、ＬＥＤパッケージ３６からの照射光をチップアンテナ４３で遮ることがなく、照明カバーにチップアンテナ４３の影が映ることを防ぐ。【選択図】図４

Description

本発明は、ＬＥＤ光源ユニットおよび照明器具に関し、無線通信が可能なＬＥＤ光源ユニットおよびそれを備えた照明器具に関する。

近年、省エネルギー化や利便性の向上を図るために、無線通信で照明器具の調光や調色などの遠隔操作が行われる場合がある。
この種の照明器具は、主に通信回路部とアンテナ部などで構成される無線通信部を光源ユニットに設け、アンテナ部はＬＥＤ光源ユニットの樹脂製透光カバー内の空間部に配置している。（例えば、特許文献１）
また、アンテナ部をＬＥＤ光源ユニットの樹脂製透光カバー部の表面または内面にパターンアンテナを設けている照明器具もある。（例えば、特許文献２）

特開２０１９−１６９４８１号公報 特開２０１４−１６７８７８号公報

特許文献１に記載のように、無線アンテナが大きくＬＥＤの照射範囲内に配置されていることからＬＥＤから照射される光が無線アンテナにより遮られ照明カバーに影が見える恐れがある。
また、特許文献２に記載のように、パターンアンテナを照明カバー表面に配置したことで無線アンテナを直視できる。
照明カバーに無線アンテナの影が、また無線アンテナが見えない意匠性に優れた照明器具を提供することを目的とする。

前記課題を解決するべく検討した結果、ＬＥＤパッケージを実装した光源基板と、該光源基板の前記ＬＥＤパッケージと同一面に無線信号を受信または送信するチップアンテナを実装する。

本発明によれば、照明カバーに無線アンテナの影が、また無線アンテナが見えない意匠性に優れた照明器具を提供することができる。

実施形態の照明器具１０の外観を示す斜下方からの斜視図 実施形態の照明器具１０の外観を示す斜上方からの分解図 実施形態の照明器具１０のアンテナ部構成例１ 実施形態の照明器具１０のアンテナ部構成例２

本考案技術は、ＬＥＤを主光源とした照明器具全般に適応できる。尚、照明器具全般とは、施設用ベース器具、高天井用器具、街路灯、道路灯、住宅用シーリングライト、電球などがある。

以下、本発明を実施するための形態の一例（以下「実施形態」という）について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。なお、各図において、共通する部分には同一の符号を付し重複した説明を省略する。

まず、第一実施形態に係る照明器具の構成を、図１から図４を用いて説明する。

図１は、建築物の天井９０、または図示しない壁面などに取り付けられ、床面や壁面などを照射する施設用ベース器具１０（以下「照明器具１０」という）で、本発明の第一実施形態における照明器具１０を斜め下方から見た斜視図である。

図２は、本発明の第一実施形態における照明器具１０を斜め上方から見た全体分解斜視図である。
ここで、照明器具１０が、天井９０に取り付けられた際の天井側を上方向、床面側を下方向とする。つまり照明器具１０が、天井９０に取り付けられた場合、上方向から下方向へ照明器具本体２０（以下「器具本体２０」という）、ＬＥＤ光源ユニット３０（以下「光源ユニット３０」という）の順になるよう取り付けられる。また、照明器具１０の外形は長尺な略直方体であるため、照明器具１０には６つの面が存在する。これ以降、照明器具１０が天井９０に取り付けられた状態を基準として、照明器具１０の天井側の面を上面、照明器具１０の床面側の面を下面、天井９０と直交し長尺な照明器具１０の長手面を長手方向側面、上面・下面・長手方向側面以外の天井９０と直交し長尺な照明器具１の短手面を短手方向側面と呼ぶことにする。また、これ以降、天井９０に平行であり長手方向側面と平行となる方向を長手方向、天井９０に平行であり短手方向側面と平行となる方向を短手方向と呼ぶ。

図３〜図４に光源ユニット３０の構成を示す。光源ユニット３０は、光源部３２と、無線通信部４０と、取付板６０と、照明カバー７０と、照明点灯装置５０を備える。

光源部３２は、平板形状で長尺なプリント配線板（以下、光源基板３４という）の下面側に発光素子（以下、ＬＥＤパッケージ３６という）を実装したものである。

取付板６０は、例えば鋼板などに略凵形状の曲げ加工を施した長尺な部材で、上面側に無線アンテナ部４２を除く無線通信部４０と、照明点灯装置５０を、下面側に無線アンテナ部４２と、光源部３２を配置する。

照明カバー７０は、光源部３２のＥＤパッケージ３６から発せられた光を透過（または拡散）し、電波が透過できるポリカーボネート樹脂やアクリル樹脂などの樹脂材料などで構成され、光源部３２を覆うように内部に空間を形成し取付板６０に取り付ける。

照明点灯装置５０は、光源部３２のＬＥＤパッケージ３６の発光状態（点灯・減光・消灯など）を制御することを主機能とし、図示しない接続電線などで光源部３２および無線通信部４０と各々電気的に接続し、商用電源などの外部電源から供給された電力を所定の電力に変換し、光源部３２や無線通信部４０に各別に電力を供給する電源部と、無線通信部４０からの電気信号を受け光源部３２の点灯状態を制御する制御部から構成されている。照明点灯装置５０は、電源部や制御部を構成する点灯装置基板５２と、点灯装置基板５２を収納する点灯装置ケース５４とを備えている。

点灯装置基板５２は平板形状のプリント配線板で、例えばトランス、ダイオード、コンデンサ、スイッチング素子など複数の電装部品が実装されており、例えばフィルター回路、昇圧回路、降圧回路、主制御回路、制御電源回路、調光制御回路、消灯制御回路など各種の回路で構成されている。

無線通信部４０は、照明器具１０とは別に配置された通信装置に対して無線信号の送信や受信をする。例えば人検知センサと接続された通信装置から人の存在を示す無線信号を受信した場合には光源部３２を点灯させる電気信号を、人の不在を示す無線信号を受信した場合には光源部３２の消灯または減光させる電気信号を照明点灯装置５０の制御部に送り、光源ユニット３０の点灯状態を制御する。
また、照明器具１０の累積点灯時間や消費電力などの情報を通信装置に送信し、通信装置に接続された監視装置などで照明器具１０の状態をモニタリングすることができる。

無線通信部４０は、無線信号を受信または送信の少なくともいずれか一方を行う無線アンテナ部４２と、無線アンテナ部４２で受信（または、送信）した無線信号を電気信号（または、電気信号を無線信号）に変換する信号変換部４６から構成されている。信号変換部４６は、図示しない信号変換基板４７と信号変換基板４７を収納する信号変換収納ケース４８とを備えている。

信号変換基板４７は平板形状のプリント配線板で、例えばマイクロコンピュータ、ダイオード、コンデンサなど複数の電装部品が実装されており、例えば主制御回路、信号入力回路、信号出力回路など各種の回路で構成されている。

無線通信部４０の無線アンテナ部４２は、プリント基板に実装可能なチップアンテナ４３で、光源基板３４の下面側（すなわち、ＬＥＤパッケージ３６を実装した同一の面）に実装し、光源基板３４のパターンを介し図示しない接続電線などで信号変換部４６と電気的に接続したことを特徴とする。

無線アンテナ部４２を光源基板３４の下面側に配置してことで、通用、光源基板３４と光源基板３４を覆う照明カバー７０の間には光を遮る部材の配置は無く、よって電波を遮る部材も無いことからアンテナの指向性を高める効果がある。

チップアンテナ４３の配置は、ＬＥＤパッケージ３６の照射範囲３８（例えば１２０°）外にすることで、照明カバー７０の発光面７２はＬＥＤパッケージ３６からの照射光をチップアンテナ４３で遮ることがなく、照明カバー７０にチップアンテナ４３の影が映ることを防ぐ。

また無線アンテナ部４２は、光源基板３４のＬＥＤパッケージ３６と同一面にパターン刻印などをした図示しないパターンアンテナでもよい。

無線の通信方式としては、無線ＬＡＮ（登録商標）、Ｂｌｕｅｔｏｏｔｈ（登録商標）、又は、ＷｉＦｉ（登録商標）などが考えられる。

１０ 照明器具
２０ 照明器具本体
３０ ＬＥＤ光源
３２ 光源部
３４ 光源基板
３６ ＬＥＤパッケージ
３８ 照射範囲
４０ 無線通信部
４２ 無線アンテナ部
４３ チップアンテナ
４６ 信号変換部
４７ 信号変換基板
４８ 信号変換収納ケース
５０ 照明点灯装置
５２ 点灯装置基板
５４ 点灯装置ケース
６０ 取付板
７０ 照明カバー
７２ 発光面
９０ 建築物の天井

Claims (2)

1. ＬＥＤパッケージを実装した光源基板と、該光源基板の前記ＬＥＤパッケージと同一面に無線信号を受信または送信するチップアンテナを実装することを特徴とした無線通信が可能な照明器具。
2. 請求項１に記載のチップアンテナはパターンアンテナである照明器具。

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