JP2021148354A - 冷凍装置及び液体温調システム - Google Patents

冷凍装置及び液体温調システム Download PDF

Info

Publication number
JP2021148354A
JP2021148354A JP2020047934A JP2020047934A JP2021148354A JP 2021148354 A JP2021148354 A JP 2021148354A JP 2020047934 A JP2020047934 A JP 2020047934A JP 2020047934 A JP2020047934 A JP 2020047934A JP 2021148354 A JP2021148354 A JP 2021148354A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
condenser
fluid portion
gas
refrigerant
fluid
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2020047934A
Other languages
English (en)
Inventor
隆文 喜多
Takafumi Kita
隆文 喜多
英明 古本
Hideaki Furumoto
英明 古本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shinwa Controls Co Ltd
Original Assignee
Shinwa Controls Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shinwa Controls Co Ltd filed Critical Shinwa Controls Co Ltd
Priority to JP2020047934A priority Critical patent/JP2021148354A/ja
Publication of JP2021148354A publication Critical patent/JP2021148354A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Separation By Low-Temperature Treatments (AREA)

Abstract

【課題】冷凍装置の機械的構成を過剰に高機能化及び重厚化することを回避した現実的な態様で冷凍性能を可及的に向上させる。【解決手段】本実施の形態による冷凍装置は、混合冷媒を圧縮する圧縮機20と、混合冷媒の一部を凝縮させる第1凝縮器21と、第1凝縮器21を通過した混合冷媒を気相の第1流体部分と液相の第2流体部分とに分離する気液分離器22と、気液分離器22で分離された第1流体部分を凝縮させる第2凝縮器23と、第2凝縮器23を通過した第1流体部分を膨張させる第1膨張弁24と、蒸発器25と、を有する。第2凝縮器23には気液分離器22で分離された第2流体部分を供給する分岐流路13が接続され、第2流体部分は分岐流路13上の第2膨張弁30を介して第2凝縮器23に流入する。第1冷媒はR23であり、第2冷媒はR134aであり、R23/R134aの組成比を、質量%で、50:50〜60:40とする。【選択図】図1

Description

本発明は、圧縮機、凝縮器、膨張弁及び蒸発器を備える冷凍装置に関し、詳しくは凝縮器で冷媒を液相部分と気相部分とに分離した後、液相部分を膨張させて気相部分を冷却液化し、膨張弁から蒸発器に流入させる冷凍装置、及びそれを備える液体温調システムに関する。
この種の冷凍装置は、沸点(蒸発温度)及び凝縮点(凝縮温度)が互いに異なる二種の冷媒を含む混合冷媒を循環させ、異なる冷媒間の沸点及び凝縮点の差を利用することで、一つの圧縮機で極低温の冷却を実現する(例えば特許文献1乃至3参照)。
上記一つの圧縮機を用いる冷凍装置は、圧縮機で圧縮した気相の混合冷媒の一部を凝縮器で凝縮した後、混合冷媒を気相のままの第1流体部分と凝縮器によって凝縮された液相の第2流体部分とに気液分離する。その後、液相の第2流体部分を膨張させて低温の気液混相の状態にし、次いで、気液混相となった第2流体部分で気相の第1流体部分を凝縮させる。そして、凝縮された第1流体部分を膨張させることで極低温の冷却を実現する。この冷凍装置は、使用する圧縮機が1つであるため、小型化の点で二元冷凍装置よりも有利である。
このような冷凍装置では、混合冷媒を気相の第1流体部分と液相の第2流体部分とに気液分離する際、混合冷媒に含まれる二種の冷媒のうちの低沸点の冷媒の全てが気相の第1流体部分となり、二種の冷媒のうちの高沸点の冷媒の全てが液相の第2流体部分となることが低温冷却の観点では理想的である。すなわち、混合冷媒が気相の低沸点の冷媒と液相の高沸点の冷媒とに完全に分離することが理想的である。なぜならば、気液分離後の気相の第1流体部分に低沸点の冷媒と高沸点の冷媒とが含まれる場合には、凝縮後に或る圧力まで膨張させた際の第1流体部分の温度が、低沸点の冷媒のみの液相を同じ圧力まで膨張させた場合の温度よりも下がらなくなるからである。
上記のような気液分離の問題に鑑み、本件出願人は特許文献3に開示される冷凍装置を提案している。この冷凍装置では、気相の低沸点の冷媒と液相の高沸点の冷媒とを効果的に分離することができる。
特開昭62−77552号公報 特開平8−68567号公報 特開2019−211116号公報
上述したタイプの冷凍装置では気液分離が重要であり、先ず互いに分離し易い二種の冷媒の選定が重要となる。
また、混合冷媒における低沸点の冷媒と高沸点の冷媒との組成も重要となる。なぜならば、膨張弁通過後の冷媒の沸点、蒸発器で出力可能な冷凍能力は、低沸点の冷媒と高沸点の冷媒との組成に応じて変化するからである。より具体的に説明すると、膨張弁通過後の冷媒の沸点は冷媒中の低沸点の冷媒の量が多いほど下がる。そのため、冷却温度低下の観点では、循環させる冷媒中の低沸点の冷媒の割合を単純に増加させて、膨張弁通過後の冷媒中の低沸点の冷媒の量を増加させてもよい。しかしながら、この場合、高沸点の冷媒の量が減ることで凝縮器通過後の気相の低沸点の冷媒を十分に凝縮できなくなることがあり、蒸発器で得られる冷凍能力が予想よりも大きく低下する状況が生じ得る。したがって、組成比の検討は重要である。
また、冷凍装置では、圧縮機による圧縮性能や凝縮器の冷却性能を向上させることにより冷媒の凝縮を促進することができ、冷凍能力の向上を図れる。しかしながら、吐出圧の増加は、圧縮機の高コスト化のみならず配管等の高強度化が必要となる。その結果、現実的な冷凍装置の市場提供が困難となる状況が生じ得る。
また、現在一般に用いられている冷媒はHFC系が主流であるが、HFC系冷媒は地球温暖化係数が大きいと言われている。そのため、今後の冷媒の開発は地球温暖化係数の抑制を考慮して行うことが望まれる。
本発明は上記実情を考慮してなされたものであり、凝縮後の冷媒を気相と液相に分離する冷凍装置であって、冷凍装置の機械的構成を過剰に高機能化及び重厚化にすることを回避した現実的な態様で冷凍性能を可及的に向上させることができる冷凍装置及び液体温調システムを提供することを目的とする。
本発明(1)にかかる冷凍装置は、以下である。
第1冷媒と前記第1冷媒よりも沸点が高い第2冷媒とを含む気相の混合冷媒を圧縮する圧縮機と、前記圧縮機で圧縮された前記混合冷媒を冷却し、前記混合冷媒の一部を液相の状態に凝縮させる第1凝縮器と、前記第1凝縮器を通過した気液混相の前記混合冷媒を気相の第1流体部分と前記第1凝縮器によって凝縮された液相の第2流体部分とに分離する気液分離器と、前記気液分離器で分離された前記第1流体部分を凝縮させるための第2凝縮器と、前記第2凝縮器を通過した前記第1流体部分を膨張させる第1膨張弁と、前記第1膨張弁で膨張された前記第1流体部分を蒸発させて前記圧縮機に向けて流出させるための蒸発器と、を有する冷媒回路と、
前記気液分離器で分離された前記第2流体部分を前記第2凝縮器に供給するべく前記第2凝縮器に接続されるとともに、前記第2凝縮器から流出した前記第2流体部分を前記冷媒回路に戻すべく前記冷媒回路における前記蒸発器の下流側で且つ前記圧縮機の上流側の部分に接続される分岐流路と、を備え、
前記分岐流路は、前記気液分離器で分離された前記第2流体部分を膨張させて前記第2凝縮器に向けて流出させる第2膨張弁を有し、前記第2凝縮器は、前記第2膨張弁により膨張された前記第2流体部分によって、前記気液分離器で分離された気相の前記第1流体部分を凝縮させるようになっており、
前記第1冷媒はR23(トリフルオロメタン)であり、前記第2冷媒はR134a(テトラフロロエタン)であり、
前記混合冷媒におけるR23/R134aの組成比は、質量%で、50:50〜65:35である、冷凍装置。
(1)にかかる冷凍装置では、前記混合冷媒におけるR23/R134aの組成比が、質量%で、58:42〜62:38であることが好ましい。
(1)にかかる冷凍装置では、混合冷媒における第1冷媒としてR23(トリフルオロメタン)を使用し、第2冷媒としてR134a(テトラフロロエタン)を使用する。高沸点の冷媒に対応するR134aの凝縮温度は例えば1.7MPaの圧力下で37度程度であり、現実的な圧縮機性能で且つ環境温度で十分に凝縮し得る。また、低沸点の冷媒に対応するR23の凝縮温度は例えば1.7MPaの圧力下で−18.5度程度であり、環境温度ではほぼ凝縮しない。一方で、R134aの沸点(蒸発温度)は大気圧下で−26度であり、気相のR23を十分に凝縮し得る。そのため、R23及びR134aを用いた場合には、圧縮機及び凝縮器を過剰に高スペックにすることなく冷却動作を実施できる。
また、第1冷媒としてのR23の化学式はCHFであり、極性が比較的小さく、第2冷媒としてのR134aの化学式はCFCHFであり、極性が比較的大きい。そのため、R23とR134aとは互いに混ざり難いため、凝縮後の気液分離において第1流体部分中のR23の比率及び第2流体部分中のR134aの比率を高めることが可能となり、蒸発器での冷媒の沸点を効果的に下げることができるとともに冷凍能力を向上させることが可能となる。
また、混合冷媒中における低沸点の冷媒の比率の多さと得られる冷凍能力とは必ずしも相関しないという観点からR23/R134aを検証した結果、本件発明者は、混合冷媒におけるR23/R134aの組成比が、質量%で、50:50〜60:40、特に58:42〜62:38である場合に、良好な冷凍性能を得ることを見出した。
したがって、(1)にかかる冷凍装置によれば、冷凍装置の機械的構成を過剰に高機能化及び重厚化することを回避した現実的な態様で冷凍性能を可及的に向上させることができる。
本発明(2)にかかる冷凍装置は、以下である。
第1冷媒と前記第1冷媒よりも沸点が高い第2冷媒とを含む気相の混合冷媒を圧縮する圧縮機と、前記圧縮機で圧縮された前記混合冷媒を冷却し、前記混合冷媒の一部を液相の状態に凝縮させる第1凝縮器と、前記第1凝縮器を通過した気液混相の前記混合冷媒を気相の第1流体部分と前記第1凝縮器によって凝縮された液相の第2流体部分とに分離する気液分離器と、前記気液分離器で分離された前記第1流体部分を凝縮させるための第2凝縮器と、前記第2凝縮器を通過した前記第1流体部分を膨張させる第1膨張弁と、前記第1膨張弁で膨張された前記第1流体部分を蒸発させて前記圧縮機に向けて流出させるための蒸発器と、を有する冷媒回路と、
前記気液分離器で分離された前記第2流体部分を前記第2凝縮器に供給するべく前記第2凝縮器に接続されるとともに、前記第2凝縮器から流出した前記第2流体部分を前記冷媒回路に戻すべく前記冷媒回路における前記蒸発器の下流側で且つ前記圧縮機の上流側の部分に接続される分岐流路と、を備え、
前記分岐流路は、前記気液分離器で分離された前記第2流体部分を膨張させて前記第2凝縮器に向けて流出させる第2膨張弁を有し、前記第2凝縮器は、前記第2膨張弁により膨張された前記第2流体部分によって、前記気液分離器で分離された気相の前記第1流体部分を凝縮させるようになっており、
前記第1冷媒はR23(トリフルオロメタン)であり、前記第2冷媒はR1234yf(2,2,3,3-テトラフルオロ-1-プロペン)あり、
前記混合冷媒におけるR23/R1234yfの組成比は、質量%で、47.5:52.5〜60:40である、冷凍装置。
(2)にかかる冷凍装置では、前記混合冷媒におけるR23/R1234yfの組成比が、質量%で、49:51〜51:49であることが好ましい。
(2)にかかる冷凍装置では、混合冷媒における第1冷媒としてR23(トリフルオロメタン)を使用し、第2冷媒としてR1234yf(2,2,3,3-テトラフルオロ-1-プロペン)を使用する。R1234yfの大気圧下の沸点は−30度程度であり、R134a(沸点−26度程度)と近い性質を有し、R1234yfは標準的な圧縮をなされることにより環境温度で十分に凝縮し得る。そのため、R23及びR1234yfを用いた場合には、圧縮機及び凝縮器を過剰に高スペックにすることなく冷却動作を実施できる。
また、第1冷媒としてのR23の化学式はCHFであり、極性が比較的小さく、第2冷媒としてのR1234yfの化学式はCFCFH=CHであり、極性が比較的大きい。そのため、R23とR1234yfとは互いに混ざり難いため、凝縮後の気液分離において第1流体部分中のR23の比率及び第2流体部分中のR1234yfの比率を高めることが可能となり、蒸発器での冷媒の沸点を効果的に下げることができるとともに冷凍能力を向上させることが可能となる。
また、混合冷媒中における低沸点の冷媒の比率の多さと得られる冷凍能力とは必ずしも相関しないという観点からR23/R1234yfを検証した結果、本件発明者は、混合冷媒におけるR23/R1234yfの組成比が、質量%で、47.5:52.5〜60:40、特に49:51〜51:49である場合に、良好な冷凍性能を得ることを見出した。
また、R1234yfは地球温暖化係数が1未満である。
したがって、(2)にかかる冷凍装置によれば、冷凍装置の機械的構成を過剰に高機能化及び重厚化することを回避した現実的な態様で冷凍性能を可及的に向上させることができる。さらに、環境に優しい冷凍装置を提供できる。
本発明(3)にかかる冷凍装置は、以下である。
第1冷媒と前記第1冷媒よりも沸点が高い第2冷媒とを含む気相の混合冷媒を圧縮する圧縮機と、前記圧縮機で圧縮された前記混合冷媒を冷却し、前記混合冷媒の一部を液相の状態に凝縮させる第1凝縮器と、前記第1凝縮器を通過した気液混相の前記混合冷媒を気相の第1流体部分と前記第1凝縮器によって凝縮された液相の第2流体部分とに分離する気液分離器と、前記気液分離器で分離された前記第1流体部分を凝縮させるための第2凝縮器と、前記第2凝縮器を通過した前記第1流体部分を膨張させる第1膨張弁と、前記第1膨張弁で膨張された前記第1流体部分を蒸発させて前記圧縮機に向けて流出させるための蒸発器と、を有する冷媒回路と、
前記気液分離器で分離された前記第2流体部分を前記第2凝縮器に供給するべく前記第2凝縮器に接続されるとともに、前記第2凝縮器から流出した前記第2流体部分を前記冷媒回路に戻すべく前記冷媒回路における前記蒸発器の下流側で且つ前記圧縮機の上流側の部分に接続される分岐流路と、を備え、
前記分岐流路は、前記気液分離器で分離された前記第2流体部分を膨張させて前記第2凝縮器に向けて流出させる第2膨張弁を有し、前記第2凝縮器は、前記第2膨張弁により膨張された前記第2流体部分によって、前記気液分離器で分離された気相の前記第1流体部分を凝縮させるようになっており、
前記第1冷媒はR1132a(1,1-ジフルオロエチレン)であり、前記第2冷媒はR1234yf(2,2,3,3-テトラフルオロ-1-プロペン)であり、
前記混合冷媒におけるR1132a/R1234yfの組成比が、質量%で、50:50〜60:40である、冷凍装置。
(3)にかかる冷凍装置では、前記混合冷媒におけるR1132a/R1234yfの組成比は、質量%で、52.5:57.5〜57.5:52.5であることが好ましい。
(3)にかかる冷凍装置では、混合冷媒における第1冷媒としてR1132a(1,1-ジフルオロエチレン)を使用し、第2冷媒としてR1234yf(2,2,3,3-テトラフルオロ-1-プロペン)を使用する。R1132aの大気圧下の沸点は−83度程度であり、R23と近い性質を有し、標準的な圧縮をなされる気相のR1132aは、大気圧下の沸点が−30度程度のR1234yfにより十分に凝縮し得る。またR1234yfはR134aと近い性質を有し、標準的な圧縮をなされることにより環境温度で十分に凝縮し得る。そのため、R1132a及びR1234yfを用いた場合には、圧縮機及び凝縮器を過剰に高スペックにすることなく冷却動作を実施できる。
また、第1冷媒としてのR1132aの化学式はCH=CFであり、極性が比較的小さく、第2冷媒としてのR1234yfの化学式はCFCFH=CHであり、極性が比較的大きい。そのため、R1132aとR1234yfとは互いに混ざり難いため、凝縮後の気液分離において第1流体部分中のR1132aの比率及び第2流体部分中のR1234yfの比率を高めることが可能となり、蒸発器での冷媒の沸点を効果的に下げることができるとともに冷凍能力を向上させることが可能となる。
また、混合冷媒中における低沸点の冷媒の比率の多さと得られる冷凍能力とは必ずしも相関しないという観点からR1132a/R1234yfを検証した結果、本件発明者は、混合冷媒におけるR1132a/R1234yfの組成比が、質量%で、50:50〜60:40、特に52.5:57.5〜57.5:52.5である場合に、良好な冷凍性能を得ることを見出した。
また、R1132a及びR1234yfはともに地球温暖化係数が1未満である。
したがって、(3)にかかる冷凍装置によれば、冷凍装置の機械的構成を過剰に高機能化及び重厚化することを回避した現実的な態様で冷凍性能を可及的に向上させることができる。さらに、環境に優しい冷凍装置を提供できる。
本発明(4)にかかる冷凍装置は、以下である。
第1冷媒と前記第1冷媒よりも沸点が高い第2冷媒とを含む気相の混合冷媒を圧縮する圧縮機と、前記圧縮機で圧縮された前記混合冷媒を冷却し、前記混合冷媒の一部を液相の状態に凝縮させる第1凝縮器と、前記第1凝縮器を通過した気液混相の前記混合冷媒を気相の第1流体部分と前記第1凝縮器によって凝縮された液相の第2流体部分とに分離する第1気液分離器と、前記第1気液分離器で分離された前記第1流体部分の一部を凝縮させるための第2凝縮器と、前記第2凝縮器を通過した気液混相の前記第1流体部分を気相の第3流体部分と前記第2凝縮器によって凝縮された液相の第4流体部分とに分離する第2気液分離器と、前記第2気液分離器で分離された前記第3流体部分を凝縮させるための第3凝縮器と、前記第3凝縮器で凝縮された前記第3流体部分を膨張させる第1膨張弁と、前記第1膨張弁で膨張された前記第3流体部分を蒸発させて前記圧縮機に向けて流出させるための蒸発器と、を有する冷媒回路と、
前記第1気液分離器で分離された前記第2流体部分を前記第2凝縮器に供給するべく前記第2凝縮器に接続されるとともに、前記第2凝縮器から流出した前記第2流体部分を前記冷媒回路に戻すべく前記冷媒回路における前記蒸発器の下流側で且つ前記圧縮機の上流側の部分に接続される第1分岐流路と、
を備え、
前記第1分岐流路は、前記第1気液分離器で分離された前記第2流体部分を膨張させて前記第2凝縮器に向けて流出させる第2膨張弁を有し、前記第2凝縮器は、前記第2膨張弁により膨張された前記第2流体部分によって、前記第1気液分離器で分離された気相の前記第1流体部分を凝縮させるようになっており、
前記第1冷媒はR23(トリフルオロメタン)であり、前記第2冷媒はR134a(テトラフロロエタン)であり、
前記混合冷媒におけるR23/R134aの組成は、質量%で、50:50〜65:35である、冷凍装置。
(4)にかかる冷凍装置では、第2凝縮器及び第3凝縮器により低沸点の冷媒に対応するR23がリッチな冷媒を段階的に凝縮させることで、蒸発器に流入する低沸点の冷媒の濃度を高めることができる。したがって、(1)にかかる冷凍装置と同様の効果を得つつ、冷凍性能向上の点でより有利となる。
本発明(5)にかかる冷凍装置は、以下である。
第1冷媒と前記第1冷媒よりも沸点が高い第2冷媒とを含む気相の混合冷媒を圧縮する圧縮機と、前記圧縮機で圧縮された前記混合冷媒を冷却し、前記混合冷媒の一部を液相の状態に凝縮させる第1凝縮器と、前記第1凝縮器を通過した気液混相の前記混合冷媒を気相の第1流体部分と前記第1凝縮器によって凝縮された液相の第2流体部分とに分離する第1気液分離器と、前記第1気液分離器で分離された前記第1流体部分の一部を凝縮させるための第2凝縮器と、前記第2凝縮器を通過した気液混相の前記第1流体部分を気相の第3流体部分と前記第2凝縮器によって凝縮された液相の第4流体部分とに分離する第2気液分離器と、前記第2気液分離器で分離された前記第3流体部分を凝縮させるための第3凝縮器と、前記第3凝縮器で凝縮された前記第3流体部分を膨張させる第1膨張弁と、前記第1膨張弁で膨張された前記第3流体部分を蒸発させて前記圧縮機に向けて流出させるための蒸発器と、を有する冷媒回路と、
前記第1気液分離器で分離された前記第2流体部分を前記第2凝縮器に供給するべく前記第2凝縮器に接続されるとともに、前記第2凝縮器から流出した前記第2流体部分を前記冷媒回路に戻すべく前記冷媒回路における前記蒸発器の下流側で且つ前記圧縮機の上流側の部分に接続される第1分岐流路と、
を備え、
前記第1分岐流路は、前記第1気液分離器で分離された前記第2流体部分を膨張させて前記第2凝縮器に向けて流出させる第2膨張弁を有し、前記第2凝縮器は、前記第2膨張弁により膨張された前記第2流体部分によって、前記第1気液分離器で分離された気相の前記第1流体部分を凝縮させるようになっており、
前記第1冷媒はR23(トリフルオロメタン)であり、前記第2冷媒はR1234yf(2,2,3,3-テトラフルオロ-1-プロペン)であり、
前記混合冷媒におけるR23/R1234yfの組成は、質量%で、47.5:52.5〜60:40である、冷凍装置。
(5)にかかる冷凍装置では、第2凝縮器及び第3凝縮器により低沸点の冷媒に対応するR23がリッチな冷媒を段階的に凝縮させることで、蒸発器に流入する低沸点の冷媒の濃度を高めることができる。したがって、(2)にかかる冷凍装置と同様の効果を得つつ、冷凍性能向上の点でより有利となる。
本発明(6)にかかる冷凍装置は、以下である。
第1冷媒と前記第1冷媒よりも沸点が高い第2冷媒とを含む気相の混合冷媒を圧縮する圧縮機と、前記圧縮機で圧縮された前記混合冷媒を冷却し、前記混合冷媒の一部を液相の状態に凝縮させる第1凝縮器と、前記第1凝縮器を通過した気液混相の前記混合冷媒を気相の第1流体部分と前記第1凝縮器によって凝縮された液相の第2流体部分とに分離する第1気液分離器と、前記第1気液分離器で分離された前記第1流体部分の一部を凝縮させるための第2凝縮器と、前記第2凝縮器を通過した気液混相の前記第1流体部分を気相の第3流体部分と前記第2凝縮器によって凝縮された液相の第4流体部分とに分離する第2気液分離器と、前記第2気液分離器で分離された前記第3流体部分を凝縮させるための第3凝縮器と、前記第3凝縮器で凝縮された前記第3流体部分を膨張させる第1膨張弁と、前記第1膨張弁で膨張された前記第3流体部分を蒸発させて前記圧縮機に向けて流出させるための蒸発器と、を有する冷媒回路と、
前記第1気液分離器で分離された前記第2流体部分を前記第2凝縮器に供給するべく前記第2凝縮器に接続されるとともに、前記第2凝縮器から流出した前記第2流体部分を前記冷媒回路に戻すべく前記冷媒回路における前記蒸発器の下流側で且つ前記圧縮機の上流側の部分に接続される第1分岐流路と、
を備え、
前記第1分岐流路は、前記第1気液分離器で分離された前記第2流体部分を膨張させて前記第2凝縮器に向けて流出させる第2膨張弁を有し、前記第2凝縮器は、前記第2膨張弁により膨張された前記第2流体部分によって、前記第1気液分離器で分離された気相の前記第1流体部分を凝縮させるようになっており、
前記第1冷媒はR1132a(1,1-ジフルオロエチレン)であり、前記第2冷媒はR1234yf(2,2,3,3-テトラフルオロ-1-プロペン)であり、
前記混合冷媒におけるR1132a/R1234yfの組成は、質量%で、50:50〜60:40である、冷凍装置。
(6)にかかる冷凍装置では、第2凝縮器及び第3凝縮器により低沸点の冷媒に対応するR1132aがリッチな冷媒を段階的に凝縮させることで、蒸発器に流入する低沸点の冷媒の濃度を高めることができる。したがって、(3)にかかる冷凍装置と同様の効果を得つつ、冷凍性能向上の点でより有利となる。
また、本発明にかかる液体温調システムは、上記のいずれかに記載の冷凍装置と、前記冷凍装置によって冷却される液体を通流させる液体供給回路と、を備える。
本発明によれば、凝縮後の冷媒を気相と液相に分離する冷凍装置であって、冷凍装置の機械的構成を過剰に高機能化及び重厚化することを回避した現実的な態様で冷凍性能を可及的に向上させることができる冷凍装置及びそれを備える液体温調システムを提供できる。
本発明の第1の実施の形態にかかる冷凍装置を備える液体温調システムの概略図である。 図1に示す冷凍装置でR23及びR134aからなる混合冷媒を使用したときの、R23/R134aの組成比と冷却温度の遷移との関係を示すグラフを示す図である。 図1に示す冷凍装置でR23及びR1234yfからなる混合冷媒を使用したときの、R23/R1234yfの組成比と冷却温度の遷移との関係を示すグラフを示す図である。 図1に示す冷凍装置でR1132a及びR1234yfからなる混合冷媒を使用したときの、R1132a/R1234yfの組成比と冷却温度の遷移との関係を示すグラフを示す図である。 図2〜図4で示した各混合冷媒中の物質の組成比と或る時点での冷却温度との関係をまとめたグラフを示す図である。 本発明の第2の実施の形態にかかる冷凍装置を備える液体温調システムの概略図である。
以下、本発明の各実施の形態について説明する。
<第1の実施の形態>
図1は、第1の実施の形態にかかる液体温調システム1の概略図である。図1に示される本実施の形態にかかる液体温調システム1は、冷凍装置10Aと、液体供給回路100と、制御部200と、を備えている。
冷凍装置10Aはヒートポンプ式の冷凍装置であり、液体供給回路100が循環させるブライン等の液体を冷却するために設けられている。液体供給回路100は、ポンプ111の駆動によって液体を通流させ、冷凍装置10Aによって冷却された液体を加熱器112によって加熱した後、温度制御対象である負荷150に供給する。液体供給回路100では、負荷150を通過した液体がポンプ111に戻り、冷凍装置10A及び加熱器112により冷却及び/又は加熱された後、負荷150に再度供給されるようになっている。
冷凍装置10Aは、ループ状に形成される冷媒回路12と、冷媒回路12から分岐し冷媒回路12に再度接続される分岐流路13と、を備えている。
冷媒回路12は、第1冷媒と第1冷媒よりも沸点(蒸発温度)及び凝縮点(凝縮温度)が高い第2冷媒とを含む混合冷媒を圧縮する圧縮機20と、圧縮機20で圧縮された混合冷媒を冷却し、混合冷媒の一部を液相の状態に凝縮させる第1凝縮器21と、第1凝縮器21を通過した気液混相の混合冷媒を気相の第1流体部分(I)と第1凝縮器21によって凝縮された液相の第2流体部分(II)とに分離する気液分離器22と、気液分離器22で分離された第1流体部分(I)を凝縮させるための第2凝縮器23と、第2凝縮器23で凝縮された第1流体部分(I)を膨張させる第1膨張弁24と、第1膨張弁24で膨張された第1冷媒を蒸発させて圧縮機20に向けて流出させるための蒸発器25と、を有している。なお厳密に説明すると、冷媒回路12は上記の各構成部材を配管によりループ状に接続することでなる。
圧縮機20は、蒸発器25から流出する気化状態の低圧の混合冷媒を圧縮し、高温且つ高圧の気化冷媒として吐出する。圧縮機20は一例としてスクロール型圧縮機であるが、他の形式の圧縮機が用いられてもよい。
本実施の形態では、混合冷媒として、以下のいずれかが用いられる。
・第1冷媒としてのR23(トリフルオロメタン)と第2冷媒としてのR134a(テトラフロロエタン)とからなるもの。
・第1冷媒としてのR23(トリフルオロメタン)と第2冷媒としてのR1234yf(2,2,3,3-テトラフルオロ-1-プロペン)とからなるもの。
・第1冷媒としてのR1132a(1,1-ジフルオロエチレン)と第2冷媒としてのR1234yf(2,2,3,3-テトラフルオロ-1-プロペン)とからなるもの。
冷凍装置10Aは、混合冷媒が蒸発器25に流入する前までに気液分離によって第1冷媒と第2冷媒とを極力分離し、第1冷媒の比率が高い混合冷媒を蒸発器25に流入させる構成になっている。ここで冷凍性能の向上の観点では、理想的には、混合冷媒が蒸発器25に流入する前までに第1冷媒と第2冷媒とが完全に分離することが望ましい。上述した各混合冷媒の組成は、このような要望を満たすべく第1冷媒と第2冷媒との凝縮温度差を大きく確保できるという観点、第1冷媒と第2冷媒とが分離し易い関係となるという観点等から選択されている。
R23とR134aとからなる混合冷媒を用いる場合、R23/R134aの組成比を、質量%で、50:50〜65:35、好ましくは58:42〜62:38とする。R23とR1234yfとからなる混合冷媒を用いる場合には、R23/R1234yfの組成比を、質量%で、47.5:52.5〜60:40、好ましくは49:51〜51:49とする。R1132aとR1234yfとからなる混合冷媒を用いる場合には、R1132a/R1234yfの組成比を、質量%で、50:50〜60:40、好ましくは52.5:57.5か〜57.5:52.5とする。
以上の組成比とすることで冷却性能を向上させることが可能となる。
なお、上述した各混合冷媒においては、第2冷媒としてR134a又はR1234yfが用いられるが、代替的にR1234ze(E)、R1234ze(Z)、R1233yd(E)、R1224yd(Z)が用いられてもよい。これらは地球温暖化係数が低いというメリットがある。一方で凝縮温度が高くなる傾向があり、高スペックの凝縮器及び圧縮機が必要となる可能性がある。
第1凝縮器21は、混合冷媒を通流させる凝縮器本体21Aと、凝縮器本体21Aを通流する混合冷媒を冷却する冷却部としての複数のファン21Bとを有する。本実施の形態においては、ファン21Bの風量が制御部200によって制御されるようになっている。なお、ファン21Bに代えて、より高い冷却量(冷凍能力)を確保できる例えばブライン回路等が冷却部として用いられてもよい。
気液分離器22は、流入ポート22Aから受け入れた第1凝縮器21からの混合冷媒を気液分離し、気体流出ポート22Bから気相の第1流体部分(I)を吐出するとともに、液体流出ポート22Cから液相の第2流体部分(II)を吐出するようになっている。
第2凝縮器23は気体流出ポート22Bから吐出された気相の第1流体部分(I)を凝縮させるために設けられ、その内部に第1流体部分(I)を通流させるとともに、気液分離器22で分離された液相の第2流体部分(II)を通流させるようになっている。第2凝縮器23は、第1流体部分(I)と第2流体部分(II)とを熱交換させることで、第2流体部分(II)により第1流体部分(I)を凝縮させるように構成されている。ここで、第2流体部分(II)は上述した分岐流路13を介して第2凝縮器23へ流入することになるが、これについての詳細は後述するものとする。
第1膨張弁24は、第2凝縮器23で凝縮された第1流体部分(I)を膨張させて、気液混合状態に変化させるために設けられている。本実施の形態における第1膨張弁24は電子膨張弁であり、その開度を制御部200によって調節されるようになっている。
蒸発器25は、その内部に液体供給回路100の冷媒を通流させるべく液体供給回路100に接続されるとともに、その内部に第1膨張弁24から流出した第1流体部分(I)を通流させ、第1流体部分(I)と液体供給回路100の液体とを熱交換させることで、液体供給回路100の液体を冷却するとともに第1流体部分(I)を蒸発させるようになっている。本実施の形態では、蒸発器25もプレート式熱交換器により構成されるが、シェルアンドチューブ式熱交換器等で構成されてもよい。また本実施の形態では、冷凍装置10Aによって液体供給回路100の液体を冷却するため、蒸発器25として異なる2種の流体を通流可能な形式の熱交換器が採用されるが、冷凍装置10Aによって外気を冷却する際には、蒸発器25はフィンチューブ式熱交換器等であってもよい。
また本実施の形態における冷凍回路11には、蒸発器25の下流側で且つ圧縮機20の上流側にアキュムレータ26がさらに設けられている。アキュムレータ26は、混合冷媒に液相部分が含まれた場合に、これを分離して圧縮機20への液バックを抑制する。
次いで分岐流路13について説明すると、分岐流路13は、気液分離器22の液体流出ポート22Cから延び、第2凝縮器23に接続された後、冷媒回路12の蒸発器25の下流側で且つ圧縮機20の上流側の部分に接続される。分岐流路13は、気液分離器22の液体流出ポート22Cに接続される流入側端部13Aと、冷媒回路12における蒸発器25の下流側で且つ圧縮機20の上流側の部分に接続される流出側端部13Bとを有し、流出側端部13Bをアキュムレータ26の上流側に接続している。
分岐流路13には、気液分離器22が分離させた液相の第2流体部分(II)を膨張させて第2凝縮器23に向けて流出させる第2膨張弁30が設けられ、第2膨張弁30は、液相の第2流体部分(II)を膨張させて低圧且つ低温の気液混合状態にして第2凝縮器23に供給する。これにより第2凝縮器23は、第2流体部分(II)によって第1流体部分(I)を凝縮させることが可能となる。本実施の形態における第2膨張弁30は電子膨張弁であり、その開度を制御部200によって調節されるようになっている。
また本実施の形態における冷媒回路12には、蒸発器25の下流側で且つ分岐流路13の流出側端部13Bとの接続位置の上流側の部分を通流する第1冷媒の圧力を検出する蒸発制御用圧力センサ41が設けられている。さらに冷媒回路12には、圧縮機20の下流側で且つ第1凝縮器21の上流側を通流する混合冷媒の温度を検出する圧縮冷媒温度センサ42が設けられている。
また分岐流路13には、気液分離器22と第2膨張弁30との間の部分を通流する第2流体部分(II)の圧力を検出する凝縮制御用圧力センサ43が設けられるとともに、第2凝縮器23から流出した第2流体部分(II)の温度を検出する蒸発制御用温度センサ44が設けられている。上述の各センサ41〜44は、制御部200に電気的に接続され、制御部200に検出結果を出力するようになっている。
次いで制御部200について説明すると、本実施の形態における制御部200は、上述した各センサ41〜44に電気的に接続される一方で、第1膨張弁24、第2膨張弁30及び、ファン21Bに電気的に接続されている。
制御部200は、例えば蒸発制御用圧力センサ41で検出される第1流体部分(I)の圧力が予め設定された目標蒸発圧力となるように第1膨張弁24の開度を制御することができる。また制御部200は、蒸発制御用温度センサ44で検出される第2流体部分(II)の温度が予め設定された目標蒸発温度となるように第2膨張弁30の開度を制御することもできる。また制御部200は、凝縮制御用圧力センサ43で検出される第2冷媒部分(II)の圧力が予め設定された目標凝縮圧力となるようにファン21Bの冷却量(風量)を制御することもできる。
以上に説明した液体温調システム1では、冷凍装置10Aにおいて圧縮機20が気相の混合冷媒を圧縮して第1凝縮器21に送り、第1凝縮器21が混合冷媒の一部を液相の状態に凝縮させて気液混相の混合冷媒を気液分離器22に送る。その後、気液分離器22が、第1凝縮器21を通過した気液混相の混合冷媒を気相の第1流体部分(I)と第1凝縮器21によって凝縮された液相の第2流体部分(II)とに分離する。
その後、気液分離器22で分離された第1流体部分(I)は気相のまま第2凝縮器23に送られ、第2流体部分(II)は分岐流路13において第2膨張弁30で膨張された後、第2凝縮器23に送られる。ここで、第2凝縮器23は、膨張により低温となった第2流体部分(II)によって第1流体部分(I)を凝縮させる。その後、第2凝縮器23を通過した第1流体部分(I)は第1膨張弁24で膨張された後、蒸発器25に流入する。この際、蒸発器25に流入する第1流体部分(I)では第1冷媒の濃度が高い状態となっており、これにより蒸発器25では第1流体部分(I)の温度を十分に低下させ高い冷凍能力を出力することが可能となる。
以下においては、上述した各混合冷媒(R23/R134a、R23/R1234yf、R1132a/R1234yf)の組成比と冷却温度との関係を説明する。
図2は、R23及びR134aからなる混合冷媒を使用したときの、R23/R134aの組成比と冷却温度の遷移との関係を示すグラフを示している。図3は、R23及びR1234yfからなる混合冷媒を使用したときの、R23/R1234yfの組成比と冷却温度の遷移との関係を示すグラフを示している。図4は、R1132a及びR1234yfからなる混合冷媒を使用したときの、R1132a/R1234yfの組成比と冷却温度の遷移との関係を示すグラフを示している。また図5は、図2〜図4で示した各混合冷媒中の物質の組成比と或る時点での冷却温度との関係をまとめたグラフを示している。
図2、図5で示す検証結果で示されるように、R23とR134aとからなる混合冷媒を用いる場合、R23/R134aの組成比が60:40のときに、蒸発器25で冷却される液体の温度が例えば−60度に最も早く到達し、他の組成比に比べて低温になる。またR23/R134aの組成比が、50:50〜65:35であれば、比較的早い時間内に極低温まで到達していると言える。
したがって、本実施の形態では、R23とR134aとからなる混合冷媒を用いる場合には、R23/R134aの組成比を、質量%で、50:50〜65:35、好ましくは58:42〜62:38とし、より好ましくは60:40にする。これにより、冷却性能を可及的に向上できる。
また、図3、図5で示す検証結果で示されるように、R23とR1234yfとからなる混合冷媒を用いる場合には、R23/R1234yfの組成比が50:50のときに、蒸発器25で冷却される液体の温度が例えば−60度に最も早く到達し、他の組成比に比べて低温になる。またR23/R1234yfの組成比が、47.5:52.5〜60:40であれば、比較的早い時間内に極低温まで到達していると言える。
したがって、本実施の形態では、R23とR1234yfとからなる混合冷媒を用いる場合には、R23/R1234yfの組成比を、質量%で、47.5:52.5〜60:40、好ましくは49:51〜51:49とし、より好ましくは50:50とする。これにより、冷却性能を可及的に向上できる。
また、図4、図5で示す検証結果で示されるように、R1132aとR1234yfとからなる混合冷媒を用いる場合には、R1132a/R1234yfの組成比が55:45のときに、蒸発器25で冷却される液体の温度が例えば−60度に最も早く到達し、他の組成比に比べて低温になる。またR1132a/R1234yfの組成比が、50:50〜60:40であれば、比較的早い時間内に極低温まで到達していると言える。
したがって、本実施の形態では、R1132aとR1234yfとからなる混合冷媒を用いる場合には、R1132a/R1234yfの組成比を、質量%で、50:50〜60:40、好ましくは52.5:57.5〜57.5:52.5。より好ましくは55:45とする。これにより、冷却性能を可及的に向上できる。
なお、各混合冷媒(R23/R134a、R23/R1234yf、R1132a/R1234yf)ではR23とR1132aとが似た性質を有し、R134aとR1234yfとが似た性質を有するが、冷凍性能を特に向上できる組成比の値がズレている。これは、例えば沸点・凝縮点の違いに起因しているものと考えられる。すなわち、R1234yfの沸点はR134aよりも低い、そのため低沸点冷媒としてR23が共通する場合、R1234yfの量はR134aの量よりも少なくてもよく、その結果、R23/R134aとR23/R1234yfとの間の冷凍性能を特に向上できる組成比がズレていると推認される。一方、R23の沸点はR1132aの沸点よりもわずかに高く、R1132aはR23よりもわずかに凝縮し難い。そのため、R23/R1234yfとR1132a/R1234yfとの間の冷凍性能を特に向上できる組成比がズレていると推認される。
以上に説明した本実施の形態では、冷却性能の向上の観点で上述の各混合冷媒の組合せ及び組成比を所定条件に設定する。また、各混合冷媒中の第1冷媒及び第2冷媒は標準的な圧縮をなされることにより十分に凝縮する組合せになっている。そのため、冷凍装置10Aは、圧縮機及び凝縮器を過剰に高スペックにすることなく冷却動作を実施できる。したがって、本実施の形態によれば、冷凍装置10Aの機械的構成を過剰に高機能化及び重厚化することを回避した現実的な態様で冷凍性能を可及的に向上させることができる。
<第2の実施の形態>
図6は、第2の実施の形態にかかる液体温調システム2の概略図である。図1に示される本実施の形態にかかる液体温調システム2は、冷凍装置10Bと、液体供給回路100と、制御部200と、を備えている。本実施の形態では冷凍装置10Bの構成が第1の実施の形態にかかる冷凍装置10Aの構成と異なり、他の構成は同じである。以下の説明では、本実施の形態における構成部分のうち第1の実施の形態と同じものには同一の符号を付し説明を適宜省略し、主として冷凍装置10Bについて相違点を強調して説明する。
冷凍装置10Bは、ループ状に形成される冷媒回路12と、冷媒回路12から分岐し冷媒回路12に再度接続される第1分岐流路131及び第2分岐流路132と、を備えている。
冷媒回路12は、第1の実施の形態で説明した混合冷媒と同様に第1冷媒及び第2冷媒を含む混合冷媒を圧縮する圧縮機20と、圧縮機20で圧縮された混合冷媒を冷却し、混合冷媒の一部を液相の状態に凝縮させる第1凝縮器21と、第1凝縮器21を通過した気液混相の混合冷媒を気相の第1流体部分(I)と第1凝縮器21によって凝縮された液相の第2流体部分(II)とに気液分離する気液分離器22(以下、この実施の形態では「第1気液分離器22」と呼ぶ。)と、第1気液分離器22で分離された第1流体部分(I)の一部を凝縮させるための第2凝縮器23と、第2凝縮器23を通過した気液混相の第1流体部分(I)を気相の第3流体部分(III)と第2凝縮器23によって凝縮された液相の第4流体部分(IV)とに分離する第2気液分離器34と、第2気液分離器34で分離された第3流体部分(III)を凝縮させるための第3凝縮器35と、第3凝縮器35で凝縮された第3流体部分(III)を膨張させる第1膨張弁24と、第1膨張弁24で膨張された第3流体部分(III)を蒸発させて圧縮機20に向けて流出させるための蒸発器25と、を有している。
つまり、本実施の形態にかかる冷凍装置10Bは、冷媒回路12における第2凝縮器23と第1膨張弁24との間に第2気液分離器34及び第3凝縮器35を有する点で第1の実施の形態と相違する。また、本実施の形態では第2凝縮器23が第2流体部分(II)により液相の第1流体部分(I)の「一部」を凝縮させる。この点も、第1の実施の形態との相違点である。詳しくは、本実施の形態における第2凝縮器23は主として第1流体部分(I)に含まれる第2冷媒を凝縮させ、第1流体部分(I)に含まれる第1冷媒の凝縮を極力抑制するように構成される。このような凝縮を実施するためには、第2膨張弁30によって、第2流体部分(II)の膨張後の圧力及び/又は第2凝縮器23への混合冷媒の流入量を調節することで、第2凝縮器23の冷凍能力を調節すればよい。
第2凝縮器23を通過し一部を凝縮された第1流体部分(I)は第2気液分離器34に流入する。第2気液分離器34は、第2凝縮器23からの気液混相の混合冷媒を流入ポート34Aから受け入れ、その後、上述したように第3流体部分(III)と第4流体部分(IV)とに気液分離するようになっている。その後、第2気液分離器34は、気体流出ポート34Bから気相の第3流体部分(III)を吐出するとともに、液体流出ポート34Cから液相の第4流体部分(IV)を吐出する。
第3凝縮器35は上述の第2気液分離器34の気体流出ポート34Bから吐出された第3流体部分(III)を凝縮させるために設けられ、その内部に第3流体部分(III)を通流させるとともに、第3流体部分(III)の冷却のために第2流体部分(II)を通流させるようになっている。すなわち、第3凝縮器35は、第3流体部分(III)と第2流体部分(II)とを熱交換させることで第3流体部分(III)を理想的には全て凝縮させるように構成されている。ここで、第2流体部分(II)は、上述した第2分岐流路132を介して第3凝縮器35へ流入することになる。
次いで第1分岐流路131及び第2分岐流路132について説明する。第1分岐流路131は、第1の実施の形態で説明した分岐流路13と同様に、第1気液分離器22で分離された第2流体部分(II)を第2凝縮器23に供給するべく第2凝縮器23に接続されるとともに、第2凝縮器23から流出した第2流体部分(II)を冷媒回路12に戻すようになっている。具体的に第1分岐流路131は、第1気液分離器22の液体流出ポート22Cから延び、第2凝縮器23に接続された後、冷媒回路12の蒸発器25の下流側で且つ圧縮機20の上流側の部分に接続される。第1分岐流路131は、第1気液分離器22の液体流出ポート22Cに接続される流入側端部131Aと、冷媒回路12における蒸発器25の下流側で且つ圧縮機20の上流側の部分に接続される流出側端部131Bとを有し、流出側端部131Bをアキュムレータ26の上流側に接続している。また第1分岐流路131には、第1の実施の形態と同様に第1気液分離器22で分離された液相の第2流体部分(II)を膨張させて第2凝縮器23に向けて流出させる第2膨張弁30が設けられている。
一方で、第2分岐流路132は第1気液分離器22で分離された第2流体部分(II)を第3凝縮器35に供給するべく第3凝縮器35に接続されるとともに、第3凝縮器35から流出した第2流体部分(II)を冷媒回路12に戻すようになっている。第2分岐流路132は、第1分岐流路131における第1気液分離器22と第2膨張弁30との間の部分から延び、第3凝縮器35に接続された後、冷媒回路12の蒸発器25の下流側で且つ圧縮機20の上流側の部分に接続される。第2分岐流路132は、第1分岐流路131に接続される流入側端部132Aと、冷媒回路12における蒸発器25の下流側で且つ圧縮機20の上流側の部分に接続される流出側端部132Bとを有し、流出側端部132Bをアキュムレータ26の上流側に接続している。
そして第2分岐流路132には、第1気液分離器22で分離された液相の第2流体部分(II)を膨張させて第3凝縮器35に向けて流出させる第3膨張弁31が設けられ、第3膨張弁31が、液相の第2流体部分(II)を膨張させて温度を下げてから第2流体部分(II)を第3凝縮器35に供給する。これにより、第3凝縮器35は第2流体部分(II)によって第3流体部分(III)を確実に凝縮させることが可能となる。本実施の形態における第3膨張弁31は開度調節可能な電子膨張弁であり、その開度を制御部200によって調節されるようになっている。
また本実施の形態では、第2気液分離器34に、第2気液分離器34で分離された液相の第4流体部分(IV)を冷媒回路12における蒸発器25の下流側で且つ圧縮機20の上流側の部分に戻すための戻し流路15が接続されている。本実施の形態における戻し流路15は、その一端部を第2気液分離器34の液体流出ポート34Cに接続し、その他端部を第1分岐流路131における第2凝縮器23下流側に接続している。したがって、戻し流路15は、第2気液分離器34で分離された第4流体部分(IV)をアキュムレータ26よりも上流側で冷媒回路12に戻すように構成されている。
また戻し流路15には、第4流体部分(IV)の冷媒回路12側への戻り量を調節するための流量調節弁15Aが設けられる。本実施の形態では、高圧の状態の混合冷媒が存在する第2気液分離器34と、低圧の状態の混合冷媒が存在する圧縮機20の上流側とを接続する戻し流路15を流量調節弁15Aによって絞ることで、第2気液分離器34中の混合冷媒における気相の第3流体部分(III)が圧縮機20の上流側に流出してしまう状況を抑制できる。
以上に説明した冷凍装置10Bは、第2凝縮器23と第1膨張弁24との間に第2気液分離器34及び第3凝縮器35を有する点で第1の実施の形態における冷凍装置10Aと相違するが、基本的な冷却動作は冷凍装置10Aと同じである。したがって、好ましい混合冷媒として、以下のいずれかが用いられる。
・第1冷媒としてのR23(トリフルオロメタン)と第2冷媒としてのR134a(テトラフロロエタン)とからなるもの。
・第1冷媒としてのR23(トリフルオロメタン)と第2冷媒としてのR1234yf(2,2,3,3-テトラフルオロ-1-プロペン)とからなるもの。
・第1冷媒としてのR1132a(1,1-ジフルオロエチレン)と第2冷媒としてのR1234yf(2,2,3,3-テトラフルオロ-1-プロペン)とからなるもの。
そして、R23とR134aとからなる混合冷媒を用いる場合には、R23/R134aの組成比を、質量%で、50:50〜65:35、好ましくは58:42〜62:38、より好ましくは60:40とする。R23とR1234yfとからなる混合冷媒を用いる場合には、R23/R1234yfの組成比を、質量%で、47.5:52.5〜60:40、好ましくは49:51〜51:49、より好ましくは50:50とする。R1132aとR1234yfとからなる混合冷媒を用いる場合には、R1132a/R1234yfの組成比を、質量%で、50:50〜60:40、好ましくは52.5:57.5か〜57.5:52.5、より好ましくは55:45とする。
これにより、本実施の形態においても機械的構成を過剰に高機能化及び重厚化することを回避した現実的な態様で冷凍性能を可及的に向上させることができる。
1,2…液体温調システム
10A,10B…冷凍装置
12…冷媒回路
13…分岐流路
13A…流入側端部
13B…流出側端部
131…第1分岐流路
132…第2分岐流路
15…戻し流路
20…圧縮機
21…第1凝縮器
22…気液分離器
22A…流入ポート
22B…気体流出ポート
22C…液体流出ポート
23…第2凝縮器
24…第1膨張弁
25…蒸発器
26…アキュムレータ
30…第2膨張弁
34…第2気液分離器
34A…流入ポート
34B…気体流出ポート
34C…液体流出ポート
35…第3凝縮器
100…液体供給回路
112…加熱器

Claims (10)

  1. 第1冷媒と前記第1冷媒よりも沸点が高い第2冷媒とを含む気相の混合冷媒を圧縮する圧縮機と、前記圧縮機で圧縮された前記混合冷媒を冷却し、前記混合冷媒の一部を液相の状態に凝縮させる第1凝縮器と、前記第1凝縮器を通過した気液混相の前記混合冷媒を気相の第1流体部分と前記第1凝縮器によって凝縮された液相の第2流体部分とに分離する気液分離器と、前記気液分離器で分離された前記第1流体部分を凝縮させるための第2凝縮器と、前記第2凝縮器を通過した前記第1流体部分を膨張させる第1膨張弁と、前記第1膨張弁で膨張された前記第1流体部分を蒸発させて前記圧縮機に向けて流出させるための蒸発器と、を有する冷媒回路と、
    前記気液分離器で分離された前記第2流体部分を前記第2凝縮器に供給するべく前記第2凝縮器に接続されるとともに、前記第2凝縮器から流出した前記第2流体部分を前記冷媒回路に戻すべく前記冷媒回路における前記蒸発器の下流側で且つ前記圧縮機の上流側の部分に接続される分岐流路と、を備え、
    前記分岐流路は、前記気液分離器で分離された前記第2流体部分を膨張させて前記第2凝縮器に向けて流出させる第2膨張弁を有し、前記第2凝縮器は、前記第2膨張弁により膨張された前記第2流体部分によって、前記気液分離器で分離された気相の前記第1流体部分を凝縮させるようになっており、
    前記第1冷媒はR23(トリフルオロメタン)であり、前記第2冷媒はR134a(テトラフロロエタン)であり、
    前記混合冷媒におけるR23/R134aの組成比は、質量%で、50:50〜65:35である、冷凍装置。
  2. 前記混合冷媒におけるR23/R134aの組成比は、質量%で、58:42〜62:38である、請求項1に記載の冷凍装置。
  3. 第1冷媒と前記第1冷媒よりも沸点が高い第2冷媒とを含む気相の混合冷媒を圧縮する圧縮機と、前記圧縮機で圧縮された前記混合冷媒を冷却し、前記混合冷媒の一部を液相の状態に凝縮させる第1凝縮器と、前記第1凝縮器を通過した気液混相の前記混合冷媒を気相の第1流体部分と前記第1凝縮器によって凝縮された液相の第2流体部分とに分離する気液分離器と、前記気液分離器で分離された前記第1流体部分を凝縮させるための第2凝縮器と、前記第2凝縮器を通過した前記第1流体部分を膨張させる第1膨張弁と、前記第1膨張弁で膨張された前記第1流体部分を蒸発させて前記圧縮機に向けて流出させるための蒸発器と、を有する冷媒回路と、
    前記気液分離器で分離された前記第2流体部分を前記第2凝縮器に供給するべく前記第2凝縮器に接続されるとともに、前記第2凝縮器から流出した前記第2流体部分を前記冷媒回路に戻すべく前記冷媒回路における前記蒸発器の下流側で且つ前記圧縮機の上流側の部分に接続される分岐流路と、を備え、
    前記分岐流路は、前記気液分離器で分離された前記第2流体部分を膨張させて前記第2凝縮器に向けて流出させる第2膨張弁を有し、前記第2凝縮器は、前記第2膨張弁により膨張された前記第2流体部分によって、前記気液分離器で分離された気相の前記第1流体部分を凝縮させるようになっており、
    前記第1冷媒はR23(トリフルオロメタン)であり、前記第2冷媒はR1234yf(2,2,3,3-テトラフルオロ-1-プロペン)あり、
    前記混合冷媒におけるR23/R1234yfの組成比は、質量%で、47.5:52.5〜60:40である、冷凍装置。
  4. 前記混合冷媒におけるR23/R1234yfの組成比は、質量%で、49:51〜51:49である、請求項3に記載の冷凍装置。
  5. 第1冷媒と前記第1冷媒よりも沸点が高い第2冷媒とを含む気相の混合冷媒を圧縮する圧縮機と、前記圧縮機で圧縮された前記混合冷媒を冷却し、前記混合冷媒の一部を液相の状態に凝縮させる第1凝縮器と、前記第1凝縮器を通過した気液混相の前記混合冷媒を気相の第1流体部分と前記第1凝縮器によって凝縮された液相の第2流体部分とに分離する気液分離器と、前記気液分離器で分離された前記第1流体部分を凝縮させるための第2凝縮器と、前記第2凝縮器を通過した前記第1流体部分を膨張させる第1膨張弁と、前記第1膨張弁で膨張された前記第1流体部分を蒸発させて前記圧縮機に向けて流出させるための蒸発器と、を有する冷媒回路と、
    前記気液分離器で分離された前記第2流体部分を前記第2凝縮器に供給するべく前記第2凝縮器に接続されるとともに、前記第2凝縮器から流出した前記第2流体部分を前記冷媒回路に戻すべく前記冷媒回路における前記蒸発器の下流側で且つ前記圧縮機の上流側の部分に接続される分岐流路と、を備え、
    前記分岐流路は、前記気液分離器で分離された前記第2流体部分を膨張させて前記第2凝縮器に向けて流出させる第2膨張弁を有し、前記第2凝縮器は、前記第2膨張弁により膨張された前記第2流体部分によって、前記気液分離器で分離された気相の前記第1流体部分を凝縮させるようになっており、
    前記第1冷媒はR1132a(1,1-ジフルオロエチレン)であり、前記第2冷媒はR1234yf(2,2,3,3-テトラフルオロ-1-プロペン)であり、
    前記混合冷媒におけるR1132a/R1234yfの組成比は、質量%で、50:50〜60:40である、冷凍装置。
  6. 前記混合冷媒におけるR1132a/R1234yfの組成比は、質量%で、52.5:57.5〜57.5:52.5である、請求項5に記載の冷凍装置。
  7. 第1冷媒と前記第1冷媒よりも沸点が高い第2冷媒とを含む気相の混合冷媒を圧縮する圧縮機と、前記圧縮機で圧縮された前記混合冷媒を冷却し、前記混合冷媒の一部を液相の状態に凝縮させる第1凝縮器と、前記第1凝縮器を通過した気液混相の前記混合冷媒を気相の第1流体部分と前記第1凝縮器によって凝縮された液相の第2流体部分とに分離する第1気液分離器と、前記第1気液分離器で分離された前記第1流体部分の一部を凝縮させるための第2凝縮器と、前記第2凝縮器を通過した気液混相の前記第1流体部分を気相の第3流体部分と前記第2凝縮器によって凝縮された液相の第4流体部分とに分離する第2気液分離器と、前記第2気液分離器で分離された前記第3流体部分を凝縮させるための第3凝縮器と、前記第3凝縮器で凝縮された前記第3流体部分を膨張させる第1膨張弁と、前記第1膨張弁で膨張された前記第3流体部分を蒸発させて前記圧縮機に向けて流出させるための蒸発器と、を有する冷媒回路と、
    前記第1気液分離器で分離された前記第2流体部分を前記第2凝縮器に供給するべく前記第2凝縮器に接続されるとともに、前記第2凝縮器から流出した前記第2流体部分を前記冷媒回路に戻すべく前記冷媒回路における前記蒸発器の下流側で且つ前記圧縮機の上流側の部分に接続される第1分岐流路と、
    を備え、
    前記第1分岐流路は、前記第1気液分離器で分離された前記第2流体部分を膨張させて前記第2凝縮器に向けて流出させる第2膨張弁を有し、前記第2凝縮器は、前記第2膨張弁により膨張された前記第2流体部分によって、前記第1気液分離器で分離された気相の前記第1流体部分を凝縮させるようになっており、
    前記第1冷媒はR23(トリフルオロメタン)であり、前記第2冷媒はR134a(テトラフロロエタン)であり、
    前記混合冷媒におけるR23/R134aの組成は、質量%で、50:50〜65:35である、冷凍装置。
  8. 第1冷媒と前記第1冷媒よりも沸点が高い第2冷媒とを含む気相の混合冷媒を圧縮する圧縮機と、前記圧縮機で圧縮された前記混合冷媒を冷却し、前記混合冷媒の一部を液相の状態に凝縮させる第1凝縮器と、前記第1凝縮器を通過した気液混相の前記混合冷媒を気相の第1流体部分と前記第1凝縮器によって凝縮された液相の第2流体部分とに分離する第1気液分離器と、前記第1気液分離器で分離された前記第1流体部分の一部を凝縮させるための第2凝縮器と、前記第2凝縮器を通過した気液混相の前記第1流体部分を気相の第3流体部分と前記第2凝縮器によって凝縮された液相の第4流体部分とに分離する第2気液分離器と、前記第2気液分離器で分離された前記第3流体部分を凝縮させるための第3凝縮器と、前記第3凝縮器で凝縮された前記第3流体部分を膨張させる第1膨張弁と、前記第1膨張弁で膨張された前記第3流体部分を蒸発させて前記圧縮機に向けて流出させるための蒸発器と、を有する冷媒回路と、
    前記第1気液分離器で分離された前記第2流体部分を前記第2凝縮器に供給するべく前記第2凝縮器に接続されるとともに、前記第2凝縮器から流出した前記第2流体部分を前記冷媒回路に戻すべく前記冷媒回路における前記蒸発器の下流側で且つ前記圧縮機の上流側の部分に接続される第1分岐流路と、
    を備え、
    前記第1分岐流路は、前記第1気液分離器で分離された前記第2流体部分を膨張させて前記第2凝縮器に向けて流出させる第2膨張弁を有し、前記第2凝縮器は、前記第2膨張弁により膨張された前記第2流体部分によって、前記第1気液分離器で分離された気相の前記第1流体部分を凝縮させるようになっており、
    前記第1冷媒はR23(トリフルオロメタン)であり、前記第2冷媒はR1234yf(2,2,3,3-テトラフルオロ-1-プロペン)であり、
    前記混合冷媒におけるR23/R1234yfの組成は、質量%で、47.5:52.5〜60:40である、冷凍装置。
  9. 第1冷媒と前記第1冷媒よりも沸点が高い第2冷媒とを含む気相の混合冷媒を圧縮する圧縮機と、前記圧縮機で圧縮された前記混合冷媒を冷却し、前記混合冷媒の一部を液相の状態に凝縮させる第1凝縮器と、前記第1凝縮器を通過した気液混相の前記混合冷媒を気相の第1流体部分と前記第1凝縮器によって凝縮された液相の第2流体部分とに分離する第1気液分離器と、前記第1気液分離器で分離された前記第1流体部分の一部を凝縮させるための第2凝縮器と、前記第2凝縮器を通過した気液混相の前記第1流体部分を気相の第3流体部分と前記第2凝縮器によって凝縮された液相の第4流体部分とに分離する第2気液分離器と、前記第2気液分離器で分離された前記第3流体部分を凝縮させるための第3凝縮器と、前記第3凝縮器で凝縮された前記第3流体部分を膨張させる第1膨張弁と、前記第1膨張弁で膨張された前記第3流体部分を蒸発させて前記圧縮機に向けて流出させるための蒸発器と、を有する冷媒回路と、
    前記第1気液分離器で分離された前記第2流体部分を前記第2凝縮器に供給するべく前記第2凝縮器に接続されるとともに、前記第2凝縮器から流出した前記第2流体部分を前記冷媒回路に戻すべく前記冷媒回路における前記蒸発器の下流側で且つ前記圧縮機の上流側の部分に接続される第1分岐流路と、
    を備え、
    前記第1分岐流路は、前記第1気液分離器で分離された前記第2流体部分を膨張させて前記第2凝縮器に向けて流出させる第2膨張弁を有し、前記第2凝縮器は、前記第2膨張弁により膨張された前記第2流体部分によって、前記第1気液分離器で分離された気相の前記第1流体部分を凝縮させるようになっており、
    前記第1冷媒はR1132a(1,1-ジフルオロエチレン)であり、前記第2冷媒はR1234yf(2,2,3,3-テトラフルオロ-1-プロペン)であり、
    前記混合冷媒におけるR1132a/R1234yfの組成は、質量%で、50:50〜60:40である、冷凍装置。
  10. 請求項1乃至9のいずれかに記載の冷凍装置と、
    前記冷凍装置によって冷却される液体を通流させる液体供給回路と、を備える液体温調システム。
JP2020047934A 2020-03-18 2020-03-18 冷凍装置及び液体温調システム Pending JP2021148354A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020047934A JP2021148354A (ja) 2020-03-18 2020-03-18 冷凍装置及び液体温調システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020047934A JP2021148354A (ja) 2020-03-18 2020-03-18 冷凍装置及び液体温調システム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2021148354A true JP2021148354A (ja) 2021-09-27

Family

ID=77848271

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020047934A Pending JP2021148354A (ja) 2020-03-18 2020-03-18 冷凍装置及び液体温調システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2021148354A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5003440B2 (ja) 冷凍装置
JP5003439B2 (ja) 冷凍装置
JP2011052884A (ja) 冷凍空調装置
US20080302129A1 (en) Refrigeration system for transcritical operation with economizer and low-pressure receiver
JP2007240025A (ja) 冷凍装置
KR20100135923A (ko) 냉동 장치
JP6774769B2 (ja) 冷凍サイクル装置
EP3109566B1 (en) Air conditioning device
JP2008134031A (ja) 非共沸混合冷媒を用いた冷凍装置
JP2006112708A (ja) 冷凍空調装置
JP4550153B2 (ja) ヒートポンプ装置及びヒートポンプ装置の室外機
JP2012220162A (ja) 冷凍サイクル方法
JP2011214753A (ja) 冷凍装置
JP2011196684A (ja) ヒートポンプ装置及びヒートポンプ装置の室外機
JP2008241192A (ja) 冷凍サイクル装置
JP2009243881A (ja) ヒートポンプ装置及びヒートポンプ装置の室外機
JP6138186B2 (ja) 冷凍装置
JP2021148354A (ja) 冷凍装置及び液体温調システム
JP2010159967A (ja) ヒートポンプ装置及びヒートポンプ装置の室外機
JP4468887B2 (ja) 過冷却装置及び過冷却装置を備える空気調和装置
JP2009243880A (ja) ヒートポンプ装置及びヒートポンプ装置の室外機
JP2004020070A (ja) ヒートポンプ式冷温水機
TWI801589B (zh) 冷凍裝置及液體調溫裝置
JP2009293887A (ja) 冷凍装置
JP2013053849A (ja) ヒートポンプ装置及びヒートポンプ装置の室外機

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20220920

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20230713

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20230829

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20240301