JP2021148138A - 緩衝器 - Google Patents

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健 森
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Abstract

【課題】リバウンドスプリングとシリンダとの干渉を防止できる緩衝器を提供する。【解決手段】本発明における緩衝器Dは、シリンダ1と、シリンダ1の端部に設けられた環状のロッドガイド2と、ロッドガイド2の内周に挿通されてシリンダ1内に移動自在に挿入されるピストンロッド3と、シリンダ1内に挿入されてシリンダ1内を圧側室R2とロッドガイド2に面する伸側室R1とに区画するピストン4と、ピストンロッド3に装着されるリバウンドストッパ13と、ロッドガイド2に一端が固定されるとともにピストンロッド3の外周に配置されて他端12aが軸方向でリバウンドストッパ13に対向するコイル状のリバウンドスプリング12とを備え、リバウンドストッパ13は、リバウンドスプリング12の他端12aの内周に嵌合してリバウンドスプリング12の径方向の移動を規制する環状凹部(規制部)13aを備えている。【選択図】図2

Description

本発明は、緩衝器に関する。
緩衝器は、たとえば、鞍乗型車両における車両の車体と車輪との間に介装されて使用され、伸縮時に発生する減衰力で車体と車輪の振動を抑制する。
緩衝器は、内部に搭載されているバルブによって減衰力を発生するが、このほかに、伸長側にストロークエンド近傍までストロークする際に、ピストンロッドの移動速度を減速させて最伸長時の衝撃を緩和するため、ロッドガイドに取付けられたリバウンドスプリングと称されるコイルスプリングと、ピストンロッドの外周に装着されたリバウンドストッパとを備える場合がある。
このように構成された緩衝器は、ピストンロッドがシリンダから退出する方向へストロークエンド近傍までストロークすると、リバウンドスプリングにリバウンドストッパが当接してリバウンドスプリングを圧縮する。そして、この状態から緩衝器が更に伸長しようとすると、リバウンドスプリングの圧縮が進み、リバウンドスプリングは、ピストンロッドの伸長方向への移動に抗する弾発力を発揮して緩衝器の伸長を抑制する(たとえば、特許文献1参照)。
よって、従来の緩衝器では、リバウンドストッパとリバウンドスプリングによって最伸長時にピストンロッドの移動速度を減速させてリバウンドストッパとロッドガイドとが勢いよく衝突するのを防止できる。
特開2000−199538号公報
従来の緩衝器は、前述したように、リバウンドストッパとロッドガイドとが勢いよく衝突するのを防止できるのであるが、リバウンドストッパが環状且つ平板状の形状となっており、リバウンドストッパに接触したリバウンドスプリングの端部は径方向に自由に移動できる。リバウンドスプリングは、リバウンドストッパに当接した状態で径方向に自由に移動できるため、リバウンドストッパに当接したまま圧縮されるとバックリングしてシリンダに干渉する可能性がある。
そこで、本発明は、リバウンドスプリングとシリンダとの干渉を防止できる緩衝器の提供を目的としている。
前記した課題を解決するために、本発明の緩衝器は、シリンダと、シリンダの端部に設けられた環状のロッドガイドと、ロッドガイドの内周に挿通されてシリンダ内に移動自在に挿入されるピストンロッドと、シリンダ内に挿入されてシリンダ内を圧側室とロッドガイドに面する伸側室とに区画するピストンと、ピストンロッドに装着されるリバウンドストッパと、ロッドガイドに一端が固定されるとともにピストンロッドの外周に配置されて他端が軸方向でリバウンドストッパに対向するコイル状のリバウンドスプリングとを備え、リバウンドストッパは、リバウンドスプリング12の他端に嵌合してリバウンドスプリングの径方向の移動を規制する規制部を備えている。このように構成された緩衝器の伸長行程において、ピストンロッドがストロークエンド近傍まで移動してリバウンドスプリングの他端がリバウンドストッパに当接すると、リバウンドスプリングの他端は、リバウンドストッパの規制部によって径方向の移動が規制されバックリングが抑制される。
また、緩衝器におけるリバウンドストッパは、環状であって、リバウンドスプリングの他端が嵌合可能な環状凹部を有し、規制部が環状凹部とされてもよい。このようにリバウンドストッパにリバウンドスプリングが嵌合すれ環状凹部を設けると、環状凹部のリバウンドスプリングを支持する部位の肉厚が薄くなり、その分、リバウンドスプリングの密着長の設定に余裕が生まれ、リバウンドスプリングの設計自由度が向上する。
また、環状凹部の側面の全体または一部をテーパ面或いは湾曲面としてもよく、このように構成された緩衝器によれば、リバウンドスプリングの他端を環状凹部へ円滑に嵌合できる。
さらに、緩衝器のリバウンドストッパにおける環状凹部は、リバウンドストッパの外周端に設けられてもよい。このように構成された緩衝器によれば、リバウンドストッパの外径を大きくできリバウンドストッパの設計自由度がより一層向上する。
また、緩衝器は、ロッドガイドに固定されるとともにリバウンドストッパに軸方向で対向するリバウンドクッションを備えてもよい。このように構成された緩衝器によれば、最伸長時にリバウンドストッパとリバウンドクッションとを衝合させて、最伸長時の衝撃を緩和できる。
以上より、本発明の緩衝器によれば、リバウンドスプリングとシリンダとの干渉を防止できる。
一実施の形態における緩衝器の縦断面図である。 一実施の形態における緩衝器の一部拡大縦断面図である。 一実施の形態における緩衝器の一部拡大縦断面図である。 図4(a)は、一実施の形態の緩衝器のリバウンドストッパの第一変形例における側面図である。図4(b)は、一実施の形態の緩衝器のリバウンドストッパの第二変形例における側面図である。図4(c)は、一実施の形態の緩衝器のリバウンドストッパの第三変形例における側面図である。 一実施の形態の緩衝器のリバウンドストッパの第四変形例における側面図である。 一実施の形態の緩衝器のリバウンドストッパの第五変形例における側面図である。
以下、図に示した実施の形態に基づき、本発明を説明する。図1および図2に示すように、一実施の形態における緩衝器Dは、シリンダ1と、シリンダ1の端部に設けられた環状のロッドガイド2と、ロッドガイド2の内周に挿通されてシリンダ1内に移動自在に挿入されるピストンロッド3と、シリンダ1内に挿入されてシリンダ1内を圧側室R2とロッドガイド2に面する伸側室R1とに区画するピストン4と、ピストンロッド3に装着されるリバウンドストッパ13と、ロッドガイド2に一端が固定されるとともにピストンロッド3の外周に配置されて他端が軸方向でリバウンドストッパ13に対向するコイル状のリバウンドスプリング12とを備えて構成されている。そして、この緩衝器Dの場合、図示しない車両における車体と車輪との間に介装されて使用され、車体および車輪の振動を抑制する。
以下、緩衝器Dの各部について詳細に説明する。図1に示すように、シリンダ1の図1中上端には、環状のロッドガイド2が装着されている。そして、ロッドガイド2の内周には、ピストンロッド3が挿通されており、ロッドガイド2は、ピストンロッド3のシリンダ1に対する軸方向となる図1中上下方向の相対移動を案内する。
ロッドガイド2は、シリンダ1内に嵌合する環状の本体部2aと、本体部2aの内周から図2中上方へ立ち上がる筒状の凸部2bと、本体部2aの下端から図2中下方へ立ち上がる筒状のクッション保持部2cとを備えている。また、ロッドガイド2の本体部2aの内周から凸部2bの内周にかけてピストンロッド3の外周に摺接する筒状のブッシュ7が装着されている。さらに、本体部2aの外周には、シリンダ1とロッドガイド2との間をシールするシールリング8が装着される環状溝2dが設けられている。
クッション保持部2cの内径は、本体部2aの内径よりも大径とされ、クッション保持部2cの外径は、本体部2aの外径よりも小径とされている。よって、クッション保持部2cとシリンダ1との間には環状隙間が形成されるとともに、クッション保持部2cとピストンロッド3との間にも環状隙間が形成されている。
そして、ロッドガイド2における本体部2aの図2中下方であってクッション保持部2cの内周には、ピストンロッド3の外周に摺接する環状のUパッキン9と、ピストンロッド3の外周に摺接するシャッタ10と、リバウンドクッション11とが順に装着されている。詳しくは、クッション保持部2cは、図2中下方へ向かうほど内径が2段に大径となっており、図2中最下端には内周側へ突出するフランジ部2eを備えている。Uパッキン9は、クッション保持部2cの内径が最小となる部位に嵌合されており、ロッドガイド2とピストンロッド3との間をシールする。
シャッタ10は、環状のプレート部10aと、プレート部10aの内周から図2中下方へ延びてピストンロッド3の外周に摺接する環状のシャッタ部10bとを備えており、クッション保持部2cの図2中の上方側の段部に積層されている。さらに、リバウンドクッション11は、クッション保持部2cの図2中の下方側の段部とシャッタ10のプレート部10aの図2中下端に積層されており、外周が前記下方側の段部とフランジ部2eとで挟持されてロッドガイド2に固定されている。リバウンドクッション11の内径は、シャッタ10のシャッタ部10bの外径よりも大径とされており、シャッタ10との間に隙間が形成されている。また、リバウンドクッション11は、内周に図2中下方へ突出する環状の突出部11aを備えており、ロッドガイド2のクッション保持部2cに装着された状態でロッドガイド2の最下端より突出部11aが図2中下方へ突出している。
つづいて、ロッドガイド2における本体部2aの図2中下方であってクッション保持部2cの外周には、コイルスプリングでなるリバウンドスプリング12が嵌合されている。クッション保持部2cは、図2中上端付近の外周の全周に亘って外方へ向けて突出する突条2fを備えている。リバウンドスプリング12の内径は、クッション保持部2cの突条2f以外の部位の外径よりも大径とされる一方、突条2fの外径よりも小径とされている。よって、リバウンドスプリング12の一端をクッション保持部2cの外周に嵌合すると、リバウンドスプリング12は、突条2fによってロッドガイド2に固定されてクッション保持部2cからの脱落が防止される。
なお、本体部2aの肩がシリンダ1の内周に装着されたCリング14に当接しており、ロッドガイド2は、シリンダ1に対して抜け出る方向への移動が規制され、シリンダ1内の圧力を受けてCリング14に押圧されるのでシリンダ1に対して固定される。
さらに、ロッドガイド2の凸部2bの図2中上端外周には、ピストンロッド3の外周に摺接するダストシール5が装着されており、シリンダ1内への水や塵などの侵入が防止されている。
ピストンロッド3は、前述したようにロッドガイド2の内周に挿通されている。ピストンロッド3は、先端に、ピストン4、伸側減衰バルブ15、圧側減衰バルブ16およびリバウンドストッパ13が装着される小径部3aを備えている。小径部3aの先端には、ピストンナット17が螺着されており、ピストンナット17によって、ピストン4、伸側減衰バルブ15、圧側減衰バルブ16およびリバウンドストッパ13がピストンロッド3に固定されている。
ピストン4は、前述したようにピストンロッド3の先端に装着されるとともにシリンダ1内に摺動自在に挿入されており、シリンダ1内をロッドガイド2に面する図1中でピストン4よりも上方側の伸側室R1と図1中でピストン4よりも下方側の圧側室R2とに区画している。そして、伸側室R1と圧側室R2内には、作動油等の液体が充填されている。なお、液体は、作動油以外にも、たとえば、水、水溶液といった液体とされてもよい。
ピストン4は、伸側室R1と圧側室R2とを連通する伸側通路4aと圧側通路4bとを備えている。そして、伸側減衰バルブ15は、ピストン4の図1中下方に積層されていて伸側通路4aの図1中下端を開閉し、圧側減衰バルブ16は、ピストン4の図1中上方に積層されていて圧側通路4bの図1中上端を開閉する。これら伸側減衰バルブ15および圧側減衰バルブ16は、ともに環状板でなるリーフバルブを複数積層して構成される積層リーフバルブとされている。そして、伸側減衰バルブ15は、ピストンロッド3がシリンダ1に対して図1中上方へ移動する緩衝器Dの伸長行程において、ピストン4によって圧縮される伸側室R1から拡大される圧側室R2へ向かって伸側通路4aを通過する作動油の流れに対して開弁するとともに抵抗を与える。圧側減衰バルブ16は、ピストンロッド3がシリンダ1に対して図1中下方へ移動する緩衝器Dの収縮行程において、ピストン4によって圧縮される圧側室R2から拡大される伸側室R1へ向かって圧側通路4bを通過する作動油の流れに対して開弁するとともに抵抗を与える。
また、リバウンドストッパ13は、環状であって伸側減衰バルブ15の図1中上方に積層されており、ロッドガイド2に取付けられたリバウンドクッション11およびリバウンドスプリング12に軸方向で対向している。リバウンドストッパ13は、外周端のリバウンドスプリング12に対向する部位が環状に切欠かれた形状の環状凹部13aを備えている。環状凹部13aは、リバウンドストッパ13の外周の図2中上端の角部を全周に亘って切り落とした形状となっている。このようにリバウンドストッパ13に環状凹部13aを設けると、リバウンドストッパ13の外周に環状凹部13aを取り囲むようにして、リバウンドストッパ13の軸方向に直交してリバウンドスプリング12の他端12aに対向する対向面S1と、ピストンロッド3の外周に対向する側面S2とが形成される。なお、側面S2は、リバウンドストッパ13を側方から見て図2中上面側の外径が図2中下面側の外径よりも小径となるテーパ面とされている。
そして、ピストンロッド3が図2中上方へストロークエンド近傍まで移動すると、リバウンドスプリング12の図2中下端となる他端12aは、図3に示すように、環状凹部13a内に入り込んでリバウンドストッパ13に嵌合される。リバウンドスプリング12が環状凹部13aに嵌合する際に、リバウンドスプリング12の他端12aは、環状凹部13aに対して径方向にずれを生じていても、テーパ面となっている側面S2に導かれて円滑に環状凹部13aに嵌合する。なお、側面S2の全体をテーパ面にするほかにも、図4(a)に示すように、側面S2は、リバウンドストッパ13を側方から見て図2中上面側の外径が図2中下面側の外径よりも小径となる湾曲面となっていても、リバウンドスプリング12の環状凹部13a内への円滑な嵌合を実現できる。さらに、側面S2の全体をテーパ面或いは湾曲面とすることに代えて、図4の(b),(c)に示すように、側面S2のリバウンドスプリング側端である図2中上端にC形状或いはR形状に面取りして、側面S2の最上端の一部をテーパ面或いは湾曲面としても、リバウンドスプリング12の環状凹部13a内への円滑な嵌合を実現できる。なお、側面S2は、ピストンロッド3の外周面と平行な面とされてもよい。
このようにリバウンドスプリング12の他端12aは、リバウンドストッパ13の環状凹部13a内に嵌合すると、環状凹部13aの径方向の側面S2に対向するので、径方向への移動が規制される。よって、本発明における規制部は、本実施の形態では環状凹部13aによって形成されている。
リバウンドストッパ13は、リバウンドクッション11にも軸方向で対向しているので、ピストンロッド3がシリンダ1に対して図1中上方へ移動していくと、やがて、リバウンドクッション11に当接して圧縮する。
また、ピストンロッド3は、本実施の形態では内部が中空な筒状であって、ピストンロッド3の小径部3aよりも図2中上方から開口して内部に通じる横孔3bを備えている。このピストンロッド3の横孔3bと横孔3bよりも図1中下方の中空部とで、伸側通路4aおよび圧側通路4bを迂回して伸側室R1と圧側室R2とを連通するバイパス通路Bが形成される。なお、ピストンロッド3の内周であって横孔3bよりも下方側には筒状の弁座部材18が装着され、また、ピストンロッド3内には、軸方向へ移動可能にニードル19aが挿入されている。ニードル19aは、ピストンロッド3内に挿通されたコントロールロッド19の先端に形成されており、ピストンロッド3の図示しない上端に装着される図外のアジャスタの操作によって軸方向へ移動可能である。そして、ニードル19aを弁座部材18に対して遠近させると、ニードル19aと弁座部材18との間に隙間を広狭させ得るので、バイパス通路Bを通過する作動油の流れに与える抵抗を大小変更できる。このように、本実施の形態の緩衝器Dは、弁座部材18とニードル19aとで構成される減衰力調整バルブVを備えている。
なお、シリンダ1の図1中下端は、閉塞されており、詳しくは図示しないが、緩衝器Dを車体或いは車輪側に連結するブラケットを備えている。また、シリンダ1内には、圧側室R2の下方に気室Gを区画するフリーピストンFが摺動自在に挿入されている。
そして、緩衝器Dが伸長する際には、圧縮される伸側室R1から拡大する圧側室R2へ向かう作動油の流れに対して伸側減衰バルブ15と減衰力調整バルブVとで抵抗を与え、緩衝器Dは、伸長を妨げる減衰力を発生する。よって、減衰力調整バルブVにおける前記隙間を広狭させることで緩衝器Dの伸側減衰力を高低調整し得る。また、緩衝器Dの伸長行程時には、ピストンロッド3がシリンダ1内から退出するために、ピストンロッド3がシリンダ1内から退出する体積に見合った分だけフリーピストンFが図1中上方へ移動して気室Gが拡大し、ピストンロッド3がシリンダ1内から退出する体積の補償が行われる。
反対に、緩衝器Dが収縮する際には、圧縮される圧側室R2から拡大する伸側室R1へ向かう作動油の流れに対して圧側減衰バルブ16と減衰力調整バルブVとで抵抗を与える。また、緩衝器Dの収縮の際には、ピストンロッド3がシリンダ1内へ侵入するために、ピストンロッド3がシリンダ1内へ侵入する体積に見合った分だけフリーピストンFが図1中下方へ移動して気室Gが縮小し、ピストンロッド3がシリンダ1内へ侵入する体積の補償が行われる。よって、緩衝器Dが収縮行程にある場合、圧側減衰バルブ16および減衰力調整バルブVが前記した作動油の流れに抵抗を与えるので、緩衝器Dは、収縮を妨げる圧側減衰力を発生する。また、減衰力調整バルブVにおける前記隙間を広狭させることで緩衝器Dの圧側減衰力を高低調整し得る。
なお、前述したところでは、ピストンロッド3がシリンダ1内に出入りする体積の補償をシリンダ1内にフリーピストンFを設けて気室Gを形成することで行っているが、シリンダ1外に圧側室R2に連通されるリザーバタンクを設けて前記体積の補償を行ってもよい。その場合、圧側室R2とリザーバタンクとの間に圧側室R2からリザーバタンクへ向かう作動油の流れに抵抗を与えるベースバルブを設け、ベースバルブが圧側減衰力の発生に寄与するようにしてもよい。
このように構成された緩衝器Dは、ピストンロッド3がシリンダ1に対して図2中上方へ移動する伸長行程にあって、ピストンロッド3がリバウンドスプリング12にリバウンドストッパ13が当接するまで移動すると、リバウンドスプリング12の他端12aがリバウンドストッパ13の規制部としての環状凹部13aに嵌合する。そして、その状態からピストンロッド3がシリンダ1に対して図2中上方へさらに移動すると、リバウンドスプリング12は、リバウンドストッパ13とロッドガイド2の本体部2aとの間で圧縮されて、圧縮量に応じてピストンロッド3の図2中上方への移動を妨げる弾発力を発揮する。よって、本実施の形態の緩衝器Dは、ピストンロッド3がシリンダ1に対してストロークエンド近傍まで図2中上方へ移動すると、リバウンドスプリング12が圧縮されて緩衝器Dの伸長を抑制する弾発力を発生する。その際、リバウンドスプリング12の他端12aは、リバウンドストッパ13の外周端に形成された環状凹部13aに嵌合して径方向への移動が規制されるので、リバウンドスプリング12のバックリングが抑制されてリバウンドスプリング12とシリンダ1との干渉が阻止される。よって、リバウンドスプリング12の圧縮時にリバウンドスプリング12がシリンダ1に干渉してシリンダ1の内面を傷つけることもないので、シリンダ1の劣化も防止される。さらに、緩衝器Dの伸長の程度が進んで、ピストンロッド3がシリンダ1に対して図2中上方へ移動すると、シャッタ10のシャッタ部10bがピストンロッド3の横孔3bに完全に対向してバイパス通路Bを閉塞する。シャッタ10が横孔3bを遮断して、さらに、リバウンドクッション11がリバウンドストッパ13に当接すると、リバウンドクッション11の内周の環状隙間は、伸側室R1および圧側室R2から隔離される。つまり、リバウンドクッション11の内周の環状隙間と伸側室R1との直接の連通が断たれるとともに、前記環状隙間とバイパス通路Bとの直接の連通が断たれる。このように、リバウンドクッション11の内周の環状隙間が伸側室R1にも圧側室R2にも連通されず隔絶された状態となるので、ピストンロッド3がそれ図2中上方へ移動しようとすると、前記環状隙間内の圧力が上昇して、緩衝器Dは、それ以上の伸長を抑制するロック機能を発揮する。
以上、本実施の形態の緩衝器Dは、シリンダ1と、シリンダ1の端部に設けられた環状のロッドガイド2と、ロッドガイド2の内周に挿通されてシリンダ1内に移動自在に挿入されるピストンロッド3と、シリンダ1内に挿入されてシリンダ1内を圧側室R2とロッドガイド2に面する伸側室R1とに区画するピストン4と、ピストンロッド3に装着されるリバウンドストッパ13と、ロッドガイド2に一端が固定されるとともにピストンロッド3の外周に配置されて他端12aが軸方向でリバウンドストッパ13に対向するコイル状のリバウンドスプリング12とを備え、リバウンドストッパ13は、リバウンドスプリング12の他端12aの内周に嵌合してリバウンドスプリング12の径方向の移動を規制する環状凹部(規制部)13aを備えている。このように構成された緩衝器Dの伸長行程において、ピストンロッド3がストロークエンド近傍まで移動してリバウンドスプリング12の他端12aがリバウンドストッパ13に当接すると、リバウンドスプリング12の他端12aは、リバウンドストッパ13の環状凹部(規制部)13aによって径方向の移動が規制されバックリングが抑制される。以上より、本実施の形態の緩衝器Dによれば、リバウンドスプリング12の他端12aが径方向にずれるようなバックリングが抑制されるため、リバウンドスプリング12とシリンダ1との干渉を防止できる。
また、本実施の形態の緩衝器Dにおけるリバウンドストッパ13は、環状であって、リバウンドスプリング12の他端が嵌合可能な環状凹部13aを有し、規制部が環状凹部13aで形成されている。このようにリバウンドストッパ13にリバウンドスプリング12が嵌合すれ環状凹部13aを設けると、環状凹部13aのリバウンドスプリング12を支持する部位の肉厚が薄くなり、環状凹部13aのリバウンドスプリング12を支持する対向面S1の位置はロッドガイド2から後退した位置になる。よって、リバウンドストッパ13がクッション保持部2cと当接する状態において、リバウンドスプリング12を支持する本体部2aと環状凹部13aとの対向面S1との間の距離(対向面間距離)を長くできる。ここで、規制部は、図5に示すようにリバウンドストッパ13にリバウンドスプリング12の他端12aの内周に嵌合する環状の突条13bとされてもよい。しかしながら、突条13bで規制部を形成する場合に比較して、リバウンドストッパ13がクッション保持部2cと当接する状態において、リバウンドストッパ13のリバウンドスプリング12を支持する対向面S1の位置がロッドガイド2から後退する分だけ、前記対向面間距離が長くなる。リバウンドスプリング12は、リバウンドストッパ13がクッション保持部2cと当接する状態において最圧縮されるので、密着長が前記対向面間距離以下になっていればよい。以上より、対向面間距離が長くなれば、その分密着長の設定に余裕が生まれ、リバウンドスプリング12の線径および巻数の設計自由度が向上する。したがって、規制部が環状凹部13aで形成される場合には、リバウンドスプリング12の設計自由度が向上するのである。なお、突条13bを規制部とする場合、突条13bは、周方向で分割されてリバウンドストッパ13に設けられてもよく、突条13bのリバウンドスプリング12の他端12aに嵌合する嵌合面の全体或いは上端の一部をテーパ面或いは湾曲面としてリバウンドストッパ13の他端12aの規制部の円滑な嵌合を実現してもよい。また、突条13bは、リバウンドストッパ13の他端の外周に嵌合するものでもよい。
そして、また、本実施の形態の緩衝器Dのリバウンドストッパ13における環状凹部13aは、リバウンドストッパ13の外周端に設けられている。このように構成された緩衝器Dによれば、リバウンドストッパ13の外径を大きくできリバウンドストッパ13の設計自由度がより一層向上する。
なお、リバウンドストッパ13に形成される規制部としての環状凹部13cは、図6に示すように、外周と内周との間に形成されてもよく、リバウンドストッパ13の他端12aの外周が環状凹部13cの外周の側面S3に嵌合されてもよい。なお、リバウンドストッパ13の他端12aの環状凹部13cへの円滑な嵌合を実現するべく、環状凹部13cの外周の側面S3の全体または図6中上端の一部をテーパ面或いは湾曲面としてもよい。
さらに、本実施の形態の緩衝器Dは、ロッドガイド2に固定されるとともにリバウンドストッパ13に軸方向で対向するリバウンドクッション11を備えている。このように構成された緩衝器Dによれば、最伸長時にリバウンドストッパ13とリバウンドクッション11とを衝合させて、最伸長時の衝撃を緩和できる。
以上、本発明の好ましい実施の形態を詳細に説明したが、特許請求の範囲から逸脱しない限り、改造、変形、および変更が可能である。
1・・・シリンダ、2・・・ロッドガイド、3・・・ピストンロッド、4・・・ピストン、11・・・リバウンドクッション、12・・・リバウンドスプリング、12a・・・リバウンドスプリングの他端、13・・・リバウンドストッパ、13a,13c・・・環状凹部(規制部),13b・・・突条(規制部)、D・・・緩衝器、R1・・・伸側室、R2・・・圧側室

Claims (5)

  1. シリンダと、
    前記シリンダの端部に設けられた環状のロッドガイドと、
    前記ロッドガイドの内周に挿通されて前記シリンダ内に移動自在に挿入されるピストンロッドと、
    前記シリンダ内に挿入されて前記シリンダ内を圧側室と前記ロッドガイドに面する伸側室とに区画するピストンと、
    前記ピストンロッドに装着されるリバウンドストッパと、
    前記ロッドガイドに一端が固定されるとともに前記ピストンロッドの外周に配置されて他端が軸方向で前記リバウンドストッパに対向するコイル状のリバウンドスプリングとを備え、
    前記リバウンドストッパは、前記リバウンドスプリングの前記他端の内周或いは外周に嵌合して前記リバウンドスプリングの径方向の移動を規制する規制部を有する
    ことを特徴とする緩衝器。
  2. 前記リバウンドストッパは、環状であって、前記リバウンドスプリングの他端が嵌合可能な環状凹部を有し、
    前記規制部が前記環状凹部である
    ことを特徴とする請求項1に記載の緩衝器。
  3. 前記環状凹部は、前記リバウンドストッパの外周端に設けられている
    ことを特徴とする請求項2に記載の緩衝器。
  4. 前記リバウンドストッパの前記環状凹部におけるリバウンドスプリングの前記他端の内周或いは外周に嵌合する側面の一部あるいは全部は、テーパ面或いは湾曲面である
    ことを特徴とする請求項2または3に記載の緩衝器。
  5. 前記ロッドガイドに固定されるとともに前記リバウンドストッパに軸方向で対向するリバウンドクッションを備えた
    ことを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の緩衝器。
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