JP2021146138A - 台座及び保護キャップ組立体 - Google Patents

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Abstract

【課題】片手でも容易に保護キャップを外すことができる台座及び保護キャップ組立体を提供する。【解決手段】カテーテル80(医療用チューブ)の途中を分離可能に接続するコネクタ82にネジ構造を介して装着される保護キャップ12と、保護キャップ12が嵌合された台座14及び、これを備えた保護キャップ組立体10に関し、台座14は、被載置面に載置される下端部16と、下端部16に対して傾斜したキャップ装着面部28と、キャップ装着面部28に設けられ、保護キャップ12の内部に挿入されて保護キャップ12の内部を閉塞可能に保持する嵌合部32と、を備え、キャップ装着面部28には、保護キャップ12が被載置面に対して傾斜した状態で保持される。【選択図】図5

Description

本発明は、医療用チューブのコネクタに装着される保護キャップの台座及び保護キャップ組立体に関する。
近年、腹膜透析は、患者の負担が少ないことから注目されている。腹膜透析法のなかでも、持続携行式腹膜透析(CAPD;Continuous Ambulatory Peritoneal Dialysis)は、患者自身が自宅や職場で透析液のバッグの交換を行うことができるため、社会復帰がしやすいとされている。
持続携行式腹膜透析では、患者側に接続されたチューブと、透析液のバッグに接続されたチューブとを、コネクタを介して接続する。透析液のバッグを接続しない間は、患者側に接続されたチューブのコネクタに一時的に保護キャップを装着する。細菌感染を防ぐために、保護キャップは1回のみ使用される使い捨てとなっている。
このような保護キャップは、台座に装着された状態で製品提供され、使用直前に台座から取り外してコネクタに装着して使用される。保護キャップ及びその台座に関し、特許文献1は、保護キャップに対する落下菌の付着を防止すると共に、患者が容易に台座から保護キャップを取り出せるように、筒状の嵌合部を保護キャップの凹部に嵌装してキャップを保持する台座を開示する。また、特許文献2は、使用前の保護キャップをリング状の持ち手のついた栓で封止する構造の台座を開示する。
特開2017−176358号公報 特開2013−42952号公報
保護キャップをコネクタに接続するときには、片方の手にコネクタとそのチューブを把持し、もう片方の手で保護キャップを持って保護キャップを螺合する操作を行う。このように、保護キャップをコネクタに接続する際に、両手がふさがってしまう。ところが、従来の台座では、保護キャップの取り外しを両手で行う必要がある。そのため、保護キャップをコネクタに接続する際に、事前に台座から保護キャップを外し忘れると、台座から保護キャップを外すことが困難となり、保護キャップの接続操作が困難になるという問題がある。
実施形態の一観点は、片手でも容易に保護キャップを外すことができる台座及び保護キャップ組立体を提供することを目的とする。
以下の開示の一観点は、医療用チューブの途中を分離可能に接続するコネクタにネジ構造を介して装着される保護キャップの台座であって、被載置面に載置される載置部と、前記載置部に対して傾斜したキャップ装着面部と、前記キャップ装着面部に設けられ、前記保護キャップの内部に挿入されて前記保護キャップの内部を閉塞可能に保持する嵌合部と、を備え、前記キャップ装着面部には、前記保護キャップが被載置面に対して傾斜した状態で保持される、台座にある。
別の一観点は、医療用チューブの途中を分離可能に接続するコネクタにネジ構造を介して装着される保護キャップと、前記保護キャップが嵌合された台座と、備えた保護キャップ組立体であって、前記台座は、被載置面に載置される載置部と、前記載置部に対して傾斜したキャップ装着面部と、前記キャップ装着面部に設けられ、前記保護キャップの内部に挿入されて前記保護キャップの内部を閉塞可能に保持する嵌合部と、を備え、前記キャップ装着面部には、前記保護キャップが被載置面に対して傾斜した状態で保持される、保護キャップ組立体にある。
上記観点の台座及び保護キャップ組立体によれば、キャップ装着面が傾斜しているため、使用者は保護キャップを下方に押圧する動作を行うだけで保護キャップが嵌合部から傾いて外れるため、片手でも容易に保護キャップを外すことができる。
図1Aは腹膜内に透析液を貯留している状態を示し、図1Bは腹膜内の透析液の排液の様子を示し、図1Cは腹膜内に透析液を注液している様子を示し、図1Dは新たな透析液の貯留中の状態を示す。 透析液バッグ及び排液バッグを外した後のカテーテル及びコネクタの斜視図である。 コネクタへの保護キャップの装着方法を示す説明図である。 図3の保護キャップとコネクタとを螺合した状態の断面図である。 第1実施形態に係る保護キャップ組立体の斜視図である。 図5の保護キャップ組立体から保護キャップを外した状態の斜視図である。 図7Aは、図5の保護キャップ組立体の正面図であり、図7Bは図5の保護キャップ組立体の背面図である。 図8Aは、図5の保護キャップ組立体の右側面図であり、図8Bは図5の保護キャップ組立体の左側面図である。 図9Aは、図5の保護キャップ組立体の平面図であり、図9Bは図5の保護キャップ組立体の底面図である。 図5のX−X線に沿った断面図である。 図5の保護キャップの使用方法を示す説明図である。 図5の保護キャップ組立体から保護キャップが外れる様子を示す断面図である。 第2実施形態に係る保護キャップ組立体の斜視図である。 第3実施形態に係る保護キャップ組立体の斜視図である。
以下、台座及び保護キャップ組立体について好適な実施形態を挙げ、添付の図面を参照して詳細に説明する。なお、第2実施形態及び第3実施形態の構成において第1実施形態と共通する構成には同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
(第1実施形態)
腹膜透析は、患者の腹膜内に透析液を注入して、所定時間ためておくと、老廃物や水分が腹膜を介して透析液側に移動する。透析液を体内に注入してから所定時間(例えば4〜8時間)は、図1Aに示すように、患者は自由に行動することができる。患者には、腹膜内の挿入されたカテーテル80が常時取り付けられており、このカテーテル80を介して透析液の交換が実施される。
透析液の交換は、図1B及び図1Cに示すように行う。まず、患者の腹膜内に挿入されたカテーテル80の先端のコネクタ82に、排液バッグ90及び透析液バッグ84が接続された接続チューブ85を接続する。接続チューブ85は、途中で分岐して、一方のチューブ86が透析液バッグ84に接続され、他方のチューブ88が排液バッグ90に接続されている。
図1Bに示すように、患者はチューブ86のクランプを閉じ、患者の腹膜内の老廃物を含んだ透析液を排液バッグ90に排出する。次に、患者はチューブ88を閉じると共にチューブ86を開き、図1Cに示すように、透析液バッグ84の透析液を、チューブ86及びカテーテル80を介して腹膜内に注入する。
その後、図1Dに示すように、患者が接続チューブ85をカテーテル80から取り外して、透析液の交換が完了する。患者は、体にカテーテル80が装着された状態で生活する。
図2に示すように、カテーテル80の先端のコネクタ82は、筒状の接続部82cの外周にネジ山(第2ネジ構造82e)が形成された雄コネクタである。コネクタ82をそのまま露出させておくことは、細菌感染による合併症の原因となる。
そこで、患者は、透析液の交換作業の完了後、図3に示すように、カテーテル80の先端のコネクタ82を片方の手で持ち、他方の手で保護キャップ12を持って、コネクタ82に保護キャップ12を捻じ込んで装着してコネクタ82を保護する。感染症を防ぐ観点から、保護キャップ12は使い捨てで使用される。また、保護キャップ12の装着作業は、落下菌の付着を防ぐために、保護キャップ12の内側を上に向けないように行う。保護キャップ12には、患者が把持して捻じ込む動作を行いやすくするべく、一対の板状のフィン12gが円筒状の外筒部12aの外方に延び出て設けられている。
図4に示すように、保護キャップ12は、患者の指がカテーテル80と連通する部分(内筒部12bの内部)に触れないようにするために、二重構造となっている。すなわち、有底円筒状に形成された外筒部12aの内側に、短い内筒部12bが形成された構造となっている。外筒部12aの内側部には第1ネジ構造12c(ネジ山)が形成されており、この第1ネジ構造12cが、コネクタ82の第2ネジ構造82eと螺合する。内筒部12bの奥側には、円形リング状のパッキン12dが嵌装されている。外筒部12aと内筒部12bとの間のリング状の溝部12eには、ポビドンヨード等の殺菌剤を含んだ多孔質部材が装着されていてもよい。
コネクタ82は、カテーテル80が接続されるカテーテル固定部82aと、カテーテル固定部82aの先端側に形成されたフランジ部82bと、フランジ部82bの先端側に形成された接続部82cとを備える。フランジ部82bは、カテーテル固定部82a及び接続部82cより拡径して形成されている。接続部82cは、フランジ部82bから先端側に向けて筒状に延び出ている。接続部82cの外側部には第2ネジ構造82eが形成されている。第2ネジ構造82eは、外筒部12aの第1ネジ構造12cと螺合可能に形成されている。接続部82cの内側には、内筒部12bの内部に挿入される内側接続部82dが先端に向けて筒状に延びて形成されている。内側接続部82dの内部には、カテーテル80の内部に連通する連通孔82fが形成されている。
保護キャップ12は、外筒部12aが接続部82cの外方を覆うようにして装着され、接続部82cの基部に設けられたリング状のパッキン83aと外筒部12aの内周面12hが当接して密着する。外筒部12aの端部12fの開口部12iの近くの内周面12hには、第1ネジ構造12cが形成されておらず、平滑な円周面として形成されている。内周面12hの平滑な円周面の部分が、パッキン83aに密着することにより、接続部82cが保護キャップ12の内側に気密に封止される。また、内筒部12bのパッキン12dに内側接続部82dが密着することにより、連通孔82fが気密に封止される。このようにして保護キャップ12は、二重の封止構造により、コネクタ82を保護する。また、内筒部12bは患者の指が入らないように、外筒部12aの奥側に配置されているため、手で触ることによる汚染を防止できる。
ところで、本実施形態において、保護キャップ12は、図5に示す本実施形態に係る保護キャップ組立体10として製品提供される。保護キャップ組立体10は、保護キャップ12と、保護キャップ12の開口部12iを覆うように組付けられた台座14とを備えている。台座14は、使用直前まで、保護キャップ12の内部を塞ぐことで、保護キャップ12の内部を無菌状態に保つように構成されている。
図6に示すように、台座14は直方体を斜めに大きく切り欠いた立体形状を成しており、傾斜面として形成されたキャップ装着面部28に保護キャップ12が装着されている。保護キャップ組立体10において、保護キャップ12の中心軸は、台座14の下端部16の垂線方向(Z1、Z2方向)に対して傾斜する。使用者が保護キャップ12を取り外す際に、台座14の下端部16を載置部として机の天板等の被載置面に載置すると、保護キャップ12が傾いた状態となり、台座14を押さえつける操作と、保護キャップ12を捻って取り外す動作を片手で行えるようになる。以下、保護キャップ組立体10の各部について詳細に説明する。
台座14は、平面状の被載置面に対してガタつくことなく配置される載置部としての下端部16を備えている。図9Bの底面図に示すように、台座14は、樹脂よりなる板状部材14aを立体的に成形したものであり、下端部16はコの字状に形成されている。下端部16は、正面側に配置されて幅方向(X1、X2方向)に延びた第1辺16aと、第1辺16aに隣接し且つ第1辺16aに垂直な方向(Y1、Y2方向)に延在する第2辺16bと、第2辺16bに隣接し第2辺16bに垂直な方向(X1、X2方向)に延びて第1辺16aに対向する第3辺16cとを含む。下端部16に囲まれた矩形状の領域(面)を台座14の下端面15と呼ぶ。また、第1辺16a及び第3辺16cの端部同士をつなぎ、第2辺16bと対向する線を第4辺16dと呼ぶ。なお、下端面15に垂直な方向をZ1、Z2方向と呼ぶ。台座14の下端部16を載置部として被載置面に配置したとき、Z1方向が上方となり、Z2方向が下方となる。
図5に示すように、第1辺16aからは、正面部18が下端部16に対して垂直方向上方(Z1方向)に延び出ている。正面部18の垂線は、Y方向(Y1、Y2方向の総称)を向いている。正面部18は、保護キャップ組立体10の使用する際に使用者の正面に配置される面である。正面部18には、使用者に向けて配置することを促すべく、配置方向を知らせる表示が付されていてもよい。図7Aに示すように、正面部18のX2側の側辺18aは、第1辺16aに対して垂直方向上方(Z1方向)に延びている。正面部18の上端は、天面部26及びキャップ装着面部28と接している。正面部18とキャップ装着面部28との交線28aは、第1辺16aに対して傾斜しており、交線28aのX1側の端部は、第1辺16aのX1側の端部と接している。
図5に示すように、第2辺16bからは、右側面部20(本実施形態における側面部)が下端部16に対して垂直方向上方(Z1方向)に延び出ている。右側面部20の垂線は、X方向(X1、X2方向の総称)を向いている。右側面部20のY2側の側辺20aは、背面部22の傾斜に応じてZ1方向に対して傾斜している。また、右側面部20のY2側の側辺20aは、右側面部20のキャップ装着面部28と接している。右側面部20とキャップ装着面部28との交線28bは、第2辺16bに対して傾斜しており、交線28bのY1側の端部は、第2辺16bのY1側の端部と接している。
図7Bに示すように、第3辺16cからは、背面部22が上方(Z1方向)に向けて延び出ている。使用者に、保護キャップ組立体10の配置方向を知らせるべく、背面部22は、図8Aに示すように、正面部18に対して傾斜した平面となっている。背面部22は、上方(Z1方向)に向かうほど正面部18に接近する方向に傾斜している。背面部22は、下端部16を被載置面に載置した際に傾斜面となり、使用者は、正面部18ではないことを容易に認識できるようになっている。なお、背面部22には、使用者と反対に向けて配置するべき面であることを示す表示が付されていてもよい。図5に示すように、背面部22のX1側は、側辺20aを介して右側面部20に接する。背面部22のX2側の側辺22aは、Z1方向からY1方向に向けて傾斜している。背面部22の上端は、天面部26及びキャップ装着面部28と接している。
図8B、図9B及び図10に示すように、第4辺16d側には、板状部材14a(図9B参照)が設けられておらず、右側面部20に対向する左側面部24は開口した状態となっている。なお、本実施形態はこれに限定されるものではなく、必要に応じて板状部材14aによって下端面15及び左側面部24の少なくとも一方を壁状に形成してもよい。
図5に示すように、正面部18の上端からは、天面部26が背面部22の上端に向けて延びている。天面部26は、正面部18の上端と背面部22の上端とを架け渡すようにして、保護キャップ組立体10の上端を構成する。天面部26は、下端部16が構成する平面(下端面15)と平行な平面となっている。図7Aに示すように、天面部26は、保護キャップ組立体10において最も高い部分となっている。下端部16から天面部26までのZ方向の距離(高さh2)は、下端部16から保護キャップ12の上端までのZ方向の距離(高さh1)よりも高くなっている。
図5及び図6に示すように、キャップ装着面部28は、正面部18、背面部22及び右側面部20に対して傾斜した平面となっている。キャップ装着面部28は、X1方向に向かうにつれて徐々に下方(Z2方向)に下がるように傾斜すると共に、背面部22側から正面部18側にかけて僅かに下方(Z2方向)に下がるように傾斜している。キャップ装着面部28と正面部18との交線28aは、第1辺16aに対して角度αで傾斜している。角度αは、例えば35°〜45°、より好ましくは、40°程度とすることができる。また、キャップ装着面部28と右側面部20との交線28bと第2辺16bとの角度βは、10°〜20°、より好ましくは15°程度となっている。
図6に示すように、キャップ装着面部28の中央部には、面に垂直な方向に凹んだ凹部30が形成されている。凹部30は、キャップ装着面部28に垂直な方向から見て円形に形成されている。凹部30は、外周に沿って筒状に形成された周壁部30bと、周壁部30bの内側に形成された底部30aと、底部30aの中央から突出した嵌合部32とを備えている。底部30aは、キャップ装着面部28に平行に形成されている。
図10に示すように、凹部30には、保護キャップ12が挿入され、嵌合部32が保護キャップ12の内周面12hに嵌合することで、保護キャップ12が台座14に装着される。このように、凹部30を設けることにより、保護キャップ12が嵌合する部位が、キャップ装着面部28から奥まった位置に保護され、意図せぬタイミングにおける保護キャップ12の脱落を防止できる。
凹部30の周壁部30bは、保護キャップ12を外す際の動作の妨げにならないように、保護キャップ12の外方に離間した位置に設けられている。周壁部30bは、キャップ装着面部28に向かうにつれて径が広がるように傾斜しており、保護キャップ12を傾けて取り外す操作を行いやすくなっている。
凹部30の深さ、すなわち、凹部30の底部30aとキャップ装着面部28との垂線方向の距離は、例えば、8mm程度に設定され得る。このような深さにすると、図5に示すように、保護キャップ12が台座14に嵌合している部分を保護できると共に、保護キャップ12の一対のフィン12gの大部分がキャップ装着面部28から突出するため、使用者が保護キャップ12の取り外しを行いやすくなる。
図6において、凹部30の下端から交線28bまでの距離Dは、例えば30mm〜35mm程度に形成されている。凹部30を、このような位置に設けることで、使用者が親指と人差し指との間で保護キャップ12を挟んで把持した際に、机等の被載置面に使用者の指が当たるのを防ぐことができ、保護キャップ12の取り外す際に力を入れやすくなる。
底部30aの中心付近には、嵌合部32が設けられている。嵌合部32は、多角形の柱状部材であり、キャップ装着面部28に垂直な平板状の側壁部32aを複数備えた多角形状に形成されており、キャップ装着面部28の表面に向けて突出している。嵌合部32の中心軸は、キャップ装着面部28の垂線と同じ方向を向いている。
図10に示すように、嵌合部32には、保護キャップ12が装着される。嵌合部32は、保護キャップ12の内周面12hの内側に挿入され、側壁部32aが内周面12hに嵌合して装着されている。嵌合部32の側壁部32aは、保護キャップ12の内周面12hと摺動可能に当接する。
図8B及び図9Bに示すように、嵌合部32を含むキャップ装着面部28、正面部18、背面部22及び右側面部20は、樹脂材料よりなる板状部材14aによって一体的に成形されている。左側方(X2方向)及び下方(Z2方向)から見ると、キャップ装着面部28、正面部18、背面部22及び右側面部20の裏面側が現われる。キャップ装着面部28の裏面側には、凹部30が凸状に現れる。
板状部材14aは、嵌合部32における保護キャップ12の脱着性を向上させる観点から保護キャップ12との摺動性に優れた樹脂材料を用いることが好ましい。このような特性を有する樹脂材料としては、例えば、ポリアセタール、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリカーボネート等の各種樹脂材料が挙げられる。中でも、自己潤滑性及び剛性に優れたポリアセタール樹脂が好適である。
図5及び図6に示すように、保護キャップ組立体10において、保護キャップ12は、その中心軸が嵌合部32の中心軸と同軸となる状態で装着される。台座14に装着された状態において、保護キャップ12の中心軸は、キャップ装着面部28の垂線方向を向く。また、保護キャップ12は、一対のフィン12gが正面方向(X1方向)及び背面方向(Y2方向)を向くように、台座14に装着されている。このような向きとすることにより、正面部18を使用者に向けて配置した際に、一対のフィン12gが使用者の手前側及び奥側に現れる。そして、使用者は一対のフィン12gを手の指の間に挟んで把持することが容易となる。
また、保護キャップ12は、図7Aに示すように、下端部16から保護キャップ12の上端部までのZ方向の高さh1は、下端部16から天面部26までの高さh2よりも低くなっている。このように、保護キャップ組立体10において、保護キャップ12の上端よりも天面部26が高く突出していることにより、包装容器(不図示)中に収容して輸送する際に、振動等で保護キャップ12が包装容器に当接するのを防止でき、保護キャップ12の脱落を防ぐことができる。
本実施形態の台座14及び保護キャップ組立体10は以上のように構成され、以下その作用について説明する。
図11に示すように、保護キャップ組立体10は、下端部16を載置部として机の天板等の被載置面に載置し、正面部18を使用者側に向けて使用される。このとき、使用者から見ると、図7Aに示すように、キャップ装着面部28が右側に40°程度傾斜しており、保護キャップ12も右に大きく傾く。また、キャップ装着面部28は、右側面部20に対しても15°程度傾くため、キャップ装着面部28が使用者側を向いており、使用者はキャップ装着面部28の全域を違和感なく見ることができる。正面部18以外の面を使用者に向けると、キャップ装着面部28が隠れ、あるいは、保護キャップ12が右利きの使用者にとって取り外しにくい向きに傾斜するため、使用者に違和感を与える。このように、本実施形態の保護キャップ組立体10は、使用者に正しい配置方向を認識させることができる。
次に、使用者は、図11に示すように、右手の親指を保護キャップ12の上側に添え、人差指側を保護キャップ12の下側に添えるようにして、保護キャップ12を把持する。右手で保護キャップ12を把持する使用者は、キャップ装着面部28の傾斜に右手を添わせることが容易であり、右手で自然に保護キャップ12を把持できる。
その後、図12に示すように、使用者は、保護キャップ12に対して上方から下方に向けて、台座14に押し付ける方向に力を加える。これにより、保護キャップ12を捻る力が作用する。その結果、図示のように、保護キャップ12と嵌合部32との嵌合部分の上端側が浮き上がるように変位して保護キャップ12と嵌合部32との嵌合が解除されて保護キャップ12が台座14から外れる。その際に、使用者は台座14をもう片方の手で台座14を抑える必要がなく、片手(右手)のみで台座14から保護キャップ12を取り外すことができる。
なお、本実施形態の保護キャップ組立体10において、左側面部24を載置部として机の天板等の被載置面に載置した場合には、キャップ装着面部28が、左利きの使用者にとって好適な向きとなる。この場合には、左利きの使用者は、左側に傾斜したキャップ装着面部28に左手を添わせて、自然に保護キャップ12を把持することができる。そして、使用者は、保護キャップ12を下方に押圧することで、保護キャップ組立体10から左手だけで容易に保護キャップ12の取り外しを行える。
本実施形態の台座14及び保護キャップ組立体10は、以下の効果を奏する。
本実施形態は、カテーテル80(医療用チューブ)の途中を分離可能に接続するコネクタ82にネジ構造を介して装着される保護キャップ12の台座14に関する。台座14は、平坦な下端面15に沿って形成された下端部16と、下端部16に対して傾斜したキャップ装着面部28と、キャップ装着面部28に設けられ、保護キャップ12の内部に挿入されて保護キャップ12の内部を閉塞可能に保持する嵌合部32と、を備え、キャップ装着面部28には、保護キャップ12が被載置面に対して傾斜した状態で保持される。
上記の構成によれば、キャップ装着面部28が傾斜しているため、使用者は保護キャップ12を下方に押圧する動作を行うだけで保護キャップ12が嵌合部32から傾いて外れるため、片手でも容易に保護キャップ12を外すことができる。
上記の台座14において、下端部16は矩形状に形成され、下端部16の第1辺16aから下端面15の垂線方向上方に延び出た正面部18と、下端部16の第1辺16aに隣接する第2辺16bから下端面15の垂線方向上方に延び出た右側面部20(側面部)と、下端部16の第1辺16aに対向する第3辺16cから上方に延び出た背面部22と、を備え、キャップ装着面部28は、正面部18、右側面部20及び背面部22によって支持され、キャップ装着面部28は第2辺16bに近づくほど下端部16に接近するように傾斜してもよい。
このように構成することで、台座14の正面部18を使用者側に向けて配置した際に、使用者が自然に保護キャップ12を手で掴んで持つことができ、保護キャップ12の取り外しを容易に行える。
上記の台座14において、キャップ装着面部28と正面部18とが接する交線28aは、第1辺16aに対して35°〜45°傾斜していてもよい。
上記の台座14において、キャップ装着面部28はさらに第3辺16cから第1辺16aに接近するにつれて徐々に下端部16に接近するように傾斜してもよい。この構成にすることで、正面部18以外の面を使用者に向けると、キャップ装着面部28が隠れ、あるいは、保護キャップ12が右利きの使用者にとって取り外しにくい向きに傾斜するため、使用者に違和感を与える。その結果、台座14は、使用者に正しい配置方向を認識させることができる。
上記の台座14において、キャップ装着面部28と右側面部20とが接する交線28bは、第2辺16bに対して10°〜20°傾斜してもよい。このように構成することにより、使用者は、キャップ装着面部28の向きを手掛かりにして、正しい配置方向に台座14を配置できる。
上記の台座14において、キャップ装着面部28には凹部30が設けられており凹部30に嵌合部32が設けられていてもよい。この構成によれば、保護キャップ12と嵌合部32との嵌合部分を凹部30で保護することができるため、輸送中の保護キャップ12の脱落を防止できる。
上記の台座14において、第2辺16bは正面部18の方向から見て右側の辺であってもよい。このように構成することで、キャップ装着面部28の向きが、右利きの使用者にとって違和感なく使用できる向きとなる。
上記の台座14において、第2辺16bは正面部18の方向から見て左側の辺であってもよい。このように構成することで、キャップ装着面部28の向きが、左利きの使用者にとって違和感なく使用できる向きとなる。
上記の台座14において、正面部18、背面部22及びキャップ装着面部28の上端と接し、下端面15と平行な平面よりなる天面部26を有しており、天面部26は、保護キャップ12を嵌合部32に装着した際の保護キャップ12よりも上方に位置してもよい。この構成によれば、保護キャップ12の上端よりも天面部26が高く突出していることにより、包装容器中に収容して輸送する際に、振動等で保護キャップ12が包装容器に当接するのを防止でき、保護キャップ12の脱落を防ぐことができる。
上記の台座14において、背面部22が正面部18に対して傾斜してもよい。この構成によれば、背面部22と正面部18との識別が容易になり、使用者は正しい方向に台座14を配置できる。
本実施形態の保護キャップ組立体10は、カテーテル80(医療用チューブ)の途中を分離可能に接続するコネクタ82にネジ構造を介して装着される保護キャップ12と、保護キャップ12が嵌合された台座14と、備える。その保護キャップ組立体10において、台座14は、被載置面に載置される下端部16と、下端部16に対して傾斜したキャップ装着面部28と、キャップ装着面部28に設けられ、保護キャップ12の内部に挿入されて保護キャップ12の内部を閉塞可能に保持する嵌合部32と、を備え、キャップ装着面部28には、保護キャップ12が被載置面に対して傾斜した状態で保持される。
上記の保護キャップ組立体10によれば、キャップ装着面部28が傾斜しているため、使用者は保護キャップ12を下方に押圧する動作を行うだけで保護キャップ12が嵌合部32から傾いて外れるため、片手でも容易に保護キャップ12を外すことができる。
(第2実施形態)
本実施形態の保護キャップ組立体10Aは、図13に示すように、左利きの使用者に好適な台座14Aを備えている。本実施形態の台座14Aは、樹脂材料よりなる板状部材14aによって一体的に形成されており、矩形状の下端部16と、下端部16から上方に延び出た正面部18、左側面部24、及び背面部22と、キャップ装着面部28Aと、天面部26と、を備えている。台座14Aにおいて、左側面部24は板状部材14aによって壁状に形成されており、右側面部20(図5参照)は板状部材14aが形成されていない開口した状態となっている。
左側面部24は、下端部16の第4辺16dから垂直方向上方に延び出ている。キャップ装着面部28Aは、左側方(X2方向)に向かうにつれて下方(Z2方向)に下がるように傾斜している。キャップ装着面部28Aは、正面部18から見て左側に傾斜している。キャップ装着面部28Aと正面部18との交線28cと、第1辺16aとの角度α2は、35°〜45°程度となっている。また、キャップ装着面部28Aと左側面部24との交線28dと、第4辺16dとの角度β2は、10°〜20°となっている。
以上のように、保護キャップ組立体10Aは、図5に示す保護キャップ組立体10(第1実施形態)と正面部18側から見て左右対称となっている。保護キャップ組立体10Aによれば、キャップ装着面部28Aの向きが左利きの使用者に対して好適な向きとなっている。使用者は左手の指で保護キャップ12を挟みつつ、保護キャップ12を下方(Z2方向)に押圧することで、保護キャップ12を台座14Aから取り外すことができる。
(第3実施形態)
図14に示すように、本実施形態の保護キャップ組立体10Bは、キャップ装着面部28Bの傾斜において、図5の保護キャップ組立体10(第1実施形態)と異なっている。キャップ装着面部28Bは、正面部18から見て右側に下るように傾斜している。キャップ装着面部28Bと正面部18との交線28eと、下端部16の第1辺16aとの角度α3は、35°〜45°に形成されている。また、キャップ装着面部28Bは、下端部16の第2辺16bの全域と接触している。すなわち、キャップ装着面部28Bと下端面15とが第2辺16bで接しており、Y方向には傾斜していない。
本実施形態の保護キャップ組立体10Bは、右利きの使用者に対しては台座14Bの正面部18を使用者に対向するように配置することで、右手で保護キャップ12を把持して取り外せる。また、左利きの使用者に対しては、台座14Bの背面部22を使用者に対向するように配置することで、左手で保護キャップ12を把持して取り外すことができる。このように保護キャップ組立体10Bは、利き手を問わず使用することができて好適である。
上記において、本発明について好適な実施形態を挙げて説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、種々の改変が可能なことは言うまでもない。
10、10A、10B…保護キャップ組立体 12…保護キャップ
14、14A、14B…台座 16…下端部
16a…第1辺 16b…第2辺
16c…第3辺 18…正面部
22…背面部 26…天面部
28、28A、28B…キャップ装着面部 28a〜28e…交線
30…凹部 32…嵌合部

Claims (11)

  1. 医療用チューブの途中を分離可能に接続するコネクタにネジ構造を介して装着される保護キャップの台座であって、
    被載置面に載置される載置部と、
    前記載置部に対して傾斜したキャップ装着面部と、
    前記キャップ装着面部に設けられ、前記保護キャップの内部に挿入されて前記保護キャップの内部を閉塞可能に保持する嵌合部と、を備え、
    前記キャップ装着面部には、前記保護キャップが前記被載置面に対して傾斜した状態で保持される、台座。
  2. 請求項1記載の台座であって、
    前記載置部は矩形状に形成され、
    前記載置部の第1辺から上方に延び出た正面部と、
    前記載置部の第1辺に隣接する第2辺から上方に延び出た側面部と、
    前記載置部の第1辺に対向する第3辺から上方に延び出た背面部と、
    を備え、
    前記キャップ装着面部は、前記正面部、前記側面部及び前記背面部によって支持され、
    前記キャップ装着面部は前記第2辺に近づくほど前記載置部に接近するように傾斜している、台座。
  3. 請求項2記載の台座であって、前記キャップ装着面部と前記正面部とが接する交線は、前記第1辺に対して35°〜45°傾斜している、台座。
  4. 請求項3記載の台座であって、前記キャップ装着面部はさらに前記第3辺から第1辺に接近するにつれて徐々に前記載置部に接近するように傾斜している、台座。
  5. 請求項4記載の台座であって、前記キャップ装着面部と前記側面部とが接する交線は、前記第2辺に対して10°〜20°傾斜している、台座。
  6. 請求項2〜5のいずれか1項に記載の台座であって、前記キャップ装着面部には凹部が設けられており前記凹部に前記嵌合部が設けられている、台座。
  7. 請求項2〜6のいずれか1項に記載の台座であって、前記第2辺は前記正面部の方向から見て右側の辺である、台座。
  8. 請求項2〜6のいずれか1項に記載の台座であって、前記第2辺は前記正面部の方向から見て左側の辺である、台座。
  9. 請求項2〜8のいずれか1項に記載の台座であって、前記正面部、前記背面部及び前記キャップ装着面部の上端と接し、前記載置部が為す下端面と平行な平面よりなる天面部を有しており、前記天面部は、前記保護キャップを前記嵌合部に装着した際に前記保護キャップよりも上方に位置する、台座。
  10. 請求項2〜9のいずれか1項に記載の台座であって、前記背面部が前記正面部に対して傾斜している、台座。
  11. 医療用チューブの途中を分離可能に接続するコネクタにネジ構造を介して装着される保護キャップと、
    前記保護キャップが嵌合された台座と、備えた保護キャップ組立体であって、
    前記台座は、
    被載置面に載置される載置部と、
    前記載置部に対して傾斜したキャップ装着面部と、
    前記キャップ装着面部に設けられ、前記保護キャップの内部に挿入されて前記保護キャップの内部を閉塞可能に保持する嵌合部と、を備え、
    前記キャップ装着面部には、前記保護キャップが前記被載置面に対して傾斜した状態で保持される、保護キャップ組立体。
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