JP2021146048A - プッシャー、医療用留置具搬送装置及び留置具付き医療用留置具搬送装置 - Google Patents
プッシャー、医療用留置具搬送装置及び留置具付き医療用留置具搬送装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2021146048A JP2021146048A JP2020051007A JP2020051007A JP2021146048A JP 2021146048 A JP2021146048 A JP 2021146048A JP 2020051007 A JP2020051007 A JP 2020051007A JP 2020051007 A JP2020051007 A JP 2020051007A JP 2021146048 A JP2021146048 A JP 2021146048A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- pusher
- region
- indwelling device
- indwelling
- medical
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Abstract
【課題】柔軟性を有しつつ、形状保持性を有するプッシャー、並びにプッシャーを備える医療用留置具搬送装置及び留置具付き医療用留置具搬送装置を提供する。【解決手段】プッシャー6は、医療用留置具搬送装置に用いられ、留置具を先端で押圧することにより、留置具を体内に押し出す、長尺に形成されたものである。プッシャー6は、結晶性樹脂材料によって形成されている。プッシャー6は、結晶化度の高い第1領域6aと、結晶化度の低い第2領域6bとを長さ領域ごとに有し、先端側に第2領域6bが配設されている。【選択図】図3
Description
本発明は、プッシャー、医療用留置具搬送装置及び留置具付き医療用留置具搬送装置に係り、留置具を体内に留置するために押し出し可能なプッシャー、医療用留置具搬送装置及び留置具付き医療用留置具搬送装置に関する。
医療に用いられ、体内に留置される留置具として、ステント、ステントグラフト、人工弁等がある。
ステントは、生体管腔内に生じた狭窄部や閉塞部、癒着部等に留置して用いられる。ステントは一般に拡張可能な網目状の小さな金属製の筒として形成される。
ステントは、生体管腔内に生じた狭窄部や閉塞部、癒着部等に留置して用いられる。ステントは一般に拡張可能な網目状の小さな金属製の筒として形成される。
ステントグラフトは、金属製の網目状に形成されたステントに人工血管(グラフト)を一体化して作成された筒状の留置具である。ステントグラフトは、狭窄部等の他、腹部や胸部の大動脈瘤などの内部に留置して用いられる。ステントグラフトによれば、グラフト内に血液を流すことができ、グラフト外にある大動脈瘤に血圧がかからなくなり大動脈瘤の破裂を予防することができる。
ステントやステントグラフトは、カテーテルシャフト又はシース等と呼ばれる長尺で可撓性の管状本体の遠位部に装着されて生体管腔に導入される。そして、ステント又はステントグラフトは、プッシャーによって近位側への移動を制限された状態で、シース等が近位側に引かれることで、シース等から露出して留置される。
例えば、特許文献1には、ステント又はステントグラフトの移動を制限するプッシャー(同文献には、押し込み部材と記載。)を備える、医療用留置具搬送装置(同文献には、ステント又はステントグラフトの配置装置と記載。)が開示されている。同文献のプッシャーは、その遠位端部に外径縮小部を備えることにより、遠位端部において可撓性を有することが記載されている。
しかしながら、プッシャーの径が細い場合には、屈曲した状態となり、かつ相対的に動作するシースからの摩擦力を受けるため、形状保持性を考慮すると、その遠位端部を更に細くすることは困難であった。
本発明は上述のような課題に鑑みてなされたものであり、柔軟性を有しつつ、形状保持性を有するプッシャー、並びにプッシャーを備える医療用留置具搬送装置及び留置具付き医療用留置具搬送装置を提供するものである。
本発明に係るプッシャーは、医療用留置具搬送装置に用いられ、留置具を先端で押圧することにより、前記留置具を体内に押し出す、長尺に形成されたプッシャーであって、結晶性樹脂材料によって形成され、結晶化度の高い第1領域と、結晶化度の低い第2領域とを長さ領域ごとに有し、前記先端側に前記第2領域が配設されていることを特徴とする。
また、本発明に係る医療用留置具搬送装置は、上記プッシャーと、インナーシースと、該インナーシース及び前記プッシャーを覆うアウターシースと、を備えることを特徴とする。
また、本発明に係る留置具付き医療用留置具搬送装置は、上記医療用留置具搬送装置と、前記インナーシースに取り付けられ、前記プッシャーに押圧される前記留置具と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、柔軟性を有しつつ、形状保持性を有するプッシャー、並びにプッシャーを備える医療用留置具搬送装置及び留置具付き医療用留置具搬送装置を提供することができる。
以下、本発明の実施形態について、図面を用いて説明する。なお、以下に説明する実施形態は、本発明の理解を容易にするための一例に過ぎず、本発明を限定するものではない。すなわち、以下に説明する部材の形状、寸法、配置等については、本発明の趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得るとともに、本発明にはその等価物が含まれることは勿論である。
また、すべての図面において、同様な構成要素には同様の符号を付し、重複する説明は適宜省略する。
また、すべての図面において、同様な構成要素には同様の符号を付し、重複する説明は適宜省略する。
<<第1実施形態>>
<概要>
はじめに、本実施形態に係るプッシャー6、並びに医療用留置具搬送装置(デリバリー装置1)及び留置具付き医療用留置具搬送装置(ステントグラフト付きデリバリー装置D1)の概要を、図1から図3を主に参照して説明する。
図1は、第1実施形態に係るデリバリー装置1及びステントグラフト付きデリバリー装置D1を示す模式的な全体図である。
図2は、シース3の先端部3aを示す模式的な断面図、図3は、第1実施形態に係るプッシャー6の先端部を示す模式的な断面図である。
<概要>
はじめに、本実施形態に係るプッシャー6、並びに医療用留置具搬送装置(デリバリー装置1)及び留置具付き医療用留置具搬送装置(ステントグラフト付きデリバリー装置D1)の概要を、図1から図3を主に参照して説明する。
図1は、第1実施形態に係るデリバリー装置1及びステントグラフト付きデリバリー装置D1を示す模式的な全体図である。
図2は、シース3の先端部3aを示す模式的な断面図、図3は、第1実施形態に係るプッシャー6の先端部を示す模式的な断面図である。
本実施形態に係るプッシャー6は、図1及び図2に示すように、医療用留置具搬送装置(デリバリー装置1)に用いられ、留置具(ステントグラフト2)を先端で押圧することにより、ステントグラフト2を体内に押し出す、長尺に形成されたプッシャー6である。
プッシャー6は、結晶性樹脂材料(例えば、結晶化速度の遅いポリエーテルエーテルケトン樹脂(PEEK)又はポリアミド樹脂(PA6))によって形成されている。プッシャー6は、結晶化度の高い第1領域6aと、結晶化度の低い第2領域6bとを長さ領域ごとに有し、先端側に第2領域6bが配設されていることを特徴とする。
なお、結晶化温度(PEEKで約350℃)において急冷させることで、非晶質部分(結晶化度の低い第2領域6b)を形成することができる。
なお、結晶化温度(PEEKで約350℃)において急冷させることで、非晶質部分(結晶化度の低い第2領域6b)を形成することができる。
上記の「留置具」には、ステントグラフト2の他に、不図示のステントや、不図示の人工弁その他の生体管腔内に留置される留置具が含まれるものとする。
また、上記の「押圧」には、プッシャー6から留置具(ステントグラフト2)に能動的に加わる圧力の他、ステントグラフト2からの荷重に対する反力によってプッシャー6からステントグラフト2に受動的に加わる圧力を含む。
また、上記の「押圧」には、プッシャー6から留置具(ステントグラフト2)に能動的に加わる圧力の他、ステントグラフト2からの荷重に対する反力によってプッシャー6からステントグラフト2に受動的に加わる圧力を含む。
なお、「第1領域6aと第2領域6bとを長さ領域ごとに有する」とは、一部の長さ領域で、第1領域6aと第2領域6bとを有すればよく、プッシャー6全体に亘って結晶化度が漸次的に変化するものを含む。
上記構成によれば、結晶性樹脂材料を用いて、結晶化度の異なる2つ領域を設けるようにすることで、一の材料で、プッシャー6の先端側を柔軟にして屈曲しやすくしつつ、それ以外の剛性を高めて、形状保持性を高めることができる。
また、本実施形態に係る医療用留置具搬送装置(デリバリー装置1)は、上記のプッシャー6と、インナーシース30と、インナーシース30及びプッシャー6を覆うアウターシース31と、を備えることを特徴とする。
上記構成によれば、医療用留置具搬送装置(デリバリー装置1)においても、上記発明の効果を享受することができる。
上記構成によれば、医療用留置具搬送装置(デリバリー装置1)においても、上記発明の効果を享受することができる。
本実施形態に係る留置具付き医療用留置具搬送装置(ステントグラフト付きデリバリー装置D1)は、上記の医療用留置具搬送装置(デリバリー装置1)と、インナーシース30に取り付けられ、プッシャー6に押圧される留置具(ステントグラフト2)と、を備えることを特徴とする。
上記構成によれば、留置具付き医療用留置具搬送装置(ステントグラフト付きデリバリー装置D1)においても、上記の発明の効果を享受できる。
上記構成によれば、留置具付き医療用留置具搬送装置(ステントグラフト付きデリバリー装置D1)においても、上記の発明の効果を享受できる。
<デリバリー装置の各部の構成>
デリバリー装置1の各部の構成について、図1及び図2を主に参照して説明する。
本実施形態に係るデリバリー装置1は、ステントグラフト2を体内の大動脈瘤等の病変部に供給するものであり、ステントグラフト2を収容するシース3と、シース3を支持する装置本体部8と、シース3に取り付けられた不図示の操作線を巻回可能な操作線巻回部9と、を主に備える。
デリバリー装置1の各部の構成について、図1及び図2を主に参照して説明する。
本実施形態に係るデリバリー装置1は、ステントグラフト2を体内の大動脈瘤等の病変部に供給するものであり、ステントグラフト2を収容するシース3と、シース3を支持する装置本体部8と、シース3に取り付けられた不図示の操作線を巻回可能な操作線巻回部9と、を主に備える。
シース3は、ステントグラフト2が先端部の外周に取り付けられたインナーシース30と、ステントグラフト2の基端側への移動を制限するプッシャー6と、インナーシース30、ステントグラフト2及びプッシャー6を覆うアウターシース31と、を備える。
シース3の材料としては熱可塑性ポリマー材料を用いることができる。この熱可塑性ポリマー材料としては、ポリイミド(PI)、ポリアミドイミド(PAI)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレン(PE)、ポリアミド(PA)、ポリアミドエラストマー(PAE)、ポリエーテルブロックアミド(PEBA)などのナイロンエラストマー、ポリウレタン(PU)、エチレン−酢酸ビニル樹脂(EVA)、ポリ塩化ビニル(PVC)又はポリプロピレン(PP)を挙げることができる。
シース3の材料としては熱可塑性ポリマー材料を用いることができる。この熱可塑性ポリマー材料としては、ポリイミド(PI)、ポリアミドイミド(PAI)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレン(PE)、ポリアミド(PA)、ポリアミドエラストマー(PAE)、ポリエーテルブロックアミド(PEBA)などのナイロンエラストマー、ポリウレタン(PU)、エチレン−酢酸ビニル樹脂(EVA)、ポリ塩化ビニル(PVC)又はポリプロピレン(PP)を挙げることができる。
インナーシース30の先端には、先端チップ5が接合されている。先端チップ5は、シース3が血管内を走行する際に血管を損傷しないように、シース3の先端を保護するものである。
アウターシース31は、図2に示すように、インナーシース30及びインナーシース30の外周に配設されたプッシャー6が通るルーメン31bが形成されている。ステントグラフト2は、ルーメン31bにおける拡径した先端部内に収容されている。
図1に示す装置本体部8は、ステントグラフト2を覆うアウターシース31を後退させるギア17が設けられている。ギア17は、装置本体部8に回転可能に支持されており、アウターシース31の一部に設けられた又は接続されたラック等に噛み合っている。ギア17は、ステントグラフト2を体内に留置する際に施術者によって回動させられることにより、アウターシース31を後退させて、ステントグラフト2をアウターシース31から露出させる。
なお、アウターシース31を後退させる構成としては、ギア17とラックの噛合以外に、アウターシース31に接続された部位に螺合するネジ部によって後退させる構成であってもよく、アウターシース31に接続された部位を手動によって後退させる構成であってもよい。
操作線巻回部9の内部には不図示の操作線が巻回されており、操作線巻回部9の側部には操作部が揺動可能に取り付けられている。
施術者が操作部10を近位側に移動することによって、不図示の操作線の一部が巻き取られ、操作線の先端部が接続されたシース3の先端部3aが屈曲する構成となっている。
施術者が操作部10を近位側に移動することによって、不図示の操作線の一部が巻き取られ、操作線の先端部が接続されたシース3の先端部3aが屈曲する構成となっている。
操作線巻回部9の近位端部であり、シース3の延長上には、Y型コネクタ22が接続されている。
Y型コネクタ22は、シース3を挿通して病変部までの経路を案内する不図示のガイドワイヤと、ステントグラフト2を最終展開するために用いられる不図示のトリガーワイヤと、を別個に通すための部材である。
Y型コネクタ22は、シース3を挿通して病変部までの経路を案内する不図示のガイドワイヤと、ステントグラフト2を最終展開するために用いられる不図示のトリガーワイヤと、を別個に通すための部材である。
<プッシャーの構成>
次に、図1から図3を参照して、プッシャー6の構成について説明する。
本実施形態に係るプッシャー6は、第1領域6aと第2領域6bとの間に、中間領域6cを備える。中間領域6cは、長尺方向に向かうにつれて漸次的に結晶化度が変化している。
次に、図1から図3を参照して、プッシャー6の構成について説明する。
本実施形態に係るプッシャー6は、第1領域6aと第2領域6bとの間に、中間領域6cを備える。中間領域6cは、長尺方向に向かうにつれて漸次的に結晶化度が変化している。
より具体的には、中間領域6cは、長尺方向先端側に向かうにつれて漸次的に結晶化度が低くなるように形成されている。
なお、第1領域6a及び第2領域6bのそれぞれは、均一(略均一を含む)の結晶化度で形成されている。
なお、第1領域6a及び第2領域6bのそれぞれは、均一(略均一を含む)の結晶化度で形成されている。
上記構成によれば、中間領域6cが形成されていることで、第1領域6aと第2領域6bとの境目においてせん断が生じることを抑制して、第1領域6aと第2領域6bとの間のプッシャー6の形状保持性を確保できる。
なお、中間領域6cは必ずしも必須の構成ではなく、プッシャー6が十分な形状保持性を有していれば、第1領域6aと第2領域6bとが隣接して配設される構成であってもよい。
なお、中間領域6cは必ずしも必須の構成ではなく、プッシャー6が十分な形状保持性を有していれば、第1領域6aと第2領域6bとが隣接して配設される構成であってもよい。
特に、本実施形態に係る第1領域6aは、プッシャー6の長尺方向において、第2領域6bよりも長く形成されている。
つまり、図3に示すように、第1領域6aの長尺方向の長さL1は、第2領域6bの長尺方向の長さL2よりも長い。
上記構成によれば、第1領域6aの長さL1が第2領域6bの長さL2よりも長いことで、ステントグラフト2の留置対象部位(例えば大動脈弓)に沿わせる部分を柔軟にしつつ、それ以外の病変部へのアクセスのための相対的に長い部分の形状保持性を高めることができる。
つまり、図3に示すように、第1領域6aの長尺方向の長さL1は、第2領域6bの長尺方向の長さL2よりも長い。
上記構成によれば、第1領域6aの長さL1が第2領域6bの長さL2よりも長いことで、ステントグラフト2の留置対象部位(例えば大動脈弓)に沿わせる部分を柔軟にしつつ、それ以外の病変部へのアクセスのための相対的に長い部分の形状保持性を高めることができる。
なお、本実施形態に係る第2領域6bは、図3に示すように、プッシャー6の長尺方向において、中間領域6cよりも長く形成されている。
このような構成によれば、柔軟性を有する第2領域6bの長さを長くして、例えば屈曲した血管の形状に沿うように、プッシャー6を十分に撓ませることができる。
このような構成によれば、柔軟性を有する第2領域6bの長さを長くして、例えば屈曲した血管の形状に沿うように、プッシャー6を十分に撓ませることができる。
<<第2実施形態>>
次に、第2実施形態に係るプッシャー46、及び変形例に係るプッシャー56について、図4(a)及び図4(b)を参照して説明する。
図4(a)は、第2実施形態に係るプッシャー46の先端部を示す模式的な断面図、(b)は、その変形例に係るプッシャー56の先端部を示す模式的な断面図である。
次に、第2実施形態に係るプッシャー46、及び変形例に係るプッシャー56について、図4(a)及び図4(b)を参照して説明する。
図4(a)は、第2実施形態に係るプッシャー46の先端部を示す模式的な断面図、(b)は、その変形例に係るプッシャー56の先端部を示す模式的な断面図である。
図4(a)及び図4(b)に示すように、本実施形態に係るプッシャー46、56には、中間領域46c、56cに、外径の異なる部位が設けられている。
具体的には、プッシャー46では、図4(a)に示すように、中間領域46cにおける長さ方向中央部が細径となるようにくびれている。
このような構成であるプッシャー46によれば、中間領域46c及び第2領域6bを第1領域6aに対して曲がりやすくすることができる。
具体的には、プッシャー46では、図4(a)に示すように、中間領域46cにおける長さ方向中央部が細径となるようにくびれている。
このような構成であるプッシャー46によれば、中間領域46c及び第2領域6bを第1領域6aに対して曲がりやすくすることができる。
一方で、プッシャー56では、図4(b)に示すように、中間領域56cにおける長さ方向中央部が太径となっており、中間領域56cは、樽状に形成されている。
このような構成であるプッシャー56によれば、中間領域56cにおいて剛性を高めることができ、プッシャー56がキンクすることを抑制できる。
このような構成であるプッシャー56によれば、中間領域56cにおいて剛性を高めることができ、プッシャー56がキンクすることを抑制できる。
<<第3実施形態>>
次に、第3実施形態に係るプッシャー66、及び変形例に係るプッシャー76について、図5(a)及び図5(b)を参照して説明する。
図5(a)は、第3実施形態に係るプッシャー66の先端部を示す模式的な断面図、図5(b)は、その変形例に係るプッシャー76の先端部を示す模式的な断面図である。
次に、第3実施形態に係るプッシャー66、及び変形例に係るプッシャー76について、図5(a)及び図5(b)を参照して説明する。
図5(a)は、第3実施形態に係るプッシャー66の先端部を示す模式的な断面図、図5(b)は、その変形例に係るプッシャー76の先端部を示す模式的な断面図である。
図5(a)、図5(b)に示すように、本実施形態に係るプッシャー66、76においては、第2領域66b、76bの外径の少なくとも一部(大径部66bb)の外径は、中間領域6cの少なくとも一部の外径よりも大きく形成されている。
より具体的には、大径部66bbは、プッシャー66、76の最先端部に形成されている。大径部66bbは、第2領域66b、76bのうち近位側にあり、中間領域6cと同径に形成された小径部66ba、76baよりも大径に形成されている。
より具体的には、大径部66bbは、プッシャー66、76の最先端部に形成されている。大径部66bbは、第2領域66b、76bのうち近位側にあり、中間領域6cと同径に形成された小径部66ba、76baよりも大径に形成されている。
プッシャー66のうち、先端側にある第2領域66bの外径が大きいことで、留置具(ステントグラフト2)を押圧する際の反力が、プッシャー66に加わったとしても、その反力により生じる応力を小さくすることができる。このため、プッシャー66がキンクすることを抑制できる。
さらに、図5(b)に示すように、プッシャー76のうち、第2領域76bに該る部位の少なくとも一部(くびれ部76bb)は、第1領域6aに該る部位の少なくとも一部よりも細い。
より具体的には、くびれ部76bbは、近位側にある小径部76baから連続的に遠位側に向かうにつれて漸次小径になった後、中央部分から大径部66bbに近づくにつれて連続的に漸次大径となっている。
上記構成によれば、第2領域76bに該る部位の一部(くびれ部76bb)が細く形成されていることで、断面二次モーメントを小さくして更に柔軟にして、屈曲しやすくすることができる。
より具体的には、くびれ部76bbは、近位側にある小径部76baから連続的に遠位側に向かうにつれて漸次小径になった後、中央部分から大径部66bbに近づくにつれて連続的に漸次大径となっている。
上記構成によれば、第2領域76bに該る部位の一部(くびれ部76bb)が細く形成されていることで、断面二次モーメントを小さくして更に柔軟にして、屈曲しやすくすることができる。
なお、本発明に係る各種構成要素は、個々に独立した存在である必要はない。複数の構成要素が一個の部材として形成されていること、一つの構成要素が複数の部材で形成されていること、ある構成要素が他の構成要素の一部であること、ある構成要素の一部と他の構成要素の一部とが重複していること、等を許容する。
上記実施形態は、以下の技術思想を包含するものである。
(1)
医療用留置具搬送装置に用いられ、留置具を先端で押圧することにより、前記留置具を体内に押し出す、長尺に形成されたプッシャーであって、
結晶性樹脂材料によって形成され、結晶化度の高い第1領域と、結晶化度の低い第2領域とを長さ領域ごとに有し、
前記先端側に前記第2領域が配設されていることを特徴とするプッシャー。
(2)
前記第1領域と前記第2領域との間に、中間領域を備え、
該中間領域は、長尺方向に向かうにつれて漸次的に結晶化度が変化する(1)に記載のプッシャー。
(3)
前記中間領域に、外径の異なる部位が設けられている(2)に記載のプッシャー。
(4)
前記第2領域の外径の少なくとも一部の外径は、前記中間領域の少なくとも一部の外径よりも大きく形成されている(3)に記載のプッシャー。
(5)
前記第1領域は、前記プッシャーの長尺方向において、前記第2領域よりも長く形成されている(1)から(4)のいずれか一項に記載のプッシャー。
(6)
前記第2領域に該る部位の少なくとも一部は、前記第1領域に該る部位の少なくとも一部よりも細い(1)から(5)のいずれか一項に記載のプッシャー。
(7)
(1)から(6)のいずれか一項に記載のプッシャーと、
インナーシースと、
該インナーシース及び前記プッシャーを覆うアウターシースと、を備えることを特徴とする医療用留置具搬送装置。
(8)
(7)の医療用留置具搬送装置と、
前記インナーシースに取り付けられ、前記プッシャーに押圧される前記留置具と、を備えることを特徴とする留置具付き医療用留置具搬送装置。
(1)
医療用留置具搬送装置に用いられ、留置具を先端で押圧することにより、前記留置具を体内に押し出す、長尺に形成されたプッシャーであって、
結晶性樹脂材料によって形成され、結晶化度の高い第1領域と、結晶化度の低い第2領域とを長さ領域ごとに有し、
前記先端側に前記第2領域が配設されていることを特徴とするプッシャー。
(2)
前記第1領域と前記第2領域との間に、中間領域を備え、
該中間領域は、長尺方向に向かうにつれて漸次的に結晶化度が変化する(1)に記載のプッシャー。
(3)
前記中間領域に、外径の異なる部位が設けられている(2)に記載のプッシャー。
(4)
前記第2領域の外径の少なくとも一部の外径は、前記中間領域の少なくとも一部の外径よりも大きく形成されている(3)に記載のプッシャー。
(5)
前記第1領域は、前記プッシャーの長尺方向において、前記第2領域よりも長く形成されている(1)から(4)のいずれか一項に記載のプッシャー。
(6)
前記第2領域に該る部位の少なくとも一部は、前記第1領域に該る部位の少なくとも一部よりも細い(1)から(5)のいずれか一項に記載のプッシャー。
(7)
(1)から(6)のいずれか一項に記載のプッシャーと、
インナーシースと、
該インナーシース及び前記プッシャーを覆うアウターシースと、を備えることを特徴とする医療用留置具搬送装置。
(8)
(7)の医療用留置具搬送装置と、
前記インナーシースに取り付けられ、前記プッシャーに押圧される前記留置具と、を備えることを特徴とする留置具付き医療用留置具搬送装置。
D1 ステントグラフト付きデリバリー装置(留置具付き医療用留置具搬送装置)
1 デリバリー装置(医療用搬送装置)
2 ステントグラフト
3 シース
3a 先端部(遠位部)
5 先端チップ
6、46、56、66、76 プッシャー
6a 第1領域
6b、66b、76b 第2領域
66ba 小径部
66bb 大径部
76ba 小径部
76bb くびれ部
6c、46c、56c 中間領域
8 装置本体部
9 操作線巻回部
10 操作部
17 ギア
22 Y型コネクタ
30 インナーシース
31 アウターシース
31a 遠位部
31b ルーメン
1 デリバリー装置(医療用搬送装置)
2 ステントグラフト
3 シース
3a 先端部(遠位部)
5 先端チップ
6、46、56、66、76 プッシャー
6a 第1領域
6b、66b、76b 第2領域
66ba 小径部
66bb 大径部
76ba 小径部
76bb くびれ部
6c、46c、56c 中間領域
8 装置本体部
9 操作線巻回部
10 操作部
17 ギア
22 Y型コネクタ
30 インナーシース
31 アウターシース
31a 遠位部
31b ルーメン
Claims (8)
- 医療用留置具搬送装置に用いられ、留置具を先端で押圧することにより、前記留置具を体内に押し出す、長尺に形成されたプッシャーであって、
結晶性樹脂材料によって形成され、結晶化度の高い第1領域と、結晶化度の低い第2領域とを長さ領域ごとに有し、
前記先端側に前記第2領域が配設されていることを特徴とするプッシャー。 - 前記第1領域と前記第2領域との間に、中間領域を備え、
該中間領域は、長尺方向に向かうにつれて漸次的に結晶化度が変化する請求項1に記載のプッシャー。 - 前記中間領域に、外径の異なる部位が設けられている請求項2に記載のプッシャー。
- 前記第2領域の外径の少なくとも一部の外径は、前記中間領域の少なくとも一部の外径よりも大きく形成されている請求項3に記載のプッシャー。
- 前記第1領域は、前記プッシャーの長尺方向において、前記第2領域よりも長く形成されている請求項1から4のいずれか一項に記載のプッシャー。
- 前記第2領域に該る部位の少なくとも一部は、前記第1領域に該る部位の少なくとも一部よりも細い請求項1から5のいずれか一項に記載のプッシャー。
- 請求項1から6のいずれか一項に記載のプッシャーと、
インナーシースと、
該インナーシース及び前記プッシャーを覆うアウターシースと、を備えることを特徴とする医療用留置具搬送装置。 - 請求項7の医療用留置具搬送装置と、
前記インナーシースに取り付けられ、前記プッシャーに押圧される前記留置具と、を備えることを特徴とする留置具付き医療用留置具搬送装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2020051007A JP2021146048A (ja) | 2020-03-23 | 2020-03-23 | プッシャー、医療用留置具搬送装置及び留置具付き医療用留置具搬送装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2020051007A JP2021146048A (ja) | 2020-03-23 | 2020-03-23 | プッシャー、医療用留置具搬送装置及び留置具付き医療用留置具搬送装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2021146048A true JP2021146048A (ja) | 2021-09-27 |
Family
ID=77850109
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2020051007A Pending JP2021146048A (ja) | 2020-03-23 | 2020-03-23 | プッシャー、医療用留置具搬送装置及び留置具付き医療用留置具搬送装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2021146048A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2024071115A1 (ja) * | 2022-09-29 | 2024-04-04 | テルモ株式会社 | 医療用長尺体、およびバルーンカテーテル |
-
2020
- 2020-03-23 JP JP2020051007A patent/JP2021146048A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2024071115A1 (ja) * | 2022-09-29 | 2024-04-04 | テルモ株式会社 | 医療用長尺体、およびバルーンカテーテル |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CN109567991B (zh) | 输送鞘管 | |
US11712544B2 (en) | Guide extension catheter | |
US8676301B2 (en) | Guide wire incorporating a handle | |
CN106456349B (zh) | 自膨胀支架输送系统 | |
US8709064B2 (en) | Introducer assembly and dilator tip therefor | |
US20090048654A1 (en) | Deployment System for Soft Stents | |
US8021409B2 (en) | Deployment catheter | |
JP2021146048A (ja) | プッシャー、医療用留置具搬送装置及び留置具付き医療用留置具搬送装置 | |
WO2011036850A1 (ja) | 医療用のカテーテル装置 | |
JP2023134846A (ja) | 搬送装置 | |
JP7329043B2 (ja) | 医療用管状体搬送装置 | |
JP7378460B2 (ja) | 医療用管状体搬送装置およびその製造方法 | |
JP7378459B2 (ja) | 医療用管状体搬送装置およびその製造方法 | |
CN211584832U (zh) | 远端通路导管 | |
EP3738548A1 (en) | Intravascular placement tool and intravascular placement system | |
JP2016116815A (ja) | 留置具送達装置 | |
JP2020199113A (ja) | カテーテル | |
JP7329042B2 (ja) | 医療用管状体搬送装置 | |
CN219332126U (zh) | 一种支架输送装置及支架系统 | |
JP2021142224A (ja) | 医療用留置具搬送装置及び留置具付き医療用留置具搬送装置 | |
WO2022064779A1 (ja) | 医療用管状体搬送装置 | |
WO2023163122A1 (ja) | カテーテル及び搬送システム | |
JP2023143226A (ja) | 医療用管状体搬送装置 | |
JP2023136942A (ja) | 医療用管状体内装チューブの製造方法および医療用管状体搬送装置の製造方法 | |
JP2022072957A (ja) | 留置具デリバリー装置、留置具付きデリバリー装置 |