JP2021143932A - フェーズドアレイアンテナ較正装置、フェーズドアレイアンテナシステム及びフェーズドアレイアンテナ較正プログラム - Google Patents

フェーズドアレイアンテナ較正装置、フェーズドアレイアンテナシステム及びフェーズドアレイアンテナ較正プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】本開示は、フェーズドアレイアンテナの運用時での各素子の励振位相の較正精度を向上させるために、各素子の下流側の折返回路での各素子及び隣接素子の励振位相調整器の上流回路の漏洩信号の寄与を、折返信号から除去することを目的とする。【解決手段】各素子の励振位相調整器の励振位相を回転させる。すると、各素子の励振位相調整器での出力と、各素子の端手前の切替回路での折り返しとは、各素子の励振位相調整器の励振位相の回転の影響を受ける。しかし、各素子の下流側の折返回路での各素子及び隣接素子の励振位相調整器の上流回路の漏洩信号の重畳は、各素子の励振位相調整器の励振位相の回転の影響を受けない。そこで、各素子の励振位相調整器での励振位相の回転に伴う折返信号の信号円の中心を、漏洩信号の信号点として抽出する。そして、各素子の励振位相調整器での励振位相の回転前での折返信号から、漏洩信号を除去する。【選択図】図2

Description

本開示は、フェーズドアレイアンテナを較正する技術に関する。
フェーズドアレイアンテナを較正する技術が、非特許文献1等に開示されている。非特許文献1では、REV法(Rotating element Electric field Vector method)が開示されている。送信較正時では、各素子の送信波を外部アンテナで受信し、受信較正時では、外部アンテナの送信波を各素子で受信する。REV法では、ある素子の送信/受信位相の変化に伴う、全素子の送信/受信合成振幅の変化に基づいて、その素子の送信/受信位相及び送信/受信振幅を測定する。
真野清司、片木孝至、"フェイズドアレーアンテナの素子振幅位相測定法−素子電界ベクトル回転法−"、電子情報通信学会論文誌、電子情報通信学会、1982年5月、第B65巻、第5号、pp.555−560.
ここで、フェーズドアレイアンテナの非運用時(工場出荷時及び定期点検時等)では、外部アンテナを使用することができるため、REV法を適用することができる。しかし、フェーズドアレイアンテナの運用時(気象レーダの観測運用時等)では、外部アンテナを使用することができないため、REV法を適用することができない。そこで、フェーズドアレイアンテナの非運用時での各素子の励振位相/振幅の較正状態を、フェーズドアレイアンテナの運用時でもREV法以外の方法を適用して維持することが望ましい。
従来技術のフェーズドアレイアンテナシステムの構成を図1に示す。折返信号取得部8は、フェーズドアレイアンテナAの非運用時及び運用時において、各素子5−1、5−2、・・・の励振位相/振幅調整器31−1、31−2、・・・での出力と、各素子5−1、5−2、・・・の端手前の切替回路4−1、4−2、・・・での折り返しと、を経た折返信号Sを取得する。つまり、REV法と異なり、外部アンテナを使用していない。
励振位相/振幅較正部11は、折返信号Sを取得した結果について、フェーズドアレイアンテナAの非運用時での取得結果に対するフェーズドアレイアンテナAの運用時での取得結果の残差に基づいて、各素子5−1、5−2、・・・の励振位相/振幅調整器31−1、31−2、・・・の励振位相/振幅を較正する。よって、フェーズドアレイアンテナAの非運用時での各素子5−1、5−2、・・・の励振位相/振幅の較正状態を、フェーズドアレイアンテナAの運用時でもREV法以外の方法を適用して維持することができる。
しかし、各素子5−1、5−2、・・・の間隔は、半波長程度である。そして、各素子5−1、5−2、・・・が形成されるアンテナボードの裏側において、IF回路2−1、2−2、・・・及びRF回路3−1、3−2、・・・が形成されるアナログ基板が配置される。よって、IF回路2−1、2−2、・・・及びRF回路3−1、3−2、・・・において、空間結合又は基板上結合が発生し、アイソレーション特性が劣化する。
すると、折返信号取得部8は、フェーズドアレイアンテナAの非運用時及び運用時において、素子5−1の励振位相/振幅調整器31−1での出力と、素子5−1の端手前の切替回路4−1での折り返しと、を経るのみならず、素子5−1の下流側の折返回路33−1、22−1での、素子5−1及び隣接素子5−2の励振位相/振幅調整器31−1、31−2の上流回路21−1、32−1、21−2、32−2の漏洩信号Sの重畳と、をさらに経た折返信号S=S+Sを取得する。よって、フェーズドアレイアンテナAの非運用時での各素子5−1、5−2、・・・の励振位相/振幅の較正状態を、フェーズドアレイアンテナAの運用時でもREV法以外の方法を適用して維持することができない。
そこで、前記課題を解決するために、本開示は、各素子の励振位相調整器での出力と、各素子の端手前の切替回路での折り返しと、を経た折返信号に基づいて、フェーズドアレイアンテナの非運用時での各素子の励振位相の較正状態を、フェーズドアレイアンテナの運用時でもREV法以外の方法を適用して維持することを目的とする。
そして、本開示は、フェーズドアレイアンテナの運用時での各素子の励振位相の較正精度を向上させるために、各素子の下流側の折返回路での各素子及び隣接素子の励振位相調整器の上流回路の漏洩信号の寄与を、折返信号から除去することを目的とする。
前記課題を解決するために、各素子の励振位相調整器の励振位相を回転させることとした。すると、各素子の励振位相調整器での出力と、各素子の端手前の切替回路での折り返しとは、各素子の励振位相調整器の励振位相の回転の影響を受ける。しかし、各素子の下流側の折返回路での各素子及び隣接素子の励振位相調整器の上流回路の漏洩信号の重畳は、各素子の励振位相調整器の励振位相の回転の影響を受けない。
そこで、各素子の励振位相調整器での励振位相の回転に伴う折返信号の信号円の中心を、漏洩信号の信号点として抽出することとした。そして、各素子の励振位相調整器での励振位相の回転前での折返信号から、漏洩信号を除去することとした。
具体的には、本開示は、フェーズドアレイアンテナにおいて、各素子の励振位相調整器の励振位相を回転させたうえで、前記各素子の励振位相調整器での出力と、前記各素子の端手前の切替回路での折り返しと、前記各素子の下流側の折返回路での前記各素子及び隣接素子の励振位相調整器の上流回路の漏洩信号の重畳と、を経た折返信号を取得する励振位相回転部と、前記各素子の励振位相調整器での励振位相の回転に伴う前記折返信号の信号円の中心を、前記漏洩信号の信号点として抽出したうえで、前記各素子の励振位相調整器での励振位相の回転前での前記折返信号から、前記漏洩信号を除去する漏洩信号除去部と、を備えることを特徴とするフェーズドアレイアンテナ較正装置である。
また、本開示は、フェーズドアレイアンテナにおいて、各素子の励振位相調整器の励振位相を回転させたうえで、前記各素子の励振位相調整器での出力と、前記各素子の端手前の切替回路での折り返しと、前記各素子の下流側の折返回路での前記各素子及び隣接素子の励振位相調整器の上流回路の漏洩信号の重畳と、を経た折返信号を取得する励振位相回転ステップと、前記各素子の励振位相調整器での励振位相の回転に伴う前記折返信号の信号円の中心を、前記漏洩信号の信号点として抽出したうえで、前記各素子の励振位相調整器での励振位相の回転前での前記折返信号から、前記漏洩信号を除去する漏洩信号除去ステップと、を順にコンピュータに実行させるためのフェーズドアレイアンテナ較正プログラムである。
これらの構成によれば、フェーズドアレイアンテナの運用時での各素子の励振位相の較正精度を向上させるために、各素子の下流側の折返回路での各素子及び隣接素子の励振位相調整器の上流回路の漏洩信号の寄与を、折返信号から除去することができる。
また、本開示は、前記励振位相回転部は、前記各素子の励振位相調整器の励振位相を、2πm/n+φ(nは2以上の自然数、mは0以上n−1以下の自然数、φは任意の実数。)に回転させ、前記漏洩信号除去部は、前記各素子の励振位相調整器での励振位相の回転に伴う前記折返信号の信号点の平均を、前記漏洩信号の信号点として抽出することを特徴とするフェーズドアレイアンテナ較正装置である。
この構成によれば、各素子の励振位相調整器での励振位相の回転に伴う折返信号の信号点を真円に近似せず、各素子の下流側の折返回路での各素子及び隣接素子の励振位相調整器の上流回路の漏洩信号の寄与を、容易に折返信号から除去することができる。
また、本開示は、前記励振位相回転部は、前記各素子の励振位相調整器の励振位相の変化に伴う、前記各素子の励振位相調整器の励振振幅の変化を打ち消すように、前記各素子の励振位相調整器の励振振幅を調整したうえで、前記各素子の励振位相調整器の励振位相を回転させることを特徴とするフェーズドアレイアンテナ較正装置である。
この構成によれば、各素子の励振位相調整器での励振位相の回転に伴う折返信号の信号点を真円に近づけて、各素子の下流側の折返回路での各素子及び隣接素子の励振位相調整器の上流回路の漏洩信号の寄与を、高精度に折返信号から除去することができる。
また、本開示は、前記各素子の励振位相調整器での励振位相の回転前での前記折返信号から、前記漏洩信号を除去した結果について、前記フェーズドアレイアンテナの非運用時での除去結果に対する前記フェーズドアレイアンテナの運用時での除去結果の残差に基づいて、前記各素子の励振位相調整器の励振位相を較正する励振位相較正部をさらに備えることを特徴とするフェーズドアレイアンテナ較正装置である。
この構成によれば、各素子の励振位相調整器での出力と、各素子の端手前の切替回路での折り返しと、を経た折返信号に基づいて、フェーズドアレイアンテナの非運用時での各素子の励振位相の較正状態を、フェーズドアレイアンテナの運用時でもREV法以外の方法を適用して維持することができる。
また、本開示は、以上に記載のフェーズドアレイアンテナ較正装置と、前記フェーズドアレイアンテナの前記各素子と、前記各素子の励振位相調整器と、前記各素子の端手前の切替回路と、前記各素子の下流側の折返回路と、前記各素子の励振位相調整器の上流回路と、を備えることを特徴とするフェーズドアレイアンテナシステムである。
この構成によれば、以上に記載の効果を有するフェーズドアレイアンテナ較正装置を備えるフェーズドアレイアンテナシステムを提供することができる。
このように、本開示は、各素子の励振位相調整器での出力と、各素子の端手前の切替回路での折り返しと、を経た折返信号に基づいて、フェーズドアレイアンテナの非運用時での各素子の励振位相の較正状態を、フェーズドアレイアンテナの運用時でもREV法以外の方法を適用して維持することができる。
そして、本開示は、フェーズドアレイアンテナの運用時での各素子の励振位相の較正精度を向上させるために、各素子の下流側の折返回路での各素子及び隣接素子の励振位相調整器の上流回路の漏洩信号の寄与を、折返信号から除去することができる。
従来技術のフェーズドアレイアンテナシステムの構成を示す図である。 本開示のフェーズドアレイアンテナシステムの構成を示す図である。 本開示のフェーズドアレイアンテナ較正の手順を示す図である。 本開示のフェーズドアレイアンテナ較正の処理を示す図である。 本開示の第1の漏洩信号抽出の処理を示す図である。 本開示の第2の漏洩信号抽出の処理を示す図である。 本開示の励振位相回転の処理を示す図である。 本開示のフェーズドアレイアンテナ較正の結果を示す図である。
添付の図面を参照して本開示の実施形態を説明する。以下に説明する実施形態は本開示の実施の例であり、本開示は以下の実施形態に制限されるものではない。
本開示のフェーズドアレイアンテナシステムの構成を図2に示す。フェーズドアレイアンテナシステムSは、フェーズドアレイアンテナA及びフェーズドアレイアンテナ較正装置Cを備える。フェーズドアレイアンテナAは、素子5−1、5−2、・・・について、D/A変換器又はA/D変換器1−1、1−2、・・・、IF回路2−1、2−2、・・・、RF回路3−1、3−2、・・・、切替回路4−1、4−2、・・・及びA/D変換器6−1、6−2、・・・を備える。フェーズドアレイアンテナ較正装置Cは、励振位相回転部7、折返信号取得部8、漏洩信号抽出部9、漏洩信号除去部10及び励振位相/振幅較正部11を備え、図3を用いて後述するフェーズドアレイアンテナ較正プログラムをコンピュータにインストールすることにより実現することができる。
送信時には、送信信号は、D/A変換器1−1、1−2、・・・でD/A変換され、IF回路2−1、2−2、・・・の上流回路21−1、21−2、・・・及びRF回路3−1、3−2、・・・の上流回路32−1、32−2、・・・を経て、RF回路3−1、3−2、・・・の励振位相/振幅調整器31−1、31−2、・・・で位相/振幅を調整され、切替回路4−1、4−2、・・・(スイッチ又はカプラ等)で素子5−1、5−2、・・・に出力され、素子5−1、5−2、・・・で送信される。
受信時には、受信信号は、素子5−1、5−2、・・・で受信され、切替回路4−1、4−2、・・・(スイッチ又はカプラ等)でRF回路3−1、3−2、・・・に出力され、RF回路3−1、3−2、・・・の励振位相/振幅調整器31−1、31−2、・・・で位相/振幅を調整され、RF回路3−1、3−2、・・・の上流回路32−1、32−2、・・・及びIF回路2−1、2−2、・・・の上流回路21−1、21−2、・・・を経て、A/D変換器1−1、1−2、・・・でA/D変換される。
較正時には、種信号は、D/A変換器1−1、1−2、・・・でD/A変換され、IF回路2−1、2−2、・・・の上流回路21−1、21−2、・・・及びRF回路3−1、3−2、・・・の上流回路32−1、32−2、・・・を経て、RF回路3−1、3−2、・・・の励振位相/振幅調整器31−1、31−2、・・・で位相/振幅を調整され、切替回路4−1、4−2、・・・(スイッチ又はカプラ等)でRF回路3−1、3−2、・・・に折り返され、RF回路3−1、3−2、・・・の折返回路33−1、33−2、・・・及びIF回路2−1、2−2、・・・の折返回路22−1、22−2、・・・を経て、A/D変換器6−1、6−2、・・・でA/D変換され、折返信号取得部8により取得される。
本開示のフェーズドアレイアンテナ較正の手順を図3に示す。本開示のフェーズドアレイアンテナ較正の処理を図4に示す。フェーズドアレイアンテナAは、非運用時(工場出荷時及び定期点検時等)において、REV法等を用いて、素子5−1の励振位相/振幅調整器31−1の励振位相/振幅を較正する(ステップS1)。
励振位相回転部7は、フェーズドアレイアンテナAの非運用時(工場出荷時及び定期点検時等)及び運用時(気象レーダの観測運用時等)において、素子5−1の励振位相/振幅調整器31−1の励振位相を回転させる(ステップS2及びステップS6)。
折返信号取得部8は、フェーズドアレイアンテナAの非運用時及び運用時において、素子5−1の励振位相/振幅調整器31−1での出力と、素子5−1の端手前の切替回路4−1での折り返しと、を経るのみならず、素子5−1の下流側の折返回路33−1、22−1での、素子5−1及び隣接素子5−2の励振位相/振幅調整器31−1、31−2の上流回路21−1、32−1、21−2、32−2の漏洩信号Sの重畳と、をさらに経た折返信号S=S+Sを取得する(ステップS3及びステップS7)。
すると、素子5−1の励振位相/振幅調整器31−1での出力と、素子5−1の端手前の切替回路4−1での折り返しとは、素子5−1の励振位相/振幅調整器31−1の励振位相の回転の影響を受ける。しかし、素子5−1の下流側の折返回路33−1、22−1での、素子5−1及び隣接素子5−2の励振位相/振幅調整器31−1、31−2の上流回路21−1、32−1、21−2、32−2の漏洩信号Sの重畳は、素子5−1の励振位相/振幅調整器31−1の励振位相の回転の影響を受けない。なお、漏洩信号Sを重畳されない折返信号Sと、漏洩信号Sを重畳された折返信号Sと、漏洩信号Sとは、同一の周波数を有するため、同一のIQ平面上に描くことができる。
漏洩信号抽出部9は、フェーズドアレイアンテナAの非運用時及び運用時において、素子5−1の励振位相/振幅調整器31−1での励振位相の回転に伴う折返信号Sの信号円の中心を、漏洩信号Sの信号点として抽出する(ステップS4及びステップS8)。図4の左欄及び中欄では、フェーズドアレイアンテナAの非運用時及び運用時において、励振位相の回転に伴う折返信号Sの信号円及び漏洩信号Sの信号点が記載されている。
漏洩信号除去部10は、フェーズドアレイアンテナAの非運用時及び運用時において、素子5−1の励振位相/振幅調整器31−1での励振位相の回転前での折返信号Sから、漏洩信号Sを除去する(ステップS5及びステップS9)。図4の左欄及び中欄では、フェーズドアレイアンテナAの非運用時及び運用時において、励振位相の回転前での折返信号Sの信号ベクトルと、漏洩信号Sの信号ベクトルと、の差分ベクトルとして、漏洩信号Sを除去された折返信号Sの信号ベクトルが記載されている。
励振位相/振幅較正部11は、素子5−1の励振位相/振幅調整器31−1での励振位相の回転前での折返信号Sから、漏洩信号Sを除去した結果について、フェーズドアレイアンテナAの非運用時での除去結果に対するフェーズドアレイアンテナAの運用時での除去結果の残差に基づいて、素子5−1の励振位相/振幅調整器31−1の励振位相/振幅を較正する(ステップS10)。図4の右欄では、フェーズドアレイアンテナAの非運用時に対して、フェーズドアレイアンテナAの運用時において、漏洩信号Sを除去された折返信号Sの信号ベクトルの残差が記載されている。そして、フェーズドアレイアンテナAの運用時において、素子5−1の励振位相/振幅の較正が記載されている。
よって、フェーズドアレイアンテナAの運用時での各素子の励振位相/振幅の較正精度を向上させるために、各素子の下流側の折返回路での各素子及び隣接素子の励振位相/振幅調整器の上流回路の漏洩信号Sの寄与を、折返信号Sから除去することができる。
そして、各素子の励振位相/振幅調整器での出力と、各素子の端手前の切替回路での折り返しと、を経た折返信号Sに基づいて、フェーズドアレイアンテナAの非運用時での各素子の励振位相/振幅の較正状態を、フェーズドアレイアンテナAの運用時でもREV法以外の方法を適用して維持することができる。
本開示の第1の漏洩信号抽出の処理を図5に示す。励振位相回転部7は、素子5−1の励振位相/振幅調整器31−1の励振位相を、任意位相に回転させる(ステップS2及びステップS6)。漏洩信号抽出部9は、素子5−1の励振位相/振幅調整器31−1での励振位相の回転に伴う折返信号Sの信号点を、真円に最小自乗法で近似して、その真円の中心を漏洩信号Sの信号点として抽出する(ステップS4及びステップS8)。
図5の左欄では、励振位相の回転前での折返信号Sの信号ベクトルと、励振位相の回転に伴う折返信号Sの信号点と、が記載されている。図5の右欄では、励振位相の回転に伴う折返信号Sの信号円(最小自乗法で中心を計算)と、漏洩信号Sの信号ベクトルと、漏洩信号Sを除去された折返信号Sの信号ベクトルと、が記載されている。
各素子の励振位相/振幅調整器での励振位相の回転に伴う折返信号Sの信号点を真円に近似して、各素子の下流側の折返回路での各素子及び隣接素子の励振位相/振幅調整器の上流回路の漏洩信号Sの寄与を、高精度に折返信号Sから除去することができる。
本開示の第2の漏洩信号抽出の処理を図6に示す。励振位相回転部7は、素子5−1の励振位相/振幅調整器31−1の励振位相を、2πm/n+φ(nは2以上の自然数、mは0以上n−1以下の自然数、φは任意の実数。)に回転させる(ステップS2及びステップS6)。漏洩信号抽出部9は、素子5−1の励振位相/振幅調整器31−1での励振位相の回転に伴う折返信号Sの信号点を、真円に最小自乗法で近似せず、これらの信号点の平均を漏洩信号Sの信号点として抽出する(ステップS4及びステップS8)。
図6の左欄では、励振位相の回転前での折返信号Sの信号ベクトルと、励振位相の回転に伴う折返信号Sの信号点と、が記載されている。図6の右欄では、励振位相の回転に伴う折返信号Sの信号円(信号点平均で中心を計算)と、漏洩信号Sの信号ベクトルと、漏洩信号Sを除去された折返信号Sの信号ベクトルと、が記載されている。
各素子の励振位相/振幅調整器での励振位相の回転に伴う折返信号Sの信号点を真円に近似せず、各素子の下流側の折返回路での各素子及び隣接素子の励振位相/振幅調整器の上流回路の漏洩信号Sの寄与を、容易に折返信号Sから除去することができる。
本開示の励振位相回転の処理を図7に示す。励振位相回転部7は、素子5−1の励振位相/振幅調整器31−1の励振位相の変化に伴う、素子5−1の励振位相/振幅調整器31−1の励振振幅の変化を打ち消すように、素子5−1の励振位相/振幅調整器31−1の励振振幅を調整したうえで、素子5−1の励振位相/振幅調整器31−1の励振位相を回転させる(ステップS2及びステップS6)。ここで、素子5−1の励振位相/振幅調整器31−1の励振位相の変化に伴う、素子5−1の励振位相/振幅調整器31−1の励振振幅の変化は、素子5−1の励振位相/振幅調整器31−1の仕様として既知である。
図7の左欄では、励振位相の回転前での折返信号Sの信号ベクトルと、励振振幅の調整がない状態での励振位相の回転に伴う折返信号Sの信号点と、励振振幅の調整がない状態での励振位相の回転に伴う折返信号Sの信号楕円と、が記載されている。図7の右欄では、励振位相の回転前での折返信号Sの信号ベクトルと、励振振幅の調整がある状態での励振位相の回転に伴う折返信号Sの信号点と、励振振幅の調整がある状態での励振位相の回転に伴う折返信号Sの信号真円と、が記載されている。
各素子の励振位相/振幅調整器での励振位相の回転に伴う折返信号Sの信号点を真円に近づけて、各素子の下流側の折返回路での各素子及び隣接素子の励振位相/振幅調整器の上流回路の漏洩信号Sの寄与を、高精度に折返信号Sから除去することができる。
本開示のフェーズドアレイアンテナ較正の結果を図10に示す。図10の左欄では、擬似的に温度変動又は経年変化を与える前における、フェーズドアレイアンテナAの非運用時について、較正結果を示す。図10の中欄では、擬似的に温度変動又は経年変化を与えた後における、フェーズドアレイアンテナAの運用時について、較正結果を示す。
図10の左欄及び中欄では、漏洩信号Sが除去された折返信号Sの信号ベクトルは、離散的な励振位相/振幅調整器(4ビット)の励振位相の回転(2=16個)に伴って、IQ平面の原点を中心として回転している。図10の右欄では、フェーズドアレイアンテナAの非運用時に対して、フェーズドアレイアンテナAの運用時において、漏洩信号Sを除去された折返信号Sの信号ベクトルの残差が記載されており、フェーズドアレイアンテナAの運用時において、フェーズドアレイアンテナ較正が記載されている。
本実施形態では、各素子の励振位相/振幅調整器の励振位相/振幅を較正している。変形例として、各素子の励振位相/振幅調整器の励振位相のみを較正してもよい。
このように、本開示のフェーズドアレイアンテナ較正装置、フェーズドアレイアンテナシステム及びフェーズドアレイアンテナ較正プログラムは、フェーズドアレイアンテナの非運用時(工場出荷時及び定期点検時等)での各素子の励振位相/振幅の較正状態を、フェーズドアレイアンテナの運用時(気象レーダの観測運用時等)でもREV法以外の方法を適用して維持することができる。
S:フェーズドアレイアンテナシステム
A:フェーズドアレイアンテナ
C:フェーズドアレイアンテナ較正装置
1−1、1−2:D/A変換器、A/D変換器
2−1、2−2:IF回路
3−1、3−2:RF回路
4−1、4−2:切替回路
5−1、5−2:素子
6−1、6−2:A/D変換器
7:励振位相回転部
8:折返信号取得部
9:漏洩信号抽出部
10:漏洩信号除去部
11:励振位相/振幅較正部
21−1、21−2:上流回路
22−1、22−2:折返回路
31−1、31−2:励振位相/振幅調整器
32−1、32−2:上流回路
33−1、33−2:折返回路

Claims (6)

  1. フェーズドアレイアンテナにおいて、各素子の励振位相調整器の励振位相を回転させたうえで、前記各素子の励振位相調整器での出力と、前記各素子の端手前の切替回路での折り返しと、前記各素子の下流側の折返回路での前記各素子及び隣接素子の励振位相調整器の上流回路の漏洩信号の重畳と、を経た折返信号を取得する励振位相回転部と、
    前記各素子の励振位相調整器での励振位相の回転に伴う前記折返信号の信号円の中心を、前記漏洩信号の信号点として抽出したうえで、前記各素子の励振位相調整器での励振位相の回転前での前記折返信号から、前記漏洩信号を除去する漏洩信号除去部と、
    を備えることを特徴とするフェーズドアレイアンテナ較正装置。
  2. 前記励振位相回転部は、前記各素子の励振位相調整器の励振位相を、2πm/n+φ(nは2以上の自然数、mは0以上n−1以下の自然数、φは任意の実数。)に回転させ、
    前記漏洩信号除去部は、前記各素子の励振位相調整器での励振位相の回転に伴う前記折返信号の信号点の平均を、前記漏洩信号の信号点として抽出する
    ことを特徴とする、請求項1に記載のフェーズドアレイアンテナ較正装置。
  3. 前記励振位相回転部は、前記各素子の励振位相調整器の励振位相の変化に伴う、前記各素子の励振位相調整器の励振振幅の変化を打ち消すように、前記各素子の励振位相調整器の励振振幅を調整したうえで、前記各素子の励振位相調整器の励振位相を回転させる
    ことを特徴とする、請求項1又は2に記載のフェーズドアレイアンテナ較正装置。
  4. 前記各素子の励振位相調整器での励振位相の回転前での前記折返信号から、前記漏洩信号を除去した結果について、前記フェーズドアレイアンテナの非運用時での除去結果に対する前記フェーズドアレイアンテナの運用時での除去結果の残差に基づいて、前記各素子の励振位相調整器の励振位相を較正する励振位相較正部をさらに備える
    ことを特徴とする、請求項1から3のいずれかに記載のフェーズドアレイアンテナ較正装置。
  5. 請求項1から4のいずれかに記載のフェーズドアレイアンテナ較正装置と、前記フェーズドアレイアンテナの前記各素子と、前記各素子の励振位相調整器と、前記各素子の端手前の切替回路と、前記各素子の下流側の折返回路と、前記各素子の励振位相調整器の上流回路と、を備えることを特徴とするフェーズドアレイアンテナシステム。
  6. フェーズドアレイアンテナにおいて、各素子の励振位相調整器の励振位相を回転させたうえで、前記各素子の励振位相調整器での出力と、前記各素子の端手前の切替回路での折り返しと、前記各素子の下流側の折返回路での前記各素子及び隣接素子の励振位相調整器の上流回路の漏洩信号の重畳と、を経た折返信号を取得する励振位相回転ステップと、
    前記各素子の励振位相調整器での励振位相の回転に伴う前記折返信号の信号円の中心を、前記漏洩信号の信号点として抽出したうえで、前記各素子の励振位相調整器での励振位相の回転前での前記折返信号から、前記漏洩信号を除去する漏洩信号除去ステップと、
    を順にコンピュータに実行させるためのフェーズドアレイアンテナ較正プログラム。
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