JP6801781B2 - 処理装置、処理方法、処理プログラム及びアレイアンテナの校正装置 - Google Patents

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Description

本発明はアンテナの校正に関する。
近年のモバイルトラフィックの急増にともない、大容量通信に向けた指向性の強いミリ波帯通信を実現するための、多数のアンテナ素子を搭載したアンテナ装置における高精度なビーム制御が望まれる。そのような、高精度なビーム制御を実現し得るビームパターンを形成するためには、各アンテナ素子の振幅位相偏差を高精度に測定、調整することが重要である。
アレイアンテナの振幅位相偏差を測定する技術として、特許文献1及び非特許文献1は、各アンテナ素子が備える移相器の位相値を変化させて、合成出力の振幅強度の情報から校正する手法を開示する。この方法は、素子電界ベクトル回転法(RVE(rotating element electric field vector)法)といわれる。
また、特許文献2及び非特許文献2は、各アンテナ素子が備える移相器の二値位相値(0°、180°)を用いて位相変調を各アンテナ素子に施すことで、各アンテナ素子の振幅位相偏差を算出する方法を開示する。
特開昭57−93267号公報 国際公開第2006/051614号
真野清司、片木孝至、"フェーズドアレーアンテナの素子振幅位相測定法―素子電界ベクトル回転法、"信学論(B)、vol. J65−B、 no. 5、 pp. 555−560、 May 1982. 紀平一成、平田和史、宮下裕章、牧野滋、"直交符号を利用したフェーズドアレーアンテナ校正法、" 電子情報通信学会技術研究報告 A・P、(アンテナ・伝播)、105巻、399号、pp. 25−30、 2005年11月.
特許文献1及び非特許文献1に記載された校正法においては、各アンテナ素子の位相設定部の位相値を逐一変化させた信号強度の変化を測定し、それを全アンテナ素子に対して行う必要がある。そのため、同校正法には、多数の測定に長い時間を要する課題がある。
また、特許文献2及び非特許文献2に記載された校正法は、各アンテナ素子の移相器が入力信号に対して2値の位相値により位相変調を施している。そのため、同校正法は、位相設定部の全位相値の位相誤差を校正係数に反映させるために測定を複数回行う必要がある。特許文献2が開示する校正法の場合、mビットのデジタル移相器では2m−1組の位相値の組合せについての測定が必要である。従い、同方法には、位相設定部のビット数増加に応じて、校正に要する時間が増大する課題がある。
本発明は、アンテナ装置の振幅位相の校正に要する時間を短縮し得る処理装置等の提供を目的とする。
本発明の処理装置は、校正用信号についての、複数のアンテナ素子の各々による受信信号又は前記アンテナ素子の各々からの送信信号の、位相値について、所定の3値以上の位相値からの設定を、一つの制御情報から抽出した情報により行い、前記設定を行った信号である設定信号を導出する設定部群と、前記設定信号の和と前記制御情報との相関を表す値である相関値を出力する演算部と、を備える。
本発明の処理装置等は、アンテナ装置の振幅位相の校正に要する時間を短縮し得る。
第一実施形態の校正システムの構成例を表す概念図である。 第三実施形態の校正システムの構成例を表す概念図である。 各アンテナ素子からの合波直前の信号を表す図である。 各アンテナ素子各信号を合波したことを想定した合波信号を表す図である。 合波信号を復調した信号を表す図である。 4値の位相変調が行われた信号に対して各アンテナ素子に対応する位相値列により復調した信号を表す図である。 第四実施形態の校正システムの第一の構成例を表す概念図である。 第四実施形態の校正システムの第二の構成例を表す概念図である。 実施形態の処理装置の最小限の構成を表すブロック図である。
以下、図面を参照しながら本発明を実施するための形態(実施形態)について詳しく説明する。
<第一実施形態>
第一実施形態は、アダマール行列の拡張により多値の位相値への位相変調(以下、「多値位相変調」という。)を行うことにより振幅位相偏差の校正を行う校正システムに関する実施形態である。
[構成]
図1は、第一実施形態の校正システムの例である校正システム400の構成を表す概念図である。なお、図1に破線で表す経路は制御用信号の経路である。
校正システム400は、校正信号送信機300と、アンテナ装置100とを備える。
校正信号送信機300は、校正信号源320と、送信アンテナ310とを備える。
校正信号源320は、校正用の信号を生成する。校正信号源320は、生成した校正用の信号を、送信アンテナ310に送付する。
送信アンテナ310は、校正信号源320から送付された校正用の信号を無線電波に変換し、変換後の無線電波をアンテナ装置100に向けて送信する。
アンテナ装置100は、図1に表す各アンテナ素子の位相設定部の各々に3値以上の位相値の位相変調を行わせることで、各アレイアンテナ素子間の相対振幅位相偏差を検出する装置である。
アンテナ装置100は、アンテナ素子110a及び110bと、合波部150と、分岐部160と、位相制御部230と、演算部220とを備える。
位相制御部230は制御情報を生成する。当該制御情報には、位相設定部140aが、位相設定部140aへの入力信号に対して設定する位相値を制御する制御情報である第一制御情報が含まれる。また、当該制御情報には、位相設定部140bが、位相設定部140bへの入力信号に対して設定する位相値を制御する制御情報である第二制御情報が含まれる。
制御情報は、例えば、後述のように、位相設定部140a及び140bの各々に設定させる位相値を要素とする行列で表される情報である。そして、当該要素の所定の列が、前記第一制御情報に対応する。また、当該要素の他の列が、前記第二制御情報に対応する。
位相制御部230は、生成した前記制御情報から前記第一制御情報及び前記第二制御情報を作成(抽出)する。そして、位相制御部230は、第一制御情報を位相設定部140aに送付する。また、位相制御部230は、第二制御情報を位相設定部140bに送付する。
位相制御部230は、さらに、前記制御情報を制御用の信号としてではなく処理用の信号として、演算部220に送付する。
アンテナ素子110aは、受信アンテナ120aと、増幅部130aと、位相設定部140aとを備える。
受信アンテナ120aは、校正信号送信機300が送信した電波を受け、当該電波を電気信号に変換する。受信アンテナ120aは、変換した電気信号を増幅部130aに送付する。
増幅部130aは、受信アンテナ120aから送付された信号を増幅した信号を生成する。増幅部130aは、増幅した信号を位相設定部140aに送付する。増幅部130aは、典型的には、低雑音増幅器である。
位相設定部140aは、位相制御部230aから送付された第一制御情報に従い、増幅部130aから送付された信号の位相値を、前記第一制御情報が指定する位相値に設定する。位相設定部140aは、設定した位相値の信号を合波部150に送付する。位相設定部140aは、市販の移相器や位相器から選択して用いることができる。
アンテナ素子110bは、受信アンテナ120bと、増幅部130bと、位相設定部140bとを備える。
アンテナ素子110bの説明は、前述のアンテナ素子110aの説明において次の読替えを行ったものである。すなわち、受信アンテナ120a、増幅部130a及び位相設定部140aを、この順に、受信アンテナ120b、増幅部130b及び位相設定部140bと読み替える。また、第一制御信号を第二制御信号と読み替える。
合波部150は、アンテナ素子110a及び110bの各々から送付された信号を合波し、合波後の信号を分岐部160に出力する。
分岐部160は、合波部150から送付された信号を二つの出力信号に分ける。分岐部160は、二つの出力信号のうちの一方を、演算部220に送付する。分岐部160は、また、二つの出力信号のうちの他方を、アンテナ装置100の外部に出力する。分岐部160は、例えば、カプラーである。
演算部220は、位相制御部230から送付された前記制御情報と、分岐部160から送付された合波信号との相関を表す値である相関値を導出する。演算部220は、導出した相関値から、アンテナ素子110a及び110bの校正を行うための校正情報を導出する。
以上の説明では、アンテナ装置が二つのアンテナ素子を備える場合について説明した。しかしながら、第一実施形態のアンテナ装置は、3つ以上のアンテナ素子を備えても構わない。
[動作]
次に、第一実施形態の校正システムが行う動作の動作例について説明する。当該動作例は、位相設定部140a及び140bの各々が、Nビット(Nは2以上の整数)の位相設定部(例えば位相器)の場合についての動作例である。当該動作例は、さらに、位相制御部230が生成する制御情報に含まれる位相値が4値である場合についての動作例である。
K個のアンテナ素子を校正する場合、まず、次に示す式1−1及び式1−2により、N≧Kを満足する次元のアダマール行列Hを定義する(特許文献2及び非特許文献2参照)。
Figure 0006801781
ここで、式1−1及び式1−2に表すθは位相値である。
次に、多値位相変調に対応させるために、(θ、θ+180°)の位相値の組(位相値組)から生成したアダマール行列を組み合わせて拡張した拡張アダマール行列を、次に示す式1−3により定義する。ここで、(θ、θ+180°)の位相値組は、(θ、θ+180°)の位相値組と異なる位相値組である。式1−3に表す行列の各要素が多値位相変調の位相値列に対応する。
Figure 0006801781
また、H2N(θ、θ)の各行を行ベクトルaと定義する。行ベクトルaは、次に示す式1−4を満たす。
Figure 0006801781
行ベクトルaを位相設定部の位相値制御の符号列として用い、校正基準信号S(t)を受信した際の位相変調信号とする。すると、各アンテナ素子の出力信号x(t)は、次に示す式1−5で表される。
Figure 0006801781
そして、合波部150において合波された各アンテナ素子からの信号の合波信号y(t)は、次に示す式1−6で表される。
Figure 0006801781
次に、演算部220は、式1−6により表される合波信号y(t)と任意のaとの相互相関値βを次に示す式1−7により導出する。ここで、式1−7においては、周期内での振幅位相偏差は一定であるものとしている。
Figure 0006801781
以上説明した動作により、演算部220は、各アンテナ素子の振幅変動及び位相変動を、各位相設定部が入力信号について設定し得る複数の位相値について、一括して求めることができる。そのため、演算部220は、例えば、k=1のときの相互相関値βを基準にして、次に示す式1−8により、各アンテナ素子の相対校正係数ρを導出することができる。
Figure 0006801781
一方、3つのアンテナ素子を備えるアンテナ装置に対しては、次に示す式1−9のH(θ、θ)の最右辺の下3行を各アンテナ素子の位相変調コードとして各々用いれば、4値の位相値の位相変調が可能となる。
Figure 0006801781
一方、4乃至7個のアンテナ素子を備えるアンテナ装置に対しては、次に示す式1−10中のH(θ、θ)の最右辺の2〜7行目のいずれかを各アンテナ素子の位相変調コードとして各々用いればよい。
Figure 0006801781
また、更なる多値位相変調を行う場合には、拡張アダマール行列を次に示す式1−11のようにさらに拡張すればよい。
Figure 0006801781
以上説明したように、第一実施形態の校正システムは、各設定部の位相を制御する制御情報に含まれる位相値列を多値化する。これにより前記校正システムは、各設定部における位相の設定を、当該位相値列を含む制御情報により行わせることを可能にする。
[効果]
第一実施形態の校正システムは、各設定部において入力信号に対して位相を設定するための制御情報に含まれる位相値列を多値化する。これにより前記校正システムは、各設定部における位相の設定を、当該位相値列を含む行列からなる一つの制御情報により行わせることを可能にする。そのため、前記校正システムは、短時間での前記設定を可能にする。
さらに、前記校正システムは、各設定部において位相を設定した受信信号を合波した合波信号と制御情報との相関値を導出する。そのため、前記校正システムは、一つながり(一回)の演算処理により相関値を導出することができる。
以上により、前記校正システムは、短時間での前記相関値の導出を可能にする。
前記校正システムは、さらに、前記相関値から各アンテナ素子の振幅位相の校正情報(校正係数)の導出を行う。前述のように前記相関値の導出に要する時間が短いので、前記校正システムは、短時間での校正情報の導出が可能である。
<第二実施形態>
第二実施形態は、各々のアンテナ素子について4又は8の位相値を用いる校正システムについての実施形態である。
[構成]
第二実施形態の校正システムは、図1に表す第一実施形態の校正システム400と同じである。校正システム400の説明は前述の通りである。
[動作]
次に、第二実施形態の校正システムが行う動作例を説明する。当該動作例は、位相設定部140a及び140bの各々が、Nビット(Nは2以上の整数)の位相設定部の場合についての動作例である。当該動作例は、さらに、位相制御部230から位相設定部140a及び140bの各々に送られる制御情報に含まれる位相値が4値である場合についての動作例である。
ここで、四元数(a+bi+cj+dk(ここで、a、b、c、dは実数であり、i、j、kは四元数の虚数単位を表す。))の実行列表示は、次に示す式2−1の通りである。
Figure 0006801781
式2−1の、aにexp(iθ)×1=exp(iθ)×exp(i0)を代入する。また、bにexp(iθ)×i=exp(iθ)×exp(iπ/2)を代入する。また、cにexp(iθ)×(―1)=exp(iθ)×exp(iπ)を代入する。また、dにexp(iθ)×(―i)=exp(iθ)×exp(i3π/2)を代入する。そして、式2−1で定義されるC’を定義し、前述の制御情報を生成する行列C’の一例として用いる。また、C’の各行を行ベクトルbと定義する。すると、C’は次に示す式2−2により表される。
Figure 0006801781
また、C の各行ベクトルbは、次に示す式2−3を満たす。
Figure 0006801781
しかしながら、上記行ベクトルb単体では、任意のi≠kに対して直交性を担保できない。そのため、行列C’(θ)の共役行列(C’(θ))*を用いて拡張した行列Cを、次に示す式2−4により定義する。
Figure 0006801781
行ベクトルaは、次に示す式2−5を満たす。そのため、第一実施形態の場合と同様に、校正係数を導出することができる。
Figure 0006801781
この際に、第二実施形態のアンテナ装置において、θ=θ=0(すなわち、0°、90°、180°、270°の4値の位相)を用いた場合には、行列Cは、次に示す式2−6により表される。
Figure 0006801781
式2−6の最右辺の上二行の行列C4、1〜2、すなわち、
Figure 0006801781
を、各アンテナ素子の位相設定部の位相値制御の符号列として、各々用いる。
一方、θ=0、θ=π/4(すなわち、0°、90°、180°、270°、45°、135°、225°、315°の8値位相)を用いる場合は、行列Cは次に示す式2−8で表される。
Figure 0006801781
式2−8の右辺のうち、上2行の行列C4、1〜2、すなわち
Figure 0006801781
を各アンテナ素子110a、110bの位相設定部の位相値制御の符号列として、各々を用いる。
[効果]
第二実施形態の校正システムは、まず、第一実施形態の校正システムと同様な効果を奏する。
それに加えて、前記校正システムは、8値の位相を用いる場合においても、コード長が8と第一実施形態の場合と比べて短くなる。そのため、前記校正システムは、デジタル演算を実行する際の負荷を低減するという、更なる効果が奏する。
<第三実施形態>
第三実施形態は、三つ以上のアンテナ素子を備える校正システムについての実施形態である。
[構成]
図2は、第三実施形態の校正システムの例である校正システム400aの構成を表す概念図である。なお、図2に破線で表す経路は制御用信号の経路である。
校正システム400aは、校正信号送信機300と、アンテナ装置100aとを備える。
図2に表す校正信号送信機300の説明は、図1に表す校正信号送信機300の説明と同じである。
アンテナ装置100aは、各アンテナ素子の位相設定部の各々に少なくとも4値の位相値の位相変調を行わせることで、各アンテナ素子間の相対振幅位相偏差を検出する装置である。
アンテナ装置100aは、アンテナ素子110aa乃至110bbと、合波部150aと、分岐部160と、位相制御部230aと、演算部220aとを備える。
位相制御部230aはA制御情報を生成する。
当該A制御情報には、位相設定部140aaが入力信号に対して設定する位相値を制御する制御情報である第一A制御情報が含まれる。当該A制御情報には、また、位相設定部140abが入力信号に対して設定する位相値を制御する制御情報である第二A制御情報が含まれる。当該A制御情報には、また、位相設定部140baが入力信号に対して設定する位相値を制御する制御情報である第三A制御情報が含まれる。当該A制御情報には、また、位相設定部140bbが入力信号に対して設定する位相値を制御する制御情報である第四A制御情報が含まれる。
当該A制御情報には、位相反転部141aaが入力信号の位相を反転させるか否かを表す制御情報である第五A制御情報が含まれる。当該A制御情報には、位相反転部141abが入力信号の位相を反転させるか否かを表す制御情報である第六A制御情報が含まれる。当該A制御情報には、位相反転部141baが入力信号の位相を反転させるか否かを表す制御情報である第七A制御情報が含まれる。当該A制御情報には、位相反転部141bbが入力信号の位相を反転させるか否かを表す制御情報である第八A制御情報が含まれる。
A制御情報は、例えば、後述のように、位相設定部140aa乃至140bb及び位相反転部141aa乃至141bbの各々に設定させる位相値を要素とする行列で表される情報である。そして、例えば、当該要素の所定の列が、前記第一A乃至第八A制御情報の各々に対応する。
位相制御部230aは、生成した前記A制御情報から前記第一A制御情報乃至前記第四A制御情報の各々を作成(抽出)する。
そして、位相制御部230aは、第二A制御情報を位相設定部140abに送付する。位相制御部230aは、また、第二A制御情報を位相設定部140abに送付する。位相制御部230aは、また、第三A制御情報を位相設定部140baに送付する。位相制御部230aは、また、第四A制御情報を位相設定部140bbに送付する。位相制御部230aは、また、第五A制御情報を位相反転部141aaに送付する。位相制御部230aは、また、第六A制御情報を位相反転部141abに送付する。位相制御部230aは、また、第七A制御情報を位相反転部141baに送付する。位相制御部230aは、また、第八A制御情報を位相反転部141bbに送付する。
位相制御部230aは、さらに、前述のA制御情報を、制御用の信号としてではなく、処理用の信号として、演算部220aに送付する。
アンテナ素子110aaは、受信アンテナ120aaと、増幅部130aaと、位相設定部140aaと、位相反転部141aaと備える。
受信アンテナ120aaは、校正信号送信機300が無線空間に放出した電波を受け、当該電波を電気信号に変換する。受信アンテナ120aaは、変換した電気信号を増幅部130aaに送付する。
増幅部130aaは、受信アンテナ120aaから送付された信号を増幅した信号を生成する。増幅部130aaは、増幅した信号を位相設定部140aaに送付する。増幅部130aaは、典型的には、低雑音増幅部である。
位相設定部140aaは、位相制御部230aから送付された制御情報に従い、増幅部130aから送付された信号の位相値を設定する。位相設定部140aは、位相値を設定した信号を合波部150aに送付する。
アンテナ素子110abは、受信アンテナ120abと、増幅部130abと、位相設定部140abと、位相反転部141abを備える。
アンテナ素子110abの説明は、前述のアンテナ素子110aaの説明において、次の読替えを行ったものである。すなわち、受信アンテナ120aaを受信アンテナ120abと読み替える。また、増幅部130aaを増幅部130abと読み替える。また、位相設定部140aaを位相設定部140abと読み替える。また、位相反転部141aaを位相反転部141abと読み替える。
アンテナ素子110baは、受信アンテナ120baと、増幅部130baと、位相設定部140baと、位相反転部141baを備える。
アンテナ素子110baの説明は、前述のアンテナ素子110aaの説明において、次の読替えを行ったものである。すなわち、受信アンテナ120aaを受信アンテナ120baと読み替える。また、増幅部130aaを増幅部130baと読み替える。また、位相設定部140aaを位相設定部140baと読み替える。また、位相反転部141aaを位相反転部141baと読み替える。
アンテナ素子110bbは、受信アンテナ120bbと、増幅部130bbと、位相設定部140bbと、位相反転部141bbを備える。
アンテナ素子110bbの説明は、前述のアンテナ素子110aaの説明において、次の読替えを行ったものである。すなわち、受信アンテナ120aaを受信アンテナ120bbと読み替える。また、増幅部130aaを増幅部130bbと読み替える。また、位相設定部140aaを位相設定部140bbと読み替える。また、位相反転部141aaを位相反転部141bbと読み替える。
合波部150aは、アンテナ素子110aa乃至110bbの各々から送付された信号を合波し、合波後の信号を分岐部160に出力する。
分岐部160は、合波部150から送付された信号を二つの出力信号に分ける。分岐部160は、二つの出力信号のうちの一方を、演算部220aに送付する。分岐部160は、また、二つの出力信号のうちの他方を、アンテナ装置100aの外部に出力する。
演算部220aは、位相制御部230aから送付された前記第一A乃至第四A制御情報の各々と、分岐部160から送付された信号との相関を表す値である相関値を導出する。演算部220は、さらに、相関値から、各アンテナ素子の位相を校正するための校正情報を導出する。
図2には、アンテナ装置が四つのアンテナ素子を備える場合の例を表した。しかしながら、第二実施形態のアンテナ装置が備えるアンテナ素子の数は、三つ以上であれば任意である。
[動作]
次に、第三実施形態の校正システムの動作例を説明する。当該動作例は、位相設定部140aa乃至140bbの各々が、Nビット(Nは2以上の整数)の位相設定部(位相器)の場合についての動作例である。当該動作例は、さらに、位相制御部230aから位相設定部140aa乃至140bbの各々に送られる制御情報に含まれる位相値が4値の場合についての動作例である。
前述のA制御情報を生成する行列Cとして、第一実施形態において説明した式2−4で表されるものを用いる。
その際に、θ=θ=0、すなわち、0°、90°、180°、270°の4値の位相を用いると、行列Cは次に示す式3−1で表される。
Figure 0006801781
式3−1の右辺における3行目及び4行目の行ベクトルにおいては、(1、±i)のみの3値表現となる。そのため、演算部220aは、4つのアンテナ素子の各位相設定部が設定し得る4値の位相(±1、±i)を一度の校正動作において利用することはできない。
そこで、式3−1を、次に示す式3−2のようなアダマール積表示に分解する。
Figure 0006801781
式3−2においては、行列I4、8及び行列P4、8(0、0)の各々は、次に示す式3−3及び式3−4により定義される。
Figure 0006801781

Figure 0006801781
そして、行列I4、8を、各位相反転部の0°、180°の2値の位相を制御する位相値列を生成する行列として用いる。また、行列P4、8を、各位相設定部の4値の位相を制御する位相値列を生成する行列として用いる。
このように、位相設定部と位相反転部とを組み合わせることにより、演算部220aは、一度の校正動作において、4値位相(±1、±i)の利用が可能となる。そのため、演算部220aは、特許文献2や非特許文献2が開示する方法では必要な位相誤差の反復測定を行わないことを可能にする。
さらに、図2に表す校正システム400aは、アンテナ素子の数が4つで、各アンテナ素子の位相設定部が設定し得る位相値が4値の場合においても、コード長が8と第一実施形態の校正システムと比べて短くなる。そのため、校正システム400aは、デジタル演算を実行する際の負荷を低減し得るという、更なる効果を奏する。
なお、アンテナ装置100aは、各位相設定部が設定し得る位相値が4値のみの場合には、位相制御部230aが各制御情報を生成する際に次に示す式3−5に表すようにアダマール積分解した行列表示を用いた場合も、上記と同様の効果を奏する。
Figure 0006801781
次に、各アンテナ素子の位相設定部が設定し得る位相値が4値の場合のシミュレーション例を説明する。
当該シミュレーション例においては、図2に表すアンテナ素子110aa乃至110bbの各々から合波部150aに到達した、校正用信号の受信信号の振幅誤差は、この順に、1、0.5、0.25及び0.1であることを仮定する。また、受信アンテナ120aa乃至120bbの各々から合波部150aに到達した、校正用信号の受信信号の位相誤差は、この順に、0、2、3及び3ピコ秒(psec)であることを仮定する。また、図2に表す校正信号送信機300は、80ギガヘルツ(GHz)の正弦波の無線電波を、アンテナ装置100a宛てに送信するものとする。
図3は、アンテナ素子110aa乃至110bbの各々から合波部150aに送付された合波直前を想定した各信号の例を表す図である。図3に表す信号S1aaは、アンテナ素子110aaから送付された信号を表す。また、信号S1abは、アンテナ素子110abから送付された信号を表す。また、信号S1baは、アンテナ素子110baから送付された信号を表す。また、信号S1bbは、アンテナ素子110bbから送付された信号を表す。
図3は、各信号において、図3に表すような振幅位相誤差が生じていることを仮定していることを表す。
図4は、図3に表す各信号を合波部150が合波した合波信号を表す図である。当該合波信号は、行列C4(0、0)の各列ベクトルaで定める4値位相値列により、図2に表す位相設定部140aa乃至140bbの各々を制御し、変調周波数5500MHzにて4値位相変調を施した場合のものである。
図5は、演算部220aが、4値に位相変調された図4に表す合波信号を各アンテナ素子に対応する列ベクトルaで定める4値の位相値列により復調した信号を表す図である。図5に表す信号は、振幅位相偏差の校正情報を4つの各アンテナ素子に対して得るための信号である。
図5に表す信号S2aaは、アンテナ素子110aaに対応する列ベクトルaで定める4値の位相値列により復調した信号を表す。また、信号S2abは、アンテナ素子110abに対応する列ベクトルaで定める4値の位相値列により復調した信号を表す。また、信号S2baは、アンテナ素子110baに対応する列ベクトルaで定める4値の位相値列により復調した信号を表す。また、信号S2bbは、アンテナ素子110bbに対応する列ベクトルaで定める4値の位相値列により復調した信号を表す。
図3に表す信号と図5に表す信号とを比較すると、各アンテナ素子の出力に対応する信号の相対的な振幅位相は、図3に表す信号と図5に表す信号とで同じになっている。従い、図5に表す信号は、上記の振幅位相誤差を再現している。
図6は、アンテナ素子110bbに対応する位相値列により4値位相変調された多値位相変調信号に対して各アンテナ素子に対応する位相値列により復調した信号を表す図である。図6における信号Saaは、前記多値位相変調信号を、アンテナ素子110aaに対応する位相値列により復調した信号である。また、信号Sabは、前記多値位相変調信号を、アンテナ素子110abに対応する位相値列により復調した信号である。また、信号Sbaは、前記多値位相変調信号を、アンテナ素子110baに対応する位相値列により復調した信号である。また、信号Sbbは、前記多値位相変調信号を、アンテナ素子110bbに対応する位相値列により復調した信号である。信号Saa、Sab及びSbaは、信号Sbbと比較して著しく微弱である。図6には、一例としてアンテナ素子110bbのシミュレーション結果例のみ示したが、復調した信号が、そのアンテナ素子に対応しない位相値列に対しては非常に微弱である点は、他のアンテナ素子に対応する位相値列により変調した信号についても同様である。
以上から、4値の位相値列による位相変調を行った信号を合波した信号を各アンテナ素子に対応する位相値列により復調することにより、一度の処理により校正情報を得るための信号である図5に表す各信号が得られることが理解できる。図5に表す信号が得られれば、当該信号から、前述の相関値や校正情報を導出することが可能である。
次に、図2に表す位相設定部140aa乃至140bbの各々が設定し得る位相値が8値である場合について説明する。
θ1=0、θ2=π/4(すなわち、0°、90°、180°、270°、45°、135°、225°、315°の8値の位相値)を用いたとする。その場合、第一実施形態において説明した式2−4で表される行列Cは、次に表す式3−6により表される。
Figure 0006801781
式3−6の最右辺の3行目の行ベクトルにおいては(1、‐i、exp(−iπ/4)、i・exp(−iπ/4))の4値の位相値になる。また、4行目の行ベクトルにおいては(1、i、−exp(−iπ/4)、‐i・exp(−iπ/4))の4値の位相値になる。
そのため、4つのアンテナ素子の全てに対しては、各位相設定部が設定し得る8値の位相値(±1、±i、±exp(−iπ/4)、±i・exp(−iπ/4))を一度の振幅位相偏差の測定に利用することができない。
そこで、式3−6を、次に示す式3−7のようにアダマール積表示に分解する。
Figure 0006801781
式3−7では、行列P4、8(0、π/4)は、次に示す式3−8により定義されている。
Figure 0006801781
また、行列I4、8については、前述の式3−3により定義される。
そして、行列I4、8を、各位相反転部の0°、180°の2値の位相値を制御する位相値列を生成する行列として用いる。また、行列P4、8(0、π/4)を各位相設定部の8値の位相値を制御する位相値列を生成する行列として用いる。
このように、位相設定部と位相反転部とを組み合わせることにより、演算部220aは、一度の位相誤差の測定動作において、8値位相(±1、±i、±exp(−iπ/4)、±i・exp(−iπ/4))の利用が可能となる。そのため、演算部220aは、特許文献2及び非特許文献2に開示された方法では必要であった位相誤差の反復測定を行わないことを可能にする。
さらに、図2に表す校正システム400aは、アンテナ素子の数が4つで、各アンテナ素子の位相設定部が設定し得る位相値が4値の場合においても、コード長が8と第一実施形態の校正システムと比べて短くなる。そのため、第三実施形態の校正システム400aは、第一実施形態の校正システム400と比較して、デジタル演算を実行する際の負荷を低減し得る。
[効果]
第三実施形態の校正システムは、アンテナ装置が四つ以上のアンテナ素子を備える場合において、第二実施形態の校正システムと同様の効果を奏する。
なお、以上の説明においては、一例として周波数変換を施さないRF周波数帯において各位相設定部や各位相反転部を構成することを前提とした。しかしながら、各位相設定部や各位相反転部は、中間周波数帯やIF周波数帯において構成しても構わない。
また、以上の説明においては、受信アンテナ装置が複数のアンテナ素子を備える場合の例を説明した。しかしながら、第四実施形態において説明するように、同様の構成を、送信アンテナ装置にも適用し得る。
<第四実施形態>
第四実施形態は、アンテナ装置が備える複数の送信用のアンテナ素子の振幅位相の校正を行うための校正システムに関する実施形態である。
[構成]
図7は、第四実施形態の校正システムの第一の例である校正システム401の構成を表す概念図である。図7に破線で表す経路は制御用信号の経路である。
校正システム401は、図7に表す各アンテナ素子の位相設定部の各々に少なくとも4値の位相値の位相変調を行わせることで、各アレイアンテナ素子間の相対振幅位相偏差を検出するシステムである。
校正システム401は、アンテナ装置101と、受信装置301とを備える。
アンテナ装置101は、アンテナ素子111a及び111bと、分波部151と、校正信号源321とを備える。
校正信号源321は、校正用の信号を生成する。校正信号源321は、生成した校正用の信号を、分波部151に送付する。
分波部151は、校正信号源321から入力された校正用の信号を分波し、分波後の信号を、位相設定部143a及び143bに入力する。
位相制御部231は制御情報を生成する。当該制御情報には、位相設定部143aが、位相設定部143aへの入力信号に対して設定する位相値を制御する制御情報である第一b制御情報が含まれる。また、当該制御情報には、位相設定部143bが、位相設定部143bへの入力信号に対して設定する位相値を制御する制御情報である第二b制御情報が含まれる。
制御情報は、例えば、後述のように、位相設定部143a及び143bの各々に設定させる位相値を要素とする行列で表される情報である。そして、当該要素の所定の列が、前記第一b制御情報に対応する。また、当該要素の他の列が、前記第二b制御情報に対応する。
位相制御部231は、生成した前記制御情報から前記第一b制御情報及び前記第二b制御情報を作成(抽出)する。そして、位相制御部231は、第一b制御情報を位相設定部143aに送付する。また、位相制御部231は、第二b制御情報を位相設定部143bに送付する。
位相制御部231は、さらに、前記制御情報を制御用の信号としてではなく処理用の信号として、演算部221aに送付する。
アンテナ素子111aは、送信アンテナ121aと、増幅部131aと、位相設定部143aとを備える。
位相設定部143aは、位相制御部231から送付された制御情報に従い、分波部151から送付された信号の位相値を、前記制御情報に含まれる位相値に設定する。位相設定部143aは、設定した位相値の信号を増幅部131aに送付する。位相設定部143aとしては、市販の移相器や位相器を用いることができる。
増幅部131aは、位相設定部143aから送付された信号を増幅した信号を生成する。増幅部131aは、増幅した信号を送信アンテナ121aに送付する。増幅部131aは、典型的には、低雑音増幅部である。
送信アンテナ121aは、増幅部131aから送付された信号を無線電波に変換する。送信アンテナ121aは、変換後の無線電波を、受信装置301に向けて送付する。
アンテナ素子111bは、送信アンテナ121bと、増幅部131bと、位相設定部143bとを備える。
アンテナ素子111bの説明は、前述のアンテナ素子111aの説明において、送信アンテナ121a、増幅部131a及び位相設定部143aを、この順に、送信アンテナ121b、増幅部131b及び位相設定部143bと読み替えたものである。
受信装置301は、受信アンテナ311と、分岐部161と、演算部221aとを備える。
受信アンテナ311は、アンテナ装置101から送られた電波を電気信号に変換する。受信アンテナ311は、変換した電気信号を、分岐部161に送付する。
分岐部161は、受信アンテナ311から送付された信号を二つの出力信号に分ける。分岐部161は、二つの出力信号のうちの一方を、演算部221aに送付する。分岐部161は、また、二つの出力信号のうちの他方を、受信装置301の外部に出力する。
演算部221aは、位相制御部231から送付された前記第一制御情報及び前記第二制御情報の各々と、分岐部161から送付された信号との相関を表す値である相関値を導出する。演算部221aは、導出した相関値から、アンテナ素子111a及び111bの各々を校正するための校正情報を導出する。
以上の説明では、アンテナ装置が二つの送信用のアンテナ素子を備える場合について説明した。しかしながら、アンテナ装置は、3つ以上の送信用のアンテナ素子を備えても構わない。
なお、図7に表す校正システム401の位相制御部231、位相設定部143a及び143b及び演算部221aが行う動作例は、上記動作を除いて、第一及び第二実施形態の校正システムが行う動作例と同じである。ただし。上記動作と第一及び第二実施形態の校正システムが行う動作例とが矛盾する場合は、上記動作を優先する。
図8は、第四実施形態の校正システムの第二の例である、校正システム401aの構成を表す概念図である。なお、図8に破線で表す経路は制御用信号の経路である。
校正システム401aは、アンテナ装置101aと、受信装置301aとを備える。
アンテナ装置101aは、各アンテナ素子の位相設定部の各々に少なくとも4値の位相値の位相変調を行わせることで、各アンテナ素子間の相対振幅位相偏差を検出する装置である。
アンテナ装置101aは、アンテナ素子111aa乃至111bbと、分波部151aと、校正信号源321と、位相制御部231aとを備える。
校正信号源321は、校正用の信号を生成する。校正信号源321は、生成した校正用の信号を、分波部151aに送付する。
分波部151aは、校正信号源321から入力された校正用の信号を分波し、分波後の信号を、位相設定部143aa乃至143bbの各々に入力する。
位相制御部231aはB制御情報を生成する。
当該B制御情報には、位相設定部143aaが入力信号に対して設定する位相値を制御する制御情報である第一B制御情報が含まれる。当該B制御情報には、また、位相設定部143abが入力信号に対して設定する位相値を制御する制御情報である第二B制御情報が含まれる。当該B制御情報には、また、位相設定部143baが入力信号に対して設定する位相値を制御する制御情報である第三B制御情報が含まれる。当該B制御情報には、また、位相設定部143bbが入力信号に対して設定する位相値を制御する制御情報である第四B制御情報が含まれる。
当該B制御情報には、位相反転部144aaが入力信号の位相を反転させるか否かを表す制御情報である第五B制御情報が含まれる。当該B制御情報には、位相反転部144abが入力信号の位相を反転させるか否かを表す制御情報である第六B制御情報が含まれる。当該B制御情報には、位相反転部144baが入力信号の位相を反転させるか否かを表す制御情報である第七B制御情報が含まれる。当該B制御情報には、位相反転部144bbが入力信号の位相を反転させるか否かを表す制御情報である第八B制御情報が含まれる。
B制御情報は、例えば、後述のように、位相設定部143aa乃至143bb及び位相反転部144aa乃至144bbの各々に設定させる位相値を要素とする行列で表される情報である。そして、例えば、当該要素の所定の列が、前記第一B乃至第八B制御情報の各々に対応する。
位相制御部231aは、生成した前記B制御情報から前記第一B制御情報乃至前記第四B制御情報の各々を作成(抽出)する。
そして、位相制御部231aは、第一B制御情報を位相設定部143aaに送付する。位相制御部231aは、また、第二B制御情報を位相設定部143abに送付する。位相制御部231aは、また、第三B制御情報を位相設定部143baに送付する。位相制御部231aは、また、第四B制御情報を位相設定部143bbに送付する。位相制御部231aは、また、第五B制御情報を位相反転部144aaに送付する。位相制御部231aは、また、第六B制御情報を位相反転部144abに送付する。位相制御部231aは、また、第七B制御情報を位相反転部144baに送付する。位相制御部231aは、また、第八B制御情報を位相反転部144bbに送付する。
位相制御部231aは、さらに、前述のB制御情報を、制御用の信号としてではなく、処理用の信号として、演算部221bに送付する。
アンテナ素子111aaは、送信アンテナ121aaと、増幅部131aaと、位相設定部143aaと、位相反転部144aaと備える。
位相設定部143aaは、位相制御部231aから送付された制御情報に従い、分波部151aから送付された信号の位相値を、前記制御情報に含まれる位相値に設定する。
位相反転部144aaは、位相制御部231aから送付された前述の第五B制御情報に従い、位相設定部143aaから入力された信号の位相を反転する。
増幅部131aaは、位相反転部144aaから送付された信号を増幅した信号を生成する。増幅部131aaは、増幅した信号を送信アンテナ121aaに送付する。増幅部131aaは、典型的には、低雑音増幅部である。
送信アンテナ121aaは、増幅部131aaから送付された信号を無線電波に変換する。送信アンテナ121aaは、変換後の無線電波を、受信装置301aに向けて送付する。
アンテナ素子111abは、送信アンテナ121abと、増幅部131abと、位相設定部143abと、位相反転部144abを備える。
アンテナ素子111abの説明は、前述のアンテナ素子111aaの説明において、次の読替えを行ったものである。すなわち、送信アンテナ121aaを送信アンテナ121abと読み替える。また、増幅部131aaを増幅部131abと読み替える。また、位相設定部143aaを位相設定部143abと読み替える。また、位相反転部144aaを位相反転部144aaと読み替える。
アンテナ素子111baは、送信アンテナ121baと、増幅部131baと、位相設定部143baと、位相反転部144baを備える。
アンテナ素子111baの説明は、前述のアンテナ素子111aaの説明において、次の読替えを行ったものである。すなわち、送信アンテナ121aaを送信アンテナ121baと読み替える。また、増幅部131aaを増幅部131baと読み替える。また、位相設定部143aaを位相設定部143baと読み替える。また、位相反転部144aaを位相反転部144baと読み替える。
アンテナ素子111bbは、送信アンテナ121bbと、増幅部131bbと、位相設定部143bbと、位相反転部144bbを備える。
アンテナ素子111bbの説明は、前述のアンテナ素子111aaの説明において、次の読替えを行ったものである。すなわち、送信アンテナ121aaを送信アンテナ121bbと読み替える。また、増幅部131aaを増幅部131bbと読み替える。また、位相設定部143aaを位相設定部143bbと読み替える。また、位相反転部144aaを位相反転部144bbと読み替える。
受信装置301aは、受信アンテナ311と、分岐部161と、演算部221bとを備える。
受信アンテナ311は、アンテナ装置101aから送られた電波を電気信号に変換する。受信アンテナ311は、変換した電気信号を、分岐部161に送付する。
分岐部161は、受信アンテナ311から送付された信号を二つの出力信号に分ける。分岐部161は、二つの出力信号のうちの一方を、演算部221bに送付する。分岐部161は、また、二つの出力信号のうちの他方を、受信装置301aの外部に出力する。
演算部221bは、位相制御部231aから送付された各々の信号と、分岐部161から送付された信号との相関を表す値である相関値を導出する。当該各々の信号は、一つには、前記第一B制御情報と前記第五B制御情報とを組み合わせた制御情報である。当該各々の信号は、二つには、前記第二B制御情報と前記第六B制御情報とを組み合わせた制御情報である。当該各々の信号は、三つには、前記第三B制御情報と前記第七B制御情報とを組み合わせた制御情報である。当該各々の信号は、四つには、前記第四B制御情報と前記第八B制御情報とを組み合わせた制御情報である。
演算部221bは、導出した相関値から、アンテナ素子111aa乃至111bbの各々を校正するための校正情報を導出する。
以上の説明では、アンテナ装置が二つの送信用のアンテナ素子を備える場合について説明した。しかしながら、アンテナ装置は、3つ以上の送信用のアンテナ素子を備えても構わない。
なお、図8に表す校正システム401aの位相制御部231a、位相設定部143aa乃至143bb及び演算部221bが行う動作例は、上記動作を除いて、第三実施形態の校正システムが行う動作例と同じである。ただし。上記動作と第三実施形態の校正システムが行う動作例とが矛盾する場合は、上記動作を優先する。
[効果]
第四実施形態の校正システムは、複数の送信用のアンテナ素子を備えるアンテナ装置において、各アンテナ素子間の位相調整を行うための情報である相関値を出力し得る。そのため、複数の送信用のアンテナ素子を備えるアンテナ装置において、前記校正システムは、各アンテナ素子間の位相調整を可能にする。
図9は、以上説明した実施形態の処理装置の最小限の構成である処理装置100xの構成を表すブロック図である。
処理装置100xは、設定部群140xと、演算部220xとを備える。
設定部群140xは、校正用信号についての、複数のアンテナ素子の各々による受信信号又は前記アンテナ素子の各々からの送信信号の、位相値について、所定の3値以上の位相値からの設定を、一つの制御情報から抽出した情報により行う。設定部群140xは、また、前記設定を行った信号である設定信号を導出する。
演算部220xは、前記設定信号の和と前記制御情報との相関を表す値である相関値を出力する。
処理装置100xは、相関値の導出のための前記設定を、一つの制御情報により行う。そのため、処理装置100xは、複数の受信信号又は複数の受信信号についての前記設定をほぼ同時に完了させることができる。
そして、処理装置100xは、前記設定信号の和と前記制御情報との相関を表す値である相関値を出力する。従い、処理装置100xは、前記相関値を、一度に導出することができる。
すなわち、処理装置100xは、前記設定と前記相関値の導出とを、短時間で行うことができる。
そのため、処理装置100xは、前記構成により、[発明の効果]の項に記載した効果を奏する。
以上、本発明の各実施形態を説明したが、本発明は、前記した実施形態に限定されるものではなく、本発明の基本的技術的思想を逸脱しない範囲で更なる変形、置換、調整を加えることができる。例えば、各図面に示した要素の構成は、本発明の理解を助けるための一例であり、これらの図面に示した構成に限定されるものではない。
また、前記の実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記述され得るが、以下には限られない。
(付記1)
校正用信号についての、複数のアンテナ素子の各々による受信信号又は前記アンテナ素子の各々からの送信信号の、位相値について、所定の3値以上の位相値からの設定を、一つの制御情報から抽出した情報により行い、前記設定を行った信号である設定信号を導出する設定部群と、
前記設定信号の和と前記制御情報との相関を表す値である相関値を出力する演算部と、
を備える処理装置。
(付記2)
前記制御情報が、前記設定部群の各設定部に対して送付される位相値列からなる位相値列群を含む、付記1に記載された処理装置。
(付記3)
前記位相値列の各々が、前記3値以上の位相値により表現される、付記2に記載された処理装置。
(付記4)
前記位相値列の各々が、直交符号を生成する行列であるアダマール行列と前記アダマール行列を位相回転した第二行列とを行方向に拡張した第三行列により生成される、付記2又は付記3に記載された処理装置。
(付記5)
前記設定を、前記制御情報による第一の位相値に係る前記設定である第一設定と、前記第一設定を行った信号について前記制御情報により行う第二の位相値に係る前記設定である第二設定とにより行う、付記1に記載された処理装置。
(付記6)
前記第一設定が、所定の三つ以上の位相値から行う前記設定であり、前記第二設定が所定の二つ以上の位相値から行う前記設定である、付記5に記載された処理装置。
(付記7)
前記二つ以上の位相値が二つの位相値であり、前記二つの位相値のうちの一方と他方との位相差が180度である、付記6に記載された処理装置。
(付記8)
前記制御情報が、前記設定部群の各設定部に対して送付される位相値列からなる位相値列群を含む、付記5乃至付記7のうちのいずれか一に記載された処理装置。
(付記9)
前記位相値列の各々が、前記3値以上の位相値により表現される、付記8に記載された処理装置。
(付記10)
前記位相値列の各々が、多値位相を要素とする正方行列と、前記正方行列の共役をとった行列を行方向に拡張した行列により生成される、付記8又は付記9に記載された処理装置。
(付記11)
前記複数の前記アンテナ素子は、同一のアンテナ装置が備えるものである、付記1乃至10のうちのいずれか一に記載された処理装置。
(付記12)
付記1乃至付記11のうちのいずれか一に記載された処理装置と、前記相関値から前記複数の前記アンテナ素子の校正を行うための校正係数を導出する導出部と備える、校正装置。
(付記13)
送信された校正用信号についての、第一のアンテナによる受信信号である第一信号の位相値の、予め定められた3値以上の位相値からの設定である第一設定を、第一制御情報により行う第一設定部と、
前記校正用信号についての、第二のアンテナによる受信信号である第二信号の位相値の、前記3値以上の位相値からの設定である第二設定を、第二制御情報により行う記第二設定部と、
前記第一設定が行われた第一信号と前記第二設定が行われた第二信号とを合波した合波信号を生成する合波部と、
前記第一制御情報の前記第一設定部への送付と、前記第二制御情報の第二設定部への送付とを行う制御部と、
前記合波信号と、前記第一制御情報及び前記第二制御情報と、の相関を表す値である相関値を出力する処理部と、
を備える処理装置。
(付記14)
前記第一のアンテナ及び前記第二のアンテナがともに同一のアンテナ装置に備えられる、付記13に記載された処理装置。
(付記15)
前記第一制御情報が、前記第一設定部に対して、前記第一信号の位相値を前記3値以上の位相値に設定させ得る位相値の列である第一位相値列を含み、前記第二設定部に対して、前記第二信号の位相値を前記3値以上の位相値に設定させ得る位相値の列である第二位相値列を含む、付記13又は付記14に記載された処理装置。
(付記16)
送信された校正用信号についての、複数のアンテナ素子の各々による受信信号の位相値の、所定の3値以上の位相値からの設定を、一つの制御情報から抽出した情報により行い、
前記設定が行われた前記受信信号の各々を互いに合波した合波信号を生成し、
前記合波信号と前記制御情報との相関を表す値である相関値を出力する、
処理方法。
(付記17)
送信された校正用信号についての、複数のアンテナ素子の各々による受信信号の位相値の、所定の3値以上の位相値からの設定である第一の設定を、一つの制御情報により行い、
前記第一の設定が行われた各受信信号への、2値以上の位相値からの設定である第二の設定を、前記制御情報により行い、
前記第一の設定と前記第二の設定とを行った各受信情報を互いに合波した合波信号を生成し、
前記合波信号と前記制御情報との相関を表す値である相関値を出力する、
処理方法。
(付記18)
送信された校正用信号についての、複数のアンテナ素子の各々による受信信号の位相値の、所定の3値以上の位相値からの設定を、一つの制御情報から抽出した情報により行う処理と、
前記設定が行われた前記受信信号の各々を互いに合波した合波信号を生成する処理と、
前記合波信号と前記制御情報との相関を表す値である相関値を出力する処理と、
をコンピュータに実行させる、処理プログラム。
(付記19)
送信された校正用信号についての、複数のアンテナ素子の各々による受信信号の位相値の、所定の3値以上の位相値からの設定である第一の設定を、一つの制御情報により行う処理と、
前記第一の設定が行われた各受信信号への、2値以上の位相値からの設定である第二の設定を、前記制御情報により行う処理と、
前記第一の設定と前記第二の設定とを行った各受信情報を互いに合波した合波信号を生成する処理と、
前記合波信号と前記制御情報との相関を表す値である相関値を出力する処理と、
をコンピュータに実行させる処理プログラム。
(付記20)
校正係数に基づき各アンテナ素子の振幅位相を校正するアレイアンテナの校正装置であって、
アレイアンテナを構成する各アンテナ素子で受信された校正用信号の受信信号の位相を設定された位相値列に基づいて少なくとも3値以上の位相値を選択できる第1の位相制御手段(位相器)と、
各アンテナ素子の受信信号の合波信号と前記第1の位相制御手段と、
求めた相互相関値に基づきアレイアンテナを構成する全てのアンテナ素子間の校正係数を算出する校正係数計算手段を備え、
前記位相値列は、各アンテナ素子間で、3値以上の位相値により表現される
アレイアンテナの校正装置。
(付記21)
校正係数に基づき各アンテナ素子の振幅位相を校正するアレイアンテナの校正装置であって、
アレイアンテナを構成する各アンテナ素子で受信された校正用信号の受信信号の位相を設定された位相値列に基づいて少なくとも3値以上の位相値を選択できる第1の位相制御手段(位相器)と、
前記第1の位相制御手段とは別に前記位相値列に基づいて少なくとも2値の位相値を選択できる第2の位相制御手段(180°位相反転回路)と、
各アンテナ素子の受信信号の合波信号と前記第1の位相制御手段及び第2の位相制御手段で用いた前記位相値列との相互相関値を求める相関演算手段と、
前記相関演算手段により求めた相互相関値に基づきアレイアンテナを構成する全てのアンテナ素子間の校正係数を算出する校正係数計算手段を備え、
前記位相値列は、3値以上の位相値により表現される
アレイアンテナの校正装置。
(付記22)
前記位相値列が、直交符号を生成する行列であるアダマール行列と前記アダマール行列を位相回転した第二行列とを行方向に拡張した第三行列により生成される
付記21に記載されたアレイアンテナの校正装置。
(付記23)
前記位相値列が、多値位相を要素とする正方行列と、前記正方行列の共役をとった第四行列を行方向に拡張した第五行列により生成される
付記21又は付記22に記載されたアレイアンテナの校正装置。
以上、上述した実施形態を模範的な例として本発明を説明した。しかしながら、本発明は、上述した実施形態には限定されない。即ち、本発明は、本発明のスコープ内において、当業者が理解し得る様々な態様を適用することができる。
この出願は、2017年4月19日に出願された日本出願特願2017−082710を基礎とする優先権を主張し、その開示の全てをここに取り込む。
100、100a アンテナ装置
100x 処理装置
110a、110b、110aa、110ab、110ba、110bb、111a、111b、111aa、111ab、111ba、111bb アンテナ素子
120a、120b、120aa、120ab、120ba、120bb、311 受信アンテナ
121a、121b、121aa、121ab、121ba、121bb、310 送信アンテナ
130a、130b、130aa、130ab、130ba、130bb、131a、131b、131aa、131ab、131ba、131bb 増幅部
140a、140b、140aa、140ab、140ba、140bb、143a、143b、143aa、143ab、143ba、143bb 位相設定部
140x 設定部群
141aa、141ab、141ba、141bb、144aa、144ab、144ba、144bb 位相反転部
150 合波部
151、151a 分波部
160、161 分岐部
220、220a、221a、221b 演算部
220x 演算部
230、230a、231、231a 位相制御部
300 校正信号送信機
301 受信装置
320、321 校正信号源
400、400a、401、401a 校正システム
Saa、Sab、Sba、Sbb、S1aa、S1ab、S1ba、S1ba、S2aa、S2ab、S2ba、S2bb 信号

Claims (10)

  1. 校正用信号についての、複数のアンテナ素子の各々による受信信号又は前記アンテナ素子の各々からの送信信号の、位相値について、所定の3値以上の位相値からの設定を、一つの制御情報から抽出した情報により行い、前記設定を行った信号である設定信号を導出する設定部群と、
    前記設定信号の和と前記制御情報との相関を表す値である相関値を出力する演算部と、
    を備える処理装置。
  2. 前記制御情報が、前記設定部群の各設定部に対して送付される位相値列からなる位相値列群を含む、請求項1に記載された処理装置。
  3. 前記位相値列の各々が、前記3値以上の位相値により表現される、請求項2に記載された処理装置。
  4. 前記位相値列の各々が、直交符号を生成する行列であるアダマール行列と前記アダマール行列を位相回転した第二行列とを行方向に拡張した第三行列により生成される、請求項2又は請求項3に記載された処理装置。
  5. 前記設定を、前記制御情報による第一の位相値に係る前記設定である第一設定と、前記第一設定を行った信号について前記制御情報により行う第二の位相値に係る前記設定である第二設定とにより行う、請求項1に記載された処理装置。
  6. 前記第一設定が、所定の三つ以上の位相値から行う前記設定であり、前記第二設定が所定の二つ以上の位相値から行う前記設定である、請求項5に記載された処理装置。
  7. 前記二つ以上の位相値が二つの位相値であり、前記二つの位相値のうちの一方と他方との位相差が180度である、請求項6に記載された処理装置。
  8. 前記制御情報が、前記設定部群の各設定部に対して送付される位相値列からなる位相値列群を含む、請求項5乃至請求項7のうちのいずれか一に記載された処理装置。
  9. 送信された校正用信号についての、複数のアンテナ素子の各々による受信信号の位相値の、所定の3値以上の位相値からの設定を、一つの制御情報から抽出した情報により行い、
    前記設定が行われた前記受信信号の各々を互いに合波した合波信号を生成し、
    前記合波信号と前記制御情報との相関を表す値である相関値を出力する、
    処理方法。
  10. 送信された校正用信号についての、複数のアンテナ素子の各々による受信信号の位相値の、所定の3値以上の位相値からの設定を、一つの制御情報から抽出した情報により行う処理と、
    前記設定が行われた前記受信信号の各々を互いに合波した合波信号を生成する処理と、
    前記合波信号と前記制御情報との相関を表す値である相関値を出力する処理と、
    をコンピュータに実行させる、処理プログラム。
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