JP2021143487A - 管状部材組立体の吊り上げ装置、補修支援システム及び補修方法 - Google Patents

管状部材組立体の吊り上げ装置、補修支援システム及び補修方法 Download PDF

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Abstract

【課題】複数の管状部材が長手方向に連結された状態で地面に設置された管状部材組立体において損傷を受けた管状部材を取り替えることが可能な管状部材組立体の吊り上げ装置、補修支援システム及び補修方法を提供する。【解決手段】吊り上げ装置10は、複数の管状部材が長手方向に連結された状態で地面に埋設された管状部材組立体2を構成する一つ又は複数の管状部材を吊り上げる。吊り上げ装置10は、吊り上げられる管状部材の周りを覆うように装着され、吊り上げられる管状部材に対してその長手方向に移動可能である筒状体11と、それぞれの先端部で筒状体11に対して旋回可能に接続され、吊り上げられる管状部材に接続される紐状部材15を係止する係止手段をそれぞれの先端部に備え、長手方向に伸縮可能な3つ以上の支持棒12と、各支持棒12に接続され、各支持棒12を伸縮させるように動作する3つ以上の油圧シリンダ14と、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、管状部材組立体の吊り上げ装置、補修支援システム及び補修方法に関する。
配電線、送電線等を架設するためにパンザーマスト(登録商標)等の鋼製組立柱が広く用いられている。鋼製組立柱は、複数の鋼製の管状部材を分割した状態で現場まで運び込み、現場で長手方向に連結して用いられるため、コンクリート製電柱に比べて軽量であり、その取り扱いも容易である。例えば、特許文献1には、連結される複数の管状部材の端部断面が多角形に形成され、管状部材が互いに回転しないように構成された鋼製組立柱が開示されている。
特開2019−94676号公報
特許文献1の鋼製組立柱では、農耕機等の接触、腐食等により基端側にある管状部材に損傷が発生し、補修が必要になる場合がある。このような場合、損傷した鋼製組立柱の近くに新たな鋼製組立柱を建て、送電線、碍子等を新たな鋼製組立柱に移設し、その後、損傷した鋼製組立柱を撤去する建て替え作業が広く行われている。しかし、鋼製組立柱の建て替え作業には、多くの時間及びコストを要するため、損傷が生じた管状部材を新たな管状部材に取り替える工法の実用化が要望されている。そして、このような問題は、鋼製組立柱の基端側に損傷が発生した場合に限られず、複数の管状部材が長手方向に連結された他の管状部材組立体の管状部材に損傷が発生した場合にも存在している。
本発明は、このような背景に基づいてなされたものであり、複数の管状部材が長手方向に連結された状態で地面に設置された管状部材組立体において損傷を受けた管状部材を取り替えることが可能な管状部材組立体の吊り上げ装置、補修支援システム及び補修方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る管状部材組立体の吊り上げ装置は、
複数の管状部材が長手方向に連結された状態で地面に埋設された管状部材組立体を構成する一つ又は複数の管状部材を吊り上げる吊り上げ装置であって、
吊り上げられる前記管状部材の周りを覆うように装着され、吊り上げられる前記管状部材に対してその長手方向に移動可能である筒状体と、
それぞれの先端部で前記筒状体に対して旋回可能に接続され、吊り上げられる前記管状部材に接続される紐状部材を係止する係止手段をそれぞれの先端部に備え、長手方向に伸縮可能な3つ以上の支持棒と、
各支持棒に接続され、各支持棒を伸縮させるように動作する3つ以上のアクチュエータと、
を備える。
本発明によれば、複数の管状部材が長手方向に連結された状態で地面に設置された管状部材組立体において損傷を受けた管状部材を取り替えることが可能な管状部材組立体の吊り上げ装置、補修支援システム及び補修方法を提供できる。
本発明の実施の形態に係る吊り上げ装置の構成を示す図である。 図1の吊り上げ装置が管状部材を吊り上げた様子を示す図である。 (a)〜(c)は、それぞれ本発明の実施の形態に係る筒状体の構成を示す平面図、正面図、斜視図である。 本発明の実施の形態に係る支持棒の構成を示す正面図である。 図4の支持棒の先端側を拡大した拡大図である。 本発明の実施の形態に係る支持ベースの構成を示す正面図である。 本発明の実施の形態に係る補修支援システムの構成を示す斜視図である。 (a)、(b)は、それぞれ本発明の実施の形態に係る油圧発生装置の構成を示す斜視図、正面図である。 本発明の実施の形態に係る油圧制御装置の構成を示す斜視図である。 本発明の実施の形態に係る油圧回路の構成を示す回路図である。
以下、本発明に係る管状部材組立体の吊り上げ装置、補修支援システム及び補修方法の実施の形態を、図面を参照しながら詳細に説明する。各図面においては、同一又は同等の部分に同一の符号を付す。
吊り上げ装置は、複数の管状部材が長手方向に連結された状態で地面に設置された管状部材組立体において、損傷が発生した一つ又は複数の管状部材(損傷部材)の先端側に設けられ、作業者により損傷部材から上方に引き離された一つ又は複数の健全な管状部材(健全部材)を吊り上げる装置である。
実施の形態では、「損傷部材」は、損傷を受けた一つの管状部材だけでなく、損傷を受けた複数の管状部材が連結されたものを含むものとする。また、「健全部材」は、一つの健全な管状部材だけでなく、複数の健全な管状部材が連結されたものを含むものとする。
図1及び図2に示すように、吊り上げ装置10は、健全部材の周りを覆うように装着される筒状体11と、筒状体11に対して旋回可能となるように筒状体11を先端部で支持し、長手方向に伸縮可能な3つの支持棒12と、各支持棒12の基端部を首振り可能に支持する3つの支持ベース13と、各支持棒12に設けられ、各支持棒12を長手方向に伸縮させる3つの油圧シリンダ14と、各支持棒12の先端部と健全部材の基端部とに接続され、油圧シリンダ14を伸長させると健全部材を上方に牽引する紐状部材15と、各支持棒12の中間部と健全部材の基端部とに接続され、健全部材の水平方向の位置を規制する紐状部材16と、を備える。なお、図1及び図2では、一組の支持棒12、支持ベース13及び油圧シリンダ14が管状部材組立体2の背面側にあるため、図示を省略している。ここで、長手方向とは、それぞれの部材の延在する方向を示す。このため、例えば吊り上げ装置10が管状部材組立体2に装着される場合、管状部材の長手方向と各支持棒12の長手方向とは異なり、互いに交差する。
図3(a)及び図3(b)に示すように、筒状体11は、組み立てられた状態で健全部材を取り囲むように筒状に形成され、健全部材に対して長手方向に移動可能に構成されている。筒状体11の内径は、装着される健全部材の外径よりも大きくなるように形成されている。筒状体11は、健全部材に対して長手方向に移動可能であると共に、健全部材に対して水平方向に移動しないように構成されている。このため、筒状体11を支持する支持棒12が伸縮したとしても、支持棒12の先端部が水平方向に移動しないように規制できる。
図3(c)に示すように、筒状体11は、互いに分割可能な3つの円弧状部材11aを備える。各円弧状部材11aは、それぞれ鋼製であって、同一の構成を有する。円弧状部材11aの周方向に対向する一対の端部には、径方向に延びる平板状の突出部11bがそれぞれ設けられている。各突出部11bには、ボルト11cを挿通可能な2つの貫通孔が上下方向に並べて形成されている。下側の貫通孔に挿通されるボルト11cには、支持棒12の先端部が係止されるため、支持棒12からの押圧荷重に対抗しうる程度の強度となるように形成されている。なお、ボルト11cは、筒状体11の接線方向に直線状に延びるロッドの一例である。筒状体11の接線は、筒状体11の横断面に形成された曲線に接するように延びる直線である。
筒状体11は、上記のように構成されているため、図3(a)及び図3(b)に示すように、隣り合う円弧状部材11aの突出部11bが互いに接触するように組み合わせた後、隣り合う貫通孔にボルト11cを挿通し、ボルト11cをナット11dで締め付けることで、3つの円弧状部材11aを筒状に一体化させることができる。
図4に示すように、支持棒12は、その先端部が筒状体11に対して着脱自在であって、筒状体11に接続されると、筒状体11に対して旋回可能に支持され、その長手方向に伸縮可能な長尺な部材である。支持棒12は、それぞれ順番に長手方向に接続された4本の管状体12a〜12dを備える。管状体12a、管状体12b及び管状体12cは、それぞれの端部が互いに着脱自在に構成されている。このため、支持棒12は、管状体12bの有無により長さを調整することができる。
他方、管状体12c及び管状体12dは、互いに長手方向に移動可能に接続されている。具体的には、管状体12dは、管状体12cの内部に突没自在に構成されている。管状体12c及び管状体12dには、油圧シリンダ14の先端部及び基端部がそれぞれ着脱自在に接続されている。油圧シリンダ14の動作により管状体12dに対して管状体12cが長手方向に移動することで、支持棒12は長手方向に伸縮させられる。
図5に示すように、支持棒12は、その先端部に筒状体11のボルト11cに対して着脱自在に係止可能なフック12eを備える。フック12eは、支持棒12の長手方向に互いに対向する上側フック12f及び下側フック12gを備える。フック12eは、正面視でC字型となるように形成され、上側フック12fと下側フック12gとの間には、ボルト11cを横向きに受け入れ可能な開口部が設けられている。
上側フック12fは、下方から移動されられた支持棒12の先端部を、上方から筒状体11のボルト11cに引っ掛けて係止するように設けられている。他方、下側フック12gは、ボルト11cに上側フック12fが係止された状態で支持棒12が伸長され、支持棒12の先端部が上方に押し出された場合に、上側フック12fから下方に向かってフック12e内を移動したボルト11cを受け止めるように設けられている。
支持棒12は、その先端部に紐状部材15のロープ15aを挿通可能なロープ挿通部12hを備える。ロープ挿通部12hは、支持棒12の先端部で紐状部材15を係止する係止手段の一例である。ロープ挿通部12hは、フック12eの下側に半円状に形成されている。ロープ挿通部12hは、フック12eが筒状体11のボルト11cに係止された場合にロープ15aを吊しやすいように、フック12eの開口部側に形成されている。
図1に戻り、支持棒12の管状体12cは、紐状部材16のロープ16aを挿通するロープ挿通部12iを備える。ロープ挿通部12iは、支持棒12の中間部で紐状部材16を係止する係止手段の一例である。ロープ挿通部12iは、管状体12cの油圧シリンダ14の先端部が固定されている面と径方向に対向する反対側の面に半円状に形成されている。
図6に示すように、支持ベース13は、管状部材組立体2が埋設された地面に設置され、支持棒12の基端部が取り付けられると、支持棒12を首振り可能に支持する。支持ベース13は、地面に設置される設置板13aと、設置板13aに対して首振り可能に接続され、支持棒12の管状体12dの基端部が着脱自在に取り付けられる取り付け部13bと、を備える。
設置板13aは、例えば、矩形状の板である。設置板13aは、アンカーを挿通可能な複数の貫通孔13cを備える。貫通孔13cは、例えば、設置板13aに4つ設けられ、それぞれの貫通孔13cは、矩形状の板の頂点付近に形成されている。設置板13aの貫通孔13cを通してアンカーを地面に打ち付けることで、設置板13aを地面に固定できる。このように支持棒12の設置に掘削等の作業が不要であるため、支持棒12の設置に要する作業時間を低減できる。また、設置板13aの上面部には、Uボルト13dが上方に延びるようにUボルト13dの一対の端部が固定されている。
取り付け部13bは、先端側に管状体12dの基端部を受け入れる開口部を有する円筒形状の部材である。取り付け部13bは、円筒状の側面部と、側面部の下端部に接続され、側面部に対して垂直な向きに延びている底面部と、を備える。取り付け部13bの底面部には、Uボルト13eが下方に延びるようにUボルト13eの一対の端部が固定されている。Uボルト13eは、設置板13aとUボルト13dとの間の空間に挿通されるように配置されている。このため、取り付け部13bは、2つのUボルト13d、13dを介して設置板13aに対して首振り可能に接続される。
取り付け部13bには、その側面部の壁面を径方向に貫通し、ロックピン13fを挿通可能な一対の貫通孔が設けられている。また、管状体12dには、その基端部の壁面を径方向に貫通し、ロックピン13fを挿通可能な一対の貫通孔が設けられている。取り付け部13bの一対の貫通孔と管状体12dの一対の貫通孔とを同一直線上に配置し、それぞれの貫通孔にロックピン13fを挿通することで、取り付け部13bと管状体12dとを連結できる。
図1に戻り、油圧シリンダ14は、伸縮可能な支持棒12に接続され、支持棒12を長手方向に伸縮させるように動作するアクチュエータである。油圧シリンダ14は、その先端部が管状体12cに着脱自在に接続され、その基端部が管状体12dに着脱自在に接続されている。
油圧シリンダ14は、チューブを介して油圧発生装置に接続され、油圧発生装置から供給された作動油により伸縮する。油圧シリンダ14は、例えば、複動油圧シリンダである。複動油圧シリンダは、シリンダ本体と、シリンダ本体内に配置され、シリンダ本体に対して移動可能に構成されたピストンロッドと、シリンダ本体の先端部及び基端部にそれぞれ設けられ、シリンダ本体に作動油を供給可能な一対のカプラと、を備える。複動油圧シリンダのピストンロッドは、シリンダ本体内における作動油の流れに応じてシリンダ本体に対して相対的に移動する。
紐状部材15は、各支持棒12の先端部と健全部材の基端部とをそれぞれ接続する部材であり、例えば、ロープ15aと、スリング15bと、シメラー15cと、を備える。ロープ15aは、支持棒12の先端部に設けられたロープ挿通部12hに挿通される。ロープ15aの両端部は、シメラー15cを介してスリング15bに接続される。スリング15bは、環状に形成されたロープであり、作業者により健全部材の本体部及びステップボルトに巻き付けられる。シメラー15cは、ロープ15a及びスリング15bのたるみを取り除き、テンションを加える器具である。作業者がシメラー15cを操作することで、支持棒12及び健全部材にそれぞれ接続されたロープ15a及びスリング15bのたるみを取り除くことができる。
紐状部材16は、各支持棒12の中間部と健全部材の基端部とをそれぞれ接続する部材であり、例えば、ロープ16aと、シメラー16bと、を備える。ロープ16aは、支持棒12の管状体12cに設けられたロープ挿通部12iに挿通されている。ロープ16aの両端部は、シメラー16bに接続される。シメラー16bは、健全部材に取り付けられ、シメラー15cと同様にユーザが操作することで、ロープ16aのたるみを取り除き、テンションを加える。作業者がシメラー16bを操作することで、各ロープ16aにテンションを加え、支持棒12に対する健全部材の水平方向の位置を調整できる。
吊り上げ装置10は、上記のように構成されているため、図1に示す状態から各油圧シリンダ14を伸長させることで、図2に示すように各支持棒12を伸長させ、各支持棒12の先端部に接続された紐状部材15を介して健全部材を吊り上げることができる。このとき、各支持棒12は、その先端部が筒状体11のボルト11cに旋回可能に接続されているため、各支持棒12の先端部は、各支持棒12が伸長されたとしても水平方向にぐらつくことなく、健全部材に沿って上方に移動し、健全部材を効果的に吊り上げることができる。また、各支持棒12と健全部材とは、紐状部材16によりテンションを加えた状態で接続されているため、吊り上げられた健全部材の各支持棒12に対する水平方向の位置を規制できる。このため、吊り上げ装置10は、図2に示す状態でも健全部材を安定した姿勢で吊り上げることができる。
次に、実施の形態に係る補修支援システム1の構成を説明する。補修支援システム1は、作業者により損傷部材から引き離された健全部材を吊り上げ、損傷部材を新たな管状部材に取り替え、吊り上げられた健全部材と新たな管状部材とを連結する管状部材組立体2の補修作業を支援するシステムである。
図7に示すように、補修支援システム1は、吊り上げ装置10と、油圧発生装置20と、油圧制御装置30と、を備える。吊り上げ装置10の各油圧シリンダ14、油圧発生装置20及び油圧制御装置30は、チューブ等を介して互いに着脱自在に接続されている。
油圧発生装置20は、各油圧シリンダ14に加圧された作業油を供給することで各支持棒12を伸縮させる装置である。図8(a)及び図8(b)に示すように、油圧発生装置20は、油タンク21と、油圧ポンプ22と、モータ23と、モータ台24と、を備える。
油タンク21は、内部に作動油を貯蔵するタンクである。油タンク21の容量は、例えば、20L〜30L程度である。油タンク21は、ドレンボルト21aと、ストレーナー21bと、オイル・レベルゲージ21cと、カプラ21dと、を備える。
ドレンボルト21aは、油タンク21の本体を構成する壁面を貫通している雌ねじ孔にねじ込まれ、取り外すことで油タンク21内部の作動油を雌ねじ孔から排出させる。ストレーナー21bは、油タンク21本体に接続され、油タンク21内部の油の浮遊物を除去する。オイル・レベルゲージ21cは、油タンク21本体に設けられ、油タンク内部の作動油の量を示す目盛りを有する。カプラ21dは、チューブを接続可能に構成され、図8(a)の矢印INで示されるように油圧制御装置30を介して各油圧シリンダ14から流入する作動油を受け入れる。
油圧ポンプ22は、油タンク21と油圧シリンダ14とに接続され、油タンク21から作動油を吸込み、吸い込まれた作動油を加圧して油圧シリンダ14に向けて吐出する。油圧ポンプ22は、例えば、ギヤポンプ、ベーンポンプ、プランジャポンプ等である。油圧ポンプ22は、チューブを接続可能に構成され、図8(a)の矢印OUTで示されるように油圧ポンプ22からの作動油が吐出されるカプラ22aを備える。
モータ23は、油圧ポンプ22の入力軸に接続され、油圧ポンプ22の入力軸を回転させることで油圧ポンプ22を駆動する。モータ23は、外部の電源に電気的に接続され、油圧ポンプ22の動作及び停止は、モータ23に設けられた動作スイッチ23aをユーザが操作することで行われる。
モータ台24は、油圧ポンプ22及びモータ23を一体化して固定すると共に、油タンク21に対して着脱自在に構成された台である。モータ台24は、油圧ポンプ22及びモータ23の底面部が固定される基板24aと、基板24aの対向する両端部から上方に延び、ユーザが把持可能な一対の把持部24bと、を備える。
基板24aの底面部は、油タンク21の上面部に対して着脱自在である。基板24aが油タンク21の上面部に装着されると、油タンク21の流出側のカプラと油圧ポンプ22の流入側のカプラとが接続される。油圧供給装置20は、上記のように油タンク21とモータ台24とが分離可能であるため、油タンク21、油圧ポンプ22及びモータ23のメンテナンスが容易である。
油圧制御装置30は、各油圧シリンダ14及び油圧発生装置20に接続され、ユーザの操作に応じて油圧発生装置20から吊り上げ装置10の各油圧シリンダ14への作動油の流れを制御する装置である。図9に示すように、油圧制御装置30は、ベースブロック31と、マニュアルバルブ32と、3つの開閉ボールバルブ33と、分配器34と、油圧計35と、を備える。
ベースブロック31は、マニュアルバルブ32、開閉ボールバルブ33及び分配器34が固定される台である。ベースブロック31は、マニュアルバルブ32、開閉ボールバルブ33及び分配器34が固定される基板31aと、基板31aの底面部の両端側から下方に延び、地面に設置される一対の脚部31bと、とを備える。
マニュアルバルブ32は、チューブ等を介して油圧ポンプ22及び各油圧シリンダ14に接続される。マニュアルバルブ32は、油圧ポンプ22から供給された作動油を油圧シリンダ14の先端側のカプラ及び基端側のカプラのいずれに供給するかを切り換えるバルブである。マニュアルバルブ32は、例えば、4方向バルブである。
マニュアルバルブ32は、ユーザが操作可能なレバー32aを備える。ユーザがレバー32aを一方の側に倒すことで、油圧シリンダ14が伸長するように作動油が供給され、レバー32aを他方の側に倒すことで、油圧シリンダ14が短縮するように作動油が供給され、レバーを鉛直方向(初期位置)に戻すことで、油圧シリンダ14への作動油の供給が遮断される。また、マニュアルバルブ32は、油圧ポンプ22から吐出された作動油を受け入れるカプラ32bと、各油圧シリンダ14から排出され、分配器34で集められた作動油を油タンク21に向けて吐出するカプラ32cと、を備える。
開閉ボールバルブ33は、マニュアルバルブ32と各油圧シリンダ14との間に接続され、各油圧シリンダ14への作動油の供給と遮断とを個別に切り換えるバルブである。開閉ボールバルブ33は、ユーザが操作可能なレバー33aと、各油圧シリンダ14に別個のチューブを介して接続されるカプラ33bと、を備える。
分配器34は、各油圧シリンダ14とマニュアルバルブ32とに接続され、マニュアルバルブ32から供給された作動油を各油圧シリンダ14の先端側のカプラ及び基端側のカプラの一方に分配して供給し、各油圧シリンダ14の先端側のカプラ及び基端側のカプラの他方から吐出された作動油を集め、マニュアルバルブ32に向けて排出する。分配器34は、各油圧シリンダ14に別個のチューブを介して接続される3つのカプラ34aを備える。
油圧計35は、油圧ポンプ22と接続されるカプラ32bとマニュアルバルブ32の本体との間に配置され、油圧ポンプ22から吐出された作動油の圧力を計測し、計測された圧力値をユーザに向けて表示する。
油圧制御装置30は、上記のように構成され、マニュアルバルブ32及び3つの開閉ボールバルブ33が一つにまとめられているため、作業者一人でも3つの支持棒12を同時に伸縮させる操作を行うことができる。
次に、図10を参照して、実施の形態に係る補修支援システム1の油圧回路の構成を説明する。油圧回路は、3つの油圧シリンダ14と、油タンク21と、油圧ポンプ22と、マニュアルバルブ32と、3つの開閉ボールバルブ33と、分配器34と、から構成される。補修支援システム1の油圧回路の各構成は、チューブ等を介して互いに接続されている。
分配器34は、各開閉ボールバルブ33とマニュアルバルブ32とを接続する第1の分配回路34bと、各油圧シリンダ14とマニュアルバルブ32とを接続する第2の分配回路34cと、を備える。第1の分配回路34bと第2の分配回路34cとは、互いに独立した流路を形成している。
各油圧シリンダ14の基端側のカプラは、別個のチューブを介してそれぞれ対応する開閉ボールバルブ33の各カプラ33bに着脱自在に接続され、各油圧シリンダ14の先端側のカプラは、チューブを介して分配器34の各カプラ34aに着脱自在に接続されている。各開閉ボールバルブ33のカプラ33bは、分配器34の第1の分配回路34bに接続され、分配器34の各カプラ34aは、第2の分配回路34cに接続されている。
マニュアルバルブ32は、供給ポートPと、2つのシリンダポートA、Bと、排出ポートTと、を備える。マニュアルバルブ32は、レバー32aを操作することで、2つのシリンダポートA、Bに対する作動油の供給及び排出を切り換えることができる。2つのシリンダポートA、Bは、分配器34の第1の分配回路34b及び第2の分配回路34cにそれぞれ接続されている。他方、供給ポートPは、カプラ32bを備え、チューブを介して油圧ポンプ22のカプラ22aに着脱自在に接続され、排出ポートTは、カプラ32cを備え、チューブを介して油タンク21のカプラ21dに着脱自在に接続されている。
次に、作業者が補修支援システム1を用いて実行する管状部材組立体2の補修方法の流れを説明する。以下、図1及び図2に示すように、8本の管状部材には、上から順番にNo.3〜No.10の番号が付けられ、基端側にあるNo.9、No.10の管状部材に腐食等による損傷が発生したものとする。そして、損傷部材であるNo.9、No.10の管状部材と健全部材であるNo.3〜No.8の管状部材とを互いに引き離し、No.3〜No.8の管状部材を吊り上げる場合を例に説明する。
まず、高所作業車に乗った作業者が、No.3〜No.8の管状部材の重心位置(中間にあるNo.6の管状部材)の周りに筒状体11を装着する。具体的には、No.6の管状部材を取り囲むように3つの円弧状部材11aを組み合わせる。次に、3つの円弧状部材11aの周方向に対向する一対の突出部11bに設けられた貫通孔にボルト11cを挿通する。次に、貫通孔に挿通されたボルト11cにナット11dを締め付ける。上記の工程で3つの円弧状部材11aが筒状に一体化される。
次に、地上の作業者が、支持棒12を上方に持ち上げ、支持棒12の先端部に設けられた上側フック12fを筒状体11のボルト11cに係止させる。
次に、地上の作業者が、支持棒12の管状体12dの基端部を支持ベース13の取り付け部13bの開口部に挿入し、支持棒12の基端部と支持ベース13の取り付け部13bとを固定する。具体的には、管状体12dの貫通孔と取り付け部13bの貫通孔とにロックピン13fを挿通し、貫通孔からロックピン13fが抜け落ちないように固定することで、支持棒12を支持ベース13に対して首振り可能に接続する。その後、作業者は、貫通孔13cに通されたアンカーにより支持ベース13を地面に固定する。
次に、高所作業車に乗った作業者及び地上の作業者が、支持棒12の先端部とNo.8の管状部材とに紐状部材15を接続する。具体的には、高所作業車に乗った作業者が、支持棒12の先端部に設けられたロープ挿通部12hにロープ15aを挿通する。次に、地上の作業者が、No.8の管状部材の本体部及びステップボルトにスリング15bを巻き付け、シメラー15cを介してロープ15a及びスリング15bを接続する。
次に、地上の作業者が、支持棒12の先端部とNo.8の管状部材とに接続された紐状部材15のたるみを取り除く。具体的には、作業者がシメラー15cを操作することで、支持棒12とNo.8の管状部材とに接続されたロープ15a及びスリング15bのたるみを取り除き、ロープ15a及びスリング15bにテンションを加える。
次に、地上の作業者が、支持棒12の管状体12cとNo.8の管状部材とに紐状部材16を接続する。具体的には、管状体12cに設けられたロープ挿通部12iにロープ16aを挿通し、ロープ16aの両端部をシメラー16bに接続し、シメラー16bをNo.8の管状部材に接続する。次に、シメラー16bを操作して、ロープ16aのたるみを取り除くことで、No.3〜No.8の管状部材が吊り上げた場合に、No.3〜No.8の管状部材の水平方向の位置を規制できると共に、その転倒を防止できる。
次に、地上の作業者が、No.9の管状部材とNo.8の管状部材とに解体器を取り付ける。解体器は、圧入により互いに強固に接続された隣り合う管状部材を引き離すための公知の工具である。
次に、地上の作業者が、油圧シリンダ14と油圧発生装置20及び油圧制御装置30とをチューブを介して接続する。具体的には、各油圧シリンダ14の一対のカプラと油圧制御装置30の対応するカプラ33b、34aとをチューブを介して接続する。また、油圧制御装置30のカプラ32b、32cと油圧発生装置20のカプラ21d、22aとをチューブを介して接続する。
次に、地上の作業者が、解体器を操作してNo.9の管状部材とNo.8の管状部材とを切り離し、油圧発生装置20及び油圧制御装置30を操作して支持棒12を伸長させることで、碍子3、送電線等が架設されたままのNo.3〜No.8の管状部材を吊り上げる。具体的には、油圧発生装置20のモータ23の動作スイッチ23aをONにし、油圧制御装置30の各開閉ボールバルブ33を解放し、油圧シリンダ14を伸長させるようにマニュアルバルブ32のレバー32aを操作することで、支持棒12を長手方向に伸長させる。
次に、地上の作業者が、No.3〜No.8の管状部材を吊り上げた状態で、No.9、No.10の管状部材の周囲の地面を掘削し、No.9、No.10の管状部材を地面から引き抜き、新たな管状部材を地面に埋設する。
次に、地上の作業者が、油圧制御装置30を操作して支持棒12を短縮させることで、吊り上げられたNo.3〜No.8の管状部材を下ろし、その基端部を地面に埋設された新たな管状部材の先端部に連結させる。具体的には、油圧シリンダ14を短縮させるようにマニュアルバルブ32のレバー32aを操作することで、支持棒12を長手方向に短縮させる。また、No.3〜No.8の管状部材を下ろす際には、シメラー16bの締め付けを適宜調整することにより、No.3〜No.8の管状部材が地面に埋設された新たな管状部材の真上に移動させることができる。
次に、地上の作業者が、マニュアルバルブ32のレバー32aを元に戻し、油圧制御装置30の各開閉ボールバルブ33を閉鎖し、油圧発生装置20のモータ23の動作スイッチ23aをOFFにする。そして、管状部材組立体2から吊り上げ装置10、油圧発生装置20及び油圧制御装置30を取り外すことで、全ての工程が終了する。
以上が、管状部材組立体2の補修方法の流れである。
以上説明したように、実施の形態に係る吊り上げ装置10は、吊り上げられる管状部材の周りを覆うように装着され、吊り上げられる管状部材に対してその長手方向に移動可能である筒状体11と、それぞれの先端部で筒状体11に対して旋回可能に接続され、吊り上げられる管状部材に接続される紐状部材15を係止する係止手段をそれぞれの先端部に備え、長手方向に伸縮可能な3つ以上の支持棒12と、各支持棒12に接続され、各支持棒12を伸縮させるように動作する3つ以上の油圧シリンダ14と、を備える。このため、管状部材組立体2において基端側にある損傷を受けた管状部材だけを取り替えることができ、結果として管状部材組立体2の補修に要する時間及びコストを低減できる。
また、実施の形態に係る補修支援システム1は、吊り上げ装置10と、各油圧シリンダ14に接続され、各油圧シリンダ14に作動油を供給することで各支持棒12を伸縮させる油圧発生装置20と、各油圧シリンダ14と油圧発生装置20との間に配置され、油圧発生装置20から各油圧シリンダ14への作動油の供給を制御する油圧制御装置30と、を備える。このため、各支持棒12を同じタイミングで同じ長さだけ伸縮させることができ、結果として管状部材を安全に吊り上げることができる。
さらに、実施の形態に係る補修支援方法は、損傷が発生した一つ又は複数の管状部材とその先端側に連結された健全な管状部材とを切り離し、一つ又は複数の健全な管状部材を吊り上げる工程と、損傷が発生した管状部材を埋設された地面から取り除く工程と、新たな管状部材を地面に埋設する工程と、吊り上げられた一つ又は複数の健全な管状部材を下ろすことで、吊り上げられた一つ又は複数の健全な管状部材の基端部を地面に埋設された新たな管状部材の先端部に連結する工程と、を含む。このため、損傷を受けた管状部材組立体2を建て替えることなく補修でき、結果として管状部材組立体2の補修に要する時間及びコストを低減できる。
本発明は上記の実施形態に限られず、以下に述べる変形も可能である。
(変形例)
上記実施の形態では、筒状体11のボルト11cに支持棒12のフック12eを係止させていたが、本発明はこれに限られない。例えば、円弧状部材11aの本体部に支持棒12のフック12eを係止可能な係止手段を設けてもよい。具体的には、円弧状部材11aの本体部の外面部から径方向に延びる一対の脚部と、一対の脚部にそれぞれ接続され、筒状体11の接線方向に延びるロッドと、を備える係止手段を設けてもよい。
上記実施の形態では、3本の支持棒12で筒状体11を支持していたが、本発明はこれに限られない。例えば、4本以上の支持棒12で筒状体11を支持してもよい。
上記実施の形態では、支持棒12が4本の管状体12a〜12dにより構成されていたが、本発明はこれに限られない。例えば、支持棒12は、2本、3本又は5本以上の管状部材により構成されていてもよい。
上記実施の形態では、支持棒12が支持ベース13に支持されていたが、本発明はこれに限られない。例えば、支持棒12をコンクリートブロック等で地面に固定してもよく、地面の状態や吊り上げられる健全部材の重量によっては、支持棒12を直接地面に設置してもよい。
上記実施の形態では、アクチュエータとして油圧シリンダ14を用いていたが、本発明はこれに限られない。アクチュエータとして、支持棒12の管状体12c、12dを相対的に移動させるリニアモータと、管状体12c、12dの移動を規制するブレーキと、を支持棒12に設けてもよい。
上記実施の形態では、紐状部材15がロープ15a、スリング15b及びシメラー15cで構成されていたが、本発明はこれに限られない。例えば、紐状部材15に予めテンションを加える必要が無ければ、紐状部材15は、ロープ挿通部12hに係止可能なフックと、フックが接続されたスリングとで構成されてもよい。
上記実施の形態では、健全部材と支持棒12とに紐状部材16を接続していたが、本発明はこれに限られない。例えば、管状部材組立体2の長さが短い場合には、吊り上げられる健全部材の姿勢が不安定になりにくいため、健全部材と支持棒12とに紐状部材16を接続するかどうかは任意である。
上記実施の形態では、地面に埋設された管状部材組立体2のうち地際部で損傷を受けた管状部材を取り替えていたが、本発明はこれに限られない。例えば、地面に埋設された管状部材組立体2のうち中間部にある管状部材(例えば、図1及び図2におけるNo.7〜No.5の管状部材)が損傷を受けた場合にも吊り上げ装置10及び補修支援システム1を用いてもよい。
上記実施の形態における管状部材組立体2の補修方法の流れは一例にすぎず、各工程の順番を適宜入れ替えてもよい。例えば、支持棒12の先端部とNo.8の管状部材とに紐状部材15を接続する工程と、支持棒12の管状体12cとNo.8の管状部材とに紐状部材16を接続する工程との順番を入れ替えてもよい。
上記実施の形態は例示であり、本発明はこれらに限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した発明の趣旨を逸脱しない範囲でさまざまな実施の形態が可能である。各実施の形態や変形例で記載した構成要素は自由に組み合わせることが可能である。また、特許請求の範囲に記載した発明と均等な発明も本発明に含まれる。
1 補修支援システム
2 管状部材組立体
10 吊り上げ装置
11 筒状体
11a 円弧状部材
11b 突出部
11c ボルト
11d ナット
11e フック
11f 上側フック
11g 下側フック
12 支持棒
13 支持ベース
14 油圧シリンダ
15 紐状部材
20 油圧発生装置
30 油圧制御装置
32 マニュアルバルブ
34 分配器

Claims (8)

  1. 複数の管状部材が長手方向に連結された状態で地面に埋設された管状部材組立体を構成する一つ又は複数の管状部材を吊り上げる吊り上げ装置であって、
    吊り上げられる前記管状部材の周りを覆うように装着され、吊り上げられる前記管状部材に対してその長手方向に移動可能である筒状体と、
    それぞれの先端部で前記筒状体に対して旋回可能に接続され、吊り上げられる前記管状部材に接続される紐状部材を係止する係止手段をそれぞれの先端部に備え、長手方向に伸縮可能な3つ以上の支持棒と、
    各支持棒に接続され、各支持棒を伸縮させるように動作する3つ以上のアクチュエータと、
    を備える吊り上げ装置。
  2. 前記筒状体は、分割可能に構成された複数の円弧状部材を備え、各円弧状部材を吊り上げられる前記管状部材の周りに配置し、隣り合う前記円弧状部材を互いに固定することで筒状に一体化される、
    請求項1に記載の吊り上げ装置。
  3. 前記円弧状部材の周方向に対向する一対の端部には、径方向に延びる突出部がそれぞれ設けられ、
    各突出部には、ボルトを挿通可能な貫通孔がそれぞれ形成され、
    前記筒状体は、隣り合う前記円弧状部材の前記突出部が互いに接触するように、吊り上げられる前記管状部材の周りに各円弧状部材を配置し、前記貫通孔に前記ボルトを挿通し、前記ボルトにナットを締め付けることで筒状に一体化される、
    請求項2に記載の吊り上げ装置。
  4. 前記筒状体は、その接線方向に直線状に延びるロッドを備え、
    前記支持棒は、先端部に前記ロッドを受け入れ可能な開口部が形成されたC字型のフックを備え、
    前記フックは、前記支持棒が下方から持ち上げられた場合に前記支持棒の先端部を前記ロッドに係止させる上側フックと、前記上側フックの下側に設けられ、前記支持棒を伸長させた場合に前記上側フックから移動する前記ロッドを受け止める下側フックと、を備える、
    請求項1から3のいずれか1項に記載の吊り上げ装置。
  5. 前記管状部材組立体が埋設された地面に設置され、各支持棒の基端部をそれぞれ首振り可能に支持する複数の支持ベースをさらに備える、
    請求項1から4のいずれか1項に記載の吊り上げ装置。
  6. 複数の管状部材が長手方向に連結された状態で地面に埋設された管状部材組立体の補修作業を支援する補修支援システムであって、
    請求項1から5のいずれか1項に記載され、前記アクチュエータが油圧シリンダである吊り上げ装置と、
    各油圧シリンダに接続され、各油圧シリンダに作動油を供給することで各支持棒を伸縮させる油圧発生装置と、
    各油圧シリンダと前記油圧発生装置との間に配置され、前記油圧発生装置から各油圧シリンダへの作動油の供給を制御する油圧制御装置と、
    を備える補修支援システム。
  7. 前記アクチュエータは、前記油圧制御装置からの作動油を受け入れ可能な先端側のカプラ及び基端側のカプラを備える複動油圧シリンダであり、
    前記油圧制御装置は、
    各複動油圧シリンダに接続され、前記油圧発生装置からの作動油を各複動油圧シリンダの先端側のカプラ及び基端側のカプラのいずれか一方に分配して供給する分配器と、
    前記分配器と前記油圧発生装置とに接続され、前記油圧発生装置から供給された作動油を各複動油圧シリンダの前記先端側のカプラ及び前記基端側のカプラのいずれに供給するかを切り換えるマニュアルバルブと、
    を備える請求項6に記載の補修支援システム。
  8. 複数の管状部材が長手方向に連結された状態で地面に埋設された管状部材組立体を構成する管状部材を補修する補修方法であって、
    損傷が発生した一つ又は複数の管状部材とその先端側に連結された健全な管状部材とを切り離し、一つ又は複数の健全な管状部材を吊り上げる工程と、
    損傷が発生した管状部材を埋設された地面から取り除く工程と、
    新たな管状部材を地面に埋設する工程と、
    吊り上げられた一つ又は複数の健全な管状部材を下ろすことで、吊り上げられた一つ又は複数の健全な管状部材の基端部を地面に埋設された新たな管状部材の先端部に連結する工程と、
    を含む補修方法。

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