JP2021141558A - 位相差干渉を利用した妨害電波軽減装置 - Google Patents

Abstract

【課題】妨害電波等による影響を軽減する装置を提供し、電波を使用する通信環境、ラジオ・テレビの受信環境等の改善に寄与する。【解決手段】アンテナ又は接続機器に内蔵されているコンピューターの設定によって、受信電波と同一周波数の電波を電波の振幅が同位相ではなく逆位相になる状態で受信と同時に送信（放射）することにより、アンテナ周辺の空間で干渉現象が起こり、妨害電波被害を軽減することができる。【選択図】なし

Description

本発明は、電波の特性と電波の送受信技術の応用技術に関する。

アンテナとは、電波を受信、送信するための装置である。
空間に放射された電波を受け取り電気エネルギーに変換するのが受信であり、電気エネルギーを電波に変換して空間に放射するのが送信である。
空間を隔てた地点間の電波を利用した電気信号の授受に不可欠な素子である。

電波とは、振幅と周期性をもつという特性がある。
同一の周波数の電波が同一の空間に２つある場合、合成波による干渉現象が起こる。
干渉とは、２つの電波の位相が同じ場合（同位相）は、互いに強め合い増幅され、２つの電波の位相が反対の場合（逆位相）は、互いに弱め合い相殺されるという現象である。

妨害電波等による影響を軽減する装置を提供し、電波を使用する通信環境、ラジオ・テレビの受信環境等の改善に寄与する。

アンテナ又は接続機器に内蔵されているコンピューターの設定によって、受信電波と同一周波数の電波を電波の振幅が同位相ではなく逆位相になる状態で、受信と同時に送信（放射）することにより、アンテナ周辺の空間で干渉現象が起こり、妨害電波被害を軽減することができる。

電波は探知（レーダー）用途としても利用されている。
従来のステルス技術は、相手が送信（放射）した電波の反射波が探知レーダーのアンテナに戻りにくいように、形状を工夫したり電波を吸収する塗料を使用する等であった。
このような技術と併用して本装置を搭載することで、よりステルス性能向上に寄与する。
尚、一般的にアンテナには指向性という特性があり、特定方向からの送受信には対応するが、混信を防ぐため他の方向からの電波は受信しないようになっている。
このため、探知電波が来る方向がわからない場合、対応困難に思えるが、この問題に対してはパラボラアンテナ等を３６０°回転させながら運用するイージスシステムの方法で対応可能である。

電波は遠隔操作（リモートセンシング）用途としても利用されている。
移動する標的に対するミサイルの制御等で通信衛星から電波を送受信する場合、その通信衛星の近くに本装置を搭載した人工衛星を配備することにより、相手の通信システムを遮断し、遠隔操作機能を無力化することができる。

Claims (2)

1. 内蔵コンピューターの設定によって、受信電波と同一周波数の電波を、電波の振幅が同位相ではなく逆位相になる状態で受信と同時に送信（空間放射）することができるアンテナ、及び接続機器。
   

   
2. 請求項１に記載の装置を使用した役務、事業。