JP2021141381A - 報知装置、画像処理装置、報知方法 - Google Patents

報知装置、画像処理装置、報知方法 Download PDF

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Abstract

【課題】エラーを解除するために設定項目の内容を変更するユーザーを補助可能な報知装置、画像処理装置及び報知方法を提供する。【解決手段】画像処理装置は、ジョブがエラーの発生を経て正常終了した場合に、ジョブの実行に関する複数の設定項目のうち正常終了したジョブの実行期間におけるエラーの発生時と正常終了時とで内容が異なる設定項目を検出する検出処理部51と、検出された検出設定項目ごとに当該検出設定項目の内容の変更によるエラーの解除回数をカウントするカウント処理部52と、ジョブの実行中にエラーが発生した場合であって、検出設定項目が存在する場合に、検出設定項目と当該検出設定項目の内容の変更によるエラーの解除回数に基づく指標値とを報知する報知処理部53と、を備える。【選択図】図2

Description

本発明は、報知装置、画像処理装置、及び報知方法に関する。
複合機のような画像処理装置では、ジョブの実行中にエラーが発生することがある。これに対し、前記エラーが発生した場合に、メンテナンス調整操作の履歴に基づいて、過去に前記エラーの解除のために実行された前記メンテナンス調整操作を表示させる構成が知られている(特許文献1参照)。
特開2016−140991号公報
発明が解除しようとする課題
ところで、前記画像処理装置では、前記ジョブの実行に関する複数の設定項目のいずれかの内容が原因で前記エラーが発生することがある。この場合、ユーザーは、発生した前記エラーの原因となっている前記設定項目の内容を変更することで、当該エラーを解除することが可能である。
ここで、ユーザーにおいて、どの前記設定項目の内容が原因で前記エラーが発生したのかが不明であることがある。これに対し、前記設定項目の内容の変更による前記エラーの解除を履歴として残しておき、前記エラーが発生した場合に、前記履歴に基づいて、過去に前記エラーの解除のために内容が変更された前記設定項目を表示する構成が考えられる。しかしながら、過去に前記エラーの解除のために内容が変更された前記設定項目を表示するだけでは、複数の前記設定項目が表示される場合に、ユーザーは、どの前記設定項目の内容を変更するべきであるのかを判断し難い。
本発明の目的は、エラーを解除するために設定項目の内容を変更するユーザーを補助可能な報知装置、画像処理装置、及び報知方法を提供することにある。
課題を解除するための手段
本発明の一の局面に係る報知装置は、検出処理部と、カウント処理部と、報知処理部とを備える。前記検出処理部は、ジョブがエラーの発生を経て正常終了した場合に、前記ジョブの実行に関する複数の設定項目のうち正常終了した前記ジョブの実行期間における前記エラーの発生時と正常終了時とで内容が異なる前記設定項目を検出する。前記カウント処理部は、前記検出処理部によって検出された検出設定項目ごとに当該検出設定項目の内容の変更による前記エラーの解除回数をカウントする。前記報知処理部は、前記ジョブの実行中に前記エラーが発生した場合であって、前記検出設定項目が存在する場合に、前記検出設定項目と当該検出設定項目の内容の変更による前記エラーの解除回数に基づく指標値とを報知する。
本発明の他の局面に係る画像処理装置は、前記報知装置と、画像読取部及び画像形成部のいずれか一方又は両方と、を備える。前記画像読取部は、原稿の画像を読み取る。前記画像形成部は、画像データに基づいて画像を形成する。また、前記ジョブは、前記画像読取部及び前記画像形成部のいずれか一方又は両方を用いるジョブである。
本発明の他の局面に係る報知方法は、ジョブがエラーの発生を経て正常終了した場合に、前記ジョブの実行に関する複数の設定項目のうち正常終了した前記ジョブの実行期間における前記エラーの発生時と正常終了時とで内容が異なる前記設定項目を検出することと、検出された検出設定項目ごとに当該検出設定項目の内容の変更による前記エラーの解除回数をカウントすることと、前記ジョブの実行中に前記エラーが発生した場合であって、前記検出設定項目が存在する場合に、前記検出設定項目と当該検出設定項目の内容の変更による前記エラーの解除回数に基づく指標値とを報知することと、を含む。
本発明によれば、エラーを解除するために設定項目の内容を変更するユーザーを補助可能な報知装置、画像処理装置、及び報知方法が実現される。
図1は、本発明の実施形態に係る画像処理装置の構成を示す図である。 図2は、本発明の実施形態に係る画像処理装置のシステム構成を示すブロック図である。 図3は、本発明の実施形態に係る画像処理装置で実行される解除方法報知処理の一例を示すフローチャートである。 図4は、本発明の実施形態に係る画像処理装置で実行される表示切替処理の一例を示すフローチャートである。 図5は、本発明の実施形態に係る画像処理装置で表示される第2報知画面の一例を示す図である。
以下、添付図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。なお、以下の実施形態は、本発明を具体化した一例であって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
[画像処理装置10の構成]
まず、図1及び図2を参照しつつ、本発明の実施形態に係る画像処理装置10の構成について説明する。ここで、図1は画像処理装置10の構成を示す断面図である。
画像処理装置10は、原稿から画像データを読み取るスキャン機能、及び画像データに基づいて画像を形成するプリント機能とともに、ファクシミリ機能、及びコピー機能などの複数の機能を有する複合機である。なお、画像処理装置10は、スキャナー、プリンター、ファクシミリ装置、又はコピー機などであってもよい。
図1及び図2に示されるように、画像処理装置10は、ADF(自動原稿搬送装置)1、画像読取部2、画像形成部3、給紙部4、制御部5、操作表示部6、通信部7、及び記憶部8を備える。
ADF1は、画像読取部2によって読み取られる原稿を搬送する。ADF1は、原稿セット部、複数の搬送ローラー、原稿押さえ、及び排紙部を備える。
画像読取部2は、原稿から画像データを読み取る。画像読取部2は、原稿台、光源、複数のミラー、光学レンズ、及びCCDを備える。
画像形成部3は、画像データに基づいて、電子写真方式でシートにカラー又はモノクロの画像を形成する。画像形成部3は、複数の画像形成ユニット、光走査装置、中間転写ベルト、二次転写ローラー、定着装置、及び排紙トレイを備える。なお、画像形成部3は、インクジェット方式などの他の画像形成方式により画像を形成するものであってもよい。
給紙部4は、画像形成部3にシートを供給する。給紙部4は、給紙カセット、手差しトレイ、及び複数の搬送ローラーを備える。
制御部5は、画像処理装置10を統括的に制御する。図2に示されるように、制御部5は、CPU5A、ROM5B、及びRAM5Cを備える。CPU5Aは、各種の演算処理を実行するプロセッサーである。ROM5Bは、CPU5Aに各種の処理を実行させるための制御プログラムなどの情報が予め記憶される不揮発性の記憶装置である。RAM5Cは、CPU5Aが実行する各種の処理の一時記憶メモリー(作業領域)として使用される揮発性の記憶装置である。制御部5では、CPU5AによりROM5Bに予め記憶された各種の制御プログラムが実行される。これにより、画像処理装置10が制御部5により統括的に制御される。なお、制御部5は、集積回路(ASIC)などの電子回路で構成されたものであってもよい。また、制御部5は、画像処理装置10を統括的に制御するメイン制御部とは別に設けられた制御部であってもよい。
操作表示部6は、画像処理装置10のユーザーインターフェイスである。操作表示部6は、制御部5からの制御指示に応じて各種の情報を表示する液晶ディスプレーなどの表示部、及びユーザーの操作に応じて制御部5に各種の情報を入力する操作キー又はタッチパネルなどの操作部を有する。
通信部7は、パーソナルコンピューター又はスマートフォンなどの外部の通信機器との間で、インターネット又はLANなどの通信ネットワークを介して有線又は無線によるデータ通信を実行する通信インターフェイスである。
記憶部8は、不揮発性の記憶装置である。例えば、記憶部8は、フラッシュメモリー、及びEEPROM(登録商標)などの不揮発性メモリ、SSD(ソリッドステートドライブ)、並びにHDD(ハードディスクドライブ)などの記憶装置である。
画像処理装置10では、操作表示部6におけるユーザーの操作に応じて、送信ジョブが実行される。ここで、前記送信ジョブは、画像読取部2を用いて原稿から画像データを読み取り、通信部7を用いて画像読取部2により読み取られる画像データを外部の通信機器に送信するジョブである。
また、画像処理装置10では、操作表示部6におけるユーザーの操作に応じて、前記送信ジョブの実行に関する複数の設定項目各々の内容が設定される。
例えば、複数の前記設定項目には、画像データの送信方法の指定に関する第1設定項目、及び画像データの送信先の指定に関する複数の第2設定項目が含まれる。前記第1設定項目の内容は、Eメール送信、SMB(サーバー・メッセージ・ブロック)送信、及びFTP(ファイル・トランスファー・プロトコル)送信のいずれかである。複数の前記第2設定項目の構成は、前記第1設定項目の内容によって異なる。
例えば、前記第1設定項目の内容がEメール送信である場合の複数の前記第2設定項目は、メールサーバーの指定に関する第3設定項目、及び送信先Eメールアドレスの指定に関する第4設定項目などにより構成される。
また、前記第1設定項目の内容がSMB送信又はFTP送信である場合の複数の前記第2設定項目は、送信先ホストの指定に関する第5設定項目、送信先パスの指定に関する第6設定項目、及び送信先ホストへのログインに用いられるログイン情報の指定に関する第7設定項目などにより構成される。
ところで、画像処理装置10では、複数の前記設定項目のいずれかの内容が原因で、前記送信ジョブの実行中にエラーが発生することがある。この場合、ユーザーは、発生した前記エラーの原因となっている前記設定項目の内容を変更することで、当該エラーを解除することが可能である。
ここで、ユーザーにおいて、どの前記設定項目の内容が原因で前記エラーが発生したのかが不明であることがある。
例えば、前記送信ジョブの実行中に前記エラーが発生した場合であって、発生した前記エラーが、メールサーバーとの間の通信に関する第1エラーであるとする。この場合、当該第1エラーの原因は、前記第3設定項目の内容、及び前記第4設定項目の内容のいずれかであることが考えられる。
また、前記送信ジョブの実行中に前記エラーが発生した場合であって、発生した前記エラーが、送信先ホストとの間の通信に関する第2エラーであるとする。この場合、当該第2エラーの原因は、前記第5設定項目の内容、及び前記第6設定項目の内容のいずれかであることが考えられる。
これに対し、前記設定項目の内容の変更による前記エラーの解除を履歴として残しておき、前記エラーが発生した場合に、前記履歴に基づいて、過去に前記エラーの解除のために内容が変更された前記設定項目を表示する構成が考えられる。しかしながら、過去に前記エラーの解除のために内容が変更された前記設定項目を表示するだけでは、複数の前記設定項目が表示される場合に、ユーザーは、どの前記設定項目の内容を変更するべきであるのかを判断し難い。
これに対し、本発明の実施形態に係る画像処理装置10では、以下に説明するように、前記エラーを解除するために前記設定項目の内容を変更するユーザーを補助することが可能である。
具体的に、制御部5のROM5Bには、制御部5のCPU5Aに後述の解除方法報知処理(図3のフローチャート参照)を実行させるための解除方法報知プログラムが予め格納されている。なお、前記解除方法報知プログラムは、CD、DVD、フラッシュメモリーなどのコンピューター読み取り可能な記録媒体に記録されており、前記記録媒体から記憶部8などの記憶装置に格納されてもよい。
そして、制御部5は、図2に示されるように、検出処理部51、カウント処理部52、報知処理部53、表示処理部54、及び変更処理部55を含む。具体的に、制御部5のCPU5Aは、ROM5Bに格納された前記解除方法報知プログラムを実行する。これにより、制御部5は、検出処理部51、カウント処理部52、報知処理部53、表示処理部54、及び変更処理部55として機能する。ここに、制御部5を備える構成が、本発明における報知装置の一例である。
検出処理部51は、前記送信ジョブ(本発明におけるジョブの一例)が前記エラーの発生を経て正常終了した場合に、前記送信ジョブの実行に関する複数の前記設定項目のうち、正常終了した前記送信ジョブの実行期間における前記エラーの発生時と正常終了時とで内容が異なる前記設定項目を検出する。ここで、前記送信ジョブの実行期間は、実行対象の前記送信ジョブの実行が開始されてから当該送信ジョブの実行が正常終了するまでの期間である。
例えば、検出処理部51は、前記送信ジョブの実行中に前記エラーが発生した場合に、当該エラー発生時の前記設定項目各々の内容を記憶部8に一時的に保存する。そして、検出処理部51は、前記送信ジョブが正常終了した場合に、記憶部8に一時的に保存された前記設定項目各々の内容に基づいて、正常終了した前記送信ジョブの実行期間における前記エラーの発生時と正常終了時とで内容が異なる前記設定項目を検出する。
また、検出処理部51は、検出した検出設定項目を前記送信ジョブの実行期間中に発生した前記エラーの種類に関連付ける。
例えば、検出処理部51は、現在の日時を示す日時情報と、前記検出設定項目を示す項目識別情報と、前記送信ジョブの実行期間中に発生した前記エラーの種類を示す種類情報とを含む履歴データを記憶部8に格納する。なお、検出処理部51は、前記履歴データの格納とは異なる方法で、前記検出設定項目と前記エラーの種類との関連付けを行ってもよい。
ここで、前記送信ジョブが複数回の前記エラーの発生を経て正常終了することがある。この場合、検出処理部51は、正常終了した前記送信ジョブの実行期間における最初の前記エラーの発生時と正常終了時とで内容が異なる前記設定項目を検出する。これにより、前記エラーの発生の原因になった可能性のあるすべての前記設定項目を検出することが可能である。
なお、検出処理部51は、前記検出設定項目を前記エラーの種類に関連付ける処理を実行しなくてもよい。この場合、前記履歴データは、前記種類情報を含んでいなくてよい。また、検出処理部51は、前記送信ジョブが複数回の前記エラーの発生を経て正常終了した場合に、正常終了した前記送信ジョブの実行期間における最後の前記エラーの発生時と正常終了時とで内容が異なる前記設定項目を検出してもよい。このようにすることで、前記エラーの発生の原因ではない前記設定項目が検出されることを回避可能である。
カウント処理部52は、検出処理部51によって前記エラーの種類に関連付けられた前記検出設定項目ごとに、当該検出設定項目の内容の変更による当該種類の前記エラーの解除回数をカウントする。
例えば、カウント処理部52は、前記送信ジョブの実行中に前記エラーが発生した場合に、発生した前記エラーの種類に関連付けられた前記検出設定項目各々について、当該検出設定項目の内容の変更による当該種類の前記エラーの解除回数をカウントする。具体的に、カウント処理部52は、記憶部8に格納された前記履歴データに基づいて、発生した前記エラーの種類に関連付けられた前記検出設定項目各々について、前記エラーの解除回数をカウントする。なお、カウント処理部52は、検出処理部51によって前記設定項目が検出されるごとに、当該設定項目(前記検出設定項目)と当該設定項目に関連付けられる前記エラーの種類との組み合わせに対応するカウント値をインクリメントしてもよい。
なお、検出処理部51が前記検出設定項目と前記エラーの種類とを関連付ける処理を実行しない場合、カウント処理部52は、前記検出設定項目ごとに、当該検出設定項目の内容の変更による前記エラーの解除回数をカウントすればよい。
報知処理部53は、前記送信ジョブの実行中に前記エラーが発生した場合であって、発生した前記エラーの種類に関連付けられた前記検出設定項目が存在する場合に、当該検出設定項目と当該検出設定項目の内容の変更による当該種類の前記エラーの解除回数に基づく指標値とを報知する。
例えば、前記指標値は、前記検出設定項目の内容の変更による、前記送信ジョブの実行中に発生した前記エラーと同じ種類の前記エラーの解除回数を示す値である。なお、前記指標値は、前記送信ジョブの実行中に発生した前記エラーと同じ種類の前記エラーの発生回数に対する、前記検出設定項目の内容の変更による当該種類の前記エラーの解除回数の比率を示す値であってもよい。
例えば、報知処理部53は、前記送信ジョブの実行中に前記エラーが発生した場合であって、発生した前記エラーの種類に関連付けられた前記検出設定項目が存在する場合に、図5に示される第2報知画面G10(本発明におけるリスト画面の一例)を操作表示部6(本発明における表示部の一例)に表示させる。
図5に示されるように、第2報知画面G10は、エラー報知欄G11、種類情報表示領域G12、検出設定項目リストG13、及び操作キーG14を含む。エラー報知欄G11には、前記エラーが発生した旨のメッセージが表示される。種類情報表示領域G12には、前記種類情報の一例であるエラーコード、及び発生した前記エラーに関する説明が表示される。なお、図5では、種類情報表示領域G12が破線によって示されている。
検出設定項目リストG13には、報知対象の前記検出設定項目が前記指標値の高い順に列挙される。なお、報知対象の前記検出設定項目が1つである場合、検出設定項目リストG13には、当該1つの前記検出設定項目が表示される。図5に示された検出設定項目リストG13には、前記第5設定項目及び前記第6設定項目が、前記検出設定項目として列挙されている。操作キーG14は、第2報知画面G10の表示終了指示の入力に用いられる。なお、検出設定項目リストG13において、報知対象の前記検出設定項目が前記指標値の低い順に列挙されてもよい。
また、報知処理部53は、前記送信ジョブの実行中に前記エラーが発生した場合であって、発生した前記エラーの種類に関連付けられた前記検出設定項目が存在しない場合に、第1報知画面を操作表示部6に表示させる。前記第1報知画面の構成は、検出設定項目リストG13を含まない点を除けば、第2報知画面G10と同一である。
なお、検出処理部51が前記検出設定項目と前記エラーの種類とを関連付ける処理を実行しない場合、報知処理部53は、前記送信ジョブの実行中に前記エラーが発生した場合であって、前記検出設定項目が存在する場合に、当該検出設定項目と前記指標値とを報知すればよい。
表示処理部54は、第2報知画面G10に含まれる前記検出設定項目を指定する指定操作に応じて、当該指定操作によって指定された前記検出設定項目の内容の変更に用いられる変更画面を操作表示部6に表示させる。
変更処理部55は、前記変更画面におけるユーザーの操作に応じて、前記指定操作によって指定された前記検出設定項目の内容を変更する。
なお、制御部5は、表示処理部54、及び変更処理部55を含んでいなくてもよい。
[解除方法報知処理]
以下、図3を参照しつつ、画像処理装置10において制御部5により実行される解除方法報知処理の手順の一例について説明する。ここで、ステップS11、S12・・・は、制御部5により実行される処理手順(ステップ)の番号を表している。なお、前記解除方法報知処理は、前記送信ジョブが実行される場合に、当該送信ジョブとともに実行される。以下、前記解除方法報知処理とともに実行される前記送信ジョブを、特定送信ジョブと呼称する。
<ステップS11>
まず、ステップS11において、制御部5は、前記特定送信ジョブが正常終了したか否かを判断する。
ここで、制御部5は、前記特定送信ジョブが正常終了したと判断すると(S11のYes側)、前記解除方法報知処理を終了させる。また、前記特定送信ジョブが正常終了していなければ(S11のNo側)、制御部5は、処理をステップS12に移行させる。
<ステップS12>
ステップS12において、制御部5は、前記エラーが発生したか否かを判断する。
ここで、制御部5は、前記エラーが発生したと判断すると(S12のYes側)、処理をステップS13に移行させる。また、前記エラーが発生していなければ(S12のNo側)、制御部5は、処理をステップS12に移行させる。
<ステップS13>
ステップS13において、制御部5は、前記設定項目各々の内容を記憶部8に一時的に保存する。ここで、ステップS13の処理は、制御部5の検出処理部51により実行される。
<ステップS14>
ステップS14において、制御部5は、後段で説明する表示切替処理を実行する。
<ステップS15>
ステップS15において、制御部5は、前記特定送信ジョブを再実行する。
<ステップS16>
ステップS16において、制御部5は、前記エラーが発生したか否かを判断する。
ここで、制御部5は、前記エラーが発生したと判断すると(S16のYes側)、処理をステップS14に移行させる。また、前記エラーが発生していなければ(S16のNo側)、制御部5は、処理をステップS17に移行させる。
<ステップS17>
ステップS17において、制御部5は、前記特定送信ジョブが正常終了したか否かを判断する。
ここで、制御部5は、前記特定送信ジョブが正常終了したと判断すると(S17のYes側)、処理をステップS18に移行させる。また、前記特定送信ジョブが正常終了していなければ(S17のNo側)、制御部5は、処理をステップS16に移行させる。
<ステップS18>
ステップS18において、制御部5は、正常終了した前記特定送信ジョブの実行期間における前記エラーの発生時と正常終了時とで内容が異なる前記設定項目を検出する。また、制御部5は、検出した前記検出設定項目を前記特定送信ジョブの実行期間中に発生した前記エラーの種類に関連付ける。ここで、ステップS18の処理は、制御部5の検出処理部51により実行される。
具体的に、制御部5は、ステップS13で記憶部8に一時的に保存された前記設定項目各々の内容に基づいて、正常終了した前記特定送信ジョブの実行期間における前記エラーの発生時と正常終了時とで内容が異なる前記設定項目を検出する。また、制御部5は、現在の日時を示す前記日時情報と、検出された前記検出設定項目を示す前記項目識別情報と、前記特定送信ジョブの実行期間中に発生した前記エラーの種類を示す前記種類情報とを含む前記履歴データを記憶部8に格納する。
[報知処理]
次に、図4を参照しつつ、前記解除方法報知処理のステップS14で実行される報知処理の手順の一例について説明する。
<ステップS21>
まず、ステップS21において、制御部5は、記憶部8に格納された前記履歴データに基づいて、前記解除方法報知処理のステップS12又はステップS16で発生した前記エラーの種類に関連付けられた前記検出設定項目が存在するか否かを判断する。
ここで、制御部5は、発生した前記エラーの種類に関連付けられた前記検出設定項目が存在すると判断すると(S21のYes側)、処理をステップS31に移行させる。また、発生した前記エラーの種類に関連付けられた前記検出設定項目が存在しなければ(S21のNo側)、制御部5は、処理をステップS22に移行させる。
<ステップS22>
ステップS22において、制御部5は、前記第1報知画面を操作表示部6に表示させる。ここで、ステップS22の処理は、制御部5の報知処理部53により実行される。
<ステップS23>
ステップS23において、制御部5は、前記第1報知画面において当該画面の表示終了を指示する表示終了操作が行われたか否かを判断する。
ここで、制御部5は、前記表示終了操作が行われたと判断すると(S23のYes側)、処理をステップS24に移行させる。また、前記表示終了操作が行われていなければ(S23のNo側)、制御部5は、ステップS23で前記表示終了操作が行われるのを待ち受ける。
<ステップS24>
ステップS24において、制御部5は、複数の前記設定項目のいずれかを選択する選択操作に用いられる項目選択画面を操作表示部6に表示させる。
<ステップS25>
ステップS25において、制御部5は、前記項目選択画面において前記選択操作が行われたか否かを判断する。
ここで、制御部5は、前記選択操作が行われたと判断すると(S25のYes側)、処理をステップS26に移行させる。また、前記選択操作が行われていなければ(S25のNo側)、制御部5は、処理をステップS30に移行させる。
<ステップS26>
ステップS26において、制御部5は、前記選択操作によって選択された前記設定項目の内容の変更に用いられる項目設定画面を操作表示部6に表示させる。
<ステップS27>
ステップS27において、制御部5は、前記項目設定画面において前記設定項目の内容を変更する変更操作が行われたか否かを判断する。
ここで、制御部5は、前記変更操作が行われたと判断すると(S27のYes側)、処理をステップS28に移行させる。また、前記変更操作が行われていなければ(S27のNo側)、制御部5は、ステップS27で前記変更操作が行われるのを待ち受ける。
<ステップS28>
ステップS28において、制御部5は、前記項目設定画面で行われた前記変更操作に応じて、前記設定項目の内容を変更する。
<ステップS29>
ステップS29において、制御部5は、前記項目選択画面を操作表示部6に表示させる。
<ステップS30>
ステップS30において、制御部5は、前記特定送信ジョブの再実行を指示する再実行操作が行われたか否かを判断する。
ここで、制御部5は、前記再実行操作が行われたと判断すると(S30のYes側)、前記報知処理を終了させる。また、前記再実行操作が行われていなければ(S30のNo側)、制御部5は、処理をステップS25に移行させる。
<ステップS31>
ステップS31において、制御部5は、前記解除方法報知処理のステップS12又はステップS16で発生した前記エラーの種類に関連付けられた前記検出設定項目各々について、当該検出設定項目の内容の変更による当該種類の前記エラーの解除回数をカウントする。ここで、ステップS31の処理は、制御部5のカウント処理部52により実行される。
具体的に、制御部5は、記憶部8に格納された前記履歴データに基づいて、、前記解除方法報知処理のステップS12又はステップS16で発生した前記エラーの種類に関連付けられた前記検出設定項目各々について、前記エラーの解除回数をカウントする。
<ステップS32>
ステップS32において、制御部5は、第2報知画面G10を表示する。ここで、ステップS32の処理は、制御部5の報知処理部53により実行される。
<ステップS33>
ステップS33において、制御部5は、第2報知画面G10に含まれる操作キーG14が操作されたか否かを判断する。
ここで、制御部5は、操作キーG14が操作されたと判断すると(S33のYes側)、処理をステップS29に移行させる。また、操作キーG14が操作されていなければ(S33のNo側)、制御部5は、処理をステップS34に移行させる。
<ステップS34>
ステップS34において、制御部5は、第2報知画面G10に含まれる前記検出設定項目を指定する前記指定操作が行われたか否かを判断する。
ここで、制御部5は、前記指定操作が行われたと判断すると(S34のYes側)、処理をステップS35に移行させる。また、前記指定操作が行われていなければ(S34のNo側)、制御部5は、処理をステップS33に移行させる。
<ステップS35>
ステップS35において、制御部5は、前記指定操作によって指定された前記検出設定項目の内容の変更に用いられる前記変更画面を操作表示部6に表示させる。ここで、ステップS35の処理は、制御部5の表示処理部54により実行される。
<ステップS36>
ステップS36において、制御部5は、前記変更画面において前記検出設定項目の内容を変更する前記変更操作が行われたか否かを判断する。
ここで、制御部5は、前記変更操作が行われたと判断すると(S36のYes側)、処理をステップS37に移行させる。また、前記変更操作が行われていなければ(S36のNo側)、制御部5は、ステップS36で前記変更操作が行われるのを待ち受ける。
<ステップS37>
ステップS37において、制御部5は、前記変更画面で行われた前記変更操作に応じて、前記検出設定項目の内容を変更する。ここで、ステップS37の処理は、制御部5の変更処理部55により実行される。
なお、ステップS34〜ステップS37までの処理は省略されてもよい。この場合、制御部5は、第2報知画面G10の表示後に、ステップS33で操作キーG14の操作を待ち受ければよい。この場合、操作キーG14の操作によって画面の表示が前記項目選択画面に切り替えられてから変更対象の前記検出設定項目が選択されるため、ステップS34〜ステップS37までの処理が実行される場合と比較して、前記検出設定項目の内容の変更に必要な操作回数が増えることになる。
このように、画像処理装置10では、前記送信ジョブの実行中に前記エラーが発生した場合であって、前記検出設定項目が存在する場合に、前記検出設定項目と当該検出設定項目の内容の変更による前記エラーの解除回数に基づく前記指標値とが報知される。これにより、ユーザーは、前記指標値に基づいて、変更対象の前記検出設定項目を選択することが可能である。従って、前記エラーを解除するために前記設定項目の内容を変更するユーザーを補助することが可能である。
また、画像処理装置10では、前記検出設定項目が前記送信ジョブの実行期間中に発生した前記エラーの種類に関連付けられて、前記送信ジョブの実行中に前記エラーが発生した場合に、発生した前記エラーの種類に関連付けられた前記検出設定項目が報知される。これにより、前記検出設定項目と前記ジョブの種類との関連付けが行われない構成と比較して、発生した前記エラーの種類とは無関係の前記検出設定項目が報知されることを回避することが可能である。
なお、本発明は、画像処理装置10において実行されるコピージョブなどのジョブに適用されてもよい。ここで、前記コピージョブは、画像読取部2を用いて原稿から画像データを読み取り、画像形成部3を用いて画像読取部2により読み取られる画像データを印刷するジョブである。この場合、前記コピージョブが、本発明のジョブの他の一例である。
また、本発明は、画像処理装置10に印刷ジョブを送信するパーソナルコンピューター又はスマートフォンなどの情報処理装置に適用されてもよい。つまり、当該情報処理装置に本発明の報知装置が設けられていてもよい。この場合、前記印刷ジョブが、本発明のジョブの他の一例である。
1 ADF
2 画像読取部
3 画像形成部
4 給紙部
5 制御部
6 操作表示部
7 通信部
8 記憶部
10 画像処理装置
51 検出処理部
52 カウント処理部
53 報知処理部
54 表示処理部
55 変更処理部

Claims (7)

  1. ジョブがエラーの発生を経て正常終了した場合に、前記ジョブの実行に関する複数の設定項目のうち正常終了した前記ジョブの実行期間における前記エラーの発生時と正常終了時とで内容が異なる前記設定項目を検出する検出処理部と、
    前記検出処理部によって検出された検出設定項目ごとに当該検出設定項目の内容の変更による前記エラーの解除回数をカウントするカウント処理部と、
    前記ジョブの実行中に前記エラーが発生した場合であって、前記検出設定項目が存在する場合に、前記検出設定項目と当該検出設定項目の内容の変更による前記エラーの解除回数に基づく指標値とを報知する報知処理部と、
    を備える報知装置。
  2. 前記報知処理部は、報知対象の複数の前記検出設定項目が前記指標値の高い順に列挙されたリスト画面を表示部に表示させる、
    請求項1に記載の報知装置。
  3. 前記リスト画面に含まれる前記検出設定項目を指定する指定操作に応じて、当該指定操作によって指定された前記検出設定項目の内容の変更に用いられる変更画面を前記表示部に表示させる表示処理部と、
    前記変更画面におけるユーザーの操作に応じて、前記指定操作によって指定された前記検出設定項目の内容を変更する変更処理部と、
    を備える請求項2に記載の報知装置。
  4. 前記検出処理部は、前記ジョブが複数回の前記エラーの発生を経て正常終了した場合に、正常終了した前記ジョブの実行期間における最初又は最後の前記エラーの発生時と正常終了時とで内容が異なる前記設定項目を検出する、
    請求項1〜3のいずれかに記載の報知装置。
  5. 前記検出処理部は、前記検出設定項目を前記ジョブの実行期間中に発生した前記エラーの種類に関連付け、
    前記カウント処理部は、前記エラーの種類に関連付けられた前記検出設定項目ごとに当該検出設定項目の内容の変更による当該種類の前記エラーの解除回数をカウントし、
    前記報知処理部は、前記ジョブの実行中に前記エラーが発生した場合であって、発生した前記エラーの種類に関連付けられた前記検出設定項目が存在する場合に、当該検出設定項目と当該検出設定項目の内容の変更による当該種類の前記エラーの解除回数に基づく前記指標値とを報知する、
    請求項1〜4のいずれかに記載の報知装置。
  6. 請求項1〜5のいずれかに記載の報知装置と、
    原稿の画像を読み取る画像読取部、及び画像データに基づいて画像を形成する画像形成部のいずれか一方又は両方と、
    を備え、
    前記ジョブは、前記画像読取部及び前記画像形成部のいずれか一方又は両方を用いるジョブである画像処理装置。
  7. ジョブがエラーの発生を経て正常終了した場合に、前記ジョブの実行に関する複数の設定項目のうち正常終了した前記ジョブの実行期間における前記エラーの発生時と正常終了時とで内容が異なる前記設定項目を検出することと、
    検出された検出設定項目ごとに当該検出設定項目の内容の変更による前記エラーの解除回数をカウントすることと、
    前記ジョブの実行中に前記エラーが発生した場合であって、前記検出設定項目が存在する場合に、前記検出設定項目と当該検出設定項目の内容の変更による前記エラーの解除回数に基づく指標値とを報知することと、
    を含む報知方法。
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