JP2021141140A - 半導体発光素子および電子機器 - Google Patents

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直樹 古川
Naoki Furukawa
直樹 古川
香織 高橋
Kaori Takahashi
香織 高橋
直行 小関
Naoyuki Koseki
直行 小関
孝彦 河崎
Takahiko Kawasaki
孝彦 河崎
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Abstract

【課題】光の利用効率を向上することができる半導体発光素子を提供する。【解決手段】半導体発光素子1は、半導体発光素子本体2と、半導体発光素子本体の周囲を覆う保護層3と、半導体発光素子本体の側面2cと保護層との間に設けられた低屈折率層4とを備える。低屈折率層の屈折率が、0.9以上1.45以下である。低屈折率層の屈折率を半導体発光素子本体の屈折率よりも低くし、かつ、半導体発光素子本体との屈折率差を大きくできるので、半導体発光素子本体の側面と低屈折率層との間での光の界面反射率を高めることができる。【選択図】図1

Description

本開示は、半導体発光素子およびそれを備える電子機器に関する。
近年、半導体発光素子では、半導体発光素子本体の活性層から放出された光の利用効率を向上することが望まれている。
例えば、特許文献1の技術では、半導体発光素子として、活性層を基板上に備え、基板と活性層の間に第1の光反射層を備えたものが提案されている。第1の光反射層は、アルミニウムを含む誘電体または空間を含む主反射部分と、アルミニウムを含む半導体層からなる副反射部分とを有する。
特許文献2の技術では、半導体発光素子として、一導電型半導体層と逆導電型半導体層からなる島状半導体層と、一導電型半導体層内に屈折率の異なる複数の反射層とを設け、反射層の一部の周縁部を除去したものが提案されている。
特開2003−163368号公報 特開2001−284638号公報
特許文献1、2の技術では、活性層等の発光部から生じた光のうち半導体発光素子本体の側面へ向かう光を外部に取り出す観点で、光の利用効率向上の余地がある。
本開示は、光の利用効率を向上することができる半導体発光素子およびそれを備える電子機器を目的の一つとする。
第1の開示は、
半導体発光素子本体と、
半導体発光素子本体の周囲を覆う保護層と、
半導体発光素子本体の側面と保護層との間に設けられた低屈折率層と
を備え、
低屈折率層の屈折率が、0.9以上1.45以下である半導体発光素子である。
第2の開示は、第1の開示の半導体発光素子を備える電子機器である。
図1Aは、第1の実施形態に係る半導体発光素子の構成の一例を示す平面図である。図1Bは、図1AのIB−IB線に沿った断面図である。 図2は、図1Bの領域Rを拡大して表す断面図である。 図3は、第1の実施形態に係る半導体発光素子の製造方法の一例を説明するための断面図である。 図4Aは、第1の実施形態に係る半導体発光素子の製造方法の一例を説明するための平面図である。図4Bは、図4AのIVB−IVB線に沿った断面図である。 図5Aは、第1の実施形態に係る半導体発光素子の製造方法の一例を説明するための平面図である。図5Bは、図5AのVB−VB線に沿った断面図である。 図6Aは、第1の実施形態に係る半導体発光素子の製造方法の一例を説明するための平面図である。図6Bは、図6AのVIB−VIB線に沿った断面図である。 図7Aは、第1の実施形態に係る半導体発光素子の製造方法の一例を説明するための平面図である。図7Bは、図7AのVIIB−VIIB線に沿った断面図である。 図8Aは、第1の実施形態に係る半導体発光素子の製造方法の一例を説明するための平面図である。図8Bは、図8AのVIIIB−VIIIB線に沿った断面図である。 図9Aは、第1の実施形態に係る半導体発光素子の製造方法の一例を説明するための平面図である。図9Bは、図9AのIXB−IXB線に沿った断面図である。 図10Aは、第1の実施形態に係る半導体発光素子の製造方法の一例を説明するための平面図である。図10Bは、図10AのXB−XB線に沿った断面図である。 図11Aは、第1の実施形態に係る半導体発光素子の製造方法の一例を説明するための平面図である。図11Bは、図11AのXIB−XIB線に沿った断面図である。 図12は、第2の実施形態に係る半導体発光素子の構成の一例を示す平面図である。 図13A、図13Bはそれぞれ、第2の実施形態に係る半導体発光素子の製造方法の一例を説明するための断面図である。 図14は、第3の実施形態に係る半導体発光素子の構成の一例を示す平面図である。 図15A、図15Bはそれぞれ、第3の実施形態に係る半導体発光素子の製造方法の一例を説明するための断面図である。 図16A、図16Bはそれぞれ、第3の実施形態に係る半導体発光素子の製造方法の一例を説明するための断面図である。 図17は、変形例1に係る半導体発光素子の構成の一例を示す断面図である。 図18Aは、変形例2に係る半導体発光素子の構成の一例を示す平面図である。図18Bは、図18AのXVIIIB−XVIII線に沿った断面図である。
本開示の実施形態について以下の順序で説明する。なお、以下の実施形態の全図においては、同一または対応する部分には同一の符号を付す。
1 第1の実施形態
1.1 半導体発光素子の構成
1.2 半導体発光素子の製造方法
1.3 作用効果
2 第2の実施形態
2.1 半導体発光素子の構成
2.2 半導体発光素子の製造方法
2.3 作用効果
3 第3の実施形態
3.1 半導体発光素子の構成
3.2 半導体発光素子の製造方法
3.3 作用効果
4 変形例
5 応用例
6 実施例
<1 第1の実施形態>
[1.1 半導体発光素子の構成]
図1Aは、第1の実施形態に係る半導体発光素子1の構成の一例を示す平面図である。図1Bは、図1AのIA−IA線に沿った断面図である。半導体発光素子1は、半導体発光素子本体(以下単に「素子本体」という。)2と、保護層3と、低屈折率層4と、支持体5aと、支持体5bと、中間層6とを備える。第1の実施形態では、半導体発光素子1が支持体5aと支持体5bとの2つの支持体を備える例について説明するが、半導体発光素子1に備えられる支持体の数はこれに限定されるものではなく、1または3以上であってもよい。
(素子本体2)
素子本体2は、光を放射する。素子本体2は、第1の主面2aと第2の主面2bと側面2cとを有する板状の素子である。第2の主面2b側が、光の取り出し面となる。側面2cは、第1の主面2aの面積が第2の主面2bの面積より小さくなるように、素子本体2の厚み方向に対して傾斜した傾斜面を有している。この傾斜面の角度を調整することにより、正面の光放射分布の形状を制御することができる。
素子本体2は、第1化合物半導体層22aと、活性層21と、第2化合物半導体層22bと、第1電極23aと、第2電極23bとを備える。
(第1化合物半導体層22a、第2化合物半導体層22b)
第1化合物半導体層22aの主面のうち、活性層21側とは反対側となる面が、素子本体2の第1の主面2aとなり、第2化合物半導体層22bの主面のうち、活性層21側とは反対側となる面が、素子本体2の第2の主面2bとなる。
第1化合物半導体層22aは第1導電型を有し、第2化合物半導体層22bは、第1導電型と反対の導電型である第2導電型を有する。具体的には、第1化合物半導体層22aはn型を有し、第2化合物半導体層22bはp型を有する。
第1化合物半導体層22aおよび第2化合物半導体層22bは、化合物半導体を含む。化合物半導体としては、例えば、GaN系化合物半導体(AlGaN混晶、AlInGaN混晶またはInGaN混晶を含む)、InN系化合物半導体、InP系化合物半導体、AlN系化合物半導体、GaAs系化合物半導体、AlGaAs系化合物半導体、AlGaInP系化合物半導体、AlGaInAs系化合物半導体、AlAs系化合物半導体、GaInAs系化合物半導体、GaInAsP系化合物半導体、GaP系化合物半導体またはGaInP系化合物半導体が例示される。
第1化合物半導体層22aには、n型不純物が添加されている。n型不純物としては、例えば、ケイ素(Si)、セレン(Se)、ゲルマニウム(Ge)、錫(Sn)、炭素(C)またはチタン(Ti)が例示される。
第2化合物半導体層22bには、p型不純物が添加されている。p型不純物としては、亜鉛(Zn)、マグネシウム(Mg)、ベリリウム(Be)、カドミウム(Cd)、カルシウム(Ca)、バリウム(Ba)または酸素(O)が例示される。
(活性層21)
活性層21は、光を放射する発光層として機能する。活性層21は、図1Aの例に示すように、第1化合物半導体層22aと第2化合物半導体層22bの間に設けられている。
活性層21は、化合物半導体を含む。化合物半導体としては、上記したような第1化合物半導体層22aおよび第2化合物半導体層22bの材料として使用可能な材料を例示することができる。活性層21は、単一の化合物半導体層から構成されていてもよいし、単一量子井戸構造(SQW構造)または多重量子井戸構造(MQW構造)を有していてもよい。
(第1電極23a)
第1電極23aは、第1の主面2a上に設けられている。第1電極23aは、例えば、金(Au)、銀(Ag)、パラジウム(Pd)、白金(Pt)、ニッケル(Ni)、Al(アルミニウム)、Ti(チタン)、タングステン(W)、バナジウム(V)、クロム(Cr)、銅(Cu)、Zn(亜鉛)、錫(Sn)およびインジウム(In)からなる群より選ばれる少なくとも1種の金属(合金を含む)を含む。
第1電極23aは、例えば、単層構成または多層構成を有する。多層構成としては、Ti/Au、Ti/Al、Ti/Pt/Au、Ti/Al/Au、Ni/Au、AuGe/Ni/Au、Ni/Au/Pt、Ni/Pt、Pd/PtまたはAg/Pd等を例示することができる。第1電極23aが多層構成である場合、多層構成における「/」の前の層ほど、より活性層側に位置する。このことは、第2電極23bが多層構成である場合の例においても同じである。
(第2電極23b)
第2電極23bは、第2の主面2b上に設けられている。第2電極23bは、透明電極であることが好ましい。第2電極23bは、例えば、透明導電材料を含むことが好ましい。透明導電材料は、例えば、酸化インジウム、インジウム−錫酸化物(ITO:Indium Tin Oxide、SnドープのIn、結晶性ITOおよびアモルファスITOを含む)、インジウム−亜鉛酸化物(IZO:Indium Zinc Oxide)、インジウム−ガリウム酸化物(IGO)、インジウム・ドープのガリウム−亜鉛酸化物(IGZO、In−GaZnO)、IFO(FドープのIn)、酸化錫(SnO)、ATO(SbドープのSnO)、FTO(FドープのSnO)、酸化亜鉛(ZnO、AlドープのZnOやBドープのZnO、GaドープのZnOを含む)、酸化アンチモン、スピネル型酸化物またはYbFe構造を有する酸化物である。第2電極23bは、ガリウム酸化物、チタン酸化物、ニオブ酸化物またはニッケル酸化物等を母層とする透明導電層であってもよい。
第2電極23bは、不透明導電材料(金属)を含んでいてもよい。不透明導電材料は、例えば、パラジウム(Pd)、白金(Pt)、ニッケル(Ni)、アルミニウム(Al)、チタン(Ti)、金(Au)および銀(Ag)からなる群から選ばれる少なくとも1種の金属を含む。
第2電極23bは、単層構成であってもよいし、多層構成(例えば、Ti/Pt/Au)であってもよい。
(保護層3)
保護層3は、素子本体2の周囲を覆い、素子本体2を保護する。具体的には、保護層3は、素子本体2の第1の主面2a、第2の主面2bおよび側面2cを覆う。保護層3は、絶縁性を有していることが好ましい。
保護層3は、孔部3aと孔部3bとを有する。孔部3aは、第1電極23aを露出させる通電穴であり、第1電極23aに対応する部分に設けられる。孔部3bは、第2電極23bを露出させる通電穴であり、第2電極23bに対応する部分に設けられる。
保護層3は、誘電体、樹脂および金属からなる群から選ばれる少なくとも1種を含むことが好ましい。誘電体は、例えば、酸化ケイ素(SiO)、窒化ケイ素(SiN)および酸化アルミニウム(Al)からなる群より選ばれる少なくとも1種を含む。樹脂は、例えば、レジスト、ポリイミド、シリコーンおよびスピンオンガラス(SOG)からなる群より選ばれる少なくとも1種を含む。金属は、例えば、アルミニウム(Al)、銀(Ag)、金(Au)、銅(Cu)およびルテニウム(Ru)からなる群より選ばれる少なくとも1種を含む。
保護層3が金属を含む場合、保護層3は反射層として機能してもよい。反射層は、保護層3の内部に設けられていてもよいし、保護層3の内側面(素子本体2に対向する側の面)またはそれとは反対側の外側面に設けられていてもよい。例えば、保護層3は、誘電体層または樹脂層の内部に反射層が設けられた積層構造体であってもよいし、誘電体層または樹脂層の表面に反射層が設けられた積層構造体であってもよい。保護層3は、多孔質により構成されていてもよい。この場合、半導体発光素子1の製造工程において、開口部3c(図10A、図10B参照)を形成する工程を省くことができる。
保護層3は、第1保護層31と第2保護層32とを備えていてもよい。第1保護層31は、素子本体2の第1の主面2aと側面2cとを覆っている。第2保護層32は、素子本体2の第2の主面2bを覆っている。第2保護層32と第1保護層31とは異なる材料により構成されていてもよいし、同一の材料により構成されていてもよい。
保護層3は、低屈折率層4と連通する1または2以上の開口部3c(図10A、図10B、図11A、図11B参照)を有していてもよい。開口部3cは、半導体発光素子1の製造工程において、犠牲層6a(図10A、図10B参照)を除去する際に発生するガスを外部に放出すための放出孔として用いられてもよい。開口部3cは、封止材等により封止されていることが好ましい。開口部3cが封止材により封止されていることで、素子本体2が外気に触れることを抑制することができる。したがって、半導体発光素子1の耐久性を向上することができる。
(低屈折率層4)
低屈折率層4は、素子本体2の側面2cと保護層3との間に設けられている。低屈折率層4の屈折率は、素子本体2の屈折率よりも低い。具体的には、低屈折率層4の屈折率は、素子本体2を構成する各層(すなわち、活性層21、第1化合物半導体層22aおよび第2化合物半導体層22bのいずれの層)の屈折率よりも低い。低屈折率層4と素子本体2の屈折率がこのような関係を満たすことで、全反射を利用することができるので、素子本体2の側面2cと低屈折率層4との間での光の界面反射率を高めることができる。
低屈折率層4の屈折率は、0.9以上1.45以下である。低屈折率層4の屈折率が、この範囲にあることで、低屈折率層4の屈折率を素子本体2の屈折率よりも低くし、かつ、素子本体2と低屈折率層4との屈折率差を大きくできるので、素子本体2の側面2cと低屈折率層4との間での光の界面反射率を高めることができる。この観点から、低屈折率層4の屈折率は、0.9以上1.40以下であることが好ましい。
低屈折率層4の屈折率は、素子本体2から出射される光の主波長に対する屈折率を意味する。なお、“主波長”とは、半導体発光素子1の発光スペクトルにおいて発光強度が最大となる波長を意味している。低屈折率層4の屈折率の測定方法としては、最小偏角法、臨界角法またはVブロック法が用いられる。
低屈折率層4は、絶縁性を有することが好ましい。低屈折率層4は、上記の屈折率範囲を満たすものであればその状態に特に限定されず、例えば、気体、液体、ゲルおよび固体からなる群より選ばれる少なくとも1種を含む。なお、図1Aの例では、低屈折率層4が空気等の気体により構成された例が示されている。
気体は、例えば、窒素ガス、アルゴンガス、水素ガス、ヘリウムガス、酸素ガスおよび空気からなる群から選ばれる少なくとも1種を含む。製造コストの抑制の観点からは、気体は、空気であることが好ましい。空気は、乾燥空気(ドライエア)であることがより好ましい。気体が乾燥空気であることで、素子本体2が水蒸気により影響を受けることを抑制することができる。
液体は、例えば、水、液状シリコーンおよび液状エポキシ樹脂からなる群より選ばれる少なくとも1種を含む。ゲルは、例えば、高分子ゲルを含む。
固体は、例えば、樹脂(例えば高分子樹脂等)およびレジスト材料のうちの少なくとも1種を含む。
低屈折率層4の厚みW(図1A、図2参照)は、約(m+(1/2))λ/(2n)(但し、mは0以上の整数、n:低屈折率層4の屈折率、λ:素子本体2から放出される光の主波長)であることが好ましい。ここで、“主波長”とは、上述のように、半導体発光素子1の発光スペクトルにおいて発光強度が最大となる波長を意味している。また、低屈折率層4の厚みWが一定でない場合には、低屈折率層4の厚みWとは、活性層21の側面と保護層3との間における低屈折率層4の厚みを意味するものとする。低屈折率層4の厚みWが上記の関係を満たすことで、界面反射光L1と戻り光L2とが強め合うため、光の利用効率をより高めることができる。なお、界面反射光L1は、図2に示すように、素子本体2の側面2cと低屈折率層4との間での界面反射による反射光である。戻り光L2は、素子本体2の側面2cから放出された光が低屈折率層4と保護層3との間で界面反射され、素子本体2の側面2cに戻る光である。
(支持体5a、5b)
支持体5a、5bは、素子本体2と保護層3との間に設けられ、保護層3を支持する。具体的には、支持体5aは、素子本体2の第1の主面2aと保護層3との間に設けられ、第1の主面2a上において保護層3を支持する。支持体5aは、例えば、第1の主面2aの周縁部に沿って設けられている。支持体5bは、素子本体2の側面2cと保護層3との間に設けられ、側面2c上において保護層3を支持する。支持体5bは、例えば、側面2cのうち第2の主面側の一端に沿って設けられている。なお、支持体5a、5bの配置位置は、上述の配置位置に限定にされるものではなく、支持体5a、5bが上述の配置位置以外の位置に設けられていてもよい。上述のように素子本体2と保護層3との間に支持体5a、5bが設けられていることで、低屈折率層4が空気等の気体で構成されている場合にも、半導体発光素子1の構造を安定化させることができる。
支持体5bは、素子本体2の側面2cのうち、活性層21に隣接する位置を避けて設けられていることが好ましい。支持体5bがこのような位置に設けられていることで、素子本体2の側面2cのうちでも放射光量が特に多い活性層21の側面の部分に低屈折率層4を隣接させることができる。したがって、低屈折率層4による光の利用効率の向上効果をより高めることができる。
支持体5a、5bは、例えば、壁状、角柱状または円柱状を有している。図1Aでは、支持体5a、5bが壁状を有する例が示されている。
支持体5a、5bは、誘電体、樹脂および金属からなる群から選ばれる少なくとも1種を含むことが好ましい。誘電体、樹脂および金属の具体例としては、保護層3と同様のものを例示することができる。
(中間層6)
中間層6は、後述する犠牲層6a(図9B、図10B参照)の一部の除去することにより形成される層であってもよい。中間層6は、素子本体2の第1の主面2aと保護層3との間に設けられている。中間層6は孔部を有し、この孔部から第1電極23aが露出している。なお、中間層6は必要に応じて備えられるものであり、備えられていなくてもよい。
中間層6は、樹脂およびレジスト材料のうちの少なくとも1種を含んでいてもよい。中間層6がこのような材料を含む場合、光照射(アブレーション)、加熱または薬液等により犠牲層6a(図10A、図10B参照)の一部を除去することで中間層6を形成することができる。
[1.2 半導体発光素子の製造方法]
以下、図3から図11Bを参照して、半導体発光素子1の製造方法の一例について説明する。
(積層工程)
まず、図3に示すように、基板7上に第2保護層32、第2電極23b、第2化合物半導体層22b、活性層21、第1化合物半導体層22a、第1電極23aを順次積層することにより、基板7上に積層体9を形成する。積層の際、第1電極23aおよび第2電極23bは、所定の形状にパターニングされる。基板7上には、積層工程の前に下地層8が予め形成されていてもよい。
(側面2cの形成工程)
次に、レジストパターン(図示せず)を積層体9上に形成し、熱処理する。これにより、レジストパターンのエッジ部分が丸みを帯び、レジストパターン形状が全体として曲面形状となる。次に、レジストパターンをマスクとして、積層体9をプラズマエッチングし、傾斜面である側面2cを形成する。これにより、図4A、図4Bに示すように、基板7上に複数の素子本体2が形成される。
(支持体5a、5bの形成工程)
次に、図5A、図5Bに示すように、複数の素子本体2が形成された基板7上に支持体形成用層10を成膜する。次に、図6A、図6Bに示すように、レジストパターン11を支持体形成用層10上に形成する。次に、レジストパターン11をマスクとして、支持体形成用層10をプラズマエッチングする。これにより、図7A、図7Bに示すように、素子本体2の第1の主面2a上に支持体5aが形成されると共に、素子本体2の側面2c上に支持体5bが形成される。
(犠牲層6aの形成工程)
次に、例えばスプレーコーティング等のコーティング法により、図8A、図8Bに示すように、複数の素子本体2が形成された基板7上に犠牲層6aを成膜する。
(第1保護層31の形成工程)
次に、図9A、図9Bに示すように、犠牲層6a上に第1保護層31を成膜する。第1保護層31の形成方法は、第1保護層31の材料に応じて選択される。第1保護層31が誘電体を含む場合には、第1保護層31の形成方法としては、例えばCVD(Chemical Vapor Deposition)法が用いられる。第1保護層31が樹脂を含む場合には、第1保護層31の形成方法としては、例えばコーティング法が用いられる。第1保護層31が金属を含む場合には、第1保護層31の形成方法としては、例えば蒸着法またはスパッタリング法が用いられる。
(孔部3aおよび開口部3cの形成工程)
次に、レジストパターン(図示せず)を第1保護層31上に形成する。次に、レジストパターンをマスクとして第1保護層31をプラズマエッチングする。これにより、図10A、図10Bに示すように、孔部3aおよび開口部3cが形成されると共に、隣接する素子本体2の間に溝部7aが形成される。この溝部7aによって各素子本体2の間が分離される。図10Bでは、第1保護層31のうち素子本体2の側面2cに対応する箇所に、4つの開口部3cを設ける例が示されているが、開口部3cの数はこれに限定されるものではなく、単数であってもよいし、4以外の複数であってもよい。
(低屈折率層4の形成工程)
次に、例えば、光照射(アブレーション)、熱処理または薬液処理により、図11A、図11Bに示すように、犠牲層6aのうち素子本体2の側面(傾斜面)2cを覆う部分6b(すなわち、素子本体2の側面2cと保護層3の間の部分6b)を除去する。これにより、素子本体2の第1の主面2aと保護層3との間に残存する犠牲層6aにより中間層6が形成されると共に、側面2cと保護層3との間に空間が形成される。この空間が低屈折率層4となる。上記の光照射等の処理により発生したガスは、矢印Gで示すように、開口部3cから外部に排出される。以上により、複数の半導体発光素子1が基板7上に形成される。
(封止工程)
次に、必要に応じて、保護層3の開口部3cを封止材等により封止する。低屈折率層4を空気以外の気体で形成する場合には、上記空間を空気以外の所定の気体で満たしたのち、開口部3cを封止材等により封止すればよい。
(半導体発光素子1の剥離工程)
次に、複数の半導体発光素子1を基板7から剥離したのち、第2保護層32に孔部3bを形成する。以上により、図1A、図1Bに示す半導体発光素子1が得られる。
[1.3 作用効果]
上述したように、第1の実施形態に係る半導体発光素子1は、素子本体2の周囲を覆う保護層3を備えるので、半導体発光素子1を保護することができる。したがって、半導体発光素子1の耐久性を向上することができる。
また、素子本体2の側面2cと保護層3との間に設けられた低屈折率層4を備え、低屈折率層4の屈折率が、0.9以上1.45以下である。これにより、低屈折率層4の屈折率を素子本体2の屈折率よりも低くし、かつ、素子本体2と低屈折率層4の屈折率差を大きくすることができる。したがって、素子本体2と低屈折率層4の界面において、素子本体2の内部から側面2cに入射する光をより多く反射(例えば全反射)させることができるので、光の利用効率を向上することができる。すなわち、発光強度を向上することができる。
第1の実施形態において、犠牲層6aを成膜したのち、支持体5a、5b間に金属層を成膜し、熱処理等を用いて金属層の内部の犠牲層6aを除去するようにしてもよい。この場合、支持体5a、5bの密着のみで空中配線を作製することができる。
<2 第2の実施形態>
[2.1 半導体発光素子の構成]
図12は、第2の実施形態に係る半導体発光素子101の概略構成を示す断面図である。半導体発光素子101は、素子本体2の第1の主面2aと保護層3との間に中間層6(図1B参照)に代えて低屈折率層104を備えると共に、支持体5aに代えて支持体105を備える点において、第1の実施形態に係る半導体発光素子1とは異なっている。図12では、素子本体2の側面2cと保護層3との間に支持体5bが設けられていない例が示されているが、素子本体2の側面2cと保護層3との間に支持体5bが設けられていてもよい。
(低屈折率層104)
低屈折率層104は、第1の実施形態における低屈折率層4と同様である。すなわち、低屈折率層204の材料、屈折率および厚み等は、第1の実施形態に係る低屈折率層4と同様である。なお、図12では、低屈折率層104が空気等の気体により構成された例が示されている。
(支持体105)
支持体105は、第1支持部材105aと第2支持部材105bとを備える。第1支持部材105aと第2支持部材105bとは、半導体発光素子101の厚み方向に重ね合わされている。重ね合わされた第1支持部材105aと第2支持部材105bとは、金属接合等により接合されている。第1支持部材105aと第2支持部材105bとは金属を含むことが好ましい。
[2.2 半導体発光素子の製造方法]
以下、図4A〜図7B、図13A、図13Bを参照して、第2の実施形態に係る半導体発光素子101の製造方法の一例について説明する。ここでは、第1支持部材105aと第2支持部材105bとが金属を含み、第1支持部材105aと第2支持部材105bとが金属接合される場合について説明する。
(積層工程および側面2cの形成工程)
まず、積層工程および側面2cの形成工程を第1の実施形態と同様に実施する。これにより、図4A、図4Bに示すように、基板7上に複数の素子本体2が形成される。次に、必要に応じて、隣接する素子本体2の間に溝を形成し、隣接する素子本体2の間で第2保護層32を予め分離しておくようにしてもよい。
(第1支持部材105aの形成工程)
次に、第1の実施形態における支持体5a、5bの形成工程(図5A〜図7B参照)と同様にして、支持体5aに代えて第1支持部材105aを素子本体2の第1の主面2a上に形成する。この際、第1支持部材105aと共に、素子本体2の側面2c上に支持体5b(図5A〜図7B参照)を形成するようにしてもよい。
(接合工程)
次に、図13Aに示すように、別工程にて基板12上に形成された複数の第1保護層31を準備する。この第1保護層31のうち、貼り合わせ後に内側となる面には、第2支持部材105Bが予め形成されている。次に、図13A、図13Bに示すように、基板12に向けて基板7を相対的に移動し、第1支持部材105aと第2支持部材105bの頂部同士を当接させ金属接合する。
(半導体発光素子101の剥離工程)
次に、基板7および基板12から複数の半導体発光素子101を剥離したのち、第2保護層32に孔部3bを形成する。以上により、図12に示す半導体発光素子101が得られる。
[2.3 作用効果]
上述したように、第2の実施形態に係る半導体発光素子101では、素子本体2の第1の主面2aと保護層3との間に低屈折率層104が設けられている。これにより、素子本体2と低屈折率層104の界面において、素子本体2の内部から第1の主面2aに入射する光をより多く反射(例えば全反射)させることができる。したがって、光の利用効率をさらに向上することができる。すなわち、発光強度をさらに向上することができる。
第2の実施形態に係る半導体発光素子101の製造方法では、第1の実施形態における犠牲層6aの形成工程、孔部3aおよび開口部3cの形成工程、ならびに低屈折率層4の形成工程等を省略することができる。したがって、製造工程を簡略化することができる。
<3 第3の実施形態>
[3.1 半導体発光素子の構成]
図14は、第3の実施形態に係る半導体発光素子201の概略構成を示す断面図である。半導体発光素子201は、低屈折率層4および支持体5a、5b(図1B参照)に代えて、低屈折率層204を備える点において、第1の実施形態に係る半導体発光素子1とは異なっている。
(低屈折率層204)
低屈折率層204は、保護層3を支持する支持体としての機能を有する。低屈折率層204は、素子本体2と保護層3の間に設けられている。具体的には、低屈折率層204は、素子本体2の側面2cと保護層3の間、および素子本体2の第1の主面2aと保護層3の間に設けられている。低屈折率層204は、多孔質により構成されている。低屈折率層4は、例えば、酸化ケイ素(SiO)および酸化アルミニウム(Al)のうちの少なくとも1種を含む。多孔質は、無機粒子により構成されていてもよい。
低屈折率層204は、上記以外の点において、第1の実施形態に係る低屈折率層4と同様である。すなわち、低屈折率層204の屈折率や厚み等は、第1の実施形態に係る低屈折率層4と同様である。
[3.2 半導体発光素子の製造方法]
以下、図4A、図4B、図15A〜図16Bを参照して、第3の実施形態に係る半導体発光素子201の製造方法の一例について説明する。
(積層工程、側面2cの形成工程)
まず、第1の実施形態に係る半導体発光素子1の製造方法と同様に、積層工程および側面2cの形成工程を実施する。これにより、図4A、図4Bに示すように、基板7上に複数の素子本体2が形成される。
(粒子含有層204aの形成工程)
次に、微粒子および樹脂を溶剤に分散させることにより塗料を調製する。微粒子としては、例えば、酸化ケイ素を含む粒子、および酸化アルミニウムを含む粒子のうちの少なくとも1種が用いられる。樹脂としては、例えば、紫外線または電子線等のエネルギー線で分解する性質を有するもの(分解性樹脂)が用いられる。次に、調製した塗料を複数の素子本体2上に塗布し乾燥させる。これにより、図15Aに示すように、複数の素子本体2上に粒子含有層204aが形成される。
(第1保護層31の形成工程)
次に、第1の実施形態に係る半導体発光素子1の製造方法と同様に、第1保護層31の形成工程を実施する。これにより、図15Aに示すように、粒子含有層204a上に第1保護層31が形成される
(孔部3aおよび開口部3cの形成工程)
次に、第1の実施形態に係る半導体発光素子1の製造方法と同様に、孔部3aおよび開口部3cの形成工程を実施する。これにより、図16Aに示すように、孔部3aおよび開口部3cが形成されると共に、隣接する素子本体2の間に溝部7aが形成される。
(樹脂の除去工程)
次に、図16Bに示すように、例えば保護層3を介して粒子含有層204aに紫外線または電子線等のエネルギー線Lを照射する。これにより、粒子含有層204aに含まれる樹脂が分解し消失し、素子本体2と保護層3の間に微粒子が残存する。この残存した微粒子により多孔質の低屈折率層204が形成される。樹脂の分解により発生したガスは、矢印Gで示すように、開口部3cから外部に排出される。
(半導体発光素子201の剥離工程)
次に、複数の半導体発光素子201を基板7から剥離したのち、第2保護層32に孔部3bを形成する。以上により、図14に示す半導体発光素子201が得られる。
[3.3 作用効果]
第3の実施形態に係る半導体発光素子201では、低屈折率層204は、素子本体2と保護層3の間に設けられ、低屈折率層204は、多孔質により構成されている。これにより、低屈折率層204に支持体5a、5b(図1B参照)の機能を兼ねさせることができる。また、パターニング技術により支持体5a、5bを形成する工程を省くことができるため、半導体発光素子201の製造工程を簡略化することができる。
<4 変形例>
(変形例1)
第1の実施形態では、素子本体2の側面2cが傾斜面を有する例(図1B参照)について説明したが、素子本体2の側面2cの形状はこれに限定されるものではない。例えば、図17に示すように、素子本体2の側面2cが、素子本体2または活性層21の厚み方向に対して平行な面(以下、「垂直面」という。)であってもよい。第2、第3の実施形態においても同様に、素子本体2の側面2cが、垂直面であってもよい。
(変形例2)
第1の実施形態では、素子本体2の第1の主面2a、第2の主面2bにそれぞれ、第1電極23aおよび第2電極23bが設けられている例について説明したが、半導体発光素子1の構成はこれに限定されるものではない。例えば、図18A、図18Bに示すように、素子本体2の第1の主面2aに第1電極23aおよび第2電極23bが設けられた構造(フリップチップ構造)を有していてもよい。また、図16A、図16Bの例では、素子本体2の側面2cが垂直面を有しているが、傾斜面を有していてもよい。第2、第3の実施形態においても同様に、半導体発光素子101、201が、フリップチップ構造を有していてもよい。
<5 応用例>
上述の第1から第3の実施形態およびそれらの変形例に係る半導体発光素子1、101、201(以下、「半導体発光素子1等」という。)は、例えば、光信号の授受を行う装置、機器または部品等に適用することができる。具体的には、フォトカプラ、ドラム感光型プリンタ用光源、スキャナ用光源、光ファイバ用光源、光ディスク用光源、光リモコン、光計測機器等に用いることができる。実装用基板に実装される半導体発光素子1等の数は1または複数であり、発光素子を備えた装置に要求される仕様や用途、機能等に応じて、半導体発光素子1等の数、種類、実装(配置)および間隔等を決めればよい。実装用基板に半導体発光素子1等を実装することで得られる装置として、上記の装置の他、例えば、画像表示装置、バックライトまたは照明装置等を挙げることができる。表示装置ユニットが、複数配列されたタイリング形式の表示装置における表示装置ユニットも、実装用基板に半導体発光素子1等を実装することで得られる装置に包含される。
半導体発光素子1等は、各種の電子機器に適用することもできる。電子機器の具体例としては、パーソナルコンピュータ、モバイル機器、携帯電話、タブレット型コンピュータ、撮影装置、ゲーム機器、工業用器具、ロボット等が挙げられるが、これらに限定されるものではない。
半導体発光素子1等は、赤色発光素子、緑色発光素子および青色発光素子のいずれであってもよい。赤色発光素子、緑色発光素子および青色発光素子として、例えば、窒化物系III−V族化合物半導体を用いたものを用いることができ、赤色発光素子として、例えば、AlGaInP系化合物半導体を用いたものを用いることもできる。半導体発光素子1等は、モーションセンサ等に用いられる非可視域の紫外線発光素子(窒化物系III−V族化合物半導体から構成されている)、赤外線発光素子(AlGaAs、GaAs系化合物半導体から構成されている)であってもよい。
<6 実施例>
以下、実施例により本開示を具体的に説明するが、本開示はこの実施例に限定されるものではない。
[実施例1]
上述した第1の実施形態に係る半導体発光素子1の製造方法により、図1に示す半導体発光素子を作製した。なお、低屈折率層は空気層とした。
[比較例1]
素子本体と保護層の間に低屈折率層を形成せずに、素子本体上に保護層を直接形成したこと以外は実施例1と同様にして、半導体発光素子を作製した。
上述のようにして得られた実施例1、比較例1の半導体発光素子の輝度を求めた。比較例1の半導体発光素子の輝度を100%とした場合に、実施例1の半導体発光素子の相対輝度は120.6%であった。したがって、実施例1の半導体発光素子では、比較例1の半導体発光素子に対して光の利用効率を向上することができる。
以上、本開示の実施形態および変形例について具体的に説明したが、本開示は、上述の実施形態および変形例に限定されるものではなく、本開示の技術的思想に基づく各種の変形が可能である。
例えば、上述の実施形態および変形例において挙げた構成、方法、工程、形状、材料および数値等はあくまでも例に過ぎず、必要に応じてこれと異なる構成、方法、工程、形状、材料および数値等を用いてもよい。
上述の実施形態および変形例の構成、方法、工程、形状、材料および数値等は、本開示の主旨を逸脱しない限り、互いに組み合わせることが可能である。
上述の実施形態および変形例に例示した材料は、特に断らない限り、1種を単独でまたは2種以上を組み合わせて用いることができる。
本開示は、以下の構成も採ることができる。
(1)
半導体発光素子本体と、
前記半導体発光素子本体の周囲を覆う保護層と、
前記半導体発光素子本体の側面と前記保護層との間に設けられた低屈折率層と
を備え、
前記低屈折率層の屈折率が、0.9以上1.45以下である半導体発光素子。
(2)
前記半導体発光素子本体と前記保護層との間に設けられた支持体をさらに備える(1)に記載の半導体発光素子。
(3)
前記半導体発光素子本体は、活性層を備え、
前記支持体は、前記半導体発光素子本体の側面のうち、前記活性層に隣接する位置を避けて設けられている(2)に記載の半導体発光素子。
(4)
前記支持体は、誘電体、樹脂および金属からなる群から選ばれる少なくとも1種を含む(2)または(3)に記載の半導体発光素子。
(5)
前記保護層は、前記低屈折率層と連通する開口部を有する(1)から(4)のいずれかに記載の半導体発光素子。
(6)
前記開口部が、封止されている(5)に記載の半導体発光素子。
(7)
前記保護層は、誘電体、樹脂および金属からなる群から選ばれる少なくとも1種を含む(1)から(6)のいずれかに記載の半導体発光素子。
(8)
前記保護層は、多孔質により構成されている(1)から(6)のいずれかに記載の半導体発光素子。
(9)
前記低屈折率層の屈折率は、前記半導体発光素子本体の屈折率よりも低い(1)から(8)のいずれかに記載の半導体発光素子。
(10)
前記低屈折率層の厚みWが、W=λ/4n(但し、n:前記低屈折率層の屈折率、λ:前記半導体発光素子本体から放出される光の主波長)の関係を満たす(1)から(9)のいずれかに記載の半導体発光素子。
(11)
前記低屈折率層は、気体、液体、ゲルおよび固体からなる群より選ばれる少なくとも1種を含む(1)から(10)のいずれかに記載の半導体発光素子。
(12)
前記低屈折率層は、多孔質により構成されている(1)から(10)のいずれかに記載の半導体発光素子。
(13)
前記低屈折率層は、窒素ガス、アルゴンガス、水素ガス、ヘリウムガス、酸素ガスおよび空気からなる群から選ばれる少なくとも1種を含む(1)から(10)のいずれかに記載の半導体発光素子。
(14)
前記半導体発光素子本体と前記保護層の間に設けられた中間層をさらに備え、
前記中間層は、樹脂およびレジスト材料のうちの少なくとも1種を含む(1)から(13)のいずれかに記載の半導体発光素子。
(15)
前記半導体発光素子本体の前記側面は、前記半導体発光素子本体の厚み方向に対して傾斜する傾斜面を有している(1)から(14)のいずれかに記載の半導体発光素子。
(16)
前記半導体発光素子本体の前記側面は、前記半導体発光素子本体の厚み方向に対して平行な面を有している(1)から(14)のいずれかに記載の半導体発光素子。
(17)
(1)から(16)のいずれかに記載の半導体発光素子を備える電子機器。
1、101、201 半導体発光素子
2 半導体発光素子本体
2a 第1の主面
2b 第2の主面
2c 側面
3 保護層
3a、3b 孔部
3c 開口部
4、104、204 低屈折率層
5a、5b 支持体
6 中間層
6a 犠牲層
6b 部分
7、12 基板
7a 溝部
8 下地層
9 積層体
10 支持体形成用層
11 レジストパターン
21 活性層
22a 第1化合物半導体層
22b 第2化合物半導体層
23a 第1電極
23b 第2電極
31 第1保護層
32 第2保護層
204a 粒子含有層
L エネルギー線

Claims (17)

  1. 半導体発光素子本体と、
    前記半導体発光素子本体の周囲を覆う保護層と、
    前記半導体発光素子本体の側面と前記保護層との間に設けられた低屈折率層と
    を備え、
    前記低屈折率層の屈折率が、0.9以上1.45以下である半導体発光素子。
  2. 前記半導体発光素子本体と前記保護層との間に設けられた支持体をさらに備える請求項1に記載の半導体発光素子。
  3. 前記半導体発光素子本体は、活性層を備え、
    前記支持体は、前記半導体発光素子本体の側面のうち、前記活性層に隣接する位置を避けて設けられている請求項2に記載の半導体発光素子。
  4. 前記支持体は、誘電体、樹脂および金属からなる群から選ばれる少なくとも1種を含む請求項2に記載の半導体発光素子。
  5. 前記保護層は、前記低屈折率層と連通する開口部を有する請求項1に記載の半導体発光素子。
  6. 前記開口部が、封止されている請求項5に記載の半導体発光素子。
  7. 前記保護層は、誘電体、樹脂および金属からなる群から選ばれる少なくとも1種を含む請求項1に記載の半導体発光素子。
  8. 前記保護層は、多孔質により構成されている請求項1に記載の半導体発光素子。
  9. 前記低屈折率層の屈折率は、前記半導体発光素子本体の屈折率よりも低い請求項1に記載の半導体発光素子。
  10. 前記低屈折率層の厚みが、約(m+(1/2))λ/(2n)(但し、mは0以上の整数、n:前記低屈折率層の屈折率、λ:前記半導体発光素子本体から放出される光の主波長)である請求項1に記載の半導体発光素子。
  11. 前記低屈折率層は、気体、液体、ゲルおよび固体からなる群より選ばれる少なくとも1種を含む請求項1に記載の半導体発光素子。
  12. 前記低屈折率層は、多孔質により構成されている請求項1に記載の半導体発光素子。
  13. 前記低屈折率層は、窒素ガス、アルゴンガス、水素ガス、ヘリウムガス、酸素ガスおよび空気からなる群から選ばれる少なくとも1種を含む請求項1に記載の半導体発光素子。
  14. 前記半導体発光素子本体と前記保護層の間に設けられた中間層をさらに備え、
    前記中間層は、樹脂およびレジスト材料のうちの少なくとも1種を含む請求項1に記載の半導体発光素子。
  15. 前記半導体発光素子本体の前記側面は、前記半導体発光素子本体の厚み方向に対して傾斜する傾斜面を有している請求項1に記載の半導体発光素子。
  16. 前記半導体発光素子本体の前記側面は、前記半導体発光素子本体の厚み方向に対して平行な面を有している請求項1に記載の半導体発光素子。
  17. 請求項1に記載の半導体発光素子を備える電子機器。
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