JP2021140765A - 提供者端末、ネットワークシステム、サービス提供方法およびプログラム - Google Patents
提供者端末、ネットワークシステム、サービス提供方法およびプログラム Download PDFInfo
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Abstract
【課題】利用者端末にサービスを提供する場合における通貨情報の取引のセキュリティリスクを低減させる、提供者端末、ネットワークシステム、サービス提供方法およびプログラムを提供する。【解決手段】ネットワークシステム1において、ユーザが保有する通貨情報を管理するブロックチェーン8と通信可能な提供者端末30は、所定のサービスの利用を要求する旨を示す利用要求情報を利用者端末10から受信する端末通信部31と、受信された利用要求情報に対応する所定のサービスの利用料を示す支払情報を、ブロックチェーン8に対して送信するネットワーク通信部36と、ブロックチェーン8から送信された、利用料の支払が完了した旨を示す支払完了通知が受信された場合、利用者端末10に対して、所定のサービスを提供するサービス提供部35とを、を備える。【選択図】図6
Description
本発明は、提供者端末、ネットワークシステム、サービス提供方法およびプログラムに関する。
近年、紙幣や硬貨等の物理的通貨を用いた物品やサービスの取引のみではなく、デジタル通貨や仮想通貨等の通信ネットワーク上での通貨情報を利用する商取引が普及している。
また、通信ネットワーク上での課金によって、スマートフォン等の通信端末から他の通信端末へサービスを提供する技術も知られている。例えば、特許文献1には、ネットワークへのユーザ認証処理として、暗号鍵を用いて認証されたユーザに対して課金処理を行う内容が開示されている。
しかしながら、従来の方法において、利用者がサービスの利用料の支払いとして通信ネットワーク上での通貨情報の取引を行うためには、利用者端末を通信ネットワークに接続させる必要があるが、通信ネットワークに接続するための接続情報を公開しなければならないので、セキュリティリスクの問題があるという課題があった。
上述した課題を解決すべく、請求項1に係る発明は、ユーザが保有する通貨情報を管理するブロックチェーンと通信可能な提供者端末であって、所定のサービスの利用を要求する旨を示す利用要求情報を、利用者端末から受信する端末通信手段と、受信された前記利用要求情報に対応する前記所定のサービスの利用料を示す支払情報を、前記ブロックチェーンに対して送信するネットワーク通信手段と、前記ブロックチェーンから送信された、前記利用料の支払が完了した旨を示す支払完了通知が受信された場合、前記利用者端末に対して、前記所定のサービスを提供するサービス提供手段と、を備える提供者端末である。
本発明によれば、利用者端末にサービスを提供する場合における通貨情報の取引のセキュリティリスクを低減させることができる。
以下、図面を参照しながら、発明を実施するための形態を説明する。なお、図面の説明において同一要素には同一符号を付し、重複する説明は省略する。
●実施形態●
●システム構成
図1は、実施形態に係るネットワークシステムのシステム構成の一例を示す図である。図1に示されているネットワークシステム1は、通貨情報を用いた取引を起点として、提供者端末30から利用者端末10に対してサービスを提供するシステムである。
●システム構成
図1は、実施形態に係るネットワークシステムのシステム構成の一例を示す図である。図1に示されているネットワークシステム1は、通貨情報を用いた取引を起点として、提供者端末30から利用者端末10に対してサービスを提供するシステムである。
ネットワークシステム1は、利用者端末10、提供者端末30およびアプリケーション管理装置70によって構成されている。提供者端末30およびアプリケーション管理装置70は、インターネット5を介して、それぞれ接続されている。
また、ネットワークシステム1には、複数のノード80によって構成されるブロックチェーン8が含まれている。ノード80は、例えば、スマートフォン、タブレット端末、携帯電話またはPC(Personal Computer)等である。ブロックチェーン8は、利用者間で情報(台帳)を共有する分散型台帳技術(分散型ネットワーク)である。ブロックチェーン8は、取引情報(トランザクション情報)を公開し、利用者全員でその正当性をチェックすることで、不正の無い取引(契約)を遂行させる。また、ブロックチェーン8は、利用者のそれぞれが使用する複数のノード80によって構成される。利用者は、自らのノード80を用いてブロックチェーン8で管理されている情報の書き換えまたはチェックを行う。すなわち、ブロックチェーン8を構成する複数のノード80は、それぞれ同じ取引情報を記憶・管理している。
なお、インターネット5およびブロックチェーン8は、通信ネットワーク上に設けられている。通信ネットワークは、LAN(Local Area Network)、専用線または移動体通信網等によって構築されている。通信ネットワークには、例えば、有線通信だけでなく、5G(5th Generation)、Wi−Fi(Wireless Fidelity(登録商標))、WiMAX(Worldwide Interoperability for Microwave Access)またはLTE(Long Term Evolution)等の無線通信によるネットワークが含まれてもよい。
利用者端末10は、提供者端末30から提供されるサービスの利用者が使用するスマートフォン等の端末装置である。利用者端末10は、ブロックチェーン8へのアクセス権限を有しておらず、通信ネットワークおよび通信ネットワーク上のインターネット5への接続は直接行うことができるが、通信ネットワーク上のブロックチェーン8(を構成する任意のノード80)との通信を直接行うことができない。また、利用者端末10は、提供者端末30を介して、サービスを利用するための取引を行う。なお、利用者端末10は、スマートフォンに限られず、タブレット端末、携帯電話、PC等であってもよい。
提供者端末30は、利用者端末10に対してサービスを提供する端末装置である。提供者端末30は、ネットワークシステム1におけるサービスの提供者によって使用され、ブロックチェーン8へのアクセス権限を有しており、通信ネットワーク上のブロックチェーン8と通信可能に接続されている。また、提供者端末30は、通信ネットワーク上のインターネット5に接続可能である。なお、提供者端末30は、持ち運び可能なスマートフォン、タブレット端末、携帯電話、ノートPC等の携帯型端末(モバイル端末)であってもよく、所定の拠点に備え付けられ設置された設置型の端末であってもよい。また、ネットワークシステム1には、複数の提供者端末30が含まれていてもよい。
アプリケーション管理装置70は、ネットワークシステム1において提供されるサービスを利用するためのWebアプリケーションを管理するサーバ装置である。アプリケーション管理装置70は、ユーザのアクセス権限に応じたWebアプリケーションを、利用者端末10および提供者端末30に提供する。なお、アプリケーション管理装置70は、複数のコンピュータに各機能を分散させて実現させる構成であってもよい。また、アプリケーション管理装置70は、クラウド環境に存在するサーバコンピュータであるものとして説明するが、オンプレミス環境に存在するサーバであってもよい。
●ハードウエア構成
次に、図2を用いて、ネットワークシステム1を構成する各装置のハードウエア構成について説明する。なお、図2に示されているハードウエア構成は、必要に応じて構成要素が追加または削除されてもよい。ネットワークシステム1を構成する各装置は、一般的なコンピュータの構成を有する。ここでは、一般的なコンピュータのハードウエア構成例について説明する。
次に、図2を用いて、ネットワークシステム1を構成する各装置のハードウエア構成について説明する。なお、図2に示されているハードウエア構成は、必要に応じて構成要素が追加または削除されてもよい。ネットワークシステム1を構成する各装置は、一般的なコンピュータの構成を有する。ここでは、一般的なコンピュータのハードウエア構成例について説明する。
図2は、実施形態に係るコンピュータのハードウエア構成の一例を示す図である。コンピュータは、CPU(Central Processing Unit)501、ROM(Read Only Memory)502、RAM(Random Access Memory)503、入力装置504、ディスプレイ505、外部ストレージI/F(Interface)506、入出力I/F507および通信I/F508を備えている。
これらのうち、CPU501は、コンピュータ全体の動作を制御する。ROM502は、CPU501の駆動に用いられるプログラムを記憶する不揮発性のメモリである。RAM503は、CPU501のワークエリアとして使用される揮発性のメモリである。入力装置504は、ユーザによる操作入力を受け付ける入力手段の一種である。入力装置504は、例えば、キーボード、マウス、タッチパネル、ボタン、ダイヤルまたは音声入力のためのマイク等である。
ディスプレイ505は、カーソル、メニュー、ウィンドウ、文字、アイコンまたは画像等の各種情報を表示する液晶または有機EL(Electro Luminescence)等の表示手段の一種である。外部ストレージI/F506は、記録メディア等の外部ストレージに対するデータの読み出しまたは書き込み(記憶)を制御する。入出力I/F507は、各種の外部機器との間で各種データまたは情報の入出力を行うために、外部機器と接続するためのインターフェースである。
通信I/F508は、他のコンピュータとの間でデータ通信を行うためのインターフェースである。通信I/F508は、例えば、有線または無線LAN等の通信インターフェースである。なお、通信I/F508は、3G(3rd Generation)、LTE(Long Term Evolution)、4G(4th Generation)、5G、Wi−Fi、WiMAX、Zigbee(登録商標)、またはミリ波無線通信等の通信インターフェースを備えてもよい。また、NFC(Near Field communication)またはBLE(Bluetooth(登録商標)Low Energy)等の近距離無線通信のインターフェースを備えていてもよい。また、コンピュータは、バスライン510を備えている。バスライン510は、CPU501等の各構成要素を電気的に接続するためのアドレスバスまたはデータバス等である。
なお、上記各プログラムは、インストール可能な形式または実行可能な形式のファイルで、コンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して流通させるようにしてもよい。記録媒体の例として、CD−R(Compact Disc Recordable)、DVD(Digital Versatile Disk)、Blu-ray(登録商標)ディスク、SDカード、USBメモリ等が挙げられる。また、記録媒体は、プログラム製品(Program Product)として、国内または国外へ提供されることができる。例えば、実施形態に係る提供者端末30は、本発明に係るプログラムが実行されることで本発明に係るサービス提供方法を実現する。
●概略
次に、図3乃至図5を用いて、実施形態に係るネットワークシステムの概略について説明する。なお、図3乃至図5は、実施形態に係るネットワークシステムの概略を簡略的に説明したものであり、ネットワークシステム1が実現する機能等の詳細は、後述する図面等を用いて説明する。
次に、図3乃至図5を用いて、実施形態に係るネットワークシステムの概略について説明する。なお、図3乃至図5は、実施形態に係るネットワークシステムの概略を簡略的に説明したものであり、ネットワークシステム1が実現する機能等の詳細は、後述する図面等を用いて説明する。
図3は、実施形態に係るネットワークシステムの概略の一例を示す図である。ネットワークシステム1は、サービスの提供者が使用する提供者端末30とサービスの利用者が使用する利用者端末10との間で、サービスの利用料である通貨情報の取引を行うシステムである。ここで、通貨情報は、通信ネットワーク上でのユーザ間の取引に用いられる仮想通貨等のデジタル貨幣である。
利用者と提供者は、通貨情報をそれぞれ保有しており、ユーザがそれぞれ保有する通貨情報は、ブロックチェーン8上で管理されている。すなわち、利用者と提供者は、ブロックチェーン8上で管理されている通貨情報を用いた支払および受取の取引を行うことができる状態にある。
また、利用者端末10は、通信ネットワークへの接続が制限されており、通信ネットワーク上のインターネット5およびブロックチェーン8にアクセスできない端末である、そこで、利用者端末10は、インターネット5へアクセスするために、提供者端末30を介した無線LANの接続のサービスの提供を受け、利用者は、無線LANの利用料としての通貨情報を、提供者に対して支払う。図3乃至図5では、提供者端末30から利用者端末10に対して提供されるサービスの一例として、インターネット5への接続サービスの構成を説明する。
図4および図5は、実施形態に係るネットワークシステムの処理の概略の一例を示す図である。まず、利用者端末10は、サービスの提供者が公開するSSIDを選択し、無線LANの利用要求を、提供者端末30に対して送信する(ステップS1)。提供者端末30は、利用者端末10からの利用要求に対して、提供者用のアプリケーションを実行することで、無線LANの利用料を支払うための支払画面へアクセスするための接続情報を、利用者端末10にリダイレクトする(ステップS2)。接続情報は、例えば、利用者用のアプリケーションのURLである。
次に、利用者端末10は、提供者端末30から送信されたURLに対する接続要求としてURLにアクセスすることにより、支払画面を表示させる(ステップS3)。この状態において、提供者端末30では、例えば、ポートフィルタによって特定の通信ポートでの通信を拒否する制御が行われているため、利用者端末10は、インターネット5への接続が制限されている。そのため、利用者端末10は、提供者端末30から送信されたアプリケーションURLにのみアクセスすることができる。
そして、図5において、利用者端末10は、支払画面に対して入力されたデータを含む支払情報を、提供者端末30に対して送信する(ステップS4)。この支払情報は、利用者自身の秘密鍵によって電子署名されている。提供者端末30は、利用者端末10から送信された支払情報を、ブロックチェーン8に対して送信する(ステップS5)。
次に、ブロックチェーン8を構成するノード80は、登録されているアセット情報であるユーザの通貨情報を更新する(ステップS6)。これにより、ブロックチェーン8は、利用者と提供者の間での通貨情報の支払取引を行う。そして、ノード80は、提供者端末30に対して、利用料の支払が完了した旨を示す支払完了通知を送信する(ステップS7)。
そして、提供者端末30は、支払完了通知を受信した場合、例えば、ポートフィルタの設定を変更し、特定の通信ポートでの通信を許可する制御を行うことによって、利用者端末10をインターネット5へ接続させる(ステップS8)。これにより、利用者端末10は、提供者端末30を介して、インターネット5へアクセスすることが可能となる。
従来、利用者がサービスの利用料の支払いとして、通信ネットワーク上での通貨情報の取引を行うためには、利用者端末を通信ネットワークに接続させる必要があるが、通信ネットワークに接続するための接続情報を公開しなければならないので、セキュリティ面での問題があった。そこで、ネットワークシステム1は、利用者端末10からのサービス利用料である通貨情報の取引を、ブロックチェーン8と通信可能な提供者端末30を介して行う。これにより、ネットワークシステム1は、利用者端末10が通信ネットワークへの接続制限が課された状態においても、ブロックチェーン8上での通貨情報の取引を行うことができるので、セキュリティリスクを低減させた通貨情報の取引を実現することができる。
また、通信ネットワーク上でのユーザ認証には、RADIUS(Remote Authentication Dial-In User Service)等の認証システムが用いられるが、認証サーバやアクセスサーバ等の多くのサーバが必要となる。そこで、ネットワークシステム1は、ユーザが保有する通貨情報を管理するブロックチェーン8を利用する。ネットワークシステム1は、利用者自身が保有する秘密鍵で電子署名された支払情報を使用し、他の利用者が支払情報に不正がないかをブロックチェーン8を用いて検証する仕組みである。そのため、ネットワークシステム1は、ユーザ認証のための認証サーバ等のサーバ数を削減することができる。また、ネットワークシステム1は、電子署名された支払情報を取引に使用し、ブロックチェーン8を用いて複数のユーザで不正の有無を検証するため、他のユーザの成りすましを防止することができるので、セキュリティリスクを低減させることができる。
●機能構成
次に、図6を用いて、実施形態に係るネットワークシステムの機能構成について説明する。図6は、実施形態に係るネットワークシステムの機能構成の一例を示す図である。なお、図6には、図1に示されている端末または装置のうち、後述の処理または動作に関連しているものが示されている。
次に、図6を用いて、実施形態に係るネットワークシステムの機能構成について説明する。図6は、実施形態に係るネットワークシステムの機能構成の一例を示す図である。なお、図6には、図1に示されている端末または装置のうち、後述の処理または動作に関連しているものが示されている。
○利用者端末の機能構成○
まず、図6を用いて、利用者端末10の機能構成について説明する。利用者端末10は、通信部11、受付部12、表示制御部13、判断部14、生成部15および記憶・読出部19を有している。これら各部は、図2に示されている各構成要素のいずれかが、ROM502からRAM503上に展開されたプログラムに従ったCPU501からの命令によって動作することで実現される機能、または機能する手段である。また、利用者端末10は、図2に示されているROM502または外部ストレージによって構築される記憶部1000を有している。
まず、図6を用いて、利用者端末10の機能構成について説明する。利用者端末10は、通信部11、受付部12、表示制御部13、判断部14、生成部15および記憶・読出部19を有している。これら各部は、図2に示されている各構成要素のいずれかが、ROM502からRAM503上に展開されたプログラムに従ったCPU501からの命令によって動作することで実現される機能、または機能する手段である。また、利用者端末10は、図2に示されているROM502または外部ストレージによって構築される記憶部1000を有している。
通信部11は、図2に示されているCPU501からの命令、および通信I/F508によって実現され、外部装置との間で各種データまたは情報の通信を行う機能である。通信部11は、例えば、提供者端末30から提供されるサービスの利用料を示す支払情報を、提供者端末30に対して送信する。
受付部12は、図2に示されているCPU501からの命令、および入力装置504によって実現され、ユーザからの入力装置504に対する各種入力を受け付ける機能である。表示制御部13は、図2に示されているCPU501からの命令、およびディスプレイ505によって実現され、ユーザによる入力操作を受け付ける操作画面等の各種画面を、ディスプレイ505に表示させる機能である。判断部14は、図2に示されているCPU501からの命令によって実現され、各種判断を行う機能である。
生成部15は、図2に示されているCPU501からの命令によって実現され、通信部11から送信されるデータの電子署名を生成する機能である。生成部15は、例えば、後述する支払画面150に入力されたデータが、秘密鍵を用いて電子署名された支払情報を生成する。
記憶・読出部19は、図2に示されているCPU501からの命令によって実行され、記憶部1000に各種データを記憶させ、または記憶部1000から各種データを読み出す機能である。
○提供者端末の機能構成○
続いて、図6を用いて、提供者端末30の機能構成について説明する。提供者端末30は、端末通信部31、受付部32、表示制御部33、判断部34、サービス提供部35、ネットワーク通信部36および記憶・読出部39を有している。これら各部は、図2に示されている各構成要素のいずれかが、ROM502からRAM503上に展開されたプログラムに従ったCPU501からの命令によって動作することで実現される機能、または機能する手段である。また、提供者端末30は、図2に示されているROM502または外部ストレージによって構築される記憶部3000を有している。
続いて、図6を用いて、提供者端末30の機能構成について説明する。提供者端末30は、端末通信部31、受付部32、表示制御部33、判断部34、サービス提供部35、ネットワーク通信部36および記憶・読出部39を有している。これら各部は、図2に示されている各構成要素のいずれかが、ROM502からRAM503上に展開されたプログラムに従ったCPU501からの命令によって動作することで実現される機能、または機能する手段である。また、提供者端末30は、図2に示されているROM502または外部ストレージによって構築される記憶部3000を有している。
端末通信部31は、図2に示されているCPU501からの命令、および通信I/F508によって実現され、利用者端末10との間で各種データまたは情報の通信を行う機能である。端末通信部31は、例えば、所定のサービスの利用を要求する旨を示す利用要求情報を、利用者端末10から受信する。また、端末通信部31は、例えば、ユーザに応じたアプリケーションの接続先を示す接続先情報を、利用者端末10に対して送信する。
受付部32は、図2に示されているCPU501からの命令、および入力装置504によって実現され、ユーザからの入力装置504に対する各種入力を受け付ける機能である。表示制御部33は、図2に示されているCPU501からの命令、およびディスプレイ505によって実現され、ユーザによる入力操作を受け付ける操作画面等の各種画面を、ディスプレイ505に表示させる機能である。判断部34は、図2に示されているCPU501からの命令によって実現され、各種判断を行う機能である。
サービス提供部35は、図2に示されているCPU501からの命令、および通信I/F508によって実現され、利用者端末10に対してサービスを提供する機能である。サービス提供部35によって提供されるサービスは、例えば、インターネット5への接続サービスである。サービス提供部35は、例えば、通信部31によってブロックチェーン8から送信された支払完了通知が受信された場合、利用者端末10をインターネット5に接続させる処理を実行する。
ネットワーク通信部36は、図2に示されているCPU501からの命令、および通信I/F508によって実現され、通信ネットワークを介して、外部装置との間で各種データまたは情報の通信を行う機能である。ネットワーク通信部36は、例えば、サービスの利用料を支払うための支払情報を、ブロックチェーン8に対して送信する。また、ネットワーク通信部36は、例えば、ユーザ(利用者または提供者)が利用可能なアプリケーションを管理するアプリケーション管理装置70から、ユーザが利用可能なアプリケーションの接続先を示す接続先情報を受信する。
記憶・読出部39は、図2に示されているCPU501からの命令によって実行され、記憶部3000に各種データを記憶させ、または記憶部3000から各種データを読み出す機能である。
○サービス管理装置の機能構成○
続いて、図6を用いて、アプリケーション管理装置70の機能構成について説明する。アプリケーション管理装置70は、通信部71、判断部72、アプリ管理部73および記憶・読出部79を有している。これら各部は、図2に示されている各構成要素のいずれかが、RAM503上に展開されたプログラムに従ったCPU501からの命令によって動作することで実現される機能、または機能する手段である。また、アプリケーション管理装置70は、図2に示されているROM502または外部ストレージによって構築される記憶部7000を有している。
続いて、図6を用いて、アプリケーション管理装置70の機能構成について説明する。アプリケーション管理装置70は、通信部71、判断部72、アプリ管理部73および記憶・読出部79を有している。これら各部は、図2に示されている各構成要素のいずれかが、RAM503上に展開されたプログラムに従ったCPU501からの命令によって動作することで実現される機能、または機能する手段である。また、アプリケーション管理装置70は、図2に示されているROM502または外部ストレージによって構築される記憶部7000を有している。
通信部71は、図2に示されているCPU501からの命令、および通信I/F508によって実現され、インターネット5を介して、外部装置との間で各種データまたは情報の通信を行う機能である。通信部71は、例えば、提供者端末30に対して、ユーザが利用可能なアプリケーションの接続先を示す接続先情報を送信する。
判断部72は、図2に示されているCPU501からの命令によって実現され、各種判断を行う機能である。アプリ管理部73は、図2に示されているCPU501からの命令によって実現され、ネットワークシステム1で使用するアプリケーションを管理する機能である。
記憶・読出部79は、図2に示されているCPU501からの命令によって実行され、記憶部7000に各種データを記憶させ、または記憶部7000から各種データを読み出す機能である。
○アクセス権限管理テーブル
図7Aは、実施形態に係るアクセス権限管理テーブルの一例を示す概念図である。記憶部7000には、図7Aに示されているようなアクセス権限管理テーブルによって構成されているアクセス権限管理DB7001が構築されている。このアクセス権限管理テーブルには、ユーザごとのブロックチェーン8に対するアクセル権限が記憶されて管理されている。アクセス権限管理テーブルには、ユーザを識別するユーザIDに対してアクセス権限がそれぞれ関連づけて記憶されている。ユーザIDは、例えば、UUID(Universally Unique Identifier)またはGUID(Globally Unique Identifier)等のユーザごとに一意に割り当てられたユーザ識別情報である。図7Aに示されているように、ユーザID「userA」および「userC」には、アクセス権限「無」が関連づけられており、ユーザAおよびユーザCは、ブロックチェーン8に対するアクセス権限を有さない。一方で、ユーザID「userB」および「userD」には、アクセス権限「有」が関連づけられており、ユーザBおよびユーザDは、ブロックチェーン8に対するアクセス権限を有する。
図7Aは、実施形態に係るアクセス権限管理テーブルの一例を示す概念図である。記憶部7000には、図7Aに示されているようなアクセス権限管理テーブルによって構成されているアクセス権限管理DB7001が構築されている。このアクセス権限管理テーブルには、ユーザごとのブロックチェーン8に対するアクセル権限が記憶されて管理されている。アクセス権限管理テーブルには、ユーザを識別するユーザIDに対してアクセス権限がそれぞれ関連づけて記憶されている。ユーザIDは、例えば、UUID(Universally Unique Identifier)またはGUID(Globally Unique Identifier)等のユーザごとに一意に割り当てられたユーザ識別情報である。図7Aに示されているように、ユーザID「userA」および「userC」には、アクセス権限「無」が関連づけられており、ユーザAおよびユーザCは、ブロックチェーン8に対するアクセス権限を有さない。一方で、ユーザID「userB」および「userD」には、アクセス権限「有」が関連づけられており、ユーザBおよびユーザDは、ブロックチェーン8に対するアクセス権限を有する。
ここで、ブロックチェーン8に対するアクセス権限は、ブロックチェーン8上のデータに対する書き換えまたはチェックを行うための権限である。すなわち、提供者端末30を使用するサービスの提供者となるユーザには、アクセス権限が付与されており(アクセス権限「有」、利用者端末10を使用するサービスの利用者となるユーザには、アクセス権限が付与されていない。言い換えれば、アクセス権限は、ネットワークシステム1におけるサービスの提供者となるため権限である。
○アプリ管理テーブル
図7Bは、実施形態に係るアプリ管理テーブルの一例を示す概念図である。記憶部7000には、図7Bに示されているようなアプリ管理テーブルによって構成されているアプリ管理DB7003が構築されている。このアプリ管理テーブルには、ブロックチェーン8に対するアクセス権限ごとのアプリケーションURL(Uniform Resource Locator)が記憶されて管理されている。アプリ管理テーブルには、アクセス権限ごとに異なる接続先を示すアプリケーションURLが設定されている。アプリケーションURLは、接続先情報の一例である。なお、接続先情報には、URI(Uniform Resource Identifier)も含まれる。
図7Bは、実施形態に係るアプリ管理テーブルの一例を示す概念図である。記憶部7000には、図7Bに示されているようなアプリ管理テーブルによって構成されているアプリ管理DB7003が構築されている。このアプリ管理テーブルには、ブロックチェーン8に対するアクセス権限ごとのアプリケーションURL(Uniform Resource Locator)が記憶されて管理されている。アプリ管理テーブルには、アクセス権限ごとに異なる接続先を示すアプリケーションURLが設定されている。アプリケーションURLは、接続先情報の一例である。なお、接続先情報には、URI(Uniform Resource Identifier)も含まれる。
ここで、アクセス権限「有」のアプリケーションURLにアクセスすることで実行されるアプリケーション、すなわち提供者端末30によって使用されるアプリケーションは、例えば、サービス提供機能およびWebUI(User Interface)を提供する。提供者端末30は、例えば、対応するアプリケーションURLにアクセスすることによって、サービス提供機能の一例であるネットワーク利用制限を行う。提供者端末30は、サービス提供者用のアプリケーションを用いて、利用者端末10のインターネット5への接続可否を制御する。また、提供者端末30は、サービス提供者用のアプリケーションを用いて、利用者へサービスを提供するための各種入力を行う表示画面を表示させる。
また、アクセス権限「無」のアプリケーションURLにアクセスすることで実行されるアプリケーション、すなわち利用者端末10によって使用されるアプリケーションは、通貨支払機能およびWebUIを提供する。利用者端末10は、例えば、対応するアプリケーションURLにアクセスすることによって、サービスの利用料である通貨情報の支払いを行う。また、利用者端末10は、サービスの利用者用のアプリケーションを用いて、通貨情報の支払いを行うための支払画面等の表示画面を表示させる。
○ノードの機能構成○
続いて、図6を用いて、ブロックチェーン8を構成するノード80の機能構成について説明する。なお、ブロックチェーン8を構成する複数のノード80は、それぞれ同一の機能を有しているものとして説明する。ノード80は、通信部81、生成部82および記憶・読出部89を有している。これら各部は、図2に示されている各構成要素のいずれかが、RAM503上に展開されたプログラムに従ったCPU501からの命令によって動作することで実現される機能、または機能する手段である。また、ノード80は、図2に示されているROM502または外部ストレージによって構築される記憶部8000を有している。
続いて、図6を用いて、ブロックチェーン8を構成するノード80の機能構成について説明する。なお、ブロックチェーン8を構成する複数のノード80は、それぞれ同一の機能を有しているものとして説明する。ノード80は、通信部81、生成部82および記憶・読出部89を有している。これら各部は、図2に示されている各構成要素のいずれかが、RAM503上に展開されたプログラムに従ったCPU501からの命令によって動作することで実現される機能、または機能する手段である。また、ノード80は、図2に示されているROM502または外部ストレージによって構築される記憶部8000を有している。
通信部81は、図2に示されているCPU501からの命令、および通信I/F508によって実現され、外部装置との間で各種データまたは情報の通信を行う機能である。通信部81は、例えば、提供者端末30から送信された支払情報を受信する。
生成部82は、図2に示されているCPU501からの命令によって実現され、ブロックチェーン8を構成するノード80に記憶させるデータを生成する機能である。生成部82は、例えば、ノード80に記憶させるアセット情報およびトランザクション情報を生成する。ここで、アセット情報とは、ブロックチェーン8上で取引される通貨情報である。また、トランザクション情報とは、ブロックチェーン8上での通貨情報の取引履歴が連続的に記憶された取引情報である。なお、アセット情報およびトランザクション情報の詳細は、後述する。
記憶・読出部89は、図2に示されているCPU501からの命令によって実行され、記憶部8000に各種データを記憶させ、または記憶部8000から各種データを読み出す機能である。
○アセット情報
図8は、実施形態に係るノードに記憶されたアセット情報の一例を示す概念図である。記憶部8000には、ブロックチェーン8上でやり取りされる通貨情報を含むアセット情報が記憶されている。アセット情報には、アセットを識別するアセットIDごとに、アセットごとに採番されたハッシュ値、所有者および所有者が保有する仮想通貨の残高の情報が関連づけられて記憶されている。例えば、アセットID「A0001」に関連づけられたアセット情報には、ハッシュ値「169467983253a7…」、所有者「userA」、残高「250」が記述されている。このように、ブロックチェーン8は、ユーザが保有する仮想通貨の情報を、ユーザごとのアセット情報として管理している。
図8は、実施形態に係るノードに記憶されたアセット情報の一例を示す概念図である。記憶部8000には、ブロックチェーン8上でやり取りされる通貨情報を含むアセット情報が記憶されている。アセット情報には、アセットを識別するアセットIDごとに、アセットごとに採番されたハッシュ値、所有者および所有者が保有する仮想通貨の残高の情報が関連づけられて記憶されている。例えば、アセットID「A0001」に関連づけられたアセット情報には、ハッシュ値「169467983253a7…」、所有者「userA」、残高「250」が記述されている。このように、ブロックチェーン8は、ユーザが保有する仮想通貨の情報を、ユーザごとのアセット情報として管理している。
ここで、仮想通貨とは、いわゆる暗号通貨と呼ばれるものも含まれ、通信ネットワーク上の暗号データ等(台帳の更新、取引の承認等)で定義される概念である。また、仮想通貨は、法定通貨と同様に、異なる種類の仮想通貨間での交換、法定通貨と仮想通貨の交換、または仮想通貨と物もしくはサービスの交換等を行うことが可能なものを含む。なお、仮想通貨は、ネットワークシステム1を用いた取引に用いられる通貨情報の一例であり、例えば、通貨情報は、電子マネー、またはユーザからの課金によってサービスごとに発行されるポイント等であってもよい。
●実施形態の処理または動作
○サービス提供処理○
次に、図9乃至図16を用いて、実施形態に係るネットワークシステムの処理または動作について説明する。なお、以下の説明において、ブロックチェーン8を構成する一つのノード80との間で処理が行われる例を説明するが、提供者端末30は、ブロックチェーン8を構成する任意のノード80との間で処理が行われる構成であればよい。
○サービス提供処理○
次に、図9乃至図16を用いて、実施形態に係るネットワークシステムの処理または動作について説明する。なお、以下の説明において、ブロックチェーン8を構成する一つのノード80との間で処理が行われる例を説明するが、提供者端末30は、ブロックチェーン8を構成する任意のノード80との間で処理が行われる構成であればよい。
まず、図9乃至図13を用いて、ユーザが提供者端末30から提供されるサービスを利用する際の処理について説明する。図9および図11は、実施形態に係るネットワークシステムにおけるサービス利用方法の一例を示すシーケンス図である。
利用者端末10の表示制御部13は、受付部12によってWebブラウザまたは専用のアプリケーションを用いたユーザによる所定の操作を受け付けることによって、ユーザに所定の情報を入力させる初期画面100を、ディスプレイ505に表示させる(ステップS11)。図10Aは、実施形態に係る利用者端末に表示される初期画面の画面例を示す図である。図10Aに示されている初期画面100には、ユーザIDを入力させる入力領域103、無線LANのSSIDを入力させる入力領域105、無線LANの利用要求を行う場合に押下される「OK」ボタン107、およびサービスの利用を中止する場合に押下される「キャンセル」ボタン109が含まれている。
次に、ユーザAが入力領域103および入力領域105に対してユーザIDおよびSSIDをそれぞれ入力し、「OK」ボタン107を押下することで、受付部12は、無線LANの利用要求を受け付ける(ステップS12)。なお、提供者端末30は、無線LANのSSIDを公開しているものとする。
そして、通信部11は、提供者端末30に対して、無線LANの利用を要求する旨を示す利用要求情報を送信する(ステップS13)。この利用要求情報には、初期画面100に対して入力されたユーザIDおよびSSIDが含まれている。これにより、提供者端末30の端末通信部31は、利用者端末10から送信された利用要求情報を受信する。
次に、提供者端末30の表示制御部33は、ユーザからの要求に対する承諾可否を選択させるための選択画面300を表示させる(ステップS14)。図10Bは、実施形態に係る提供者端末に表示される選択画面の画面例を示す図である。図10Bに示されている選択画面300は、ユーザAからのインターネットの利用要求が受け付けられた場合に表示されるものであり、利用要求に対して承諾する場合に押下される「承諾」ボタン305および利用要求に対して拒否する場合に押下される「拒否」ボタン307が含まれている。受付部32は、提供者が「承諾」ボタン305を押下することで、無線LANの利用要求に対する承諾を受け付ける(ステップS15)。
ネットワーク通信部36は、アプリケーション管理装置70に対して、アプリケーションの利用要求を示すアプリ要求情報を送信する(ステップS16)。このアプリ要求情報には、ステップS13で受信されたユーザAのユーザIDおよび、提供者端末30を使用するユーザBのユーザIDが含まれている。これにより、アプリケーション管理装置70の通信部71は、提供者端末30から送信されたアプリ要求情報を送信する。
次に、アプリケーション管理装置70の記憶・読出部79は、ステップS16で受信されたユーザIDを検索キーとして、アクセス権限管理DB7001(図7A参照)を検索することにより、ユーザごとに設定されたアクセス権限を読み出す(ステップS17)。具体的には、記憶・読出部79は、ユーザAのユーザID「userA」に関連づけられているアクセス権限「無」、およびユーザBのユーザID「userB」に関連づけられているアクセス権限「有」の情報を読み出す。
次に、アプリ管理部73は、アプリ管理DB7003(図7B参照)を参照し、ユーザごとにアクセスさせるアプリケーションを選択する(ステップS18)。具体的には、記憶・読出部79は、ステップS17で読み出されたアクセス権限に対応するアプリケーションのURLを読み出す。そして、アプリ管理部73は、ユーザごとに、対応するアクセス権限に対応するURLを選択する。図7Bの例の場合、アクセス権限がないユーザAには、URL「https://○○○.com/…」が割り当てられ、アクセス権限を有するユーザBには、URL「https://×××.com/…」が割り当てられる。
次に、通信部71は、要求元の提供者端末30に対して、アプリ管理部73によって選択されたアプリケーションのURLを送信する(ステップS19)。この場合、通信部71は、提供者端末30を使用する提供者であるユーザBに割り当てられたURL「https://×××.com/…」を送信する。これにより、提供者端末30のネットワーク通信部36は、アプリケーション管理装置70から送信されたアプリケーションURLを受信する。
次に、提供者端末30の端末通信部31は、利用者端末10に対して、ネットワーク通信部36によって受信されたURLのうち、要求元のユーザに対応するアプリケーションURLを送信する(ステップS20)。この場合、端末通信部31は、利用者端末10を使用するユーザであるユーザAに割り当てられたURL「https://○○○.com/…」を送信する。これにより、利用者端末10の通信部11は、提供者端末30から送信されたアプリケーションURLを受信する。
このように、提供者端末30は、利用者端末10に対してアプリケーションURLをリダイレクトする。この際に、利用者端末10は、提供者端末30と通信可能に接続されているが、インターネット5には接続できない状態といったキャプティブポータルの仕組みを用いてもよい。
図11において、利用者端末10の表示制御部13は、通信部11によって受信されたURLへアクセスすることにより、提供者から提供されるサービスの利用料の支払いを行うための支払画面150を、ディスプレイ505に表示させる(ステップS21)。図12は、実施形態に係る利用者端末に表示される支払画面の画面例を示す図である。支払画面150には、サービスを提供する提供者を選択するための選択ボタン151、サービスの利用タイプを選択するための選択ボタン153、支払料金を選択するための選択ボタン155、「利用申請」ボタン157、および利用申請を中止する場合に押下される「キャンセル」ボタン159が含まれている。図12の例では、接続先「userB」、利用タイプ「自動延長」、支払料金「100/hour」が選択されている。
次に、ユーザAにより支払画面150の各項目が選択され、「利用申請」ボタン157が押下されると、受付部12は、サービスの利用申請を受け付ける(ステップS22)。次に、生成部15は、利用者端末10によって管理されている秘密鍵を用いて、支払画面150に入力されたデータの電子署名を行う。そして、生成部15は、秘密鍵を用いて電子署名された支払情報を生成する(ステップS23)。
通信部11は、提供者端末30に対して、生成部15で生成された支払情報を送信する(ステップS24)。この支払情報には、ユーザAのユーザID、およびステップS22で受け付けられた利用申請に係る各種データ(提供者先、利用タイプおよび料金)が含まれている。また、利用者端末10から送信される支払情報は、利用者自身が保持する秘密鍵によって電子署名されているため、第三者による不正な成りすましを防止することができる。さらに、利用者端末10は、この支払情報の送信処理を、ステップ20で受信されたアプリケーションURLにアクセスすることで実行される利用者用のアプリケーションを通じて行う。これにより、提供者端末30の通信部31は、利用者端末10から送信された支払情報を受信する。また、提供者端末30のネットワーク通信部36は、ステップS19で受信されたURLにアクセスすることによって、通信部31によって受信された支払情報を、ノード80に対して送信する(ステップS25)。これにより、ノード80の通信部81は、提供者端末30から送信された支払情報を受信する。
次に、ノード80の生成部82は、記憶部8000に記憶されたアセット情報を更新する(ステップS26)。図13は、ステップS26で更新されたアセット情報の一例を示す概念図である。図13に示されているように、生成部82は、ステップS25で受信された支払情報に示されているユーザAのアセットであるアセットID「A0001」の残高「250」を、利用料「100」を減額した「150」に変更する。また、支払情報を送信先である提供者端末30のユーザBのアセットであるアセットID「A0002」の残高「34500」を、利用料「100」を増額した「34600」に変更する。
次に、ノード80の生成部82は、ブロックチェーン8上でやり取りされるデータの取引履歴を示すトランザクション情報を生成する(ステップS27)。そして、記憶・読出部89は、生成部82によって生成されたトランザクション情報を記憶部8000に記憶させる(ステップS28)。図14は、実施形態に係るノードに記憶されたトランザクション情報の一例を示す概念図である。トランザクション情報は、通貨情報の取引履歴を記憶している。トランザクション情報は、一つの取引に対応するブロックと呼ばれるレコードを有し、ブロックが連続的に増加してリスト化されている。一つのブロックには、タイムスタンプと前のブロックへのリンクが含まれている。すなわち、トランザクション情報は、一度記録された場合、ブロック内のデータを遡及的に変更することができない。そのため、ブロックチェーン8は、トランザクション情報を参照して、ブロックチェーン8を構成する複数のノード80の間でその正当性をチェックすることで、取引の信頼性を担保することができる。
ユーザAとユーザBとの取引に対応するように、生成部82は、新たなトランザクションのブロックを生成する。図14に示されているように、生成部82は、新たに付与されたトランザクションID「T0009」のブロックに、ステップS26でユーザAのアセット(通貨情報)が消費された処理に対応するトランザクション種別「アセット消費」を記述する。また、生成部82は、トランザクションID「T0009」のブロックに、アセットが消費された日時を示すタイムスタンプ「2020/01/18/20:21:43」、消費されたアセットに関する固有情報(アセットID「A0001」、ハッシュ値「169467983253a7…」、および所有者「userA」)、および消費量「100」を記述する。
さらに、生成部82は、新たに付与されたトランザクションID「T0010」のブロックに、ステップS26でユーザBに利用料が支払われた処理に対応するトランザクション種別「アセット割当」を記述する。また、生成部82は、トランザクションID「T0010」のブロックに、アセットが割り当てられた日時を示すタイムスタンプ「2020/01/18/20:21:45」、割当されたアセットに関する固有情報(アセットID「A0002」、ハッシュ値「8697096djhth214…」、および所有者「userB」)、および割当量「100」を記述する。
また、ブロックチェーン8を構成するノード80は、公開鍵を用いて署名済みの支払情報の内容を確認し、トランザクション情報と整合することによって、取引内容が正しいことを検証する。これにより、ネットワークシステム1は、ブロックチェーン8を用いて複数のユーザで不正の有無を検証するため、他のユーザによる成りすましを防止することができるのでセキュリティリスクを低減させることができる。
なお、ノード80は、サービスの利用タイプ「自動延長」である場合、サービスの利用時間に応じて、利用料である通貨情報(アセット)の消費および割当を行う。
次に、ノード80の通信部81は、提供者端末30に対して、利用料の支払が完了した旨を示す支払完了通知を送信する(ステップS29)。これにより、提供者端末30のネットワーク通信部36は、ノード80から送信された支払完了通知を受信する。提供者端末30の端末通信部31は、利用者端末10に対して、インターネットの利用を許可する旨を示すインターネット利用許可通知を送信する(ステップS30)。これにより、利用者端末10の通信部11は、提供者端末30から送信されたインターネット利用許可通知を受信する。
また、提供者端末30のサービス提供部35は、ステップS29で支払完了通知が受信された場合、利用者端末10をインターネット5に接続させるための接続制御処理を実行する(ステップS31)。サービス提供部35は、例えば、ポートフィルタの設定を変更し、特定の通信ポートでの通信を許可する制御を行う。
なお、インターネット5への接続制御は、OpenFlow(登録商標)によって実現させてもよい。OpenFlowは、通信をエンド・ツー・エンドのフローとして捉えて、そのフロー単位に経路制御、負荷分散、最適化等を行うことができる。具体的には、OpenFlowは、データ通信経路の中継機器等において自立分散的に各データパケットを解析して転送するのではなく、集中制御型に変えることで実現する。この場合、提供者端末30にOpenFlowコントローラおよびOpenFlowスイッチの機能を設けることで、動的な経路制御を行うことができる。
そして、提供者端末30は、利用者端末10に対して、インターネット接続サービスを提供する(ステップS32)。利用者端末10は、利用許可通知を受信された場合、提供者端末30にアクセスすることによって、インターネットに接続することができる。
このように、提供者端末30は、利用者端末10から送信された署名済みの支払情報を用いてブロックチェーン8上での通貨情報の取引を行うことで、利用者端末10にサービスを提供する場合のセキュリティリスクを低減させた通貨情報の取引を実現することができる。
○サービス利用中の処理○
次に、図15乃至図17を用いて、利用者端末10が提供者端末30から提供されるサービスの利用中の処理について説明する。図15は、実施形態に係るネットワークシステムにおけるサービス提供中の処理の一例を示すシーケンス図である。
次に、図15乃至図17を用いて、利用者端末10が提供者端末30から提供されるサービスの利用中の処理について説明する。図15は、実施形態に係るネットワークシステムにおけるサービス提供中の処理の一例を示すシーケンス図である。
提供者端末30は、ステップS19で受信されたURLにアクセスすることによって、提供中のサービスに関する情報を表示される提供者画面400を、ディスプレイ505に表示させる(ステップS51)。図16は、実施形態に係る提供者端末に表示される提供者画面の画面例を示す図である。図16に示されている提供者画面400には、処理を行う提供のサービスの提供先の利用者を選択するための選択ボタン401、選択された利用者の利用料残高の確認を要求する際に押下される「残高確認」ボタン405、インターネットの切断を要求する際に押下される「切断要求」ボタン407、および提供者画面400を閉じる際に押下される「キャンセル」ボタン409が含まれている。
次に、提供者が選択ボタン401により利用者を選択して「残高確認」ボタン405を押下することで、受付部32は、利用者の残高確認の要求を受け付ける(ステップS52)。そして、ネットワーク通信部36は、ノード80に対して、ユーザAの利用料残高の情報を要求する旨を示す残高要求情報を送信する(ステップS53)。この残高要求情報には、ユーザAを識別するユーザIDが含まれている。これにより、ノード80の通信部81は、提供者端末30から送信された残高要求情報を受信する。
ノード80の記憶・読出部89は、記憶部8000に記憶されたアセット情報のうち、ステップS53で受信されたユーザIDが所有者であるアセットを読み出す(ステップS54)。そして、通信部81は、提供者端末30に対して、ステップS54で読み出されたアセットの残高を示す残高情報を送信する(ステップS55)。これにより、提供者端末30のネットワーク通信部36は、ノード80から送信された残高情報を受信する。
提供者端末30の判断部34は、ネットワーク通信部36によって受信された残高情報を用いて、提供中のサービスの利用を継続するための利用可能残高の判断を行う(ステップS56)。具体的には、提供者端末30は、受信された残高情報に示されている残高が所定値以下であると判断部34によって判断された場合、ステップS57a〜ステップS58aの処理を実行する。ここで、所定値は、利用中のサービスの利用料金に応じて予め提供者端末30に設定されている値である。所定値は、例えば、サービスの単位時間あたりの利用料の最も低い金額に設定される。判断部34によって利用可能残高が所定値以下と判断された場合、利用者は、次回の取引時に残高不足になる。そのため、提供者端末30は、その旨を事前に利用者へ通知するためにステップS57a〜ステップS58aの処理を実行する。なお、所定値は、サービスの内容等に応じて提供者によって適宜設定可能な構成であってもよい。
利用可能残高が所定値以下の場合、提供者端末30の端末通信部31は、ユーザAの利用者端末10に対して、ユーザAの利用可能残高を示す残高通知を送信する(ステップS57a)。これにより、利用者端末10の通信部11は、提供者端末30から送信された残高通知を受信する。利用者端末10の表示制御部13は、ユーザAが利用可能な利用料の残高を示す残高確認画面200を、ディスプレイ505に表示させる(ステップS58a)。図17Aは、実施形態に係る利用者端末に表示される残高確認画面の画面例を示す図である。図17Aに示されている残高確認画面200には、利用料残高が示されている残高表示領域201、利用中のサービスに関する情報が示されている詳細表示領域205、インターネット接続を切断する際に押下される「切断」ボタン207、および残高確認画面200を閉じる場合に押下される「閉じる」ボタン209が含まれている。
これにより、提供者端末30は、ブロックチェーン8から送信された残高情報を用いて利用者のサービス利用可能残高を確認することで、残高が無くなりそうであることを利用者端末10の利用者へ知らせることができる。
一方で、ステップS56の処理において、提供者端末30は、受信された残高情報に示されている残高が「0」である(残高がない)と判断部34によって判断された場合、ステップS57b〜ステップS59bの処理を実行する。なお、ステップS57b〜ステップS59bは、利用可能残高が「0」であると判断された場合の処理として説明するが、利用料残高がサービスの利用料の最低額等の所定の値に満たないと判断された場合に行われてもよい。
利用可能残高が「0」の場合、提供者端末30のサービス提供部35は、利用者端末10に対するインターネット接続を切断する(ステップS57b)。端末通信部31は、利用者端末10に対して、インターネット接続を切断した旨を示す接続切断通知を送信する(ステップS58b)。これにより、利用者端末10の通信部11は、提供者端末30から送信された接続切断通知を受信する。そして、利用者端末10の表示制御部13は、インターネット接続が切断された旨を示す切断通知画面250を、ディスプレイ505に表示させる(ステップS59b)。図17Bは、実施形態に係る利用者端末に表示される切断通知画面の画面例を示す図である。図17Bに示されている切断通知画面250は、ユーザBによって提供されていたインターネット接続が切断された旨が示されており、切断通知画面250を閉じる場合に押下される「OK」ボタン255およびユーザBに対してインターネットの再接続を要求する場合に押下される「再接続」ボタン257が含まれている。
これにより、提供者端末30は、利用者のサービス利用可能残高が無くなった場合、インターネット接続を切断することで、利用者端末10へのサービスの提供を停止させることができる。なお、「再接続」ボタン257が押下された場合、通信部11は、提供者端末30に対して、ユーザAのユーザIDおよびSSIDを含む再接続要求を送信し、ステップS13からの処理を再度実行する。
このように、提供者端末30は、利用者端末10へのサービスの提供中に、ブロックチェーン8を介して利用者が保有する通貨情報を参照してサービス利用可能残高を確認することで、通貨情報の取引の状況に対応させたサービスを利用者端末10に対して提供することができる。なお、図15乃至図17は、利用者端末10へのサービス提供中における処理を説明したが、提供者端末30は、利用者の残高不足によって利用料の支払いが行えない場合、ステップS29の支払完了通知に変えて残高情報をノード80から受信し、受信された残高情報に示されている利用料残高を示す残高通知を、利用者端末10に対して送信する構成であってもよい。
●実施形態の効果
以上説明したように、ネットワークシステム1は、ブロックチェーン8と通信可能な提供者端末30を用いて通貨情報の取引を行うことで、ブロックチェーン8への接続が制限された利用者端末10が提供者端末30から提供されるサービスを利用する際の通貨情報の取引を容易に行うことができる。また、ネットワークシステム1は、電子署名済みの支払情報を取引に使用し、ブロックチェーン8を用いて複数のユーザで不正の有無を検証するため、第三者による不正な成りすましを防止することができる。
以上説明したように、ネットワークシステム1は、ブロックチェーン8と通信可能な提供者端末30を用いて通貨情報の取引を行うことで、ブロックチェーン8への接続が制限された利用者端末10が提供者端末30から提供されるサービスを利用する際の通貨情報の取引を容易に行うことができる。また、ネットワークシステム1は、電子署名済みの支払情報を取引に使用し、ブロックチェーン8を用いて複数のユーザで不正の有無を検証するため、第三者による不正な成りすましを防止することができる。
上記説明において、提供者端末30から利用者端末10に対してインターネットへの接続サービスが提供される例を説明したが、提供者端末30から利用者端末10に対して提供されるサービスは、これに限られない。提供者端末30から利用者端末10に対して提供されるサービスは、例えば、インターネット上のWebサイト等を通じて、提供者端末30が所定の取引対象物を提供するサービスであってもよい。所定の取引対象物は、例えば、電子書籍、動画データ、静止画データ、音楽データ、音声データまたは文書データ等の電子データを含む。
また、提供者端末30から利用者端末10に対して提供されるサービスは、例えば、通信ネットワークを利用せずに、提供者端末30から利用者端末10へ直接提供されるサービスであってもよい。ネットワークシステム1は、例えば、提供者端末30から通貨情報の支払いが完了した利用者端末10に対して電力を供給するサービス(例えば、ワイヤレス充電サービス等)を提供してもよい。この場合、提供者端末30のサービス提供部35は、通信部31によって支払完了通知が受信された場合、利用者端末10に対する電力供給を行う。
さらに、ネットワークシステム1は、通貨情報の支払いが完了した利用者端末10と電力会社等の電力生産者との間の電力売買の取引を、提供者端末30が仲介するサービスを提供してもよい。この場合、提供者端末30を使用する提供者は、電力生産者と利用者との間を仲介する電力小売り事業者(仲介業者)となる。
●まとめ●
以上説明したように、本発明の一実施形態に係る提供者端末は、ユーザが保有する通貨情報を管理するブロックチェーン8と通信可能な提供者端末30である。提供者端末30は、所定のサービスの利用を要求する旨を示す利用要求情報を利用者端末10から受信する端末通信部31(端末通信手段の一例)と、受信された利用要求情報に対応する所定のサービスの利用料を示す支払情報を、ブロックチェーン8に対して送信するネットワーク通信部36(ネットワーク通信手段の一例)と、を備える。そして、提供者端末30は、ブロックチェーン8から送信された、利用料の支払が完了した旨を示す支払完了通知が受信された場合、利用者端末10に対して、所定のサービスを提供するサービス提供部35(サービス提供手段の一例)を、を備える。これにより、提供者端末30は、利用者端末10から送信されたサービスの利用要求に基づいて、ブロックチェーン8上での通貨情報の取引を行うことで、利用者端末10にサービスを提供する場合における通貨情報の取引のセキュリティリスクを低減させることができる。
以上説明したように、本発明の一実施形態に係る提供者端末は、ユーザが保有する通貨情報を管理するブロックチェーン8と通信可能な提供者端末30である。提供者端末30は、所定のサービスの利用を要求する旨を示す利用要求情報を利用者端末10から受信する端末通信部31(端末通信手段の一例)と、受信された利用要求情報に対応する所定のサービスの利用料を示す支払情報を、ブロックチェーン8に対して送信するネットワーク通信部36(ネットワーク通信手段の一例)と、を備える。そして、提供者端末30は、ブロックチェーン8から送信された、利用料の支払が完了した旨を示す支払完了通知が受信された場合、利用者端末10に対して、所定のサービスを提供するサービス提供部35(サービス提供手段の一例)を、を備える。これにより、提供者端末30は、利用者端末10から送信されたサービスの利用要求に基づいて、ブロックチェーン8上での通貨情報の取引を行うことで、利用者端末10にサービスを提供する場合における通貨情報の取引のセキュリティリスクを低減させることができる。
また、本発明の一実施形態に係る提供者端末において、端末通信部31(端末通信手段の一例)は、ユーザに応じたアプリケーションの接続先を示すアプリケーションURL(接続先情報の一例)を、利用者端末10に対して送信するとともに、接続先に対して入力された支払情報を、利用者端末10から受信する。そして、ネットワーク通信部36(ネットワーク通信手段の一例)は、受信された支払情報を、ブロックチェーン8に対して送信する。また、ネットワーク通信部36は、ユーザが利用可能なアプリケーションを管理するアプリケーション管理装置70(管理装置の一例)からアプリケーションURLを受信し、端末通信部31は、ネットワーク通信部36によって受信されたアプリケーションURLを、利用者端末10に対して送信する。これにより、提供者端末30は、ブロックチェーン8への接続が制限された利用者端末10に対して、利用料を支払うための特定の接続先の情報を送信することで、セキュリティレベルを維持した状態で利用者に利用料の支払いを行わせることができる。
さらに、本発明の一実施形態に係る提供者端末において、支払情報は、利用者端末10によって秘密鍵を用いて電子署名されたデータである。これにより、提供者端末30は、利用者端末10によって電子署名された支払情報をブロックチェーン8上での取引に用いるため、第三者による不正な成りすましを防止することができる。
また、本発明の一実施形態に係る提供者端末において、ネットワーク通信部36(ネットワーク通信手段の一例)は、利用者端末10のユーザの通貨情報の残高を示す残高情報を、ブロックチェーン8から受信し、端末通信部31(端末通信手段の一例)は、ネットワーク通信部36によって受信された残高情報に示されている残高が所定値以下の場合、利用者端末10に対して残高通知を送信する。また、提供者端末30は、残高情報に示されている残高がサービスの最低利用額等の所定の値に満たない場合、所定のサービスの提供を停止する。これにより、提供者端末30は、利用者のサービス利用可能残高が無くなった場合、インターネット接続を切断することで、利用者端末10へのサービスの提供を停止させることができる。
さらに、本発明の一実施形態に係るネットワークシステムは、利用者端末10と、通貨情報を管理するブロックチェーン8と通信可能な提供者端末30と、を備えるネットワークシステム1である。利用者端末10は、提供者端末30から送信されたアプリケーションURL(接続先情報の一例)にアクセスすることにより、利用料のデータを入力する支払画面150を表示し、支払画面150に入力されたデータが秘密鍵を用いて電子署名された支払情報を生成する。そして、利用者端末10は、生成された支払情報を、提供者端末30に対して送信する。これにより、ネットワークシステム1は、ブロックチェーン8と通信可能な提供者端末30を介して、利用者端末10と提供者端末30との通貨情報の取引を行うことで、ブロックチェーン8への接続が制限された利用者端末10が提供者端末30から提供されるサービスを利用する際のセキュリティリスクを低減させた通貨情報の取引を実現することができる。また、ネットワークシステム1は、電子署名済みの支払情報を取引に使用し、ブロックチェーン8を用いて複数のユーザで不正の有無を検証するため、他のユーザの成りすましを防止することができる。
●補足●
上記で説明した実施形態の各機能は、一または複数の処理回路によって実現することが可能である。ここで、本明細書における「処理回路」とは、電子回路により実装されるプロセッサのようにソフトウエアによって各機能を実行するようプログラミングされたプロセッサや、上記で説明した各機能を実行するよう設計されたASIC(Application Specific Integrated Circuit)、DSP(digital signal processor)、FPGA(field programmable gate array)や従来の回路モジュール等のデバイスを含むものとする。
上記で説明した実施形態の各機能は、一または複数の処理回路によって実現することが可能である。ここで、本明細書における「処理回路」とは、電子回路により実装されるプロセッサのようにソフトウエアによって各機能を実行するようプログラミングされたプロセッサや、上記で説明した各機能を実行するよう設計されたASIC(Application Specific Integrated Circuit)、DSP(digital signal processor)、FPGA(field programmable gate array)や従来の回路モジュール等のデバイスを含むものとする。
また、上記で説明した実施形態の各種テーブルは、機械学習の学習効果によって生成されたものでもよく、関連づけられている各項目のデータを機械学習にて分類付けすることで、テーブルを使用しなくてもよい。ここで、機械学習とは、コンピュータに人のような学習能力を獲得させるための技術であり,コンピュータが,データ識別等の判断に必要なアルゴリズムを,事前に取り込まれる学習データから自律的に生成し,新たなデータについてこれを適用して予測を行う技術のことをいう。機械学習のための学習方法は、教師あり学習、教師なし学習、半教師学習、強化学習、深層学習のいずれかの方法でもよく、さらに、これらの学習方法を組み合わせた学習方法でもよく、機械学習のための学習方法は問わない。
これまで本発明の一実施形態に係る提供者端末、ネットワークシステム、サービス提供方法およびプログラムについて説明してきたが、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、他の実施形態の追加、変更または削除等、当業者が想到することができる範囲内で変更することができ、いずれの態様においても本発明の作用・効果を奏する限り、本発明の範囲に含まれるものである。
1 ネットワークシステム
5 インターネット
8 ブロックチェーン
10 利用者端末
11 通信部(送信手段の一例)
13 表示制御部(表示手段の一例)
15 生成部(生成手段の一例)
30 提供者端末
31 端末通信部(端末通信手段の一例)
35 サービス提供部(サービス提供手段の一例)
36 ネットワーク通信部(ネットワーク通信手段の一例)
70 アプリケーション管理装置(管理装置の一例)
80 ノード
5 インターネット
8 ブロックチェーン
10 利用者端末
11 通信部(送信手段の一例)
13 表示制御部(表示手段の一例)
15 生成部(生成手段の一例)
30 提供者端末
31 端末通信部(端末通信手段の一例)
35 サービス提供部(サービス提供手段の一例)
36 ネットワーク通信部(ネットワーク通信手段の一例)
70 アプリケーション管理装置(管理装置の一例)
80 ノード
Claims (15)
- ユーザが保有する通貨情報を管理するブロックチェーンと通信可能な提供者端末であって、
所定のサービスの利用を要求する旨を示す利用要求情報を、通信ネットワーク上の前記ブロックチェーンへのアクセスが制限された利用者端末から受信する端末通信手段と、
受信された前記利用要求情報に対応する前記所定のサービスの利用料を示す支払情報を、前記ブロックチェーンに対して送信するネットワーク通信手段と、
前記ブロックチェーンから送信された、前記利用料の支払が完了した旨を示す支払完了通知が受信された場合、前記利用者端末に対して、前記所定のサービスを提供するサービス提供手段と、
を備える提供者端末。 - 前記端末通信手段は、ユーザに応じたアプリケーションの接続先を示す接続先情報を、前記利用者端末に対して送信するとともに、前記接続先に対して入力された前記支払情報を、前記利用者端末から受信し、
前記ネットワーク通信手段は、受信された前記支払情報を、前記ブロックチェーンに対して送信する請求項1に記載の提供者端末。 - 前記ネットワーク通信手段は、ユーザが利用可能なアプリケーションを管理する管理装置から前記接続先情報を受信し、
前記端末通信手段は、前記ネットワーク通信手段によって受信された前記接続先情報を、前記利用者端末に対して送信する請求項2に記載の提供者端末。 - 前記支払情報は、前記利用者端末によって秘密鍵を用いて電子署名されたデータである請求項1乃至3のいずれか一項に記載の提供者端末。
- 前記サービス提供手段は、前記支払完了通知が受信された場合、前記利用者端末をインターネットに接続させる請求項1乃至4のいずれか一項に記載の提供者端末。
- 前記ネットワーク通信手段は、前記利用者端末のユーザの前記通貨情報の残高を示す残高情報を、前記ブロックチェーンから受信し、
前記端末通信手段は、前記ネットワーク通信手段によって受信された前記残高情報に示されている前記残高を示す残高通知を、前記利用者端末に対して送信する請求項1乃至5のいずれか一項に記載の提供者端末。 - 前記端末通信手段は、前記ネットワーク通信手段によって受信された前記残高情報に示されている前記残高が所定値以下の場合、前記利用者端末に対して前記残高通知を送信する請求項6に記載の提供者端末。
- 前記残高情報に示されている前記残高が前記利用料の額に満たない場合、前記サービス提供手段は、前記利用者端末に対する前記所定のサービスの提供を停止する請求項6に記載の提供者端末。
- 前記サービス提供手段は、前記利用者端末に対して、前記提供者端末から提供される前記所定のサービスを提供する請求項1乃至8のいずれか一項に記載の提供者端末。
- 前記サービス提供手段は、前記利用者端末を、前記提供者端末を介して前記通信ネットワーク上のインターネットへ接続させる請求項1乃至9のいずれか一項に記載の提供者端末。
- 通信ネットワーク上のブロックチェーンへのアクセスが制限された利用者端末と、通貨情報を管理する前記ブロックチェーンと通信可能な提供者端末と、を備えるネットワークシステムであって、
所定のサービスの利用を要求する旨を示す利用要求情報を、前記利用者端末から受信する端末通信手段と、
受信された前記利用要求情報に対応する前記所定のサービスの利用料を示す支払情報を、前記ブロックチェーンに対して送信するネットワーク通信手段と、
前記ブロックチェーンから送信された、前記利用料の支払が完了した旨を示す支払完了通知が受信された場合、前記提供者端末から前記利用者端末に対して、前記所定のサービスを提供するサービス提供手段と、
を備えるネットワークシステム。 - 請求項11に記載のネットワークシステムであって、更に、
前記端末通信手段は、ユーザに応じたアプリケーションの接続先を示す接続先情報を、前記利用者端末に対して送信し、
前記利用者端末は、
前記接続先にアクセスすることにより、前記利用料のデータを入力させる支払画面を表示する表示手段を備えるネットワークシステム。 - 請求項12に記載のネットワークシステムであって、
前記利用者端末は、更に、
前記支払画面に入力されたデータが秘密鍵を用いて電子署名された前記支払情報を生成する生成手段と、
前記支払情報を、前記提供者端末に対して送信手段と、
を備えるネットワークシステム。 - ユーザが保有する通貨情報を管理するブロックチェーンと通信可能な提供者端末が実行するサービス提供方法であって、
所定のサービスの利用を要求する旨を示す利用要求情報を、通信ネットワーク上の前記ブロックチェーンへのアクセスが制限された利用者端末から受信する端末通信ステップと、
受信された前記利用要求情報に対応する前記所定のサービスの利用料を示す支払情報を、前記ブロックチェーンに対して送信するネットワーク通信ステップと、
前記ブロックチェーンから送信された、前記利用料の支払が完了した旨を示す支払完了通知が受信された場合、前記利用者端末に対して、前記所定のサービスを提供するサービス提供ステップと、
を実行するサービス提供方法。 - ユーザが保有する通貨情報を管理するブロックチェーンと通信可能な提供者端末に、
所定のサービスの利用を要求する旨を示す利用要求情報を、通信ネットワーク上の前記ブロックチェーンへのアクセスが制限された利用者端末から受信する端末通信ステップと、
受信された前記利用要求情報に対応する前記所定のサービスの利用料を示す支払情報を、前記ブロックチェーンに対して送信するネットワーク通信ステップと、
前記ブロックチェーンから送信された、前記利用料の支払が完了した旨を示す支払完了通知が受信された場合、前記利用者端末に対して、前記所定のサービスを提供するサービス提供ステップと、
を実行させるプログラム。
Priority Applications (2)
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JP2020033466 | 2020-02-28 |
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Family Applications (2)
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Family Applications Before (1)
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WO2018126059A1 (en) * | 2016-12-30 | 2018-07-05 | Slock.it, Inc. | Block-chain enabled service provider system |
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CN110679169A (zh) * | 2017-05-31 | 2020-01-10 | 富士通株式会社 | 无线资源管理方法、管理装置和无线通信系统 |
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JP2019036218A (ja) * | 2017-08-18 | 2019-03-07 | 株式会社Uei | ジョブ管理システム |
-
2020
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2021
- 2021-02-04 JP JP2021016740A patent/JP2021140765A/ja active Pending
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