JP2021139429A - 移動装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】基体の並進態様の制御精度向上の観点から、駆動輪等の作用部が作用面から受ける反力を適当に調節しうる移動装置を提供する。【解決手段】力発生機構110の動作に応じて第1並進方向(+x方向)について前輪21が床面Gから受ける反力F0が大きくなる「第1並進状態」において、第2力伝達機構220から第1基体11が受ける応力F1が床面Gに向かう成分(−z方向成分)を有し、かつ、第1指定平面P1が指定軸線Qを基準として前輪21と同じ側に位置する「第1応力作用状態」が実現される。第1指定平面P1は、第1基体11が第2力伝達機構220から受ける応力F1の作用点C1を含み、当該応力F1の作用方向および指定軸線Q(±y方向)のそれぞれに対して平行な平面である。【選択図】図1
Description
本発明は、移動装置に関する。
例えば、図18に概略的に示されている移動装置としての車両は、第1基体11と、第2基体12と、第1基体11に組み付けられた前輪21および後輪22と、を備えている。第2基体12は第1基体11に対して軸線Qのまわりに傾動可能に構成されている(例えば、特許文献1〜2参照)。
しかし、例えば、駆動輪(例えば後輪22)のトルクを変化させることによって、車両の加減速が図られる際、第2基体12から第1基体11への力の伝達態様によっては、当該駆動輪に作用する床反力が低下し、車両の加減速態様が目標態様から乖離する可能性がある。
そこで、本発明は、基体の並進態様の制御精度向上の観点から、駆動輪等の作用部が作用面から受ける反力を適当に調節しうる移動装置を提供することを目的とする。
本発明は、第1基体と、少なくとも部分的に前記第1基体の上方に配置され、前記第1基体の相互に反対向きの第1並進方向および第2並進方向のそれぞれについて指定軸線まわりに傾動可能に連結されている第2基体と、力発生機構と、作用面に接触する作用部と、前記力発生機構の駆動力を前記作用部に伝達することにより、前記作用部が前記作用面から受ける反力によって前記第1基体を前記第1並進方向および前記第2並進方向のそれぞれに並進させるように構成されている第1力伝達機構と、前記力発生機構の駆動力に由来する力を前記第2基体に伝達することにより、前記第2基体に前記指定軸線まわりのトルクを作用させるように構成されている第2力伝達機構と、を備えている移動装置に関する。
本発明の移動装置は、前記第1基体が前記第2力伝達機構から受ける応力の作用点を含み、当該応力の作用方向および前記指定軸線のそれぞれに対して平行な平面が第1指定平面として定義され、前記力発生機構の動作に応じて前記第1並進方向について前記反力が大きくなる第1並進状態および前記力発生機構の動作に応じて前記第2並進方向について前記反力が大きくなる第2並進状態のそれぞれにおいて、前記応力が前記作用面に向かう成分を有し、かつ、前記第1指定平面が前記指定軸線を基準として前記第1並進方向または前記第2並進方向について前記作用部と同じ側に位置する第1応力作用状態、および、前記応力が前記作用面から離れる向きの成分を有し、かつ、前記第1指定平面が前記指定軸線を基準として前記第1並進方向または前記第2並進方向について前記作用部の反対側に位置する第2応力作用状態のうち少なくとも一方が実現されるように前記第2力伝達機構が構成されていることを特徴とする。
当該構成の移動装置によれば、力発生機構の駆動力が第1力伝達機構を介して作用部に伝達されることにより、作用部が作用面から受ける反力により第1基体、ひいては移動装置を全体的に並進させる。力発生機構の駆動力に由来する力が第2力伝達機構を介して第2基体に伝達されることにより、第2基体に指定軸線まわりのトルクが作用し、かつ、当該トルクの応力が第2力伝達機構を介して第1基体に作用する。
「第1並進状態」および「第2並進状態」のそれぞれにおいて、「第1応力作用状態」および「第2応力作用状態」のうち少なくとも一方が実現される。「第1並進状態」は、力発生機構の動作に応じて第1並進方向について作用部が作用面から受ける反力が大きくなる状態である。「第2並進状態」は、力発生機構の動作に応じて第2並進方向について作用部が作用面から受ける反力が大きくなる状態である。
「第1応力作用状態」は、第2力伝達機構から第1基体が受ける応力が作用面に向かう成分を有し、かつ、「第1指定平面」が指定軸線を基準として作用部と同じ側に位置する状態である。「第1指定平面」は、第1基体が第2力伝達機構から受ける応力の第1基体における作用点を含み、当該応力の作用方向および指定軸線のそれぞれに対して平行な平面である。すなわち、作用部が指定軸線を基準として第1並進方向に離間している場合、第1応力作用状態においては指定軸線を第1並進方向に平行移動させていくことにより第1指定平面に含まれる状況が実現される。同様に、作用部が指定軸線を基準として第2並進方向に離間している場合、第1応力作用状態においては指定軸線を第2並進方向に平行移動させていくことにより第1指定平面に含まれる状況が実現される。
「第2応力作用状態」は、第2力伝達機構から第1基体が受ける応力が作用面から離れる向きの成分を有し、かつ、「第1指定平面」が指定軸線を基準として作用部の反対側に位置する状態である。すなわち、作用部が指定軸線を基準として第1並進方向に離間している場合、第1応力作用状態においては指定軸線を第2並進方向に平行移動させていくことにより第1指定平面に含まれる状況が実現される。同様に、作用部が指定軸線を基準として第2並進方向に離間している場合、第1応力作用状態においては指定軸線を第1並進方向に平行移動させていくことにより第1指定平面に含まれる状況が実現される。
このため、第1応力作用状態および第2応力作用状態のそれぞれにおいて、第1基体に対して指定軸線まわりに作用部を作用面に対して押し付けるようなトルクが発生する。よって、第1並進状態および第2並進状態のそれぞれにおいて、第1基体の並進態様の制御精度の向上の観点から、作用部が作用面から受ける抗力ひいては摩擦力の適当な増大が図られ、ひいては駆動輪等の作用部が作用面から受ける反力が適当に調節されうる。
本発明の移動装置において、前記第1基体を基準として前記第2基体にバイアス力を作用させる第1バイアス要素をさらに備え、前記第1並進状態および前記第2並進状態のそれぞれにおいて、前記第2基体に作用する慣性力および重力、前記第2基体が前記第2力伝達機構を介して前記第2構成要素から受ける力、ならびに、前記第2基体が前記第1バイアス要素から受けるバイアス力の均衡が崩れたことに応じて、前記第2基体を前記第1並進方向および前記第2並進方向のそれぞれに前記指定軸線まわりに前記第1基体に対して傾動させるように構成され、前記第1基体が前記第1バイアス要素から受ける応力の作用点を含み、当該応力の作用方向および前記指定軸線のそれぞれに対して平行な平面が第2指定平面として定義され、前記第1並進状態および前記第2並進状態のうち少なくとも一方の状態において、前記応力が前記作用面に向かう成分を有し、かつ、前記第2指定平面が前記指定軸線を基準として前記第1並進方向または前記第2並進方向について前記作用部と同じ側に位置する第1副応力作用状態、および、前記応力が前記作用面から離れる向きの成分を有し、かつ、前記第2指定平面が前記指定軸線を基準として前記第1並進方向または前記第2並進方向について前記作用部の反対側に位置する第2副応力作用状態のうち一方が実現されるように前記第1バイアス要素が構成されていることが好ましい。
当該構成の移動装置によれば、第1並進状態および第2並進状態のそれぞれにおいて、第2基体に作用する慣性力および重力と、第2力伝達機構を介して第2基体に作用する力と、第1基体を基準として第1バイアス要素から第2基体に対して直接的にまたは間接的に作用するバイアス力との均衡が崩れる。これに応じて第2基体を第1基体に対して第1並進方向および第2並進方向のそれぞれに傾動(例えば、前傾または後傾)させることができる。このように、力発生機構の駆動力の増大に伴って、第1基体の慣性力が第2基体の慣性力に対して増大しても、機械的に移動装置の全体重心を第1並進方向および第2並進方向に変位させることができ、移動装置の全体のバランスまたは姿勢が崩れて動作が不安定になる事態が回避される。
また、第1並進状態および第2並進状態のうち少なくとも一方の並進状態において、第1基体を基準として第2基体にバイアス力を作用させる第1バイアス要素により「第1副応力作用状態」または「第2副応力作用状態」が実現されうる。
「第1副応力作用状態」は、第1バイアス要素から第1基体が受ける応力が作用面に向かう成分を有し、かつ、「第2指定平面」が指定軸線を基準として作用部と同じ側に位置する状態である。「第2副応力作用状態」は、第1バイアス要素から第1基体が受ける応力が作用面から離れる向きの成分を有し、かつ、「第2指定平面」が指定軸線を基準として作用部の反対側に位置する状態である。「第2指定平面」は、第1基体における当該応力の作用点を含み、当該応力の作用方向および指定軸線のそれぞれに対して平行な平面である。
このため、当該少なくとも一方の並進状態において、第1応力作用状態および第1副応力作用状態が同時に実現され、あるいは、第2応力作用状態および第2副応力作用状態が同時に実現されることにより、第1基体に対して指定軸線まわりに作用部を作用面に対して押し付けるようなトルクの増大が図られる。よって、第1並進状態および第2並進状態のそれぞれにおいて、第1基体の並進態様の制御精度の向上の観点から、作用部が作用面から受ける抗力ひいては摩擦力の適当な増大が図られ、ひいては駆動輪等の作用部が作用面から受ける反力が適当に調節されうる。
本発明の移動装置において、前記第2基体が、前記第1基体に対して前記指定軸線まわりに傾動可能に連結されている第2主基体と、前記力発生機構の駆動力に由来する力を前記第2力伝達機構から受けることにより前記第1並進方向および前記第2並進方向のそれぞれについて前記第2主基体に対して相対運動可能な第2副基体と、前記第2主基体を基準として前記第2副基体にバイアス力を作用させる第2バイアス要素と、を備え、前記第1並進状態および前記第2並進状態のそれぞれにおいて、前記第2副基体に作用する慣性力および重力、前記第2副基体が前記第2力伝達機構から受ける力、ならびに、前記第2副基体が前記第2バイアス要素から受けるバイアス力との均衡が崩れたことに応じて、前記第2副基体を前記第2主基体に対して前記第1並進方向および前記第2並進方向のそれぞれに相対運動させるように構成されていることが好ましい。
当該構成の移動装置によれば、第1並進状態および第2並進状態のそれぞれにおいて、第2副基体に作用する慣性力および重力と、第2構成要素から第2力伝達機構を介して第2副基体に作用する力と、第1基体を基準として第2バイアス要素から第2副基体に対して直接的にまたは間接的に作用するバイアス力との均衡が崩れる。これに応じて第2副基体を第2主基体に対して第1並進方向および第2並進方向のそれぞれに傾動(例えば、前傾または後傾)させることができる。このように、力発生機構の駆動力の増大に伴って、第1基体の慣性力が第2基体または第2副基体の慣性力に対して増大しても、機械的に移動装置の全体重心を第1並進方向および第2並進方向に変位させることができ、移動装置の全体のバランスまたは姿勢が崩れて動作が不安定になる事態が回避される。
第2基体を構成する第2副基体を第2主基体に対して相対運動させる際に第2力伝達機構が第2副基体から受ける応力が第1基体に伝達される。このため、第2力伝達機構が第2基体の全体から受ける応力が第1基体に伝達される場合と比較して、当該応力の低減が図られる。この結果、前記のように、移動装置の並進態様の制御精度向上の観点から、作用部が作用面から受ける抗力の適当な増大が図られるように、第1基体に指定軸線まわりのトルクを発生させることができる。
本発明の移動装置において、前記第1並進状態および前記第2並進状態の別に応じて、前記第1応力作用状況および前記第2応力作用状況が入れ替わるように前記第2力伝達機構が構成されていることが好ましい。
当該構成の移動装置によれば、第2力伝達機構が、第1応力作用状況に応じた作用面から離れる向きの力を伴うトルクおよび第2応力作用状況に応じた作用面に近づく向きの力を伴うトルクのそれぞれを、第1並進状態および第2並進状態の別に応じて区分して第2基体に作用させることができる。第2基体の傾動方向の相違に応じて、当該トルクの作用方向を相違させればよく、第1応力作用状況と第2応力作用状況を一つの第2機構で実現できる分だけ、第2力伝達機構の構成の簡素化を図ることができる。そして、第1並進状態に応じて、第2力伝達機構の第1動作態様により、第1応力作用状態(または第2応力作用状態)を実現しながら、第1基体に対して第2基体を(または第2主基体に対して第2副基体を)第1並進方向に傾動させることができる。また、第2並進状態に応じて、第2力伝達機構の第1動作態様とは異なるまたはこれとは反対の第2動作態様により、第2応力作用状態(または第1応力作用状態)を実現しながら第1基体に対して第2基体を(または第2主基体に対して第2副基体を)第2並進方向に傾動させることができる。
(移動装置の基本構成(第1実施形態))
図1に示されている本発明の第1実施形態としての移動装置は、第1基体11と、第2基体12と、一対の前輪21と、一対の後輪22と、を備えている。第2基体12は、第1基体11の第1並進方向(図1/+x方向)およびその反対の第2並進方向(図1/−x方向)について、第1基体11に対して指定軸線Qまわりに傾動可能に連結されている。前輪21は指定軸線Qから第1並進方向に離間して配置されている。後輪22は指定軸線Qから第2並進方向に離間して配置されている。移動装置の全体重心X1は、第2基体12の占有空間に含まれていてもよく、第2基体12の占有空間から外れていてもよい。
図1に示されている本発明の第1実施形態としての移動装置は、第1基体11と、第2基体12と、一対の前輪21と、一対の後輪22と、を備えている。第2基体12は、第1基体11の第1並進方向(図1/+x方向)およびその反対の第2並進方向(図1/−x方向)について、第1基体11に対して指定軸線Qまわりに傾動可能に連結されている。前輪21は指定軸線Qから第1並進方向に離間して配置されている。後輪22は指定軸線Qから第2並進方向に離間して配置されている。移動装置の全体重心X1は、第2基体12の占有空間に含まれていてもよく、第2基体12の占有空間から外れていてもよい。
この移動装置は、図1では図示が省略されているが、後述するように力発生機構110、第1力伝達機構120および第2力伝達機構220をさらに備えている。第1力伝達機構120は、力発生機構110の駆動力を駆動輪である前輪21(作用部)に伝達するように構成されている。第2力伝達機構220は、力発生機構110の駆動力に由来する力を第2基体12に伝達することにより、第2基体12に指定軸線QまわりのトルクTQを作用させるように構成されている。
移動装置が停止している場合または一定速度で並進している場合など、力発生機構110の動作状態に応じて第1基体11に作用する慣性力が一定である場合、第1指定平面P1が、指定軸線Qを包含するように延在している。第1指定平面P1は、第1基体11が第2力伝達機構220から受ける応力F1の第1基体11における作用点C1を含み、当該応力F1の作用方向および指定軸線Q(±y方向)のそれぞれに対して平行な平面である。第1指定平面P1が、上方(+z方向)に向かうほど第1並進方向または前方に位置するように第1並進方向に傾斜している。そのほか、第1指定平面P1が、上方に向かうほど第2並進方向または後方に位置するように第2並進方向に傾斜していてもよい。力発生機構110の動作状態に応じて第1基体11に作用する慣性力が一定である場合、第1指定平面P1が、指定軸線Qから第1並進方向または第2並進方向に離間して延在していてもよい。
(移動装置の基本機能(第1実施形態))
前記構成の第1実施形態の移動装置によれば、力発生機構110の駆動力が第1力伝達機構120を介して前輪21(作用部)に伝達されることにより、前輪21が床面G(作用面)から受ける反力F0により第1基体11、ひいては移動装置を全体的に並進させる。
前記構成の第1実施形態の移動装置によれば、力発生機構110の駆動力が第1力伝達機構120を介して前輪21(作用部)に伝達されることにより、前輪21が床面G(作用面)から受ける反力F0により第1基体11、ひいては移動装置を全体的に並進させる。
また、力発生機構110の駆動力に由来する力が第2力伝達機構220を介して第2基体12に伝達されることにより、第2基体12に指定軸線QまわりのトルクTQが作用し、かつ、当該トルクTQの応力F1が第2力伝達機構220を介して第1基体11に作用する。
具体的には、力発生機構110の動作に応じて第1並進方向(+x方向)について前輪21が床面Gから受ける反力F0が大きくなる「第1並進状態」において、「第1応力作用状態」および「第2応力作用状態」のうち少なくとも一方が実現される(図2A〜図2D参照)。さらに、力発生機構110の動作に応じて第2並進方向(−x方向)について前輪21が床面Gから受ける反力F0が大きくなる「第2並進状態」において、「第1応力作用状態」および「第2応力作用状態」のうち少なくとも一方が実現される(図3A〜図3D参照)。
「第1応力作用状態」は、第1並進状態に応じた図2Aおよび図2Bならびに第2並進状態に応じた図3Aおよび図3Bのそれぞれに示されているように、第2力伝達機構220から第1基体11が受ける応力F1が床面Gに向かう成分(下方向成分または−z方向成分)を有し、かつ、第1指定平面P1が指定軸線Qを基準として前輪21と同じ側、すなわち、指定軸線Qから第1並進方向に離間して位置する状態である。図2Aおよび図3Aのそれぞれに示されている例では、第1指定平面P1が第1並進方向に傾斜している。図2Bおよび図3Bのそれぞれに示されている例では、第1指定平面P1が第2並進方向に傾斜している。
「第2応力作用状態」は、第1並進状態に応じた図2Cおよび図2Dならびに第2並進状態に応じた図3Cおよび図3Dのそれぞれに示されているように、第2力伝達機構220から第1基体11が受ける応力F1が床面Gから離れる向きの成分(上方向成分または+z方向成分)を有し、かつ、第1指定平面P1が指定軸線Qを基準として前輪21の反対側、すなわち、指定軸線Qから第2並進方向に離間して位置する状態である。図2Cおよび図3Cのそれぞれに示されている例では、第1指定平面P1が第1並進方向に傾斜している。図2Dおよび図3Dのそれぞれに示されている例では、第1指定平面P1が第2並進方向に傾斜している。
このため、第1応力作用状態および第2応力作用状態のそれぞれにおいて、第1基体11に対して指定軸線Qまわりに前輪21を床面Gに対して押し付けるようなトルクTQが発生する(図2A〜図2Dおよび図3A〜図3D参照)。よって、第1並進状態および第2並進状態のそれぞれにおいて、第1基体11の並進態様の制御精度の向上の観点から、前輪21が床面Gから受ける抗力ひいては摩擦力の適当な増大が図られ、ひいては駆動輪である前輪21が床面から受ける反力F0が適当に調節されうる。
(移動装置の基本構成(第2実施形態))
図4に示されている本発明の第2実施形態としての移動装置は、第1力伝達機構120が力発生機構110の駆動力を駆動輪である後輪22(作用部)に伝達するように構成されている。駆動輪が前輪21ではなく後輪22である以外の点では、第2実施形態の移動装置は、第1実施形態の移動装置とほぼ同一の構成であるため、当該同一の構成については同一符号を用いるとともにこれ以上の説明を省略する。
図4に示されている本発明の第2実施形態としての移動装置は、第1力伝達機構120が力発生機構110の駆動力を駆動輪である後輪22(作用部)に伝達するように構成されている。駆動輪が前輪21ではなく後輪22である以外の点では、第2実施形態の移動装置は、第1実施形態の移動装置とほぼ同一の構成であるため、当該同一の構成については同一符号を用いるとともにこれ以上の説明を省略する。
(移動装置の基本機能(第2実施形態))
前記構成の第2実施形態の移動装置によれば、力発生機構110の駆動力が第1力伝達機構120を介して後輪22(作用部)に伝達されることにより、後輪22が床面G(作用面)から受ける反力F0により第1基体11、ひいては移動装置を全体的に並進させる。
前記構成の第2実施形態の移動装置によれば、力発生機構110の駆動力が第1力伝達機構120を介して後輪22(作用部)に伝達されることにより、後輪22が床面G(作用面)から受ける反力F0により第1基体11、ひいては移動装置を全体的に並進させる。
また、力発生機構110の駆動力に由来する力が第2力伝達機構220を介して第2基体12に伝達されることにより、第2基体12に指定軸線QまわりのトルクTQが作用し、かつ、当該トルクTQの応力F1が第2力伝達機構220を介して第1基体11に作用する。
具体的には、力発生機構110の動作に応じて第1並進方向(+x方向)について後輪22が床面Gから受ける反力F0が大きくなる「第1並進状態」において、「第1応力作用状態」および「第2応力作用状態」のうち少なくとも一方が実現される(図5A〜図5D参照)。さらに、力発生機構110の動作に応じて第2並進方向(−x方向)について後輪22が床面Gから受ける反力が大きくなる「第2並進状態」において、「第1応力作用状態」および「第2応力作用状態」のうち少なくとも一方が実現される(図6A〜図6D参照)。
「第1応力作用状態」は、第1並進状態に応じた図5Aおよび図5Bならびに第2並進状態に応じた図6Aおよび図6Bのそれぞれに示されているように、第2力伝達機構220から第1基体11が受ける応力F1が床面Gに向かう成分(下方向成分または−z方向成分)を有し、かつ、第1指定平面P1が指定軸線Qを基準として後輪22と同じ側、すなわち、指定軸線Qから第2並進方向に離間して位置する状態である。図5Aおよび図6Aのそれぞれに示されている例では、第1指定平面P1が第1並進方向に傾斜している。図5Bおよび図6Bのそれぞれに示されている例では、第1指定平面P1が第2並進方向に傾斜している。
「第2応力作用状態」は、第1並進状態に応じた図5Cおよび図5Dならびに第2並進状態に応じた図6Cおよび図6Dのそれぞれに示されているように、第2力伝達機構220から第1基体11が受ける応力F1が床面Gから離れる向きの成分(上方向成分または+z方向成分)を有し、かつ、第1指定平面P1が指定軸線Qを基準として後輪22の反対側、すなわち、指定軸線Qから第1並進方向に離間して位置する状態である。図5Cおよび図6Cのそれぞれに示されている例では、第1指定平面P1が第1並進方向に傾斜している。図5Dおよび図6Dのそれぞれに示されている例では、第1指定平面P1が第2並進方向に傾斜している。
このため、第1応力作用状態および第2応力作用状態のそれぞれにおいて、第1基体11に対して指定軸線Qまわりに後輪22を床面Gに対して押し付けるようなトルクTQが発生する(図5A〜図5Dおよび図6A〜図6D参照)。よって、第1並進状態および第2並進状態のそれぞれにおいて、第1基体11の並進態様の制御精度の向上の観点から、後輪22が床面Gから受ける抗力ひいては摩擦力の適当な増大が図られ、ひいては駆動輪である後輪22が床面から受ける反力F0が適当に調節されうる。
(第2実施形態の変形例)
第2実施形態の移動装置において、第1並進状態および第2並進状態のそれぞれにおける第1指定平面P1が、指定軸線Qから第1並進方向および第2並進方向のそれぞれに離間して位置するように第2力伝達機構220が構成されていてもよい。例えば、第1並進状態においては、図5Aまたは図5Bに示されているように第1指定平面P1が指定軸線Qから第1並進方向に離間して位置する一方、第2並進状態においては、図6Cまたは図6Dに示されているように第1指定平面P1が指定軸線Qから第2並進方向に離間して位置するように第2力伝達機構220が構成されていてもよい。また、第1並進状態においては、図5Cまたは図5Dに示されているように第1指定平面P1が指定軸線Qから第2並進方向に離間して位置する一方、第2並進状態においては、図6Aまたは図6Bに示されているように第1指定平面P1が指定軸線Qから第1並進方向に離間して位置するように第2力伝達機構220が構成されていてもよい。
第2実施形態の移動装置において、第1並進状態および第2並進状態のそれぞれにおける第1指定平面P1が、指定軸線Qから第1並進方向および第2並進方向のそれぞれに離間して位置するように第2力伝達機構220が構成されていてもよい。例えば、第1並進状態においては、図5Aまたは図5Bに示されているように第1指定平面P1が指定軸線Qから第1並進方向に離間して位置する一方、第2並進状態においては、図6Cまたは図6Dに示されているように第1指定平面P1が指定軸線Qから第2並進方向に離間して位置するように第2力伝達機構220が構成されていてもよい。また、第1並進状態においては、図5Cまたは図5Dに示されているように第1指定平面P1が指定軸線Qから第2並進方向に離間して位置する一方、第2並進状態においては、図6Aまたは図6Bに示されているように第1指定平面P1が指定軸線Qから第1並進方向に離間して位置するように第2力伝達機構220が構成されていてもよい。
(移動装置の基本構成(第3実施形態))
図7に示されている本発明の第3実施形態としての移動装置は、第1基体11を基準として第2基体12にバイアス力を作用させる第1バイアス要素41をさらに備えている。第1バイアス要素41は、ばねまたはダンパ機構などにより構成されている。また、第1並進状態において、図2Cに示されているように第2応力作用状態が実現されるように第2力伝達機構220が構成されている。これら以外の点では、第3実施形態の移動装置は、第1実施形態の移動装置とほぼ同一の構成であるため、当該同一の構成については同一符号を用いるとともにこれ以上の説明を省略する。
図7に示されている本発明の第3実施形態としての移動装置は、第1基体11を基準として第2基体12にバイアス力を作用させる第1バイアス要素41をさらに備えている。第1バイアス要素41は、ばねまたはダンパ機構などにより構成されている。また、第1並進状態において、図2Cに示されているように第2応力作用状態が実現されるように第2力伝達機構220が構成されている。これら以外の点では、第3実施形態の移動装置は、第1実施形態の移動装置とほぼ同一の構成であるため、当該同一の構成については同一符号を用いるとともにこれ以上の説明を省略する。
(移動装置の基本機能(第3実施形態))
前記構成の第3実施形態の移動装置によれば、第1並進状態において、第2基体12に作用する慣性力および重力と、力発生機構110の駆動力に応じて第2力伝達機構220を介して第2基体12に作用する力と、第1基体11を基準として第1バイアス要素41から第2基体12に対して直接的にまたは間接的に作用するバイアス力との均衡が崩れる。これに応じて第2基体12を第1基体11に対して第1並進方向に傾動または前傾させることができる。その一方、第2並進状態において、第2基体12に作用する慣性力および重力と、力発生機構110の駆動力に応じて第2力伝達機構220を介して第2基体12に作用する力と、第1基体11を基準として第1バイアス要素41から第2基体12に対して直接的にまたは間接的に作用するバイアス力との均衡が崩れる。これに応じて第2基体12を第1基体11に対して第2並進方向に傾動または後傾させることができる。
前記構成の第3実施形態の移動装置によれば、第1並進状態において、第2基体12に作用する慣性力および重力と、力発生機構110の駆動力に応じて第2力伝達機構220を介して第2基体12に作用する力と、第1基体11を基準として第1バイアス要素41から第2基体12に対して直接的にまたは間接的に作用するバイアス力との均衡が崩れる。これに応じて第2基体12を第1基体11に対して第1並進方向に傾動または前傾させることができる。その一方、第2並進状態において、第2基体12に作用する慣性力および重力と、力発生機構110の駆動力に応じて第2力伝達機構220を介して第2基体12に作用する力と、第1基体11を基準として第1バイアス要素41から第2基体12に対して直接的にまたは間接的に作用するバイアス力との均衡が崩れる。これに応じて第2基体12を第1基体11に対して第2並進方向に傾動または後傾させることができる。
このように、力発生機構110の駆動力の増大に伴って、第1基体11の慣性力が第2基体12の慣性力に対して増大しても、機械的に移動装置の全体重心を第1並進方向および第2並進方向に変位させることができ、移動装置の全体のバランスまたは姿勢が崩れて動作が不安定になる事態が回避される。
また、第1並進状態において、第1基体11を基準として第2基体12にバイアス力を作用させる第1バイアス要素41により「第2副応力作用状態」が実現される。「第2副応力作用状態」は、図7に示されているように、第1バイアス要素41から第1基体11が受ける応力F2が床面G(作用面)から離れる向きの成分を有し、かつ、第2指定平面P2が指定軸線Qを基準として前輪21の反対側に、すなわち、第2並進方向に離間して位置する状態である。第2指定平面P2は、第1基体11における当該バイアス力の応力F2の作用点C2を含み、当該応力F2の作用方向および指定軸線Qのそれぞれに対して平行な平面である(図7参照)。
このため、第1並進状態において、第2応力作用状態(図2Cまたは図2D参照)および第2副応力作用状態が同時に実現されることにより、第1基体11に対して指定軸線Qまわりに前輪21を床面Gに対して押し付けるようなトルクTQの増大が図られる。よって、少なくとも第1並進状態において、第1基体11の並進態様の制御精度の向上の観点から、前輪21が床面Gから受ける抗力ひいては摩擦力の適当な増大が図られ、ひいては駆動輪である前輪21が床面Gから受ける反力F0が適当に調節されうる。
(第3実施形態の変形例)
第1並進状態において、第1基体11を基準として第2基体12にバイアス力を作用させる第1バイアス要素41により「第2副応力作用状態」が実現されることに加えてまたは代えて、第2並進状態において、第1基体11を基準として第2基体12にバイアス力を作用させる第1バイアス要素41により「第1副応力作用状態」が実現されてもよい。
第1並進状態において、第1基体11を基準として第2基体12にバイアス力を作用させる第1バイアス要素41により「第2副応力作用状態」が実現されることに加えてまたは代えて、第2並進状態において、第1基体11を基準として第2基体12にバイアス力を作用させる第1バイアス要素41により「第1副応力作用状態」が実現されてもよい。
「第1副応力作用状態」は、第1バイアス要素41から第1基体11が受ける応力F2が床面G(作用面)に向かう成分を有し、かつ、第2指定平面P2が指定軸線Qを基準として前輪21の同じ側に、すなわち、第1並進方向に離間して位置する状態である。
このため、第2並進状態において、第1応力作用状態(図3Aまたは図3B参照)および第1副応力作用状態が同時に実現されることにより、第1基体11に対して指定軸線Qまわりに前輪21を床面Gに対して押し付けるようなトルクTQの増大が図られる。よって、少なくとも第2並進状態において、第1基体11の並進態様の制御精度の向上の観点から、前輪21が床面Gから受ける抗力ひいては摩擦力の適当な増大が図られ、ひいては駆動輪である前輪21が床面Gから受ける反力F0が適当に調節されうる。
第1並進状態において、第2応力作用状態(図2Cまたは図2D参照)および第2副応力作用状態が同時に実現されることに代えて、第1応力作用状態(図2Aまたは図2B参照)および第1副応力作用状態が同時に実現されてもよい。これに代えてまたは加えて、第2並進状態において、第1応力作用状態(図3Aまたは図3B参照)および第2副応力作用状態が同時に実現されることに代えて、第2応力作用状態(図2Cまたは図2D参照)および第1副応力作用状態が同時に実現されてもよい。
第1並進状態において、第1応力作用状態(図2Aまたは図2B参照)または第2応力作用状態(図2Cまたは図2D参照)が実現される一方、第1副応力作用状態および第2副応力作用状態のいずれもが実現されなくてもよい。この場合、第1バイアス要素41から第1基体11が受ける応力F2によって、第1基体11に対して指定軸線Qまわりに前輪21を床面Gから離間させるまたは浮かせるようなトルクが作用したとしても、第1基体11が第2力伝達機構220から受ける応力F1によって、第1基体11に対して指定軸線Qまわりに前輪21を床面Gに対して押し付けるようなトルクが作用する。よって、少なくとも第2並進状態において、第1基体11の並進態様の制御精度の向上の観点から、前輪21が床面Gから受ける抗力ひいては摩擦力が確保され、ひいては駆動輪である前輪21が床面Gから受ける反力F0が適当に調節されうる。
第2並進状態において、第1応力作用状態(図3Aまたは図3B参照)または第2応力作用状態(図3Cまたは図3D参照)が実現される一方、第1副応力作用状態および第2副応力作用状態のいずれもが実現されなくてもよい。この場合、第1バイアス要素41から第1基体11が受ける応力F2によって、第1基体11に対して指定軸線Qまわりに前輪21を床面Gから離間させるまたは浮かせるようなトルクが作用したとしても、第1基体11が第2力伝達機構220から受ける応力F1によって、第1基体11に対して指定軸線Qまわりに前輪21を床面Gに対して押し付けるようなトルクが作用する。よって、少なくとも第2並進状態において、第1基体11の並進態様の制御精度の向上の観点から、前輪21が床面Gから受ける抗力ひいては摩擦力が確保され、ひいては駆動輪である前輪21が床面Gから受ける反力F0が適当に調節されうる。
(移動装置の基本構成(第4実施形態))
図8に示されている本発明の第4実施形態としての移動装置は、第1基体11を基準として第2基体12にバイアス力を作用させる第1バイアス要素41をさらに備えている。また、第2並進状態において、図6Aに示されているように第1応力作用状態が実現されるように第2力伝達機構220が構成されている。これら以外の点では、第4実施形態の移動装置は、第2実施形態の移動装置とほぼ同一の構成であるため、当該同一の構成については同一符号を用いるとともにこれ以上の説明を省略する。
図8に示されている本発明の第4実施形態としての移動装置は、第1基体11を基準として第2基体12にバイアス力を作用させる第1バイアス要素41をさらに備えている。また、第2並進状態において、図6Aに示されているように第1応力作用状態が実現されるように第2力伝達機構220が構成されている。これら以外の点では、第4実施形態の移動装置は、第2実施形態の移動装置とほぼ同一の構成であるため、当該同一の構成については同一符号を用いるとともにこれ以上の説明を省略する。
(移動装置の基本機能(第4実施形態))
前記構成の第4実施形態の移動装置によれば、第3実施形態の移動装置と同様に、第1並進状態および第2並進状態のそれぞれにおいて、第2基体12に作用する慣性力および重力と、力発生機構110の駆動力に応じて第2力伝達機構220を介して第2基体12に作用する力と、第1基体11を基準として第1バイアス要素41から第2基体12に対して直接的にまたは間接的に作用するバイアス力との均衡が崩れる。これに応じて第2基体12を第1基体11に対して第1並進方向および第2並進方向のそれぞれに傾動させることができる。
前記構成の第4実施形態の移動装置によれば、第3実施形態の移動装置と同様に、第1並進状態および第2並進状態のそれぞれにおいて、第2基体12に作用する慣性力および重力と、力発生機構110の駆動力に応じて第2力伝達機構220を介して第2基体12に作用する力と、第1基体11を基準として第1バイアス要素41から第2基体12に対して直接的にまたは間接的に作用するバイアス力との均衡が崩れる。これに応じて第2基体12を第1基体11に対して第1並進方向および第2並進方向のそれぞれに傾動させることができる。
このように、力発生機構110の駆動力の増大に伴って、第1基体11の慣性力が第2基体12の慣性力に対して増大しても、機械的に移動装置の全体重心を第1並進方向および第2並進方向に変位させることができ、移動装置の全体のバランスまたは姿勢が崩れて動作が不安定になる事態が回避される。
また、第2並進状態において、第1基体11を基準として第2基体12にバイアス力を作用させる第1バイアス要素41により「第1副応力作用状態」が実現される。
「第1副応力作用状態」は、図8に示されているように、第1バイアス要素41から第1基体11が受ける応力F2が床面G(作用面)に向かう成分を有し、かつ、第2指定平面P2が指定軸線Qを基準として後輪22と同じ側に、すなわち、第2並進方向に離間して位置する状態である。
このため、第2並進状態において、第1応力作用状態(図6Aまたは図6B参照)および第1副応力作用状態が同時に実現されることにより、第1基体11に対して指定軸線Qまわりに後輪22を床面Gに対して押し付けるようなトルクTQの増大が図られる。よって、少なくとも第2並進状態において、第1基体11の並進態様の制御精度の向上の観点から、後輪22が床面Gから受ける抗力ひいては摩擦力の適当な増大が図られ、ひいては駆動輪である後輪22が床面Gから受ける反力F0が適当に調節されうる。
(第4実施形態の変形例)
第2並進状態において、第1基体11を基準として第2基体12にバイアス力を作用させる第1バイアス要素41により「第1副応力作用状態」が実現されることに加えてまたは代えて、第1並進状態において、第1基体11を基準として第2基体12にバイアス力を作用させる第1バイアス要素41により「第2副応力作用状態」が実現されてもよい。
第2並進状態において、第1基体11を基準として第2基体12にバイアス力を作用させる第1バイアス要素41により「第1副応力作用状態」が実現されることに加えてまたは代えて、第1並進状態において、第1基体11を基準として第2基体12にバイアス力を作用させる第1バイアス要素41により「第2副応力作用状態」が実現されてもよい。
この場合、第1並進状態において、第2応力作用状態(図5Cまたは図5D参照)および第2副応力作用状態が同時に実現されることにより、第1基体11に対して指定軸線Qまわりに後輪22を床面Gに対して押し付けるようなトルクTQの増大が図られる。よって、少なくとも第1並進状態において、第1基体11の並進態様の制御精度の向上の観点から、後輪22が床面Gから受ける抗力ひいては摩擦力の適当な増大が図られ、ひいては駆動輪である後輪22が床面Gから受ける反力F0が適当に調節されうる。
第2並進状態において、第1応力作用状態(図6Aまたは図6B参照)および第1副応力作用状態が同時に実現されることに代えて、第2応力作用状態(図6Cまたは図6D参照)および第2副応力作用状態が同時に実現されてもよい。これに代えてまたは加えて、第1並進状態において、第2応力作用状態(図5Cまたは図5D参照)および第2副応力作用状態が同時に実現されることに代えて、第1応力作用状態(図5Aまたは図5B参照)および第1副応力作用状態が同時に実現されてもよい。
第1並進状態において、第1応力作用状態(図5Aまたは図5B参照)または第2応力作用状態(図5Cまたは図5D参照)が実現される一方、第1副応力作用状態および第2副応力作用状態のいずれもが実現されなくてもよい。この場合、第1バイアス要素41から第1基体11が受ける応力F2によって、第1基体11に対して指定軸線Qまわりに後輪22を床面Gから離間させるまたは浮かせるようなトルクが作用したとしても、第1基体11が第2力伝達機構220から受ける応力F1によって、第1基体11に対して指定軸線Qまわりに後輪22を床面Gに対して押し付けるようなトルクが作用する。よって、少なくとも第2並進状態において、第1基体11の並進態様の制御精度の向上の観点から、後輪22が床面Gから受ける抗力ひいては摩擦力が確保され、ひいては駆動輪である後輪22が床面Gから受ける反力F0が適当に調節されうる。
第2並進状態において、第1応力作用状態(図6Aまたは図6B参照)または第2応力作用状態(図6Cまたは図6D参照)が実現される一方、第1副応力作用状態および第2副応力作用状態のいずれもが実現されなくてもよい。この場合、第1バイアス要素41から第1基体11が受ける応力F2によって、第1基体11に対して指定軸線Qまわりに後輪22を床面Gから離間させるまたは浮かせるようなトルクが作用したとしても、第1基体11が第2力伝達機構220から受ける応力F1によって、第1基体11に対して指定軸線Qまわりに後輪22を床面Gに対して押し付けるようなトルクが作用する。よって、少なくとも第2並進状態において、第1基体11の並進態様の制御精度の向上の観点から、後輪22が床面Gから受ける抗力ひいては摩擦力が確保され、ひいては駆動輪である後輪22が床面Gから受ける反力F0が適当に調節されうる。
(実施例)
(第1実施例(構成))
図9に示されている本発明の第1実施例としての移動装置は、本発明の第1実施形態(図1参照)にしたがって構成されている。第1実施例の移動装置は、ロッカーボギーであり、第1基体11によりボギーが構成され、第1基体11に対して指定軸線Q(ボギー軸)まわりに傾動可能に連結されている第2基体12によりロッカーが構成されている。第2基体12には、後輪22よりも第2並進方向に離間して配置されている補助輪24が揺動可能に取り付けられている。補助輪24が省略されてもよい。
(第1実施例(構成))
図9に示されている本発明の第1実施例としての移動装置は、本発明の第1実施形態(図1参照)にしたがって構成されている。第1実施例の移動装置は、ロッカーボギーであり、第1基体11によりボギーが構成され、第1基体11に対して指定軸線Q(ボギー軸)まわりに傾動可能に連結されている第2基体12によりロッカーが構成されている。第2基体12には、後輪22よりも第2並進方向に離間して配置されている補助輪24が揺動可能に取り付けられている。補助輪24が省略されてもよい。
第1実施例の移動装置は、図10Aおよび図10Bのそれぞれに示されているように、力発生機構110としてのモータ(例えば、バッテリからの供給電力により駆動される電動モータ)と、作用面としての床面Gに接触する作用部としての前輪21と、第1力伝達機構120としての遊星歯車機構と、を備えている。
図10Aに示されているように、力発生機構110は、第1構成要素111としてのロータと、第1基体11に対して相対運動可能に設けられている第2構成要素112としてのステータと、を有している。力発生機構110は、第1構成要素111および第2構成要素112の間で力が相互作用するように構成されている。力発生機構110の第2構成要素112(ステータ)はブラケットに対して固定された状態で当該ブラケットに収容されている。力発生機構110のブラケットまたはハウジングがフレーム114により支持されている。
図10Aに示されているように、第1力伝達機構120(遊星歯車機構)は、サンギヤ121、プラネタリーギヤ122およびアウターギヤ123を備えている。サンギヤ121は、力発生機構110の第1構成要素111(ロータ)に対して連結されている。プラネタリーギヤ122の回転軸は、後輪22の車軸に連結されているベース部材124に対して固定されている。プラネタリーギヤ122の個数は2ではなく3または4などの複数に変更されてもよい。アウターギヤ123には、フレーム114が一体的に連結されている。アウターギヤ123(またはフレーム114)が、ボールベアリング126を介して第1基体11に対して相対揺動可能に連結されている。
第1力伝達機構120が第1構成要素111から受ける力発生機構110の駆動力を前輪21に伝達することにより、前輪21が床面Gから受ける反力F0により回転して第1基体11を前後に並進させる。
図10Aおよび図10Bに示されているように、第1基体11は、フレーム114に対して揺動可能に連結されている第1ギヤ221と、第1ギヤ221に噛合して第1基体11に対して揺動可能に固定されている第2ギヤ222と、第2ギヤ222に噛合して第1基体11に対して揺動可能に固定されている第3ギヤ223と、を備えている。第2力伝達機構220は、第3ギヤ223および第2基体12のそれぞれに両端部が連結された連結部材228により構成されている。連結部材228は、ばねまたは弾性素材などにより構成されている。連結部材228は、リンクまたはロッド状の剛性部材により構成されていてもよい。
第3ギヤ223に対する連結部材228の連結点が、第2力伝達機構220から第1基体11が受ける応力F1の作用点C1として定義されている。当該作用点C1は、指定軸線Qから第2並進方向に離間し、かつ、指定軸線Qより上方に位置するように設計されている。移動装置が停止している場合または一定速度で並進している場合など、力発生機構110の動作状態に応じて第1基体11に作用する慣性力が一定である場合、当該作用点C1を含む第1指定平面P1が指定軸線Qを含むように延在している。
(第1実施例(機能))
前記構成の第1実施例の移動装置によれば、力発生機構110の動作に応じて第1並進方向(+x方向)について前輪21が床面Gから受ける反力F0が大きくなる「第1並進状態」において、力発生機構110の第1構成要素111としてのロータの時計回りのトルクが増大する。これに応じて、力発生機構110の第2構成要素112としてのステータの反時計回りのトルクが増大する。その結果、図11Aに示されているように、第1ギヤ221に作用する反時計回りのトルクが増大し(図10A参照)、第2ギヤ222に作用する時計回りのトルクが増大し(図10B参照)、かつ、第3ギヤ223に作用する反時計回りのトルクが増大する。これに応じて、第3ギヤ223における連結部材228の連結点が下降するように、第2力伝達機構220から第2基体12に対して指定軸線Qまわりの反時計回りのトルクが作用する。当該トルクの応力F1が第2力伝達機構220から第1基体11に作用する。
前記構成の第1実施例の移動装置によれば、力発生機構110の動作に応じて第1並進方向(+x方向)について前輪21が床面Gから受ける反力F0が大きくなる「第1並進状態」において、力発生機構110の第1構成要素111としてのロータの時計回りのトルクが増大する。これに応じて、力発生機構110の第2構成要素112としてのステータの反時計回りのトルクが増大する。その結果、図11Aに示されているように、第1ギヤ221に作用する反時計回りのトルクが増大し(図10A参照)、第2ギヤ222に作用する時計回りのトルクが増大し(図10B参照)、かつ、第3ギヤ223に作用する反時計回りのトルクが増大する。これに応じて、第3ギヤ223における連結部材228の連結点が下降するように、第2力伝達機構220から第2基体12に対して指定軸線Qまわりの反時計回りのトルクが作用する。当該トルクの応力F1が第2力伝達機構220から第1基体11に作用する。
これにより、第2力伝達機構220から第1基体11が受ける応力F1が床面Gから離れる向きの成分(上方向成分または+z方向成分)を有し、かつ、第1指定平面P1が指定軸線Qを基準として前輪21の反対側、すなわち、指定軸線Qから第2並進方向に離間して位置する「第2応力作用状態」が実現される(図11Aおよび図2D参照)。
その一方、力発生機構110の動作に応じて第2並進方向(−x方向)について前輪21が床面Gから受ける反力F0が大きくなる「第2並進状態」において、力発生機構110の第1構成要素111としてのロータの反時計回りのトルクが増大する。これに応じて、力発生機構110の第2構成要素112としてのステータの時計回りのトルクが増大する。その結果、図11Bに示されているように、第1ギヤ221に作用する時計回りのトルクが増大し(図10A参照)、第2ギヤ222に作用する反時計回りのトルクが増大し(図10B参照)、かつ、第3ギヤ223に作用する時計回りのトルクが増大する。これに応じて、第3ギヤ223における連結部材228の連結点が上昇するように、第2力伝達機構220から第2基体12に対して指定軸線Qまわりの時計回りのトルクが作用する。当該トルクの応力F1が第2力伝達機構220から第1基体11に作用する。
これにより、第2力伝達機構220から第1基体11が受ける応力F1が床面Gに向かう成分(下方向成分または−z方向成分)を有し、かつ、第1指定平面P1が指定軸線Qを基準として前輪21と同じ側、すなわち、指定軸線Qから第1並進方向に離間して位置する「第1応力作用状態」が実現される(図11Bおよび図3B参照)。
このため、第1並進状態および第2並進状態のそれぞれに応じて、第1基体11に対して指定軸線Qまわりに前輪21を床面Gに対して押し付けるようなトルクTQが発生する。よって、第1並進状態および第2並進状態のそれぞれにおいて、第1基体11の並進態様の制御精度の向上の観点から、前輪21が床面Gから受ける抗力ひいては摩擦力の適当な増大が図られ、ひいては駆動輪である前輪21が床面から受ける反力F0が適当に調節されうる。
(第2実施例(構成))
図12に示されている本発明の第2実施例としての移動装置は、本発明の第2実施形態(図8参照)にしたがって構成されている。第1基体11は、第1実施例と同様に構成されている第1ギヤ221、第2ギヤ222および第3ギヤ223と、を備えている。第2力伝達機構220は、第1実施例と同様に、第3ギヤ223および第2基体12のそれぞれに両端部が連結された連結部材228により構成されている。連結部材228は、リンクまたはロッド状の剛性部材により構成されている。連結部材228は、第1実施例と同様に、ばねまたは弾性素材などにより構成されていてもよい。
図12に示されている本発明の第2実施例としての移動装置は、本発明の第2実施形態(図8参照)にしたがって構成されている。第1基体11は、第1実施例と同様に構成されている第1ギヤ221、第2ギヤ222および第3ギヤ223と、を備えている。第2力伝達機構220は、第1実施例と同様に、第3ギヤ223および第2基体12のそれぞれに両端部が連結された連結部材228により構成されている。連結部材228は、リンクまたはロッド状の剛性部材により構成されている。連結部材228は、第1実施例と同様に、ばねまたは弾性素材などにより構成されていてもよい。
第3ギヤ223に対する連結部材228の連結点の位置が、第2力伝達機構220から第1基体11が受ける応力F1の作用点C1として定義されている。当該作用点C1は、指定軸線Qから第2並進方向に離間し、かつ、指定軸線Qより上方に位置するように設計されている。移動装置が停止している場合または一定速度で並進している場合など、力発生機構110の動作状態に応じて第1基体11に作用する慣性力が一定である場合、当該作用点C1を含む第1指定平面P1が指定軸線Qを含むように延在している。
第2基体12から第1バイアス要素41を介して第1基体11が受ける応力の作用点C2は、指定軸線Qから上方にかつ第2並進方向に離間した位置にある。第1基体11から第1バイアス要素41を介して第2基体12が受ける応力の作用点は、第2基体12における連結部材228の連結点から第2並進方向に離間した位置にある。
(第2実施例(機能))
前記構成の第2実施例の移動装置によれば、力発生機構110の動作に応じて第1並進方向(+x方向)について後輪22が床面Gから受ける反力F0が大きくなる「第1並進状態」において、力発生機構110の第1構成要素111としてのロータの時計回りのトルクが増大する。これに応じて、力発生機構110の第2構成要素112としてのステータの反時計回りのトルクが増大する。その結果、図13Aに示されているように、第1ギヤ221に作用する反時計回りのトルクが増大し(図10A参照)、第2ギヤ222に作用する時計回りのトルクが増大し(図10B参照)、かつ、第3ギヤ223に作用する反時計回りのトルクが増大する。これに応じて、第3ギヤ223における連結部材228の連結点が上昇するように、第2力伝達機構220から第2基体12に対して指定軸線Qまわりの反時計回りのトルクが作用する。当該トルクの応力F1が第2力伝達機構220から第1基体11に作用する。
前記構成の第2実施例の移動装置によれば、力発生機構110の動作に応じて第1並進方向(+x方向)について後輪22が床面Gから受ける反力F0が大きくなる「第1並進状態」において、力発生機構110の第1構成要素111としてのロータの時計回りのトルクが増大する。これに応じて、力発生機構110の第2構成要素112としてのステータの反時計回りのトルクが増大する。その結果、図13Aに示されているように、第1ギヤ221に作用する反時計回りのトルクが増大し(図10A参照)、第2ギヤ222に作用する時計回りのトルクが増大し(図10B参照)、かつ、第3ギヤ223に作用する反時計回りのトルクが増大する。これに応じて、第3ギヤ223における連結部材228の連結点が上昇するように、第2力伝達機構220から第2基体12に対して指定軸線Qまわりの反時計回りのトルクが作用する。当該トルクの応力F1が第2力伝達機構220から第1基体11に作用する。
これにより、第2力伝達機構220から第1基体11が受ける応力F1が床面Gに向かう成分(下方向成分または−z方向成分)を有し、かつ、第1指定平面P1が指定軸線Qを基準として後輪22と同じ側、すなわち、指定軸線Qから第2並進方向に離間して位置する「第1応力作用状態」が実現される(図13Aおよび図5A参照)。
その一方、力発生機構110の動作に応じて第2並進方向(−x方向)について前輪21が床面Gから受ける反力F0が大きくなる「第2並進状態」において、力発生機構110の第1構成要素111としてのロータの反時計回りのトルクが増大する。これに応じて、力発生機構110の第2構成要素112としてのステータの時計回りのトルクが増大する。その結果、図13Bに示されているように、第1ギヤ221に作用する時計回りのトルクが増大し(図10A参照)、第2ギヤ222に作用する反時計回りのトルクが増大し(図10B参照)、かつ、第3ギヤ223に作用する時計回りのトルクが増大する。これに応じて、第3ギヤ223における連結部材228の連結点が上昇するように、第2力伝達機構220から第2基体12に対して指定軸線Qまわりの時計回りのトルクが作用する。当該トルクの応力F1が第2力伝達機構220から第1基体11に作用する。
これにより、第2力伝達機構220から第1基体11が受ける応力F1が床面Gから離れる向きの成分(上方向成分または+z方向成分)を有し、かつ、第1指定平面P1が指定軸線Qを基準として後輪22の反対側、すなわち、指定軸線Qから第1並進方向に離間して位置する「第2応力作用状態」が実現される(図13Bおよび図6D参照)。
また、この際、第1バイアス要素41から第1基体11が受ける応力F2が床面G(作用面)に向かう成分を有し、かつ、第2指定平面P2が指定軸線Qを基準として後輪22と同じ側に、すなわち、第2並進方向に離間して位置する「第1副応力作用状態」が同時に実現される(図13Bおよび図8参照)。
このため、第1並進状態および第2並進状態のそれぞれに応じて、第1基体11に対して指定軸線Qまわりに後輪22を床面Gに対して押し付けるようなトルクTQが発生する。よって、第1並進状態および第2並進状態のそれぞれにおいて、第1基体11の並進態様の制御精度の向上の観点から、後輪22が床面Gから受ける抗力ひいては摩擦力の適当な増大が図られ、ひいては駆動輪である後輪22が床面から受ける反力F0が適当に調節されうる。
(第3実施例(構成))
図14に示されている本発明の第3実施例としての移動装置は、第2実施形態の変形実施形態にしたがって構成されている。第3実施例の移動装置は、第1基体11をロッカーとして備え、第2主基体101をボギーとして備えているロッカーボギーに、当該ボギーに対して揺動または傾動可能な倒立振子としての第2副基体102が連結されたような構成を有している。
図14に示されている本発明の第3実施例としての移動装置は、第2実施形態の変形実施形態にしたがって構成されている。第3実施例の移動装置は、第1基体11をロッカーとして備え、第2主基体101をボギーとして備えているロッカーボギーに、当該ボギーに対して揺動または傾動可能な倒立振子としての第2副基体102が連結されたような構成を有している。
具体的には、第2基体12が、第2主基体101と、第2副基体102と、第2バイアス要素42と、を備えている。第2主基体101は、第1基体11に対して第1指定軸線Q1まわりに傾動可能に連結されている。第2副基体102は、力発生機構110の駆動力に由来する力を第2力伝達機構220から受けることにより、第2主基体101に対して第2指定軸線Q2まわりに第1並進方向および第2並進方向のそれぞれに傾動可能に連結されている。第2指定軸線Q2は、第1指定軸線Q1よりも上方にあり、かつ、第1指定軸線Q1から第1並進方向に離間した位置にある。第2バイアス要素42は、第2主基体101を基準として第2副基体102にバイアス力を作用させる。第2バイアス要素42は、ばねまたはダンパ機構などにより構成されている。
第1基体11は、第1実施例と同様に構成されている第1ギヤ221、第2ギヤ222および第3ギヤ223と、第3ギヤ223に噛合して第1基体11に対して揺動可能に連結されている第4ギヤ224と、を備えている。第2力伝達機構220は、第1実施例と同様に、第4ギヤ224および第2基体12のそれぞれに両端部が連結された連結部材228により構成されている。連結部材228は、リンクまたはロッド状の剛性部材により構成されている。連結部材228は、第1実施例と同様に、ばねまたは弾性素材などにより構成されていてもよい。
第4ギヤ224に対する連結部材228の連結位置が、第2力伝達機構220から第1基体11が受ける応力F1の作用点C1として定義されている。当該作用点C1は、第1指定軸線Q1より上方に位置するように設計されている。移動装置が停止している場合または一定速度で並進している場合など、力発生機構110の動作状態に応じて第1基体11に作用する慣性力が一定である場合、当該作用点C1を含む第1指定平面P1が指定軸線Qを含むように延在している。
第2副基体102から第2バイアス要素42を介して第2主基体101が受ける応力の作用点C3は、第1指定軸線Q1から上方にかつ第2並進方向に離間し、さらに、第2指定軸線Q2から下方にかつ第2並進方向に離間した位置にある。第2主基体101から第2バイアス要素42を介して第2副基体102が受ける応力の作用点は、第2副基体102における連結部材228の連結点から第2並進方向に離間した位置にある。
(第3実施例(機能))
前記構成の第3実施例の移動装置によれば、力発生機構110の動作に応じて第1並進方向(+x方向)について後輪22が床面Gから受ける反力F0が大きくなる「第1並進状態」において、力発生機構110の第1構成要素111としてのロータの時計回りのトルクが増大する。これに応じて、力発生機構110の第2構成要素112としてのステータの反時計回りのトルクが増大する。その結果、図15Aに示されているように、第1ギヤ221に作用する反時計回りのトルクが増大し(図10A参照)、第2ギヤ222に作用する時計回りのトルクが増大し(図10B参照)、第3ギヤ223に作用する反時計回りのトルクが増大し、かつ、第4ギヤ224に作用する時計回りのトルクが増大する。これに応じて、第4ギヤ223における連結部材228の連結点が上昇するように、第2力伝達機構220から第2副基体102に対して第2指定軸線Q2まわりの時計回りのトルクが作用する。当該トルクの応力F1が第2力伝達機構220から第1基体11に作用する。
前記構成の第3実施例の移動装置によれば、力発生機構110の動作に応じて第1並進方向(+x方向)について後輪22が床面Gから受ける反力F0が大きくなる「第1並進状態」において、力発生機構110の第1構成要素111としてのロータの時計回りのトルクが増大する。これに応じて、力発生機構110の第2構成要素112としてのステータの反時計回りのトルクが増大する。その結果、図15Aに示されているように、第1ギヤ221に作用する反時計回りのトルクが増大し(図10A参照)、第2ギヤ222に作用する時計回りのトルクが増大し(図10B参照)、第3ギヤ223に作用する反時計回りのトルクが増大し、かつ、第4ギヤ224に作用する時計回りのトルクが増大する。これに応じて、第4ギヤ223における連結部材228の連結点が上昇するように、第2力伝達機構220から第2副基体102に対して第2指定軸線Q2まわりの時計回りのトルクが作用する。当該トルクの応力F1が第2力伝達機構220から第1基体11に作用する。
これにより、第2力伝達機構220から第1基体11が受ける応力F1が床面Gに向かう成分(下方向成分または−z方向成分)を有し、かつ、第1指定平面P1が指定軸線Qを基準として後輪22と同じ側、すなわち、指定軸線Qから第2並進方向に離間して位置する「第1応力作用状態」が実現される(図15Aおよび図5A参照)。
この際、第2副基体102に作用する慣性力および重力と、第2副基体102が第2力伝達機構220から受ける力と、第2バイアス要素42から受けるバイアス力との均衡が崩れたことに応じて、第2副基体102が第2主基体101に対して第1並進方向に傾動する。
その一方、力発生機構110の動作に応じて第2並進方向(−x方向)について前輪21が床面Gから受ける反力F0が大きくなる「第2並進状態」において、力発生機構110の第1構成要素111としてのロータの反時計回りのトルクが増大する。これに応じて、力発生機構110の第2構成要素112としてのステータの時計回りのトルクが増大する。その結果、図13Bに示されているように、第1ギヤ221に作用する時計回りのトルクが増大し(図10A参照)、第2ギヤ222に作用する反時計回りのトルクが増大し(図10B参照)、第3ギヤ223に作用する時計回りのトルクが増大し、かつ、第4ギヤ224に作用する反時計回りのトルクが増大する。これに応じて、第4ギヤ223における連結部材228の連結点が下降するように、第2力伝達機構220から第2副基体102に対して第2指定軸線Q2まわりの反時計回りのトルクが作用する。当該トルクの応力F1が第2力伝達機構220から第1基体11に作用する。
これにより、第2力伝達機構220から第1基体11が受ける応力F1が床面Gから離れる向きの成分(上方向成分または+z方向成分)を有し、かつ、第1指定平面P1が指定軸線Qを基準として後輪22の反対側、すなわち、指定軸線Qから第1並進方向に離間して位置する「第2応力作用状態」が実現される(図15Bおよび図6C参照)。
このため、第1並進状態および第2並進状態のそれぞれに応じて、第1基体11に対して指定軸線Qまわりに後輪22を床面Gに対して押し付けるようなトルクTQが発生する。第2副基体102を第2主基体101に対して相対運動させる際に第2力伝達機構220が第2副基体102から受ける応力F1が第1基体11に伝達される。このため、第2力伝達機構220が第2基体12の全体から受ける応力F2が第1基体11に伝達される場合と比較して、当該応力F1ひいてはトルクTQの低減が図られる。この結果、前記のように、移動装置の並進態様の制御精度向上の観点から、後輪22が床面Gから受ける抗力ひいては摩擦力の適当な増大が図られ、ひいては駆動輪である後輪22が床面から受ける反力F0が適当に調節されうる。
(他の実施例)
第1力伝達機構120および第2力伝達機構220は、前記とは異なるさまざまな形態で構成されていてもよい。第1バイアス要素41が無くても、第1基体11に作用する慣性力の変化に応じて、第2基体12を第1基体11に対して傾動または傾動させるように第2力伝達機構220が構成されていてもよい。
第1力伝達機構120および第2力伝達機構220は、前記とは異なるさまざまな形態で構成されていてもよい。第1バイアス要素41が無くても、第1基体11に作用する慣性力の変化に応じて、第2基体12を第1基体11に対して傾動または傾動させるように第2力伝達機構220が構成されていてもよい。
例えば、指定軸線Qを回転軸線とするモータの出力軸、または、当該モータの出力軸に連結され、指定軸線Qを回転軸線とするギヤにより第2力伝達機構220が構成され、モータの出力軸の回動に応じて、第2基体12を第1基体11に対して傾動または揺動させるように移動装置が構成されていてもよい。さらに、第1基体11に対して第2基体12が吊り下げられた状態で指定軸線Qのまわりに揺動可能に連結され、当該指定軸線Qを中心軸線とするロッドおよび当該ロッドを第1基体11に対して揺動可能に支持する軸受のうち少なくとも一方により第2力伝達機構220が構成されていてもよい。
また、図16Aおよび図16Bに示されているように、第1力伝達機構120が、力発生機構110の出力軸により構成され、または、当該出力軸に機械的に連結されている車軸により構成されている。第1力伝達機構120は、車軸のほか、力発生機構110の出力軸および当該車軸の間で掛け渡された一または複数の伝動ベルトおよび必要素に応じてプーリまたはギヤなど、さまざまな動力伝達機構(例えば、ギヤ式の減速機構)または動力伝達部材を構成要素としていてもよい。
図16Aに示されているように、第1力伝達機構120が第1構成要素111から受ける力発生機構110の駆動力を前輪21(または後輪22)に伝達することにより、前輪21が床面Gから受ける反力F0により回転して第1基体11を前後に並進させる。
図16Aおよび図16Bに示されているように、第2力伝達機構220の構成要素として、第1ギヤ221(図10Aおよび図10B参照)に代えて遊星歯車機構を備えていてもよい。この遊星歯車機構は、サンギヤ2211、プラネタリーギヤ2212およびアウターギヤ2213を備えている。力発生機構110のブラケットまたはハウジングがフレーム114により支持され、フレーム114がサンギヤ2211に対して固定されている。力発生機構110の第2構成要素112(ステータ)はブラケットに対して固定された状態で当該ブラケットに収容されている。プラネタリーギヤ2212の回転軸は第1基体11に対して固定されている。プラネタリーギヤ2212の個数は2ではなく3または4などの複数に変更されてもよい。アウターギヤ2213は、ばねなどのバイアス要素41(第1バイアス要素)を介して第1基体11に対して連結されている。第2ギヤ222(図10A参照)が、アウターギヤ2213に対して噛合し、第1基体11に対して揺動可能に連結されている。
力発生機構110の駆動力の増減に伴って第2力伝達機構220を構成するサンギヤ2211が、力発生機構110のブラケットおよびフレーム114を介して第2構成要素112(ステータ)から受ける力とバイアス要素41から受けるバイアス力との均衡が崩れたことに応じて、第2基体12を第1基体11に対して指定軸線Qまわりに傾動させる。
また、図17に示されているように、第1力伝達機構120は、力発生機構110の出力軸および駆動輪である後輪22(または前輪21)の車軸に掛け回された伝動ベルトにより構成されていてもよい。図17に示されているように、第2力伝達機構220は、後側プーリ241および前側プーリ242と、後側付勢要素243および前側付勢要素244(付勢要素)と、伝動部材245と、を備えている。一対のプーリ241および242は、電動モータ110の出力軸および後輪22の車軸を含む平面Pを挟んで相互に反対側に配置されている。一対のプーリ241および242は、第1基体11に対して、当該平面Pと交差する直線状に延在する軌道部材240に沿って進退可能に設けられている。一対のプーリ241および242のそれぞれは、各プーリの回転軸を支持するとともに軌道部材240に沿ってスライド可能な基部を有している。
一対のプーリ241および242には、第1力伝達機構120を構成する伝動ベルトが外側から掛け渡されている。後側プーリ241は、伝動ベルトの前向き(第1基体11または移動装置の第1並進方向)の張力に応じた力と後側付勢要素243の付勢力とを受けながら第1基体11に対して進退可能に設けられている。前側プーリ242は、伝動ベルトの張力に応じた力と前側付勢要素244の付勢力とを受けながら第1基体11に対して進退可能に設けられている。伝動部材245は、一対のプーリ241および242のうち少なくとも一方のプーリ(本実施形態では後側プーリ241)の動きを、一または複数の連結部材、一または複数のギヤおよびラックピニオン機構のうち少なくとも1つの伝動部材を介して第2基体12または第2副基体102に伝達する。
後側プーリ241が、力発生機構110の駆動力がない場合、後側プーリ241に作用する伝動ベルトの張力に応じた前方への力と後側付勢要素243の後方への付勢力との均衡が保持され、かつ、前側プーリ242に作用する伝動ベルトの張力に応じた後方への力と前側付勢要素242の前方への付勢力との均衡が保持されている。
第1並進状態に際して力発生機構110の駆動力または出力トルクが正方向または図において時計回りに増大した場合、伝動ベルト(第1力伝達機構120)の張力が、平面Pの後方で強くなる一方で平面Pの前方で弱くなる。さらに、後側プーリ241に作用する伝動ベルトの張力に応じた前方への力が、後側付勢要素243の後方への付勢力よりも強くなる。これに応じて、後側プーリ241およびこれに連結されている伝動部材245が前進する。
これにより、第2基体12が第1基体11に対して第1並進方向に傾動または前傾する、あるいは、第2副基体102が第2主基体101に対して第1並進方向に傾動または前傾することができる(図13A、図15A参照)。
その一方、第2並進状態に際して力発生機構110の駆動力または出力トルクが負方向または図において反時計回りに増大した場合、伝動ベルト(第1力伝達機構120)の張力が、平面Pの後方で弱くなる一方で平面Pの前方で強くなる。後側プーリ241に作用する伝動ベルトの張力に応じた前方への力が後側付勢要素242の付勢力よりも弱くなる。これに応じて、後側プーリ241およびこれに連結されている伝動部材245が後退する。
これにより、第2基体12が第1基体11に対して第2並進方向に傾動または後傾する、あるいは、第2副基体102が第2主基体101に対して第2並進方向に傾動または後傾することができる(図13B、図15B参照)。
(本発明の他の実施形態)
前記実施形態では、力発生機構110がモータのように回転力を生じさせるように構成されていたが、他の実施形態において力発生機構110がピストンシリンダ機構のように並進力を生じさせるように構成されていてもよい。この場合、第1構成要素111がピストンまたはこれに連結されているロッドにより構成され、第2構成要素112がシリンダにより構成されていてもよい。
前記実施形態では、力発生機構110がモータのように回転力を生じさせるように構成されていたが、他の実施形態において力発生機構110がピストンシリンダ機構のように並進力を生じさせるように構成されていてもよい。この場合、第1構成要素111がピストンまたはこれに連結されているロッドにより構成され、第2構成要素112がシリンダにより構成されていてもよい。
11‥第1基体、12‥第2基体、21‥前輪、22‥後輪、41‥第1バイアス要素、42‥第2バイアス要素、101‥第2主基体、102‥第2副基体、110‥力発生機構(モータ)、111‥第1構成要素(ロータ)、112‥第2構成要素(ステータ)、120‥第1力伝達機構、220‥第2力伝達機構。
Claims (4)
- 第1基体と、
少なくとも部分的に前記第1基体の上方に配置され、前記第1基体の相互に反対向きの第1並進方向および第2並進方向のそれぞれについて指定軸線まわりに傾動可能に連結されている第2基体と、
力発生機構と、
作用面に接触する作用部と、
前記力発生機構の駆動力を前記作用部に伝達することにより、前記作用部が前記作用面から受ける反力によって前記第1基体を前記第1並進方向および前記第2並進方向のそれぞれに並進させるように構成されている第1力伝達機構と、
前記力発生機構の駆動力に由来する力を前記第2基体に伝達することにより、前記第2基体に前記指定軸線まわりのトルクを作用させるように構成されている第2力伝達機構と、を備えている移動装置であって、
前記第1基体が前記第2力伝達機構から受ける応力の作用点を含み、当該応力の作用方向および前記指定軸線のそれぞれに対して平行な平面が第1指定平面として定義され、
前記力発生機構の動作に応じて前記第1並進方向について前記反力が大きくなる第1並進状態および前記力発生機構の動作に応じて前記第2並進方向について前記反力が大きくなる第2並進状態のそれぞれにおいて、前記応力が前記作用面に向かう成分を有し、かつ、前記第1指定平面が前記指定軸線を基準として前記第1並進方向または前記第2並進方向について前記作用部と同じ側に位置する第1応力作用状態、および、前記応力が前記作用面から離れる向きの成分を有し、かつ、前記第1指定平面が前記指定軸線を基準として前記第1並進方向または前記第2並進方向について前記作用部の反対側に位置する第2応力作用状態のうち少なくとも一方が実現されるように前記第2力伝達機構が構成されていることを特徴とする移動装置。 - 請求項1記載の移動装置において、
前記第1基体を基準として前記第2基体にバイアス力を作用させる第1バイアス要素をさらに備え、
前記第1並進状態および前記第2並進状態のそれぞれにおいて、前記第2副基体に作用する慣性力および重力、前記第2基体が前記第2力伝達機構を介して前記第2構成要素から受ける力、ならびに、前記第2基体が前記第1バイアス要素から受けるバイアス力との均衡が崩れたことに応じて、前記第2基体を前記第1並進方向および前記第2並進方向のそれぞれに前記指定軸線まわりに前記第1基体に対して傾動させるように構成され、
前記第1基体が前記第1バイアス要素から受ける応力の作用点を含み、当該応力の作用方向および前記指定軸線のそれぞれに対して平行な平面が第2指定平面として定義され、
前記第1並進状態および前記第2並進状態のうち少なくとも一方の状態において、前記応力が前記作用面に向かう成分を有し、かつ、前記第2指定平面が前記指定軸線を基準として前記第1並進方向または前記第2並進方向について前記作用部と同じ側に位置する第1副応力作用状態、および、前記応力が前記作用面から離れる向きの成分を有し、かつ、前記第2指定平面が前記指定軸線を基準として前記第1並進方向または前記第2並進方向について前記作用部の反対側に位置する第2副応力作用状態のうち一方が実現されるように前記第1バイアス要素が構成されていることを特徴とする移動装置。 - 請求項1または2に記載の移動装置において、
前記第2基体が、前記第1基体に対して前記指定軸線まわりに傾動可能に連結されている第2主基体と、前記力発生機構の駆動力に由来する力を前記第2力伝達機構から受けることにより前記第1並進方向および前記第2並進方向のそれぞれについて前記第2主基体に対して相対運動可能な第2副基体と、前記第2主基体を基準として前記第2副基体にバイアス力を作用させる第2バイアス要素と、を備え、
前記第1並進状態および前記第2並進状態のそれぞれにおいて、前記第2副基体に作用する慣性力および重力、前記第2副基体が前記第2力伝達機構から受ける力、ならびに、前記第2副基体が前記第2バイアス要素から受けるバイアス力との均衡が崩れたことに応じて、前記第2副基体を前記第2主基体に対して前記第1並進方向および前記第2並進方向のそれぞれに相対運動させるように構成されていることを特徴とする移動装置。 - 請求項1〜3のうちいずれか1項に記載の移動装置において、
前記第1並進状態および前記第2並進状態の別に応じて、前記第1応力作用状況および前記第2応力作用状況が入れ替わるように前記第2力伝達機構が構成されていることを特徴とする移動装置。
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