JP2021139397A - ブレーキロータおよびその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】低コストで多様なバリエーションに対応できるブレーキロータおよびその製造方法を提供すること。【解決手段】車両に搭載されるディスクブレーキに用いられるブレーキロータであって、摩擦部材が接触する第1接触面を備えた第1ディスクと、第1接触面と背向して設けられ、摩擦部材が接触する第2接触面を備えた第2ディスクと、第2接触面と接合され、車両のハブに取り付けられる取付部と、第1接触面の裏面と接合する第1フィンと、第2接触面の裏面と接合し、第1フィンと接合する第2フィンと、を有し、第1ディスク、第2ディスク、取付部、第1フィン、および第2フィンは、それぞれ、互いに別体として作製された部品である。【選択図】図2
Description
本開示は、ブレーキロータおよびその製造方法に関する。
従来、車両に搭載される制動装置として、ディスクブレーキが知られている。ディスクブレーキは、ブレーキキャリパに設けられたブレーキパッドをブレーキロータ(ブレーキディスク、または、ディスクロータとも呼ばれる)に押し付け、ブレーキパッドとブレーキロータとの間に生じる摩擦によって制動力を得る。
ブレーキロータは、ブレーキパッドが押し付けられる2つのディスクと、2つのディスクの間に設けられ、各ディスクに生じた摩擦熱を放熱するためのフィンと、ブレーキロータを車両のハブに取り付けるための取付部と、を有する。
上述した2つのディスク、フィン、および取付部は、鋳造によって一体形成される(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、鋳造によりブレーキロータを一体形成する場合では、バリエーション毎に鋳型を作製しなければならないため、コストの面で改善の余地があった。
本開示の目的は、低コストで多様なバリエーションに対応できるブレーキロータおよびその製造方法を提供することである。
本開示の一態様に係るブレーキロータは、車両に搭載されるディスクブレーキに用いられるブレーキロータであって、摩擦部材が接触する第1接触面を備えた第1ディスクと、前記第1接触面と背向して設けられ、前記摩擦部材が接触する第2接触面を備えた第2ディスクと、前記第2接触面と接合され、前記車両のハブに取り付けられる取付部と、前記第1接触面の裏面と接合する第1フィンと、前記第2接触面の裏面と接合し、前記第1フィンと接合する第2フィンと、を有し、前記第1ディスク、前記第2ディスク、前記取付部、前記第1フィン、および前記第2フィンは、それぞれ、互いに別体として作製された部品である。
本開示の一態様に係るブレーキロータの製造方法は、車両に搭載されるディスクブレーキに用いられるブレーキロータの製造方法であって、摩擦部材が接触する第1接触面を備えた第1ディスクと、前記第1接触面と背向して設けられ、前記摩擦部材が接触する第2接触面を備えた第2ディスクと、前記車両のハブに取り付けられる取付部と、第1フィンと、第2フィンとを、それぞれ、互いに別体として作製し、前記取付部を前記第2接触面と接合し、前記第1フィンを前記第1接触面の裏面および前記第2フィンと接合し、前記第2フィンを前記第2接触面の裏面および前記第1フィンと接合する。
本開示によれば、低コストで多様なバリエーションに対応できるブレーキロータを提供することができる。
以下、本開示の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
まず、本開示の実施の形態に係るブレーキロータ100について、図1、図2を用いて説明する。図1は、本実施の形態に係るブレーキロータ100の正面視を示す模式図である。図2は、図1のA−A断面を示す模式図である。
ブレーキロータ100は、車両に搭載されるディスクブレーキを構成する一部品である。図示は省略するが、ディスクブレーキは、ブレーキキャリパに設けられたブレーキパッド(摩擦部材の一例)をブレーキロータ100に押し付け、ブレーキパッドとブレーキロータ100との間に生じる摩擦によって制動力を得る装置である。
図1、図2に示すように、ブレーキロータ100は、第1ディスク1、第2ディスク2、取付部3、第1フィン4、第2フィン5を有する。これらは、例えば、ステンレス鋼製である。
第1ディスク1、第2ディスク2、および取付部3は、厚みを持った円形の部材である。第1ディスク1、第2ディスク2、および取付部3は、径方向の中央部分に、厚み方向(図2の左右方向)に貫通した円形の貫通孔を備える。
第2ディスク2は、図1に示すように、厚み方向(図2の左右方向)に貫通した円形の放熱孔6を複数備える。ブレーキパッドの押さえ付け時に生じるガスや熱は、放熱孔6から外部へ放出される。図示は省略するが、第1ディスク1も、同様に、放熱孔6を複数備える。
第1ディスク1、第2ディスク2は、それぞれ、ブレーキパッドにより押さえ付けられる接触面1a、2a(図2参照)を備える。図2に示すように、第1ディスク1の接触面1aと、第2ディスク2の接触面2aとは、互いに背向して設けられる。なお、以下では、接触面の裏面を非接触面という。
取付部3は、第2ディスク2の接触面と接合している。取付部3は、車輪を保持するハブ(図示略)に取り付けられる。これにより、ブレーキロータ100は、ハブに取り付けられる。
第1フィン4および第2フィン5は、図1に示すように、径方向において放射状に設けられている。また、第1フィン4と第2フィン5とは、径方向において互いにずれることなく接合している。
図2に示すように、第1フィン4および第2フィン5は、第1ディスク1と第2ディスク2との間に設けられている。第1フィン4は、第1ディスク1の非接触面および第2フィン5と接合している。第2フィン5は、第2ディスク2の非接触面および第1フィン4と接合している。
上述した第1ディスク1、第2ディスク2、取付部3、第1フィン4、第2フィン5は、それぞれ、互いに別体として作製された部品である。
第1ディスク1と第1フィン4、第1フィン4と第2フィン5、第2フィン5と第2ディスク2、および、第2ディスク2と取付部3は、それぞれ、所定の溶加材によりろう付けされる。溶加材としては、例えば、銅が挙げられる。
ここまで詳述したように、本実施の形態のブレーキロータ100は、ブレーキパッドが接触する第1接触面1aを備えた第1ディスク1と、第1接触面1aと背向して設けられ、ブレーキパッドが接触する第2接触面2aを備えた第2ディスク2と、第2接触面2aと接合され、車両のハブに取り付けられる取付部3と、第1接触面1aの裏面と接合する第1フィン4と、第2接触面2aの裏面と接合し、第1フィン4と接合する第2フィン5と、を有し、第1ディスク1、第2ディスク2、取付部3、第1フィン4、および第2フィン5は、それぞれ、互いに別体として作製された部品であることを特徴とする。
よって、第1ディスク1、第2ディスク2、取付部3、第1フィン4、および第2フィン5のそれぞれを、複数種類のサイズで作製し、任意に組み合わせることにより、様々なバリエーションに対応したブレーキロータを容易に製造することができる。
したがって、本実施の形態では、一体形成する場合に用いられる鋳型をバリエーション毎に作製する必要がないので、低コストで多様なバリエーションに対応できるブレーキロータを提供することができる。
なお、本開示は、上述の実施の形態に限定されるものではなく、本開示の趣旨を逸脱しない範囲で、適宜変形して実施することが可能である。以下、各変形例について説明する。
[変形例1]
実施の形態では、第1ディスク1および第2ディスク2のそれぞれに複数の放熱孔6が設けられる場合を例に挙げて説明したが、これに限定されない。例えば、第1ディスク1および第2ディスク2には、放熱孔6が設けられていなくてもよい。
実施の形態では、第1ディスク1および第2ディスク2のそれぞれに複数の放熱孔6が設けられる場合を例に挙げて説明したが、これに限定されない。例えば、第1ディスク1および第2ディスク2には、放熱孔6が設けられていなくてもよい。
[変形例2]
実施の形態では、第1フィン4と第2フィン5とが、径方向において互いにずれることなく接合している場合を例に挙げて説明したが、これに限定されない。例えば、第1フィン4と第2フィン5とが、径方向において互いにずれて(例えば、交差するように)接合されてもよい。これにより、第1フィン4および第2フィン5において放熱可能な表面積が増えるため、放熱性能をより向上させることができる。
実施の形態では、第1フィン4と第2フィン5とが、径方向において互いにずれることなく接合している場合を例に挙げて説明したが、これに限定されない。例えば、第1フィン4と第2フィン5とが、径方向において互いにずれて(例えば、交差するように)接合されてもよい。これにより、第1フィン4および第2フィン5において放熱可能な表面積が増えるため、放熱性能をより向上させることができる。
以上、各変形例について説明した。なお、各変形例は、組み合わせて実施されてもよい。
本開示のブレーキロータおよびその製造方法は、車両に搭載されるディスクブレーキのブレーキロータおよびその製造方法に有用である。
1 第1ディスク
2 第2ディスク
3 取付部
4 第1フィン
5 第2フィン
6 放熱孔
100 ブレーキロータ
2 第2ディスク
3 取付部
4 第1フィン
5 第2フィン
6 放熱孔
100 ブレーキロータ
Claims (6)
- 車両に搭載されるディスクブレーキに用いられるブレーキロータであって、
摩擦部材が接触する第1接触面を備えた第1ディスクと、
前記第1接触面と背向して設けられ、前記摩擦部材が接触する第2接触面を備えた第2ディスクと、
前記第2接触面と接合され、前記車両のハブに取り付けられる取付部と、
前記第1接触面の裏面と接合する第1フィンと、
前記第2接触面の裏面と接合し、前記第1フィンと接合する第2フィンと、を有し、
前記第1ディスク、前記第2ディスク、前記取付部、前記第1フィン、および前記第2フィンは、それぞれ、互いに別体として作製された部品である、
ブレーキロータ。 - 前記第1接触面の裏面と前記第1フィン、前記第1フィンと前記第2フィン、前記第2接触面の裏面と前記第2フィン、および前記第2接触面と前記取付部は、それぞれ、所定の溶加材によりろう付けされている、
請求項1に記載のブレーキロータ。 - 前記第1フィンと前記第2フィンとは、交差して接合されている、
請求項1または2に記載のブレーキロータ。 - 車両に搭載されるディスクブレーキに用いられるブレーキロータの製造方法であって、
摩擦部材が接触する第1接触面を備えた第1ディスクと、前記第1接触面と背向して設けられ、前記摩擦部材が接触する第2接触面を備えた第2ディスクと、前記車両のハブに取り付けられる取付部と、第1フィンと、第2フィンとを、それぞれ、互いに別体として作製し、
前記取付部を前記第2接触面と接合し、前記第1フィンを前記第1接触面の裏面および前記第2フィンと接合し、前記第2フィンを前記第2接触面の裏面および前記第1フィンと接合する、
ブレーキロータの製造方法。 - 前記第1接触面の裏面と前記第1フィン、前記第1フィンと前記第2フィン、前記第2接触面の裏面と前記第2フィン、および前記第2接触面と前記取付部を、それぞれ、所定の溶加材によりろう付けする、
請求項4に記載のブレーキロータの製造方法。 - 前記第1フィンと前記第2フィンとを、交差させて接合する、
請求項4または5に記載のブレーキロータの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2020035581A JP2021139397A (ja) | 2020-03-03 | 2020-03-03 | ブレーキロータおよびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2020035581A JP2021139397A (ja) | 2020-03-03 | 2020-03-03 | ブレーキロータおよびその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2021139397A true JP2021139397A (ja) | 2021-09-16 |
Family
ID=77668150
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2020035581A Pending JP2021139397A (ja) | 2020-03-03 | 2020-03-03 | ブレーキロータおよびその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2021139397A (ja) |
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2020
- 2020-03-03 JP JP2020035581A patent/JP2021139397A/ja active Pending
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