JP2021138898A - 電気剥離性粘着剤組成物、電気剥離性粘着シート、及び電気剥離性粘着シートの使用方法 - Google Patents

電気剥離性粘着剤組成物、電気剥離性粘着シート、及び電気剥離性粘着シートの使用方法 Download PDF

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慎弥 高岡
高志 阿久津
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高志 阿久津
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Abstract

【課題】電圧印加によって粘着性を容易に調整し得る電気剥離性粘着剤組成物の提供。【解決手段】ベースポリマー(A)及び下記一般式(b−1)で表されるアルカリ金属塩(B)を配合してなり、ベースポリマー(A)の全量100質量部に対する、アルカリ金属塩(B)の配合割合が、13質量部以上である、電気剥離性粘着剤組成物。(上記式中、Rは、それぞれ独立に、フッ素原子、又はフッ素化アルキル基であり、Mはアルカリ金属原子である。)【選択図】なし

Description

本発明は、電気剥離性粘着剤組成物、及び、当該電気剥離性粘着剤組成物から形成された粘着剤層を有する電気剥離性粘着シート、並びに、当該電気剥離性粘着シートの使用方法に関する。
粘着シートの特性の一つとして、例えば、仮固定用テープ、表面保護フィルム、塗装用又は装飾用マスキングテープ、再剥離可能なメモ等の用途において、再剥離性が求められる場合がある。
再剥離性粘着シートは、被着体に貼付された際に、運搬時、貯蔵時、加工時等においては被着体から剥離しない程度の粘着力が求められる一方、機能を果たし終えた後には、容易に除去し得る再剥離性が求められる。
ところで、このような再剥離性粘着シートに用いられる粘着剤として、電圧を印加することにより粘着力が低下する粘着剤が知られている。
例えば、特許文献1には、電圧印加時に剥離可能な粘着剤として、イオン性液体を含む通電剥離用組成物が開示されている。特許文献1によれば、イオン性液体とは、室温で液体である溶融塩であり、蒸気圧がなく、高耐熱性、不燃性、高化学安定性等の性質を有するとされている。
WO2007/018239号
上記のように、電圧印加によって粘着性を容易に調整し得る電気剥離性粘着剤組成物が求められている。
本発明は、ベースポリマー及び特定のアルカリ金属塩を所定の割合で配合してなる電気剥離性粘着剤組成物、及び、当該電気剥離性粘着剤組成物から形成された粘着剤層を有する電気剥離性粘着シート、並びに、当該電気剥離性粘着シートの使用方法を提供する。
具体的な本発明の態様としては、下記[1]〜[14]のとおりである。
[1]ベースポリマー(A)及び下記一般式(b−1)で表されるアルカリ金属塩(B)を配合してなり、
ベースポリマー(A)の全量100質量部に対する、アルカリ金属塩(B)の配合割合が、13質量部以上である、電気剥離性粘着剤組成物。
Figure 2021138898
(上記式中、Rは、それぞれ独立に、フッ素原子、又はフッ素化アルキル基であり、Mはアルカリ金属原子である。)
[2]前記一般式(b−1)中のMが、ナトリウム原子又はカリウム原子である、上記[1]に記載の電気剥離性粘着剤組成物。
[3]ベースポリマー(A)の全量100質量部に対する、アルカリ金属塩(B)の配合割合が、15質量部超200質量部以下である、上記[1]又は[2]に記載の電気剥離性粘着剤組成物。
[4]ベースポリマー(A)が、アクリル系ポリマー(A1)を含む、上記[1]〜[3]のいずれか一項に記載の電気剥離性粘着剤組成物。
[5]アクリル系ポリマー(A1)が、アルキル(メタ)アクリレートに由来する構成単位(a1)及び官能基含有モノマーに由来する構成単位(a2)を有する共重合体である、上記[4]に記載の電気剥離性粘着剤組成物。
[6]前記共重合体が、構成単位(a2)として、カルボキシ基含有モノマーに由来する構成単位(a2−1)を有する、上記[5]に記載の電気剥離性粘着剤組成物。
[7]さらに架橋剤(C)を配合してなる、上記[1]〜[6]のいずれか一項に記載の電気剥離性粘着剤組成物。
[8]MPF(Mは、アルカリ金属原子である)で表される金属塩(X1)を実質的に配合しない、上記[1]〜[7]のいずれか一項に記載の電気剥離性粘着剤組成物。
[9]下記要件(I)を満たす、上記[1]〜[8]のいずれか一項に記載の電気剥離性粘着剤組成物。
・要件(I):前記電気剥離性粘着剤組成物から形成された厚さ25μmの粘着剤層を有する試験シートについて、10V、60秒間での電圧印加の前後における粘着力の変化を示す、下記式(i)から算出される粘着力減少率が、50%以上である。
式(i):〔粘着力減少率(%)〕=100−〔電圧印加後の試験シートの粘着力〕/〔電圧印加前の試験シートの粘着力〕×100
[10]上記[1]〜[9]のいずれか一項に記載の電気剥離性粘着剤組成物から形成された粘着剤層を有する、電気剥離性粘着シート。
[11]導電性基材を有し、当該導電性基材の少なくとも一方の表面側に前記粘着剤層を有する、上記[10]に記載の電気剥離性粘着シート。
[12]前記粘着剤層に電圧を印加した際、陰極側で剥離する、上記[10]又は[11]に記載の電気剥離性粘着シート。
[13]上記[10]〜[12]のいずれか一項に記載の電気剥離性粘着シートを、導電性を有する被着体に貼付する、電気剥離性粘着シートの使用方法。
[14]前記電気剥離性粘着シートを、導電性を有する被着体に貼付した後、前記粘着剤層に電圧を印加して被着体から剥離する、上記[13]に記載の電気剥離性粘着シートの使用方法。
本発明の好適な一態様の電気剥離性粘着剤組成物は、電圧印加前は高粘着性を有する一方で、電圧印加によって容易に粘着性を低下させ得る。
本発明の一態様の電気剥離性粘着シートの構成の一例を示した、当該粘着シートの模式断面図である。 本発明の一態様の電気剥離性粘着シートに関し、(a)電圧印加前の当該粘着シート、(b)電圧印加後の当該粘着シートの違いを示す図である。 本発明の一態様の電気剥離性粘着シートに関し、(a)電圧印加前の当該粘着シート、(b)電圧印加後の当該粘着シートの違いを示す図である。
なお、本明細書において、例えば「(メタ)アクリレート」とは、「アクリレート」及び「メタクリレート」の双方を示す語として用いており、他の類似用語についても同様である。
また、粘着剤組成物の「有効成分」とは、粘着剤組成物に含まれる成分のうち、水や有機溶媒の希釈溶媒を除いた成分を意味する。
〔電気剥離性粘着剤組成物〕
本発明の電気剥離性粘着剤組成物(以下、単に「粘着剤組成物」ともいう)は、ベースポリマー(A)(以下、「成分(A)」ともいう)及び一般式(b−1)で表されるアルカリ金属塩(B)(以下、「成分(B)」ともいう)を配合してなる。
なお、本明細書において、例えば、「成分(A)及び成分(B)を配合してなる粘着剤組成物」とは、当該粘着剤組成物の原料として、成分(A)及び成分(B)を用いている旨を意味する。そのため、例えば、成分(B)が、粘着剤組成物中にてカチオンとアニオンに電離した態様等も含まれる。
本発明の一態様の粘着剤組成物は、さらに架橋剤(C)を含有することが好ましい。
また、本発明の一態様の粘着剤組成物は、成分(A)〜(C)以外の他の添加剤を配合又は含有してもよい。
ただし、本発明の一態様の粘着剤組成物において、電圧印加前は高粘着性を有すると共に、電圧印加によって容易に粘着性を低下させ得る粘着剤組成物とする観点から、成分(A)及び成分(B)の合計含有量は、当該粘着剤組成物の有効成分の全量(100質量%)に対して、好ましくは60〜100質量%、より好ましくは70〜100質量%、更に好ましくは80〜100質量%、より更に好ましくは90〜100質量%、特に好ましくは95〜100質量%である。
また、上記と同様の観点から、成分(A)、成分(B)及び成分(C)の合計含有量は、当該粘着剤組成物の有効成分の全量(100質量%)に対して、好ましくは65〜100質量%、より好ましくは75〜100質量%、更に好ましくは85〜100質量%、より更に好ましくは95〜100質量%、特に好ましくは98〜100質量%である。
以下、本発明の粘着剤組成物に含まれる各成分について説明する。
<(A)成分:ベースポリマー>
本発明の一態様で用いるベースポリマー(A)としては、粘着性を有するポリマーであればよく、例えば、アクリル系ポリマー、ウレタン系ポリマー、ゴム系ポリマー、オレフィン系ポリマー、シリコーン系ポリマー、及びこれらのポリマーに重合性官能基を有する硬化型ポリマー等が挙げられる。
これらのベースポリマー(A)は、単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
また、本発明の一態様で用いるベースポリマー(A)は、エマルション型ポリマーであってもよく、非エマルション型ポリマーであってもよいが、非エマルション型ポリマーであることが好ましい。
本発明の一態様で用いるベースポリマー(A)の質量平均分子量は、電圧印加前において高粘着性を有する粘着剤組成物とする観点から、好ましくは1万〜200万、より好ましくは2万〜180万、更に好ましくは3万〜150万である。
なお、本明細書において、質量平均分子量は、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)法で測定されるポリスチレン換算の値であり、具体的には実施例に記載の方法に基づいて測定された値である。
これらの中でも、電圧印加前は高粘着性を有すると共に、電圧印加によって容易に粘着性を低下させ得る粘着剤組成物とする観点から、本発明の一態様で用いるベースポリマー(A)は、アクリル系ポリマー(A1)を含むことが好ましい。
上記観点から、本発明の一態様の粘着剤組成物において、成分(A)中のアクリル系ポリマー(A1)の含有割合としては、当該粘着剤組成物に含まれる成分(A)の全量(100質量%)に対して、好ましくは30〜100質量%、より好ましくは50〜100質量%、より好ましくは70〜100質量%、更に好ましくは80〜100質量%、より更に好ましくは90〜100質量%、特に好ましくは95〜100質量%である。
本発明の一態様で用いるアクリル系ポリマー(A1)としては、アルキル(メタ)アクリレート(以下、「モノマー(a1’)」ともいう)に由来する構成単位(a1)を有するポリマーが挙げられるが、電圧印加前は高粘着性を有すると共に、電圧印加によって容易に粘着性を低下させ得る粘着剤組成物とする観点から、構成単位(a1)と共に、官能基含有モノマー(以下、「モノマー(a2’)」ともいう)に由来する構成単位(a2)を有する共重合体であることが好ましい。
アクリル系ポリマー(A1)が共重合体である場合、共重合の形態については、特に制限はなく、ランダム共重合体、ブロック共重合体、及びグラフト共重合体のいずれであってもよい。
本発明の一態様で用いるアクリル系ポリマー(A1)は、単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
アクリル系ポリマー(A1)の質量平均分子量は、電圧印加前において高粘着性を有する粘着剤組成物とする観点から、好ましくは5万〜200万、より好ましくは10万〜150万、更に好ましくは20万〜120万、より更に好ましくは30万〜100万、特に好ましくは40万〜70万である。
本発明の一態様で用いるアクリル系ポリマー(A1)は、モノマー(a1’)及び(a2’)以外の他のモノマー(以下、「モノマー(a3’)」ともいう)に由来する構成単位(a3)を有する共重合体であってもよい。
なお、本発明の一態様で用いるアクリル系ポリマー(A1)において、構成単位(a1)及び(a2)の含有割合としては、アクリル系ポリマー(A1)の構成単位の全量(100質量%)に対して、好ましくは60〜100質量%、より好ましくは70〜100質量%、更に好ましくは80〜100質量%、より更に好ましくは90〜100質量%、特に好ましくは95〜100質量%である。
以下、アクリル系ポリマー(A1)を構成するモノマー及び構成単位について説明する。
[モノマー(a1’)、構成単位(a1)]
モノマー(a1’)が有するアルキル基の炭素数としては、好ましくは1〜30、より好ましくは1〜20、更に好ましくは1〜16、より更に好ましくは1〜12、特に好ましくは4〜8である。
なお、モノマー(a1’)が有するアルキル基は、直鎖アルキル基であってもよく、分岐鎖アルキル基であってもよい。
具体的なモノマー(a1’)としては、例えば、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、プロピル(メタ)アクリレート(n−プロピル(メタ)アクリレート、i−プロピル(メタ)アクリレート)、ブチル(メタ)アクリレート(n−ブチル(メタ)アクリレート、i−ブチル(メタ)アクリレート、s−ブチル(メタ)アクリレート、t−ブチル(メタ)アクリレート)、ペンチル(メタ)アクリレート、ヘキシル(メタ)アクリレート、ヘプチル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、オクチル(メタ)アクリレート、ノニル(メタ)アクリレート、デシル(メタ)アクリレート、トリデシル(メタ)アクリレート、ステアリル(メタ)アクリレート等が挙げられる。
これらのモノマー(a1’)は、単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
これらの中でも、モノマー(a1’)としては、ブチル(メタ)アクリレート、ペンチル(メタ)アクリレート、ヘキシル(メタ)アクリレート、ヘプチル(メタ)アクリレート、及び2−エチルヘキシル(メタ)アクリレートから選ばれる少なくとも1種が好ましく、ブチル(メタ)アクリレート又は2−エチルヘキシル(メタ)アクリレートがより好ましく、ブチル(メタ)アクリレートが更に好ましい。
本発明の一態様で用いるアクリル系ポリマー(A1)において、構成単位(a1)の含有割合としては、アクリル系ポリマー(A1)の構成単位の全量(100質量%)に対して、電圧印加前の粘着性をより良好とした粘着剤組成物とする観点から、好ましくは30質量%以上、より好ましくは40質量%以上、更に好ましくは50質量%以上、より更に好ましくは60質量%以上、特に好ましくは70質量%以上であり、また、上述の構成単位(a2)の含有割合を確保し、凝集力をより向上させ得る粘着剤組成物とする観点から、好ましくは99.99質量%以下、より好ましくは99.90質量%以下、更に好ましくは99.0質量%以下、より更に好ましくは97.0質量%以下、特に好ましくは95.0質量%以下である。
つまり、構成単位(a1)の含有割合としては、アクリル系ポリマー(A1)の構成単位の全量(100質量%)に対して、好ましくは30〜99.99質量%、より好ましくは40〜99.90質量%、更に好ましくは50〜99.0質量%、より更に好ましくは60〜97.0質量%、特に好ましくは70〜95.0質量%である。
[モノマー(a2’)、構成単位(a2)]
モノマー(a2’)としては、例えば、ヒドロキシ基含有モノマー、カルボキシ基含有モノマー、エポキシ基含有モノマー等が挙げられる。
これらのモノマー(a2’)は、単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
ヒドロキシ含有モノマーとしては、例えば、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、3−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、3−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、4−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート等のヒドロキシアルキル(メタ)アクリレート類;ビニルアルコール、アリルアルコール等の不飽和アルコール類等が挙げられる。
なお、ヒドロキシアルキル(メタ)アクリレート類が有するアルキル基の炭素数としては、好ましくは1〜10、より好ましくは1〜8、更に好ましくは1〜6、より更に好ましくは2〜4であり、当該アルキル基は、直鎖アルキル基であってもよく、分岐鎖アルキル基であってもよい。
カルボキシ基含有モノマーとしては、例えば、(メタ)アクリル酸、クロトン酸等のエチレン性不飽和モノカルボン酸;フマル酸、イタコン酸、マレイン酸、シトラコン酸等のエチレン性不飽和ジカルボン酸;2−カルボキシルエチル(メタ)アクリレート等が挙げられる。
エポキシ含有モノマーとしては、例えば、グリシジル(メタ)アクリレート、β−メチルグリシジル(メタ)アクリレート、(3,4−エポキシシクロヘキシル)メチル(メタ)アクリレート、3−エポキシシクロ−2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート等のエポキシ基含有(メタ)アクリル酸エステル;グリシジルクロトネート、アリルグリシジルエーテル等が挙げられる。
これらの中でも、本発明の一態様で用いるアクリル系ポリマー(A1)は、構成単位(a2)として、カルボキシ基含有モノマーに由来する構成単位(a2−1)を有する共重合体であることが好ましい。
構成単位(a2−1)を有することで、カルボキシ基から生じるアニオン(COO)は、アルカリ金属塩(B)から生じるカチオン(金属イオン)と結合し易く、架橋剤を配合せずとも、凝集力を向上させた粘着剤組成物とすることができる。その結果、架橋剤を配合する必要が無いため、当該粘着剤組成物から粘着剤層を形成する際には、粘着剤層を形成後に一定期間保持して架橋を完了させるシーズニングの工程が不要となり、より簡便な粘着剤組成物とすることもできる。
上記観点から、本発明の一態様で用いるアクリル系ポリマー(A1)において、構成単位(a2−1)の含有割合としては、アクリル系ポリマー(A1)が有する構成単位(a2)の全量(100質量%)に対して、好ましくは60〜100質量%、より好ましくは70〜100質量%、更に好ましくは80〜100質量%、より更に好ましくは90〜100質量%、特に好ましくは95〜100質量%である。
本発明の一態様で用いるアクリル系ポリマー(A1)において、構成単位(a2)の含有割合としては、アクリル系ポリマー(A1)の構成単位の全量(100質量%)に対して、凝集力をより向上させ得る粘着剤組成物とする観点から、好ましくは0.01質量%以上、より好ましくは0.10質量%以上、更に好ましくは1.0質量%以上、より更に好ましくは3.0質量%以上、特に好ましくは5.0質量%以上であり、また、構成単位(a1)の含有量を確保し、電圧印加前の粘着性をより良好とした粘着剤組成物とする観点から、好ましくは60質量%以下、より好ましくは50質量%以下、更に好ましくは40質量%以下、より更に好ましくは30質量%以下、特に好ましくは20質量%以下である。
つまり、構成単位(a2)の含有割合としては、アクリル系ポリマー(A1)の構成単位の全量(100質量%)に対して、好ましくは0.01〜60質量%、より好ましくは0.10〜50質量%、更に好ましくは1.0〜40質量%、より更に好ましくは3.0〜30質量%、特に好ましくは5.0〜20質量%である。
[モノマー(a3’)、構成単位(a3)]
モノマー(a1’)及び(a2’)以外のモノマー(a3’)としては、特に制限は無いが、例えば、エチレン、プロピレン、イソブチレン等のオレフィン類、塩化ビニル、ビニリデンクロリド等のハロゲン化オレフィン類、ブタジエン、イソプレン、クロロプレン等のジエン系モノマー類、スチレン、α−メチルスチレン、ビニルトルエン、ギ酸ビニル、酢酸ビニル、アクリロニトリル、(メタ)アクリルアミド、(メタ)アクリロニトリル、(メタ)アクリロイルモルホリン、N−ビニルピロリドン等が挙げられる。
これらのモノマー(a3’)は、単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
本発明の一態様で用いるアクリル系ポリマー(A1)において、構成単位(a3)の含有割合としては、アクリル系ポリマー(A1)の構成単位の全量(100質量%)に対して、好ましくは0〜30質量%、より好ましくは0〜20質量%、更に好ましくは0〜10質量%、より更に好ましくは0〜5質量%、特に好ましくは0〜1質量%である。
本発明の一態様の粘着剤組成物において、電圧印加前は高粘着性を有すると共に、電圧印加によって容易に粘着性を低下させ得る粘着剤組成物とする観点から、成分(A)の配合量(含有量)は、当該粘着剤組成物の有効成分の全量(100質量%)に対して、好ましくは25質量%以上、より好ましくは30質量%以上、更に好ましくは35質量%以上、より更に好ましくは40質量%以上、特に好ましくは45質量%以上であり、また、好ましくは88質量%以下、より好ましくは86質量%以下、更に好ましくは84質量%以下、より更に好ましくは80質量%以下、特に好ましくは78質量%以下である。
つまり、成分(A)の配合量(含有量)は、当該粘着剤組成物の有効成分の全量(100質量%)に対して、好ましくは25〜88質量%、より好ましくは30〜86質量%、更に好ましくは35〜84質量%、より更に好ましくは40〜80質量%、特に好ましくは45〜78質量%である。
<成分(B):アルカリ金属塩>
本発明の粘着剤組成物は、下記一般式(b−1)で表されるアルカリ金属塩(B)を含有する。なお、アルカリ金属塩(B)は、単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
Figure 2021138898
上記式(b−1)中、Rは、それぞれ独立に、フッ素原子、又はフッ素化アルキル基である。フッ素化アルキル基の炭素数としては、好ましくは1〜10、より好ましくは1〜8、更に好ましくは1〜4、より更に好ましくは1〜3、特に好ましくは1〜2である。本明細書において、「フッ素化アルキル基」とは、アルキル基が有する少なくとも一つの水素原子が、フッ素原子に置換された基を意味し、直鎖であってもよく、分岐鎖であってもよい。
フッ素化アルキル基の中でも、アルキル基が有するすべての水素原子がフッ素原子に置換された、パーフルオロアルキル基が好ましい。パーフルオロアルキル基の炭素数の好適な範囲は、上記のフッ素化アルキル基の炭素数の好適範囲と同じである。
本発明の一態様においては、Rは、フッ素原子、又はパーフルオロアルキル基であることが好ましく、フッ素原子、−CF、−C、−C、又は−Cであることがより好ましく、フッ素原子又は−CFであることが更に好ましい。
Mは、アルカリ金属原子(リチウム原子、ナトリウム原子、カリウム原子、ルビジウム原子、セシウム原子、フランシウム原子)であるが、ナトリウム原子又はカリウム原子であることが好ましく、ナトリウム原子であることがより好ましい。
なお、アルカリ金属塩(B)は、常温(25℃)で固体であることが好ましい。
特許文献1で用いられているイオン液体は、特殊な構造を有する化合物であり、価格が高いため、イオン液体を用いた場合には安価な粘着シートを製造することは難しい。
そこで、本発明者らは、イオン液体を用いた場合と同等以上の物性を有する粘着剤組成物を得るために鋭意検討した。その結果、ベースポリマー(A)と共に、前記一般式(b−1)で表される特定のアルカリ金属塩(B)を配合してなる粘着剤組成物とし、さらに、ベースポリマー(A)に対するアルカリ金属塩(B)の配合割合を所定の範囲に調製することで、電圧印加前は高粘着性を有する一方で、電圧印加によって容易に粘着性を低下させ得る粘着剤組成物となり得ることを見出した。その特性は、特許文献1で用いられているイオン液体を用いた場合と同等以上であることが分かった。
本発明の粘着剤組成物において、成分(A)の全量100質量部に対する、成分(B)の配合割合を13質量部以上となるように調製している。成分(B)の配合割合を13質量部以上とすることで、電圧印加によって容易に粘着性を低下させ得る粘着剤組成物とすることができる。
上記観点から、本発明の一態様の粘着剤組成物において、成分(A)の全量100質量部に対する、成分(B)の配合割合は、好ましくは15質量部超、より好ましくは16質量部以上、更に好ましくは18質量部以上、更に好ましくは20質量部以上、より更に好ましくは25質量部以上、特に好ましくは30質量部以上であるが、50質量部以上、60質量部以上、70質量部以上、又は80質量部以上としてもよい。
また、電圧印加前において高粘着性を有する粘着剤組成物とする観点から、本発明の一態様の粘着剤組成物において、成分(A)の全量100質量部に対する、成分(B)の配合割合は、好ましくは200質量部以下、より好ましくは180質量部以下、更に好ましくは160質量部以下、更に好ましくは150質量部以下、より更に好ましくは130量部以下、特に好ましくは120質量部以下である。
つまり、本発明の一態様の粘着剤組成物において、成分(A)の全量100質量部に対する、成分(B)の配合割合は、好ましくは15質量部超200質量部以下、より好ましくは16〜180質量部、更に好ましくは18〜160質量部、更に好ましくは20〜150質量部、より更に好ましくは25〜130質量部、特に好ましくは30〜120質量部である。
<他の金属塩>
本発明の一態様の粘着剤組成物は、本発明の効果を損なわない範囲で、成分(B)以外の他の金属塩を配合してもよいが、その含有量は極力少ない程好ましい。
成分(B)以外の他の金属塩の配合量としては、成分(B)の全量100質量部に対して、好ましくは0〜50質量部、より好ましくは0〜20質量部、更に好ましくは0〜10質量部、より更に好ましくは0〜5質量部、特に好ましくは0〜1質量部である。
また、本発明の一態様の粘着剤組成物において、MPF(Mは、アルカリ金属原子である)で表される金属塩(X1)を実質的に配合しないことが好ましい。
なお、本明細書において、例えば、「X成分を実質的に配合しない」との規定は、特定の目的をもってX成分を配合する態様を除外する規定である。つまり、原料成分に不純物としてX成分が含まれている場合に、原料成分を配合することで同時にX成分も形式的には配合してしまうような、不可避的に配合されてしまう態様までを排除する規定ではない。
具体的な金属塩(X1)の配合量としては、成分(B)の全量100質量部に対して、好ましくは0〜10質量部、より好ましくは0〜5質量部、更に好ましくは0〜1質量部、より更に好ましくは0〜0.1質量部、特に好ましくは0〜0.01質量部である。
また、本発明の一態様の粘着剤組成物は、有機第四級アンモニウム塩(X2)の配合量が少ないほど好ましく、有機第四級アンモニウム塩(X2)を実質的に配合しないことが好ましい。
具体的な有機第四級アンモニウム塩(X1)の配合量としては、成分(B)の全量100質量部に対して、好ましくは0〜10質量部、より好ましくは0〜5質量部、更に好ましくは0〜1質量部、より更に好ましくは0〜0.1質量部、特に好ましくは0〜0.01質量部である。
<成分(C):架橋剤>
本発明の一態様の粘着剤組成物は、さらに架橋剤(C)を配合してなるものであることが好ましい。架橋剤(C)を配合することで、電圧印加前は高粘着性を有すると共に、電圧印加によって容易に粘着性を低下させ得る粘着剤組成物により調製し易くなる。
なお、架橋剤(C)は、単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
本発明の一態様で用いる架橋剤(C)としては、例えば、イソシアネート系架橋剤、エポキシ系架橋剤、イミン系架橋剤、金属キレート系架橋剤等が挙げられる。
イソシアネート系架橋剤としては、例えば、2,4−トリレンジイソシアネート、2,6−トリレンジイソシアネート等のトリレンジイソシアネート系化合物;1,3−キシリレンジイソシアネート、1,4−キシリレンジイソシアネート等のキシリレンジイソシアネート系化合物;ジフェニルメタン−4,4’−ジイソシアネート、ジフェニルメタン−2,4’−ジイソシアネート、3−メチルジフェニルメタンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、ジシクロヘキシルメタン−4,4’−ジイソシアネート、ジシクロヘキシルメタン−2,4’−ジイソシアネート、リジンイソシアネート等が挙げられる。
なお、これらの有機多価イソシアネート化合物の三量体、並びに、これらの有機多価イソシアネート化合物とポリオール化合物とを反応して得られる末端イソシアネートウレタンプレポリマー等も使用することができる。
エポキシ系架橋剤としては、例えば、ビスフェノールA型エポキシ化合物、ビスフェノールF型エポキシ化合物、1,3−ビス(N,N−ジグリシジルアミノメチル)トルエン、N,N,N’,N’−テトラグリシジル−4,4−ジアミノジフェニルメタン等が挙げられる。
イミン系架橋剤としては、例えば、N,N’−ジフェニルメタン−4,4’−ビス(1−アジリジンカルボキシアミド)、トリメチロールプロパン−トリ−β−アジリジニルプロピオナート、テトラメチロールメタン−トリ−β−アジリジニルプロピオナート、N,N’−トルエン−2,4−ビス(1−アジリジンカルボキシアミド)トリエチレンメラミン等が挙げられる。
金属キレート系架橋剤としては、例えば、トリスエチルアセトアセテートアルミニウム、エチルアセトアセテートアルミニウムジイソプロピレート、トリスアセチルアセトナートアルミニウム等のアルミキレート系化合物等の多価金属の配位化合物が挙げられる。
本発明の一態様の粘着剤組成物において、電圧印加前は高粘着性を有すると共に、電圧印加によって容易に粘着性を低下させ得る粘着剤組成物により調製し易くする観点から、成分(C)の配合量は、成分(A)の全量100質量部に対して、好ましくは0.001〜10.0質量部、より好ましくは0.005〜7.0質量部、更に好ましくは0.010〜5.0質量部、より更に好ましくは0.015〜2.0質量部、特に好ましくは0.020〜1.0質量部である。
<他の添加剤>
本発明の一態様の粘着剤組成物は、成分(A)〜(C)以外の他の添加剤を配合又は含有してもよい。
そのような他の添加剤としては、当該粘着剤組成物を用いた粘着シートの用途に応じて適宜選択されるが、例えば、粘着付与剤、相溶化剤、濡れ剤、増粘剤、消泡剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、軟化剤(可塑剤)、充填剤、防錆剤、顔料、染料等が挙げられる。
これらの他の添加剤としては、一般的な粘着剤組成物に使用される添加剤を用いることができる。
また、各添加剤は、単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
これらの他の添加剤のそれぞれの配合量は、添加剤の種類に応じて適宜設定されるが、成分(A)の全量100質量部に対して、好ましくは0.01〜50質量部、より好ましくは0.05〜40質量部、更に好ましくは0.1〜30質量部である。
また、本発明の粘着剤組成物は、成分(A)及び成分(B)を所定の割合で配合しているため、イオン液体を用いずとも、イオン液体を用いた場合と同等以上に、電圧印加によって容易に粘着性を低下させ得る特性を有する。そのため、本発明の粘着剤組成物においては、イオン液体を配合する必要は無く、安価な粘着シートを製造することができる。
本発明の一態様の粘着剤組成物において、イオン液体の配合量(含有量)は、成分(A)の全量100質量部に対して、1質量部未満、0.1質量部未満、0.01質量部未満、0.001質量部未満、0.0001質量部未満、又は0質量部(架橋剤を配合及び含有しない)とすることができる。
本発明の一態様の粘着剤組成物は、後述の基材等に塗布し易くし、作業性を向上させる観点から、更に有機溶媒で希釈して、溶液の形態としてもよい。
有機溶媒としては、例えば、メチルエチルケトン、アセトン、酢酸エチル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、シクロヘキサン、n−ヘキサン、トルエン、キシレン、n−プロパノール、イソプロパノール等が挙げられる。
なお、これらの有機溶媒は、成分(A)の合成時に使用された有機溶媒をそのまま用いてもよいし、成分(A)の合成時に使用された有機溶媒以外の1種以上の有機溶媒を加えてもよい。
本発明の一態様の粘着剤組成物において、粘着剤組成物の有効成分濃度としては、粘着剤組成物の全量(100質量%)に対して、好ましくは5〜80質量%、より好ましくは10〜70質量%、更に好ましくは15〜60質量%である。
<粘着剤組成物の物性>
本発明の一態様の粘着剤組成物は、電圧印加前は高粘着性を有する一方で、電圧印加によって容易に粘着性を低下させ得るという特性を有する。当該特性の具体的な指標として、本発明の一態様の粘着剤組成物は、下記要件(I)を満たすことが好ましい。
・要件(I):前記電気剥離性粘着剤組成物から形成された厚さ25μmの粘着剤層を有する試験シートについて、10V、60秒間での電圧印加の前後における粘着力の変化を示す、下記式(i)から算出される粘着力減少率が、50%以上である。
式(i):〔粘着力減少率(%)〕=100−〔電圧印加後の試験シートの粘着力〕/〔電圧印加前の試験シートの粘着力〕×100
上記要件(I)に記載の試験シートの作製方法、及び、電圧印加前後の試験シートの粘着力の測定方法については、後述の実施例に記載の方法に基づくものである。
式(i)から算出される粘着力減少率が大きい程、電圧印加前は高粘着性を有し、電圧印加によって粘着性が効果的に低下し得る粘着剤組成物であるといえる。
本発明の一態様の粘着剤組成物において、式(i)から算出される粘着力減少率は、好ましくは50%以上であるが、より好ましくは60%以上、更に好ましくは70%以上、より更に好ましくは75%以上、特に好ましくは85%以上である。
〔電気剥離性粘着シート〕
本発明の電気剥離性粘着シート(以下、単に「粘着シート」ともいう)は、上述の本発明の電気剥離性粘着剤組成物から形成された粘着剤層を有する。
本発明の粘着シートは、当該粘着剤層を有する構成であれば特に限定されず、例えば、基材の少なくとも片面に粘着剤層を有する粘着シートであってもよく、粘着剤層が2枚の剥離シートにより挟持された構成を有する粘着シートであってもよい。
図1は、本発明の一態様の電気剥離性粘着シートの構成の一例を示した、当該粘着シートの模式断面図である。
本発明の一態様の粘着シートの具体的な構成として、例えば、図1(a)に示されたような、基材2の一方の表面側に粘着剤層3を有する、基材付き電気剥離性粘着シート1aが挙げられる。また、図1(b)に示されたような、基材2の双方の表面側に、それぞれ粘着剤層3及び粘着剤層3’を有する基材付き電気剥離性粘着シート1bのような構成であってもよい。
なお、本発明の一態様の粘着シートにおいて、図1(a)に示す電気剥離性粘着シート1aのように、基材2と粘着剤層3とが直接積層する構成であってもよく、基材2と粘着剤層3との間に他の層を有する構成としてもよい。これは、図1(b)に示す電気剥離性粘着シート1bにおける、基材2と粘着剤層3、及び、基材2と粘着剤層3’についても同様である。
また、本発明の一態様の粘着シートは、図1(c)に示す、粘着剤層3の粘着表面上に、さらに剥離シート4が積層した基材付き電気剥離性粘着シート1cのような構成であってもよい。同様に、電気剥離性粘着シート1bにおいても、粘着剤層3及び粘着剤層3’の粘着表面上にも、それぞれ剥離シートを積層した構成とすることができる。
他の態様として、本発明の一態様の粘着シートは、図1(d)に示す、基材を用いずに、粘着剤層3を2枚の剥離シート4、4’により挟持された構成を有する基材無し電気剥離性粘着シート1dのような構成であってもよい。
この電気剥離性粘着シート1dの剥離シート4、4’の素材は、同じものでもよく、異なるものでもよいが、剥離シート4と剥離シート4’との剥離力が異なるように調整された素材であることが好ましい。
他にも、表面が剥離処理された剥離シートの片面に粘着剤層を設けたものをロール状に巻いた構成を有する電気剥離性粘着シート等も挙げられる。
また、本発明の一態様の粘着シートは、前記粘着剤層に電圧を印加した際、陰極側で剥離する特性を有する。つまり、陰極側に接続した粘着剤層の粘着表面と、当該粘着表面と貼付した被着体又は基材との間で剥離する。
例えば、図2の(a)のように、本発明の一態様の電気剥離性粘着シート1aを被着体11から剥離しようとする場合を考える。この図2(a)では、粘着剤層3は、被着体11及び基材2aに挟持されており、電圧印加装置50の陽極端子51を基材2aに接続し、陰極端子52を被着体11に接続することで、粘着剤層3の双方の表面間に電圧を印加することができる。
なお、図1の(d)のような基材無し電気剥離性粘着シート1dを用いる場合には、図2中の「基材2a」の構成が、別の「被着体」となり、粘着剤層3は、2枚の被着体に挟持された構成となり、電圧印加装置50の陽極端子51、陰極端子52とそれぞれの被着体に接続することで、粘着剤層3の両側の面の間に電圧を印加することができる。
この図2の(a)に示された状態で、電圧を印加すると、図2の(b)に示すように、陰極側に接続した粘着剤層の粘着表面3aと、当該粘着表面3aと貼付した被着体11との間で、粘着力が低下し、電気剥離性粘着シート1aを被着体から容易に剥離することができる。
また、逆に図3の(a)のように、図2とは、陰極端子と陽極端子を逆に接続した場合、陰極側に接続した粘着剤層の粘着表面3a’と、当該陰極側に接続した粘着剤層の粘着表面3aと貼付した基材2aとの間で、粘着力が低下し、基材2aが粘着剤層3から剥離されることとなる。
印加する電圧(印加電圧)は、好ましくは1〜200V、より好ましくは3〜140V、更に好ましくは6〜120Vであり、当該範囲の電圧を印加する時間(印加時間)は、好ましくは1〜180秒、より好ましくは5〜120秒、更に好ましくは10〜90秒である。
本発明の粘着シートの粘着剤層の厚さは、用途等に応じて適宜調整されるが、好ましくは0.5〜120μm、より好ましくは1〜100μm、更に好ましくは3〜80μm、より更に好ましくは5〜80μm、特に好ましくは10〜60μmである。
当該粘着剤層の厚さが0.5μm以上であれば、被着体の種類に依らずに、良好な粘着力を発現させることができる。一方、当該粘着剤層の厚さが120μm以下であれば、生産性の面で利点があると共に、取扱性の面でも良好な電気剥離性粘着シートとなり得る。
本発明の一態様の粘着シートが有する基材としては、被着体から剥離したい際に、粘着シートの粘着剤層に電圧印加を行う観点から、導電性基材であることが好ましい。
つまり、本発明の一態様の粘着シートは、導電性基材を有し、当該導電性基材の少なくとも一方の表面側に粘着剤層を有する構成であることが好ましい。
導電性基材を構成する材料としては、例えば、アルミニウム、スズドープ酸化インジウム、銅、鉄、銀、白金、金等の金属及びこれら金属の合金等が挙げられる。
また、ポリエチレンテレフタレート等の樹脂フィルムに、上記金属を蒸着させてなる金属蒸着体を基材として用いてもよい。樹脂フィルムに金属を蒸着させる場合は、粘着剤層と接する樹脂フィルムの面に金属を蒸着させることが好ましい。
基材の厚さは、好ましくは5〜300μm、より好ましくは10〜150μm、更に好ましくは20〜100μmである。
本発明の粘着シートが有する剥離シートは、剥離シート用基材の片面又は両面に剥離剤を塗布して得ることができる。
剥離シート用基材としては、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート等のポリエステル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブテン、ポリブタジエン、ポリメチルペンテン、ポリ塩化ビニル、塩化ビニル共重合体、ポリウレタン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、アイオノマー樹脂、エチレン(メタ)アクリル酸共重合体、ポリスチレン、ポリカーボネート、フッ素樹脂、低密度ポリエチレン、直鎖低密度ポリエチレン、トリアセチルセルロース等の樹脂フィルムや、上質紙、コート紙、グラシン紙等の紙基材、これらの紙基材にポリエチレン等の熱可塑性樹脂をラミネートしたラミネート紙等が挙げられる。
用いる剥離剤としては、例えば、シリコーン系樹脂、オレフィン系樹脂、長鎖アルキル系樹脂、アルキド系樹脂、フッ素系樹脂、イソプレン系樹脂やブタジエン系樹脂等のゴム系エラストマー等が挙げられる。
剥離シートの厚さは、特に制限は無いが、好ましくは5〜300μm、より好ましくは10〜200μmである。なお、剥離シート用基材としてポリエチレンテレフタレート系フィルムを用いる場合は、好ましくは10〜100μmである。
〔電気剥離性粘着シートの製造方法〕
本発明の電気剥離性粘着シートの製造方法としては、特に制限はなく、上記の方法により調製した本発明の一態様の粘着剤組成物を、上述の基材又は剥離シート上に公知の塗布方法により塗布して製造することができる。
なお、基材又は剥離シートに対する塗布性を良好とする観点から、本発明の一態様の粘着剤組成物は、有機溶媒で希釈して、溶液の形態として用いることが好ましい。
粘着剤組成物を基材や剥離シート上に塗布する方法としては、例えば、スピンコート法、スプレーコート法、バーコート法、ナイフコート法、ロールコート法、ブレードコート法、ダイコート法、グラビアコート法等が挙げられる。
基材や剥離シート上に粘着剤組成物を塗布し塗布膜を形成した後、乾燥処理をすることが好ましい。
形成した塗布膜の乾燥条件としては、80℃〜150℃の温度で、30秒〜5分間(好ましくは40秒〜3分間、より好ましくは45秒〜2分間)加熱し、乾燥させることが好ましい。この乾燥工程を経て、基材又は剥離シート上に粘着剤層を形成することができる。
なお、粘着剤層の形成に用いた粘着剤組成物に架橋剤が配合されている場合には、架橋を完了させるために、一定期間(例えば、1日〜14日程度)保持するシーズニング工程を経ることが好ましい。一方で、用いた粘着剤組成物に架橋剤が配合されていない場合には、当該シーズニングの工程を行う必要は無い。
電気剥離性粘着シートの構成別の具体的な製造方法としては、以下の方法が挙げられる。
まず、図1(a)のような基材2の片面に粘着剤層3を有する電気剥離性粘着シート1aは、例えば、基材2の一方の表面上に、上述の粘着剤組成物の溶液を直接塗布して、粘着剤層3を形成して作製することができる。
また、剥離シートの剥離処理面上に、上述の粘着剤組成物の溶液を直接塗布して、粘着剤層3を形成した後、その粘着剤層3と基材2とを貼り合わせ、剥離シートを除去して作製してもよい。
図1(b)のような基材2の両面に粘着剤層3、3’を有する電気剥離性粘着シート1bは、例えば、基材2の両面に、上述の粘着剤組成物の溶液を直接塗布して粘着剤層3、3’を形成し、作製することができる。
また、剥離シートの剥離処理面上に、上述の粘着剤組成物の溶液を直接塗布して、粘着剤層を形成したものを2枚用意し、それぞれの粘着剤層を基材2の両面に貼り合わせて、剥離シートを除去して作製してもよい。
図1(c)のような基材2上に粘着剤層3及び剥離シート4をこの順で有する電気剥離性粘着シート1cは、例えば、上述のようにして得られた電気剥離性粘着シート1aの粘着剤層3の面上に、剥離シート4をラミネートして作製することができる。
また、剥離シート4の剥離処理面上に、上述の粘着剤組成物の溶液を直接塗布して、粘着剤層3を形成した後、その粘着剤層3と基材2とを貼り合わせて作製してもよい。
図1(d)のような、基材を用いずに、粘着剤層3が2つの剥離シート4、4’により挟持された構成を有する電気剥離性粘着シート1dは、例えば、剥離シート4の剥離処理面上に、上述の粘着剤組成物の溶液を直接塗布して、粘着剤層3を形成した後、この粘着剤層3の面上に、別の剥離シート4’をラミネートして作製することができる。
なお、上述のとおり、剥離シート4と剥離シート4’とは、剥離力が異なるように調整することが好ましい。
〔電気剥離性粘着シートの使用方法〕
本発明の電気剥離性粘着シートは、任意の被着体に貼付して使用することができる。
被着体としては、特に限定されず、導電性を有していても有さなくてもよいが、粘着剤層に電圧の印加を容易に行う観点から、被着体がそのまま電極となるように、導電性を有する被着体であることが好ましい。
導電性を有する被着体としては、例えば、アルミニウム、スズドープ酸化インジウム、銅、鉄、銀、白金、金等の金属やそれら金属の合金等が挙げられる。
以上から、本発明は、下記[i]の記載の使用方法も提供する。
[i]本発明の一態様の電気剥離性粘着シートを、導電性を有する被着体に貼付する、電気剥離性粘着シートの使用方法。
上記[i]に記載の使用方法において、前記電気剥離性粘着シートを、導電性を有する被着体に貼付した後、当該粘着シートを剥離したい際には、粘着剤層に電圧を印加することで、被着体から剥離することができる。
なお、粘着剤層に電圧を印加する際には、粘着シートを剥離する被着体側が陰極となるように接続して電圧を印加する。
以下、実施例を挙げて本発明を更に詳細に説明する。但し、本発明は、以下の実施例になんら限定されるものではない。
また、各物性値については、以下に示す方法で測定した値である。
[質量平均分子量(Mw)]
ゲル浸透クロマトグラフ装置(東ソー株式会社製、製品名「HLC−8020」)を用いて、下記の条件下で測定し、標準ポリスチレン換算にて測定した値を用いた。
(測定条件)
・カラム:「TSK guard column HXL−L」、「TSK gel G2500HXL」、「TSK gel G2000HXL」及び「TSK gel G1000HXL」を順次連結したもの(いずれも東ソー株式会社製)
・カラム温度:40℃
・展開溶媒:テトラヒドロフラン
・流速:1.0mL/min
実施例1〜9、比較例1〜5
(1)粘着剤層の形成
表1に示す種類及び配合量にて、各成分を添加し、希釈溶媒である酢酸エチルで希釈して粘着剤組成物を調製した。
そして、剥離シート(リンテック株式会社製、製品名「SP−PET381031」、厚さ:38μm、表面がシリコーン剥離処理されたポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム)の剥離処理面上に、乾燥後の厚さが25μmになるように、調製した粘着剤組成物を塗布して塗膜を形成し、当該塗膜を100℃で2分間乾燥させて剥離シート上に粘着剤層を形成した。
(2)基材付き粘着シートの作製
その上で、形成した粘着剤層の表出している表面を、基材であるアルミニウム箔付PETフィルム(アジヤアルミ株式会社製、厚さ:23μm、PETフィルム、接着剤層、及びアルミニウム箔をこの順で積層した導電性基材)のアルミニウム箔側に貼付して、図1の(c)に示す電気剥離性粘着シート1cと同様の構成を有する、基材付き粘着シートを作製した。
表1に記載の実施例及び比較例の粘着剤組成物の調整に用いた各成分の詳細は以下のとおりである。
<ベースポリマー>
・「アクリル系ポリマー」:n−ブチルアクリレート(BA)及びアクリル酸(AA)に由来する構成単位を有する共重合体(構成単位比:BA/AA=90/10(質量比))、Mw=47万。
<金属塩>
・「KFSI」:カリウムビス(フルオロスルホニル)イミド、前記一般式(b−1)中のRがフッ素原子であるカリウム金属塩、常温(25℃)で固体。
・「NaFSI」:ナトリウムビス(フルオロスルホニル)イミド、前記一般式(b−1)中のRがフッ素原子であるナトリウム金属塩、常温(25℃)で固体。
・「NaTFSI」:ナトリウムビス(トリフルオロメタンスルホニル)イミド、前記一般式(b−1)中のRが−CFであるナトリウム金属塩、常温(25℃)で固体。
・「Ca(TFSI)」:カルシウムビス(トリフルオロメタンスルホニル)イミド、常温(25℃)で固体。
・「NaPF」:ヘキサフルオロリン酸ナトリウム、常温(25℃)で固体。
<架橋剤>
・「E−AX」:綜研化学株式会社製、製品名「E−AX」、エポキシ系架橋剤。
・「M−5A」:綜研化学株式会社製、製品名「M−5A」、アルミキレート系架橋剤。
・「コロネートL」:東ソー株式会社製、製品名「コロネートL」、イソシアネート系架橋剤。
作製した粘着シートを用いて、以下の方法に基づいて、電力印加前後の試験シートの粘着力を測定し、粘着力低下率を算出した。これらの結果を表1に示す。
[電圧印加前の試験シートの粘着力]
実施例及び比較例で作製した基材付き粘着シートを、25mm×75mmの大きさに裁断したものを試験シートとした。
23℃、50%RH(相対湿度)の環境下で、当該試験シートが有する剥離シートを除去し、表出した粘着剤層の粘着表面に、被着体である、アルミニウム板(パルテック株式会社製、製品名「A105OP」を75mm×70mm×1mmの大きさに割断したもの)に貼付した。貼付に際しては、重さ2kgのローラーを用い、1往復させて、被着体に圧着し、23℃、50%RH(相対湿度)の環境下で、貼付後30分間放置したものを、粘着力測定用サンプルとした。
そして、23℃、50%RH(相対湿度)の環境下で、引張試験機(オリエンテック社製、製品名「テンシロン」)を用いて、剥離速度300mm/分、剥離角度180°の条件で、粘着力測定用サンプルの試験シートを剥離した際に測定された値(単位:N/25mm)を電圧印加前の試験シートの粘着力とした。
[電圧印加後の試験シートの粘着力]
上述の粘着力測定用サンプルを、図2の(a)に示すように、電圧印加装置50(株式会社高砂製作所製、製品名「KH−100H」)を用い、陽極端子51をアルミニウム箔の基材2aに、陰極端子52を被着体11に接続し、10Vの電圧を60秒間印加した。
電圧印加後、1分間放置した後、23℃、50%RH(相対湿度)の環境下で、引張試験機(オリエンテック社製、商品名「テンシロン」)を用いて、剥離速度300mm/分、剥離角度180°の条件で、粘着力測定用サンプルの試験シートを剥離した際に測定された値(単位:N/25mm)を電圧印加後の試験シートの粘着力とした。
その上で、電圧印加前後の試験シートの粘着力の値から、下記式により、粘着力減少率を算出した。
・〔粘着力減少率(%)〕=100−〔電圧印加後の試験シートの粘着力〕/〔電圧印加前の試験シートの粘着力〕×100
なお、粘着力減少率の値がマイナスとなった場合、電圧印加によって粘着力が上昇したことを示す。
Figure 2021138898
表1より、実施例1〜9で作製した粘着シートは、電圧印加前は高粘着性を有する一方で、電圧印加によって粘着力が低下し得る結果となった。一方で、比較例2〜3で作製した粘着シートは、電圧印加によっても粘着力の低下の程度は小さく、比較例1、4、5で作製した粘着シートは、電圧印加によって粘着力が上昇してしまう結果となった。
1a、1b、1c、1d 電気剥離性粘着シート
2、2a 基材
3、3’ 粘着剤層
3a、3a’ 粘着表面
4、4’ 剥離シート
11 被着体
50 電圧印加装置
51 陽極端子
52 陰極端子

Claims (14)

  1. ベースポリマー(A)及び下記一般式(b−1)で表されるアルカリ金属塩(B)を配合してなり、
    ベースポリマー(A)の全量100質量部に対する、アルカリ金属塩(B)の配合割合が、13質量部以上である、電気剥離性粘着剤組成物。
    Figure 2021138898
    (上記式中、Rは、それぞれ独立に、フッ素原子、又はフッ素化アルキル基であり、Mはアルカリ金属原子である。)
  2. 前記一般式(b−1)中のMが、ナトリウム原子又はカリウム原子である、請求項1に記載の電気剥離性粘着剤組成物。
  3. ベースポリマー(A)の全量100質量部に対する、アルカリ金属塩(B)の配合割合が、15質量部超200質量部以下である、請求項1又は2に記載の電気剥離性粘着剤組成物。
  4. ベースポリマー(A)が、アクリル系ポリマー(A1)を含む、請求項1〜3のいずれか一項に記載の電気剥離性粘着剤組成物。
  5. アクリル系ポリマー(A1)が、アルキル(メタ)アクリレートに由来する構成単位(a1)及び官能基含有モノマーに由来する構成単位(a2)を有する共重合体である、請求項4に記載の電気剥離性粘着剤組成物。
  6. 前記共重合体が、構成単位(a2)として、カルボキシ基含有モノマーに由来する構成単位(a2−1)を有する、請求項5に記載の電気剥離性粘着剤組成物。
  7. さらに架橋剤(C)を配合してなる、請求項1〜6のいずれか一項に記載の電気剥離性粘着剤組成物。
  8. MPF(Mは、アルカリ金属原子である)で表される金属塩(X1)を実質的に配合しない、請求項1〜7のいずれか一項に記載の電気剥離性粘着剤組成物。
  9. 下記要件(I)を満たす、請求項1〜8のいずれか一項に記載の電気剥離性粘着剤組成物。
    ・要件(I):前記電気剥離性粘着剤組成物から形成された厚さ25μmの粘着剤層を有する試験シートについて、10V、60秒間での電圧印加の前後における粘着力の変化を示す、下記式(i)から算出される粘着力減少率が、50%以上である。
    式(i):〔粘着力減少率(%)〕=100−〔電圧印加後の試験シートの粘着力〕/〔電圧印加前の試験シートの粘着力〕×100
  10. 請求項1〜9のいずれか一項に記載の電気剥離性粘着剤組成物から形成された粘着剤層を有する、電気剥離性粘着シート。
  11. 導電性基材を有し、当該導電性基材の少なくとも一方の表面側に前記粘着剤層を有する、請求項10に記載の電気剥離性粘着シート。
  12. 前記粘着剤層に電圧を印加した際、陰極側で剥離する、請求項10又は11に記載の電気剥離性粘着シート。
  13. 請求項10〜12のいずれか一項に記載の電気剥離性粘着シートを、導電性を有する被着体に貼付する、電気剥離性粘着シートの使用方法。
  14. 前記電気剥離性粘着シートを、導電性を有する被着体に貼付した後、前記粘着剤層に電圧を印加して被着体から剥離する、請求項13に記載の電気剥離性粘着シートの使用方法。
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WO2022065483A1 (ja) * 2020-09-28 2022-03-31 リンテック株式会社 電気剥離性粘着剤組成物、電気剥離性粘着シート、及び電気剥離性粘着シートの使用方法

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