JP2021137949A - ワーク受け装置およびワーク受け方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 異なる形状の複数のワークに対して簡便に使用できるワーク受け技術を提供する。【解決手段】 実施形態にかかるワーク受け装置10は、ワークを受けるための受け部20と、この受け部20を支持するフレーム部30と、を備え、受け部20は、加熱状態でワークを模した加圧型2からの受圧によって変形し変形後の冷却によって形状を記憶する発泡体24によって構成されている。【選択図】図1

Description

本発明は、ワークを受けるための技術に関する。
下記特許文献1には、ワーク受け装置の一例である部品受け治具が開示されている。この部品受け治具は、治具本体と、製品を受けるために治具本体に取付けられる受け部と、を備えている。受け部は、固形状の熱可塑性樹脂によって構成されている。
この部品受け治具を使用するとき、受け部を温水中に浸漬させて熱可塑性樹脂を柔らかい状態にしてこの受け部に部品モデルを押し付ける。その後、受け部を冷却水や冷却風によって冷却して受け部を構成する熱可塑性樹脂を固化させる。最後に、部品モデルを受け部から取り外すことによって、受け部を部品に倣った形状に成形できる。これにより、受け部に部品モデルの形状を記憶させてその形状を維持することができる。
特開平5−228747号公報
この種の部品受け治具は、異なる複数の部品に対応させて使用するのに有効である。即ち、受け部に押し付ける部品モデルを、別の部品に対応した別形状の部品モデルに変更することによって、この受け部の形状を別の部品に対応した別形状に容易に変更することが可能になる。
ところが、上記の部品受け治具の場合、受け部が固形状の熱可塑性樹脂によって構成されているため、熱可塑性樹脂の全体を温めて柔らかい状態にするのに時間を要する。このため、受け部の形状を別形状に変更する作業に手間がかかり、異なる複数の部品に対応させて使用するのが難しいという問題が生じ得る。
本発明は、かかる課題に鑑みてなされたものであり、異なる形状の複数のワークに対して簡便に使用できるワーク受け技術を提供しようとするものである。
本発明の一態様は、
ワークを受けるための受け部と、上記受け部を支持するフレーム部と、を備え、
上記受け部は、加熱状態で上記ワークを模した加圧型からの受圧によって変形し変形後の冷却によって形状を記憶する発泡体によって構成されている、ワーク受け装置、
にある。
本発明の別の態様は、
加熱状態における受圧によって変形し変形後の冷却によって形状を記憶する発泡体によって構成された受け部を用いてワークを受けるワーク受け方法であって、
加熱状態で上記受け部に上記ワークを模した加圧型を押し付けて上記加圧型の形状に倣って上記受け部を変形させる押し付けステップと、
上記押し付けステップによって変形した上記受け部を冷却した後に上記受け部から上記加圧型を離型させる成形ステップと、
上記成形ステップによって得られた上記受け部で上記ワークを受けるワーク受けステップと、
を有する、ワーク受け方法、
にある。
上記のワーク受け装置において、ワークを受けるための受け部は、フレーム部によって支持されている。受け部は、発泡体によって構成されており、この発泡体は、加熱状態でワークを模した加圧型からの受圧によって変形し変形後の冷却によって形状を記憶する機能を有するものである。このため、発泡体が加圧型に倣った形状を記憶してなる受け部を成形すれば、この受け部でワークを受けることができる。
上記のワーク受け方法は、上記構成の受け部を用いてワークを受ける方法である。このワーク受け方法において、押し付けステップによれば、加熱状態で受け部にワークを模した加圧型を押し付けて加圧型の形状に倣って受け部を変形させることができる。成形ステップによれば、変形した受け部を冷却した後にこの受け部から加圧型を離型させることで受け部を成形できる。ワーク受けステップによれば、成形ステップによって得られた受け部でワークを受けることができる。また、押し付けステップ及び成形ステップを、加圧型を別形状のワークを模したものに変更して実行すれば、別形状のワークを受け部で受けることができる。
ワーク受け装置及びワーク受け方法で使用する受け部の発泡体は、多数の細孔を有するポーラス状であり、細孔を熱伝達のための熱路として使用できる多孔質構造を有している。このため、熱路が形成されにくい固形状の樹脂などに比べて熱が内部まで伝わり易く、その加熱や冷却に要する時間を短くできる。また、最初に成形した受け部でワークを受けた後に、加圧型を別形状のワークを模したものに変更することによって、別形状のワークに対応した受け部を速やかに成形でき、成形した受け部で別形状のワークを受けることができる。従って、受け部を使用して同一形状のワークを受けることができることは勿論、加圧型の変更のみで異なる形状の複数のワークに対してもこの受け部を短時間で成形して使用することができる。これにより、複数のワークを製造する工程における早いサイクルタイムに対応することができる。
以上のごとく、上記の態様によれば、異なる形状の複数のワークに対して簡便に使用できるワーク受け技術を提供することができる。
実施形態1のワーク受け装置の全体構成を示す図。 図1中の受け部を斜め上方からみた斜視図。 図1中の受け部の使用手順を模式的に示す。 図1中の受け部の第1の使用態様を説明するための図。 図1中の受け部の第2の使用態様を説明するための図。 実施形態2のワーク受け装置について図1に対応した図。 図6中の受け部を斜め上方からみた斜視図。 実施形態3のワーク受け装置について図1に対応した図。 実施形態4のワーク受け装置について図1に対応した図。 実施形態5のワーク受け装置について図1に対応した図。 実施形態6のワーク受け装置について図1に対応した図。 実施形態7のワーク受け装置を模式的に示す図。 実施形態8のワーク受け装置について図1に対応した図。 図13中の発泡体の製造過程を示す図。 実施形態9のワーク受け装置について図1に対応した図。
上述の態様の好ましい実施形態について説明する。
上記のワーク受け装置は、上記受け部の上記発泡体を加熱するための加熱装置を備えるのが好ましい。
このワーク受け装置によれば、受け部に対して加熱装置が予め設けられており、この加熱装置を作動させることによって発泡体を加熱状態にすることができる。この場合、発泡体を加熱状態にするための手段を別途準備する必要がない。
上記のワーク受け装置において、加熱装置は、加熱風を吐出する吐出部を備える加熱風発生器であり、上記受け部は、上記発泡体を収容する収容空間を有するケースと、上記加熱装置の上記吐出部を上記収容空間に接続するように上記ケースに設けられた吸気ポートと、を備えるのが好ましい。
このワーク受け装置によれば、加熱風発生器の吐出部から吐出された加熱風を、ケースの吸気ポートを通じて発泡体を収容する収容空間に供給することができ、発泡体を加熱風によって加熱できる。このとき、発泡体を加熱風に直に接触させて加熱できるため加熱効率が良い。
上記のワーク受け装置において、上記受け部は、上記発泡体を流れた加熱風の排気のために上記ケースに設けられた排気ポートを有するのが好ましい。
このワーク受け装置によれば、ケースの吸気ポートから排気ポートに向かう加熱風の連続的な流れをつくることができ、発泡体の加熱効率を高めることができる。
上記のワーク受け装置において、上記受け部は、上記発泡体の荷重受け面を被覆する弾性シートを有するのが好ましい。
このワーク受け装置によれば、受け部において加圧型が弾性シートを介して発泡体の荷重受け面に押し付けられる。このとき、弾性シートが発泡体の変形の邪魔にならない程度に弾性変形する。弾性シートは、発泡体の荷重受け面を被覆することによって、発泡体が傷付いたり経年劣化したりすることから保護することができる。
上記のワーク受け装置において、上記弾性シートは、上記発泡体の上記荷重受け面を被覆する被覆面に互いに間隔を隔てて立設する複数の凸部を有するのが好ましい。
このワーク受け装置によれば、加圧型を弾性シートに押し付けるときに、この弾性シートの被覆面に複数の凸部が設けられていることで、弾性シート自体の強度を上げて耐久性を高めるとともに、加圧型の形状に対する弾性シートの形状追従性を高めるのに効果がある。
上記のワーク受け装置において、上記発泡体は、コア部と、上記コア部の表面を被覆する表皮層と、を備え、上記コア部と上記表皮層は共に多孔質構造を有し、且つ、上記表皮層の硬度が上記コア部の硬度を上回るのが好ましい。
このワーク受け装置によれば、受け部において加圧型が発泡体の荷重受け面となる表皮層に押し付けられる。このとき、表皮層は、発泡体の主要部位であるコア部が傷付いたり経年劣化したりすることから保護することができる。この場合、コア部を保護するのに発泡体とは別部品を要しないため、部品点数を増やす必要がなく、構造を簡素化できる。また、コア部と表皮層が共に多孔質構造を有するため、発泡体の全体にわたって熱が伝わり易く、その加熱や冷却に要する時間を短くできる。
上記のワーク受け装置において、上記表皮層は、上記発泡体の成形時に上記コア部の表面側で硬化してなるスキン層であるのが好ましい。
このワーク受け装置によれば、受け部において発泡体の成形時に形成されるスキン層を、荷重受け面となる表皮層に利用できるため、表皮層を別部材によって構成する場合に比べて、受け部の製造に要するコストや時間を抑えることができる。
上記のワーク受け装置において、上記フレーム部は、上記受け部を着脱可能に支持するように構成されているのが好ましい。
このワーク受け装置によれば、受け部をフレーム部から取り外して成形した後、成形後の受け部をフレーム部に再び装着してワークを受けるのに使用できる。このとき、ワーク受け装置に加熱手段等の要素が設けられていないため、ワーク受け装置の構造を簡素化して装置コストを低く抑えることができる。
以下、本発明にかかるワーク受け装置及びワーク受け方法の実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
なお、この実施形態の説明のための図面において、水平方向である第1方向を矢印Xで示し、水平方向であり且つ第1方向に直交する第2方向を矢印Yで示し、第1方向X及び第2方向Yの両方に直交する高さ方向を矢印Zで示している。
(実施形態1)
図1に示されるように、実施形態1のワーク受け装置10は、ワークを受けるための受け部20と、この受け部20を支持するフレーム部30と、加熱装置としての加熱風発生器40と、を備えている。なお、図1では、説明の便宜上、受け部20の断面構造を示している。
受け部20は、ケース21と、発泡体24と、弾性シート25と、を主要な構成要素としている。
ケース21は、発泡体24を収容する収容空間21aと、吸気ポート22と、排気ポート23と、を有し、上部が開口する収容体である。吸気ポート22は、後述の加熱風発生器40の吐出部44を収容空間21aに接続するようにケース21に設けられている。この吸気ポート22は、加熱風発生器40の吐出部44と分離可能に係合する係合機能を有するのが好ましい。これにより、この係合機能を利用して受け部20を加熱風発生器40に容易に接続したり加熱風発生器40から容易に分離したりすることが可能になる。排気ポート23は、収容空間21aに収容された発泡体34を流れた加熱風の排気のためにケース21に設けられている。
発泡体24は、細孔(或いは「気孔」ともいう。)が多数空いており、且つ多数の細孔が連続的に連通してなる熱路を形成することができる多孔質構造を有し、軽量性及び緩衝性に優れたスポンジ状部材として構成されるのが好ましい。本構成によれば、空気などの流体を発泡体24の内部に連続的に流すことができる。
発泡体24は、加熱状態でワークを模した加圧型2からの受圧によって変形し変形後の冷却によって形状を記憶する性能、所謂「熱応答型の形状記憶性能」を有する。このために、この発泡体24は、複数種類の中から適宜に選択されたポリオールと、複数種類の中から適宜に選択されたイソシアネートと、を主原料した化学反応によって得られる合成樹脂であるポリウレタンからなる。このポリウレタンは、複数のポリマーの鎖同士を連結するための架橋が温度に応じて消えたり復活したりする架橋現象を利用して、上記の形状記憶性能を実現している。
この架橋現象について具体的に説明すると、発泡体24を常温で静止した状態では、ポリウレタンの複数のポリマーの鎖同士が架橋点で架橋されており、変形によってエネルギー的に不安定になったポリマーは元の位置に戻ろうとする。このため、発泡体24は、加圧型2からの受圧によって変形する一方で、この受圧が解放されたときには、その形状記憶性能によって元の形状に復帰する。なお、加圧型2がワーク自体であってもよい。
そして、この発泡体24は、ポリウレタンが基準温度を上回る温度まで加熱されることによって架橋が消えて柔らかくなり、加圧型2からの受圧によって変形したとき、その変形状態を維持するように作用する。このときの基準温度は、ポリウレタンの主原料であるポリオールやイソシアネートの種類や、副原料や添加剤の種類などの組み合わせに応じて定まる。その後、このポリウレタンは、冷却によって常温に戻る過程で架橋が復活して、変形状態のまま形状を記憶する。また、このポリウレタンは、基準温度を上回る温度まで再度加熱されることによって、初期の形状に復帰する。
図1及び図2に示されるように、発泡体24は、略直方体形状をなしており、その上面が受け部20の成形時に加圧型2からの荷重を受ける荷重受け面24aとなるように構成されている。発泡体24は、単体であり、装着が簡単であり交換も可能であるため、受け部20の保守面で優れている。
弾性シート25は、発泡体24の表面を保護するためのシート部材であり弾性変形可能に構成されている。弾性シート25は、厚みが概ね一定であり、発泡体24の荷重受け面24aを少なくとも被覆する被覆面25aを有する。弾性シート25は、その被覆面25aが発泡体24の荷重受け面24aに接着されているのが好ましい。これにより、加圧型2からの受圧時に弾性シート25と発泡体24との間で位置ズレが生じるのを防ぐことができる。
弾性シート25の素材として、薄肉のゴム材料(例えば、ニトリルゴムなど)を使用するのが好ましい。この弾性シート25の厚み寸法は、大きすぎると加圧型2に対する形状追従性が低下し、小さすぎると繰り返し使用による弾性シート25自体の耐久性が低下する傾向にある。なお、弾性シート25の素材として、ゴム材料と同様の性能を有する弾性材料であれば、ゴム材料以外の弾性材料を使用することもできる。
図1に示されるように、フレーム部30は、フロア面に置かれるベース31と、ベース31から高さ方向Zに延出したフレーム32と、を有し、フレーム32の上端部がケース21の下部に接合されている。このため、フレーム部30によって受け部20を下方から支持することができる。
加熱風発生器40は、受け部20の発泡体24を加熱するためのものである。この加熱風発生器40は、吸気口41a及び排気口41bを有するハウジング41と、いずれもハウジング41に収容された送風機42及びヒーター43と、加熱風を吐出する吐出部44と、を備えている。吐出部44は、一端部がハウジング41の排気口41bに接続され、他端部がケース21の吸気ポート22に接続された接続管によって構成されている。
この加熱風発生器40の作動状態において、送風機42によって吸気口41aから吸気された外気がヒーター43に送気されてヒーター43で加熱される。加熱後の外気は、排気口41bから吐出部44に流れ、この吐出部44から加熱風としてケース21の吸気ポート22に吐出される。吸気ポート22を通じてケース21に導入された加熱風は、収容空間21aに収容されている発泡体24の内部のポーラス流路を通ったのちに排気ポート23を通じて排気される。
次に、図3〜図5を参照しながら、実施形態1のワーク受け方法について説明する。
図3に示されるように、このワーク受け方法は、上記構成の受け部20を用いてワーク1を受ける方法であり、第1ステップS101から第5ステップS105までのステップを有する。なお、必要に応じて、図3中の複数のステップに別のステップが追加されてもよいし、或いは図3中の各ステップが複数に分割されてもよい。
第1ステップ101は、受け部20を構成する発泡体24の加熱処理を行うステップである。この第1ステップ101によれば、加熱風発生器40(図1参照)を作動させて加熱風を発泡体24に供給することによって、発泡体24を加熱状態にすることができる。
第2ステップ102は、第1ステップ101で発泡体24が加熱状態にある受け部20に加圧型2を押し付けるステップである。この第2ステップ102によれば、ワーク1を受けるのに使用する凹部Rを受け部20に形成させることができる。
このように、第1ステップS101及び第2ステップS102は、加熱状態で受け部20にワーク1を模した加圧型2を押し付けて加圧型2の形状に倣って受け部20を変形させる押し付けステップを構成している。
第3ステップ103は、第2ステップ102で加圧型2が押し付けられた状態の受け部20の冷却処理を行うステップである。この冷却処理は、加熱風発生器40を送風機42の運転は維持したままでヒーター43の運転を停止した送気モードに設定することによって実行することができる。或いは、予め準備した冷風発生器のような冷却装置を用いることによって冷却処理を実行することができる。この第3ステップ103によれば、変形後の受け部20の形状が記憶される。
第4ステップ104は、第3ステップ103で冷却処理がなされた受け部20から加圧型2を引き離す離型処理を行うステップである。この第4ステップ104によれば、受け部20を所望の形状に成形することによりワーク1を受ける準備が完了する。
このように、第3ステップS103及び第4ステップS104は、前述の押し付けステップによって変形した受け部20を冷却した後にこの受け部20から加圧型を離型させる成形ステップを構成している。
第5ステップ105は、第4ステップ104によって得られた受け部20でワークを受けるワーク受けステップである。この第5ステップ105によれば、例えば、ワーク1は、その一部が受け部20に形成された凹部Rに係合することによって、受け部20によって受けられる。
その後、別形状のワーク1を受ける場合、受け部20をこのワーク1に対応したものに成形し直す必要がある。そこで、第5ステップS105の後で第1ステップS101に戻り、加圧型2を別のものに変更した上で、第1ステップS101から第5ステップS105までのステップを再び実行する。これにより、再度実行した第5ステップS105によれば、別形状のワーク1が受け部20によって受けられる。
ここで、上記の第2ステップS102及び第5ステップS105に特に関連するものとして、図4及び図5を参照しながら、受け部20の2つの使用態様について具体的に説明する。図4には、受け部20の第1の使用態様について示されており、図5には、受け部20の第2の使用態様について示されている。
なお、図4及び図5において、1つのワーク1を第1ワーク1Aとし、別形状のワーク1を第2ワーク1Bとする。例えば、第1ワーク1Aを車種Aの部品とし、第2ワーク1Bを車種Bにおける同種の部品とすることができる。
また、図4において、第1ワーク1Aを模した加圧型2を第1加圧型2Aとし、第2ワーク1Bを模した加圧型2を第2加圧型2Bとし、図5において、第1ワーク1A及び第2ワーク1Bを模した兼用の加圧型2を第3加圧型2Cとする。
図4(a)に示されるように、第1ワーク1Aに対しては、2つの凸部2a,2bを有する形状の第1加圧型2Aが予め準備される。最初の第2ステップS102において、第1加圧型2Aを加熱状態の受け部20に押し付けると、発泡体24が変形して、受け部20に、2つの凸部2a,2bに対応した2つの凹部Ra,Rbが形成される。
図4(b)に示されるように、最初の第5ステップS105において、2つの凹部Ra,Rbを有する受け部20を使用して第1ワーク1Aを受けることができる。
図4(c)に示されるように、第2ワーク1Bに対しては、2つの凸部2c,2dを有する形状の第2加圧型2Bが予め準備される。2回目の第2ステップS102において、第2加圧型2Bを加熱状態の受け部20に押し付けると、発泡体24が変形して、受け部20に、2つの凸部2c,2dに対応した2つの凹部Rc,Rdが形成される。
図4(d)に示されるように、2回目の第5ステップS105において、2つの凹部Rc,Rdを有する受け部20を使用して第2ワーク1Bを受けることができる。
図5(a)に示されるように、第1ワーク1A及び第2ワーク1Bに対して、4つの凸部2a,2b,2c,2dを有する形状の第3加圧型2Cが予め準備される。第2ステップS102において、第3加圧型2Cを加熱状態の受け部20に押し付けると、発泡体24が変形して、受け部20に、4つの凸部2a,2b,2c,2dに対応した4つの凹部Ra,Rb,Rc,Rdが形成される。
図5(b)に示されるように、最初の第5ステップS105において、受け部20に形成された2つの凹部Ra,Rdを利用して第1ワーク1Aを受けることができる。
図5(c)に示されるように、2回目の第5ステップS105において、受け部20に形成された2つの凹部Rb,Rcを利用して第2ワーク1Bを受けることができる。
受け部20の第2の使用態様の場合、2回目の、第1ステップS101から第4ステップS104までの処理を省略することができる。
上述の実施形態1によれば、以下のような作用効果が得られる。
上記のワーク受け装置10において、ワーク1を受けるための受け部20は、フレーム部30によって支持されている。受け部20は、発泡体24によって構成されており、この発泡体24は、加熱状態でワーク1を模した加圧型2からの受圧によって変形し変形後の冷却によって形状を記憶する機能を有するものである。このため、発泡体24が加圧型2に倣った形状を記憶してなる受け部20を成形すれば、この受け部20でワークを受けることができる。
上記のワーク受け方法において、押し付けステップによれば、加熱状態で受け部20にワーク1を模した加圧型2を押し付けて加圧型2の形状に倣って受け部20を変形させることができる。成形ステップによれば、変形した受け部20を冷却した後にこの受け部20から加圧型2を離型させることで受け部20を成形できる。ワーク受けステップによれば、成形ステップによって得られた受け部20でワーク1を受けることができる。また、押し付けステップ及び成形ステップを、加圧型2を別形状のワーク1を模したものに変更して実行すれば、別形状のワーク1を受け部20で受けることができる。
ワーク受け装置10及びワーク受け方法で使用する受け部20の発泡体24は、多数の細孔を有するポーラス状であり、細孔を熱伝達のための熱路として使用できる多孔質構造を有している。このため、熱路が形成されにくい固形状の樹脂などに比べて熱が内部まで伝わり易く、その加熱や冷却に要する時間を短くできる。とりわけ、この多孔質構造は、多数の細孔が連続的に連通してなる熱路を形成することができるものであるため、発泡体24の内部を連続的に加熱したり冷却したりするのに効果的である。
また、最初に成形した受け部20でワーク1を受けた後に、加圧型2を別形状のワーク1を模したものに変更することによって、別形状のワーク1に対応した受け部20を速やかに成形でき、成形した受け部20で別形状のワーク1を受けることができる。
従って、受け部20を使用して同一形状のワーク1を受けることができることは勿論、加圧型2の変更のみで異なる形状の複数のワーク1に対してもこの受け部20を短時間で成形して使用することができる。これにより、複数のワーク1を製造する工程における早いサイクルタイムに対応することができる。
上述の実施形態1によれば、異なる形状の複数のワーク1に対して簡便に使用できるワーク受け技術を提供することができる。
上記のワーク受け装置10によれば、受け部20に対して加熱風発生器40が予め設けられており、この加熱風発生器40を作動させることによって発泡体24を加熱状態にすることができる。この場合、発泡体24を加熱状態にするための手段を別途準備する必要がない。
上記のワーク受け装置10によれば、加熱風発生器40の吐出部44から吐出された加熱風を、ケース21の吸気ポート22を通じて発泡体24を収容する収容空間21aに供給することができ、発泡体24を加熱風によって加熱できる。このとき、発泡体24を加熱風に直に接触させて加熱できるため加熱効率が良い。
上記のワーク受け装置10によれば、ケース21の吸気ポート22から排気ポート23に向かう加熱風の連続的な流れをつくることができ、発泡体24の加熱効率を高めることができる。
上記のワーク受け装置10によれば、受け部20において加圧型2が弾性シート25を介して発泡体24の荷重受け面24aに押し付けられる。このとき、弾性シート25が発泡体24の変形の邪魔にならない程度に弾性変形する。弾性シート25は、発泡体24の荷重受け面24aを被覆することによって、発泡体24が傷付いたり経年劣化したりすることから保護することができる。
以下、上述の実施形態1に関連する他の実施形態について図面を参照しつつ説明する。他の実施形態において、実施形態1の要素と同一の要素には同一の符号を付しており、当該同一の要素についての説明は省略する。
(実施形態2)
図6に示される、実施形態2のワーク受け装置110は、受け部120の構成が実施形態1のワーク受け装置10の受け部20のものと相違している。即ち、図6及び図7に示されるように、受け部120において、弾性シート25の被覆面25aには複数の貫通穴25bが設けられている。
その他の構成は、実施形態1と同様である。
実施形態2のワーク受け装置110によれば、加熱風発生器40から導入された加熱風の流れについて、吸気ポート22から排気ポート23に向かうときに発泡体24と接触する流れと、弾性シート25の複数の貫通穴25bに向かうときに発泡体24と接触する流れの両方を形成させることができる。また、受け部120は、実施形態1にかかる受け部20に比べて加熱風を流すときの抵抗を下げることができる。このため、実施形態1の場合に比べて、発泡体24を所望の温度まで加熱するのに要する時間を短縮できる。
その他、実施形態1と同様の作用効果を奏する。
(実施形態3)
図8に示される、実施形態3のワーク受け装置210は、受け部220の構成が実施形態2のワーク受け装置110の受け部120のものと相違している。即ち、受け部220において、ケース21の排気ポート23(図1参照)が省略されている。
その他の構成は、実施形態2と同様である。
実施形態3のワーク受け装置210によれば、実施形態2の場合に比べて、受け部220の構造を簡素化することができる。
その他、実施形態2と同様の作用効果を奏する。
(実施形態4)
図9に示される、実施形態4のワーク受け装置310は、受け部320の構成が実施形態1のワーク受け装置10の受け部20のものと相違している。即ち、受け部320において、弾性シート25は、発泡体24の荷重受け面24aを被覆する被覆面25aに互いに間隔を隔てて立設する複数の凸部としてのブロック26を有する。このブロック26は、弾性シート25の一部によって形成されており、ブロック26の有る部位と無い部位との間で弾性シート25の厚みが部分的に変化するように構成されている。
その他の構成は、実施形態1と同様である。
実施形態4のワーク受け装置310によれば、加圧型2を弾性シート25に押し付けるときに、この弾性シート25の被覆面25aに複数のブロック26が設けられていることで、弾性シート25自体の強度を上げて耐久性を高めるとともに、加圧型2の形状に対する弾性シート25の形状追従性を高めるのに効果がある。
その他、実施形態1と同様の作用効果を奏する。
なお、実施形態4に特に関連する変更例では、弾性シート25の被覆面25aに、凸部を構成する別体のブロック26を貼付けるようにしてもよい。この場合、ブロック26は、弾性シート25と同一の素材からなるものであってもよいし、アラミド繊維等のように耐摩耗性及び耐切創性に優れた素材や、アラミド繊維以外の素材(例えば、ポリアリレート繊維など)からなるものであってもよい。
(実施形態5)
図10に示される、実施形態5のワーク受け装置410は、受け部420の構成が実施形態4のワーク受け装置310の受け部320のものと相違している。即ち、受け部420において、弾性シート25の隣接する2つのブロック26の間には貫通穴25bが設けられている。
その他の構成は、実施形態4と同様である。
実施形態5のワーク受け装置410によれば、加熱風発生器40から導入された加熱風の流れについて、吸気ポート22から排気ポート23に向かうときに発泡体24と接触する流れと、弾性シート25の複数の貫通穴25bに向かうときに発泡体24と接触する流れの両方を形成させることができる。また、受け部420は、実施形態4にかかる受け部320に比べて加熱風を流すときの抵抗を下げることができる。このため、実施形態4の場合に比べて、発泡体24を所望の温度まで加熱するのに要する時間を短縮できる。
その他、実施形態4と同様の作用効果を奏する。
(実施形態6)
図11に示される、実施形態6のワーク受け装置510は、受け部520の構成が実施形態5のワーク受け装置410の受け部420のものと相違している。即ち、受け部520において、ケース21の排気ポート23(図10参照)が省略されている。
その他の構成は、実施形態5と同様である。
実施形態6のワーク受け装置510によれば、実施形態5の場合に比べて、受け部520の構造を簡素化することができる。
その他、実施形態5と同様の作用効果を奏する。
(実施形態7)
図12に示される、実施形態7のワーク受け装置610は、受け部620が加熱風発生器40と分離されておりこの加熱風発生器40を構成要素としていない点について、また、フレーム部630の構成について、実施形態1のワーク受け装置10のものと相違している。受け部620として、実施形態1〜6のいずれかの受け部の構造を適用することができる。
フレーム部630は、フレーム32の上端部に保持具33が固定されている。この保持具33は、受け部620を収容して保持するための保持空間33aを有する。受け部620は、保持具33の保持空間33aから取り出されることによって、フレーム部630から取り外される。これに対して、受け部620は、保持具33の保持空間33aに収容されることによって、フレーム部630に取り付けられる。このように、フレーム部630は、受け部620を着脱可能に支持するように構成されている。
その他の構成は、実施形態1と同様である。
実施形態7のワーク受け装置610によれば、受け部620をフレーム32から取り外して別置きの加熱風発生器40を使用して加熱して成形した後、成形後の受け部620をフレーム32に再び装着してワーク1を受けるのに使用できる。このとき、ワーク受け装置610に加熱手段等の要素が設けられていないため、ワーク受け装置610の構造を簡素化して装置コストを低く抑えることができる。
その他、実施形態1と同様の作用効果を奏する。
(実施形態8)
図13に示される、実施形態8のワーク受け装置710は、受け部720の構成が実施形態1のワーク受け装置10のものと相違している。
その他の構成は、実施形態1と同様である。
実施形態1では、ケース21の収容空間21aの全体を発泡体24の配置領域とするのに対して、実施形態8では、ケース21の収容空間21aを、発泡体24が配置される上部領域21bと、発泡体24の下方に設けられた空間である下部領域21cと、に分けて、上部領域21bと下部領域21cとの境界に空気の流通を許容する多孔板27を設けるようにしている。
ここで、下部領域21cは、加熱風の上向流の助走区間であり、多孔板27は、加熱風を分散させる分散板(所謂、「パンチングプレート」)であり、いずれも加熱風をプラグフローのような均一な流れで発泡体24の全面にわたって一方向で流入させるためのものである。
加熱風発生器40の作動状態において、吸気ポート22を通じてケース21に導入された加熱風は、下部領域21cを上方へ概ね均等に流れ、多孔板27を通過した後に、発泡体24に到達する。そして、発泡体24の内部のポーラス流路を通ったのちに発泡体24の上面から大気に排気される。これにより、実施形態1の場合に比べて、発泡体24の全体を短時間で且つ概ね均一に加熱するのに有効である。その分、加熱風発生器40の能力や負荷が小さく抑えることができる。
また、実施形態1では、発泡体24の表面を保護する弾性シート25を使用して荷重受け面24aの受圧耐久性を確保するのに対して、実施形態8では、弾性シート25に代えて、発泡体24の成形時にコア部24Aの表面側で硬化してなるスキン層である表皮層24Bを用いることを特徴としている。コア部24Aと表皮層24Bは共に発泡層であって多孔質構造を有する。
コア部24は、発泡体24の内部を構成する発泡層である。これに対して、表皮層24Bは、発泡体24と同様の発泡層である一方で、コア部24Aの表面を被覆する被覆層である。この表皮層24Bは、気泡径が小さく密度が高い硬質な層であり、その硬度がコア部24Aの硬度を上回るように構成されている。このため、受圧耐久性を確保する弾性シート25の代替手段として表皮層24Bを使用することができ、実施形態1の場合に比べて部品点数を少なくできる。
本実施形態の発泡体24の成形方法として、図14に示されるものを使用することができる。この成形方法によれば、先ず、図14(a)に示されるように、有底形状の成形金型容器50の空間51に発泡フォーム材Fを吐出する。このとき、成形金型容器50として底面が平坦であるものを使用するのが好ましい。その後、空間51の発泡フォーム材Fが攪拌されて凝固する。図14(b)に示されるように、発泡フォーム材Fが凝固することにより、コア部24Aの表面側に表皮層24Bが形成されてなる発泡母材Mが得られる。
なお、実施形態1では、発泡母材Mからスキン層である表皮層24Bを除去した状態のコア部24Aを発泡体24としている。これに対して、実施形態8では、発泡母材Mに本来形成されるスキン層を除去することなく、このスキン層をそのまま発泡体24の荷重受け面24aとして活かしている。
発泡フォーム材Fの材料や成形条件などを適宜に選択することによって、表皮層24Bの厚みや硬度などを調整することができる。
次に、図14(c)に示されるように、成形金型容器50から発泡母材Mを取り出して、この発泡母材Mを分断線Lに沿って2つの切断発泡体に切断する。その後、図14(d)に示されるように、2つの切断発泡体のうちの表皮層24Bの表面が平坦である一方の分断発泡体(即ち、成形金型容器50の内壁面に沿って表皮層24Bが形成された分断発泡体)を発泡体24として使用する。最後に、この発泡体24を、表皮層24Bが荷重受け面24aとなるように上下反転させた状態でケース21の上部領域21bに配置する。
実施形態8のワーク受け装置710によれば、受け部720において加圧型2が発泡体24の荷重受け面24aとなる表皮層24Bに押し付けられる。このとき、表皮層24Bは、発泡体24の主要部位であるコア部24Aが傷付いたり経年劣化したりすることから保護することができる。この場合、コア部24Aを保護するのに発泡体24とは別部品を要しないため、部品点数を増やす必要がなく、構造を簡素化できる。また、コア部24Aと表皮層24Bが共に多孔質構造を有するため、表皮層24Bによってコア部24Aを保護しつつも、発泡体24の全体にわたって熱が伝わり易く、その加熱や冷却に要する時間を短くできる。
特に、受け部720において発泡体24の成形時に形成されるスキン層を、発泡体24の荷重受け面24aとなる表皮層24Bに利用できるため、表皮層24Bを別部材によって構成する場合に比べて、受け部720の製造に要するコストや時間を抑えることができる。
その他、実施形態1と同様の作用効果を奏する。
(実施形態9)
図15に示される、実施形態9のワーク受け装置810は、加熱風発生器40の吐出部44の構造と吸気ポート22の構造について、実施形態8のワーク受け装置710のものと相違している。受け部820は、実施形態8の受け部720と同一である。
その他の構成は、実施形態8と同様である。
図15に示されるように、加熱風発生器40は、複数の吐出部44を備え、複数の吐出部44のそれぞれに複数の吸気ポート22のそれぞれが連通している。このため、実施形態8の場合に比べて、ケース21の下部領域21cへの加熱風の流入箇所を増やすことができる。
実施形態9のワーク受け装置810によれば、実施形態8の場合に比べて吸気ポート22の数を増やすことによって、ケース21の下部領域21cに加熱風のより均一な流れを形成させることができ、発泡体24の加熱や冷却に要する時間をさらに短くできる。
その他、実施形態8と同様の作用効果を奏する。
上述の実施形態8及び9に特に関連する変更例として、コア部24Aと表皮層24Bを別々に準備し、コア部24Aの表面に表皮層24Bを接合することによって発泡体24を形成するようにしてもよい。この場合、コア部24Aと表皮層24Bは、同一種類の発泡フォーム材から得られたものであってもよいし、或いは異なる種類の発泡フォーム材から得られたものであってもよい。
また、上述の実施形態8及び9において、ケース21の収容空間21aに設けられた多孔板27を必要に応じて省略することもできる。
本発明は、上記の本実施形態のみに限定されるものではなく、本発明の目的を逸脱しない限りにおいて種々の応用や変形が考えられる。例えば、本実施形態を応用した次の各形態を実施することもできる。
上述の実施形態では、ワーク受け装置における受け部の数が1つである場合について例示したが、受け部の数はこれに限定されるものではなく、必要に応じて受け部の数を複数にすることもできる。これにより、大型のワーク1を複数の支持点で受けることが可能になる。
上述の実施形態では、発泡体24の荷重受け面24aを被覆する弾性シート25を使用する場合について例示したが、例えば、発泡体24の耐久性が確保できるような場合には、この弾性シート25を省略することもできる。この場合、発泡体24は、成形時に荷重受け面24aにおいて加圧型2に直に接触して成形され、成形後にワーク1を直に受けることになる。
上述の実施形態では、発泡体24が加熱風との接触によって加熱される場合について例示したが、これに代えて、発泡体24がヒーターなどの熱源に直接的に接触することによって、或いは熱源で発生した熱がヒートシンクなどの介在物を介して発泡体24に伝わることによって、発泡体24が加熱されるようにしてもよい。
1 ワーク
2 加圧型
10,110,210,310,410,510,610,710,810 ワーク受け装置
20,120,220,320,420,520,620,720,820 受け部
21 ケース
21a 収容空間
22 吸気ポート
23 排気ポート
24 発泡体
24a 荷重受け面
24A コア部
24B 表皮層(スキン層)
25 弾性シート
25a 被覆面
26 ブロック(凸部)
30 フレーム部
40 加熱風発生器(加熱装置)
44 吐出部
S101,S102 押し付けステップ
S103,S104 成形ステップ
S105 ワーク受けステップ

Claims (10)

  1. ワークを受けるための受け部と、上記受け部を支持するフレーム部と、を備え、
    上記受け部は、加熱状態で上記ワークを模した加圧型からの受圧によって変形し変形後の冷却によって形状を記憶する発泡体によって構成されている、ワーク受け装置。
  2. 上記受け部の上記発泡体を加熱するための加熱装置を備える、請求項1に記載のワーク受け装置。
  3. 上記加熱装置は、加熱風を吐出する吐出部を備える加熱風発生器であり、上記受け部は、上記発泡体を収容する収容空間を有するケースと、上記加熱装置の上記吐出部を上記収容空間に接続するように上記ケースに設けられた吸気ポートと、を備える、請求項2に記載のワーク受け装置。
  4. 上記受け部は、上記発泡体を流れた加熱風の排気のために上記ケースに設けられた排気ポートを有する、請求項3に記載のワーク受け装置。
  5. 上記受け部は、上記発泡体の荷重受け面を被覆する弾性シートを有する、請求項1〜4のいずれか一項に記載のワーク受け装置。
  6. 上記弾性シートは、上記発泡体の上記荷重受け面を被覆する被覆面に互いに間隔を隔てて立設する複数の凸部を有する、請求項5に記載のワーク受け装置。
  7. 上記発泡体は、コア部と、上記コア部の表面を被覆する表皮層と、を備え、上記コア部と上記表皮層はいずれも多孔質構造を有し、且つ、上記表皮層の硬度が上記コア部の硬度を上回る、請求項1〜4のいずれか一項に記載のワーク受け装置。
  8. 上記表皮層は、上記発泡体の成形時に上記コア部の表面側で硬化してなるスキン層である、請求項7に記載のワーク受け装置。
  9. 上記フレーム部は、上記受け部を着脱可能に支持するように構成されている、請求項1〜8のいずれか一項に記載のワーク受け装置。
  10. 加熱状態における受圧によって変形し変形後の冷却によって形状を記憶する発泡体によって構成された受け部を用いてワークを受けるワーク受け方法であって、
    加熱状態で上記受け部に上記ワークを模した加圧型を押し付けて上記加圧型の形状に倣って上記受け部を変形させる押し付けステップと、
    上記押し付けステップによって変形した上記受け部を冷却した後に上記受け部から上記加圧型を離型させる成形ステップと、
    上記成形ステップによって得られた上記受け部で上記ワークを受けるワーク受けステップと、
    を有する、ワーク受け方法。
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