JP2021137717A - 気液溶解タンク - Google Patents
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Abstract
Description
気液溶解タンクは、ノズルから気泡を含む加圧水を内挿管内に噴射して、内挿管内の水中にマイクロメータオーダの微細気泡を発生する。気液溶解タンクは、内挿管内において、微細気泡を水に溶解し、気泡溶解水として加圧水管に流出する。
このように、本発明は、水(加圧水)を気液溶解室で循環して、循環流れ(循環する乱流)によって、マイクロバブル及びウルトラファインバブルの溶解した気泡溶解水とした後に、気泡溶解水を液滞留室に流出する。
これにより、本発明は、十分な量マイクロ単位の気泡(マイクロバブル)、及びナノ単位の気泡(ウルトラファインバブル)を確実に水に溶け込ませることができ、十分な量(多数量)のマイクロバブル及びウルトラファインバブルの溶解した気泡溶解水を流出できる。
なお、国際標準化機構(ISO)の国際規格「ISO20480−1」には、1マイクロメートル(μm)以上100マイクロメートル(μm)の気泡を「マイクロバブル」、1マイクロメートル(μm)未満の気泡を「ウルトラファインバブル」と定めている(以下、同様)。
加圧水は、100マイクロメートル(μm)を超える気泡を含んだ水又は湯である。気泡は、空気又はオゾン等の気泡である。
第1タンク容器6は、図1乃至図14に示すように、第1容器本体10(上容器本体)、複数(一対)の固定突起11,12、複数(一対)の止め突起15,16、流入口19、流入ボス20、弁ボス21及び第1フランジ22(上フランジ)を有する。
第1タンク穴25は、一方の筒端1A側が閉塞された円形穴に形成される。第1タンク穴25は、第1容器本体10(タンク体1)の筒中心線方向Aにおいて、他方の筒端10Bから他方の筒端1Aに向けて段々に縮径して形成される。
第1タンク穴25(密閉空間R)の一方の筒端1A側は、椀状面26に形成される。第1タンク穴25の椀状面26は、第1容器本体10(タンク体1)の筒中心線方向Aに突出して形成される。
各固定突起11,12は、図13(a)に示すように、筒中心線方向Aにおいて、第1容器本体10の他方の筒端10Bに中心方向間隔δ2(第1中心方向間隔)を隔てて配置される。
各固定突起11,12は、図12(b)、図13及び図14に示すように、第1容器本体10(タンク体1)の径方向において、第1容器本体10の内周面10Cから筒中心線aに向けて第1タンク穴25内(密閉空間R内)に突出される。各固定突起11,12は、筒中心線方向Aにおいて、一方の筒端1A側に延在され、相互に平行に配置される。
切欠き溝27は、図12(b)、図13(a)及び図14に示すように、各固定突起11,12の突起端11A,12Aに開口し、及び各固定突起11,12の相互間の突起側面11B,12Bに開口して形成される。
各止め突起15,16は、図12(b)、図13及び図14に示すように、各固定突起11,12の間に配置される。各止め突起15,16は、図13(b)に示すように、第1容器本体10(タンク体1)の円周方向Bにおいて、各固定突起11,12に周方向間隔δ3(第2周方向間隔)を隔てて配置される。
各止め突起15,16は、図13(b)に示すように、間隔中心直線Lを境として、第1容器本体10(タンク体1)の円周方向Bに周方向間隔δ4(第3周方向間隔)を隔てて配置される。間隔中心直線Lは周方向間隔δ3(各固定突起11,12間)の中心を通り、筒中心線方向Aに延びる直線である。
流入口19は、例えば、円形穴に形成され、穴中心bを間隔中心直線Lに位置(一致)して配置される。
流入ボス20は、流入口19に連続して形成され、第1容器本体10の外周面10Dから径外方向に突出される。
流入ボス20は、流入口19と同心に配置されるボス流入穴28を有し、ボス流入穴28は、流入ボス20を貫通して、流入口19に開口(連通)される。
弁ボス21は、筒中心線aと同心に配置されるボス弁ネジ穴29を有し、ボス弁ネジ穴29は、弁ボス21及び第1容器本体10を貫通して、第1タンク穴25内(密閉空間R)に開口(連通)される。
第1フランジ22は、円環状に形成される。第1フランジ22は、第1容器本体10の筒中心線aと同心に配置され、第1容器本体10の外周面10Dから径外方向に突出される。第1フランジ22は、円環裏面22Bを第1容器本体10の他方の筒端10Bと面一にして配置される。
各第1連結穴31は、第1容器本体10の円周方向Bに等間隔(等角度:45度)を隔てて、第1フランジ22に配置される。各第1連結穴31は、第1容器本体10(タンク体1)の筒中心線方向Aにおいて、第1フランジ22を貫通し、第1フランジ22の円環表面22A(表面)及び円環裏面22B(裏面)に開口する。
各第1連結突起32は、突起中心を円CX上に位置して配置される。各第1連結突起32は、第1容器本体10の円周方向Bに等間隔(等角度;180度)を隔てて、第1連結穴31の間に配置される。
各第1連結突起32は、第1容器本体10(タンク体1)の筒中心線方向Aにおいて、第1フランジ22の円環表面22Aから一方の筒端1A側に突出する。
第2タンク容器7は、図1、図2、図4、図5、図8、図15及び図16に示すように、第2容器本体40(下容器本体)、保持突起41、流出口43、流出ボス44、及び第2フランジ45(下フランジ)を有する。
第2タンク穴47は、他方の筒端1B側が閉塞された円形穴に形成される。
保持凹穴48は、筒中心線方向Aにおいて、保持突起41の突起端41Aから第2容器本体40の他方の筒端1B側に延在されて、凹み底面48Aを有する。
流出口43は、例えば、円形穴に形成され、第2容器本体40(タンク体1)の筒中心線aと同心に配置される。
流出ボス44は、流出口43に連続して形成され、第2容器本体40の他方の筒端1Bから突出される。
流出ボス44は、流出口43と同心に配置されるボス流出穴49を有し、ボス流出穴49は、流出ボス44を貫通して、流出口43に開口(連通)される。
第2フランジ45は、円環状に形成される。第2フランジ45は、第2容器本体40の筒中心線aと同心に配置され、第2容器本体40の外周面40Dから径外方向に突出される。第2フランジ45は、円環裏面45Bを第2容器本体40の一方の筒端40Aと面一にして配置される。
各第2連結穴50は、第2容器本体40の円周方向Bに等間隔(等角度:45度)を隔てて、第2フランジ45に配置される。各第2連結穴50は、第2容器本体40(タンク体1)の筒中心線方向Aにおいて、第2フランジ45を貫通して、第2フランジ45の円環表面45A(表面)及び円環裏面45B(裏面)に開口する。
各第2連結突起51は、突起中心を円CX上に位置して配置される。各第2連結突起51は、第2容器本体40の円周方向Bに等間隔(角度:180度)を隔てて、第2連結穴50の間に配置される。
各第2連結突起51は、第2容器本体40(タンク体1)の筒中心線方向Aにおいて。第2フランジ45の円環表面45Aから他方の筒端1B側に突出する。
第1タンク容器6は、第1フランジ22(上フランジ)を第2タンク容器7の第2フランジ45(下フランジ)に対向して配置される。
第1及び第2タンク容器6,7は、図5に示すように、第1容器本体10の他方の筒端10B及び第2容器本体40の一方の筒端40Aを密接し、及び第1フランジ22の円環裏面22B(裏面)及び第2フランジ45の円環裏面45Bを密接して、タンク体1の筒中心線方向A(上下方向A)に連続して配置される。第1及び第2タンク容器6,7は、第1及び第2フランジ22,45の間に円環状シール材52を介在して、第1及び第2フランジ22,45を密着する。
第1及び第2タンク容器6,7は、第1及び第2容器本体10,40の円周方向Bにおいて、保持突起41を第1容器本体10の間隔中心直線Lに対し180度の角度を隔てて位置して配置される。
タンク体1において、各固定突起11,12、及び保持突起41は、図6に示すように、タンク体1の筒中心線方向Aに中心方向間隔δA(第3中心方向間隔)を隔てて配置される。中心方向間隔δAは、タンク体1の筒中心線方向Aにおいて、各固定突起11,12の突起端11A,12A、及び保持突起41の突起端41Aの間の間隔(距離)であって、各中心方向間隔δ2,δ6の合計間隔(合計距離:δA=δ2+δ6)である。
連結体2は、図1乃至図6、及び図17に示すように、複数(一対)の連結平板61,62、複数の締付け具63を有する。
各ボルト穴65は、各連結平板61,62の板厚さ方向において、各連結平板61,62を貫通して、各連結平板61,62の板表面61A,62A及び板裏面61B,62Bに開口される。
連結平板61は、容器挿入穴64内に第1タンク容器6の第1容器本体10を挿入して、第1フランジ22に配置される。連結平板61は、図6に示すように、板裏面61Bを第1フランジ22の円環表面22Aに当接して、第1タンク容器6に配置される。
連結平板61は、図6に示すように、各突起穴66内に第1フランジ22の各第1連結突起32を挿入し、各ボルト穴65を第1フランジ22の各第1連結穴31に同心に位置して、第1タンク容器6に配置される。
連結平板62は、図6に示すように、各突起穴66内に第2フランジ45の第2連結突起51を挿入し、各ボルト穴65を第2フランジ45の各第2連結穴50に同心に位置して、第2タンク容器7に配置される。
各締付け具63において、ボルトネジ67は、図2に示すように、バネワッシャ68、連結平板61のボルト穴65、第1フランジ22の第1連結穴31、第2フランジ45の第2連結穴50、及び連結平板62のボルト穴65を貫通して、タンク体1(第1及び第2タンク容器6,7)に配置される。
各締付け具63において、ボルトネジ67は、タンク体1の筒中心線方向Aにおいて、連結平板62の各ボルト穴65(板裏面62B)から突出される。
これにより、タンク体1において、各連結平板61,62、第1及び第2フランジ22,45は、各ボルトネジ67及び各ナット69の間に配置される。
第1及び第2タンク容器6,7は、図5に示すように、各ボルトネジ67、及び各ナット69の締付けによって、円環状シール材52を弾性変形しつつ、第1容器本体10の他方の筒端10B及び第1フランジ22の円環裏面45Bを、第2容器本体40の一方の筒端40A及び第2フランジ45の円環裏面45Bに圧接して連結される。
これにより、タンク体1は、内部に密閉空間Rが形成される。
エア抜き弁3は、ボス弁ネジ穴29に気密に螺着されて、弁ボス21に配置される。
エア抜き弁3は、ボス弁ネジ穴29を通して、密閉空間Rに連通される。
整流板V1は、例えば、長軸(長辺)NL(NL=2x)、及び短軸(短辺)SL(SL=2y)の楕円形(楕円形板)に形成される。
整流板V1(整流体)において、楕円形の長軸NLは、図6、図9及び図10に示すように、タンク体1の筒中心線aに対し角度θを隔てる密閉空間R(第1及び第2タンク穴25,47)の断面楕円面と略同一である。
整流平面4A及び整流裏面4Bは、図6、図9及び図10に示すように、タンク体1の筒中心線aに対し角度θを隔てる密閉空間R(第1及び第2タンク穴25,47)の断面楕円形面と略同一の楕円形状に形成される。整流板V1(整流体)において、楕円形の長軸NLは、図6に示すように、中心方向間隔δA、及び密閉空間R(第1及び第2タンク穴25,47)の穴直径TDとすると、(NL)2=(δA)2+(TD)2から求められ、楕円形の短軸SLは、密閉空間R(第1及び第2タンク穴25,47)の穴直径TDとなる。
整流平面4Aは、楕円形の長軸NL、及び面端縁4aの交差点(2つの交差点)において、一方の面端縁部75(長軸NLの一方の頂点)、及び他方の面端縁部76(長軸NLの他方の頂点)を有する。
整流平面4A(整流面)において、穴面領域HAは、図18(a)及び図21に示すように、例えば、非穴面領域HNより広い面積を有する。穴面領域HAは、一方の面端縁部75から整流平面4Aの楕円中心線kより他方の面端縁部76側に配置(形成)される。
穴面領域HAは、整流平面4Aにおいて、例えば、長軸KLの7割の長さを占める面積とし、非穴面領域HNは、長軸NLの3割の長さを占める面積とする。
各整流固定突起81,82は、楕円形の長軸KLに対し短軸SLの方向SPの両側に等しい板短間隔δB(第1板短間隔)を隔てて配置される。各整流固定突起81,82は、短軸SLの方向SP(以下、「短軸方向SP」という)に板短間隔δC(第2板短間隔)を隔てて配置される。各整流固定突起81,82は、一方の面端縁部75側において、整流平面4Aの面端縁4aに沿って穴面領域HAに形成される。
各整流固定突起81,82は、楕円中心線kの方向KP(以下、「楕円中心線方向KP」という)において、整流平面4A(穴面領域HA)から突出して形成される。各整流固定突起81,82は、突出端に突起傾斜面90を有する。
整流保持突起84は、楕円中心線方向KPにおいて、整流平面4A(整流板4)の楕円中心線方向KPにおいて、整流裏面4Bから突出して形成される。整流保持突起84は、突出端に突起平面92を有する。
流れ凹部87は、図18乃至図21に示すように、例えば、椀状凹部又は球冠凹部であって、整流板V1の楕円中心線方向KPにおいて、整流平面4Aの一部が整流裏面4B側に椀状又は球冠状に凹んで形成される。
流れ凹部87は、図20(a)に示すように、楕円中心線kにおいて、最も深い凹み深さDPを有して、椀状又は球冠状に形成される。流れ凹部87は、整流平面4Aの一部の凹みによって、椀状又は球冠状の流れ凹み曲面87Aを有する。
これにより、流れ凹み曲面87A、及び流れ凹み曲面87Aを除く整流平面4A(整流平面4Aの一部)は、整流面を構成する。
各第1流通穴88、及び各第2流通穴89は、例えば、穴直径d1,d2の相異する円形穴に形成される。各第1流通穴88の穴直径d1は、各第2流通穴89の穴直径d2より大きい直径である。
各列p1〜p8は、穴縦間隔δvを隔てて配置され、各行q1〜q11は、穴横間隔δhを隔てて配置される。
各列p1〜p8は、整流平面4Aの一方の面端縁部75側から第1列目p1、第2列目p2,…,第8列目q8となる。第6列目p6は、短軸SLに一致する。各行q1〜q11は、整流平面4Aの面端縁4a、及び短軸SLの交差点(2つの交差点)うち、一方の面端縁部96から第1行目q1,第2行目q2,…,第11行目q11となる。第6行目q6は、長軸NLに一致する。
各第2流通穴89は、図21に示すように、第5列目p5から第8列目p8に配置される。各第2流通穴89は、第5列目p5から第8列目p8の第1行目q1から第11行目q11に配置される。
これにより、各第1流通穴88は、穴面領域HAにおいて、一方の面端縁部75側に配置され、各第2流通穴89は、穴面領域HAにおいて、各第1流通穴88より非穴面領域HN側(第1流通穴88及び非穴面領域HNの間)に配置される。
整流板V1は、楕円中心線kをタンク体1の筒中心線aに位置(一致)して、密閉空間R内に配置される。
整流板V1(整流体)は、図5乃至図10に示すように、整流平面4A(整流面)の面端縁4aを第1及び第2容器本体10,40の内周面10C,40C(タンク体1の内周面)に当接して密閉空間R内に配置される。
整流平面4A(整流面)は、一方の面端縁部75をタンク体1の一方の筒端1A側に位置し、他方の面端縁部76をタンク体1の他方の筒端1B側に位置して、タンク体1の筒中心線方向Aに傾斜される。
これにより、整流平面4A(整流面)は、タンク体1の筒中心線aに対し、タンク体1の一方の筒端1A側から他方の筒端1B側に向けて傾斜される。
なお、整流平面4A(整流板V1)の角度θ(傾斜角度)は、例えば、密閉空間R(第1及び第2タンク穴25,47)の穴直径DTとすると、穴直径DT及び中心方向間隔δAから、tan(θ)=DT/δAから求められる。
整流板V1(整流体)において、整流保持突起84は、図6に示すように、タンク体1の筒中心線方向Aにおいて、保持突起41の突起端41Aから保持突起41の保持凹穴48内に挿入され、突起平面92を凹み底面48Aに当接して配置される。
これにより、整流板V1(整流体)は、密閉空間R内において、タンク体1(第1及び第2タンク容器6,7)に固定される。
整流板V1(整流体)は、各整流固定突起81,82及び各固定突起11,12の当接(接触)によって、タンク体1の一方の筒端1A側、及びタンク体1の円周方向Bに移動することなく、タンク体1に固定される。
整流板V1(整流体)は、整流保持突起84及び保持突起41の当接(接触)によって、タンク体1の他方の筒端1B側に移動することなく、タンク体1に固定される。
密閉空間Rに配置した整流板V1(整流体)において、各第1流通穴88、及び各第2流通穴89(各流通穴)は、図5、図7及び図10に示すように、穴中心線uをタンク体1の筒中心線aに平行して配置される。各第1流通穴88、及び各第2流通穴89は、タンク体1の筒中心線方向Aにおいて、整流板V1(整流体)を貫通して、気液溶解室MR及び液滞留室SRに開口(連通)する。
なお、各第1流通穴88、及び第2流通穴89において、穴傾斜角度θ1は、図6に示すように、整流板V1を密閉空間Rに配置し、及び整流平面4Aを角度θで傾けた時に、穴中心線uがタンク体1の筒中心線方向Aに向く角度(筒中心線aと平行する角度)である。
気液溶解室MRにおいて、穴閉塞端97は、図5乃至図10に示すように、第1タンク穴25の一方の筒端1A側であって、椀状面26に形成される。
タンク体1において、気泡を含んだ加圧水PWが流入口19から気液溶解室MRに流入される。
角度θで傾斜された整流面は、気液溶解室MRにおいて、流れ凹み曲面87A(流れ凹部87)、及び流れ凹部87(流れ凹み曲面87A)を除く整流平面4Aによって、気液溶解室MRの穴閉塞端97側(椀状面26側)に向う水の流れを形成する。
第1ノズル管98は、一方の管端98A側を第2ノズル管99の一方の管端99Aに配置して、第2ノズル管99に連結される。
管突起102は、止めフランジ101の外周面101Dに形成される、管突起102は、第1ノズル管98の管中心線w1の方向において、止めフランジ101の外周面101Dから第1ノズル管98(管中心線w1)に並列して突出される。
流出ノズルFNは、第1ノズル管98(噴出穴FH)の管中心線w1をタンク体1の筒中心線aに並列し、及び他方の管端98Bを気液溶解室MRの穴閉塞端97(椀状面26)に向けて配置される。
これにより、第1ノズル管98において、噴出穴FHは、気液溶解室MRの穴閉塞端97(椀状面26)に向けられ、穴閉塞端97(椀状面26)に対向される。
流出ノズルFHは、タンク体1の筒中心線方向Aにおいて、第1ノズル管98の他方の管端98B及び気液溶解室MRの穴閉塞端97(椀状面26)の間に流出間隔δG(流出空間)を隔てて、気液溶解室MRに配置される。
これにより、流出ノズルFNは、第1ノズル管98穴中心線w1を長軸NL上(各面端縁部75,76を結ぶ直線上)に位置し、第2ノズル管99の穴中心線w2を長軸NLに位置(一致)して配置される。
流出ノズルFNは、管突起102及び各止め突起15,16の当接によって、第2ノズル管99の管中心線W2を中心として回転しない。
第1ノズル管98(流出ノズルFN)は、図10に示すように、整流平面4Aの他方の面端縁部76の間に液循環間隔δHを隔てて、気液溶解室MRに配置される。
これにより、流れ案内体5は、図7に示すように、流出間隔δG及び液循環間隔δHによって、流出ノズルFNより整流平面4A(整流板V1)の他方の面端縁部76側(流出ノズルFN及び他方の面端縁部76の間)の気液溶室MRに循環空間領域CRを形成する。
循環空間領域CRは、図5、図6、図7及び図10に示すように、流出ノズルFN(第1ノズル管98)及び他方の面端縁部76の間において、気液溶解室MRの穴閉塞端97(椀状面26)、第1容器本体10の内周面10C(タンク体1の内周面)、及び整流板4の整流平面4A(流れ凹部87)にて区画される。
気液溶解タンクX1において、図1乃至図5に示すように、流入口19(流入ボス20)は配管を介して加圧ポンプ(図示しない)に接続され、及び流出口43(流出ボス44)は配管を介して浴槽等の使用設備に接続される。加圧ポンプは、気泡を含んだ加圧水PW(以下、「気泡加圧水PW」という)を吐出し、気泡を含む加圧PW水は、配管を通って流入口19に流入される。
流出ノズルFNは、ノズル穴FHから気泡加圧PWを気液溶解室MRに噴出(噴射)する。気泡加圧水PWは、タンク体1の密閉空間Rに充填される。
流出間隔δGにおいて、気泡加圧水PWは、流速が減速され、圧力の高くなった乱流となり、気泡加圧水PWにベンチュリー効果による負圧を発生させる。
流出間隔δG(流出空間)において、気泡加圧水PW中の気泡は、ベンチュリー効果、気泡加圧水PW(気泡混入水WG)の乱流によって、マイクロバブル及びウルトラファインバブルに粉砕(剪断)される。
これにより、流出間隔δGにおいて、気泡加圧水PWは、マイクロバブルを超える気泡、マイクルバブル及びウルトラファンバブルの混入及び溶け込んだ気泡混入水WGとなる。
気泡混入水WGは、図23に示すように、循環空間領域CRにおいて、椀状面26(穴閉塞端97)及び第1容器本体10の内周面10C(タンク体1の内周面)に沿って流れ、整流板V1(整流平面4A)の非穴面領域HNに衝突される。
このとき、第1ノズル管の管中心線w1を整流面(整流平面4A)の長軸NL上(各面端縁部75,76を結ぶ直線上)に位置しているので、気泡混入水WGは、非穴面領域HNの長軸NL(長軸NLを含む付近)に集中して衝突される。
これにより、流れ案内体5は、流出ノズルNH、気液溶解室MRの穴閉塞端97(椀状面26)及び第1容器本体10の内周面10C(タンク体1の内周面)によって、気液溶解室MRの穴閉塞端97側から非穴面領域NHに向う水(気泡混入水WG、気泡溶解水W2)の流れを形成する。
気泡混入水WGは、図23に示すように、非穴面領域HNの衝突によって、液滞留室SRに流出することなく、一方の面端縁部75に向けられる。気泡混入水WGは、図23に示すように、整流面に沿って、整流面の傾斜する角度θで他方の面端縁部76から一方の面端縁部75に向けて流れる。
長軸NL(長軸NL付近)に沿って流れる気泡混入水WGは、図23に示すように、整流面を流れる途中で、流れ開口95から流れ凹部87に流れ込んで、流れ凹み曲面87Aに沿って流れる。
各第1流通穴88、及び各第2流通穴89は、図23に示すように、穴中心uを整流平面4Aに対し角度θ(傾斜角度)で位置しているので、気泡混入水WGを液滞留室SRに流し難くする。
整流板V1(整流面)において、流れ凹部87は、半径RWの椀状凹部又は球冠凹部であるので、気泡混入水WGを流れ凹み曲面87Aに沿って流すことによって、気泡混入水WGを気液溶解室MRの穴閉塞端97(椀状面26)に向ける。
気泡混入水WGは、図23に示すように、流出ノズルNHから穴閉塞端97側に噴出される気泡加圧水PWによって、一方の面端縁部75側の整流面から気泡加圧水PWの噴出流れに引込まれる。
気泡混入水WGは、流出間隔δG(流出空間)において、気泡加圧水PWに合流(混合)される。
これにより、循環する気泡混入水WG中の気泡は、循環流れSFの乱流(キャビテーション)により、マイクロバブル及びウルトラファンバブルに粉砕(剪断)され、マイクロバブル及びウルトラファインバブルは、水に溶け込んで(溶解して)気泡溶解水W2となる。
気泡溶解水W2は、循環する途中で、整流板V1の各第1及び各第2流通穴88,89から液滞留室SRに流出される。
気液溶解タンクX1では、流れ凹部87によって、気泡混入水WG(水)を効率的に、気液溶解室MRの穴閉塞端97側(椀状面26側)に向けて流すことができる。
これにより、気液溶解タンクX1は、十分な量のマイクロバブル及びウルトラファインバブルを確実に水に溶け込ませることができ、十分な量(多数量)のマイクロバブル及びウルトラファインバブルの溶解した気泡溶解水W2を流出できる。
なお、図24乃至図32において、図1乃至図23と同一符号は、同一構成、同一部材であるので、詳細な説明は省略する。
気液溶解タンクX2は、第1実施形態の気液溶解タンクX1に対し、整流体V2が相異し、その他、タンク体1、連結体2、エア抜き弁3及び流れ案内体5は、第1実施形態の気液溶解タンクX1と同一である。
整流板V2は、図28乃至図31に示すように、複数(一対)の整流固定突起81,82、整流保持突起84、流れ凹部117、及び複数の流通穴88,89を有する。
これにより、流れ凹部117は、整流平面4Aの略全面にわたって形成される。
流れ凹部117は、図30(b)に示すように、楕円中心線kにおいて、最も深い凹み深さDQを有して、椀状又は球冠状に形成される。流れ凹部117は、整流平面4Aの略全面の凹みによって、椀状又は球冠状の流れ凹み曲面117Aを有する。
これにより、流れ凹み曲面117A、及び流れ凹み曲面117Aを除く整流平面4A(整流平面4Aの一部)は、整流面を構成する。
整流板V2は、楕円形中心線kをタンク体1の筒中心線aに位置(一致)して、密閉空間R内に配置される。
整流板V2(整流体)は、図24、図25及び図27に示すように、整流平面4A(整流面)の面端縁4aを第1及び第2容器本体10,40の内周面10C,40C(タンク体1の内周面)に当接して密閉空間R内に配置される。
整流平面4A(整流面)は、一方の面端縁部75をタンク体1の一方の筒端1A側に位置し、他方の面端縁部76をタンク体1の他方の筒端1B側に位置して、タンク体1の筒中心線方向Aに傾斜される。
これにより、整流平面4A(整流面)は、タンク体1の筒中心線aに対し、タンク体1の一方の筒端1A側から他方の筒端1B側に向けて傾斜される。
密閉空間Rに配置した整流板V2(整流体)において、各第1流通穴88、及び各第2流通穴89(各流通穴)は、図24乃至図26に示すように、穴中心線uをタンク体1の筒中心線aに平行して配置される。各第1流通穴88、及び各第2流通穴89は、タンク体1の筒中心線方向Aにおいて、整流板V2(整流体)を貫通して気液溶解室MR及び液滞留室SRに開口(連通)する。
角度θで傾斜された整流面は、流れ凹み曲面117A(流れ凹部117)、及び流れ凹部117(流れ凹み曲面117A)を除く整流平面4Aによって、気液溶解室MRの穴閉塞端97(椀状面26)に向う水の流れを形成する。
流出間隔δGにおいて、気泡加圧水PWは、流速が減速され、圧力の高くなった乱流となり、気泡加圧水PWにベンチュリー効果による負圧を発生させる。
流出間隔δG(流出空間)において、気泡加圧水PW中の気泡は、ベンチュリー効果、気泡加圧水PW(気泡混入水WG)の乱流によって、マイクロバブル及びウルトラファインバブルに粉砕(剪断)される。
これにより、流出間隔δGにおいて、気泡加圧水PWは、マイクロバブルを超える気泡、マイクルバブル及びウルトラファンバブルの混入及び溶け込んだ気泡混入水WGとなる。
気泡混入水WGは、図32に示すように、循環空間領域CRにおいて、椀状面26(穴閉塞端97)及び第1容器本体10の内周面10C(タンク体1の内周面)に沿って流れ、整流板V2(整流平面4A)の非穴面領域HNに衝突される。
このとき、第1ノズル管の管中心線w1を整流面(整流平面4A)の長軸NL上(各面端縁部75,76を結ぶ直線上)に位置しているので、気泡混入水WGは、非穴面領域HNの長軸NL(長軸NLを含む付近)に集中して衝突される。
これにより、流れ案内体5は、流出ノズルNH、気液溶解室MRの穴閉塞端97(椀状面26)及び第1容器本体10の内周面10C(タンク体1の内周面)によって、気液溶解室MRの穴閉塞端97側から非穴面領域NHに向う水(気泡混入水WG、気泡溶解水W2)の流れを形成する。
気泡混入水WGは、図32に示すように、非穴面領域HNの衝突によって、液滞留室SRに流出することなく、一方の面端縁部75に向けられる。気泡混入水WGは、図32に示すように、整流面に沿って、整流面の傾斜する角度θで他方の面端縁部76から一方の面端縁部75に向けて流れる。
略全ての気泡混入水WGは、図32に示すように、整流面を流れる途中で、流れ開口115から流れ凹部117に流れ込んで、流れ凹み曲面117Aに沿って流れる。
各第1流通穴88、及び各第2流通穴89は、図32に示すように、穴中心uを整流平面4Aに対し角度θ(傾斜角度)で位置しているので、気泡混入水WGを液滞留室SRに流し難くする。
整流板V2(整流面)において、流れ凹部117は、半径RWの椀状凹部又は球冠凹部であるので、気泡混入水WGを流れ凹み曲面117Aに沿って流すことによって、略全ての気泡混入水WGを気液溶解室MRの穴閉塞端97(椀状面26)に向ける。
気泡混入水WGは、図32に示すように、流出ノズルNHから穴閉塞端97側に噴出される気泡加圧水PWによって、一方の面端縁部75側の整流面から気泡加圧水PWの噴出流れに引込まれる。
気泡混入水WGは、流出間隔δG(流出空間)において、気泡加圧水PWに合流(混合)される。
これにより、循環する気泡混入水WG中の気泡は、循環流れSFの乱流(キャビテーション)により、マイクロバブル及びウルトラファンバブルに粉砕(剪断)され、マイクロバブル及びウルトラファインバブルは、水に溶け込んで(溶解して)気泡溶解水W2となる。
気泡溶解水W2は、循環する途中で、整流板V2の各第1及び各第2流通穴88,89から液滞留室SRに流出される。
気液溶解タンクX2では、流れ凹部117によって、略全ての気泡混入水WG(水)を効率的に、気液溶解室MRの穴閉塞端97側(椀状面26側)に向けて流すことができる。
これにより、気液溶解タンクX2は、十分な量のマイクロバブル及びウルトラファインバブルを確実に水に溶け込ませることができ、十分な量(多数量)のマイクロバブル及びウルトラファインバブルの溶解した気泡溶解水W2を流出できる。
なお、図33乃至図41において、図1乃至図23と同一符号は、同一構成、同一部材であるので、詳細な説明は省略する。
気液溶解タンクX3は、第1実施形態の気液溶解タンクX1に対し、整流板V3が相異し、その他、タンク体1、連結体2、エア抜き弁3及び流れ案内体5は、第1実施形態の気液溶解タンクX1と同一である。
整流板V3は、図37乃至図40に示すように、複数(一対)の整流固定突起81,82、整流保持突起84、流れ凸部127及び複数の流通穴88,89を有する。
流れ凸部127は、整流板V3(整流体)の楕円中心線kを中心とする半径RZの円形底縁135を有する。流れ凸部127の半径RZは、図37(a)に示すように、整流平面4Aの短軸SLの半分(SL/2=x)より短い距離の半径であって、例えは、短軸SLの半分の5割から6割の範囲にする[RZ=0.5×(SL/2)〜0.6×(SL/2)]。
流れ凸部127は、図37乃至図40に示すように、例えば、椀状凸部又は球冠凸部であって、整流板V3の楕円中心線方向KPにおいて、整流平面4Aの一部が整流裏面4Bと反対側に椀状又は球冠状に突出して形成される。
流れ凸部127は、楕円形中心線kにおいて、最も高い突出高さHPを有して、椀状又は球冠状に形成される。流れ凸部127は、整流平面4Aの一部の突出によって、椀状又は球冠状の流れ凸曲面127Aを有する。
これにより、流れ凸曲面127A、及び流れ凸曲面127Aを除く整流平面4A(整流平面4Aの一部)は、整流面を構成する。
整流板V3は、楕円形中心線kをタンク体1の筒中心線aに位置(一致)して、密閉空間R内に配置される。
整流板V3(整流体)は、図33乃至図36に示すように、整流平面4A(整流面)の面端縁4aを第1及び第2容器本体10,40の内周面10C,40C(タンク体1の内周面)に当接して密閉空間R内に配置される。
整流平面4A(整流面)は、一方の面端縁部75をタンク体1の一方の筒端1A側に位置し、他方の面端縁部76をタンク体1の他方の筒端1B側に位置して、タンク体1の筒中心線方向Aに傾斜される。
これにより、整流平面4A(整流面)は、タンク体1の筒中心線aに対し、タンク体1の一方の筒端1A側から他方の筒端1B側に向けて傾斜される。
密閉空間Rに配置した整流板V3(整流体)において、各第1流通穴88、及び各第2流通穴89(各流通穴)は、穴中心線uをタンク体1の筒中心線aに平行して配置される。各第1流通穴88、及び各第2流通穴89は、図33及び図34に示すように、タンク体1の筒中心線方向Aにおいて、整流板V3(整流体)を貫通して気液溶解室MR及び液滞留室SRに開口(連通)する。
角度θで傾斜された整流面は、流れ凸曲面127A(流れ凸部127)、及び流れ凸部127(流れ凸曲面127A)を除く整流平面4Aによって、気液溶解室MRの穴閉塞端97(椀状面26)に向う水の流れを形成する。
流出間隔δGにおいて、気泡加圧水PWは、流速が減速され、圧力の高くなった乱流となり、気泡加圧水PWにベンチュリー効果による負圧を発生させる。
流出間隔δG(流出空間)において、気泡加圧水PW中の気泡は、ベンチュリー効果、気泡加圧水PW(気泡混入水WG)の乱流によって、マイクロバブル及びウルトラファインバブルに粉砕(剪断)される。
これにより、流出間隔δGにおいて、気泡加圧水PWは、マイクロバブルを超える気泡、マイクルバブル及びウルトラファンバブルの混及び溶け込んだ気泡混入水WGとなる。
気泡混入水WGは、図41に示すように、循環空間領域CRにおいて、椀状面26(穴閉塞端97)及び第1容器本体10の内周面10C(タンク体1の内周面)に沿って流れ、整流板V2(整流平面4A)の非穴面領域HNに衝突される。
このとき、第1ノズル管の管中心線w1を整流面(整流平面4A)の長軸NL上(各面端縁部75,76を結ぶ直線上)に位置しているので、気泡混入水WGは、非穴面領域HNの長軸NL(長軸NLを含む付近)に集中して衝突される。
これにより、流れ案内体5は、流出ノズルNH、気液溶解室MRの穴閉塞端97(椀状面26)及び第1容器本体10の内周面10C(タンク体1の内周面)によって、気液溶解室MRの穴閉塞端97側から非穴面領域NHに向う水(気泡混入水WG、気泡溶解水W2)の流れを形成する。
気泡混入水WGは、図41に示すように、非穴面領域HNの衝突によって、液滞留室SRに流出することなく、一方の面端縁部75に向けられる。気泡混入水WGは、図41に示すように、整流面に沿って、整流面の傾斜する角度θで他方の面端縁部76から一方の面端縁部75に向けて流れる。
長軸NL(長軸NL近傍)に沿って流れる気泡混入水WGは、図41に示すように、整流面を流れる途中で、流れ凸部127に衝突し、流れ凸曲面127Aに沿って流れる。
これにより、気泡混入水WGは、流れ凸曲面127Aに擦れて流れ、気泡混入水WG中の気泡は、流れ凸部127の衝突、及び流れ凸曲面127Aの擦れによって、マイクロバブル及びウルトラファインバブルに粉砕(剪断)される。流れ凸部127で粉砕されたマイクロバブル及びウルトラファインバブルは、気泡混入水WGに混入、溶解される。
各第1流通穴88、及び各第2流通穴89は、図41に示すように、穴中心uを整流平面4Aに対し角度θ(傾斜角度)で位置しているので、気泡混入水WGを液滞留室SRに流し難くする。
整流板V3(整流面)において、流れ凸部127は、椀状凸部又は球冠凸部であるので、気泡混入水WGを流れ凸曲面127Aに沿って流すことによって、気泡混入水WGを気液溶解室MRの穴閉塞端97(椀状面26)に向ける。
気泡混入水WGは、図41に示すように、流出ノズルNHから穴閉塞端97側に噴出される気泡加圧水PWによって、一方の面端縁部75側の整流面から気泡加圧水PWの噴出流れに引込まれる。
気泡混入水WGは、流出間隔δG(流出空間)において、気泡加圧水PWに合流(混合)される。
これにより、循環する気泡混入水WG中の気泡は、循環流れSFの乱流(キャビテーション)及び流れ凸部127により、マイクロバブル及びウルトラファンバブルに粉砕(剪断)され、マイクロバブル及びウルトラファインバブルは、水に溶け込んで(溶解して)気泡溶解水W2となる。
気泡溶解水W2は、循環する途中で、整流板V2の各第1及び各第2流通穴88,89から液滞留室SRに流出される。
気液溶解タンクX3では、流れ凸部127によって、循環する気泡混入水WG中の気泡をマイクロバブル及びウルトラファインバブルに粉砕(剪断)できる。
これにより、気液溶解タンクX3は、十分な量のマイクロバブル及びウルトラファインバブルを確実に水に溶け込ませることができ、十分な量(多数量)のマイクロバブル及びウルトラファインバブルの溶解した気泡溶解水W2を流出できる。
なお、図42乃至図49において、図1乃至図23と同一符号は、同一部材、同一構成であるので、詳細な説明は省略する。
気液溶解タンクX4は、第1実施形態の気液溶解タンクX1に対し、整流体V4が相異し、その他、タンク体1、連結体2、エア抜き弁3及び流れ案内体5は、第1実施形態の気液溶解タンクX1と同一である。
整流板V4は、図46乃至図48に示すように、複数(一対)の整流固定突起81,82、整流保持突起84、及び複数の流通穴88,89を有する。
整流板V4は、各整流板V1〜V3のように、流れ凹部87,117及び流れ凸部127を有することなく、整流平面4Aは、整流面を構成する。
整流板V4(整流体)は、図42乃至図45に示すように、整流平面4A(整流面)の面端縁4aを第1及び第2容器本体10,40の内周面10C,40C(タンク体1の内周面)に当接して密閉空間R内に配置される。
整流平面4A(整流面)は、一方の面端縁部75をタンク体1の一方の筒端1A側に位置し、他方の面端縁部76をタンク体1の他方の筒端1B側に位置して、タンク体1の筒中心線方向Aに傾斜される。
これにより、整流平面4A(整流面)は、タンク体1の筒中心線aに対し、タンク体1の一方の筒端1A側から他方の筒端1B側に向けて傾斜される。
密閉空間Rに配置した整流板V4(整流体)において、各第1流通穴88、及び各第2流通穴89(各流通穴)は、穴中心線uをタンク体1の筒中心線aに平行して配置される。各第1流通穴88、及び各第2流通穴89は、図42及び図43に示すように、タンク体1の筒中心線方向Aにおいて、整流板V4(整流体)を貫通して気液溶解室MR及び液滞留室SRに開口(連通)する。
流出間隔δGにおいて、気泡加圧水PWは、流速が減速され、圧力の高くなった乱流となり、気泡加圧水PWにベンチュリー効果による負圧を発生させる。
流出間隔δG(流出空間)において、気泡加圧水PW中の気泡は、ベンチュリー効果、気泡加圧水PW(気泡混入水WG)の乱流によって、マイクロバブル及びウルトラファインバブルに粉砕(剪断)される。
これにより、流出間隔δGにおいて、気泡加圧水PWは、マイクロバブルを超える気泡、マイクルバブル及びウルトラファンバブルの混入及び溶け込んだ気泡混入水WGとなる。
気泡混入水WGは、図49に示すように、循環空間領域CRにおいて、椀状面26(穴閉塞端97)及び第1容器本体10の内周面10C(タンク体1の内周面)に沿って流れ、整流板V2(整流平面4A)の非穴面領域HNに衝突される。
このとき、第1ノズル管の管中心線w1を整流面(整流平面4A)の長軸NL上(各面端縁部75,76を結ぶ直線上)に位置しているので、気泡混入水WGは、非穴面領域HNの長軸NL(長軸NLを含む付近)に集中して衝突される。
これにより、流れ案内体5は、流出ノズルNH、気液溶解室MRの穴閉塞端97(椀状面26)及び第1容器本体10の内周面10C(タンク体1の内周面)によって、気液溶解室MRの穴閉塞端97側から非穴面領域NHに向う水(気泡混入水WG、気泡溶解水W2)の流れを形成する。
気泡混入水WGは、図49に示すように、非穴面領域HNの衝突によって、液滞留室SRに流出することなく、一方の面端縁部75に向けられる。気泡混入水WGは、図49に示すように、整流面に沿って、整流面の傾斜する角度θで他方の面端縁部76から一方の面端縁部75に向けて流れる。
各第1流通穴88、及び各第2流通穴89は、図49に示すように、穴中心uを整流平面4Aに対し角度θ(傾斜角度)で位置しているので、気泡混入水WGを液滞留室SRに流し難くする。
気泡混入水WGは、図49に示すように、流出ノズルNHから穴閉塞端97側に噴出される気泡加圧水PWによって、一方の面端縁部75側の整流平面4A(整流面)から気泡加圧水PWの噴出流れに引込まれる。
気泡混入水WGは、流出間隔δG(流出空間)において、気泡加圧水PWに合流(混合)される。
これにより、循環する気泡混入水WG中の気泡は、循環流れSFの乱流(キャビテーション)により、マイクロバブル及びウルトラファンバブルに粉砕(剪断)され、マイクロバブル及びウルトラファインバブルは、水に溶け込んで(溶解して)気泡溶解水W2となる。
気泡溶解水W2は、循環する途中で、整流板V2の各第1及び各第2流通穴88,89から液滞留室SRに流出される。
これにより、気液溶解タンクX4は、十分な量のマイクロバブル及びウルトラファインバブルを確実に水に溶け込ませることができ、十分な量(多数量)のマイクロバブル及びウルトラファインバブルの溶解した気泡溶解水W2を流出できる。
V1 整流板(整流体)
1 タンク体
1A 一方の筒端
1B 他方の筒端
2 連結体
3 エア抜き弁
4A 整流平面(整流面)
5 流れ案内体
19 流入口
43 流出口
75 一方の面端縁部
76 他方の面端縁部
87 流れ凹部
87A 流れ凹み曲面(整流面)
88 第1流通穴(流通穴)
89 第2流通穴(流通穴)
97 穴閉塞端
HA 穴面領域
HN 非穴面領域
MR 気液溶解室
SR 液滞留室
PW 加圧水
WG 気泡混入水
W2 気泡溶解水
Claims (6)
- 両筒端が閉塞され、内部に密閉空間を有する筒状体に形成されるタンク体と、
整流面を有し、前記整流面を前記タンク体の一方の筒端側に向けて前記密閉空間に配置され、前記密閉空間を前記タンク体の一方の筒端側の気液溶解室、及び他方の筒端側の液滞留室に区画する整流体と、
前記タンク体に設けられる流れ案内体と、を備え、
前記タンク体は、
前記一方の筒端側の前記気液溶解室の穴閉塞端、及び前記整流面の間に配置され、前記気液溶解室に開口する流入口と、
前記液滞留室に開口する流出口と、を有し、
気泡を含んだ加圧水が前記流入口から前記気液溶解室に流入され、
前記整流面は、
前記タンク体の筒中心線に対し角度を隔てて傾斜され、
傾斜する方向において、最も一方の筒端側に位置する一方の面端縁部、及び最も他方の筒端側に位置する他方の面端縁部と、
前記一方の面端縁部側の穴面領域、及び前記他方の面端縁部側の非穴面領域と、を有し、
前記気液溶解室の前記穴閉塞端に向う水の流れを形成し、
前記整流体は、
前記穴面領域に配置され、前記タンク体の筒中心線の方向において、前記整流体を貫通し、前記気液溶解室及び前記液滞留室に開口する複数の流通穴を有し、
前記流れ案内体は、
前記流入口に連結され、
前記整流面の穴面領域側において、気泡を含んだ加圧水を前記気液溶解室の穴閉塞端側に向けて噴射し、及び前記気液溶解室の前記穴閉塞端側から前記非穴面領域に向う水の流れを形成する
ことを特徴とする気液溶解タンク。 - 両筒端が閉塞され、内部に密閉空間を有する筒状体に形成されるタンク体と、
整流平面を有し、前記整流平面を前記タンク体の一方の筒端側に向けて前記密閉空間に配置され、前記密閉空間を前記タンク体の一方の筒端側の気液溶解室、及び他方の筒端側の液滞留室に区画する整流体と、
前記タンク体に設けられる流れ案内体と、を備え、
前記整流平面は、
前記タンク体の筒中心線に対し角度を隔てて傾斜され、
傾斜する方向において、最も一方の筒端側に位置する一方の面端縁部、及び最も他方の筒端側に位置する他方の面端縁部と、
前記一方の面端縁部側の穴面領域、及び前記他方の面端縁部側の非穴面領域と、を有し、
前記タンク体は、
前記一方の面端縁部に間隔を隔てて、前記一方の筒端側の前記気液溶解室の穴閉塞端、及び前記整流平面の間に配置され、前記気液溶解室に開口する流入口と、
前記液滞留室に開口する流出口と、を有し、
気泡を含んだ加圧水が前記流入口から前記気液溶解室に流入され、
前記整流体は、
前記穴面領域に配置され、前記タンク体の筒中心線の方向において、前記整流体を貫通し、前記気液溶解室及び前記液滞留室に開口する複数の流通穴と、
前記整流平面が凹んで形成され、前記気液溶解室の穴閉塞端側に向う水の流れを形成する流れ凹部と、を有し、
前記流れ案内体は、
前記流入口に連結され、
前記整流平面の穴面領域側において、気泡を含んだ加圧水を前記気液溶解室の前記穴閉塞端側に噴出し、及び前記気液溶解室の前記穴閉塞端側から前記非穴面領域に向う水の流れを形成する
ことを特徴とする気液溶解タンク。 - 前記流れ凹部は、
前記整流平面が凹んで形成された椀状凹部である
ことを特徴とする請求項2に記載の気液溶解タンク。 - 両筒端が閉塞され、内部に密閉空間を有する筒状体に形成されるタンク体と、
整流平面を有し、前記整流平面を前記タンク体の一方の筒端側に向けて前記密閉空間に配置され、前記密閉空間を前記タンク体の一方の筒端側の気液溶解室、及び他方の筒端側の液滞留室に区画する整流体と、
前記タンク体に設けられる流れ案内体と、を備え、
前記整流平面は、
前記タンク体の筒中心線に対し角度を隔てて傾斜され、
傾斜する方向において、最も一方の筒端側に位置する面端縁部、及び最も他方の筒端側に位置する他方の面端縁部と、
前記一方の面端縁部側の穴面領域、及び前記他方の面端縁部側の非穴面領域と、を有し、
前記タンク体は、
前記一方の面端縁部に間隔を隔てて、前記一方の筒端側の前記気液溶解室の穴閉塞端、及び前記整流平面の間に配置され、及び前記気液溶解室に開口する流入口と、
前記液滞留室に開口される流出口と、を有し、
気泡を含んだ加圧水が前記流入口から前記気液溶解室に流入され、
前記整流体は、
前記穴面領域に配置され、前記タンク体の筒中心線の方向において、前記整流体を貫通し、前記気液溶解室及び前記液滞留室に開口する複数の流通穴と、
前記整流平面から前記気液溶解室に突出する流れ凸部と、を有し、
前記流れ案内体は、
前記流入口に連結され、
前記整流平面の穴面領域側において、気泡を含んだ加圧水を前記気液溶解室の穴閉塞端側に向けて噴射し、及び前記気液溶解室の前記穴閉塞端側から前記非穴面領域に向う水の流れを形成する
ことを特徴とする気液溶解タンク。 - 前記流れ凸部は、
前記整流平面が前記気液溶解室に突出した椀状凸部である
ことを特徴とする請求項4に記載の気液溶解タンク。 - 両筒端が閉塞され、内部に密閉空間を有する筒状体に形成されるタンク体と、
整流平面を有し、前記整流平面を前記タンク体の一方の筒端側に向けて前記密閉空間に配置され、前記密閉空間を前記タンク体の一方の筒端側の気液溶解室、及び他方の筒端側の液滞留室に区画する整流体と、
前記タンク体に設けられる流れ案内体と、を備え、
前記整流平面は、
前記タンク体の筒中心線に対し角度を隔てて傾斜され、
傾斜する方向において、最も一方の筒端側に位置する一方の面端縁部、及び最も他方の筒端側に位置する他方の面端縁部と、
前記一方の面端縁部側の穴面領域、及び前記他方の面端縁部側の非穴面領域と、を有し、
前記タンク体は、
前記一方の面端縁部に間隔を隔てて、前記一方の筒端側の前記気液溶解室の穴閉塞端、及び前記整流平面の間に配置され、前記気液溶解室に開口する流入口と、
前記液滞留室に開口する流出口と、を有し、
気泡を含んだ加圧水が前記流入口から前記気液溶解室に流入され、
前記整流体は、
前記穴面領域に配置され、前記タンク体の筒中心線の方向において、前記整流体を貫通し、前記気液溶解室及び前記液滞留室に開口する複数の流通穴を有し、
前記流れ案内体は、
前記流入口に連結され、
前記整流平面の穴面領域側において、気泡を含んだ加圧水を前記気液溶解室の穴閉塞端側に向けて噴出し、及び前記気液溶解室の前記穴閉塞端から前記非穴面領域に向う水の流れを形成する
ことを特徴とする気液溶解タンク。
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