JP2021137262A - 電気掃除機の集塵装置およびそれを備えた電気掃除機 - Google Patents

電気掃除機の集塵装置およびそれを備えた電気掃除機 Download PDF

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Abstract

【課題】固体被吸引物の吸引性能を低下させることなく液体被吸引物の吸引も可能であり、液体被吸引物の電動送風機側への逆流も抑制することができる電気掃除機の集塵装置を提供すること。【解決手段】第1収容部と、第2収容部と、第1収容部と第2収容部との間に設けられた仕切り部とを有する集塵容器を備え、仕切り部は、第1収容部と第2収容部とを遮断状態または連通状態に切り替え可能であり、第1収容部内に空気と共に流入した固体被吸引物を遮断状態または連通状態のときに第1収容部内に捕捉し、かつ、第1収容部内に空気と共に流入した液体被吸引物を連通状態のときに第2収容部内へ移送できるように構成された電気掃除機の集塵装置。【選択図】図1

Description

本発明は、電気掃除機の集塵装置およびそれを備えた電気掃除機に関する。
従来の電気掃除機として、特許文献1には、空気流入通路および空気排出通路を有する上部のサイクロン本体と、中間部のホコリ専用収集桶と、下部の水分専用収集桶と、ホコリ専用収集桶と水分専用収集桶との間に設けられた網フィルターとを有する集塵装置を備えたアップライト型真空掃除機が提案されている。
この真空掃除機によれば、網フィルターと網フィルターに溜まったホコリによって収集された水分の逆流を防止することができて、逆流された水分によってフィルター詰まりを防止すること、および、清掃機の吸入力が一定に維持されて、過負荷なく吸入モータが正常に作動するとされている。
特開2006−175202号公報
特許文献1の集塵装置は、網フィルターに全面的にホコリが溜まった状態(網フィルターが目詰まりした状態)であれば、サイクロン集塵時に既に水分専用収集桶内に溜まっていた水分のホコリ専用収集桶側への逆流を抑制しやすいと推測される。しかしながら、このときにホコリ専用収集桶内に新たに流入した水分は網フィルターを通過できずにホコリ専用収集桶内に溜まりやくなる。特に、目の細かい網フィルターではこの現象が顕著となる。このような状況は、水分の吸入モータ側への浸入に繋がりやすい。
本発明は、以上のような事情を考慮してなされた電気掃除機の集塵装置およびそれを備えた電気掃除機を提供することを目的とする。
本発明によれば、空気導入口および空気排出口を有する筒形の第1収容部と、前記第1収容部よりも下方位置に設けられた筒形の第2収容部と、前記第1収容部と前記第2収容部との間に設けられた仕切り部とを有する集塵容器を備え、
前記仕切り部は、前記第1収容部と前記第2収容部とを遮断状態または連通状態に切り替え可能であり、
前記空気導入口から前記第1収容部内に空気と共に固体被吸引物が流入するとき、流入した前記固体被吸引物を前記遮断状態または前記連通状態のときに前記第1収容部内に捕捉し、かつ、前記空気導入口から前記第1収容部内に空気と共に流入した液体被吸引物を前記連通状態のときに前記第2収容部内へ移送できるように構成された電気掃除機の集塵装置が提供される。
また、本発明によれば、電動送風機を内蔵する駆動装置と、前記駆動装置に着脱可能に装着される前記集塵装置とを備えた電気掃除機が提供される。
本発明によれば、固体被吸引物のみならず、固体被吸引物の吸引性能を低下させることなく液体被吸引物の吸引も可能であり、液体被吸引物の電動送風機側への逆流も抑制することができる。
本発明に係る電気掃除機における掃除機本体の構成図である。 掃除機本体における第1実施形態の集塵装置の斜視図である。 第1実施形態の集塵装置における仕切り部の遮断状態を説明する縦断面図である。 第1実施形態の集塵装置における仕切り部の連通状態を説明する縦断面図である。 第1実施形態の集塵装置における仕切り部の遮断状態を説明する横断面図である。 第1実施形態の集塵装置における仕切り部の連通状態を説明する横断面図である。 第2実施形態の集塵装置における仕切り部の遮断状態を説明する縦断面図である。 第2実施形態の集塵装置における仕切り部の連通状態を説明する縦断面図である。 第2実施形態の集塵装置における仕切り部の遮断状態を説明する横断面図である。 第2実施形態の集塵装置における仕切り部の連通状態を説明する横断面図である。 第3実施形態の集塵装置における仕切り部の遮断状態を説明する横断面図である。 第3実施形態の集塵装置における仕切り部の遮断状態を連通状態に切り替える操作を説明する横断面図である。 第3実施形態の集塵装置における仕切り部の連通状態を説明する横断面図である。 第4実施形態の集塵装置における仕切り部の(A)は遮断状態、(B)は連通状態を説明する部分横断面図である。 第5実施形態の集塵装置における仕切り部の遮断状態を説明する縦断面図である。 第5実施形態の集塵装置における仕切り部の連通状態を説明する縦断面図である。
以下、図面を用いて本発明をさらに詳述する。なお、以下の説明は、すべての点で例示であって、本発明を限定するものと解されるべきではない。
(第1実施形態)
〔掃除機本体の全体構成〕
図1は本発明に係る電気掃除機における掃除機本体の構成図であり、図2は掃除機本体における第1実施形態の集塵装置の斜視図である。
図1に示すように、第1実施形態の電気掃除機は、掃除機本体1と、掃除機本体1に着脱可能に接続される可撓性の吸引ホース2と、吸引ホース2に着脱可能に接続される延長管(不図示)と、延長管に着脱可能に接続される吸込口体(不図示)とを備えたキャニスター型の電気掃除機である。なお、本発明はキャニスター型の電気掃除機に限らず、ハンディ型、スティック型、アップライト型の電気掃除機であってもよい。
掃除機本体1は、駆動装置10と、駆動装置10に着脱可能に装着されるサイクロン方式の集塵装置20とを備える。
駆動装置10は、左右側部に設けられた一対の車輪および前輪を有する筐体11と、筐体11内に設けられた電動送風機12およびコードリール13とを備える。
筐体11には、その前部に吸引ホース2との接続部11aが設けられ、接続部11aの後方に隣接して集塵装置載置部11bが設けられ、集塵装置載置部11bの上方に開閉蓋11cが設けられている。また、筐体11内には、集塵装置載置部11bの後方に電動送風機収容部11dが設けられ、電動送風機収容部11dの後方にコードリール収容部11eが設けられ、筐体11の後部には、複数の小孔からなる排気口11fが設けられている。
なお、電気掃除機による清掃時の空気の流れについて詳しくは後述する。
〔集塵装置について〕
図3は第1実施形態の集塵装置における仕切り部の遮断状態を説明する縦断面図であり、図4は第1実施形態の集塵装置における仕切り部の連通状態を説明する縦断面図である。また、図5は第1実施形態の集塵装置における仕切り部の遮断状態を説明する横断面図であり、図6は第1実施形態の集塵装置における仕切り部の連通状態を説明する横断面図である。
図1〜図6に示すように、集塵装置20は、上方開口部を有する透明樹脂製の容器部21と、容器21の上方開口部に着脱可能に装着されるフィルター部25とを有する。
容器部21は、上部(フィルター部25側)の第1収容部22と、下部の第2収容部23と、第1収容部22と第2収容部23との間に設けられた仕切り部24とを有する。第1収容部22内に固体被吸引物を溜め、第2収容部23内に液体被吸引物を溜めることができるように構成されている。
ここで、固体被吸引物としては、例えば、塵埃、毛、食料品の食べ滓等のダストが含まれ、液体被吸引物としては、例えば、床面に溢れた水、飲料水、液体調味料等が含まれる。
第1収容部22は、前記上方開口部を有する円筒状の周壁部22aと、周壁部22aとの接線上に設けられた空気導入口22bとを有し、空気導入口22bよりも上方に設けられた前記上方開口部が空気排出口となっている。また、第1収容部22には、前記仕切り部24の後述する第1仕切り板24aを構成する円形の底壁部が設けられている。
第2収容部23は、円筒状の周壁部23aと、底壁部23bと、前記仕切り部24の後述する第2仕切り板24bを構成する円形の上壁部とを有している。
フィルター部25は、平面視円形のプリーツ形フィルター本体25aと、フィルター本体25aを保持するカップ部25bと、カップ部25bの底部に連設された内筒部25cとを有する。なお、フィルター部25が容器部21に装着された状態において、内筒部25cは第1収容部22内に挿入されており、内筒部25cの下端部は下方に向かうにつれて拡径している。
第1収容部22の下端外周部と、第2収容部23の上端外周部とは、上下方向の回動軸心Pを中心として互いに回動可能かつ着脱可能に嵌合している。
この構造について詳しく説明すると、第1収容部の下端外周部の内面には、回動軸心Pを中心として180°対向する位置に一対の凹溝22cが設けられている。本実施形態の場合、各凹溝22cは、中心角度約45°の範囲に亘って設けられている。
また、第1収容部の下端における回動軸心Pを中心として180°対向する位置には一対の孔部22dが凹溝22cと連通して設けられ、凹溝22c内における一対の孔部22dと隣接する位置には丸みを有する一対の凸部22eが設けられている。
一方、第2収容部23の上端外周部の外面には、回動軸心Pを中心として180°対向する位置に丸みを有する一対の凸部23cが設けられている。
第1収容部22の下端外周部と第2収容部23の上端外周部とを嵌合させる際、第2収容部23の一対の凸部23cを、第1収容部22の一対の孔部22dに挿通させ、この状態で第1収容部22と第2収容部23とを互いに回動軸心Pを中心に回動させる。これにより、第2収容部23の一対の凸部23cが第1収容部22の一対の凸部22eを乗り越えて一対の凹溝22c内にスライド可能に嵌め込まれる。
仕切り部24は、複数の第1貫通孔24aaを有する前記第1仕切り板24aと、複数の第2貫通孔24baを有する前記第2仕切り板24bとを備える。本実施形態の場合、第1仕切り板24aおよび第2仕切り板24bは、回動軸心Pを中心とする中心角度0°、90°、180°、270°の位置(4箇所)にかつ同一の同心円上に、円弧形の第1貫通孔24aaおよび第2貫通孔24baがそれぞれ設けられている。また、本実施形態の場合、第1仕切り板24aおよび第2仕切り板24bの外周端から回動軸心Pまでの距離の略中間位置の同一の同心円上に複数の第1貫通孔24aaおよび複数の第2貫通孔24baが配置されている。
第1貫通孔24aaおよび第2貫通孔24baの数はそれぞれ4つに限定されず、3つ以下あるいは5つ以上でもよく、複数の場合は周方向に等間隔で設けられることが好ましい。また、第1貫通孔24aaおよび第2貫通孔24baの形状は円弧形に限定されないが、重なったときに一致する略同一の形状およびサイズが好ましい。
また、第1仕切り板24aの面積に占める第1貫通孔24aaの総面積は10%〜30%が適当であり、第2仕切り板24bの面積に占める第2貫通孔24baの総面積も同様である。なお、前記割合が10%を下回ると第1収容部22から第2収容部23へ液体被吸引物が流れ落ちにくくなる傾向にあり、前記割合が30%を超えると第2収容部23内に溜まった液体被吸引物が第1収容部22側へ逆流しやすくなる傾向にある。
この集塵装置20では、図3および図5に示すように、第2収容部23の各凸部23cが第1収容部22の各凸部22eに当接した位置にあるとき、複数の第1貫通孔24aaと複数の第2貫通孔24baとは互いにずれた位置にあり、仕切り部24によって第1収容部22と第2収容部23とは遮断状態にある。
この遮断状態の第1収容部22と第2収容部23とを互いに回動させ、図4および図6に示すように、第2収容部23の各凸部23cが第1収容部22の各凹溝22cの奥(孔部22dとは反対側の端部)まで移動すると、複数の第1貫通孔24aaと複数の第2貫通孔24baとが互いに重なり合って第1収容部22と第2収容部23とが連通状態に切り替わる。なお、使用中に第1収容部22と第2収容部23とが互いに回動しにくくなるように、図5の状態において、凸部23cを挟むように凸部22eの反対側にも別の凸部22eを設けてもよい。また、図6の状態において、凸部23cの孔部22d側に別の凸部22eを設けてもよい。また、図5と図6の間の任意の位置で凸部23cを固定できるようにするために、複数の凸部22eを凹溝22cに等間隔で設けてもよい。
この集塵装置20によれば、遮断状態に切り替えることにより、固体被吸引物を第1収容部22内に溜めることができると共に、連通状態に切り替えることにより、液体被吸引物を第1収容部22内から第2収容部23内に移して溜めることができる。なお、これについて詳しくは後述する。
〔電気掃除機による清掃について〕
次に、このように構成された電気掃除機にて床面上を清掃するときの掃除機本体内の空気の流れと、空気と共に吸引される被吸引物の集塵装置内での動きについて説明する。
図1に示すように、掃除機本体1の電動送風機12が駆動することにより、図外の吸込口体から延長管および吸引ホース2を通って掃除機本体1の接続部11aに空気および被吸引物が流れ込む。なお、図1中の矢印は空気の流れを示している。
その後、被吸引物を含む空気は、図1と図2に示すように、接続部11aと接続した集塵装置20の空気導入口22bから第1収容部22内に流れ込み、周壁部22aに沿って旋回する。なお、清掃開始前に、使用者は、被吸引物が固体のみ、液体のみ、または固体と液体の両方であることを考慮して、集塵装置20の仕切り部24を遮断状態または連通状態に切り替える。
被吸引物が固体被吸引物のみである場合は、予め第1収容部22と第2収容部23とが遮断状態(図3、図5参照)に切り替えられており、比較的大きい固体被吸引物が遠心力によって空気と分離して第1収容部22内の底(仕切り部24上)に溜まる。また、それ以外の固体被吸引物は内筒部25cの内部を通ってフィルター本体25aにて捕捉される。フィルター本体25aを通過して固体被吸引物が除去された空気は、電動送風機12およびコードリール13を通過して排気口11fから外部に排出される。
また、被吸引物が液体被吸引物のみである場合は、予め第1収容部22と第2収容部23とが連通状態(図4、図6参照)に切り替えられており、第1収容部22内に流入した液体被吸引物は、空気の旋回流によって周壁部22aを伝って仕切り部24へ流れ、連通した第1貫通孔24aaと第2貫通孔24baを通って(図4中の点線矢印A参照)、第2収容部23内へ落下して溜まる。このとき、仕切り部24によって第2収容部23内に溜まった液体の第1収容部22への逆流が抑制されている。また、内筒部25cは下端が広がったテーパ部を有していることで、内筒部25cの外面に付着した液体被吸引物はテーパ部において空気の旋回流によって周壁部22a側へ飛ばされやすくなり、内筒部25cの内側へ浸入しにくい。
また、被吸引物が固体被吸引物と液体被吸引物の両方である場合は、予め第1収容部22と第2収容部23とが連通状態(図4、図6参照)に切り替えられており、比較的大きい固体被吸引物は第1収容部22内の底(仕切り部24上)に溜まり、残部は内筒部25cの内部を通ってフィルター本体25aにて捕捉される。また、液体は第1収容部22内から第2収容部23内へ落下して溜まる。このとき、比較的大きい固体被吸引物の一部が液体被吸引物と一緒に第2収容部23内へ落下しても問題はない。
なお、被吸引物が液体被吸引物のみである場合および固体被吸引物と液体被吸引物の両方である場合、第1収容部22と第2収容部23との連通状態は、各第1貫通孔24aaと各第2貫通孔24baとが完全に重なり合っていなくてもよく、連通面積が半分程度でもよい。連通面積を小さくすることにより、固形被吸引物の第2収容部23への落下を抑制することができると共に、第2収容部23内に溜まった液体被吸引物の第1収容部22への逆流(舞い上がり)をさらに抑制することができる。
電動送風機12を停止した後、駆動装置10から集塵装置20を取り出して被吸引物を廃棄することができる。この際、容器部21の第2収容部23の各凸部23cが第1収容部22の各凸部22eを乗り越えて、孔部22dの位置にくるまで、第1収容部22に対して第2収容部23を遮断状態へ切り替える方向へ回動させる(図3、図5参照)。その後、第1収容部22に対して第2収容部23を引っ張ると、各凸部23cが各孔部22dを通過し、第2収容部23を第1収容部22から取り外す。その後、第2収容部23を上下逆さまにして内部に溜まった液体被吸引物を廃棄することができる。このとき、分解された仕切り部24の第2仕切り板24bの各第2貫通孔24baが液体被吸引物を外部へ排出する排出口となる。
また、容器部21の第1収容部22からフィルター部25を取り外し、第1収容部22を上下逆さまにして内部に溜まった固体被吸引物を廃棄することができる。このとき、第1収容部22のフィルター部25を嵌め入れるための上方開口部が固体被吸引物を外部に排出する排出口となる。
また、分解したフィルター部25、容器部21の第1収容部22および第2収容部23をそれぞれ水洗いすることができる。そして、それらを乾燥させ、集塵装置20に組み立てた後、集塵装置20を駆動装置10に装着して前記のように使用することができる。
(第2実施形態)
図7は第2実施形態の集塵装置における仕切り部の遮断状態を説明する縦断面図であり、図8は第2実施形態の集塵装置における仕切り部の連通状態を説明する縦断面図である。また、図9は第2実施形態の集塵装置における仕切り部の遮断状態を説明する横断面図であり、図10は第2実施形態の集塵装置における仕切り部の連通状態を説明する横断面図である。なお、図7〜図10において、図3〜図6中の要素と同様の要素には同一の符号を付している。
第2実施形態の集塵装置120は、容器部121の構成が第1実施形態とは異なる以外は、第1実施形態と概ね同様に構成されている。以下、第2実施形態における第1実施形態とは異なる点を主に説明する。
図7〜図10に示すように、第2実施形態の集塵装置120において、仕切り部124の第1仕切り板24aは第1収容部122の底壁部として下端に設けられ、第1仕切り板24aと第2仕切り板124bとは上下方向の回動軸125にて互いに回動可能に連結している。つまり、第2仕切り板124bが第1仕切り板24aの下面に摺動可能として回動軸125にて連結されている。なお、第1実施形態と同様に、第1仕切り板24aには4つの第1貫通孔24aaが設けられ、第2仕切り板124bには4つの第2貫通孔24baが設けられている。
また、第2仕切り板124bの外周部にはレバー126が連結されており、第1収容部122の下端の外周部にはレバー126を回動軸125を中心に回動可能に挿通させるスリット127が設けられている。このスリット127は、中心角度約45°の範囲に亘って設けられている。
さらに、第1収容部122の下端外周部と第2収容部123の上端外周部とが上下方向の回動軸心(回動軸125)を中心として互いに回動可能に螺着している。本実施形態の場合、第1収容部122の下端外周部に雌ネジ部128が設けられ、第2収容部123の上端外周部に雌ネジ部128と螺合可能な雄ネジ部129が設けられている。なお、第1収容部122の下端外周部に雄ネジ部129が設けられ、第2収容部123の上端外周部に雌ネジ部128が設けられてもよい。
このように構成された集塵装置120によれば、図7と図9に示すように、レバー126がスリット127の一端に当接するまで回動させることにより、第1仕切り板24aの各第1貫通孔24aaと第2仕切り板124bの各第2貫通孔24baとが互いにずれた位置となる。すなわち、第1収容部122と第2収容部123とが遮断状態となる。
また、遮断状態から、図8と図10に示すように、レバー126がスリット127の他端に当接するまで(矢印B方向に)回動させることにより、第1仕切り板24aの各第1貫通孔24aaと第2仕切り板124bの各第2貫通孔24baとが互いに重なり合った位置となる。すなわち、第1収容部122と第2収容部123とが連通状態となる。
また、第1収容部122に対して第2収容部123を捻って(回動させて)取り外すことにより、第2収容部123内に溜まった液体被吸引物を廃棄することができる。
(第3実施形態)
図11は第3実施形態の集塵装置における仕切り部の遮断状態を説明する横断面図であり、図12は第3実施形態の集塵装置における仕切り部の遮断状態を連通状態に切り替える操作を説明する横断面図であり、図13は第3実施形態の集塵装置における仕切り部の連通状態を説明する横断面図である。なお、図11〜図13において、図9と図10中の要素と同様の要素には同一の符号を付している。
図11〜図13に示すように、第3実施形態の集塵装置220は、第2実施形態の集塵装置120(図7参照)と同様に、第1仕切り板(不図示)は第1収容部222の下端に設けられ、第1仕切り板と第2仕切り板224bとは上下方向の回動軸にて互いに回動可能に連結している。
また、図示省略するが、第3実施形態の集塵装置220は、第2実施形態の集塵装置120(図7参照)と同様に、第1収容部222の下端外周部に雌ネジ部が設けられ、第2収容部の上端外周部に雌ネジ部と螺合可能な雄ネジ部が設けられている。
さらに、第3実施形態の集塵装置220は、第2仕切り板224bの外周部と第1収容部222の内周面との間に設けられた爪部311および歯部312を有するラチェット機構部310と、爪部311に連結されたレバー313と、第1収容部222の下端の外周部に設けられてレバー313を回動軸125を中心に回動可能に挿通させるスリット327と、スリット327内に設けられてレバー313を一方向に回動させるよう付勢する付勢部材(例えば、圧縮コイルバネ)314とを備える。
ラチェット機構部310において、歯部312は第2仕切り板224bの外周部に等間隔で複数箇所設けられており、本実施形態の場合、8箇所に設けられている。
爪部311と複数の歯部312とは、爪部311が一方向(図12中の矢印B方向(上方から視て反時計回り))に回動するときに互いに係止せず、かつ、爪部311が一方向とは反対の他方向(図13中の矢印C方向(上方から視て時計回り))に回動するときには互いに係止するように構成されている。
レバー313は、スリット327を挿通するハンドル部313aと、ハンドル部313aと爪部311とを連結する円弧連結部313bとを有する。円弧連結部313bは、第1収容部222の内周面と第2仕切り板224bの外周面との間の隙間に配置されている。
スリット327は、中心角度約90°の範囲に亘って設けられており、その略半分の長さ部分においてレバー313のハンドル部313aを回動可能としている。つまり、レバー313は中心角度約45°の範囲で回動可能である。
このように構成された集塵装置220によれば、図11に示すように、通常は付勢部材314によってレバー313のハンドル部313aがスリット327の一端に当接した状態となっている。また、ラチェット機構部310の爪部311が1つの歯部312に係止した状態となっている。このとき、第1仕切り板(不図示)の各第1貫通孔24aaと第2仕切り板224bの各第2貫通孔24baとが互いにずれた位置となっている。すなわち、第1収容部122と第2収容部123とが遮断状態となっている。
この状態から、図12に示すように、付勢部材314の付勢力に抗してレバー313を一方向(矢印B方向)に中心角度約45°の範囲で回動させることにより、それと同じ距離をラチェット機構部310の爪部311が一方向に進み、隣接する次の歯部312を爪部311が乗り越える。
その後、図13に示すように、レバー313を放すと、付勢部材314によってレバー313は元の位置まで戻る。このとき、ラチェット機構部310の爪部311が歯部312と係止した状態で他方向(矢印C方向)へ回動し、それによって第2仕切り板224bが他方向へ中心角度約45°の範囲で回動する。これにより、第1仕切り板(不図示)の各第1貫通孔24aaと第2仕切り板224bの各第2貫通孔24baとが互いに重なり合った位置となり、第1収容部122と第2収容部123とが連通状態に切り替わる。なお、レバー313を放したときに第2仕切り板224bが勢いよく回り、それによって各第2貫通孔24bが各第2貫通孔24aaからずれた位置に停止しないように、第2仕切り板224bに適度な負荷がかかるようにしてもよい。
(第4実施形態)
図14は第4実施形態の集塵装置における仕切り部の(A)は遮断状態、(B)は連通状態を説明する部分横断面図である。なお、図14(A)および(B)において、図3および図4中の要素と同様の要素については同一の符号を付している。
第1実施形態の集塵装置20(図3、図4参照)において、仕切り部24の第2仕切り板24bは、図14(A)および(B)に示すように、上方から下方に向かうにつれて空気の旋回方向(矢印D方向)に傾斜する傾斜片24bxを第2貫通孔24baに有するものであってもよい。なお、第2および第3実施形態においても同様である。
この構成によれば、サイクロン方式の集塵装置において、第1収容部22(図4参照)内に流入した液体被吸引物が旋回気流と共に旋回するとき、連通状態の第2貫通孔24baの傾斜片24bxによって液体被吸引物が(点線矢印Aのように)第2収容部23内へ誘導される。また、この構成では、第2収容部23内の液体被吸引物が傾斜片24bxによって第2貫通孔24baを逆流しにくくなっている。
(第5実施形態)
図15は第5実施形態の集塵装置における仕切り部の遮断状態を説明する縦断面図であり、図16は第5実施形態の集塵装置における仕切り部の連通状態を説明する縦断面図である。なお、図15と図16において、図3と図4中の要素と同様の要素については同一の符号を付している。
第1〜第4実施形態の集塵装置では、仕切り部の第1仕切り板と第2仕切り板とが互いに摺接しながら回動して遮蔽状態または連通状態に切り替えるように構成された場合を例示したが、第5実施形態では第1仕切り板と第2仕切り板とが互いに摺動せずに回動して遮蔽状態または連通状態に切り替えるように構成されている。
図15と図16に示すように、第5実施形態の集塵装置420の場合、第1実施形態(図3、図4参照)と同様に、仕切り部424は、複数の第1貫通孔24aaを有し第1収容部422の底壁部を構成する第1仕切り板24aと、複数の第2貫通孔424baを有し第2収容部423の上壁部を構成する第2仕切り板424bとを備える。
また、この集塵装置420は、第2実施形態(図7、図8参照)と同様に、第1収容部422の下端外周部に雌ネジ部128が設けられ、第2収容部423の上端外周部に雌ネジ部128と螺合可能な雄ネジ部129が設けられている。なお、第1収容部122の下端外周部に雄ネジ部129が設けられ、第2収容部123の上端外周部に雌ネジ部128が設けられてもよい。
仕切り部424において、第1仕切り板24aの複数の第1貫通孔24aaと、第2仕切り板424bの複数の第2貫通孔424baとは、回動軸心Pを中心とする同心円上に配置されておらず、第5実施形態のこの点が第1〜第4実施形態とは異なる。本実施形態の場合、複数の第1貫通孔24aaは第1仕切り板24aの外周端から回動軸心Pまでの距離の略中間位置に配置され、複数の第2貫通孔424baのうちの2つ以上は第2仕切り板424bの外周端に周方向等間隔で配置され、複数の第2貫通孔424baのうち1つの第2貫通孔424baが回動軸心P上に配置されている。
このように構成された集塵装置420によれば、図15に示すように、第1仕切り板24aと第2仕切り板424bとが接近する方向に第1収容部422と第2収容部423とを互いに回動させることにより、複数の第1貫通孔24aaと複数の第2貫通孔424baとが互いにずれた位置に配置された状態で第1仕切り板24aと第2仕切り板424bとが接触して遮断状態となる。
また、図16に示すように、第1仕切り板24aと第2仕切り板424bとが離間する方向に第1収容部422と第2収容部423とを互いに回動させることにより、第1仕切り板24aと第2仕切り板424bとの間に隙間Sが形成されて連通状態となる。つまり、第1収容部422内の液体被吸引物は、点線矢印Aのように各第1貫通孔24aaから隙間Sを通って各第2貫通孔424baへ流れ込んで第2収容部423内に落下して溜まる。
なお、この集塵装置420では、連通状態とするときに第1収容部422と第2収容部423とを互いにある程度回動すると抵抗がかかり、その抵抗を上回る力でさらに回動すると第1収容部422と第2収容部423とが分離するように、雄ネジ部129および雌ネジ部128を構成してもよい。このようにすれば、遮断状態から連通状態に切り替える際に、抵抗がかかったときに第1収容部422に対する第2収容部423の回動を停止すれば適切に連通状態に切り替えられると使用者に認識させることができる。言い換えると、遮断状態から連通状態に切り替える際に、第2収容部423を回しすぎて第1収容部422から意図せず外してしまうようなことを抑制できる。
(他の実施形態)
1.第1収容部と第2収容部とを遮断状態または連通状態に切り替える仕切り部の構成は前記実施形態に限定されるものではない。例えば、仕切り部が、枠部と、枠部の内側に設けられた1つ以上のスラットと、1つ以上のスラットを開閉させる開閉機構部とを有するブラインド機構を備えた構成であってもよい。
2.本発明の集塵装置は、キャニスター型の電気掃除機への適用に限定されず、ハンディ型、スティック型、アップライト型の電気掃除機への適用も可能である。なお、本発明の集塵装置をハンディ型またはスティック型の電気掃除機へ適用した場合、集塵装置の向きが水平または上下逆となるような電気掃除機の使い方は、第2収容部に溜まった液体被吸引物の第1収容部への逆流を生じさせるため好ましくない。
3.本発明の集塵装置は、サイクロン方式に限定されるものではないが、遠心力を利用して液体被吸引物を第1収容部の周壁部側へ飛ばすことにより、第1収容部の周壁部から第2収容部内へ液体被吸引物を導きやすくなることからサイクロン方式が好ましい。
(まとめ)
本発明の電気掃除機の集塵装置は、空気導入口および空気排出口を有する筒形の第1収容部と、前記第1収容部よりも下方位置に設けられた筒形の第2収容部と、前記第1収容部と前記第2収容部との間に設けられた仕切り部とを有する集塵容器を備え、
前記仕切り部は、前記第1収容部と前記第2収容部とを遮断状態または連通状態に切り替え可能であり、
前記空気導入口から前記第1収容部内に空気と共に固体被吸引物が流入するとき、流入した前記固体被吸引物を前記遮断状態または前記連通状態のときに前記第1収容部内に捕捉し、かつ、前記空気導入口から前記第1収容部内に空気と共に流入した液体被吸引物を前記連通状態のときに前記第2収容部内へ移送できるように構成された
ものである。
なお、空気排出口は、前記空気導入口よりも上方に配置されていてもよい。
この構成によれば、被清掃面上の固体被吸引物(例えば、塵埃、毛、食料品の食べ滓等のダスト)のみ、または液体被吸引物(例えば、床面に溢れた水、飲料水、液体調味料等)のみ、または固体被吸引物と液体被吸引物の両方を集塵装置内に吸い込むことができる。
集塵装置内に固体被吸引物のみを吸い込むときは、仕切り部の第1収容部と第2収容部とを遮断状態に切り替えて、上部の固体被吸引物を第1収容部に溜めることができる。なおこのとき、固体被吸引物の一部が第2収容部へ落ち込んだとしても特に問題はない。
液体被吸引物のみを吸い込むときは、第1収容部と第2収容部とを連通状態に切り替えて、液体被吸引物を重力によって第1収容部から第2収容部へ落とし込んで溜めることができる。このとき、第2収容部内に溜まった液体被吸引物が、集塵装置内の気流や清掃時の集塵装置の揺れ等によって舞い上がって(揺れて)第1収容部内へ逆流することを仕切り部によって抑制している。特に、第2収容部内に溜まった量が増えるほど液体被吸引物の揺れは大きくなるが、このときに仕切り部による液体被吸引物の逆流抑制効果が顕著となる。なお、液体被吸引物の吸引時には仕切り部が連通状態にあるが、連通部分は仕切り部の一部のみであり、それ以外の部分は遮断されているため、液体被吸引物の逆流抑制には有効である。
固体被吸引物と液体被吸引物の両方を同時期に吸い込むときは、第1収容部と第2収容部とを連通状態に切り替えて、固体被吸引物を上部の第1収容部に溜め、かつ、液体被吸引物を下部の第2収容部に溜めることができる。なお、ここで言う「固体被吸引物と液体被吸引物の両方」とは、例えば、液体被吸引物が含浸または付着した固体被吸引物、固体被吸引物が混入した液体被吸引物等が含まれる。
集塵方式がサイクロン方式である場合には、第1収容部内で固体被吸引物と液体被吸引物とが混じり合っていても遠心力により固体被吸引物から液体被吸引物が分離して第2収容部内へ落ち込みやすくなる。なおこのとき、固体被吸引物の一部が第2収容部へ落ち込んだとしても特に問題はない。
このように、本発明の電気掃除機の集塵装置によれば、被吸引物が固体、液体またはそれら両方であるかに応じて第1収容部と第2収容部とを遮断状態または連通状態に切り替えて被吸引物を集塵装置内に吸引することができ、前記従来技術(特許文献1)の課題を解消することができる。
すなわち、従来技術(特許文献1)は次の第一から第四の課題を内包していると考えられる。
第一に、網フィルターに全面的にホコリが溜まった状態(網フィルターが目詰まりした状態)であれば、サイクロン集塵時に既に水分専用収集桶内に溜まっていた水分のホコリ専用収集桶側への逆流を抑制しやすいと推測されるが、このときにホコリ専用収集桶内に新たに流入した水分は網フィルターを通過できずにホコリ専用収集桶内に溜まりやくなる。特に、目の細かい網フィルターではこの現象が顕著となる。このような状況は、水分の吸入モータ側への浸入に繋がりやすい(第一の課題)。
第二に、網フィルターに全くホコリが溜まっていない状態または部分的に溜まった状態であれば、水分専用収集桶内の水分のホコリ専用収集桶側への逆流を阻止することが困難である(第二の課題)。
第三に、一般家庭での清掃は常に水分を含むホコリを吸引するとは限らず、水分を含まないホコリの吸引時であっても網フィルターによってホコリ専用収集桶と水分専用収集桶とを完全に遮蔽することはできない。そのため、水分を含まないホコリの吸引時にはホコリ専用収集桶と水分専用収集桶とを完全に遮蔽して、水分専用収集桶内の水分のホコリ専用収集桶側への逆流を積極的に阻止することができない(第三の課題)。
第四に、サイクロン気流による水分専用収集桶内の水分の舞い上がりを網フィルターにてある程度抑制することはできても、清掃時には集塵装置が揺れるため、水分専用収集桶内の水分量が増えるほど水分は大きく揺れて網フィルターを逆流しやすくなる(第四の課題)。
本発明の電気掃除機の集塵装置によれば、前記従来技術(特許文献1)の前記第一から第四の課題を解消することができる。
本発明の電気掃除機の集塵装置は、次のように構成されてもよく、それらが適宜組み合わされてもよい。
・前記仕切り部は、第1貫通孔を有し前記第1収容部側に配置された第1仕切り板と、第2貫通孔を有し前記第2収容部側に配置された第2仕切り板とを備え、
前記第1仕切り板と前記第2仕切り板とは互いに回動可能であり、前記第1貫通孔と前記第2貫通孔とが互いにずれた位置に移動して前記遮断状態となり、前記第1貫通孔と前記第2貫通孔とが互いに重なり合って前記連通状態となってもよい。
この構成によれば、仕切り部の構造の簡素化、製作の容易化および低コスト化を図ることができる。
・前記第1仕切り板は前記第1収容部の下端に設けられ、前記第2仕切り板は前記第2収容部の上端に設けられ、前記第1収容部の下端外周部と前記第2収容部の上端外周部とが上下方向の回動軸心を中心として互いに回動可能に螺着してもよい。
この構成によれば、第1仕切り板に第2仕切り板が当接するまで第1収容部に対して第2収容部を取り付け方向に回動させることにより遮断状態に切り替え、第1仕切り板から第2仕切り板が離間するよう第1収容部に対して第2収容部を取り外し方向に回動させることにより連通状態に切り替えることができる。また、第1収容部に対して第2収容部を取り外し方向に回動させ続けることにより、第1収容部から第2収容部を取り外して溜まった液体被吸引物を容易に廃棄することができる。
・前記第1仕切り板は前記第1収容部の下端に設けられ、前記第1仕切り板と前記第2仕切り板とは上下方向の回動軸にて互いに回動可能に連結しており、前記第2仕切り板の外周部にレバーが連結されており、前記第1収容部の下端の外周部に前記レバーを前記回動軸を中心に回動可能に挿通させるスリットが設けられてもよい。
この構成によれば、レバーを一方向に所定中心角度まで回動することにより遮断状態に切り替え、レバーを他方向に所定中心角度まで回動することにより連通状態に切り替えることができる。
また、この構成では、第1収容部の下端外周部と第2収容部の上端外周部とが上下方向の回動軸心を中心として互いに回動可能に螺着した構成とすることができるため、第1収容部から第2収容部を取り外して溜まった液体被吸引物を容易に廃棄することができる。
・前記第1仕切り板は前記第1収容部の下端に設けられ、前記第1仕切り板と前記第2仕切り板とは上下方向の回動軸にて互いに回動可能に連結しており、
前記第2仕切り板の外周部と前記第1収容部の内周面との間に設けられた爪部および歯部を有するラチェット機構部と、前記爪部に連結されたレバーと、前記第1収容部の下端の外周部に設けられて前記レバーを前記回動軸を中心に回動可能に挿通させるスリットと、前記スリット内に設けられて前記レバーを一方向に回動させるよう付勢する付勢部材とを備え、
前記ラチェット機構部において、前記歯部は前記第2仕切り板の外周部に設けられており、
前記爪部と前記歯部とは、前記爪部が前記一方向に回動するときに互いに係止せず、かつ、前記爪部が前記一方向とは反対の他方向に回動するときには互いに係止するように構成されてもよい。
この構成によれば、レバーを他方向に所定中心角度まで回動することにより爪部が歯部に係止し、この状態のときにレバーから手を放すと付勢部材にてレバーと共に爪部および歯部が一方向に所定中心角度まで回動して遮断状態から連通状態へまたは連通状態から遮断状態へ切り替わる。
また、この構成では、第1収容部の下端外周部と第2収容部の上端外周部とが上下方向の回動軸心を中心として互いに回動可能に螺着した構成とすることができるため、第1収容部から第2収容部を取り外して溜まった液体被吸引物を容易に廃棄することができる。
・前記第1収容部は周壁部を有し、
前記第1収容部内に流入した空気が前記周壁部に沿って旋回するように前記空気導入口は前記周壁部との接線上に設けられており、
前記第2仕切り板は、上方から下方に向かうにつれて空気の旋回方向に傾斜する傾斜片を前記第2貫通孔に有するものであってもよい。
この構成によれば、サイクロン方式の集塵装置を得ることができる。また、第1収容部内に流入した液体被吸引物が旋回気流と共に旋回するとき、連通状態の第2貫通孔の傾斜片によって液体被吸引物が第2収容部内へ誘導される。また、この構成では、第2収容部内の液体被吸引物が傾斜片によって第2貫通孔を逆流しにくくなっている。
・前記仕切り部は、第1貫通孔を有し前記第1収容部側に配置された第1仕切り板と、第2貫通孔を有し前記第2収容部側に配置された第2仕切り板とを備え、
前記第1収容部の下端外周部と前記第2収容部の上端外周部とが上下方向の回動軸心を中心として互いに回動可能に螺着しており、
前記第1仕切り板と前記第2仕切り板とが接近する方向に前記第1収容部と前記第2収容部とを互いに回動させることにより、前記第1貫通孔と前記第2貫通孔とが互いにずれた位置に配置された状態で前記第1仕切り板と前記第2仕切り板とが接触して前記遮断状態となり、
前記第1仕切り板と前記第2仕切り板とが離間する方向に前記第1収容部と前記第2収容部とを互いに回動させることにより、前記第1仕切り板と前記第2仕切り板との間に隙間が形成されて前記連通状態となってもよい。
この構成によれば、第1収容部に対して第2収容部を一方向に所定中心角度まで捻る(回動させる)ことにより、第1仕切り板と第2仕切り板とが互いに当接して遮断状態に切り替わり、他方向に所定中心角度まで捻ることにより第1仕切り板と第2仕切り板とが互いに離間して連通状態に切り替わる。また、第1収容部に対して第2収容部を一方向または他方向に所定中心角度を超えて捻ることにより、第1収容部から第2収容部を取り外して溜まった液体被吸引物を容易に廃棄することができる。
なお、開示された実施の形態は、全ての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上述の説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
1:掃除機本体、 2:吸引ホース、 10:駆動装置、 11:筐体、 11a:接続部、 11b:集塵装置載置部、 11c:開閉蓋、 11d:電動送風機収容部、 11e:コードリール収容部、 11f:排気口、 12:電動送風機、 13:コードリール、 20:集塵装置、 21:容器部、 22:第1収容部、 22a:周壁部、 22b:空気導入口、 22c:凹溝、 22d:孔部、 22e:凸部、 23:第2収容部、 23a:周壁部、 23b:底壁部、 23c:凸部、 24:仕切り部、 24a:第1仕切り板、 24aa:第1貫通孔、 24b:第2仕切り板、 24ba:第2貫通孔、 24bx:傾斜片、 25:フィルター部、 25a:フィルター本体、 25b:カップ部、 25c:内筒部、 120:集塵装置、 121:容器部、 122:第1収容部、 123:第2収容部、 124:仕切り部、 124b:第2仕切り板、 125:回動軸、 126:レバー、 127:スリット、 128:雌ネジ部、 129:雄ネジ部、 220:集塵装置、 222:第1収容部、 224b:第2仕切り板、 310:ラチェット機構部、 311:爪部、 312:歯部、 313:レバー、 313a:ハンドル部、 313b:円弧連結部、 314:付勢部材、 327:スリット、 420:集塵装置、 422:第1収容部、 423:第2収容部、 424:仕切り部、 424b:第2仕切り板、 424ba:第2貫通孔、 P:回動軸心、 S:隙間

Claims (9)

  1. 空気導入口および空気排出口を有する筒形の第1収容部と、前記第1収容部よりも下方位置に設けられた筒形の第2収容部と、前記第1収容部と前記第2収容部との間に設けられた仕切り部とを有する集塵容器を備え、
    前記仕切り部は、前記第1収容部と前記第2収容部とを遮断状態または連通状態に切り替え可能であり、
    前記空気導入口から前記第1収容部内に空気と共に固体被吸引物が流入するとき、流入した前記固体被吸引物を前記遮断状態または前記連通状態のときに前記第1収容部内に捕捉し、かつ、前記空気導入口から前記第1収容部内に空気と共に流入した液体被吸引物を前記連通状態のときに前記第2収容部内へ移送できるように構成されたことを特徴とする電気掃除機の集塵装置。
  2. 前記仕切り部は、第1貫通孔を有し前記第1収容部側に配置された第1仕切り板と、第2貫通孔を有し前記第2収容部側に配置された第2仕切り板とを備え、
    前記第1仕切り板と前記第2仕切り板とは互いに回動可能であり、前記第1貫通孔と前記第2貫通孔とが互いにずれた位置に移動して前記遮断状態となり、前記第1貫通孔と前記第2貫通孔とが互いに重なり合って前記連通状態となる請求項1に記載の集塵装置。
  3. 前記第1仕切り板は前記第1収容部の下端に設けられ、前記第2仕切り板は前記第2収容部の上端に設けられ、前記第1収容部の下端外周部と前記第2収容部の上端外周部とが上下方向の回動軸心を中心として互いに回動可能かつ着脱可能に嵌合している請求項2に記載の集塵装置。
  4. 前記第1仕切り板は前記第1収容部の下端に設けられ、前記第1仕切り板と前記第2仕切り板とは上下方向の回動軸にて互いに回動可能に連結しており、前記第2仕切り板の外周部にレバーが連結されており、前記第1収容部の下端の外周部に前記レバーを前記回動軸を中心に回動可能に挿通させるスリットが設けられている請求項2に記載の集塵装置。
  5. 前記第1仕切り板は前記第1収容部の下端に設けられ、前記第1仕切り板と前記第2仕切り板とは上下方向の回動軸にて互いに回動可能に連結しており、
    前記第2仕切り板の外周部と前記第1収容部の内周面との間に設けられた爪部および歯部を有するラチェット機構部と、前記爪部に連結されたレバーと、前記第1収容部の下端の外周部に設けられて前記レバーを前記回動軸を中心に回動可能に挿通させるスリットと、前記スリット内に設けられて前記レバーを一方向に回動させるよう付勢する付勢部材とを備え、
    前記ラチェット機構部において、前記歯部は前記第2仕切り板の外周部に設けられており、
    前記爪部と前記歯部とは、前記爪部が前記一方向に回動するときに互いに係止せず、かつ、前記爪部が前記一方向とは反対の他方向に回動するときには互いに係止するように構成されている請求項2に記載の集塵装置。
  6. 前記第1収容部の下端外周部と前記第2収容部の上端外周部とが上下方向の回動軸心を中心として互いに回動可能に螺着している請求項4または5に記載の集塵装置。
  7. 前記第1収容部は周壁部を有し、
    前記第1収容部内に流入した空気が前記周壁部に沿って旋回するように前記空気導入口は前記周壁部との接線上に設けられており、
    前記第2仕切り板は、上方から下方に向かうにつれて空気の旋回方向に傾斜する傾斜片を前記第2貫通孔に有する請求項2〜6のいずれか1つに記載の集塵装置。
  8. 前記仕切り部は、第1貫通孔を有し前記第1収容部側に配置された第1仕切り板と、第2貫通孔を有し前記第2収容部側に配置された第2仕切り板とを備え、
    前記第1収容部の下端外周部と前記第2収容部の上端外周部とが上下方向の回動軸心を中心として互いに回動可能に螺着しており、
    前記第1仕切り板と前記第2仕切り板とが接近する方向に前記第1収容部と前記第2収容部とを互いに回動させることにより、前記第1貫通孔と前記第2貫通孔とが互いにずれた位置に配置された状態で前記第1仕切り板と前記第2仕切り板とが接触して前記遮断状態となり、
    前記第1仕切り板と前記第2仕切り板とが離間する方向に前記第1収容部と前記第2収容部とを互いに回動させることにより、前記第1仕切り板と前記第2仕切り板との間に隙間が形成されて前記連通状態となる請求項1に記載の集塵装置。
  9. 電動送風機を内蔵する駆動装置と、前記駆動装置に着脱可能に装着される請求項1〜8のいずれか1つに記載の集塵装置とを備えた電気掃除機。
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