JP2021136777A - アキシャルギャップモーター - Google Patents

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Abstract

【課題】優れた駆動効率を有するとともに、騒音の発生を抑制することのできるアキシャルギャップモーターを提供する。【解決手段】アキシャルギャップモーターは、回転軸まわりに回転するローターと、前記ローターに対向し、前記回転軸と平行な軸方向にギャップを隔てて配置されるステーターと、を備え、前記ローターは、ハブと、前記ハブの外側に位置し、永久磁石を保持している環状のリムと、前記ハブと前記リムとを連結し、前記軸方向の一端側に臨む面に開口する第1開口を有する凹部を備える連結部と、前記連結部の前記一端側に配置され、前記軸方向からの平面視で、前記第1開口の少なくとも一部を覆う第1板部材と、前記凹部内に配置され、前記連結部よりも密度が低い部材と、を有する。【選択図】図1

Description

本発明は、アキシャルギャップモーターに関する。
特許文献1に記載されているアキシャルギャップ型モーターは、回転軸まわりに回転するローターと、ローターをその厚さ方向の両側から挟み込むようにして対向配置されている一対のステーターと、を備えている。また、ローターは、ローターサポートと、磁石と、を備えている。また、ローターサポートは、環状のリム部およびシャフト部と、リム部とシャフト部とに挟まれた磁石と、シャフト部から回転軸側に延びる円環板状の接続部と、を備えている。
特開2009−296701号公報
このようなアキシャルギャップ型モーターにおいては、加減速時の応答性をさらに向上させることが期待されている。加減速時の応答性を向上させるためには軽量化を図る必要があり、その手段の一つとして、接続部を肉抜きする方法があるが、接続部を肉抜きすると接続部の剛性が低下する。そこで、例えば、肉抜きにより低下した接続部の剛性を高めるために、接続部に補強用の板部材を設けることが考えられる。
しかしながら、このような板部材を設けると、この板部材が、ローター3の回転により生じる振動や磁石から生じる磁力によって撓み、振動する。その結果、板部材の振動に伴う振動や騒音等が発生するという課題がある。
本発明の適用例に係るアキシャルギャップモーターは、回転軸まわりに回転するローターと、
前記ローターに対向し、前記回転軸と平行な軸方向にギャップを隔てて配置されるステーターと、を備え、
前記ローターは、ハブと、
前記ハブの外側に位置し、永久磁石を保持している環状のリムと、
前記ハブと前記リムとを連結し、前記軸方向の一端側に臨む面に開口する第1開口を有する凹部を備える連結部と、
前記連結部の前記一端側に配置され、前記軸方向からの平面視で、前記第1開口の少なくとも一部を覆う第1板部材と、
前記凹部内に配置され、前記連結部よりも密度が低い部材と、を有する。
第1実施形態に係るアキシャルギャップモーターを示す縦断面図である。 図1のローターおよびシャフトを示す分解斜視図である。 図2のローターの一部のみを示す平面図である。 図3のX1−X1線断面図である。 第2実施形態に係るアキシャルギャップモーターを示す縦断面図である。 図5のローターおよびシャフトを示す分解斜視図である。 第3実施形態に係るアキシャルギャップモーターを示す縦断面図である。
以下、本発明に係るアキシャルギャップモーターを添付図面に示す実施形態に基づいて詳細に説明する。
<第1実施形態>
図1は、第1実施形態に係るアキシャルギャップモーターを示す縦断面図である。図2は、図1のローターおよびシャフトを示す分解斜視図である。図3は、図2のローターの一部のみを示す平面図である。図4は、図3のX1−X1線断面図である。なお、図1は、図3のX2−X2線断面図である。
図1に示すアキシャルギャップモーター1は、回転軸Jまわりに回転するシャフト2と、シャフト2に固定され、シャフト2とともに回転軸Jまわりに回転するローター3と、回転軸Jに沿ってローター3の軸方向Aにおける両側に配置されている一対のステーター4、5と、を備えたダブルステーター構造を採用している。このようなアキシャルギャップモーター1は、回転軸Jを中心としてローター3およびシャフト2を回転させ、シャフト2に連結された駆動対象部材に回転力を伝達する。なお、本明細書では、説明の便宜上、回転軸Jに沿う方向を「軸方向A」とも言い、軸方向Aに直交する方向を「径方向R」とも言い、ローター3やステーター4、5の周方向を「周方向C」とも言う。また、軸方向Aの矢印先端側を「上」とも言い、反対側を「下」とも言う。さらに、軸方向Aに沿って上から見た平面視を単に「平面視」とも言う。また、径方向Rの矢印先端側を「外」とも言い、矢印基端側を「中央」とも言う。
シャフト2は、部分的に外径が異なる略円柱状であり、中実である。これにより、シャフト2の機械的強度が向上する。ただし、シャフト2は、中空であってもよい。この場合、シャフト2の内部にアキシャルギャップモーター1用の配線を通すことができる。
シャフト2には、円盤状のローター3がシャフト2と同心的に固定されている。ローター3は、図1ないし図3に示すように、その中央部に位置し、シャフト2に固定されている部位であるハブ31と、ハブ31よりも外側、すなわち回転軸Jから遠ざかる側に位置する環状のリム32と、ハブ31とリム32とを繋ぐ連結部33と、を有する。また、リム32には、複数の永久磁石6が保持されている。なお、ローター3については、後に詳述する。
シャフト2には、軸受け71、72を介してステーター4、5が取り付けられる。軸受け71、72によって、シャフト2およびローター3は、ステーター4、5を側面ケース8で結合して構成されるモーターケース10に対して回転可能に支持される。なお、本実施形態では、軸受け71、72としてラジアルボールベアリングを用いているが、これに限定されず、例えば、アキシャルボールベアリング、アンギュラボールベアリング、テーパーローラーベアリング等、各種ベアリングを用いることができる。
ステーター4、5は、図1に示すように、ローター3を上下から挟み込むように配置されている。具体的には、ローター3の下側には隙間を介してステーター4が配置され、ローター3の上側には隙間を介してステーター5が配置されている。これらのステーター4、5は、ローター3に対して上下対称的に配置されている。
ステーター4は、シャフト2と同心的に配置されている環状のバックヨーク41と、バックヨーク41の上面に支持され、永久磁石6と対向して配置されている複数のステーターコア42と、各ステーターコア42に配置されている複数のコイル43と、を有する。同様に、ステーター5は、シャフト2と同心的に配置されている環状のバックヨーク51と、バックヨーク51の下面に支持され、永久磁石6と対向して配置されている複数のステーターコア52と、各ステーターコア52に配置されている複数のコイル53と、を有する。このように、ステーター4、5に複数のステーターコア42、52を配置することにより、シャフト2の回転がより滑らかで、優れた駆動効率を有するアキシャルギャップモーター1となる。
次に、ステーター4、5の構成について詳細に説明するが、ステーター4、5は、互いに同様の構成であるため、以下では、ステーター4について代表して説明し、ステーター5については、その説明を省略する。
バックヨーク41は、例えば、電磁鋼板の積層体、磁性粉末の圧粉体等の各種磁性材料、特に軟磁性材料で構成される。また、バックヨーク41は、複数の部位の集合体で構成されていてもよい。そして、このようなバックヨーク41の上面にステーターコア42が配置されている。ステーター4は、複数のステーターコア42を有している。複数のステーターコア42は、周方向Cに沿って等間隔に並んでいる。各ステーターコア42は、例えば、電磁鋼板の積層体、磁性粉末の圧粉体等の各種磁性材料、特に軟磁性材料で構成される。各ステーターコア42は、例えば、溶融、接着剤、溶接等によってバックヨーク41に固着されていてもよいし、各種係合手段によってバックヨーク41に係合していてもよい。
各ステーターコア42に配置されているコイル43は、ステーターコア42の外周に巻き付けられている。そして、ステーターコア42およびコイル43で電磁石が構成される。コイル43は、ステーターコア42に個々に巻き付けてもよいし、あらかじめボビン状に巻き取っておき、これをステーターコア42の外周に嵌め込む構造となっていてもよい。
アキシャルギャップモーター1は、図示しない通電回路を有し、各コイル43は、この通電回路に接続されている。各コイル43へは、所定の周期あるいは所定のパターンで通電される。各コイル43へ例えば三相交流のような通電がなされると、前記電磁石から磁束が生じ、対向する永久磁石6に対し電磁力が作用する。この状態が周期的に繰り返されることにより、ローター3が回転軸Jまわりに回転する。
以上、ステーター4について説明したが、ステーター4は、その全体が樹脂でモールドされていてもよい。このように、樹脂でモールドすることにより、バックヨーク41とステーターコア42とを互いに固定することができ、より安定したステーター4を得ることができる。
次に、ローター3の構成について詳細に説明する。ローター3は、前述したように、その中央部に位置するハブ31と、ハブ31よりも外側に位置する環状のリム32と、ハブ31とリム32とを繋ぐ連結部33と、を有するローターサポート30を備えている。
ハブ31は、図1に示すように、回転軸Jに沿って、上面311aと下面311bとの間を貫通する貫通孔311を有している。貫通孔311には、シャフト2が、例えば圧入等により固定されている。これにより、シャフト2とローター3とが固定されている。また、回転軸Jに沿ったハブ31の長さ、つまりハブ31の軸方向Aにおける長さは、リム32や連結部33の軸方向Aにおける長さよりも長くなっている。これにより、ハブ31は、シャフト2との接触面積をより広く確保し、固定の強度を高めている。ただし、シャフト2とローター3との固定方法は、特に限定されず、ハブ31の形状等も上記に限定されない。
リム32は、図3に示すように、回転軸J上に中心を持つ円環状をなしており、周方向Cに沿って等間隔に設けられた複数の貫通孔321を有する。貫通孔321は、回転軸Jに沿って、リム32の上面321aと下面321bとの間を貫通している。貫通孔321には、それぞれ永久磁石6が挿入されている。永久磁石6の数は、アキシャルギャップモーター1の相数と極数とにより定められ、例えば、本実施形態では24個である。なお、永久磁石6としては、例えば、ネオジム磁石、フェライト磁石、サマリウムコバルト磁石、アルニコ磁石、ボンド磁石等が挙げられるが、これらには限定されない。
回転軸Jに沿った永久磁石6の長さ、つまり永久磁石6の厚さは、回転軸Jに沿った貫通孔321の長さ、つまり貫通孔321の厚さとほぼ等しくなっている。また、永久磁石6の平面視形状は、貫通孔321の平面視形状とほぼ等しくなっている。これにより、永久磁石6は、貫通孔321をほぼ隙間なく埋めている。また、永久磁石6の上面は、リム32の上面321aに揃っており、永久磁石6の下面は、リム32の下面321bと揃っている。
連結部33は、図3に示すように、径方向Rに沿って延在する複数の梁331を備えている。複数の梁331は、回転軸Jを中心にして径方向Rに沿って放射状に延び、周方向Cに沿って等間隔に配置され、ハブ31とリム32とを連結している。そのため、隣り合う一対の梁331同士の間には、空隙332が形成される。複数の空隙332は、周方向Cに沿って等間隔に配置されている。このような構成によれば、ローター3の剛性を著しく損なうことなく、ローター3の軽量化を図ることができる。なお、空隙332は、本実施形態における「凹部」であり、連結部33の上面に開口する第1開口332aと、連結部33の下面に開口する第2開口332bと、を有する貫通孔により構成されている。
なお、梁331の延在パターンは、放射状に限定されない。例えば、梁331同士が交差して格子状になっていてもよいし、空隙332の平面視形状が六角形等の多角形をなすように、梁331がハニカム構造をなしていてもよい。
各梁331の平面視形状は、特に限定されないが、図3では線状をなしている。そして、梁331は、線状に延びる梁331の幅、すなわち、梁331の回転軸Jおよび梁331が延びる軸(径方向R)の双方に直交する方向(周方向C)の長さが、徐々に変化している部分を含んでいる。具体的には、梁331は、幅が互いに異なっている第1部分3311および第2部分3312を含んでおり、第1部分3311の幅は第2部分3312に比べて広くなっている。このような梁331は、図3に示すように、第1部分3311をハブ31との接続部に設けることにより、接続部に応力が集中した場合でも、梁331がより変形し難くなる。これにより、ローター3における振動や騒音の発生をより確実に抑えることができる。そして、応力が相対的に集中し難い第2部分3312では、その幅を狭くすることによって、ローター3のさらなる軽量化を図ることができる。なお、梁331の平面視形状は、線状に限定されず、いかなる形状であってもよい。
ローターサポート30の構成材料としては、例えば、ステンレス鋼、アルミニウムまたはその合金、銅またはその合金、ニッケルまたはその合金、マグネシウム合金、チタンまたはその合金等の金属材料が挙げられる。また、ローターサポート30の構成材料は、非磁性材料であるのが好ましい。これにより、ローターサポート30が永久磁石6やコイル43による磁束に影響を与えにくくなり、トルクの低下等の問題が発生しにくくなる。非磁性材料のうち好ましいものとしては、例えば、オーステナイト系ステンレス鋼等が挙げられる。
ローター3は、図1、図2および図4に示すように、ローターサポート30の上側に設けられた第1板部材としての補強部材91と、ローターサポート30の下側に設けられた第2板部材としての補強部材92と、を有する。つまり、ローター3は、2枚の補強部材91、92の間にローターサポート30が挟まれた構成となっている。補強部材91、92は、それぞれ、平面視形状が円環状をなす板状の部材である。補強部材91は、その中心部に貫通孔910を有している。同様に、補強部材92は、その中心部に貫通孔920を有している。そして、貫通孔910、920には、それぞれローターサポート30のハブ31が挿入されている。
また、補強部材91は、図示しない接着剤を介して連結部33の上面すなわち各梁331の上面331aに接合され、梁331同士を繋いでいる。さらに、補強部材91は、前記接着剤を介してリム32の上面321aや永久磁石6の上面とも接合されている。同様に、補強部材92は、図示しない接着剤を介して連結部33の下面すなわち各梁331の下面331bに接合され、梁331同士を繋いでいる。さらに、補強部材92は、前記接着剤を介してリム32の下面321bや永久磁石6の下面とも接合されている。
このような構成によれば、補強部材91、92によって複数の梁331を一体化することができる。そのため、梁331同士の間に空隙332を設けた状態でも連結部33を十分に補強することができる。その結果、変形し易い梁331を含む連結部33の変形を抑制し、ローターサポート30の変形に起因した振動や騒音の発生を抑制することができる。さらには、連結部33が梁331を有する構成の場合、ローター3の回転に伴って風損が発生し易くなるが、補強部材91、92によって連結部33が覆われることにより、かかる風損を低減することもできる。
なお、本実施形態では、補強部材91、92は、それぞれ、接着剤によってローターサポート30に固定されているが、固定方法としては、特に限定されない。例えば、接合金属を用いて固定する方法、溶接等が挙げられる。
このような補強部材91、92を設けることにより、ローターサポート30が補強され、曲げ変形やねじり変形が発生するのを抑制することができる。なお、曲げ変形の例としては、例えば、図4に矢印T1で示すような、軸方向Aに沿った曲げ変形、図4に矢印T2で示すような、周方向Cに沿った曲げ変形等が挙げられる。また、ねじり変形の例としては、例えば、図4に矢印T3で示すような、径方向Rに延在する軸まわりのねじり変形が挙げられる。補強部材91、92を設けることにより、これらの変形を抑制することができる。
また、アキシャルギャップモーター1では、永久磁石6とステーター4、5との相互作用によって大きなトルクが発生する。このトルクは、周期的に変動することがあり、その場合には、ローター3に振動が発生し、それに伴って騒音も発生する。これに対し、補強部材91、92を設けることにより、ローターサポート30の変形を抑えることができる。ローターサポート30の変形が抑えられることにより、ローター3の回転時に生じる振動や騒音を抑制することができる。
また、補強部材91、92の構成材料としては、特に限定されないが、ローターサポート30の構成材料よりもヤング率の高い材料が好ましく用いられる。このような材料を用いることにより、ローター3の軽量化を図りつつ、軽量化に伴う機械的強度の低下を抑制することができる。その結果、軽量化と低変形性とを両立したローター3を実現することができる。このような構成材料としては、例えば、ローターサポート30の構成材料で挙げたような各種の金属材料、セラミックス材料、炭素繊維、ガラス繊維、樹脂材料等が挙げられ、これらのうちの1種または2種以上の複合材料が挙げられる。
また、補強部材91、92は、電磁鋼板を含んでいることが好ましい。電磁鋼板は、比較的ヤング率が高いため、ローターサポート30の剛性が低い場合でも、ローターサポート30に剛性を付与することができる。これにより、ローターサポート30の変形を特に抑制することができる。さらに、電磁鋼板は、軟磁性材料である。そのため、周方向Cに沿ってN極磁石とS極磁石とが交互に並ぶことによるトルクの変動、特にコギングトルクを緩和し、前述したローター3の振動や、振動に伴う騒音の発生を抑制することができる。
なお、補強部材91、92は、電磁鋼板以外の磁性材料を含んでいてもよい。この場合でも上記と同様の効果が得られる。電磁鋼板以外の磁性材料としては、例えば、アモルファス金属、パーマロイ、センダスト、パーメンジュール、純鉄等の軟磁性材料等が挙げられる。
また、補強部材91、92の平均厚さとしては、特に限定されないが、0.10mm以上1.50mm以下であるのが好ましく、0.20mm以上1.00mm以下であるのがより好ましい。このような厚さとすることにより、ローター3の厚さが増加するのを抑えつつ、ローターサポート30に対して十分な補強効果を付与することができる。このため、ローター3の軽量化および大型化を避けつつ、振動や騒音の少ないローター3を実現することができる。
ここで、図1、図2および図4に示すように、補強部材91は、軸方向Aからの平面視で空隙332と重なり、空隙332の上部開口である第1開口332aを覆う蓋部911を有する。同様に、補強部材92は、軸方向Aからの平面視で空隙332と重なり、第2開口332bを覆う蓋部921を有する。これら蓋部911、921は、それぞれ、ローターサポート30と接合されていない部分である。そのため、蓋部911、921は、ローター3に生じる振動や、コイル43から補強部材91、92に作用する電磁力によって厚さ方向に撓み振動し易く、かかる振動によってその周囲にある気体(空気)の膨張/圧縮による粗密波が発生し、この粗密波により騒音が生じてしまう。
そこで、本実施形態のローター3では、蓋部911、921の撓み振動を抑制する工夫を施し、それに起因する騒音の発生を抑制している。以下、詳細に説明する。補強部材91に含まれる各蓋部911には、空隙332の内外を連通する第1貫通孔912が形成されている。そのため、第1貫通孔912を介して、空隙332外から空隙332内への気体の供給や空隙332内から空隙332外への気体の排出が可能となる。そのため、蓋部911、921の撓み振動による空隙332内での気体の圧縮/膨張が抑制され、粗密波の発生を効果的に抑制することができる。そのため、蓋部911、921の振動に起因した騒音の発生を効果的に抑制することができる。
なお、第1貫通孔912の径としては、特に限定されないが、空隙332の内と外との気体の流動を十分に行うことができる限りにおいてなるべく小さいことが好ましい。例えば、第1貫通孔912の径は、1mm以上5mm以下程度であることが好ましい。これにより、第1貫通孔912を形成することによる補強部材91の剛性の低下を効果的に抑制することができる。また、第1貫通孔912が形成されている補強部材91と、このような貫通孔が形成されていない補強部材92との重量バランスの乖離を小さく抑えることができる。
また、軸方向Aからの平面視で、第1貫通孔912は、空隙332の中央部と重なっている。空隙332の中央部とは、空隙332を平面視したときの重心の位置であり、ハブ31、リム32、および梁331から離れた位置である。そのため、空隙332の中央部は、蓋部911、921の振動振幅が大きくなり易い箇所である。そのため、気体の圧縮/膨張が生じ易く、その強度(圧縮比/膨張比)も高くなり易い。したがって、当該部分に第1貫通孔912を形成することにより、空隙332内での気体の圧縮/膨張が効果的に抑制され、粗密波の発生をより効果的に抑制することができる。その結果、蓋部911、921の振動に起因した騒音の発生をより効果的に抑制することができる。
また、図4に示すように、第1貫通孔912は、蓋部911に生じる振動の腹Hと重なっている。なお、腹Hは、振幅が最大になる部分を言う。このような場所に第1貫通孔912を設けることにより、蓋部911の振動を効果的に減衰させることができる。そのため、蓋部911、921の撓み振動に起因した騒音の発生をさらに効果的に抑制することができる。
また、図1、図2および図4に示すように、各空隙332内、具体的には、空隙332の第1開口332aを補強部材91で覆い、第2開口332bを補強部材92で覆うことにより形成された各空間内には、部材としての充填材Gが配置されている。このように、各空間内に充填材Gを配置することにより蓋部911、921が振動し難くなり、蓋部911、921の振動に起因した騒音の発生を効果的に抑制することができる。
また、充填材Gは、蓋部911、921の内面にそれぞれ接している。これにより、蓋部911、921の振動が生じ難くなり、さらに、振動が生じてもその振動が充填材Gによって減衰される。そのため、蓋部911、921の振動に起因する騒音の発生を効果的に抑制することができる。特に、本実施形態では、充填材Gは、空間の全体を埋めて配置されている。つまり、空間が隙間なく充填材Gで埋められている。そして、充填材Gが、蓋部911、921の内面の全域と接している。これにより、蓋部911、921がより振動し難くなり、蓋部911、921の振動に起因した騒音の発生をより効果的に抑制することができる。
また、充填材Gは、蓋部911、921の内面にそれぞれ接合されている。これにより、蓋部911、921が充填材Gを介して連結された状態となって、振動の自由度が減る。そのため、蓋部911、921の振動がさらに生じ難くなり、蓋部911、921の振動に起因した騒音の発生をさらに効果的に抑制することができる。
このような充填材Gは、連結部33よりも密度(g/cm)が低い。すなわち、充填材Gは、単位体積当たりの重さが連結部33よりも軽い。なお、充填材Gの密度とは、硬化した状態の充填材Gの密度を意味する。これにより、充填材Gを充填することによるローター3の重量増を抑えることができる。少なくとも、空隙332が形成されていない連結部33よりも重くなってしまうことを防止することができる。このような充填材Gとしては、特に限定されないが、各種の樹脂モールド材、樹脂フォーム(発泡樹脂)等の各種樹脂材料、ゴム(エラストマー)、発泡ゴム材料等の各種ゴム材料であることが好ましい。これにより、十分に密度が低い充填材Gが容易に得られる。なお、充填材Gとしては、連結部33よりも密度が低ければ、樹脂材料以外の材料、例えば、各種金属材料、各種セラミックス材料、多孔質セラミックス材料、各種ガラス材料、ハニカム構造体、不織布、粉体の固形物、半固形物、ペースト状物等であってもよい。
また、充填材Gとしては、シリコーンゴムであることが好ましい。これにより、取り扱いが簡単で、かつ、安価な充填材Gとなる。さらに、シリコーンゴムの中でも、シリコーンフォーム(発泡シリコーン)であることが好ましい。これにより、充填材Gの密度をさらに低くすることができ、充填材Gを充填することによるローター3の重量増を小さく抑えることができる。また、蓋部911、921の振動に起因して生じる音(粗密波)を充填材G中に存在する多数の微細孔で干渉させて減衰させることができる。そのため、蓋部911、921の振動に起因した騒音の発生をより効果的に抑制することができる。
特に、自己発泡タイプの液状シリコーンを用いれば、室温下において10分程度で硬化させることができ、優れた作業性を発揮することができる。また、約200℃という十分な耐熱性を発揮することもできる。また、発泡倍率を2倍〜15倍程度の範囲において容易に選択することができ、蓋部911、921の振動により生じる音を減衰させるのに適した発泡倍率に簡単に合わせ込むこともできる。この場合、蓋部911に形成されている第1貫通孔912を介して自己発泡タイプの液状シリコーンを空隙332内に供給することができる。つまり、第1貫通孔912を自己発泡タイプの液状シリコーンを供給するための供給口として利用することができる。そのため、空隙332内への充填材Gの配置が容易となり、空隙332内に隙間なく充填材Gを充填することができる。
ただし、充填材Gとしては、特に限定されず、他の好ましいものとして、例えば、天然ゴム、イソプレンゴム、ブタジエンゴム、スチレン−ブタジエンゴム、ニトリルゴム、クロロプレンゴム、ブチルゴム、アクリルゴム、エチレン−プロピレンゴム、ヒドリンゴム、ウレタンゴム、フッ素ゴムのような各種ゴム材料や、スチレン系、ポリオレフィン系、ポリ塩化ビニル系、ポリウレタン系、ポリエステル系、ポリアミド系、ポリブタジエン系、トランスポリイソプレン系、フッ素ゴム系、塩素化ポリエチレン系等の各種熱可塑性エラストマーが挙げられ、これらのうちの1種または2種以上を混合して用いることができる。また、充填材Gとしては、ポリウレタン、フェノール樹脂、ユリア樹脂、エポキシ樹脂、アクリル樹脂等の発泡体を用いることもできる。なお、充填材Gとして発泡体を用いる場合には、独立気泡/連続気泡のいずれであってもよいし、軟質/硬質のいずれであってもよい。
また、充填材Gの充填方法としても、特に限定されない。つまり、本実施形態のように第1貫通孔912を介して自己発泡タイプの液状シリコーンを空隙332内に供給するのではなく、予め空隙332と同一の形状に成形した充填材Gを空隙332内に挿入してもよい。
以上、アキシャルギャップモーター1について説明した。このようなアキシャルギャップモーター1は、前述したように、回転軸Jまわりに回転するローター3と、ローター3に対向し、回転軸Jと平行な軸方向Aにギャップを隔てて配置されるステーター4、5と、を備える。また、ローター3は、ハブ31と、ハブ31の外側(外周側)に位置し、永久磁石6を保持している環状のリム32と、ハブ31とリム32とを連結し、軸方向Aの一端側である上側に臨む面に開口する第1開口332aを有する凹部としての空隙332を備える連結部33と、連結部33の上側に配置され、軸方向Aからの平面視で、第1開口332aの少なくとも一部、本実施形態では全部を覆う第1板部材としての補強部材91と、空隙332内に配置され、連結部33よりも密度が低い部材である充填材Gと、を有する。このような構成によれば、補強部材91によって連結部33を補強することができる。そのため、空隙332を含み変形し易い連結部33の変形を抑制し、振動や騒音の発生を抑制することができる。さらには、補強部材91によって空隙332が覆われることにより、風損を低減することもできる。また、空隙332に充填材Gを配置することにより、補強部材91の振動や、かかる振動に起因した騒音の発生を効果的に抑制することができる。
また、前述したように、充填材Gは、補強部材91に接触している。これにより、充填材Gによって補強部材91の振動を減衰させることができる。そのため、補強部材91の振動や、かかる振動に起因した騒音の発生を効果的に抑制することができる。
また、前述したように、充填材Gは、空隙332に充填されている。これにより、充填材Gによって補強部材91の振動をより効果的に減衰させることができる。そのため、補強部材91の振動や、かかる振動に起因した騒音の発生をより効果的に抑制することができる。
また、前述したように、補強部材91は、空隙332の内外を連通する第1貫通孔912を有する。このような構成によれば、第1貫通孔912を介して、空隙332外から空隙332内への気体の供給や空隙332内から空隙332外への気体の排出が可能となる。そのため、補強部材91の撓み振動による空隙332内での気体の圧縮/膨張が抑制され、粗密波の発生を効果的に抑制することができる。そのため、補強部材91の振動に起因した騒音を効果的に抑制することができる。
また、前述したように、軸方向Aからの平面視で、第1貫通孔912は、空隙332の中央部と重なっている。中央部は、補強部材91の振幅が最大となる箇所であるため、当該箇所に第1貫通孔912を配置することより、空隙332外から空隙332内への気体の供給や空隙332内から空隙332外への気体の排出をより効率的に行うことができる。そのため、補強部材91の振動に起因した騒音をより効果的に抑制することができる。
また、前述したように、第1貫通孔912は、補強部材91に生じる振動の腹と重なっている。これにより、補強部材91の振動を効果的に減衰させることができる。そのため、補強部材91の振動に起因した騒音をより効果的に抑制することができる。
また、前述したように、空隙332は、連結部33の周方向Cに沿って複数配置されている。これにより、連結部33を軽量化することができる。
また、前述したように、空隙332は、連結部33の軸方向Aの他端側である下側に臨む面に開口する第2開口332bを有する。そして、ローター3は、連結部33の下側に配置され、軸方向Aからの平面視で、第2開口332bの少なくとも一部、本実施形態では全部を覆う第2板部材としての補強部材92を有する。このように、空隙332を貫通孔とし、補強部材92を配置することにより、連結部33の剛性を保ちつつ、連結部33のさらなる軽量化を図ることができる。
また、前述したように、充填材Gは、樹脂材料である。これにより、十分に密度が低い充填材Gが得られる。さらに、前述したように、充填材Gは、シリコーンゴムである。これにより、取り扱いが簡単で、かつ、十分に安価な充填材Gとなる。
また、前述したように、充填材Gは、発泡体である。これにより、充填材Gの密度をさらに低くすることができ、充填材Gを充填することによるローター3の重量増を小さく抑えることができる。また、補強部材91、92の振動により生じる音を、充填材G中に存在する多数の細孔で干渉させて減衰させることもできる。そのため、補強部材91、92の振動による騒音の発生をさらに効果的に抑制することができる。
<第2実施形態>
図5は、第2実施形態に係るアキシャルギャップモーターを示す縦断面図である。図6は、図5のローターおよびシャフトを示す分解斜視図である。
本実施形態は、充填材Gの構成が異なること以外は、前述した第1実施形態と同様である。なお、以下の説明では、本実施形態に関し、前述した第1実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項に関しては、その説明を省略する。また、図5および図6において、前述した第1実施形態と同様の構成については、同一符号を付している。
図5および図6に示すように、本実施形態のアキシャルギャップモーター1では、補強部材92に含まれている各蓋部921にも空隙332の内外を連通する第2貫通孔922が形成されている。そのため、第1、第2貫通孔912、922を介して、空隙332外から空隙332内への気体の供給や空隙332内から空隙332外への気体の排出が可能となる。そのため、蓋部911、921の撓み振動による空隙332内での気体の圧縮/膨張がより効果的に抑制される。したがって、蓋部911、921の振動に起因した騒音の発生を効果的に抑制することができる。
また、軸方向Aからの平面視で、第2貫通孔922は、空隙332の中央部と重なっている。空隙332の中央部は、蓋部911、921の振動振幅が大きくなり易い箇所である。そのため、気体の圧縮/膨張が生じ易く、その強度(圧縮比/膨張比)も高くなり易い。したがって、当該部分に第2貫通孔922を形成することにより、空隙332内での気体の圧縮/膨張が効果的に抑制され、粗密波の発生をより効果的に抑制することができる。その結果、蓋部911、921の振動に起因した騒音の発生をより効果的に抑制することができる。
また、図示しないが、第2貫通孔922は、蓋部921に生じる振動の腹と重なっている。このような場所に第2貫通孔922を設けることにより、蓋部921の振動を効果的に減衰させることができる。そのため、蓋部911、921の撓み振動に起因した騒音の発生をさらに効果的に抑制することができる。
また、同一の空隙332に形成されている第1貫通孔912および第2貫通孔922は、軸方向Aに並んで配置されている。そして、この空隙332に充填されている充填材Gには、上面と下面とを貫通する貫通孔G1が形成され、この貫通孔G1を介して第1貫通孔912と第2貫通孔922とが連通している。このような構成によれば、例えば、第1、第2貫通孔912、922が充填材Gで塞がれている前述の第1実施形態と比べて、空隙332外から空隙332内への気体の供給や空隙332内から空隙332外への気体の排出がよりスムーズとなる。そのため、補強部材91、92の振動に起因した騒音の発生をより効果的に抑制することができる。
以上のように、本実施形態のアキシャルギャップモーター1では、補強部材91は、空隙332の内外を連通する第1貫通孔912を有し、補強部材92は、空隙332の内外を連通する第2貫通孔922を有する。また、充填材Gは、第1貫通孔912と第2貫通孔922とを連通する貫通孔G1を有する。このような構成によれば、空隙332外から空隙332内への気体の供給や空隙332内から空隙332外への気体の排出がよりスムーズとなる。そのため、補強部材91、92の撓み振動による空隙332内での気体の圧縮/膨張が抑制され、粗密波の発生を効果的に抑制することができる。したがって、補強部材91、92の振動に起因した騒音を効果的に抑制することができる。
このような第2実施形態によっても前述した第1実施形態と同様の効果を発揮することができる。
<第3実施形態>
図7は、第3実施形態に係るアキシャルギャップモーターを示す縦断面図である。
本実施形態は、ローター3の構成が異なること以外は、前述した第1実施形態と同様である。なお、以下の説明では、本実施形態に関し、前述した第1実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項に関してはその説明を省略する。また、図7において、前述した第1実施形態と同様の構成については、同一符号を付している。
図7に示すように、本実施形態のアキシャルギャップモーター1では、ローター3から補強部材92が省略されている。また、連結部33では、空隙332が連結部33の上面に開口する第1開口332aを有する有底の凹部3320で構成されている。また、リム32では、貫通孔321に替えて、リム32の上面に開口する有底の凹部320が形成され、この凹部320に永久磁石6が保持されている。
このような第3実施形態によっても前述した第1実施形態と同様の効果を発揮することができる。
以上、本発明のアキシャルギャップモーターを図示の実施形態に基づいて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、各部の構成は、同様の機能を有する任意の構成のものに置換することができる。また、本発明に、他の任意の構成物が付加されていてもよい。また、前述した変形例や実施形態を適宜組み合わせてもよい。また、シャフトを固定し、ローターとステーターとの配置を逆にして、シャフトまわりにローターが回転する形態とすることもできる。
また、前述した実施形態では、蓋部911が空隙332の第1開口332aの全域を覆っていたが、これに限定されず、蓋部911が第1開口332aの少なくとも一部を覆っていればよい。例えば、空隙332のハブ31側のほぼ半分、言い換えると内周側のほぼ半分を覆っていてもよいし、空隙332のリム32側のほぼ半分、言い換えると外周側のほぼ半分を覆っていてもよい。蓋部921についても同様である。また、前述した実施形態では、一対のステーター4、5が設けられているが、これに限定されず、いずれか一方を省略してもよい。また、前述した実施形態に限定されず、充填材Gは部材Gと呼ぶこともできる。また、充填材Gは、空隙332を完全に充填していなくとも、空隙332の一部にあってもよい。
1…アキシャルギャップモーター、10…モーターケース、2…シャフト、3…ローター、30…ローターサポート、31…ハブ、311…貫通孔、311a…上面、311b…下面、32…リム、320…凹部、321…貫通孔、321a…上面、321b…下面、33…連結部、331…梁、331a…上面、331b…下面、3311…第1部分、3312…第2部分、332…空隙、332a…第1開口、332b…第2開口、3320…凹部、4…ステーター、41…バックヨーク、42…ステーターコア、43…コイル、5…ステーター、51…バックヨーク、52…ステーターコア、53…コイル、6…永久磁石、71、72…軸受け、8…側面ケース、91…補強部材、910…貫通孔、911…蓋部、912…第1貫通孔、92…補強部材、920…貫通孔、921…蓋部、922…第2貫通孔、A…軸方向、C…周方向、G…充填材、G1…貫通孔、H…腹、J…回転軸、R…径方向、T1、T2、T3…矢印

Claims (12)

  1. 回転軸まわりに回転するローターと、
    前記ローターに対向し、前記回転軸と平行な軸方向にギャップを隔てて配置されるステーターと、を備え、
    前記ローターは、ハブと、
    前記ハブの外側に位置し、永久磁石を保持している環状のリムと、
    前記ハブと前記リムとを連結し、前記軸方向の一端側に臨む面に開口する第1開口を有する凹部を備える連結部と、
    前記連結部の前記一端側に配置され、前記軸方向からの平面視で、前記第1開口の少なくとも一部を覆う第1板部材と、
    前記凹部内に配置され、前記連結部よりも密度が低い部材と、を有することを特徴とするアキシャルギャップモーター。
  2. 前記部材は、前記第1板部材と接触している請求項1に記載のアキシャルギャップモーター。
  3. 前記部材は、前記凹部に充填されている請求項1または2に記載のアキシャルギャップモーター。
  4. 前記第1板部材は、前記凹部の内外を連通する第1貫通孔を有する請求項1ないし3のいずれか1項に記載のアキシャルギャップモーター。
  5. 前記軸方向からの平面視で、前記第1貫通孔は、前記凹部の中央部と重なっている請求項4に記載のアキシャルギャップモーター。
  6. 前記第1貫通孔は、前記第1板部材に生じる振動の腹と重なっている請求項4または5に記載のアキシャルギャップモーター。
  7. 前記凹部は、前記連結部の周方向に沿って複数配置されている請求項4ないし6のいずれか1項に記載のアキシャルギャップモーター。
  8. 前記凹部は、前記連結部の前記軸方向の他端側に臨む面に開口する第2開口を有し、
    前記ローターは、前記連結部の前記他端側に配置され、前記軸方向からの平面視で、前記第2開口の少なくとも一部を覆う第2板部材を有する請求項1に記載のアキシャルギャップモーター。
  9. 前記第1板部材は、前記凹部の内外を連通する第1貫通孔を有し、
    前記第2板部材は、前記凹部の内外を連通する第2貫通孔を有し、
    前記部材は、前記第1貫通孔と前記第2貫通孔とを連通する貫通孔を有する請求項8に記載のアキシャルギャップモーター。
  10. 前記部材は、樹脂材料である請求項1ないし9のいずれか1項に記載のアキシャルギャップモーター。
  11. 前記部材は、シリコーンゴムである請求項10に記載のアキシャルギャップモーター。
  12. 前記部材は、発泡体である請求項10または11に記載のアキシャルギャップモーター。
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