JP2021136551A - 情報処理装置、及び、情報処理方法 - Google Patents

情報処理装置、及び、情報処理方法 Download PDF

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侑希 西口
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侑希 西口
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誠之 福井
貴久 鈴木
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貴久 鈴木
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Ryuichi Matsukura
隆一 松倉
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Abstract

【課題】転送遅延によるサービス品質の低下を抑制した、情報処理装置、及び、情報処理方法を提供する。【解決手段】情報処理装置は、複数の中継装置のそれぞれを介して、各中継装置に属する制御部が発行する当該制御部の転送遅延に対する許容度合を含むサブスクリプション情報を受け付ける受付部と、前記受付部が複数の前記中継装置から同一の通知条件を有するサブスクリプション情報を受け付けた場合、前記許容度合が所定度合以下の制御部の数に基づいて前記中継装置毎に算出される当該中継装置への応答に要する応答コストに従って、前記同一の通知条件を有するサブスクリプション情報の発行元の制御部が属する前記複数の中継装置の中から第1中継装置を選択する選択部と、前記同一の通知条件に対応するデバイスから通知を受けると、前記受けた通知を前記第1中継装置に転送するとともに、前記受けた通知を第2中継装置へは前記第1中継装置から転送させる、中継処理部とを含む。【選択図】図4

Description

本発明は、情報処理装置、及び、情報処理方法に関する。
従来より、通信端末が通信を行う通信システムの制御方法において、前記通信端末による要求処理を実行する第1ノードの使用状態を示す情報に応じ、若しくは、前記第1ノードと異なるネットワーク階層に位置する第2ノードの使用状態を示す情報に応じ、若しくは、前記通信端末のサービス利用状態を示す情報に応じ、前記第1ノードと、前記第2ノードとの間で、前記通信端末からの要求処理を実行するノードを変更する、制御方法がある(例えば、特許文献1参照)。
国際公開第2017−002729号
ところで、従来の制御方法は、ノードを変更する際に、各ノードにおける転送遅延の許容度合を考慮していないため、転送遅延が比較的大きくなると、要求処理を実行できなくなるおそれがある。要求処理を実行できなくなると、要求処理で得られるデータを用いたサービスの品質が低下する。
そこで、転送遅延によるサービス品質の低下を抑制した、情報処理装置、及び、情報処理方法を提供することを目的とする。
本発明の実施の形態の情報処理装置は、複数の中継装置のそれぞれを介して、各中継装置に属する制御部が発行する当該制御部の転送遅延に対する許容度合を含むサブスクリプション情報を受け付ける受付部と、前記受付部が複数の前記中継装置から同一の通知条件を有するサブスクリプション情報を受け付けた場合、前記許容度合が所定度合以下の制御部の数に基づいて前記中継装置毎に算出される当該中継装置への応答に要する応答コストに従って、前記同一の通知条件を有するサブスクリプション情報の発行元の制御部が属する前記複数の中継装置の中から第1中継装置を選択する選択部と、前記同一の通知条件に対応するデバイスから通知を受けると、前記受けた通知を前記第1中継装置に転送するとともに、前記受けた通知を第2中継装置へは前記第1中継装置から転送させる、中継処理部とを含む。
転送遅延によるサービス品質の低下を抑制した、情報処理装置、及び、情報処理方法を提供することができる。
実施の形態のローカルGW100を含むネットワークシステム1を示す図である。 ローカルGW100がサブスクリプションを受け付ける場合の処理の流れを示す図である。 ローカルGW100が代表の上位GW200Aに転送リストの送信と通知を行う場合の処理の流れを示す図である。 代表の上位GW200Aが上位GW200B及び200Cに通知を転送する処理を示す図である。 ローカルGW100のハードウェア構成を示す図である。 実施の形態のローカルGW100の構成を示す図である。 上位GW200Aの構成を示す図である。 上位GW200A〜200Cが発行するサブスクリプションのデータ構造を示す図である。 ローカルGW100のリスト生成部115が生成する転送リストを示す図である。 上位GW200A〜200Cの制御装置210が実行する処理を示すフローチャートである。 ローカルGW100の制御装置110が実行する処理を示すフローチャートである。 上位GWから応答コストの再評価の依頼があった場合にローカルGW100が実行する処理を示すフローチャートである。 実施の形態の第1変形例のネットワークシステム1Aを示す図である。 実施の形態の第2変形例のネットワークシステム1Bを示す図である。 実施の形態の第2変形例のネットワークシステム1Bを示す図である。
以下、本発明の情報処理装置、及び、情報処理方法を適用した実施の形態について説明する。
<実施の形態>
図1は、実施の形態のローカルGW(Gateway)100を含むネットワークシステム1を示す図である。
ネットワークシステム1は、ネットワーク50、ローカルGW100、ルータ101、上位GW200A、200B、200C、及びルータ201A、201B、201Cを含む。
上位GW200Aには、アプリケーション210Aがインストールされており、上位GW200Bには、アプリケーション210A、210B、210Cがインストールされており、上位GW200Cには、アプリケーション210A、210Dがインストールされている。
また、ローカルGW100にはデバイス10が接続されている。ローカルGW100には、デバイス10以外のデバイス(機器)が接続されていてもよいが、ここでは説明を簡単にするために1つのデバイス10を示す。
アプリケーション210A〜210Dは、制御部の一例である。アプリケーション210A〜210Dは、すべてデバイス10に対してサブスクリプションを発行することができるアプリケーションプログラムであり、上位GW200A、200B、200Cが実行するプログラムの機能(ファンクション)を機能ブロックとして示したものである。
アプリケーション210A〜210Dは、符号が同一であれば種類が同一のアプリケーションであり、符号が異なれば種類が異なるアプリケーションである。アプリケーション210A〜210Dは、種類が異なるが、すべて同一の通知条件を有するサブスクリプションを発行することとする。
図1では、上位GW200A、200B、200Cにそれぞれインストールされているアプリケーション210A、アプリケーション210A〜210C、アプリケーション210A及び210Dを上位GW200A、200B、200Cの外側でそれぞれ破線で囲んで示す。また、図中では、アプリケーション210A〜210Dを略してアプリと記す。
アプリケーション210A〜210Dがサブスクリプションを発行することは、上位GW200A、200B、200Cのうち、アプリケーション210A〜210Dとして機能する部分が、サブスクリプションを発行することである。このため、以下では、上位GW200A、200B、200Cがサブスクリプションを発行すると表現する場合もある。
サブスクリプションとは、アプリケーション210A〜210Dが、ローカルGW100に対して、所定のサービスを受けることを申し込む(所定のサービスを受ける契約を結ぶ)ことである。サブスクリプションは、サブスクリプション情報の一例である。
アプリケーション210A〜210DがローカルGW100に対してサブスクリプションを発行すると、ローカルGW100は、サブスクリプションに応じた通知を行う。例えば、デバイス10が周囲の湿度を計測するデバイスであり、計測された湿度がある通知条件を満たす場合にデバイス10で計測された湿度の通知を受ける契約である場合には、サブスクリプションに含まれる通知条件に応じて、ローカルGW100が通知を行うことになる。通知は、サブスクリプションに含まれる通知条件によって指定されるサービスに応じた情報を含む。
また、アプリケーション210A〜210Dがすべて同一の通知条件を有するサブスクリプションを発行するとは、アプリケーション210A〜210Dが発行するサブスクリプションが要求する通知条件が同一であることをいう。通知条件は、一例として、デバイス10の種類と、デバイスが通知を出力する条件とを含む。
例えば、デバイスの種類がデバイス10を表す場合に、デバイス10が通知を出力する条件が「湿度が25%以上」という条件であれば、デバイス10によって計測される湿度が25%になると、デバイス10から通知を受けることになる。
なお、通知条件は、デバイスの種類と、デバイスが通知を出力する条件とに限られず、様々な条件に設定することができる。
ネットワーク50は、例えば、WAN(Wide Area Network)又はLAN(Local Area Network)等であり、ルータ101を介してローカルGW100が接続されるとともに、ルータ201A、201B、201Cを介して上位GW200A、200B、200Cがそれぞれ接続されている。ローカルGW100と上位GW200A、200B、200Cは、ネットワーク50を介してデータ通信を行うことが可能である。
ローカルGW100は、情報処理装置の一例であり、ローカルGW100が実行する処理は、情報処理方法の一例である。ローカルGW100は、ケーブル又は無線通信回線を介してデバイス10に接続されている。ローカルGW100は、ネットワーク50を介して上位GW200A〜200Cからデバイス10についてのサブスクリプションを受け付けると、デバイス10から通知を受けた際に、通知を上位GW200A〜200Cのうちの代表の上位GW(200A〜200Cのいずれか1つ)に転送する。
上位GW200A〜200Cのうちの代表の上位GWは、第1中継装置の一例であり、上位GW200A〜200Cのうちの代表ではない上位GWは、第2中継装置の一例である。代表の上位GW(200A〜200Cのいずれか1つ)については後述する。
ルータ101は、ネットワーク50とローカルGW100との間に設けられており、ネットワーク50とローカルGW100との間でデータを中継する。
上位GW200A、200B、200Cは、中継装置の一例であり、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、HDD(Hard Disk Drive)、入出力インターフェース、及び内部バス等を含むコンピュータによって実現される。
上位GW200A、200B、200Cには、上述のようにアプリケーション210A〜210Dがインストールされている。ここで、上位とは、デバイス10から見て、ローカルGW100よりもアプリケーション210A〜210D側に位置することを意味する。
ルータ201A、201B、201Cは、ネットワーク50と上位GW200A、200B、200Cとの間にそれぞれ設けられており、ネットワーク50と上位GW200A、200B、200Cとの間でデータを中継する。
図2は、ローカルGW100がサブスクリプションを受け付ける場合の処理の流れを示す図である。ここでは、一例として、破線の矢印で示すように、上位GW200Aのアプリケーション210A、上位GW200Bのアプリケーション210A〜210C、及び、上位GW200Cのアプリケーション210A及び210DがローカルGW100に対してサブスクリプションを発行したとする。この場合には、ネットワーク50を介してローカルGW100にサブスクリプションが到達し、サブスクリプションが受け付けられる。
ここで、このように複数の上位GW200A〜200Cのアプリケーション210A〜210Dから同一の通知条件を含むサブスクリプションをローカルGW100が受け付けた場合に、ローカルGW100が上位GW200A〜200Cに対して同一内容の通知を行うことになると、通知を行うための処理及び通信の負荷がローカルGW100に集中する。また、ローカルGW100のリソース(CPU及びメモリ等の容量等)が上位GW200A〜200Cよりも低い場合には、処理速度の低下等に繋がるおそれがある。処理速度が低下すると、通知によるデータを用いたサービス品質の低下が生じる。
そこで、実施の形態のローカルGW100は、複数の上位GW200A〜200Cから同一の通知条件を含むサブスクリプションをローカルGW100が受け付けた場合には、代表の上位GW200Aのみに通知を行い、代表ではない上位GW200B、200Cは、代表の上位GW200Aから通知を取得する。これにより、ローカルGW100における、通知を行うための処理の負荷、及び、通知を行うための通信の負荷の集中を抑制する。
図3は、ローカルGW100が代表の上位GW200Aに転送リストの送信と通知を行う場合の処理の流れを示す図である。ローカルGW100は、上位GW200A〜200Cのアプリケーション210A〜210Dからサブスクリプションを受け付けると、上位GW200A〜200CとローカルGW100との間の応答コストを計算し、応答コストが最も小さい上位GWを代表に選択する。ここでは、一例として上位GW200Aが代表になったこととする。応答コストとは、サブスクリプションに対してローカルGW100が応答として通知を行う際のコストである。応答コストの詳細については後述する。
このような場合に、図3に示すように、ローカルGW100は、代表の上位GW200Aに転送リストを送信する。転送リストには、代表の上位GW200Aが通知を転送する転送先になる上位GW200の宛先が含まれている。
また、ローカルGW100は、デバイス10から通知を受けると、代表の上位GW200Aのみに通知を行うことになる。
図4は、代表の上位GW200Aが上位GW200B及び200Cに通知を転送する処理を示す図である。代表の上位GW200Aは、ローカルGW100から通知を受けると、上位GW200Aのアプリケーション210Aに通知を渡すとともに、上位GW200B及び200Cに通知を転送する。上位GW200Bは、アプリケーション210A〜210Cに通知を渡し、上位GW200Cは、アプリケーション210A、210Dに通知を渡す。
このようにすれば、ローカルGW100から上位GW200B及び200Cに通知を行わなくても、上位GW200B及び200Cは、代表の上位GW200Aから通知を受け取ることができる。
ローカルGW100は、代表の上位GW200Aのみに通知を行えばよく、上位GW200B及び200Cに通知を行わなくて済むので、ローカルGW100における、通知を行うための処理の負荷、及び、通知を行うための通信の負荷の集中を抑制することができる。
また、ネットワークシステム1の全体で見ると、ローカルGW100から見て代表の上位GW200Aは、上位GW200A〜200Cのうち最も応答コストが小さい上位GWであるため、ローカルGW100における通信の負荷を抑制することができる。
図5は、ローカルGW100のハードウェア構成を示す図である。ローカルGW100は、主な構成要素として、プロセッサ102、メモリ103、通信モジュール104、通信モジュール105、及び内部バス106を有する。
プロセッサ102は、CPUである。メモリ103は、RAM、ROM、HDD等を含むメモリ部である。通信モジュール104は、ネットワーク50を介して上位GW200A〜200Cとデータ通信を行う通信機である。通信モジュール105は、デバイス10に接続される通信I/F(Interface)である。
なお、上位GW200A〜200CもローカルGW100と同様のハードウェア構成を有する。
図6は、実施の形態のローカルGW100の構成を示す図である。ローカルGW100は、制御装置110及び通信部120を有する。
制御装置110は、図5に示すプロセッサ102とメモリ103によって実現される。通信部120は、図5に示す通信モジュール104及び104によって実現される。
制御装置110は、主制御部111、受付部112、コスト算出部113、選択部114、リスト生成部115、中継処理部116、及びメモリ117を有する。主制御部111、受付部112、コスト算出部113、選択部114、リスト生成部115、中継処理部116は、制御装置110が実行するプログラムの機能(ファンクション)を機能ブロックとして示したものである。また、メモリ117は、制御装置110のメモリを機能的に表したものである。
主制御部111は、ローカルGW100の制御を統括する処理部であり、受付部112、コスト算出部113、選択部114、リスト生成部115、中継処理部116が実行する処理以外の処理を実行する。
受付部112は、上位GW200Aのアプリケーション210A、上位GW200Bのアプリケーション210A〜210C、及び、上位GW200Cのアプリケーション210A、210Dからサブスクリプションを受け付ける。
コスト算出部113は、上位GW200A〜200Cから受け付けたサブスクリプションに含まれる、ホップ数、及び、転送遅延を許容しないアプリケーションの数に基づいて、上位GW200A〜200Cの各々と、ローカルGW100との間の応答コストを算出する。コスト算出部113は、同一の通知条件を含む複数のサブスクリプション情報に含まれる、転送遅延を許容しないアプリケーションの数に基づいて、応答コストを算出する。
ここで、転送遅延を許容しないアプリケーションとは、転送遅延の許容値が所定の閾値以下のアプリケーションであり、転送遅延が所定の閾値よりも大きいことを許容しないアプリケーションである。転送遅延の許容値は、転送遅延に対する許容度合の一例であり、所定の閾値は、所定度合の一例であり、所定の遅延量の一例である。転送遅延が所定の閾値より大きいことを許容しないことは、転送遅延に対する許容度合が所定度合以下であることであり、換言すれば、許容可能な転送遅延が所定の閾値以下であることである。なお、応答コストの算出方法については後述する。
選択部114は、受付部112によって受け付けられた、複数のサブスクリプションを発行した上位GW200A〜200Cのうち、コスト算出部113によって算出される応答コストが最も小さい上位GWを代表の上位GWとして選択する。なお、ここでは、応答コストが最も小さい上位GWを代表の上位GWとして選択する形態について説明するが、応答コストが小さい方から所定順位以内の上位GWを代表の上位GWとして選択してもよい。
リスト生成部115は、転送リストを生成する。転送リストは、上位GW200A〜200Cから受け付けたサブスクリプションに含まれる、サブスクリプションID(Identifier)及び通知条件と、選択部114によって選択された代表の上位GWのIDと、通知の転送先になる上位GWのIDと、コスト算出部113によって算出された最小の応答コストとを含む。転送リストについては、図9を用いて後述する。
中継処理部116は、同一の通知条件に対応するデバイス(ここではデバイス10)から通知を受けると、受けた通知を代表の上位GW(200A〜200Cのうちの1つであり、ここでは200A)に転送するとともに、受けた通知を上位GW200B及び200Cへは上位GW200Aから転送させる。
一例として、上位GW200A〜200Cが発行したサブスクリプションの通知条件が同一である場合に、図4に示した通りに、デバイス10からローカルGW100に通知が出力される。代表の上位GW200AがローカルGW100から通知を受けると、上位GW200B及び200Cに通知を転送することに相当する。
同一の通知条件に対応するデバイスから通知を受けるとは、互いに異なる複数の上位GWのそれぞれが発行するサブスクリプション情報の通知条件に含まれるデバイスの種類及びデバイスが通知を出力する条件が同一である場合に、その種類のデバイス同一の通知条件の通知を受けることをいう。
メモリ117は、ローカルGW100が処理を行うために必要なプログラム及びデータを格納するとともに、デバイス10から送信される通知を表すデータを格納する。また、メモリ117は、ローカルGW100が処理を行うために必要なその他のデータ等を格納する。
通信部120は、上位GW200A〜200C及びデバイス10との間でデータ通信を行う。
図7は、上位GW200Aの構成を示す図である。上位GW200A〜200Cの構成は、インストールされているアプリケーションの種類が異なること以外は同様であるため、ここでは上位GW200Aの構成について説明する。
上位GW200Aは、制御装置210及び通信部220を有する。
制御装置210は、ローカルGW100の制御装置110と同様にプロセッサとメモリによって実現される。通信部220は、ローカルGW100の通信部120と同様に通信モジュールによって実現される。
制御装置210は、アプリケーション210A、主制御部211、サブスクリプション処理部212、中継処理部213、及びメモリ214を有する。アプリケーション210A、主制御部211、サブスクリプション処理部212、中継処理部213は、制御装置210が実行するプログラムの機能(ファンクション)を機能ブロックとして示したものである。また、メモリ214は、制御装置210のメモリを機能的に表したものである。なお、上位GW200Bの制御装置210は、さらにアプリケーション210B、210Cを含み、上位GW200Cの制御装置210は、さらにアプリケーション210Dを含む。
主制御部211は、上位GW200Aの制御を統括する処理部であり、アプリケーション210A、サブスクリプション処理部212、及び中継処理部213が実行する処理以外の処理を実行する。アプリケーション210Aは、図1乃至図4に示すものと同一である。
サブスクリプション処理部212は、アプリケーション210Aが発行するサブスクリプションに、ローカルGW100までのホップ数と、転送遅延を許容しないアプリケーションの数とを表すデータを付加してローカルGW100に発行する。なお、転送遅延を許容しないアプリケーションであるかどうかは、アプリケーションが発行するサブスクリプションの中に転送遅延を許容しないかどうかを表すデータを設けておき、そのようなデータを参照することで判定すればよい。
中継処理部213は、アプリケーション210Aが発行するサブスクリプションをローカルGW100に中継する処理、ローカルGW100から送信される転送リストを主制御部211に転送する処理、ローカルGW100から送られる通知をアプリケーション210Aに転送するとともに、上位GW200B及び200Cに転送する処理を行う。
メモリ214は、上位GW200Aが処理を行うために必要なプログラム及びデータを格納するとともに、ローカルGW100から送られる転送リスト及び通知等のデータを格納する。また、メモリ214は、上位GW200Aが処理を行うために必要なその他のデータ等を格納する。
通信部220は、ローカルGW100及び上位GW200B、200Cとの間でデータ通信を行う。
図8は、上位GW200A〜200Cが発行するサブスクリプションのデータ構造を示す図である。図8には、3つの表で上位GW200A〜200Cが発行する同一の通知条件を含むサブスクリプションのデータ構造の一例を示す。
サブスクリプションは、サブスクリプションID、通知条件、ホップ数、及び、転送遅延を許容しないアプリ数を含む。サブスクリプションIDは、どの上位GWのどのアプリケーションであるかを示すIDである。通知条件は、デバイス等の機器の種類と、通知を行う条件とを含む。図8には、同一の通知条件のサブスクリプションを示すため、上位GW200A〜200Cの通知条件は、デバイス10で、湿度が25%以上(humidity≧25)に設定されている。
また、ホップ数は、上位GW200A〜200CからローカルGW100までのホップ数であり、それぞれ、3、5、7に設定されている。また、転送遅延を許容しないアプリ数は、1、3、2であり、これは上位GW200A〜200Cにインストールされているアプリケーションの数に相当する。アプリケーション210A〜210Dは、すべて同一の通知条件のサブスクリプションを発行するアプリケーションだからである。
アプリケーション210A〜210Dが発行するサブスクリプションは、図8に示すサブスクリプションのデータ構造に含まれるデータのうちのアプリケーション210A〜210DのIDと通知条件とを含む。
上位GW200Aのサブスクリプション処理部212は、アプリケーション210Aから発行されたサブスクリプションに含まれるアプリケーション210AのIDを図8に示すサブスクリプションID(上位GW及びアプリケーションを特定するID)に変換し、ホップ数と転送遅延を許容しないアプリケーションの数とを表すデータを付加して、中継処理部213に渡す。
上位GW200Aの中継処理部213は、図8に示すデータ構造を有する上位GW200AのサブスクリプションをローカルGW100に発行する。なお、上位GW200B及び200Cのように複数のアプリケーション(210A〜210Cと210A、210D)がインストールされている場合には、上位GW200B及び200Cのサブスクリプション処理部212は、各アプリケーションが発行したサブスクリプションのアプリケーションIDをサブスクリプションIDに変換するとともに、ホップ数と転送遅延を許容しないアプリケーションの数とを表すデータを付加して、中継処理部213に渡す。
なお、ホップ数と、転送遅延を許容しないアプリケーションの数とは、上位GW200A〜200Cが予め測定して、メモリ214に格納しておけばよい。
次に、応答コストについて説明する。ここで、ローカルGW100のコスト算出部113が算出する応答コストfは、次式(1)で表される。
f=α1×C−α2×D (1)
ここで、α1、α2は、それぞれ、通信コストC、調整値Dに乗じられる係数であり、通信コストC、調整値Dに対する重み付け、及び、通信コストC、調整値Dの種類の違い等を考慮して設定される。
通信コストCは、ローカルGW100から上位GW200A〜200Cの各々までの間のホップ数に基づいて決定される。すなわち、通信コストCは、ローカルGW100から上位GW200A〜200Cの各々までの間のホップ数が増大するほど、増大することになる。
ホップ数は、ローカルGW100と上位GW200A〜200Cの各々との間のルータ101及び201A〜201Cの数であり、例えば、ローカルGW100からtracerouteで測定すればよい。
コスト調整値Dは、応答コストfを調整するための値であり、各上位GWにインストールされているアプリケーションのうち、ローカルGW100にサブスクリプションを発行しており、かつ、転送遅延を許容しないアプリケーションの数を表す。
転送遅延を許容しないアプリケーションが多いことは、ローカルGW100からの通知が遅いことを許容しないアプリケーションが多いことを意味するため、ローカルGW100からの通知の転送が速く行われる上位GWであることを表す。
このため、応答コストfの計算において、通信コストCに計数α1を乗じた値から、コスト調整値Dに計数α2を乗じた値を減算することにしている。
ローカルGW100のコスト算出部113は、上位GW200A〜200Cの各々について、式(1)で応答コストfを算出し、選択部114は、応答コストfが最小の上位GWを代表の上位GWとして選択する。ここでは、上位GW200Aが代表に選択されていることとする。
コスト算出部113を含むことにより、代表の上位GWを選択する際の判断材料として、サブスクリプションが受け付けられた上位GWについて転送遅延を考慮した応答コストfを得ることができる。
また、応答コストfは、ローカルGW100から上位GW200A〜200Cの各々までの間のホップ数に基づいて決定される通信コストCから、転送遅延を許容しないアプリケーションの数を表すコスト調整値Dを減算した値として求められる。このため、通信コストと、転送遅延を考慮した応答コストfを用いて、代表の上位GWを選択できる。
また、通信コストCは、ローカルGW100から上位GW200A〜200Cの各々までの間のホップ数が増大するほど増大するため、ホップ数が多いほど応答コストfは大きな値を取る。このように、通信コストCを用いて応答コストfを算出することで、ホップ数を反映した応答コストfを算出することができる。
また、コスト調整値Dは、転送遅延を許容しないアプリケーションの数が多いほど大きな値を取り、通信コストCからコスト調整値Dを減算することで応答コストfが算出される。転送遅延を許容しないアプリケーションの数が多いことは、ローカルGW100からの通知の転送が速く行われる上位GWであることを表す。このため、転送遅延を許容しないアプリケーションの数が多いほど大きな値を取るコスト調整値Dを用いることで、ローカルGW100からの通知の転送が速く行われる上位GWについて算出される応答コストfの値を小さくすることができ、ローカルGW100からの通知の転送が速く行われる上位GWが代表として選択されやすくすることができる。
なお、通信コストCは、ホップ数と、ローカルGW100と上位GW200A〜200Cの各々との間の回線速度とに基づいて決定してもよく、ホップ数の代わりに回線速度に基づいて決定してもよい。回線速度は、ローカルGW100と上位GW200A〜200Cの各々との間の通信速度であり、速度測定器等を用いて測定すればよい。
回線速度が速いほど、ローカルGW100からの通知の転送が速く行われるため、回線速度が増大に応じて通信コストCを減少させれば、ホップ数に基づいて通信コストCを決定する際と同様の傾向で通信コストCを決定でき、同様の傾向で応答コストfを算出することができる。
図9は、ローカルGW100のリスト生成部115が生成する転送リストを示す図である。転送リストは、サブスクリプションID、通知条件、代表の上位GWのID、転送先の上位GWのID、代表の上位GWの応答コストfを含む。
通知条件は、上位GW200A〜200Cのアプリケーション210A〜210Dの同一の通知条件であり、デバイス10で、湿度が25%以上(humidity≧25)である。代表の上位GWのIDは、上位GW200AのIDであり(図9では200Aと記す)、転送先の上位GWのIDは、上位GW200B、200CのIDであり(図9では200B、200Cと記す)、代表の上位GWの応答コストfは23.1である。なお、上位GW200B、200Cについても応答コストfは算出されており、23.1よりも大きな値である。
このような転送リストは、図3に示すように、ローカルGW100から代表の上位GW200Aに転送される。代表の上位GW200Aは、転送リストを参照して、ローカルGW100から通知されたデバイス10の通知を上位GW200B、200Cに転送する。このデバイス10の通知は、湿度が25%以上になったことを表す通知である。
リスト生成部115が上述のような転送リストを生成することにより、代表の上位GWは、ローカルGW100からの通知を容易かつ確実に、同一の通知条件を含むサブスクリプションを発行した代表以外の上位GWに転送でき、ローカルGW100が通知を行うための処理及び通信の負荷を軽減することができる。
図10は、上位GW200A〜200Cの制御装置210が実行する処理を示すフローチャートである。ここでは、上位GW200Aの制御装置210の処理として説明するが、上位GW200B、200Cの制御装置210の処理も同様である。
処理がスタートすると、主制御部211は、アプリケーションがサブスクリプションを発行すると、同一の通知条件のサブスクリプションを他のアプリケーションが既に発行しているかどうかを判定する(ステップS1)。
主制御部211が同一の通知条件のサブスクリプションを他のアプリケーションが既に発行していない(S1:NO)と判定すると、サブスクリプション処理部212は、アプリケーション210AのIDをサブスクリプションIDに変換するとともに、ホップ数と転送遅延を許容しないアプリケーションの数とを表すデータを付加したサブスクリプションを中継処理部213に渡す(ステップS2)。中継処理部213に渡されるデータは、図8に示すデータ構造を有する。
中継処理部213は、サブスクリプション処理部212から受け取ったサブスクリプションをローカルGW100に中継する(ステップS3)。これにより、上位GW200AからローカルGW100にサブスクリプションが発行される。
主制御部211は、ステップS3の処理が終了すると、一連の処理を終える(エンド)。アプリケーション210Aから処理の再開の指令を受けると、スタートから処理を再開することになる。
主制御部211がステップS1において同一の通知条件のサブスクリプションを他のアプリケーションが既に発行した(S1:YES)と判定すると、サブスクリプション処理部212は、サブスクリプションを発行したアプリケーションが調整値Dに影響を及ぼすアプリケーションであるかどうかを判定する(ステップS4)。
具体的には、アプリケーションが発行するサブスクリプションに含まれる転送遅延を許容しないかどうかを表すデータを参照することで、転送遅延を許容しないアプリケーションであるかどうかを判定すればよい。
サブスクリプション処理部212は、調整値Dに影響を及ぼすアプリケーションである(S4:YES)と判定すると、ホップ数と転送遅延を許容しないアプリケーションの数とを表すデータを取得する(ステップS5)。このとき、調整値Dに影響を及ぼすアプリケーションは、転送遅延を許容しないアプリケーションであるため、サブスクリプション処理部212は、転送遅延を許容しないアプリケーションの数を、更新前の数に1を加算した数に更新する。
サブスクリプション処理部212は、ホップ数と転送遅延を許容しないアプリケーションの数とを表すデータをローカルGW100に送信し、上位GW200Aの応答コストfの再評価を依頼する(ステップS6)。
主制御部211は、ステップS6の処理が終了すると、一連の処理を終える(エンド)。アプリケーション210Aから処理の再開の指令を受けると、スタートから処理を再開することになる。
また、サブスクリプション処理部212は、ステップS4において、調整値Dに影響を及ぼすアプリケーションではない(S4:NO)と判定すると、転送遅延を許容しないアプリケーションの数を更新する(ステップS7)。調整値Dに影響を及ぼすアプリケーションではない場合は、転送遅延を許容しないアプリケーションではないため、転送遅延を許容しないアプリケーションの数は、更新前と同じ数に更新される。
主制御部211は、ステップS7の処理が終了すると、一連の処理を終える(エンド)。アプリケーション210Aから処理の再開の指令を受けると、スタートから処理を再開することになる。
図11は、ローカルGW100の制御装置110が実行する処理を示すフローチャートである。
受付部112によってサブスクリプションが受け付けられることによって処理がスタートすると、コスト算出部113は、受け付けたサブスクリプションに含まれる、ホップ数、及び、転送遅延を許容しないアプリケーションの数に基づいて、上位GWとローカルGW100との間の応答コストfを算出する(ステップS11)。コスト算出部113を含むことにより、代表の上位GWを選択する際の判断材料として、サブスクリプションが受け付けられた上位GWについて転送遅延を考慮した応答コストfを得ることができる。
主制御部111は、同一の通知条件のサブスクリプションを他の上位GWが既に発行しているかどうかを判定する(ステップS12)。より具体的には、ステップS12では、同一の通知条件のサブスクリプションを他の上位GWから既に受け付けたかどうかを判定する。
主制御部111が同一の通知条件のサブスクリプションを他の上位GWが既に発行していない(S12:NO)と判定すると、選択部114は、受け付けたサブスクリプションの発行元である上位GWを代表の上位GWとして登録する(ステップS13)。代表の上位GWが登録されていないときは、最初にサブスクリプションを発行した上位GWを代表の上位GWとして登録する。
コスト算出部113は、受付部112によって受け付けられたサブスクリプションに含まれるサブスクリプションID、通知条件、ホップ数、及び、転送遅延を許容しないアプリ数と、ステップS11で算出された応答コストfとをメモリ117に登録する(ステップS14)。これにより、図8に示すサブスクリプションに含まれるデータと応答コストfが、ローカルGW100の制御装置110のメモリ117に格納されることになる。
主制御部111は、ステップS14の処理が終了すると、一連の処理を終える(エンド)。受付部112が再度サブスクリプションを受け付けると、スタートから処理を再開することになる。
また、ステップS12において、主制御部111が同一の通知条件のサブスクリプションを他の上位GWが既に発行している(S12:YES)と判定すると、選択部114は、ステップS15の処理を行う。
選択部114は、ステップS11で算出された応答コストfをメモリ117に格納されている他の上位GWの応答コストfと比較し、ステップS11で算出された応答コストfが最小であるかどうかを判定する(ステップS15)。
選択部114は、ステップS11で算出された応答コストfが最小である(S15:YES)と判定すると、ステップS11で応答コストfが算出された上位GWを代表の上位GWに更新する(ステップS16)。
次いで、リスト生成部115は、転送リストを生成する(ステップS17)。転送リストは、図9に示すように、サブスクリプションID、通知条件、代表の上位GWのID、転送先の上位GWのID、代表の上位GWの応答コストfを含む。
フローがステップS16を経由してステップS17に至った場合には、転送リストに含まれる代表の上位GWは、ステップS16で更新された代表の上位GWであり、代表の上位GWのIDは、ステップS16で更新された代表の上位GWのIDである。また、転送リストに含まれる転送先の上位GWのIDは、S16で更新された代表の上位GW以外の上位GWのIDであり、代表の上位GWの応答コストfは、ステップS16で更新された代表の上位GWの応答コストfである。
次いで、主制御部111は、転送リストをS16で更新された代表の上位GWに通知する(ステップS18)。これにより、S16で更新された代表の上位GWは、転送リストを入手する。
主制御部111は、ステップS18の処理が終了すると、一連の処理を終える(エンド)。受付部112が再度サブスクリプションを受け付けると、スタートから処理を再開することになる。
また、選択部114は、ステップS15において、ステップS11で算出された応答コストfが最小ではない(S15:NO)と判定すると、代表の上位GWを更新せずに、引き続き現在の代表の上位GWに設定する(ステップS19)。
ステップS19の処理が完了すると、フローはステップS17に進行し、リスト生成部115は、転送リストを生成する。
フローがステップS19を経由してステップS17に至った場合には、転送リストに含まれる代表の上位GWは、ステップS19で更新されなかった現在の代表の上位GWである。代表の上位GWのIDは、ステップS19で更新されなかった現在の代表の上位GWのIDである。また、転送リストに含まれる転送先の上位GWのIDは、現在の代表の上位GW以外の上位GWのIDであり、代表の上位GWの応答コストfは、ステップS19で更新されなかった現在の代表の上位GWの応答コストfである。
次いで、主制御部111は、転送リストをステップS19で更新されなかった現在の代表の上位GWに通知する(ステップS18)。これにより、代表の上位GWは、転送リストを入手する。
図12は、上位GWから応答コストfの再評価の依頼があった場合にローカルGW100が実行する処理を示すフローチャートである。ここでは、上位GW200Aの制御装置210の処理として説明するが、上位GW200B、200Cの制御装置210の処理も同様である。
上位GW200Aのサブスクリプション処理部212から再評価の依頼を受けると、主制御部111が処理をスタートし、コスト算出部113は、受け付けたサブスクリプションに含まれる、ホップ数、及び、転送遅延を許容しないアプリケーションの数に基づいて、上位GWとローカルGW100との間の応答コストfを算出する(ステップS21)。
次いで、選択部114は、ステップS21で算出された応答コストfをメモリ117に格納されている他の上位GWの応答コストfと比較し、ステップS21で算出された応答コストfが最小であるかどうかを判定する(ステップS22)。
選択部114は、ステップS21で算出された応答コストfが最小である(S22:YES)と判定すると、ステップS21で応答コストfが算出された上位GWを代表の上位GWに更新する(ステップS23)。
次いで、リスト生成部115は、ステップS23で更新される前に代表であった上位GWを転送先に含む転送リストを生成する(ステップS24)。転送リストに含まれる代表の上位GWは、ステップS23で更新された代表の上位GWであり、代表の上位GWのIDは、ステップS23で更新された代表の上位GWのIDである。また、転送リストに含まれる転送先の上位GWのIDは、S23で更新された代表の上位GW以外の上位GWのIDであり、ステップS23で更新される前に代表であった上位GWが含まれる。また、代表の上位GWの応答コストfは、ステップS21で更新された代表の上位GWの応答コストfである。
主制御部111は、ステップS24の処理が終了すると、一連の処理を終える(エンド)。いずれかの上位GWから応答コストfの再評価の依頼があると、スタートから処理を再開することになる。
以上のように、複数の上位GW200A〜200Cのアプリケーション210A〜210Dから同一の通知条件を含むサブスクリプションをローカルGW100が受け付けた場合に、代表の上位GW200Aのみに通知を行い、代表ではない上位GW200B、200Cは、代表の上位GW200Aから通知を取得する。代表の上位GW200Aは、アプリケーション210A〜210Dから発行される同一の通知条件を含むサブスクリプション情報に含まれる、転送遅延を許容しないアプリケーションの数に基づいて算出する応答コストfが最小の上位GWである。
このように代表の上位GW200Aにのみ通知を行うことにより、ローカルGW100における、通知を行うための処理の負荷、及び、通知を行うための通信の負荷の集中を抑制することができる。
したがって、転送遅延によるサービス品質の低下を抑制した、ローカルGW100、及び、情報処理方法(ローカルGW100が実行する処理方法)を提供することができる。
なお、以上では、上位GW200A〜200Cにアプリケーション210A、210A〜210C、210A及び210Dがそれぞれインストールされている形態について説明した。しかしながら、アプリケーション210A、210A〜210C、210A及び210Dは、それぞれ、上位GW200A〜200Cにネットワーク50、又は、ネットワーク50とは別のネットワークを介して接続されたスマートフォン、タブレットコンピュータ、PC(Personal Computer)、又はサーバ等の情報処理装置にインストールされていてもよい。
また、以上では、応答コストfが最小の上位GWを代表の上位GWとして選択する形態について説明したが、必ずしも応答コストfが最小の上位GWではなく、応答コストfが最小から2番目の上位GWを代表の上位GWとして選択してもよい。ここでは3つの上位GW200A〜200Cがある形態について説明したが、さらに上位GWの数が多ければ、応答コストfが最小から所定順位以内の上位GWを代表の上位GWとして選択してもよい。必ずしも応答コストfが最小の上位GWではなくても、ローカルGW100における、通知を行うための処理の負荷、及び、通知を行うための通信の負荷の集中を抑制することができるからである。
また、以上では、1つの上位GWを代表の上位GWとして選択する形態について説明したが、代表の上位GWは複数あってもよい。
また、次のようにしてもよい。図13は、実施の形態の第1変形例のネットワークシステム1Aを示す図である。ネットワークシステム1Aは、図1に示すネットワークシステム1と同様の構成を有するが、上位GW200A〜200Cの動作が異なる。図13では、上位GW200Aが神奈川県の川崎市にあり、上位GW200Bが東京都にあり、上位GW200Cが大阪府にあるとする。
このような場合に、ローカルGW100の制御装置110の選択部114は、tracerouteを利用して、ルータ201A〜201CのIPアドレスからホスト名を逆引きし、上位GW200A〜200Cがそれぞれ神奈川、東京、大阪にあることを認識する。
そして、選択部114は、上位GW200A〜200CからローカルGW100に対して同一の通知条件のサブスクリプションが発行された場合に、東京の上位GW200Bを1つ目の代表(代表1)の上位GWに選択し、大阪の上位GW200Cを2つ目の代表(代表2)の上位GWに選択する。上位GWは、上位GW200A〜200C以外にも存在し、ローカルGW100に対して同一の通知条件のサブスクリプションが発行されていてもよい。
ローカルGW100から同一の通知条件を満たす通知が代表1の上位GW200B、及び、代表2の上位GW200Cに対して行われると、代表1の上位GW200B、及び、代表2の上位GW200C以外の上位GWに対しては、代表1の上位GW200B、及び、代表2の上位GW200Cのどちらか一方から通知を転送すればよい。
また、この場合に、代表1の上位GW200Bと、代表2の上位GW200Cとが取り扱う通知条件が異なる場合には、通知条件によってネットワークシステム1Aに含まれる上位GWを2つのグループに分けてもよい。
代表1の上位GW200Bの通知条件と同一の通知条件を含むサブスクリプションを発行したグループに所属する上位GWに対しては、上位GW200Bから通知を転送すればよい。また、代表1の上位GW200Cの通知条件と同一の通知条件を含むサブスクリプションを発行したグループに所属する上位GWに対しては、上位GW200Cから通知を転送すればよい。
図14及び図15は、実施の形態の第2変形例のネットワークシステム1Bを示す図である。ネットワークシステム1Bは、図1に示すネットワークシステム1のデバイス10がデバイス10Aになり、さらにデバイス10Bを追加した構成を有する。
デバイス10Aは、機械学習の前処理にかけるデータAを出力し、デバイス10Bは、機械学習の前処理にかけないデータBを出力することとする。前処理とは、例えば、データの収集等である。
また、前提として、上位GW200A〜200Cは、デバイス10A及び10Bに対して要求する通知条件が同一のサブスクリプションをローカルGW100に発行しており、図14に示すように、上位GW200Bが代表の上位GWであり、かつ、前処理を担当する上位GWに設定されていることとする。すなわち、上位GW200Bは、ローカルGW100から通知されるデータAの前処理を行ってから、前処理を行ったデータAを上位GW200A及び200Cに転送するとともに、ローカルGW100から通知されるデータBを上位GW200A及び200Cに転送する。このような状態では、上位GW200Bの処理の負荷が大きい。
このため、選択部114(図6参照)は、図15に示すように、上位GW200Bを1つ目の代表(代表1)の上位GWに選択し、上位GW200Cを2つ目の代表(代表2)の上位GWに選択する。
そして、上位GW200Bが、ローカルGW100から通知されるデータAに前処理を行ってから、前処理を行ったデータAを上位GW200A及び200Cに転送するとともに、上位GW200Cが、ローカルGW100から通知されるデータBを上位GW200A及び200Cに転送するようにすればよい。
このようにすれば、いずれかの上位GWが機械学習の前処理のように負荷の大きい処理を担当している場合に、代表の上位GWとしての負荷を軽減することができ、前処理にかけるデータAと、前処理にかけないデータBとの転送遅延を軽減することができる。
以上、本発明の例示的な実施の形態の情報処理装置、及び、情報処理方法について説明したが、本発明は、具体的に開示された実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲から逸脱することなく、種々の変形や変更が可能である。
以上の実施の形態に関し、さらに以下の付記を開示する。
(付記1)
複数の中継装置のそれぞれを介して、各中継装置に属する制御部が発行する当該制御部の転送遅延に対する許容度合を含むサブスクリプション情報を受け付ける受付部と、
前記受付部が複数の前記中継装置から同一の通知条件を有するサブスクリプション情報を受け付けた場合、前記許容度合が所定度合以下の制御部の数に基づいて前記中継装置毎に算出される当該中継装置への応答に要する応答コストに従って、前記同一の通知条件を有するサブスクリプション情報の発行元の制御部が属する前記複数の中継装置の中から第1中継装置を選択する選択部と、
前記同一の通知条件に対応するデバイスから通知を受けると、前記受けた通知を前記第1中継装置に転送するとともに、前記受けた通知を第2中継装置へは前記第1中継装置から転送させる、中継処理部と
を含む、情報処理装置。
(付記2)
前記選択部は、前記複数の中継装置のうち、応答コストが小さい方から所定順位以内の中継装置を前記第1中継装置として選択する、付記1記載の情報処理装置。
(付記3)
前記応答コストは、前記複数の中継装置の各々について、前記中継装置と前記情報処理装置との間の通信コストから、転送遅延に対する許容度合が所定度合以下の制御部の数が多いほど大きな値を取る調整値を減算することによって算出される、付記2記載の情報処理装置。
(付記4)
前記受付部によって受け付けられた、同一の通知条件についての複数のサブスクリプション情報に基づいて、前記受けた通知の転送先になる前記第2中継装置を表すリストを生成するリスト生成部と、
前記リストを前記第1中継装置のみに送信する通信部と
をさらに含み、
前記中継処理部は、前記第1中継装置に前記リストに基づいて前記受けた通知を第2中継装置に転送させる、付記1乃至3のいずれか一項記載の情報処理装置。
(付記5)
前記第1中継装置は、1つである、付記1乃至4のいずれか一項記載の情報処理装置。
(付記6)
複数の中継装置のそれぞれを介して、各中継装置に属する制御部が発行する当該制御部の転送遅延に対する許容度合を含むサブスクリプション情報を受け付けることと、
複数の前記中継装置から同一の通知条件を有するサブスクリプション情報を受け付けた場合、前記許容度合が所定度合以下の制御部の数に基づいて前記中継装置毎に算出される当該中継装置への応答に要する応答コストに従って、前記同一の通知条件を有するサブスクリプション情報の発行元の制御部が属する前記複数の中継装置の中から第1中継装置を選択することと、
前記同一の通知条件に対応するデバイスから通知を受けると、前記受けた通知を前記第1中継装置に転送するとともに、前記受けた通知を第2中継装置へは前記第1中継装置から転送させることと
を含む、情報処理方法。
100 ローカルGW
200A〜200C 上位GW
110 制御装置
112 受付部
113 コスト算出部
114 選択部
115 リスト生成部
116 中継処理部
210 制御装置
210A〜210D アプリケーション
212 サブスクリプション処理部
213 中継処理部

Claims (5)

  1. 複数の中継装置のそれぞれを介して、各中継装置に属する制御部が発行する当該制御部の転送遅延に対する許容度合を含むサブスクリプション情報を受け付ける受付部と、
    前記受付部が複数の前記中継装置から同一の通知条件を有するサブスクリプション情報を受け付けた場合、前記許容度合が所定度合以下の制御部の数に基づいて前記中継装置毎に算出される当該中継装置への応答に要する応答コストに従って、前記同一の通知条件を有するサブスクリプション情報の発行元の制御部が属する前記複数の中継装置の中から第1中継装置を選択する選択部と、
    前記同一の通知条件に対応するデバイスから通知を受けると、前記受けた通知を前記第1中継装置に転送するとともに、前記受けた通知を第2中継装置へは前記第1中継装置から転送させる、中継処理部と
    を含む、情報処理装置。
  2. 前記選択部は、前記複数の中継装置のうち、応答コストが小さい方から所定順位以内の中継装置を前記第1中継装置として選択する、請求項1記載の情報処理装置。
  3. 前記応答コストは、前記複数の中継装置の各々について、前記中継装置と前記情報処理装置との間の通信コストから、転送遅延に対する許容度合が所定度合以下の制御部の数が多いほど大きな値を取る調整値を減算することによって算出される、請求項2記載の情報処理装置。
  4. 前記受付部によって受け付けられた、同一の通知条件についての複数のサブスクリプション情報に基づいて、前記受けた通知の転送先になる前記第2中継装置を表すリストを生成するリスト生成部と、
    前記リストを前記第1中継装置のみに送信する通信部と
    をさらに含み、
    前記中継処理部は、前記第1中継装置に前記リストに基づいて前記受けた通知を第2中継装置に転送させる、請求項1乃至3のいずれか一項記載の情報処理装置。
  5. 複数の中継装置のそれぞれを介して、各中継装置に属する制御部が発行する当該制御部の転送遅延に対する許容度合を含むサブスクリプション情報を受け付けることと、
    複数の前記中継装置から同一の通知条件を有するサブスクリプション情報を受け付けた場合、前記許容度合が所定度合以下の制御部の数に基づいて前記中継装置毎に算出される当該中継装置への応答に要する応答コストに従って、前記同一の通知条件を有するサブスクリプション情報の発行元の制御部が属する前記複数の中継装置の中から第1中継装置を選択することと、
    前記同一の通知条件に対応するデバイスから通知を受けると、前記受けた通知を前記第1中継装置に転送するとともに、前記受けた通知を第2中継装置へは前記第1中継装置から転送させることと
    を含む、情報処理方法。
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