JP2021136060A - 円形加速器、粒子線治療システム、同位元素製造システム、および、放射性薬剤製造システム - Google Patents

円形加速器、粒子線治療システム、同位元素製造システム、および、放射性薬剤製造システム Download PDF

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Abstract

【課題】静的な主磁場を用いて正に帯電したイオンを加速する円形加速器において、ビーム取り出し効率を向上する。【解決手段】中間平面2に対して面対称に配置された一対の磁極8、9を備えた円形加速器1004であって、磁極8、9に挟まれた領域に位置するイオン入射装置1003の中心を通り中間平面2に垂直な入射軸12と、円形加速器1004の中心を通り中間平面2に垂直な中心軸13とが相異なり、入射軸12と中心軸13とを含む平面3に垂直で入射軸12を含む平面15に対して、中心軸13と同じ側に出射チャネル1019の入り口が位置することを特徴とする。【選択図】図4

Description

本発明は、円形加速器の構造に関し、特に、連続的にイオンビームを効率よく出射することのできる円形加速器に関する。
静的な主磁場と固定周波数の加速空洞を用いる加速器として、サイクロトロンと呼称される円形加速器がある。サイクロトロンでは、イオン源で生成されたイオンが高周波加速空洞で加速されることで同心円状にビーム軌道が拡大していく。規定された最高エネルギーまで加速されたビームは加速器の外に取り出され、種々の目的に利用される。
サイクロトロンのビームの取り出し方法は、加速するイオンの価数が正か負かにより、二種類に大別される。イオンの価数が正の場合は、静電デフレクタを用いるのが一般的である。静電デフレクタは、厚さ0.2mm程度のセプタム電極と、高電圧電極とをビームを挟んで対向配置する構成である。セプタム電極は、サイクロトロン内の最高エネルギーのビーム軌道と、それに隣接したエネルギーのビーム軌道の間に配置され、高電圧電極は、最高エネルギーのビーム軌道の径方向外側に配置される。高電圧電極とセプタム電極の間に強力な静電場を発生し、この静電場をビームが通過することで、ビームの軌道を径方向外側に押し広げて取り出す。
このような静電デフレクタを用いる取り出し方法では、ビーム取り出しにおけるビーム損失量は、最高エネルギーのビーム軌道と隣接したビーム軌道の間の幅(ターンセパレーション)の大きさにおよそ反比例する。従って、ターンセパレーションが大きいほどビーム取り出し効率が向上する。
そこで、特許文献1では、最外周のビーム軌道に対してだけ作用する高周波加速空洞を追加配置して、最終周のビームエネルギー増分を増大させ、ターンセパレーションを増大させる構成を提案している。
一方、サイクロトロンで加速するイオンの価数が負の場合は、ストリッピングと呼ばれる方法を用いるのが一般的である。最高エネルギーまで加速されたビーム軌道上に、ストリッパーと呼ばれる薄膜が配置される。イオンは、ストリッパーを通過する際に電子をはぎ取られ、価数が負から正に荷電変換される。イオンの価数の符号がかわることで、主磁場中のビーム軌道は、その曲率の符号が変わるため、ビームを加速器外に取り出すことができる。
また、特許文献2には、静的な主磁場を用いた円形加速器でありながら、低エネルギーから高エネルギーまで幅広いエネルギーのビームを取り出すために、ビーム軌道を偏心させた円形加速器が開示されている。ビーム軌道を偏心させることにより、ビーム軌道のターンセパレーションが狭い領域と、広い領域とが生じるため、ターンセパレーションが狭い位置の最外周部にビーム出射経路の入り口を配置することにより、軌道の中心に近い低エネルギーの周回軌道とビーム出射経路の入り口との距離を近づけている。そして、ターンセパレーションが広い領域に偏向電磁石装置を配置して、低エネルギーから高エネルギーの軌道のうち所望のエネルギーの軌道のビームを偏向させることにより変位させて、ターンセパレーションが狭い領域に配置したビーム出射経路の入り口に接近させ、出射させる構成である。
また、特許文献3には、特許文献2のようにビーム軌道を偏心させた円形加速器において、ビーム軌道のターンセパレーションが狭い領域は、より密に、ターンセパレーションが広い領域は、より疎になるように、軌道を偏心した楕円形にする構成が提案されている。特許文献3の円形加速器においても、低エネルギーから高エネルギーまで幅広いエネルギーのビームを取り出すために、ビームの出射経路の入り口は、特許文献2と同様にターンセパレーションが狭い領域の最外周に配置されている。
特許第6038682号公報 国際公開第2016/092621号 特開2018−181687号公報
粒子線治療や薬剤製造の効率向上のため、ビームを連続して、効率よく取り出すことができる加速器が望まれている。
加速器からのビーム取り出し効率の観点で、静電デフレクタとストリッピングとを比較すると、ストリッピングの方が取り出し効率が大きい。しかしながら、ストリッピングを適用できない状況も多々ある。例えば陽子ビームを取り出したい場合、ストリッピングで取り出すためには負水素イオンを加速する必要がある。しかし、ビームが高エネルギーになったり、主磁場が高磁場化すると、負水素イオンはローレンツストリッピングによって電子を失うため、加速することができなくなる。そのため、最大で230MeV程度のエネルギーを必要とし、小型化のために1T以上の磁場を要求される陽子線治療用の加速器としてサイクロトロンを用いる場合には、ストリッピングでビームを取り出すことは難しいため、イオン源で陽子を生成して加速し、静電デフレクタを用いてビームを取り出す構成にする必要がある。
また、アルファ線を取り出したい場合、負ヘリウムイオンよりも正のヘリウムイオンの方が容易に大量生成できるため、ストリッピングと静電デフレクタの取り出し効率の違いを考慮しても、正のヘリウムイオンを利用したほうが取り出しビーム電流を大きくできる。よって、アルファ線を取り出す場合も、静電デフレクタを用いるサイクロトロンの構成になる。
一方、粒子線治療システムや同位体製造システムなどに用いられる加速器は、できるかぎり小型であることが望まれているため、加速器の主磁場を大きくして、ターンセパレーションを小さくする傾向にある。しかしながら、ビーム取り出し効率は、ターンセパレーションが小さくなると低下してしまう。そのため、特許文献1のように、運動エネルギー増分を増大させてターンセパレーションを増大させる方法が考えられる。運動エネルギーの増分を増大させるためには、ビームを加速するための高周波電源の容量や個数を増やして、ビーム加速のための電力を増大させる必要があるが、加速空洞を構成する材料の絶縁耐圧と加速空洞の設置面積により、電力の増大には限界がある。
一方、特許文献2,3に記載の軌道を偏心させたサイクロトロンはいずれも、低エネルギーから高エネルギーまで、周回軌道の異なるビームを同じ出射経路から取り出すために、ビームの出射経路の入り口は、ターンセパレーションが狭い領域の最外周に配置されている。
本発明が解決しようとする課題は、静的な主磁場を用いて正に帯電したイオンを加速して連続して出射する円形加速器における、ビーム取り出し効率の向上である。
前記課題を解決するために、本発明の円形加速器は、中間平面を挟んで対向配置された一対の磁極と、磁極に挟まれた空間にイオンを外部から入射させるか、または、空間内でイオンを発生するイオン導入部と、磁極に挟まれた空間を周回しながら加速されたイオンビームを周回軌道から離脱させる出射チャネルとを有する。中間平面に垂直でイオン導入部の中心を通るイオン入射軸は、中間平面に垂直な磁極の中心軸からずれた位置に配置されている。出射チャネルは、イオン入射軸と中心軸とを含む平面に垂直でイオン入射軸を含む垂直平面に対して、中心軸と同じ側の磁極外周近傍に配置されている。
本発明によれば、主磁場の減少もしくは高周波電源の電力増強をせずにビームのターンセパレーションが増大し、ビーム取り出し効率が向上する。
実施形態1における円形加速器1004を用いた粒子線治療システムの構成を示すブロック図である。 実施形態1の円形加速器1004の斜視図である。 実施形態1の円形加速器1004の断面図である。 実施形態1の円形加速器1004の下部磁極9を中間平面2からみた平面図である。 実施形態1の円形加速器1004の出射チャネル1019の偏向部100の断面図である。 実施形態2の円形加速器1004の出射チャネル1019の偏向部100の断面図である。 実施形態3における放射性薬剤製造システムの構成を示すブロック図である。
以下、本発明を実施するための形態を、各図を参照して説明する。
<<実施形態1>>
まず、実施形態1として粒子線治療システムについて図1を用いて説明する。
粒子線治療システム1001は、建屋(図示せず)内の床面に設置される。粒子線治療システム1001は、イオンビーム発生装置1002、ビーム輸送系1013、回転ガントリー1006、照射装置1007および制御システム1065を備えている。
イオンビーム発生装置1002は、イオン源1003とイオン源1003が接続された円形加速器1004とを含む。
ビーム輸送系1013は、円形加速器1004から照射装置1007に達するビーム経路1048を含む。ビーム経路1048は、円形加速器1004に設けられた出射チャネル1019のイオンビームの出射口に接続されている。このビーム経路1048には、円形加速器1004から照射装置1007に向かって順に、4極電磁石1046、偏向電磁石1041、4極電磁石1047、偏向電磁石1042、4極電磁石1049、1050、および偏向電磁石1043、1044が配置されている。ビーム輸送系1013のビーム経路1048の一部は、回転ガントリー1006に搭載されており、上述の偏向電磁石1042、4極電磁石1049、1050および偏向電磁石1043、1044は、回転ガントリー1006に搭載されている。
また、円形加速器1004の出射チャネル1019と4極電磁石1046との間のビーム経路1013には、エネルギー選択システム(ESS)1005が配置されている。ESSは、出射チャネル1019から出射されたイオンビームのエネルギーを所望のエネルギーに調整する。ESS1005は、通常、ディグレーダと呼ばれる散乱体と複数の偏向磁石やスリットとを備えて構成される(図示せず)。
回転ガントリー1006には、照射装置1007が搭載されている。照射装置1007は、偏向電磁石1044の下流に位置する。回転ガントリー1006は、回転軸1045を中心に回転する回転機構(図示せず)を含み、照射装置1007を回転軸1045の周りで旋回させる。患者1056が横たわる治療台1055は、回転ガントリー1006の回転範囲の内側に、照射装置1007と対向するように配置される。これにより、照射装置1007を回転ガントリー1006が回転させることにより、所望の角度から患者1056に対してイオンビームを照射することが可能になる。
照射装置1007は、2台の走査電磁石(イオンビーム走査装置)1051、1052、ビーム位置モニタ1053および線量モニタ1054を備えている。走査電磁石1051、1052、ビーム位置モニタ1053および線量モニタ1054は、照射装置1007の中心軸、すなわち、ビーム軸に沿って配置されている。走査電磁石1051はイオンビームを照射装置1007の中心軸に垂直な平面内において偏向させてy方向に操作し、走査電磁石1052はイオンビームをその平面内において偏向させてy方向と直交するx方向に走査する。ビーム位置モニタ1053及び線量モニタ1054は走査電磁石1051、1052の下流に配置される。走査電磁石1051、1052、ビーム位置モニタ1053および線量モニタ1054は、照射装置1007のケーシング(図示せず)内に配置されている。
制御システム1065は、中央制御装置1066、加速器・輸送系制御装置1069、走査制御装置1070、回転制御装置1088およびデータベース1072を有する。中央制御装置1066は、中央演算装置(CPU)1067と、CPU1067に接続されたメモリ1068とを備えている。加速器・輸送系制御装置1069、走査制御装置1070、回転制御装置1088およびデータベース1072は、それぞれCPU1067に接続されている。
また、粒子線治療システム1001は、患者1056のイオンビームを照射すべき方向、走査範囲、および、照射エネルギー値を定める治療計画を作成する治療計画装置1073を有している。治療計画装置1073は、データベース1072に接続されており、作成した治療計画をデータベース1072内に格納する。CPU1067は、データベース1072内の治療計画に定められたエネルギー値のイオンビームが、治療計画に定められた方向から患者1056に照射されるように、加速器・輸送系制御装置1069、走査制御装置1070、回転制御装置1088を制御する。
次に、図2および図3を用いて、円形加速器1004について説明する。図2は、磁石装置1の斜視図であり、図3は、磁石装置1の縦断面図である。
円形加速器1004は、図2および図3に示した磁石装置1と、イオン導入部(12、14)と、磁石装置1内に配置されたディー電極61,62と、出射チャネル1019とを備えている。
磁石装置1は、図2に示すように、軸13を中心とする略円盤状の外形の上鉄芯部4と下鉄芯部5とを中間平面2を挟んで重ねた構成である。上鉄芯部4と下鉄芯部5は、それぞれ、中間平面2側にほぼ面対称な形状の凹部を有し、重ねられた上鉄芯部4と下鉄芯部5の内側に空間が形成されている。なお、図2では中間平面2の磁石装置1に対する交差部分を一点鎖線で示している。
上鉄芯部4と下鉄芯部5の内側の空間の中央部には、上部磁極8と下部磁極9が配置され、上部磁極8の上面は上鉄心部4に結合され、下部磁極9の下面は下鉄心部5に結合されている。上部磁極8と下部磁極9の向かい合う面(磁極面)は、中間平面2を挟んで面対称な形状である。
上鉄芯部4と下鉄芯部5に囲まれた内部空間内の上部磁極8と下部磁極9の周囲には、コイル6が中間平面2に対して面対称に配置されている。コイル6は、図1に示したように、内部空間から外部に引き出されたコイル引出配線1022によって、磁石装置1の外に配置されたコイル励磁用電源1057に接続されている。コイル励磁用電源1057からコイル6に電力が供給されることによりコイル6は磁場(主磁場)を発生する。磁場は、上鉄芯部4および下鉄芯部5と、上部磁極8および下部磁極9とを介して、上部磁極8と下部磁極9に挟まれた空間に印加される。
このとき、上部磁極8と下部磁極9の対向する磁極面の形状は、中間平面2を含む上部磁極8と下部磁極9に挟まれた空間に所定の磁場分布を形成するように設計されている。この磁場分布により、上部磁極8と下部磁極9に挟まれた空間をらせん状に周回しながら加速されるイオンビームの周回軌道51、52,53,54を図4のように偏心させ、周回軌道の疎な領域と密な領域とを形成する。磁極面の形状と、偏心したらせん状の周回軌道については後で詳しく説明する。
また上鉄芯部4および下鉄芯部5に囲まれた空間内には、上部磁極8および下部磁極9と、その外側に配置されたコイル6とを隔てるように真空容器7が設置されている。上部磁極8および下部磁極9は真空容器7の内部に配置され、上部磁極8と下部磁極9の間の空間は、イオンビームが周回可能な真空度に保たれている。
上鉄芯部4の上には、外部イオン源1003が搭載されている。外部イオン源1003が発生したイオンを、上部磁極8と下部磁極9に挟まれた空間に入射させるために、上部鉄芯4および上部磁極8には貫通孔14aが設けられている。上部磁極8の貫通孔14aの下端開口の下の中間平面2に、スパイラルインフレクタ14bが配置されている。スパイラルインフレクタ14bは、外部イオン源1003で生成され、貫通孔14aを通って上部磁極8と下部磁極9に挟まれた空間に入射したイオンの進行方向を、中間平面2の略面内において、スパイラルインフレクタ14の中心を通り中間平面2と垂直なイオン入射軸12の周囲で周回する向きに偏向する。
なお、外部イオン源1003ではなく内部イオン源を用いてもよい。内部イオン源を用いる場合、上鉄芯部4に貫通孔14aは不要であり、スパイラルインフレクタ14bを設置する位置に内部イオン源を設置すればよい。
イオン入射軸12は、上部磁極8および下部磁極9の中間平面に垂直な中心軸13からずれた位置に配置されている。イオンビームの軌道の中心は、最内周ではイオン入射軸12付近に位置し、上部磁極8および下部磁極9の中心軸13に対して偏心しているが、加速されて周回軌道の半径が大きくなるにつれ、上部磁極8および下部磁極9の形成する磁場分布により、中心軸13に近づいていく。これにより、周回軌道の疎な領域と密な領域とが形成される。
なお、円形加速器1004には、最外周の軌道54のイオンビームのビーム電流を測定するビーム電流測定装置1098が配置されている。ビーム電流測定装置1098は、移動装置1017および位置検出器1039を含んでいる。
つぎに、上部磁極8および下部磁極9の磁極面の形状と、偏心したらせん状の周回軌道について詳しく説明する。上述したように、上部磁極8および下部磁極9の磁極面の形状は、中間平面2に対して面対称であるため、以下では、下部磁極9の磁極面10について詳細に説明する。
図4は、磁極面10を中間平面2から見た平面図である。磁極面10には、ビーム軌道51,52、53、54の周回方向にわたって凹部21、22、23、24と凸部31、32、33、34が交互に配置されている。それぞれの凹部21、22、23、24と凸部31、32、33、34は略扇形形状であり、各凹部と凸部の扇形形状の頂点が集約される位置は、入射軸12の位置である。凹部21、22、23、24と凸部31、32、33、34は、入射軸12と中心軸13を通って中間平面2に垂直な垂直面3に対して、面対称に配置されている。すなわち、図4において、境界41と境界48の間の領域が凹部21、境界41と境界42に挟まれた領域が凸部31、境界42と境界43に挟まれた領域が凹部22、境界43と境界44に挟まれた領域が凸部32、境界44と境界45に挟まれた領域が凹部23、境界45と境界46に挟まれた領域が凸部33、境界46と境界47に挟まれた領域が凹部24、境界47と境界48に挟まれた領域が凸部34である。
これらの凹部21ないし24および凸部31ないし34は、例えば特許文献3に記載されているように、中間平面2に等時性磁場を生成する。これにより、イオンビームの軌道51、52、53の中心は、中心軸13に対して偏心し、隣接ビーム間のターンセパレーションが小さい領域が生成される。また、凹部21ないし24および凸部31ないし34を設けたことにより生じる磁場分布が、イオンビームを中間平面2に垂直な方向において収束させる作用をする。これにより、イオンビームの周回面は、中間平面2と略一致する。
凹部22および凹部24には、それぞれディー電極61およびディー電極62が配置されている。ディー電極61、62には、導波管1010を介して高周波電源1036が接続されている。高周波電源1036は、導波管1010を介してディー電極61,62に電圧を印加することにより、ディー電極61,62に固定周波数の高周波電場が生じさせる。これにより、ディー電極61,62を通過するイオンビームは、固定周波数の高周波電場により加速される。
出射チャネル1019は、最外周の軌道54上であって、すぐ内側の軌道53との距離が大きい周回軌道が粗の領域に配置されている。具体的には、垂直面3に垂直で入射軸12を含む垂直面15に対して、中心軸13と同じ側の磁極8,9の外周近傍に配置されている。さらに具体的には、上下の凹部23に挟まれた外周面11の近傍に設置されている。なお、ここでいう「磁極8,9の外周近傍に配置される」とは、出射チャネル1019の少なくとも一部が、磁極8,9よりも外周側に位置することを言う。
出射シャネル1019は、最外周の軌道54を周回するイオンビームを取り込む入射口1019aと、偏向部100と、偏向したイオンビームを外部に出射する出射口1019bとを含む。偏向部100は、入射口1019aから取り込まれて軌道54上を周回するイオンビームに、径方向外向きの電磁力を加える電場を印加してその進行方向を径方向外側に偏向させる。本実施形態では、偏向部100として、図5に示すように対向配置されたセプタム電極101と高圧電極104とを含む静電デフレクタを用いる。セプタム電極101は、最外周の軌道54と、最外周の軌道54よりも一つ内側の軌道53との間に挿入されている。セプタム電極101と高圧電極104は、図1に示した出射チャネル用電源1082に接続されている。出射チャネル用電源1082からセプタム電極101と高圧電極104にそれぞれ所定の電圧を印加することにより、セプタム電極101と高圧電極104間に電場が形成される。最外周の軌道54を通過するイオンビームは、セプタム電極101と高圧電極104との間を通過するため、電場が作用し、イオンビームが周回軌道54から離脱し、出射口1019bを通ってビーム輸送系1013へ入射する。
図5を用いて、静電デフレクタ100の構成をさらに説明する。静電デフレクタ100は、セプタム電極101、高圧電極104、ハウジング105、および、セプタム補強版102を備えて構成される。セプタム電極101は0.2mm程度の薄い導体で、セプタム補強板102とともにハウジング105に固定され、矩形筒状のハウジング105の一面を構成している。ハウジング105は、入射口1019aと出射口1019bと内部にイオンビームを通過させる空間を有する。ハウジングの内部には、イオンビームの軌道54を挟んで、セプタム電極101と対向するように高圧電極104が配置され、高圧電極104は電圧導入部103を介してハウジング105に固定されている。高圧電極104に電圧を印加することで、セプタム電極101と高圧電極104の間に電場が生じ、イオンビームには径方向外側にずらす方向の電磁力が働く。
以上の構成の粒子線治療システムの各部の動作について説明する。
外部イオン源1003で生成されたイオンは、貫通孔14a、スパイラルインフレクタ14bを通過して中間平面2に導入されて入射軸12の周りを周回し、ディー電極61、62を通過することにより固定周波数の高周波電場を照射されて加速されていく。凹部21ないし24、および凸部31ないし34を備えた上部磁極8および下部磁極9は、中間平面2付近の空間に等時性の磁場を生成しているため、イオンビームは、固定周波数の高周波電場によって加速されてビーム軌道51,52,53、54のように拡大していく。
このビーム軌道51,52,53、54は、上部磁極8および下部磁極9が生成する磁場の分布によって、図4に示したように、片側に偏心した非同心円状のビーム軌道を描きながら、軌道の中心が中心軸13に近づく方向に徐々にずれる。これによって、ビーム軌道51,52、53,54は、ビームが同心円状に拡大していく場合に比較して、軌道同士が近接した密な領域(入射軸12が、上部磁極8および下部磁極9の外周に接近している領域)と、軌道同士の間隔が離れた粗な領域(入射軸12が、上部磁極8および下部磁極9の外周から離れている領域)とが生じ、軌道が粗な領域ではビームのターンセパレーションが増大する。特に最大エネルギー軌道54とその一周手前のビーム軌道53との間のターンセパレーションが最大となり、ビーム軌道が同心円状の場合に比較してターンセパレーションが二倍になる。
軌道53,54のターンセパレーションが顕著に粗になる範囲は、イオン入射軸12と中心軸13とを含む平面3に垂直であって、イオン入射軸12を含む垂直平面15に対して、中心軸13と同じ側である。本実施形態では、この範囲に、出射チャネル1019が配置されているため、最外周の軌道54のイオンビームの損失を低減しながら、偏向させて出射させることができる。
すなわち、イオンビームを取り出す際のビーム損失量は、おおよそ静電デフレクタ100のセプタム電極101の厚みとビームのターンセパレーションの比で決まる。本実施形態では、最大エネルギー軌道54とその一周手前のビーム軌道53との間のターンセパレーションが、ビーム軌道が同心円状の場合に比較して二倍になるため、ビーム損失量をおおよそ半減させることができる。
具体的には、従来のビーム軌道が同心円状のサイクロトロンにおいて、ターンセパレーションδと運動エネルギーΚおよび取り出し半径ρ間に、式(1)の関係があることが知られている。ここでγはローレンツ因子である。
Figure 2021136060
粒子線治療システムにおいて、陽子線を照射する場合、円形加速器から取り出される陽子線の最大ビームエネルギーは、230MeV程度である。このとき、ディー電極のギャップ一つあたりの電圧が250kVで、一周で1MeVの運動エネルギー増分が見込めるとし、さらに取り出し半径が1.5mと仮定すると、上記式(1)を用いて、ビーム軌道が同心円状の場合のターンセパレーションは約2.3mmと求まる。本実施形態のビーム軌道を偏心させる円形加速器1004では、同心円状の軌道のターンセパレーションの倍の約4.6mmまで広げることができる。
このように、本実施形態を採用することで、ターンセパレーションを1mm以上のオーダーで増やすことが可能である。一般に、サイクロトロンでは出射チャネル入り口に、静電デフレクタを用いることが多く、本実施形態でも同様に静電デフレクタ100を用いる構成であるが、本実施形態では、ターンセパレーションが増大した位置に静電デフレクタ100を配置するため、ビーム損失量を低減し、エネルギーの大きなイオンビームを連続して出射することができる。
円形加速器1004から出射されたイオンビームは、エネルギー選択システム(ESS)1005により、データベース1072の治療計画に沿ったエネルギー値まで低減された後、ビーム輸送系1013に沿って収束等されながら進み、回転ガントリー1006により患者1056に対して所望の角度に向けて配置された照射装置1007から、患者1056の患部に照射される。
本実施形態では、上述のようにターンセパレーションが増大した位置に出射チャネル1019を配置しているため、エネルギーの大きなイオンビームを連続して出射することができるため、患者1056に連続して走査等しながらエネルギーの大きなイオンビームを照射することができる。よって、本実施形態の粒子線治療システムは、治療を短時間で完了させることができ、患者の負担を軽減できる。
<<実施形態2>>
実施形態2の粒子線治療システムは、最外周の軌道54とその内側の軌道53とのターンセパレーションが広いことを利用し、ビーム出射チャネル1019の偏向部100として、セプタム電磁石110を用いる構成である。偏向部100以外の他の構成は、実施形態1と同様であるので説明を省略し、セプタム電磁石110の構成のみ説明する。
図6に、セプタム電磁石110の断面図を示す。セプタム電磁石110は、薄いセプタムコイル111と、そのリターンコイル112を、ヨーク113で囲い、セプタムコイル111側にさらに磁気シールド114を配置した構成である。セプタム電磁石111は、最外周の軌道54と、その一つ内側の軌道53との間に挿入される。
セプタムコイル111とリターンコイル112は、その間の空間に磁場を発生し、軌道54を周回するイオンビームに径方向外側に向ける電磁力を加え、偏向させる。これにより、出射チャネル1019の出射口1019bからイオンビームを出射させる。
一般に、セプタムコイル111と磁気シールド114を合わせた厚みは数mm以上となり、静電デフレクタ100のセプタム電極101よりも厚い。このため、セプタム電磁石110を出射チャネル1019の入り口に用いるためには、静電デフレクタ100を用いる場合よりも大きなターンセパレーションが要求されるが、本実施形態では、実施形態1で説明したように、最外周軌道54と軌道53のターンセパレーションが広がっているため、セプタム電磁石110を配置することができる。
また、セプタム電磁石110は、静電デフレクタ100よりも出射ビームを大きく曲げることが可能である。
また、セプタム電磁石110を用いることにより、設計の自由度が増すという利点もある。
<<実施形態3>>
実施形態3として、円形加速器を用いた放射性薬剤製造システムについて図7を用いて説明する。
実施形態3の放射性薬剤製造システム201は、同位元素製造システム202と、同位性元素製造システムで製造された同位元素と原料とを合成する合成装置204とを少なくとも備えている。同位元素製造システム202は、実施形態1において説明した円形加速器1004と、円形加速器から出射されたイオンビームをターゲット保持部に保持されたターゲットに照射する構成である。ターゲットにイオンビームを照射されることにより、同位元素が製造される。
ターゲットは、固体、粉末、または、粉末を溶媒に分散させた溶液等種々の形態のものを用いることができる。ターゲット保持部203は、ターゲットの形態に応じて、固体を支持する形状のものや、粉末や容器が入った容器を保持する形状のものを用いることができる。ターゲット保持部203は、固体のターゲットを回転させたり、粉末や溶液を循環させる機能を備えていてもよい。
ターゲット保持部203と合成装置204との間には、ターゲットにイオンビームを照射することにより製造された同位元素を、合成装置204まで搬送する搬送機構が配置されている。搬送機構としては、ターゲットや製造された同位元素が固体や粉末である場合には、ベルトコンベア等の搬送機構を用いることができる。ターゲットや製造された同位元素が、粉末や溶液の形態である場合は、搬送機構として配管を用いることができる。
合成装置204では、同位元素と所定の原料とを混合や反応させることにより、薬剤が製造される。合成装置204は、ホットラボ室208に配置されている。ホットラボ室208には、製造された薬剤の品質を確認する品質コントロール(QC)装置206が配置されている。合成装置204により製造された薬剤は、QC装置206により品質を確認された後、処理室209に配置されている注射器やカテーテル等の投与装置207により、患者の体内に投与される。
近年、アルファ線放出核種(特にアスタチン211)を用いたアルファ線内容療法が注目されている。本実施形態の放射性薬剤製造システムを用い、ターゲットとしてビスマス209を用い、円形加速器1004から30MeV程度のアルファ線を照射することによりアスタチン211を製造することができる。合成装置では、アスタチン211を用いて薬剤を製造する。薬剤の一例としては、211At-MABG(メタアスタトベンジルグアニジン)を製造することができる。
実施形態3の放射性薬剤製造システムは、実施形態1の円形加速器1004を用いることより、最外周の軌道54とそのすぐ内側の軌道53とのターンセパレーションが大きいため、出射チャネル1019から出射させるアルファ線の電流量を増加させることができる。よって、アスタチンの製造効率を向上させることができる。
従来、同位体元素製造システム用の加速器としてサイクロトロンを用いてアルファ線を照射する場合、ヘリウムイオンは負イオンよりも正イオンのほうが容易に大量生成できるため、二価のヘリウムイオンをサイクロトロンにより加速して、静電デフレクタにより軌道から偏向させて出射させる方法がある。
この方法と比較して、実施形態3の放射性薬剤製造システムは、円形加速器1004から出射させるアルファ線の電流量を増加させることができるため、高効率でアスタチンを製造することができる。
1 磁石装置
2 中間平面
3 垂直面
4 上鉄芯部
5 下鉄芯部
6 コイル
7 真空容器
8 208、408、508 上部磁極
9、209、309、409、509 下部磁極
10 磁極面
11 外周面
12 イオン入射軸
13 中心軸
14a 貫通孔
14b スパイラルインフレクタ
15 垂直面
21、22、23、24 凹部
31、32、33、34 凸部
41、42、43、44、45、46、47、48 凹凸境界面
51、52、53、54 ビーム軌道
61、62 ディー電極
100 偏向部(静電デフレクタ)
101 セプタム電極
102 セプタム補強板
103 電圧導入部
104 高圧電極
105 ハウジング
110 セプタム電磁石
111 セプタムコイル
112 リターンコイル
113 ヨーク
114 磁気シールド
201 放射性薬剤製造システム
202 同位元素製造システム
203 ターゲット保持部
204 合成装置
205 搬送機構
206 品質コントロール装置
207 投与装置
208 ホットラボ室
209 処置室
1001 粒子線治療システム
1002 イオンビーム発生装置
1003 イオン源
1004 加速器
1005 エネルギー選択システム(ESS)
1006 回転ガントリー
1007 照射装置
1010 導波管
1013 ビーム輸送系
1017 ビーム電流測定器移動装置
1019 出射チャネル
1022 コイル引出配線
1036 高周波電源
1039 ビーム電流位置検出器
1041 偏向電磁石
1042 偏向電磁石
1043 偏向電磁石
1044 偏向電磁石
1045 回転軸
1046 4極電磁石
1047 4極電磁石
1048 ビーム経路
1049 4極電磁石
1050 4極電磁石
1051 走査電磁石
1052 走査電磁石
1053 ビーム位置モニタ
1054 線量モニタ
1055 治療台
1056 患者
1057 コイル励磁用電源
1065 制御システム
1066 中央制御装置
1067 中央演算装置(CPU)
1068 メモリ
1069 加速器・輸送系制御装置
1070 走査制御装置
1072 データベース
1073 治療計画装置
1080 入射用電極電源
1081 入射用電極引出配線
1082 出射チャネル用電源
1088 回転制御装置
1098 ビーム電流測定装置

Claims (12)

  1. 中間平面を挟んで対向配置された一対の磁極と、前記磁極に挟まれた空間にイオンを外部から入射させるか、または、前記空間内でイオンを発生するイオン導入部と、前記磁極に挟まれた空間を周回しながら加速されたイオンビームを周回軌道から離脱させる出射チャネルとを有し、
    前記中間平面に垂直で前記イオン導入部の中心を通るイオン入射軸は、前記中間平面に垂直な前記磁極の中心軸からずれた位置に配置され、
    前記出射チャネルは、前記イオン入射軸と前記中心軸とを含む平面に垂直で前記イオン入射軸を含む垂直平面に対して、前記中心軸と同じ側の前記磁極の外周近傍に配置されていることを特徴とする円形加速器。
  2. 中間平面を挟んで対向配置され、前記中間平面を含む空間に所定の磁場分布を形成する一対の磁極と、前記空間にイオンを外部から入射させるか、または、前記空間内でイオンを発生するイオン導入部と、前記空間をらせん状に周回しながら加速されるイオンビームのうち最外周を周回するイオンビームの進行方向を径方向外側にずらして外部に出射させる出射機構とを有し、
    前記中間平面に垂直で前記イオン導入部の中心を通るイオン入射軸は、前記中間平面に垂直な前記磁極の中心軸からずれた位置に配置され、
    前記磁場分布は、前記らせん状に周回するイオンビームの周回軌道を偏心させ、前記周回軌道の疎な領域と密な領域とを形成するものであり、
    前記出射機構は、前記周回軌道の疎な領域の前記最外周の周回軌道上に配置されていることを特徴とする円形加速器。
  3. 請求項1に記載の円形加速器であって、
    前記イオンの周回軌道の中心は、前記軌道の半径が大きくなるにつれ、前記イオン入射軸から前記中心軸に向かって徐々に位置がずれていることを特徴とする円形加速器。
  4. 請求項1に記載の円形加速器であって、
    前記出射チャネルが静電デフレクタである
    ことを特徴とする円形加速器。
  5. 請求項1に記載の円形加速器であって、
    前記出射チャネルがセプタム電磁石である
    ことを特徴とする円形加速器。
  6. 請求項1に記載の円形加速器であって、
    前記一対の磁極の対向する磁極面は、前記中間平面を挟んで対称な形状を有し、
    それぞれの前記磁極は、イオンビーム周回方向に交互に複数の凹部と凸部を備え、
    前記垂直平面に対して前記中心軸と同じ側にある前記一対の磁極の前記磁極面の、対向する前記凹部に挟まれた前記中間平面の面積は、前記垂直平面に対して前記中心軸と逆側にある前記一対の磁極の前記磁極面の、対向する前記凹部に挟まれた前記中間平面の面積よりも広いことを特徴とする円形加速器。
  7. 請求項6に記載の円形加速器であって、
    前記凸部は、前記イオン入射軸を中心に放射状に設けられていることを特徴とする円形加速器。
  8. 請求項1に記載の円形加速器であって、
    前記イオン導入部は、スパイラルインフレクタと、前記磁極に設けられた貫通孔とを含み、前記一対の磁極の外側に配置されたイオン源の発生したイオンを、前記貫通孔から前記磁極に挟まれた空間に入射させ、前記スパイラルインフレクタにより偏向させて周回させる構成であることを特徴とする円形加速器。
  9. 請求項1に記載の円形加速器であって、
    前記イオン導入部は、前記一対の磁極間の空間に配置されたイオン源であることを特徴とする円形加速器。
  10. 請求項1ないし請求項9のいずれか1項に記載の円形加速器と、前記円形加速器から出射されたイオンビームを治療対象まで導いて照射する照射部とを有することを特徴とする粒子線治療システム。
  11. 請求項1ないし請求項9のいずれか1項に記載の円形加速器と、前記円形加速器から出射されたイオンビームを照射すべきターゲットを保持するターゲット保持部とを有することを特徴とする同位元素製造システム。
  12. 請求項11に記載の同位元素製造システムと、前記同位元素製造システムで製造された同位元素と原料を合成して薬剤を製造する合成装置とを有することを特徴とする放射性薬剤製造システム。
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