JP2021135943A - 情報処理装置、情報処理方法、情報処理プログラムおよび移動体 - Google Patents

情報処理装置、情報処理方法、情報処理プログラムおよび移動体 Download PDF

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Abstract

【課題】障害物地図を高速かつ適切に構築することの可能な情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラム、ならびに、構築した障害物地図を用いて自律移動する移動体を提供する。【解決手段】情報処理装置は、地図構築部および地図消去部を備える。地図構築部は、1または複数の検出データに基づいて生成した1または複数の部分地図を障害物地図に記録する。地図消去部は、記録時からの時間経過に応じて、障害物地図中の古い地図を消去する。地図消去部は、さらに、障害物地図のうち、第1の領域に含まれる地図を第1の更新周期で更新するとともに、障害物地図のうち、第2の領域に含まれる地図を第2の更新周期で更新することにより、障害物地図中の古い地図を消去する。【選択図】図1

Description

本開示は、障害物地図を構築する情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラム、ならびに、構築した障害物地図を用いて自律移動する移動体に関する。
近年、外部環境を認識し、認識された環境に応じて自律的に移動するロボットなどの移動体に関する技術が開示されている(例えば、特許文献1〜3参照)。
特開2019−12504号公報 特開2014−182590号公報 特開2010−10113号公報
上述の移動体の分野では、移動体を自律的に移動させるためには、認識された環境に基づいて障害物地図を高速かつ適切に構築することが必要である。従って、障害物地図を高速かつ適切に構築することの可能な情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラム、ならびに、構築した障害物地図を用いて自律移動する移動体を提供することが望ましい。
本開示の第1の側面における情報処理装置は、地図構築部、地図消去部および地図分類部を備える。地図構築部は、障害物を認識する1または複数の障害物検出部で得られた1または複数の検出データに基づいて1または複数の部分地図を生成し、生成した1または複数の部分地図を障害物地図に記録する。地図消去部は、記録時からの時間経過に応じて、地図構築部で構築した障害物地図中の古い地図を消去する。地図分類部は、障害物地図を、第1の更新周期の第1の領域と、第1の更新周期よりも長い第2の更新周期の第2の領域とに分類する。地図消去部は、障害物地図のうち、第1の領域に含まれる地図を第1の更新周期で更新するとともに、障害物地図のうち、第2の領域に含まれる地図を第2の更新周期で更新することにより、障害物地図中の古い地図を消去する。
本開示の第1の側面における情報処理方法は、以下の4つを含む。
(A1)障害物を認識する1または複数の障害物検出部で得られた1または複数の検出データに基づいて1または複数の部分地図を生成し、生成した1または複数の部分地図を障害物地図に記録すること
(A2)記録時からの時間経過に応じて、構築した障害物地図中の古い地図を消去すること
(A3)障害物地図を、第1の更新周期の第1の領域と、第1の更新周期よりも長い第2の更新周期の第2の領域とに分類すること
(A4)障害物地図のうち、第1の領域に含まれる地図を第1の更新周期で更新するとともに、障害物地図のうち、第2の領域に含まれる地図を第2の更新周期で更新することにより、障害物地図中の古い地図を消去すること
本開示の第1の側面における情報処理プログラムは、以下の4つをコンピュータに実行させる。
(B1)障害物を認識する1または複数の障害物検出部で得られた1または複数の検出データに基づいて1または複数の部分地図を生成し、生成した1または複数の部分地図を障害物地図に記録すること
(B2)記録時からの時間経過に応じて、構築した障害物地図中の古い地図を消去すること
(B3)障害物地図を、第1の更新周期の第1の領域と、第1の更新周期よりも長い第2の更新周期の第2の領域とに分類すること
(B4)障害物地図のうち、第1の領域に含まれる地図を第1の更新周期で更新するとともに、障害物地図のうち、第2の領域に含まれる地図を第2の更新周期で更新することにより、障害物地図中の古い地図を消去すること
本開示の第1の側面における移動体は、障害物を認識する1または複数の障害物検出部、地図構築部、地図消去部および地図分類部を備える。地図構築部は、1または複数の障害物検出部で得られた1または複数の検出データに基づいて1または複数の部分地図を生成し、生成した1または複数の部分地図を障害物地図に記録する。地図消去部は、記録時からの時間経過に応じて、地図構築部で構築した障害物地図中の古い地図を消去する。地図分類部は、障害物地図を、第1の更新周期の第1の領域と、第1の更新周期よりも長い第2の更新周期の第2の領域とに分類する。地図消去部は、障害物地図のうち、第1の領域に含まれる地図を第1の更新周期で更新するとともに、障害物地図のうち、第2の領域に含まれる地図を第2の更新周期で更新することにより、障害物地図中の古い地図を消去する。
本開示の第1の側面における情報処理装置、情報処理方法、情報処理プログラムおよび移動体では、障害物地図のうち、第1の領域に含まれる地図が第1の更新周期で更新されるとともに、障害物地図のうち、第2の領域に含まれる地図が第2の更新周期で更新されることにより、障害物地図中の古い地図が消去される。これにより、例えば、移動体に近接する領域の障害物地図を相対的に短い周期で更新し、移動体から離れた領域の障害物地図を相対的に長い周期で更新することが可能となる。このようにすることで、障害物地図全体を同一周期で更新する場合と比べて、移動体の自律的な移動をより緻密に制御することが可能となる。
本開示の第2の側面における情報処理装置は、地図構築部、地図消去部および地図分類部を備える。地図構築部は、障害物を認識する1または複数の障害物検出部で得られた1または複数の検出データに基づいて1または複数の部分地図を生成し、生成した1または複数の部分地図を障害物地図に記録する。地図消去部は、記録時からの時間経過に応じて、地図構築部で構築した障害物地図中の古い地図を消去する。地図分類部は、障害物地図を、第1のセルサイズの第1の領域と、第1のセルサイズよりも大きい第2のセルサイズの第2の領域とに分類する。地図消去部は、障害物地図のうち、第1の領域に含まれる地図を第1のセルサイズで更新するとともに、障害物地図のうち、第2の領域に含まれる地図を第2のセルサイズで更新することにより、障害物地図中の古い地図を消去する。
本開示の第2の側面における情報処理方法は、以下の4つを含む。
(C1)障害物を認識する1または複数の障害物検出部で得られた1または複数の検出データに基づいて1または複数の部分地図を生成し、生成した1または複数の部分地図を障害物地図に記録すること
(C2)記録時からの時間経過に応じて、構築した障害物地図中の古い地図を消去すること
(C3)障害物地図を、第1のセルサイズの第1の領域と、第1のセルサイズよりも大きい第2のセルサイズの第2の領域とに分類すること
(C4)障害物地図のうち、第1の領域に含まれる地図を第1のセルサイズで更新するとともに、障害物地図のうち、第2の領域に含まれる地図を第2のセルサイズで更新することにより、障害物地図中の古い地図を消去すること
本開示の第2の側面における情報処理プログラムは、以下の4つをコンピュータに実行させる。
(D1)障害物を認識する1または複数の障害物検出部で得られた1または複数の検出データに基づいて1または複数の部分地図を生成し、生成した1または複数の部分地図を障害物地図に記録すること
(D2)記録時からの時間経過に応じて、構築した障害物地図中の古い地図を消去すること
(D3)障害物地図を、第1のセルサイズの第1の領域と、第1のセルサイズよりも大きい第2のセルサイズの第2の領域とに分類すること
(D4)障害物地図のうち、第1の領域に含まれる地図を第1のセルサイズで更新するとともに、障害物地図のうち、第2の領域に含まれる地図を第2のセルサイズで更新することにより、障害物地図中の古い地図を消去すること
本開示の第2の側面における移動体は、障害物を認識する1または複数の障害物検出部、地図構築部、地図消去部および地図分類部を備える。地図構築部は、1または複数の障害物検出部で得られた1または複数の検出データに基づいて1または複数の部分地図を生成し、生成した1または複数の部分地図を障害物地図に記録する。地図消去部は、記録時からの時間経過に応じて、地図構築部で構築した障害物地図中の古い地図を消去する。地図分類部は、障害物地図を、第1のセルサイズの第1の領域と、第1のセルサイズよりも大きい第2のセルサイズの第2の領域とに分類する。地図消去部は、障害物地図のうち、第1の領域に含まれる地図を第1のセルサイズで更新するとともに、障害物地図のうち、第2の領域に含まれる地図を第2のセルサイズで更新することにより、障害物地図中の古い地図を消去する。
本開示の第2の側面における情報処理装置、情報処理方法、情報処理プログラムおよび移動体では、障害物地図のうち、第1の領域に含まれる地図が第1のセルサイズで更新されるとともに、障害物地図のうち、第2の領域に含まれる地図が第2のセルサイズで更新されることにより、障害物地図中の古い地図が消去される。これにより、例えば、移動体に近接する領域の障害物地図を相対的に小さなセルサイズで更新し、移動体から離れた領域の障害物地図を相対的に大きなセルサイズで更新することが可能となる。このようにすることで、障害物地図全体を同一のセルサイズで更新する場合と比べて、移動体の自律的な移動をより緻密に制御することが可能となる。
本開示の第1の実施形態に係る情報処理装置の概略構成例を表す図である。 セルの値の一例を表す図である。 ROI内のセルとROI外のセルにおける更新周期の一例を表す図である。 ROIの一例を表す図である。 ROIの一例を表す図である。 ROIの一例を表す図である。 ROIの一例を表す図である。 ROIの一例を表す図である。 セルの値の更新方法の一例を表す図である。 セルの値の更新方法の一例を表す図である。 図1の情報処理装置における障害物地図の更新手順の一例を表す図である。 図1の情報処理装置における時間減衰処理手順の一例を表す図である。 図1の情報処理装置の概略構成の一変形例を表す図である。 ROIの一例を表す図である。 図1の情報処理装置の概略構成の一変形例を表す図である。 ROIの一例を表す図である。 図1の情報処理装置の概略構成の一変形例を表す図である。 図1の情報処理装置の概略構成の一変形例を表す図である。 ROIセルの一変形例を表す図である。 セルの階層構造の一例を表す図である。 セルの階層構造の一例を表す図である。 セルの階層構造の一変形例を表す図である。 セルの階層構造の一変形例を表す図である。 図1の情報処理装置の概略構成の一変形例を表す図である。 図1の情報処理装置の概略構成の一変形例を表す図である。 図1の情報処理装置の概略構成の一変形例を表す図である。 図1の情報処理装置の概略構成の一変形例を表す図である。 図1の情報処理装置の概略構成の一変形例を表す図である。 図24の障害物地図構築装置の構成例を表す図である。 図25の障害物地図構築装置の構成例を表す図である。 図26の障害物地図構築装置の構成例を表す図である。 図27の障害物地図構築装置の構成例を表す図である。 図28の障害物地図構築装置の構成例を表す図である。 本開示の第2の実施形態に係る移動体の概略構成例を表す図である。
以下、本開示を実施するための形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、本明細書および図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
<1.背景>
カメラなどのセンサを備えた移動体において、外部環境を観測し、観測状況に応じて移動体の周囲の地図(障害物地図)を作成する処理は、移動体が外部環境に応じて自律的に移動するために行われる。自律移動型の移動体には、外部環境を認識するために各種センサが設けられており、各種センサから得られたセンサデータに基づいて、障害物地図が構築される。移動体を自律的に移動させるためには、認識された環境に基づいて障害物地図を高速かつ適切に構築することが必要である。障害物地図を高速かつ適切に構築するために、例えば、上記特許文献1〜3においては、障害物地図中の、信頼性の低くなった古い地図を消去することが開示されている。
上記特許文献1〜3に記載の方法では、移動体に搭載可能な計算機を用いて、広範囲の障害物地図中の古い地図を消去することは容易ではない。なぜなら、障害物地図が大きい場合には、計算対象となるセル数が多くなり、全セルの演算を毎周期実行するのに必要な計算時間を確保することが容易ではないからである。特にドローンのような移動速度が大きく観測範囲を広くとる必要のある移動体では、広範囲の地図が必要となるので、計算周期を短くすることが容易ではない。現状では、セルサイズを大きくしたり、移動体の移動速度を遅くし必要となる地図の範囲を狭くしたりして、セルの総数を少なくすることにより計算周期を短くしている。
例えば、縦1000個×横1000個×高さ1000個のセルからなる障害物地図において、障害物を消去する周期(以下、「減衰時間」と称する。)を1/(30Hz)で適用することを考える。1セルあたり2byte割り当てると1000×1000×1000×2=約2GBとなり、全てのセルに割り当てられた数値を1/(30Hz)で読み出そうとすると、2GB×30Hz=60GB/sのスループットが必要となり、現時点で小型のドローンに使用できるような計算機のメモリ帯域を使いきってしまう。更新のために全てのセルに書き込む演算を含めるとさらに帯域が必要となる。このため、現状では、細やかな障害物回避をするには不十分な広さの障害物地図または不十分な大きさのセルサイズとなっている。そこで、本開示では、現状でも細やかな障害物回避をすることを可能にする新たな手法を提案する。
<2.第1の実施の形態>
[構成]
本開示の第1の実施の形態に係る情報処理装置1について説明する。図1は、情報処理装置1の概略構成例を表す。情報処理装置1は、例えば自動車やバイク、有人航空機および無人航空機(例えばドローン)などの移動体に好適に搭載され得る装置である。情報処理装置1は、自律移動する移動体に特に好適に搭載され得る装置である。
情報処理装置1は、例えば、図1に示したように、複数のセンサ部10a〜10e、複数の信号処理部20a〜20c、自己位置推定部30、障害物地図構築部40、減衰処理部50およびROI判定部60を備える。情報処理装置1は、本開示の「情報処理装置」の一具体例に相当する。複数のセンサ部10a〜10cは、本開示の「複数の障害物検出部」の一具体例に相当する。複数の信号処理部20a〜20cおよび障害物地図構築部40は、本開示の「地図構築部」の一具体例に相当する。減衰処理部50は、本開示の「地図消去部」の一具体例に相当する。ROI判定部60は、本開示の「地図分類部」の一具体例に相当する。
センサ部10aは、例えば、デプスカメラである。デプスカメラは、画像の各画素が距離を表す深度画像Saを撮像し、撮像により得られた深度画像Saを信号処理部20aおよび自己位置推定部30に出力する。センサ部10bは、例えば、LIDER(Light Detection And Ranging)である。LIDERは、レーザを連続的に発射し、発射したレーザの反射光を受光し、受光により得られた反射光に基づいて、レーザの反射点の3次元位置データSbを生成し、生成した3次元位置データSbを信号処理部20bおよび自己位置推定部30に出力する。センサ部10cは、例えば、レーダである。レーダは、電波を障害物に向けて発射し、発射した電波の反射波を受信し、受信した反射波に基づいて、電波の反射点の3次元位置データScを生成し、生成した3次元位置データScを信号処理部20cおよび自己位置推定部30に出力する。
センサ部10dは、例えば、オドメトリである。オドメトリは、移動体に設けられたタイヤの回転角を検出し、検出した回転角に基づいて移動体の速さおよび角速度についてのデータSdを導出し、導出したデータSdを自己位置推定部30に出力する。センサ部10eは、例えば、高度計である。高度計は、移動体の標高についてのデータSeを検出し、検出したデータSeを自己位置推定部30に出力する。
信号処理部20a〜20cは、センサ部10a〜10cから得られた検出データ(深度画像Sa、3次元位置データSb、3次元位置データSc)に基づいて、部分地図Ma〜Mcを生成する。部分地図Ma〜Mcは、グリッド構造を有する障害物地図Mdに統合されるグリッド構造の地図である。部分地図Ma〜Mcおよび障害物地図Mdは、障害物による占有の有無を2次元空間もしくは3次元空間において多段階の数値で定義した複数のセルCで構成される。部分地図Ma〜Mcおよび障害物地図Mdにおいて、グリッドを構成する1つ1つの直方体はセルCと呼ばれ、各セルCには、障害物がそこに存在するかどうかのデータが格納される。そのデータには、例えば、障害物の有無についてのデータ(セルの値D(t))や、障害物の属性などが含まれる。
セルの値D(t)は、例えば、符号付き数値で表され、符号ビットを含む16ビットで表される。セルの値D(t)は、例えば、図2に示したように、10進数で表現すると、ゼロ(0)、正の範囲(1〜32767)および負の範囲(−1〜−32767)の数値を採り得る。図2には、セルの値D(t)の最大値がDmax(=32767)で表され、セルの値D(t)の最小値がDmin(=−32767)で表される。また、セルの値D(t)は所定の周期ごとに変化し得る値であり、0のときは「未知」を意味し、正の範囲(1〜32767)のときは「占有」を意味し、負の範囲(−1〜−32767)のときは「空」を意味する。「未知」とは、セルCに障害物が存在するか否かを示すデータが存在しないことを意味する。「占有」とは、セルCに障害物が存在することを意味する。「空」とは、セルCに障害物が存在しないことを意味する。
信号処理部20aは、例えば、点群変換部21a、座標変換部22aおよび部分地図生成部23aを有する。点群変換部21aは、深度画像Saをサンプリングし、それにより点群の座標を算出し、算出した点群の座標を座標変換部22aに出力する。座標変換部22aは、点群の座標を、障害物地図と同じ座標系の座標に変換し、変換後の点群の座標を部分地図生成部23aに出力する。座標変換部22aは、例えば、センサ部10aの座標情報と、障害物地図Mdの座標情報とを取得し、取得したセンサ部10aの座標情報および障害物地図Mdの座標情報に基づいて、点群の座標を、障害物地図と同じ座標系の座標に変換する。部分地図生成部23aは、障害物地図と同じ座標系の点群の座標を用いて、部分地図Maを生成し、生成した部分地図Maを障害物地図構築部40に出力する。
信号処理部20bは、例えば、点群変換部21b、座標変換部22bおよび部分地図生成部23bを有する。点群変換部21bは、3次元位置データSbをサンプリングし、それにより点群の座標を算出し、算出した点群の座標を座標変換部22bに出力する。座標変換部22bは、点群の座標を、障害物地図と同じ座標系の座標に変換し、変換後の点群の座標を部分地図生成部23bに出力する。座標変換部22bは、例えば、センサ部10bの座標情報と、障害物地図Mdの座標情報とを取得し、取得したセンサ部10bの座標情報および障害物地図Mdの座標情報に基づいて、点群の座標を、障害物地図と同じ座標系の座標に変換する。部分地図生成部23bは、障害物地図と同じ座標系の点群の座標を用いて、部分地図Mbを生成し、生成した部分地図Mbを障害物地図構築部40に出力する。
信号処理部20cは、例えば、点群変換部21c、座標変換部22cおよび部分地図生成部23cを有する。点群変換部21cは、3次元位置データScをサンプリングし、それにより点群の座標を算出し、算出した点群の座標を座標変換部22cに出力する。座標変換部22cは、点群の座標を、障害物地図と同じ座標系の座標に変換し、変換後の点群の座標を部分地図生成部23cに出力する。座標変換部22cは、例えば、センサ部10cの座標情報と、障害物地図Mdの座標情報とを取得し、取得したセンサ部10cの座標情報および障害物地図Mdの座標情報に基づいて、点群の座標を、障害物地図と同じ座標系の座標に変換する。部分地図生成部23cは、障害物地図と同じ座標系の点群の座標を用いて、部分地図Mcを生成し、生成した部分地図Mcを障害物地図構築部40に出力する。
自己位置推定部30は、例えば、センサ部10a〜10cから得られた検出データ(深度画像Sa、3次元位置データSb、3次元位置データSc)と、センサ部10d,10eから得られたデータSd,Seとに基づいて、自己位置(移動体100の位置)L1および自己速度(移動体100の速度)V1を計測する。自己位置(移動体100の位置)L1は、例えば、2次元位置データまたは3次元位置データである。自己速度(移動体100の速度)V1は、例えば、2次元速度データまたは3次元速度データである。自己位置推定部30は、例えば、図1に示したように、自己位置L1を障害物地図構築部40およびROI判定部60に出力する。
障害物地図構築部40は、信号処理部20a〜20cから入力された部分地図Ma〜Mcを障害物地図Mdに記録する。障害物地図構築部40は、例えば、減衰処理部50から入力された前時刻(1つ前の周期)の障害物地図Mdに対して、部分地図Ma〜Mcを統合することにより、現時刻の障害物地図Mdを生成する。障害物地図構築部40は、例えば、生成した現時刻の障害物地図Mdを外部に出力するとともに、ROI判定部60にも出力する。
ROI判定部60は、例えば、図3〜図8に示したように、障害物地図Mdを、第1の更新周期Δt1の第1の領域110と、第1の更新周期Δt1よりも長い第2の更新周期Δt2の第2の領域120とに分類する。第2の更新周期Δt2は、例えば、図3に示したように、第1の更新周期Δt1の整数倍となっている。第1の領域110は、移動体100が外部環境に応じて自律的に移動する際に注視すべき重要な領域(ROI;Region Of Interest)である。障害物地図Mdが2次元地図(XY座標系の地図)の場合、ROI判定部60は、例えば、図4〜図7に示したように、XY座標で構成された障害物地図Mdを、第1の領域110と、第2の領域120とに分類する。障害物地図Mdが3次元地図(XYZ座標系の地図)の場合、ROI判定部60は、例えば、図8に示したように、XYZ座標で構成された障害物地図Mdを、第1の領域110と、第2の領域120とに分類する。
ROI判定部60は、例えば、自己位置推定部30から得られた自己位置L1(移動体100の位置)に基づいて、障害物地図Mdを、第1の領域110および第2の領域120に分類する。ROI判定部60は、例えば、自己位置推定部30から得られた自己位置L1(移動体100の位置)に基づいて、障害物地図Mdにおける第1の領域110および第2の領域120の位置を動的に変更する。移動体100が2次元空間または3次元空間内を移動している場合、ROI判定部60は、自己位置推定部30から得られた自己位置L1(移動体100の位置)の変位に追従して、第1の領域110および第2の領域120の位置を変更する。従って、ある1つのセルCに着目したときに、そのセルCが、時刻taまでは第1の領域110内に存在し、時刻taよりも後の時刻tb以降は第2の領域120内に存在する場合も生じ得る。
ROI判定部60は、例えば、図4〜図8に示したように、自己位置推定部30から得られた自己位置L1(移動体100の位置)を含む領域を第1の領域110として分類し、第1の領域110の周囲の領域を第2の領域120として分類する。ROI判定部60は、例えば、図5〜図7に示したように、移動体100の速度および移動方向に応じて第1の領域110を分類する。
第1の領域110は、例えば、図4に示したように、XY面内において、自己位置(移動体100の位置)を中心とする円形状の領域となっている。自己位置推定部30が自己速度(移動体100の速度)V1を障害物地図構築部40に出力する場合には、第1の領域110は、例えば、図5、図6に示したように、XY面内において、自己位置(移動体100の位置)を含むとともに、自己速度(移動体100の速度)V1の進行方向と平行な方向に延在する楕円形状の領域となっていてもよい。このとき、第1の領域110は、自己速度(移動体100の速度)V1の大きさに応じた長さの長軸を有する楕円形状の領域となっていてもよい。自己速度(移動体100の速度)V1が遅い場合には、楕円形状の領域の長軸方向の長さが、例えば、図5に示したように、短くなっていてもよい。自己速度(移動体100の速度)V1が速い場合には、楕円形状の領域の長軸方向の長さが、例えば、図6に示したように、長くなっていてもよい。
障害物地図構築部40が、自車両(移動体100)の速度を制御する制御信号Sig1を取得することができる場合には、第1の領域110は、例えば、図7に示したように、XY面内において、自己位置(移動体100の位置)を含むとともに、制御信号Sig1に対応する速度の大きさに応じた長さの長軸を有する楕円形状の領域となっていてもよい。
自己位置L1(移動体100の位置)が2次元位置データである場合には、第1の領域110は、例えば、自己位置(移動体100の位置)を含む2次元形状の領域となっていてもよい。自己位置L1(移動体100の位置)が3次元位置データである場合には、第1の領域110は、例えば、自己位置(移動体100の位置)を含む3次元形状の領域となっていてもよい。このとき、第1の領域110が、高さ方向の境界が障害物地図Mdの高さ方向の境界と一致する柱状の形状となっていてもよい。また、第1の領域110が、例えば、図8に示したように、自己位置(移動体100の位置)を含む所定の高度範囲内にだけ存在する領域となっていてもよい。
減衰処理部50は、記録時(統合時)からの時間経過に応じて、障害物地図Md中の古い地図を消去する。減衰処理部50は、記録時(統合時)から一定の時間が経過した古いセルCの値を書き換えて消去する。減衰処理部50は、複数のセルCのうち、第1の領域110に含まれる各セルCの数値を第1の更新周期Δt1で更新するとともに、複数のセルCのうち、第2の領域120に含まれる各セルCの数値を第2の更新周期Δt2で更新することにより、障害物地図Md中の古い地図を消去する。ある1つのセルCに着目したときに、そのセルCが、時刻taまでは第1の領域110内に存在し、時刻taよりも後の時刻tb以降は第2の領域120内に存在する場合、減衰処理部50は、そのセルCの値を、時刻taまでは第1の更新周期Δt1で更新し、時刻tb以降は第2の更新周期Δt2で更新する。減衰処理部50は、このような時間減衰処理のなされた障害物地図Mdを障害物地図構築部40に出力する。
図9、図10は、セルCの値の更新方法の一例を表す。ここで、障害物地図MdにおけるセルCの状態が「占有」となっているセルCをセルC1とし、障害物地図MdにおけるセルCの状態が「空」となっているセルCをセルC2とし、障害物地図MdにおけるセルCの状態が「未知」となっているセルCをセルC3とする。また、部分地図Ma,MbもしくはMcに含まれる、障害物地図Mdにおいて状態が「占有」となっているセルCに対応するセルCをC4とし、部分地図Ma,MbもしくはMcに含まれる、障害物地図Mdにおいて状態が「空」となっているセルCに対応するセルCをC5とし、部分地図Ma,MbもしくはMcに含まれる、障害物地図Mdにおいて状態が「未知」となっているセルCに対応するセルCをC6とする。
このとき、部分地図Ma,MbもしくはMcにおいてセルC4に「空」が入力された場合、減衰処理部50は、セルC4に対応する、障害物地図MdにおけるセルC1の値D(t+Δt)を直ちにDminに設定せず、図10のAに示した式で、セルC1の値D(t+Δt)を減衰させ、セルC1の状態を「占有」に維持する。Δtは経過時間である。減衰処理部50は、図10のAに示した式で、セルC1の値D(t+Δt)を減衰させた結果、セルC1の値D(t+Δt)が0になったら、セルC1の値D(t+Δt)の減衰を終了するとともにセルC1の値D(t+Δt)をDminに設定し、セルC1の状態を「空」に設定する。
部分地図Ma,MbもしくはMcにおいてセルC4に「未知」が入力された場合、減衰処理部50は、セルC4に対応する、障害物地図MdにおけるセルC1の値D(t+Δt)を直ちに0に設定せず、図10のBに示した式で、セルC1の値D(t+Δt)を減衰させ、セルC1の状態を「占有」に維持する。減衰処理部50は、図10のBに示した式で、セルC1の値D(t+Δt)を減衰させた結果、セルC1の値D(t+Δt)が0になったら、セルC2の値D(t+Δt)の減衰を終了し、セルC1の状態を「未知」に設定する。
部分地図Ma,MbもしくはMcにおいてセルC4に「占有」が入力された場合、減衰処理部50は、図10のCに示した式で、セルC4に対応する、障害物地図MdにおけるセルC1の値D(t+Δt)をDminに設定し、セルC1の状態を「占有」のまま、維持する。
部分地図Ma,MbもしくはMcにおいてセルC5に「占有」が入力された場合、減衰処理部50は、図10のDに示した式で、セルC4に対応する、障害物地図MdにおけるセルC2の値D(t+Δt)をDminに設定し、セルCの状態を「占有」に設定する。
部分地図Ma,MbもしくはMcにおいてセルC5に「未知」が入力された場合、減衰処理部50は、セルC5に対応する、障害物地図MdにおけるセルC2の値D(t+Δt)を直ちに0に設定せず、図10のEに示した式で、セルC2の値D(t+Δt)を減衰させ、セルC2の状態を「空」に維持する。減衰処理部50は、図10のEに示した式で、セルC2の値D(t+Δt)を減衰させた結果、セルC2の値D(t+Δt)が0になったら、セルC2の値D(t+Δt)の減衰を終了し、セルC2の状態を「未知」に設定する。
部分地図Ma,MbもしくはMcにおいてセルC5に「空」が入力された場合、減衰処理部50は、図10のFに示した式で、セルC5に対応する、障害物地図MdにおけるセルC2の値D(t+Δt)をDminに設定し、セルC2の状態を「空」のまま、維持する。
部分地図Ma,MbもしくはMcにおいてセルC6に「占有」が入力された場合、減衰処理部50は、図10のGに示した式で、セルC6に対応する、障害物地図MdにおけるセルC3の値D(t+Δt)をDmaxに設定し、セルC3の状態を「占有」に設定する。
部分地図Ma,MbもしくはMcにおいてセルC6に「未知」が入力された場合、減衰処理部50は、図10のHに示した式で、セルC6に対応する、障害物地図MdにおけるセルC3の値D(t+Δt)を0に設定し、セルC3の状態を「未知」のまま、維持する。
部分地図Ma,MbもしくはMcにおいてセルC6に「空」が入力された場合、減衰処理部50は、図10のIに示した式で、セルC6に対応する、障害物地図MdにおけるセルC3の値D(t+Δt)をDminに設定し、セルC3の状態を「空」に設定する。
ところで、図10のA,B,Eに示した式に含まれるα1×Δt,α2×Δt,α3×Δtは、時間減衰量である。α1,α2,α3は、減衰量を表し、Δtは経過時間を表す。Δtは、通常は第1の更新周期Δt1または第2の更新周期Δt2である。しかし、制御周期に誤差が生じたり、制御周期が何らかの事情で変化したりした場合、Δtは、未更新の期間に相当する。
次に、情報処理装置1における障害物地図Mdの更新手順について説明する。図11は、情報処理装置1における障害物地図Mdの更新手順の一例を表す。
まず、センサ部10a〜10eがセンサデータ(深度画像Sa、3次元位置データSb,Sc、データSd,Se)を取得する(ステップS101)。次に、信号処理部20a〜20cは、センサデータ(深度画像Sa、3次元位置データSb,Sc)を点群へ変換する(ステップS102)。次に、信号処理部20a〜20cは、センサ部10a〜10cの座標情報と、障害物地図Mdの座標情報とを取得する(ステップS103,104)。次に、信号処理部20a〜20cは、取得したセンサ部10a〜10cの座標情報および障害物地図Mdの座標情報に基づいて、センサデータ(深度画像Sa、3次元位置データSb,Sc)の座標変換を行い、部分地図Ma〜Mcを生成する(ステップS105,106)。
次に、障害物地図構築部40は、部分地図Ma〜Mcを、減衰処理部50から入力された前時刻(1つ前の周期)の障害物地図Mdに対して統合(記録)する(ステップS107)。障害物地図構築部40は、統合により得られた障害物地図MdをROI判定部60に出力する。
次に、減衰処理部50は、第1の領域110(ROI)の内外において、時間減衰処理を行う(ステップS108)。まず、ROI判定部60は、障害物地図構築部40から入力された障害物地図Mdを、第1の領域110と、第2の領域120とに分類する。次に、減衰処理部50は、第1の領域110において、第1の更新周期Δt1で各セルCの数値を更新し、第2の領域120において、第2の更新周期Δt2で各セルCの数値を更新することにより、障害物地図Mdに含まれる古い地図を消去する。減衰処理部50は、更新後の障害物地図Mdを障害物地図構築部40に出力する。
障害物地図構築部40は、減衰処理部50から入力された障害物地図Mdを外部に出力する(ステップS109)。このとき、障害物地図構築部40は、障害物地図Mdのうち第1の領域110に含まれる部分の地図と、障害物地図Mdのうち第2の領域120に含まれる部分の地図とを別々に外部に出力してもよい。情報処理装置1は、障害物地図Mdの更新を終了しない場合には、ステップS101に戻る(ステップS110;N)。情報処理装置1は、障害物地図Mdの更新を終了する場合には、上記の各処理の実行を終了する(ステップS110;Y)。
次に、時間減衰処理について詳細に説明する。図12は、時間減衰処理手順の一例を表す。まず、障害物地図構築部40は、時間減衰対象の各セルCの値D(t)を取得する(ステップS201)。次に、障害物地図構築部40は、時間減衰対象の各セルCにおいて、前回の更新から今回の更新までの経過時間Δtを算出する(ステップS202)。通常、経過時間Δtは、第1の領域110において第1の更新周期Δt1となっており、第2の領域120において第2の更新周期Δt2となっている。しかし、制御周期に誤差が生じたり、制御周期が何らかの事情で変化したりした場合、経過時間Δtは、未更新の期間に相当する。
次に、障害物地図構築部40は、減衰量α1を決定する(ステップS203)。減衰量α1は、セルCの状態を「占有」から「未知」もしくは「空」へ変位させるための減衰量である。減衰量α1は、経過時間Δtに比例する。これは、処理周期が変動したときにも、減衰時間の精度を保証するためである。減衰量α1は、例えば、以下の式(1)で求められる。式(1)において、Touは、セルCの状態を「占有」から「未知」もしくは「空」へ変位させる時間減衰の時定数である。roundは、四捨五入を表す。minは、2個の値のうち小さい方の値を選択することを表す。
α1=min(32768,round(Δt/Tou))…(1)
さらに、障害物地図構築部40は、減衰量α2を決定する(ステップS203)。減衰量α2は、セルCの状態を「空」から「未知」へ変位させるための減衰量である。減衰量α2は、経過時間Δtに比例する。これは、処理周期が変動したときにも、減衰時間の精度を保証するためである。減衰量α2は、例えば、以下の式(2)で求められる。式(2)において、Teuは、セルCの状態を「空」から「未知」へ変位させる時間減衰の時定数である。
α2=min(32767,round(Δt/Teu))…(2)
次に、障害物地図構築部40は、減衰量α1,α2、経過時間Δtおよび前時刻(1つ前の周期)のセルCの値D(t)を用いて、現時刻のセルCの値D(t+Δt)を導出する(ステップS204)。具体的には、障害物地図構築部40は、図10に示した表に従って、現時刻のセルCの値D(t+Δt)を導出する。このようにして、時間減衰処理が行われる。
[効果]
次に、情報処理装置1の効果について説明する。
本実施の形態では、障害物地図Mdのうち、第1の領域110に含まれる地図が第1の更新周期Δt1で更新されるとともに、障害物地図Mdのうち、第2の領域120に含まれる地図が第2の更新周期Δt2で更新されることにより、障害物地図Md中の古い地図が消去される。これにより、例えば、障害物地図Mdのうち、移動体100に近接する領域の地図を相対的に短い周期で更新し、障害物地図Mdのうち、移動体100から離れた領域の地図を相対的に長い周期で更新することが可能となる。このようにすることで、障害物地図Md全体を同一周期で更新する場合と比べて、移動体100の自律的な移動をより緻密に制御することが可能となる。従って、本実施の形態では、障害物地図Mdを高速かつ適切に構築することができる。
本実施の形態では、複数のセルCのうち、第1の領域110に含まれるセルCの数値が第1の更新周期Δt1で更新されるとともに、前記複数のセルCのうち、第2の領域120に含まれるセルCの数値が第2の更新周期Δt2で更新されることにより、障害物地図Md中の古い地図が消去される。これにより、障害物地図Md全体を同一周期で更新する場合と比べて、移動体100の自律的な移動をより緻密に制御することが可能となる。従って、本実施の形態では、障害物地図Mdを高速かつ適切に構築することができる。
本実施の形態では、複数のセルCのうち特定セルに着目したときに、特定セルが、時刻taまでは第1の領域110内に存在し、時刻taよりも後の時刻tb以降では第2の領域120内に存在する場合、特定セルの値が、時刻taまでは第1の更新周期Δt1で更新され、時刻tb以降は第2の更新周期Δt2で更新される。これにより、障害物地図Md全体を同一周期で更新する場合と比べて、移動体100の自律的な移動をより緻密に制御することが可能となる。従って、本実施の形態では、障害物地図Mdを高速かつ適切に構築することができる。
本実施の形態では、移動体100の位置を含む領域が第1の領域110として分類され、第1の領域110の周囲の領域が第2の領域120として分類される。これにより、第2の領域120での処理負荷が低減され、全体として時間減衰処理を実行する計算負荷が低くなる。なお、第2の領域120では時間分解能が低下する、すなわち、第2の領域120では時間減衰処理が時間軸方向で疎に実行されるが、第2の領域120は移動体100から遠く離れているので、それによる影響はない。一方で、第1の領域110内では、時間減衰処理が頻繁に行われるので、移動体100の周囲にある障害物の残像によって、移動体100の移動が阻害される時間を短くすることができる。
本実施の形態では、移動体100の速度および移動方向に応じて第1の領域110が分類される。これにより、第1の領域110によって、移動体100の進行方向(前方)を移動体100の速度に応じてカバーすることが可能となる。その結果、情報処理装置1が移動体100の周囲に障害物を発見してから、移動体100を停止させるまでの移動距離が長くなった場合であっても、障害物を確実に回避することが可能となる。
本実施の形態において、移動体100が所定の高度を維持して飛行する場合に、第1の領域110が、移動体100の自己位置(移動体100の位置)を含む所定の高度範囲内にだけ存在する領域となっているときには、移動体100が存在する可能性低い高度範囲を第2の領域120にすることが可能となる。その結果、高さに依らず時間減衰処理を行う場合と比べて、効果的に計算負荷を低くすることができる。
<3.変形例>
[変形例A]
上記実施の形態では、複数のセンサ部10a〜10c,10eが設けられていた。しかし、上記実施の形態において、1つのセンサ部だけが設けられていてもよい。例えば、上記実施の形態に係る情報処理装置1において、センサ部10aだけが設けられていてもよい。この場合であっても、上記実施の形態と同様の効果が得られる。
[変形例B]
上記実施の形態では、セルCの状態が「占有」「未知」「空」の3つとなっていた。しかし、上記実施の形態およびその変形例において、セルCの状態が上記のいずれか2つとなっていてもよいし、上記の3つの状態に他の状態を加えた4つ以上となっていてもよい。
[変形例C]
上記実施の形態では、信号処理部20a〜20cにおいて生成された部分地図Ma〜Mcが障害物地図Mdに統合されていた。しかし、上記実施の形態およびその変形例において、信号処理部20a〜20cにおいて生成された点群の座標が障害物地図Mdに統合されてもよい。
[変形例D]
上記実施の形態およびその変形例において、情報処理装置1が、例えば、図13に示したように、記憶部70を更に備えてもよい。この場合、記憶部70には、例えば、トポロジ地図Mtと、移動体100の帰還位置L2とが記憶されている。移動体100の帰還位置L2は、移動体100の移動開始時の自己位置(移動体100の位置)L1であってもよい。この場合、自己位置推定部30は、移動体100の移動開始時に生成した自己位置(移動体100の位置)L1を、移動体100の帰還位置L2として記憶部70に格納してもよい。
本変形例では、自己位置推定部30は、例えば、トポロジ地図Mt上の自己位置(移動体100の位置)L1を生成してもよい。さらに、ROI判定部60が、例えば、トポロジ地図Mt上で、障害物地図Mdを、第1の領域110および第2の領域120に分類してもよい。
本変形例では、ROI判定部60は、例えば、図14に示したように、トポロジ地図Mt上の自己位置(移動体100の位置)L1を含む領域と、トポロジ地図Mt上の帰還地点200の位置(帰還位置L2)を含む領域とを第1の領域110として分類してもよい。このようにした場合には、移動体100の帰還地点の障害物情報を短い周期で監視することができ、素早く安全に移動体100を帰還位置に戻すことが可能となる。
[変形例E]
上記実施の形態およびその変形例において、情報処理装置1が、例えば、図15に示したように、記憶部70および経路処理部80を更に備えてもよい。この場合、記憶部70には、例えば、トポロジ地図Mtが記憶されている。経路処理部80は、例えば、経路計画部81および追従制御部82を有する。経路計画部81は、記憶部70から読み出したトポロジ地図Mtと、トポロジ地図Mt上の自己位置(移動体100の位置)L1と、障害物地図Mdとに基づいて、所定のノード間の経路データRaを作成する。追従制御部82は、経路計画部81で作成された経路データRaに基づいて、移動体100のモータに加える目標速度や目標トルクを導出し、これらをデータ80aとして外部に出力するとともに、ROI判定部60にも出力する。
ROI判定部60は、追従制御部82から入力されたデータ80aに基づいて、障害物地図Mdを第1の領域110と第2の領域120とに分類してもよい。ROI判定部60は、例えば、図16に示したように、トポロジ地図Mt上の自己位置(移動体100の位置)L1と、障害物地図Mdと、追従制御部82から入力されたデータ80aとに基づいて、第1の領域110の位置、大きさおよび形状を設定してもよい。このようにした場合には、移動体100の経路上の障害物情報を短い周期で監視することができ、素早く安全に移動体100を移動させることが可能となる。
[変形例F]
上記変形例Eにおいて、経路計画部81は、例えば、例えば、図17に示したように、記憶部70から読み出したトポロジ地図Mtと、トポロジ地図Mt上の自己位置(移動体100の位置)L1と、障害物地図Mdとに基づいて、所定のノード間の経路データを作成してもよい。このとき、ROI判定部60は、経路計画部81から入力された経路データに基づいて、第1の領域110を分類してもよい。ROI判定部60は、例えば、図16に示したように、トポロジ地図Mt上の自己位置(移動体100の位置)L1と、障害物地図Mdと、経路計画部81から入力された経路データとに基づいて、第1の領域110の位置、大きさおよび形状を設定してもよい。このようにした場合には、移動体100の経路上の障害物情報を短い周期で監視することができ、素早く安全に移動体100を移動させることが可能となる。
[変形例G]
上記実施の形態およびその変形例において、情報処理装置1が、例えば、図18に示したように、センサ部10f、物体認識部101および物体追跡部102を更に備えてもよい。この場合、センサ部10fは、例えば、カラーカメラであり、カラーカメラでの撮像によりカラー画像Sfを取得し、取得したカラー画像Sfを物体認識部101に出力する。物体認識部101は、例えば、点群変換部21a,21b,21cから得られた点群の座標と、センサ部10fから入力されたカラー画像Sfとに基づいて、移動体100の周囲に存在する追跡対象物130の相対位置L2を導出する。物体追跡部102は、例えば、自己位置推定部30から入力された自己位置(移動体100の位置)L1と、物体認識部101から入力された追跡対象物130の相対位置L2とに基づいて、追跡対象物130の位置L3を導出する。物体追跡部102は、例えば、導出した追跡対象物130の位置L3をROI判定部60に出力する。
ROI判定部60は、物体追跡部102から入力された追跡対象物130の位置L3に基づいて、第1の領域110を分類してもよい。ROI判定部60は、例えば、図19に示したように、自己位置(移動体100の位置)L1と、障害物地図Mdと、物体追跡部102から入力された追跡対象物130の位置L3とに基づいて、第1の領域110の位置、大きさおよび形状を設定してもよい。このようにした場合には、移動体100の経路上の障害物情報を短い周期で監視することができ、素早く安全に移動体100を移動させることが可能となる。
[変形例H]
上記実施の形態およびその変形例において、ROI判定部60は、例えば、図20に示したように、障害物地図Mdを、第1のセルサイズΔd1の第1の領域110(ROI)と、第1のセルサイズΔd1よりも大きい第2のセルサイズΔd2の第2の領域120とに分類してもよい。第2のセルサイズΔd2は、例えば、第1のセルサイズΔd1の整数倍となっている。図20には、第2のセルサイズΔd2が第1のセルサイズΔd1の4倍となっている場合が例示されている。また、図20には、第1の領域110(ROI)および第2の領域120が2次元空間内の複数のセルで構成されている場合が例示されている。
本変形例では、部分地図Ma〜Mcおよび障害物地図Mdは、障害物による占有の有無を2次元空間において多段階の数値で定義した複数のセルCで構成される。障害物地図Mdにおいて、第2の領域120内に存在する各セルCには、例えば、図21に示したように、セルCが属する階層(G2)と、階層(G2)におけるセルCのアドレス(xbi,ybi)(0≦i≦m)と、第1の領域110(ROI)の内外についてのデータと、障害物の有無についてのデータ(セルの値D(t))とが含まれる。障害物地図Mdにおいて、第1の領域110内に存在する各セルCには、例えば、図21に示したように、セルCが属する階層(G1)と、階層(G1)におけるアドレス(xak,yak)(0≦k≦n)と、障害物の有無についてのデータ(セルの値D(t))と、セルCが属する階層(G1)の上位の階層(G2)と、階層(G2)におけるセルCのアドレス(xbi,ybi)と、第1の領域110(ROI)の内外についてのデータとが含まれる。
本変形例では、減衰処理部50は、記録時(統合時)からの時間経過に応じて、障害物地図Md中の古い地図を消去する。減衰処理部50は、記録時(統合時)から一定の時間が経過した古いセルCの値を書き換えて消去する。減衰処理部50は、障害物地図Mdのうち、第1の領域110に含まれる地図を第1のセルサイズΔd1で更新するとともに、障害物地図Mdのうち、第2の領域120に含まれる地図を第2のセルサイズΔd2で更新することにより、障害物地図Md中の古い地図を消去する。
減衰処理部50は、複数のセルCのうち、第1の領域110に含まれる各セルCの数値(D(t))を第1のセルサイズΔd1で更新するとともに、複数のセルCのうち、第2の領域120に含まれる各セルCの数値(D(t))を第2のセルサイズΔd2で更新することにより、障害物地図Md中の古い地図を消去する。ある1つのセルCに着目したときに、そのセルCが、時刻taまでは第1の領域110内に存在し、時刻taよりも後の時刻tb以降は第2の領域120内に存在する場合、減衰処理部50は、そのセルCの値を、時刻taまでは第1のセルサイズΔd1で更新し、時刻tb以降は第2のセルサイズΔd2で更新する。
本変形例では、障害物地図Mdにおいて、第1の領域110内に存在する各セルCのセルサイズが、第2の領域120内に存在する各セルCのセルサイズよりも小さくなっているだけでなく、第1の領域110内に存在する各セルCと、第2の領域120内に存在する各セルCとが、階層構造で記述されている。これにより、減衰処理部50は、セルCの階層についてのデータや、セルCのアドレスを用いることで、時刻taから時刻tbに移行する際に、セルCのセルサイズを変更することが可能となっている。
次に、本変形例に係る情報処理装置1における障害物地図Mdの更新手順について説明する。
まず、センサ部10a〜10eがセンサデータ(深度画像Sa、3次元位置データSb,Sc、データSd,Se)を取得する(ステップS101)。次に、信号処理部20a〜20cは、センサデータ(深度画像Sa、3次元位置データSb,Sc)を点群へ変換する(ステップS102)。次に、信号処理部20a〜20cは、センサ部10a〜10cの座標情報と、障害物地図Mdの座標情報とを取得する(ステップS103,104)。次に、信号処理部20a〜20cは、取得したセンサ部10a〜10cの座標情報および障害物地図Mdの座標情報に基づいて、センサデータ(深度画像Sa、3次元位置データSb,Sc)の座標変換を行い、部分地図Ma〜Mcを生成する(ステップS105,106)。
次に、障害物地図構築部40は、部分地図Ma〜Mcを、減衰処理部50から入力された前時刻(1つ前の周期)の障害物地図Mdに対して統合する(ステップS107)。障害物地図構築部40は、統合により得られた障害物地図MdをROI判定部60に出力する。
次に、減衰処理部50は、第1の領域110(ROI)の内外において、時間減衰処理を行う(ステップS108)。まず、ROI判定部60は、障害物地図構築部40から入力された障害物地図Mdを、第1の領域110と、第2の領域120とに分類する。次に、減衰処理部50は、第1の領域110において、第1のセルサイズΔd1で各セルCの数値を更新し、第2の領域120において、第2のセルサイズΔd2で各セルCの数値を更新することにより、障害物地図Mdに含まれる古い地図を消去する。減衰処理部50は、更新後の障害物地図Mdを障害物地図構築部40に出力する。
障害物地図構築部40は、減衰処理部50から入力された障害物地図Mdを外部に出力する(ステップS109)。このとき、障害物地図構築部40は、障害物地図Mdのうち第1の領域110に含まれる部分の地図と、障害物地図Mdのうち第2の領域120に含まれる部分の地図とを別々に外部に出力してもよい。情報処理装置1は、障害物地図Mdの更新を終了しない場合には、ステップS101に戻る(ステップS110;N)。情報処理装置1は、障害物地図Mdの更新を終了する場合には、上記の各処理の実行を終了する(ステップS110;Y)。
このように、本変形例では、障害物地図Mdのうち、第1の領域110に含まれる地図が第1のセルサイズΔd1で更新されるとともに、障害物地図Mdのうち、第2の領域120に含まれる地図が第2のセルサイズΔd2で更新されることにより、障害物地図Md中の古い地図が消去される。これにより、例えば、障害物地図Mdのうち、移動体100に近接する領域の地図を相対的に小さなセルサイズで更新し、障害物地図Mdのうち、移動体100から離れた領域の地図を相対的に大きなセルサイズで更新することが可能となる。このようにすることで、障害物地図Md全体を同一のセルサイズで更新する場合と比べて、移動体100の自律的な移動をより緻密に制御することが可能となる。従って、本変形例では、障害物地図Mdを高速かつ適切に構築することができる。
本変形例では、複数のセルCのうち、第1の領域110に含まれるセルCの数値が第1のセルサイズΔd1で更新されるとともに、前記複数のセルCのうち、第2の領域120に含まれるセルCの数値が第2のセルサイズΔd2で更新されることにより、障害物地図Md中の古い地図が消去される。これにより、障害物地図Md全体を同一のセルサイズで更新する場合と比べて、移動体100の自律的な移動をより緻密に制御することが可能となる。従って、本変形例では、障害物地図Mdを高速かつ適切に構築することができる。
本変形例では、複数のセルCのうち特定セルに着目したときに、特定セルが、時刻taまでは第1の領域110内に存在し、時刻taよりも後の時刻tb以降では第2の領域120内に存在する場合、特定セルの値が、時刻taまでは第1のセルサイズΔd1で更新され、時刻tb以降は第2のセルサイズΔd2で更新される。これにより、障害物地図Md全体を同一のセルサイズで更新する場合と比べて、移動体100の自律的な移動をより緻密に制御することが可能となる。従って、本変形例では、障害物地図Mdを高速かつ適切に構築することができる。
[変形例I]
上記変形例Hにおいて、ROI判定部60は、例えば、図22に示したように、障害物地図Mdを、第1のセルサイズΔd1×Δd1の第1の領域110(ROI)と、第1のセルサイズΔd1×Δd1よりも大きい第2のセルサイズΔd2×Δd2の第2の領域120とに分類してもよい。第2のセルサイズΔd2×Δd2は、例えば、第1のセルサイズΔd1×Δd1の整数倍となっている。図22には、第2のセルサイズΔd2×Δd2が第1のセルサイズΔd1×Δd1の16倍となっている場合が例示されている。また、図22には、第1の領域110(ROI)および第2の領域120が3次元空間内の複数のセルで構成されている場合が例示されている。
本変形例では、部分地図Ma〜Mcおよび障害物地図Mdは、障害物による占有の有無を3次元空間において多段階の数値で定義した複数のセルCで構成される。障害物地図Mdにおいて、第2の領域120内に存在する各セルCには、例えば、図23に示したように、セルCが属する階層(G2)と、階層(G2)におけるセルCのアドレス(xbi,ybi,zbi)と、第1の領域110(ROI)の内外についてのデータと、障害物の有無についてのデータ(セルの値D(t))とが含まれる。障害物地図Mdにおいて、第1の領域110内に存在する各セルCには、例えば、図23に示したように、セルCが属する階層(G1)と、階層(G1)におけるアドレス(xak,yak,zak)と、障害物の有無についてのデータ(セルの値D(t))と、セルCが属する階層(G1)の上位の階層(G2)と、階層(G2)におけるセルCのアドレス(xbi,ybi,zbi)と、第1の領域110(ROI)の内外についてのデータとが含まれる。
本変形例では、上記変形例Hと同様に、障害物地図Mdのうち、第1の領域110に含まれる地図が第1のセルサイズΔd1で更新されるとともに、障害物地図Mdのうち、第2の領域120に含まれる地図が第2のセルサイズΔd2で更新されることにより、障害物地図Md中の古い地図が消去される。これにより、例えば、障害物地図Mdのうち、移動体100に近接する領域の地図を相対的に小さなセルサイズで更新し、障害物地図Mdのうち、移動体100から離れた領域の地図を相対的に大きなセルサイズで更新することが可能となる。このようにすることで、障害物地図Md全体を同一のセルサイズで更新する場合と比べて、移動体100の自律的な移動をより緻密に制御することが可能となる。従って、本実施の形態では、障害物地図Mdを高速かつ適切に構築することができる。
本変形例では、上記変形例Hと同様に、複数のセルCのうち、第1の領域110に含まれるセルCの数値が第1のセルサイズΔd1で更新されるとともに、前記複数のセルCのうち、第2の領域120に含まれるセルCの数値が第2のセルサイズΔd2で更新されることにより、障害物地図Md中の古い地図が消去される。これにより、障害物地図Md全体を同一のセルサイズで更新する場合と比べて、移動体100の自律的な移動をより緻密に制御することが可能となる。従って、本実施の形態では、障害物地図Mdを高速かつ適切に構築することができる。
本実施の形態では、上記変形例Hと同様に、複数のセルCのうち特定セルに着目したときに、特定セルが、時刻taまでは第1の領域110内に存在し、時刻taよりも後の時刻tb以降では第2の領域120内に存在する場合、特定セルの値が、時刻taまでは第1のセルサイズΔd1で更新され、時刻tb以降は第2のセルサイズΔd2で更新される。これにより、障害物地図Md全体を同一のセルサイズで更新する場合と比べて、移動体100の自律的な移動をより緻密に制御することが可能となる。従って、本実施の形態では、障害物地図Mdを高速かつ適切に構築することができる。
[変形例J]
上記実施の形態において、情報処理装置1は、例えば、図24に示したように、信号処理部20a〜20c、自己位置推定部30、障害物地図構築部40、減衰処理部50およびROI判定部60が、障害物地図構築装置1Aで構成されてもよい。障害物地図構築装置1Aは、センサ部10a〜10eとは別体で設けられた信号処理基板であり、信号処理部20a〜20c、自己位置推定部30、障害物地図構築部40、減衰処理部50およびROI判定部60を含んで構成される。
また、上記変形例Dにおいて、情報処理装置1は、例えば、図25に示したように、信号処理部20a〜20c、自己位置推定部30、障害物地図構築部40、減衰処理部50およびROI判定部60が、障害物地図構築装置1Bで構成されてもよい。障害物地図構築装置1Bは、センサ部10a〜10eおよび記憶部70とは別体で設けられた信号処理基板であり、信号処理部20a〜20c、自己位置推定部30、障害物地図構築部40、減衰処理部50およびROI判定部60を含んで構成される。
また、上記変形例Eにおいて、情報処理装置1は、例えば、図26に示したように、信号処理部20a〜20c、自己位置推定部30、障害物地図構築部40、減衰処理部50、ROI判定部60および経路処理部80が、障害物地図構築装置1Cで構成されてもよい。障害物地図構築装置1Cは、センサ部10a〜10eおよび記憶部70とは別体で設けられた信号処理基板であり、信号処理部20a〜20c、自己位置推定部30、障害物地図構築部40、減衰処理部50、ROI判定部60および経路処理部80を含んで構成される。
また、上記変形例Fにおいて、情報処理装置1は、例えば、図27に示したように、信号処理部20a〜20c、自己位置推定部30、障害物地図構築部40、減衰処理部50、ROI判定部60および経路処理部80が、障害物地図構築装置1Dで構成されてもよい。障害物地図構築装置1Dは、センサ部10a〜10eおよび記憶部70とは別体で設けられた信号処理基板であり、信号処理部20a〜20c、自己位置推定部30、障害物地図構築部40、減衰処理部50、ROI判定部60および経路処理部80を含んで構成される。
また、上記変形例Gにおいて、情報処理装置1は、例えば、図28に示したように、信号処理部20a〜20c、自己位置推定部30、障害物地図構築部40、減衰処理部50、ROI判定部60、物体認識部101および物体追跡部102が、障害物地図構築装置1Eで構成されてもよい。障害物地図構築装置1Eは、信号処理基板であり、信号処理部20a〜20c、自己位置推定部30、障害物地図構築部40、減衰処理部50、ROI判定部60、物体認識部101および物体追跡部102が、障害物地図構築装置1Dを含んで構成される。
上述したように、情報処理装置1が障害物地図構築装置1A〜1Eを備える場合、障害物地図構築装置1A〜1Eが、例えば、図29、図30、図31、図32、図33に示したように、演算部91および記憶部92によって構成されてもよい。この場合、演算部91は、例えば、CPU(Central Processing Unit)およびGPU(Graphics Processing Unit)を含んで構成される。記憶部92は、例えば、DRAMなどの揮発性メモリ、または、EEPROMやフラッシュメモリなどの不揮発性メモリによって構成される。記憶部92は、障害物地図構築プログラム92a〜92eを記憶している。
演算部91は、例えば、記憶部92に記憶された障害物地図構築プログラム92a〜92eを実行することにより、信号処理部20a〜20c、自己位置推定部30、障害物地図構築部40、減衰処理部50およびROI判定部60などの各機能を実行する。この場合には、信号処理部20a〜20c、自己位置推定部30、障害物地図構築部40、減衰処理部50およびROI判定部60などの各機能が、障害物地図構築プログラム92a〜92eが演算部91にロードされることによって実行される。
このように、本変形例では、信号処理部20a〜20c、自己位置推定部30、障害物地図構築部40、減衰処理部50およびROI判定部60などの各機能が、障害物地図構築プログラム92a〜92eが演算部91にロードされることによって実行される。このようにした場合であっても、上記実施の形態およびその変形例と同様の効果が得られる。
<3.第2の実施の形態>
[構成]
本開示の第2の実施の形態に係る移動体100について説明する。図34は、移動体100の概略構成例を表す。移動体100は、例えば自動車やバイク、有人航空機および無人航空機(例えばドローン)などであり、上記実施の形態およびその変形例に係る情報処理装置1を備えている。移動体100は、例えば、上記実施の形態およびその変形例に係る情報処理装置1と、行動制御部210と、モータドライバ220と、モータ230とを備える。
上記実施の形態およびその変形例に係る情報処理装置1は、移動体100の外部環境を観測し、観測状況に応じて生成した障害物地図Mdを行動制御部210に出力する。行動制御部210は、情報処理装置1から入力された障害物地図Mdに基づいて、移動体100を行動できるように、モータドライバ220を介したモータ230の制御を行う装置である。モータドライバ220は、行動制御部210による制御に従って、モータ230を制御する。モータ230は、移動体100を移動させるための駆動装置であり、例えば、移動体100に取り付けられたタイヤやプロペラなどを駆動する。
本実施の形態では、上記実施の形態およびその変形例に係る情報処理装置1が設けられている。これにより、移動体100は、外部環境に応じて自律的に移動することができる。
また、例えば、本開示は以下のような構成を取ることができる。
(1)
障害物を認識する1または複数の障害物検出部で得られた1または複数の検出データに基づいて1または複数の部分地図を生成し、生成した前記1または複数の部分地図を障害物地図に記録する地図構築部と、
記録時からの時間経過に応じて、前記地図構築部で構築した前記障害物地図中の古い地図を消去する地図消去部と、
前記障害物地図を、第1の更新周期の第1の領域と、前記第1の更新周期よりも長い第2の更新周期の第2の領域とに分類する地図分類部と
を備え、
前記地図消去部は、前記障害物地図のうち、前記第1の領域に含まれる地図を前記第1の更新周期で更新するとともに、前記障害物地図のうち、前記第2の領域に含まれる地図を前記第2の更新周期で更新することにより、前記障害物地図中の古い地図を消去する
情報処理装置。
(2)
前記障害物地図は、障害物による占有の有無を2次元空間もしくは3次元空間において多段階の数値で定義した複数のセルで構成され、
前記地図消去部は、前記複数のセルのうち、前記第1の領域に含まれる第1のセルの数値を前記第1の更新周期で更新するとともに、前記複数のセルのうち、前記第2の領域に含まれる第2のセルの数値を前記第2の更新周期で更新することにより、前記障害物地図中の古い地図を消去する
(1)に記載の情報処理装置。
(3)
前記地図消去部は、前記複数のセルのうち特定セルに着目したときに、前記特定セルが、第1の時刻までは前記第1の領域内に存在し、前記第1の時刻よりも後の第2の時刻以降では前記第2の領域内に存在する場合、前記特定セルの値を、前記第1の時刻までは前記第1の更新周期で更新し、前記第2の時刻以降は前記第2の更新周期で更新する
(2)に記載の情報処理装置。
(4)
前記地図分類部は、移動体の位置を含む領域を前記第1の領域として分類し、前記第1の領域の周囲の領域を前記第2の領域として分類する
(1)ないし(3)のいずれか1つに記載の情報処理装置。
(5)
前記地図分類部は、前記移動体の速度および移動方向に応じて前記第1の領域を分類する
(4)に記載の情報処理装置。
(6)
前記地図分類部は、前記移動体の経路データに基づいて前記第1の領域を分類する
(4)に記載の情報処理装置。
(7)
前記地図分類部は、移動体の位置を含む領域と、前記移動体の帰還地点を含む領域とを前記第1の領域として分類し、前記第1の領域の周囲の領域を前記第2の領域として分類する
(1)ないし(3)のいずれか1つに記載の情報処理装置。
(8)
前記地図分類部は、移動体の位置を含む領域と、前記移動体が追跡する追跡対象物の位置を含む領域とを前記第1の領域として分類し、前記第1の領域の周囲の領域を前記第2の領域として分類する
(1)ないし(3)のいずれか1つに記載の情報処理装置。
(9)
障害物を認識する1または複数の障害物検出部で得られた1または複数の検出データに基づいて1または複数の部分地図を生成し、生成した前記1または複数の部分地図を障害物地図に記録する地図構築部と、
記録時からの時間経過に応じて、前記地図構築部で構築した前記障害物地図中の古い地図を消去する地図消去部と、
前記障害物地図を、第1のセルサイズの第1の領域と、前記第1のセルサイズよりも大きい第2のセルサイズの第2の領域とに分類する地図分類部と
を備え、
前記地図消去部は、前記障害物地図のうち、前記第1の領域に含まれる地図を前記第1のセルサイズで更新するとともに、前記障害物地図のうち、前記第2の領域に含まれる地図を前記第2のセルサイズで更新することにより、前記障害物地図中の古い地図を消去する
情報処理装置。
(10)
前記障害物地図は、障害物による占有の有無を2次元空間もしくは3次元空間において多段階の数値で定義した複数のセルで構成され、
前記地図消去部は、前記複数のセルのうち、前記第1の領域に含まれる第1のセルの数値を前記第1のセルサイズで更新するとともに、前記複数のセルのうち、前記第2の領域に含まれる第2のセルの数値を前記第2のセルサイズで更新することにより、前記障害物地図中の古い地図を消去する
(9)に記載の情報処理装置。
(11)
前記地図消去部は、前記複数のセルのうち特定セルに着目したときに、前記特定セルが、第1の時刻までは前記第1の領域内に存在し、前記第1の時刻よりも後の第2の時刻以降では前記第2の領域内に存在する場合、前記特定セルの値を、前記第1の時刻までは前記第1のセルサイズで更新し、前記第2の時刻以降は前記第2のセルサイズで更新する
(10)に記載の情報処理装置。
(12)
障害物を認識する1または複数の障害物検出部で得られた1または複数の検出データに基づいて1または複数の部分地図を生成し、生成した前記1または複数の部分地図を障害物地図に記録することと、
記録時からの時間経過に応じて、構築した前記障害物地図中の古い地図を消去することと、
前記障害物地図を、第1の更新周期の第1の領域と、前記第1の更新周期よりも長い第2の更新周期の第2の領域とに分類することと、
前記障害物地図のうち、前記第1の領域に含まれる地図を前記第1の更新周期で更新するとともに、前記障害物地図のうち、前記第2の領域に含まれる地図を前記第2の更新周期で更新することにより、前記障害物地図中の古い地図を消去することと
を含む
情報処理方法。
(13)
障害物を認識する1または複数の障害物検出部で得られた1または複数の検出データに基づいて1または複数の部分地図を生成し、生成した前記1または複数の部分地図を障害物地図に記録することと、
記録時からの時間経過に応じて、構築した前記障害物地図中の古い地図を消去することと、
前記障害物地図を、第1のセルサイズの第1の領域と、前記第1のセルサイズよりも大きい第2のセルサイズの第2の領域とに分類することと、
前記障害物地図のうち、前記第1の領域に含まれる地図を前記第1のセルサイズで更新するとともに、前記障害物地図のうち、前記第2の領域に含まれる地図を前記第2のセルサイズで更新することにより、前記障害物地図中の古い地図を消去することと
を含む
情報処理方法。
(14)
障害物を認識する1または複数の障害物検出部で得られた1または複数の検出データに基づいて1または複数の部分地図を生成し、生成した前記1または複数の部分地図を障害物地図に記録することと、
記録時からの時間経過に応じて、構築した前記障害物地図中の古い地図を消去することと、
前記障害物地図を、第1の更新周期の第1の領域と、前記第1の更新周期よりも長い第2の更新周期の第2の領域とに分類することと、
前記障害物地図のうち、前記第1の領域に含まれる地図を前記第1の更新周期で更新するとともに、前記障害物地図のうち、前記第2の領域に含まれる地図を前記第2の更新周期で更新することにより、前記障害物地図中の古い地図を消去することと
をコンピュータに実行させる
情報処理プログラム。
(15)
障害物を認識する1または複数の障害物検出部で得られた1または複数の検出データに基づいて1または複数の部分地図を生成し、生成した前記1または複数の部分地図を障害物地図に記録することと、
記録時からの時間経過に応じて、構築した前記障害物地図中の古い地図を消去することと、
前記障害物地図を、第1のセルサイズの第1の領域と、前記第1のセルサイズよりも大きい第2のセルサイズの第2の領域とに分類することと、
前記障害物地図のうち、前記第1の領域に含まれる地図を前記第1のセルサイズで更新するとともに、前記障害物地図のうち、前記第2の領域に含まれる地図を前記第2のセルサイズで更新することにより、前記障害物地図中の古い地図を消去することと
をコンピュータに実行させる
情報処理プログラム。
(16)
障害物を認識する1または複数の障害物検出部と、
前記1または複数の障害物検出部で得られた1または複数の検出データに基づいて1または複数の部分地図を生成し、生成した前記1または複数の部分地図を障害物地図に記録する地図構築部と、
記録時からの時間経過に応じて、前記地図構築部で構築した前記障害物地図中の古い地図を消去する地図消去部と、
前記障害物地図を、第1の更新周期の第1の領域と、前記第1の更新周期よりも長い第2の更新周期の第2の領域とに分類する地図分類部と
を備え、
前記地図消去部は、前記障害物地図のうち、前記第1の領域に含まれる地図を前記第1の更新周期で更新するとともに、前記障害物地図のうち、前記第2の領域に含まれる地図を前記第2の更新周期で更新することにより、前記障害物地図中の古い地図を消去する
移動体。
(17)
障害物を認識する1または複数の障害物検出部と、
前記1または複数の障害物検出部で得られた1または複数の検出データに基づいて1または複数の部分地図を生成し、生成した前記1または複数の部分地図を障害物地図に記録する地図構築部と、
記録時からの時間経過に応じて、前記地図構築部で構築した前記障害物地図中の古い地図を消去する地図消去部と、
前記障害物地図を、第1のセルサイズの第1の領域と、前記第1のセルサイズよりも大きい第2のセルサイズの第2の領域とに分類する地図分類部と
を備え、
前記地図消去部は、前記障害物地図のうち、前記第1の領域に含まれる地図を前記第1のセルサイズで更新するとともに、前記障害物地図のうち、前記第2の領域に含まれる地図を前記第2のセルサイズで更新することにより、前記障害物地図中の古い地図を消去する
移動体。
本開示の第1の側面における情報処理装置、情報処理方法、情報処理プログラムおよび移動体によれば、障害物地図のうち、第1の領域に含まれる地図を第1の更新周期で更新するとともに、障害物地図のうち、第2の領域に含まれる地図を第2の更新周期で更新することにより、障害物地図中の古い地図を消去するようにしたので、例えば、移動体の周囲の障害物地図を相対的に短い周期で更新し、移動体から離れた箇所の障害物地図を相対的に長い周期で更新することが可能となる。このようにすることで、障害物地図全体を同一周期で更新する場合と比べて、移動体の自律的な移動をより緻密に制御することが可能となる。従って、障害物地図を高速かつ適切に構築することができる。
本開示の第1の側面における情報処理装置、情報処理方法、情報処理プログラムおよび移動体によれば、障害物地図のうち、第1の領域に含まれる地図を第1のセルサイズで更新するとともに、障害物地図のうち、第2の領域に含まれる地図を第2のセルサイズで更新することにより、障害物地図中の古い地図を消去するようにしたので、例えば、移動体の周囲の障害物地図を相対的に小さなセルサイズで更新し、移動体から離れた箇所の障害物地図を相対的に大きなセルサイズで更新することが可能となる。このようにすることで、障害物地図全体を同一のセルサイズで更新する場合と比べて、移動体の自律的な移動をより緻密に制御することが可能となる。従って、障害物地図を高速かつ適切に構築することができる。
1…情報処理装置、1A,1B,1C,1D…障害物地図構築装置、10a,10b,10c,10d,10e…センサ部、20a,20b,20c…信号処理部、21a,21b,21c…点群変換部、22a,22b,22c…座標変換部、23a,23b,23c…部分地図生成部、30…自己位置推定部、40…障害物地図構築部、50…減衰処理部、60…ROI判定部、70…記憶部、80…経路処理部、81…経路計画部、82…追従制御部、91…演算部、92…記憶部、92a,92b,92c,92d…障害物地図構築プログラム、100…移動体、110…第1の領域、120…第2の領域、130…追跡対象物、200…帰還地点、210…行動制御部、220…モータドライバ、230…モータ、G1,G2…階層、L1…自己位置、L2…帰還位置、Ma,Mb,Mc…部分地図、Md…障害物地図、Mt…トポロジ地図、Ra…経路データ、Sa…深度画像、Sb,Sc…3次元位置データ、Sd,Se…データ、Sig1…制御信号、V1…自己速度、α1,α2…減衰量、Δt…経過時間、Δd1,Δd2…セルサイズ、Δt1,Δt2…更新周期。

Claims (17)

  1. 障害物を認識する1または複数の障害物検出部で得られた1または複数の検出データに基づいて1または複数の部分地図を生成し、生成した前記1または複数の部分地図を障害物地図に記録する地図構築部と、
    記録時からの時間経過に応じて、前記地図構築部で構築した前記障害物地図中の古い地図を消去する地図消去部と、
    前記障害物地図を、第1の更新周期の第1の領域と、前記第1の更新周期よりも長い第2の更新周期の第2の領域とに分類する地図分類部と
    を備え、
    前記地図消去部は、前記障害物地図のうち、前記第1の領域に含まれる地図を前記第1の更新周期で更新するとともに、前記障害物地図のうち、前記第2の領域に含まれる地図を前記第2の更新周期で更新することにより、前記障害物地図中の古い地図を消去する
    情報処理装置。
  2. 前記障害物地図は、障害物による占有の有無を2次元空間もしくは3次元空間において多段階の数値で定義した複数のセルで構成され、
    前記地図消去部は、前記複数のセルのうち、前記第1の領域に含まれる第1のセルの数値を前記第1の更新周期で更新するとともに、前記複数のセルのうち、前記第2の領域に含まれる第2のセルの数値を前記第2の更新周期で更新することにより、前記障害物地図中の古い地図を消去する
    請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記地図消去部は、前記複数のセルのうち特定セルに着目したときに、前記特定セルが、第1の時刻までは前記第1の領域内に存在し、前記第1の時刻よりも後の第2の時刻以降では前記第2の領域内に存在する場合、前記特定セルの値を、前記第1の時刻までは前記第1の更新周期で更新し、前記第2の時刻以降は前記第2の更新周期で更新する
    請求項2に記載の情報処理装置。
  4. 前記地図分類部は、移動体の位置を含む領域を前記第1の領域として分類し、前記第1の領域の周囲の領域を前記第2の領域として分類する
    請求項1に記載の情報処理装置。
  5. 前記地図分類部は、前記移動体の速度および移動方向に応じて前記第1の領域を分類する
    請求項4に記載の情報処理装置。
  6. 前記地図分類部は、前記移動体の経路データに基づいて前記第1の領域を分類する
    請求項4に記載の情報処理装置。
  7. 前記地図分類部は、移動体の位置を含む領域と、前記移動体の帰還地点を含む領域とを前記第1の領域として分類し、前記第1の領域の周囲の領域を前記第2の領域として分類する
    請求項1に記載の情報処理装置。
  8. 前記地図分類部は、移動体の位置を含む領域と、前記移動体が追跡する追跡対象物の位置を含む領域とを前記第1の領域として分類し、前記第1の領域の周囲の領域を前記第2の領域として分類する
    請求項1に記載の情報処理装置。
  9. 障害物を認識する1または複数の障害物検出部で得られた1または複数の検出データに基づいて1または複数の部分地図を生成し、生成した前記1または複数の部分地図を障害物地図に記録する地図構築部と、
    記録時からの時間経過に応じて、前記地図構築部で構築した前記障害物地図中の古い地図を消去する地図消去部と、
    前記障害物地図を、第1のセルサイズの第1の領域と、前記第1のセルサイズよりも大きい第2のセルサイズの第2の領域とに分類する地図分類部と
    を備え、
    前記地図消去部は、前記障害物地図のうち、前記第1の領域に含まれる地図を前記第1のセルサイズで更新するとともに、前記障害物地図のうち、前記第2の領域に含まれる地図を前記第2のセルサイズで更新することにより、前記障害物地図中の古い地図を消去する
    情報処理装置。
  10. 前記障害物地図は、障害物による占有の有無を2次元空間もしくは3次元空間において多段階の数値で定義した複数のセルで構成され、
    前記地図消去部は、前記複数のセルのうち、前記第1の領域に含まれる第1のセルの数値を前記第1のセルサイズで更新するとともに、前記複数のセルのうち、前記第2の領域に含まれる第2のセルの数値を前記第2のセルサイズで更新することにより、前記障害物地図中の古い地図を消去する
    請求項9に記載の情報処理装置。
  11. 前記地図消去部は、前記複数のセルのうち特定セルに着目したときに、前記特定セルが、第1の時刻までは前記第1の領域内に存在し、前記第1の時刻よりも後の第2の時刻以降では前記第2の領域内に存在する場合、前記特定セルの値を、前記第1の時刻までは前記第1のセルサイズで更新し、前記第2の時刻以降は前記第2のセルサイズで更新する
    請求項10に記載の情報処理装置。
  12. 障害物を認識する1または複数の障害物検出部で得られた1または複数の検出データに基づいて1または複数の部分地図を生成し、生成した前記1または複数の部分地図を障害物地図に記録することと、
    記録時からの時間経過に応じて、構築した前記障害物地図中の古い地図を消去することと、
    前記障害物地図を、第1の更新周期の第1の領域と、前記第1の更新周期よりも長い第2の更新周期の第2の領域とに分類することと、
    前記障害物地図のうち、前記第1の領域に含まれる地図を前記第1の更新周期で更新するとともに、前記障害物地図のうち、前記第2の領域に含まれる地図を前記第2の更新周期で更新することにより、前記障害物地図中の古い地図を消去することと
    を含む
    情報処理方法。
  13. 障害物を認識する1または複数の障害物検出部で得られた1または複数の検出データに基づいて1または複数の部分地図を生成し、生成した前記1または複数の部分地図を障害物地図に記録することと、
    記録時からの時間経過に応じて、構築した前記障害物地図中の古い地図を消去することと、
    前記障害物地図を、第1のセルサイズの第1の領域と、前記第1のセルサイズよりも大きい第2のセルサイズの第2の領域とに分類することと、
    前記障害物地図のうち、前記第1の領域に含まれる地図を前記第1のセルサイズで更新するとともに、前記障害物地図のうち、前記第2の領域に含まれる地図を前記第2のセルサイズで更新することにより、前記障害物地図中の古い地図を消去することと
    を含む
    情報処理方法。
  14. 障害物を認識する1または複数の障害物検出部で得られた1または複数の検出データに基づいて1または複数の部分地図を生成し、生成した前記1または複数の部分地図を障害物地図に記録することと、
    記録時からの時間経過に応じて、構築した前記障害物地図中の古い地図を消去することと、
    前記障害物地図を、第1の更新周期の第1の領域と、前記第1の更新周期よりも長い第2の更新周期の第2の領域とに分類することと、
    前記障害物地図のうち、前記第1の領域に含まれる地図を前記第1の更新周期で更新するとともに、前記障害物地図のうち、前記第2の領域に含まれる地図を前記第2の更新周期で更新することにより、前記障害物地図中の古い地図を消去することと
    をコンピュータに実行させる
    情報処理プログラム。
  15. 障害物を認識する1または複数の障害物検出部で得られた1または複数の検出データに基づいて1または複数の部分地図を生成し、生成した前記1または複数の部分地図を障害物地図に記録することと、
    記録時からの時間経過に応じて、構築した前記障害物地図中の古い地図を消去することと、
    前記障害物地図を、第1のセルサイズの第1の領域と、前記第1のセルサイズよりも大きい第2のセルサイズの第2の領域とに分類することと、
    前記障害物地図のうち、前記第1の領域に含まれる地図を前記第1のセルサイズで更新するとともに、前記障害物地図のうち、前記第2の領域に含まれる地図を前記第2のセルサイズで更新することにより、前記障害物地図中の古い地図を消去することと
    をコンピュータに実行させる
    情報処理プログラム。
  16. 障害物を認識する1または複数の障害物検出部と、
    前記1または複数の障害物検出部で得られた1または複数の検出データに基づいて1または複数の部分地図を生成し、生成した前記1または複数の部分地図を障害物地図に記録する地図構築部と、
    記録時からの時間経過に応じて、前記地図構築部で構築した前記障害物地図中の古い地図を消去する地図消去部と、
    前記障害物地図を、第1の更新周期の第1の領域と、前記第1の更新周期よりも長い第2の更新周期の第2の領域とに分類する地図分類部と
    を備え、
    前記地図消去部は、前記障害物地図のうち、前記第1の領域に含まれる地図を前記第1の更新周期で更新するとともに、前記障害物地図のうち、前記第2の領域に含まれる地図を前記第2の更新周期で更新することにより、前記障害物地図中の古い地図を消去する
    移動体。
  17. 障害物を認識する1または複数の障害物検出部と、
    前記1または複数の障害物検出部で得られた1または複数の検出データに基づいて1または複数の部分地図を生成し、生成した前記1または複数の部分地図を障害物地図に記録する地図構築部と、
    記録時からの時間経過に応じて、前記地図構築部で構築した前記障害物地図中の古い地図を消去する地図消去部と、
    前記障害物地図を、第1のセルサイズの第1の領域と、前記第1のセルサイズよりも大きい第2のセルサイズの第2の領域とに分類する地図分類部と
    を備え、
    前記地図消去部は、前記障害物地図のうち、前記第1の領域に含まれる地図を前記第1のセルサイズで更新するとともに、前記障害物地図のうち、前記第2の領域に含まれる地図を前記第2のセルサイズで更新することにより、前記障害物地図中の古い地図を消去する
    移動体。
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