JP2021134769A - 流体ポンプ - Google Patents
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Abstract
【課題】流体ポンプのポンプ構成部にて生じた静電気を除電する除電回路における電動モータ構成部に形成される少なくとも一部の除電回路を、簡素な構成で安定して確実に除電が行われるようにする。【解決手段】流体ポンプはポンプ構成部と電動モータ構成部14とから成り、ポンプ構成部において流体と絶縁物の回転体との摩擦により生じる静電気を除電する除電回路が、ポンプ構成部と電動モータ構成部14にまたがって構成されており、ポンプ構成部に生じた静電気を除電回路を通じて除電する。そして、電動モータ構成部14に形成される除電回路における少なくとも一部の除電回路は、簡素な構成の除電回路形成部RK1とされている。この除電回路形成部RK1は、電動モータ構成部14における回転駆動部32を構成するロータ34とステータ36との間に形成されており、ロータ34の外周の一部が突出部56とされている。【選択図】図3
Description
本明細書に開示の技術は、流体ポンプに関する。詳細には、流体を圧送する流体ポンプであって、高速で回転する絶縁物で形成された回転体(インペラ)と流体との摩擦により生じた静電気によるノイズを低減(抑制)できる除電回路を有する流体ポンプに関する。
自動車等の車両には、各種の流体ポンプが備えられる。例えば、最近では、自動車等車両には、燃料タンクの蒸発燃料を内燃機関の吸気通路に供給して処理する蒸発燃料処理回路が形成されており、この蒸発燃料処理回路に流体ポンプが備えられる。この流体ポンプは、燃料タンクの蒸発燃料を吸着処理するキャニスタと内燃機関の吸気通路との間の回路に備えられる。最近では、ハイブリッド車両のように、車両走行中に内燃機関の停止状態が多くなって吸気通路によるキャニスタの蒸発燃料の処理が困難になったことから、流体ポンプにより吸引して蒸発燃料の処理が行われるようになった。
蒸発燃料処理回路に配置される流体ポンプは、流体を圧送するポンプ構成部と、このポンプ構成部を回転駆動する電動モータ構成部とから成る。流体ポンプにおいては、ポンプ構成部において、絶縁物で形成された高速で回転するインペラ(回転体)と流体(蒸発燃料)との摩擦により静電気が生じる。この静電気を除電するために、流体ポンプにおいては、一般的に、ポンプ構成部と電動モータ構成部にまたがって除電回路が形成されて、この除電回路を通じて、静電気の除電作用が行われるようになっている。
このため、従来から、流体ポンプにおける静電気を除電する除電回路に関する各種提案がなされている。例えば、下記特許文献1に示す提案がある。この提案の流体ポンプは、電動モータを用い、絶縁部材で覆われた流体ポンプにおいて、ステータ(鋼板積層体)を挿通する締結手段(ボルト)を有し、この締結手段を介して静電気の除電回路を構成することで、体格増加を防止しつつ除電する構成である。
上述の特許文献1の流体ポンプにあっては、除電回路を構成するためにステータを挿通する締結手段を用いる構成となっている。このため、除電回路を構成する部品点数が多くなり、コストも増加する。
なお、除電回路については、一般的に、次のような問題が指摘されている。流体とインペラ(絶縁物の回転体)の摩擦で静電気が生じた場合に、この静電気をロータ側からステータ側に放電すると電磁ノイズが発生する。ロータとステータの距離が回転時に変動すると、この電磁ノイズのレベルが不安定となる問題がある。
あるいは、上記において、ステータ以外への放電が発生する状態であると、流体ポンプの周辺に配設される周辺機器の誤作動を招く恐れがある。
なお、上記の場合の対策としては、ロータとステータの対向面全体の距離を一定にする方策が考えられる。しかし、この方策は、ロータとステータの部品精度の管理が煩雑となり、コストが増加する難点がある。
而して、本明細書に開示の技術が解決しようとする課題は、上述した点に鑑みて創案されたものであって、流体ポンプのポンプ構成部にて生じた静電気を除電する除電回路における少なくとも一部の除電回路を、簡素な構成で除電が行われる回路構成とすることにある。
上記課題を解決するために、本明細書に開示の流体ポンプは、次の手段をとる。
第1の手段は、流体を圧送するポンプ構成部と、前記ポンプ構成部を回転駆動する電動モータ構成部とから成り、前記ポンプ構成部において流体と絶縁物で形成される回転体との摩擦により生じる静電気を除電する除電回路が前記ポンプ構成部と前記電動モータ構成部にまたがって構成されており、前記ポンプ構成部に生じた静電気を前記除電回路を通じて除電する流体ポンプであって、前記除電回路における少なくとも一部の除電回路は、簡素な構成で除電が行われる除電回路形成部とされている流体ポンプである。
上記第1の手段によれば、電動モータ構成部に形成される除電回路における少なくとも一部の除電回路は、簡素な構成で除電が行われる除電回路形成部とされる。これにより除電回路形成部では、簡素な構成で除電作用が行われる。
第2の手段は、上述した第1の手段の流体ポンプであって、前記除電回路形成部は、前記電動モータ構成部における回転駆動部を構成するロータとステータとの間に形成されており、前記ロータの外周または前記ステータの内周の少なくとも円周方向の一部が、前記ロータと前記ステータとの間の隙間方向に延びる突出部とされている流体ポンプである。
上記第2の手段によれば、電動モータ構成部を構成するロータの外周とステータの内周との距離を管理する部分が突出部のみで良くなる。これにより、ロータとステータを構成する部品精度の管理が簡素化される。その結果、電磁ノイズの発生状態を安定させるためのコストの低減を図ることができる。
第3の手段は、上述した第1の手段の流体ポンプであって、前記ステータは表面が絶縁部で絶縁された積層板で構成されているとともに、前記積層板の表面の絶縁部の一部が欠如された構成とされており、当該欠如個所の積層板同士が接触状態とされて導通可能な導電部を構成している流体ポンプである。
上記第3の手段によれば、ステータを構成する積層板同士の導通が締結手段なしで図れるため、除電回路形成部の構成が簡素化できる。
第4の手段は、上述した第1の手段〜第3の手段のいずれかの手段の流体ポンプであって、前記電動モータ構成部における回転駆動部と他部品とを組付ける導電性の組付部材を有し、前記除電回路は前記組付部材を介して構成される流体ポンプである。
上記第4の手段によれば、流体ポンプが本来備える部材を利用して除電回路が構成できるため、流体ポンプの構造が簡素化できる。
第5の手段は、上述した第1の手段〜第4の手段のいずれかの手段の流体ポンプであって、当該流体ポンプは、前記電動モータ構成部における回転駆動部と絶縁された導電性の筐体を有し、前記除電回路は前記筐体を含めて構成される流体ポンプである。
上記第5の手段によれば、上記の第4の手段と同様に、流体ポンプが本来備える部材を利用して除電回路が構成できるため、流体ポンプの構造が簡素化できる。
本明細書に開示の流体ポンプによれば、流体ポンプのポンプ構成部にて生じた静電気を除電する除電回路における少なくとも一部の除電回路を、簡素な構成で除電が行われる回路構成とすることができる。
以下、本明細書に開示の技術である流体ポンプ10の実施形態を、図面に基づいて説明する。なお、本明細書の説明における左右、上下等の方向表示説明は、当該図示状態における方向を示すものであり、特に指定しない限り、本流体ポンプ10を車両等に搭載した状態の方向を示すものではない。
(本実施形態の流体ポンプの適用個所)
本実施形態の流体ポンプ10が適用される個所は、前述の背景技術で説明したように、燃料タンクの蒸発燃料を内燃機関の吸気通路に供給して処理する蒸発燃料処理回路である。この蒸発燃料処理回路における流体ポンプ10の配置個所は、燃料タンクの蒸発燃料を吸着処理するキャニスタと内燃機関の吸気通路との間である。この蒸発燃料処理回路に配置される流体ポンプ10の特性としては、ポンプ作用をなすインペラ20は絶縁物で形成され、高速で回転することから、インペラ20と流体との摩擦により静電気が生じることである。
本実施形態の流体ポンプ10が適用される個所は、前述の背景技術で説明したように、燃料タンクの蒸発燃料を内燃機関の吸気通路に供給して処理する蒸発燃料処理回路である。この蒸発燃料処理回路における流体ポンプ10の配置個所は、燃料タンクの蒸発燃料を吸着処理するキャニスタと内燃機関の吸気通路との間である。この蒸発燃料処理回路に配置される流体ポンプ10の特性としては、ポンプ作用をなすインペラ20は絶縁物で形成され、高速で回転することから、インペラ20と流体との摩擦により静電気が生じることである。
(流体ポンプ10の全体構成)
図1は本実施形態の流体ポンプ10の全体構成を示す。本実施形態の流体ポンプ10は、大別して、ポンプ構成部12と、電動モータ構成部14とからなる。図1で見て、ポンプ構成部12は上方に配置されており、電動モータ構成部14は下方に配置されている。ポンプ構成部12で静電気が発生し、この静電気を、ポンプ構成部12と電動モータ構成部14にまたがって形成される除電回路(図1に破線で示す回路)Rを通じて除電する構成となっている。その構成の詳細を以下に説明する。
図1は本実施形態の流体ポンプ10の全体構成を示す。本実施形態の流体ポンプ10は、大別して、ポンプ構成部12と、電動モータ構成部14とからなる。図1で見て、ポンプ構成部12は上方に配置されており、電動モータ構成部14は下方に配置されている。ポンプ構成部12で静電気が発生し、この静電気を、ポンプ構成部12と電動モータ構成部14にまたがって形成される除電回路(図1に破線で示す回路)Rを通じて除電する構成となっている。その構成の詳細を以下に説明する。
(ポンプ構成部12)
ポンプ構成部12は、流体を圧送する機能を果たす構成部位である。図1に示すように、ポンプカバー16とフランジ18によりインペラ室21が形成され、このインペラ室21にインペラ20が回転可能に配設される。なお、ポンプカバー16は絶縁物で形成される。本実施形態では樹脂製とされている。フランジ18は導電体で形成される。本実施形態では金属製とされている。インペラ20は絶縁物で形成される。本実施形態では樹脂製とされている。なお、本実施形態における「インペラ20」が、本明細書における上述した第1の手段における「回転体」に相当する。
ポンプ構成部12は、流体を圧送する機能を果たす構成部位である。図1に示すように、ポンプカバー16とフランジ18によりインペラ室21が形成され、このインペラ室21にインペラ20が回転可能に配設される。なお、ポンプカバー16は絶縁物で形成される。本実施形態では樹脂製とされている。フランジ18は導電体で形成される。本実施形態では金属製とされている。インペラ20は絶縁物で形成される。本実施形態では樹脂製とされている。なお、本実施形態における「インペラ20」が、本明細書における上述した第1の手段における「回転体」に相当する。
図1で見て、インペラ20の上側には羽根部材22が形成されており、この羽根部材22側に配設されるポンプカバー16の中央部位置に流体の導入口24が上方に向けて形成されている。そして、インペラ室21の外周部に吐出口26が形成されている。吐出口26は図1では右方に向けて形成されている。なお、本実施形態では、導入口24はキャニスタのパージポート(不図示)に接続され、吐出口26は内燃機関の吸気通路(不図示)に接続される。
インペラ20は後述するロータ軸28と連結されており、回転駆動させられる。なお、ロータ軸28は金属製の軸受30を介してフランジ18に回転支持される構成となっている。
ポンプ構成部12では、上記の構成により、導入口24から導入された流体(蒸発燃料)と高速で回転する絶縁物のインペラ20との摩擦により、静電気が発生する。静電気は、通常、インペラ20と流体の接触部に生じる。その静電気が生じる位置の一例を、雷矢印Yで示した。
(電動モータ構成部14)
次に、電動モータ構成部14について説明する。電動モータ構成部14は前述のポンプ構成部12のインペラ20を回転駆動させる機能を果たす構成部位である。電動モータ構成部14の主要構成部として回転駆動部32を有する。回転駆動部32はロータ34とステータ36とから構成される。
次に、電動モータ構成部14について説明する。電動モータ構成部14は前述のポンプ構成部12のインペラ20を回転駆動させる機能を果たす構成部位である。電動モータ構成部14の主要構成部として回転駆動部32を有する。回転駆動部32はロータ34とステータ36とから構成される。
ロータ34は、前述のポンプ構成部12のインペラ20と一体回転するロータ軸28に一体的に取付けられている。ロータ34は磁石38が磁石カバー40で包囲されて構成されており、図1で見て、ロータ34は上下位置に配設された取付部材42により位置決めされてロータ軸28に取付けられる。なお、磁石カバー40及び取付部材42は導電性部材とされている。
図1で見て、ロータ軸28の下端部は軸受44を介してケース部材46に回動可能に支持されている。なお、軸受44とケース部材46の下面部46Aとの間にはスプリング48が介在されて、ロータ軸28を上方に付勢してガタなく取付けている。なお、ケース部材46は回転駆動部32のステータ36を被覆する部材として配設されており、非導電性の部材で形成されている。本実施形態では樹脂製で形成されている。
ステータ36は、積層板(ステータコア)50と巻き線52とから構成される。周知のように巻き線52が積層板50を巻いた形態として構成される。そして、巻き線52が巻かれた積層板50に面して前述のロータ34は配設される。すなわち、前述のロータ34の外周面位置に僅かな隙間(少隙間)を以てステータ36は配設される。
図1で見て、ロータ34とステータ36とからなる回転駆動部32の下方位置には、当該回転駆動部32を制御する制御回路を形成する制御回路基板64が配設されている。制御回路基板64は回転駆動部32のステータ36を被覆するケース部材46の下面部46Aに面して配設される。
前述したロータ34とステータ36とからなる回転駆動部32と、この回転駆動部32を制御する制御回路を形成する制御回路基板64とは、図2に示すように、導通連結板66を介して導通状態とされており、除電回路Rを形成している。したがって、導通連結板66は長尺部材として形成されており、導通部材で形成されている。
図2で見て、導通連結板66の上端部66Aは断面V字形状に折り曲げ形成されており、バネ作用を有する構造とされて、ステータ36の積層板50と導通状態とされている。そして、導通連結板66の下端部66Bは断面U字形状に形成されて、U字形状の底面部が制御回路基板64に面して配設されている。なお、導通連結板66の下端部66Bに形成される断面U字形状の断面幅(図2で見て左右幅)は、上端部66Aの断面V字形状の断面幅に比べて大きな断面幅とされている。
導通連結板66の下端部66Bに形成される断面U字形状の断面幅内において、締結ボルト68による制御回路基板64と導通連結板66とのケース部材46への組付けが行われている。その構成を以下に説明する。
図2に示すように、導通連結板66の下端部66Bは、制御回路基板64とケース部材46とに挟まれた状態で、締結ボルト68により固定されて取付けられる。すなわち、締結ボルト68により、制御回路基板64と導通連結板66はケース部材46に固定されている。したがって、導通連結板66と制御回路基板64とは導通状態となり、除電回路Rを形成する。したがって、本明細書における上述した第4の手段における「他部品」は本実施形態の「制御回路基板64」に相当し、「組付部材」は「導通連結板66」に相当する。
上述の締結ボルト68による締結の詳細構造は、図2に示すように、制御回路基板64に挿通孔70が形成されており、ケース部材46に螺合孔72が形成されており、締結ボルト68が挿通孔70を挿通して、螺合孔72に螺合することにより締結される。なお、締結ボルト68の締結に当たっては、導通連結板66の下端部66Bに形成された挿通孔71を挿通して、導通連結板66の組付けも一緒に行われる。このようにして、導通連結板66の組付けも容易に行うことができる。すなわち、制御回路基板64のケース部材46への取付を利用して、導通連結板66の組付けを一緒に行い、取付け構成の簡素化を図ることができる。
図2に示すように、導通連結板66の下端部66Bにおける断面U字形状の同図で見て左端部66Cは、ヒートシンク58におけるケース部材46との取付面58Aに接触状態として配設される。これにより、ヒートシンク58も除電回路Rの一部となる。すなわち、ヒートシンク58は導電性部材で形成されるが、非導通部材で形成されるケース部材46に支持されるため絶縁状態の配置となる。しかし、かかる導通連結板66の下端部66Bの配置構成により、除電回路Rとして構成される。したがって、本実施形態におけるヒートシンク58は、上述した本明細書に記載した第5の手段における「電動モータ構成部における回転駆動部と絶縁された導電性の筐体」に相当する。
上記のようにヒートシンク58を除電回路Rに含ませることにより、制御回路基板64の制御回路から幅射したノイズをヒートシンクで遮蔽し、ラジオノイズの低減を図ることができる。
(除電回路)
上記のポンプ構成部12と電動モータ構成部14の構成により、両構成部12、14にまたがって、除電回路Rが形成される。除電回路Rは図1に破線で示す回路として形成される。この除電回路Rは、ポンプ構成部12と電動モータ構成部14を構成する構成部材のうち、導通部材で形成される構成部材が接続接触として配設されることにより形成される。本実施形態において、除電回路Rを構成する構成部材は、次の部材である。フランジ18、軸受30、ロータ軸28、ロータ34(磁石38、磁石カバー40)、ステータ36(積層板50)、導通連結板66、制御回路基板64、等である。
上記のポンプ構成部12と電動モータ構成部14の構成により、両構成部12、14にまたがって、除電回路Rが形成される。除電回路Rは図1に破線で示す回路として形成される。この除電回路Rは、ポンプ構成部12と電動モータ構成部14を構成する構成部材のうち、導通部材で形成される構成部材が接続接触として配設されることにより形成される。本実施形態において、除電回路Rを構成する構成部材は、次の部材である。フランジ18、軸受30、ロータ軸28、ロータ34(磁石38、磁石カバー40)、ステータ36(積層板50)、導通連結板66、制御回路基板64、等である。
なお、除電回路Rは制御回路基板64に電気接続される電気配線経路74を通じて、車両グランドに接続されて流体ポンプ10で生じた静電気は除電される。すなわち、アースされる。
(除電回路形成部)
本実施形態では、上記の除電回路Rにおける少なくとも一部の除電回路Rにおいて、簡素な構成で除電が行われる除電回路形成部RKが形成される。以下に、除電回路形成部RKの各種の実施形態を説明する。
本実施形態では、上記の除電回路Rにおける少なくとも一部の除電回路Rにおいて、簡素な構成で除電が行われる除電回路形成部RKが形成される。以下に、除電回路形成部RKの各種の実施形態を説明する。
(除電回路形成部RKの第1実施形態)
図3は除電回路形成部RKの第1実施形態を示す。第1実施形態の除電回路形成部RK1は、電動モータ構成部14における回転駆動部32を構成するロータ34とステータ36との間に形成される。その構成は、ロータ34の外周またはステータ36の内周の少なくとも円周方向の一部が、ロータ34とステータ36との間の隙間方向に延びる突出部56が形成される構成である。
図3は除電回路形成部RKの第1実施形態を示す。第1実施形態の除電回路形成部RK1は、電動モータ構成部14における回転駆動部32を構成するロータ34とステータ36との間に形成される。その構成は、ロータ34の外周またはステータ36の内周の少なくとも円周方向の一部が、ロータ34とステータ36との間の隙間方向に延びる突出部56が形成される構成である。
図3に示す本実施形態の場合は、突出部56はロータ34の外周面34Sからステータ36との隙間方向に向かって突出して形成されている。本実施形態では一条の突出部56がロータ34の外周面から円環状に突出した形態として形成されている。突出部56はロータ34と同じ材質で形成されており、導電性の材質とされている。なお、図3に示す第1実施形態に図示された構成箇所には、前述した実施形態と同じ符号を付すことにより説明を省略した。以下の各実施形態においても同じ。
(第1実施形態の作用効果)
上述した第1実施形態の除電回路形成部RK1によれば、ロータ34とステータ36との間に形成される除電回路Rは、ロータ34から突出形成された突出部56と、ステータ36の内周面とにより形成される。これにより、第1実施形態の除電回路形成部RK1では、突出部56による簡素な構成で除電作用が行われる。その結果、ノイズを低減(抑制)できる。
上述した第1実施形態の除電回路形成部RK1によれば、ロータ34とステータ36との間に形成される除電回路Rは、ロータ34から突出形成された突出部56と、ステータ36の内周面とにより形成される。これにより、第1実施形態の除電回路形成部RK1では、突出部56による簡素な構成で除電作用が行われる。その結果、ノイズを低減(抑制)できる。
(除電回路形成部RKの第2実施形態)
図4は除電回路形成部RKの第2実施形態を示す。第2実施形態の除電回路形成部RK2も、電動モータ構成部14における回転駆動部32に形成されており、ステータ36に構成されている。その構成は、ステータ36は絶縁部62で絶縁された複数の積層板50が積層されて構成されているとともに、積層板50の表面の絶縁部62の一部が欠如された構成とされており、当該欠如個所の積層板50同士が接触状態とされて導通可能な導電部60を構成している。なお、積層板50は導通部材で形成されている。
図4は除電回路形成部RKの第2実施形態を示す。第2実施形態の除電回路形成部RK2も、電動モータ構成部14における回転駆動部32に形成されており、ステータ36に構成されている。その構成は、ステータ36は絶縁部62で絶縁された複数の積層板50が積層されて構成されているとともに、積層板50の表面の絶縁部62の一部が欠如された構成とされており、当該欠如個所の積層板50同士が接触状態とされて導通可能な導電部60を構成している。なお、積層板50は導通部材で形成されている。
図4の図示状態で見て、導電部60は左右方向の中央部位置に設定されており、導電部60では、積層板50の表面の絶縁部62は欠如された構成となっている。そして、導電部60を形成する積層板50箇所は、図4の図示状態で見て、下方に凹み形状とされており、凹みが重ね合わされて、確実に導通状態を確保する構成とされている。本実施形態では、積層板50はボルト等の締結手段なしで構成されている。
(第2実施形態の作用効果)
上述した第2実施形態の除電回路形成部RK2によれば、ステータ36を構成する積層板50同士の導通が締結手段なしで図れるため、除電回路形成部RK2の構成が簡素化できる。
上述した第2実施形態の除電回路形成部RK2によれば、ステータ36を構成する積層板50同士の導通が締結手段なしで図れるため、除電回路形成部RK2の構成が簡素化できる。
(除電回路形成部RKの第3実施形態)
図5は除電回路形成部RKの第3実施形態を示す。第3実施形態の除電回路形成部RK3は、ロータ34を位置決めして取付ける取付部材42、及びフランジ18に形成されている。その構成は、取付部材42については、取付部材42の外周面に、前述の第1実施形態と同様に、円環状に突出部76が形成されて構成されている。フランジ部18については、軸受30を支持するフランジ18の外周部に突出部78が形成されて構成されている。また、フランジ18の下面位置に突出部80が形成されて構成されている。
図5は除電回路形成部RKの第3実施形態を示す。第3実施形態の除電回路形成部RK3は、ロータ34を位置決めして取付ける取付部材42、及びフランジ18に形成されている。その構成は、取付部材42については、取付部材42の外周面に、前述の第1実施形態と同様に、円環状に突出部76が形成されて構成されている。フランジ部18については、軸受30を支持するフランジ18の外周部に突出部78が形成されて構成されている。また、フランジ18の下面位置に突出部80が形成されて構成されている。
(第3実施形態の作用効果)
上述した第3実施形態の除電回路形成部RK3によっても、前述の第1実施形態及び第2実施形態と同様の作用効果を成す。
上述した第3実施形態の除電回路形成部RK3によっても、前述の第1実施形態及び第2実施形態と同様の作用効果を成す。
(他の実施形態)
本明細書に開示の技術は、上記した実施形態に限定されるものではなく、種々の変更が可能である。
本明細書に開示の技術は、上記した実施形態に限定されるものではなく、種々の変更が可能である。
例えば、上述した実施形態の流体ポンプは、自動車等車両における蒸発燃料処理回路に配置される流体ポンプであった。本明細書に開示の技術の流体ポンプは、自動車等車両におけるその他の装置にも適用可能である。更には、自動車等車両以外にも、静電気が生じる流体ポンプには適用可能である。
また、上述の第1実施形態の除電回路形成部RK1における突出部56は、ロータ34に形成した場合であったが、ステータ36に形成する構成であってもよい。また、突出部56は同じ位置であれば、ロータ34とステータ36の両方に設ける構成であってもよい。
また、上述の第2実施形態では、積層板50に形成する導電部60の位置は、中央部位置であったが、必ずしも中央部位置である必要はない。左右位置であってもよい。
10 流体ポンプ
12 ポンプ構成部
14 電動モータ構成部
16 ポンプカバー
18 フランジ
20 インペラ
21 インペラ室
22 羽根部材
24 導入口
26 吐出口
28 ロータ軸
30 軸受
32 回転駆動部
34 ロータ
36 ステータ
38 磁石
40 磁石カバー
42 取付部材
44 軸受
46 ケース部材
46A 下面部
48 スプリング
50 積層板
52 巻き線
56 突出部
58 ヒートシンク
60 導電部
62 絶縁部
64 制御回路基板
66 導通連結板
68 締結ボルト
70 挿通孔
71 挿通孔
72 螺合孔
74 電気配線経路
76 突出部
78 突出部
80 突出部
R 除電回路
RK 除電回路形成部
12 ポンプ構成部
14 電動モータ構成部
16 ポンプカバー
18 フランジ
20 インペラ
21 インペラ室
22 羽根部材
24 導入口
26 吐出口
28 ロータ軸
30 軸受
32 回転駆動部
34 ロータ
36 ステータ
38 磁石
40 磁石カバー
42 取付部材
44 軸受
46 ケース部材
46A 下面部
48 スプリング
50 積層板
52 巻き線
56 突出部
58 ヒートシンク
60 導電部
62 絶縁部
64 制御回路基板
66 導通連結板
68 締結ボルト
70 挿通孔
71 挿通孔
72 螺合孔
74 電気配線経路
76 突出部
78 突出部
80 突出部
R 除電回路
RK 除電回路形成部
Claims (5)
- 流体を圧送するポンプ構成部と、前記ポンプ構成部を回転駆動する電動モータ構成部とから成り、前記ポンプ構成部において流体と絶縁物で形成される回転体との摩擦により生じる静電気を除電する除電回路が前記ポンプ構成部と前記電動モータ構成部にまたがって構成されており、前記ポンプ構成部に生じた静電気を前記除電回路を通じて除電する流体ポンプであって、
前記除電回路における少なくとも一部の除電回路は、簡素な構成の除電回路形成部とされている流体ポンプ。 - 請求項1に記載の流体ポンプであって、
前記除電回路形成部は、前記電動モータ構成部における回転駆動部を構成するロータとステータとの間に形成されており、
前記ロータの外周または前記ステータの内周の少なくとも円周方向の一部が、前記ロータと前記ステータとの間の隙間方向に延びる突出部とされている流体ポンプ。 - 請求項1に記載の流体ポンプであって、
前記除電回路形成部は、前記電動モータ構成部における回転駆動部を構成するステータに形成されており、
前記ステータは表面が絶縁部で絶縁された積層板で構成されているとともに、前記積層板の表面の絶縁部の一部が欠如された構成とされており、当該欠如個所の積層板同士が接触状態とされて導通可能な導電部を構成している流体ポンプ。 - 請求項1〜請求項3のいずれかの請求項に記載の流体ポンプであって、
前記電動モータ構成部における回転駆動部と他部品とを組付ける導電性の組付部材を有し、前記除電回路は前記組付部材を介して構成される流体ポンプ。 - 請求項1〜請求項4のいずれかの請求項に記載の流体ポンプであって、
当該流体ポンプは、前記電動モータ構成部における回転駆動部と絶縁された導電性の筐体を有し、前記除電回路は前記筐体を含めて構成される流体ポンプ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2020033510A JP2021134769A (ja) | 2020-02-28 | 2020-02-28 | 流体ポンプ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2020033510A JP2021134769A (ja) | 2020-02-28 | 2020-02-28 | 流体ポンプ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2021134769A true JP2021134769A (ja) | 2021-09-13 |
Family
ID=77660713
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2020033510A Pending JP2021134769A (ja) | 2020-02-28 | 2020-02-28 | 流体ポンプ |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2021134769A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2022554156A (ja) * | 2020-03-16 | 2022-12-28 | 浙江三花汽車零部件有限公司 | 電動ポンプ |
-
2020
- 2020-02-28 JP JP2020033510A patent/JP2021134769A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2022554156A (ja) * | 2020-03-16 | 2022-12-28 | 浙江三花汽車零部件有限公司 | 電動ポンプ |
JP7413520B2 (ja) | 2020-03-16 | 2024-01-15 | 浙江三花汽車零部件有限公司 | 電動ポンプ |
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