JP2021134727A - 排気浄化システム - Google Patents

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Yasuhiro Onozawa
康弘 小野澤
正明 中村
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正明 中村
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Masazumi Kawabata
正純 川端
芳之 安藤
Yoshiyuki Ando
芳之 安藤
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Abstract

【課題】触媒の昇温速度を向上させる。【解決手段】一態様の排気浄化システムは、排気ガスが流れる排気通路に設けられ、排気ガスを浄化する触媒と、触媒の温度を取得する触媒温度取得部と、エンジンに燃料を供給する燃料供給装置と、エンジンの駆動によって発電する発電機と、発電機及び燃料供給装置の動作を制御する制御装置と、を備えている。制御装置は、触媒の温度が所定の温度よりも低い場合に、エンジンに発電負荷が生じるように発電機に負荷トルクを発生させると共に、発電負荷に応じた出力が得られるように燃料供給装置からエンジンへの燃料の供給量を増加させる暖気制御を行う。【選択図】図1

Description

本開示は、排気浄化システムに関する。
内燃機関によって生成された排気ガスを浄化する排気浄化装置が知られている。例えば、下記特許文献1には、ディーゼル機関の下流側に選択還元触媒(SCR:Selective Catalytic Reduction)を配置し、尿素水を加水分解して得られたアンモニアガスを還元剤として用いて、ディーゼル機関の排気ガスに含まれる窒素酸化物を還元することが記載されている。
特開2011−112006号公報
上述のような選択還元触媒は、活性温度まで昇温されたときに還元能力が発揮される。エンジン始動時のように、選択還元触媒の温度が活性温度よりも低いときには選択還元触媒の還元作用が働かないため、選択還元触媒が活性温度に昇温されるまで排気ガスに含まれる窒素酸化物が十分に浄化されず、窒素酸化物が外部に放出される恐れがある。窒素酸化物の放出量を低減するためには、触媒の温度を早期に活性温度まで昇温することが求められる。
そこで、本開示は、触媒の昇温速度を向上させることを目的とする。
一態様では、エンジンから排出される排気ガスを浄化する排気浄化システムが提供される。この排気浄化システムは、排気ガスが流れる排気通路に設けられ、排気ガスを浄化する触媒と、触媒の温度を取得する触媒温度取得部と、エンジンに燃料を供給する燃料供給装置と、エンジンの駆動によって発電する発電機と、発電機及び燃料供給装置の動作を制御する制御装置と、を備えている。制御装置は、触媒の温度が所定の温度よりも低い場合には、エンジンに発電負荷が印加されるように発電機に負荷トルクを発生させると共に、発電負荷に応じた出力が得られるように燃料供給装置からエンジンへ供給される燃料の量を増加させる暖気制御を実行する。
上記態様に係る排気浄化システムでは、触媒の温度が所定の温度よりも低い場合には、燃料の供給量が増加される。燃料の供給量が増加することにより、エンジンから排出される排気ガスの温度が上昇するので、触媒の昇温速度を向上させることができる。燃料の増加に伴ってエンジンの出力が増加するとエンジン出力とエンジンの負荷のバランスが乱れる可能性があるが、上記態様では、負荷トルクを発生させてエンジンに発電負荷を印加しているので、エンジン出力と負荷のバランスの乱れを抑制することができる。これにより、エンジンが軽負荷状態で動作することが防止され、その結果、エンジンが故障する可能性を低減することができる。
一実施形態に係る排気浄化システムは、発電機によって発電された電力を用いてエンジンに圧縮空気を供給する電動式過給器を更に備えていてもよい。燃料の供給量が増加すると空燃比が乱れる可能性があるが、この実施形態では、電動式過給器によってエンジンに圧縮空気を供給しているので、空燃比の乱れを抑制することができる。
一実施形態に係る排気浄化システムは、エンジンの排気弁の開閉を制御する可変動弁機構を更に備え、制御装置は、暖気制御の実行時には、暖気制御が実行されない通常制御時よりも排気弁の開放タイミングが早まるように可変動弁機構の動作を制御してもよい。排気弁の開放タイミングを早めることにより、エンジンの排気ガスの熱エネルギーを上昇させることができるので、触媒の昇温速度を向上させることができる。
一実施形態に係る排気浄化システムは、排気ガスの流れを用いてエンジンに圧縮空気を供給する排気タービン式過給器と、排気ガスを触媒に導く第1の排気通路と、排気ガスを排気タービン式過給器に導く第2の排気通路と、エンジンからの排気ガスの出力先を第1の排気通路と第2の排気通路との間で切り替えるバルブと、を更に備え、制御装置は、暖気制御の実行時には、排気ガスが第1の排気通路に出力され、通常制御時には、排気ガスが第2の排気通路に出力されるように、バルブを制御してもよい。
上記実施形態では、暖気制御の実行時には、排気ガスが第1の排気通路を介して触媒に供給されるので、排気タービン式過給器に熱エネルギーを奪われることなく、触媒を優先的に昇温させることができる。一方、通常制御時には、第2の排気通路を介して排気タービン式過給に排気ガスを供給することによって、排気ガスのエネルギーを利用してエンジンを過給することができる。
一実施形態に係る排気浄化システムは、発電機によって発電された電力を用いて触媒を加熱する電気ヒータを更に備えてもよい。この実施形態では、電気ヒータを用いて触媒を加熱することにより、触媒の昇温速度を向上させることができる。
一実施形態では、触媒が、アンモニアを還元剤として用いて排気ガスに含まれる排気ガスを還元する選択還元触媒であってもよい。
本発明の一態様及び種々の実施形態によれば、触媒の昇温速度を向上させることができる。
一実施形態の排気浄化システムの構成を概略的に示す図である。 可変動弁機構による排気弁の開放タイミングを示す図である。 窒素酸化物の排出量を示す図である。
以下、図面を参照して種々の実施形態について詳細に説明する。なお、各図面において同一又は相当の部分に対しては同一の符号を附すこととし、同一又は相当の部分に対する重複した説明は省略する。
図1は、一実施形態に係る排気浄化システムの概略構成図である。排気浄化システム1は、エンジン(内燃機関)を有する車両に搭載され、車両のエンジン10から排出された排気ガスを浄化する。排気浄化システム1が搭載される車両は、駆動源としてエンジン10及びモータジェネレータ51を備えるハイブリッド車であってもよい。
エンジン10は、例えばディーゼルエンジンである。図1に示すように、エンジン10は、複数の気筒11と、複数の気筒11から空気を排出する排気マニホールド12と、複数の気筒11内に空気を供給する吸気マニホールド13と、を有している。複数の気筒11の各々の内部には、ピストンが設けられ、当該ピストンが各気筒11内で往復移動することにより、クランクが回転させられる。また、複数の気筒11の各々には、吸気弁11a及び排気弁11bが形成されている。なお、各気筒11には、複数の吸気弁11aと複数の排気弁11bが形成されていてもよい。後述するように、エンジン10には、複数の気筒11のバルブタイミング(吸気弁11aや排気弁11bの開閉タイミング)を変更する可変動弁機構14が設けられている。エンジン10には、排気マニホールド12を介して排気管15が接続されている。
図1に示すように、排気浄化システム1は、排気浄化装置20、排気タービン式過給器30及び電動式過給器40を備えている。排気浄化装置20は、排気管15の下流側に設けられ、エンジン10から排出された排気ガスを浄化する。
図1に示すように、排気浄化装置20は、酸化触媒21、フィルタユニット22及び選択還元触媒23を有している。酸化触媒21、フィルタユニット22及び選択還元触媒23は、排気管15に連通するケース20c内に収容されている。排気管15及びケース20cは、エンジン10からの排気ガスが流れる排気通路Pを構成する。酸化触媒21、フィルタユニット22及び選択還元触媒23は、排気通路Pの上流側(エンジン10側)から、この順にケース20c配置されている。
酸化触媒21は、例えばアルミナ製の担体に、白金、パラジウム等の貴金属、又は、金属酸化物等の触媒成分を担持させたものである。酸化触媒21は、排気ガスに含まれる炭化水素(HC)及び一酸化炭素(CO)を酸化させて浄化する。この酸化触媒21は、例えば220℃以上の温度域で活性化される。
フィルタユニット22は、ケース20c内における酸化触媒21の下流側に設けられている。フィルタユニット22は、例えばDPF(Diesel Particulate Filter)を含んでおり、排気ガス中の粒子状物質を捕集する。このフィルタユニット22には、窒素酸化物等を酸化させる酸化触媒が担持されていてもよい。この酸化触媒は、エンジン10から供給された未燃の燃料を酸化反応させて、その酸化反応によって生じる熱を用いて捕集された粒子状物質を燃焼させる。
選択還元触媒23は、ケース20c内におけるフィルタユニット22の下流側に設けられている。選択還元触媒23は、アンモニアを還元剤として用いて窒素酸化物(NOx)を窒素(N)及び水(HO)に還元する。この選択還元触媒23は、例えば180℃以上の高温域で活性化され、窒素酸化物を還元する能力を獲得する。
ケース20c内における選択還元触媒23の上流側には、噴射器24が設けられている。噴射器24は、尿素供給器25に接続されており、この尿素供給器25は、噴射器24を介してタンク内に貯えられた尿素をケース20c内に供給する。尿素供給器25からケース20cに供給された尿素は、ケース20cを流れる排気ガスの熱で加水分解されてアンモニアになる。このアンモニアは、選択還元触媒23上で窒素酸化物と反応して窒素酸化物を還元する。なお、尿素供給器25からケース20c内に供給される尿素の量は、後述する制御装置60によって制御される。
一実施形態では、排気浄化装置20は、電気ヒータ26を有していてもよい。電気ヒータ26は、例えば選択還元触媒23を囲むように設けられている。電気ヒータ26は、後述するバッテリ53に電気的に接続され、当該バッテリ53から供給される電力によって発熱して選択還元触媒23を加熱する。また、ケース20c内には、排気ガスの温度を計測する温度センサ27が設けられていてもよい。この温度センサ27は、例えば選択還元触媒23の上流側で排気ガスの温度を計測し、計測された温度を示す温度情報を後述する制御装置60に出力する。制御装置60は、温度センサ27から出力された温度情報の経時的変化に基づいて、選択還元触媒23の温度を取得する。すなわち、温度センサ27及び制御装置60は、選択還元触媒23の温度を取得する触媒温度取得部70を構成する。
排気タービン式過給器30は、排気ガスの流れを用いてエンジン10に圧縮空気を供給する機能を有している。排気タービン式過給器30は、例えばターボチャージャーであり、タービンホイール31とコンプレッサホイール32とを有している。タービンホイール31は、排気管15に連通するタービン室31c内に設けられており、エンジン10から排出された排気ガスの流れによって回転する。コンプレッサホイール32は、コンプレッサ室32c内に設けられ、回転軸33によってタービンホイール31に連結されている。コンプレッサホイール32は、タービンホイール31の回転に伴って回転する。
排気タービン式過給器30のコンプレッサ室32cには、第1吸気管35及び第2吸気管36が接続されている。コンプレッサホイール32は、回転することによって、第1吸気管35からコンプレッサ室32c内に空気を取り込み、圧縮された空気を第2吸気管36へ送り出す。第2吸気管36へ送り出された空気は、第3吸気管37を介してエンジン10に供給される。なお、エンジン10に供給される空気は、経路の途中でインタークーラー38によって冷却されてもよい。
第1吸気管35には、コンプレッサバルブ39が設けられている。コンプレッサバルブ39は、コンプレッサ室32cへの空気の供給と供給の遮断とを切り替えることができる。コンプレッサバルブ39は、後述する制御装置60に接続されており、制御装置60によってその開閉が制御される。
電動式過給器40は、後述するモータジェネレータ51によって発電された電力を用いてエンジン10に圧縮空気を供給する機能を有している。電動式過給器40は、例えば電動スーパーチャージャーであり、コンプレッサ41及びモータ42を有している。コンプレッサ41は、モータ42の駆動力を受けて回転して第1吸気管35から空気を取り込み、圧縮された空気をインタークーラー38に供給する。インタークーラー38で冷却された空気は、第3吸気管37を介してエンジン10に供給される。
排気浄化システム1は、可変動弁機構14を更に備えている。可変動弁機構14は、エンジン10の吸気弁11a及び排気弁11bの開弁タイミングを変更可能とするものである。一実施形態では、可変動弁機構14は、吸気カム14a及び排気カム14bを有しており、吸気カム14a及び排気カム14bの位相角を変化させることにより、吸気弁11a及び排気弁11bの開度をそれぞれ制御する。可変動弁機構14の動作は、後述する制御装置60によって制御される。
図1に示すように、排気管15には、バルブ16が設けられている。バルブ16は、例えば三方弁であり、第1ポート16a、第2ポート16b及び第3ポート16cを有している。また、排気管15は、流路L1、流路L2(第2の排気通路)、流路L3(第1の排気通路)及び流路L4を含んでいる。流路L1の一端は、エンジン10の排気マニホールド12に接続され、流路L1の他端は、バルブ16の第1ポート16aに接続されている。流路L2の一端は、バルブ16の第2ポート16bに接続され、流路L2の他端は、排気タービン式過給器30のタービン室31cに接続されている。流路L3の一端は、バルブ16の第3ポート16cに接続され、流路L3の他端は、流路L4の途中位置に接続されている。流路L4の一端は、排気タービン式過給器30のタービン室31cに接続され、流路L4の他端は、排気浄化装置20のケース20cに接続されている。
バルブ16は、排気ガスの出力先を流路L2と流路L3との間で切り替えることができる。例えば、バルブ16の第1ポート16aと第2ポート16bとが連通された場合には、エンジン10からの排気ガスは流路L1,L2を通ってタービン室31cへ送られる。タービン室31cに送られた排気ガスは、タービンホイール31を回転させる。一方、バルブ16の第1ポート16aと第3ポート16cとが連通された場合には、エンジン10からの排気ガスは、流路L3に送られる。流路L3に送られた排気ガスは、流路L3及び流路L4を通って排気浄化装置20に送られる。排気浄化装置20へ送られた排気ガスは、酸化触媒21、フィルタユニット22及び選択還元触媒23によって浄化される。すなわち、流路L3は、エンジン10からの排気ガスを排気タービン式過給器30を経由せずに流路L4へ送るバイパス通路として機能する。
図1に示すように、排気浄化システム1は、モータジェネレータ(発電機)51、インバータ52、バッテリ53、燃料供給装置55及び制御装置60を更に備えている。
モータジェネレータ51は、エンジン10の出力軸に接続されており、電動機及び発電機として機能する。モータジェネレータ51が電動機として機能する場合には、モータジェネレータ51は、バッテリ53から電力の供給を受けて車両を駆動させるための動力を発生する。一方、モータジェネレータ51が発電機として機能する場合には、モータジェネレータ51は、回生発電用の負荷トルクを発生させ、エンジン10の回転によって発電する。モータジェネレータ51が発電した電力は、インバータ52を介してバッテリ53に供給される。
バッテリ53は、例えばリチウムイオン電池等の種々の二次電池である。インバータ52は、モータ42、モータジェネレータ51及びバッテリ53に電気的に接続されており、モータ42、モータジェネレータ51及びバッテリ53に供給される電力を制御する。例えば、モータジェネレータ51が電動機として機能する場合には、インバータ52は、バッテリ53の直流電力を交流電力に変換してモータジェネレータ51に供給する。一方、モータジェネレータ51が発電機として機能する場合には、モータジェネレータ51によって発電された電力を受けてバッテリ53を充電する。さらに、インバータ52は、モータ42に電力を供給して、電動式過給器40を作動させる。
燃料供給装置55は、エンジン10に軽油等の燃料を供給する。燃料供給装置55は、例えば、燃料を貯える燃料タンクと、燃料をエンジン10に噴射する噴射器とを有している。燃料供給装置55は、制御装置60に接続されており、制御装置60からの制御信号に応じてエンジン10に対する燃料の供給量を調整可能に構成されている。
制御装置60は、排気浄化システム1全体の動作を制御する。制御装置60は、CPU[Central Processing Unit]、ROM[Read Only Memory]、RAM[Random Access Memory]、CAN[Controller Area Network]通信回路等を有する電子制御ユニットである。制御装置60は、例えば、ROMに記憶されているプログラムをRAMにロードし、RAMにロードされたプログラムをCPUで実行することにより各種機能を実現する。
制御装置60は、バルブ16、温度センサ27、コンプレッサバルブ39、モータジェネレータ51、インバータ52及び燃料供給装置55と通信可能に接続されている。例えば、制御装置60は、温度センサ27からケース20c内の排気ガスの温度情報を取得し、温度情報の経時的変化から選択還元触媒23の温度を取得する。制御装置60は、選択還元触媒23の温度に応じて、バルブ16の各ポートの接続状態、コンプレッサバルブ39の開閉、モータジェネレータ51の動作、インバータ52の動作、及び、燃料供給装置55からエンジン10への燃料の供給量を制御する。
制御装置60は、選択還元触媒23の温度に応じて、暖気制御又は通常制御を実行する。より詳細には、制御装置60は、選択還元触媒23の温度が所定の温度よりも低い場合には暖気制御を実行し、選択還元触媒23の温度が所定の温度以上の場合には通常制御を実行する。暖気制御は、選択還元触媒23を急速に昇温させる制御である。なお、所定の温度は、予め定められた温度であり、例えば選択還元触媒23の活性温度(例えば180℃)であってもよい。
まず、制御装置60によって行われる暖気制御について説明する。上記のように、暖気制御は、選択還元触媒23の温度が所定の温度よりも低いときに行われる。暖気制御時には、制御装置60は、第1ポート16aと第3ポート16cとが連通し、第1ポート16aと第2ポート16bの連通が遮断されるようにバルブ16を制御する。この制御によって、エンジン10からの排気ガスは、タービン室31cに供給されることなく、排気浄化装置20に供給される。排気浄化装置20に供給された排気ガスは、酸化触媒21、フィルタユニット22及び選択還元触媒23を加熱する。
また、暖気制御時には、制御装置60は、コンプレッサバルブ39を閉鎖させる。コンプレッサバルブ39の閉鎖によって、排気タービン式過給器30の作動が停止され、排気ガスのエネルギーが排気タービン式過給器30に奪われることが防止される。その結果、排気浄化装置20が優先的に加熱される。
さらに、暖気制御時には、制御装置60は、モータジェネレータ51に負荷トルクを発生させる。この負荷トルクとは、エンジン10の回転によって回生発電を行うための負のトルクである。エンジン10が、負荷トルクに抗して回転することによって、モータジェネレータ51において回生電力が発生する。
ここで、モータジェネレータ51が負荷トルクを発生させることにより、エンジン10には発電負荷が印加させる。このとき、制御装置60は、エンジン10において発電負荷に応じたエンジン出力が得られるように、燃料供給装置55からエンジン10へ供給される燃料の供給量を増加させる。例えば、制御装置60は、エンジン10の出力と負荷とが釣り合うように、発電負荷に応じた分だけエンジン10への燃料の供給量を増加させる。エンジン10への燃料の供給量が増加することにより、エンジン10から排出される排気ガスの熱エネルギーが増加する。この排気ガスが排気浄化装置20に供給されることにより、酸化触媒21、フィルタユニット22及び選択還元触媒23の昇温速度が向上する。
モータジェネレータ51によって発電された電力は、インバータ52に送られる。インバータ52は、発電された電力の一部をバッテリ53に供給してバッテリ53を充電する。また、インバータ52は、発電された電力の一部を電動式過給器40のモータ42に供給して、電動式過給器40を作動させる。電動式過給器40の作動によって、エンジン10に圧縮空気が供給される。エンジン10への空気の供給量が増加することによって、燃料の増加に伴う空燃比の乱れが抑制される。また、モータジェネレータ51によって発電された電気を用いて電動式過給器40を動作させることによって、バッテリ53の電力を消費せずにエンジン10への空気の供給量を増加させることができる。
さらに、インバータ52は、モータジェネレータ51によって発電された電力の一部をバッテリ53を介して電気ヒータ26に供給してもよい。電気ヒータ26は、供給された電力によって発熱し、選択還元触媒23を加熱する。その結果、暖気制御時の選択還元触媒23の昇温速度がより早められる。
また、制御装置60は、暖気制御時には、通常制御時と比較してエンジン10の排気弁11bの開放タイミングが早まるように可変動弁機構14を制御してもよい。図2は、排気弁11bの開弁タイミングを示す図である。図2において、TDCは上死点を意味し、BDCは下死点を意味している。図2において、破線の曲線R1は、通常制御時の排気弁11bの開度(排気カム14bのリフト量)を示しており、実線の曲線R2は、暖気制御時の排気弁11bの開度を示している。
図2に示すように、通常制御時の排気行程では、気筒11内のピストンが下死点付近にあるクランク角度C1で排気弁11bが開状態となり、気筒11内のピストンが上死点付近にあるクランク角度C2で排気弁11bが閉状態となる。これに対し、暖気制御時の排気行程では、クランク角度C1よりも早いタイミングであるクランク角度C3で排気弁11bが開状態となるようにバルブタイミングが変化される(進角させる)。例えば、クランク角度C3は、クランク角度C1よりも50°以上120°以下だけ小さな角度であってもよい。暖気制御時の排気行程では、通常制御時と同じクランク角度C2で排気弁11bが閉状態となる。
暖気制御時には、排気弁11bの開放タイミングが早められることで、膨張行程の途中から排気弁11bが開放されることになり、排気弁11bから排出される排気ガスの熱エネルギーが大きくなる。この排気ガスを排気浄化装置20に供給することにより、排気浄化装置20の酸化触媒21、フィルタユニット22及び選択還元触媒23の昇温速度が向上する。
次に、制御装置60によって行われる通常制御について説明する。上記のように、通常制御は、選択還元触媒23の温度が所定の温度以上であるときに行われる。通常制御時には、制御装置60は、インバータ52を制御して電動式過給器40のモータ42への電力供給を停止する。これにより、電動式過給器40の作動が停止され、電動式過給器40からエンジン10への圧縮空気の供給が停止される。
また、制御装置60は、第1ポート16aと第3ポート16cとの連通が遮断され、第1ポート16aと第2ポート16bとが連通されるようにバルブ16を制御する。この制御によって、エンジン10からの排気ガスは、タービン室31cに供給され、タービンホイール31が回転する。さらに、制御装置60は、コンプレッサバルブ39を開放させる。コンプレッサバルブ39の開放によって、第1吸気管35からコンプレッサ室32c内に空気が取り込こまれ圧縮される。圧縮された空気は、第2吸気管36及び第3吸気管37を介してエンジン10に供給される。これにより、エンジン10が過給される。
さらに、通常制御では、制御装置60は、車両の走行状態に応じてモータジェネレータ51の動作を制御する。例えば、制御装置60は、車両の減速時には、回生ブレーキを使用して発電するようにモータジェネレータ51を制御し、車両の加速時には、バッテリ53に蓄電された電力を利用して駆動力を発生するようにモータジェネレータ51を制御する。
図3は、選択還元触媒23の温度と窒素酸化物(NOx)の排出量との関係を示している。図3において、線A1は、エンジン10から排出される窒素酸化物の積算量を意味しており、線A2は、大気中に放出される窒素酸化物の積算量を意味している。図3において、線A3は、選択還元触媒23の温度の経時的変化を意味しており、線A4は、大気中に放出される窒素酸化物の目標積算量である。選択還元触媒23の温度が活性温度(ここでは、180℃)よりも低いときには窒素酸化物が浄化されないため、図3に示すように、車両の始動時から選択還元触媒23の温度が活性温度に達するまでの間に、目標積算量よりも多くの窒素酸化物が大気中に放出されることとなる。大気中に放出される窒素酸化物の積算量を目標積算量の範囲内に抑えるためには、車両の始動時から選択還元触媒23の温度が活性温度に達するまでに要する時間を短縮することが必要である。
このような問題に対し、上記実施形態に係る排気浄化システム1では、選択還元触媒23の温度が所定の温度よりも低い場合には、暖気制御が行われ、燃料の供給量が増加される。燃料の供給量が増加することにより、エンジン10から排出される排気ガスの温度が上昇されるので、選択還元触媒23の昇温速度を向上させることができる。選択還元触媒23の昇温速度が向上することにより、選択還元触媒23の温度が活性温度に達するまでに要する時間を短縮することができるので、大気中に放出される窒素酸化物の量を低減することができる。なお、燃料の増加に伴ってエンジン10の出力が増加するとエンジン10の出力と負荷のバランスが乱れる可能性があるが、排気浄化システム1では、負荷トルクを発生させてエンジン10に発電負荷を生じさせているので、エンジン10の出力と負荷のバランスの乱れを抑制することができる。これにより、エンジン10が軽負荷状態で動作することが防止され、その結果、エンジンが故障する可能性を低減することができる。
また、上記実施形態に係る排気浄化システム1では、暖気制御の実行時には、暖気制御が実行されない通常制御時よりも排気弁11bの開放タイミングが早まるように可変動弁機構14を制御しているので、エンジン10の排気ガスの熱エネルギーを増加させることができる。したがって、選択還元触媒23の昇温速度を向上させることができる。
以上、種々の実施形態に係る排気浄化システムについて説明してきたが、上述した実施形態に限定されることなく発明の要旨を変更しない範囲で種々の変形態様を構成可能である。
例えば、上記実施形態では、暖気制御時に、通常制御時と同じクランク角度C2で排気弁11bが閉状態となるようにしているが、排気弁11bの閉鎖タイミングは任意に設定することができる。例えば、制御装置60は、暖気制御時には、通常制御時よりも早いタイミングで排気弁11bを開放すると共に、通常制御時よりも早いタイミングで排気弁11bを閉鎖してもよい。
また、上記実施形態では、温度センサ27で計測された排気ガスの温度に基づいて選択還元触媒23の温度を取得しているが、温度センサを用いて選択還元触媒23の温度を直接計測してもよい。また、一実施形態では、エンジン10の温度、ラジエター内の冷却水の温度等が予め定められた閾値よりも低いときに、選択還元触媒23の温度が所定の温度よりも低いと判定し、暖気制御を実行してもよい。さらに、選択還元触媒23とは異なる他の触媒、例えば酸化触媒21の温度が所定の温度よりも低いときに暖気制御が実行されてもよい。
また、図1に示す例では、インバータ52が、バッテリ53を介して電気ヒータ26に電力を供給しているが、一実施形態では、インバータ52が、モータジェネレータ51によって発電された電力をバッテリ53を介さずに電気ヒータ26に直接供給してもよい。
上記実施形態では、モータジェネレータ51が、電動機及び発電機として機能しているが、少なくとも発電機として機能すればよい。
1…排気浄化システム、10…エンジン、11b…排気弁、14…可変動弁機構、16…バルブ、23…選択還元触媒、26…電気ヒータ、30…排気タービン式過給器、40…電動式過給器、51…モータジェネレータ(発電機)、55…燃料供給装置、60…制御装置、70…触媒温度取得部、P…排気通路。

Claims (6)

  1. エンジンから排出される排気ガスを浄化する排気浄化システムであって、
    前記排気ガスが流れる排気通路に設けられ、前記排気ガスを浄化する触媒と、
    前記触媒の温度を取得する触媒温度取得部と、
    前記エンジンに燃料を供給する燃料供給装置と、
    前記エンジンの駆動によって発電する発電機と、
    前記発電機及び前記燃料供給装置の動作を制御する制御装置と、
    を備え、
    前記制御装置は、前記触媒の温度が所定の温度よりも低い場合には、前記エンジンに発電負荷が印加されるように前記発電機に負荷トルクを発生させると共に、前記発電負荷に応じたエンジン出力が得られるように前記燃料供給装置から前記エンジンへ供給される前記燃料の量を増加させる暖気制御を実行する、排気浄化システム。
  2. 前記発電機によって発電された電力を用いて前記エンジンに圧縮空気を供給する電動式過給器を更に備える、請求項1に記載の排気浄化システム。
  3. 前記エンジンの排気弁の開閉を制御する可変動弁機構を更に備え、
    前記制御装置は、前記暖気制御の実行時には、前記暖気制御が実行されない通常制御時よりも前記排気弁の開放タイミングが早まるように前記可変動弁機構の動作を制御する、請求項1又は2に記載の排気浄化システム。
  4. 前記排気ガスの流れを用いて前記エンジンに圧縮空気を供給する排気タービン式過給器と、
    前記排気ガスを前記触媒に導く第1の排気通路と、
    前記排気ガスを前記排気タービン式過給器に導く第2の排気通路と、
    前記エンジンからの前記排気ガスの出力先を前記第1の排気通路と前記第2の排気通路との間で切り替えるバルブと、
    を更に備え、
    前記制御装置は、前記暖気制御の実行時には、前記排気ガスが前記第1の排気通路に出力され、前記通常制御時には、前記排気ガスが前記第2の排気通路に出力されるように、前記バルブを制御する、請求項3に記載の排気浄化システム。
  5. 前記発電機によって発電された電力を用いて前記触媒を加熱する電気ヒータを更に備える、請求項1〜4の何れか一項に記載の排気浄化システム。
  6. 前記触媒が、アンモニアを還元剤として用いて排気ガスに含まれる排気ガスを還元する選択還元触媒である、請求項1〜5の何れか一項に記載の排気浄化システム。
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