JP2021134665A - 3気筒水平対向内燃機関 - Google Patents
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Abstract
【課題】振動を抑制しつつ燃料噴射及び着火燃焼を適宜休止して燃費性能の向上を図り得る3気筒の内燃機関を実現する。【解決手段】3気筒水平対向内燃機関100が、クランクシャフト10の軸線10cに対し一方の側に配された第1の気筒1と、クランクシャフト10の軸線10cに対し第1の気筒1と同じ側に配された第3の気筒3と、クランクシャフト10の軸線10cを挟んで第1の気筒1と反対側に配され、その行程容積が第1及び第3の気筒1、3の行程容積の和と略同等である第2の気筒2とを備えるようにする。【選択図】図1
Description
本発明は、動力源として車両等に搭載される3気筒水平対向内燃機関に関する。
一般に、直列3気筒の内燃機関では、クランクシャフトに3つのクランクアームを120°の位相差で設け、これらのクランクアームの先端のクランクピンにコネクティングロッドを介して各気筒のピストンをそれぞれ接続する構成が採用されている。この種の内燃機関では、各気筒の燃焼の間隔が均等である。
内燃機関に発生する低周波の剛体振動を抑制する方法の一つとして、クランクシャフトと等速かつ逆回転するバランスウェイトを設けることが考えられるが(例えば、特許文献1を参照)、バランスシャフトを設けることによりエンジン重量及びメカロスが増大する。
また、燃費性能の向上を図る手段として、一部の気筒における燃料噴射及び着火燃焼を休止することが知られているが(例えば、非特許文献1を参照)、従来の3気筒の内燃機関において1つの気筒における燃料噴射及び着火燃焼を休止すると、燃焼の間隔が不均等なものとなり、エンジン回転数の瞬時値の変動が大きくなることから、内燃機関及び車両の駆動系の振動も大きくなる。
"Ford to Offer Fuel-Saving Cylinder Deactivation Tech for 1.0 Litre EcoBoost; Global First for a 3-Cylinder Engine | Ford of Europe | Ford Media Center"、[online]、[令和2年1月20日検索]、インターネット<URL: https://media.ford.com/content/fordmedia/feu/en/news/2016/11/29/ford-to-offer-fuel-saving-cylinder-deactivation-tech-for-1-0-lit.html>
本発明は、振動を抑制しつつ燃料噴射及び着火燃焼を適宜休止して燃費性能の向上を図り得る3気筒の内燃機関を実現するものである。
以上の課題を解決すべく、本発明に係る3気筒水平対向内燃機関は、以下に述べるような構成を有する。すなわち本発明に係る3気筒水平対向内燃機関は、クランクシャフトの軸線に対し一方の側に配された第1の気筒と、クランクシャフトの軸線に対し第1の気筒と同じ側に配された第2の気筒と、クランクシャフトの軸線を挟んで第1の気筒と反対側に配され、その行程容積が第1及び第2の気筒の行程容積の和と略同等である第3の気筒とを備えたものである。
このようなものであれば、第1及び第2の気筒と第3の気筒とをクランクシャフトの軸線を挟んで反対側に配しているので、第1及び第2の気筒における燃料噴射及び着火燃焼を同時に又は交互に行うようにすることにより振動を抑制しつつ、第1及び第2の気筒における燃料噴射及び着火燃焼をこれらの気筒の一方のみに対して交互に行い他方の気筒における燃料噴射及び着火燃焼を適宜休止することにより燃費性能の向上を図ることが可能となる。
また、燃焼の間隔を均等にし、かつ機械バランスをとりつつ、燃料噴射及び着火燃焼を適宜休止することにより燃費性能の向上を図るための具体的な構成の一つとして、第1の気筒の行程容積と第2の気筒の行程容積とが略同等で、各気筒で吸気行程、圧縮行程、膨張行程及び排気行程からなるサイクルを繰り返し実行するとともに各サイクルで燃料噴射及び着火燃焼を行い、第1及び第2の気筒におけるサイクルを同期させて第3の気筒におけるサイクルと半サイクル分ずらす第1の運転状態と、第1及び第2の気筒における燃料噴射及び着火燃焼はそれぞれ2サイクルに1回分だけ行いその後1サイクルは休止するようにして交互に行い、第1又は第2の気筒におけるサイクルと第3の気筒におけるサイクルとを半サイクル分ずらし、第3の気筒が出力するトルクを前記第1の運転状態と比較して小さくする第2の運転状態とを選択的にとり得るものが挙げられる。
さらに、燃焼の間隔を均等にし、かつ機械バランスをとりつつ、燃料噴射及び着火燃焼を適宜休止することにより燃費性能の向上を図るための具体的な構成の他の一つとして、第1の気筒の行程容積と第2の気筒の行程容積とが略同等で、各気筒で吸気行程、圧縮行程、膨張行程及び排気行程からなるサイクルを繰り返し実行するとともに各サイクルで燃料噴射及び着火燃焼を行い、第1及び第2の気筒におけるサイクルを同期させて第3の気筒におけるサイクルと半サイクル分ずらす第1の運転状態と、第1及び第2の気筒における燃料噴射及び着火燃焼はそれぞれ2サイクルに1回分だけ行いその後1サイクルは休止するようにして交互に行い、第3の気筒における燃料噴射及び着火燃焼は休止する第3の運転状態とを選択的にとり得るものが挙げられる。
本発明によれば、振動を抑制しつつ燃料噴射及び着火燃焼を適宜休止して燃費性能の向上を図り得る3気筒の内燃機関を実現することができる。
以下、本発明の一実施形態を図面を参照しつつ以下に述べる。
本実施形態に係る内燃機関100は、3気筒の水平対向内燃機関である。具体的には、図1に示すように、クランクシャフト10の軸線10cに対し同じ側に配された第1の気筒1及び第2の気筒2と、クランクシャフト10の軸線10cを挟んで第1の気筒1及び第2の気筒2と反対側に配された第3の気筒3とを備えている。本実施形態では、第1の気筒1及び第2の気筒2は同等の行程容積を有し、第3の気筒3の行程容積はこれら第1の気筒1及び第2の気筒2の行程容積の和と略同等、すなわち第1の気筒1及び第2の気筒2の約2倍である。
さらに詳述すると、図1に示すように、クランクシャフト10からは、同一の長さL1を有する第1及び第2のクランクアーム11、12が同一方向に伸びており、これら第1及び第2のクランクアーム11、12の約2倍の長さL2(≒2L1)を有する第3のクランクアーム13が第1及び第2のクランクアーム11、12と反対方向に伸びている。これら第1、第2及び第3のクランクアーム11、12、13先端の第1、第2及び第3のクランクピン11a、12a、13aには第1、第2及び第3のコネクティングロッド21、22、23の一端部がそれぞれ接続されている。これら第1、第2及び第3のコネクティングロッド21、22、23の他端部はそれぞれ第1、第2及び第3の気筒1、2、3内のピストン1a、2a、3aに接続されている。これらピストン1a、2a、3aの質量は全て等しい。そして、第1〜第3の気筒1〜3のボア径d1は全て等しく、各気筒1、2、3内のピストン1a、2a、3aの行程長さはいずれもコンロッド21、22、23を介して接続されたクランクアーム11、12、13の長さの2倍であるので、第3の気筒3の行程容積は第1及び第2の気筒1、2の行程容積の約2倍である。なお、本明細書中では、クランクアーム11、12、13の長さはクランクシャフト10の軸心から各クランクアーム11、12、13の先端のクランクピン11a、12a、13aまでの径方向の距離である。
各気筒1、2、3には、吸気バルブ31、32、33及び図示しない排気バルブがそれぞれ2つずつ設けられている。以下、第1の気筒1における吸気バルブ31の構成について述べる。図3に示すように、この吸気バルブ31は、図示しないシリンダヘッドに回転可能に支持された吸気カムシャフト81からの回転によりロッカーアーム41A、41Bを介して回転駆動される。このロッカーアーム41A、41Bの支点はシリンダヘッドに回転可能に支持されており、作用点は吸気バルブ31のステムエンド31aに当接する。また、このロッカーアーム41A、41Bの力点部分は吸気カムシャフト81に軸支された吸気カム51A、52Bにより押圧される。吸気カムシャフト81は、クランクシャフト10が4回転するごとに1回転するようになっている。
吸気バルブ31には、図2及び図3に示すように、吸気カムシャフト81に軸支され当該カムシャフト81の軸心を挟んで対称な形状を有する2つのカムローブ51xを有する第1の吸気カム51Aと、吸気カムシャフト81に軸支されカムローブ51xを1つのみ有する第2の吸気カム51Bをそれぞれ対応させて設けてある。より具体的には、両吸気バルブ31の中間に対応する位置に第1のロッカーアーム41Aが、また両吸気バルブ31に対応する位置に第2のロッカーアーム41Bがそれぞれ設けられており、第1のロッカーアーム41Aを第1の吸気カム51Aが押圧するとともに、両第2のロッカーアーム41Bをそれぞれ第2の吸気カム51Bが押圧するようになっている。
さらに詳述すると、図2に示すように、第1の吸気カム51Aは、ベースサークル上において互いに180度離間した位置に両カムローブ51xがそれぞれ配されている。第2の吸気カム51Bは、カムローブ51xを1つのみ有しており、このカムローブ51xは第1の吸気カム51Aにおける一方のカムローブ51xと位相が一致する位置に配されている。
一方、第1及び第2のロッカーアーム41A、41Bには、第1の運転状態時に第1の吸気カム51Aが吸気バルブ31を開弁駆動する第1の状態をとり第2及び第3の運転状態時時に第2の吸気カム51Bがそれぞれ吸気バルブ31を開弁駆動する第2の状態をとるようにするための切替機構60が内蔵されている。この切替機構60は、例えば、図3に示すように、第1及び第2のロッカーアーム41A、41Bを接続しこれらを同期して移動させることが可能な第1の位置(P)と第1又は第2のロッカーアーム41A、41B内に収納されこれらを接続しない第2の位置(Q)との間を移動可能な接続ピン601と、接続ピン601を第1の位置(P)に向けて移動させるための油圧を供給する油圧通路602と、この油圧通路602に油圧を共有する図示しない油圧供給源と、接続ピン601を第2の位置(Q)に向けて付勢するコイルバネ603と、第1の運転状態時に接続ピン601を第1の位置(P)に、第2及び第3の運転状態時時に接続ピン601を第2の位置(Q)にすべく油圧通路602中の図示しない弁を制御する信号を出力する図示しない制御装置とを備えている。この制御装置は、マイクロコンピュータシステムを利用して形成されたものであり、エンジン回転数及びエンジン負荷率を示す信号を受け付け、これらエンジン回転数及びエンジン負荷率をパラメータとして図4に示すマップを参照することにより第1〜第3のいずれの運転状態であるかを判定し、第1の運転状態時には接続ピン601を第1の位置(P)に向けて移動させるべく弁に信号を出力し、第2又は第3の運転状態時には接続ピン18を第2の位置(Q)に向けて移動させるべく油圧通路602中の弁に信号を出力するものである。なお、図5においては、切替機構60の接続ピン601の存在を示すべくロッカーアーム51A、51Bの一部を破断して示している。なお、エンジン負荷率を示す信号としては、例えば、アクセル操作量、アクセル操作の速度、スロットルバルブの開度、新気の吸入空気量、吸気管圧力等、運転者が要求する内燃機関の出力(要求負荷)を示す任意の量を利用してよい。
また、第2の気筒2における吸気バルブ32も、同様に吸気カムシャフト81からの回転によりロッカーアーム42A、42Bを介して開閉駆動される。このロッカーアーム42A、42Bも同様に吸気カムシャフト81に軸支させた吸気カム52A、52Bに押圧されて吸気バルブ32を駆動するものである。第2及び第3の運転状態時にはクランクシャフトが4回転するごとに1回開閉弁する。但し、図示は省略するが、第2の気筒2における吸気バルブ32に対応して設けられる第2の吸気カム52Bは、第1の気筒1における吸気バルブ31に対応して設けられる第2の吸気カム51Bに対しカムシャフト81に対して180°離間した姿勢で当該カムシャフト81に軸支されている。
さらに、第1及び第2の気筒1、2における図示しない排気バルブも、上述した吸気バルブ31、32と同様の態様で図示しない排気カムシャフトに接続されており、第2及び第3の運転状態時にはクランクシャフトが4回転するごとに1回開閉弁する。
そして、第2の気筒3における吸気バルブ33及び図示しない排気バルブも、以下に述べた点を除き第1の気筒1における吸気バルブ31と同様の態様で吸気カムシャフト82及び図示しない排気カムシャフトを介して駆動される。なお、第1の気筒1における吸気バルブ31におけるものに対応する部位には同一の名称を付している。
吸気バルブ33には、第1の吸気カム53Aと、第2の吸気カム53Bが対応して設けられている。第1の吸気カム53Aは、第1の気筒1に対応するものと同様の構成を有する。一方、第2の吸気カム53Bは、カムローブを有しない。
その上で、第3の気筒3に対応させて、第1及び第2の運転状態では第1の吸気カム53Aにより第1のロッカーアーム43Aを介して吸気バルブ33を駆動し、第3の運転状態ではカムローブを有しない第2の吸気カム53Bを第2のロッカーアーム43Bに当接させ、吸気バルブ33を閉止状態に保つようにしている。すなわち、第1及び第2の運転状態ではクランクシャフトが2回転するごとに吸気バルブ33が1回開閉弁し、第3の運転状態では吸気バルブ33が閉弁状態を保つようになっている。
排気バルブについても同様に、第1及び第2の運転状態ではクランクシャフトが2回転するごとに1回開閉弁し、第3の運転状態では閉弁状態を保つようになっている。
そして、第3の気筒3側のカムシャフト82には、可変バルブタイミング機構(VVT62)が接続されており、このVVT62を介して、第2の運転状態では第3の気筒3にミラーサイクル(アトキンソンサイクル)が適用されるようになっている。換言すれば吸気行程においてピストン3aが下死点を過ぎた後下死点と上死点との中間近傍に達したときに吸気バルブ33が閉弁するようになっている。
従って、第1の運転状態では、第1及び第2の気筒1、2について同時に燃料噴射及び着火燃焼が行われるとともに、第1及び第2の気筒1、2と第3の気筒3とで、交互に燃料噴射及び着火燃焼が行われるようになっている。換言すれば、各気筒1〜3において吸気行程、圧縮行程、膨張行程及び排気行程からなるサイクルを繰り返し実行し、かつ、第1及び第2の気筒1、2におけるサイクルと第3の気筒3とにおけるサイクルとを半サイクル(360°CA)分ずらしている。第1の運転状態における運転態様のタイムチャートを図5に示す。
第2の運転状態では、第1の気筒1及び第2の気筒2における燃料噴射及び着火燃焼、並びに前記サイクルは2サイクルに1回(1440°CAに1回)だけ行うようにし、第1の気筒1及び第2の気筒2における燃料噴射及び着火燃焼はいずれか一方の気筒に対してのみ行い他方の気筒における燃料噴射及び着火燃焼を休止した上で、第1又は第2の気筒1、2における燃料噴射及び着火燃焼と第3の気筒3における燃料噴射及び着火燃焼とが等間隔(360°CA間隔)で行われるようにし、第3の気筒3にミラーサイクル(アトキンソンサイクル)を適用して実質的な排気量が2分の1となるようにしている。第2の運転状態における運転態様のタイムチャートを図6に示す。
第3の運転状態では、第1の気筒1及び第2の気筒2における燃料噴射及び着火燃焼、並びに前記サイクルは2サイクルに1回(1440°CAに1回)だけ行うようにし、第1の気筒1及び第2の気筒2における燃料噴射及び着火燃焼はいずれか一方の気筒に対してのみ行い他方の気筒における燃料噴射及び着火燃焼を休止した上で、第2の気筒2における燃料噴射及び着火燃焼を常時休止するようにしている。第3の運転状態における運転態様のタイムチャートを図7に示す。
以上に述べたように、本実施形態によれば、クランクシャフト10を挟んで一方側に第1及び第2の気筒1、2、他方側に第3の気筒3を配し、第3の気筒3の行程容積を第1及び第2の気筒1、2の行程容積の和と同等、すなわち第1及び第2の気筒1、2の行程容積の約2倍としているので、第1の運転状態では第1及び第2の気筒1、2の燃料噴射及び着火燃焼を同時に行い、第3の気筒の燃料噴射及び着火燃焼と半サイクルずらすことにより、燃焼の間隔が均等でかつ機械バランスをとることができる。すなわち、振動を抑制しつつ燃料噴射及び着火燃焼を適宜休止することが可能となる。
その上、第1及び第2のクランクアーム11、12と第3のクランクアーム13とがちょうど反対側に伸びているので、これら3つのクランクアーム11〜13が同一平面上に配されることとなり、このような3つのクランクアーム11〜13を有するクランクシャフト10の製造が容易である。
また、第2の運転状態では、第1及び第2の気筒1、2における燃料噴射及び着火燃焼はそれぞれ2サイクルに1回分だけ行いその後1サイクルは休止するようにして交互に行い、第1又は第2の気筒におけるサイクルと第3の気筒におけるサイクルとを半サイクル分ずらし、第3の気筒3の実質排気量を半分にすることにより、燃焼バランスを大きく損ねることなく排気量を半分にできる。
さらに、第3の運転状態では、第1及び第2の気筒1、2における燃料噴射及び着火燃焼はそれぞれ2サイクルに1回分だけ行いその後1サイクルは休止するようにして交互に行い、第3の気筒3における燃料噴射及び着火燃焼、並びに吸排気バルブの開閉を常時休止することにより、燃焼バランスを大きく損ねることなく排気量を4分の1にできる。
そして、特定の1つの気筒において吸排気バルブの開閉を行いつつ当該気筒における燃料噴射及び着火燃焼を休止するものではないので、低温の空気が排気浄化用の触媒に達して触媒が冷却されることや触媒に過剰量の酸素が吸着されることを抑制しつつ燃料噴射及び着火燃焼を休止できる。
なお、本発明は以上に述べた実施形態に限らない。
例えば、上述した実施形態では、低負荷領域において一部の気筒における燃料噴射及び着火燃焼を休止するようにしているが、燃料噴射及び着火燃焼の休止を行わないものであっても、クランクシャフトの軸心を挟んで第1及び第2の気筒と第3の気筒とを反対側に配し、第3の気筒の行程容積を第1及び第2の気筒の行程容積の和と略同等に設定した3気筒水平対向内燃機関であれば、本発明の最も主要な効果、振動を抑制しつつ燃料噴射及び着火燃焼を休止することが可能となるという効果を得ることはできる。
また、第1及び第2の気筒の行程容積は等しくなくてもよく、クランクシャフトの軸心を挟んで第1及び第2の気筒と第3の気筒とを反対側に配し、第3の気筒の行程容積を第1及び第2の気筒の行程容積の和と略同等に設定した3気筒水平対向内燃機関であれば、本発明の最も主要な効果、振動を抑制しつつ燃料噴射及び着火燃焼を休止することが可能となるという効果を得ることはできる。
さらに、図6及び図7を参照しつつ前述した燃料噴射及び着火燃焼の休止は、一方のみを行うようにしてもよい。換言すれば、第1の運転状態と第2の運転状態とのみ、又は、第1の運転状態と第3の運転状態とのみを選択的に行うようにしてもよい。
加えて、第2又は第3の運転状態において、第1及び第2の気筒の一方においてのみ燃料噴射及び着火燃焼を休止する際、当該一方の気筒における吸排気バルブの開閉を休止しない場合であっても、他方の気筒においては燃料噴射及び着火燃焼が行われているため、低温の空気がそのまま排気浄化用の触媒に達することはなく、触媒が冷却されることや触媒に過剰量の酸素が吸着されることを抑制できる効果をある程度得ることはできる。
そして、ガソリンエンジンに本発明を適用する場合、いずれかの気筒における燃料噴射及び着火燃焼を休止する際に当該気筒において点火を行うか否かは任意である。
その他、本発明の趣旨を損ねない範囲で種々に変形してよい。
100…内燃機関
1…第1の気筒
2…第2の気筒
3…第3の気筒
10…クランクシャフト
10c…クランクシャフトの軸線
1…第1の気筒
2…第2の気筒
3…第3の気筒
10…クランクシャフト
10c…クランクシャフトの軸線
Claims (3)
- クランクシャフトの軸線に対し一方の側に配された第1の気筒と、
クランクシャフトの軸線に対し第1の気筒と同じ側に配された第2の気筒と、
クランクシャフトの軸線を挟んで第1の気筒と反対側に配され、その行程容積が第1及び第2の気筒の行程容積の和と略同等である第3の気筒と
を備えた3気筒水平対向内燃機関。 - 第1の気筒の行程容積と第2の気筒の行程容積とが略同等で、
各気筒で吸気行程、圧縮行程、膨張行程及び排気行程からなるサイクルを繰り返し実行するとともに各サイクルで燃料噴射及び着火燃焼を行い、第1及び第2の気筒におけるサイクルを同期させて第3の気筒におけるサイクルと半サイクル分ずらす第1の運転状態と、
第1及び第2の気筒における燃料噴射及び着火燃焼はそれぞれ2サイクルに1回分だけ行いその後1サイクルは休止するようにして交互に行い、第1又は第2の気筒におけるサイクルと第3の気筒におけるサイクルとを半サイクル分ずらし、第3の気筒が出力するトルクを前記第1の運転状態と比較して小さくする第2の運転状態と
を選択的にとり得る請求項1記載の3気筒水平対向内燃機関。 - 第1の気筒の行程容積と第2の気筒の行程容積とが略同等で、
各気筒で吸気行程、圧縮行程、膨張行程及び排気行程からなるサイクルを繰り返し実行するとともに各サイクルで燃料噴射及び着火燃焼を行い、第1及び第2の気筒におけるサイクルを同期させて第3の気筒におけるサイクルと半サイクル分ずらす第1の運転状態と、
第1及び第2の気筒における燃料噴射及び着火燃焼はそれぞれ2サイクルに1回分だけ行いその後1サイクルは休止するようにして交互に行い、第3の気筒における燃料噴射及び着火燃焼は休止する第3の運転状態と
を選択的にとり得る請求項1又は2記載の3気筒水平対向内燃機関。
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