JP2021134319A - 塗膜剥離剤及び該塗膜剥離剤を用いた剥離方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】鋼構造物やコンクリート構造物等へのエポキシ樹脂やポリウレタン樹脂等の高分子塗膜を剥離するための、安全性が高く、作業効率のよい塗膜剥離剤の提供。【解決手段】(A)下記式(1)で示されるソルビタン脂肪酸エステル0.01〜10質量%[式(1)中、Z1及びZ2は、それぞれ独立してH又はCORであり、Rはオレイル基又はステアリル基である。]、(B)ベンジルアルコール10〜80質量%、及び(C)水10〜80質量%を含有してなる塗膜剥離剤。【選択図】なし

Description

本発明は、鋼構造物やコンクリート構造物等の塗膜を剥離する塗膜剥離剤に関する。
社会インフラでもある鋼構造物やコンクリート構造物は、環境から素地を保護するための塗膜を有するが、経時により劣化するため定期的な補修が必要である。特に近年、所謂高度成長期に多数建造されたインフラが劣化し、補修、立て替えの必要に迫られている。しかし、これらを全て立て替えるとなると膨大な経費が必要となり、限られた財政を運用する自治体にとっては憂慮すべき問題である。
このため、適切な補修を行い建造物の寿命を延ばす試みがなされている。このような試みの中でも、塗装の補修は比較的簡単な作業で素地の腐蝕を予防することができ、特に鋼構造物の延命には効果的である。
このような塗装の補修では、素地調整としての錆の除去や劣化塗膜等の剥離が行われる。劣化した塗膜を剥離するには物理的作用による手法と化学的作用による手法に大別され、従来は物理的手法による剥離工程が行われていた。具体的にはブラスト処理や動力工具処理で塗膜を剥離しているが、粉塵が発生したり、剥離した塗膜とブラスト材が飛散、浮遊するため、環境への影響が懸念されていた。動力工具処理であるデスクサンダー工法でも上記と同様の問題があった。
一方、化学的作用による手法としては、従来からメチレン系剥離剤や強アルカリ水溶性塗料剥離剤が用いられているが、刺激臭や作業員のやけど等の健康上の問題があり、さらに環境意識の高まり等から、これらの剥離剤に代わる剥離剤が求められるようになった。
これらに代わる塗膜剥離剤としては、モノアルキルグリコールエーテルとジアルキルグリコールエーテルとのいずれか一方または両方の混合物を主成分とし、該エーテルに、N−メチルピロリドン、エステル類、ケトン類、アルコール類から選ばれた、少なくとも1種の高沸点溶剤と、界面活性剤とを配合してなるもの(特許文献1)、二塩基酸エステルを主成分とし、該エステルにN−メチルピロリドンまたはN−メチルピロリドンとベンジルアルコールからなる高沸点溶剤と、有機酸と、界面活性剤とからなるもの(特許文献2)、環状構造を有する含窒素溶剤および脂肪酸エステルを含有するもの(特許文献3)、及び二塩基酸エステルを主成分として複素環状系有機化合物、アルコール類から選ばれた高沸点溶剤などからなるもの(特許文献4)などが提案されている。
この種の塗膜剥離剤は、作業効率などに鑑みるとスプレー塗工により対象物に塗布されて好適であるが、スプレー塗工に適した塗膜剥離剤は特許文献5に開示されている。特許文献5の塗膜剥離剤は、アルコール系溶剤と水と無機系増粘剤とを含有してなるものであり、その段落[0011]には、アルコール系溶剤の具体例として、メチルアルコール、エチルアルコール、ベンジルアルコール等を含む広範なアルコールが列挙されている。また、特許文献5の段落[0016]には、無機系増粘剤の具体例として、シリカ、カオリン鉱物、サーペンチン、タルク、雲母、バーミキュライト、スメクタイト、ベントナイト、セピオライト、有機クレー、有機ベントナイト等が列挙されている。
また、特開2019−131651号公報(特許文献6)ではアルコール系溶剤成分と水、レオロジーコントロール剤を含有する塗膜剥離剤を開示しているが、さらにより安全性が高く、作業効率のよい塗膜剥離剤の開発が求められていた。
特表平10−502947号公報 特開2007−204768号公報 特開2014−177599号公報 特開2006−063106号公報 特開2013−091677号公報 特開2019−131651号公報
本発明は、安全性が高く、作業効率のよい塗膜剥離剤及び該塗膜剥離剤を用いた剥離方法を提供することを目的とする。
本発明者は、上記目的を達成するため鋭意検討を行った結果、下記の構成成分を有する組成物を塗膜剥離剤として用いることが、安全性が高く、作業効率の良い塗膜剥離剤であることを見出し、本発明をなすに至ったものである。
従って、本発明は、下記の塗膜剥離剤及び該塗膜剥離剤を用いた剥離方法を提供する。
1.(A)下記式(1)で示されるソルビタン脂肪酸エステル 0.01〜10質量%、
Figure 2021134319
[式(1)中、Z1及びZ2は、それぞれ独立してH又はCORであり、Rはオレイル基又はステアリル基である。]
(B)ベンジルアルコール 10〜80質量%、及び
(C)水 10〜80質量%
を含有してなる組成物であることを特徴とする塗膜剥離剤。
2.ポリビニルブチラール樹脂、フェノール樹脂、フタル酸樹脂、塩化ゴム樹脂、エポキシ樹脂、変性エポキシ樹脂、ポリウレタン樹脂、フッ素樹脂及びアクリル樹脂の群から選ばれる樹脂により形成された塗膜に用いられる上記1記載の塗膜剥離剤。
3.塗膜剥離剤を用いた剥離方法であって、ポリビニルブチラール樹脂、フェノール樹脂、フタル酸樹脂、塩化ゴム樹脂、エポキシ樹脂、変性エポキシ樹脂、ポリウレタン樹脂、フッ素樹脂及びアクリル樹脂の群から選ばれる樹脂により形成された塗膜を、上記1記載の塗膜剥離剤に接触させることにより、塗膜を剥離させることを特徴とする塗膜剥離剤を用いた剥離方法。
本発明の塗膜剥離剤は、優れた剥離性能を有するため、作業性に優れ、健康有害性の懸念が少なく、法的規制による制限が少ない塗膜剥離剤である。
本発明の塗膜剥離剤は、(A)下記式(1)で示されるソルビタン脂肪酸エステル0.01〜10質量%、(B)ベンジルアルコール10〜80質量%、(C)水10〜80質量%を含有するものである。
(A)成分は、下記式(1)で示されるソルビタン脂肪酸エステルである。
Figure 2021134319
上記式(1)中、Z1及びZ2は、それぞれ独立してH又はCORであり、Rはオレイル基又はステアリル基である。Rがオレイル基又はステアリル基ではない有機基の場合は、優れた剥離性能が得られなくなる。
(A)成分は、上記式(1)で示されるものであればよいが、特に、HLBが1〜7、より好ましくは1〜6であるものが好適である。
ここで、HLB(親水基/疎水基バランス「Hydrophile−Lipophile Barance」)は、下記式(3)(グリフィン法)により定義されるものである。HLBは0〜20までの値をとり、0に近づくほど親油性が高く、20に近づくほど親水性が高くなる値である。
Figure 2021134319
上記式(1)に示されるソルビタン脂肪酸エステルのHLBの算出をするにあたり、親水性部分としては、ヒドロキシ基、エステル基、エーテル基が該当する。
(A)成分の含有量は、塗膜剥離剤の組成物100質量%中、0.01〜10質量%であり、好ましくは0.05〜5.0質量%であり、より好ましくは0.1〜5.0質量%である。(A)成分の含有量が10.0質量%を超えると、ベンジルアルコール、水の乳化が壊れ分離し、剥離性能を十分に発揮できなくなり、0.01質量%未満であると剥離性能を十分に発揮しない。
(B)成分はベンジルアルコールである。このベンジルアルコールの含有量は、塗膜剥離剤の組成物100質量%中、10〜80質量%であり、好ましくは25〜75質量%であり、より好ましくは30〜70質量%である。(B)成分の含有量が上記範囲外であると、十分な剥離性能が発揮できない。
(C)成分である水の含有量は、塗膜剥離剤100質量%中、10〜80質量%であり、好ましくは25〜75質量%であり、より好ましくは30〜70質量%である。(C)成分の含有量が上記範囲外であると、十分な剥離性能が発揮できない。
本発明では上記成分に加えて、各種の副成分を添加しても良い。特に増粘剤、乳化剤は剥離性能を向上させるうえでは有効である。
増粘剤、乳化剤は剥離剤を増粘させる効果があるため、剥離剤にチキソトロピー性を付与し、液だれを防止して、塗膜内に浸透する間、剥離剤を塗布位置に保持する機能を付与しうるものである。増粘剤及び乳化剤としては、特に規制されるものではなく、公知の増粘剤や乳化剤を使用することができる。
本発明の剥離剤は、チキソトロピー性を示すため、放置時に液ダレすることなく、塗膜の膨潤・剥離が効率良く進行する。鋼構造物やコンクリート構造物等の塗膜を剥離する塗膜剥離剤としては、25℃、6rpmの粘度が10,000mPa・s以上であることが好ましく、25℃、60rpmの粘度が3,000mPa・s以上であることが好ましい。また、チキソトロピックインデックス(以下、TI値)は、塗膜剥離剤の6rpmで測定した粘度値を60rpmで測定した際の粘度値で割った粘度の比のことである。
TI値=6rpmの粘度値/60rpmの粘度値
TI値が高いほど、塗膜剥離剤のチキソトロピー性が高いことを示す。本発明の剥離剤のTI値は2以上であることが好ましい。
無機系増粘剤としては、天然品、合成品のいずれでもよく、シリカ、カオリン鉱物、サーペンチン、タルク、雲母、バーミキュライト、スメクタイト(モンモリロナイト、バイデライト、ノントロナイト、サポナイト、ヘクトライト、ソーコナイト、スチーブンサイトを含む)、ベントナイト、セピオライト、有機クレー、有機ベントナイト等が例示できる。これらの中から、少なくとも1種を含むものであり、2種以上併用してもよい。
有機系増粘剤としては、ポリアクリル酸又はその塩、アクリル酸・アクリル酸エステル共重合体又はその塩、アクリル酸・アクリルアミド共重合体又はその塩、オレフィン・マレイン酸共重合体又はその塩、スチレン・マレイン酸共重合体又はその塩、カルボキシメチルセルロース又はその塩等の陰イオン系増粘剤、ポリアクリルアミド、アルキルセルロース、ヒドロキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ポリエチレンオキサイド、酸化ポリエチレン等の非イオン系増粘剤が例示できる。これらの中から、少なくとも1種を配合してもよく、2種以上併用してもよい。
無機系増粘剤と有機系増粘剤とを併用することも可能である。これらの中でも、無機系増粘剤のセピオライト、ベントナイトが好ましく、特にセピオライトが好ましい。セピオライトを用いることで、塗膜の膜厚をより厚く安定的に保持することができ、1回の塗布作業で単位面積当たりに浸透させる剥離剤を増やすことができる。
増粘剤の含有量は、増粘剤の種類にもよるが、通常、塗膜剥離剤の組成物全量に対して、好ましくは0.01〜30質量%、より好ましくは0.05〜20質量%、特に0.5〜20質量%である。
乳化剤は、剥離剤にチキソトロピー性を付与する効果に加え、水とベンジルアルコールとを乳化する機能を果たす。乳化機能を持つものであれば特に制限はないが、好ましい乳化剤として、アセチレングリコール、アセチレングリコールの酸化エチレン付加物、ラウリル硫酸ナトリウム、ドデシルベンゼンスルホン酸、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル等が挙げられる。これらの1種または2種以上を用いることができる。
乳化剤の含有量は、乳化剤の種類にもよるが、通常、塗膜剥離剤の組成物全量に対して、好ましくは0.5〜20質量%、より好ましくは0.5〜10質量%である。
その他の成分として、本発明の塗膜剥離剤の組成物には、上記した成分の他に、本発明の効果を損なわない範囲で他の成分を含有していても良い。具体的には、蛍光剤、有機アミン類、有機酸等である。
本発明の塗膜剥離剤が対象とする塗膜としては、例えば、ポリビニルブチラール樹脂、フェノール樹脂、フタル酸樹脂、塩化ゴム樹脂、エポキシ樹脂、変性エポキシ樹脂、ポリウレタン樹脂、フッ素樹脂、アクリル樹脂等の樹脂を含む塗膜(特にこれらを主成分とするもの)が挙げられる。特に、1960年から2000年に公共建築物である鋼道路橋等において用いられているA系(鉛含有さび止め、フタル酸樹脂系)、B系(鉛含有さび止め、塩化ゴム系)、C−1系(ジンクリッチペイント、エポキシ酸樹脂系)、C−4系(ジンクリッチペイント、フッ素酸樹脂系)等において有効である。塗膜の厚さは特に基材を保護できる厚さであり、本発明の剥離剤による剥離方法においては特に問題はない。好ましくは1μ〜1mm程度の厚さである塗膜がよい。
次に、本発明の塗膜剥離剤を用いた塗膜の剥離方法について説明する。先ず、塗膜剥離用組成物を調整する。調整は例えば以下の手順1〜3で行うとよい。
1.(B)ベンジルアルコール及び(C)水を仕込む。
2.攪拌しながら増粘剤及び乳化剤を添加する。
3.攪拌しながら(A)ソルビタン脂肪酸エステルを添加する。
上記により得られた剥離剤用組成物を剥離対象である塗膜に対して接触させる。具体的には、剥離対象である塗膜に対して剥離剤用組成物を、ローラーによる塗布、刷毛塗り、または剥離剤を布に含浸させて塗布する。この場合、剥離剤の塗布量については特に制限はないが、塗膜に対して0.5〜10.0kg/m2であることが好ましい。また、塗膜を有する対象物に剥離剤を浸漬させて使用する場合には、該対象物を30分〜1週間の時間又は期間で浸漬させるとよい。場合によっては30〜70℃で外的に加熱してもよい。
一定時間を経過した後、具体的には、1〜72時間の後、ヘラや剥離機材を使用して、塗膜を有する対象物から該塗膜を剥離及び除去させる。
以下、実施例及び比較例を示し、本発明を具体的に説明するが、本発明は下記の実施例に制限されるものではない。
[実施例1]
表1に示す組成で(B)ベンジルアルコール、(C)水を仕込んだ後、プロペラ攪拌しながら増粘剤及び乳化剤を添加し、さらにプロペラ攪拌しながら(A−1)ソルビタン脂肪酸エステルを添加して塗膜剥離剤を得た。
Figure 2021134319
[実施例2〜9、比較例1〜10]
実施例1と同様に、表1に示す組成で塗膜剥離剤を作製し、評価を行った。その評価結果については、表1及び表2に併せて示す。なお、実施例2〜9及び比較例1〜9では、下記の(A)ソルビタン脂肪酸エステル、増粘剤、乳化剤を用いた。なお、比較例10は、(B)成分に対応する成分として、(B’)ジメチルベンジルカルビノールを使用した比較例である。
(A−1):式(1)において、Z1,Z2=CORであり、R=オレイル基、HLB=3.4
(A−2):式(1)において、Z1,Z2=CORであり、R=ステアリル基、HLB=3.4
(A−3):式(1)において、Z1,Z2=Hであり、R=オレイル基、HLB=5.2
(A−4):式(1)において、Z1,Z2=Hであり、R=ステアリル基、HLB=5.2
(A−5):式(1)において、Z1,Z2=CORであり、R=ヘキサデカン、HLB=3.8
(A−6):式(1)において、Z1=COR,Z2=Hであり、R=ヘキサデカン、HLB=4.3
(A−7):式(1)において、Z1,Z2=Hであり、R=ヘキサデカン、HLB=5.5
「増粘剤」:商品名「ベントンLT」(RHEOX社製)ヒドロキシエチルセルロース
「乳化剤」:商品名「オルフィンE1010」(日信化学社製)アセチレングリコール系界面活性剤
〔粘度の測定方法〕
サンプルを25℃に調整し、BM型粘度計で6rpm、60rpmの粘度を測定した。
「評価方法」
(1)塗膜構成(5層構造)
・1層目:商品名「エポオール#40下塗」浸透性変性エポキシ樹脂系塗料(色相:赤サビ色)
・2層目:商品名「エポオール#40下塗」浸透性変性エポキシ樹脂系塗料(色相:グレー)
・3層目:商品名「エポニックスH」エポキシ樹脂系塗料(色相:白色)
・4層目:商品名「VトップH中塗」ポリウレタン系塗料(色相:グリーン)
・5層目:商品名「VトップH上塗」ポリウレタン系塗料(色相:グリーン)
上記商品名は、全て、大日本塗料(株)の商品である。
(2)実験方法
上記塗膜(厚み:0.4mm)が形成された10cm×10cm×1mmのサイズの鋼板(製品「GE.3101−87」)を剥離剤用組成物100gに常温で浸漬(1日)した。浸漬後の剥離剤組成物は60gであった。剥離剤用組成物が浸漬した塗膜が形成された鋼板を、金属ヘラで塗膜剥離した。
1回目の浸漬後の剥離得点、全剥離に必要な剥離剤浸漬回数を表1及び表2に記載した。塗膜が100%剥離したときの剥離得点を10点、塗膜が50%剥離したときの剥離得点を5点、及び、塗膜が0%剥離したときの剥離得点を0点として表1及び表2に記載した。
なお、表1及び表2の「消防法」の項目について、「非」は消防法(JIS K2265)のどの項目にも該当しないことを示し、「4−3」は、第4類引火性液体の第三石油類に該当することを示す。
Figure 2021134319
Figure 2021134319

Claims (3)

  1. (A)下記式(1)で示されるソルビタン脂肪酸エステル 0.01〜10質量%、
    Figure 2021134319
    [式(1)中、Z1及びZ2は、それぞれ独立してH又はCORであり、Rはオレイル基又はステアリル基である。]
    (B)ベンジルアルコール 10〜80質量%、及び
    (C)水 10〜80質量%
    を含有してなる組成物であることを特徴とする塗膜剥離剤。
  2. ポリビニルブチラール樹脂、フェノール樹脂、フタル酸樹脂、塩化ゴム樹脂、エポキシ樹脂、変性エポキシ樹脂、ポリウレタン樹脂、フッ素樹脂及びアクリル樹脂の群から選ばれる樹脂により形成された塗膜に用いられる請求項1記載の塗膜剥離剤。
  3. 塗膜剥離剤を用いた剥離方法であって、ポリビニルブチラール樹脂、フェノール樹脂、フタル酸樹脂、塩化ゴム樹脂、エポキシ樹脂、変性エポキシ樹脂、ポリウレタン樹脂、フッ素樹脂及びアクリル樹脂の群から選ばれる樹脂により形成された塗膜を、請求項1記載の塗膜剥離剤に接触させることにより、塗膜を剥離させることを特徴とする塗膜剥離剤を用いた剥離方法。
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