JP2021133705A - 車両用配光制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 暗い環境下で低速走行する際の遠方の視認性を向上させることと他車両を眩惑させる可能性を低減することを両立する。【解決手段】 車両用配光制御装置は、自車両の前方を第1の撮像感度及び第1の撮像感度よりも高い感度である第2の撮像感度の何れかで撮像する撮像装置11と、自車両の前方に光を照射するヘッドランプ21と、撮像情報及び速度に基づいてヘッドランプ21を制御することにより配光をハイビーム配光とロービーム配光との間で自動的に切り替える制御である配光制御を実行する制御装置10を備える。制御装置10は、速度が速度閾値未満であっても、撮像情報に基づいて自車両が走行している環境がハイビーム配光が推奨される特定条件を満たしていると判定した場合、配光をロービーム配光からハイビーム配光に切り替える配光制御を実行するとともに、撮像装置11の撮像感度を第1の撮像感度から第2の撮像感度に切り替える。【選択図】 図3

Description

本発明は、車両のヘッドランプの配光を制御する車両用配光制御装置に関する。
従来から、車両のヘッドランプの配光を制御する車両用配光制御装置が知られている。車両用配光制御装置は、自車両の前方を撮像する撮像装置と、自車両の前方に光を照射するヘッドランプと、制御装置と、を備える。制御装置は、撮像された撮像画像に基づいて取得される撮像情報及び自車両の速度に基づいてヘッドランプを制御することによりヘッドランプの配光をハイビーム配光とロービーム配光との間で自動的に切り替える制御である配光制御を実行する(例えば、特許文献1参照)。
このような車両用配光制御装置では、自車両の前方に他車両が存在しておらず(厳密には、自車両の前方に他車両の光が検出されておらず)且つ自車両の速度が所定の速度閾値(例えば、30km/h)以上である場合、制御装置によりヘッドランプの配光がロービーム配光からハイビーム配光に自動的に切り替えられる。これにより、遠方の視認性が向上し、走行安全性が高くなる。即ち、一般に、ハイビーム配光は自車両が比較的に高い速度で走行する際に使用される配光である。以下、「他車両の光」を「他車両光」とも称する。
特開2008−189276号公報
ところで、例えば、周囲に光源(典型的には、街灯、建物の光等。以下、「周囲光」とも称する。)が存在していない暗い環境下で自車両が走行する場合、自車両は低速(典型的には、速度閾値未満の速度)で走行する可能性が高いのでヘッドランプの配光はロービーム配光に維持される。ロービーム配光では遠方の視認性が低いので、このような状況において他車両が存在していない場合には、ハイビーム配光に切り替えて遠方の視認性を向上させることが望ましい。
しかしながら、従来の車両用配光制御装置(以下、「従来装置」と称する。)では、上記のような場合(即ち、低速走行時において自車両の走行環境がハイビーム配光が推奨される特定条件を満たしている場合)にヘッドランプの配光をハイビーム配光に切り替えると、自車両の前方に他車両が現れたときに直ちにロービーム配光への切り替えが行われなくなる可能性があり、結果として当該他車両を眩惑させる可能性がある。
即ち、従来装置は、撮像情報に基づいて検出された光(以下、「検出光」とも称する。)の動きに基づいて当該検出光が周囲光又は他車両光の何れであるのかを判定し、これにより、周囲光を誤って他車両光として検出することを回避している。しかしながら、自車両が低速走行している場合、検出光の動きが比較的に乏しいので、当該検出光が周囲光であるのか他車両光であるのかを正確に判定するまでに時間がかかり、その時間だけロービーム配光への切り替えが遅れ、結果として他車両を眩惑させる可能性がある。
本発明は、上述した問題に対処するためになされたものである。即ち、本発明の目的の一つは、暗い環境下で低速走行する際の遠方の視認性を向上させることと、他車両を眩惑させる可能性を低減することとを両立できる車両用配光制御装置を提供することにある。
本発明による車両用配光制御装置(以下、「本発明装置」と称する。)は、
自車両の前方を撮像する撮像装置(11)と、
前記自車両の前方に光を照射するヘッドランプ(21)と、
前記撮像された撮像画像に基づいて取得される撮像情報及び前記自車両の速度(V)に基づいて前記ヘッドランプ(21)を制御することにより前記ヘッドランプ(21)の配光をハイビーム配光とロービーム配光との間で自動的に切り替える制御である配光制御を実行する制御装置(10)と、
を備え、
前記制御装置(10)が、前記撮像情報に基づいて前記自車両の前方に他車両が存在していないと判定し(ステップ320:No)且つ前記速度(V)が所定の速度閾値(Vuth)以上であると判定した(ステップ325:Yes)場合、前記配光を前記ロービーム配光から前記ハイビーム配光に切り替える配光制御を実行する(ステップ330)ように構成されている。
前記撮像装置(11)は、
第1の撮像感度及び前記第1の撮像感度よりも高い感度である第2の撮像感度の何れかで前記自車両の前方を撮像可能であり、
前記制御装置(10)は、
前記速度(V)が前記速度閾値(Vuth)未満であっても(ステップ325:No)、前記撮像情報に基づいて前記自車両が走行している環境が前記ハイビーム配光が推奨される特定条件を満たしていると判定した(ステップ345:No)場合、
前記配光を前記ロービーム配光から前記ハイビーム配光に切り替える配光制御を実行するとともに、
前記撮像装置(10)の撮像感度を前記第1の撮像感度から前記第2の撮像感度に切り替える(ステップ350)、
ように構成されている。
本発明装置によれば、自車両が比較的に低速(即ち、速度閾値未満の速度)で走行していても、自車両が走行している環境が特定条件(ハイビーム配光が推奨される条件)を満たしている場合、ヘッドランプの配光がロービーム配光からハイビーム配光に切り替えられるとともに、撮像装置の撮像感度が第1の撮像感度から第2の撮像感度に切り替えられる。ここで、特定条件は、例えば、周囲に光源がない暗い環境下で自車両が走行する際に成立する条件である。このため、上記の構成によれば、暗い環境下で低速走行する際に配光がハイビーム配光に切り替えられることにより、遠方の視認性を向上させることができる。加えて、撮像感度がより高感度である第2の撮像感度に切り替えられることにより、従来よりも短時間で他車両光を検出することが可能となる。従って、ハイビーム配光で低速走行中に自車両の前方に他車両が現れた場合、速やかに他車両光が検出されてロービーム配光に切り替えられるので、他車両を眩惑させる可能性を低減できる。
上記説明においては、発明の理解を助けるために、実施形態に対応する発明の構成要件に対して、実施形態で用いた符号を括弧書きで添えているが、発明の各構成要件は、前記符号によって規定される実施形態に限定されるものではない。
本発明の実施形態に係る車両用配光制御装置の概略構成図である。 ヘッドランプの配光及びカメラセンサのカメラモードの切り替え条件を説明するための図である。 車両用配光制御装置の配光制御ECUのCPUが実行するルーチンを示すフローチャートである。
以下、本発明の実施形態に係る車両用配光制御装置(以下、「本実施装置」とも称する。)について図面を参照しながら説明する。図1に示すように、本実施装置は、配光制御ECU10を備えている。配光制御ECU10は、マイクロコンピュータを主要部として備える。なお、ECUは、Electronic Control Unitの略である。マイクロコンピュータは、CPU、ROM、RAM、及びインターフェース等を含み、CPUはROMに格納されたインストラクション(プログラム、ルーチン)を実行することにより各種機能を実現するようになっている。以下では、本実施装置が搭載された車両を「自車両」と称する。
配光制御ECU10は、カメラセンサ11、車速センサ12、及び、自動ハイビーム(AHB)スイッチ13に接続されており、これらのセンサからの出力信号及び検出信号を所定の時間が経過する毎に受信するように構成されている。以下では、配光制御ECU10を、単に「ECU10」とも称する。
カメラセンサ11は、自車両前方の左側領域及び右側領域の風景を所定のカメラモード(後述)で撮像し、撮像した左右の画像データに基づいて、光源の有無、光源の種類及び区画線(即ち、レーンマーカー)の有無を演算する。光源は、周囲光と他車両光とを含む。周囲光は、街灯及び建物の光等である。他車両光は、対向車両のヘッドランプ及び先行車両のテールランプ等である。カメラセンサ11は、カメラモードとして「ノーマルモード」と「センシティブモード」を有する。カメラセンサ11は、カメラモードの種類によって光源の種類の判別方法を変更する。
具体的には、カメラモードがノーマルモードの場合、カメラセンサ11は、光源の光強度を演算し、当該光強度が所定の光強度閾値以上であるか否かを判定する。光源の光強度が光強度閾値以上の場合、カメラセンサ11は、当該光源は周囲光又は他車両光の何れかであると判定する。その後、カメラセンサ11は、所定の期間における当該光源の変位量(動き)を演算し、当該変位量が所定の変位量閾値以上であるか否かを判定する。カメラセンサ11は、光源の変位量が変位量閾値未満の場合、当該光源は周囲光であると判別し(即ち、周囲光を検出し)、光源の変位量が変位量閾値以上の場合、当該光源は他車両光であると判別する(即ち、他車両光を検出する)。一方、光源の光強度が光強度閾値未満の場合、カメラセンサ11は、当該光源は周囲光及び他車両光の何れにも該当しないと判定する(即ち、周囲光及び他車両光を検出しない)。即ち、カメラモードがノーマルモードの場合、カメラセンサ11は、光源の変位量に基づいて当該光源の種類を判別する。
これに対し、カメラモードがセンシティブモードの場合、カメラセンサ11は、光源の光強度を演算し、当該光強度が所定の光強度閾値以上であるか否かを判定する。光源の光強度が光強度閾値以上の場合、カメラセンサ11は、当該光源は他車両光であると判定する(即ち、他車両光を検出する)。一方、光源の光強度が光強度閾値未満の場合、カメラセンサ11は、当該光源は周囲光及び他車両光の何れにも該当しないと判定する(即ち、周囲光及び他車両光を検出しない)。即ち、カメラモードがセンシティブモードの場合、カメラセンサ11は、「カメラモードがノーマルモードの場合には周囲光と判別される光源」までも他車両光であると判別する。別言すれば、カメラセンサ11は、光強度閾値以上の光強度を有する光源については、全て他車両光であると判別する。これにより、カメラモードがセンシティブモードに設定されているときは、ノーマルモードに設定されているときと比較して、より短時間で光源の種類を判別することが可能となる。
カメラセンサ11によって取得された情報を撮像情報と称する。カメラセンサ11は、撮像情報をECU10に送信する。なお、カメラセンサ11は「撮像装置」の一例に相当し、カメラモードは「撮像感度」の一例に相当する。加えて、ノーマルモードは「第1の撮像感度」の一例に相当し、センシティブモードは「第2の撮像感度」の一例に相当する。
車速センサ12は、自車両の速度(以下、「車速V」と称する。)を検出する。なお、車速センサ12は、自車両の各車輪に設けられた車輪速センサのパルス信号をカウントしたカウント値に基づいて車速Vを演算するため、車速センサ12に代えて、車輪速センサの信号をECU10に送信する構成であってもよい。
自動ハイビームスイッチ(AHBスイッチ)13は、自動ハイビーム制御をオン状態とオフ状態とに切り替えるためのスイッチである。ここで、自動ハイビーム制御とは、撮像情報及び車速Vに基づいて、後述するヘッドランプ21の配光をハイビーム配光とロービーム配光との間で自動的に切り替える制御である。AHBスイッチ13は、運転席の近傍に設けられており、自車両の運転者によって操作され得る。AHBスイッチ13が押下されてオフ状態からオン状態に変化すると、自動ハイビーム制御が実行可能な状態となる。AHBスイッチ13が押下されてオン状態からオフ状態に変化すると、自動ハイビーム制御が実行不能な状態となる。なお、自動ハイビーム制御は、「配光制御」の一例に相当する。加えて、AHBは、「Automatic High-Beam」の略である。
ECU10は、ヘッドランプ21に接続されている。ヘッドランプ21は、自車両の前方に光を照射する。ヘッドランプ21の配光は、ハイビーム配光とロービーム配光との間で切り替え可能となっている。ハイビーム配光は走行用前照灯による配光であり、比較的遠方まで光が照射される。ロービーム配光はすれ違い用前照灯による配光であり、ハイビーム配光の照射範囲よりも短い範囲(自車両から近い範囲)に光が照射される。
本実施装置は、AHBスイッチ13がオン状態の場合、撮像情報及び車速Vに基づいてヘッドランプ21を制御することにより自動ハイビーム制御を実行するとともに、カメラセンサ11のカメラモードをノーマルモードとセンシティブモードとの間で切り替えるように構成されている。ECU10は、ヘッドランプ21の配光及びカメラセンサ11のカメラモードをどのように切り替えるかを判定する主要部として機能する。以下、「ヘッドランプ21の配光及びカメラセンサ11のカメラモード」を単に「配光及びカメラモード」とも称する。
ECU10について、図2を参照して具体的に説明する。図2に示すように、AHBスイッチ13がオン状態の場合、配光及びカメラモードは、状態S1、状態S2及び状態S3の何れかの状態に設定される。状態S1は、ヘッドランプ21の配光がロービーム配光であり、カメラセンサ11のカメラモードがノーマルモードである状態を示す。状態S2は、ヘッドランプ21の配光がハイビーム配光であり、カメラセンサ11のカメラモードがノーマルモードである状態を示す。状態S3は、ヘッドランプ21の配光がハイビーム配光であり、カメラセンサ11のカメラモードがセンシティブモードである状態を示す。
ECU10は、配光及びカメラモードが状態S1であるときに以下の条件1が成立したと判定した場合、配光及びカメラモードを状態S1から状態S2に切り替える。
<条件1>
条件1a:他車両光が検出されていない。
条件1b:車速Vが上限速度閾値Vuth以上である(V≧Vuth)。
条件1は、条件1a及び条件1bが何れも成立した場合に成立する。なお、上限速度閾値Vuthは、例えば30km/hに設定され得る。
別言すれば、ECU10は、配光及びカメラモードが状態S1であるときに条件1が成立した場合、配光をロービーム配光からハイビーム配光に切り替えることにより遠方の視認性を向上させる一方で、カメラモードはノーマルモードを維持する。条件1が成立している場合、自車両は比較的に大きい車速(V≧Vuth)で走行しているため、カメラモードがノーマルモードであっても他車両光を適切に検出できる(即ち、周囲光を誤って他車両光と検出する可能性が低い)。
ECU10は、配光及びカメラモードが状態S2であるときに以下の条件2が成立したと判定した場合、配光及びカメラモードを状態S2から状態S1に切り替える。
<条件2>
条件2a:他車両光が検出されている。
条件2b:車速Vが上限速度閾値Vuth未満である(V<Vuth)。
条件2は、条件2a又は条件2bの少なくとも一方が成立した場合に成立する。なお、条件2bについては、後述する条件5が成立しているときは、条件5の成立に基づく状態遷移(即ち、状態S2から状態S3への遷移)が優先される。
別言すれば、ECU10は、配光及びカメラモードが状態S2であるときに条件2が成立した場合、配光をハイビーム配光からロービーム配光に切り替えることにより照射範囲を狭くする一方でカメラモードはノーマルモードを維持する。条件2aの成立に基づいて状態遷移が行われた場合、このように配光がロービーム配光に切り替えられることにより他車両を長時間に亘って眩惑させることを防止できる。加えて、自車両は上限速度閾値Vuth以上の車速Vで走行しているため、カメラモードがノーマルモードであっても他車両光を適切に(素早く)検出することができる。一方、条件2bの成立に基づいて状態遷移が行われた場合、後で詳述するが、周囲光が検出されていないという条件(条件5b)又は区画線が検出されていないという条件(条件5c)の少なくとも一方が不成立となっている(即ち、周囲光及び/又は区画線が検出されている。)。このため、自車両がロービーム配光の状況下で比較的に低い車速(V<Vuth)で走行しても、周囲光又は区画線の少なくとも一方の存在により安全に走行することができる。
ECU10は、配光及びカメラモードが状態S1であるときに以下の条件3が成立したと判定した場合、配光及びカメラモードを状態S1から状態S3に切り替える。
<条件3>
条件3a:他車両光が検出されていない。
条件3b:周囲光が検出されていない。
条件3c:区画線が検出されていない。
条件3d:車速Vが下限速度閾値Vlth以上であり且つ上限速度閾値Vuth未満である(Vlth≦V<Vuth)。
条件3は、条件3a乃至条件3dが全て成立した場合に成立する。なお、下限速度閾値Vlthは、例えば5km/hに設定され得る。
従来は、車速Vが条件3dを満たしている場合、配光はロービーム配光に維持されていた。このため、条件3a乃至条件3cを満たすような、周囲に光源が存在していない暗い環境下では、遠方の視認性が低いという問題があった。そこで、本実施装置では、ECU10は、配光及びカメラモードが状態S1の場合において、車速Vが条件3dを満たしていたとしても、自車両が走行している環境がハイビーム配光が推奨される特定条件(即ち、条件3a乃至条件3c)を満たしていると判定した場合(即ち、条件3が成立していると判定した場合)、配光をロービーム配光からハイビーム配光に切り替えるとともに、カメラモードをノーマルモードからセンシティブモードに切り替える。配光がハイビーム配光に切り替えられることにより、暗い環境下で比較的に低速(Vlth≦V<Vuth)で走行する際の遠方の視認性を向上させることができる。加えて、カメラモードがセンシティブモードに切り替えられることにより、自車両が比較的に低速で走行していても、他車両光(実際には、周囲光を含む。)を適切に(素早く)検出できる。
ECU10は、配光及びカメラモードが状態S3であるときに以下の条件4が成立したと判定した場合、配光及びカメラモードを状態S3から状態S1に切り替える。
<条件4>
条件4a:他車両光が検出されている。
条件4b:区画線が検出されている。
条件4c:車速Vが下限速度閾値Vlth未満である(V<Vlth)。
条件4は、条件4a、条件4b又は条件4cの少なくとも何れかが成立した場合に成立する。
別言すれば、ECU10は、配光及びカメラモードが状態S3であるときに条件4が成立した場合、配光をハイビーム配光からロービーム配光に切り替えることにより照射範囲を狭くするとともにカメラモードをセンシティブモードからノーマルモードに切り替える。条件4aの成立に基づいて状態遷移が行われた場合、このように配光がロービーム配光に切り替えられることにより他車両を長時間に亘って眩惑させることを防止できる。加えて、条件4aの成立可否の判定は、カメラモードがセンシティブモードの状態で行われるので、自車両が比較的に低速(Vlth≦V<Vuth)で走行していても、他車両光(実際には、周囲光を含む。)を適切に(素早く)検出できる。条件4bの成立に基づいて状態遷移が行われた場合、このように配光がロービーム配光に切り替えられても、自車両は、区画線の存在により安全に走行することができる。条件4cの成立に基づいて状態遷移が行われた場合、自車両は極めて低い車速(V<Vlth)で走行しているため、配光がロービーム配光に切り替えられても、周囲に光源が存在していない暗い環境下において安全に走行することができる。
ECU10は、配光及びカメラモードが状態S2であるときに以下の条件5が成立したと判定した場合、配光及びカメラモードを状態S2から状態S3に切り替える。
<条件5>
条件5a:他車両光が検出されていない。
条件5b:周囲光が検出されていない。
条件5c:区画線が検出されていない。
条件5d:車速Vが下限速度閾値Vlth以上であり且つ上限速度閾値Vuth未満である(Vlth≦V<Vuth)。
即ち、条件5a乃至条件5dは、条件3a乃至条件3dとそれぞれ同一である。条件5は、条件5a乃至条件5dが全て成立した場合に成立する。
従来は、車速Vが条件5dを満たしている場合、配光はロービーム配光に切り替えられていた。このため、条件5a乃至条件5cを満たすような、周囲に光源が存在していない暗い環境下では、遠方の視認性が低いという問題があった。そこで、本実施装置では、ECU10は、配光及びカメラモードが状態S2の場合において、車速Vが条件5dを満たしていたとしても、自車両が走行している環境がハイビーム配光が推奨される特定条件(即ち、条件5a乃至条件5c)を満たしていると判定した場合(即ち、条件5が成立していると判定した場合)、配光をハイビーム配光に維持するとともに、カメラモードをノーマルモードからセンシティブモードに切り替える。ハイビーム配光が維持されることにより、暗い環境下で比較的に低速(Vlth≦V<Vuth)で走行する際の遠方の視認性を良好に維持することができる。加えて、カメラモードがセンシティブモードに切り替えられることにより、自車両が比較的に低速で走行していても、他車両光(実際には、周囲光を含む。)を適切に(素早く)検出できる。
ECU10は、配光及びカメラモードが状態S3であるときに以下の条件6が成立したと判定した場合、配光及びカメラモードを状態S3から状態S2に切り替える。
<条件6>
条件6:車速Vが上限速度閾値Vuth以上である(V≧Vuth)。
別言すれば、ECU10は、配光及びカメラモードが状態S3であるときに条件6が成立した場合、配光をハイビーム配光に維持する一方でカメラモードはセンシティブモードからノーマルモードに切り替える。条件6が成立している場合、自車両は比較的に大きい車速(V≧Vuth)で走行しているため、カメラモードがノーマルモードに切り替えられても他車両光を適切に検出できる(即ち、周囲光を誤って他車両光と検出する可能性が低い)。
(実際の作動)
ECU10のCPUは、AHBスイッチ13がオン状態の期間中、所定時間が経過する毎に図3にフローチャートにより示したルーチンを実行するように構成されている。以下、具体的に説明する。
所定のタイミングになると、CPUは、図3のステップ300から処理を開始してステップ305に進み、カメラセンサ11から撮像情報を取得するとともに車速センサ12から車速Vを取得する。その後、CPUは、ステップ310に進み、V<Vlth(=5km/h)が成立しているか否かを判定する。
V<Vlthが成立している場合、CPUは、ステップ310にて「Yes」と判定する。即ち、現在の配光及びカメラモードが、状態S1の場合は条件1及び条件3が何れも成立していないと判定し、状態S2の場合は条件2bが成立していると判定し、状態S3の場合は条件4cが成立していると判定する。この場合、CPUは、ステップ315に進み、配光をロービーム配光に維持又は切り替えるとともにカメラモードをノーマルモードに維持又は切り替える。その後、CPUはステップ395に進んで本ルーチンを一旦終了する。
一方、V≧Vlthが成立している場合、CPUは、ステップ310にて「No」と判定し、ステップ320に進む。ステップ320では、CPUは、他車両光が検出されているか否かを判定する。この判定処理は、現在のカメラモードがノーマルモードであるかセンシティブモードであるかによって異なる。
現在のカメラモードがノーマルモードの場合、CPUは、「光強度閾値以上の光強度を有する光源のうち、所定の期間における当該光源の変位量が変位量閾値以上の光源」を他車両光であると判定する。現在のカメラモードがセンシティブモードの場合、CPUは、光強度閾値以上の光強度を有する全ての光源を他車両光であると判定する。
他車両光が検出されている場合、CPUは、ステップ320にて「Yes」と判定する。即ち、現在の配光及びカメラモードが、状態S1の場合は条件1及び条件3が何れも成立していないと判定し、状態S2の場合は条件2aが成立していると判定し、状態S3の場合は条件4aが成立していると判定する。この場合、CPUは、ステップ315に進み、配光をロービーム配光に維持又は切り替えるとともにカメラモードをノーマルモードに維持又は切り替える。その後、CPUはステップ395に進んで本ルーチンを一旦終了する。
一方、他車両光が検出されていない場合、CPUは、ステップ320にて「No」と判定し、ステップ325に進む。ステップ325では、CPUは、V≧Vuth(=30km/h)が成立しているか否かを判定する。
V≧Vuthが成立している場合、CPUは、ステップ325にて「Yes」と判定する。即ち、現在の配光及びカメラモードが、状態S1の場合は条件1が成立していると判定し、状態S2の場合は条件2及び条件5が何れもが成立していないと判定し、状態S3の場合は条件6が成立していると判定する。この場合、CPUは、ステップ330に進み、配光をハイビーム配光に切り替え又は維持するとともにカメラモードをノーマルモードに維持又は切り替える。その後、CPUはステップ395に進んで本ルーチンを一旦終了する。
一方、V<Vuthが成立している場合、CPUは、ステップ325にて「No」と判定し、ステップ335に進む。ステップ335では、CPUは、現在のカメラモードがセンシティブモードであるか否かを判定する。
現在のカメラモードがノーマルモードの場合、CPUは、ステップ335にて「No」と判定し、ステップ340に進んで周囲光が検出されているか否かを判定する。このとき、CPUは、光強度閾値以上の光強度を有する光源のうち、所定の期間における当該光源の変位量が変位量閾値未満の光源を周囲光であると判定する。
周囲光が検出されている場合、CPUは、ステップ340にて「Yes」と判定する。即ち、現在の配光及びカメラモードが、状態S1の場合は条件1及び条件3が何れも成立していないと判定し、状態S2の場合は条件2が成立していると判定する。この場合、CPUは、ステップ315に進み、配光をロービーム配光に維持又は切り替えるとともにカメラモードをノーマルモードに維持する。その後、CPUはステップ395に進んで本ルーチンを一旦終了する。
これに対し、周囲光が検出されていない場合、CPUは、ステップ340にて「No」と判定し、後述するステップ345に進む。
一方、現在のカメラモードがセンシティブモードの場合、CPUは、ステップ335にて「Yes」と判定し(即ち、現在の配光及びカメラモードが状態S3であると判定し)、ステップ340を経ずに直接ステップ345に進む。即ち、現在のカメラモードがセンシティブモードのときは、ステップ320における「No」との判定結果は、周囲光が検出されていないことを同時に意味する。このため、CPUは、ステップ340の判定処理を行うまでもなく、ステップ345に進む。
ステップ345では、CPUは、区画線が検出されているか否かを判定する。区画線が検出されている場合、CPUは、ステップ345にて「Yes」と判定する。即ち、現在の配光及びカメラモードが、状態S1の場合は条件1及び条件3が何れも成立していないと判定し、状態S2の場合は条件2が成立していると判定し、状態S3の場合は条件4bが成立していると判定する。この場合、CPUは、ステップ315に進み、配光をロービーム配光に維持又は切り替えるとともにカメラモードをノーマルモードに維持又は切り替える。その後、CPUはステップ395に進んで本ルーチンを一旦終了する。
これに対し、区画線が検出されていない場合、CPUは、ステップ345にて「No」と判定する。即ち、現在の配光及びカメラモードが、状態S1の場合は条件3が成立していると判定し、状態S2の場合は条件5が成立していると判定し、状態S3の場合は条件4及び条件6が何れも成立していないと判定する。この場合、CPUは、ステップ350に進み、配光をハイビーム配光に切り替え又は維持するとともにカメラモードをセンシティブモードに切り替え又は維持する。その後、CPUはステップ395に進んで本ルーチンを一旦終了する。
以上、本実施形態に係る車両配光制御装置について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を逸脱しない限り、種々の変更が可能である。
10:配光制御ECU、11:周囲センサ、12:車速センサ、13:AHBセンサ、21:ヘッドランプ

Claims (1)

  1. 自車両の前方を撮像する撮像装置と、
    前記自車両の前方に光を照射するヘッドランプと、
    前記撮像された撮像画像に基づいて取得される撮像情報及び前記自車両の速度に基づいて前記ヘッドランプを制御することにより前記ヘッドランプの配光をハイビーム配光とロービーム配光との間で自動的に切り替える制御である配光制御を実行する制御装置と、
    を備え、
    前記制御装置が、前記撮像情報に基づいて前記自車両の前方に他車両が存在していないと判定し且つ前記速度が所定の速度閾値以上であると判定した場合、前記配光を前記ロービーム配光から前記ハイビーム配光に切り替える配光制御を実行するように構成されている車両用配光制御装置において、
    前記撮像装置は、
    第1の撮像感度及び前記第1の撮像感度よりも高い感度である第2の撮像感度の何れかで前記自車両の前方を撮像可能であり、
    前記制御装置は、
    前記速度が前記速度閾値未満であっても、前記撮像情報に基づいて前記自車両が走行している環境が前記ハイビーム配光が推奨される特定条件を満たしていると判定した場合、
    前記配光を前記ロービーム配光から前記ハイビーム配光に切り替える配光制御を実行するとともに、
    前記撮像装置の撮像感度を前記第1の撮像感度から前記第2の撮像感度に切り替える、
    ように構成された、
    車両用配光制御装置。

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