JP2021133599A - 画像処理方法、印刷方法、印刷システム - Google Patents

画像処理方法、印刷方法、印刷システム Download PDF

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Tomoyuki Nakano
智之 中野
貴義 小嶋
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貴義 小嶋
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Abstract

【課題】液体を補充した際の色合いの補正が簡便にできる印刷方法、印刷システムを提供する。【解決手段】吐出ヘッドと、吐出ヘッドに供給されるインクを補充可能に収容するタンクと、を備えるプリンターに印刷を実行させるための印刷データを、印刷対象の画像データに基づいて生成する画像処理方法であって、タンクに収容されている収容インクに対応し、画像データの色空間データを印刷データの色空間データに色変換する第1色変換テーブルLUT1と、収容インクの収容インク量aと、タンクに補充される補充インクに対応し、画像データの色空間データを印刷データの色空間データに色変換する第2色変換テーブルLUT2と、補充インクの補充インク量bと、に基づき、画像データの色空間データを印刷データの色空間データに色変換する色変換工程を含む。【選択図】図7

Description

本発明は、画像処理方法、および該画像処理方法を用いて印刷を行う印刷方法、印刷システムに関する。
印刷に使用するインクを継ぎ足して補充することが可能なインクタンクを備えるインクジェットプリンターなどの印刷装置において、途中から継ぎ足すインクに仕様の変更や特性の変化があると、印刷物の色合いが変わってしまったり、色の再現精度が低下してしまったりする場合がある。
これに対し、目標印刷物に対する印刷物の色の再現精度を高める技術としては、特許文献1に、印刷された印刷物の読取画像データから得られる色度値と、目標印刷物の読取画像データから得られる色度値の差分を基に、原稿画像データを印刷画像データに色変換する際に用いる色変換テーブルを作成する方法が記載されている。
特開2016−48905号公報
しかしながら、特許文献1に記載の色変換テーブル作成方法では、印刷物を印刷し、印刷された印刷物をスキャナーなどの撮像機器により撮像して読取画像データを取得し、得られた読取画像データに基づいて画像処理を行う必要があるなど、コストや時間を要してしまうという課題があった。
本発明の画像処理方法は、印刷媒体に液体を吐出する吐出ヘッドと、前記吐出ヘッドに供給される前記液体を補充可能に収容する液体収容体と、を備える印刷装置に印刷を実行させるための印刷データを、印刷対象の画像データに基づいて生成する画像処理方法であって、前記液体収容体に収容されている収容液体に対応し、前記画像データの色空間データを前記印刷データの色空間データに色変換する第1色変換テーブルと、前記収容液体の残量情報と、前記液体収容体に補充される補充液体に対応し、前記画像データの色空間データを前記印刷データの色空間データに色変換する第2色変換テーブルと、前記補充液体の補充量情報と、に基づき、前記画像データの色空間データを前記印刷データの色空間データに色変換する色変換工程を含む。
本発明の印刷方法は、前記画像処理方法により印刷データを生成する工程と、前記印刷データに基づいて印刷する工程と、を含む。
本発明の印刷システムは、前記画像処理方法により印刷データを生成する画像処理装置と、前記吐出ヘッドと前記液体収容体とを備え、前記印刷データに基づいて印刷する印刷装置と、を備える。
実施形態1に係る印刷システムの構成を示す正面図である。 実施形態1に係る印刷システムの構成を示すブロック図である。 インク供給部の構成例を示す模式図である。 プリンタードライバーの基本機能の説明図である。 第1色変換テーブルを示す概念図である。 第2色変換テーブルを示す概念図である。 第3色変換テーブルを示す概念図である。 実施形態1に係る印刷方法のフローチャートである。 印刷データの色空間データの補正テーブルを示す概念図である。 変形例における補正テーブルを示す概念図である。 インク供給部の変形例の構成を示す模式図である。
1.実施形態1
本実施形態に係る印刷システム1の構成について、図1〜図3を参照して説明する。
なお、図面に付記する座標においては、Z軸方向が上下方向、+Z方向が上方向、X軸方向が前後方向、−X方向が前方向、Y軸方向が左右方向、+Y方向が左方向、X−Y平面が水平面としている。
印刷システム1は、印刷装置としてのプリンター100、および、プリンター100に接続される画像処理装置110によって構成されている。
プリンター100は、画像処理装置110から受信する印刷データに基づいて、ロール状に巻かれた状態でセットされる長尺状の印刷媒体5に所望の画像を印刷するインクジェットプリンターである。
画像処理装置110は、印刷制御部111、入力部112、表示部113、記憶部114などを備え、プリンター100に印刷を行わせる印刷ジョブの制御を行う。また、画像処理装置110は、画像データに基づく所望の画像の印刷をプリンター100に実行させるための印刷データを生成する。画像処理装置110は、好適例としてパーソナルコンピューターを用いて構成している。
画像処理装置110が動作するソフトウェアには、印刷する画像データを扱う一般的な画像処理アプリケーションソフトウェアや、プリンター100の制御や、プリンター100に印刷を実行させるための印刷データを生成するプリンタードライバーソフトウェアが含まれる。以下の説明では、画像処理アプリケーションソフトウェアを単に画像処理アプリケーションと言う。また、プリンタードライバーソフトウェアを単にプリンタードライバーと言う。
ここで、画像データとは、テキストデータやフルカラーのイメージデータなども含むRGBのデジタル画像情報である。
印刷制御部111は、CPU115や、ASIC116、DSP117、メモリー118、プリンターインターフェイス119、汎用インターフェイス120などを備え、印刷システム1全体の集中管理を行う。CPUは、Central Processing Unit、ASICは、Application Specific Integrated Circuit、DSPは、Digital Signal Processorを意味する。
入力部112は、ユーザーインターフェイスとしての情報入力手段である。具体的には、キーボード、マウスポインター、バーコードリーダーなどである。
表示部113は、ユーザーインターフェイスとしての情報表示手段であり、印刷制御部111の制御の基に、入力部112から入力される情報や、プリンター100に印刷する画像、印刷ジョブに関係する情報などが表示される。
記憶部114は、ハードディスクドライブやメモリーカードなどの書き換え可能な記憶媒体であり、画像処理装置110が動作するソフトウェアとしての印刷制御部111で動作するプログラムや、印刷する画像、印刷ジョブに関係する情報などが記憶される。
メモリー118は、CPU115が動作するプログラムを格納する領域や動作する作業領域などを確保する記憶媒体であり、RAM、EEPROMなどの記憶素子によって構成される。RAMは、Random access memory、EEPROMは、Electrically Erasable Programmable Read-Only Memoryを意味する。
汎用インターフェイス120は、例えば、LANインターフェイスやUSBインターフェイスなど、外部電子機器を接続できるインターフェイスである。LANは、Local Area Network、USBは、Universal Serial Busを意味する。
プリンター100は、印刷部10、移動部20、プリンター制御部30などから構成されている。画像処理装置110から印刷データを受信したプリンター100は、印刷データに基づき、プリンター制御部30によって印刷部10、移動部20を制御し、印刷媒体5に画像を印刷する。
印刷データは、画像データを、画像処理装置110が備える画像処理アプリケーションおよびプリンタードライバーによってプリンター100で印刷できるように変換処理した画像形成用のデータであり、プリンター100を制御するコマンドを含んでいる。
印刷部10は、ヘッドユニット11、インク供給部12などから構成されている。
移動部20は、走査部40、搬送部50などから構成されている。
走査部40は、キャリッジ41、ガイド軸42、キャリッジモーターなどから構成されている。キャリッジモーターは、図示を省略している。
搬送部50は、供給部51、収納部52、搬送ローラー53、プラテン55などから構成されている。
ヘッドユニット11は、液体としての印刷用のインクをインク滴として吐出する複数のノズルを列設したノズル列を複数備える吐出ヘッド13およびヘッド制御部14を備えている。ヘッドユニット11は、キャリッジ41に搭載され、走査方向としてのX軸方向に移動するキャリッジ41に伴ってX軸方向に往復移動する。キャリッジ41に搭載されたヘッドユニット11に備えられた吐出ヘッド13が、X軸方向に移動しながらプリンター制御部30の制御の下に、プラテン55に支持される印刷媒体5にインク滴を吐出することによって、X軸方向に沿った複数のドット列が印刷媒体5に形成される。
インクには、好適例として、シアン、マゼンタ、イエローの3色のインクセットにブラックを加えた4色のインクセットを用いている。なお、インクセットは、これに限定するものではない。例えば、それぞれの色材の濃度を淡くしたライトシアン、ライトマゼンタ、ライトイエロー、ライトブラックなどのインクセットを加えた8色のインクセットなどを用いても良い。
インク滴を吐出するインクジェット方式には、ピエゾ方式を用いている。ピエゾ方式は、吐出ヘッド13が備える圧力発生室に貯留されたインクに、圧電素子としてのピエゾ素子を利用したアクチュエーターにより印刷情報信号に応じた圧力を加え、圧力発生室に連通するノズルからインク滴を噴射し印刷する方式である。なお、インク滴を吐出する方式は、これに限定するものではなく、インクを液滴状に噴射させ、印刷媒体上にドット群を形成する他の印刷方式であってもよい。
インク供給部12は、複数の吐出ヘッド13のそれぞれに、吐出するインクを供給する機構である。インク供給部12は、図3に示すように、インクを収容する液体収容体としてのタンク61、タンク61から吐出ヘッド13までの液体供給経路としてのインク供給路63、インク供給路63においてインクを送るポンプ64などから構成されている。
図3は、吐出する複数のインクのそれぞれの色毎に設けられた吐出ヘッド13の内の、1つの吐出ヘッド13に対応したインク供給部12について、その構成要素を示している。タンク61、インク供給路63、ポンプ64などの構成要素は、供給するインクの種類毎に独立して設けられている。
タンク61は、インクボトルなどからインクの継ぎ足しによる補充が可能な容器であり、内部に収容されるインクの撹拌が可能な撹拌部611、内部に収容されるインクの残量を検出する残量検出部612を備えている。
撹拌部611は、インクを撹拌する撹拌羽やプリンター制御部30によって制御され、撹拌羽を回転させる撹拌モーターなどから構成される。撹拌モーターについては、図示を省略している。
残量検出部612は、タンク61の内部に収容されるインクの残量を検出する残量検出センサーや、残量検出センサーの検出結果をプリンター制御部30に送信するインターフェイスなどから構成されている。残量検出センサーは、液面を検出する光学式センサーやフロート式液面センサー、電気的に残量を検出可能な静電容量式レベルセンサーなどを利用することができる。残量検出センサーやインターフェイスについては、図示を省略している。
なお、印刷が行われたときの印刷データに基づいてインク滴の吐出量を積算することでインクの吐出量が正確に把握できる場合には、残量を算出することが可能となるため、必ずしも残量を物理的に検出するセンサーを設ける必要はない。
移動部20、つまり走査部40および搬送部50は、プリンター制御部30の制御の下に、印刷媒体5を吐出ヘッド13に対し相対移動させる。
ガイド軸42は、X軸方向に延在してキャリッジ41を摺接可能な状態で支持する。また、キャリッジモーターは、キャリッジ41をガイド軸42に沿って往復移動させる際の駆動源となる。つまり、走査部40は、プリンター制御部30の制御の下にキャリッジ41を、つまりは、吐出ヘッド13をガイド軸42に沿ってX軸方向に移動させる。
供給部51は、印刷媒体5がロール状に巻かれたリールを回転可能に支持し、印刷媒体5を搬送経路に送り出す。収納部52は、印刷媒体5を巻き取るリールを回転可能に支持し、印刷が完了した印刷媒体5を搬送経路から巻き取る。
搬送ローラー53は、プラテン55の上面において印刷媒体5を搬送方向に移動させる駆動ローラーや印刷媒体5の移動に伴って回転する従動ローラーなどから成り、印刷媒体5を供給部51から印刷部10の印刷領域を経由し、収納部52に搬送する搬送経路を構成する。印刷領域は、プラテン55の上面で吐出ヘッド13がX軸方向に移動する領域である。
プリンター制御部30は、インターフェイス31、CPU32、メモリー33、駆動制御部34などを備え、プリンター100の制御を行う。
インターフェイス31は、画像処理装置110のプリンターインターフェイス119に接続され、画像処理装置110とプリンター100との間でデータの送受信を行う。
CPU32は、プリンター100全体の制御を行うための演算処理装置である。
メモリー33は、CPU32が動作するプログラムを格納する領域や動作する作業領域などを確保する記憶媒体であり、RAM、EEPROMなどの記憶素子によって構成される。
CPU32は、メモリー33に格納されているプログラム、および画像処理装置110から受信した印刷データに従って、駆動制御部34を介して印刷部10、移動部20を制御する。
駆動制御部34は、CPU32の制御に基づいて動作するファームウェアを含み、印刷部10のヘッドユニット11、インク供給部12や、移動部20の走査部40、搬送部50の駆動を制御する。駆動制御部34は、移動制御信号生成回路35、吐出制御信号生成回路36、駆動信号生成回路37などを含む駆動制御回路、これら駆動制御回路を制御するファームウェアを内蔵するROMやフラッシュメモリーなどから構成されている。駆動制御回路を制御するファームウェアを内蔵するROMやフラッシュメモリーについては、図示を省略している。ここで、ROMは、Read-Only Memoryを意味する。
移動制御信号生成回路35は、印刷データに基づき、CPU32からの指示に従って、移動部20の走査部40や搬送部50を制御する信号を生成する回路である。
吐出制御信号生成回路36は、印刷データに基づき、CPU32からの指示に従って、インクを吐出するノズルの選択、吐出する量の選択、吐出するタイミングの制御などをするためのヘッド制御信号を生成する回路である。
駆動信号生成回路37は、吐出ヘッド13が備える圧力発生室を駆動する駆動信号を生成する回路である。
以上の構成により、プリンター制御部30は、供給部51、搬送ローラー53によって印刷領域に供給された印刷媒体5に対し、ガイド軸42に沿って吐出ヘッド13を支持するキャリッジ41をX軸方向移動させながら吐出ヘッド13からインク滴を吐出する動作と、搬送ローラー53によりX軸方向と交差する+Y方向に印刷媒体5を移動させる動作とを繰り返すことにより、印刷媒体5に所望の画像を印刷する。
印刷媒体5への印刷は、画像処理装置110からプリンター100に印刷データが送信されることにより開始される。印刷データは、プリンタードライバーによって生成される。
以下、印刷データの生成処理について、図4を参照しながら説明する。
プリンタードライバーは、画像処理アプリケーションによって起動され、画像処理アプリケーションから画像データを受け取り、プリンター100が解釈できる形式の印刷データに変換し、印刷データをプリンター100に出力する。画像処理アプリケーションからの画像データを印刷データに変換する際に、プリンタードライバーは、解像度変換処理、色変換処理、ハーフトーン処理、ラスターライズ処理、コマンド付加処理などを行う。
解像度変換処理は、画像処理アプリケーションから出力された画像データを、印刷媒体5に印刷する際の解像度に変換する処理である。例えば、印刷する際の解像度が720×720dpiに指定されている場合、画像処理アプリケーションから受け取ったベクター形式の画像データを720×720dpiの解像度のビットマップ形式の画像データに変換する。解像度変換処理後の画像データの各画素データは、マトリクス状に配置された画素から構成されている。各画素はRGB色空間の例えば256階調の階調値を有している。つまり、解像度変換後の画素データは、対応する画素の階調値を示すものである。
マトリクス状に配置された画素の内の、所定の方向に並ぶ1列分の画素に対応する画素データをラスターデータと言う。なお、ラスターデータに対応する画素が並ぶ所定の方向は、画像を印刷するときの吐出ヘッド13の移動方向、具体的にはX軸方向と対応している。吐出ヘッド13の移動方向は、すなわち、吐出ヘッド13と印刷媒体5とが相対的に移動する相対移動方向である。
色変換処理は、画像データの色空間データであるRGBデータを印刷データの色空間データであるCMYK色系空間のデータに色変換する処理である。CMYK色とは、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックであり、CMYK色系空間の画像データは、プリンター100が有するインクの色に対応したデータである。従って、例えば、プリンター100がCMYK色系の4種類のインクを使用する場合には、プリンタードライバーは、RGBデータに基づいて、CMYK色系の4次元空間の画像データを生成する。
この色変換処理は、RGBデータの階調値とCMYK色系データの階調値とを対応づけた色変換ルックアップテーブルに基づいて行われる。後述の説明では、色変換ルックアップテーブルを色変換テーブルLUTと表記している。
なお、色変換処理後の画素データは、CMYK色系空間により表される例えば256階調のCMYK色系データである。
ハーフトーン処理は、高階調数のデータ、例えば256階調のデータを、プリンター100が形成可能な階調数のデータに変換する処理である。このハーフトーン処理により、256階調を示すデータが、例えば、ドット有り、無しの2階調を示す1ビットデータや、ドット無し、小ドット、中ドット、大ドットの4階調を示す2ビットデータに変換される。具体的には、0〜255の階調値とドット生成率とが対応したドット生成率テーブルから、階調値に対応するドットの生成率を求める。階調値に対応して求められるドットの生成率は、例えば、4階調の場合は、ドット無し、小ドット、中ドット、大ドットのそれぞれの生成率が求められる。得られたそれぞれの生成率において、ディザ法・誤差拡散法などを利用して、ドットが分散して形成されるように画素データが作成される。
ラスターライズ処理は、マトリクス状に並ぶ上述の1ビットや2ビットの画素データを、印刷時のドット形成順序に従って並べ替える処理である。ラスターライズ処理には、ハーフトーン処理後の画素データによって構成される画像データを、吐出ヘッド13が移動しながらインク滴を吐出する各パスに割り付けるパス割り付け処理が含まれる。パス割り付けが完了すると、印刷画像を構成する各ラスターラインを形成する実際のノズルが割り付けられる。
コマンド付加処理は、ラスターライズ処理されたデータに、印刷方式に応じたコマンドデータを付加する処理である。コマンドデータとしては、例えば印刷媒体5の搬送仕様に関わる搬送データなどがある。搬送仕様とは、例えば、プラテン55の上面における印刷媒体5の搬送方向への移動量や速度などである。
プリンタードライバーによる前記一連の処理は、CPU115の制御の元にASIC116およびDSP117によって行われ、印刷データ送信処理では、前記一連の処理で生成された印刷データが、プリンターインターフェイス119を介してプリンター100に送信される。
本実施形態のプリンター100のように、印刷に使用するインクを継ぎ足して補充することが可能な液体収容体を備える印刷装置の場合、途中から継ぎ足すインクに仕様の変更や特性の変化があると、印刷物の色合いが変わってしまったり、色の再現精度が低下してしまったりする場合がある。特に、使用していたインクに補充インクが混ざり合う場合においては、混ざり合う比率によって色合いの変化の度合いが異なってくる。
これに対して、本実施形態のプリンタードライバーは、つまり、画像処理装置110および印刷システム1は、上記に説明したプリンタードライバーの基本機能に加え、更に、インクを補充した際の色合いの補正ができる機能を備えている。
具体的には、本実施形態の画像処理方法は、プリンタードライバーにおいて印刷データを生成する工程に、タンク61に収容されている収容液体としての収容インクに対応し、画像データの色空間データを印刷データの色空間データに色変換する第1色変換テーブルLUT1と、収容インクの残量情報と、タンク61に補充される補充液体としての補充インクに対応し、画像データの色空間データを印刷データの色空間データに色変換する第2色変換テーブルLUT2と、補充インクの補充量情報と、に基づき、画像データの色空間データを印刷データの色空間データに色変換する色変換工程を含んでいる。
図5〜図7を参照して、本実施形態の画像処理方法が含む色変換工程について、更に具体的に説明する。ここでは、タンク61に収容されているマゼンタの収容インクM1に対して、仕様が変更されたマゼンタの補充インクM2が補充される場合の例について説明する。
図5に示す第1色変換テーブルLUT1は、上述したプリンタードライバーによる印刷データの生成処理の内の色変換処理において、タンク61に収容されている収容インクM1に対応し、画像データの色空間データであるRGBデータを印刷データの色空間データであるCMYK色系データに色変換する色変換テーブルLUTである。
マゼンタインクとして、タンク61に収容されている収容インクM1を用いて印刷する場合に、第1色変換テーブルLUT1によって、RGB(r1、g1、b1)は、CMYK(c1、m1、y1、k1)に変換される。
図6に示す第2色変換テーブルLUT2は、同様の色変換処理における色変換テーブルであり、タンク61に補充される補充インクM2に対応し、画像データの色空間データであるRGBデータを印刷データの色空間データであるCMYK色系データに色変換する色変換テーブルLUTである。
マゼンタインクとして、補充インクM2を用いて印刷する場合に、第2色変換テーブルLUT2によって、RGB(r1、g1、b1)は、CMYK(c1、m2、y1、k1)に変換される。
収容インクM1と補充インクM2とは仕様が異なるため、同じ色変換テーブルLUTによって同じCMYK色系空間のデータに色変換されると、色合いが異なってしまう場合がある。そこで、同じRGBデータであるRGB(r1、g1、b1)に対して、同じ色合いの印刷が行われるように、それぞれのインクに対応した色変換テーブルLUTによって、異なるCMYK色系空間のデータ、つまりCMYK(c1、m1、y1、k1)と、CMYK(c1、m2、y1、k1)と、に色変換される。なお、第1色変換テーブルLUT1、および第2色変換テーブルLUT2は、予め、収容インクM1、および補充インクM2に対応する色変換テーブルLUTとして準備しておく。
図7は、本実施形態における色変換工程で使用する第3色変換テーブルLUT3を示す概念図である。
第3色変換テーブルLUT3は、タンク61に残った収容インクM1に補充インクM2を混ぜ合わせて使う場合の印刷データを生成する際の色変換処理に用いられる色変換テーブルLUTである。第3色変換テーブルLUT3は、収容インク量aの収容インクM1に補充インク量bの補充インクM2が補充され、撹拌部611によって充分撹拌された印刷インクM3に対応し、印刷インクM3が用いられて印刷する場合に、第3色変換テーブルLUT3によって、RGB(r1、g1、b1)は、CMYK(c1、m3、y1、k1)に変換される。
ここで、収容インク量aは、収容液体の残量情報であり、補充インク量bは、補充液体の補充量情報である。
ここで、好適な実施例として、m3=(m1a+m2b)/(a+b)としている。つまり、色変換工程で得られるマゼンタに対応する値を、第1色変換テーブルLUT1による変換値m1と第2色変換テーブルLUT2による変換値m2を、収容インクM1の収容インク量aと補充インクM2の補充インク量bによって按分した値としている。
すなわち、色変換工程では、第1色変換テーブルLUT1と、収容インク量aと、第2色変換テーブルLUT2と、補充インク量bと、に基づき、画像データの色空間データを印刷データの色空間データに色変換する第3色変換テーブルLUT3を生成し、第3色変換テーブルLUT3に基づいて色変換する。
次に、図8に示すフローチャートを参照し、上述した画像処理方法を含む印刷方法について説明する。以下の処理ステップは、画像処理アプリケーションやプリンタードライバーの機能において、印刷制御部111がユーザーと必要な情報の授受を行いながら進める。
まず、ステップS1として、印刷する画像データを取得する。具体的には、画像処理装置110において、画像処理アプリケーションの機能により、汎用インターフェイス120を介して、外部電子機器から、印刷対象の画像データを取得する。あるいは、予め取得し、記憶部114に記憶しておいた画像データの中から印刷対象の画像データを選択する。
次に、ステップS2として、インクを補充するか否かを決定する。具体的には、印刷の実行にあたり、画像処理アプリケーションは、プリンタードライバーを起動し、残量検出部612は、タンク61の内部に収容されるインクの残量を検出し、印刷制御部111は、プリンター制御部30を介して受信したインクの残量情報を表示部113に表示させる。ユーザーは、インクの残量情報を参照し、インクを補充するか否かの判断結果を入力部112から入力する。
ステップS2で、インクの補充を行わないとした場合には、プリンタードライバーは、ステップS7の印刷データ生成処理に移り、タンク61に収容されているインクに基づいた印刷データを生成する。
ステップS2で、インクの補充を行うとした場合には、ステップS3で、ユーザーは、インクの補充を行い、補充完了の通知を入力部112から入力する。
次いで、ステップS4において、補充完了の通知を受信したプリンタードライバーは、インクを補充した際の補充情報として、第1色変換テーブルLUT1、収容インク量a、第2色変換テーブルLUT2、補充インク量bを取得する。
ここで、第1色変換テーブルLUT1は、インクを補充する前の色変換処理における色変換テーブルLUTである。従って、第1色変換テーブルLUT1は、既に以前、仕様が異なるインクを補充した結果のインクに対応させて上述した第3色変換テーブルLUT3として生成された色変換テーブルLUTである場合もある。
収容インク量aは、残量検出部612が検出したタンク61の内部に収容されるインクの残量である。
第2色変換テーブルLUT2は、補充インクに対応する色変換テーブルLUTである。
補充インクに対応する色変換テーブルLUTの引き当ては、インクの補充にあたり、例えば、補充インクが収容されるボトルに貼付された補充インクの属性情報を示すバーコードを入力部112のバーコードリーダーで読み取ることにより行うことができる。印刷制御部111が補充インクの仕様を認識し、予め記憶部114に保存しておいた、補充インクの仕様に対応する第2色変換テーブルLUT2を取得することができる。
なお、補充インクに対応する色変換テーブルLUTの引き当ては、ユーザーが、入力部112のキーボードから補充インクの属性情報を入力することにより行う方法であっても良い。また、補充インクの属性情報を記憶する記憶素子を補充インクのボトルに設け、ボトルを補充のためにタンク61に装着した際に、印刷制御部111がこの記憶素子と電気的に接続し、属性情報を読み取れるように構成しても良い。
補充インク量bは、補充インクの補充量である。補充インクの補充量は、残量検出部612が検出する補充インクの増量として取得することができる。
なお、補充インクの補充量の情報は、ボトルの内容量を全量補充することを前提に、補充インクのボトルに属性情報とし持たせても良い。この場合、属性情報を読み取ることにより、補充インクの補充量の情報も取得することができる。
次に、ステップS5として、プリンタードライバーは、色変換テーブルLUTを更新し、補充後のインクに対応した色変換テーブルLUTを生成する。具体的には、上述した第3色変換テーブルLUT3を生成し、新たな色変換テーブルLUTとして登録する。
次に、ステップS6として、プリンタードライバーは、補充情報を記録する。記録する補充情報は、次にインクを補充した際の色変換テーブルLUTの更新に必要な情報になる。具体的には、補充した結果の新たな混合インクにおける収容インクと補充インクの比率の情報や、補充日時の情報を記憶部114に記憶させる。例えば、この情報を含めて、更に補充されるインクの量や、対応する色変換テーブルLUTの情報に基づき按分計算をするなどして、次の補充時に更新する色変換テーブルLUTを生成することができる。
次に、プリンタードライバーは、ステップS7の印刷データ生成処理に移り、タンク61に収容されているインクに対応した印刷データを生成する。ステップS4〜ステップS7は、本実施形態における画像処理方法により印刷データを生成する工程である。
次に、ステップS8として、プリンタードライバーは、生成された印刷データをプリンター100に送信し、プリンター100は、受信した印刷データに基づいて印刷を行う。ステップS8は、印刷データに基づいて印刷する工程である。
なお、タンク61内のインクは、撹拌部611によって充分撹拌されるが、タンク61から吐出ヘッド13までのインク供給路63に残るインクは、補充されたインクが混ぜ合わせられる前のインクであるため、更新された色変換テーブルLUTを適用した印刷を行う前に、排出処理を行うことが好ましい。
本実施形態の画像処理方法によれば、タンク61に収容されているインクに、更に仕様や特性の異なるインクを継ぎ足して補充する場合に、タンク61に収容されている収容インクに対応する第1色変換テーブルLUT1と、収容インクの収容インク量aと、タンク61に補充される補充インクに対応する第2色変換テーブルLUT2と、補充インクの補充インク量bと、に基づき、画像データの色空間データを印刷データの色空間データに色変換する色変換工程を含んでいる。そのため、タンク61に混ぜ合わせられるインクに対応した適切な色空間データに基づく印刷が実行される印刷データを生成することができる。その結果、例えば、仕様が変更されたインクを補充して印刷を行う場合の色合いの補正に当たり、印刷物を印刷し、印刷された印刷物をスキャナーなどにより撮像して画像データを取得し、得られた画像データに基づいて画像処理を行うなど、手間の掛かる工程を経る必要が無いため、コストや時間を要してしまうことが抑制される。
また、色変換工程では、第1色変換テーブルLUT1と、収容インク量aと、第2色変換テーブルLUT2と、補充インク量bと、に基づき、印刷データを生成する際の第3色変換テーブルLUT3を生成し、生成した第3色変換テーブルLUT3に基づいて色変換する。そのため、タンク61に混ぜ合わせられるインクに対応した適切な色空間データに基づく印刷が実行される印刷データを生成することができる。その結果、例えば、仕様が変更されたインクを補充して印刷を行う場合の色合いの補正に当たり、印刷物を印刷し、印刷された印刷物をスキャナーなどにより撮像して画像データを取得し、得られた画像データに基づいて画像処理を行うなど、手間の掛かる工程を経る必要が無いため、コストや時間を要してしまうことが抑制される。
また、本実施形態の印刷方法によれば、上述した画像処理方法により印刷データを生成する工程と、生成された印刷データに基づいて印刷する工程と、を含んでいるため、印刷物を印刷し、印刷された印刷物をスキャナーなどにより撮像して画像データを取得し、得られた画像データに基づいて画像処理を行うなどの手間の掛かる工程を経ること無く、タンク61に混ぜ合わせられるインクに対応する適切な印刷データに基づく印刷を行うことができる。
また、本実施形態の印刷システムによれば、上述した画像処理方法により印刷データを生成する画像処理装置110と、生成された印刷データに基づいて印刷するプリンター100と、を備えているため、印刷物を印刷し、印刷された印刷物をスキャナーなどにより撮像して画像データを取得し、得られた画像データに基づいて画像処理を行うなどの手間の掛かる工程を経ること無く、タンク61に混ぜ合わせられるインクに対応する適切な印刷データに基づく印刷を行うことができる。
また、本実施形態の印刷システムは、プリンター100が、タンク61に収容される収容インクを撹拌する撹拌部611を有しているため、タンク61に収容されている収容インクと補充される補充インクとを撹拌することで、タンク61に収容されるインクをより均一にすることができる。その結果、インクの補充に対応して生成された色変換テーブル、または、インクの補充に対応して補正された色空間データに対応した印刷を安定して行うことができる。
また、本実施形態の印刷システムは、タンク61に収容される収容インクおよびタンク61に補充される補充インクの属性情報を受信する情報インターフェイスとして、ユーザーインターフェイスとしてのキーボードや補充インクが収容されるボトルに貼付されたバーコードを読み取れるバーコードリーダーを有している。そのため、補充するインクの属性情報を取得することができ、インクに対応する色変換テーブルを参照することができる。
また、本実施形態の印刷システムは、タンク61に収容される収容インクの残量を検出する残量検出部612を有している。そのため、インクの補充に当たって残量を計測することや、計測結果を入力することが不要となる。
2.その他の実施形態
以下、その他の実施形態として、上述した実施形態1に対するいくつかの変形例について説明する。
実施形態1では、タンク61から吐出ヘッド13までのインク供給路63に残るインクは、補充されたインクが混ぜ合わせられる前のインクであるため、更新された色変換テーブルLUTを適用した印刷を行う前に、排出処理を行うことが好ましいと説明した。しかしながら、インク供給路63に残るインクの量が正確に把握できる場合においては、タンク61で混合されたインクが吐出ヘッド13に供給されるまでの期間は、インクが補充される前の印刷データに基づいて印刷を行うことができる。つまり、タンク61から吐出ヘッド13までのインク供給路63におけるインクの量に基づき、更新された色変換テーブルLUTを適用した色変換工程で色変換された色空間データを適用するタイミングを導出し、このタイミングで切り替えるようにしても良い。
この切り替えのタイミングは、補充したインクのタンク61から吐出ヘッド13までのインク供給路63におけるインクの量と、該当するインクの印刷データに基づいた吐出量の見積もり値から導出することができる。切り替えのタイミングを導出する工程、すなわち、切替タイミング導出工程は、プリンタードライバーの機能として設けることができる。プリンタードライバーは、導出した切り替えのタイミングの前後における印刷データの生成に用いる色変換テーブルLUTを切り替えて印刷データを生成する。
本変形例の画像処理方法および本変形例の画像処理方法に基づく印刷方法によれば、インクの補充に対応して色変換された色空間データを適用するタイミングが、インク供給路63におけるインクが消費される期間を考慮して導出されるため、適切なタイミングに合わせて印刷データを変更することができる。あるいは、適切なタイミングに合わせて色空間データが変わる印刷データを生成することができる。つまり、例えば、仕様が変更されたインクを補充して印刷を行う場合の色合いの補正を、適切なタイミングで有効にすることができる。
また、実施形態1において、色変換工程では、第1色変換テーブルLUT1と、収容インク量aと、第2色変換テーブルLUT2と、補充インク量bと、に基づき、印刷データを生成する際の第3色変換テーブルLUT3を生成し、生成した第3色変換テーブルLUT3に基づいて色変換すると説明したが、第1色変換テーブルLUT1と、収容インク量aと、第2色変換テーブルLUT2と、補充インク量bと、に基づき、第1色変換テーブルLUT1により色変換された印刷データの色空間データを補正する方法であっても良い。
具体的には、図9に示すように、第1色変換テーブルLUT1により色変換された印刷データの色空間データであるCMYK(c1、m1、y1、k1)を、補正テーブルAJTにより補正し、CMYK(c1、m3、y1、k1)を得るようにする。
ここで、m3=m1hであり、m1をm3に補正するための補正係数hは、h=(m1a+m2b)/(a+b)m1である。
本変形例によっても、実施形態1と同様の印刷データを生成することができるため、同様の効果を得ることができる。
実施形態1では、タンク61に収容される収容インクに対して仕様が変更された補充インクを補充する場合を例に説明したが、同じ仕様のインクであっても、タンク61に長期間収容されると、収容インクの特性が変化してしまう場合がある。予め、この特性の経時変化が把握されている場合には、インクを補充して印刷を行う際の、この特性の経時変化の影響をキャンセルするため、インクを補充した際の印刷データを生成する色変換工程では、実施形態1の画像処理方法において、更に、収容インクのタンク61に収容されている期間の情報を加えた情報に基づき、画像データの色空間データを印刷データの色空間データに色変換することが好ましい。
具体的には、例えば、マゼンタインクを例に説明すると、図10に示すように、第1色変換テーブルLUT1により色変換された印刷データの色空間データであるCMYK(c1、m1、y1、k1)を、補正テーブルAJT2により補正し、CMYK(c1、m4、y1、k1)を得るようにしている。
ここで、m4は、m1と時間tによる関数で求められる。つまり、m4=f(m1、t)である。また、時間tは、収容インクが、タンク61に収容されている時間であり、実施形態1の印刷方法のフローにおけるステップS6で記録した補充情報の1つの補充日時の情報から得ることができる。
補正テーブルAJT2、つまり関数f(m1、t)は、マゼンタインクの特性の経時変化を評価した結果得られる関数であるため、予め充分な評価を行い求めておく。
本変形例の画像処理方法および本変形例の画像処理方法に基づく印刷方法によれば、タンク61に収容されているインクの特性の経時変化を加味して、タンク61に混ぜ合わせられるインクに対応した、より適切な色空間データに基づく印刷が実行される印刷データを生成することができる。
また、実施形態1では、インク供給部12は、図3に示すように、タンク61、タンク61から吐出ヘッド13までのインク供給路63、インク供給路63においてインクを送るポンプ64などから構成されており、タンク61は、内部に収容されるインクの撹拌が可能な撹拌部611を備えていると説明した。これに対し、図11に示すように、インク供給路63をタンク61から吐出ヘッド13までの往路63aと吐出ヘッド13からタンク61までの帰路63bとを有する循環経路で構成し、ポンプ64によって常時循環させる構成であっても良い。常時循環させることで撹拌が促されるため、必ずしも、タンク61の内部に撹拌部611を備える必要が無くなる。また、この構成の場合、インクを補充した後に充分循環させることで、インク供給路63に含まれるインクも撹拌されたインクにすることができる。
1…印刷システム、5…印刷媒体、10…印刷部、11…ヘッドユニット、12…インク供給部、13…吐出ヘッド、14…ヘッド制御部、20…移動部、30…プリンター制御部、31…インターフェイス、32…CPU、33…メモリー、34…駆動制御部、35…移動制御信号生成回路、36…吐出制御信号生成回路、37…駆動信号生成回路、40…走査部、41…キャリッジ、42…ガイド軸、50…搬送部、51…供給部、52…収納部、53…搬送ローラー、55…プラテン、61…タンク、63…インク供給路、64…ポンプ、100…プリンター、110…画像処理装置、111…印刷制御部、112…入力部、113…表示部、114…記憶部、115…CPU、116…ASIC、117…DSP、118…メモリー、119…プリンターインターフェイス、120…汎用インターフェイス、611…撹拌部、612…残量検出部。

Claims (10)

  1. 印刷媒体に液体を吐出する吐出ヘッドと、前記吐出ヘッドに供給される前記液体を補充可能に収容する液体収容体と、を備える印刷装置に印刷を実行させるための印刷データを、印刷対象の画像データに基づいて生成する画像処理方法であって、
    前記液体収容体に収容されている収容液体に対応し、前記画像データの色空間データを前記印刷データの色空間データに色変換する第1色変換テーブルと、前記収容液体の残量情報と、前記液体収容体に補充される補充液体に対応し、前記画像データの色空間データを前記印刷データの色空間データに色変換する第2色変換テーブルと、前記補充液体の補充量情報と、に基づき、前記画像データの色空間データを前記印刷データの色空間データに色変換する色変換工程を含む画像処理方法。
  2. 前記色変換工程では、前記収容液体の前記液体収容体に収容されている期間の情報に基づき、前記画像データの色空間データを前記印刷データの色空間データに色変換する請求項1に記載の画像処理方法。
  3. 前記液体収容体から前記吐出ヘッドまでの液体供給経路における前記液体の量に基づき、前記色変換工程で色変換された前記色空間データを適用するタイミングを導出する切替タイミング導出工程を含む請求項1または請求項2に記載の画像処理方法。
  4. 前記色変換工程では、前記第1色変換テーブルと、前記残量情報と、前記第2色変換テーブルと、前記補充量情報と、に基づき、前記画像データの色空間データを前記印刷データの色空間データに色変換する第3色変換テーブルを生成し、前記第3色変換テーブルに基づいて色変換する、請求項1に記載の画像処理方法。
  5. 前記色変換工程では、前記第1色変換テーブルと、前記残量情報と、前記第2色変換テーブルと、前記補充量情報と、に基づき、前記第1色変換テーブルにより色変換された前記印刷データの色空間データの補正を行う、請求項1に記載の画像処理方法。
  6. 請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の画像処理方法により印刷データを生成する工程と、
    前記印刷データに基づいて印刷する工程と、を含む印刷方法。
  7. 請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の画像処理方法により印刷データを生成する画像処理装置と、
    請求項1に記載の吐出ヘッドと請求項1に記載の液体収容体とを備え、前記印刷データに基づいて印刷する印刷装置と、を備える印刷システム。
  8. 前記印刷装置は、前記液体収容体に収容される収容液体を撹拌する撹拌部を有する請求項7に記載の印刷システム。
  9. 前記印刷装置は、前記液体収容体に収容される収容液体および前記液体収容体に補充される補充液体の属性情報を受信する情報インターフェイスを有する請求項7または請求項8に記載の印刷システム。
  10. 前記印刷装置は、前記液体収容体に収容される収容液体の残量を検出する残量検出部を有する請求項7から請求項9のいずれか一項に記載の印刷システム。
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