JP2021133457A - ワーク落下防止機構およびワーク把持装置 - Google Patents

ワーク落下防止機構およびワーク把持装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2021133457A
JP2021133457A JP2020031224A JP2020031224A JP2021133457A JP 2021133457 A JP2021133457 A JP 2021133457A JP 2020031224 A JP2020031224 A JP 2020031224A JP 2020031224 A JP2020031224 A JP 2020031224A JP 2021133457 A JP2021133457 A JP 2021133457A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
work
gripping
workpiece
prevention mechanism
grip
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2020031224A
Other languages
English (en)
Inventor
瑛昌 沢戸
Terumasa Sawato
瑛昌 沢戸
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nachi Fujikoshi Corp
Original Assignee
Nachi Fujikoshi Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nachi Fujikoshi Corp filed Critical Nachi Fujikoshi Corp
Priority to JP2020031224A priority Critical patent/JP2021133457A/ja
Publication of JP2021133457A publication Critical patent/JP2021133457A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Manipulator (AREA)

Abstract

【課題】ワークを把持するための動力が遮断された場合であっても、把持の仕組みに関わらず、必要な把持力を発生させるワーク落下防止機構を提供すること。【解決手段】ワーク落下防止機構M1は、互いに対向する位置に配置され、ワークを挟み込んで把持する把持部材14L、14Rと、把持部材14L、14Rが互いに対向する面に配置され、ワークと接触する把持部16L、16Rと、把持部材14L、14Rと把持部16L、16Rとの間に配置され、変位によって力を発生する弾性体15L、15Rと、把持部16L、16Rのワークと接触する面に取り付けられ、空気口19L、19Rが形成された吸着パッド17L、17Rと、を備え、ワークを把持する時には弾性体15L、15Rにより空気口19L、19Rを塞ぎ、ワークの開放時には吸着パッド17L、17R内の真空を破壊する。【選択図】図1

Description

本発明は、ワークの落下を防止する技術に関し、より詳細には、ロボットアーム等に接続されたワーク把持装置で把持して搬送するワークの落下を防止するワーク落下防止技術に関する。
従来から、工場設備等では、産業用ロボットアームの先端に接続されたロボットハンドを用いて、部品等のワークを把持して所定の場所まで搬送することが行われている。上記ロボットハンドは、例えば、モータ等の動力によって駆動される一対又は複数の連動した駆動フィンガを備え、その駆動フィンガでワークを挟み込むことが可能となっている。
ここで、上記ロボットハンドの構成では、ワーク搬送中にモータが停止すると、駆動フィンガへ動力が供給されなくなり、ワークを把持しておくことができなくなるため、駆動フィンガに把持されていたワークが落下してしまうことがある。そこで、動力源からの動力供給が失われた際に、駆動フィンガで把持しているワークの落下を防止する様々な機構が提案されている。
このようなワーク落下を防止する技術として、例えば特許文献1には、ワークを把持する駆動フィンガの先端に回動可能な把持カムを備え、把持カムでワークを把持している状態で、ワークの自重により把持カムにワークへ近接する方向への回動力が加えられることによって、把持カムによるワークに対する押圧力が増加する、ロボットハンドが開示されている。
また、特許文献2には、ロックピンをリンクに固定するとともに、カムを上下運動させるロックシリンダと、カムの上下運動をスライド可能にガイドするガイド部と、カムのクサビ部でロックピンが摺動しながら上下動するカムを流体圧平行ハンドに設け、ロックピンとガイドの接触点がロックシリンダの推力でカムに当接してカムが傾き、リンクをロックする事でワークの落下防止を行う事を特徴とするロック機構付き平行ハンドの技術が開示されている。
特開2011−173201号 特開第2008−272867号
しかしながら、特許文献1のロボットハンドでは、ワークの自重により把持力を発生させているため、質量が小さい等のワークの質量によっては、必要な把持力を発生させることができない可能性があるという問題がある。
また、特許文献2の平行ハンドでは、流体圧によるロック解除機構を取り付けているため、流体圧によるロボットハンドにしか適応できないという問題がある。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、ワークを把持するための動力が遮断された場合であっても、把持の仕組みに関わらず、必要な把持力を発生させるワーク落下防止機構を提供することにある。
上記課題を解決するために本発明に係るワーク落下防止機構は、
互いに対向する位置に配置され、ワークを挟み込んで把持する把持部材と、
前記把持部材が互いに対向する面に配置され、前記ワークと接触する把持部と、
前記把持部材と前記把持部との間に配置され、変位によって力を発生する弾性体と、
前記把持部の前記ワークと接触する面に取り付けられ、空気口が形成された吸着パッドと、を備え、
前記ワークを把持する時には前記弾性体により前記空気口を塞ぎ、前記ワークの開放時には前記吸着パッド内の真空を破壊する。
また、本発明に係るワーク把持装置は、
互いに対向する位置に配置され、ワークを挟み込んで把持する把持部材と、
前記把持部材が互いに対向する面に配置され、前記ワークと接触する把持部と、
前記把持部材と前記把持部との間に配置され、変位によって力を発生する弾性体と、
前記把持部の前記ワークと接触する面に取り付けられ、空気口が形成された吸着パッドと、を有し、
前記ワークを把持する時には前記弾性体により前記空気口を塞ぎ、前記ワークの開放時には前記吸着パッド内の真空を破壊する、ワーク落下防止機構と、
前記ワーク落下防止機構を保持するグリッパと、
を備えている。
本発明に係るワーク落下防止機構によれば、ワークを把持するための動力が遮断された場合であっても、把持の仕組みに関わらず、必要な把持力を発生させることができる。なお、ここに記載された効果は、必ずしも限定されるものではなく、本技術中に記載されたいずれかの効果であってもよい。
本発明の第1実施形態に係るワーク把持装置の構成例を示す模式図である。 本発明の第1実施形態に係るワーク把持装置によるワークを把持する状態を示す模式図である。 本発明の第1実施形態に係るワーク把持装置によるワークを搬送する状態を示す模式図である。 本発明の第1実施形態に係るワーク把持装置によるワークを搬送する動作を説明するフローチャートである。 本発明の第2実施形態に係るワーク把持装置の構成例を示す模式図である。 本発明の第2実施形態に係るワーク把持装置によるワークを把持する状態を示す模式図である。 本発明の第3実施形態に係るワーク把持装置の把持部の構成例を示す模式図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。以下に説明する実施形態は、本発明の代表的な実施形態の一例を示したものであり、これにより本発明の範囲が狭く解釈されることはない。また、以下の各実施形態の構成は、いずれも他の実施形態の構成と組み合わせることが可能である。
<第1実施形態>
まず、図1を用いて、ロボット本体に適用された本発明の第1実施形態に係るワーク把持装置について説明する。図1は、本実施形態に係るワーク把持装置の構成例を示す模式図である。
図1に示すように、ロボット本体10は、一例として、ロボットアーム11と、ロボットアーム11の先端に接続部であるフランジ12によって接続されたワーク把持装置であるロボットハンド(グリッパ)G1と、を備えている。
ロボットハンドG1は、フランジ12に接続され、動力部が配置されているグリッパ本体部13と、グリッパ本体部13の先端に取り付けられたワーク落下防止機構M1と、を備えている。ロボットハンドG1は、ワークの把持動作を実現する少なくとも1自由度以上の動力を持ち、動力が遮断された際に、ワークを把持する把持部材の位置を一致に保つブレーキ機構を有している。なお、グリッパ本体部13は、電動グリッパや空気圧グリッパ等を用いることができる。
本実施形態のワーク落下防止機構M1は、駆動フィンガ(マスタージョウ)等の一対の把持部材14Lおよび14Rと、一対の把持部材14Lおよび14Rが互いに対向する面にそれぞれ取り付けられたゴムを用いた弾性体15Lおよび15Rと、弾性体15Lおよび15Rにそれぞれ取り付けられ、ワークW1に直接接触するロボットの爪等の把持部16Lおよび16Rと、を備えている。さらに、ワーク落下防止機構M1は、把持部16Lおよび16Rの対向する側面にそれぞれ取り付けられる吸着パッド17Lおよび17Rを備えている。
一対の把持部材14Lおよび14Rは、互いの対向面が水平方向に接近または遠隔にするように可動可能にグリッパ本体部13に取り付けられ、互いに接近することでワークW1を把持し、遠隔にすることで把持したワークW1を開放することができる。
弾性体15Lおよび15Rには、それぞれ把持部16Lおよび16Rと接触する部分に空洞18Lおよび18Rが形成されている。空洞18Lおよび18Rの開口部を把持部16Lおよび16Rで塞ぐことにより、空洞18Lおよび18Rの中を真空に保つことができる。弾性体15Lおよび15Rは、ワークW1の把持状態時に吸着パッド17Lおよび17Rの真空破壊のための流路を押さえ込み、ワークW1の開放時に吸着パッド17Lおよび17Rの真空破壊を行うことができる。
吸着パッド17Lおよび17Rは、それぞれ把持部16Lおよび16Rの側面に埋め込まれ、内部が貫通している。吸着パッド17Lおよび17Rは、それぞれ空気の出入り口である空気口19Lおよび19Rを有し、空気口19Lおよび19Rにより空洞18Lおよび18Rとつながっている。吸着パッド17Lおよび17Rは、外気と空洞18Lおよび18Rとを連通させ、空洞18Lおよび18R内に空気を送り込んだり、真空にしたり、することができる。
次に、図2を用いて、ロボットハンドG1によるワークW1を把持する状態の一例について説明する。図2は、ロボットハンドG1によるワークW1を把持する状態を示す模式図である。
図2に示すように、ロボットハンドG1でワークW1を把持する時、一対の把持部材14Lおよび14Rの対向する側面の間に配置されたワークW1の対向する側面に一対の把持部材14Lおよび14Rの把持部16Lおよび16Rを近づけ、把持部16Lおよび16Rに取り付けられた吸着パッド17Lおよび17RをワークW1の対向する側面に接触させる。
さらにワークW1の両側面から吸着パッド17Lおよび17Rを押し付けると、把持部16Lおよび16Rに力が加わり、さらに把持部16Lおよび16Rに接している弾性体15Lおよび15Rが変形して、空洞18Lおよび18Rも押しつぶされる。すると、空洞18Lおよび18Rの壁面が空気口19Lおよび19Rに近づき、壁面と空気口19Lおよび19Rが完全に弾性体15Lおよび15Rに接触すると、空気口19Lおよび19Rが塞がれるので、外部から空洞18Lおよび18Rへ空気が入らないようになる。これにより、吸着パッド17Lおよび17R内の圧力が下がり、吸着パッド17Lおよび17RでワークW1を真空吸着できる。
次に、図3を用いて、ロボットハンドG1によるワークW1を搬送する状態の一例について説明する。図3は、ロボットハンドG1によるワークW1を搬送する状態を示す模式図である。
図3に示すように、ロボットハンドG1の吸着パッド17Lおよび17RでワークW1を真空吸着して持ち上げた後、ロボットハンドG1への動力が切断された場合、一対の把持部材14Lおよび14RからワークW1の対向する側面へワークW1を挟み込む力が加わらなくなる。すると、ワークW1の重力により、ワークW1が下方へ落下する可能性が出てくる。
しかしながら、ワークW1の対向する側面は、吸着パッド17Lおよび17Rにより、真空吸着しているため、吸着パッド17Lおよび17RからワークW1に向かって吸着力が働く。したがって、ワークW1には両側面から挟み込む力が加わるため、ワークW1が下方へ落下することを防止することができる。
次に、図1から図4を用いて、ロボットハンドG1によるワークW1を搬送する動作の流れの一例について説明する。図4は、ロボットハンドG1によるワークW1を搬送する動作を説明するフローチャートである。まず、ロボット本体10のロボットアーム11を可動して、グリッパ本体部13をワークW1付近に移動させてから以下のステップを開始する。
図1および図4に示すように、S101において、ロボットハンドG1は、一対の把持部材14Lおよび14Rの互いの距離がワークW1の把持する方向の幅よりも離間するように、一対の把持部材14Lおよび14Rを水平方向に開く。
S102において、ロボットハンドG1は、一対の把持部材14Lおよび14Rを水平方向に広げた後、一対の把持部材14Lおよび14Rの間にワークW1が配置されるように、グリッパ本体部13を移動させる。
図2および図4に示すように、S103において、ロボットハンドG1は、グリッパ本体部13を移動させた後、一対の把持部材14Lおよび14Rを閉じて接近させ、把持部16Lおよび16Rの吸着パッド17Lおよび17RをワークW1の対向する側面に吸着させる。
図3および図4に示すように、S104において、ロボットハンドG1は、吸着パッド17Lおよび17RをワークW1に吸着させた後、ワークW1を把持して持ち上げる。
S105において、ロボットハンドG1は、ワークW1を持ち上げた後、ワークW1を所定の搬送先まで搬送する。
図1および図4に示すように、S106において、ロボットハンドG1は、ワークW1を所定の搬送先まで搬送した後、一対の把持部材14Lおよび14Rを水平方向に開く。すると、押しつぶされていた弾性体15Lおよび15Rを押し付ける力が低下し、空気口19Lおよび19Rから空気が入るため、吸着パッド17Lおよび17Rが真空破壊され、ロボットハンドG1は容易にワークW1を開放することができる。
本実施形態に係るロボットハンドG1によれば、追加動力なしで、把持している間のみ吸着パッド17Lおよび17R内の圧力を低下させて、吸着状態を保ちつつ、把持を解除した時点で速やかに真空破壊を行い、ワークW1を開放することができる。また、停電などで動力が遮断されてしまった場合も、弾性体15Lおよび15Rの弾性による挟み込み方向の把持力と、吸着パッド17Lおよび17Rによる真空吸着が維持できるため、ワークW1を落下させることがない。したがって、ワーク落下防止機構M1によれば、ワークW1を把持するための動力が遮断された場合であっても、把持の仕組みに関わらず、必要な把持力を発生させることができる。
<第2実施形態>
次に、図5を用いて、ロボット本体に適用された本発明の第2実施形態に係るワーク把持装置について説明する。図5は、本実施形態に係るワーク把持装置の構成例を示す模式図である。本実施形態に係るワーク把持装置は、主に、弾性体としてばねおよびゴムを用いている点で、第1実施形態に係るワーク把持装置と相違する。
図5に示すように、ロボット本体20は、一例として、ロボットアーム11と、ロボットアーム11の先端に接続部であるフランジ12によって接続されたワーク把持装置であるロボットハンド(グリッパ)G2と、を備えている。
ロボットハンドG2は、フランジ12に接続され、動力部が配置されているグリッパ本体部13と、グリッパ本体部13の先端に取り付けられたワーク落下防止機構M2と、を備えている。ロボットハンドG2は、ワークの把持動作を実現する少なくとも1自由度以上の動力を持ち、動力が遮断された際に、ワークを把持する把持部材の位置を一致に保つブレーキ機構を有している。なお、グリッパ本体部13は、電動グリッパや空気圧グリッパ等を用いることができる。
本実施形態のワーク落下防止機構M2は、駆動フィンガ(マスタージョウ)等の一対の把持部材14Lおよび14Rと、一対の把持部材14Lおよび14Rが互いに対向する面にそれぞれ取り付けられたばね21Lおよび21Rとゴム25Lおよび25Rと、ばね21Lおよび21Rにそれぞれ取り付けられ、ワークW1に直接接触するロボットの爪等の把持部16Lおよび16Rと、を備えている。さらに、ワーク落下防止機構M2は、把持部16Lおよび16Rの対向する側面にそれぞれ取り付けられる吸着パッド17Lおよび17Rを備えている。
一対の把持部材14Lおよび14Rは、互いの対向面が水平方向に接近または遠隔にするように可動可能にグリッパ本体部13に取り付けられ、互いに接近することでワークW1を把持し、遠隔にすることで把持したワークW1を開放することができる。
ばね21Lおよび21Rが配置された位置には、それぞれ把持部16Lおよび16Rと接触する部分に空洞18Lおよび18Rが形成されている。空洞18Lおよび18Rの開口部を把持部16Lおよび16Rで塞ぐことにより、空洞18Lおよび18Rの中を真空に保つことができる。ゴム25Lおよび25Rは、ワークW1の把持状態時に吸着パッド17Lおよび17Rの真空破壊のための流路を押さえ込み、ワークW1の開放時に吸着パッド17Lおよび17Rの真空破壊を行うことができる。
吸着パッド17Lおよび17Rは、それぞれ把持部16Lおよび16Rの側面に埋め込まれ、内部が貫通している。吸着パッド17Lおよび17Rは、それぞれ空気の出入り口である空気口19Lおよび19Rを有し、空気口19Lおよび19Rにより空洞18Lおよび18Rとつながっている。吸着パッド17Lおよび17Rは、外気と空洞18Lおよび18Rとを連通させ、空洞18Lおよび18R内に空気を送り込んだり、真空にしたり、することができる。
さらに、ワーク落下防止機構M2は、空洞18Lおよび18Rを囲むガイド23L、23Rを備えており、ガイド23L、23Rの一部には、空気口27Lおよび27Rが形成されている。これにより、ワーク落下防止機構M2では、ワークW1を把持した状態でも、ワーク把持部16Lおよび16Rが重力方向にたわむことがないため、第1実施形態のワーク落下防止機構M2と比べてワークの位置精度を高めることができる。
次に、図6を用いて、ロボットハンドG2によるワークW1を把持する状態の一例について説明する。図6は、ロボットハンドG2によるワークW1を把持する状態を示す模式図である。
図6に示すように、ロボットハンドG2でワークW1を把持する時、一対の把持部材14Lおよび14Rの対向する側面の間に配置されたワークW1の対向する側面に一対の把持部材14Lおよび14Rの把持部16Lおよび16Rを近づけ、把持部16Lおよび16Rに取り付けられた吸着パッド17Lおよび17RをワークW1の対向する側面に接触させる。
さらにワークW1の両側面から吸着パッド17Lおよび17Rを押し付けると、把持部16Lおよび16Rに力が加わり、さらに把持部16Lおよび16Rに接しているばね21Lおよび21Rが変形して、空洞18Lおよび18Rも押しつぶされる。すると、空洞18Lおよび18Rの壁面が空気口19Lおよび19Rに近づき、壁面と空気口19Lおよび19Rが完全にゴム25Lおよび25Rに接触すると、空気口19Lおよび19Rが塞がれるので、外部から空洞18Lおよび18Rへ空気が入らないようになる。これにより、吸着パッド17Lおよび17R内の圧力が下がり、吸着パッド17Lおよび17RでワークW1を真空吸着できる。
本実施形態に係るロボットハンドG2によれば、第1実施形態に係るロボットハンドG1と同様の効果を有することができる。さらに、ロボットハンドG2によれば、把持部16Lおよび16Rの位置を復元する弾性体としてばねを使用しているため、ばねを変更するだけで復元力を調整でき、ワークW1の材質、重量が変わっても、容易に復元力の調整ができる。
<第3実施形態>
次に、図7を用いて、ロボット本体に適用された本発明の第3実施形態に係るワーク把持装置について説明する。図7は、本実施形態に係るワーク把持装置の把持部の構成例を示す模式図である。本実施形態に係るワーク把持装置は、把持部が3つある点で、第1および第2実施形態に係るワーク把持装置と相違する。本実施形態に係るワーク把持装置のその他の構成は、第1および第2実施形態に係るワーク把持装置と同様である。
図7に示すように、本実施形態に係るロボットハンド(グリッパ)G3は、グリッパ本体部33を備えている。
グリッパ本体部33の先端には、一例として、等間隔に配置された、駆動フィンガ(マスタージョウ)等の3つの把持部材34A、34Bおよび34Cと、3つの把持部材34A、34Bおよび34Cが互いに対向する面にそれぞれ取り付けられた弾性体35A、35Bおよび35Cと、弾性体35A、35Bおよび35Cにそれぞれ取り付けられ、円筒形状のワークW2に直接接触するロボットの爪等の把持部36A、36Bおよび36Cと、を備えている。さらに、グリッパ本体部33の先端には、把持部36A、36Bおよび36Cの対向する側面にそれぞれ取り付けられる吸着パッド37A、37Bおよび37Cが備えられている。
本実施形態に係るロボットハンドG3によれば、第1および第2実施形態に係るロボットハンドG1およびG2と同様の効果を有することができる。さらに、ロボットハンドG3は、3つの把持部36A、36Bおよび36Cを備えているため、円筒形状の部品等のワークW2を把持するのに適している。
なお、4つ以上に把持部の数を増やした多指ハンドにすることもできる。この場合は、複雑な形状のワークに対応することができ、ワークを掴んだ際に駆動フィンガの駆動方向に力が加わる構成であれば、本実施形態と同様の効果を有することができる。
本発明は、産業用ロボットアームに接続される把持装置でワークを把持する作業全般に用いられるものであり、産業上の利用可能性を有している。
10、20 ロボット本体
11 ロボットアーム
12 フランジ
13、33 グリッパ本体部
14L、14R、34A、34B、34C 把持部材(駆動フィンガ)
15L、15R、35A、35B、35C 弾性体
16L、16R、36A、36B、36C 把持部(爪)
17L、17R、37A、37B、37C 吸着パッド
18L、18R 空洞
19L、19R、27L、27R 空気口
21L、21R ばね
23L、23R ガイド
25L、25R ゴム
G1、G2、G3 ロボットハンド(ワーク把持装置)
M1、M2 ワーク落下防止機構
W1、W2 ワーク

Claims (2)

  1. 互いに対向する位置に配置され、ワークを挟み込んで把持する把持部材と、
    前記把持部材が互いに対向する面に配置され、前記ワークと接触する把持部と、
    前記把持部材と前記把持部との間に配置され、変位によって力を発生する弾性体と、
    前記把持部の前記ワークと接触する面に取り付けられ、空気口が形成された吸着パッドと、を備え、
    前記ワークを把持する時には前記弾性体により前記空気口を塞ぎ、前記ワークの開放時には前記吸着パッド内の真空を破壊する、ワーク落下防止機構。
  2. 互いに対向する位置に配置され、ワークを挟み込んで把持する把持部材と、
    前記把持部材が互いに対向する面に配置され、前記ワークと接触する把持部と、
    前記把持部材と前記把持部との間に配置され、変位によって力を発生する弾性体と、
    前記把持部の前記ワークと接触する面に取り付けられ、空気口が形成された吸着パッドと、を有し、
    前記ワークを把持する時には前記弾性体により前記空気口を塞ぎ、前記ワークの開放時には前記吸着パッド内の真空を破壊する、ワーク落下防止機構と、
    前記ワーク落下防止機構を保持するグリッパと、
    を備えた、ワーク把持装置。
JP2020031224A 2020-02-27 2020-02-27 ワーク落下防止機構およびワーク把持装置 Pending JP2021133457A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020031224A JP2021133457A (ja) 2020-02-27 2020-02-27 ワーク落下防止機構およびワーク把持装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020031224A JP2021133457A (ja) 2020-02-27 2020-02-27 ワーク落下防止機構およびワーク把持装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2021133457A true JP2021133457A (ja) 2021-09-13

Family

ID=77659728

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020031224A Pending JP2021133457A (ja) 2020-02-27 2020-02-27 ワーク落下防止機構およびワーク把持装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2021133457A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN115157308A (zh) * 2022-07-25 2022-10-11 海安苏博机器人科技有限公司 一种具有自动上下料功能的工业机器人

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5936046A (ja) * 1982-05-26 1984-02-28 アグフア・ゲヴエルト・ナ−ムロゼ・ベンノ−トチヤツプ 吸引カツプ型の物体保持装置およびこの装置を有するシ−ト分配装置
JP2017039172A (ja) * 2015-08-17 2017-02-23 ライフロボティクス株式会社 把持部の先端に取り付けられるパッド
JP2017148924A (ja) * 2016-02-26 2017-08-31 花王株式会社 ロボットハンド

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5936046A (ja) * 1982-05-26 1984-02-28 アグフア・ゲヴエルト・ナ−ムロゼ・ベンノ−トチヤツプ 吸引カツプ型の物体保持装置およびこの装置を有するシ−ト分配装置
JP2017039172A (ja) * 2015-08-17 2017-02-23 ライフロボティクス株式会社 把持部の先端に取り付けられるパッド
JP2017148924A (ja) * 2016-02-26 2017-08-31 花王株式会社 ロボットハンド

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN115157308A (zh) * 2022-07-25 2022-10-11 海安苏博机器人科技有限公司 一种具有自动上下料功能的工业机器人

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6355054B2 (ja) クランプ装置
US6398280B1 (en) Gripper and complementary handle for use with microcomponents
JP7393761B2 (ja) 吸着グリッパ
JP6581166B2 (ja) 把持ツールおよび把持システム
JP7068150B2 (ja) ハンド、ロボットシステム及びワーク取り出し方法
JP2017189861A (ja) ロボット用把持装置
JP2021133457A (ja) ワーク落下防止機構およびワーク把持装置
JP2013030787A5 (ja)
US20190337164A1 (en) Transferring system and method of operating the same
JP2008264981A (ja) トグル式ハンド
US20220388183A1 (en) Gripper device for a robot gripper and method for operating a gripper device
JP2019111608A (ja) ワーク固定治具、ワーク搬送装置およびロボットシステム
JP6588512B2 (ja) ワーク取り出し装置
US11167434B2 (en) Robotic processing system
WO2019071077A4 (en) Substrate transport apparatus with independent accessory feedthrough
US10201904B2 (en) Synchronizing and braking mechanism for gripper jaws
US20210118719A1 (en) Dual Arm with Opposed Dual End Effectors and No Vertical Wafer Overlap
JP6789394B2 (ja) 部品反転装置
EP3193023B1 (en) Vacuum generator device
JPH0378236B2 (ja)
JP3087910U (ja) ロック保持機構
KR20190042170A (ko) 툴 그립장치
JP2001277171A (ja) ロボットハンド
JP7540304B2 (ja) ロボットハンド
JP7362311B2 (ja) 把持装置

Legal Events

Date Code Title Description
RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20200828

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20221122

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20230124

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20230929

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20231002

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20240328