JP2021130598A - オゾン発生装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】窒素酸化物の生成を抑制可能なオゾン発生装置を提供する。【解決手段】オゾン発生装置は、第1方向に垂直であって表面に第1誘電体層が配置されている第1面を備える第1電極を備える。オゾン発生装置は、第1方向に垂直であって表面に第2誘電体層が配置されている第2面を備える第2電極を備える。 第2面は第1面と対向している。オゾン発生装置は、第1方向と直交する第2方向の一方に配置された原料ガスの流入口と、第2方向の他方に配置された原料ガスの排出口を備える。オゾン発生装置は、第1方向および第2方向と直交する第3方向に垂直な第1反射面を備える第1光反射部を備える。オゾン発生装置は、第3方向に垂直であるとともに第1反射面と対向している第2反射面を備える第2光反射部を備える。第1誘電体層と第2誘電体層との隙間、および、第1反射面と第2反射面との隙間によって、原料ガスの流路が形成されている。【選択図】図2
Description
本明細書が開示する技術は、窒素酸化物の生成を抑制可能なオゾン発生装置に関する。
特許文献1の例に示すようなオゾン発生装置が知られている。オゾン発生装置で発生させたオゾンを用いる技術例えば特許文献1には、関連する技術が開示されている。
特許文献1のオゾン発生装置では、窒素酸化物生成抑制のために投入電力密度を低くしている。すると、必要なオゾン量を得るために大面積の放電部(オゾン発生部)が必要となり、装置が大型化する。例えば車等の排気ガスを浄化するために、オゾン発生装置を車載する場合には、搭載スペースが問題となる。
本明細書が開示するオゾン発生装置の一実施形態は、第1方向に垂直であって表面に第1誘電体層が配置されている第1面を備える第1電極を備える。オゾン発生装置は、第1方向に垂直であって表面に第2誘電体層が配置されている第2面を備える第2電極を備える。第2面は第1面と対向している。オゾン発生装置は、第1方向と直交する第2方向の一方に配置された原料ガスの流入口を備える。オゾン発生装置は、第2方向の他方に配置された原料ガスの排出口を備える。オゾン発生装置は、第1方向および第2方向と直交する第3方向に垂直な第1反射面を備える第1光反射部を備える。オゾン発生装置は、第3方向に垂直であるとともに第1反射面と対向している第2反射面を備える第2光反射部を備える。第1誘電体層と第2誘電体層との隙間、および、第1反射面と第2反射面との隙間によって、原料ガスの流路が形成されている。
第1電極と第2電極との間の放電により発生した光を、第1光反射部と第2光反射部との間で共振させることができる。窒素酸化物の原因となる活性な励起窒素分子を、共振した光による誘導放出により脱励起することができる。窒素酸化物の生成を抑制することができるため、投入電力密度を高めることが可能となる。また、原料ガスの流路方向と、放電方向と、光共振方向とが互いに直交しているため、オゾンの生成と励起窒素分子の脱励起とが互いに阻害することがない。オゾン生成を効率よく発生できるため、オゾン発生装置の小型化が可能となる。
第1反射面と第2反射面の反射率が異なっていてもよい。効果の詳細は実施例で説明する。
第1電極および第2電極は、第3方向の辺長が第2方向の辺長よりも大きい矩形形状であってもよい。第1電極および第2電極は第2方向に間隔を有して複数配置されていてもよい。効果の詳細は実施例で説明する。
オゾン発生装置は、第1誘電体層および第2誘電体層に接しているスペーサ部を備えていてもよい。スペーサ部は、第1電極および第2電極が形成されていない領域に配置されていてもよい。効果の詳細は実施例で説明する。
第1誘電体層および第2誘電体層の第3方向の両端部は、第3方向に垂直な面に沿う端面を備えていてもよい。第1反射面および第2反射面は、端面に接していてもよい。効果の詳細は実施例で説明する。
第1反射面および第2反射面は平面であってもよい。効果の詳細は実施例で説明する。
(排気ガス浄化システム1の構成)
図1に、実施例1の排気ガス浄化システム1のブロック図を示す。排気ガス浄化システム1は、空気吸入口2、オゾン発生装置3、NOx吸蔵還元触媒4を備える。オゾン発生装置3には、空気吸入口2から空気が供給される(矢印Y1)。空気は、オゾン生成用の原料ガスである。オゾン発生装置3からNOx吸蔵還元触媒4へは、高濃度のオゾンを含んだ空気が供給される(矢印Y2)。NOx吸蔵還元触媒4は、供給されたオゾンを用いて、排気ガス中のNO2もしくはNO3を吸蔵する。
図1に、実施例1の排気ガス浄化システム1のブロック図を示す。排気ガス浄化システム1は、空気吸入口2、オゾン発生装置3、NOx吸蔵還元触媒4を備える。オゾン発生装置3には、空気吸入口2から空気が供給される(矢印Y1)。空気は、オゾン生成用の原料ガスである。オゾン発生装置3からNOx吸蔵還元触媒4へは、高濃度のオゾンを含んだ空気が供給される(矢印Y2)。NOx吸蔵還元触媒4は、供給されたオゾンを用いて、排気ガス中のNO2もしくはNO3を吸蔵する。
(オゾン発生装置3の構成)
図2に、実施例1のオゾン発生装置3の上面模式図を示す。図3に、図2のIII−III線における模式的断面図を示す。図4に、図2のIV−IV線における模式的断面図を示す。図2では、紙面左右方向がx方向、紙面上下方向がy方向、紙面垂直方向がz方向である。図3および図4では、紙面左右方向がx方向、紙面上下方向がz方向、紙面垂直方向がy方向である。x、y、z方向は互いに直交する方向である。
図2に、実施例1のオゾン発生装置3の上面模式図を示す。図3に、図2のIII−III線における模式的断面図を示す。図4に、図2のIV−IV線における模式的断面図を示す。図2では、紙面左右方向がx方向、紙面上下方向がy方向、紙面垂直方向がz方向である。図3および図4では、紙面左右方向がx方向、紙面上下方向がz方向、紙面垂直方向がy方向である。x、y、z方向は互いに直交する方向である。
オゾン発生装置3は、第1電極11、第2電極12、第1誘電体層21、第2誘電体層22、第1光反射部31、第2光反射部32、複数のスペーサ部40、を備えている。第1電極11の下面には、z方向に垂直な第1面P1が備えられている。第1面P1の表面には、第1誘電体層21が配置されている。第2電極12の上面には、z方向に垂直な第2面P2が備えられている。第2面P2の表面には、第2誘電体層22が配置されている。第1面P1と第2面P2とは、対向している。
図2に示すように、第1電極11は、x方向の辺長Lxがy方向の辺長Lyよりも大きい矩形形状である。第1電極11は、y方向に間隔を有して4つ配置されている。なお図2では図示を省略しているが、オゾン発生装置3の裏面側(−z方向側)には、第1電極11と同一形状および同一配置された第2電極12が4つ配置されている。図4に示すように、複数のスペーサ部40は、第1誘電体層21および第2誘電体層22に接している。複数のスペーサ部40は、絶縁体である。図2に示すように、オゾン発生装置3の上面視において、複数のスペーサ部40は、第1電極11および第2電極12が形成されていない領域に配置されている。
第1誘電体層21および第2誘電体層22のx方向の負側端部には、x方向に垂直な面に沿う端面E1が配置されている。同様に、x方向の正側端部には、x方向に垂直な面に沿う端面E2が配置されている。端面E1およびE2は、互いに平行な面である。第1光反射部31は、x方向に垂直な第1反射面RP1を備えている。第2光反射部32は、x方向に垂直な第2反射面RP2を備えている。第1反射面RP1は端面E1に接しており、第2反射面RP2は端面E2に接している。第1反射面RP1と第2反射面RP2とは対向している。第1反射面RP1および第2反射面RP2は平面であり、両者の反射率は異なっている。例えば、第1反射面RP1の反射率r1は、第2反射面RP2の反射率r2よりも高くてもよい。この場合、反射率r1は90%以上が好ましく、例えば99%である(全反射ミラー)。また反射率r2は30%以上60%以下が好ましく、例えば50%である(ハーフミラー)。
第1誘電体層21と第2誘電体層22との隙間、および、第1反射面RP1と第2反射面RP2との隙間によって、原料ガスの流路C1が形成されている。+y方向には、原料ガスの流入口51が形成されている。−y方向には、原料ガスの排出口52が形成されている。流入口51からは空気が供給され(矢印Y1)、排出口52からは高濃度のオゾンを含んだ空気が排出される(矢印Y2)。
(オゾン発生装置3の動作)
流入口51からは原料ガスである空気が供給される(矢印Y1)。またオゾン発生装置3は、不図示の電圧印加部を備えている。電圧印加部は、第1電極11と第2電極12との間に、交流電圧あるいはパルス電圧を印加する。これにより、対向する第1電極11と第2電極12との間で、ストリーマ状放電柱が発生する。放電柱が発生した箇所でオゾンが発生する。発生したオゾンは原料ガスが継続的に供給されることで掃気される。そして排出口52からは、高濃度のオゾンを含んだ空気が排出される(矢印Y2)。
流入口51からは原料ガスである空気が供給される(矢印Y1)。またオゾン発生装置3は、不図示の電圧印加部を備えている。電圧印加部は、第1電極11と第2電極12との間に、交流電圧あるいはパルス電圧を印加する。これにより、対向する第1電極11と第2電極12との間で、ストリーマ状放電柱が発生する。放電柱が発生した箇所でオゾンが発生する。発生したオゾンは原料ガスが継続的に供給されることで掃気される。そして排出口52からは、高濃度のオゾンを含んだ空気が排出される(矢印Y2)。
原料ガスは空気であるため、窒素を高濃度(約約80%)に含んでいる。すると、窒素酸化物(NO、NO2、N2Oなど)が形成されてしまう。NO、NO2は光化学スモッグや酸性雨などを引き起こす環境汚染原因物質であり、N2Oは二酸化炭素の310倍もの温室効果を示すガスである。したがってこれら窒素酸化物の生成を抑制する必要がある。放電時に窒素酸化物の生成に寄与する主な反応ガス種は、エネルギーの高い励起窒素分子である(以後、励起窒素分子をN2 *と記載する場合がある)。放電により、窒素分子(N2)の一部は、エネルギーが高く活性な励起窒素分子(N2 *)となり、酸素と反応することでNO、NO2、N2Oなどの窒素酸化物が形成されてしまう。ここで高いエネルギーを持つN2 *の脱励起(エネルギーを緩和し活性を抑えること)を促進することができれば、酸素との反応による窒素酸化物の生成を抑制することが可能となる。
N2 *を脱励起する方法として、誘導放出がある。誘導放出とは、励起状態の分子が、外部から加えた電磁波(光子)によってより低いエネルギー準位に遷移し、その分のエネルギーを電磁波として放出する現象である。従来のオゾン発生装置では、ネオン管と同様の原理により、ガス放電により発光する。しかし、自然放出のみで光はそのまま外部に放出されるため、誘導放出の効果はほとんど得られない。
そこで本明細書のオゾン発生装置3では、流路C1の両端に一対の第1光反射部31および第2光反射部32を載置することで、光共振構造を備えている。これにより、第1電極11と第2電極12との間の放電で発生した光を、一対の光反射部の間で共振させることができる。そして、反射率r2を反射率r1よりも低くすることで、第2光反射部32の外側に光を放出させることができる(図3、矢印Y3)。光共振器構造により、放電時において、誘導放出による発光を促進することができる(ガスレーザの原理と同様である)。励起窒素分子(N2 *)の持つエネルギーの多くを光として外部に放出できるため、N2 *の脱励起を促進することが可能となる。窒素の活性を低下させることができるため、酸素との反応による窒素酸化物の生成を抑制することが可能となる。本実施例のオゾン発生装置3では、光共振構造を備えない従来のオゾン発生装置と比較して、同程度のオゾンを発生させる場合における窒素酸化物の濃度を、約1/10に低下させることが可能である。
(発光の波長域)
図5に、励起窒素分子のエネルギー準位と、脱励起での遷移過程を示す。励起状態には、電子のスピン状態などに対応した多くの準位が存在する。主な脱励起での発光の波長域として、波長200〜280nm(紫外UV−C)、波長300〜380nm(紫外UV−A)、波長550〜900nm(可視:緑〜赤)などが挙げられる。
図5に、励起窒素分子のエネルギー準位と、脱励起での遷移過程を示す。励起状態には、電子のスピン状態などに対応した多くの準位が存在する。主な脱励起での発光の波長域として、波長200〜280nm(紫外UV−C)、波長300〜380nm(紫外UV−A)、波長550〜900nm(可視:緑〜赤)などが挙げられる。
第2光反射部32から外部に放出される光(図3、矢印Y3参照)の波長は、適宜選択することが可能である。しかし、脱励起過程に準じた波長を選択することが好ましい。すなわち、脱励起を促進するためエネルギーの高い波長域(近紫外から可視)であることが好ましい。特に、励起窒素分子であるN2(A3Σu +)は準安定状態であり、脱励起が起こりにくい。しかし、エネルギー準位の近いNO(A2Σ+)にエネルギー移動して緩和することで、N2(A3Σu +)の脱励起を促進することができる(矢印Y11)。この場合の光のピーク波長は、226nm(紫外UV−C)となる。従って、第2光反射部32からの放出光の波長域は、226nm近傍の帯域を含むことが好ましい。
(効果)
従来のオゾン発生装置では、窒素酸化物生成抑制のために投入電力密度を低くする必要がある場合がある(例:0.1W/cm2以上及び0.4W/cm2以下)。本実施例のオゾン発生装置3では、光共振構造による誘導放出により励起窒素分子を脱励起できるため、窒素酸化物の生成を抑制することができる。よって、従来のオゾン発生装置に比して、投入電力密度を高めることが可能である(例:少なくとも10W/cm2以上)。オゾン発生装置3を小型化できるため、車載が可能となる。
従来のオゾン発生装置では、窒素酸化物生成抑制のために投入電力密度を低くする必要がある場合がある(例:0.1W/cm2以上及び0.4W/cm2以下)。本実施例のオゾン発生装置3では、光共振構造による誘導放出により励起窒素分子を脱励起できるため、窒素酸化物の生成を抑制することができる。よって、従来のオゾン発生装置に比して、投入電力密度を高めることが可能である(例:少なくとも10W/cm2以上)。オゾン発生装置3を小型化できるため、車載が可能となる。
本実施例のオゾン発生装置3では、原料ガスの流路方向(y方向)と、放電方向(z方向)と、光共振方向(x方向)とが互いに直交しているため、オゾンの生成と励起窒素分子の脱励起とが互いに阻害することがない。オゾン生成を効率よく発生できるため、オゾン発生装置の小型化が可能となる。
従来のオゾン発生装置では、原料ガスに高純度の酸素を用いる場合がある。しかし、ガス供給部に酸素ボンベもしくは酸素発生装置等が必要となるため、車載環境で使用するにはボンベの補充・交換や搭載スペースなどの点で困難である。本実施例のオゾン発生装置3では、原料ガスが高濃度の窒素を含む場合においても、窒素酸化物の生成を抑制することができる。原料ガスに空気を用いることが可能となるため、ボンベや酸素発生装置等を不要とすることができる。
光共振構造を実現するためには、第1反射面RP1と第2反射面RP2とを高精度に平行に配置する必要がある。本実施例のオゾン発生装置3では、互いに平行な面である端面E1およびE2に接するように、第1反射面RP1および第2反射面RP2を配置している。これにより、端面E1およびE2をガイド面として機能させることができるため、第1反射面RP1と第2反射面RP2とを高精度に平行に配置することが可能となる。
図2に示すように、第1電極11および第2電極12は、x方向へ伸びる4本のストライプ形状を備えている。これにより、隣接する第1電極11の間および第2電極12の間には、放電が行われない領域A1がストライプ形状に形成されている。領域A1は発光しないため、第1電極11と第2電極12との間の放電で発生した光を閉じ込めることができる。すなわち、第1電極11および第2電極12が配置されている領域に沿って、x方向へ伸びる導光路を形成することができる。光共振を促進することが可能となる。また図2および図4に示すように、複数のスペーサ部40は、第1電極11および第2電極12が形成されていない領域に配置されている。これにより、スペーサ部40によって導光路が阻害されることがない。
ガスレーザのように指向性の高い光を生成するために光共振構造を用いる場合には、高価な凹面鏡を配置する必要がある。一方、本実施例のオゾン発生装置3では、誘導放出による脱励起を促進するために光共振構造を用いるため、マルチモードでブロード反射を行えばよい。よって、比較的安価な平面鏡を用いることができるため、オゾン発生装置3の製造コストを抑制することができる。
図6に、実施例2のオゾン発生装置3aの上面模式図を示す。図7に、図6のVII−VII線における模式的断面図を示す。実施例1のオゾン発生装置3と実施例2のオゾン発生装置3aとで共通する部位には同一符号を付すことで、説明を省略する。また実施例2に特有の部位については、符号の末尾に「a」を付すことで区別する。
オゾン発生装置3aは、第1電極11a、第2電極12a、第1光反射部31a、第2光反射部32a、第1スペーサ部41a、第2スペーサ部42a、を備えている。図6に示すように、第1電極11aは、1枚の板状である。なお図6では図示を省略しているが、オゾン発生装置3aの裏面側(−z方向側)には、第1電極11aと同一形状および同一配置された第2電極12aが1つ配置されている。
第1スペーサ部41aおよび第2スペーサ部42aは、y方向に伸びる直方体形状の絶縁部材である。第1スペーサ部41aの−x方向側の側面41sは、第1誘電体層21および第2誘電体層22の端面E1と同一平面内に位置している。同様に、第2スペーサ部42aの+x方向側の側面42sは、第1誘電体層21および第2誘電体層22の端面E2と同一平面内に位置している。図6に示すように、オゾン発生装置3aの上面視において、第1スペーサ部41aおよび第2スペーサ部42aは、第1電極11aおよび第2電極12aが形成されていない領域に配置されている。第1スペーサ部41aおよび第2スペーサ部42aは、光共振される波長を吸収しない材料(すなわち放電による発光に対して透明な材料)で形成されている。これにより、第2光反射部32aの外側に光を放出させることができる(図7、矢印Y3)。
第1スペーサ部41aの+x方向側には、y方向に伸びる平板形状の第1光反射部31aが配置されている。第2スペーサ部42aの−x方向側には、y方向に伸びる平板形状の第2光反射部32aが配置されている。第1光反射部31aは、x方向に垂直な第1反射面RP1を備えている。第2光反射部32aは、x方向に垂直な第2反射面RP2を備えている。 第1反射面RP1と第2反射面RP2とは、互いに平行に対向している。
実施例2のオゾン発生装置3aにおいても、実施例1のオゾン発生装置3と同様の動作および効果を得ることができる。
以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示に過ぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成し得るものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
(変形例)
第1光反射部および第2光反射部の配置態様は、原料ガスの流路方向や放電方向を阻害しないことや、第1反射面RP1と第2反射面RP2が平行に対向していることを満たしていれば、様々であって良い。必ずしも第1誘電体層21および第2誘電体層22と接触している必要はない。例えば実施例1のオゾン発生装置3(図2〜図4)において、第1光反射部31は端面E1から−x方向に離れて配置されていてもよいし、第2光反射部32は端面E2から+x方向に離れて配置されていてもよい。
第1光反射部および第2光反射部の配置態様は、原料ガスの流路方向や放電方向を阻害しないことや、第1反射面RP1と第2反射面RP2が平行に対向していることを満たしていれば、様々であって良い。必ずしも第1誘電体層21および第2誘電体層22と接触している必要はない。例えば実施例1のオゾン発生装置3(図2〜図4)において、第1光反射部31は端面E1から−x方向に離れて配置されていてもよいし、第2光反射部32は端面E2から+x方向に離れて配置されていてもよい。
反射率r1およびr2は同一でもよい。この場合、反射率をともに30%以上60%以下としてもよい(ハーフミラー)。
本実施例におけるオゾン発生装置の形態は一例である。電極やスペーサの数や形状は、様々な組合せが可能である。
z方向は第1方向の一例である。y方向は第2方向の一例である。x方向は第3方向の一例である。
3:オゾン発生装置 11:第1電極 12:第2電極 21:第1誘電体層 22:第2誘電体層 31:第1光反射部 32:第2光反射部 40:スペーサ部 51:流入口 52:排出口 E1およびE2:端面 RP1:第1反射面 RP2:第2反射面
Claims (6)
- 第1方向に垂直であって表面に第1誘電体層が配置されている第1面を備える第1電極と、
前記第1方向に垂直であって表面に第2誘電体層が配置されている第2面を備える第2電極であって、前記第2面は前記第1面と対向している、前記第2電極と、
前記第1方向と直交する第2方向の一方に配置された原料ガスの流入口と、
前記第2方向の他方に配置された前記原料ガスの排出口と、
前記第1方向および前記第2方向と直交する第3方向に垂直な第1反射面を備える第1光反射部と、
前記第3方向に垂直であるとともに前記第1反射面と対向している第2反射面を備える第2光反射部と、
を備え、
前記第1誘電体層と前記第2誘電体層との隙間、および、前記第1反射面と前記第2反射面との隙間によって、前記原料ガスの流路が形成されている、オゾン発生装置。 - 前記第1反射面と前記第2反射面の反射率が異なっている、請求項1に記載のオゾン発生装置。
- 前記第1電極および前記第2電極は、前記第3方向の辺長が前記第2方向の辺長よりも大きい矩形形状であり、
前記第1電極および前記第2電極は前記第2方向に間隔を有して複数配置されている、請求項1または2に記載のオゾン発生装置。 - 前記第1誘電体層および前記第2誘電体層に接しているスペーサ部であって、
前記第1電極および前記第2電極が形成されていない領域に配置されている前記スペーサ部を備える、請求項1〜3の何れか1項に記載のオゾン発生装置。 - 前記第1誘電体層および前記第2誘電体層の前記第3方向の両端部は、前記第3方向に垂直な面に沿う端面を備えており、
前記第1反射面および前記第2反射面は、前記端面に接している、請求項1〜4の何れか1項に記載のオゾン発生装置。 - 前記第1反射面および前記第2反射面は平面である、請求項1〜5の何れか1項に記載のオゾン発生装置。
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