JP2021128840A - 燃料電池スタック - Google Patents

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景太 東
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Abstract

【課題】十分な拘束力、かつ拘束力が均一な燃料電池スタックを提供する。【解決手段】セル積層体を積層方向において両側から挟持している一対の第1挟持部124及び第1連結部126を有する第1拘束具120、一対の第2挟持部134及び第2連結部136を有する第2拘束具130、並びに第1連結部又は第2連結部に対して圧力を印加する圧力源140を有しており、第1挟持部が積層方向に平行な断面においてくさび形状の外面を形成しており、第2挟持部の間にくさび形状に少なくとも部分的に相似する形状の空間が形成されており、第2挟持部の間の空間にくさび形状の外面を有する第1挟持部を部分的に収納しかつ圧力源を介して圧力を印加することによって、セル積層体110に拘束圧が印加されるようになっている、燃料電池スタック。【選択図】図1

Description

本開示は、セル積層体、拘束具及び圧力源を有する燃料電池スタックに関する。
燃料電池は、電気的に接続された2つの電極に、それぞれ、水素ガスのような燃料ガス(アノード供給ガス)と酸素のような酸化剤ガス(カソード供給ガス)を供給し、電気化学的に燃料の酸化を起こさせることで、化学エネルギーを直接電気エネルギーに変換する。燃料電池のうち、例えば固体高分子形燃料電池(PEFC)の構成単位である燃料電池セル(単セル)は、一対のセパレータの間に挟持されている膜電極接合体(MEA:Membrane Electrode Assembly)を有している。膜電極接合体は、アノードとカソードとの間に電解質膜が挟持された構造を有している発電体である。
燃料電池は、固定式の電源として用いられるだけでなく、電気自動車の動力源として用いられている。このような燃料電池は、一般に、複数の燃料電池セルを積層させて構成されるセル積層体の形態で利用される。
積層されている燃料電池セルから構成されるセル積層体は、燃料電池セルの積層状態の維持、燃料ガス及び酸化剤ガス等の漏洩防止、並びに燃料電池を構成する部材間における接触抵抗の低減などを目的として、積層方向に拘束圧が加えられた状態で拘束される。このような拘束のために、拘束機構が用いられる。
拘束方式としては、荷重抜けを想定した初期荷重を設定し、ネジなどの機械的固定によって固定する定寸方式、及び、荷重抜けした分の拘束圧を増加して荷重を補充する定荷重方式がある。定荷重方式には、バネのような弾性体を用いる機械式、電気駆動式、及びエア駆動式などがある。
特許文献1は、スタック外部に斜辺装置及び単一方向の荷重制御盤などを含む締結装置を開示している。当該燃料電池スタック締結装置は、スタックの自重によって締結荷重を出すことが記載されている。
特許文献2は、複数の発電セルが積層される燃料電池と、燃料電池に対して積層方向に荷重を付与する加圧ユニットとを備える燃料電池スタックを開示している。当該加圧ユニットは、圧力媒体により積層方向に加圧力を付与するシリンダ部と、シリンダ部に接続される供給配管に配置され圧力媒体を供給するコンプレッサと、供給配管に接続され燃料電池に所定値以上の衝撃荷重が付与された際にコンプレッサに代えてシリンダ部に圧力媒体を供給する蓄圧部とを備えることが、記載されている。
特開2009−212073号公報 特開2012−150990号公報
従来、セル積層体の拘束法として、体格・コストの観点から、セル積層体に対して拘束装置の位置を固定する定寸方式が採用されてきた。一方で、さらなる長寿命化を達成する観点からは、定荷重方式が好ましい。
ここで、特許文献1の定荷重方式では、拘束力が不足する場合があった。また、この定荷重方式では、拘束が不均一となり、セル積層体が安定した性能を発揮できないおそれがあった。
本開示は上記の問題に鑑みてなされたものであり、十分な拘束力を有しており、かつ拘束力の均一性が向上している燃料電池スタックを提供することが目的である。
本開示は、以下の手段によって上記の目的を達成するものである。
積層されている複数の燃料電池セルを有するセル積層体、
前記セル積層体を積層方向において両側から挟持している一対の第1挟持部及び前記一対の第1挟持部を連結している第1連結部を有する、第1拘束具
一対の第2挟持部及び前記一対の第2挟持部を連結している第2連結部を有する、第2拘束具、並びに
前記第1拘束具の前記第1連結部又は前記第2拘束具の前記第2連結部に対して圧力を印加する圧力源、
を有している燃料電池スタックであって、
前記第1拘束具の前記一対の第1挟持部が、前記積層方向に平行な断面において、くさび形状の外面を形成しており、
前記第2拘束具の前記一対の第2挟持部の間に、前記くさび形状に少なくとも部分的に相似する形状の空間が形成されており、
前記一対の第2挟持部の間の前記空間に、くさび形状の外面を有する前記一対の第1挟持部を部分的に収納し、かつ前記圧力源を介して前記圧力を印加することによって、前記第2拘束具の前記一対の第2挟持部が、前記一対の第1挟持部の前記くさび形状の外面を拘束し、それによって、前記一対の第1挟持部及びそれらの間の前記セル積層体に、前記積層方向に沿う拘束圧が印加されるようになっている、
燃料電池スタック。
本開示によれば、十分な拘束力を有しており、かつ拘束の均一性が向上している燃料電池スタックが提供される。
図1は、本開示に係る燃料電池スタックの1つの実施態様の断面概略図である。 図2は、本開示に係る燃料電池スタックの別の実施態様の断面概略図である。 図3は、本開示に係る燃料電池スタックのさらに別の実施態様の断面概略図である。 図4は、くさび形状を説明するための概念図である。
以下、図面を参照しながら、本開示に係る燃料電池スタックの実施の形態を説明する。本開示は、以下の実施形態に限定されるものではなく、本開示の要旨の範囲内で種々変形して実施することができる。図面に示されている形態は、本開示の例示であり、本開示を限定するものではない。
本開示の燃料電池スタックは、下記を有している:
積層されている複数の燃料電池セルを有するセル積層体、
セル積層体を積層方向において両側から挟持している一対の第1挟持部及び一対の第1挟持部を連結している第1連結部を有する、第1拘束具
一対の第2挟持部及び一対の第2挟持部を連結している第2連結部を有する、第2拘束具、並びに
第1拘束具の第1連結部又は第2拘束具の第2連結部に対して圧力を印加する圧力源。
本開示に係る燃料電池スタックでは、
第1拘束具の一対の第1挟持部が、積層方向に平行な断面において、くさび形状の外面を形成しており、
第2拘束具の一対の第2挟持部の間に、くさび形状に少なくとも部分的に相似する形状の空間が形成されており、
一対の第2挟持部の間の空間に、くさび形状の外面を有する一対の第1挟持部を部分的に収納し、かつ圧力源を介して圧力を印加することによって、第2拘束具の一対の第2挟持部が、一対の第1挟持部のくさび形状の外面を拘束し、それによって、一対の第1挟持部及びそれらの間のセル積層体に、積層方向に沿う拘束圧が印加されるようになっている。
図1は、本開示に係る燃料電池スタックの1つの実施態様の断面概略図である。図1に示されているように、燃料電池スタック100は、セル積層体110、第1拘束具120、第2拘束具130、及び圧力源140を有している。
図1において、セル積層体110は、積層されている複数の燃料電池セルを有している。図1において、燃料電池セルの積層方向をSで示している。
第1拘束具120は、セル積層体110を積層方向において両側から挟持している一対の第1挟持部122及び124、並びに、一対の第1挟持部122及び124を連結している第1連結部126を有する。図1において、一対の第1挟持部122及び124は、セル積層体の両側に配置される一対のエンドプレート部である。一対の第1挟持部122及び124は、それぞれ、積層方向に垂直な面122a及び面124aを介して、セル積層体110に接している。
図1において、第2拘束具130は、一対の第2挟持部132及び134、並びに、一対の第2挟持部132及び134を連結している第2連結部136、を有する。図1における第2拘束具の一対の第2挟持部は、一対のプレッシャープレートである。
第1拘束具120の一対の第1挟持部122及び124が、積層方向に平行な断面において、くさび形状の外面122b及び124bを形成している。一方で、第2拘束具130の第2挟持部132及び134の間に、第1拘束具120の一対の第1挟持部122及び124によって形成されているくさび形状に少なくとも部分的に相似する形状の空間Aが、形成されている。空間Aは、一対の第2挟持部の内面132b及び134bの間に形成されている空間である。
一対の第2挟持部132及び134は、それぞれ、面132b及び面134bを介して、第1拘束具の一対の第1挟持部122及び124の面122b及び124bに接している。第1挟持部の面122b及び面124bは、セル積層体110の反対側に面しており、かつ積層方向に対して垂直でない角度を有している。一方で、第2挟持部の面132b及び134bは、セル積層体110の側に面しており、かつ積層方向に対して垂直でない角度を有している。一対の第1挟持部122及び124、並びに一対の第2挟持部132及び134は、それぞれ、積層方向に平行な断面において、台形形状の断面を有している。
図1では、圧力源140が、第2拘束具130の第2連結部136に対して圧力Pを印加する。一対の第2挟持部132及び134の間の空間Aに、くさび形状の外面122b及び124bを有する一対の第1挟持部122及び124を部分的に収納し、かつ圧力源140を介して第2拘束具130の第2連結部136に圧力Pを印加することによって、第2拘束具130の一対の第2挟持部132及び134が、一対の第1挟持部122及び124のくさび形状の外面122b及び124bを拘束し、それによって、一対の第1挟持部122及び124並びにそれらの間のセル積層体110に、積層方向Sに沿う拘束圧が印加されるようになっている。
図1の実施態様では、圧力が加えられた場合に、一対の第2挟持部の面132b及び面134bと一対の第1挟持部の面122b及び124bとがそれぞれ密着して面接触するように、空間Aの大きさ及び一対の第1挟持の外面によって形成されるくさび形状の大きさが、決定されている。
セル積層体の自重方向を、斜辺構造を有する締結装置によって変換し、それによってセル積層体の拘束圧を得る方法では、発電時におけるスタック内の高圧力に耐えうる拘束圧を得られない場合があった。具体的には、燃料電池スタックにおいては発電中のエア圧に耐えるために4kN程度の拘束力が必要であるが、燃料電池スタックの自重のみによって拘束力を出す場合、例えば50kgの自重によって得られる拘束力は0.5kN程度に過ぎず、拘束力が不足するおそれがあった。また、車両等への搭載用途では、燃料電池スタックを小型化することが望ましいため、自重のみによって拘束力を得る方法では、ますます拘束力が不足すると考えられる。
これに対して、本願に係る燃料電池スタックでは、図1の実施態様で見られるように、圧力源140を介して印加される圧力Pを第2拘束具及び第1拘束具を介して積層方向への圧力に変えることによって、セル積層体110を積層方向に拘束する拘束圧を得ている。したがって、本開示に係る燃料電池スタックによれば、圧力源から発生する圧力を適宜設定することによって、発電時にセル積層体に発生する高圧のエア圧に耐えうるだけの十分な拘束圧を得ることができる。
また、セル積層体の両側に配置される一対のエンドプレートが連結されていない従来の拘束具では、発電に伴ってセル積層体内の熱膨張に偏りが生じた場合に、一対のエンドプレートの一方のみが拘束具に対して浮き上がり、その結果として、セル積層体の拘束が不均一になる場合があった。
これに対して、本開示に係る燃料電池スタックでは、例えば図1に見られるように、一対の第一挟持部122及び124が第1連結部126と一体となっているため、一対の第一挟持部122及び124の位置が、第1連結部126に対して実質的に固定されている。このような構成では、第一挟持部の一方のみが浮き上がるおそれが低減される。したがって、本開示に係る燃料電池スタックによれば、発電に伴ってセル積層体内の熱膨張に偏りが生じた場合であっても、セル積層体の拘束の均一性を保持することが可能となる。
さらに、本開示に係る燃料電池スタックでは、スタックの一方の側のみに、圧力源からの圧力印加のためのスペースを確保すればよいため、車両などへの搭載時における必要スペースを低減することが可能となる。
上述の利点に加えて、本開示に係る燃料電池スタックによれば、車両のブレーキングなどに起因する拘束圧の減少を抑制することができる。具体的には、従来の燃料電池スタックでは、車両のブレーキング時などに発生する慣性力が拘束荷重に作用し、セル積層体の拘束が弱まってしまう場合があった。これに対して、本開示に係る燃料電池スタックでは、くさび形状を有する拘束具によって荷重方向を変換しているため、拘束荷重を加える方向と車両の前後方向とが一致しないようにすることができる。したがって、本開示に係る燃料電池スタックによれば、車両のブレーキング時などに発生する慣性による拘束圧の減少を抑制することができる。
図2は、本開示に係る燃料電池スタックの別の実施態様の断面概略図である。図2に示されている燃料電池スタック200は、図1に示されている燃料電池スタック100に含まれているものと同様のセル積層体110、第1拘束具120、第2拘束具130、及び圧力源140を有しているほかに、これらを収納するスタックケース150を有している。図2で見られるように、スタックケース150は、その底部156を介して第1拘束具120に接しており、かつ、その側部152及び154を介して、第2拘束具に接している。
図2に示されている態様では、第2拘束具130の一対の第2挟持部132及び134の間の空間Aに、くさび形状の外面を有する一対の第1挟持部122及び124を部分的に収納し、かつ圧力源140を介して第2拘束具130の第2連結部136に対して圧力Pを印加することによって、第2拘束具130の一対の第2挟持部132及び134が、その外面132c及び134cを介してスタックケース150の側部152及び154の内面152c及び154cに面接触しながら、一対の第1挟持部122及び124のくさび形状の外面を拘束する。その結果として、一対の第1挟持部122及び124並びにそれらの間のセル積層体110に、積層方向Sに沿う拘束圧が印加されるようになっている。
図2に係る燃料電池スタック200では、拘束圧を印加する際に第2拘束具がスタックケースによる追加的な支持を受ける。すなわち、圧力が印加された場合、積層方向において、第2拘束具の第2挟持部の外面に対して、スタックケースの側面から力が及ぼされる。したがって、図2に係る燃料電池スタック200によれば、燃料電池スタックの機械的強度及び拘束圧の安定性が、さらに向上する。
図3は、本開示に係る燃料電池スタックのさらに別の実施態様の断面概略図である。図3に示されている燃料電池スタック300は、セル積層体110、第1拘束具320、第2拘束具330、及び圧力源140を有している。第2拘束具330は、第2挟持部332及び334並びにスタックケース部335が一体となった形態を有している。
図1及び図2に係る燃料電池スタックでは、第2拘束具が圧力源140からの圧力Pの印加を受ける。一方で、図3に係る燃料電池スタック300では、第1拘束具320が、圧力源140による圧力Pの印加を受ける。
図3に係る燃料電池スタック300では、第1拘束具320の一対の第1挟持部322及び324が、一対のエンドプレート362及び364を介してセル積層体110を積層方向の両側から挟持しており、かつ、第1挟持部322及び324の外面が、くさび形状の外面を形成している。一方で、第2拘束具330の一対の第2挟持部332及び334の間に、上記のくさび形状に少なくとも部分的に相似する形状の空間が形成されている。当該空間に、くさび形状の外面を有する一対の第1挟持部322及び324を部分的に収納し、かつ圧力源140を介して第1拘束具320の第1連結部326に対して圧力Pを印加することによって、第2拘束具330の一対の第2挟持部332及び334が、一対の第1挟持部322及び324のくさび形状の外面を拘束する。その結果として、一対の第1挟持部322及び324並びにそれらの間のセル積層体110に、積層方向Sに沿う拘束圧が印加されるようになっている。
また、図3の燃料電池スタック300では、第1拘束具320の第1連結部が、2つの部分326a及び326bから構成されており、かつ、これらの部分が互いにかみ合わさって1つになっている。このような態様では、第1拘束具320の一対の第1挟持部322及び324の間に形成される空間の幅が可変的となるため、セル積層体に対して印加される拘束圧の安定性を、さらに向上させることが可能となる。
下記において、燃料電池スタックを構成する各要素について説明する。
≪燃料電池スタック≫
本開示に係る燃料電池スタックは、セル積層体、第1拘束具、第2拘束具、及び圧力源を有している。
〈第1拘束具〉
第1拘束具は、一対の第1挟持部、及び第1連結部を有する。
第1拘束具の一対の第1挟持部は、第1連結部を介して互いに連結される。第1拘束具の一対の第1挟持部は、第1連結部を介して一体化されている。
(第1挟持部)
第1拘束具の一対の第1挟持部は、セル積層体を、積層方向において両側から挟持している。一対の第1挟持部は、図1に見られるように、複数の電池の積層方向においてセルスタックの両端に配置されている一対のエンドプレートであってよい。あるいは、一対の第1挟持部は、図3に見られるように、一対のエンドプレートを積層方向の両側から挟持するプレッシャープレートであってよい。
第1挟持部の面のうち、セル積層体側に面している面(内面)は、積層方向に対して垂直であってよい。第1挟持部は、当該内面を介してセル積層体を直接に接していてよく、又は、当該内面を介して、セル積層体の積層方向における両側に位置している一対のエンドプレートに直接に接していてよい。
(第1挟持部の外面)
第1拘束具の一対の第1挟持部は、積層方向に平行な断面において、くさび形状の外面を形成している。例えば、図1の態様では、第1拘束具120の一対の第1挟持部122及び124の外面122b及び124bによって形成される形状が、圧力の印加方向に沿って、かつ第2拘束具の第2挟持部の間に形成される空間に向かって、先細る形状を有している。換言すると、図1では、第1拘束具の一対の第1挟持部の外面122b及び124bが、斜辺であり、この斜辺が、積層方向に対して垂直でない角度を有している。このようなくさび形状は、例えば、積層方向に平行な断面が台形形状である部材を第1挟持部として有する第1拘束具を用いることによって、得ることができる。
一対の第1挟持部は、特に限定されず、公知のものから構成されてよい。例えば、金属又は繊維強化プラスチックなどから構成されてもよい。金属としては、ステンレス鋼を挙げることができる。また、繊維強化プラスチックとしては、例えば、炭素繊維強化プラスチック、ガラス繊維強化プラスチックなどが挙げられる。一対の第1挟持部は、アルミニウム等の金属、又は、十分な剛性を有している樹脂等からなる板材であってよい。
(第1連結部)
第1拘束具の第1連結部は、第1拘束具の一対の第1挟持部を、連結している。セル積層体の積層方向における第1連結部の長さは、積層方向におけるセル積層体の長さ及び所望の拘束圧などを考慮して決定することができる。
第1連結部が一対の第1挟持部を連結する様式は、特に限定されないが、一対の第1挟持部の位置が互いに対して実質的に固定されるように、連結することが好ましい。例えば、一対の第1挟持部と第1連結部とを、それぞれ別個に成形し、ボルトなどの固定具によって互いに固定してよい。あるいは、一体成型によって、又は1つの基材を加工することによって、一対の第1挟持部及び第1連結部を成形してもよい。一対の第1挟持部は、一対のエンドプレートであってよく、かつ、第1連結部は、例えば、一対のエンドプレートを連結しておりかつ複数の電池を加圧状態で拘束しているテンションバンドから構成されていてもよい。
第1連結部は、2つの部分から構成されていてもよい。また、これら2つの部分を互いにかみ合わせ、それによって、これら2つの部分が、セル積層体の積層方向に沿って互いに対して動くことができるようにしてもよい。このような場合には、セル積層体の積層方向における第1連結部の長さを可変的にすることができる。2つの部分のかみ合わせは、例えば、一方の部分の末端に形成された凹部と、他方の部分の末端に形成された凸部とをかみ合わせることによって、行ってよい。第1連結部を構成する2つの部分は、同一の材料から形成されていることが好ましい。
第1連結部は、例えば、一対の第1挟持部について上述した材料から構成されてよい。第1連結部は、薄い金属板であってよく、又は、例えば、高張力鋼板(ハイテン板)であってよい。
〈第2拘束具〉
第2拘束具は、一対の第2挟持部及び第2連結部を有する。
(一対の第2挟持部)
第2拘束具は、一対の第2挟持部を有する。第2拘束具の一対の第2挟持部の間に、くさび形状に少なくとも部分的に相似する形状の空間が形成されている。すなわち、セル積層体の積層方向に平行な断面において、第1拘束具の第1挟持部の外面及び適当な補助線によって形成されるくさび形状と、第2拘束具の第2挟持部の内面及び適当な補助線によって形成されるくさび形状とが、相似の関係にある。
このことについて、図1の例を用いて、図4でさらに説明する。図4は、くさび形状に関する概念図である。図4は、第1拘束具120の一対の第1挟持部122及び124のうち、外面122b及び124bのみを描写している。また、図4は、第2拘束具130の一対の第2挟持部132及び134のうち、内面132b及び134bのみを描写している。図4によれば、外面122b及び124b並びに内面132b及び134bに対してそれぞれ適当な補助線(点線)を引くことによって、互いに相似である2つのくさび形状(台形形状)D1及びD2を描写できることがわかる。なお、図4では、「D1の面積>D2の面積」である。
D1とD2は、かならずしも完全に相似である必要はなく、実質的に相似であれば本開示の目的を果たすことができると考えられる。D1とD2について「実質的に相似」とは、積層方向に対して第1挟持部の外面がなす角(図4のα)と、積層方向に対して第2挟持部の内面がなす角(図4のβ)との差が、20度以下、10度以下、5度以下、1度以下、0.5度以下、又は0.1度以下であることを意味する。角度αと角度βとの間の差異が上記の範囲内である場合には、第1挟持部の外面と第2挟持部の内面との間の面接触を十分に確保することができるため、より大きくかつより安定した拘束圧を得ることが可能となる。
第2挟持部の間に形成される空間の大きさは、第1挟持部によって形成されるくさび形状を部分的にのみ収納しうるような大きさであることが好ましい。このような場合には、第1挟持部の外面122b及び124bと第2挟持部の内面132b及び134bとの間の面接触がさらに強固になり、結果としてさらに大きい拘束力を得られる場合がある。第2挟持部の間に形成される空間の大きさは、例えば、第2挟持部を連結している第2連結部の積層方向における長さを選択することによって、設定することができる。
(第2連結部)
第2連結部は、一対の第2挟持部を連結する。セル積層体の積層方向における第2連結部の長さは、積層方向におけるセル積層体の長さ及び所望の拘束圧などを考慮して決定することができる。
第2連結部は、2つの部分から構成されていてよい。また、第2連結部が2つの部分から構成される場合、これら2つの部分を互いにかみ合わせ、それによって、これら2つの部分が、セル積層体の積層方向に沿って互いに対して動くことができるようにしてもよい。このような場合には、セル積層体の積層方向における第1連結部の長さを可変的にすることができる。2つの部分のかみ合わせは、例えば、一方の部分の末端に形成された凹部と、他方の部分の末端に形成された凸部とをかみ合わせることによって、行ってよい。第2連結部を構成する2つの部分は、同一の材料から形成されていることが好ましい。
(圧力源)
圧力源は、第1拘束具の第1連結部、又は第2拘束具の第2連結部に対して圧力を印加する。圧力源によって圧力を印加することによって、第2拘束具の一対の第2挟持部が、一対の第2挟持部の間の空間に部分的に収納された一対の第1挟持部のくさび形状の外面を拘束し、それによって、一対の第1挟持部及びそれらの間のセル積層体に、積層方向に沿う拘束圧が印加されるようになっている。
圧力源による圧力の印加の様式は、特に限定されず、圧力源の種類に応じて、最適な様式を選択することができる。圧力源による圧力の印加の様式は、例えばシリンダ式であってよい。
圧力源は、特に限定されず、例えば、気体又は液体などの流体であってよい。追加の構成要素を用意する必要を排除できることから、圧力源として、水素などの燃料タンクに基づく水素圧などを用いることが好ましい。また、車両などの乗り物における用途の場合には、既存の部品を圧力源として用いることができ、例えば、エアーコンプレッサー圧(ACP圧)、ブレーキガス圧、特には大型車のブレーキガス、を用いることができる。
〈セル積層体〉
セル積層体は、積層されている複数の燃料電池セルを含んでいる。燃料電池セルは、同形状であってよい。ここで、「複数」とは、2以上を意味する。すなわち、本開示の燃料電池スタックは、2以上の積層されている電池を有していればよい。本開示において、複数の燃料電池セルの数の上限は、特に限定されず、燃料電池スタックの使用用途及び/又は使用目的に応じて設定すればよい。
(燃料電池セル)
燃料電池セルは、公知のものを使用してよい。燃料電池セルのカソードに供給される酸化剤ガスは、例えば空気であってよい。燃料電池セルのアノードに供給される燃料ガスは、例えば水素ガスであってよい。燃料電池セルのアノードにおける触媒層が、例えば、カーボン担体に担持されている白金触媒を有している。
燃料電池セルは、一対のセパレータ、及び一対のセパレータの間に挟持されている膜電極接合体(MEA,Membrane Electrode Assembly)を有していることができる。膜電極接合体は、アノード側電極(燃料極)とカソード側電極(空気極)との間に挟持された電解質膜を有している発電体である。それぞれの電極が、触媒層及びガス拡散層から構成されている。
〈その他の構成要素〉
燃料電池スタックは、スタックケースを有することができる。また、燃料電池スタックは、ターミナル及びインシュレータを含むことができる。
(スタックケース)
スタックケースは、第1拘束具、第2拘束具、及びセル積層体を収納することができる。スタックケースは、第1拘束具又は第2拘束具を部分的に覆っており、それによって、圧力源から第1拘束具又は第2拘束具に圧力を印加することができるようになっていてよい。例えば、圧力源から第2拘束具に圧力を印加する場合、スタックケースは、第1拘束具の第1連結部、及び第2拘束具の第2挟持部の外面のみを覆っていてよく、それにより、第2拘束具の第2連絡部が、外部に露出するようになっていてよい。あるいは、スタックケースが、第1拘束具の第1連結部及び/又は第2拘束具の第2連結部を覆っていてよく、かつ、スタックケースが、圧力源から第1連結部又は第2連結部に圧力を印加するための穴部を有していてよい。
スタックケースは、第1拘束具の第1挟持部に関して上述したのと同様の材料から形成されていてよい。
燃料電池スタックがスタックケースを有している場合、例えば、セル積層体が、スタックケースの底部に配置されていてよい。この場合、スタックケースの底部に、第1拘束具の一対の第1挟持部が固定されていることが好ましい。すなわち、この場合、スタックケースの底部が、第1拘束具の一対の第1挟持部を連結する第1連結部の役割を果たす。
(ターミナル)
ターミナルは、燃料電池積層体において発電された電力を集電して外部に出力する機能を有している。ターミナルは、例えば、緻密質カーボン製、又は銅若しくはアルミニウム製の、ガス不透過な導電性部材によって、形成されていてよい。電力を出力するための出力端子を、ターミナルに設けてよい。一対のターミナル及びターミナルを、それぞれ、セル積層体の積層方向の両端において、エンドプレートとセル積層体との間に配置してよい。
(インシュレータ)
インシュレータは、漏電を防止する絶縁機能を有している。インシュレータは、ゴム、又は樹脂などの絶縁性部材によって形成されていてよい。一対のインシュレータを、それぞれ、セル積層体の積層方向Sにおける両端において、エンドプレートとターミナルの間に、配置してよい。
100、200、300 燃料電池セル
110 セル積層体
120、320 第1拘束具
122、124、322、324 第1挟持部
122a、124a 第1挟持部の内面
122b、124b 第1挟持部の外面
126 第1連結部
326a、326b 第1連結部の部分
130、330 第2拘束具
132,134、332、334 第2挟持部
132b、134b 第2挟持部の内面
132c、134c 第2挟持部の外面
136 第2連結部
140 圧力源
150 スタックケース
335 スタックケース部
362、364 エンドプレート
152、154 スタックケースの側部
152c、154c スタックケースの側部の内面
156 スタックケースの底部
A 空間
P 圧力
D1、D2 くさび形状
α 積層方向に対して第1挟持部の外面がなす角
β 積層方向に対して第2挟持部の内面がなす角

Claims (1)

  1. 積層されている複数の燃料電池セルを有するセル積層体、
    前記セル積層体を積層方向において両側から挟持している一対の第1挟持部及び前記一対の第1挟持部を連結している第1連結部を有する、第1拘束具
    一対の第2挟持部及び前記一対の第2挟持部を連結している第2連結部を有する、第2拘束具、並びに
    前記第1拘束具の前記第1連結部又は前記第2拘束具の前記第2連結部に対して圧力を印加する圧力源、
    を有している燃料電池スタックであって、
    前記第1拘束具の前記一対の第1挟持部が、前記積層方向に平行な断面において、くさび形状の外面を形成しており、
    前記第2拘束具の前記一対の第2挟持部の間に、前記くさび形状に少なくとも部分的に相似する形状の空間が形成されており、
    前記一対の第2挟持部の間の前記空間に、くさび形状の外面を有する前記一対の第1挟持部を部分的に収納し、かつ前記圧力源を介して前記圧力を印加することによって、前記第2拘束具の前記一対の第2挟持部が、前記一対の第1挟持部の前記くさび形状の外面を拘束し、それによって、前記一対の第1挟持部及びそれらの間の前記セル積層体に、前記積層方向に沿う拘束圧が印加されるようになっている、
    燃料電池スタック。
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