JP2021128071A - 内面検査装置 - Google Patents

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泰史 江崎
Yasushi Ezaki
泰史 江崎
靖大 石倉
Yasuhiro Ishikura
靖大 石倉
正典 山岡
Masanori Yamaoka
正典 山岡
博史 世良
Hiroshi Sera
博史 世良
一洋 野中
Kazuhiro Nonaka
一洋 野中
一文 坂井
Kazufumi Sakai
一文 坂井
清史 重森
Kiyoshi Shigemori
清史 重森
臨生 劉
Lin Sheng Liu
臨生 劉
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Abstract

【課題】円筒状内面の欠陥検査の検査精度を向上させるとともに、欠陥検査、内径測定及び真円度測定を同時に行うことの可能な内面検査装置を提供する。【解決手段】被検査体の円筒状内面40に当てたレーザ光Xの反射光AXを円周方向に沿って測定し、円筒状内面の欠陥検査を行う内面検査装置であって、反射光をPS偏光分離する反射光PS偏光分離手段9と、反射光PS偏光分離手段で分離したP偏光及びS偏光の各々の強度を測定して円筒状内面の欠陥部位を検出する欠陥部位検出手段10,10と、を有する。【選択図】図3

Description

本発明は、被検査体の円筒状内面の欠陥検査を行う内面検査装置に関するものである。
従来、エンジン部品等の被検査体の円筒状内面に存在する鋳巣、傷、バリなどの欠陥部位の検査の多くは、検査員の目視検査に頼っている。目視検査は多くの人手がかかるためコスト増の要因となり、品質のバラツキにも問題がある。
これに対して、欠陥部位の検査を自動化した装置として、被検査体の内面に当てたレーザ光の反射光量を測定しながら内面全体を走査して測定した反射光量によって画像を形成し、得られた画像から欠陥部位の有無を判定する内面検査装置が提案されている。例えば、特許文献1には、判定対象部位からまず欠陥部位候補を検出し、検出した欠陥部位候補の中から、形状、大きさ、位置関係といった絞り込み条件に基づいて、欠陥部位を絞り込むようにして、欠陥部位の判定精度を高めるようにした内面検査装置に関する発明が記載されている。
一方、エンジン部品等の被検査体の円筒状内面について、内径測定や真円度測定を行う場合がある。内径測定には、検査員が測定用の治具を使用して手動で検査する方法や、エアマイクロ装置等により自動で検査する方法がある。また、真円度測定には、検査員が栓ゲージを使用して手動で検査する方法や、真円度測定器により自動で検査する方法がある。
内径測定や真円度測定のための装置として、例えば、特許文献2には、レーザ測定器を用いて、被測定部材内周面の内径、真円度及び直角度を同時に算出できるようにした内周面測定装置に関する発明が記載されている。
特開2017−101938号公報 特開2009−257887号公報
円筒状内面の欠陥検査においては、検査精度を向上させることが求められているが、単なる反射光量の測定だけでは限界がある。特に、検査面に加工痕やクロスハッチなどの直線状の周期的な表面凹凸が形成されていると、散乱光ノイズ増加の原因となり、鋳巣等の検出が困難になる。
また、従来の手動による欠陥検査、内径測定及び真円度測定は、多くの人手がかかるためコスト増の要因となる。これに対して、特許文献1や特許文献2に記載された発明のように、各々の検査や測定を自動化した装置の開発は行われているが、これだけでは、検査員が手動で実施している作業を個別に自動化したに過ぎない。そのため、欠陥検査、内径測定及び真円度測定を行うためには、各々の装置を別々に使用しなければならず、検査時間、測定時間の短縮化には限界があった。
本発明は、上記従来の課題を解決するものであり、円筒状内面の欠陥検査の検査精度を向上させることの可能な内面検査装置を提供するものである。また、欠陥検査、内径測定及び真円度測定を同時に行うことの可能な内面検査装置を提供するものである。
上記課題を解決するため、本発明の内面検査装置は、被検査体の円筒状内面に当てたレーザ光の反射光を円周方向に沿って測定し、前記円筒状内面の欠陥検査を行う内面検査装置であって、前記反射光をPS偏光分離する反射光PS偏光分離手段と、前記反射光PS偏光分離手段で分離したP偏光及びS偏光の各々の強度を測定して前記円筒状内面の欠陥部位を検出する欠陥部位検出手段と、を有することを特徴とする。
また好ましくは、前記レーザ光をPS偏光分離するレーザ光PS偏光分離手段を有し、前記レーザ光PS偏光分離手段で分離したS偏光を、前記被検査体の円筒状内面に当てることを特徴とする。
また好ましくは、前記反射光を無偏光分離する反射光無偏光分離手段を有し、前記反射光無偏光分離手段で分離した反射光を、前記反射光PS偏光分離手段に一定角度で受光させることを特徴とする。
また好ましくは、前記反射光の受光位置を測定して前記円筒状内面の内径及び真円度を算出する内径真円度算出手段を有することを特徴とする。
また好ましくは、前記内径真円度算出手段が、前記円筒状内面の2方向に向けて照射されたレーザ光の反射光の各々の受光位置を測定して前記円筒状内面の内径及び真円度を算出することを特徴とする。
本発明の内面検査装置は、被検査体の円筒状内面に当てたレーザ光の反射光を円周方向に沿って測定し、円筒状内面の欠陥検査を行うものである。そして、反射光PS偏光分離手段が、反射光をPS偏光分離し、欠陥部位検出手段が、反射光PS偏光分離手段で分離したP偏光及びS偏光の各々の強度を測定して円筒状内面の欠陥部位を検出するようになっている。従って、正常部位と欠陥部位におけるP偏光及びS偏光の特徴量の差に基づいて、欠陥検査の検査精度を向上させることができる。
また、レーザ光PS偏光分離手段が、レーザ光をPS偏光分離し、レーザ光PS偏光分離手段で分離したS偏光を被検査体の円筒状内面に当てる場合には、レーザ光の偏光方向をS偏光に限定して、欠陥検査の検査精度をさらに向上させることができる。
また、反射光無偏光分離手段が、反射光を無偏光分離し、反射光無偏光分離手段で分離した反射光を反射光PS偏光分離手段に一定角度で受光させる場合には、被検査体の内径の違いによる検査精度への影響を排除することができる。
また、内径真円度算出手段が、反射光の受光位置を測定して円筒状内面の内径及び真円度を算出する場合には、同一のレーザ光の反射光に基づいて、欠陥検査、内径測定及び真円度測定を同時に行うことができ、検査時間及び測定時間を短縮することができる。
また、内径真円度算出手段が、円筒状内面の2方向に向けて照射されたレーザ光の反射光の各々の受光位置を測定して円筒状内面の内径及び真円度を算出する場合には、2つの反射光の受光位置に基づいて、内径測定及び真円度測定の測定精度を向上させることができる。
このように、本発明の内面検査装置によれば、円筒状内面の欠陥検査の検査精度を向上させるとともに、欠陥検査、内径測定及び真円度測定を同時に行うことができる。
本発明の実施形態に係る内面検査装置を示す構成図である。 プローブを示す構成図である。 実施形態1に係る内面検査装置のレーザ受発光部の内部構造を示す図である。 実施形態2に係る内面検査装置のレーザ受発光部の内部構造を示す図である。 レーザ光偏光方向の鋳巣検出SNRに及ぼす影響を示す図である。 実施形態3に係る内面検査装置のレーザ受発光部の内部構造を示す図である。 被検査体の内径の違いによる受光角度の違いを示す図である。
次に、図1乃至図7を参照して、本発明の実施形態1〜3に係る内面検査装置について説明する。本実施形態に係る内面検査装置100は、例えば、自動車のエンジン部品等の被検査体の円筒状内面の検査を行うためのものである。
(内面検査装置の構成)
図1は、内面検査装置100を示す構成図である。内面検査装置100は、プローブ1、プローブ送り機構2、モータ・ドライバ3、コントロール・ユニット4、パソコン5及び端子台6から構成されている。プローブ1は、被検査体の円筒状内面に挿入されてレーザ光を照射し、反射光のデータを取得するためのセンサであり、プローブ送り機構2により搬送されるとともに、モータ・ドライバ3により回転制御されるようになっている。コントロール・ユニット4は、装置全体の制御を行うものであり、プローブ1から送信されてきたデータと軸位置を整合させてパソコン5に送信するようになっている。パソコン5は、欠陥部位の判定、内径や真円度の算出、データの保存を行う。端子台6は、外部機器との通信用である。
図2は、プローブ1を示す構成図である。プローブ1の先端部には、レーザ受発光部11が設けられており、ミラーを介してレーザケーブル15によって出力制御されたレーザを発光するとともに、被検査体の円筒状内面からの反射光を受光するようになっている。スピンドルシャフト12は、高速回転してレーザ受発光部11を被検査体の円筒状内面の円周上に沿って回転させる。そして、回転エンコーダ・センサ13が1回転データを、データケーブル14を介してコントロール・ユニット4に送信する。これにより円周方向に沿った1回転分の反射光のデータが得られ、被検査体の円筒状内面の入口から底に向けて測定を繰り返すことにより、内面全体の反射光のデータを取得することができる。
なお、以下の説明において、「S偏光」及び「P偏光」における電界の振動方向は次の通りである。
S偏光 被検査体円筒状内面の円周方向と平行
P偏光 被検査体円筒状内面の円周方向と垂直(即ち、円筒軸方向と平行)
(実施形態1)
図3は、実施形態1に係る内面検査装置のレーザ受発光部の内部構造を示す図であり、スピンドルシャフト12の先端部に設けられたレーザ受発光部11の内部構造を示している。実施形態1に係る内面検査装置は、円筒状内面の欠陥検査、内径測定及び真円度測定を同時に行うためのものである。
レーザ受発光部11には、レーザ素子7,8、反射光PS偏光分離手段9、PDセンサ10,10、CMOSセンサ20,30が設けられている。レーザ素子7,8は、被検査体の円筒状内面に向けてレーザ光を照射するものである。レーザ素子7からは、円筒状内面40に向けてレーザ光Xが照射され、レーザ素子8からは、円筒状内面50に向けてレーザ光Yが照射される。レーザ光Xの照射方向とレーザ光Yの照射方向は180度の角度をなしており、円筒状内面の2方向に向けてレーザ光を照射しながら、スピンドルシャフト12が回転するようになっている。
内面検査装置100の欠陥部位検出手段について説明する。欠陥部位検出手段は、レーザ受発光部11のPDセンサ10,10及び内面検査装置100のパソコン5に記録されたプログラムによって実現される。
レーザ素子7から円筒状内面40に向けて照射されたレーザ光Xは、円筒状内面40で反射され反射光AXとして、反射光PS偏光分離手段9に受光される。受光された反射光AXは散乱光でありP偏光成分とS偏光成分が含まれており、反射光PS偏光分離手段9でP偏光成分とS偏光成分に分離される。分離されたP偏光成分及びS偏光成分は、それぞれPDセンサ10,10により、その強度が測定される。
被検査体の円筒状内面に欠陥部位がある場合には、正常部位と比較してP偏光及びS偏光の特徴量に変化(差)が生じる。特徴量としては、P偏光成分の強度とS偏光成分の強度との比率(P/S)や、P偏光成分の強度とS偏光成分の強度との差(P−S)などが挙げられるが、これらに限定されるものではない。欠陥部位検出手段は、測定されたP偏光成分及びS偏光成分の特徴量の変化(差)に基づいて、欠陥部位を判定する。
内面検査装置100の内径真円度算出手段について説明する。内径真円度算出手段は、レーザ受発光部11のCMOSセンサ20,30及び内面検査装置100のパソコン5に記録されたプログラムによって実現される。
レーザ素子7から円筒状内面40に向けて照射されたレーザ光Xは、円筒状内面40で反射され反射光BXとして、レンズ21を透過しCMOSセンサ20に受光される。レーザ素子7から円筒状内面40までの距離によって反射光BXの光量分布とレンズ21との相対位置が変化するため、CMOSセンサ20上に結像される反射光BXの結像位置(受光量の最大位置)も変化する。従って、CMOSセンサ20の受光位置を測定することにより、レーザ素子7から円筒状内面40までの距離を算出することができる。
同様に、レーザ素子8から円筒状内面50に向けて照射されたレーザ光Yは、円筒状内面50で反射され反射光BYとして、レンズ31を透過しCMOSセンサ30に受光される。レーザ素子8から円筒状内面50までの距離によって反射光BYの光量分布とレンズ31との相対位置が変化するため、CMOSセンサ30上に結像される反射光BXの結像位置(受光量の最大位置)も変化する。従って、CMOSセンサ30の受光位置を測定することにより、レーザ素子8から円筒状内面50までの距離を算出することができる。
このように、COMSセンサ20及びCMOSセンサ30の受光位置の測定による円筒状内面までの距離の算出を、スピンドルシャフトを回転させながら被検査体の円筒状内面の入口から底に向けて繰り返す。そして、検査対象部位全体について、得られたデータに基づく円筒状内面の内径及び真円度を算出する。
なお、本実施形態では、レーザ素子を2つ使用して円筒状内面の2方向に向けてレーザ光を照射し、CMOSセンサを2つ使用して反射光の各々の受光位置を測定するようにしたが、レーザ素子及びCMOSセンサを1組だけ使用した構成としてもよい。ただし、測定精度を向上させるためには、レーザ素子及びCMOSセンサを2組又は複数組使用することが好ましい。
実施形態1に係る内面検査装置は、被検査体の円筒状内面に当てたレーザ光の反射光を円周方向に沿って測定し、円筒状内面の欠陥検査を行うものである。そして、反射光PS偏光分離手段が、反射光をPS偏光分離し、欠陥部位検出手段が、反射光PS偏光分離手段で分離したP偏光及びS偏光の各々の強度を測定して円筒状内面の欠陥部位を検出するようになっている。従って、正常部位と欠陥部位におけるP偏光及びS偏光の特徴量の差に基づいて、欠陥検査の検査精度を向上させることができる。
また、実施形態1に係る内面検査装置は、内径真円度算出手段が、反射光の受光位置を測定して円筒状内面の内径及び真円度を算出するものであり、同一のレーザ光の反射光に基づいて、欠陥検査、内径測定及び真円度測定を同時に行うことができ、検査時間及び測定時間を短縮することができる。
また、実施形態1に係る内面検査装置は、内径真円度算出手段が、円筒状内面の2方向に向けて照射されたレーザ光の反射光の各々の受光位置を測定して円筒状内面の内径及び真円度を算出するものであり、2つの反射光の受光位置に基づいて、内径測定及び真円度測定の測定精度を向上させることができる。
(実施形態2)
図4は、実施形態2に係る内面検査装置のレーザ受発光部の内部構造を示す図であり、スピンドルシャフト12の先端部に設けられたレーザ受発光部11の内部構造を示している。実施形態2に係る内面検査装置は、円筒状内面の欠陥検査を行うにあたり、照射するレーザ光の偏光方向をS偏光に限定して、欠陥検査の検査精度をさらに向上させるものである。なお、実施形態1と共通の構成については同一の符号を付し、説明を省略する。
レーザ受発光部11には、レーザ素子7、反射光PS偏光分離手段9、PDセンサ10,10、レーザ光PS偏光分離手段60が設けられている。レーザ素子7は、被検査体の円筒状内面に向けてレーザ光を照射するものである。レーザ素子7から円筒状内面40に向けて照射されたレーザ光は、円筒状内面40に到達する前に、レーザ光PS偏光分離手段60を通過する。そして、レーザ光PS偏光分離手段60でレーザ光がPS偏光分離され、円筒状内面40にはS偏光のみのレーザ光P1が照射される。そして、円筒状内面に向けてレーザ光P1を照射しながら、スピンドルシャフト12が回転するようになっている。
レーザ素子7から円筒状内面40に向けて照射されたレーザ光P1(S偏光)は、円筒状内面40で反射され反射光P2として、反射光PS偏光分離手段9に受光される。受光された反射光P2は散乱光でありP偏光成分とS偏光成分が含まれており、反射光PS偏光分離手段9でP偏光成分とS偏光成分に分離される。分離されたP偏光成分及びS偏光成分は、それぞれPDセンサ10,10により、その強度が測定される。欠陥部位検出手段については、実施形態1と同様である。
ここで、円筒状内面の欠陥検査を行うにあたり、照射するレーザ光の偏光方向をS偏光に限定した場合の効果について説明する。
図5は、レーザ光偏光方向の鋳巣検出SNRに及ぼす影響を示す図である。図5の横軸は鋳巣サイズ(μm)であり、縦軸はSNRである。SNRは、正常部位のライン信号強度に対する鋳巣部位のライン信号強度の比率を示したものであり、詳細には以下の算式により算出した。
SNR=ΔV/σ
ΔV:信号強度;信号の左右のノイズ平均値とピーク値の差
σ:ノイズの標準偏差;欠陥がない個所の標準偏差(左右の標準偏差σ、σのいずれか大きい方の値)
レーザ光の種類は、S=S偏光、円=円偏光(PS偏光分離していない)、P=P偏光である。S偏光の振動方向は、被検査体の円筒状内面の円周方向と平行であり、P偏光の振動方向は、被検査体の円筒状内面の円周方向と垂直である。また、特徴量の計算には、反射光のP偏光成分及びS偏光成分からP/Sの値を使用した。
図5に示すように、鋳巣サイズに関わらず、P偏光及び円偏光よりもS偏光の方がSNR値が明らかに大きくなっている。また、S偏光では、鋳巣サイズ100μmにおいてもSNR値が7以上となっており、十分に検出可能である。
実施形態2に係る内面検査装置は、被検査体の円筒状内面に当てたレーザ光の反射光を円周方向に沿って測定し、円筒状内面の欠陥検査を行うものである。そして、反射光PS偏光分離手段が、反射光をPS偏光分離し、欠陥部位検出手段が、反射光PS偏光分離手段で分離したP偏光及びS偏光の各々の強度を測定して円筒状内面の欠陥部位を検出するようになっている。従って、正常部位と欠陥部位におけるP偏光及びS偏光の特徴量の差に基づいて、欠陥部位の検査精度を向上させることができる。
また、実施形態2に係る内面検査装置は、レーザ光PS偏光分離手段が、レーザ光をPS偏光分離し、レーザ光PS偏光分離手段で分離したS偏光を被検査体の円筒状内面に当てるものであり、レーザ光の偏光方向をS偏光に限定して、欠陥検査の検査精度をさらに向上させることができる。
(実施形態3)
図6は、実施形態3に係る内面検査装置のレーザ受発光部の内部構造を示す図であり、スピンドルシャフト12の先端部に設けられたレーザ受発光部11の内部構造を示している。実施形態3に係る内面検査装置は、円筒状内面の欠陥検査を行うにあたり、円筒状内面からの反射光を一定角度で反射光PS偏光分離手段に受光させて、被検査体の内径の違いによる検査精度への影響を排除するものである。なお、実施形態1と共通の構成については同一の符号を付し、説明を省略する。
レーザ受発光部11には、レーザ素子7、反射光PS偏光分離手段9、PDセンサ10,10、反射光無偏光分離手段70が設けられている。レーザ素子7は、被検査体の円筒状内面に向けてレーザ光を照射するものである。そして、円筒状内面に向けてレーザ光Q1を照射しながら、スピンドルシャフト12が回転するようになっている。
レーザ素子7から円筒状内面40に向けて照射されたレーザ光Q1は、円筒状内面40で反射され反射光Q2として、反射光無偏光分離手段70に受光される。図6では、レーザ光Q1が円筒状内面40に対して垂直入射し、反射光Q2が円筒状内面40から垂直反射する状態を示している。反射光無偏光分離手段70は無偏光タイプであり、受光した反射光Q2をPS偏光分離することなく無偏光分離して、反射光Q3として反射光PS偏光分離手段9へと導く。反射光PS偏光分離手段9で受光された反射光Q3は散乱光でありP偏光成分とS偏光成分が含まれており、反射光PS偏光分離手段9でP偏光成分とS偏光成分に分離される。分離されたP偏光成分及びS偏光成分は、それぞれPDセンサ10,10により、その強度が測定される。欠陥部位検出手段については、実施形態1と同様である。
ここで、円筒状内面の欠陥検査を行うにあたり、円筒状内面からの反射光を一定角度で反射光PS偏光分離手段に受光させた場合の効果について説明する。
図7は、被検査体の内径の違いによる受光角度の違いを示す図である。円筒状内面40に向けて照射されたレーザ光P1が反射されると、反射光P2として反射光PS偏光分離手段9で受光される。ここで、被検査体の種類によって内径に違いがあると、レーザ受発光部11と円筒状内面40との距離が異なることになる。図7に示すように、円筒状内面40が実線の位置にある場合と、破線の位置にある場合とでは、反射光PS偏光分離手段9での反射光P2の受光角度に変化が生じる。反射光P2の受光角度の変化は、鋳巣検出SNRに影響を及ぼすものと考えられる。
これに対して実施形態3では、円筒状内面40から垂直に反射してくる反射光Q2を無偏光分離して方向を変えて、反射光PS偏光分離手段9に一定角度で導くので、被検査体の内径に関わらず、反射光Q3を反射光PS偏光分離手段に一定角度で受光させることができ、被検査体の内径の違いによる検査精度への影響を排除することができる。
実施形態3に係る内面検査装置は、被検査体の円筒状内面に当てたレーザ光の反射光を円周方向に沿って測定し、円筒状内面の欠陥検査を行うものである。そして、反射光PS偏光分離手段が、反射光をPS偏光分離し、欠陥部位検出手段が、反射光PS偏光分離手段で分離したP偏光及びS偏光の各々の強度を測定して円筒状内面の欠陥部位を検出するようになっている。従って、正常部位と欠陥部位におけるP偏光及びS偏光の特徴量の差に基づいて、欠陥部位の検査精度を向上させることができる。
また、実施形態3に係る内面検査装置は、反射光無偏光分離手段が、反射光を無偏光分離し、反射光無偏光分離手段で分離した反射光を反射光PS偏光分離手段に一定角度で受光させるものであり、被検査体の内径の違いによる検査精度への影響を排除することができる。
なお、図6では、円筒状内面40に対してレーザ光Q1が垂直入射し、円筒状内面40から垂直反射した反射光Q2を反射光無偏光分離手段70で受光する状態を示したが、垂直入射、垂直反射という関係に限定されるものではない。従って、反射光PS偏光分離手段9に一定角度で受光させることができるものであれば、円筒状内面40に対する入射角度、反射角度は垂直以外の角度で構成することもできる。
このように、本実施形態に係る内面検査装置によれば、円筒状内面の欠陥検査の検査精度を向上させるとともに、欠陥検査、内径測定及び真円度測定を同時に行うことができる。なお、実施形態1〜3に係る内面検査装置の各構成を組み合わせるようにしてもよい。
以上、本発明の実施形態に係る内面検査装置について説明したが、本発明は上述した実施の形態に限定されるわけではなく、その他種々の変更が可能である。
1 プローブ
2 プローブ送り機構
3 モータ・ドライバ
4 コントロール・ユニット
5 パソコン
6 端子台
7 レーザ素子
8 レーザ素子
9 反射光PS偏光分離手段
10 PDセンサ
11 レーザ受発光部
12 スピンドルシャフト
13 回転エンコーダ・センサ
14 データケーブル
15 レーザケーブル
20 CMOSセンサ
21 レンズ
30 CMOSセンサ
31 レンズ
40 円筒状内面
50 円筒状内面
60 レーザ光PS偏光分離手段
70 反射光無偏光分離手段
100 内面検査装置

Claims (5)

  1. 被検査体の円筒状内面に当てたレーザ光の反射光を円周方向に沿って測定し、前記円筒状内面の欠陥検査を行う内面検査装置であって、
    前記反射光をPS偏光分離する反射光PS偏光分離手段と、
    前記反射光PS偏光分離手段で分離したP偏光及びS偏光の各々の強度を測定して前記円筒状内面の欠陥部位を検出する欠陥部位検出手段と、
    を有することを特徴とする内面検査装置。
  2. 前記レーザ光をPS偏光分離するレーザ光PS偏光分離手段を有し、
    前記レーザ光PS偏光分離手段で分離したS偏光を、前記被検査体の円筒状内面に当てることを特徴とする請求項1に記載の内面検査装置。
  3. 前記反射光を無偏光分離する反射光無偏光分離手段を有し、
    前記反射光無偏光分離手段で分離した反射光を、前記反射光PS偏光分離手段に一定角度で受光させることを特徴とする請求項1に記載の内面検査装置。
  4. 前記反射光の受光位置を測定して前記円筒状内面の内径及び真円度を算出する内径真円度算出手段を有することを特徴とする請求項1に記載の内面検査装置。
  5. 前記内径真円度算出手段が、前記円筒状内面の2方向に向けて照射されたレーザ光の反射光の各々の受光位置を測定して前記円筒状内面の内径及び真円度を算出することを特徴とする請求項4に記載の内面検査装置。
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