JP2021127818A - Cylinder device - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、シリンダ装置に関する。 The present invention relates to a cylinder device.
シリンダ装置には、シリンダとロッドとの間にシール部材を有するものがある。このようなシリンダ装置においては、ロッドのシリンダからの伸び出し時にシリンダ内の作動液体がロッドに膜状に付着した状態でシール部材よりも外側に出ることになり、ロッドの往復摺動が繰り返されることで、作動液体がシリンダ装置の外側に極微量ながら付着することになる。このようにシリンダ装置の外側に作動液体が付着すると、外観性の低下を招いてしまう。このため、このような作動液体を吸収する吸収部材を設けることが行われている(例えば、特許文献1,2参照)。
Some cylinder devices have a sealing member between the cylinder and the rod. In such a cylinder device, when the rod extends from the cylinder, the working liquid in the cylinder adheres to the rod in a film form and goes out of the seal member, and the rod reciprocates repeatedly. As a result, the working liquid adheres to the outside of the cylinder device in a very small amount. If the working liquid adheres to the outside of the cylinder device in this way, the appearance is deteriorated. Therefore, an absorbing member for absorbing such a working liquid is provided (see, for example,
シリンダ装置においては、外観性の低下を一層抑制することが求められている。 Cylinder devices are required to further suppress deterioration in appearance.
したがって、本発明は、外観性の低下を一層抑制することが可能なシリンダ装置の提供を目的とする。 Therefore, an object of the present invention is to provide a cylinder device capable of further suppressing deterioration of appearance.
上記目的を達成するために、本発明は、シリンダの開口部を覆うキャップが、前記シリンダの外周部に嵌合される筒状部と、前記筒状部から内方に延出して前記開口部を覆う有孔円板状のカバー部と、を有するキャップ本体と、前記筒状部と前記シリンダとの隙間に介在されたリング状部材と、を備える、構成とした。 In order to achieve the above object, in the present invention, the cap covering the opening of the cylinder has a tubular portion fitted to the outer peripheral portion of the cylinder and the opening extending inward from the tubular portion. It is configured to include a cap body having a perforated disk-shaped cover portion for covering the cylinder, and a ring-shaped member interposed in a gap between the tubular portion and the cylinder.
本発明によれば、外観性の低下を一層抑制することが可能となる。 According to the present invention, it is possible to further suppress the deterioration of the appearance.
本発明に係る実施形態のシリンダ装置を図面を参照して以下に説明する。図1に示す第1実施形態のシリンダ装置1は、自動車や鉄道車両等の車両のサスペンション装置に用いられる緩衝器である。シリンダ装置1は、シリンダ装置本体2とキャップ3とを有している。
The cylinder device of the embodiment according to the present invention will be described below with reference to the drawings. The
まず、シリンダ装置本体2について説明する。シリンダ装置本体2は、円筒状の金属製の内筒12と、内筒12よりも大径で内筒12の外周側に設けられ内筒12との間にリザーバ室13を形成する有底筒状の金属製の外筒14とを有している。つまり、シリンダ装置1は、外筒14および内筒12がシリンダ15を構成する複筒式の緩衝器である。シリンダ15には、内筒12内に作動液体が封入され、外筒14と内筒12との間のリザーバ室13内に作動液体および作動気体が封入される。作動液体は具体的には油液である。
First, the cylinder device
外筒14は、円筒状の胴部17と、胴部17の軸方向の一端側を閉塞する底部18とからなっている。内筒12は円筒状をなしている。内筒12は、その軸方向の一端部に取り付けられた円環状のベース部材20を介して外筒14の底部18に係合されている。また、内筒12は、その軸方向の他端部に取り付けられた円環状のロッドガイド21を介して外筒14の胴部17の底部18とは反対の開口部19側に係合されている。
The
ベース部材20は、内筒12に嵌合し固定された状態で外筒14の底部18に載置されており、その際に、径方向に位置決めされる。これにより、ベース部材20および内筒12が、外筒14と同軸状に配置されることになる。ロッドガイド21は、内筒12と外筒14の胴部17とに嵌合することで、内筒12の軸方向の他端部を外筒14と同軸状に配置する。
The
このロッドガイド21に対して底部18とは反対側には、円環状のシール部材23が配置されており、このシール部材23も胴部17の開口部19側の内周部に嵌合されている。外筒14の開口部19は、内筒12よりも軸方向の外側にあることからシリンダ15の開口部にもなっている。外筒14の開口部19側の端部には、径方向内方に折り曲げられることによって係止部24が形成されており、シール部材23は、その径方向の外側部分がこの係止部24とロッドガイド21とに挟持されている。
An
内筒12内には、ピストン25が摺動可能に嵌装されている。このピストン25は、内筒12内に第1室28と第2室29とを画成している。第1室28は、内筒12内のピストン25とロッドガイド21との間に設けられ、第2室29は、内筒12内のピストン25とベース部材20との間に設けられている。内筒12内の第2室29は、ベース部材20によってリザーバ室13と画成されている。
A
ピストン25には金属製の棒状のロッド31がナット32によって連結されている。ロッド31は、一定外径の円柱状の主軸部33を有しており、主軸部33において、ロッドガイド21およびシール部材23を通ってシリンダ15の開口部19から外部へと延出している。ロッド31は、その主軸部33において、ロッドガイド21およびシール部材23のそれぞれの内側に摺動可能に挿通されている。ロッド31は、一端側が外筒14および内筒12内に配置され他端側が外筒14および内筒12の外部に配置されている。ロッド31は、ピストン25と一体に軸方向に移動する。
A metal rod-
ロッド31の主軸部33を挿通させるシール部材23は、シリンダ15の開口部19の位置で外筒14とロッド31との間を閉塞して、内筒12内の作動液体と、リザーバ室13内の作動気体および作動液体とが外部に漏出するのを規制する。また、シール部材23は、ロッド31の軸方向の移動時に主軸部33を摺接させる。
The
ピストン25には、軸方向に貫通する通路34および通路35が形成されている。通路34,35は、第1室28と第2室29とを連通可能となっている。ピストン25には、ピストン25に当接することで通路34を閉塞可能な円環状のディスクバルブ36が軸方向の開口部19側に設けられている。また、ピストン25には、ピストン25に当接することで通路35を閉塞可能な円環状のディスクバルブ37が軸方向の底部18側に設けられている。
The
ディスクバルブ36は、ロッド31が内筒12および外筒14内への進入量を増やす縮み側に移動しピストン25が第2室29を狭める方向に移動して第2室29の圧力が第1室28の圧力よりも所定値以上高くなると通路34を開くことになり、その際に減衰力を発生させる。ピストン25およびディスクバルブ36のうちの少なくとも一方には、ディスクバルブ36が通路34を最も閉塞した状態でも通路34を介して第1室28と第2室29とを連通させる図示略の固定オリフィスが形成されている。
In the
ディスクバルブ37は、ロッド31が内筒12および外筒14からの突出量を増やす伸び側に移動しピストン25が第1室28を狭める方向に移動して第1室28の圧力が第2室29の圧力よりも所定値以上高くなると通路35を開くことになり、その際に減衰力を発生させる。ピストン25およびディスクバルブ37のうちの少なくとも一方には、ディスクバルブ37が通路35を最も閉塞した状態でも通路35を介して第1室28と第2室29とを連通させる図示略の固定オリフィスが形成されている。
In the
ベース部材20には、軸方向に貫通する通路41および通路42が形成されている。通路41,42は第2室29とリザーバ室13とを連通可能となっている。ベース部材20には、その軸方向の底部18側に、ベース部材20に当接することで通路41を閉塞可能な円環状のディスクバルブ43が配置され、その軸方向の底部18とは反対側に、ベース部材20に当接することで通路42を閉塞可能な円環状のディスクバルブ44が配置されている。
The
ディスクバルブ43は、通路41を介する第2室29からリザーバ室13側への作動液体の流れを許容し、これとは逆方向の通路41を介する作動液体の流れを規制するチェックバルブである。ディスクバルブ43は、ロッド31が縮み側に移動して第2室29の圧力がリザーバ室13の圧力よりも所定値以上高くなると通路41を開くことになり、その際に減衰力を発生させる減衰バルブとなっている。
The
ディスクバルブ44は、通路42を介するリザーバ室13から第2室29側への作動液体の流れを許容し、これとは逆方向の通路42を介する作動液体の流れを規制するチェックバルブである。ディスクバルブ44は、ロッド31が伸び側に移動しピストン25が第1室28側に移動して第2室29の圧力がリザーバ室13の圧力より下降すると通路42を開くことになるが、その際にリザーバ室13から第2室29内に実質的に減衰力を発生させずに作動液体を流すサクションバルブである。
The
外筒14の底部18の外側には、筒状の取付アイ46が固定されている。シリンダ装置本体2は、キャップ3が取り付けられた状態で、ロッド31のキャップ3よりも外側の部分と取付アイ46とが取り付け対象の相対移動部分に取り付けられる。シリンダ装置本体2は、取り付け対象部分の相対移動によってロッド31と一体にピストン25がシリンダ15の内筒12内を軸方向に摺動して第1室28および第2室29の容積を変化させ、その際にピストン25およびベース部材20に生じる作動液体の流通抵抗で減衰力を発生させる。シリンダ装置本体2は、例えばロッド31が上部位置に配置されて車両の車体側に連結され、取付アイ46が下部位置に配置されて車両の車輪側に連結されて、車輪の車体に対する移動に対して減衰力を発生させる。
A tubular mounting
図2に示すように、ロッドガイド21は、略段付き円環状をなしており、軸方向一側に外周面が円筒面からなる大径部51が形成され、軸方向他側に外周面が大径部51の外周面よりも小径の円筒面からなる小径部52が形成されている。大径部51および小径部52は同軸状に形成されており、ロッドガイド21は、大径部51において外筒14の胴部17の内周面に嵌合し、小径部52において内筒12の内周面に嵌合する。
As shown in FIG. 2, the
ロッドガイド21の軸方向の大径部51側の端部には、軸方向に突出する円環状の環状凸部55が形成されている。環状凸部55には、その径方向内側位置に、ロッドガイド21を軸方向に沿って貫通する連通穴56が形成されている。連通穴56は、ロッドガイド21の軸方向における環状凸部55とは反対側が外筒14と内筒12との間のリザーバ室13に開口している。
An annular
シール部材23は、合成ゴム製のシール材61に金属製の有孔円板状の環状部材62が埋め込まれた一体成形品のシール部材本体63と、金属製の環状のスプリング64と、金属製の環状のスプリング65とを有している。環状部材62は、シール材61の形状を維持するためのものであり、対象部位に固定するための強度をシール部材本体63に生じさせるものである。シール部材本体63は、径方向の環状部材62の位置がロッドガイド21の環状凸部55と外筒14の係止部24とに挟持されてシリンダ15の一端側に支持されている。
The
シール材61は、ダストリップ部71と、オイルリップ部72と、シールリング部73と、チェックリップ部74と、を有している。
The sealing
ダストリップ部71は、環状部材62の内周面側から軸方向の一側に筒状をなして延出している。ダストリップ部71は、外筒14の開口部19を通って外筒14から外側つまりシリンダ15から外側に突出している。オイルリップ部72は、環状部材62の内周面側から軸方向の他側に筒状をなして延出している。シール部材本体63は、これらオイルリップ部72およびダストリップ部71の内側にロッド31の主軸部33を摺接可能に挿通させており、これらダストリップ部71およびオイルリップ部72がロッド31の主軸部33との隙間をシールする。
The
シールリング部73は、環状部材62の外周面側から軸方向のオイルリップ部72と同側に円環状をなして突出している。シールリング部73は、ロッドガイド21の環状凸部55と外筒14の胴部17とに同時に接触して外筒14とロッドガイド21との隙間をシールする。
The
チェックリップ部74は、環状部材62の径方向の中間位置から軸方向のオイルリップ部72と同側に円環筒状をなして突出している。チェックリップ部74は、ロッドガイド21の環状凸部55よりも径方向の内側部分に当接しており、ロッドガイド21とロッド31の主軸部33との隙間から漏れ出た作動液体を連通穴56を介してリザーバ室13に流す一方、逆方向の作動流体の流れを規制する逆止弁として機能する。スプリング64は、シール部材本体63のダストリップ部71の外周部に装着されており、スプリング65は、オイルリップ部72の外周部に装着されている。
The
シール部材本体63およびスプリング64,65からなるシール部材23は、そのダストリップ部71およびスプリング64が、外筒14の開口部19を通って外筒14から外側つまりシリンダ15から外側に突出している。
In the
以上の構成のシリンダ装置本体2に対し、キャップ3が取り付けられる。キャップ3は、シリンダ15にその開口部19側を覆って取り付けられてシリンダ装置本体2を保護するものである。キャップ3は、キャップ本体81と、Oリング82(リング状部材)と、を有している。
The
キャップ本体81は、合成樹脂の一体成形品であり、外筒14の胴部17の外周部に嵌合される円筒状の筒状部85と、筒状部85の軸方向の一端から径方向内方に延出してシリンダ15の開口部19およびシール部材23を覆う有孔円板状のカバー部86と、カバー部86から軸方向外側に膨出する複数のリブ87とを有している。Oリング82は、合成ゴム製であり、キャップ本体81の筒状部85と外筒14の胴部17との隙間を全周にわたって埋めてシールする。
The
筒状部85には、図3にも示すように、軸方向のカバー部86が配置される側の外周部に円環状のフランジ部99が形成されている。フランジ部99は、筒状部85のフランジ部99を除く部分の円筒面からなる外周面140よりも径方向外方に突出している。筒状部85の外周面141は、円筒面からなる外周面140を有しており、フランジ部99の位置に、円筒面142と、円筒面142よりも軸方向のリブ87側にあるR面取り143と、円筒面142よりも軸方向のリブ87とは反対側にあるテーパ面144とを有している。R面取り143は、円筒面142から軸方向に離れるほど小径となっている。テーパ面144も、円筒面142から軸方向に離れるほど小径となっている。
As shown in FIG. 3, the
キャップ本体81の筒状部85は、図4に示すように円筒面からなる内周面91と、内周面91から径方向内方に突出する複数、具体的には6箇所の嵌合凸部92とを有している。嵌合凸部92は内周面91の周方向における等間隔位置に配置されている。図2に示すように、筒状部85には、内周面91から径方向外方に凹む円環状のシール配置溝95が形成されている。シール配置溝95は、内周面91の中心軸線を中心とする円環状となっており、複数の嵌合凸部92もすべて、内周面91の周方向に横断している。このシール配置溝95内にOリング82が配置されており、シール配置溝95はOリング82をキャップ本体81に対し位置決めして保持する。
As shown in FIG. 4, the
筒状部85には、シール配置溝95よりも軸方向のカバー部86側に、内周面91から径方向外方に凹む円環状の凹部98が形成されている。言い換えれば、筒状部85には、Oリング82が設けられる位置であるシール配置溝95よりもカバー部86側に、内周面91から径方向外方に凹む凹部98が設けられている。凹部98は、内周面91の中心軸線を中心とする円環状となっており、複数の嵌合凸部92もすべて、内周面91の周方向に横断している。
The
カバー部86には、径方向の中央に、軸方向に貫通する孔101が形成されている。カバー部86は、孔101を形成する内周面102が、軸方向のシール配置溝95側にあるテーパ面部103と、軸方向のシール配置溝95とは反対側にある円筒面部104とからなっている。テーパ面部103は、シール配置溝95に近づくほど大径となる。複数のリブ87は、カバー部86に、孔101を囲んで放射状に形成されており、カバー部86の周方向に等間隔で設けられている。
A
カバー部86は、その軸方向における最もシール配置溝95側の端面111が、筒状部85の軸直交方向に広がる平面となっている。カバー部86は、この端面111の内周縁部から軸方向におけるシール配置溝95とは反対側に延出する円筒面状の壁面112と、壁面112のシール配置溝95とは反対側の端縁部から径方向内方に広がる底面113とを有している。底面113も筒状部85の軸直交方向に広がる平面となっている。これら端面111、壁面112および底面113が、カバー部86の軸方向におけるシール配置溝95側の内面114を構成している。
The
キャップ本体81には、カバー部86の軸方向におけるシール配置溝95側の内面114および筒状部85の内周面91に連続して、凹部98に連通する連通溝121が形成されている。すなわち、連通溝121は、カバー部86の壁面112に一端が開口するとともに端面111に開口してカバー部86の径方向に延びた後、筒状部85の内周面91に開口して筒状部85の軸方向に延びて他端が凹部98に開口している。図4に示すように、連通溝121は、カバー部86の周方向に等間隔複数箇所、具体的には6箇所形成されている。連通溝121は、筒状部85の周方向において隣り合う嵌合凸部92と嵌合凸部92との間の中央位置に1箇所ずつ配置されている。
The
図2に示すように、キャップ本体81には、一端がカバー部86の内周面102のテーパ面部103に開口し、他端が筒状部85の外周面141のうちのフランジ部99の円筒面142に開口する通路126が形成されている。通路126は、カバー部86および筒状部85の径方向に直線状に延びている。言い換えれば、通路126は、カバー部86および筒状部85の中心軸線に直交するように延びている。通路126は、カバー部86および筒状部85の周方向における位置を嵌合凸部92と一致させており、嵌合凸部92と同じ6箇所、キャップ本体81に形成されている。
As shown in FIG. 2, one end of the
このようなキャップ本体81に、そのシール配置溝95にOリング82を嵌合してキャップ3が構成される。キャップ3は、シリンダ装置本体2に取り付けられる前は、図4に示すように、Oリング82が筒状部85の内周面91からすべての嵌合凸部92を越えて径方向内方に広がっている。
An O-
図2に示すように、キャップ3は、キャップ本体81が、孔101にロッド31を通しつつシリンダ装置本体2の開口部19側に筒状部85において圧入されて嵌合される。その際に、キャップ本体81が筒状部85の複数の嵌合凸部92において外筒14の胴部17の外周部に圧接して外筒14に固定される。また、キャップ本体81は、カバー部86の端面111を外筒14の係止部24に当接させる。
As shown in FIG. 2, the
この状態で、カバー部86はシリンダ15の開口部19およびシール部材23を覆う状態となる。また、この状態で、Oリング82がシール配置溝95の底面と外筒14の胴部17の外周部とに圧接して胴部17と筒状部85との隙間を全周にわたって埋めてシールする状態になる。また、この状態で、筒状部85には、Oリング82が設けられる位置にあるシール配置溝95よりもカバー部86側に、内周面91から径方向外方に凹む環状の凹部98が設けられている。また、この状態で、キャップ本体81には、カバー部86の開口部19側の内面114および筒状部85の内周面91に連続して、凹部98に連通する連通溝121が形成されている。
In this state, the
そして、このようにキャップ3がシリンダ装置本体2に取り付けられて構成されるシリンダ装置1は、ロッド31のシリンダ15から突出する部分が上側となり取付アイ46が下側となる姿勢で、ロッド31において車体側に、取付アイ46において車輪側に組み付けられることになる。その際に、車体との間に蛇腹筒状のバンプラバー131が内側にロッド31を挿通させて配置されることになり、キャップ3がアウタシェル132内に径方向に隙間をもって挿入されることになる。蛇腹筒状のバンプラバー131は、孔101を囲んでキャップ3の複数のリブ87に当接する。キャップ3は、シリンダ装置1においてバンプラバー131からシール部材23を保護するためにシリンダ15に取り付けられるバンパキャップである。
In the
上記した特許文献1,2には、シリンダとロッドとの間にシール部材を有するシリンダ装置が記載されている。シール部材は、ロッドとの摺動性を維持するため、言い換えれば潤滑のため、ロッドがシリンダから伸び方向に移動する際に、ロッドに付着したシリンダ内の作動液体をロッドとの摺接面に付着させるようになっている。そのため、シール部材は、ロッドに付着した作動液体を完全に掻き取ることにはならず、作動液体がロッドに膜状に付着した状態でシール部材よりも外側に出ることになる。
The above-mentioned
このようにロッドに膜状に付着してシール部材よりも外側に出た作動液体は、ロッドが縮み方向に移動する際に、一部がシール部材で掻き取られてシール部材の外側に残存してしまう。このようなことが繰り返し行われることでシリンダ装置の外側に作動液体が極微量ながら付着することになる。このようにシリンダ装置の外側に作動液体が付着すると、外観性の低下を招いてしまう。このため、特許文献1,2では、このような作動液体を吸収する吸収部材を設けている。しかしながら、これらのように吸収部材を設けるだけでは、外観性の低下を抑制する効果が十分とは言えない可能性がある。
When the rod moves in the contraction direction, a part of the working liquid that adheres to the rod in a film form and goes out of the seal member is scraped off by the seal member and remains on the outside of the seal member. I will end up. By repeating such a process, a very small amount of working liquid adheres to the outside of the cylinder device. If the working liquid adheres to the outside of the cylinder device in this way, the appearance is deteriorated. For this reason,
これに対して、実施形態のシリンダ装置1は、シリンダ15の開口部19を覆うキャップ3が、シリンダ15の外周部に嵌合される筒状部85と、筒状部85から内方に延出して開口部19を覆う有孔円板状のカバー部86と、を有するキャップ本体81と、筒状部85とシリンダ15との隙間を埋めてシールするOリング82とを備えている。このため、ロッド31に膜状に付着した作動液体がシール部材23で掻き取られてシール部材23の外側に残存することが繰り返し行われることによってシリンダ装置本体2の外側に残る作動液体および作動液体を含んだダストを、筒状部85のOリング82よりもカバー部86側の部分およびカバー部86と、シリンダ装置本体2との間に保持することができる。しかも、シリンダ15の開口部19を覆うキャップ3の、シリンダ15の外周部に嵌合される筒状部85とシリンダ15との間にOリング82を設けているため、作動液体および作動液体を含んだダストの保持容量を拡大できる。したがって、外観性の低下を一層抑制することが可能となる。
On the other hand, in the
加えて、シリンダ15の開口部19側およびシール部材23の保護のため必要なキャップ3を利用するため、コストアップを抑制することが可能となる。
In addition, since the
また、キャップ本体81の筒状部85には、Oリング82が設けられる位置よりもカバー部86側に、内周面91から径方向外方に凹む凹部98が設けられているため、作動液体および作動液体を含んだダストの保持容量を拡大できる。
Further, since the
また、キャップ本体81には、カバー部86の開口部19側の内面114および筒状部85の内周面91に連続して、凹部98に連通する連通溝121が形成されているため、作動液体および作動液体を含んだダストを連通溝121で円滑に凹部98に流すことができる。
Further, since the
また、キャップ本体81には、一端がカバー部86の内周面102に開口し他端が筒状部85の外周面141に開口する通路126が形成されているため、Oリング82によりキャップ本体81とシリンダ15の外周部との間が密閉されていても、バンプラバー131の縮長時にバンプラバー131内のエアを通路126を介してシリンダ装置1の外部に排気することができる。すなわち、バンプラバー131は、筒状であって、キャップ3の複数のリブ87およびカバー部86に孔101を囲んで当接することになるが、キャップ3とシリンダ装置本体2との隙間をOリング82で閉塞していることから、縮長時にバンプラバー131から排出されるエアを通路126がなければ外部に排気することが困難となってしまう。通路126を設けることで、バンプラバー131内のエアを通路126を介してシリンダ装置1の外部に円滑に排気することができる。
Further, since the
加えて、キャップ本体81には、Oリング82、凹部98および連通溝121よりも上側にあってシール部材23を覆うカバー部86に通路126が形成されているため、エアの流路とシール部材23を伝って流れる作動液体および作動液体を含んだダストの流路とを分けることができる。すなわち、シール部材23を伝って流れる作動液体および作動液体を含んだダストは自重で下部方向に移動するため、下部の連通溝121および凹部98に良好に溜められることになる一方、エアについてはシール部材23よりも上部の通路126で作動液体とは分離して流すことができる。
In addition, since the
また、キャップ本体81の筒状部85には、カバー部86が配置される側の外周部にフランジ部99が形成されているため、アウタシェル132との隙間を狭めることができ、アウタシェル132とシリンダ装置1との隙間を介してダストがキャップ3内に入り込むことを抑制できる。特に、形状自由度が高く成形精度が高い合成樹脂材でフランジ部99を含むキャップ本体81を形成するため、アウタシェル132との隙間を、より狭めることができる。フランジ部99によってキャップ3内へのダストの入り込みを抑制することで、シール部材23の耐久性を向上させることができる。
Further, since the
加えて、キャップ本体81の筒状部85のカバー部86側の外周部にフランジ部99を設けているため、シリンダ装置1とアウタシェル132との隙間を狭めつつ、アウタシェル132の下端部とシリンダ装置1の外筒14との隙間を拡大して擦れを抑制することができる。仮に、アウタシェル132とシリンダ装置1とが接触することがあっても、キャップ本体81がフランジ部99においてアウタシェル132に接触することで、アウタシェル132の下端部とシリンダ装置本体2の外筒14との擦れを抑制し、外筒14に施された塗装の損傷を抑制することができる。
In addition, since the
さらに、フランジ部99のリブ87側の端部にR面取り143が形成されているため、キャップ本体81がアウタシェル132と接触することがあっても、R面取り143においてアウタシェル132と接触することにより、接触が円滑となって異音の発生を抑制することができる。
Further, since the
キャップ3の筒状部85には、シリンダ15との隙間をシールするように弾性体であるOリング82を設けているため、複数の嵌合凸部92の摩擦力に加えてOリング82の摩擦力によってもキャップ3のシリンダ15からの抜けを抑制することができる。
Since the
なお、キャップ本体81の筒状部85にシール配置溝95を設けずに、シリンダ15の外周部にシール配置溝を設けて、Oリング82をシリンダ15側に位置決めして保持するようにしても良い。
Even if the
また、キャップ本体81の筒状部85とシリンダ15との隙間を埋めるリング状部材としては、断面円形のOリング82に限定されることはなく、断面矩形の角リング等の他のシールリングを採用可能であることは勿論、作動液体および作動液体を含んだダストを吸収して保持する多孔室材料等からなるリング状の液吸収部材を採用することも可能である。ただし、シールリングの方が、液吸収部材よりも、外観性低下の抑制効果が高い。
Further, the ring-shaped member that fills the gap between the
以上に述べた実施形態の第1の態様は、作動液体が封入されるシリンダと、前記シリンダの開口部から延出するロッドと、前記開口部の位置で前記シリンダと前記ロッドとの間を閉塞し前記ロッドを摺接させるシール部材と、前記シリンダの前記開口部を覆うキャップと、を備えるシリンダ装置であって、前記キャップは、前記シリンダの外周部に嵌合される筒状部と、前記筒状部から内方に延出して前記開口部を覆う有孔円板状のカバー部と、を有するキャップ本体と、前記筒状部と前記シリンダとの隙間に介在されたリング状部材と、を備える。これにより、外観性の低下を一層抑制することが可能となる。 In the first aspect of the above-described embodiment, the cylinder in which the working liquid is sealed, the rod extending from the opening of the cylinder, and the cylinder and the rod are closed at the position of the opening. A cylinder device including a sealing member for sliding contact with the rod and a cap for covering the opening of the cylinder, wherein the cap has a tubular portion fitted to an outer peripheral portion of the cylinder and the above-mentioned. A cap body having a perforated disk-shaped cover portion extending inward from the tubular portion and covering the opening, and a ring-shaped member interposed in a gap between the tubular portion and the cylinder. To be equipped. This makes it possible to further suppress the deterioration of the appearance.
第2の態様は、上記第1の態様において、前記筒状部には、前記リング状部材が設けられる位置よりも前記カバー部側に、内周面から径方向外方に凹む凹部が設けられている。 In the second aspect, in the first aspect, the tubular portion is provided with a recess recessed radially outward from the inner peripheral surface on the cover portion side with respect to the position where the ring-shaped member is provided. ing.
第3の態様は、上記第2の態様において、前記キャップ本体には、前記カバー部の前記開口部側の内面および前記筒状部の内周面に連続して、前記凹部に連通する連通溝が形成されている。 In the third aspect, in the second aspect, the cap body has a communication groove that is continuous with the inner surface of the cover portion on the opening side and the inner peripheral surface of the tubular portion and communicates with the recess. Is formed.
第4の態様は、上記第1乃至第3のいずれか一態様において、前記キャップ本体には、一端が前記カバー部の内周面に開口し他端が前記筒状部の外周面に開口する通路が形成されている。 In the fourth aspect, in any one of the first to third aspects, one end of the cap body opens to the inner peripheral surface of the cover portion and the other end opens to the outer peripheral surface of the tubular portion. A passage is formed.
第5の態様は、上記第1乃至第4のいずれか一態様において、前記筒状部には、前記カバー部が配置される側の外周部にフランジ部が形成されている。 In a fifth aspect, in any one of the first to fourth aspects, a flange portion is formed on the outer peripheral portion of the tubular portion on the side where the cover portion is arranged.
1 シリンダ装置
3 キャップ
15 シリンダ
19 開口部
23 シール部材
31 ロッド
81 キャップ本体
82 Oリング(リング状部材)
85 筒状部
86 カバー部
91 内周面
98 凹部
114 内面
121 連通溝
141 外周面
126 通路
1
85
Claims (5)
前記シリンダの開口部から延出するロッドと、
前記開口部の位置で前記シリンダと前記ロッドとの間を閉塞し前記ロッドを摺接させるシール部材と、
前記シリンダの前記開口部を覆うキャップと、
を備えるシリンダ装置であって、
前記キャップは、
前記シリンダの外周部に嵌合される筒状部と、
前記筒状部から内方に延出して前記開口部を覆う有孔円板状のカバー部と、
を有するキャップ本体と、
前記筒状部と前記シリンダとの隙間に介在されたリング状部材と、
を備えることを特徴とするシリンダ装置。 A cylinder filled with working fluid and
A rod extending from the opening of the cylinder and
A seal member that closes between the cylinder and the rod at the position of the opening and slides the rod into contact with the rod.
A cap covering the opening of the cylinder and
It is a cylinder device equipped with
The cap
A tubular portion fitted to the outer peripheral portion of the cylinder and
A perforated disk-shaped cover portion that extends inward from the tubular portion and covers the opening, and
With the cap body,
A ring-shaped member interposed in the gap between the tubular portion and the cylinder,
A cylinder device comprising.
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2020023670A JP2021127818A (en) | 2020-02-14 | 2020-02-14 | Cylinder device |
Applications Claiming Priority (1)
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-
2020
- 2020-02-14 JP JP2020023670A patent/JP2021127818A/en active Pending
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