JP2021127813A - 電動弁 - Google Patents

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Abstract

【課題】固定歯車との接触により出力歯車の回転が妨げられることを抑制できる電動弁を提供する
【解決手段】電動弁1の駆動部50は、キャン51に収容されたローター53と一体的に回転されるキャリア54と、固定リング歯車57と、固定リング歯車57と軸線L方向に間隔をあけて配置された出力歯車58と、キャリア54に回転可能に支持された遊星歯車55と、駆動軸40と接続され、出力歯車58と一体的に回転される出力軸59と、キャリア54および出力軸59の回転軸となるシャフト61と、を有する。シャフト61の下端61aが出力軸59に取り付けられかつ上端61bがキャン51の上壁部51bと軸線L方向に対向して配置されている。そして、シャフト61の上端61bとキャン51の上壁部51bとの間隔C1が、固定リング歯車57と出力歯車58との間隔C2より小さくなるように構成されている。
【選択図】図3

Description

本発明は、電動弁に関する。
従来の電動弁が特許文献1に開示されている。特許文献1の電動弁は、駆動部と、駆動部によって回転されることにより軸方向に移動する駆動軸と、駆動軸の移動によって弁口を開閉する弁体と、を有している。
駆動部は、ローターと、ローターとともに回転されるキャリアと、キャリアに回転可能に支持された遊星歯車と、遊星歯車に噛み合う内歯車である固定リング歯車と、固定リング歯車と軸方向に隣接して配置された、遊星歯車に噛み合う内歯車である出力歯車と、出力歯車の回転を駆動軸に伝える出力軸と、を有している。
中国特許公開第109723832号公報
特許文献1の電動弁は、開弁動作において、駆動軸が出力軸に近づく方向に移動する。そのため、この電動弁では、開弁動作時に駆動軸が必要以上に回転されると、駆動軸によって出力軸とともに出力歯車が軸方向に移動して、固定リング歯車と出力歯車とが接触してしまうおそれがあった。これにより、固定リング歯車と出力歯車とが焼き付いてしまい、出力歯車の回転が妨げられてしまうことがあった。
そこで、本発明は、固定歯車との接触により出力歯車の回転が妨げられることを抑制できる電動弁を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る電動弁は、弁室および弁口を有する弁本体と、前記弁口と対向して配置された弁体と、前記弁体に接続され、回転されることにより軸方向に移動する駆動軸と、前記駆動軸を回転させる駆動部と、を有する電動弁であって、前記駆動部が、前記弁本体に一端が取り付けられかつ他端が塞がれた円筒状のキャンと、前記キャンの内側に配置されたローターと、前記ローターの内側に配置され、前記ローターと一体的に回転されるキャリアと、前記ローターと同軸に配置された内歯車である固定リング歯車と、前記ローターと同軸でかつ前記固定リング歯車と前記軸方向に間隔をあけて配置された内歯車である出力歯車と、前記キャリアに回転可能に支持され、前記固定リング歯車および前記出力歯車と噛み合うように配置された遊星歯車と、前記駆動軸と接続され、前記出力歯車と一体的に回転される出力軸と、前記キャリアおよび前記出力軸の回転軸となるシャフトと、を有し、前記シャフトの一端が、前記出力軸に取り付けられ、かつ、前記シャフトの他端が前記キャンの他端を塞ぐ壁部と前記軸方向に対向して配置され、前記シャフトの他端と前記キャンの前記壁部との間隔が、前記固定リング歯車と前記出力歯車との間隔より小さいことを特徴とする。
本発明において、前記シャフトの他端と前記キャンの前記壁部との接触面積が、前記固定リング歯車と前記出力歯車との接触面積より小さいことが好ましい。
本発明において、前記シャフトの他端と前記キャンの前記壁部との接触面積の外径が、前記固定リング歯車と前記出力歯車との接触面積の外径より小さいことが好ましい。
本発明によれば、シャフトの他端と当該他端と軸方向に対向するキャンの壁部との間隔が、固定リング歯車と出力歯車との間隔より小さい。このようにしたことから、駆動軸が必要以上に回転されて、駆動軸によって出力軸とともに出力歯車が軸方向に移動した場合でも、出力歯車が固定リング歯車に接触する前にシャフトの他端がキャンの壁部に接触する。そのため、出力歯車の軸方向の移動を規制することができ、固定リング歯車との接触により出力歯車の回転が妨げられることを抑制できる。
本発明の一実施例に係る電動弁の縦断面図である(閉弁状態)。 図1の電動弁の縦断面図である(開弁状態)。 図1の電動弁の駆動部およびその近傍の拡大断面図である。 図1の電動弁において、駆動軸が出力軸を押し上げる直前の状態を示す拡大断面図である。 図1の電動弁において、シャフトの上端がキャンの上壁部に接触した状態を示す拡大断面図である。
以下、本発明の一実施例に係る電動弁について、図1〜図5を参照して説明する。
図1および図2は、本発明の一実施例に係る電動弁の軸線に沿う断面図(縦断面図)であり、閉弁状態および開弁状態を示している。図3は、図1の電動弁の駆動部およびその近傍の拡大断面図である。図4は、図1の電動弁において、駆動軸が出力軸を押し上げる直前の状態を示す拡大断面図である。図5は、図1の電動弁において、駆動軸が出力軸を押し上げてシャフトの上端がキャンの上壁部に接触した状態を示す拡大断面図である。以下の説明において、「上下」は、各図における上下方向を示すものであり、本発明の電動弁の構成要素の相対的な位置関係を説明するために便宜上用いている。
本実施例の電動弁1は、例えばヒートポンプ式冷暖房システムにおいて流量制御弁と使用される。
電動弁1は、弁本体10と、弁体30と、駆動軸40と、駆動部50と、を有している。
弁本体10は、ハウジング11と、スリーブ14と、軸受部材15と、鍔状部材16と、を有している。
ハウジング11は、有底筒状の略円筒状に形成されている。ハウジング11は、周壁部11aと、周壁部11aの下端を塞ぐ底壁部11bと、を有している。ハウジング11の内側には弁室12が設けられている。底壁部11bには、弁室12に開口する円形の弁口13が設けられている。周壁部11aには、軸線Lと直交する方向に貫通して弁室12に接続される第1導管18がろう付けによって接合されている。底壁部11bには、弁口13に接続される第2導管19がろう付けによって接合されている。
スリーブ14は、略円筒状に形成されている。スリーブ14は、図1の下方から上方に向かって順に連設された小径部14aと、小径部より径の大きい大径部14bと、大径部14bの上端から径方向外方に突出する円環板状のフランジ部14cと、を有している。スリーブ14は、周壁部11aの内周面に設けられた上方を向く円環状平面である段部11cとフランジ部14cとが接するようにハウジング11の内側に配置されている。
軸受部材15は、略円筒状に形成されている。軸受部材15は、周壁部11aの上部に圧入によりはめ込まれており、かしめによって周壁部11aに固定されている。軸受部材15と周壁部11aの段部11cとの間にスリーブ14のフランジ部14cが挟まれている。軸受部材15の内周面の下部には、雌ねじ15aが設けられている。
鍔状部材16は、円環板状に形成されている。鍔状部材16の内側には、周壁部11aの上部が挿通されている。鍔状部材16は、周壁部11aと溶接によって接合されている。
弁体30は、円柱状の胴部31と、胴部31の下端に連接された、胴部31より大径の弁部32と、胴部31の上端に固着された、径方向外方に突出する円環状突部を備えるばね受け部33と、を有している。胴部31の径は、スリーブ14の小径部14aの内径と同じである。胴部31は、小径部14aに軸線L方向(各図の上下方向)に摺動可能に挿通されている。また、胴部31は、圧縮コイルばねである開弁用ばね35にも挿通されている。開弁用ばね35は、ばね受け部33の円環状突部とスリーブ14の小径部14aと大径部14bとの間の段部14dとの間に配置されている。開弁用ばね35は、弁体30に上方に押す力を加えている。弁体30は、弁室12内で弁部32が弁口13に軸線L方向に対向するように配置されている。なお、弁体30は、胴部31にスリーブ14及び開弁用ばね35を取り付けた後に、胴部31の上端にばね受け部33を圧入して組み付けられる。
駆動軸40は、円柱部41と、円柱部41の上端に連設された平板部42と、を有している。円柱部41の外周面には、軸受部材15の雌ねじ15aに螺合される雄ねじ41aが設けられている。駆動軸40の円柱部41は、ボール45を介して弁体30と間接的に接続されている。駆動軸40は、弁体30と直接的に接続されていてもよい。駆動軸40は、回転されることによって、ねじ送り作用により軸線L方向に移動する。駆動軸40は、閉弁動作時に弁口13に近づくように下方に移動し、開弁動作時に弁口13から離れるように上方に移動する。
駆動部50は、駆動軸40を回転させて、当該駆動軸40を軸線L方向に移動させる。駆動部50は、キャン51と、不図示のステーターと、ローター53と、キャリア54と、複数または単数の遊星歯車55と、ギヤケース56と、固定リング歯車57と、出力歯車58と、出力軸59と、シャフト61と、軸受62と、を有している。
を有している。
キャン51は、上端が塞がれた円筒状に形成されている。キャン51は、円筒部51aと、円筒部51aの上端を塞ぐ上壁部51bと、を有している。円筒部51aの下端は、弁本体10の鍔状部材16の外周縁に溶接によって接合されている。
ステーターは、略円筒状に形成されている。ステーターは、キャン51の外側に配置されている。ステーターは、キャン51に固定されている。
ローター53は、略円筒状に形成されている。ローター53は、キャン51の内側に回転可能に配置されている。ステーターとローター53とで、ステッピングモーターを構成する。
キャリア54は、ローター53の内側に配置されている。キャリア54は、ローター53と一体的に回転される。キャリア54は、上支持部54aと、下支持部54bと、複数の歯車軸54cと、を有している。上支持部54aは、略円板状に形成されている。上支持部54aは、例えば、インサート成形によって、ローター53の上端部に一体的に取り付けられている。複数の歯車軸54cは、上支持部54aから下方に向けて延びるように配置されている。複数の歯車軸54cは、遊星歯車55を回転可能に支持する。下支持部54bは、円板状に形成されている。下支持部54bは、複数の歯車軸54cの下端に取り付けられている。下支持部54bは、歯車軸54cからの遊星歯車55の脱落を防いでいる。
ギヤケース56は、円筒状に形成されている。ギヤケース56の下端は、ハウジング11の周壁部11aの上端部に固定されている。固定リング歯車57は、例えば、インサート成形によって、ギヤケース56の上端部に一体的に取り付けられている。固定リング歯車57は、円環状に形成されている。固定リング歯車57は、遊星歯車55と噛み合う内歯車である。固定リング歯車57は、弁本体10に対して固定されている。
出力歯車58は、略有底円筒状に形成されている。出力歯車58の円筒状の歯車部58aは、遊星歯車55と噛み合う内歯車である。出力歯車58は、固定リング歯車57の下方に軸線L方向に間隔をあけて配置されている。出力歯車58の歯車部58aの下端を塞ぐ底壁部である出力軸取付部58bの中心には、出力軸59が圧入される貫通孔58cが設けられている。出力軸59は、略円柱状に形成されている。出力軸59の下部は、軸受部材15の内側に回転可能に配置されている。出力軸59の上部は、出力歯車58の貫通孔58cに圧入によって取り付けられている。出力軸59は、出力歯車58と一体的に回転される。出力軸59の下部には、駆動軸40の平板部42の厚さと略同一の幅のスリット59aが設けられている。スリット59aに、駆動軸40の平板部42が挿入されることにより、出力軸59と駆動軸40とが接続される。なお、出力歯車58と出力軸59とは、一体成形されていてもよい。
本実施例の電動弁1は、2つの遊星歯車55を有するが、3つまたは1つの遊星歯車55を有する電動弁でもよい。遊星歯車55を複数有する電動弁では、それぞれの遊星歯車55が固定リング歯車57および出力歯車58に噛み合うように構成されている。遊星歯車55を1つ有する電動弁でも、遊星歯車55が固定リング歯車57および出力歯車58に噛み合うように構成されている。また、遊星歯車55の数が少ない電動弁は、遊星歯車55の数が多い電動弁より、減速比(ローター回転数と出力軸の回転数の比)を大きくすることができる。例えば、遊星歯車55を3つ有する電動弁では、減速比が1/12程度になる。遊星歯車55を2つ有する電動弁では、減速比が1/18程度になる。遊星歯車55を1つ有する電動弁では、減速比が1/37程度となる。本実施例の電動弁1は、遊星歯車55を2つ有しているので、比較的大きな減速比を得られる。さらに、本実施例の電動弁1は、軸線Lに対して2つの遊星歯車55を対称的に配置している。そのため、電動弁1は、ローター53の回転時にシャフト61に加わる横力(軸線Lと直交する方向の力)を抑えられるため、振動を低減できる。複数の遊星歯車55は、軸線Lを対称軸とする回転対称となるように配置されていることが好ましい。
シャフト61は、下端61a(一端)が出力軸59の上部に設けられた軸受穴59bに挿入されている。また、シャフト61は、キャリア54を貫通して、上端61b(他端)がキャン51の上壁部51bと軸線L方向に対向して配置されている。シャフト61の上端61b近傍は、キャン51の内側に配置された略円板状の軸受62によって回転可能に支持されている。軸受62は、軸線L方向に貫通する孔を有している。軸受62の孔は、キャン51の内側において軸受62の上方と下方とで圧力差が生じないようにしている。また、軸受62は、キャン51の内径と略同じ外径に形成されているため、押圧することでキャン51内を軸線L方向に移動可能である。シャフト61は、ローター53、キャリア54、出力歯車58および出力軸59の回転軸となる。
ハウジング11、弁口13、スリーブ14、軸受部材15、弁体30、駆動軸40、キャン51、ローター53、キャリア54、ギヤケース56、固定リング歯車57、出力歯車58、出力軸59、シャフト61および軸受62は、それぞれの軸が軸線Lと一致するように配置されている。換言すると、これらは全て同軸に配置されている。
電動弁1は、通常の動作状態(閉弁状態〜開弁状態)において、シャフト61の上端61bの上端面61cとキャン51の上壁部51bとの間隔C1が、固定リング歯車57と出力歯車58の上端面58dとの間隔C2の大きさより小さくなるように構成されている。このようにすることで、出力歯車58が上方に移動した場合に、出力歯車58が固定リング歯車57に接触する前にシャフト61の上端面61cがキャン51の上壁部51bに接触する。そのため、固定リング歯車57と出力歯車58との接触を防ぐことができる。電動弁1は、通常の動作状態において、シャフト61の上端61bの上端面61cとキャン51の上壁部51bとが離れている(すなわち間隔C1>0)。
電動弁1は、シャフト61の上端61bの上端面61cとキャン51の上壁部51bとが接触したときの接触面積S1が、出力歯車58が軸線L方向に移動して固定リング歯車57と出力歯車58の上端面58dとが接触すると仮定した場合の接触面積S2より小さい。このようにすることで、接触面積S2が大きい出力歯車58の上端面58dが固定リング歯車57に接触する前に、接触面積S1が小さいシャフト61の上端面61cをキャン51の上壁部51bに接触させることで、焼き付きをより効果的に抑制できる。接触面積S1は、ローター53の外径を直径とする円の面積の10%以下であることが望ましい。
電動弁1は、シャフト61の上端61bの上端面61cとキャン51の上壁部51bとが接触したときの接触面積S1の外径D1が、出力歯車58が軸線L方向に移動して固定リング歯車57と出力歯車58の上端面58dとが接触すると仮定した場合の接触面積S2の外径D2より小さい。このようにすることで、接触面積S2の外径D2が大きい出力歯車58の上端面58dが固定リング歯車57に接触する前に、接触面積S1の外径D1が小さいシャフト61の上端面61cをキャン51の上壁部51bに接触させることで、回転方向のモーメントが小さくなり、各部品をねじれさせようとする力を効果的に抑制できる。
次に、電動弁1の動作について説明する。
電動弁1において、ローター53が一方向に回転するように、ステーターに通電する。ローター53の回転が、キャリア54、遊星歯車55、固定リング歯車57および出力歯車58によって減速されて、出力軸59を通じて駆動軸40に伝達される。出力軸59によって駆動軸40が回転されると、駆動軸40の雄ねじ41aと軸受部材15の雌ねじ15aとのねじ送り作用により、駆動軸40が下方に移動する。駆動軸40によって弁体30が下方に押されて弁体30の弁部32が底壁部11bに接する。これにより、弁口13が閉じる(図1、閉弁状態)。
または、電動弁1において、ローター53が他方向に回転するように、ステーターに通電する。ローター53の回転が、キャリア54、遊星歯車55、固定リング歯車57および出力歯車58によって減速されて、出力軸59を通じて駆動軸40に伝達される。出力軸59によって駆動軸40が回転されると、駆動軸40の雄ねじ41aと軸受部材15の雌ねじ15aとのねじ送り作用により、駆動軸40が上方に移動する。駆動軸40が上方に移動すると、開弁用ばね35によって弁体30が上方に押されて弁体30の弁部32が底壁部11bから離れる。これにより、弁口13が開く(図2、開弁状態)
そして、何らかの原因によりローター53が他方向に多く回転して駆動軸40が必要以上に回転されると、図4に示すように、駆動軸40がさらに上方に移動して出力軸59に突き当たる。この時点では、出力軸59および出力歯車58は、まだ上方に移動していない。そして、ローター53が他方向にさらに回転すると、駆動軸40がさらに上方に移動して、出力軸59とともに出力歯車58が上方に移動する。しかしながら、図5に示すように、出力軸59とともにシャフト61も上方に移動して、シャフト61の上端面61cがキャン51の上壁部51bに接触し、出力軸59および出力歯車58の上方への移動が規制される。そして、このとき、固定リング歯車57と出力歯車58の上端面58dとの間隔は、C2−C1>0となり、固定リング歯車57と出力歯車58の上端面58dとは接触しない。
以上より、本実施例の電動弁1は、シャフト61の下端61aに、出力軸59が取り付けられている。そして、電動弁1は、シャフト61の上端61bの上端面61cとキャン51の上壁部51bとの間隔C1が、固定リング歯車57と出力歯車58との間隔C2より小さくなるように構成されている。このようにしたことから、開弁動作時に駆動軸40が必要以上に回転されて、駆動軸40によって出力軸59とともに出力歯車58が上方に移動した場合でも、出力歯車58の上端面58dが固定リング歯車57に接触する前にシャフト61の上端面61cがキャン51の上壁部51bに接触する。そのため、出力歯車58の上方への移動を規制することができ、固定リング歯車57との接触により出力歯車58の回転が妨げられることを抑制できる。
上記に本発明の実施形態を説明したが、本発明はこれらの例に限定されるものではない。前述の実施形態に対して、当業者が適宜、構成要素の追加、削除、設計変更を行ったものや、実施形態の特徴を適宜組み合わせたものも、本発明の趣旨に反しない限り、本発明の範囲に含まれる。
1…電動弁、10…弁本体、11…ハウジング、11a…周壁部、11b…底壁部、11c…段部、12…弁室、13…弁口、14…スリーブ、14a…小径部、14b…大径部、14c…フランジ部、14d…段部、15…軸受部材、15a…雌ねじ、16…鍔状部材、18…第1導管、19…第2導管、30…弁体、31…胴部、32…弁部、33…ばね受け部、35…開弁用ばね、40…駆動軸、41…円柱部、41a…雄ねじ、42…平板部、45…ボール、50…駆動部、51…キャン、51a…円筒部、51b…上壁部、53…ローター、54…キャリア、54a…上支持部、54b…下支持部、54c…歯車軸、55…遊星歯車、56…ギヤケース、57…固定リング歯車、58…出力歯車、58a…歯車部、58b…出力軸取付部、58c…貫通孔、58d…上端面、59…出力軸、59a…スリット、59b…軸受穴、61…シャフト、61a…下端、61b…上端、62…軸受、L…軸線、C1…シャフトの上端面とキャンの上壁部との間隔、C2…固定リング歯車と出力歯車の上端面との間隔
上記目的を達成するために、本発明に係る電動弁は、弁室および弁口を有する弁本体と、前記弁口と対向して配置された弁体と、前記弁体に接続され、回転されることにより軸方向に移動する駆動軸と、前記駆動軸を回転る駆動部と、を有する電動弁であって、前記駆動部が、前記弁本体に一端が取り付けられかつ他端が塞がれた円筒状のキャンと、前記キャンの内側に配置されたローターと、前記ローターの内側に配置され、前記ローターと一体に回転されるキャリアと、前記ローターと同軸に配置された内歯車である固定リング歯車と、前記ローターと同軸でかつ前記固定リング歯車と前記軸方向に間隔をあけて配置された内歯車である出力歯車と、前記キャリアに回転可能に支持され、前記固定リング歯車および前記出力歯車と噛み合うように配置された遊星歯車と、前記駆動軸と接続され、前記出力歯車と一体に回転される出力軸と、前記キャリアおよび前記出力軸の回転軸となるシャフトと、を有し、前記シャフトの一端が、前記出力軸に取り付けられ、かつ、前記シャフトの他端が前記キャンの他端を塞ぐ壁部と前記軸方向に対向して配置され、前記シャフトの他端と前記キャンの前記壁部との間隔が、前記固定リング歯車と前記出力歯車との間隔より小さいことを特徴とする。

Claims (3)

  1. 弁室および弁口を有する弁本体と、前記弁口と対向して配置された弁体と、前記弁体に接続され、回転されることにより軸方向に移動する駆動軸と、前記駆動軸を回転させる駆動部と、を有する電動弁であって、
    前記駆動部が、
    前記弁本体に一端が取り付けられかつ他端が塞がれた円筒状のキャンと、
    前記キャンの内側に配置されたローターと、
    前記ローターの内側に配置され、前記ローターと一体的に回転されるキャリアと、
    前記ローターと同軸に配置された内歯車である固定リング歯車と、
    前記ローターと同軸でかつ前記固定リング歯車と前記軸方向に間隔をあけて配置された内歯車である出力歯車と、
    前記キャリアに回転可能に支持され、前記固定リング歯車および前記出力歯車と噛み合うように配置された遊星歯車と、
    前記駆動軸と接続され、前記出力歯車と一体的に回転される出力軸と、
    前記キャリアおよび前記出力軸の回転軸となるシャフトと、を有し、
    前記シャフトの一端が前記出力軸に取り付けられ、かつ、前記シャフトの他端が前記キャンの他端を塞ぐ壁部と前記軸方向に対向して配置され、
    前記シャフトの他端と前記キャンの前記壁部との間隔が、前記固定リング歯車と前記出力歯車との間隔より小さいことを特徴とする電動弁。
  2. 前記シャフトの他端と前記キャンの前記壁部との接触面積が、前記固定リング歯車と前記出力歯車との接触面積より小さい、請求項1に記載の電動弁。
  3. 前記シャフトの他端と前記キャンの前記壁部との接触面積の外径が、前記固定リング歯車と前記出力歯車との接触面積の外径より小さい、請求項1に記載の電動弁。
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