JP2021126286A - 内視鏡および内視鏡の分解方法 - Google Patents

内視鏡および内視鏡の分解方法 Download PDF

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Abstract

【課題】内視鏡カメラヘッドを内視鏡先端部本体から取り外す際に、レンズの損傷を防止でき、ピントがズレることを防止できる内視鏡および内視鏡の分解方法を提供する。【解決手段】レンズを保持する鏡胴、撮像素子、鏡胴と撮像素子との間に配置されレンズを通過した光を撮像素子に導く光学部材および鏡胴と光学部材とを保持する光学部材保持具を有する内視鏡カメラヘッドと、内視鏡カメラヘッドが挿入される貫通部を有する内視鏡先端部本体とを有し、鏡胴の外周面と光学部材保持具の内面とが接着固定されており、内視鏡カメラヘッドと内視鏡先端部本体が接着固定されており、光学部材保持具は、鏡胴の径方向において、鏡胴の外周面よりも外側に向かって突出する突出部を有し、内視鏡先端本体は、鏡胴の軸方向から見た際に、光学部材保持具の突出部と重複する位置に開口部を有する。【選択図】図4

Description

本発明は、内視鏡および内視鏡の分解方法に関する。
内視鏡において、被検体内に挿入される内視鏡の先端部には、レンズを保持する鏡胴および撮像素子などを有する内視鏡カメラヘッドが設けられる。
例えば、特許文献1には、内視鏡の体内挿入部の先端に、対物レンズと、この対物レンズの結像面に位置する撮像素子とを設けた内視鏡で、対物レンズからの光を撮像素子に向けて屈曲するプリズムが設けられている内視鏡が記載されている。
鏡胴および撮像素子などを有する内視鏡カメラヘッドにおいて、レンズを保持する鏡胴は、撮像素子の受光面上に光を結像するために、軸方向の相対位置を調整されて接着固定される。そのため、鏡胴(レンズ)と個体撮像素子との間にプリズム(光学部材)を有する構成の場合には、鏡胴とプリズムと保持する光学部材保持具を用いて、鏡胴とプリズムとの相対位置を固定する。
特開平9−187420号公報
ところで、撮像素子などを有する内視鏡カメラヘッドは高価である。そのため、内視鏡から、内視鏡カメラヘッドを取り外して再利用することが望まれている。
しかしながら、内視鏡カメラヘッドは内視鏡先端部本体に接着固定されており、内視鏡カメラヘッドを内視鏡先端部本体から取り外す際に、鏡胴で保持しているレンズの表面を押すと、レンズ表面に負荷がかかるため、レンズに傷がついたり、割れるなどの問題が発生する。また、鏡胴と光学部材保持具とを接着固定した箇所に取り外しの際の負荷がかかるため、鏡胴とプリズムとの相対位置がズレてピントがズレるという問題が発生する。そのため、取り外した内視鏡カメラヘッドが再利用できなかったり、ピントの再調整が必要になるという問題があった。
本発明は、上記従来技術の問題点を解消し、内視鏡カメラヘッドを内視鏡先端部本体から取り外す際に、レンズの損傷を防止でき、ピントがズレることを防止できる内視鏡および内視鏡の分解方法を提供することを課題とする。
上記課題を解決するため、本発明は以下の構成を有する。
[1] レンズ、レンズを保持する鏡胴、撮像素子、鏡胴と撮像素子との間に配置されレンズを通過した光を撮像素子に導く光学部材、および、鏡胴と光学部材とを保持する光学部材保持具を有する内視鏡カメラヘッドと、
内視鏡カメラヘッドが挿入される貫通部を有する内視鏡先端部本体とを有し、
鏡胴は、光学部材保持具に嵌合し、第1の接着固定部によって、鏡胴の外周面と光学部材保持具の内面とが接着固定されており、
内視鏡カメラヘッドと内視鏡先端部本体は、第2の接着固定部によって、接着固定されており、
光学部材保持具は、鏡胴の径方向において、鏡胴の外周面よりも外側に向かって突出する突出部を有し、
内視鏡先端部本体は、鏡胴の軸方向から見た際に、光学部材保持具の突出部と少なくとも一部が重複する位置に、内視鏡先端部本体の先端面から軸方向に貫通する開口部を有し、
開口部は、直径0.1mm以上の円が内接可能な大きさを有する内視鏡。
[2] 開口部は、気密部材によって気密封止されている[1]に記載の内視鏡。
[3] 気密部材がシール材である[2]に記載の内視鏡。
[4] 気密部材と第2の接着固定部との間に接合面、または、間隙を有する[2]または[3]に記載の内視鏡。
[5] 第2の接着固定部は、第1の接着固定部よりも基端側に位置している[1]〜[4]のいずれかに記載の内視鏡。
[6] レンズ、レンズを保持する鏡胴、撮像素子、鏡胴と撮像素子との間に配置されレンズを通過した光を撮像素子に導く光学部材、鏡胴と光学部材とを保持する光学部材保持具、および、光学部材保持具が挿入される外筒部材と、を有する内視鏡カメラヘッドと、
内視鏡カメラヘッドが挿入される貫通部を有する内視鏡先端部本体とを有し、
鏡胴は、光学部材保持具に嵌合し、鏡胴の外周面と光学部材保持具の内面とが接着固定されており、
光学部材保持具の外周面と外筒部材とが、接着固定されており、
外筒部材と内視鏡先端部本体は、接着固定されている内視鏡。
[7] 鏡胴と外筒部材との間を気密封止する気密部材を有する[6]に記載の内視鏡。
[8] 気密部材がシール材である[7]に記載の内視鏡。
[9] 外筒部材の外径は、鏡胴の外径よりも0.2mm以上大きい[6]〜[8]のいずれかに記載の内視鏡。
[10] 光学部材保持具は、外筒部材に当接して位置決めする外筒部材位置決め部を有する[6]〜[9]のいずれかに記載の内視鏡。
[11] 外筒部材は、内視鏡先端部本体に当接して位置決めする内視鏡先端部本体位置決め部を有する[6]〜[10]のいずれかに記載の内視鏡。
[12] レンズ、レンズを保持する鏡胴、撮像素子、鏡胴と撮像素子との間に配置されレンズを通過した光を撮像素子に導く光学部材、および、鏡胴と光学部材とを保持する光学部材保持具を有する内視鏡カメラヘッドを、内視鏡カメラヘッドが挿入される貫通部を有する内視鏡先端部本体から取り外す内視鏡カメラヘッドの取り外し方法であって、
光学部材保持具は、鏡胴の径方向において、鏡胴の外周面よりも外側に向かって突出する突出部を有し、
内視鏡先端部本体は、鏡胴の軸方向から見た際に、光学部材保持具の突出部と少なくとも一部が重複する位置に、少なくとも内視鏡先端部本体の先端面から突出部の位置まで貫通する開口部を有し、
内視鏡先端部本体の開口部から押圧部材を挿入して、光学部材保持具の突出部を押圧することによって、内視鏡先端部本体から内視鏡カメラヘッドを取り外す内視鏡カメラヘッドの取り外し方法。
[13] レンズ、レンズを保持する鏡胴、撮像素子、鏡胴と撮像素子との間に配置されレンズを通過した光を撮像素子に導く光学部材、鏡胴と光学部材とを保持する光学部材保持具、および、光学部材保持具が挿入される外筒部材を有する内視鏡カメラヘッドを、内視鏡カメラヘッドが挿入される貫通部を有する内視鏡先端部本体から取り外す内視鏡カメラヘッドの取り外し方法であって、
押圧部材を用いて、外筒部材を先端側から押圧することによって、内視鏡先端部本体から内視鏡カメラヘッドを取り外す内視鏡カメラヘッドの取り外し方法。
本発明によれば、内視鏡カメラヘッドを内視鏡先端部本体から取り外す際に、レンズの損傷を防止でき、ピントがズレることを防止できる内視鏡および内視鏡の分解方法を提供することができる。
本発明に係る内視鏡を用いる内視鏡システムの構成の一例を示す概略構成図である。 本発明の第1実施形態の内視鏡が有する内視鏡カメラヘッドの一例を模式的に示す斜視図である。 図2に示す内視鏡カメラヘッドを有する内視鏡先端部の一例を模式的に示す斜視図である。 図3の軸方向断面図である。 内視鏡カメラヘッドの他の一例を模式的に示す斜視図である。 内視鏡カメラヘッドの他の一例を模式的に示す斜視図である。 内視鏡先端部の他の一例を模式的に示す斜視図である。 図7の軸方向断面図である。 内視鏡先端部の他の一例を模式的に示す斜視図である。 図9の軸方向断面図である。 内視鏡先端部の他の一例を模式的に示す断面図である。 第2実施形態の内視鏡が有する内視鏡カメラヘッドの一例を模式的に示す斜視図である。 内視鏡先端部の他の一例を模式的に示す斜視図である。 図13の軸方向断面図である。 内視鏡先端部の他の一例を模式的に示す断面図である。 内視鏡カメラヘッドの他の一例を模式的に示す斜視図である。 内視鏡カメラヘッドの他の一例を模式的に示す斜視図である。 内視鏡カメラヘッドの他の一例を模式的に示す斜視図である。 内視鏡先端部の他の一例を模式的に示す断面図である。 内視鏡先端部の他の一例を模式的に示す断面図である。
以下、本発明の内視鏡および内視鏡の分解方法の実施形態について、図面に基づいて説明する。
以下に記載する構成要件の説明は、本発明の代表的な実施態様に基づいてなされることがあるが、本発明はそのような実施態様に限定されるものではない。本明細書の図面において、視認しやすくするために各部の縮尺を適宜変更して示している。
なお、本明細書において、「〜」を用いて表される数値範囲は、「〜」の前後に記載される数値を下限値および上限値として含む範囲を意味する。
[第1実施形態]
本発明の第1実施形態の内視鏡は、
レンズ、レンズを保持する鏡胴、撮像素子、鏡胴と撮像素子との間に配置されレンズを通過した光を撮像素子に導く光学部材、および、鏡胴と光学部材とを保持する光学部材保持具を有する内視鏡カメラヘッドと、
内視鏡カメラヘッドが挿入される貫通部を有する内視鏡先端部本体とを有し、
鏡胴は、光学部材保持具に嵌合し、第1の接着固定部によって、鏡胴の外周面と光学部材保持具の内面とが接着固定されており、
内視鏡カメラヘッドと内視鏡先端部本体は、第2の接着固定部によって、接着固定されており、
光学部材保持具は、鏡胴の径方向において、鏡胴の外周面よりも外側に向かって突出する突出部を有し、
内視鏡先端部本体は、鏡胴の軸方向から見た際に、光学部材保持具の突出部と少なくとも一部が重複する位置に、内視鏡先端部本体の先端面から軸方向に貫通する開口部を有し、
開口部は、直径0.1mm以上の円が内接可能な大きさを有する内視鏡である。
また、本発明の第1実施形態の内視鏡における内視鏡の分解方法は、
レンズ、レンズを保持する鏡胴、撮像素子、鏡胴と撮像素子との間に配置されレンズを通過した光を撮像素子に導く光学部材、および、鏡胴と光学部材とを保持する光学部材保持具を有する内視鏡カメラヘッドを、内視鏡カメラヘッドが挿入される貫通部を有する内視鏡先端部本体から取り外す内視鏡カメラヘッドの取り外し方法であって、
光学部材保持具は、鏡胴の径方向において、鏡胴の外周面よりも外側に向かって突出する突出部を有し、
内視鏡先端部本体は、鏡胴の軸方向から見た際に、光学部材保持具の突出部と少なくとも一部が重複する位置に、少なくとも内視鏡先端部本体の先端面から突出部の位置まで貫通する開口部を有し、
内視鏡先端部本体の開口部から押圧部材を挿入して、光学部材保持具の突出部を押圧することで、内視鏡先端部本体から内視鏡カメラヘッドを取り外す内視鏡カメラヘッドの取り外し方法である。
図1に、本発明の内視鏡を有する内視鏡システムの一例を概念的に示す。
内視鏡システム1は、内視鏡2と、光源ユニット3と、プロセッサユニット4とを備える。内視鏡2は、後述する内視鏡先端部(以下、先端部ともいう)の部分以外は、一般的な内視鏡と同様の構成を有する。
内視鏡2は、被検体内に挿入される挿入部と、挿入部に連なる操作部と、操作部から延びるユニバーサルコードとを有し、挿入部は、先端部と、先端部に連なる湾曲部と、湾曲部と操作部とを繋ぐ軟性部とで構成されている。
先端部には、観察部位を照明するための照明光を出射する照明光学系や、観察部位を撮像する撮像装置及び撮像光学系などが設けられている。湾曲部は挿入部の長手軸と直交する方向に湾曲可能に構成されており、湾曲部の湾曲動作は操作部にて操作される。また、軟性部は、挿入部の挿入経路の形状に倣って変形可能な程に比較的柔軟に構成されている。
操作部には、先端部の撮像装置の撮像動作を操作するボタンや、湾曲部の湾曲動作を操作するノブなどが設けられている。また、操作部には、電気メスなどの処置具が導入される導入口が設けられており、挿入部の内部には、導入口から先端部に達し、鉗子等の処置具が挿通される処置具チャンネルが設けられている。
ユニバーサルコードの末端にはコネクタが設けられ、内視鏡2は、コネクタを介して、先端部の照明光学系から出射される照明光を生成する光源ユニット3、及び先端部の撮像装置によって取得される映像信号を処理するプロセッサユニット4と接続される。
プロセッサユニット4は、入力された映像信号を処理して観察部位の映像データを生成し、生成した映像データをモニタに表示させ、また記録する。なお、プロセッサユニット4は、PC(パーソナルコンピュータ)等のプロセッサによって構成されるものであっても良い。
光源ユニット3は、内視鏡2の撮像装置によって体腔内の観察対象部位を撮像して画像信号を取得するために、赤光(R)、緑光(G)、及び青光(B)等の3原色光からなる白色光や特定波長光等の照明光を、発生させて、内視鏡2に供給し、内視鏡2内のライトガイド等によって伝搬し、内視鏡2の挿入部の先端部の照明光学系から出射して、体腔内の観察対象部位を照明するためのものである。
挿入部及び操作部並びにユニバーサルコードの内部にはライトガイドや電線群(信号ケーブル)が収容されている。光源ユニット3にて生成された照明光がライトガイドを介して先端部の照明光学系に導光され、また、先端部の撮像装置とプロセッサユニット4との間で信号および/または電力が電線群を介して伝送される。
また、内視鏡システム1は、更に、洗浄水等を貯留する送水タンク、体腔内の吸引物(供給された洗浄水等も含む)を吸引する吸引ポンプ等を備えていてもよい。更に、送水タンク内の洗浄水、又は外部の空気等の気体を内視鏡内の管路(図示せず)に供給する供給ポンプ等を備えていても良い。
図2に、本発明の第1実施形態の内視鏡が有する内視鏡カメラヘッドの一例を模式的に表す斜視図を示す。図3に、図2に示す内視鏡カメラヘッドを有する内視鏡先端部の一例を模式的に表す斜視図を示す。図4に、図3の軸方向断面図を示す。なお、軸方向断面図とは、レンズの光軸に平行な方向で、撮像素子の受光面に垂直な断面図である。
まず、図2を用いて内視鏡カメラヘッドの構成について説明する。
図2に示す内視鏡カメラヘッド(以下、カメラヘッドともいう)10aは、レンズ12、レンズ12を保持する鏡胴14、撮像素子(以下、センサーともいう)16、カバーガラス17、光学部材(以下、プリズムともいう)18、光学部材保持具20、回路基板22、および、保護部材24を有する。
レンズ12は、入射する光をセンサー16の受光面に結像する光学系である。レンズ12は鏡胴14に保持される。図示例においては、カメラヘッド10aは、3つのレンズ12を有する。
鏡胴14は、筒状の部材であり、1以上のレンズ12を保持するものである。鏡胴14は、レンズ12の光軸がプリズム18の一面に垂直になるように、レンズ12を保持する。
レンズ12および鏡胴14の構成は特に制限されない。例えば、レンズ12を1つ有する構成であってもよいし、2つ、あるいは、4つ以上のレンズ12を有する構成でもよい。また、各レンズ12は、凸レンズであっても凹レンズであってもよい。
センサー16は、レンズ12によって結像された光を光電変換によって電気信号に変換することで撮像を行う撮像素子である。センサー16は、CCD(Charge-Coupled Device)、CMOS(Complementary MOS)等の従来公知の撮像素子である。
センサー16は、鏡胴14よりも基端側に配置されている。また、図2および図4に示すように、センサー16は、受光面がレンズ12の光軸に平行になるように回路基板22上に実装されている。
なお、回路基板22には、センサー16以外の電子部品が実装されていてもよい。また、回路基板22には、センサー16および電子部品に対する信号または電力が入出力される複数の接続端子(図示せず)が設けられている。接続端子には、ケーブル26の信号線が電気的に接続される。
回路基板22は、可撓性を有する基板であってもよい。また、回路基板22は、2箇所以上で折り曲げられた形状であってもよい。また、回路基板22上におけるセンサー16、電子部品、および、接続端子等の配置には特に制限はない。
カバーガラス17は、センサー16の受光面上に配置され、受光面を保護するものである。カバーガラス17上にはプリズム18が配置される。
プリズム18は、鏡胴14とセンサー16との間に配置される。プリズム18は、鏡胴14に保持されたレンズ12を通過した光を90°屈曲させて光路を変更し、センサー16の受光面に導く。図示例においては、プリズム18は、入射面と出射面とが直交する直角プリズムである。プリズム18は、入射面を鏡胴14の基端側の面に対面して配置され、出射面をセンサー16の受光面に対面して配置される。
光学部材保持具20は、鏡胴14とプリズム18とを保持する部材である。光学部材保持具20は、略筒状の部材であり、筒部の内部に鏡胴14を嵌入されて、鏡胴14を保持する。光学部材保持具20の内面と鏡胴14の外周面とは、第1の接着固定部(図示せず)によって接着固定される。
光学部材保持具20と鏡胴14とを接着する接着剤としては、従来の内視鏡で用いられている種々の公知の接着剤を用いることができる。この点は、他の部材同士を接着する接着剤についても同様である。
光学部材保持具20は、筒部の基端側の端面に、多角形状のフランジ部を有し、プリズム18の入射面が当接される。これにより、プリズム18を位置決めする。光学部材保持具20は、鏡胴14およびプリズム18を所定の位置に保持することで、鏡胴14とプリズム18との相対位置、すなわち、鏡胴14とセンサー16(受光面)との相対位置を固定する。
ここで、鏡胴14は、レンズ12の光軸方向(以下、軸方向ともいう)における、光学部材保持具20に対する相対位置を、センサー16の受光面にピントが合うように調整されて、光学部材保持具20に接着固定される。
ここで、光学部材保持具20は、鏡胴14の径方向において、鏡胴14の外周面よりも外側に向かって突出する突出部20aを有する。本発明の内視鏡においては、この突出部20aを押圧することで、カメラヘッド10aを内視鏡先端部本体から容易に取り外すことができる。この点については後に詳述する。
図2に示す例では、光学部材保持具20は、筒部の先端側の端面に、突出部20aを有する。突出部20aは、光学部材保持具20の周方向の一部分において、径方向に突出するように形成されている。また、突出部20aは、略半円形状である。
保護部材24は、光学部材保持具20に対して、ケーブル26を保持するものである。
保護部材24は、図2に示すように、1つの板材を湾曲させて構成された部材であり、先端側に一対のアーム部を有する。アーム部は、光学部材保持具20の基端側のフランジ部に係止されている。また、保護部材24は、基端側において、ケーブル26を押圧するようにかしめられている。保護部材24は、ケーブル26が引っ張られた際などに、回路基板22上の接続端子と信号線との接続箇所が引っ張られて、接続端子と信号線との接続が断線することを防止する。
カメラヘッド10aには、ケーブル26が接続されている。センサー16によって光が電気信号に変換され、この電気信号がケーブル26を介して送信される。ケーブル26は、内視鏡の挿入部、操作部、ユニバーサルコード等に挿通されて、プロセッサユニット4に接続されている。
これにより、カメラヘッド10aで取り込まれた観察像は、センサー16の受光面に結像されて電気信号に変換され、この電気信号がケーブル26を介してプロセッサユニット4に出力され、映像信号に変換され、プロセッサユニット4に接続されたモニタに観察画像が表示される。
次に、図3および図4を用いて、図2に示すカメラヘッド10aを有する内視鏡先端部40aについて説明する。
図3および図4に示す内視鏡先端部40aは、カメラヘッド10aと、内視鏡先端部本体30とを有する。
内視鏡先端部本体30は、内視鏡の先端部を構成する硬質部材で形成される部材である。内視鏡先端部本体30の先端面31には、カメラヘッド10aが挿入される貫通部32が形成されている。また、内視鏡先端部本体30には、照明用孔、鉗子口、送気/送水ノズル用孔等が設けられていている。また、内視鏡先端部には、先端キャップ(先端を保護、絶縁する樹脂部材)等が設けられていてもよい。
図3および図4に示すように、内視鏡先端部本体30の貫通部32には、カメラヘッド10aが挿入され、第2の接着固定部(図示せず)によって、接着固定される。
ここで、内視鏡先端部本体30は、軸方向から見た際に、光学部材保持具20の突出部20aと少なくとも一部が重複する位置に、内視鏡先端部本体30の先端面31から軸方向に貫通する開口部33aを有する。
図示例においては、開口部33aは、突出部20aと同じ略半円形状で、貫通部32の辺縁部の一部に接続(連通)するように形成されている。
カメラヘッド10aを内視鏡先端部本体30の貫通部32に挿入した際に、この開口部33aには、光学部材保持具20の突出部20aが挿入される。言い換えると、開口部33aは、軸方向から見た際に、突出部20aと重複する位置に形成されている。
開口部33aは、直径0.1mm以上の円が内接可能な大きさを有している。なお、ここでいう開口部33aの大きさとは、開口部33aが貫通部32に連通している場合でも、貫通部32を除いた部分における大きさである。言い換えると、開口部33aの大きさは、貫通部32にカメラヘッド10aを挿入した状態における大きさである。
このような内視鏡において、内視鏡先端部本体30からカメラヘッド10aを取り外す内視鏡の分解方法は、図4に矢印で示すように、開口部33aからピン等の押圧部材を挿入して、突出部20aを基端側に向かって押圧することで、光学部材保持具20と内視鏡先端部本体30とを接着固定する第2の接着固定部を剥離させる。これによって、カメラヘッド10aを内視鏡先端部本体30から取り外すことができる。
前述のとおり、センサーなどを有するカメラヘッドは高価であるため、内視鏡から取り外して再利用することが望まれている。しかしながら、カメラヘッドは内視鏡先端部本体に接着固定されており、カメラヘッドを内視鏡先端部本体から取り外す際に、鏡胴で保持しているレンズの表面を押すと、レンズ表面に負荷がかかるため、レンズに傷がついたり、割れるなどの問題が発生する。また、鏡胴と光学部材保持具とを接着固定した箇所に取り外しの際の負荷がかかるため、鏡胴とプリズムとの相対位置がズレてピントがズレるという問題が発生する。そのため、取り外したカメラヘッドが再利用できなかったり、ピントの再調整が必要になるという問題があった。
これに対して、本発明の内視鏡は、光学部材保持具20が、鏡胴14の径方向において、鏡胴14の外周面よりも外側に向かって突出する突出部20aを有し、内視鏡先端部本体30が、軸方向から見た際に突出部20aと重複する位置に、内視鏡先端部本体30の先端面31から軸方向に貫通する、直径0.1mm以上の円が内接可能な大きさの開口部33aを有する。これによって、図4に矢印で示すように、開口部33aからピン等の押圧部材を挿入して、突出部20aを押圧することで、光学部材保持具20と内視鏡先端部本体30と接着固定する第2の接着固定部を剥離させて、カメラヘッドを取り外すことができる。その際、鏡胴14と光学部材保持具20とを接着固定する第1の接着固定部には押圧力が加わらないため、鏡胴14と光学部材保持具20との相対位置、すなわち、鏡胴14とプリズム18との相対位置がズレることが防止できる。従って、ピントがズレることを防止できる。また、レンズ12の表面を押圧しないため、レンズが損傷することを防止できる。したがって、取り外したカメラヘッドを再利用することができ、また、再利用の際に、ピントの再調整等をする必要がなく、簡易にカメラヘッドを再利用することができる。
また、開口部33aは、直径0.1mm以上の円が内接可能な大きさを有する。そのため、カメラヘッドを取り外す際の押圧部材として、少なくとも直径0.1mmのピンを用いることができる。押圧部材の直径が0.1mm未満の場合には、押圧した際に押圧部材の強度が不足して折れ曲がるなどの不都合が生じる可能性がある。これに対して、開口部33が、直径0.1mm以上の円が内接可能な大きさを有することで、押圧部材として、少なくとも直径0.1mmのピンを用いることができる。そのため、押圧した際に押圧部材の強度が不足して折れ曲がるなどの不都合が生じることを防止できる。
ここで、カメラヘッド10aと内視鏡先端部本体30とを接着固定する第2の接着固定部は、鏡胴14と光学部材保持具20とを接着固定する第1の接着固定部よりも基端側に位置していることが好ましい。
これにより、第2の接着固定部が第1の接着固定部より基端側にあることで、光学部材保持具の突出部を押した時の力が、第1の接着固定部にかからず、第2の接着固定部のみにかかるようになり、第1の接着固定部が破壊されにくくなる点で好ましい。
また、第2の接着固定部は、カメラヘッド10aの光学部材保持具20と内視鏡先端部本体30とを接着する構成に限定はされず、カメラヘッド10aの他の部材と内視鏡先端部本体30とを接着する構成であってもよい。特に、第2の接着固定部が第1の接着固定部より基端側にある構成の場合には、第2の接着固定部が、内視鏡先端部本体30と光学部材保持具20以外とを接着する構成であっても、第1の接着固定部には力がかかりにくい。
また、図2に示す例では、光学部材保持具20の突出部20aは、光学部材保持具20の先端側の端面の、外周面の周方向の一部に設けられる構成としたが、押圧部材によって押圧してカメラヘッドを内視鏡先端部本体から取り外すことができれば、これに限定はされない。
例えば、図5に示すカメラヘッド10bの突出部20bのように、突出部20bは、光学部材保持具20の外周面の周方向の全周に設けられる構成としてもよい。また、突出部20bは、光学部材保持具20の先端側から基端側まで延在する構成としてもよい。なお、図5において、図2と同様の構成を有する部材については、同じ符号を付しその説明は省略する。この点については他の図についても同様である。
あるいは、図6に示すカメラヘッド10cの突出部20cのように、突出部20cは、軸方向から見た際に多角形状であってもよい。
また、図2に示す例では、光学部材保持具20は、1つの突出部20aを有する構成としたが、これに限定はされず、突出部は、光学部材保持具20の外周面の周方向の複数個所に複数個設けられていてもよい。
また、図2に示す例では、光学部材保持具20は、先端側に突出部を有する構成としたが、これに限定されず、突出部が軸方向のいずれの位置に形成されていてもよい。押圧部材による押圧をより確実に行える観点から、突出部は、光学部材保持具20の先端側に設けられるのが好ましい。
また、図3および図4に示す例では、内視鏡先端部本体30の開口部33aは、先端面31において、貫通部32と接続される構成としたが、これに限定はされない。図7および図8に示す内視鏡先端部40bのように、開口部33bは、先端面31において貫通部32と離間して形成されていてもよい。なお、カメラヘッド10aを基端側から貫通部32に挿入する必要があるため、図8に示すように、開口部33bは、基端側では貫通部32と接続されている。
開口部33bが、先端面31において貫通部32と離間して形成される構成の場合には、開口部33bの形状には特に制限はない。例えば、開口部33bの開口面の形状が円形状である場合には、開口面の直径は0.1mm以上であればよい。
また、図3および図4に示す例では、内視鏡先端部本体30の開口部33aは、先端面31において、貫通部32の辺縁部の一部に形成される構成としたがこれに限定はされない。図9および図10に示す内視鏡先端部40cのように、開口部33cは、先端面31において、貫通部32の辺縁部の全周に形成される構成としてもよい。すなわち、開口部33cは、円環形状であってもよい。
このような開口部33cを有する内視鏡先端部本体30に図5に示すカメラヘッド10bを挿入した構成の場合には、カメラヘッド10bを内視鏡先端部本体30から取り外す際の押圧部材として、開口部33cと略同じ大きさの円筒状の部材を用いてもよい。
また、本発明の内視鏡において、内視鏡先端部本体の開口部は、気密部材によって気密封止されていてもよい。
例えば、図11に示す内視鏡先端部は、開口部33aが気密部材44によって気密封止されている。これにより、開口部33aから薬品等が内部に侵入して、部材同士を接着固定する接着固定部に悪影響を及ぼすことを防止できる。
気密部材44としては、シリコーンゴム(信越シリコーン製KE45B、KE445Bなど)等の公知のシール剤を用いることができる。
また、内視鏡が気密部材44を有する構成の場合には、気密部材44と、カメラヘッド10aと内視鏡先端部本体30とを接着固定する第2の接着固定部42とは、間隙を有することが好ましい。あるいは、気密部材44と第2の接着固定部42とは、接合面を有することが好ましい。すなわち、気密部材44と第2の接着固定部42とが一体化、あるいは、接着されていないことが好ましい。
これにより、内視鏡カメラヘッドを取り外す際に、気密部材を先に単独で除去することが可能となる。気密部材が第2の接着固定部に固着した状態で、気密部材を取り外そうとすると気密部材の抵抗が第1の接着固定部に負荷としてかかるおそれがある。
[第2実施形態]
本発明の第2実施形態の内視鏡は、
レンズ、レンズを保持する鏡胴、撮像素子、鏡胴と撮像素子との間に配置されレンズを通過した光を撮像素子に導く光学部材、鏡胴と光学部材とを保持する光学部材保持具、および、光学部材保持具が挿入される外筒部材を有する内視鏡カメラヘッドと、
内視鏡カメラヘッドが挿入される貫通部を有する内視鏡先端部本体とを有し、
鏡胴は、光学部材保持具に嵌合し、鏡胴の外周面と光学部材保持具の内面とが接着固定されており、
光学部材保持具の外周面と外筒部材とが、接着固定されており、
外筒部材と内視鏡先端部本体は、接着固定されている内視鏡である。
また、本発明の第2実施形態の内視鏡における内視鏡の分解方法は、
レンズ、レンズを保持する鏡胴、撮像素子、鏡胴と撮像素子との間に配置されレンズを通過した光を撮像素子に導く光学部材、鏡胴と光学部材とを保持する光学部材保持具、および、光学部材保持具が挿入される外筒部材を有する内視鏡カメラヘッドを、内視鏡カメラヘッドが挿入される貫通部を有する内視鏡先端部本体から取り外す内視鏡の分解方法であって、
押圧部材を用いて、外筒部材を先端側から押圧することで、内視鏡先端部本体から内視鏡カメラヘッドおよび外筒部材を取り外す内視鏡の分解方法である。
図12に、本発明の第2実施形態の内視鏡が有する内視鏡カメラヘッドの一例を模式的に表す斜視図を示す。図13に、図12に示す内視鏡カメラヘッドを有する内視鏡先端部の一例を模式的に表す斜視図を示す。図14に、図13の軸方向断面図を示す。なお、第2実施形態の内視鏡も、第1実施形態と同様に、先端部の部分以外は、一般的な内視鏡と同様の構成を有する。
まず、図12を用いて内視鏡カメラヘッドの構成について説明する。
図12に示すカメラヘッド50aは、レンズ12、レンズ12を保持する鏡胴14、センサー16、プリズム18、光学部材保持具20、回路基板22、保護部材24、および、外筒部材52を有する。なお、カメラヘッド50aは、光学部材保持具20が突出部を有さず、外筒部材52を有する以外は、第1実施形態のカメラヘッドと同様の構成を有するので、同じ部位には同じ符号を付し、異なる部位を主に説明する。
外筒部材52は、筒状の部材であり、内部に光学部材保持具20が挿入される。光学部材保持具20の外周面と外筒部材52の内面とは、接着固定されている。また、外筒部材52は、鏡胴14とは接着固定されていない。
図12に示す例では、外筒部材52は、先端側の端面が、鏡胴14の先端側端面と、軸方向の位置が略同じとなるように配置されている。
次に、図13および図14を用いて、図12に示すカメラヘッド50aを有する内視鏡先端部60aについて説明する。
図13および図14に示す内視鏡先端部60aは、カメラヘッド50aと、内視鏡先端部本体30とを有する。内視鏡先端部本体30は、開口部を有さない以外は、図3に示す内視鏡先端部本体30と同様の構成を有する。
図13および図14に示すように、内視鏡先端部本体30の貫通部32には、カメラヘッド50aが挿入され、カメラヘッド50aの外筒部材52の外周部と貫通部32の内面とが接着固定される。すなわち、貫通部32は、外筒部材52の外形と略同じ形の貫通孔である。
このような内視鏡において、内視鏡先端部本体30からカメラヘッド50aを取り外す内視鏡の分解方法は、図14に矢印で示すように、外筒部材52を先端側から基端側に向かって押圧することで、外筒部材52と内視鏡先端部本体30とを接着固定する部位を剥離させる。これによって、カメラヘッド50aを内視鏡先端部本体30から取り外すことができる。
その際、鏡胴14と光学部材保持具20とを接着固定する部位には押圧力が加わらないため、鏡胴14と光学部材保持具20との相対位置、すなわち、鏡胴14とプリズム18との相対位置がズレることが防止できる。従って、ピントがズレることを防止できる。また、レンズ12の表面を押圧しないため、レンズが損傷することを防止できる。したがって、取り外したカメラヘッドを再利用することができ、また、再利用の際に、ピントの再調整等をする必要がなく、簡易にカメラヘッドを再利用することができる。
ここで、外筒部材52の外径は、鏡胴14の外径よりも0.2mm以上大きいことが好ましい。これにより、カメラヘッドを取り外す際に鏡胴14を押圧せず、確実に外筒部材52を押圧することができる。
また、外筒部材は、内視鏡先端部本体に当接して位置決めする内視鏡先端部本体位置決め部を有することが好ましい。
例えば、図15に示す内視鏡先端部60bにおいて、外筒部材52は、基端側の端面に、径方向の外側に突出する内視鏡先端部本体位置決め部53を有する。この内視鏡先端部本体位置決め部53が、内視鏡先端部本体30の貫通部32の基端側の端面に当接することで、内視鏡先端部本体30に対するカメラヘッド50bの位置決めを行うことができる。
内視鏡先端部本体位置決め部53の形状は、内視鏡先端部本体30の貫通部32の基端側の端面に当接して位置決めできれば特に制限はない。
例えば、図16に示すカメラヘッド50bのように、内視鏡先端部本体位置決め部53aは、外筒部材52の外周面の周方向の全周に設けられる構成としてもよい。
あるいは、図17に示すカメラヘッド50cのように、内視鏡先端部本体位置決め部53bは、外筒部材52の外周面の周方向の一部に形成されていない箇所があってもよい。
あるいは、図18に示すカメラヘッド50dのように、内視鏡先端部本体位置決め部53cは、外筒部材52の外周面の周方向の一部に設けられる構成としてもよい。
また、図19に示すように、光学部材保持具20は、外筒部材52に当接して位置決めする外筒部材位置決め部21を有するのが好ましい。外筒部材位置決め部21が、外筒部材52の基端側の端面に当接することで、外筒部材52と光学部材保持具20との位置決めを行うことができる。
なお、外筒部材位置決め部21は、光学部材保持具20の外周面の周方向の全周に設けられる構成としてもよいし、外周面の周方向の一部に設けられる構成としてもよいし、外周面の周方向の一部に複数設けられる構成としてもよい。
また、鏡胴と外筒部材との間の空間は、気密部材によって気密封止されていてもよい。
例えば、図20に示す内視鏡先端部は、鏡胴14と外筒部材52との間の空間が気密部材62によって気密封止されている。これにより、鏡胴14と外筒部材52との間の隙間から薬品等が内部に侵入して、部材同士を接着固定する接着固定部に悪影響を及ぼすことを防止できる。
気密部材62としては、上述の気密部材44と同様のシール材を用いることができる。
以上、本発明に係る内視鏡および内視鏡の分解方法について種々の実施形態を挙げて詳細に説明したが、本発明は、以上の例には限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、各種の改良や変形を行ってもよいのはもちろんである。
1 内視鏡システム
2 内視鏡
3 光源ユニット
4 プロセッサユニット
10、10a、10b、10c 内視鏡カメラヘッド
12 レンズ
14 鏡胴
16 撮像素子(センサー)
17 カバーガラス
18 光学部材(プリズム)
20 光学部材保持具
20a、20b、20c 突出部
21 外筒部材位置決め部
22 回路基板
24 保護部材
26 ケーブル
30 内視鏡先端部本体
31 内視鏡先端部本体の先端面
32 貫通部
33a、33b、33c 開口部
40a、40b、40c 内視鏡先端部
42 第2の接着固定部
44、62 気密部材
52 外筒部材
53、53a、53b、53c 内視鏡先端部本体位置決め部
60a、60b 内視鏡先端部

Claims (13)

  1. レンズ、前記レンズを保持する鏡胴、撮像素子、前記鏡胴と前記撮像素子との間に配置され前記レンズを通過した光を前記撮像素子に導く光学部材、および、前記鏡胴と前記光学部材とを保持する光学部材保持具を有する内視鏡カメラヘッドと、
    前記内視鏡カメラヘッドが挿入される貫通部を有する内視鏡先端部本体とを有し、
    前記鏡胴は、前記光学部材保持具に嵌合し、第1の接着固定部によって、前記鏡胴の外周面と前記光学部材保持具の内面とが接着固定されており、
    前記内視鏡カメラヘッドと前記内視鏡先端部本体は、第2の接着固定部によって、接着固定されており、
    前記光学部材保持具は、前記鏡胴の径方向において、前記鏡胴の外周面よりも外側に向かって突出する突出部を有し、
    前記内視鏡先端部本体は、前記鏡胴の軸方向から見た際に、前記光学部材保持具の前記突出部と少なくとも一部が重複する位置に、前記内視鏡先端部本体の先端面から軸方向に貫通する開口部を有し、
    前記開口部は、直径0.1mm以上の円が内接可能な大きさを有する内視鏡。
  2. 前記開口部は、気密部材によって気密封止されている請求項1に記載の内視鏡。
  3. 前記気密部材がシール材である請求項2に記載の内視鏡。
  4. 前記気密部材と前記第2の接着固定部との間に接合面、または、間隙を有する請求項2または3に記載の内視鏡。
  5. 前記第2の接着固定部は、前記第1の接着固定部よりも基端側に位置している請求項1〜4のいずれか一項に記載の内視鏡。
  6. レンズ、前記レンズを保持する鏡胴、撮像素子、前記鏡胴と前記撮像素子との間に配置され前記レンズを通過した光を前記撮像素子に導く光学部材、前記鏡胴と前記光学部材とを保持する光学部材保持具、および、前記光学部材保持具が挿入される外筒部材と、を有する内視鏡カメラヘッドと、
    前記内視鏡カメラヘッドが挿入される貫通部を有する内視鏡先端部本体とを有し、
    前記鏡胴は、前記光学部材保持具に嵌合し、前記鏡胴の外周面と前記光学部材保持具の内面とが接着固定されており、
    前記光学部材保持具の外周面と前記外筒部材とが、接着固定されており、
    前記外筒部材と前記内視鏡先端部本体は、接着固定されている内視鏡。
  7. 前記鏡胴と前記外筒部材との間を気密封止する気密部材を有する請求項6に記載の内視鏡。
  8. 前記気密部材がシール材である請求項7に記載の内視鏡。
  9. 前記外筒部材の外径は、前記鏡胴の外径よりも0.2mm以上大きい請求項6〜8のいずれか一項に記載の内視鏡。
  10. 前記光学部材保持具は、前記外筒部材に当接して位置決めする外筒部材位置決め部を有する請求項6〜9のいずれか一項に記載の内視鏡。
  11. 前記外筒部材は、前記内視鏡先端部本体に当接して位置決めする内視鏡先端部本体位置決め部を有する請求項6〜10のいずれか一項に記載の内視鏡。
  12. レンズ、前記レンズを保持する鏡胴、撮像素子、前記鏡胴と前記撮像素子との間に配置され前記レンズを通過した光を前記撮像素子に導く光学部材、および、前記鏡胴と前記光学部材とを保持する光学部材保持具を有する内視鏡カメラヘッドを、前記内視鏡カメラヘッドが挿入される貫通部を有する内視鏡先端部本体から取り外す内視鏡カメラヘッドの取り外し方法であって、
    前記光学部材保持具は、前記鏡胴の径方向において、前記鏡胴の外周面よりも外側に向かって突出する突出部を有し、
    前記内視鏡先端部本体は、前記鏡胴の軸方向から見た際に、前記光学部材保持具の前記突出部と少なくとも一部が重複する位置に、少なくとも前記内視鏡先端部本体の先端面から前記突出部の位置まで貫通する開口部を有し、
    前記内視鏡先端部本体の前記開口部から押圧部材を挿入して、前記光学部材保持具の前記突出部を押圧することによって、前記内視鏡先端部本体から前記内視鏡カメラヘッドを取り外す内視鏡カメラヘッドの取り外し方法。
  13. レンズ、前記レンズを保持する鏡胴、撮像素子、前記鏡胴と前記撮像素子との間に配置され前記レンズを通過した光を前記撮像素子に導く光学部材、前記鏡胴と前記光学部材とを保持する光学部材保持具、および、前記光学部材保持具が挿入される外筒部材を有する内視鏡カメラヘッドを、前記内視鏡カメラヘッドが挿入される貫通部を有する内視鏡先端部本体から取り外す内視鏡カメラヘッドの取り外し方法であって、
    押圧部材を用いて、前記外筒部材を先端側から押圧することによって、前記内視鏡先端部本体から前記内視鏡カメラヘッドを取り外す内視鏡カメラヘッドの取り外し方法。
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