JP2021126067A - Nampt発現促進組成物 - Google Patents
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Abstract
【課題】安全性に優れ、継続して摂取可能な、ニコチンアミドホスホリボシルトランスフェラーゼ(NAMPT)の発現を促進するための組成物を提供する。【解決手段】ホエイタンパク質及びカゼインから選択されるタンパク質の加水分解物を、NAMPT発現促進組成物に含有させる。本発明の組成物は、ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド(NAD)の低下に起因する疾患又は状態の予防及び/又は改善の用途に好ましく適用できる。【選択図】図1
Description
本発明は、ニコチンアミドホスホリボシルトランスフェラーゼの発現を促進することができる組成物に関する。
ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド(nicotinamide adenine dinucleotide:NAD)は全ての生物種に存在する電子伝達体であり、生体機能にとって重要な酸化還元反応において重要な役割を担っている。NADの産生能が低下すると、糖尿病、がんおよびアルツハイマー病などの疾患や老化が引き起こされると考えられている(非特許文献1)。
NADの合成経路はニコチンアミドホスホリボシルトランスフェラーゼ(nicotinamide phosphoribosyltransferase:NAMPT)と
呼ばれる酵素によって制御されている。NAMPTはNAD合成の中間体物質であるβ−ニコチンアミドモノヌクレオチド(β−nicotinamide mononucle
otide:NMN)を作り出すことによって、NADの産生の制御を行う重要な酵素である。NAD合成が促進されると、NAD依存性タンパク質脱アセチル化酵素であるSIRT1の活性が増大することが知られており(非特許文献2)、寿命の延長や身体機能の改善につながると期待されている。
レスベラトロールがヒト大動脈平滑筋細胞のNAMPTの発現を増強することが知られている(非特許文献4)。また、マウスに経口摂取させたNMNがNAD産生を通じて抗老化作用を示すことが示唆されている(非特許文献3)。NMNは食経験のある酵母を用いて製造する方法が知られている(特許文献1)。
NADの合成経路はニコチンアミドホスホリボシルトランスフェラーゼ(nicotinamide phosphoribosyltransferase:NAMPT)と
呼ばれる酵素によって制御されている。NAMPTはNAD合成の中間体物質であるβ−ニコチンアミドモノヌクレオチド(β−nicotinamide mononucle
otide:NMN)を作り出すことによって、NADの産生の制御を行う重要な酵素である。NAD合成が促進されると、NAD依存性タンパク質脱アセチル化酵素であるSIRT1の活性が増大することが知られており(非特許文献2)、寿命の延長や身体機能の改善につながると期待されている。
レスベラトロールがヒト大動脈平滑筋細胞のNAMPTの発現を増強することが知られている(非特許文献4)。また、マウスに経口摂取させたNMNがNAD産生を通じて抗老化作用を示すことが示唆されている(非特許文献3)。NMNは食経験のある酵母を用いて製造する方法が知られている(特許文献1)。
Yoshino J, Baur JA, Imai SI., NAD+ Intermediates: The Biology and Therapeutic Potential of NMN and NR. Cell Metab. 2018 Mar 6;27(3):513−528.
Revollo JR, Grimm AA, Imai S. The NAD biosynthesis pathway mediated by nicotinamide phosphoribosyltransferase regulates Sir2 activity in mammalian cells. J Biol Chem. 2004 Dec 3;279(49):50754−63.
Mills KF, Yoshida S, Stein LR, et al., Long−Term Administration of Nicotinamide Mononucleotide Mitigates Age−Associated Physiological Decline in Mice. Cell Metab. 2016 Dec 13;24(6):795−806.
Huang P, Riordan SM, Heruth DP, A critical role of nicotinamide phosphoribosyltransferase in human telomerase reverse transcriptase induction by resveratrol in aortic smooth muscle cells. Oncotarget. 2015 May 10;6(13):10812−24.
本発明は、安全性に優れ、継続して摂取可能な、NAMPT発現促進用組成物を提供することを課題とする。
本発明者らは、上記の課題を解決すべく鋭意研究を行った結果、ホエイタンパク質及びカゼインから選択されるタンパク質の加水分解物に含まれるペプチドが、NMN合成酵素であるNAMPTの発現を促進する作用を有することを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明の一の態様は、タンパク質加水分解物を含有し、前記タンパク質はホエイタンパク質及びカゼインから選択される、NAMPT発現促進用組成物である。
本態様において、前記加水分解物に含まれるペプチドの平均鎖長が2〜10アミノ酸であることが好ましい。
本態様において、分子量5,000〜10,000ダルトンの画分が全加水分解物の8質量%以下であることが好ましい。
本態様の組成物は、好ましくは飲食品である。
本態様の組成物は、好ましくは医薬品である。
本発明の別の態様は、タンパク質加水分解物を含有し、前記タンパク質はホエイタンパク質及びカゼインから選択される、ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド(NAD)の低下に起因する疾患又は状態の予防及び/又は改善用の組成物である。
本態様の組成物は、好ましくは、糖尿病の予防及び/又は改善用である。
本態様において、前記加水分解物に含まれるペプチドの平均鎖長が2〜10アミノ酸であることが好ましい。
本態様において、分子量5,000〜10,000ダルトンの画分が全加水分解物の8質量%以下であることが好ましい。
本態様の組成物は、好ましくは飲食品である。
本態様の組成物は、好ましくは医薬品である。
本発明の別の態様は、タンパク質加水分解物を含有し、前記タンパク質はホエイタンパク質及びカゼインから選択される、ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド(NAD)の低下に起因する疾患又は状態の予防及び/又は改善用の組成物である。
本態様の組成物は、好ましくは、糖尿病の予防及び/又は改善用である。
本発明によれば、NAMPTの発現を促進することができる。それにより、NMNの産生を介してNADの産生が促進され、種々の生理作用の発揮を促すことができる。特に、本発明の組成物を、NADの低下に起因する疾患又は状態の予防及び/又は改善の用途に好ましく適用することができる。
また、本発明の組成物は、安全性に優れ、日常的に摂取する食品等に配合できることから継続的に摂取可能である。
また、本発明の組成物は、安全性に優れ、日常的に摂取する食品等に配合できることから継続的に摂取可能である。
次に、本発明を詳細に説明する。ただし、本発明は以下の実施形態に限定されず、本発明の範囲内で自由に変更することができるものである。
本発明の組成物は、タンパク質加水分解物を含有する。ここで、前記タンパク質はホエイタンパク質及びカゼインから選択されるものである。
ホエイタンパク質加水分解物及びカゼイン加水分解物は、それぞれホエイタンパク質及
びカゼインを加水分解処理することにより得ることができ、得られた分解物をさらに分離精製してもよい。
ホエイタンパク質加水分解物及びカゼイン加水分解物は、それぞれホエイタンパク質及
びカゼインを加水分解処理することにより得ることができ、得られた分解物をさらに分離精製してもよい。
[1]タンパク質加水分解物の製造方法
本発明におけるタンパク質加水分解物は、ホエイタンパク質及びカゼインを加水分解することにより得ることができる。加水分解処理としては、特に限定されないがタンパク質加水分解酵素処理、酸処理、アルカリ処理、熱処理等から選択される1種又は組み合わせが挙げられる。本発明においては、タンパク質加水分解酵素により加水分解されたタンパク質加水分解物(以下、「タンパク質酵素分解物」ともいう)であることが好ましい。
本発明におけるタンパク質加水分解物は、ホエイタンパク質及びカゼインを加水分解することにより得ることができる。加水分解処理としては、特に限定されないがタンパク質加水分解酵素処理、酸処理、アルカリ処理、熱処理等から選択される1種又は組み合わせが挙げられる。本発明においては、タンパク質加水分解酵素により加水分解されたタンパク質加水分解物(以下、「タンパク質酵素分解物」ともいう)であることが好ましい。
ホエイタンパク質としては、例えば、市販品又は牛乳、脱脂乳等から公知の方法により分離されたホエイ(たとえば、ホエイ粉末、脱塩ホエイ粉末等)、分離精製したホエイタンパク質濃縮物(以下、WPC)、ホエイタンパク質単離物、及びこれらの任意の割合の混合物が挙げられる。カゼインとしては、例えば、酸カゼイン、乳酸カゼイン及びこれらの任意の割合の混合物が挙げられる。
本発明において、牛乳由来のタンパク質を用いることが好ましく、さらにホエイタンパク質のうち、WPCが好適である。また、カゼインのうち、酸カゼインが好適である。
本発明において、牛乳由来のタンパク質を用いることが好ましく、さらにホエイタンパク質のうち、WPCが好適である。また、カゼインのうち、酸カゼインが好適である。
タンパク質酵素分解物の製造方法の一例を以下に記すが、これに限定されるものではない。
まず、原料であるタンパク質を水又は温湯に分散し、溶解してタンパク質溶液を調製する。
前記タンパク質溶液におけるタンパク質濃度は、特に制限はないが、通常、2〜20質量%、効率性及び操作性の点から5〜15質量%であることが好ましい。タンパク質濃度2質量%以上の場合に、製造上の効率が良くなり、タンパク質濃度20質量%以下の場合に、分解効率の低下、加熱処理時の焦付き、冷却時の粘度上昇等が生じる恐れを抑制することができるので望ましい。
まず、原料であるタンパク質を水又は温湯に分散し、溶解してタンパク質溶液を調製する。
前記タンパク質溶液におけるタンパク質濃度は、特に制限はないが、通常、2〜20質量%、効率性及び操作性の点から5〜15質量%であることが好ましい。タンパク質濃度2質量%以上の場合に、製造上の効率が良くなり、タンパク質濃度20質量%以下の場合に、分解効率の低下、加熱処理時の焦付き、冷却時の粘度上昇等が生じる恐れを抑制することができるので望ましい。
前記タンパク質溶液は、使用するタンパク質加水分解酵素の至適pHの範囲になるように、酸又はアルカリの溶液を用いて、pH調整することが好ましい。前記タンパク質溶液のpHは、加水分解前にpH6.5以上10.0以下に調整することが望ましい。
なお、加水分解前の処理工程として、pH調整前若しくは後、又はその両方で加熱処理、イオン交換処理等を適宜追加して実施することもできる。
適宜pH調整されたタンパク質溶液に、タンパク質加水分解酵素を添加して加水分解を行う。
なお、加水分解前の処理工程として、pH調整前若しくは後、又はその両方で加熱処理、イオン交換処理等を適宜追加して実施することもできる。
適宜pH調整されたタンパク質溶液に、タンパク質加水分解酵素を添加して加水分解を行う。
本発明におけるタンパク質加水分解物の製造に用いられるタンパク質加水分解酵素は、特に制限されないが、好ましくはプロテアーゼであり、より好ましくはエンドプロテアーゼであり、必要に応じてエキソプロテアーゼを組み合わせて使用しても良い。なお、酵素は、1種類又は異なる酵素を複数種類組み合わせて使用することも可能である。
エンドプロテア−ゼとしては、ビオプラーゼ(ナガセケムテックス社製)、プロチンSD−AY10(天野エンザイム社製)、プロチンNY100(天野エンザイム社製)、プロテアーゼNアマノ(天野エンザイム社製)、ニュートラーゼ(ノボ・ノルディスク社製)、アルカラーゼ(ノボ・ノルディスク社製)、トリプシン(ノボ・ノルディスク社製)、キモトリプシン(ノボ・ノルディスク社製)、パパイン(天野エンザイム社製)、及びブロメライン(天野エンザイム社製)等の市販品を例示することができる。
また、エキソプロテアーゼとしては、プロテアーゼAアマノ(天野エンザイム社製)、スミチームLP50D(新日本科学工業社製)、及びフレーバーザイム(ノボ・ノルディスク社製)等の市販品を例示することができる。
また、エキソプロテアーゼとしては、プロテアーゼAアマノ(天野エンザイム社製)、スミチームLP50D(新日本科学工業社製)、及びフレーバーザイム(ノボ・ノルディスク社製)等の市販品を例示することができる。
タンパク質加水分解酵素が添加されたタンパク質溶液は、所定の処理条件に調整して加水分解されることが望ましい。具体的には、使用する酵素の至適温度で所定時間保温して加水分解されることが望ましい。
前記至適温度としては、好ましくは30〜60℃、より好ましくは40〜55℃である。また、処理時間としては、好ましくは2〜24時間、より好ましくは3〜12時間である。タンパク質溶液は、このような温度帯にて一定時間保温されて酵素加水分解されることが望ましい。さらに、このときのタンパク質溶液のpHは、好ましくはpH6以上11以下、より好ましくは6.5以上10以下、さらに好ましくは7以上9以下に調整されることが望ましい。
前記酵素は同時又は適宜の間隔で添加することができ、固定化酵素を使用することもできる。また、酵素の至適pHを維持するため、加水分解中に溶液のpHを適宜調整することもできる。
なお、タンパク質溶液をバッチ処理により加水分解した場合には、常法により加水分解溶液を加熱処理し、酵素を失活させる。加熱温度と保持時間は使用した酵素の熱安定性を配慮し、十分に失活できる条件を適宜設定することが好ましい。加熱処理後は、常法により冷却し、そのまま又は必要に応じて濃縮し、乾燥し、粉末製品を得ることもできる。
前記酵素は同時又は適宜の間隔で添加することができ、固定化酵素を使用することもできる。また、酵素の至適pHを維持するため、加水分解中に溶液のpHを適宜調整することもできる。
なお、タンパク質溶液をバッチ処理により加水分解した場合には、常法により加水分解溶液を加熱処理し、酵素を失活させる。加熱温度と保持時間は使用した酵素の熱安定性を配慮し、十分に失活できる条件を適宜設定することが好ましい。加熱処理後は、常法により冷却し、そのまま又は必要に応じて濃縮し、乾燥し、粉末製品を得ることもできる。
好ましい態様において、本発明におけるタンパク質加水分解物は、ホエイタンパク質及びカゼインから選択されるタンパク質を、エンド型プロテアーゼにより、30〜60℃で、pH6〜11で、2〜24時間で加水分解処理したものである。
[2]タンパク質加水分解物の理化学的性質
本発明におけるタンパク質加水分解物は、好ましくは以下の性質1)〜3)の、より好ましくは以下の性質1)〜6)の理化学的性質を有する。
性質1)タンパク質加水分解物に含まれるペプチドの平均鎖長が、好ましくは2〜10アミノ酸であり、より好ましくは3〜5である。
ここで、平均分子鎖長は、TNBS法(非特許文献2:日本栄養・食糧学会誌、Vol.47、No.3、195−201(1994);「3)平均ペプチド鎖長測定法TNBS法」参照)により測定することが可能である。
本発明におけるタンパク質加水分解物は、好ましくは以下の性質1)〜3)の、より好ましくは以下の性質1)〜6)の理化学的性質を有する。
性質1)タンパク質加水分解物に含まれるペプチドの平均鎖長が、好ましくは2〜10アミノ酸であり、より好ましくは3〜5である。
ここで、平均分子鎖長は、TNBS法(非特許文献2:日本栄養・食糧学会誌、Vol.47、No.3、195−201(1994);「3)平均ペプチド鎖長測定法TNBS法」参照)により測定することが可能である。
性質2)タンパク質加水分解物の分子量5,000〜10,000ダルトンの画分が全加水分解物の、好ましくは8質量%以下であり、より好ましくは5質量%以下であり、さらに好ましくは2質量%以下である。
分子量は、高速液体クロマトグラフィーにより分子量分布を測定することができる(宇井信生ら編、「タンパク質・ペプチドの高速液体クロマトグラフィー」、化学増刊第102号、第241頁、株式会社化学同人、1984年)。
具体的には、ポリハイドロキシエチル・アスパルタミド・カラム[Poly Hydr
oxyethyl Aspartamide Column:ポリ・エル・シー(Poly
LC社製)。直径4.6mm及び長さ220mm]を用い、20mM塩化ナトリウム、
50mMギ酸により溶出速度0.5mL/minで溶出する。
検出はUV検出器(島津製作所社製)を用い、データ解析はGPC分析システム(島津製作所社製)を使用する。
所定の分子量画分の割合は、次式により算出する。
〔各分子量画分の割合(%)〕=〔分子量分布における各分子量範囲の面積/分子量分布におけるタンパク質加水分解物の全面積(全エリア)〕。
分子量は、高速液体クロマトグラフィーにより分子量分布を測定することができる(宇井信生ら編、「タンパク質・ペプチドの高速液体クロマトグラフィー」、化学増刊第102号、第241頁、株式会社化学同人、1984年)。
具体的には、ポリハイドロキシエチル・アスパルタミド・カラム[Poly Hydr
oxyethyl Aspartamide Column:ポリ・エル・シー(Poly
LC社製)。直径4.6mm及び長さ220mm]を用い、20mM塩化ナトリウム、
50mMギ酸により溶出速度0.5mL/minで溶出する。
検出はUV検出器(島津製作所社製)を用い、データ解析はGPC分析システム(島津製作所社製)を使用する。
所定の分子量画分の割合は、次式により算出する。
〔各分子量画分の割合(%)〕=〔分子量分布における各分子量範囲の面積/分子量分布におけるタンパク質加水分解物の全面積(全エリア)〕。
性質3)タンパク質加水分解物の全アミノ酸量に対する遊離アミノ酸量が、好ましくは50質量%以下であり、より好ましくは40質量%以下である。
ここで、遊離アミノ酸量は、遊離アミノ酸の質量合計の割合(%)=(全遊離アミノ酸の質量/全アミノ酸の質量)×100により測定することが可能である(特許文献4:特開2017−31105号公報記載の<アミノ酸遊離率の算定方法>参照)。
タンパク質加水分解物において、全アミノ酸量に対する遊離アミノ酸量が前記の範囲であることにより、アミノ酸特有の風味がほとんど確認されない点で優れている。そのため、本発明の組成物を経口摂取の態様とする際に、他の飲食品と混合することなしに単独で摂取する場合でも、良好な風味を呈する。
ここで、遊離アミノ酸量は、遊離アミノ酸の質量合計の割合(%)=(全遊離アミノ酸の質量/全アミノ酸の質量)×100により測定することが可能である(特許文献4:特開2017−31105号公報記載の<アミノ酸遊離率の算定方法>参照)。
タンパク質加水分解物において、全アミノ酸量に対する遊離アミノ酸量が前記の範囲であることにより、アミノ酸特有の風味がほとんど確認されない点で優れている。そのため、本発明の組成物を経口摂取の態様とする際に、他の飲食品と混合することなしに単独で摂取する場合でも、良好な風味を呈する。
性質4)10質量%タンパク質加水分解物溶液における540nmの透過率が、好ましくは95%以上であり、より好ましくは97%以上である。ここで、10質量%タンパク質加水分解物溶液は、粉末化したタンパク質加水分解物を10(質量/体積)%水溶液になるように水に溶解したものである。
かかる透過率が前記範囲であることにより、溶液状態が透明であるため、本発明の組成物の飲食品や医薬品等の幅広い製品への応用が可能である点で優れている。
かかる透過率が前記範囲であることにより、溶液状態が透明であるため、本発明の組成物の飲食品や医薬品等の幅広い製品への応用が可能である点で優れている。
性質5)5質量%タンパク質加水分解物溶液がpH4〜7で120℃、10分間加熱処理した際に沈殿を生じない。
性質6)5質量%タンパク質加水分解物溶液が0.025mol/L塩化カルシウムの存在下、pH3〜5で85℃、10分間加熱処理してもゲル化しない。ここで、5質量%タンパク質加水分解物溶液は、粉末化したタンパク質加水分解物を5(質量/体積)%水溶液になるように調製したものである。
本発明の組成物は、本発明の効果を妨げない限りにおいて、他のタンパク質加水分解物や他のペプチドをともに含有してもかまわない。
[3]NAMPT発現促進作用
本発明におけるタンパク質加水分解物は、後述の実施例に示すように、NAMPTの発現を促進する作用を有する。
NAMPT発現促進作用は、対象物質を添加した細胞におけるNAMPT発現量が、添加しなかった細胞における発現量よりも大きいこと、通常110%以上、好ましくは120%以上、より好ましくは130%以上となることにより確認することができる。NAMPTの発現量は、例えば、NAMPTをコードする遺伝子の配列に特異的に結合する配列を有するDNA断片をプライマーとして用いてPCRを行い、mRNA量を測定することにより行うことができる。また、例えば、NAMPTをコードする遺伝子によりコードされるタンパク質の細胞内存在量を、常法により定量的に測定して、NAMPT発現量としてもよい。
本発明におけるタンパク質加水分解物は、後述の実施例に示すように、NAMPTの発現を促進する作用を有する。
NAMPT発現促進作用は、対象物質を添加した細胞におけるNAMPT発現量が、添加しなかった細胞における発現量よりも大きいこと、通常110%以上、好ましくは120%以上、より好ましくは130%以上となることにより確認することができる。NAMPTの発現量は、例えば、NAMPTをコードする遺伝子の配列に特異的に結合する配列を有するDNA断片をプライマーとして用いてPCRを行い、mRNA量を測定することにより行うことができる。また、例えば、NAMPTをコードする遺伝子によりコードされるタンパク質の細胞内存在量を、常法により定量的に測定して、NAMPT発現量としてもよい。
本発明の組成物はNAMPTの発現を促進する作用を有するため、NMN合成を促進し、その結果NADの産生を促進することができる。そのため、本発明の組成物は、NADの低下に起因する疾患又は状態の予防及び/又は改善のために好適に用いることができる。
より具体的には、糖尿病の予防・改善、耐糖能異常の予防・改善、インスリン抵抗性の予防・改善、脂質異常症の予防・改善、骨格筋萎縮の予防・改善、ミトコンドリア機能の予防・改善、睡眠の改善、アルツハイマー病をはじめとした神経変性疾患の予防・改善、腎臓疾患の予防・改善、身体機能の改善、代謝の改善などの用途が挙げられる。
ここで、「改善」とは適用対象における疾患若しくは症状の緩和又は悪化の抑制をいい、「予防」とは適用対象における疾患若しくは症状の発症の防止や遅延、又は適用対象の疾患若しくは症状の危険性の低下をいう。
より具体的には、糖尿病の予防・改善、耐糖能異常の予防・改善、インスリン抵抗性の予防・改善、脂質異常症の予防・改善、骨格筋萎縮の予防・改善、ミトコンドリア機能の予防・改善、睡眠の改善、アルツハイマー病をはじめとした神経変性疾患の予防・改善、腎臓疾患の予防・改善、身体機能の改善、代謝の改善などの用途が挙げられる。
ここで、「改善」とは適用対象における疾患若しくは症状の緩和又は悪化の抑制をいい、「予防」とは適用対象における疾患若しくは症状の発症の防止や遅延、又は適用対象の疾患若しくは症状の危険性の低下をいう。
本発明の組成物における、ホエイタンパク質及びカゼインから選択されるタンパク質加水分解物の含有量としては特に限定されないが、例えば、組成物全体の5〜90質量%が好ましく、10〜80質量%がより好ましく、20〜70質量%がさらに好ましい。
これらは、通常、経口組成物として流通するときの含有量の範囲であってよい。
これらは、通常、経口組成物として流通するときの含有量の範囲であってよい。
本発明の別の側面は、NAMPT発現促進用組成物の製造におけるタンパク質加水分解物の使用であり、前記タンパク質はホエイタンパク質及びカゼインから選択される使用である。
本発明の別の側面は、NAMPT発現促進におけるタンパク質加水分解物の使用であり、前記タンパク質はホエイタンパク質及びカゼインから選択される使用である。
本発明の別の側面は、NAMPT発現促進のために用いられる、タンパク質加水分解物であり、前記タンパク質はホエイタンパク質及びカゼインから選択されるものである。
本発明の別の側面は、タンパク質加水分解物を対象に投与することを含む、NAMPT発現を促進する方法であり、前記タンパク質はホエイタンパク質及びカゼインから選択される方法である。
本発明の別の側面は、NAMPT発現促進におけるタンパク質加水分解物の使用であり、前記タンパク質はホエイタンパク質及びカゼインから選択される使用である。
本発明の別の側面は、NAMPT発現促進のために用いられる、タンパク質加水分解物であり、前記タンパク質はホエイタンパク質及びカゼインから選択されるものである。
本発明の別の側面は、タンパク質加水分解物を対象に投与することを含む、NAMPT発現を促進する方法であり、前記タンパク質はホエイタンパク質及びカゼインから選択される方法である。
本発明の別の側面は、NADの低下に起因する疾患又は状態の予防及び/又は改善用の組成物の製造におけるタンパク質加水分解物の使用であり、前記タンパク質はホエイタンパク質及びカゼインから選択される使用である。
本発明の別の側面は、NADの低下に起因する疾患又は状態の予防及び/又は改善におけるタンパク質加水分解物の使用であり、前記タンパク質はホエイタンパク質及びカゼインから選択される使用である。
本発明の別の側面は、NADの低下に起因する疾患又は状態の予防及び/又は改善のために用いられる、タンパク質加水分解物であり、前記タンパク質はホエイタンパク質及びカゼインから選択されるものである。
本発明の別の側面は、タンパク質加水分解物を対象に投与することを含む、NADの低下に起因する疾患又は状態を予防及び/又は改善する方法であり、前記タンパク質はホエイタンパク質及びカゼインから選択される方法である。
本発明の別の側面は、NADの低下に起因する疾患又は状態の予防及び/又は改善におけるタンパク質加水分解物の使用であり、前記タンパク質はホエイタンパク質及びカゼインから選択される使用である。
本発明の別の側面は、NADの低下に起因する疾患又は状態の予防及び/又は改善のために用いられる、タンパク質加水分解物であり、前記タンパク質はホエイタンパク質及びカゼインから選択されるものである。
本発明の別の側面は、タンパク質加水分解物を対象に投与することを含む、NADの低下に起因する疾患又は状態を予防及び/又は改善する方法であり、前記タンパク質はホエイタンパク質及びカゼインから選択される方法である。
本発明の組成物を投与する対象(被投与者)及び摂取させる対象(摂取者)は、動物であれば特に限定されず、通常は哺乳類であり、ヒトのほか、イヌ、ネコ等のペット動物、ウシ、ヒツジ、ブタ等の家畜も含まれるが、より好ましくはヒトである。また、成人、小児、乳児、新生児(低体重児を含む)等のいずれであってもよいが、通常は成人であり、より好ましくは40歳以上の成人である。また、性別は特に限定されない。
なお、本明細書において「タンパク質加水分解物を対象に投与すること」は、「タンパク質加水分解物を対象に摂取させること」と同義であってよい。摂取は、通常は自発的なもの(自由摂取)であるが、強制的なもの(強制摂取)であってもよい。すなわち、投与工程は、具体的には、例えば、タンパク質加水分解物を飲食品や飼料に配合して対象に供給し、以て対象にそれを自由摂取させる工程であってもよい。
本発明の組成物の摂取(投与)は、治療目的使用であっても、非治療目的使用であってもよい。「非治療目的」とは、医療行為、すなわち、治療による人体への処置行為を含まない概念である。例えば、健康増進、生活習慣病予防等が挙げられる。
本発明の組成物の摂取(投与)時期は、特に限定されず、摂取(投与)対象の状態に応じて適宜選択することが可能である。
本発明の組成物の摂取(投与)量は、摂取(投与)対象の年齢、性別、状態、その他の条件等により適宜選択される。
本発明の組成物の摂取(投与)量は、本発明に係るタンパク質加水分解物の摂取(投与)量として、例えば、成人において0.1〜50g/日の範囲が好ましく、0.1〜20g/日の範囲がより好ましく、0.5〜20g/日がさらに好ましい。あるいは、体重1kg当たりの換算量としては、0.002〜1g/kg体重/日とすることが好ましく、0.01〜0.4g/kg体重/日とすることがより好ましい。
なお、摂取(投与)の量や期間にかかわらず、本発明の組成物は1日1回又は複数回に分けて摂取(投与)することができる。
本発明の組成物の摂取(投与)量は、本発明に係るタンパク質加水分解物の摂取(投与)量として、例えば、成人において0.1〜50g/日の範囲が好ましく、0.1〜20g/日の範囲がより好ましく、0.5〜20g/日がさらに好ましい。あるいは、体重1kg当たりの換算量としては、0.002〜1g/kg体重/日とすることが好ましく、0.01〜0.4g/kg体重/日とすることがより好ましい。
なお、摂取(投与)の量や期間にかかわらず、本発明の組成物は1日1回又は複数回に分けて摂取(投与)することができる。
本発明の組成物の摂取(投与)期間は、特に限定されない。例えば、摂取(投与)期間を好ましくは4週間以上、より好ましくは6週間以上、さらに好ましくは12週間以上とすることができる。また、摂取(投与)期間の上限は特に設けられず、継続的な、長期の摂取(投与)が可能である。
本発明の組成物の摂取(投与)経路は、経口又は非経口のいずれでもよいが経口が好ましい。また、非経口摂取(投与)としては、経皮、静注、直腸投与、吸入等が挙げられる。
本発明の組成物を経口摂取(投与)される組成物とする場合は、飲食品の態様とすることが好ましい。本発明におけるタンパク質加水分解物は、水に溶けやすいので加工安定性に優れており、苦みが少なく、風味が良好であるため、飲食品に好適である。
飲食品としては、本発明の効果を損なわず、経口摂取(投与)できるものであれば形態や性状は特に制限されず、本発明に係るタンパク質加水分解物を含有させること以外は、通常飲食品に用いられる原料を用いて通常の方法によって製造することができる。
飲食品としては、液状、ペースト状、ゲル状固体、粉末等の形態を問わず、例えば、栄養補助食品(サプリメント)、錠菓;流動食(経管摂取用栄養食);パン、マカロニ、スパゲッティ、めん類、ケーキミックス、から揚げ粉、パン粉等の小麦粉製品;即席めん、カップめん、レトルト・調理食品、調理缶詰め、電子レンジ食品、即席スープ・シチュー、即席みそ汁・吸い物、スープ缶詰め、フリーズ・ドライ食品、その他の即席食品等の即席食品類;農産缶詰め、果実缶詰め、ジャム・マーマレード類、漬物、煮豆類、農産乾物類、シリアル(穀物加工品)等の農産加工品;水産缶詰め、魚肉ハム・ソーセージ、水産練り製品、水産珍味類、つくだ煮類等の水産加工品;畜産缶詰め・ペースト類、畜肉ハム・ソーセージ等の畜産加工品;加工乳、乳飲料、ヨーグルト類、乳酸菌飲料類、チーズ、アイスクリーム類、調製粉乳類、クリーム、その他の乳製品等の乳・乳製品;バター、マーガリン類、植物油等の油脂類;しょうゆ、みそ、ソース類、トマト加工調味料、みりん類、食酢類等の基礎調味料;調理ミックス、カレーの素類、たれ類、ドレッシング類、めんつゆ類、スパイス類、その他の複合調味料等の複合調味料・食品類;素材冷凍食品、半調理冷凍食品、調理済冷凍食品等の冷凍食品;キャラメル、キャンディー、チューインガム、チョコレート、クッキー、ビスケット、ケーキ、パイ、スナック、クラッカー、和菓子、米菓子、豆菓子、デザート菓子、ゼリー、その他の菓子などの菓子類;炭酸飲料、天然果汁、果汁飲料、果汁入り清涼飲料、果肉飲料、果粒入り果実飲料、野菜系飲料、豆乳、豆乳飲料、コーヒー飲料、お茶飲料、粉末飲料、濃縮飲料、スポーツ飲料、栄養飲料、アルコール飲料、その他の嗜好飲料等の嗜好飲料類、ベビーフード、ふりかけ、お茶漬けのり等のその他の市販食品等;育児用調製粉乳;経腸栄養食;機能性食品(特定保健用食品、栄養機能食品)等が挙げられる。
また、飲食品の一態様として飼料とすることもできる。飼料としては、ペットフード、家畜飼料、養魚飼料等が挙げられる。
飼料の形態としては特に制限されず、本発明にかかるタンパク質加水分解物の他に例え
ば、トウモロコシ、小麦、大麦、ライ麦、マイロ等の穀類;大豆油粕、ナタネ油粕、ヤシ油粕、アマニ油粕等の植物性油粕類;フスマ、麦糠、米糠、脱脂米糠等の糠類;コーングルテンミール、コーンジャムミール等の製造粕類;魚粉、脱脂粉乳、カゼイン、イエローグリース、タロー等の動物性飼料類;トルラ酵母、ビール酵母等の酵母類;第三リン酸カルシウム、炭酸カルシウム等の鉱物質飼料;油脂類;単体アミノ酸;糖類等を含有するものであってよい。
飼料の形態としては特に制限されず、本発明にかかるタンパク質加水分解物の他に例え
ば、トウモロコシ、小麦、大麦、ライ麦、マイロ等の穀類;大豆油粕、ナタネ油粕、ヤシ油粕、アマニ油粕等の植物性油粕類;フスマ、麦糠、米糠、脱脂米糠等の糠類;コーングルテンミール、コーンジャムミール等の製造粕類;魚粉、脱脂粉乳、カゼイン、イエローグリース、タロー等の動物性飼料類;トルラ酵母、ビール酵母等の酵母類;第三リン酸カルシウム、炭酸カルシウム等の鉱物質飼料;油脂類;単体アミノ酸;糖類等を含有するものであってよい。
本発明の組成物が飲食品(飼料を含む)の態様である場合、NADの低下に起因する疾患又は状態の改善又は抑制に関する用途が表示された飲食品として提供・販売されることが可能である。
かかる「表示」行為には、需要者に対して前記用途を知らしめるための全ての行為が含まれ、前記用途を想起・類推させうるような表現であれば、表示の目的、表示の内容、表示する対象物・媒体等の如何に拘わらず、全て本発明における「表示」行為に該当する。
また、「表示」は、需要者が上記用途を直接的に認識できるような表現により行われることが好ましい。具体的には、飲食品に係る商品又は商品の包装に前記用途を記載したものを譲渡し、引き渡し、譲渡若しくは引き渡しのために展示し、輸入する行為、商品に関する広告、価格表若しくは取引書類に上記用途を記載して展示し、若しくは頒布し、又はこれらを内容とする情報に上記用途を記載して電磁気的(インターネット等)方法により提供する行為等が挙げられる。
また、「表示」は、需要者が上記用途を直接的に認識できるような表現により行われることが好ましい。具体的には、飲食品に係る商品又は商品の包装に前記用途を記載したものを譲渡し、引き渡し、譲渡若しくは引き渡しのために展示し、輸入する行為、商品に関する広告、価格表若しくは取引書類に上記用途を記載して展示し、若しくは頒布し、又はこれらを内容とする情報に上記用途を記載して電磁気的(インターネット等)方法により提供する行為等が挙げられる。
一方、表示内容としては、行政等によって認可された表示(例えば、行政が定める各種制度に基づいて認可を受け、そのような認可に基づいた態様で行う表示等)であることが好ましい。また、そのような表示内容を、包装、容器、カタログ、パンフレット、POP等の販売現場における宣伝材、その他の書類等へ付することが好ましい。
また、「表示」には、健康食品、機能性食品、経腸栄養食品、特別用途食品、保健機能食品、特定保健用食品、栄養機能食品、機能性表示食品、医薬用部外品等としての表示も挙げられる。この中でも特に、消費者庁によって認可される表示、例えば、特定保健用食品、栄養機能食品、若しくは機能性表示食品に係る制度、又はこれらに類似する制度にて認可される表示等が挙げられる。具体的には、特定保健用食品としての表示、条件付き特定保健用食品としての表示、身体の構造や機能に影響を与える旨の表示、疾病リスク減少表示、科学的根拠に基づいた機能性の表示等を挙げることができ、より具体的には、健康増進法に規定する特別用途表示の許可等に関する内閣府令(平成二十一年八月三十一日内閣府令第五十七号)に定められた特定保健用食品としての表示(特に保健の用途の表示)及びこれに類する表示が典型的な例である。
かかる表示としては、例えば、「老化が気になる方へ」、「加齢が気になる方へ」、「身体機能を改善する」、「糖尿病・耐糖能異常が気になる方へ」、「インスリン抵抗性を上げるために」、「骨格筋を強くしたい方へ」、「よく眠りたいときに」、「腎臓の働きを上げるために」、「代謝改善」が挙げられる。
本発明の組成物は、医薬品の態様とすることもできる。
医薬品の摂取(投与)経路は、経口又は非経口のいずれでもよいが経口が好ましい。また、非経口摂取(投与)としては、経皮、静注、直腸投与、吸入等が挙げられる。
医薬品の形態としては、摂取(投与)方法に応じて、適宜所望の剤形に製剤化することができる。例えば、経口摂取(投与)の場合、散剤、顆粒剤、錠剤、カプセル剤等の固形製剤;溶液剤、シロップ剤、懸濁剤、乳剤等の液剤等に製剤化することができる。また、非経口摂取(投与)の場合、座剤、軟膏剤、注射剤等に製剤化することができる。
製剤化に際しては、通常製剤化に用いられている賦形剤、pH調整剤、着色剤、矯味剤
等の成分を用いることができる。また、他の薬効成分や、公知の又は将来的に見出されるNAMPT発現促進作用又はNADの低下に起因する疾患又は状態を改善する作用を有する成分等の他の医薬を併用することも可能である。
加えて、製剤化は剤形に応じて適宜公知の方法により実施できる。製剤化に際しては、適宜、通常製剤化に用いる担体を配合して製剤化してもよい。かかる担体としては、賦形剤、結合剤、崩壊剤、滑沢剤、安定剤、矯味矯臭剤等が挙げられる。
医薬品の摂取(投与)経路は、経口又は非経口のいずれでもよいが経口が好ましい。また、非経口摂取(投与)としては、経皮、静注、直腸投与、吸入等が挙げられる。
医薬品の形態としては、摂取(投与)方法に応じて、適宜所望の剤形に製剤化することができる。例えば、経口摂取(投与)の場合、散剤、顆粒剤、錠剤、カプセル剤等の固形製剤;溶液剤、シロップ剤、懸濁剤、乳剤等の液剤等に製剤化することができる。また、非経口摂取(投与)の場合、座剤、軟膏剤、注射剤等に製剤化することができる。
製剤化に際しては、通常製剤化に用いられている賦形剤、pH調整剤、着色剤、矯味剤
等の成分を用いることができる。また、他の薬効成分や、公知の又は将来的に見出されるNAMPT発現促進作用又はNADの低下に起因する疾患又は状態を改善する作用を有する成分等の他の医薬を併用することも可能である。
加えて、製剤化は剤形に応じて適宜公知の方法により実施できる。製剤化に際しては、適宜、通常製剤化に用いる担体を配合して製剤化してもよい。かかる担体としては、賦形剤、結合剤、崩壊剤、滑沢剤、安定剤、矯味矯臭剤等が挙げられる。
賦形剤としては、例えば、乳糖、白糖、ブドウ糖、マンニット、ソルビット等の糖誘導体;トウモロコシデンプン、馬鈴薯デンプン、α−デンプン、デキストリン、カルボキシメチルデンプン等のデンプン誘導体;結晶セルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、カルボキシメチルセルロースカルシウム等のセルロース誘導体;アラビアゴム;デキストラン;プルラン;軽質無水珪酸、合成珪酸アルミニウム、メタ珪酸アルミン酸マグネシウム等の珪酸塩誘導体;リン酸カルシウム等のリン酸塩誘導体;炭酸カルシウム等の炭酸塩誘導体;硫酸カルシウム等の硫酸塩誘導体が挙げられる。
結合剤としては、例えば、上記賦形剤の他、ゼラチン;ポリビニルピロリドン;マクロゴールが挙げられる。
崩壊剤としては、例えば、上記賦形剤の他、クロスカルメロースナトリウム、カルボキシメチルスターチナトリウム、架橋ポリビニルピロリドン等の化学修飾されたデンプン又はセルロース誘導体が挙げられる。
滑沢剤としては、例えば、タルク;ステアリン酸;ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸マグネシウム等のステアリン酸金属塩;コロイドシリカ;ピーガム、ゲイロウ等のワックス類;硼酸;グリコール;フマル酸、アジピン酸等のカルボン酸類;安息香酸ナトリウム等のカルボン酸ナトリウム塩;硫酸ナトリウム等の硫酸塩類;ロイシン;ラウリル硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸マグネシウム等のラウリル硫酸塩;無水珪酸、珪酸水和物等の珪酸類;デンプン誘導体が挙げられる。
安定剤としては、例えば、メチルパラベン、プロピルパラベン等のパラオキシ安息香酸エステル類;クロロブタノール、ベンジルアルコール、フェニルエチルアルコール等のアルコール類;塩化ベンザルコニウム;無水酢酸;ソルビン酸が挙げられる。
矯味矯臭剤としては、例えば、甘味料、酸味料、香料が挙げられる。
なお、経口摂取(投与)用の液剤の場合に使用する担体としては、水等の溶剤等が挙げられる。
なお、経口摂取(投与)用の液剤の場合に使用する担体としては、水等の溶剤等が挙げられる。
本発明の医薬品を摂取(投与)するタイミングは、例えば食前、食後、食間、就寝前など特に限定されない。
以下に、実施例を用いて本発明をさらに具体的に説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
[試験例1]
(1)ホエイタンパク質加水分解物の調製
市販のWPC(Milei80;ミライ社製)を10質量%の濃度で水に溶解した。その後、得られた溶液に水酸化ナトリウムを添加して得られた溶液のpHを8.0に調整して、ホエイ水溶液を調製した。このホエイ水溶液に、タンパク質1g当たりプロテアーゼ
Nアマノ(天野エンザイム社製)を5,000単位添加し、pH8.0において、50℃で7時間分解した。次いで、90℃で10分間加熱して酵素を失活させ、噴霧乾燥機により粉末化し、ホエイタンパク質加水分解物の乾燥品を得た。
(1)ホエイタンパク質加水分解物の調製
市販のWPC(Milei80;ミライ社製)を10質量%の濃度で水に溶解した。その後、得られた溶液に水酸化ナトリウムを添加して得られた溶液のpHを8.0に調整して、ホエイ水溶液を調製した。このホエイ水溶液に、タンパク質1g当たりプロテアーゼ
Nアマノ(天野エンザイム社製)を5,000単位添加し、pH8.0において、50℃で7時間分解した。次いで、90℃で10分間加熱して酵素を失活させ、噴霧乾燥機により粉末化し、ホエイタンパク質加水分解物の乾燥品を得た。
得られたホエイタンパク質加水分解物の理化学的性質は、以下のとおりであった。
1)ホエイタンパク質加水分解物の平均分子鎖長が3〜5であった。平均分子鎖長は、TNBS法(非特許文献2;「3)平均ペプチド鎖長測定法TNBS法」参照)により測定した。
2)ホエイタンパク質加水分解物の分子量5,000〜10,000ダルトンの画分が全ホエイタンパク質加水分解物の2質量%以下であった。画分中の割合は上述した<分子量分布の測定>に記載の方法にて測定した。
3)ホエイタンパク質加水分解物の全アミノ酸量に対する遊離アミノ酸量が6質量%以下であった。ホエイタンパク質加水分解物に含まれる遊離アミノ酸量は、(特許文献4;<アミノ酸遊離率の算定方法>参照)により測定した。
4)10質量%ホエイタンパク質加水分解物溶液における透過率は、分光光度計(U−2000、日立製作所製:540nm)にて測定したが、10質量%ホエイタンパク質加水分解物溶液における540nmの透過率が97%以上であった。
5)5質量%ホエイタンパク質加水分解物溶液(pH4〜7)を120℃、10分間加熱処理した際に、目視により沈殿の有無を確認したが、沈殿は生じなかった。
6)5質量%ホエイタンパク質加水分解物溶液が0.025mol/L塩化カルシウムの存在下、pH3〜5で85℃、10分間加熱処理した際に、目視によりゲル化の有無を確認したが、ゲル化は生じていなかった。
1)ホエイタンパク質加水分解物の平均分子鎖長が3〜5であった。平均分子鎖長は、TNBS法(非特許文献2;「3)平均ペプチド鎖長測定法TNBS法」参照)により測定した。
2)ホエイタンパク質加水分解物の分子量5,000〜10,000ダルトンの画分が全ホエイタンパク質加水分解物の2質量%以下であった。画分中の割合は上述した<分子量分布の測定>に記載の方法にて測定した。
3)ホエイタンパク質加水分解物の全アミノ酸量に対する遊離アミノ酸量が6質量%以下であった。ホエイタンパク質加水分解物に含まれる遊離アミノ酸量は、(特許文献4;<アミノ酸遊離率の算定方法>参照)により測定した。
4)10質量%ホエイタンパク質加水分解物溶液における透過率は、分光光度計(U−2000、日立製作所製:540nm)にて測定したが、10質量%ホエイタンパク質加水分解物溶液における540nmの透過率が97%以上であった。
5)5質量%ホエイタンパク質加水分解物溶液(pH4〜7)を120℃、10分間加熱処理した際に、目視により沈殿の有無を確認したが、沈殿は生じなかった。
6)5質量%ホエイタンパク質加水分解物溶液が0.025mol/L塩化カルシウムの存在下、pH3〜5で85℃、10分間加熱処理した際に、目視によりゲル化の有無を確認したが、ゲル化は生じていなかった。
(2)NAMPT発現量の確認
1)細胞前培養
ヒト結腸癌由来細胞株Caco−2細胞を10% 非働化Fetal Bovine S
erum(FBS)、10 万U/Lペニシリン(Meiji Seika ファルマ株式
会社)、100 mg/Lストレプトマイシン(Meiji Seika ファルマ株式会
社)、0.2 M L−グルタミン(富士フイルム和光純薬株式会社)、2.0 g/L NaHCO3(富士フイルム和光純薬株式会社)を含むDulbecco’s Modif
ied Eagle Medium “Nissui”培地(日水製薬株式会社)を用い、
37°C、5 % CO2存在下で継代培養した。
1)細胞前培養
ヒト結腸癌由来細胞株Caco−2細胞を10% 非働化Fetal Bovine S
erum(FBS)、10 万U/Lペニシリン(Meiji Seika ファルマ株式
会社)、100 mg/Lストレプトマイシン(Meiji Seika ファルマ株式会
社)、0.2 M L−グルタミン(富士フイルム和光純薬株式会社)、2.0 g/L NaHCO3(富士フイルム和光純薬株式会社)を含むDulbecco’s Modif
ied Eagle Medium “Nissui”培地(日水製薬株式会社)を用い、
37°C、5 % CO2存在下で継代培養した。
2)サンプル調製
(1)で調製した粉末のホエイタンパク質加水分解物を20mg/mLとなるように培養液(DMEM)に溶解し、50℃で10分間加熱し、さらに超音波処理を10分間行った。その後、4℃、12,000×gにて、10分間遠心し、上清をサンプルとした。ポジティブコントロールとしてレスベラトロール(メルク)をDMSO(富士フイルム和光純薬株式会社)で調製した。
(1)で調製した粉末のホエイタンパク質加水分解物を20mg/mLとなるように培養液(DMEM)に溶解し、50℃で10分間加熱し、さらに超音波処理を10分間行った。その後、4℃、12,000×gにて、10分間遠心し、上清をサンプルとした。ポジティブコントロールとしてレスベラトロール(メルク)をDMSO(富士フイルム和光純薬株式会社)で調製した。
3)細胞培養及びサンプル添加
6−well plate(コーニング)にCaco−2細胞を6.0×104cel
ls/mLで播種した。細胞播種から24時間後、48時間後に、終濃度が50μg/mL、500μg/mL、5mg/mLとなるよう、合計2回サンプルを添加した。また、レスベラトロールは終濃度が10mMとなるよう調製し、上記サンプルと同様に添加した。
6−well plate(コーニング)にCaco−2細胞を6.0×104cel
ls/mLで播種した。細胞播種から24時間後、48時間後に、終濃度が50μg/mL、500μg/mL、5mg/mLとなるよう、合計2回サンプルを添加した。また、レスベラトロールは終濃度が10mMとなるよう調製し、上記サンプルと同様に添加した。
4)定量RT−PCR
細胞播種から72時間後、High Pure RNA Isolation Kit(ロシュ・ダイアグノスティックス株式会社)を用いてライセートの回収及びRNA抽出を行
った。細胞から抽出したtotalRNA1.0 μgに対してOligo(dT)12
−20プライマー(10 pmoles/μL)を0.5 μL添加し、逆転写酵素ReverTra Ace(100 units/μL)(東洋紡株式会社)をを用いてcDNAを合成した。上記の方法にて作製したcDNAを鋳型として用いTHUNDERBIRD
SYBR qPCR Mix(東洋紡株式会社)を用いて定量PCRを行った。
細胞播種から72時間後、High Pure RNA Isolation Kit(ロシュ・ダイアグノスティックス株式会社)を用いてライセートの回収及びRNA抽出を行
った。細胞から抽出したtotalRNA1.0 μgに対してOligo(dT)12
−20プライマー(10 pmoles/μL)を0.5 μL添加し、逆転写酵素ReverTra Ace(100 units/μL)(東洋紡株式会社)をを用いてcDNAを合成した。上記の方法にて作製したcDNAを鋳型として用いTHUNDERBIRD
SYBR qPCR Mix(東洋紡株式会社)を用いて定量PCRを行った。
(3)結果
図1に、各群におけるNAMPTをコードする遺伝子の発現量(内部コントロールβ−actinに対する相対発現量)を示す。この結果から、ホエイタンパク質加水分解物はNAMPTの発現を濃度依存的に増強することが明らかとなった。
図1に、各群におけるNAMPTをコードする遺伝子の発現量(内部コントロールβ−actinに対する相対発現量)を示す。この結果から、ホエイタンパク質加水分解物はNAMPTの発現を濃度依存的に増強することが明らかとなった。
[試験例2]
(1)カゼイン加水分解物の調製
市販のカゼイン(ニュージーランドデーリーボード製)を10質量%の濃度で水に溶解した。その後、得られた溶液に水酸化ナトリウムを添加して得られた溶液のpHを8.0に調整して、カゼイン水溶液を調製した。このカゼイン水溶液に、タンパク質1g当たりプロテアーゼNアマノ(天野エンザイム社製)を5,000単位添加し、pH8.0において、50℃で7時間分解した。次いで、90℃で10分間加熱して酵素を失活させ、噴霧乾燥機により粉末化し、カゼイン加水分解物の乾燥品を得た。
(1)カゼイン加水分解物の調製
市販のカゼイン(ニュージーランドデーリーボード製)を10質量%の濃度で水に溶解した。その後、得られた溶液に水酸化ナトリウムを添加して得られた溶液のpHを8.0に調整して、カゼイン水溶液を調製した。このカゼイン水溶液に、タンパク質1g当たりプロテアーゼNアマノ(天野エンザイム社製)を5,000単位添加し、pH8.0において、50℃で7時間分解した。次いで、90℃で10分間加熱して酵素を失活させ、噴霧乾燥機により粉末化し、カゼイン加水分解物の乾燥品を得た。
得られたカゼイン加水分解物の理化学的性質は、以下のとおりであった。
1)カゼイン加水分解物の平均分子鎖長が3〜5であった。平均分子鎖長は、TNBS法(非特許文献2;「3)平均ペプチド鎖長測定法TNBS法」参照)により測定した。
2)カゼイン加水分解物の分子量5,000〜10,000ダルトンの画分が全カゼイン加水分解物の2質量%以下であった。画分中の割合は上述した<分子量分布の測定>に記載の方法にて測定した。
3)カゼイン加水分解物の全アミノ酸量に対する遊離アミノ酸量が40質量%以下であった。カゼイン加水分解物に含まれる遊離アミノ酸量は、(特許文献4;<アミノ酸遊離率の算定方法>参照)により測定した。
4)10質量%カゼイン加水分解物溶液における透過率は、分光光度計(U−2000、日立製作所製:540nm)にて測定したが、10質量%カゼイン加水分解物溶液における540nmの透過率が97%以上であった。
5)5質量%カゼイン加水分解物溶液(pH4〜7)を120℃、10分間加熱処理した際に、目視により沈殿の有無を確認したが、沈殿は生じなかった。
6)5質量%カゼイン加水分解物溶液が0.025mol/L塩化カルシウムの存在下、pH3〜5で85℃、10分間加熱処理した際に、目視によりゲル化の有無を確認したが、ゲル化は生じていなかった。
1)カゼイン加水分解物の平均分子鎖長が3〜5であった。平均分子鎖長は、TNBS法(非特許文献2;「3)平均ペプチド鎖長測定法TNBS法」参照)により測定した。
2)カゼイン加水分解物の分子量5,000〜10,000ダルトンの画分が全カゼイン加水分解物の2質量%以下であった。画分中の割合は上述した<分子量分布の測定>に記載の方法にて測定した。
3)カゼイン加水分解物の全アミノ酸量に対する遊離アミノ酸量が40質量%以下であった。カゼイン加水分解物に含まれる遊離アミノ酸量は、(特許文献4;<アミノ酸遊離率の算定方法>参照)により測定した。
4)10質量%カゼイン加水分解物溶液における透過率は、分光光度計(U−2000、日立製作所製:540nm)にて測定したが、10質量%カゼイン加水分解物溶液における540nmの透過率が97%以上であった。
5)5質量%カゼイン加水分解物溶液(pH4〜7)を120℃、10分間加熱処理した際に、目視により沈殿の有無を確認したが、沈殿は生じなかった。
6)5質量%カゼイン加水分解物溶液が0.025mol/L塩化カルシウムの存在下、pH3〜5で85℃、10分間加熱処理した際に、目視によりゲル化の有無を確認したが、ゲル化は生じていなかった。
(2)NAMPT発現量の確認
上記試験例1と同様の方法にて、NAMPTをコードする遺伝子発現量を確認した。
上記試験例1と同様の方法にて、NAMPTをコードする遺伝子発現量を確認した。
(3)結果
図2に、各群におけるNAMPTをコードする遺伝子発現量(内部コントロールβ−actinに対する相対発現量)を示す。この結果から、カゼイン加水分解物はNAMPTの発現を濃度依存的に増強することが明らかとなった。
図2に、各群におけるNAMPTをコードする遺伝子発現量(内部コントロールβ−actinに対する相対発現量)を示す。この結果から、カゼイン加水分解物はNAMPTの発現を濃度依存的に増強することが明らかとなった。
Claims (7)
- タンパク質加水分解物を含有し、前記タンパク質はホエイタンパク質及びカゼインから選択される、ニコチンアミドホスホリボシルトランスフェラーゼ発現促進用組成物。
- 前記加水分解物に含まれるペプチドの平均鎖長が2〜10アミノ酸である、請求項1に記載の組成物。
- 分子量5,000〜10,000ダルトンの画分が全加水分解物の8質量%以下である、請求項1又は2に記載の組成物。
- 飲食品である、請求項1〜3のいずれか一項に記載の組成物。
- 医薬品である、請求項1〜3のいずれか一項に記載の組成物。
- タンパク質加水分解物を含有し、前記タンパク質はホエイタンパク質及びカゼインから選択される、ニコチンアミドアデニンジヌクレオチドの低下に起因する疾患又は状態の予防及び/又は改善用の組成物。
- 糖尿病の予防及び/又は改善用である、請求項6に記載の組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2020022067A JP2021126067A (ja) | 2020-02-13 | 2020-02-13 | Nampt発現促進組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2020022067A JP2021126067A (ja) | 2020-02-13 | 2020-02-13 | Nampt発現促進組成物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2021126067A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2023282117A1 (ja) | 2021-07-05 | 2023-01-12 | 日油株式会社 | ジ(メタ)アクリレート、光硬化性樹脂組成物および接着剤用光硬化性樹脂組成物 |
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2020
- 2020-02-13 JP JP2020022067A patent/JP2021126067A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2023282117A1 (ja) | 2021-07-05 | 2023-01-12 | 日油株式会社 | ジ(メタ)アクリレート、光硬化性樹脂組成物および接着剤用光硬化性樹脂組成物 |
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